JP3121526B2 - 射出成形方法 - Google Patents

射出成形方法

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JP3121526B2 JP07190764A JP19076495A JP3121526B2 JP 3121526 B2 JP3121526 B2 JP 3121526B2 JP 07190764 A JP07190764 A JP 07190764A JP 19076495 A JP19076495 A JP 19076495A JP 3121526 B2 JP3121526 B2 JP 3121526B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1679Making multilayered or multicoloured articles applying surface layers onto injection-moulded substrates inside the mould cavity, e.g. in-mould coating [IMC]

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性または熱
硬化性の合成樹脂成形素材を分割金型内に射出充填して
射出成形するとき塗装も同時に施す成形方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に合成樹脂の成形品の表面に塗装を
施す方法としては、焼き付け塗装、スプレーガンによる
吹き付け等が古くから行われている。ところが、合成樹
脂の成形品を射出成形する工程と成形品の表面に塗装を
施す工程とが別工程であり、工程数が多いという問題が
ある。
【0003】近年、この塗装工程を省くものとして特開
平4−371815号公報に開示されるものが提供され
ている。これは射出成形において、金型賦型面または基
材に成形品の表面層を形成する材料を固着させた後、金
型内に溶融状態の熱可塑性合成樹脂を射出充填して、成
形品を形成すると共に成形品の表面に表面層を一体化し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
4−371815号公報の方法においては、表面層を形
成する材料を金型または基材に固着させた状態で熱可塑
性合成樹脂を射出充填するために、表面層が簡単に金型
面から剥がれたりして均一な表面層の膜厚を持った表面
層が得られないという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あって、合成樹脂成形素材を射出成形すると同時に塗装
を行って成形品の取り出し後の塗装工程を省くことを課
題とし、また均一な膜厚の塗装を表面に施すようにし、
さらに成形品の表面の必要な部分に塗装を施すことを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形方法
は、固定金型1と可動金型2よりなる分割金型3に合成
樹脂成形素材4を射出して成形品5を成形し、合成樹脂
成形素材4が完全に固化あるいは硬化する前に、塗装を
所望する成形品5の表面と前記金型3が当接する金型表
面部分を昇温すると共に前記金型内3に塗装ノズル6か
ら塗料7を注入して塗装を施すとき分割金型3内にスラ
イドコア8を進入させて成形品5の一部分に塗装を施
し、塗料7を固化または硬化させて成形品5を得ること
を特徴とする。このようにすることにより、成形品5を
射出成形すると同時に塗装を行うことができて成形品5
の取り出し後の塗装工程を省くことができる。また合成
樹脂成形素材4を射出して所定の形状に形成してた後に
塗装ノズル6から塗料7を注入して塗装するために塗装
する膜厚を一定にできる。さらに射出成形した後、合成
樹脂成形素材4が完全に固化あるいは硬化する前に、塗
装を所望する成形品5の表面と前記金型3が当接する金
型表面部分を昇温すると共に前記金型3内に塗装ノズル
6から塗料7を注入することにより、塗料7を強固に一
体化できる。さらに分割金型内3に塗装ノズル6から塗
料7を注入して塗装を施すとき分割金型3内にスライド
コア8を進入させて成形品5の一部分に塗装を施すこと
により、成形品5の表面の必要な部分に部分的に塗装を
施すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、成形品を成形すると同時に
塗装を行う一例について述べる。図1は成形システム全
体を示すものであり、射出成形機9、分割金型3、塗料
注入装置10で構成されている。射出成形機9はシリン
ダ11に射出スクリュー12を内装して形成されてお
り、溶融した合成樹脂成形素材4を射出ノズル13から
射出するようになっている。分割金型3は図2に示すよ
