JPH10235683A - 射出成形金型装置 - Google Patents
射出成形金型装置Info
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- JPH10235683A JPH10235683A JP4202497A JP4202497A JPH10235683A JP H10235683 A JPH10235683 A JP H10235683A JP 4202497 A JP4202497 A JP 4202497A JP 4202497 A JP4202497 A JP 4202497A JP H10235683 A JPH10235683 A JP H10235683A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/27—Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
- B29C45/28—Closure devices therefor
- B29C45/2806—Closure devices therefor consisting of needle valve systems
-
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- B29C45/2806—Closure devices therefor consisting of needle valve systems
- B29C2045/2858—Materials or coatings therefor
Abstract
(57)【要約】
【課題】 バルブゲート式金型装置にて成形する際に、
成形品ゲート跡に白化状キズやめくれ状バリが形成され
て成形品外観が損なわれることを防止すること。 【解決手段】 バルブピンがゲートを閉塞した状態にお
いてバルブピンの成形空間に面する部位に樹脂付着防止
用コーティングを施したので、ガス化した溶融樹脂がバ
ルブピン先端面の金属原子間に入り込み当該バルブピン
先端面に薄い樹脂層が形成されて成形品半固化樹脂が付
着するのが防止され、成形品ゲート跡がきれいになる。
成形品ゲート跡に白化状キズやめくれ状バリが形成され
て成形品外観が損なわれることを防止すること。 【解決手段】 バルブピンがゲートを閉塞した状態にお
いてバルブピンの成形空間に面する部位に樹脂付着防止
用コーティングを施したので、ガス化した溶融樹脂がバ
ルブピン先端面の金属原子間に入り込み当該バルブピン
先端面に薄い樹脂層が形成されて成形品半固化樹脂が付
着するのが防止され、成形品ゲート跡がきれいになる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はバルブゲートを用い
るホットランナー方式射出成形金型装置に関する。
るホットランナー方式射出成形金型装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３〜７を用いて従来の技術の説明を行
う。図３はバルブゲートを用いるホットランナー方式射
出成形金型装置１の要部断面図であり、図６に示す透明
な樹脂から成るコンパクトディスクケースのボトムケー
ス１３を成形する場合を例にとり示したものである。同
図において、２は可動側型部、３は固定側型部そして４
はマニホールドである。互いに対向する固定側型部３と
可動側型部２との間には溶融樹脂を充填して成形品を成
形するための成形空間５が形成されている。固定側型部
３には成形空間５に開口し成形空間に溶融樹脂を注入す
るためのゲート６が設けられており、さらにゲート６に
連通しゲートに溶融樹脂を導くための樹脂通路７を有す
るノズル体８が装着固定されている。ノズル体８の樹脂
通路７にはマニホード４に設けられたランナー９が接続
されており、溶融樹脂はランナー９、ノズル体の樹脂通
路７そしてゲート６を経由して成形空間５に注入され
る。成形空間５への樹脂の注入の制御はノズル体８内に
設けられたバルブピン１２が、型開き方向と同方向に、
ゲート６に対して進退しゲート６を解放、閉塞すること
により行われる。
う。図３はバルブゲートを用いるホットランナー方式射
出成形金型装置１の要部断面図であり、図６に示す透明
な樹脂から成るコンパクトディスクケースのボトムケー
ス１３を成形する場合を例にとり示したものである。同
図において、２は可動側型部、３は固定側型部そして４
はマニホールドである。互いに対向する固定側型部３と
