JPH10193392A - 射出成形機および射出成形法 - Google Patents
射出成形機および射出成形法Info
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- JPH10193392A JPH10193392A JP65497A JP65497A JPH10193392A JP H10193392 A JPH10193392 A JP H10193392A JP 65497 A JP65497 A JP 65497A JP 65497 A JP65497 A JP 65497A JP H10193392 A JPH10193392 A JP H10193392A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形後に樹脂を滞留させることなく、樹脂の
糸引きを防止する。 【解決手段】 ノズルの先端部の温度を温度センサーに
よって検出する。ノズルから金型に樹脂を射出する前
は、ヒータによってノズルの温度を高く設定し、射出直
後にヒータをOFFとする。その後、保圧、冷却を行
い、ノズルの先端部が糸引きしない温度となった時点
で、金型からノズルを後退させ、ノズル先端部の樹脂を
固化部及び溶融部を境に分断する。
糸引きを防止する。 【解決手段】 ノズルの先端部の温度を温度センサーに
よって検出する。ノズルから金型に樹脂を射出する前
は、ヒータによってノズルの温度を高く設定し、射出直
後にヒータをOFFとする。その後、保圧、冷却を行
い、ノズルの先端部が糸引きしない温度となった時点
で、金型からノズルを後退させ、ノズル先端部の樹脂を
固化部及び溶融部を境に分断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形後における樹
脂の糸引きを防止できる射出成形機及び射出成形法に関
する。
脂の糸引きを防止できる射出成形機及び射出成形法に関
する。
【0002】
【従来の技術】射出成形においては樹脂の糸ひきが長年
の問題となっていた。その対策として、住友重機械株式
会社発行のカタログ「SGシリーズ」の16頁には、ノ
ズル穴を開閉する開閉機構を具備した射出成形機が記載
されている。この射出成形機は金型への樹脂の射出充填
から保圧工程まではノズル穴を開き、保圧工程が完了か
ら成形品を取り出すまでの間は、ノズル穴を閉じて樹脂
流路を遮断することによって、樹脂の糸引きを防止する
ようになっている。
の問題となっていた。その対策として、住友重機械株式
会社発行のカタログ「SGシリーズ」の16頁には、ノ
ズル穴を開閉する開閉機構を具備した射出成形機が記載
されている。この射出成形機は金型への樹脂の射出充填
から保圧工程まではノズル穴を開き、保圧工程が完了か
ら成形品を取り出すまでの間は、ノズル穴を閉じて樹脂
流路を遮断することによって、樹脂の糸引きを防止する
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の射出成形機では、ノズル部分に複雑な開閉機構
を設ける必要があると共に、開閉機構の動作を行うため
の駆動手段や、制御手段を設ける必要があり、構造や制
御が複雑となっている。又、この射出成形機では、開閉
機構に少なからず溶融樹脂が滞留し、滞留した樹脂の炭
化が促進されてヤケが発生する問題点を生じている。
た従来の射出成形機では、ノズル部分に複雑な開閉機構
を設ける必要があると共に、開閉機構の動作を行うため
の駆動手段や、制御手段を設ける必要があり、構造や制
御が複雑となっている。又、この射出成形機では、開閉
機構に少なからず溶融樹脂が滞留し、滞留した樹脂の炭
化が促進されてヤケが発生する問題点を生じている。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、簡単な構造でしかも樹脂を滞留させることな
く樹脂の糸引きを防止できる射出成形機および射出成形
法を提供することを目的とする。
のであり、簡単な構造でしかも樹脂を滞留させることな
く樹脂の糸引きを防止できる射出成形機および射出成形
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の射出成形機は、金型に溶融樹脂を射出する
ノズルと、ノズルに備えたヒータと、ノズルの先端部に
