JP2006343182A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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照雄 庄司
Akio Hasebe
昭男 長谷部
Yoshinobu Deguchi
善宣 出口
Motoji Murakami
元二 村上
Masayoshi Okamoto
正芳 岡元
Yasunori Narizuka
康則 成塚
Susumu Kasukabe
進 春日部
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Abstract

【課題】 半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された薄膜プローブを用い、複数のチップに対して一括して実施するプローブ検査の歩留まりを向上する。
【解決手段】 複数のプッシャPSYを用いてプローブカードを形成し、プッシャPSYは、ポゴピンインシュレータPIL1、ポゴピンPGP2、FPCコネクタCN1、薄膜プローブHMS、衝撃緩和シートSKS、衝撃緩和プレートSKPおよびチップコンデンサYRS等から形成し、複数の島状に配置された金属膜45毎に1つもしくは2つのポゴピンPGP2が押圧する構造とし、薄膜プローブHMSのうち検査対象のチップに対応する領域において、薄膜プローブHMS中に形成されたプローブ7Aと電気的に接続する配線が延在する方向とほぼ平行となるように1つ以上の切り込みを設ける。
【選択図】 図8

Description

本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、半導体集積回路装置の電極パッドにプローブカードの探針を押し当てて行う半導体集積回路の電気的検査に適用して有効な技術に関するものである。
日本特開平7−283280号公報(特許文献1)、日本特開平8−50146号公報(特許文献2(対応PCT国際公開WO95−34000))、日本特開平8−201427号公報(特許文献3)、日本特開平10−308423号公報(特許文献4)、日本特開平11−23615号公報(特許文献5(対応米国特許公報USP6,305,230))、日本特開平11−97471号公報(特許文献6(対応欧州公報EP1022775))、日本特開2000−150594号公報(特許文献7(対応欧州公報EP0999451))、および日本特開2001−159643号公報(特許文献8)には、半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された探針(接触端子)、絶縁フィルムおよび引き出し用配線を有するプローバの構造と、その製造方法と、テストパッドが狭ピッチ化したチップに対してもそのプローバを用いることによってプローブ検査の実施を可能とする技術とが開示されている。
特開平7−283280号公報 特開平8−50146号公報 特開平8−201427号公報 特開平10−308423号公報 特開平11−23615号公報 特開平11−97471号公報 特開2000−150594号公報 特開2001−159643号公報
半導体集積回路装置の検査技術としてプローブ検査がある。このプローブ検査は、所定の機能どおりに動作するか否かを確認する機能テストや、DC動作特性およびAC動作特性のテストを行って良品/不良品を判別するテスト等を含む。プローブ検査においては、ウエハ出荷対応(品質の差別化)、KGD(Known Good Die)対応(MCP(Multi-Chip Package)の歩留り向上)、およびトータルコスト低減などの要求から、ウエハ状態でプローブ検査を行う技術が用いられている。
近年、半導体集積回路装置の多機能化が進行し、1個の半導体チップ(以下、単にチップと記す)に複数の回路を作りこむことが進められている。また、半導体集積回路装置の製造コストを低減するために、半導体素子および配線を微細化して、半導体チップ(以下、単にチップと記す)の面積を小さくし、半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)1枚当たりの取得チップ数を増加することが進められている。そのため、テストパッド(ボンディングパッド)数が増加するだけでなく、テストパッドの配置が狭ピッチ化し、テストパッドの面積も縮小されてきている。このようなテストパッドの狭ピッチ化に伴って、上記プローブ検査にカンチレバー状の探針を有するプローバを用いようとした場合には、探針をテストパッドの配置位置に合わせて設置することが困難になってしまう課題が存在する。
また、半導体集積回路装置の一種であるメモリ製品の大容量化や、同じく半導体集積回路装置の一種であるメモリ内蔵ロジック製品の増加に伴い、ウエハ状態でのプローブ検査に要する時間が増大している。そのため、ウエハ状態でのプローブ検査のスループットを向上させることが求められている。このスループットを向上させるためには、ウエハ1枚当たりの検査に要する時間を短縮することが求められる。ウエハ1枚当たりの検査に要する時間T0は、たとえば、検査装置の1回の検査に要する時間をT1、プローバのインデックスに要する時間をT2、プローバが有する探針(プローブ針)とウエハとを接触させる回数(以下、タッチダウン回数と記す)をN、およびウエハの交換に要する時間をT3とすると、T0=(T1+T2)×N+T3と表される。この式より、ウエハ状態でのプローブ検査のスループットを向上させるためには、タッチダウン回数を少なくすることが課題となる。なお、高温では熱ベント終息時間分待ち時間が増える。
本発明者らは、半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された探針を有するプローバを用いることにより、テストパッドが狭ピッチ化したチップに対してもプローブ検査が実現できる技術について検討しており、特に、複数のチップに対して一括してプローブ検査を実施することによって上記タッチダウン回数を少なくできる技術について検討している。その中で、本発明者らは、以下のような課題を見出した。
すなわち、上記探針は、半導体集積回路装置の製造技術を用いて金属膜およびポリイミド膜の堆積や、それらのパターニング等を実施することにより形成された薄膜プローブの一部であり、検査対象であるチップと対向する薄膜プローブの主面側に設けられている。プローブ検査時には、たとえば42アロイなどからなり押圧面が平坦な押圧具によって、探針が形成された領域の薄膜プローブを前記主面とは反対側の裏面から押圧する。プローブ検査において探針をテストパッドに接触させた後には、その接触によって圧痕が残るが、複数の圧痕の間で多少なりとも濃淡(圧痕面積の大小)の差が生じる。これは、押圧面が平坦な押圧具からの押圧力によって探針がテストパッドに押し付けられることにより、複数のテストパッドの高さの誤差が圧痕の濃淡の差となって現れるものである。複数のテストパッドの高さの誤差は、一度に探針を接触させるチップ数が増加するほど大きくなり、それに伴って圧痕の濃淡の差も大きくなる。圧痕の薄過ぎる個所では、探針とテストパッドとの接触部の電気的な接触抵抗が大きくなり、チップ内部の回路の電気抵抗の正確な検査ができなくなってしまう虞がある。そのため、押圧具が薄膜プローブを押圧する押圧力を増加すると、圧痕の濃い個所では探針につぶれ等の破損が生じてしまう課題が存在する。一方、圧痕の濃すぎる個所で探針の破損を防ぐために押圧具が薄膜プローブを押圧する押圧力を低減すると、圧痕の小さい個所では探針とテストパッドとが接触不良を起こしてしまう課題が存在する。つまり、押圧面が平坦な押圧具による薄膜プローブへの押圧では、すべての探針に対して適当な加圧制御ができなくなる課題が存在する。
また、上記のような圧痕の濃淡の差を改善するために、各探針と対応するテストパッドとの接触圧が均一になるように薄膜プローブ等を調整するには長い時間を要し、かつ熟練した技術が必要になる課題が存在する。
また、上記押圧具が薄膜プローブを押圧する際には、押圧具の中心部1点を押しピンが押すことによって押圧力が発生し、押圧面、すなわち薄膜プローブの主面が複数のチップ領域に区画されたウエハの主面に倣う。薄膜プローブの裏面側では、チップのテストバッドに対応する位置に薄い弾性体が配置され、押圧具は、この弾性体を介して薄膜プローブを押圧し、最初にテストパッドに接触した探針から最後にテストパッドに接触した端子までの間で生じる荷重差を上下方向で押圧面を変位させることで制御する。しかしながら、一度に探針を接触させるチップ数が増大するに従って、接触面が広がり、テストパッド間での高さの差も大きくなることから、その押圧面の変位量に余裕がなくなる。それにより、探針が確実に接触できなくなるテストパッドが発生する虞があることから、変位量を増やし、探針に加わる荷重を増大するようにすると、最初にテストパッドに接触した探針を含む初期にテストパッドに接触した探針に変形(破損)が生じてしまう課題が存在する。
また、プローブ検査時にウエハの主面に異物が付着していると、この異物と探針とが接触した際に薄膜プローブにはその接触した部分で高さ方向の変位が生じる。このような高さ方向の変位が生じると、その異物と接触した探針に荷重が集中し、その探針に変形や破損等を生じさせてしまう課題が存在する。
また、薄膜プローブは、薄い一枚のシート状構造からなることから、探針の一部が破損した場合でも一枚全てを交換することになる。そのため、新たに取り付けた薄膜プローブ全体の調整等を含めた薄膜プローブの交換作業に時間を要することになり、交換作業が長大化してしまう課題が存在する。さらに、探針の一部の破損であっても薄膜プローブの一枚全てを交換してしまうことになり、コストが増大してしまう課題がある。
