JPH1158460A - 金型装置及び射出成形法並びに射出成形機 - Google Patents

金型装置及び射出成形法並びに射出成形機

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JPH1158460A
JPH1158460A JP21867797A JP21867797A JPH1158460A JP H1158460 A JPH1158460 A JP H1158460A JP 21867797 A JP21867797 A JP 21867797A JP 21867797 A JP21867797 A JP 21867797A JP H1158460 A JPH1158460 A JP H1158460A
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JP
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infrared
injection
shutter
injection molding
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JP21867797A
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Masaki Kakimoto
雅樹 柿本
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Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出樹脂を流動中に精度よく加熱する。 【解決手段】 射出開始前に赤外線加熱装置の加熱電流
値を上げ、次いでエアシリンダ13でシャッタ12を上
に開き、樹脂の射出前に赤外線を所定波形に立上げて赤
外線透過性部材6cを通して成形キャビティCに照射す
る。そしてシャッタ12を閉じてから加熱電流値を下げ
る。シャッタ12によって赤外線透過性部材6cを開閉
するので、赤外線加熱装置の直接的なオン・オフにより
赤外線の照射量を制御する場合に比べて、オン・オフ時
の赤外線波形の乱れをカットすることができ、加熱精度
を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉自在な金型に
よって成形キャビティを形成する金型装置、及びその金
型装置を使用した射出成形法並びに射出成形機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】型締状態で成形キャビティを形成する一
対の金型を開閉自在に備えた従来の金型装置で薄肉の製
品を成形する場合、通常の製品と同一の成形条件で成形
したのでは、射出樹脂が金型によって温度を低下させる
ことに起因して様々な支障がでる。
【0003】このため、従来においては、 1) 型温、樹脂温を上げて樹脂の流動性を良くする。 2) 射出速度を上げて短時間で充填する。 3) 必要薄肉部を型内で圧縮して成形する。 などの対策を講じているが、いずれも樹脂の流動限界が
あり、常に満足できる結果が得られるとは限らない。
【0004】上記の問題を解決し、高生産性を損ねるこ
となしに、樹脂材料の転写性を向上させるとともに均一
な光学的特性を備えた製品を得るために、図7に示す金
型装置が提案されている(特開平8−216194号公
報)。
【0005】この金型装置は、型締状態で成形キャビテ
ィCを形成する一対の金型41、42を開閉自在に備え
た金型装置において、一方の金型42の窓孔42aに赤
外線透過性部材43を嵌め込んで成形キャビティCの型
壁Caを赤外線透過性部材43で形成し、成形キャビテ
ィCに溶融樹脂を射出する場合に、赤外線加熱装置(図
示せず)から照射された赤外線を赤外線透過性部材43
に透過させて赤外線透過性部材43の型壁Ca部分の射
出樹脂を加熱することができるようになっている。な
お、符号41aは金型41に設けられた樹脂の射出口で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の公開公
報には、金型装置の基本的な構想が示されているだけ
で、そのままでは射出成形機に実際に組み込んで成形を
行うことができない。
【0007】本発明は、射出樹脂を所定温度に的確に加
熱して成形することができる金型装置及び射出成形法並
びに射出成形機を提供することを目的とする。本発明の
他の目的は、周知の射出装置等と組み合わせて射出成形
機を構成することが容易な金型装置を提供することであ
る。本発明の別の目的は、操作性の良い金型装置及び射
出成形機を提供することである。本発明の更に他の目的
は、赤外線を赤外線透過性部材に所定時間だけ正確に透
過させることができる金型装置及び射出成形法並びに射