備えた温度センサーと、温度センサーの検出温度に基づ
いて金型の開閉動作を制御するとともに前記ヒータの出
力を制御するコントローラーと、からなることを特徴と
する。
め、本発明の射出成形機は、金型に溶融樹脂を射出する
ノズルと、ノズルに備えたヒータと、ノズルの先端部に
備えた温度センサーと、温度センサーの検出温度に基づ
いて金型の開閉動作を制御するとともに前記ヒータの出
力を制御するコントローラーと、からなることを特徴と
する。
【0006】また、本発明の射出成形方法は、金型と射
出成形機のノズルとを接続し、金型を閉じて形成される
キャビティに対してノズルから溶融樹脂を射出、充填す
る射出成形方法において、キャビティ内に溶融樹脂を射
出する直前は樹脂が可塑化する温度となるようにノズル
先端部の温度を制御し、キャビティ内に溶融樹脂を射
出、充填した後にあっては成形材料とする樹脂が固化す
る温度となるようにノズル先端部の温度を制御し、ノズ
ル先端部の溶融樹脂が固化した時点で金型からノズルを
離すことを特徴とする。
出成形機のノズルとを接続し、金型を閉じて形成される
キャビティに対してノズルから溶融樹脂を射出、充填す
る射出成形方法において、キャビティ内に溶融樹脂を射
出する直前は樹脂が可塑化する温度となるようにノズル
先端部の温度を制御し、キャビティ内に溶融樹脂を射
出、充填した後にあっては成形材料とする樹脂が固化す
る温度となるようにノズル先端部の温度を制御し、ノズ
ル先端部の溶融樹脂が固化した時点で金型からノズルを
離すことを特徴とする。
【0007】このような本発明においては、金型に溶融
樹脂を充填し、保圧工程完了後において、次のショット
の成形用の樹脂の計量が行われる。このとき、ノズルの
先端部のヒータをOFFにして温度センサーによってノ
ズル先端部の温度をモニターし、その温度が所望する温
度以下、即ち使用している樹脂にとって糸引きしない温
度まで下がった時点で、ノズルを金型より離す。そして
ノズルを金型より離した後、ノズルのヒータをONにす
る。すなわち次のショットを行うためにノズルの温度を
上昇させる。その後、再びノズルを金型に密着させると
ともに溶融樹脂の射出充填を行う。以上の一連の動作に
よって、射出する直前にはノズル先端部の温度を高くし
て樹脂の流動抵抗を減らし、尚且つ、金型からノズルが
離れる時はノズル先端部の温度が糸引きしない温度レベ
ルまで低くし、樹脂の糸引きを防止する。
樹脂を充填し、保圧工程完了後において、次のショット
の成形用の樹脂の計量が行われる。このとき、ノズルの
先端部のヒータをOFFにして温度センサーによってノ
ズル先端部の温度をモニターし、その温度が所望する温
度以下、即ち使用している樹脂にとって糸引きしない温
度まで下がった時点で、ノズルを金型より離す。そして
ノズルを金型より離した後、ノズルのヒータをONにす
る。すなわち次のショットを行うためにノズルの温度を
上昇させる。その後、再びノズルを金型に密着させると
ともに溶融樹脂の射出充填を行う。以上の一連の動作に
よって、射出する直前にはノズル先端部の温度を高くし
て樹脂の流動抵抗を減らし、尚且つ、金型からノズルが
離れる時はノズル先端部の温度が糸引きしない温度レベ
ルまで低くし、樹脂の糸引きを防止する。
【0008】
(実施の形態1)本発明の実施の形態1について、図
1、2を用いて説明する。図1は所望する製品の成形を
行う金型1及び金型1内に溶融樹脂を射出する射出成形
機100の概略構成を示し、図2は、図1の射出成形機
100による射出成形サイクルのタイミングチャートで
ある。
1、2を用いて説明する。図1は所望する製品の成形を
行う金型1及び金型1内に溶融樹脂を射出する射出成形
機100の概略構成を示し、図2は、図1の射出成形機
100による射出成形サイクルのタイミングチャートで
ある。
【0009】図1に示す通り、金型1を構成する可動型
1a及び固定型1bは、互いに対向配置されるととも
に、図示省略した型締装置により型閉じ、型開き自在に
備えられ、型閉じ時には、可動型1a及び固定型1bに
よって製品を成形するキャビティ20がこれらの型の対
向部位に形成される。固定型1bにはキャビティ20を
外部と連通させるスプルー部10が形成され、スプルー
部10の側方には射出成形機100が設置されている。
1a及び固定型1bは、互いに対向配置されるととも
に、図示省略した型締装置により型閉じ、型開き自在に
