JPH06254928A - 射出成形開始方法 - Google Patents

射出成形開始方法

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Publication number
JPH06254928A
JPH06254928A JP5075394A JP7539493A JPH06254928A JP H06254928 A JPH06254928 A JP H06254928A JP 5075394 A JP5075394 A JP 5075394A JP 7539493 A JP7539493 A JP 7539493A JP H06254928 A JPH06254928 A JP H06254928A
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JP
Japan
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hot runner
resin
block
nozzle
injection
Prior art date
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Pending
Application number
JP5075394A
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English (en)
Inventor
Koichi Sato
晃一 佐藤
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Nissei ASB Machine Co Ltd
Original Assignee
Nissei ASB Machine Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06254928A publication Critical patent/JPH06254928A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/78Measuring, controlling or regulating of temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ショートショットあるいはゲート詰まりを生
ずることなく射出成形金型を立ち上げること。 【構成】 まず、スプル12およびホットランンーブロ
ック10のヒートアップを開始する(ステップ10
0)。次に、スプル12のヒートアップが終了し、ホッ
トランナーブロック10が中間設定温度に達した後(ス
テップ101,102)、ホットランナーノズル20の
ヒートアップを開始する(ステップ103)。ホットラ
ンナーブロックのヒートアップが終了し、かつ、ホット
ランナーノズルのヒートアップが終了した後(ステップ
104,105)、射出スクリュウを駆動して第1回目
のショットを実施する(ステップ106)。その後、射
出キャビティ型40および射出コア型50にチラー水の
供給を開始し(ステップ107)、プリフォームが離型
温度まで冷却された後にプリフォームの離型を行う(ス
テップ108)。これにより、ショートショットあるい
はゲート詰まりが生ずることなく金型の立上げが完了す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットランナーノズル
が常時射出キャビティ型に接触しているタイプの射出成
形装置での、射出成形開始方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の射出成形装置として、例えばホ
ットパリソン方式或いは1ステージ方式のブロー成形装
置の射出成形ステーションに用いられるプリフォームの
射出成形装置が知られている。この装置は、射出ノズル
がノズルタッチするスプルを備えたホットランナーブロ
ックと、このホットランナーブロックを経由した樹脂を
射出するホットランナーノズルと、を有し、このホット
ランナーノズルは射出キャビティ型のゲートに常に接触
している。
【0003】そして、スプル、ホットランナーブロック
およびホットランナーノズルは、成形樹脂材料例えばポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボン
(PC)あるいはポリプロピレン(PP)等の各樹脂固
有の温度に加熱される一方で、射出キャビティ型には、
射出成形されたプリフォームを離型可能な温度に冷却す
