JP2001219449A - バルブゲート式金型及びホットランナーユニットの組立方法及び組立治具 - Google Patents

バルブゲート式金型及びホットランナーユニットの組立方法及び組立治具

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JP2001219449A
JP2001219449A JP2000035441A JP2000035441A JP2001219449A JP 2001219449 A JP2001219449 A JP 2001219449A JP 2000035441 A JP2000035441 A JP 2000035441A JP 2000035441 A JP2000035441 A JP 2000035441A JP 2001219449 A JP2001219449 A JP 2001219449A
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manifold
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gate
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Michiharu Ito
道治 伊藤
Shigeo Nagataki
重男 永滝
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/28Closure devices therefor
    • B29C45/2806Closure devices therefor consisting of needle valve systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】溶融樹脂から発生するガス化した樹脂の付着を
減少させ、バルブピンの動作不良や金型のメンテナンス
時の樹脂の詰まりを防止することのできるバルブゲート
式金型を提供する。 【解決手段】射出成形に用いられるホットランナー式の
バルブゲート式金型50において、バルブゲート218
の先端部に嵌合し、溶融樹脂の流路を開閉するバルブピ
ン205と、ヒーターキャスト214の上部に配置され
たマニホールド23と、マニホールドの出口部分に固定
された円錐状のバルブピンカバー26と、マニホールド
23に設けられ、マニホールド内にエアーを供給する通
穴22とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融樹脂流路のあ
るホットランナーと、キャビティに通じるゲートを開閉
するバルブピンを有したバルブゲート式金型及びホット
ランナーユニットの組立方法及び組立治具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形で用いられるホ
ットランナー金型構造は、成形能率を高める目的で、ス
プール、ランナーからゲート近部までの樹脂を常時溶融
状態に保つものである。一方、製品形状のキャビティ内
に充填した溶融樹脂は、冷却して固化させなければなら
ないため、ホットランナー金型構造では、何らかの方法
でゲート部を開閉する必要がある。このゲート部開閉方
法として、ゲート部をバルブにより機械的に開閉するバ
ルブゲートの方式が知られている。
【0003】ここで従来のバルブゲート式金型構造の一
例を図1を参照しながら説明する。
【0004】図1において、バルブゲート式金型200
は、固定側金型部材204と、可動側金型部材210と
を有し、これらの金型部材は互いに上下方向に移動して
開閉し、型締時に内部に製品形状のキャビティ219を
形成するものである。固定側金型部材204には、ヒー
ターキャスト214と、バルブブッシュ208と、ゲー
ト駒206(以下、Eライナーと称す)とが埋め込み固
定されており、Eライナー206は、ヒーターキャスト
214の先端部分(図中下端部分)に取り付けられてい
る。ヒーターキャスト204内には、ヒーター207が
内蔵されており、ヒーターキャスト内の樹脂を常時溶融
状態に保つ。バルブブッシュ208とヒーターキャスト
214とEライナー206とは、互いに同軸となるよう
に固定されている。バルブブッシュ208にはランナー
215が接続されており、このランナー215は、バル
ブブッシュ208内に形成された通路217を介してヒ
ーターキャスト214内の通路216と連通している。
また、ヒーターキャスト214内には、ゲート218と
同軸に配置されたバルブピン205が図中上下方向に移
動可能に設けられ、ゲート218を開閉する。このバル
ブピン205はゲート218の軸心と一致するよう、バ
ルブブッシュ208の保持部分で保持されている。