可動側型部２との間には溶融樹脂を充填して成形品を成
形するための成形空間５が形成されている。固定側型部
３には成形空間５に開口し成形空間に溶融樹脂を注入す
るためのゲート６が設けられており、さらにゲート６に
連通しゲートに溶融樹脂を導くための樹脂通路７を有す
るノズル体８が装着固定されている。ノズル体８の樹脂
通路７にはマニホード４に設けられたランナー９が接続
されており、溶融樹脂はランナー９、ノズル体の樹脂通
路７そしてゲート６を経由して成形空間５に注入され
る。成形空間５への樹脂の注入の制御はノズル体８内に
設けられたバルブピン１２が、型開き方向と同方向に、
ゲート６に対して進退しゲート６を解放、閉塞すること
により行われる。
【０００３】ホットランナー方式射出成形金型ではこれ
らランナー９やノズル体の樹脂通路７内においては樹脂
を常に溶融状態に保っておくために、マニホールド４や
ノズル体８は各々マニホールドヒータ１０やバンドヒー
ター１１にて熱せられ高温に保たれている。したがって
樹脂通路７内のバルブピン１２も同様に高温状態に保た
れている。又一方、固定側型部３や可動側型部２は断熱
空隙２８、２７等により高温のマニホールド４やノズル
体８から断熱され、図示していない冷却水孔にて、それ
らよりも低温の所定温度に調節されている。
らランナー９やノズル体の樹脂通路７内においては樹脂
を常に溶融状態に保っておくために、マニホールド４や
ノズル体８は各々マニホールドヒータ１０やバンドヒー
ター１１にて熱せられ高温に保たれている。したがって
樹脂通路７内のバルブピン１２も同様に高温状態に保た
れている。又一方、固定側型部３や可動側型部２は断熱
空隙２８、２７等により高温のマニホールド４やノズル
体８から断熱され、図示していない冷却水孔にて、それ
らよりも低温の所定温度に調節されている。
【０００４】成形空間５に溶融樹脂２４が充填されると
バルブピン１２の先端部１９にてゲート６を閉塞する。
充填樹脂が固化されると型開きが行われ（図４）、図示
していない成形品突き出し機構により成形品２１は可動
側型部２より離型されて取り出され、図６のような成形
品が得られて１成形サイクルが終わる。そして成形され
たコンパクトディスクケースのボトムケース１３にはそ
の低面１５の外面部にはゲート跡１５が残される。なお
成形空間への樹脂充填が完了し、ゲート６がバルブピン
の先端部１９にて閉塞され、成形樹脂が固化される際、
固定型部３や可動型部２の成形空間形成面に比してゲー
ト部位置にあるバルブピン先端部１９の成形空間に面す
る部分は高温になっているため、成形品２１の当該先端
部１９に接する樹脂部は他の成形品樹脂部よりも固化が
遅れることになる。
バルブピン１２の先端部１９にてゲート６を閉塞する。
充填樹脂が固化されると型開きが行われ（図４）、図示
していない成形品突き出し機構により成形品２１は可動
側型部２より離型されて取り出され、図６のような成形
品が得られて１成形サイクルが終わる。そして成形され
たコンパクトディスクケースのボトムケース１３にはそ
の低面１５の外面部にはゲート跡１５が残される。なお
成形空間への樹脂充填が完了し、ゲート６がバルブピン
の先端部１９にて閉塞され、成形樹脂が固化される際、
固定型部３や可動型部２の成形空間形成面に比してゲー
ト部位置にあるバルブピン先端部１９の成形空間に面す
る部分は高温になっているため、成形品２１の当該先端
部１９に接する樹脂部は他の成形品樹脂部よりも固化が
遅れることになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、成形空間
５への樹脂充填が完了しゲート６がバルブピン１２の先
端部１９にて閉塞され、成形品２０が固化されて型開き
が行われる際に、固定型部３や可動型部２の成形空間形
成面に比して、ゲート部位置にあるバルブピンの成形空
間に面する先端部１９は高温になっているため、成形品
２０の当該先端部１９に接する樹脂部１８のみ他の成形
品樹脂部に比して、未だ完全には固化しきれておらず半
溶融状態にある。
５への樹脂充填が完了しゲート６がバルブピン１２の先
端部１９にて閉塞され、成形品２０が固化されて型開き
が行われる際に、固定型部３や可動型部２の成形空間形
成面に比して、ゲート部位置にあるバルブピンの成形空
間に面する先端部１９は高温になっているため、成形品
２０の当該先端部１９に接する樹脂部１８のみ他の成形
品樹脂部に比して、未だ完全には固化しきれておらず半
溶融状態にある。