備えられ、型閉じ時には、可動型1a及び固定型1bに
よって製品を成形するキャビティ20がこれらの型の対
向部位に形成される。固定型1bにはキャビティ20を
外部と連通させるスプルー部10が形成され、スプルー
部10の側方には射出成形機100が設置されている。
【0010】射出成形機100は、金型1に対して進退
する射出ユニット50と、この射出ユニット50の進退
動作を制御するコントローラ7とを備えている。射出ユ
ニット50は、ペレット状の樹脂30aが投入されるホ
ッパー4と、ホッパー4からの樹脂30aを加熱して可
塑化するシリンダー2と、シリンダー2内の溶融樹脂の
出口として金型1のスプルー部10に接続可能となるよ
う配置されたノズル3とを備えている。
する射出ユニット50と、この射出ユニット50の進退
動作を制御するコントローラ7とを備えている。射出ユ
ニット50は、ペレット状の樹脂30aが投入されるホ
ッパー4と、ホッパー4からの樹脂30aを加熱して可
塑化するシリンダー2と、シリンダー2内の溶融樹脂の
出口として金型1のスプルー部10に接続可能となるよ
う配置されたノズル3とを備えている。
【0011】ノズル3は、その外周部にヒータ6が設け
られているとともに、その先端には温度センサー5が取
り付けられている。これらヒータ6及び温度センサー5
は前記コントローラ7に接続されており、コントローラ
7は、温度センサー5が検出した温度に応じてヒータ6
のON/OFFを制御する。尚、ヒータ6によるノズル
3の加熱温度は、成形材料として使用する樹脂本来の性
質が劣化しない程度、かつ、金型7への充填性が良好と
なる程度に可塑化するよう高く設定する。
られているとともに、その先端には温度センサー5が取
り付けられている。これらヒータ6及び温度センサー5
は前記コントローラ7に接続されており、コントローラ
7は、温度センサー5が検出した温度に応じてヒータ6
のON/OFFを制御する。尚、ヒータ6によるノズル
3の加熱温度は、成形材料として使用する樹脂本来の性
質が劣化しない程度、かつ、金型7への充填性が良好と
なる程度に可塑化するよう高く設定する。
【0012】次に、上記構成からなる金型1及び射出成
形機100を用いた射出成形について、図1及び図2を
用いて説明する。図2に示すタイミングチャートには、
温度センサー5でモニターしたノズル3の先端温度と、
ヒータ6のON/OFF及びノズル3の進退状態を時間
の経過とともに示している。
形機100を用いた射出成形について、図1及び図2を
用いて説明する。図2に示すタイミングチャートには、
温度センサー5でモニターしたノズル3の先端温度と、
ヒータ6のON/OFF及びノズル3の進退状態を時間
の経過とともに示している。
【0013】まず、図1に示したコントローラ7によっ
てヒータ6をON状態とした後、型締装置により金型を
閉じ、コントローラ7にて射出ユニット50を前進し、
ノズル3をスプール部10に接続(タッチ)する。次
に、ホッパー4からシリンダー2に投入された樹脂30
aをシリンダー2内で加熱して可塑化しつつ、ノズル3
に供給する。このとき、ヒータ6がON状態であるた
め、ノズル3内の樹脂は可塑化状態を維持している。そ
して、ノズル3内の溶融樹脂を金型1のキャビティ内に
射出する同時にヒータ6をOFFにする。
てヒータ6をON状態とした後、型締装置により金型を
閉じ、コントローラ7にて射出ユニット50を前進し、
ノズル3をスプール部10に接続(タッチ)する。次
に、ホッパー4からシリンダー2に投入された樹脂30
aをシリンダー2内で加熱して可塑化しつつ、ノズル3
に供給する。このとき、ヒータ6がON状態であるた
め、ノズル3内の樹脂は可塑化状態を維持している。そ
して、ノズル3内の溶融樹脂を金型1のキャビティ内に
射出する同時にヒータ6をOFFにする。
【0014】ヒータ6をOFFとした直後であっても、
キャビティ20への溶融樹脂の充填が完了していないう
ちは、ノズル3の先端部に高温高圧の樹脂が流れるた
め、ノズル3の温度は上昇を続ける。しかる後、キャビ
ティ20への溶融樹脂の充填が完了したら保圧工程に入
るのであるが、保圧完了後には、金型1に熱が逃げるた
め、ノズル先端部の温度は徐々に下降する。
キャビティ20への溶融樹脂の充填が完了していないう
ちは、ノズル3の先端部に高温高圧の樹脂が流れるた