【0005】次に、上記のように構成されるバルブゲー
ト式金型の動作を説明する。
【0006】成形に際しては、固定側金型部材204と
可動側金型部材210とを型締めし、図1に示すよう
に、バルブピン205を上昇させゲート218を開放し
た状態で、射出成形機のノズルから溶融樹脂を射出させ
る。この樹脂は、スプール201、ランナー215、バ
ルブブッシュ208の通路217、ヒーターキャスト2
14の通路216、ヒーターキャスト214を通って、
開放されたゲート218からキャビティ219内に充填
される。
【0007】この充填終了後、バルブピン205が下降
してバルブピン205の先端部分がゲート218に嵌合
することにより、ゲート218が閉鎖される。そして、
キャビティ219内に充填された樹脂が固化した後、固
定側金型部材204と可動側金型部材210とを型開き
して、キャビティ219内で固化した樹脂製品を取出
す。
【0008】これらの一連の成形動作を繰り返し製品の
製作を行い、この間は、ヒーターキャスト214内に充
填された樹脂は、外周部に設けられたヒーター207に
よって加熱されており、常時溶融状態となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなバルブ
ゲート式金型においては、ヒーターキャスト214内の
樹脂が常時溶融状態に保たれることから、ヒーターキャ
スト214内では、ガス化した樹脂が多量に発生し、こ
のガス状の樹脂は、ヒーターキャスト214とバルブピ
ン205の僅かな隙間からマニーホールドの通穴221
とバルブピン205の隙間に進入して溜まり固化する。
また、成形を繰り返すうちにガス化した樹脂が炭化し、
これがバルブピン205の周面に付着する。そのため、
バルブピン205が上下移動してゲート218を開閉す
る際、バルブピン205の動きが悪くなり、バルブピン
205がゲート218を完全に閉鎖することができず、
バリが発生するという問題が起きる。
【0010】また、バルブピン205の周面でガス状樹
脂が固化した状態を外部からは確認できず、ガス状樹脂
が固化した状態ではバルブピン205が抜けなくなった
り、場合によってはバルブピン205が破損してしまう
ことが起きる。
【0011】また、上述した構成の金型では、固定側金
型部材204にヒーターキャスト214を組み込む場
合、まず、ヒーターキャスト214にEライナー206
を圧入する。その後バルブブッシュ208をヒーターキ
ャスト214に取付ネジで仮止めし、バルブピン205
をバルブブッシュ208側から挿入して、ゲート218
の摺動面の摺動状況を確認する。このとき、バルブピン
205がゲート218の摺動面に片当りしている場合は
バルブブッシュ208の外側の部分をたたきながら調整
して、片当りが無くなるまでバルブブッシュ208の芯
出しを繰り返す。その後、バルブブッシュ208とヒー
ターキャスト214を固定する。
【0012】この種のバルブピン205の上下動によっ
てゲート218を開閉する従来装置では、バルブブッシ
ュ208によってバルブピン205の軸芯がゲート21
8の中心と一致するようにバルブピン205を保持して
いるものの、バルブピン205を保持するバルブブッシ
ュ208とゲート218が離れて位置しているため、バ
ルブピン205とゲート218との芯ズレが生じやす
い。また、ヒーターキャスト214内で樹脂が常時溶融
状態に保たれているため、この溶融樹脂からの熱による
バルブピン205の変形によっても芯ズレが発生する。
そして、このような芯ズレが生じると、バルブピン20
5の上下動の際に、バルブピン205とゲート218と
が擦れ合い、バルブピン205によってゲート218を
完全に塞ぐことができず、成形品のゲート部にバリが生
じるといった問題が起こる。
【0013】また、ヒーターキャスト214とEライナ
ー206は圧入により結合されるが、挿入するためのガ
イドがないため、ヒーターキャスト214にEライナー
を垂直に挿入することは難しい。また、ヒーターキャス
ト214とバルブブッシュ208についても、2ヶ所の
ネジで固定しているだけで機械的な位置決めがなく、作
業者の感覚にたよって位置決めしているため、品質が安
定しない問題も発生している。
【0014】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、溶融樹脂から発生する
ガス化した樹脂の付着を減少させ、バルブピンの動作不
良や金型のメンテナンス時の樹脂の詰まりを防止するこ
とのできるバルブゲート式金型を提供することである。
【0015】また、本発明の他の目的は、成形品のバリ
の原因となるバルブピンとゲートの位置関係のズレを防
止し、これらを正確に組み立てるための方法及び治具を