出成形機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の少なくとも一つの
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、型締状
態で成形キャビティを形成する一対の金型を開閉自在に
備えた金型装置において、上記成形キャビティを形成す
る金型の型壁の少なくとも一部分を赤外線透過性部材で
形成し、該赤外線透過性部材に照射赤外線を遮断する開
閉自在なシャッタを付設した構成とした。
【0009】この手段にあっては、射出樹脂の照射赤外
線による加熱時間をシャッタの開閉により制御する。
【0010】上記の金型装置において、金型のパーテン
グ面又はこれと平行な面にスプルを形成すると(請求項
2)、射出装置を金型装置の金型開閉方向に垂直に設け
て赤外線加熱装置を金型の開閉方向に直線状に合理的に
配置することができるようになる。また赤外線透過性部
材によって形成された型壁を、金型のパーテング面にほ
ぼ平行にするとよい(請求項3)。
【0011】また、請求項4記載の発明は、上記の構成
とされた金型装置の成形キャビティに溶融樹脂を射出充
填する場合に、シャッタを開くことにより赤外線加熱装
置の照射赤外線を赤外線透過性部材に透過させて赤外線
透過性部材の型壁部分の射出樹脂を加熱した後、シャッ
タを閉じて照射赤外線を遮断する構成とした。
【0012】赤外線加熱装置を直接オン・オフして加熱
時間を制御すると、オン・オフ時の照射波形の乱れによ
って加熱が不正確になりやすいが、上記の手段ではその
ようなことがない。
【0013】上記の射出成形法において、シャッタを樹
脂の射出開始前に開き、充填完了以前に閉じることがで
きる(請求項5)。また、シャッタを開く前に赤外線加
熱装置の赤外線加熱電流値を上げ、シャッタを閉じてか
ら赤外線加熱電流値を下げることが好ましい(請求項
6)。このようにすると、赤外線加熱電流値を常時上げ
ている場合に比較して消費エネルギが少なくなる上、加
熱電流値を変化させた場合における照射波形の乱れをカ
ットすることができる。赤外線加熱電流値をゼロにする
ことなく赤外線加熱装置を励起状態にしたまま射出成形
運転を継続する構成とすると(請求項7)、赤外線加熱
電流値を上げた場合に、所定温度に迅速に立上るように
なる。
【0014】また、射出開始を基準としたタイマの設定
時間でシャッタを開閉する(請求項8)ことも、赤外線
加熱電流値を変化させる(請求項9)こともできる。
【0015】更に、請求項10記載の発明は、型締状態
で成形キャビティを形成する一対の金型の型壁の少なく
とも一部分が赤外線透過性部材で形成され、該赤外線透
過性部材に照射赤外線を遮断する開閉自在なシャッタが
付設されるとともに金型のパーテング面又はこれと平行
な面にスプルが形成された金型装置と、赤外線の照射方
向を金型の開閉方向に一致させて上記赤外線透過性部材
に連設された赤外線加熱装置と、金型のパーテング面と
同一な面又はこれと平行な面内において金型のスプルに
対して進退自在に設けられた射出装置とを具備した構成
とした。
【0016】この手段によれば、赤外線を反射鏡によっ
て屈折させることなく赤外線透過性部材に照射すること
ができるようになり、また溶融樹脂をスプルから成形キ
ャビティに直線状に金型のパーテング面に沿って射出す
ることができるようになる。
【0017】上記の射出成形機において、金型の開閉方
向と赤外線加熱装置の赤外線照射方向、及び射出装置の
進退方向をそれぞれ水平とすることができる(請求項1
1)。
【0018】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1ないし図6は本発明の実施の形態を示
す。射出成形機は、金型装置1と射出装置2及び赤外線
加熱装置3を備える。金型装置1は、固定盤5に取り付
けられた金型6と、可動盤7に取り付けられた金型8と
を主体とする。
【0019】可動盤7は、固定盤5とエンドプレート
(図示略)との間に架設されたタイバー9に沿って水平
に移動自在に設けられており、型締装置(図示略)で移
動させられて金型6、8を開閉するようになっている。
金型6、8は、ブロック6a、8aをそれぞれ有し、型
締装置によって型締めされて成形キャビティCを周知の
ように形成する。
【0020】一方の金型6のブロック6aには成形キャ
ビティCに通じる窓孔6bが形成され、その窓孔6b
に、石英ガラスや人工サファイア或いはパレックス等の
赤外線透過性部材6cが嵌め込まれて成形キャビティC
の一部分の型壁Caを形成している。型壁Caはパーテ
ング面Pと平行である。金型6のパーテング面Pには、
スプル11aを有するスプルブッシング11がそのスプ
ル11aをパーテング面Pに形成されたランナ6dに直
線状に連通させて取り付けられ、また背面にはシャッタ
12が設けられている。シャッタ12は、赤外線透過性