また、前述したように薄膜プローブは裏面から押圧具によって押圧されることから、この押圧部に高温または低温の温度印加があると、薄膜プローブおよび押圧具には熱による膨張もしくは収縮が生じる。この膨張もしくは収縮により、ウエハ主面に沿った方向で探針の座標が変化することから、薄膜プローブの使用時には、その熱による座標変化が終息するまで予備的な加熱処理もしくは冷却処理を施す必要が生じる。しかしながら、この薄膜プローブの熱による膨張もしくは収縮が終息するのに長大な時間を要する課題が存在する。
また、上記探針は薄膜プローブの主面中央に配置され、探針から引き出された微小導体配線パターンは薄膜プローブの外周まで延在して検査装置用基板に圧接される。そのため、微小導体配線パターンは長い平行配線となって抵抗値が増大し、電流およびノイズ等に対しての特性が悪くなってしまう課題が存在する。
また、探針をテストパッドに接触させる際に、検査対象のチップがウエハの外周に位置する場合には、テストパッドに接触する探針とウエハから外れてテストパッドに接触できない探針とが出てくる。この場合、探針と薄膜プローブとを接触させた際に薄膜プローブが傾いてしまうことから、探針がウエハから外れる境界線上に位置すると、その境界線上の探針に応力が集中することになる。そのため、その探針に変形が生じ、次テスト時には、その変形が生じた探針はテストパッドと接触できなくなってしまう課題が存在する。
本願に開示された一つの代表的な発明の目的は、半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された薄膜プローブを用い、複数のチップに対して一括して実施するプローブ検査の歩留まりを向上できる技術を提供することにある。
また、本願に開示された他の一つの代表的な発明の目的は、半導体集積回路装置の製造工程におけるプローブ検査に要する時間を短縮することにある。
本願において開示される発明のうち、一つの代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体集積回路装置の製造方法は、以下の工程を含む。
(a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する複数の第1電極が形成された半導体ウエハを用意する工程、
(b)第1配線が形成された配線基板と、前記複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向する複数の第1シートと、前記複数の第1シートのうち対応するものを底面で保持し、前記配線基板に保持される複数のシート保持手段と、前記第2配線と前記第1配線とを電気的に接続する複数の第3配線と、前記第1シートのうち1つ以上の前記接触端子が形成された複数の第1領域を裏面より押圧する複数の押圧機構とを有する第1カードを用意する工程、
(c)前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う工程。
また、前記複数の第1シートは、以下の工程により形成する。
(b1)結晶性を有する1枚の第1基板を用意する工程、
(b2)前記第1基板を選択的かつ異方的にエッチングして、角錐型または角錐台形型の複数の第1穴部を形成する工程、
(b3)前記複数の第1穴部のそれぞれの上部に、前記複数の第1穴部を埋め込む複数の第1金属膜を選択的に形成する工程、
(b4)前記第1基板および前記複数の第1金属膜上に第1ポリイミド膜を形成する工程、
(b5)前記第1ポリイミド膜を選択的にエッチングして前記複数の第1金属膜に達する複数の第1開口部を形成する工程、
(b6)前記第1ポリイミド膜上に前記複数の第1開口部を埋め込む第2金属膜を形成し、前記第2金属膜をパターニングすることによって前記複数の第1金属膜と電気的に接続する複数の前記第2配線を形成する工程、
(b7)複数の前記第2配線および前記第1ポリイミド膜上に第2ポリイミド膜を形成する工程、
(b8)第2シートを前記第1基板上に接着し、前記第2シートをパターニングして前記第1金属膜上の前記第2シートに複数の第2開口部を形成する工程、
(b9)前記第2シートが前記第1基板上に接着された状況下で、前記複数の第2開口部に前記複数の第2開口部を埋め込む複数の弾性材を形成する工程、
(b10)前記第1基板を除去し、前記複数の第1金属膜から前記複数の接触端子を形成し、前記複数の接触端子、前記第1および第2ポリイミド膜、前記複数の第2配線、前記第2シートおよび前記複数の弾性材を含む1枚の薄膜シートを形成する工程、
(b11)前記薄膜シートを分割領域に沿って切断し、前記複数の第1シートを形成する工程。
ここで、1枚の前記第1シートは、1つ以上の前記チップ領域に対応し、前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、1つの前記第1カードへ組み込まれる。
また、前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、複数品種の前記半導体集積回路の前記電気的検査に用いられ、各々が対応する前記半導体集積回路の前記電気的検査に用いられる前記第1カードへ組み込まれる。
また、前記複数の第1シートは、以下の工程により形成する。
(b1)結晶性を有する複数の第1基板を用意する工程、
(b2)前記複数の第1基板を選択的かつ異方的にエッチングして、角錐型または角錐台形型の複数の第1穴部を形成する工程、
(b3)前記複数の第1穴部のそれぞれの上部に、前記複数の第1穴部を埋め込む複数の第1金属膜を選択的に形成する工程、
(b4)前記複数の第1基板および前記複数の第1金属膜上に第1ポリイミド膜を形成する工程、
(b5)前記第1ポリイミド膜を選択的にエッチングして前記複数の第1金属膜に達する複数の第1開口部を形成する工程、
(b6)前記第1ポリイミド膜上に前記複数の第1開口部を埋め込む第2金属膜を形成し、前記第2金属膜をパターニングすることによって前記複数の第1金属膜と電気的に接続する複数の前記第2配線を形成する工程、
(b7)複数の前記第2配線および前記第1ポリイミド膜上に第2ポリイミド膜を形成する工程、
(b8)第2シートを前記複数の第1基板上に接着し、前記第2シートをパターニングして前記第1金属膜上の前記第2シートに複数の第2開口部を形成する工程、
(b9)前記第2シートが前記第1基板上に接着された状況下で、前記複数の第2開口部に前記複数の第2開口部を埋め込む複数の弾性材を形成する工程、
(b10)前記複数の第1基板を除去し、前記複数の第1金属膜から前記複数の接触端子を形成し、前記複数の接触端子、前記第1および第2ポリイミド膜、前記複数の第2配線、前記第2シートおよび前記複数の弾性材を含む複数の薄膜シートを形成する工程、
(b11)前記複数の薄膜シートを分割領域に沿って切断し、前記複数の第1シートを形成する工程。
ここで、1枚の前記第1シートは、1つ以上の前記チップ領域に対応し、前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、複数品種の前記半導体集積回路の前記電気的検査に用いられ、1つの前記第1カードへ組み込まれる。
また、本願に開示されたその他の概要を項に分けて簡単に説明するとすれば、以下の通りである。
1.第1配線が形成された配線基板と、
半導体ウエハの主面に形成された複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し、前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向する複数の第1シートと、
前記複数の第1シートのうち対応するものを底面で保持し、前記配線基板に保持される複数のシート保持手段と、
前記第2配線と前記第1配線とを電気的に接続する複数の第3配線と、
前記第1シートのうち1つ以上の前記接触端子が形成された複数の第1領域を裏面より押圧する複数の押圧機構とを有し、
前記複数の第1シートは、
(b1)結晶性を有する1枚の第1基板を用意する工程、
(b2)前記第1基板を選択的かつ異方的にエッチングして、角錐型または角錐台形型の複数の第1穴部を形成する工程、
(b3)前記複数の第1穴部のそれぞれの上部に、前記複数の第1穴部を埋め込む複数の第1金属膜を選択的に形成する工程、
(b4)前記第1基板および前記複数の第1金属膜上に第1ポリイミド膜を形成する工程、
(b5)前記第1ポリイミド膜を選択的にエッチングして前記複数の第1金属膜に達する複数の第1開口部を形成する工程、
(b6)前記第1ポリイミド膜上に前記複数の第1開口部を埋め込む第2金属膜を形成し、前記第2金属膜をパターニングすることによって前記複数の第1金属膜と電気的に接続する複数の前記第2配線を形成する工程、
(b7)複数の前記第2配線および前記第1ポリイミド膜上に第2ポリイミド膜を形成する工程、
(b8)第2シートを前記第1基板上に接着し、前記第2シートをパターニングして前記第1金属膜上の前記第2シートに複数の第2開口部を形成する工程、
(b9)前記第2シートが前記第1基板上に接着された状況下で、前記複数の第2開口部に前記複数の第2開口部を埋め込む複数の弾性材を形成する工程、
(b10)前記第1基板を除去し、前記複数の第1金属膜から前記複数の接触端子を形成し、前記複数の接触端子、前記第1および第2ポリイミド膜、前記複数の第2配線、前記第2シートおよび前記複数の弾性材を含む1枚の薄膜シートを形成する工程、
(b11)前記薄膜シートを分割領域に沿って切断し、前記複数の第1シートを形成する工程、
を含む工程によって形成され、
前記半導体ウエハには複数のチップ領域が区画され、各々の前記チップ領域には半導体集積回路が形成され、前記複数の第1電極は前記半導体集積回路と電気的に接続し、前記複数のチップ領域の1つ以上に1枚の前記第1シートが対応し、
