JP2002052577A - バルブゲート装置 - Google Patents

バルブゲート装置

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JP2002052577A
JP2002052577A JP2000241762A JP2000241762A JP2002052577A JP 2002052577 A JP2002052577 A JP 2002052577A JP 2000241762 A JP2000241762 A JP 2000241762A JP 2000241762 A JP2000241762 A JP 2000241762A JP 2002052577 A JP2002052577 A JP 2002052577A
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Michiharu Ito
道治 伊藤
Shigeo Nagataki
重男 永滝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バルブピンとゲートの芯ずれを防止することが
できるバルブゲート装置を提供する。 【解決手段】先端部に樹脂をキャビティ内に充填するた
めのゲート18を有するヒーターキャスト14と、ヒー
ターキャスト14内に配置され、ゲート18を開閉する
ためのバルブピン5と、ヒーターキャストのゲートとは
反対側に装着され、バルブピンの軸心がゲートの中心軸
と一致するようにバルブピンを摺動自在に支持するため
のバルブブッシュ8とを具備し、ヒーターキャスト14
に第1の凸部又は凹部25を設けるとともに、バルブブ
ッシュに第1の凸部又は凹部25に嵌合する第2の凹部
又は凸部23を設け、第1の凸部又は凹部と第2の凹部
又は凸部とを嵌合させることによりヒーターキャストと
バルブブッシュとを位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形用金型のバ
ルブゲート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形に用いられるホ
ットランナー金型は、成形効率を高めるためにスプー
ル、ランナーからゲート近傍までの樹脂を常に溶融状態
に維持させているものである。これに対して、製品形状
側のキャビティ内に充填した樹脂は、冷却して固化させ
なければならないため、ホットランナー装置を持つ金型
では、何らかの手段によってゲート部の開閉が必要であ
る。このゲート部の開閉方式として、ゲートをバルブに
より機械的に開閉するバルブゲート方式がある。
【0003】ここで従来のバルブゲート方式を用いた金
型装置の一例について図4を参照しながら説明する。
【0004】図4において、104は固定側金型部材、
110は可動側金型部材であり、これらの金型部材はお
互いに図示上下方向に移動して開閉し、型締時に内部に
製品形状のキャビティ119を形成するものである。固
定側金型部材104にはヒーターキャスト114、バル
ブブッシュ108、Eライナー106が埋め込み固定さ
れており、このヒーターキャスト114には、図示上下
方向を軸方向として先端部分にキャビティ119に接す
る開口部にEライナー106が装着されている。
【0005】また、ヒーターキャスト114は、ヒータ
ー107を内蔵した状態でマニホールドに固定され、固
定側金型部材104に埋め込まれている。また、ヒータ
ーキャスト114は、バルブブッシュ108とも同軸的
に固定されている。そして、バルブブッシュ108には
ランナー115が接続されており、ランナー115はバ
ルブブッシュ108内の通路117を介して、ヒーター
キャスト114内の通路116と連通している。
【0006】また、ゲート通路120内には、ゲート1
18と同軸的に位置したバルブピン105が図示上下方
向に移動可能に設けられ、ゲート118を開閉する。こ
のバルブピン105は、その中心軸がゲート118の軸
心と一致するよう、バルブブッシュ108の保持部分で
保持されている。
【0007】次に、上述したように構成される金型装置
の動作について説明する。
【0008】成形に際しては、固定側金型部材104と
可動側金型部材110とを型締めし、図4に示すよう
に、バルブピン105を上昇させてゲート118を開放
した状態で、射出成形機のノズルから溶融樹脂を射出さ
せる。この樹脂は、スプール101、マニーホールドの
ランナー115、バルブブッシュの通路117、ヒータ
ーキャスト114を通って、開放されたゲート118か
らキャビティ119内に充填される。
【0009】この充填終了後、バルブピン105が下降
してバルブピン105の先端部分がゲート118に嵌合
することにより、ゲート118を閉鎖する。そして、キ