提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わるバルブゲート式
金型は、射出成形に用いられるホットランナー式のバル
ブゲート式金型において、バルブゲートの先端部に嵌合
し、溶融樹脂の流路を開閉するバルブピンと、ヒーター
キャストの上部に配置されたマニホールドと、該マニホ
ールドの出口部分に固定された円錐状のバルブピンカバ
ーと、前記マニホールドに設けられ、前記マニホールド
内にエアーを供給する通穴とを具備することを特徴とし
ている。
【0017】また、本発明に係わるバルブゲート式金型
は、射出成形に用いられるホットランナー式のバルブゲ
ート式金型において、バルブゲートの先端部に嵌合し、
溶融樹脂の流路を開閉するバルブピンと、ヒーターキャ
ストの上部に配置されたマニホールドと、該マニーホー
ルドの出口部分に固定された円錐状のバルブピンカバー
と、前記マニホールドに設けられ、前記マニホールド内
から内部のガスを外部に排出するための通穴とを具備す
ることを特徴としている。
【0018】また、本発明に係わる組立治具は、射出成
形用のホットランナー式のバルブゲート式金型に用いら
れるホットランナーユニットを組み立てるための組立治
具であって、前記ホットランナーユニットを構成するマ
ニホールドと、ヒーターキャストと、ゲートブッシュと
にそれぞれ嵌合する嵌合部を有することを特徴としてい
る。
【0019】また、本発明に係わるホットランナーユニ
ットの組立方法は、上記の組立治具を用いてホットラン
ナーユニットを組み立てることを特徴としている。
【0020】
【発明実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態につ
いて、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0021】(第1の実施形態)図2は本発明のバルブ
ゲート式金型の第1の実施形態の構成を示す側断面図で
あり、図3は図2のホットランナー部分の拡大図であ
る。なお、本実施形態の金型の構造は図1に示した従来
例と共通する部分が多いため、同一機能部分には同一符
号を付して、その説明を省略する。
【0022】本実施形態のバルブゲート式金型50は、
相互に移動可能な2つの金型部材が、型締めされて製品
を成形するもので、固定側金型部材204に設けられキ
ャビティ219へ開口するゲート218と、固定側金型
部材204内でゲート218に対して軸方向に移動可能
に設けられゲート218を開閉するバルブピン205
と、キャビティ219に溶融樹脂を供給するマニーホー
ルド23と、マニホールド23に設けられバルブピン2
05を貫通させる通穴221とを備える。また、マニー
ホールド23に設けられた通穴22からエアーを放出す
る機能を設け、ヒーターキャスト214内に常時エアー
を放出することでガス化した樹脂の発生を抑え、バルブ
ピン205への付着を防止する。また、金型部材を型締
めしてゲート218を開放した状態で、このゲート21
8からキャビティ219に樹脂を流し込んで充填する。
その後にバルブピン205を下方に移動させてゲート2
18に嵌合させることによりゲート218を閉鎖する。
【0023】従来の金型においては、ヒーターキャスト
214内の樹脂は常時溶融状態であるため、この溶融樹
脂からガス化した樹脂が発生し、このガス化した樹脂が
摺動部を通じてバルブピン205を貫通させるマニーホ
ールド23の通穴221に溜まり、また、その上部まで
浸透してやがて炭化してしまう。しかしながら、本実施
形態の構成では、マニーホールド23の出口部分に設け
られ円錐状の筒形に形成されたバルブピンカバー26の
作用と、通穴22から吹き付けるエアーの作用により、
ガス化した樹脂がマニーホールド23側に逆流すること
を防止できるため、ガス化して炭化した樹脂がバルブピ
ン205の周囲と通穴221の間に付着して作動不良を
引き起こすことを防止できる。
【0024】また、マニーホールド23の出口部分に円
錐状のバルブピンカバー26を設けることにより、この
バルブピンカバー26が、マニホールド23とゲート2
18の間の位置でバルブピン205をガイドする役目を
果たすため、ヒーターキャスト214に対してマニホー
ルド23を位置決めする場合に、バルブピン23をゲー
ト218に片当たりしない位置に誘導することができ
る。
【0025】以下、具体的な実施例について説明する。
【0026】[比較例]複写機用のトナー容器(2個取
り用・基本肉厚2.5mm)の射出成形において、射出
成形機350tonタイプを使用して、射出・保圧条件
として、充填ピーク圧力900Kg/cm2(実測)・
射出時間2.5sec(実測)V→P位置12mm・保
圧400Kg/cm2、時間条件として、保圧時間7.