前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートを用いて1つが組み立てられるプローブカード。
2.項1記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線は、前記第1シートから単一の方向へ引き出されている。
3.項2記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線は、FPC配線である。
4.項1記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線には、バイパスコンデンサが電気的に接続されている。
5.項1記載のプローブカードにおいて、
前記第2シートは、前記第1シートの前記裏面にて各々の前記第1領域毎に配置され、
各々の前記第1領域は、前記チップ領域において前記第1電極が1つ以上配置されている複数の第2領域の各々とそれぞれ対応する位置に配置され、
前記第2シート毎に対応する前記押圧機構が押圧する。
6.項1記載のプローブカードにおいて、
前記シート保持手段は、前記シート保持手段を前記配線基板に固定する固定手段を介して前記配線基板に保持され、
前記固定手段は、前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う際の温度下で急速に熱膨張または熱収縮が飽和する材料から形成されている。
7.項6記載のプローブカードにおいて、
前記固定手段は、チタンを主成分とする。
8.項1記載のプローブカードにおいて、
前記複数の接触端子と前記複数の第1電極との1回の接触により、複数の前記チップ領域内の前記半導体集積回路の電気的検査を一括して行う。
9.第1配線が形成された配線基板と、
半導体ウエハの主面に形成された複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し、前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向する複数の第1シートと、
前記複数の第1シートのうち対応するものを底面で保持し、前記配線基板に保持される複数のシート保持手段と、
前記第2配線と前記第1配線とを電気的に接続する複数の第3配線と、
前記第1シートのうち1つ以上の前記接触端子が形成された複数の第1領域を裏面より押圧する複数の押圧機構とを有し、
前記複数の第1シートは、
(b1)結晶性を有する1枚の第1基板を用意する工程、
(b2)前記第1基板を選択的かつ異方的にエッチングして、角錐型または角錐台形型の複数の第1穴部を形成する工程、
(b3)前記複数の第1穴部のそれぞれの上部に、前記複数の第1穴部を埋め込む複数の第1金属膜を選択的に形成する工程、
(b4)前記第1基板および前記複数の第1金属膜上に第1ポリイミド膜を形成する工程、
(b5)前記第1ポリイミド膜を選択的にエッチングして前記複数の第1金属膜に達する複数の第1開口部を形成する工程、
(b6)前記第1ポリイミド膜上に前記複数の第1開口部を埋め込む第2金属膜を形成し、前記第2金属膜をパターニングすることによって前記複数の第1金属膜と電気的に接続する複数の前記第2配線を形成する工程、
(b7)複数の前記第2配線および前記第1ポリイミド膜上に第2ポリイミド膜を形成する工程、
(b8)第2シートを前記第1基板上に接着し、前記第2シートをパターニングして前記第1金属膜上の前記第2シートに複数の第2開口部を形成する工程、
(b9)前記第2シートが前記第1基板上に接着された状況下で、前記複数の第2開口部に前記複数の第2開口部を埋め込む複数の弾性材を形成する工程、
(b10)前記第1基板を除去し、前記複数の第1金属膜から前記複数の接触端子を形成し、前記複数の接触端子、前記第1および第2ポリイミド膜、前記複数の第2配線、前記第2シートおよび前記複数の弾性材を含む1枚の薄膜シートを形成する工程、
(b11)前記薄膜シートを分割領域に沿って切断し、前記複数の第1シートを形成する工程、
を含む工程によって形成され、
前記半導体ウエハには複数のチップ領域が区画され、各々の前記チップ領域には半導体集積回路が形成され、前記複数の第1電極は前記半導体集積回路と電気的に接続し、前記複数のチップ領域の1つ以上に1枚の前記第1シートが対応し、
前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、複数品種の前記半導体集積回路の前記電気的検査に用いられ、同一品種の前記半導体集積回路の前記電気的検査に対応する複数の前記第1シートを用いて1つが組み立てられるプローブカード。
10.項9記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線は、前記第1シートから単一の方向へ引き出されている。
11.項10記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線は、FPC配線である。
12.項9記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線には、バイパスコンデンサが電気的に接続されている。
13.項9記載のプローブカードにおいて、
前記第2シートは、前記第1シートの前記裏面にて各々の前記第1領域毎に配置され、
各々の前記第1領域は、前記チップ領域において前記第1電極が1つ以上配置されている複数の第2領域の各々とそれぞれ対応する位置に配置され、
前記第2シート毎に対応する前記押圧機構が押圧する。
14.項9記載のプローブカードにおいて、
前記シート保持手段は、前記シート保持手段を前記配線基板に固定する固定手段を介して前記配線基板に保持され、
前記固定手段は、前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う際の温度下で急速に熱膨張または熱収縮が飽和する材料から形成されている。
15.項14記載のプローブカードにおいて、
前記固定手段は、チタンを主成分とする。
16.項9記載のプローブカードにおいて、
前記複数の接触端子と前記複数の第1電極との1回の接触により、複数の前記チップ領域内の前記半導体集積回路の電気的検査を一括して行う。
17.第1配線が形成された配線基板と、
半導体ウエハの主面に形成された複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し、前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向する複数の第1シートと、
前記複数の第1シートのうち対応するものを底面で保持し、前記配線基板に保持される複数のシート保持手段と、
前記第2配線と前記第1配線とを電気的に接続する複数の第3配線と、
前記第1シートのうち1つ以上の前記接触端子が形成された複数の第1領域を裏面より押圧する複数の押圧機構とを有し、
前記複数の第1シートは、
(b1)結晶性を有する複数の第1基板を用意する工程、
(b2)前記複数の第1基板を選択的かつ異方的にエッチングして、角錐型または角錐台形型の複数の第1穴部を形成する工程、
(b3)前記複数の第1穴部のそれぞれの上部に、前記複数の第1穴部を埋め込む複数の第1金属膜を選択的に形成する工程、
(b4)前記複数の第1基板および前記複数の第1金属膜上に第1ポリイミド膜を形成する工程、
(b5)前記第1ポリイミド膜を選択的にエッチングして前記複数の第1金属膜に達する複数の第1開口部を形成する工程、
(b6)前記第1ポリイミド膜上に前記複数の第1開口部を埋め込む第2金属膜を形成し、前記第2金属膜をパターニングすることによって前記複数の第1金属膜と電気的に接続する複数の前記第2配線を形成する工程、
(b7)複数の前記第2配線および前記第1ポリイミド膜上に第2ポリイミド膜を形成する工程、
(b8)第2シートを前記複数の第1基板上に接着し、前記第2シートをパターニングして前記第1金属膜上の前記第2シートに複数の第2開口部を形成する工程、
(b9)前記第2シートが前記第1基板上に接着された状況下で、前記複数の第2開口部に前記複数の第2開口部を埋め込む複数の弾性材を形成する工程、
(b10)前記複数の第1基板を除去し、前記複数の第1金属膜から前記複数の接触端子を形成し、前記複数の接触端子、前記第1および第2ポリイミド膜、前記複数の第2配線、前記第2シートおよび前記複数の弾性材を含む複数の薄膜シートを形成する工程、
(b11)前記複数の薄膜シートを分割領域に沿って切断し、前記複数の第1シートを形成する工程、
を含む工程によって形成され、
前記半導体ウエハには複数のチップ領域が区画され、各々の前記チップ領域には半導体集積回路が形成され、前記複数の第1電極は前記半導体集積回路と電気的に接続し、前記複数のチップ領域の1つ以上に1枚の前記第1シートが対応し、
前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、複数品種の前記半導体集積回路の前記電気的検査に用いられ、前記複数の第1シートを用いて1つが組み立てられるプローブカード。
18.項17記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線は、前記第1シートから単一の方向へ引き出されている。
19.項18記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線は、FPC配線である。
20.項17記載のプローブカードにおいて、
前記第3配線には、バイパスコンデンサが電気的に接続されている。
21.項17記載のプローブカードにおいて、
前記第2シートは、前記第1シートの前記裏面にて各々の前記第1領域毎に配置され、
各々の前記第1領域は、前記チップ領域において前記第1電極が1つ以上配置されている複数の第2領域の各々とそれぞれ対応する位置に配置され、