ャビティ119内に充填された樹脂が固化した後、固定
側金型部材104と可動側金型部材110を型開してキ
ャビティ119内で固化した樹脂である製品を取出す。
【0010】また、ホットランナーユニット(ヒーター
キャスト114とEライナー106とバルブブッシュ1
08を組み合わせたもの)の組込み調整方法としては、
従来方法では、まず、ヒーターキャスト114にEライ
ナー106を圧入する。その後バルブブッシュ108を
ヒーターキャスト114側の取付ネジで仮止めする。そ
して、バルブピン105をバルブブッシュ108側から
挿入し、バルブピン105とゲート118の摺動状況
(Eライナー106の嵌合部にバルブピン105が片当
りしない状態)を確認する。また、この時にバルブピン
105がゲート118(Eライナー106)の嵌合面に
片当りしている場合はバルブブッシュ108の外側の部
分をたたきながら同軸精度を調整して、片当りが無くな
るまで繰り返す。この作業により、ホットランナーの各
部材を芯出してバルブブッシュ108とヒーターキャス
ト114を固定する。このようにして、ホットランナー
ユニットを芯出し調整して組込んでいる。
【0011】また、このようなバルブピン105の上下
動によってゲート118を開閉する従来装置では、バル
ブブッシュ108によって、バルブピン105をゲート
118の軸心と一致するように保持しているものの、バ
ルブピン105を保持するバルブブッシュ108とゲー
ト118の間が離れて位置しているため、バルブピン1
05とゲート118との間に芯ずれが生じやすい。ま
た、ヒーターキャスト114内のヒーター107によ
り、樹脂が常時溶融状態に保たれており、この溶融樹脂
からの熱によってバルブピン105が変形することによ
っても芯ずれが発生する。
【0012】そして、このような芯ずれが生じると、バ
ルブピン105の上下動に際して、バルブピン105と
ゲート118とが擦れ合い、その摺動部分が磨耗する。
このことから、バルブピン105によってゲート118
を完全に塞ぐことができなくなったり、成形品のゲート
跡にバリが生じたりするという問題が発生する。
【0013】このような不良現象の対策として、プラス
チックの射出成形に使用する、バルブピンによってホッ
トランナー先端に設けたゲートを機械的に開閉する外部
加熱方式のホットランナー金型において、ゲート構造を
構成するホットランナー加熱用金属円筒とバルブピンと
を、ゲート近傍での溶融樹脂がゲートに流入するホット
ランナー流路の軸芯と、ゲート近傍でのバルブピンの軸
芯とが同一方向にならないように配置したことを特徴と
したホットランナー金型のゲート構造が提案されてい
る。この提案の特徴は、従来のホットランナーシステム
と比較して、ホットランナー流路内に存在するバルブピ
ンの長さを短くして、流路内での圧力損失を小さくし、
バルブピンの腐食及び摩耗に対する改善がなされている
点である(特開平6−43836号公報)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例のバル
ブゲート式金型においては、バルブピン105が上下動
することにより、ヒーターキャスト114下側先端のE
ライナー106に挿脱自在に嵌合してゲートを開閉する
ため、ヒーターキャスト114、バルブブッシュ10
8、Eライナー106の芯出しが重要となる。そして、
この種の従来装置では、バルブブッシュ108とヒータ
ーキャスト114を、2本のネジによりバルブピンの嵌
合具合をみながら位置決め固定しているため芯出しが難
しい。バルブブッシュ108によって軸芯が一致するよ
うにバルブピン105を保持しているものの、バルブピ
ン105を保持するバルブブッシュ108とゲート11
8の間が離れて位置しているため、ヒーターキャスト1
14内での内部圧力により、バルブピン105とゲート
118の芯ずれが生じる可能性がある。
【0015】また、ヒーターキャスト114内はヒータ
ーによって樹脂が常時溶融状態に保たれており、この溶
融樹脂からの熱によるバルブピンの変形によってもバル
ブピン105とゲート118との芯ずれが生じる。そし
て、この芯ずれが生じると、バルブピン105の上下動
に際してバルブピン105とゲート118がお互いに擦
れ合い、その摺動部分が磨耗することから部品自体の寿
命が短くなる。また、この磨耗によりバルブピン105
によってゲート118を完全に塞ぐことができず、成形
品のゲート跡にバリが生じる。
【0016】また、バルブブッシュ108、ヒーターキ
ャスト114、Eライナー106の組込み方法について
は、ヒーターキャスト114の下側に位置するEライナ
ー106は、圧入方式で挿入するだけで位置決め構造が
ない。また、ヒーターキャスト114とバルブブッシュ
108についても、2ケ所のネジで固定するだけで位置