うに固定金型1と可動金型2とで主体が構成されてい
る。
【0008】固定金型1は固定側取り付け板14に取り
付けられており、可動金型2は可動側取り付け板15に
スペーサ16を介して取り付けられており、固定金型1
と可動金型2との間には複数個のキャビティ17を形成
してある。固定金型1には射出成形機9の射出ノズル1
3から合成樹脂成形素材4が供給されるスプルー18を
設けてあり、スプルー18とキャビティ17とをランナ
ー23にて連通させてある。可動側取り付け板15と可
動金型2との間にはエジェクタープレート19を配置し
てあり、エジェクタープレート19にエジェクターピン
20の基端を連結してあり、エジェクターピン20の先
端をキャビティ17に臨ませてある。固定金型1や可動
金型2には複数の冷却管21を設けてあり、冷却管21
に水のような冷媒を通すことにより金型を冷却できるよ
うになっている。キャビティ17の近傍で固定金型1に
は温度調整機構としてヒータ22を埋設してあり、ヒー
タ22にてキャビティ17の近傍の温度を昇温できるよ
うになっている。また固定金型1にはキャビティ17に
塗料7を注入する塗装ノズル6を設けてあり、塗料注入
装置10から注入される塗料7を塗装ノズル6からキャ
ビティ17に供給できるようになっている。
【0009】次に上記のように構成せる装置にて射出成
形する方法について説明する。キャビティ17に射出す
る合成樹脂成形素材4としては射出成形可能な熱可塑性
合成樹脂や熱硬化性合成樹脂であれば何でもよいが、A
BS樹脂(アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン共
重合体樹脂)を使用した例により説明する。またキャビ
ティ17に注入する塗料7としては塗装ノズル6から注
入可能なものであれば何でもよいが、ポリエステル樹脂
をベースとしたラジカル硬化型塗料を使用したものによ
り説明する。まず、図3に示すように分割金型3の固定
金型1と可動金型2とを型閉めした状態で、射出成形機
9の射出ノズル13から合成樹脂成形素材4をスプルー
18、ランナー23を介してキャビティ17内に射出
し、キャビティ17内で成形品5を成形する。このとき
金型温度(全体)は80℃で射出された樹脂の温度は1
20℃である。次いで図4に示すようにキャビティ17
に射出充填した合成樹脂成形素材4が完全に固化する前
に温度調整機構としてのヒータ22により固定金型1側
のキャビティ表面を昇温する。このときの固定金型1側
のキャビティ表面温度は120℃で、この部分以外の金
型温度は80℃である。次いで図5に示すように塗装ノ
ズル6から塗料7を注入して成形品5の表面に塗装を施
す。このとき塗装ノズル6から供給される塗料7の温度
は常温である。またこのとき固定金型1側のキャビティ
表面温度は120℃で、この部分以外の金型温度は80
℃である。次いで成形品5が完全に固化した状態で図6
に示すように可動金型2を移動させて型開きすると共に
エジェクターピン20を前進させて成形品5を突き出し
て成形品5を取り出す。このときの金型温度(全体)は
80℃である。
【0010】上記例では塗料7をキャビティ17に注入
する前にヒータ22にて昇温したが、キャビティ17に
塗料7を注入すると同時にヒータ22にて昇温しても、
キャビティ17内に塗料7を注入した後にヒータ22に
て昇温してもよい。これらの昇温させるタイミングは使
用する塗料7の硬化形態(硬化時間、硬化温度等)によ
り使い分けられる。また塗料7をキャビティ17に注入
する方法としては次の2つの方法がある。(ア)金型を
微小量開いた状態で塗料を低圧でキャビティ内に注入す
る。(イ)金型を閉めた状態で、塗料を高圧(塗料注入
時のキャビティ内圧力<注入圧力)でキャビティ内に注
入する。(イ)の場合は、金型のキャビティ内に充填さ
れた合成樹脂成形素材の固化収縮によりキャビティに微
小量の隙間が形成されるために注入が可能となる。上記
例では(イ)の場合について説明を行っているが、
(ア)のようにすることも同様に可能である。
【0011】図7は上記のようにして成形した製品を示
し、合成樹脂成形素材4の基材層Aの表面に塗料7の表
面層Bが形成されている。図7(a)は基材層Aの上面
と側端面とに表面層Bを設けたものであり、図7(b)
は基材層Aの上面に表面層Bを設けたものである。基材
層Aを構成する合成樹脂成形素材4は上記例の場合AB
S樹脂を用いたものについて述べたが。その他PP樹
脂、PBT樹脂等の熱可塑性樹脂あるいは、不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂でもよ
い。表面層Bを構成する塗料は、液状のもので塗装ノズ
ル6を用いてキャビティ17に注入充填することができ
るものであれば、熱可塑性、熱硬化性のどちらでもよ