【０００６】従って従来のバルブゲートを用いる射出成
形金型装置では、バルブピン先端部１９に接する樹脂２
０は型開きの際に固定側型部にあるバルブピン先端部１
９に付着して図５の如く固定側型部に引っ張られようと
する。その結果、成形品１３に残されたゲート跡１５は
図７（ａ）、（ｂ）に示す拡大図の如くその表面に歪１
６、１７やめくれ状バリ１８が形成される。このゲート
跡に形成される歪は、特にコンパクトディスクケースの
ような透明な樹脂にて形成される成形品においては、そ
の箇所のみ白化状のキズやバリとして見え、著しく外観
を損なうという問題があった。この現象は特にポリスチ
レン樹脂等にて成形する場合に顕著に現れる。本発明の
目的は成形品のゲート部跡に現れる、かかる白化状のキ
ズやバリの発生を防止し、ゲート跡部外観の良好な成形
品が得られる射出成形金型を提供することにある。
形金型装置では、バルブピン先端部１９に接する樹脂２
０は型開きの際に固定側型部にあるバルブピン先端部１
９に付着して図５の如く固定側型部に引っ張られようと
する。その結果、成形品１３に残されたゲート跡１５は
図７（ａ）、（ｂ）に示す拡大図の如くその表面に歪１
６、１７やめくれ状バリ１８が形成される。このゲート
跡に形成される歪は、特にコンパクトディスクケースの
ような透明な樹脂にて形成される成形品においては、そ
の箇所のみ白化状のキズやバリとして見え、著しく外観
を損なうという問題があった。この現象は特にポリスチ
レン樹脂等にて成形する場合に顕著に現れる。本発明の
目的は成形品のゲート部跡に現れる、かかる白化状のキ
ズやバリの発生を防止し、ゲート跡部外観の良好な成形
品が得られる射出成形金型を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明においては、互いに対向する
固定側型部と可動側型部との間に成形空間が形成され、
上記固定側型部には、上記成形空間に開口し溶融樹脂を
注入するためのゲートと、当該ゲートに連通し溶融樹脂
を導くための樹脂通路と、当該樹脂通路内に設けられ、
金型開閉方向に進退して上記ゲートを閉塞、解放するこ
とにより上記成形空間への溶融樹脂の注入を制御するバ
ルブピンとを備えた射出成形金型装置において、上記バ
ルブピンがゲートを閉塞した状態において当該バルブピ
ンの上記成形空間に面する部位に樹脂付着防止用コーテ
ィングが施されていることを特徴とするものである。
に、請求項１に記載の発明においては、互いに対向する
固定側型部と可動側型部との間に成形空間が形成され、
上記固定側型部には、上記成形空間に開口し溶融樹脂を
注入するためのゲートと、当該ゲートに連通し溶融樹脂
を導くための樹脂通路と、当該樹脂通路内に設けられ、
金型開閉方向に進退して上記ゲートを閉塞、解放するこ
とにより上記成形空間への溶融樹脂の注入を制御するバ
ルブピンとを備えた射出成形金型装置において、上記バ
ルブピンがゲートを閉塞した状態において当該バルブピ
ンの上記成形空間に面する部位に樹脂付着防止用コーテ
ィングが施されていることを特徴とするものである。
【０００８】請求項２に記載の発明においては、請求項
１の発明において、上記固定側型部における上記ゲート
の周囲部で且つ上記成形空間に面する部位に樹脂付着防
止用コーティングが施されていることを特徴とするもの
である。当発明において、固定側型部におけるゲートの
周囲部は他の固定側型部と一体に構成されていてもよ
く、またゲートブッシュとして別体に構成されているも
のでもよい。
１の発明において、上記固定側型部における上記ゲート
の周囲部で且つ上記成形空間に面する部位に樹脂付着防
止用コーティングが施されていることを特徴とするもの
である。当発明において、固定側型部におけるゲートの
周囲部は他の固定側型部と一体に構成されていてもよ
く、またゲートブッシュとして別体に構成されているも
のでもよい。
【０００９】
【実施形態】図１に基づいて本発明の実施形態を説明す
る。図１（ａ）は図３の従来の金型と同じ基本構成を有
するホットランナー方式射出成形金型におけるゲート部
を含めたその近傍の要部拡大図である。即ち同図におい
て、３は固定側型部、２は可動側型部であり、互いに対
向する固定側型部３と可動側型部２との間には溶融樹脂
を充填して成形品を成形するための成形空間５が形成さ
れている。固定側型部３には成形空間５に開口し溶融樹
脂を注入するためのゲート６とゲート６に連通しゲート
に溶融樹脂を導くための樹脂通路７と当該樹脂通路内に