決め構造がない。このように位置決め構造がないため、
位置精度を左右する要因が人的であることと感覚作業で
あるため品質が安定しない問題点も発生している。
【0017】また、バルブピン105をEライナー10
6に嵌合させる場合、この嵌合範囲の樹脂がキャビティ
側あるいはホットランナー側のいずれかに押し込むか押
し戻されることが、バルブピン105がEライナー10
6の隙間を完全に塞ごうとする時の障害となる。そし
て、バルブピンが樹脂圧力に負ける場合には、バリの発
生原因となる。この時に充填圧力が高くなる傾向にあ
り、この場合、バリの発生を増長させてしまう。
【0018】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その第1の目的は、成形品のゲート
跡の『バリ』と呼ばれる不良現象を起こす原因である、
バルブピンとゲートの芯ずれを防止することである。
【0019】また、本発明の第2の目的は、バルブピン
にかかる内部圧力を減らしてバリの発生を低減させるこ
とである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わるバルブゲート装
置は、型締時にキャビティを内部に形成する相互に移動
可能な金型部材を備える射出成形用金型に組み込まれる
バルブゲート装置であって、前記金型部材に埋め込み固
定される樹脂加熱用円筒部材であるヒーターキャストで
あって、その先端部に樹脂を前記キャビティ内に充填す
るためのゲートを有するヒーターキャストと、該ヒータ
ーキャスト内に配置され、前記ゲートを開閉するための
バルブピンと、前記ヒーターキャストの前記ゲートとは
反対側に装着され、前記バルブピンの軸心が前記ゲート
の中心軸と一致するように前記バルブピンを摺動自在に
支持するためのバルブブッシュとを具備し、前記ヒータ
ーキャストに第1の凸部又は凹部を設けるとともに、前
記バルブブッシュに前記第1の凸部又は凹部に嵌合する
第2の凹部又は凸部を設け、前記第1の凸部又は凹部と
前記第2の凹部又は凸部とを嵌合させることにより前記
ヒーターキャストと前記バルブブッシュとを位置決めす
ることを特徴としている。
【0021】また、この発明に係わるバルブゲート装置
において、前記バルブピンの前記ゲートとの嵌合部分
に、溝形状を有することを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の一実施形態に係わるバルブ
ゲート装置を分解して示した図、図2は一実施形態のバ
ルブゲート装置を金型に組み込んだ状態を示した図、図
3はバルブゲート装置の部分を取り出して示した図であ
る。
【0024】図2において、4は固定側金型部材、10
は可動側金型部材であり、これらの金型部材4,10
は、お互いに図示上下方向に移動して開閉し、型締め時
に内部にある製品形状キャビティ19を形成するもので
ある。固定側金型部材4は、固定側取付板3を介して射
出成形機の固定プラテンに取りつけられる。
【0025】一方、可動側金型部材10は、図示はしな
いが、受け板、スペーサブロック、エジェクタープレー
トを介して、射出成形機の可動側プラテンに取りつけら
れる。
【0026】そして、固定側金型部材4と固定側取付板
3の間にヒーター7を内蔵するヒーターキャスト14が
固定されている。ヒーターキャスト14は、固定側金型
部材4に埋め込み固定され、射出成形機本体のノズルが
接続されるスプールブッシュ1内のスプールに連通する
ランナー15と接続されている。固定側金型部材4に
は、ゲート18を構成するEライナー6がキャビティ1
9に臨ませて埋め込み固定されている。
【0027】また、ヒーターキャスト14は、バルブブ
ッシュ8とも同軸的に固定されている。そして、バルブ
ブッシュ8にはランナー15が接続されており、ランナ
ー15はバルブブッシュ8内の通路17を介して、ヒー
ターキャスト14内の通路16と連通している。
【0028】また、ゲート通路20内には、ゲート18
と同軸的に位置したバルブピン5が図示上下方向に移動
可能に設けられ、ゲート18を開閉する。このバルブピ
ン5は、その中心軸がゲート18の軸心と一致するよ
う、バルブブッシュ8の保持部分で保持されている。
【0029】そして、本実施形態では、固定側金型部材
4にインロー加工を施し、そのインロー加工部にEライ
ナー6とヒーターキャスト14とを挿入し、Eライナー
6とヒーターキャスト14の同軸度を保証するようにし
ている。また、同様にバルブブッシュ8とヒーターキャ
スト14の間にもインロー加工を施し、その嵌合により
バルブブッシュ8とヒーターキャスト14の同軸度を保
証している。
【0030】このような、インロー方式では、ヒーター
キャスト14とバルブブッシュ8の同軸度の調整は、図
1に示すようにヒーターキャスト14の凸溝形状部25
をバルブブッシュ8の凹溝形状部23に挿入して固定す