るために冷却媒体が循環される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の射
出成形装置にて射出成形を開始する際に、射出キャビテ
ィ型内にショートショットされたり、あるいは射出キャ
ビティ型のゲート部にて樹脂が冷却固化されてゲート詰
まりが生ずることがあった。
【0005】この原因を本発明者が追及したところ、ス
プル、ホットランナーブロックおよびホットランナーノ
ズルのヒートアップ手順、さらには射出キャビティ型の
冷却開始タイミングに起因していることが判明した。
【0006】例えば、スプル、ホットランナーブロック
およびホットランナーノズルのヒートアップを同時に開
始すると、質量の小さなホットランナーノズルがかなり
早く昇温完了してしまう。そうすると、ホットランナー
ノズル内に残留する樹脂の膨張分は、未だ昇温が完了せ
ずかつ完全に溶融していない樹脂が残存するホットラン
ナーブロック側に移動するよりむしろ、樹脂が全く存在
しない射出キャビティ型のゲートに向けて移動すること
になる。このような樹脂の膨張分は通常の1ショット量
よりももちろん十分少ない量であり、ショートショット
となって射出キャビティ型内にて冷却固化してしまう。
また、この樹脂はゲート部にて冷却固化することでゲー
ト詰まりを生じさせる。このゲート詰まりは、射出キャ
ビティ型への冷却媒体の循環開始を、ホットランナーノ
ズルのヒートアップより早く行なうことで助長される。
【0007】このように、一旦射出キャビティ型内にシ
ョートショットが生じた場合には、特に射出キャビティ
型と射出コア型とを型開きしてリップ型にてそのリップ
部を保持してプリフォームを離型する射出成形装置で
は、ショートショットしたプリフォームがリップ型に保
持されずキャビティ型内に残存してしまう。従って、シ
ョートショットの場合もゲート詰まりの場合も、加熱し
たロッドなどを射出キャビティ型のゲートに挿入して樹
脂の通り道を開ける直す作業が必要であった。この作業
は、狭い領域に手を挿入する繁雑な作業であることに加
え、加熱したロッドを金型のャビティ面に接触させて金
型を破損させてしまう恐れが多かった。
【0008】そこで、本発明の目的とするところは、シ
ョートショットやゲート詰まりを生ずること無く射出成
形型の立上げを行なうことが可能な射出成形開始方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷媒通路が形
成された射出キャビティ型と、ホットランナーノズルを
備えたホットランナーブロックとを有し、ホットランナ
ーノズルが常時射出キャビティ型に接触している射出成
形装置にて、射出成形を開始するにあたり、前記ホット
ランナーブロックの加熱を開始し、前記ホットランナー
ブロックが予め定められた中間温度に達した後に、前記
ホットランナーノズルの加熱を開始し、前記ホットラン
ナーブロックおよび前記ホットランナーノズルが設定温
度に達した後に、1回目のショットを実施し、1回目の
ショット後に前記射出キャビティ型の冷却を完了するこ
とを特徴とする。
【0010】ここで、前記ホットランナーブロックのス
プルの加熱を、前記ホットランナーブロックの加熱開始
時とほぼ同時に開始し、前記スプルが設定温度に達した
後に、前記ホットランナーノズルの加熱を開始すること
もできる。
【0011】さらに、前記ホットランナーノズルと前記
射出キャビティ型との間に樹脂断熱層を形成した場合、
1回目のショット前の前記ホットランナーノズルの加熱
工程にて、樹脂断熱層を溶融状態に維持しておくことが
望ましい。
【0012】
【作用】本発明では、ホットランナーブロックより後に
ホットランナーノズルのヒートアップが開始され、この
ノズルが早期にヒートアップされることがないので、ノ
ズル内にて加熱により膨張した樹脂は、既に樹脂が溶融
しているホットランナーブロック側に移動することはあ
っても、射出キャビティ型に移動することが低減する。
このため、キャビティ型側に樹脂が移動することで生ず
るショートショットが防止される。また、第1回目のシ
ョット後に射出キャビティ型の冷却が完了するようにな
っているので、第1回目のショット前あるいはショット
中にゲート詰まりが生ずることがない。
【0013】また、スプルの加熱開始をホットランナー
ノズルの加熱開始より早く行うことで、ホットランナー
ブロック内の樹脂の膨張分をスプル側より排出できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明をプリフォームの射出成形開始
方法に適用した一実施例について、図面を参照して具体
的に説明する。
【0015】まず、図2および図3を参照して、本実施
