JP3766337B2 - 射出成形機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を、高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該キャビティ空間内において冷却して固化させることによって成形品を得ることができるようになっている。
【0003】
そのために、前記射出成形機は金型装置、型締装置及び射出装置を有し、前記型締装置は、固定プラテン及び可動プラテンを備え、型締用シリンダが可動プラテンを進退させることによって金型装置の型閉じ、型締め及び型開きが行われる。
【0004】
一方、前記射出装置は、一般に、インラインスクリュー方式のものが使用され、ホッパから供給された樹脂を加熱して溶融させる加熱シリンダ、及び溶融させられた樹脂を射出する射出ノズルを備え、前記加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。そして、該スクリューを、後端に連結された駆動部によって前進させることにより射出ノズルから樹脂が射出され、前記駆動部によって回転させることにより樹脂の計量が行われる。
【0005】
図2は従来の射出成形機の要部を示す断面図である。
【0006】
図において、60は射出装置、62は図示されない加熱シリンダの前端に取り付けられた射出ノズルであり、該射出ノズル62は、筒状の本体部65、及び該本体部65の外周面に配設された面状のヒータ66を備え、前端(図において左端)にノズル口69が形成される。また、67は前記加熱シリンダ内の樹脂通路と連通させて本体部65内に形成され、前端において前記ノズル口69と連通させられた樹脂通路であり、該樹脂通路67は、前端の近傍に、前方(図において左方)になるほど径が小さくなるテーパ部68、及び該テーパ部68より前方において、前方になるほど径が大きくなる逆テーパ部71を備える。
【0007】
そして、72は固定金型における中央に配設されたスプルーブッシュであり、該スプルーブッシュ72の後端(図において右端)には、前記射出ノズル62の前端の形状に対応する形状を有する凹部73が形成され、該凹部73から前方に向けてスプルー74が形成される。なお、前記加熱シリンダ内には、図示されないスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。
【0008】
前記構成の射出装置60において、計量工程時に、図示されない計量用モータを駆動することによって、前記スクリューを回転させると、加熱シリンダの所定の箇所に配設されたホッパから加熱シリンダ内に供給された樹脂は、加熱シリンダ内を前進させられるとともに、前記ヒータ66によって加熱され溶融させられ、それに伴って、スクリューが後退させられ後退限位置に置かれた状態で、スクリューの前端に配設されたスクリューヘッドの前方に溶融させられた樹脂が蓄えられる。
【0009】
次に、射出工程時に、射出用モータを駆動して、スクリューを前進させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、前記射出ノズル62から射出され、前記スプルー74を通過して前記固定金型及び図示されない可動金型によって形成される金型装置のキャビティ空間に充填される。
【0010】
ところで、射出成形機による成形を開始するに当たり、射出成形機の立上げが行われ、該立上げにおいて、まず、射出装置60が後退位置に置かれ、射出ノズル62の前端がスプルーブッシュ72から十分に離され、前記射出ノズル62からの樹脂の射出が繰り返されてパージングが行われる。続いて、射出装置60が前進(図において左方に移動)させられ、射出ノズル62が金型装置に接触させられ、樹脂がキャビティ空間に充填される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の射出成形機においては、射出ノズル62を金型装置に接触させたときに、通常は、金型装置の温度が低く、射出ノズル62の温度が高いので、射出ノズル62におけるランド部75の温度が低くなってしまう。
【0012】
なお、ランド部75の温度は、図示されない制御部によってPID制御による制御が行われているので、射出ノズル62と金型装置とが接触した後、一定の時間が経過すると、整定されて設定温度になる。
【0013】
図3は従来の射出装置におけるランド部の温度のタイムチャートである。
【0014】
図において、L1は従来の射出装置60(図2)におけるランド部75の温度を示すライン、α1はPID制御による射出ノズル62の設定温度である。タイミングt0で射出ノズル62と金型装置とが接触すると、ランド部75の温度は低くなり、その後徐々に高くなり、一定の時間T1が経過したタイミングt1で設定温度α1になる。
【0015】
そして、前記時間T1が経過するまでの間は、ランド部75の温度が変動するので、スクリューが後退限位置に置かれた状態でスクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂の量が変動し、その結果、キャビティ空間への樹脂の充填量も変動してしまう。したがって、その間の成形品に成形不良が発生してしまう。
【0016】