設けられ、金型開閉方向に進退してゲート６を閉塞、解
放することにより成形空間５への樹脂の注入を制御する
ためのバルブピン１２が設けられており、同図はバルブ
ピン１２の先端部１９がゲート６を閉塞した状態を示し
ている。図１（ｂ）は同（ａ）図のバルブピン１２の先
端部１９がゲート６を閉塞した状態を成形空間５側から
見た図である。
る。図１（ａ）は図３の従来の金型と同じ基本構成を有
するホットランナー方式射出成形金型におけるゲート部
を含めたその近傍の要部拡大図である。即ち同図におい
て、３は固定側型部、２は可動側型部であり、互いに対
向する固定側型部３と可動側型部２との間には溶融樹脂
を充填して成形品を成形するための成形空間５が形成さ
れている。固定側型部３には成形空間５に開口し溶融樹
脂を注入するためのゲート６とゲート６に連通しゲート
に溶融樹脂を導くための樹脂通路７と当該樹脂通路内に
設けられ、金型開閉方向に進退してゲート６を閉塞、解
放することにより成形空間５への樹脂の注入を制御する
ためのバルブピン１２が設けられており、同図はバルブ
ピン１２の先端部１９がゲート６を閉塞した状態を示し
ている。図１（ｂ）は同（ａ）図のバルブピン１２の先
端部１９がゲート６を閉塞した状態を成形空間５側から
見た図である。
【００１０】図１（ｂ）において、バルブピン１２の成
形空間５に面する部位であるバルブピン先端面２２に樹
脂付着防止用のための窒化チタニウムのコーティングが
施されてある。コーティング材としては他に例えば炭化
チタニウム、テフロン等が用いられる。このようにバル
ブピン１２の成形空間５に面する部位である先端面２２
に樹脂付着防止用コーティングを施すことにより、型開
きの際に、成形品におけるバルブピンの先端面２２に面
する樹脂（図５の２０）が当該先端面２２に付着するの
を防止することができる。
形空間５に面する部位であるバルブピン先端面２２に樹
脂付着防止用のための窒化チタニウムのコーティングが
施されてある。コーティング材としては他に例えば炭化
チタニウム、テフロン等が用いられる。このようにバル
ブピン１２の成形空間５に面する部位である先端面２２
に樹脂付着防止用コーティングを施すことにより、型開
きの際に、成形品におけるバルブピンの先端面２２に面
する樹脂（図５の２０）が当該先端面２２に付着するの
を防止することができる。
【００１１】このバルブピン先端面２２への樹脂付着防
止効果は以下のような原理によるものである。即ち、先
ず当樹脂付着防止用コーティングが施されていない場
合、成形空間５への溶融樹脂の充填が完了しバルブピン
１２の先端部１９にてゲート６を閉塞する際、最も固化
が遅れているゲート６の近傍の樹脂２０には閉塞を行い
つつあるバルブピン先端部１９により大きな圧力が加わ
っている。このため例えばポリスチレン溶融樹脂のガス
化したスチレンモノマーがバルブピン先端面２２の金属
原子間に入り込もうとする。成形動作を繰り返すうちに
これらバルブピン先端面２２に入り込み固化したガス化
樹脂はさらに樹脂の付着を促しバルブピン先端部に非常
に薄い付着樹脂層を形成する。型開きが開始される際
に、高温のバルブピンに接する固化しきれていない成形
品樹脂部２０が上記付着樹脂層に付着し引っ張られよう
として従来の問題が発生するものである。そこでバルブ
ピン先端面２２に当コーティングを施すことによりバル
ブピンの金属原子配列よりも密な配列を有する窒化チタ
ニウム等のコーティング層がガス化樹脂の侵入を阻止し
てバルブピン先端面２２に付着樹脂層の形成を防止し、
型開きの際における成形品の未固化樹脂部が当該バルブ
ピン先端面２２へ付着することを防止するのである。な
おコーティング材としてバルブピンの金属原子配列密度
と同等以下の配列密度を有するものでも使用可能である
が、樹脂付着防止効果持続期間は短くなる。
止効果は以下のような原理によるものである。即ち、先
ず当樹脂付着防止用コーティングが施されていない場
合、成形空間５への溶融樹脂の充填が完了しバルブピン
１２の先端部１９にてゲート６を閉塞する際、最も固化
が遅れているゲート６の近傍の樹脂２０には閉塞を行い
つつあるバルブピン先端部１９により大きな圧力が加わ
っている。このため例えばポリスチレン溶融樹脂のガス
化したスチレンモノマーがバルブピン先端面２２の金属
原子間に入り込もうとする。成形動作を繰り返すうちに
これらバルブピン先端面２２に入り込み固化したガス化
樹脂はさらに樹脂の付着を促しバルブピン先端部に非常
に薄い付着樹脂層を形成する。型開きが開始される際