部材6cに照射される赤外線を遮断するもので、冷却水
を流すための冷却孔(図示略)を有し、エアシリンダ1
3によって上下に開閉させられるようになっている。赤
外線透過性部材6cは押えプレート14で押さえられて
いる。
【0021】他方の金型8には、エジェクタピン15が
エジェクタプレート16に固定して出没自在に設けら
れ、エジェクタプレート16の前進移動によって成形品
を突き出すようになっている。金型8のパーテング面P
には、ランナ8dが金型6のランナ6dの位置に一致し
て形成されている。
【0022】射出装置2は、加熱シリンダ21のノズル
22を金型装置1のスプルブッシング11に当接させた
状態でスクリュ(図示略)の射出移動によって成形キャ
ビティCに溶融樹脂を射出するものであり、金型装置1
の固定盤5が固定された平面形状がT字状のマシンヘッ
ド10の上に、金型6、8のパーテング面Pと同一の面
内において水平に移動自在に設けられている。この射出
装置2は周知のものである。
【0023】赤外線加熱装置3は、金型装置1の赤外線
透過性部材6cに赤外線を照射することにより、その赤
外線透過性部材6cで形成された型壁Ca部分の射出樹
脂を所定温度に加熱するものであって、金型6、8の開
閉方向に水平に移動可能にマシンベッド10の上に固定
されている。この赤外線加熱装置3は、電流値を上げる
と加熱温度を上昇させる赤外線ランプ(図示略)を使用
しており、赤外線を金型装置1の赤外線透過性部材6c
に導く石英ガラス等の赤外線透過材料から成る赤外線導
入ロッド31を持つ。
【0024】なお、金型装置1のシャッタ12の開閉
と、赤外線加熱装置3の赤外線加熱電流値の増減はタイ
マ(図示略)によって制御されるようになっている。
【0025】次に、上記の構成とされた射出成形機の作
用を説明する。まず、図6に示すように、射出開始を基
準に、射出開始前t2 秒に赤外線加熱電流値が増加され
て、それからT2 秒後に電流値が元の値に減少され、ま
た射出開始前t1 秒にシャッタ12が開かれて、それか
らT1 秒後に閉じられるようにタイマに上記の各時間を
設定し、また、赤外線加熱装置3の移動によって赤外線
導入ロッド31を金型装置1の赤外線透過性部材6cに
接近させて準備する。
【0026】上記で、時間t1 、t2 は、電流値が上げ
られてからシャッタ12が開かれるように、t1 <t2
とされ、また、時間(T1−t1)、(T2 −t2 )は、
シャッタ12が閉じられてから電流値が下げられるよう
に、(T1 −t1 )<(T2−t2 )とされる。
【0027】このようにする理由は、赤外線の照射波形
が所定状態に立上ってからシャッタ12を開き、また照
射波形が所定状態にあるうちにシャッタ12を閉じて赤
外線照射量を一定にし、樹脂を所定温度に精度よく加熱
するためである。
【0028】本射出成形機の基本的な射出成形サイクル
は従来と同じであり、金型装置1は、型開きが完了して
成形品がエジェクタピン15の突出しによって取り出さ
れると(サイクルスタート)、型閉じが開始される。そ
して、型閉完了と同時に金型6、8が型締めされ、成形
品の冷却後型開きされて成形品が取り出される。
【0029】射出装置2は、前進移動でノズル22を金
型装置1のスプルブッシング11に当接させて型締状態
の金型6、8の成形キャビティCに溶融樹脂を射出充填
し(充填工程)、その後、保圧工程、計量工程、サック
バック工程を経て元の状態に戻る。なお、射出工程(充
填工程と保圧工程)は射出タイマによって制御され、ま
た金型装置1の型開きは冷却タイマによって制御され
る。
【0030】上記において、射出開始のt2 秒前に赤外
線加熱電流値が上げられ、t1 (<t2 )秒前にエアシ
リンダ13が縮小してシャッタ12を上に開く。このた
め、樹脂の射出前に所定波形に立上った赤外線が赤外線
透過性部材6cを通して成形キャビティCに照射される
ようになり、射出樹脂が流動中に確実に加熱されること
となる。
【0031】シャッタ12は、開放されてからT1 秒後
に閉じられ、また電流値は、上昇T 2 秒後に、シャッタ
12が閉じられるのを待って元の弱電流値に下げられ、
次の上昇指令までその励起状態を保つ。したがって、赤
外線の照射波形が所定状態にある間にシャッタ12が閉
じられるようになり、樹脂が所定温度に正確に加熱され
る。
【0032】本金型装置1にあっては、シャッタ12に
よって赤外線透過性部材6cを開閉するので、赤外線加
熱装置3の直接的なオン・オフにより赤外線の照射量を
制御する場合に比べて、オン・オフ時の赤外線波形の乱
れをカットすることができ、加熱精度を高めることがで
きる。また、赤外線加熱装置3は、その電流値をゼロに
することなく弱電流値に下げるだけで励起状態を保った
まま次の成形サイクルに移行するので、加熱電流値を上
げた場合に、所定温度に迅速に上昇するようになる上、
加熱電流値を常時上昇させる場合に比べて消費エネルギ