例の射出成形装置の金型構造に就いて説明する。本実施
例では、樹脂入口側にスプル12を備え、樹脂出口側に
ノズル本体20を備えたホットランナーブロック10
と、ノズル本体20が常時ノズルタッチする射出キャビ
ティ型40と、この射出キャビティ型40に対して型締
めされてキャビティ52を形成する射出コア型50とを
有している。なお、図示してはいないが、射出キャビテ
ィ型40の上方には、プリフォームのリップ部を規定す
るリップキャビティ面を備えたリップ型が配置され、こ
のリップ型は、射出成形されたプリフォームを次工程に
搬送する搬送型としても機能する。
【0016】ホットランナーブロック10は、スプル1
2に連通するランナー16を有し、このランナー16は
ノズル本体20内に形成されたランナー22と連通して
いる。本実施例装置では、プリフォームの同時射出成形
個数が4であり、従って1つのホットランナーブロック
10に対して4つのノズル本体20が配置されている。
そして、ホットランナーブロック10に形成されたラン
ナー16は、1つのスプル12より4つのノズル本体2
0に至る各樹脂経路がトーナメント形状に形成され、各
樹脂通路の長さを全て等しくした、いわゆるバランス型
として構成されている。
【0017】スプル12,ホットランナーブロック10
およびノズル本体20にはそれぞれ第1,第2,第3の
ヒータ14,18,26が設けられている。スプル12
を加熱する第1ヒータ14は、略円筒状のスプル12の
外周面に巻回されたバンドヒータとして構成される。ホ
ットランナーブロック10を加熱する第2ヒータ18
は、ブロック10内のランナー16近接する位置に埋め
込み配置された、例えばカートリッジ式の内蔵ヒータと
して構成される。ノズル本体20を加熱する第3ヒータ
26は、略円筒状のノズル本体20の外周面に巻回され
たバントヒータとして構成されている。第1,第2,第
3ヒータ14,18,26は、プリフォームの成形樹脂
材料固有の成形温度条件を維持するように、例えば熱電
対での測定温度をフィードバックしてほぼ一定温度にコ
ントロールされる。なお、本実施例においては、第2,
第3ヒータ18,26は位相制御に従って供給電力を制
御するいわゆるPID制御にてヒートコントロールさ
れ、第1ヒータ14は電圧制御によってヒートコントロ
ールされている。
【0018】さらに、本実施例ではノズル本体20の上
面、すなわち射出キャビティ型40と接触する領域に樹
脂断熱部30を形成している。この樹脂断熱部30とし
ては、ノズル本体20の射出口24付近に円形凹部32
を有し、この円形凹部32の周縁部をリング状にさらに
深く削り込んだリング状スリット部34としている。こ
の円形凹部32およびリング状スリット部34内に充填
され、かつ射出キャビティ型40からの冷却により固化
した樹脂が滞留することで、ノズル本体20の射出口2
4を射出キャビティ型40より断熱している。
【0019】射出キャビティ型40は、ノズル20に連
通するゲート42を有し、このゲート42と連通したキ
ャビティ面44を有している。このキャビティ面44
は、射出成形されるプリフォームの外壁面を規定するも
のである。射出キャビティ型40内部には、キャビティ
面44付近の領域に冷却ジャケット46が設けられてい
る。冷却ジャケット46には給水口48aおよび排水口
48bが連通し、バルブ48cのON,OFF制御によ
り、射出キャビティ型40内部に冷却媒体、例えばチラ
ー水が循環供給されるようになっている。このチラー水
は冷凍機により例えば5℃〜10℃程度に冷却され、射
出成形されたプリフォームを離型可能な温度まで冷却可
能としている。
【0020】図2は、射出キャビティ型40および射出
コア型50の型締状態を示し、両金型にて規定されるキ
ャビティ52内にゲート42を介してプリフォーム射出
成形樹脂が充填され、プリフォームが射出成形される。
【0021】次に、上記射出成形装置での動作を停止さ
せ、その後再度金型を立上げる射出成形開始方法につい
て、図1に示すフローチャートを参照して説明する。
【0022】なお、本実施例においては、ホットランナ
ーブロック10,スプル12およびノズル本体20は、
それぞれ最終の加熱到達温度が270〜290℃に設定
されるものとする。
【0023】前回の射出成形停止によって、ホットラン
ナーブロック10,スプル12およびノズル本体20内
にはプリフォーム成形樹脂材料が残留している。この状
態において、まず、ホットランナーブロック10および
スプル12のヒートアップを開始する(ステップ10
0)。すなわち、スプル12に巻回された第1ヒータ1
4を電圧制御により、ホットランナーブロック10内に