前記第2シート毎に対応する前記押圧機構が押圧する。
22.項17記載のプローブカードにおいて、
前記シート保持手段は、前記シート保持手段を前記配線基板に固定する固定手段を介して前記配線基板に保持され、
前記固定手段は、前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う際の温度下で急速に熱膨張または熱収縮が飽和する材料から形成されている。
23.項22記載のプローブカードにおいて、
前記固定手段は、チタンを主成分とする。
24.項17記載のプローブカードにおいて、
前記複数の接触端子と前記複数の第1電極との1回の接触により、複数の前記チップ領域内の前記半導体集積回路の電気的検査を一括して行う。
本願におけるその他の発明の概要を箇条書きにするとすれば、以下のごとくである。
25.半導体集積回路装置を製造する際に用いるウエハプロセス類似の針・配線集積シートへの針・配線集積プロセスを用いたプローブカード(プローブ用針・配線集積シート組み立て体、すなわち、針・配線集積薄膜シート及びそれを保持する機構、取り出し配線等を組み合わせたもの)において、前記針・配線集積シートは、複数のサブシートを含む(また、単一の針・配線集積薄膜シートから複数のサブシートを分離して、複数のプローブカードを作成すると、比較的小面積のプローブカードを簡単に作成することができる)。
26.前記項25において、前記複数のサブシートは、単一の針・配線集積薄膜シートから分離されたものである。
27.前記項25において、前記複数のサブシートは、複数の針・配線集積薄膜シートから分離されたものである。
28.前記項25から27のいずれか一つにおいて、前記プローブカードを用いて電気的試験を行う半導体集積回路装置または半導体装置の製造方法。
29.前記項28において、前記電気的試験は、検査対象である半導体ウエハの主面上の単一のまたは複数のチップ領域(基本的に2個以上、望ましくは8個以上、更に望ましくは32個以上)を同一のコンタクトステップ内において検査するものである。
30.前記項28において、前記電気的試験は、検査対象である半導体ウエハの主面上のほぼ全部のチップ領域(いわゆるウエハレベル検査及び40%以上のチップ領域を同一の針コンタクトステップ内で実行することを含む)を同一のコンタクトステップ内において検査するものである。
31.前記項25から30のいずれか一つにおいて、前記複数のサブシートの各々は長方形類似の形状をしている。
32.前記項31において、前記各サブシートからの配線取り出しは、長辺側からコネクタにより行われている。
33.前記項25から32のいずれか一つにおいて、前記複数のサブシートの各々が有する複数の針は、その針ごとに、または相互に近接するn本の針ごとに(n=2から8)ポゴピンにより加圧されている。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
半導体集積回路装置の製造技術を用いて形成された薄膜プローブを用い、複数のチップに対して一括して実施するプローブ検査の歩留まりを向上できる。
本願発明を詳細に説明する前に、本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
ウエハとは、集積回路の製造に用いる単結晶シリコン基板(一般にほぼ平面円形状)、SOI(Silicon On Insulator)基板、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板をいう。また、本願において半導体集積回路装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin Film Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
デバイス面とは、ウエハの主面であって、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面をいう。
接触端子またはプローブとは、シリコンウエハを半導体集積回路の製造に用いるのと同様な、ウエハプロセス、すなわちフォトリソグラフィ技術、CVD(Chemical Vapor Deposition)技術、スパッタリング技術およびエッチング技術などを組み合わせたパターニング手法によって、配線層およびそれに電気的に接続された先端部を一体的に形成したものをいう。
薄膜プローブ(membrane probe)、薄膜プローブカード、または突起針配線シート複合体とは、検査対象と接触する前記接触端子(突起針)とそこから引き回された配線とが設けられ、その配線に外部接触用の電極が形成された薄膜をいい、たとえば厚さ10μm〜100μm程度のものをいう。
プローブカードとは、検査対象となるウエハと接触する接触端子および多層配線基板などを有する構造体をいい、半導体検査装置とは、プローブカードおよび検査対象となるウエハを載せる試料支持系を有する検査装置をいう。
プローブ検査とは、ウエハ工程が完了したウエハに対してプローバを用いて行われる電気的試験であって、チップ領域の主面上に形成された電極に上記接触端子の先端を当てて半導体集積回路の電気的検査を行うことをいい、所定の機能通りに動作するか否かを確認する機能テストやDC動作特性およびAC動作特性のテストを行って良品/不良品を判別するものである。各チップに分割してから(またはパッケージング完了後)行われる選別テスト(最終テスト)とは区別される。
ポゴピン(POGO pin)またはスプリングプローブとは、接触ピン(プランジャ(接触針))をばね(コイルスプリング)の弾性力で電極(端子)に押し当てる構造を有し、必要に応じてその電極への電気的接続を行うようにした接触針をいい、たとえば金属製の管(保持部材)内に配置されたばねが金属ボールを介して接触ピンへ弾性力を伝える構成となっている。
多数個取りとは、複数のチップ領域に対して同時に半導体集積回路の電気的検査を行うことをいい、特に、超多数個取りとは、約64個以上のチップ領域(ピン数では約1000個以上)に対して同時に半導体集積回路の電気的検査を行うことをいう。
ステンレス(SUS;Stainless Used Steel)とは、12%以上のCr(クロム)を含んだFe(鉄)を主成分とする錆び難い金属をいい、Cr以外にもC(炭素)、Si(シリコン)、Mn(マンガン)、P(リン)、S(硫黄)、Mo(モリブデン)、Cu(銅)およびN(窒素)等を含有するものもある。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本実施の形態を説明するための全図においては、各部材の構成をわかりやすくするために、平面図であってもハッチングを付す場合がある。
また、本実施の形態においては、絶縁ゲート型電界効果トランジスタをMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)も含めてMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)と呼ぶ。
また、本願で使用する半導体リソグラフィ技術による薄膜プローブの各詳細については、本発明者および関連する発明者等による以下の特許出願に開示されているので、特に必要な時以外はそれらの内容は繰り返さない。前記特許出願、すなわち、日本特願平6−22885号、日本特開平7−283280号公報、日本特開平8−50146号公報、日本特開平8−201427号公報、日本特願平9−119107号、日本特開平11−23615号公報、日本特開2002−139554号公報、日本特開平10−308423号公報、日本特願平9−189660号、日本特開平11−97471号公報、日本特開2000−150594号公報、日本特開2001−159643号公報、日本特許出願第2002−289377号(対応米国出願番号第10/676,609号;米国出願日2003.10.2)、日本特開2004−132699号公報、日本特開2005−24377号公報、日本特開2004−288672号公報(対応米国出願番号第10/765,917号;米国出願日2004.1.29)、日本特開2004−144742号公報(対応米国公開番号第2004/070,413号)、日本特開2004−157127号公報、日本特開2004−144742号公報(対応米国公開番号第2004/070,413号)、日本特開2004−157127号公報、日本特許出願第2003−371515号(対応米国出願番号第10/968,215号;米国出願日2004.10.20)、日本特許出願第2003−372323号(対応米国出願番号第10/968,431号;米国出願日2004.10.20)、日本特許出願第2004−115048号、PCT出願番号PCT/JP2004/17160号、PCT出願番号PCT/JP2005/4344号、日本特許出願第2004−378504号、および日本特許出願第2005−109350号(出願日2005.4.6)である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1のプローブカードの構造を説明する斜視図である。図2は、そのプローブカードの要部断面図である。図3は、そのプローブカードを形成する部品の一部である上部構造体および下部構造体の構造を説明する斜視図である。図4は、その上部構造体の上面図である。図5は、その下部構造体の下面図である。