0sec・冷却時間12.0sec・中間時間13.0
sec・型締時間2.5sec・成形サイクル37.0
sec、温度条件として、樹脂温度設定195℃・HR
温度設定195℃1〜7ch・金型温度設定(キャビ・
コア側共)25℃として、従来のバルブゲート式機構を
使用して、成形開始から300ショット連続で成形し
て、軸径φ5mmのバルブピンの周囲に付着した溶融樹
脂による腐食性ガスの炭化部分の面積を測定した。測定
結果は、78.5mm2であった。
【0027】[実施例1]比較例と同様な成形条件にお
いて、本実施形態に係るバルブゲート式機構に変更し
て、マニーホールド23の上部に設けたエアー供給口2
2から常時ヒーターキャスト214内のバルブピン20
5に空気が吹き付けられる状態で成形を行なった。成形
開始から300ショット連続で成形して、軸径φ5mm
のバルブピンの周囲に付着した溶融樹脂による腐食性ガ
スの炭化部分の面積を測定した。測定結果は、6.3m
2であった。
【0028】以上説明したように、本実施形態のバルブ
ゲート式金型の効果としては以下のことが上げられる。
ヒーターキャスト内で発生する溶融樹脂のガス化状態
を、マニーホールド上側から常時吹き付けられるエアー
がバルブピンと嵌合穴の隙間に流れ、バルブピンの周囲
を冷却する効果があり、バルブピンへの溶融樹脂のガス
化に起因する樹脂の付着を抑え、ガイドピンの動作不良
やバルブピンの位置ズレによるゲートバリを防止するこ
とができる。さらに、ヒーターや温度センサーのリード
線へのガス化樹脂の付着も抑えられ、絶縁不良あるいは
断線等を防止することができる。また、マニーホールド
の口元部分に嵌合部を設けることで、バルブピンの曲り
を矯正できゲート部分の型当たりによる摩耗やバリの発
生を抑える効果がある。
【0029】(第2の実施形態)図4は本発明のバルブ
ゲート式金型の第2の実施形態の構成を示す側断面図で
あり、図5は図3のホットランナー部分の拡大図であ
る。なお、本実施形態の金型の構造は図1に示した従来
例と共通する部分が多いため、同一機能部分には同一符
号を付して、その説明を省略する。
【0030】本実施形態のバルブゲート式金型50は、
相互に移動可能な2つの金型部材が、型締めされて製品
を成形するもので、固定側金型部材204に設けられキ
ャビティ219へ開口するゲート218と、固定側金型
部材204内でゲート218に対して軸方向に移動可能
に設けられゲート218を開閉するバルブピン205
と、キャビティ219に溶融樹脂を供給するマニーホー
ルド23と、マニホールド23に設けられバルブピン2
05を貫通させる通穴221とを備える。また、通穴2
21とバルブピン205との隙間73から発生するガス
化した溶融樹脂をマニホールド23に設けられた通穴7
4からガスを外部に排出する機能を設け、真空ポンプ等
で吸引することによりヒーターキャスト214内に発生
したガス化した樹脂を金型外部へ排出することで、バル
ブピン205への樹脂の付着を防止する。また、金型部
材を型締めしてゲート218を開放した状態で、このゲ
ート218からキャビティ219に樹脂を流し込んで充
填する。その後にバルブピン205を下方に移動させて
ゲート218に嵌合させることによりゲート218を閉
鎖する。
【0031】従来の金型においては、ヒーターキャスト
214内の樹脂は常時溶融状態であるため、この溶融樹
脂からガス化した樹脂が発生し、このガス化した樹脂が
摺動部を通じてバルブピン205を貫通させるマニーホ
ールド23の通穴221に溜まり、また、その上部まで
浸透してやがて炭化してしまう。しかしながら、本実施