設けられた第2ヒータ18をPID制御により、それぞ
れヒートアップを開始する。スプル12は電圧制御のた
めヒートアップに比較的時間を要するが、ホットランナ
ーブロック10に対して十分質量が小さいため、同時に
ヒートアッップを開始した場合には、スプル12が最初
に最終到達温度に達する。そこで、スプル12がヒート
アップ終了したが否かを判断する(ステップ101)。
ステップ101がYESであれば、次にホットランナー
ブロック10が、最終到達温度である270〜290℃
に達しない中間の設定温度に達したか否かを判断する
(ステップ102)。
【0024】ステップ102がYESであれば、次にホ
ットランナーノズル20のヒートアップを開始する(ス
テップ103)。その後、ホットランナーブロック10
のヒートアップが終了したか否かを判断している(ステ
ップ104)。ステップ104の判断がYESであれ
ば、次にホットランナーノズル20のヒートアップが終
了したか否かを判断する(ステップ105)。なお、ス
テップ102では、中間温度以上の温度に達したか否か
を判断してもよく、このステップ102にてブロック1
0が最終到達温度に達したか否かを判断してもよい。こ
の場合、ステップ104は不要である。
【0025】ステップ105の判断がYESであれば、
ホットランンーブロック10,スプル12およびノズル
本体20がそれぞれプリフォーム射出成形樹脂固有の成
形温度に達したこととなり、射出スクリュウを駆動して
の第1回目のショットが可能となる。そこで、ステップ
106にて第1回目のショットを実施する。この第1回
目のショットの終了は、射出スクリューのポジションを
検出することで判断できる。
【0026】この第1回目のショットの実施により、ホ
ットランナーブロック10,スプル12およびノズル本
体20内に残存していた樹脂がノズル本体20を介して
射出キャビティ型40側に射出され、プリフォームが射
出成形される。この第1回目のショット時には、射出キ
ャビティ型40の冷却が行われていないため、ゲート4
2にてゲート詰まりが生ずることはなく、樹脂は円滑に
キャビティ52内に射出される。また、樹脂断熱部30
内の樹脂も溶融状態であり、射出キャビティ型40によ
り未だ冷却されていないので、樹脂の充填が円滑に行わ
れる。さらに、ノズル本体20は最後にヒートアップさ
れるので、このヒートアップ完了時にはホットランナー
ブロック10側が既にヒートアップ完了している。従っ
て、ノズル本体20内での樹脂の膨張分は、重力に従っ
てブロック10側に移動することはあっても、重力に逆
らってゲート42側にショートショットされることはな
くなる。
【0027】そして、この第1回目のショット終了後に
射出キャビティ型40の冷却を完了させるために、本実
施例では、この第1回目のショット終了後に射出キャビ
ティ型40および射出コア型50へのチラー水の供給を
開始している(ステップ107)。各金型40,50に
チラー水を循環供給することで、各金型40,50が冷
却され射出成形されたプリフォームの離型が可能な温度
となる。なお、チラー水の供給開始は、必ずしも第1回
目のショット後に開始するものに限らず、その前から開
始しても良い。この場合にも、射出キャビティ型40の
冷却が完了するのは第1回目のショット後であれば良
い。要は、第1回目のショット開始前に、目的とする冷
却温度まで射出キャビティ型40が冷却されてしまい、
1回目のショット時にゲート詰まりが生ずるもので無け
れば良い。
【0028】射出キャビティ型40が離型可能な温度に
達したら、射出キャビティ型40、50およびリップ型
(図示せず)をそれぞれ離型駆動することで、射出成形
されたプリフォームの取出が行われる(ステップ10
8)。
【0029】このとき、ショートショットが生じずにリ
ップ型まで十分に樹脂が充填されているので、リップ型
にそのネック部が保持されたプリフォームの離型を確実
に行うことができる。この1回目のショットはいわゆる
ダミーショットであり、この1回目のショットにより樹
脂が確実に射出キャビティ型40内に充填され、ほぼ完
全なプリフォームが離型できたことが確認されること
で、金型の立上げが完了する。そして、この後2回目以
降の量産のためのショットが連続して行われることにな
る。なお、射出キャビティ型40にチラー水を循環供給
することで、ノズル本体20の樹脂断熱部30すなわち
円形凹部32およびリング状スリット34内に停留して
いる樹脂は、その射出口24に臨む中心流路内の樹脂を
除いて冷却固化され、2回目以降のショットにおいて、
この樹脂断熱部30内にて冷却固化された樹脂を用いた
樹脂断熱を実現することができる。