を低下させることができる。
【0033】金型装置1と射出装置2及び赤外線加熱装
置3を図の実施の形態のようにT字状に配設すると、ノ
ズル22を金型6に当接させるために既存の固定盤5に
設けられているロケート孔を赤外線の導入孔としてその
まま有効に利用することができるようになって好都合で
あり、しかも、赤外線を直進させて赤外線透過性部材6
cに照射することができるようになるので、反射鏡で赤
外線を曲折させる必要がなく、それだけ構造を簡略化す
ることができる。また、金型6、8への赤外線照射位置
の自由度が大きくなり、多様な成形品デザインに対応で
きる。
【0034】本発明においては、水平かつ直線状に配置
された金型装置1と赤外線加熱装置3に対して、射出装
置2をパーテング面Pと同一の面内又はこれと平行な面
内で鉛直或いは斜めに設けることも、また水平な射出装
置2に対して金型装置1と赤外線加熱装置3とを鉛直か
つ直線状に設けることもできる。
【0035】また、図の実施の形態では、シャッタ12
が閉じた後で加熱電流値が低下させられるようになって
いるが、シャッタ12が閉じると同時{(T1 −t1
=(T2 −t2 )}に電流値を下げるようにしてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、型締状態で成形キャビティを形成する一対の金型
を開閉自在に備えた金型装置において、上記成形キャビ
ティを形成する金型の型壁の少なくとも一部分が赤外線
透過性部材で形成され、該赤外線透過性部材に照射赤外
線を遮断する開閉自在なシャッタが付設された構成とさ
れているので、赤外線加熱装置を直接オン・オフするこ
となく、シャッタの開閉により赤外線の照射時間を制御
し、照射波形の乱れをカットするなどして射出樹脂を所
定温度に精度よく加熱することができる。したがって、
従来成形することが難しかった極薄の成形品でも支障な
く成形することができる。
【0037】上記の金型装置において、金型のパーテン
グ面又はこれと平行な面にスプルを形成した構成とする
と、射出装置を金型装置の金型開閉方向に垂直に設け
て、赤外線加熱装置を金型の開閉方向に直線状に配置す
ることができるようになり、総合的に全体構造を簡略化
することができる。赤外線透過性部材によって形成され
た型壁を、金型のパーテング面にほぼ平行にすると、溶
融樹脂をスプルから直線状に薄肉成形部に流動させるこ
とができるので、射出抵抗が小さくなる。
【0038】また、請求項4記載の発明は、上記金型装
置の成形キャビティに溶融樹脂を射出充填する場合に、
シャッタを開くことにより赤外線加熱装置の照射赤外線
を赤外線透過性部材に透過させて赤外線透過性部材の型
壁部分の射出樹脂を加熱した後、シャッタを閉じて照射
赤外線を遮断する 構成とされているので、赤外線加熱
装置を直接オン・オフして加熱時間を制御する場合と違
って、照射波形の乱れをカットして射出樹脂を精度よく
加熱することができる。
【0039】請求項4記載の発明において、シャッタを
樹脂の射出開始前に開き、充填完了以前に閉じるように
すると、射出樹脂を無駄なく効率的に加熱することがで
きる。また、シャッタを開く前に赤外線加熱装置の赤外
線加熱電流値を上げ、シャッタを閉じてから赤外線加熱
電流値を下げる構成とすると、加熱エネルギを最低限に
抑えるとともに、照射波形の乱れを確実にカットするこ
とができる。
【0040】また、赤外線加熱電流値をゼロにすること
なく赤外線加熱装置を励起状態にしたまま射出成形運転
を継続する構成とすると、赤外線の加熱温度を迅速に立
上げて射出樹脂をより早く加熱することができる。射出
開始を基準としたタイマの設定時間でシャッタを開閉
し、また射出開始を基準としたタイマの設定時間で赤外
線加熱装置の赤外線加熱電流値を変化構成とすると、成
形キャビティに射出された樹脂の流動状態に、シャッタ
の開閉と加熱電流値の変化を正しく適合させ、最良の状
態で樹脂を加熱することができる。
【0041】更に、請求項10記載の発明は、型締状態
で成形キャビティを形成する一対の金型の型壁の少なく
とも一部分が赤外線透過性部材で形成され、該赤外線透
過性部材に照射赤外線を遮断する開閉自在なシャッタが
付設されるとともに金型のパーテング面又はこれと平行
な面にスプルが形成された金型装置と、赤外線の照射方
向を金型の開閉方向に一致させて上記赤外線透過性部材
に連設された赤外線加熱装置と、金型のパーテング面と
同一な面又はこれと平行な面内において金型のスプルに
対して進退自在に設けられた射出装置とを具備した構成
とされているので、赤外線による加熱で射出樹脂の流動
性を高めることができ、従来困難であった極薄製品の成
形を支障なく行うことができる。また、赤外線を屈折さ
せることなく赤外線透過性部材に照射できるので、構造
が簡単になる。また、溶融樹脂をスプルから成形キャビ
ティに直線状に金型のパーテング面に沿って射出するこ