め、ノズル3の温度は上昇を続ける。しかる後、キャビ
ティ20への溶融樹脂の充填が完了したら保圧工程に入
るのであるが、保圧完了後には、金型1に熱が逃げるた
め、ノズル先端部の温度は徐々に下降する。
【0015】保圧工程に続く冷却工程では、次のショッ
トのために樹脂の計量を行うが、この工程では、金型側
に奪われる熱量が大きいため、ノズルの温度が下がり続
ける。そして、ノズル3の先端部の温度が糸引きしない
温度(ノズル3の先端部内にある樹脂が固化する温度)
まで下がってから射出ユニット50を後退させて、ノズ
ル3を金型1から離す。ノズル3の後退により、スプル
ー部10とノズル3の先端部の樹脂30bが、固化部及
び溶融部を境に寸断される。なお、糸引きしない温度は
樹脂によって異なり、例えばポリカーボネートの場合
は、200〜230℃である。樹脂30bを寸断した
後、金型1では冷却工程を続行しつつ、ヒータをONと
することによりノズル3の温度を上昇させて次のショッ
トに備える。そして、キャビティ20内の溶融樹脂が完
全に冷却固化したら、型締装置により金型1を開き、キ
ャビティ20より成形体(図示省略)を取り出す。
トのために樹脂の計量を行うが、この工程では、金型側
に奪われる熱量が大きいため、ノズルの温度が下がり続
ける。そして、ノズル3の先端部の温度が糸引きしない
温度(ノズル3の先端部内にある樹脂が固化する温度)
まで下がってから射出ユニット50を後退させて、ノズ
ル3を金型1から離す。ノズル3の後退により、スプル
ー部10とノズル3の先端部の樹脂30bが、固化部及
び溶融部を境に寸断される。なお、糸引きしない温度は
樹脂によって異なり、例えばポリカーボネートの場合
は、200〜230℃である。樹脂30bを寸断した
後、金型1では冷却工程を続行しつつ、ヒータをONと
することによりノズル3の温度を上昇させて次のショッ
トに備える。そして、キャビティ20内の溶融樹脂が完
全に冷却固化したら、型締装置により金型1を開き、キ
ャビティ20より成形体(図示省略)を取り出す。
【0016】この実施の形態では、ヒータ6のON,O
FFによってノズル3の先端部の温度制御を行っている
が、ヒータ6に供給する電流量を制御することによっ
て、ヒータ6の加温々度を調整して、ノズル3の先端部
の温度制御を行っても良い。さらに、本実施の形態のヒ
ータ6としては、ノズルにおける溶融樹脂の射出方向に
複雑分割した各分割位置を配置し、それぞれを独立して
コントローラ7で制御し、ノズル3の先端部側とシリン
ダー2側との間で温度分布を与えても良い。このときの
温度分布は先端部側のみで樹脂が硬化し、シリンダー側
は溶融状態を維持できる程度とするのが良い。
FFによってノズル3の先端部の温度制御を行っている
が、ヒータ6に供給する電流量を制御することによっ
て、ヒータ6の加温々度を調整して、ノズル3の先端部
の温度制御を行っても良い。さらに、本実施の形態のヒ
ータ6としては、ノズルにおける溶融樹脂の射出方向に
複雑分割した各分割位置を配置し、それぞれを独立して
コントローラ7で制御し、ノズル3の先端部側とシリン
ダー2側との間で温度分布を与えても良い。このときの
温度分布は先端部側のみで樹脂が硬化し、シリンダー側
は溶融状態を維持できる程度とするのが良い。
【0017】本実施の形態によると、ノズル部に複雑な
開閉機構を具備する必要なく、簡単な構造で、糸引きを
防止することができる。従って、開閉機構を具備した射
出成形機のように、樹脂の滞留によるヤケを発生するよ
うなことはない。
開閉機構を具備する必要なく、簡単な構造で、糸引きを
防止することができる。従って、開閉機構を具備した射
出成形機のように、樹脂の滞留によるヤケを発生するよ
うなことはない。
【0018】(実施の形態2)図3は実施の形態2を示
し、実施の形態1と同一の要素は同一符号で対応させる
ことにより、重複する説明を省略する。この実施の形態
では、実施の形態1の構成に加え、金型1のスプルー部
10の近傍に温度センサー9を備えている。温度センサ
ー9は金型1の温度を検出し、この温度をコントローラ
7に出力する。
し、実施の形態1と同一の要素は同一符号で対応させる
ことにより、重複する説明を省略する。この実施の形態
では、実施の形態1の構成に加え、金型1のスプルー部
10の近傍に温度センサー9を備えている。温度センサ