【0030】上記の金型立上げの各作業は、スプル1
2,ホットランナーブロック10およびノズル本体20
の計測温度を表示する温度計を観察しながらマニュアル
にて実施することも可能であるが、図4に示す制御系を
用いて自動立上げを行うことも可能である。図4はその
制御系ブロック図を示し、CPU60のバスラインに
は、第1ヒータ用電圧制御部62,第2ヒータ用PID
制御部64,第3ヒータ用PID制御部66およびチラ
ー水用バルブ制御部68がそれぞれ接続されている。ま
た、ホットランナーブロック10,スプル12およびノ
ズル本体20の各温度を計測するために、第1ヒータ用
温度センサ70,第2ヒータ温度センサ72および第3
ヒータ用温度センサ74が接続されている。メモリ76
は、図1のフローチャートに示す金型立上げプログラム
を記憶するとともに、図1中のステップ101,10
2,104および105の判断を行うための各比較温度
を記憶している。
【0031】図4に示す制御ブロック系を用いれば、図
1に示す各判断ブロック101,102,104および
105のための比較温度をいったん設定しておくことに
より、図に示すフローチャートに従ってスプル12,ホ
ットランナーブロック10およびノズル本体20のヒー
トアップを開始し、最後にチラー水の循環供給を開始す
ることで、金型の自動立上げが可能となる。
【0032】上記実施例は、単層のプリフォームを射出
成形する場合に適用したものであるが、図5に示すよう
に多層プリフォームを射出成形する場合にも本発明を適
用できる。図5は、中間層として例えば二酸化炭素に対
するバリア性の高い樹脂、例えばエチレンビニルアルコ
ール共重合体樹脂(EV−OH)とし、その内外層をP
ET樹脂とした三層構造のプリフォームを射出成形する
装置を示している。同図に示すように、この装置は、E
V−OH樹脂用の射出ノズルにノズルタッチするスプル
82を備えた第1のホットランナーブロック80と、P
ET樹脂用の射出ノズルにノズルタッチするスプル92
を備えた第2ホットランナーブロック90とを上下に積
層配置し、上段の第2のホットランナーブロック90に
ノズル本体100を配置している。この第1,第2のホ
ットランナーブロック80,90およびノズル本体10
0の詳細については、例えば特開平4−1680125
号公報に開示された構造を採用することができる。
【0033】このように複数種の樹脂を用いてプリフォ
ームを射出成形する場合にも、第1実施例と同様にホッ
トランナーブロック,スプル,ノズル本体の各ヒートア
ップ順序および射出キャビティ型40へのチラー水の供
給順序は第1実施例と同様であるが、第1,第2のホッ
トランナーブロック80,90のヒートアップを下記の
手順に従って行うとよい。すなわち、複数のホットラン
ナーブロックのヒートアップを順番に開始するに際して
は、熱安定性の良い樹脂を導入するスプルを備えたブロ
ックを最初にヒートアップ開始し、熱安定性の悪い樹脂
を導入するスプルを備えたブロックを最後にヒートアッ
プするとよい。PET樹脂とEV−OH樹脂のための各
ブロック80,90を備えている場合には、熱安定性の
悪いEV−OH樹脂を導入する第1のホットランナーブ
ロック80を後にヒートアップするとよい。さらに、E
V−OH樹脂の固有成形温度は例えば190〜230℃
であり、PET樹脂の固有成形温度である275℃に比
べてかなり低温であるため、後にヒートアップを開始し
たとしても両者はほぼ同時にヒートアップを完了するこ
とができる。このように、EV−OH樹脂のヒートアッ
プを遅く開始することで、熱安定性の悪いEV−OH樹
脂が長時間高温にさらされることがなくなり、樹脂劣化
を防止して品質の高いプリフォームの射出成形が可能と
なる。
【0034】なお、本実施例は上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。上記実施例は、本発明をホットパリソン
方式あるいは1ステージ方式のブロー成形装置に備えら
れた射出成形ステーションでの金型立上げに適用した
が、これ以外の方式、いわゆるコールドパリソン方式あ
るいは2ステージと称されるブロー成形装置の射出ステ
ーションでの金型立上げに適用できることはいうまでも
ない。また、本発明は、ショートショットが生じた場合
に成形品の取り出しが不可能なプリフォームの射出成形
装置に適用することが有利となるが、それ以外の各種成
形品を成形する射出成形装置にも同様に適用可能であ
る。
【0035】また、上記各実施例ではスプル12のヒー
トアップの開始をホットランナーブロック10のヒート
アッップ開始と同時に行ったが、スプル12のヒートア