本発明は、前記従来の射出成形機の問題点を解決して、射出ノズルと金型装置とを接触させた後、ランド部の温度を迅速に設定温度にすることができる射出成形機を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出成形機においては、シリンダ部材と、該シリンダ部材の前端に取り付けられ、本体部及び加熱部材を備え、金型装置に選択的に接触させられる射出ノズルと、前記本体部における所定の箇所に配設された温度検出部と、該温度検出部によって検出された温度と設定温度との偏差に基づいて、前記射出ノズルの温度を制御する温度制御処理手段とを有する。
【0018】
そして、前記本体部の前端部に、樹脂通路に形成されたテーパ部及び逆テーパ部にわたって一定の外径を有し、熱容量が小さい熱調整部が形成される。また、ノズル口の内径をdとし、前記熱調整部の外径をDとしたとき、
D/d<3
にされる。
【0019】
本発明の他の射出成形機においては、さらに、軸方向における熱調整部の長さをLとしたとき、
1<L/D<1.5
にされる。
【0020】
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記熱調整部の前端に断熱層が形成される。
【0021】
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記熱調整部の外周面に補助加熱部が配設される。
【0022】
本発明の更に他の射出成形機においては、さらに、前記設定温度は、射出ノズルと金型装置とが接触するタイミングからあらかじめ設定された時間において、前記温度検出部によって検出された温度が低くなるのに伴って高くされ、続いて、温度検出部によって検出された温度が高くなるのに伴って低くされる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明の第1の実施の形態における射出成形機の要部を示す断面図、図4は本発明の第1の実施の形態における射出成形機の制御回路図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるランド部の温度のタイムチャートである。
【0025】
図において、10は射出装置、11はシリンダ部材としての加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11の前端(図1において左端)に取り付けられた射出ノズルであり、該射出ノズル12は、筒状の本体部15、及び該本体部15の外周面に配設された面状の加熱部材としてのヒータ16を備え、前端にノズル口19が形成される。また、17は、前記加熱シリンダ11内の図示されない樹脂通路と連通させて本体部15内に形成され、前端において前記ノズル口19と連通させられた樹脂通路であり、該樹脂通路17は、前端の近傍に、前方(図1において左方)になるほど径が小さくなるテーパ部18、及び該テーパ部18より前方において、前方になるほど径が大きくなる逆テーパ部21を備え、テーパ部18と逆テーパ部21との境界において、樹脂通路17の径は最も小さくされる。
【0026】
そして、20は金型装置であり、該金型装置20は固定金型、及び該固定金型に対して進退自在に配設された図示されない可動金型から成り、該可動金型を固定金型に対して接離させることによって、金型装置20の型閉じ、型締め及び型開きが行われる。また、22は前記固定金型における中央に配設されたスプルーブッシュであり、該スプルーブッシュ22の後端(図1において右端)には、前記射出ノズル12の前端の形状に対応する形状を有する凹部23が形成され、該凹部23から前方に向けてスプルー24が形成される。なお、前記加熱シリンダ11内には、射出部材としての図示されないスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設される。
【0027】
そして、前記射出ノズル12の温度を制御するために、前記本体部15の所定の箇所、本実施の形態においては、軸方向におけるほぼ中央に、第1の温度検出部としての温度センサ(例えば、熱電対)31が配設され、該温度センサ31によって本体部15の温度が検出される。温度センサ31によって検出された本体部15の温度は、制御部32に送られる。該制御部32には、設定器33が接続され、該設定器33において設定温度α2が設定される。
【0028】
前記制御部32の図示されない温度制御処理手段は、温度制御処理を行い、温度センサ31によって検出された温度と設定温度α2との偏差を算出し、該偏差に基づいてヒータ16をオン・オフさせ、PID制御による制御を行う。
【0029】
前記構成の射出装置10において、計量工程時に、図示されない計量用モータを駆動することによって、前記スクリューを回転させると、前記加熱シリンダ11における所定の箇所に配設された図示されないホッパから加熱シリンダ11内に供給された樹脂は、加熱シリンダ11内を前進(図1において左方に移動)させられるとともに、前記ヒータ16によって加熱され溶融させられ、それに伴って、スクリューが後退させられ後退限位置に置かれた状態で、スクリューの前端に配設されたスクリューヘッドの前方に溶融させられた樹脂が蓄えられる。
【0030】
次に、射出工程時に、図示されない射出用モータを駆動して、スクリューを前進させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂は、前記射出ノズル12から射出され、前記スプルー24を通過して型締め時に金型装置20に形成されるキャビティ空間に充填される。
【0031】