に、高温のバルブピンに接する固化しきれていない成形
品樹脂部２０が上記付着樹脂層に付着し引っ張られよう
として従来の問題が発生するものである。そこでバルブ
ピン先端面２２に当コーティングを施すことによりバル
ブピンの金属原子配列よりも密な配列を有する窒化チタ
ニウム等のコーティング層がガス化樹脂の侵入を阻止し
てバルブピン先端面２２に付着樹脂層の形成を防止し、
型開きの際における成形品の未固化樹脂部が当該バルブ
ピン先端面２２へ付着することを防止するのである。な
おコーティング材としてバルブピンの金属原子配列密度
と同等以下の配列密度を有するものでも使用可能である
が、樹脂付着防止効果持続期間は短くなる。
【００１２】なお図１に示した金型の場合、バルブピン
１２がゲート６を閉塞した状態において、バルブピンの
先端面２２は固定側型部３の成形空間形成面２６にほぼ
一致している。しかし成形品に残されたゲート跡が成形
品外表面よりも突出するのを避けるため、バルブピン１
２がゲート６を閉塞時、余裕をみて図２の如く、バルブ
ピン先端面２２が固定側型部３の成形空間形成面２６よ
りも成形空間側に突き出るように、即ち成形品にてゲー
ト跡が成形品外表面よりも落ち込むべく構成する場合が
多い。このような場合、バルブピン１２がゲート６を閉
塞した状態において当該バルブピンの成形空間５に面す
る部位は、図２の如く、バルブピン先端面２２のみでは
なく、バルブピン先端部１９における当該先端面２２に
連続する外円周面部２５も含まれることになる。したが
って成形空間に面する外円周面２５にも樹脂付着防止コ
ーティングを施す必要がある。こうすることにより成形
品の当該外円周面２５に接する樹脂が離型時にバルブピ
ンに付着し引っ張られて、成形品のゲート跡にめくれ状
バリ１８が形成されるのを防止することができる。
１２がゲート６を閉塞した状態において、バルブピンの
先端面２２は固定側型部３の成形空間形成面２６にほぼ
一致している。しかし成形品に残されたゲート跡が成形
品外表面よりも突出するのを避けるため、バルブピン１
２がゲート６を閉塞時、余裕をみて図２の如く、バルブ
ピン先端面２２が固定側型部３の成形空間形成面２６よ
りも成形空間側に突き出るように、即ち成形品にてゲー
ト跡が成形品外表面よりも落ち込むべく構成する場合が
多い。このような場合、バルブピン１２がゲート６を閉
塞した状態において当該バルブピンの成形空間５に面す
る部位は、図２の如く、バルブピン先端面２２のみでは
なく、バルブピン先端部１９における当該先端面２２に
連続する外円周面部２５も含まれることになる。したが
って成形空間に面する外円周面２５にも樹脂付着防止コ
ーティングを施す必要がある。こうすることにより成形
品の当該外円周面２５に接する樹脂が離型時にバルブピ
ンに付着し引っ張られて、成形品のゲート跡にめくれ状
バリ１８が形成されるのを防止することができる。
【００１３】なお図１（ｂ）において、固定側型部にお
けるゲート６の周囲且つ成形空間に面する部位２３も高
温のバルブピン先端部１９に接しており、他の固定側型
部よりも高温になっているため、当該部位にも成形品樹
脂が付着する場合がある。したがってゲート６の周囲且
つ成形空間に面する固定側型部２３にも同様の樹脂付着
防止コーティングを施すことにより、型開きの際の成形
品樹脂の付着防止効果をさらに高めることができる。
けるゲート６の周囲且つ成形空間に面する部位２３も高
温のバルブピン先端部１９に接しており、他の固定側型
部よりも高温になっているため、当該部位にも成形品樹
脂が付着する場合がある。したがってゲート６の周囲且
つ成形空間に面する固定側型部２３にも同様の樹脂付着
防止コーティングを施すことにより、型開きの際の成形
品樹脂の付着防止効果をさらに高めることができる。
【００１４】
【発明の効果】請求項１の発明では、上記バルブピンが
ゲートを閉塞した状態において当該バルブピンの上記成
形空間に面する部位に樹脂付着防止用コーティングが施
されているため、バルブピンの当該成形空間に面する部
位に薄い樹脂層が形成されるのが防止され、成形空間へ
樹脂の充填が完了しバルブピンがゲートを閉塞して型開
きが行われる際に、バルブピン先端面に面する部位の成
形品樹脂がバルブピンに付着して引っ張られようとせ
ず、成形品のゲート跡に白化状のキズやめくれ状バリを
残さないので、外観品質を損なうことがない。
ゲートを閉塞した状態において当該バルブピンの上記成
形空間に面する部位に樹脂付着防止用コーティングが施