形態の構成では、マニーホールド23の出口部分に設け
られ円錐状の筒形に形成されたバルブピンカバー26の
作用と、通穴74からが透かした樹脂を吸引する作用に
より、ガス化した樹脂がマニーホールド23側に逆流す
ることを防止できるとともに、ガス化して炭化した樹脂
がバルブピン205の周囲と通穴221の間に付着して
作動不良を引き起こすことを防止できる。
【0032】また、マニーホールド23の出口部分に円
錐状のバルブピンカバー26を設けることにより、この
バルブピンカバー26が、マニホールド23とゲート2
18の間の位置でバルブピン205をガイドする役目を
果たすため、ヒーターキャスト214に対してマニホー
ルド23を位置決めする場合に、バルブピン23をゲー
ト218に片当たりしない位置に誘導することができ
る。これによりバルブピン23の作動不良を防止できる
と共に、ゲート218の耐久性を向上させることもでき
る。
【0033】以下、具体的な実施例について説明する。
【0034】[比較例]複写機用のトナー容器(2個取
り用・基本肉厚2.5mm)の射出成形において、射出
成形機350tonタイプを使用して、射出・保圧条件
として、充填ピーク圧力900Kg/cm2(実測)・
射出時間2.5sec(実測)V→P位置12mm・保
圧400Kg/cm2、時間条件として、保圧時間7.
0sec・冷却時間12.0sec・中間時間13.0
sec・型締時間2.5sec・成形サイクル37.0
sec、温度条件として、樹脂温度設定195℃・HR
温度設定195℃1〜7ch・金型温度設定(キャビ・
コア側共)25℃として、従来のバルブゲート式機構を
使用して、成形開始から300ショット連続で成形し
て、軸径φ5mmのバルブピンの周囲に付着した溶融樹
脂による腐食性ガスの炭化部分の面積を測定した。測定
結果は、78.5mm2であった。
【0035】[実施例1]比較例と同様な成形条件にお
いて、本実施形態に係るバルブゲート式機構に変更し
て、マニーホールドの上部に設けた専用通穴74より真
空ポンプで吸引して金型外にガス化した樹脂を排出した
状態で成形を行なった。成形開始から300ショット連
続で成形して、軸径φ5mmのバルブピンの周囲に付着
した溶融樹脂による腐食性ガスの炭化部分の面積を測定
した。測定結果は、3.15mm2であった。
【0036】[実施例2]実施例1と同様な成形条件に
おいて、本実施形態に係るバルブゲート式機構に変更し
て、マニーホールドの上部に設けた専用通穴74から自
然排気する形で金型外にガス化した樹脂を排出する状態
で成形を行う。成形開始から300ショット連続で成形
して、軸径φ5mmのバルブピンの周囲に付着した溶融
樹脂による腐食性ガスの炭化部分の面積を測定した。測
定結果は、19.7mm2であった。
【0037】以上説明したように、本実施形態のバルブ
ゲート式金型の効果としては以下のことが上げられる。
ヒーターキャスト内で発生するガス化した溶融樹脂を、
マニホールド上側から真空ポンプで吸引することでバル
ブピンと嵌合穴の隙間等に進入するガス化状態の溶融樹
脂を抑え、バルブピンの周囲に付着を減少させる効果が
あり、バルブピンへの溶融樹脂のガス化に起因する樹脂
の付着を抑え、ガイドピンの動作不良やバルブピンの芯
ズレによるゲートバリを防止することができる。さら
に、ヒーターや温度センサーのリード線への樹脂の付着
も抑えられ、絶縁不良あるいは断線等を防止することが
できる。また、マニホールドの口元部分に嵌合部を設け
ることで、バルブピンの曲りを矯正できゲート部分の片
当たりによる摩耗やバリの発生を抑える効果がある。