ところで、射出成形機による成形を開始するに当たり、射出成形機の立上げが行われ、該立上げにおいて、まず、射出装置10が図示されない可塑化移動装置によって後退(図1において右方に移動)させられて後退位置に置かれ、射出ノズル12の前端がスプルーブッシュ22から十分に離され、前記射出ノズル12からの樹脂の射出が繰り返されてパージングが行われる。続いて、射出装置10が前進させられ、射出ノズル12が金型装置20に接触させられ、樹脂がキャビティ空間に充填される。
【0032】
そして、射出ノズル12を金型装置20に接触させたときに、通常は、金型装置20の温度が低く、射出ノズル12の温度が高いので、射出ノズル12におけるランド部25の温度が低くなる。なお、ランド部25の温度は、前記制御部32によってPID制御による制御が行われているので、射出ノズル12と金型装置20とが接触した後、一定の時間が経過すると、整定されて設定温度α2になる。
【0033】
そして、前記ランド部25の温度が設定温度α2になるまでの時間が長いと、その間のランド部25の温度が変動するので、スクリューが後退限位置に置かれた状態でスクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂の量が変動し、その結果、キャビティ空間への樹脂の充填量も変動してしまう。したがって、成形品に成形不良が発生してしまう。
【0034】
そこで、本体部15の前端部(図1において左端部)に熱容量の小さい熱調整部39が形成される。本実施の形態において、該熱調整部39は、テーパ部18及び逆テーパ部21が形成される部分に形成され、本体部15の他の部分より外径が小さくされる。そして、ノズル口19の内径をdとし、前記熱調整部39の外径をDとしたとき、内径dに対する外径Dの比D/dが、
D/d<3
にされる。
【0035】
また、軸方向における熱調整部39の長さをLとしたとき、外径Dに対する長さLの比L/Dが、
1<L/D<1.5
にされる。
【0036】
このように、本体部15の前端部に熱容量の小さい熱調整部39が形成されるので、射出ノズル12と金型装置20とが接触してランド部25の温度が低くなった後、PID制御によってヒータ16がオンにされたときに、ランド部25の温度を迅速に高くすることができる。そして、前記ランド部25の温度が設定温度α2になるまでの時間が短くなるので、その間のランド部25の温度が変動するのを抑制することができ、スクリューが後退限位置に置かれた状態でスクリューヘッドの前方に蓄えられた樹脂の量が変動したり、キャビティ空間への樹脂の充填量が変動したりするのを抑制することができる。したがって、成形品に成形不良が発生するのを防止することができる。
【0037】
また、熱調整部39の外径Dが小さくされるので、凹部23における中央部分だけでスプルーブッシュ22とランド部25とが接触することになり、スプルーブッシュ22とランド部25との接触面積が小さくなる。したがって、射出ノズル12と金型装置20とが接触したときに、熱調整部39から金型装置20に伝達される熱の量を少なくすることができるので、ランド部25における温度の低下を抑制することができる。その結果、前記ランド部25の温度が設定温度α2になるまでの時間を一層短くすることができる。
【0038】
さらに、前記熱調整部39の外周面には、補助加熱部としての環状のヒータ35、並びに第2の温度検出部としての温度センサ(例えば、熱電対)36が配設され、該温度センサ36によって熱調整部39の温度が検出される。これに伴って、ランド部25の温度が検出される。
【0039】
したがって、射出ノズル12と金型装置20とが接触するタイミングからあらかじめ設定された時間だけ前記ヒータ35によって熱調整部39を加熱し、ランド部25の温度を迅速に高くすることができる。そのために、前記制御部32の図示されない補助温度制御処理手段は、補助温度制御処理を行い、温度センサ36によって検出された温度と設定温度α2との偏差が算出され、該偏差に基づいてヒータ35をオン・オフさせ、PID制御による制御を行う。本実施の形態において、ヒータ35及び温度センサ36は別体に形成されているが、ヒータ35と温度センサ36とを一体に形成することもできる。
【0040】
このように、熱調整部39がヒータ35によって補助的に加熱されるので、前記ランド部25の温度が設定温度α2になるまでの時間を一層短くすることができる。
【0041】
また、前記設定器33において、設定温度α2は、射出ノズル12と金型装置20とが接触するタイミングからあらかじめ設定された時間だけ所定のパターンで高くされる。すなわち、設定温度α2の初期値が高くされ、したがって、射出ノズル12と金型装置20とが接触することによってランド部25の温度が低くなっている間に、温度センサ31によって検出された温度と設定温度α2との偏差が高くされるので、本体部15における熱調整部39以外の部分において十分な熱を発生させることができる。その結果、前記ランド部25の温度が設定温度α2になるまでの時間を一層短くすることができる。なお、熱調整部39の前端にセラミックを容射し、断熱層を形成すると、熱調整部39から金型装置20に伝達される熱の量を一層少なくすることができる。
【0042】
図5において、L2はランド部25の温度を示すライン、α2はPID制御による射出ノズル12の設定温度である。タイミングt0で射出ノズル12と金型装置20とが接触すると、ランド部25の温度は、一時的に低くなるが、その後、急激に高くなり、時間T2が経過したタイミングt11で設定温度α2になる。
【0043】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0044】