されているため、バルブピンの当該成形空間に面する部
位に薄い樹脂層が形成されるのが防止され、成形空間へ
樹脂の充填が完了しバルブピンがゲートを閉塞して型開
きが行われる際に、バルブピン先端面に面する部位の成
形品樹脂がバルブピンに付着して引っ張られようとせ
ず、成形品のゲート跡に白化状のキズやめくれ状バリを
残さないので、外観品質を損なうことがない。
【００１５】請求項２の発明では、請求項１の発明にさ
らに固定側型部における上記ゲートの周囲部で且つ上記
成形空間に面する部位にも樹脂付着防止用コーティング
が施されているため、バルブピンに接して高温になって
いるゲートの周囲の固定側型部にも成形品樹脂が付着せ
ず成形品のゲート跡の外観品質をさらに良好に保つこと
ができる。
らに固定側型部における上記ゲートの周囲部で且つ上記
成形空間に面する部位にも樹脂付着防止用コーティング
が施されているため、バルブピンに接して高温になって
いるゲートの周囲の固定側型部にも成形品樹脂が付着せ
ず成形品のゲート跡の外観品質をさらに良好に保つこと
ができる。
【図１】（ａ）図は本発明の一実施形態に関わる射出成
形金型のゲート部近傍要部断面図、（ｂ）図はその成形
空間からゲート部を見た図である。
形金型のゲート部近傍要部断面図、（ｂ）図はその成形
空間からゲート部を見た図である。
【図２】本発明の他の実施形態に関わる射出成形金型の
ゲート部近傍要部断面図である。
ゲート部近傍要部断面図である。
【図３】従来の射出成形金型の要部断面図である。
【図４】図３の金型にて成形空間に溶融樹脂を充填し、
型開きが行われている図である。
型開きが行われている図である。
【図５】図３の金型にて成形空間に溶融樹脂を充填し、
型開きが開始されようとしている様子を示す図である。
型開きが開始されようとしている様子を示す図である。
【図６】成形品である透明な樹脂からなるコンパクトデ
ィスクケースのボトムケースの斜視図である。
ィスクケースのボトムケースの斜視図である。
【図７】（ａ）図は従来の金型にて成形されたコンパク
トディスクケースのボトムケース底面外面部に形成され
た白化状キズを有するゲート跡の拡大図、（ｂ）図は同
様の白化状キズ及びめくれ状バリを有するゲート跡の斜
視図である。
トディスクケースのボトムケース底面外面部に形成され
た白化状キズを有するゲート跡の拡大図、（ｂ）図は同
様の白化状キズ及びめくれ状バリを有するゲート跡の斜
視図である。
２ 可動側型部 ３ 固定側型部 ５ 成形空間 ６ ゲート ７ 樹脂通路 １２ バルブピン １５ 成形品ゲート跡 １６、１７ 白化状キズ １８ めくれ状バリ １９ バルブピン先端部 ２２ バルブピン先端面
Claims (2)
- 【請求項１】 互いに対向する固定側型部と可動側型部
との間に成形空間が形成され、上記固定側型部には、上
記成形空間に開口し溶融樹脂を注入するためのゲート
と、当該ゲートに連通し溶融樹脂を導くための樹脂通路
と、当該樹脂通路内に設けられ、金型開閉方向に進退し
て上記ゲートを閉塞、解放することにより上記成形空間
への溶融樹脂の注入を制御するバルブピンとを備えた射
出成形金型装置において、 上記バルブピンがゲートを閉塞した状態において当該バ
ルブピンの上記成形空間に面する部位に樹脂付着防止用
コーティングが施されていることを特徴とする射出成形
金型装置。 - 【請求項２】 上記固定側型部における上記ゲートの周
囲部で且つ上記成形空間に面する部位に樹脂付着防止用
コーティングが施されていることを特徴とする請求項１
に記載の射出成形金型装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4202497A JPH10235683A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 射出成形金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4202497A JPH10235683A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 射出成形金型装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10235683A true JPH10235683A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12624608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4202497A