本実施の形態1のプローブカードは、多層配線基板THKに対して上部から上部構造体JKTが取り付けられ、下部から下部構造体KKTが取り付けられてなるものである。下部構造体KKTは薄膜シート(薄膜プローブ)を有し、その薄膜シートには、複数のプローブと、それら複数のプローブの各々と電気的に接続する複数の配線とが形成されている。これら複数の配線は、多層配線基板THK内に形成された配線(第1配線)を通じて多層配線基板THKの上面に設けられた複数のポゴ(POGO)座PGZと電気的に接続している。このポゴ座PGZは、テスタからの信号をプローブカードへ導入するポゴピンPGP1を受ける機能を有する。そのポゴピンPGP1は、フロッグリングFRGによって保持された状態でそれぞれ対応するポゴ座PGZへ接続される。
上部構造体は、スティフナSFN、コンタクタ吊り下げホルダCTH、コンタクタ吊り下げ螺子CTN、スティフナ固定螺子SKN、固定螺子KNJ1、KNJ2、コイルばねKBN、ワッシャWSYおよび固定ナットKNTなどから形成されている。また、下部構造体は、熱整合板NSI、プッシャPSY、接着ホルダSHD、X方向偏芯カムXHK1、XHK2、Y方向偏芯カムYHK1、YHK2、位置決めピンIKP、固定螺子KNJ2およびシリコンゴムリングSGRなどから形成されている。
スティフナSFNは、たとえばステンレス等の高剛性材料から形成されており、多層配線基板THK等のプローブカードを形成する部材の熱変動および反り等を抑制する機能を有する。多層配線基板THKの固定に用いられる下面は研磨によって平坦化され、外周部が多層配線基板THKと接し、その他の部分は多層配線基板THKから0.2mm程度離間している。
コンタクタ吊り下げホルダCTHは、たとえば日本工業規格(JIS)で規定されるSUS303(Feを主成分とし、Cを0.15%以下、Siを1%以下、Mnを2%以下、Pを0.2%以下、Sを0.15%以下、Niを8%〜10%、およびCrを17%〜19%の割合で含有する)から形成されており、コンタクタ吊り下げ螺子CTNと共に接着ホルダSHDを2点で吊り下げ固定するために用いられる。固定螺子KNJ1がコンタクタ吊り下げ螺子CTNを割り締め固定することによって、プローブの高さ方向(Z方向)での位置の微調整を可能としている。
コンタクタ吊り下げ螺子CTNは、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成されており、上記のように固定螺子KNJ1によるコンタクタ吊り下げホルダCTHへの割り締め固定により高さ方向での位置の微調整を行い、それによってプローブの高さ方向での位置の微調整を行う。熱による高さ方向での変動量を意図的に調整したい場合には、Siに近い熱膨張率を有するSUS303とは異なる材料を選択してもよい。
スティフナ固定螺子SKNは、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成されており、多層配線基板THK、熱整合板NSIおよびスティフナSFNを連結固定するために用いられる。
固定螺子KNJ1、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成されており、上記のようにコンタクタ吊り下げ螺子CTNをコンタクタ吊り下げホルダCTHへ割り締めるのに用いられる。
コイルばねKBNは、たとえばステンレスから形成されている。本実施の形態1において、コイルばねKBNは、スティフナSFNに設けられた開口部内に配置され、さらにスティフナSFNとコンタクタ吊り下げホルダCTHとの間に位置し、コイル内にコンタクタ吊り下げ螺子CTNが通る構造になっている。プローブ検査時におけるプローブカードのオーバードライブ量がたとえば約300μm以上(調整設定値以上)必要になる場合において、コイルばねKBNは、プローブカードの自重およびプローブカードに加わる荷重によってプローブカードを持ち上げるように作用し、プローブカードの検査対象のウエハへの乗り上げ面積を低減する機能を有する。また、プローブカードの自重およびプローブカードに加わる荷重によってプローブカードを持ち上げるように作用することから、過度なオーバードライブ時に薄膜プローブが破損してしまうことを防止する機能を有する。
ワッシャWSYは、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成されている。
固定ナットKNTは、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成されており、X方向偏芯カムXHK1、XHK2もしくはY方向偏芯カムYHK1、YHK2をスティフナSFNおよび熱整合板NSIに固定するのに用いられる。
熱整合板(固定手段)NSIは、プローブ検査時の温度下で急速に熱膨張が止まる(飽和する)材料から形成されており、たとえばTi(チタン)から形成されている。この熱整合板NSIと接着ホルダSHDとX方向偏芯カムXHK1、XHK2とY方向偏芯カムYHK1、YHK2とが嵌合して一体化されている。接着ホルダSHDが有する薄膜シートのプローブ(接触端子)は、接着ホルダSHD毎に列となるが、熱整合板NSIと接着ホルダSHDとX方向偏芯カムXHK1、XHK2とY方向偏芯カムYHK1、YHK2とが一体化していることで、このプローブの列間の相対的な座標が熱膨張によって変動してしまうことを抑制している。また、プローブ検査時の温度下で急速に熱膨張が止まる熱整合板NSIを用いることにより、熱変動によるプローブの座標変化を急速に終息させることができる。
接着ホルダSHDは、後ほど説明するプッシャPSYに含まれる薄膜シートを接着保持し、複数個が並べて保持される。プローブ検査時には、接着ホルダSHDは熱源(ステージヒーターSTH)に近い位置に配置され、その熱源上にはウエハUEHが載置されることから(図2参照)、接着ホルダSHDを形成する材料としては、ウエハUEHの主成分(たとえばSi)に近い熱膨張率を有するものを選択する(たとえばノビナイト)。
X方向偏芯カムXHK1、XHK2は、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成されている。2対のX方向偏芯カムXHK1、XHK2が接着ホルダSHDを挟むように配置され、ウエハUEHの主面に対して水平方向(以降、XY方向と記す)における一方向(X方向)での接着ホルダSHDの位置(座標)の微調整に用いられる。X方向偏芯カムXHK1にはシリコンゴムリングSGRが取り付けられ、X方向偏芯カムXHK2にはシリコンゴムリングSGRは取り付けられていない。プローブ検査時におけるプローブカードのオーバードライブ量がたとえば約300μm以上(調整設定値以上)必要になる場合には、シリコンゴムリングSGRを省略することによって隙間を設け、オーバードライブに対して余裕を持たせる。
Y方向偏芯カムYHK1、YHK2は、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成されている。1対のY方向偏芯カムYHK1、YHK2が接着ホルダSHDを挟むように配置され、XY方向において前記X方向と直行する方向(Y方向)での接着ホルダSHDの位置(座標)の微調整に用いられる。
Y方向偏芯カムYHK1にはシリコンゴムリングSGRが取り付けられ、Y方向偏芯カムYHK2にはシリコンゴムリングSGRは取り付けられていない。プローブ検査時におけるプローブカードのオーバードライブ量がたとえば約300μm以上(調整設定値以上)必要になる場合には、シリコンゴムリングSGRを省略することによって隙間を設け、オーバードライブに対して余裕を持たせる。
位置決めピンIKPは、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成され、固定螺子KNJ2と共に熱整合板NSIを多層配線基板THKの中央付近に位置決めして固定する。それにより、多層配線基板THKの熱膨張は、中央から外周方向へ進むことにより、多層配線基板THKの熱膨張(座標変動)を全域で均一化することができる。
固定螺子KNJ2は、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成されており、前述したように、位置決めピンIKPと共に熱整合板NSIを多層配線基板THKの中央付近に位置決めして固定する。
プッシャPSYについては、後ほど詳細に説明する。
プローブ検査時においては、検査対象のウエハUEHを載置したステージヒーターSTHとプローブカードとが接近すると、ステージヒーターSTHからの熱伝導によって、プローブカードを形成する各部材には、XY方向およびウエハUEHの主面に対する高さ方向(Z方向)において反りおよび伸び等の変形が生じ、プローブの座標変動が生じる。
そこで、本実施の形態1では、まずプローブカードを形成する各部材のZ方向での変形を対策するために、多層配線基板THKの中央に螺子CNJを取り付け、さらにこの螺子CNJをスティフナSFNに嵌合させた後に固定ナットKNT2で螺子CNJを締め上げる(図2参照)。この固定ナットKNT2による螺子CNJの締め上げにより、多層配線基板THKを上方、すなわちウエハUEHが配置されている側とは反対側へ所定量反らせる。この時、多層配線基板THKの反り量は、数10μmとすることを例示できる。それにより、Z方向での座標変動を一方向化することができる。また、スティフナSFNと多層配線基板THKとの間に空洞KDUが設けられていることにより、多層配線基板THKの反りによってスティフナSFNが押し上げられて変形してしまうことを防ぐことができる。
また、前述したように、本実施の形態1では、熱整合板NSIをプローブ検査時の温度下で急速に熱膨張が止まる(飽和する)材料から形成することにより、接着ホルダSHD毎のプローブの列間の相対的な座標が熱膨張によって変動してしまうことを抑制している。これに加えて、本実施の形態1では、ウエハUEHと対向する熱整合板NSIの下面外周部に熱伝導率が良好な熱伝導板NDIを取り付けることにより、プローブ検査時におけるステージヒーターSTHからの熱を速やかに熱整合板NSIに伝達する構成としている。本実施の形態1においては、この熱伝導板NDIを形成する材料としてはたとえば銅、またはアルミニウムから形成することを例示できる。それにより、プローブ検査時の温度下において、熱整合板NSIの熱膨張をさらに急速に止める(飽和させる)ことが可能となる。