るのみで行われる。この時、従来方法で示したホットラ
ンナーの金型への位置調整は一切なく、バルブブッシュ
8はヒーターキャスト14により位置決めされ、バルブ
ピン5とバルブブッシュ8及びゲートの軸芯が一致す
る。
【0031】また、上記のホットランナーユニットにお
いて、バルブピン5のEライナー6との嵌合部に、図1
に示すように溝形状31を形成している。このようにす
ると、Eライナー6の嵌合範囲27に対応するバルブピ
ン先端部の溶融樹脂をホットランナー側に戻し易くする
ことができる。これにより、バルブピン5にかかる内部
圧力を減らして、バリの発生を抑制することができる。
【0032】以下、具体的な実施例について説明する。
【0033】[実施例]複写機トナーカートリッジ容器
(成形材料:HIPS材、2個取り、成形機350t)
の金型組込み作業において、ホットランナーユニットの
金型への組込み調整をする。なお、ここでいう、ホット
ランナーユニットは、モールドマスターズ社等のような
分割型で構成して金型へ組込まれているホットランナー
ユニットである。インロー方式とは、ヒーターキャスト
14に凸溝形状部25が形成されており、バルブブッシ
ュ8には、逆形状の凹溝形状部23が形成されているも
のである。この両者の部材の凸溝と凹溝を嵌合させるこ
とで、一定量の同軸位置精度を維持することが可能とな
る。なお、本発明は、ヒーターキャストに凸溝形状を形
成しバルブブッシュに凹溝形状を形成することに限定さ
れることなく、逆にヒーターキャストに凹溝形状を形成
し、バルブブッシュに凸溝形状を形成するようにしても
よい。また、固定側金型部材4には、Eライナー6及び
ヒーターキャスト14と嵌合する円形穴(インロー加工
部)が加工されており、この円形穴にEライナー6とヒ
ーターキャスト14を挿入することにより、Eライナー
6とヒーターキャスト14の同軸度が一定の精度に維持
される。
【0034】このようにして、ホットランナーユニット
を組込んだ時の、バルブブッシュ8のEライナー6とヒ
ーターキャスト14の外径に対する位置ズレ量を計測し
た。結果を図5に示す。
【0035】上記の金型組込み方法で複写機トナーカー
トリッジ容器(成形材料:HIPS材、2個取り、成形
機350t)の成形を行った。射出成形条件について
は、成形サイクル28秒、射出・保圧条件として、充填
ピーク圧力700Kg/cm2(実測)・充填時間1.
5sec(実測)V→P位置10.0 mm・保圧40
0Kg/cm2、時間条件として、保圧時間5sec・
冷却時間8sec・中間時間12.5sec・型締時間
2.0sec、温度条件として、樹脂温度設定195℃
・HR温度設定195℃1〜7ch・金型温度設定(キ
ャビ・コア側共)25℃として、ゲート部分に発生する
バリが発生するまで成形する。成形数の結果を図5に示
す。
【0036】[比較例]実施例1と同様なホットランナ
ーユニットの組込み作業において、従来方法でバルブブ
ッシュ8を取付けてEライナー6とヒーターキャスト1
4の外径に対し位置ズレ量を計測した。結果を図5に示
す。
【0037】この金型組込み方法で実施例1と同様な成
形を行った。成形数の結果を図5に示す。
【0038】この実施例と比較例の結果から、本実施形
態のホットランナーの組み込み方式によれば、バルブピ
ンとバルブゲートの同軸度の精度を従来例に比較して向
上させることができ、バリの発生もおきにくいことがわ
かる。
【0039】以上説明したように、上記の実施形態によ
れば、型締時にキャビティ19を内部に形成する相互に
移動可能な金型部材と、この金型部材に形成され前記キ
ャビティ19へ開口するゲート18を開閉するバルブピ
ン5とを備え、前記ゲート18を有する金型部材に埋め
込み固定するヒーターキャスト14とバルブブッシュ8
から構成された部材をインロー型にして締結させること
により、ヒーターキャスト14とバルブブッシュ8の位
置精度を向上させ、なおかつ、安定した位置精度を維持
することと金型への組込み時の調整レス化ができる。こ
のようにして、バルブピン5の上下動によってヒーター
キャスト14下側先端のEライナー6に挿脱自在に嵌合
してゲート18を開閉する場合の芯ずれの問題を解決し
て、ヒーターキャスト14、バルブブッシュ8、Eライ
ナー6の芯出しを調整レス化することができる。
【0040】また、ホットランナーユニットにおいて、
バルブピン5とEライナー6の嵌合部分27に対応する
バルブピン5の嵌合部に溝形状31を有することによ
り、Eライナー6に嵌合する範囲27のバルブピン先端
部の溶融樹脂をホットランナー側に戻し易くなるため、
バルブピン5にかかる内部圧力を減らすことができる。
また、インロー方式を用いたホットランナーユニットの
組込み作業における位置調整では、ヒーターキャスト1