図6は本発明の第2の実施の形態におけるランド部の温度のタイムチャートである。
【0045】
図において、L3はランド部25(図1)の温度を示すラインである。この場合、設定器33(図4)において設定される設定温度α3は、射出ノズル12と金型装置20とが接触するタイミングt0から時間が経過するのに伴って高くされ、所定の温度に到達すると低くされる。この場合も、射出ノズル12と金型装置20とが接触することによってランド部25の温度が低くなっている間に、第1の温度検出部としての温度センサ31によって検出された温度と設定温度α3との偏差が高くされるので、本体部15における熱調整部39以外の部分において十分な熱を発生させることができる。その結果、前記ランド部25の温度が設定温度α3になるまでの時間を一層短くすることができる。
【0046】
したがって、タイミングt0で射出ノズル12と金型装置20とが接触すると、ランド部25の温度は、一時的に低くなるが、その後、急激に高くなり、時間T3が経過したタイミングt21で設定温度α3になる。
【0047】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0048】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出成形機においては、シリンダ部材と、該シリンダ部材の前端に取り付けられ、本体部及び加熱部材を備え、金型装置に選択的に接触させられる射出ノズルと、前記本体部における所定の箇所に配設された温度検出部と、該温度検出部によって検出された温度と設定温度との偏差に基づいて、前記射出ノズルの温度を制御する温度制御処理手段とを有する。
【0049】
そして、前記本体部の前端部に、樹脂通路に形成されたテーパ部及び逆テーパ部にわたって一定の外径を有し、熱容量が小さい熱調整部が形成される。また、ノズル口の内径をdとし、前記熱調整部の外径をDとしたとき、
D/d<3
にされる。
【0050】
この場合、前記本体部の前端部に、樹脂通路に形成されたテーパ部及び逆テーパ部にわたって一定の外径を有し、熱容量が小さい熱調整部が形成され、ノズル口の内径をdとし、前記熱調整部の外径をDとしたとき、
D/d<3
にされるので、射出ノズルと金型装置とが接触して、射出ノズルのランド部の温度が低くなった後、ランド部の温度を迅速に高くすることができる。そして、前記ランド部の温度が設定温度になるまでの時間が短くなるので、その間のランド部の温度が変動するのを抑制することができる。したがって、キャビティ空間への樹脂の充填量が変動するのを抑制することができるので、成形品に成形不良が発生するのを防止することができる。
【0051】
また、スプルーブッシュとランド部との接触面積が小さくなるので、射出ノズルと金型装置とが接触したときに、熱調整部から金型装置に伝達される熱の量を少なくすることができる。したがって、ランド部における温度の低下を抑制することができる。その結果、前記ランド部の温度が設定温度になるまでの時間を一層短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における射出成形機の要部を示す断面図である。
【図2】従来の射出成形機の要部を示す断面図である。
【図3】従来の射出装置におけるランド部の温度のタイムチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態における射出成形機の制御回路図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるランド部の温度のタイムチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるランド部の温度のタイムチャートである。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ
12 射出ノズル
15 本体部
16、35 ヒータ
19 ノズル口
20 金型装置
31 温度センサ
32 制御部
39 熱調整部
Claims (5)
- (a)シリンダ部材と、
(b)該シリンダ部材の前端に取り付けられ、本体部及び加熱部材を備え、金型装置に選択的に接触させられる射出ノズルと、
(c)前記本体部における所定の箇所に配設された温度検出部と、
(d)該温度検出部によって検出された温度と設定温度との偏差に基づいて、前記射出ノズルの温度を制御する温度制御処理手段とを有するとともに、
(e)前記本体部の前端部に、樹脂通路に形成されたテーパ部及び逆テーパ部にわたって一定の外径を有し、熱容量が小さい熱調整部が形成され、
(f)ノズル口の内径をdとし、前記熱調整部の外径をDとしたとき、
D/d<3
にされることを特徴とする射出成形機。 - 軸方向における熱調整部の長さをLとしたとき、
1<L/D<1.5
にされる請求項1に記載の射出成形機。 - 前記熱調整部の前端に断熱層が形成される請求項1に記載の射出成形機。
- 前記熱調整部の外周面に補助加熱部が配設される請求項1に記載の射出成形機。
- 前記設定温度は、射出ノズルと金型装置とが接触するタイミングからあらかじめ設定された時間において、前記温度検出部によって検出された温度が低くなるのに伴って高くされ、続いて、温度検出部によって検出された温度が高くなるのに伴って低くされる請求項1に記載の射出成形機。
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