Pending JPH10235683A (ja) | 1997-02-26 | 1997-02-26 | 射出成形金型装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10235683A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0936048A1 (en) * | 1998-02-13 | 1999-08-18 | Mitsubishi Materials Corporation | Valve gate device and injection mold provided with the same |
| WO2000009311A1 (de) * | 1998-08-12 | 2000-02-24 | Bayer Aktiengesellschaft | Heisskanaldüse mit verschlussnadel aus keramik |
| JPWO2001062468A1 (ja) * | 2000-02-24 | 2004-04-08 | 東レ株式会社 | Ｆｒｐ成形品およびその製造方法 |
| JP2010042520A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-25 | Panasonic Electric Works Co Ltd | ホットメルト成型装置と、その装置を用いたリード線付き検知用スイッチの製造方法と、その方法で製造したリード線付き検知用スイッチ。 |
| CN104842519A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-19 | 苏州好特斯模具有限公司 | 一种先导式阀针封胶系统 |
| JP2017081155A (ja) * | 2015-10-12 | 2017-05-18 | イングラス ソシエタ ペル アチオニＩＮＧＬＡＳＳ Ｓ．ｐ．Ａ． | 自動車用の透明または半透明の美的な部品、例えばランプレンズ、の生産のためにプラスチック材料をインジェクション成形する装置のためのインジェクタ、およびインジェクション成形装置 |
-
1997
- 1997-02-26 JP JP4202497A patent/JPH10235683A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0936048A1 (en) * | 1998-02-13 | 1999-08-18 | Mitsubishi Materials Corporation | Valve gate device and injection mold provided with the same |
| WO2000009311A1 (de) * | 1998-08-12 | 2000-02-24 | Bayer Aktiengesellschaft | Heisskanaldüse mit verschlussnadel aus keramik |
| JPWO2001062468A1 (ja) * | 2000-02-24 | 2004-04-08 | 東レ株式会社 | Ｆｒｐ成形品およびその製造方法 |
| JP2010042520A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-25 | Panasonic Electric Works Co Ltd | ホットメルト成型装置と、その装置を用いたリード線付き検知用スイッチの製造方法と、その方法で製造したリード線付き検知用スイッチ。 |
| CN104842519A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-19 | 苏州好特斯模具有限公司 | 一种先导式阀针封胶系统 |
| JP2017081155A (ja) * | 2015-10-12 | 2017-05-18 | イングラス ソシエタ ペル アチオニＩＮＧＬＡＳＳ Ｓ．ｐ．Ａ． | 自動車用の透明または半透明の美的な部品、例えばランプレンズ、の生産のためにプラスチック材料をインジェクション成形する装置のためのインジェクタ、およびインジェクション成形装置 |
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