ップ完了は、ノズル本体20のヒートアップ完了前後で
あっても、ショートショットあるいはゲート詰まりの原
因にはならないので、他の任意の時にスプル12のヒー
トアップを開始してもよい。
【0036】さらに,本発明の応用として、ショット毎
に射出キャビティ型からホットランナーノズルを離す場
合にこれを適用する意義もある。特に、ノズル先端に断
熱紙を有するタイプの場合、全型立上げ時にノズルから
の樹脂もれに起因した断熱紙の破壊という問題を解決で
きる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ノ
ズル本体のヒートアップに先駆けてホットランナーブロ
ックのヒートアップを開始し、両者が到達温度まで加熱
された後に第1回目のショットを行い、この第1回目の
ショットの後に射出キャビティ型の冷却が完了するよう
にしたので、ショートショットあるいはノズル詰まりが
生ずることなく射出成形型の立上げを行なうことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をプリフォームの射出成形開始方法に適
用した一実施例を示すフローチャートである。
【図2】図1に示す実施例方法を実施するプリフォーム
射出成形金型の概略断面図である。
【図3】図2に示すプリフォーム射出成形金型の概略斜
視図である。
【図4】図1に示す実施例方法を自動化するための制御
系ブロック図である。
【図5】本発明方法が適用される多層のプリフォーム射
出成形金型を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10,80,90 ホットランナーブロック 12,82,92 スプル 14,18,26 ヒータ 16,22 ランナー 20 ノズル本体 30 樹脂断熱部 40 射出キャビティ型 42 ゲート 46 冷却ジャケット 50 射出コア型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒通路が形成された射出キャビティ型
    と、ホットランナーノズルを備えたホットランナーブロ
    ックとを有し、ホットランナーノズルが常時射出キャビ
    ティ型に接触している射出成形装置にて、射出成形を開
    始するにあたり、 前記ホットランナーブロックの加熱を開始し、 前記ホットランナーブロックが予め定められた中間温度
    以上に達した後に、前記ホットランナーノズルの加熱を
    開始し、 前記ホットランナーブロックおよび前記ホットランナー
    ノズルが設定温度に達した後に、1回目のショットを実
    施し、 1回目のショット後に前記射出キャビティ型の冷却を完
    了することを特徴とする射出成形開始方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ホットランナーブロックのスプルの加熱を、前記ホ
    ットランナーブロックの加熱開始時とほぼ同時に開始
    し、前記スプルが設定温度に達した後に、前記ホットラ
    ンナーノズルの加熱を開始することを特徴とする射出成
    形開始方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 前記ホットランナーノズルと前記射出キャビティ型との
    間に樹脂断熱層が形成され、1回目のショット前の前記
    ホットランナーノズルの加熱工程にて、少くなくとも前
    記樹脂断熱層の中心の樹脂通路を溶融状態に維持してお
    くことを特徴とする射出成形開始方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記ホットランナーノズルは複数種の樹脂を射出するも
    のであり、前記ホットランナーブロックは、一の樹脂を
    導入するスプルをそれぞれ有するブロック毎に断熱部を
    介して積層されたものであり、 前記ホットランナーブロックの加熱開始工程では、複数
    種の樹脂の中で最も熱安定性の良好な樹脂を導くスプル
    を備えたブロックの加熱を最初に開始することを特徴と
    する射出成形開始方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019225062A1 (ja) * 2018-05-24 2019-11-28 株式会社青木固研究所 プリフォーム成形装置
JP2022088046A (ja) * 2020-12-02 2022-06-14 双葉電子工業株式会社 制御装置及びプログラム

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