い。また2液型の塗料でもよい。また表面層Bを構成す
る塗料7は、メタリック調等を現出するために金属粉末
等の充填材を配合してもよい。また塗料7内に様々な機
能、例えば弾性、抗菌などの機能を付与するための充填
材を配合してもよい。
【0012】ところで、本発明の射出成形方法は基本的
には上記のようにして成形するものであるが、本発明は
合成樹脂成形素材4の基材層Aに図8に示すように部分
的に塗料7の表面層Bを施すものである。このとき使用
する成形システムも上記例のものと基本的に同じである
が、スライドコア8を用いている点だけが異なる。スラ
イドコア8はスライドによりキャビティ17に出入りす
るようになっており、スライドコア8には図14に示す
ように塗装を施す位置に対応するように開口24が設け
られている。また本発明の例の場合、スライドコア8を
有するために塗装ノズル6の注入方向は上記例とは直交
する方向である。しかして図9に示すように分割金型3
の固定金型1と可動金型2とを型閉めした状態で、射出
成形機9の射出ノズル13から合成樹脂成形素材4をス
プルー18、ランナー23を介してキャビティ17内に
射出し、キャビティ17内で成形品5を成形する。この
ときスライドコア8は後退している。次いで図11に示
すように合成樹脂成形素材4が完全に固化する前に油圧
等を用いてスライドコア8を前進させる。このときキャ
ビティ17に充填された成形材料は図10に示すように
固化収縮し、キャビティ17内に空間が形成されるため
にその空間にスライドコア8が進入する。次いで塗装ノ
ズル6から塗料7を注入し、スライドコア8の開口24
にて部分的な塗装膜7aを形成する。次いで塗装膜7a
が硬化した後、図12に示すように可動金型2を移動さ
せて型開きすると共にエジェクターピン20を前進させ
て成形品5を突き出して成形品5を取り出す。次いで
13に示すようにスライドコア8を後退させる。
【0013】
【発明の効果】本発明は叙述のように合成樹脂成形素材
を射出成形すると同時に塗装を行うことができるため、
成形品の取り出し後の塗装工程を省くことができて加工
の工程数を減らすことができるものであり、また合成樹
脂成形素材を射出して所定の形状に形成した後に塗装ノ
ズルから塗料を注入して塗装するために塗装する膜厚を
一定にできて品質のよい製品を得ることができるもので
あり、さらに射出成形した後、金型表面部分を昇温する
と共に前記金型内に塗装ノズルから塗料を注入するの
で、塗料を強固に一体化できて品質のよい製品を得るこ
とができるものであり、しかも分割金型内に塗装ノズル
から塗料を注入して塗装を施すとき分割金型内にスライ
ドコアを進入させて成形品の一部分に塗装を施すので、
成形品の表面の必要な部分に部分的に塗装を施すことが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形品に塗装を施す成形システムを示す断面図
である。
【図2】同上の分割金型の断面図である。
【図3】同上の成形システムを用いた成形方法の工程を
説明する断面図である。
【図4】同上の成形システムを用いた成形方法の工程を
説明する断面図である。
【図5】同上の成形システムを用いた成形方法の工程を
説明する断面図である。
【図6】同上の成形システムを用いた成形方法の工程を
説明する断面図である。
【図7】(a)(b)は同上の成形方法で得られた製品
を示す断面図である。
【図8】(a)(b)本発明の成形方法で形成した製品
を示す斜視図である。
【図9】本発明の成形方法の一例の工程を説明する断面
図である。
【図10】本発明の成形方法の一例の工程を説明する断
面図である。
【図11】本発明の成形方法の一例の工程を説明する断
面図である。
【図12】本発明の成形方法の一例の工程を説明する断
面図である。
【図13】本発明の成形方法の一例の工程を説明する断
面図である。
【図14】同上に用いるスライドコアの平面図である。
【符号の説明】
1 固定金型 2 可動金型 3 分割金型 4 合成樹脂成形素材 5 成形品 6 塗装ノズル 7 塗料8 スライドコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と可動金型よりなる分割金型に
    合成樹脂成形素材を射出して成形品を成形し、合成樹脂
    成形素材が完全に固化あるいは硬化する前に、塗装を所
    望する成形品の表面と前記金型が当接する金型表面部分
    を昇温すると共に前記金型内に塗装ノズルから塗料を注
    入して塗装を施すとき分割金型内にスライドコアを進入
    させて成形品の一部分に塗装を施し、塗料を固化または
    硬化させて成形品を得ることを特徴とする射出成形方
    法。
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