ー9は金型1の温度を検出し、この温度をコントローラ
7に出力する。
【0019】実施の形態1では、ノズル先端部の温度の
みを検知してノズル3を後退させているのに対し、本実
施の形態では、金型1のスプルー部10の近傍の温度も
同時に検知している。そして、ノズル3及び金型1のス
プルー部10の近傍の温度が糸引きしない温度まで下が
った後に、ノズル3の後退を開始するものである。従っ
て本実施の形態によると、ノズル3の温度情報のみなら
ず、金型1の温度情報を加えてノズル3の後退を制御す
るため、確実に糸引きを防止することができる。
みを検知してノズル3を後退させているのに対し、本実
施の形態では、金型1のスプルー部10の近傍の温度も
同時に検知している。そして、ノズル3及び金型1のス
プルー部10の近傍の温度が糸引きしない温度まで下が
った後に、ノズル3の後退を開始するものである。従っ
て本実施の形態によると、ノズル3の温度情報のみなら
ず、金型1の温度情報を加えてノズル3の後退を制御す
るため、確実に糸引きを防止することができる。
【0020】(実施の形態3)図4は実施の形態3を示
し、実施の形態1及び2と同一の要素は同一符号で対応
させてある。同図において、金型1の側面部分にはエア
ーノズル11が取り付けられている。このエアーノズル
11は金型1に連結した状態のノズル3に対してエアー
を吹き付けて、ノズル3を強制的に冷却するものであ
り、そのエアー吹き付けのON/OFFのコントローラ
7によって制御されている。
し、実施の形態1及び2と同一の要素は同一符号で対応
させてある。同図において、金型1の側面部分にはエア
ーノズル11が取り付けられている。このエアーノズル
11は金型1に連結した状態のノズル3に対してエアー
を吹き付けて、ノズル3を強制的に冷却するものであ
り、そのエアー吹き付けのON/OFFのコントローラ
7によって制御されている。
【0021】この実施の形態では、ヒータ6をOFFと
したとき、エアー吹き付けによってノズル3の先端部の
温度を強制的に下げている。従って、金型1に奪われる
熱によってのみノズル3の先端部の温度を下げる実施の
形態1及び2に比べ、ノズル3の先端部を早期に冷却で
き、成形サイクルを短縮することができる。
したとき、エアー吹き付けによってノズル3の先端部の
温度を強制的に下げている。従って、金型1に奪われる
熱によってのみノズル3の先端部の温度を下げる実施の
形態1及び2に比べ、ノズル3の先端部を早期に冷却で
き、成形サイクルを短縮することができる。
【0022】以上のような実施の形態から、本発明は以
下の発明を包含するものである。 (1) 金型に樹脂を射出するノズルの先端部の温度を
検出するノズル側の温度センサーと、金型のスプール部
近傍の温度を検出する金型側の温度センサーと、ノズル
の先端部の温度調整を行うヒータと、前記ノズル側の温
度センサーの検出温度及び金型側の温度センサーの検出
温度に基づいてヒータを制御するコントローラとを備え
ていることを特徴とする射出成形機。
下の発明を包含するものである。 (1) 金型に樹脂を射出するノズルの先端部の温度を
検出するノズル側の温度センサーと、金型のスプール部
近傍の温度を検出する金型側の温度センサーと、ノズル
の先端部の温度調整を行うヒータと、前記ノズル側の温
度センサーの検出温度及び金型側の温度センサーの検出
温度に基づいてヒータを制御するコントローラとを備え
ていることを特徴とする射出成形機。
【0023】(2) 金型に樹脂を射出するノズルの先
端部の温度を検出する温度センサーと、ノズルの先端部
の温度調整を行うヒータと、ノズルの先端部にエアーを
吹き付けるエアーノズルと、前記温度センサーの検出温
度に基づいてヒータ及びエアーノズルの作動を制御する
コントローラとを備えていることを特徴とする射出成形
機。
端部の温度を検出する温度センサーと、ノズルの先端部
の温度調整を行うヒータと、ノズルの先端部にエアーを
吹き付けるエアーノズルと、前記温度センサーの検出温
度に基づいてヒータ及びエアーノズルの作動を制御する
コントローラとを備えていることを特徴とする射出成形
機。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明は、温度センサーがノズ
ルの先端部の温度を検出し、この検出温度によってコン
トローラがヒータのON/OFFを制御するため、樹脂