【0038】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、ホットランナーユニットを精度よく組みたてるため
の治具に関するものである。なお、本実施形態で組み立
てるホットランナーユニットは、図1に示した従来例と
同様のものであるので、同一機能部分には同一符号を付
してその説明を省略する。
【0039】図6は本実施形態の雇(治具)の構成を示
す図であり、図7は金型に組込まれているホットランナ
ーユニットを示す図である。なお、図6(a)は雇の平
面図であり、図6(b)は雇の側断面図である。
【0040】図6に示す外付け専用雇90は、ホットラ
ンナーユニットを構成するバルブブッシュ208とヒー
ターキャスト214とEライナー206を同芯状に位置
出しするための治具である。バルブブッシュ208はバ
ルブブッシュ嵌合部84に嵌合し、ヒーターキャスト2
14はヒーターキャスト嵌合部85に嵌合し、Eライナ
ー206はEライナー嵌合部86に嵌合する構成で一体
型となっている。そのため、専用雇90内で組込むこと
で3部品の軸心を0.02mm以下の振れ量に抑えるこ
とが可能となる。組込み調整した後は、専用雇90から
取出して、図1の金型内に組込み固定する。
【0041】図6に示す専用雇90による調整において
は、専用雇90にヒーターキャスト214とバルブブッ
シュ208を挿入するが、この時、ヒーターキャスト2
14は専用治具の内周面85によって位置決めされ、バ
ルブブッシュ208は専用治具の内周面84によって位
置決めされる。次に、バルブブッシュ208側を下側に
して、Eライナー206を専用治具90の内周面86に
そって圧入する。これにより、Eライナー206は専用
治具の内周面86によって位置決めされる。
【0042】[実施例1]複写機トナーカートリッジ容器
(成形材料:HIPS材、2個取り、成形機350t)
の金型組込み作業において、専用治具90にヒーターキ
ャスト214とバルブブッシュ208を挿入して固定す
る。この時、ヒーターキャスト214は専用治具90の
内周面85によって位置決めされ、バルブブッシュ20
8は専用治具の内周面84によって位置決めされる。次
に、バルブブッシュ208側を下側にして、Eライナー
206を専用治具の内周面86にそって圧入する。この
ようにして、ホットランナーユニットを組込んだ時のバ
ルブブッシュ208のEライナー206とヒーターキャ
スト214の外径に対する位置ズレ量を計測した。結果
を図8に示す。
【0043】[実施例2]実施例1と同様な金型組込み作
業において、従来の方法でヒーターキャスト214にE
ライナー206を圧入する。その後、バルブブッシュ2
08をヒーターキャスト214側の取付ネジで仮止めし
て、バルブピン205をバルブブッシュ208側から挿
入してゲート218の摺動面の摺動状況を確認する。こ
の時にバルブピン205がゲート218の摺動面に片当
りしている場合はバルブブッシュ208外側の部分をた
たきながら調整して、片当りが無くなるまで繰り返して
ホットランナーを芯出ししてバルブブッシュ208とヒ
ーターキャスト214を固定する。このようにして、ホ
ットランナーユニットを組込んだ時のバルブブッシュ2
08のEライナー206とヒーターキャスト214の外
径に対する位置ズレ量を計測した。結果を図8に示す。
【0044】[比較例1]実施例1の金型組込み方法で複
写機用トナーカートリッジ容器(成形材料HIPS材、
2個取り、成形機350ton)を成形を行った。射出
成形条件については、成形サイクル28秒、射出・保圧
条件として、充填ピーク圧力700Kg/cm2(実
測)・充填時間1.5sec(実測)V→P位置10.