図6は、前述の下部構造体KKT(図3参照)に含まれるプッシャPSYの構造を説明する斜視図である。また、図6においては、プッシャPSYを保持する接着ホルダ(シート保持手段)SHD(図3も参照)も図示している。
図6に示すように、本実施の形態1においてプッシャPSYは、たとえばポゴピンインシュレータPIL1、ポゴピン(押圧機構)PGP2、FPCコネクタ(第3配線)CN1、薄膜プローブ(第1シート)HMS、衝撃緩和シートSKS、衝撃緩和プレートSKPおよびチップコンデンサYRS等から形成されている。
ポゴピンインシュレータPIL1は、たとえばPEI(polyetherimide;ポリエーテルイミド)もしくはPEIに相当する高精度の穴加工性を有する材料から形成されている。また、ポゴピンインシュレータPIL1は、ポゴピンPGP2をガイドする複数の穴を有し、これらの穴は、プローブ1つ当たりに加わる荷重が均一となるような位置で開口されている。
ポゴピンPGP2は、内蔵するばねの弾性力により対応するプローブに所定の荷重を加える。なお、ポゴピンPGP2についての詳しい説明は後述する。
FPCコネクタCN1は、フレキシブルプリント配線ケーブル(FPC;Flexible Print Cable)に薄膜プローブHMSと電気的に接続するための端子を設けた構造となっており、薄膜プローブHMSから多層配線基板THKまで電気的に中継接続する。
薄膜プローブHMSは、たとえばポリイミドを主成分とする薄膜から形成されている。このような薄膜プローブHMSは柔軟性を有することから、本実施の形態1では、チップ(半導体集積回路装置)のパッドにすべてのプローブを接触させるために、プローブが形成された領域の薄膜プローブHMSを上面(裏面)からポゴピンPGP2が押圧する構造となっている。すなわち、ポゴピンPGP2内に配置されたばねの弾性力によって一定の圧力を薄膜プローブHMSに加えるものである。また、1つの接着ホルダSHDに保持される1つの薄膜プローブHMSは、複数のチップ領域に対応するプローブを有している。本実施の形態1において、薄膜プローブHMSは、接着ホルダSHD毎に1枚ずつ取り付けられているので、プローブの破損等によって薄膜プローブHMSの交換が必要となった場合には、破損した薄膜プローブHMSのみの交換で済む。それにより、薄膜プローブHMSの交換作業を短縮化することができる。また、破損した薄膜プローブHMSのみの交換で済むことから、薄膜プローブHMSに要するコストを低減することができる。
衝撃緩和シートSKSは、たとえば弾力性を有するシリコンゴムシートから形成されている。この衝撃緩和シートSKSは、薄膜プローブHMS上に配置することによって、薄膜プローブHMSに加わる応力の緩和、および検査対象のウエハUEHへの異物の落下の防止を実現する。
衝撃緩和プレートSKPは、たとえばガラス繊維とエポキシ樹脂の複合材料からなる難燃性のプリント基板材料であるFR4(Flame Retardant Type 4)もしくはそれに相当する難燃性を有する材料から形成されている。この衝撃緩和プレートSKPは、ポゴピンPGP2を保持したポゴピンインシュレータPIL1が接着ホルダSHDに組み込まれた後に、ポゴピンインシュレータPIL1上(薄膜プローブHMSが配置されている方向とは反対側)に配置され、ポゴピンPGP2の荷重反力を受け止める。
図7は、ポゴピンPGP2を保持したポゴピンインシュレータPIL1が接着ホルダSHDに組み込まれた状況下でのそれらによる構造体の断面図であり、図8は図7を示した紙面と垂直な方向におけるそれらによる構造体の断面図である。
ポゴピンPGP2を保持したポゴピンインシュレータPIL1は、接着ホルダSHDに組み込まれ、薄膜プローブHMSおよびFPCコネクタCN1に含まれるフレキシブルプリント配線ケーブル(第3配線)FPC1と共に位置合わせされた後に螺子CNJ2によって接着ホルダSHDに固定される。また、薄膜プローブHMSは、接着ホルダSHDの底面にて位置合わせした後にエポキシ系接着剤によって接着され、接着ホルダSHDの一側面における螺子CNJ2による圧接によってフレキシブルプリント配線ケーブルFPC1と電気的に接続される。それにより、薄膜プローブHMSに形成された複数のプローブ(接触端子)7Aと電気的に接続する諸配線(薄膜プローブHMS中に形成された配線およびフレキシブルプリント配線ケーブルFPC1を含む)は、一方向、すなわち接着ホルダSHDの一側面へ引き出され、多層配線基板THK中に形成された配線と電気的に接続することになる。その結果、プローブ7Aと多層配線基板THKとを電気的に接続する配線の長さを短くすることができる。本実施の形態1においては、薄膜プローブHMS中に形成されたプローブ7Aからの配線と、接着ホルダSHDの上面まで引き出されたフレキシブルプリント配線ケーブルFPC1中の配線とを合わせた総電流経路は、約16mmとすることができる。すなわち、その配線の抵抗値を低減できるので、その配線で生じるノイズを低減することが可能となる。
また、フレキシブルプリント配線ケーブルFPC1には、バイパスコンデンサとしてチップコンデンサYRSが取り付けられている。本実施の形態1において、このチップコンデンサYRSを取り付ける位置は、プローブ7Aからの電流経路の長さが約8mmとなる位置を例示できる。プローブ7Aからテスト信号の送受信を行うテスタまでの全電流経路のうち、プローブ7Aに近いほどノイズが発生しやすくなるが、本実施の形態1においてチップコンデンサYRSは、プローブ7Aに可能な限り近い位置に取り付けられたことになる。さらに、本実施の形態1では、フレキシブルプリント配線ケーブルFPC1中において配線を2層で形成し、電源および接地に関係する配線は、たとえばプローブ7Aが形成された面とは反対側の面に設ける。それにより、相対的に大きな電流が流れ、他の信号入出力に関係する配線に比べて本数の少ない電源および接地に関係する配線については、十分に配線幅を大きく確保することが可能となる。また、他の信号入出力に関係する配線についても可能な限り配線幅を大きく確保することができる。さらに、本実施の形態1において、信号入出力に関係する配線については、可能な限り等長化されている。これらのことにより、フレキシブルプリント配線ケーブルFPC1における電流およびノイズに対する特性を良好化することができる。
薄膜プローブHMSにおいては、プローブ7A上に配置されたエラストマ48を両側から挟むように、たとえば42アロイからなる金属膜45が配置されている。このような状況下においてポゴピンPGP2は、エラストマ48を押圧している。なお、エラストマ48を省略し、ポゴピンPGP2が薄膜プローブHMSに接触しないように金属膜45間の距離を設定し、その金属膜45間をポゴピンPGP2が押圧するような構造としてもよい。
衝撃緩和プレートSKPとポゴピンPGP2との間には、たとえば日本工業規格で規定されるSUS303から形成された薄いポゴピン受け板PUIが配置されている。このようなポゴピン受け板PUIを配置することにより、衝撃緩和プレートSKPによるポゴピンPGP2の荷重反力の緩和と合わせて、さらに効果的にポゴピンPGP2の荷重反力を緩和することができる。
図9は前述した上部構造体および下部構造体が多層配線基板THKに取り付けられた状況下における本実施の形態1のプローブカードの要部断面を示したものであり、図10はその際の接着ホルダの底面の要部を示した平面図である。
図9および図10に示すように、接着ホルダSHDは、側面でX方向偏芯カムXHK1、XHK2が挟むようにして保持されている。また、図9および図10では示されない
接着ホルダSHDの側面では、Y方向偏芯カムYHK1、YHK2が接着ホルダSHDを挟むようにして保持している。前述したように、X方向偏芯カムXHK1にはシリコンゴムリングSGRが取り付けられ、X方向偏芯カムXHK2にはシリコンゴムリングSGRは取り付けられていない。接着ホルダSHDのX方向での位置の微調整を行う際には、X方向偏芯カムXHK1の固定ナットKNTを締めてX方向偏芯カムXHK1を固定した後にX方向偏芯カムXHK2を回転させ、接着ホルダSHDが所望の位置となったところでX方向偏芯カムXHK2の固定ナットKNTを締めてX方向偏芯カムXHK2を固定する。この時、シリコンゴムリングSGRは、X方向偏芯カムXHK2を回転させた際に接着ホルダSHDに働く余分な反動力を吸収する。Y方向偏芯カムYHK1、YHK2についてもX方向偏芯カムXHK1、XHK2と同様の動作機構となっており、接着ホルダSHDのY方向における位置の微調整方法は、X方向偏芯カムXHK1、XHK2によるX方向での微調整方法と同様である。
図11は、前述した上部構造体および下部構造体が多層配線基板THKに取り付けられた状況下における本実施の形態1のプローブカードの要部断面を示したものである。
本実施の形態1では、コンタクタ吊り下げ螺子CTNの回転によって接着ホルダ高さ方向(Z方向)での位置の微調整を行い、その微調整完了後に固定螺子KNJ1を締めることによってコンタクタ吊り下げ螺子CTNを接着ホルダSHDへ割り締め固定する。それにより、図1〜図5を用いて前述したように、プローブ7AのZ方向での位置の微調整を行うことができる。
本実施の形態1のプローブカードは、たとえば電気的一括消去型EEPROM(Electric Erasable Programmable Read Only Memory;以下、フラッシュメモリと記す)などの不揮発性メモリの一例であるAND型フラッシュメモリ(半導体集積回路)の製造工程中におけるプローブ検査にて用いる。図12はそのAND型フラッシュメモリのチップレイアウトを示す平面図であり、図13はそのAND型フラッシュメモリのチップに対応する薄膜プローブHMSのレイアウトを示す平面図である。