の糸引きを防止することが可能な構造とすることができ
る。請求項2の発明は、金型の型開きに際して、ノズル
の先端部の温度を下げ、温度が下がった状態でノズルを
金型から後退させるため、樹脂の糸引きを防止すること
ができる。
ルの先端部の温度を検出し、この検出温度によってコン
トローラがヒータのON/OFFを制御するため、樹脂
の糸引きを防止することが可能な構造とすることができ
る。請求項2の発明は、金型の型開きに際して、ノズル
の先端部の温度を下げ、温度が下がった状態でノズルを
金型から後退させるため、樹脂の糸引きを防止すること
ができる。
【図1】本発明の実施の形態1の側面図である。
【図2】実施の形態1の制御を示すタイミングチャート
である。
である。
【図3】実施の形態2の側面図である。
【図4】実施の形態3の側面図である。
1 金型 3 ノズル 5 温度センサー 6 ヒータ 7 コントローラ
Claims (2)
- 【請求項1】 金型に溶融樹脂を射出するノズルと、ノ
ズルに備えたヒータと、ノズルの先端部に備えた温度セ
ンサーと、温度センサーの検出温度に基づいて金型の開
閉動作を制御するとともに前記ヒータの出力を制御する
コントローラーと、からなることを特徴とする射出成形
装置。 - 【請求項2】 金型と射出成形機のノズルとを接続し、
金型を閉じて形成されるキャビティに対してノズルから
溶融樹脂を射出、充填する射出成形方法において、キャ
ビティ内に溶融樹脂を射出する直前は樹脂が可塑化する
温度となるようにノズル先端部の温度を制御し、キャビ
ティ内に溶融樹脂を射出、充填した後にあっては成形材
料とする樹脂が固化する温度となるようにノズル先端部
の温度を制御し、ノズル先端部の溶融樹脂が固化した時
点で金型からノズルを離すことを特徴とする射出成形
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP65497A JPH10193392A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 射出成形機および射出成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP65497A JPH10193392A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 射出成形機および射出成形法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193392A true JPH10193392A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11479715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP65497A Withdrawn JPH10193392A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 射出成形機および射出成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10193392A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007098815A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Toshiba Mach Co Ltd | 射出成形機のノズル温度制御装置及び制御方法 |
JP2010005964A (ja) * | 2008-06-27 | 2010-01-14 | Canon Electronics Inc | 射出成形機におけるノズルの温度制御方法 |
JP2012218409A (ja) * | 2011-04-13 | 2012-11-12 | Mazda Motor Corp | 射出成形用金型の温度制御装置 |
-
1997
- 1997-01-07 JP JP65497A patent/JPH10193392A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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