0mm・保圧400Kg/cm2、時間条件として、保
圧時間5sec・冷却時間8sec・中間時間12.5
sec・型締時間2.0sec、温度条件として、樹脂
温度設定195℃・HR温度設定195℃1〜7ch・
金型温度設定(キャビ・コア側共)25℃として、ゲー
ト部分に発生するバリが発生するまで成形する。成形数
の結果を図8に示す。
【0045】[比較例2]実施例2の金型組込み方法で比
較例1と同様な成形を行った。成形数の結果を図8に示
す。
【0046】以上説明したように、本実施形態よれば、
外付け筒状治具を用いたホットランナーユニット組込み
作業における位置調整では、Eライナー206とヒータ
ーキャスト214とバルブブッシュ208の外径部分で
嵌合させて締結させることにより、Eライナー206と
ヒーターキャスト214とバルブブッシュ208の芯ズ
レ量が常時0.02mm以下で締結させることが可能と
なる。従って、この状態で固定側型板に埋め込み固定す
ることでバルブピン205の上下動に際して、バルブピ
ン205とゲート218とが擦れ合い、その摺動部分が
摩擦することがなく、バルブピン205によってゲート
218を完全に塞ぐことができる。そして、成形品のゲ
ート跡にバリが生じるといった問題の発生する頻度が少
なく、金型のメンテナンスサイクルを延命するという効
果がある。
【0047】また、専用雇、Eライナー206とヒータ
ーキャスト214とバルブブッシュ208にキズや打痕
などがなく、取付前に清掃を行いゴミ等を含まなけれ
ば、金型の熟練者でなくても、安心した品質のホットラ
ンナーユニット組込み作業が可能となり、ホットランナ
ーユニットのメンテナンスが常に安定した品質で従来の
細かな位置調整が必要なく作業性の向上の効果がある。
また、ホットランナーユニット組込み作業時間について
も、仮止めした後の微妙な調整作業が必要ないため、作
業時間も取付け時間のみで、作業時間の短縮という効果
もある。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
溶融樹脂から発生するガス化した樹脂の付着を減少さ
せ、バルブピンの動作不良や金型のメンテナンス時の樹
脂の詰まりを防止することのできるバルブゲート式金型
を提供することができる。
【0049】また、成形品のバリの原因となるバルブピ
ンとゲートの位置関係のズレを防止し、これらを正確に
組み立てることができる方法及び治具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバルブゲート式金型構造を示す図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るバルブゲート式
金型構造を示す図である。
【図3】図2におけるホットランナーユニット部分の拡
大図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るバルブゲート式
金型構造を示す図である。
【図5】図4におけるホットランナーユニット部分の拡
大図である。
【図6】ホットランナーユニットの組立用治具を示す図
である。
【図7】図1におけるホットランナーユニット部分の拡
大図である。
【符号の説明】
22 エアー挿入穴 23 マニホールド 26 バルブピンカバー 201 スプールブッシュ 203 固定側取付け板 204 固定側金型 205 バルブピン 206 ゲートブッシュ 207 ヒーター 214 ヒーターキャスト 215 スプール 217 ランナー 218 ゲート 221 通穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形に用いられるホットランナー式
    のバルブゲート式金型において、 バルブゲートの先端部に嵌合し、溶融樹脂の流路を開閉
    するバルブピンと、 ヒーターキャストの上部に配置されたマニホールドと、 該マニホールドの出口部分に固定された円錐状のバルブ
    ピンカバーと、 前記マニホールドに設けられ、前記マニホールド内にエ
    アーを供給する通穴とを具備することを特徴とするバル
    ブゲート式金型。
  2. 【請求項2】 射出成形に用いられるホットランナー式
    のバルブゲート式金型において、 バルブゲートの先端部に嵌合し、溶融樹脂の流路を開閉
    するバルブピンと、 ヒーターキャストの上部に配置されたマニホールドと、 該マニーホールドの出口部分に固定された円錐状のバル
    ブピンカバーと、 前記マニホールドに設けられ、前記マニホールド内から
    内部のガスを外部に排出するための通穴とを具備するこ
    とを特徴とするバルブゲート式金型。
  3. 【請求項3】 射出成形用のホットランナー式のバルブ
    ゲート式金型に用いられるホットランナーユニットを組
    み立てるための組立治具であって、 前記ホットランナーユニットを構成するマニホールド
    と、ヒーターキャストと、ゲートブッシュとにそれぞれ
    嵌合する嵌合部を有することを特徴とする組立治具。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の組立治具を用いてホッ
    トランナーユニットを組み立てることを特徴とするホッ
    トランナーユニットの組立方法。
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