図12に示すように、AND型フラッシュメモリのチップ(チップ領域)CHPは、長辺と短辺を有する平面矩形のチップであり、表面においては入出力端子であるボンディングパッド(第1電極)BPDが長辺と平行になるようにほぼ中央で配列されている。このボンディングパッドBPDに、たとえばAu(金)などからなるボンディングワイヤが接続されることによってチップCHPは実装基板へ実装される。
図13に示した薄膜プローブHMSは、2つのチップCHPに対応するものであるが、2つ以上のチップCHPに対応するレイアウトとしてもよい。また、図13中において、45°のハッチングが付してある領域RIA1、RIA2は前述の金属膜45が配置されている領域であり、135°のハッチングが付してある領域は前述のポゴピンPGP2が接触する領域である。
領域RIA1は、薄膜プローブHMSのうちのチップCHPに対応する領域において、チップCHPの長辺と平行になるように配置され、かつ2つ一組の領域RIA1が平面でプローブ7Aを両側から挟むように島状に配置されている。この島状の2つ一組の領域(第1領域)RIA1の1つに対して、領域RIBが1つもしくは2つ配置されている。すなわち、2つ一組で島状に配置された金属膜45毎に1つもしくは2つのポゴピンPGP2が押圧することになる。また、チップCHPの主面において領域RIA1と対向する領域(第2領域)においては、ボンディングパッドBPDの各々が対応するプローブ7Aと対向する。また、本実施の形態1では、2つ一組の島状の金属膜45下には3個〜8個程度のプローブ7Aが配置され、1つのポゴピンPGP2が3個〜4個程度のプローブを押圧することになる。また、薄膜プローブHMSのうちのチップCHPに対応する領域において、薄膜プローブHMS中に形成されたプローブ7Aと電気的に接続する配線(第2配線)23が延在する方向とほぼ平行となるように1つ以上の切り込みKRKが設けられている。それにより、複数のボンディングパッドBPD間で高さに差が生じていても、それぞれに対応するプローブ7Aのその高さの差への追従性を向上させることができ、すべてのプローブ7Aに対して適当な加圧制御が可能となる。その結果、プローブ検査時にプローブ7AをボンディングパッドBPDに接触させた後で、ボンディングパッドBPDに残る圧痕に濃淡の差が生じることを防ぐことができる。このように圧痕の濃淡の差を防ぐことにより、プローブ7Aのつぶれ等の破損の防止、およびすべてのプローブ7Aに対しての適当な加圧制御を実現することができる。
また、薄膜プローブHMSには、固定螺子穴KNA、位置合わせ穴IAAおよび位置合わせマークIAMが設けられている。固定螺子穴KNAは、薄膜プローブHMSとフレキシブルプリント配線ケーブルFPC1とを圧接する螺子CNJ2を通すために用いられる。位置合わせ穴IAAは、薄膜プローブHMSと接着ホルダSHDとの相対的な位置を高精度に合わせるための位置合わせピン穴として用いられる。位置合わせマークIAMは、薄膜プローブHMSとフレキシブルプリント配線ケーブルFPC1との接合位置を高精度に合わせるために用いられる。
図14は上記薄膜プローブHMSの下面のプローブ7Aが形成された領域の一部を拡大して示した要部平面図であり、図15は図14中のB−B線に沿った要部断面図であり、図16は図14中のC−C線に沿った要部断面図である。
上記プローブ7Aは、薄膜プローブHMS中にて平面六角形状にパターニングされた金属膜21Aの一部であり、金属膜21Aのうちの薄膜プローブHMSの下面に4角錐型または4角錐台形型に飛び出した部分である。プローブ7Aは、薄膜プローブHMSの主面において上記チップCHPに形成されたボンディングパッドBPDの位置に合わせて配置されている。また、図17に示すように、薄膜プローブHMSを形成するポリイミド膜22の表面からプローブ7Aの先端までの高さLZ(針高さ)は、50μm以下(大きくとも90μm以下)、更に望ましくは30μm以下で揃えられている。
金属膜21Aは、たとえば下層からロジウム膜およびニッケル膜が順次積層して形成されている。金属膜21A上にはポリイミド膜22が成膜され、ポリイミド膜22上には各金属膜21Aと電気的に接続する配線23(図13も参照)が形成されている。配線23は、ポリイミド膜22に形成されたスルーホール24の底部で金属膜21Aと接触している。また、ポリイミド膜22および配線23上には、ポリイミド膜25が成膜されている。
次に、上記の本実施の形態1の薄膜プローブHMSの構造について、その製造工程と併せて図18〜図25を用いて説明する。
まず、図18に示すように、厚さ0.2mm〜0.6mm程度のシリコンからなるウエハ(第1基板)31を用意し、熱酸化法によってこのウエハ31の両面に膜厚0.5μm程度の酸化シリコン膜32を形成する。続いて、フォトレジスト膜をマスクとしてウエハ31の主面側の酸化シリコン膜32をエッチングし、ウエハ31の主面側の酸化シリコン膜32にウエハ31に達する開口部を形成する。次いで、残った酸化シリコン膜32をマスクとし、強アルカリ水溶液(たとえば水酸化カリウム水溶液)を用いてウエハ31を異方的にエッチングすることによって、ウエハ31の主面に(111)面に囲まれた4角錐型または4角錐台形型の穴(第1穴部)33を形成する。
次に、図19に示すように、上記穴33の形成時にマスクとして用いた酸化シリコン膜32をフッ酸およびフッ化アンモニウムの混合液によるウェットエッチングにより除去する。続いて、ウエハ31に熱酸化処理を施すことにより、穴33の内部を含むウエハ31の全面に膜厚0.5μm程度の酸化シリコン膜34を形成する。次いで、穴33の内部を含むウエハ31の主面に導電性膜(第1金属膜)35を成膜する。この導電性膜35は、たとえば膜厚0.1μm程度のクロム膜および膜厚1μm程度の銅膜を順次スパッタリング法または蒸着法によって堆積することによって成膜することができる。次いで、導電性膜35上にフォトレジスト膜を成膜し、フォトリソグラフィ技術によって後の工程で金属膜21A(図15〜図17参照)が形成される領域のフォトレジスト膜を除去し、開口部を形成する。
次に、導電性膜35を電極とした電解めっき法により、上記フォトレジスト膜の開口部の底部に現れた導電性膜35上に硬度の高い導電性膜(第1金属膜)37および導電性膜(第1金属膜)38を順次堆積する。本実施の形態1においては、導電性膜37をロジウム膜とし、導電性膜38をニッケル膜とすることを例示できる。ここまでの工程により、導電性膜37、38から前述の金属膜21Aを形成することができる。また、穴33内の導電性膜37が前述のプローブ7Aとなる。なお、導電性膜35は、後の工程で除去されるが、その工程については後述する。
金属膜21Aにおいては、後の工程で前述のプローブ7Aが形成された時に、ロジウム膜から形成された導電性膜37が表面となり、導電性膜37がボンディングパッドBPDに直接接触することになる。そのため、導電性膜37としては、硬度が高く耐磨耗性に優れた材質を選択することが好ましい。また、導電性膜37はボンディングパッドBPDに直接接触するため、プローブ7Aによって削り取られたボンディングパッドBPDの屑が導電性膜37に付着すると、その屑を除去するクリーニング工程が必要となり、プローブ検査工程が延びてしまうことが懸念される。そのため、導電性膜37としては、ボンディングパッドBPDを形成する材料が付着し難い材質を選択することが好ましい。そこで、本実施の形態1においては、導電性膜37として、これらの条件を満たすロジウム膜を選択している。それにより、そのクリーニング工程を省略することができる。
次に、上記金属膜21A(導電性膜37、38)の成膜に用いたフォトレジスト膜を除去した後、図20に示すように、金属膜21Aおよび導電性膜35を覆うようにポリイミド膜(第1ポリイミド膜)22(図15〜図17も参照)を成膜する。続いて、そのポリイミド膜22に金属膜21Aに達する前述のスルーホール(第1開口部)24を形成する。このスルーホール24は、レーザを用いた穴あけ加工またはアルミニウム膜をマスクとしたドライエッチングによって形成することができる。
次に、図21に示すように、スルーホール24の内部を含むポリイミド膜22上に導電性膜(第2金属膜)42を成膜する。この導電性膜42は、たとえば膜厚0.1μm程度のクロム膜および膜厚1μm程度の銅膜を順次スパッタリング法または蒸着法によって堆積することによって成膜することができる。続いて、その導電性膜42上にフォトレジスト膜を形成した後に、そのフォトレジスト膜をフォトリソグラフィ技術によってパターニングし、フォトレジスト膜に導電性膜42に達する開口部を形成する。次いで、めっき法により、その開口部内の導電性膜42上に導電性膜(第2金属膜)43を成膜する。本実施の形態1においては、導電性膜43として銅膜、または銅膜およびニッケル膜を下層から順次堆積した積層膜を例示することができる。
次に、上記フォトレジスト膜を除去した後、導電性膜43をマスクとして導電性膜42をエッチングすることにより、導電性膜42、43からなる配線23を形成する。配線23は、スルーホール24の底部にて金属膜21Aと電気的に接続することができる。
次に、図22に示すように、ウエハ31の主面にポリイミド膜(第2ポリイミド膜)25を成膜する。このポリイミド膜25は、後の工程でウエハ31の主面に固着される金属膜45(図8参照)の接着層として機能する。