4とバルブブッシュ8を安定した位置精度で嵌合させて
締結させることにより、Eライナー6とヒーターキャス
ト14とバルブブッシュ8の芯ずれ量が常時0.02m
m以下で締結させることが可能で従来のような調整は一
切必要なく、調整レスで金型への組込みができる。
【0041】従って、この状態で固定側金型部材に埋め
込み固定することでバルブピン5の上下動に際して、バ
ルブピン5とゲートが擦れ合い、その摺動部分が磨耗す
ることがなく、バルブピン5によってゲートを完全に塞
ぐことができる。そして、成形品のゲート跡にバリが生
じるといった問題の発生する頻度が少なく、金型のメン
テナンスサイクルが延長されるという効果がある。
【0042】また、Eライナー6とヒーターキャスト1
4とバルブブッシュ8にキズや打痕などが発生せず、取
付前に清掃を行いゴミ等を除去すれば、金型の熟練者で
なくても、安定した品質のホットランナーユニット組込
み作業が可能となり、ホットランナーユニットの安定し
た精度が維持でき、組込み調整時間が大幅に短縮でき
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成形品のゲート跡の『バリ』と呼ばれる不良現象を起こ
す原因である、バルブピンとゲートの芯ずれを防止する
ことができる。
【0044】また、バルブピンにかかる内部圧力を減ら
してバリの発生を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるバルブゲート装置
を分解して示した図である。
【図2】一実施形態のバルブゲート装置を金型に組み込
んだ状態を示した図である。
【図3】バルブゲート装置の部分を取り出して示した図
である。
【図4】従来例を示す図である。
【図5】実施例と比較例におけるゲートとバルブピンの
芯ずれを比較した図である。
【符号の説明】
1 スプールブッシュ 2 油圧ピストン 3 固定側取付け板 4 固定側金型部材 5 バルブピン 6 Eライナー 7 ヒーター 8 バルブブッシュ 10 可動側金型部材 14 ヒーターキャスト 22 位置決め用ネジ部 23 凹溝形状部 24 バルブピン摺動部 25 凸溝形状部 27 Eライナー内径嵌合面 31 溝部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締時にキャビティを内部に形成する相
    互に移動可能な金型部材を備える射出成形用金型に組み
    込まれるバルブゲート装置であって、 前記金型部材に埋め込み固定される樹脂加熱用円筒部材
    であるヒーターキャストであって、その先端部に樹脂を
    前記キャビティ内に充填するためのゲートを有するヒー
    ターキャストと、 該ヒーターキャスト内に配置され、前記ゲートを開閉す
    るためのバルブピンと、 前記ヒーターキャストの前記ゲートとは反対側に装着さ
    れ、前記バルブピンの軸心が前記ゲートの中心軸と一致
    するように前記バルブピンを摺動自在に支持するための
    バルブブッシュとを具備し、 前記ヒーターキャストに第1の凸部又は凹部を設けると
    ともに、前記バルブブッシュに前記第1の凸部又は凹部
    に嵌合する第2の凹部又は凸部を設け、前記第1の凸部
    又は凹部と前記第2の凹部又は凸部とを嵌合させること
    により前記ヒーターキャストと前記バルブブッシュとを
    位置決めすることを特徴とするバルブゲート装置。
  2. 【請求項2】 前記バルブピンの前記ゲートとの嵌合部
    分に、溝形状を有することを特徴とする請求項1に記載
    のバルブゲート装置。
JP2000241762A 2000-08-09 2000-08-09 バルブゲート装置 Withdrawn JP2002052577A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3015340A1 (fr) * 2013-12-20 2015-06-26 Faurecia Interieur Ind Outil de realisation d'un element de vehicule comprenant une buse a ouverture progressive

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3015340A1 (fr) * 2013-12-20 2015-06-26 Faurecia Interieur Ind Outil de realisation d'un element de vehicule comprenant une buse a ouverture progressive

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