とができるので、射出抵抗が小さくなり、成形性能が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の射出成形機の実施の形態を示す外観
図である。
【図2】 一部を破断した要部の外観図である。
【図3】 本発明の金型装置の実施の形態を示す断面図
である。
【図4】 赤外線透過性部材とシャッタの関係を示す正
面図である。
【図5】 金型のスプルブッシング部分の断面図であ
る。
【図6】 シャッタの開閉と赤外線加熱電流値の増減の
タイミング例を示す図である。
【図7】 公知の金型装置の断面図である。
【符号の説明】
1 金型装置 2 射出装置 3 赤外線加熱装置 6、8 金型 6b 窓孔 6c 赤外線透過性
部材 6d、8d ランナ 11 スプルブッシ
ング 11a スプル 12 シャッタ 21 加熱シリンダ 22 ノズル 31 赤外線導入ロッド C 成形キャビティ Ca 型壁 P パーテング面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締状態で成形キャビティを形成する一
    対の金型を開閉自在に備えた金型装置において、 上記成形キャビティを形成する金型の型壁の少なくとも
    一部分が赤外線透過性部材で形成され、 該赤外線透過性部材に照射赤外線を遮断する開閉自在な
    シャッタが付設されたことを特徴とする金型装置。
  2. 【請求項2】 金型のパーテング面又はこれと平行な面
    にスプルが形成されたことを特徴とする請求項1記載の
    金型装置。
  3. 【請求項3】 赤外線透過性部材によって形成された型
    壁が、金型のパーテング面にほぼ平行とされたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の金型装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の金
    型装置の成形キャビティに溶融樹脂を射出充填する場合
    に、シャッタを開くことにより赤外線加熱装置の照射赤
    外線を赤外線透過性部材に透過させて赤外線透過性部材
    の型壁部分の射出樹脂を加熱した後、 シャッタを閉じて照射赤外線を遮断することを特徴とす
    る射出成形法。
  5. 【請求項5】 シャッタを樹脂の射出開始前に開き、充
    填完了以前に閉じることを特徴とする請求項4記載の射
    出成形法。
  6. 【請求項6】 シャッタを開く前に赤外線加熱装置の赤
    外線加熱電流値を上げ、シャッタを閉じてから赤外線加
    熱電流値を下げることを特徴とする請求項4又は5記載
    の射出成形法。
  7. 【請求項7】 赤外線加熱電流値をゼロにすることなく
    赤外線加熱装置を励起状態にしたまま射出成形運転を継
    続することを特徴とする請求項6記載の射出成形法。
  8. 【請求項8】 射出開始を基準としたタイマの設定時間
    でシャッタを開閉することを特徴とする請求項4ないし
    7のいずれかに記載の射出成形法。
  9. 【請求項9】 射出開始を基準としたタイマの設定時間
    で赤外線加熱装置の赤外線加熱電流値を変化させること
    を特徴とする請求項6ないし8のいずれかに記載の射出
    成形法。
  10. 【請求項10】 型締状態で成形キャビティを形成する
    一対の金型の型壁の少なくとも一部分が赤外線透過性部
    材で形成され、該赤外線透過性部材に照射赤外線を遮断
    する開閉自在なシャッタが付設されるとともに金型のパ
    ーテング面又はこれと平行な面にスプルが形成された金
    型装置と、 赤外線の照射方向を金型の開閉方向に一致させて上記赤
    外線透過性部材に連設された赤外線加熱装置と、 金型のパーテング面と同一な面又はこれと平行な面内に
    おいて金型のスプルに対して進退自在に設けられた射出
    装置とを具備したことを特徴とする射出成形機。
  11. 【請求項11】 金型の開閉方向と赤外線加熱装置の赤
    外線照射方向、及び射出装置の進退方向がそれぞれ水平
    とされたことを特徴とする請求項10記載の射出成形
    機。
JP21867797A 1997-08-13 1997-08-13 金型装置及び射出成形法並びに射出成形機 Pending JPH1158460A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006346941A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Toyota Motor Corp 射出成形方法および射出成形型

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