次に、図23に示すように、ポリイミド膜25の上面に金属膜(第2シート)45を固着する。この金属膜45としては、線膨張率が低く、かつシリコンから形成されたウエハ31の線膨張率に近い材質を選ぶものであり、本実施の形態1では、たとえば42アロイ(ニッケル42%かつ鉄58%の合金で、線膨張率4ppm/℃)またはインバー(ニッケル36%かつ鉄64%の合金で、線膨張率1.5ppm/℃)を例示することができる。また、金属膜45を用いる代わりにウエハ31と同じ材質のシリコン膜を形成してもよいし、シリコンと同程度の線膨張率を有する材質、たとえば鉄とニッケルとコバルトとの合金、またはセラミックと樹脂との混合材料などでもよい。このような金属膜45を固着するには、ウエハ31の主面に位置合わせしつつ重ね合わせ、10〜200kgf/cm程度で加圧しながらポリイミド膜25のガラス転移点温度以上の温度で加熱を行い、加熱加圧圧着することによって実現できる。
このような金属膜45をポリイミド膜25を用いて固着することによって、形成される薄膜プローブHMSの強度の向上を図ることができる。また、金属膜45を固着しない場合には、プローブ検査時の温度に起因する薄膜膜HMSおよび検査対象のウエハの膨張または収縮によって、プローブ7Aと対応するボンディングパッドBPDとの相対的な位置がずれてしまい、プローブ7Aが対応するボンディングパッドBPDと接触できなくなってしまう不具合が懸念される。一方、本実施の形態1によれば、金属膜45を固着したことにより、プローブ検査時の温度に起因する薄膜プローブHMSおよび検査対象のウエハの膨張量または収縮量を揃えることができる。それにより、プローブ7Aと対応するボンディングパッドBPDとの相対的な位置がずれてしまうことを防ぐことが可能となる。すなわち、プローブ7Aと対応するボンディングパッドBPDとがプローブ検査時の温度に関係なく常に電気的接触を保つことが可能となる。また、様々な状況下での薄膜プローブHMSと検査対象のウエハとの相対的な位置制度を確保することが可能となる。
次に、フォトリソグラフィ技術によってパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして金属膜45をエッチングし、プローブ7A上の金属膜45に開口部(第2開口部)46を形成する。本実施の形態1において、このエッチングは、塩化第二鉄溶液を用いたスプレーエッチングとすることができる。
次に、上記フォトレジスト膜を除去した後、図24に示すように、開口部46内に、エラストマ(弾性材)48(図8も参照)を形成する。この時、エラストマ48は所定量が開口部46の上部へ出るように形成する。本実施の形態1においては、エラストマ48を形成する方法として、開口部46内に弾性樹脂を印刷もしくはディスペンサ塗布する方法、またはシリコンシートを設置する方法を例示することができる。エラストマ48は、多数のプローブ7Aの先端がボンディングパッドBPDに接触する際の衝撃を緩和しつつ、個々のプローブ7Aの先端の高さのばらつきを局部的な変形によって吸収し、ボンディングパッドBPDの高さのばらつきに倣った均一な食い込みによってプローブ7AとボンディングパッドBPDとの接触を実現する。
次に、図25に示すように、たとえばフッ酸とフッ化アンモニウムの混合液を用いたエッチングによって、ウエハ31の裏面の酸化シリコン膜34を除去する。続いて、強アルカリ水溶液(たとえば水酸化カリウム水溶液)を用いたエッチングにより、薄膜プローブHMSを形成するための型材であるウエハ31を除去する。次いで、酸化シリコン膜34および導電性膜35を順次エッチングにより除去する。この時、酸化シリコン膜34はフッ酸およびフッ化アンモニウムの混合液を用いてエッチングし、導電性膜35に含まれるクロム膜は過マンガン酸カリウム水溶液を用いてエッチングし、導電性膜35に含まれる銅膜はアルカリ性銅エッチング液を用いてエッチングする。ここまでの工程により、プローブ7Aを形成する導電性膜37(図19参照)であるロジウム膜がプローブ7Aの表面に現れる。前述したように、ロジウム膜が表面に形成されたプローブ7Aにおいては、プローブ7Aが接触するボンディングパッドBPDの材料であるAl(アルミニウム)などが付着し難く、Niより硬度が高く、かつ酸化され難く接触抵抗を安定させることができる。ここで、図26は、図25を用いて説明した工程が完了した時点における平面図を示したものであり、ウエハ31の外形を有するポリイミド膜の積層膜(薄膜シート)SSM中に複数の薄膜プローブHMSの外形が形成されている状態を示している。
次に、レーザーカットにより切り込みKRK(図13参照)を形成する。続いて、上記積層膜SSMを各接着ホルダSHD(たとえば図6参照)に対応した個々の薄膜プローブHMSへ分割し、本実施の形態1の薄膜プローブHMSを製造する。
図27および図28は、薄膜プローブHMSの接着ホルダSHDへの取り付け工程を含むプッシャPSY(図3および図6も参照)の組立工程を説明する要部断面図である。
薄膜プローブHMSを接着ホルダSHDへ取り付ける際には、まず、図27に示すように、たとえばエポキシ系材料を主成分とするフィルム状接着材FSZを用いて接着ホルダSHDの底面にプローブ7Aが形成されていない薄膜プローブHMSの裏面を位置合わせした後に貼付する。
次いで、図28に示すように、薄膜プローブ押し出し治具を用いて接着ホルダSHDに貼付された薄膜プローブHMSに対して予備押し出し処理を施す。薄膜プローブ押し出し治具は、押し出しブロックODB、プッシャPSY2およびプッシャ押し出し螺子PONなどから形成されている。この予備押し出し処理は、まず、薄膜プローブHMSが接着された接着ホルダSHDを押し出しブロックODBに装着し、次いで、プッシャPSY2を押し出しブロックODBに装着してプッシャ押し出し螺子PONを締めていくことでプッシャPSY2が薄膜プローブHMSを裏面から主面側(プローブ7Aが形成されている面)へ向かって押し出す。本実施の形態1では、この時の薄膜プローブHMSの押し出し量T3を約0.4mmとすることを例示できる。そして、薄膜プローブHMSが押し出された状態で、薄膜プローブ押し出し治具に対して約125℃の熱処理を施し、薄膜引き延ばしを行う。
上記予備押し出し処理は、後に薄膜プローブHMSがポゴピンPGP2(図8参照)によって裏面から押圧された際に、薄膜プローブHMSに不必要な応力が働いてプローブ7AとチップCHP(図9参照)のボンディングパッドBPD(図9参照)との相対的な位置がずれてしまうことを防ぐために、予め薄膜プローブHMSをポゴピンPGP2に押圧された際の形状になじませておくことを目的としている。
上記のような予備押し出し処理後に接着ホルダSHDにポゴピンPGP2を備えたポゴピンインシュレータPIL1を装着し、フレキシブルプリント配線ケーブルFPC1およびチップコンデンサYRSを備えたFPCコネクタCN1を接着ホルダSHDに装着し、薄膜プローブHMSとフレキシブルプリント配線ケーブルFPC1とを螺子CNJ2によって圧接することによってプッシャPSYが形成される。
図29〜図31は、本実施の形態1のプローブカードのオーバードライブ量の増加に伴う1つのプローブ7A当たりに加わる荷重の増加量について説明する説明図である。
本実施の形態1において、オーバードライブとは、プローブ7Aの先端がボンディングパッドBPD(図12参照)に接触した後に、さらにプローブ7Aに荷重が加わるようにプローブカードもしくはウエハUEHを載置したステージヒーターSTH(図2参照)を動作させることをいう。この際の動作量がオーバードライブ量(図30中にT5で図示)である。また、プリロード荷重とは、ポゴピンPGP2が予め薄膜プローブHMSを押圧する荷重であり、プローブ7AがボンディングパッドBPDに接触した時点で、プローブ7Aの先端に作用する。また、薄膜プローブHMSは、ポゴピンPGP2による押圧によって予め距離T1だけ押し出されており、本実施の形態1ではこの距離T4を約300μmとすることを例示できる。また、本実施の形態1においては、この距離T4をプリロード量という。また、図29に示すように、本実施の形態1では、ポゴピンPGP2が薄膜プローブHMSを約300μm押し出した時のプリロード荷重は、約3.92gである。また、図31においては、1個のプローブ7A当たりに作用する荷重は、1本のポゴピンPGP2が3個のプローブ7Aを押圧する場合の値を記載している。また、1個のプローブ7A当たりの荷重増加率は、オーバードライブ量が100μm時の値を100%として記載している。
図29〜図31に示すように、プローブ7AがボンディングパッドBPDに接触した時点でプリロード荷重がプローブ7Aに作用する。その際のポゴピンPGP2の変化量は、約300μmである(図29および図30参照)。その後はオーバードライブとなり、オーバードライブ量に対する1本のポゴピンPGP2から加わる荷重および1個のプローブ当たりに作用する荷重は、急激な変化(増加)とならずに緩やかな変化(増加)となっている。すなわち、広範囲のオーバードライブ量に対して、低荷重かつ均一な荷重制御を行うことが可能となる。それにより、複数のボンディングパッドBPD間で高さに差が生じていても、それぞれに対応するプローブ7Aのその高さの差への追従性を向上させることができ、すべてのプローブ7Aに対して適当な加圧制御が可能となる。その結果、プローブ検査時にプローブ7AをボンディングパッドBPDに接触させた後で、ボンディングパッドBPDに残る圧痕に濃淡の差が生じることを防ぐことができる。このように圧痕の濃淡の差を防ぐことにより、プローブ7Aのつぶれ等の破損を防止することが可能となる。また、その圧痕の濃淡の差を防ぐことにより、プローブ7AとボンディングパッドBPDとの接触不良を防ぐことが可能となる。
ポゴピンPGP2から薄膜プローブHMSに加わる荷重およびプローブ7Aに作用する荷重は、たとえばオーバードライブ量の増減、プリロード量の増減、ポゴピンPGP2(ポゴピンPGP2に内蔵されるばねのばね定数)の変更、およびポゴピンPGP2の本数の変更等によってさらに細かく制御することができる。
また、前述したように、薄膜プローブHMSは、予め300μm程度押し出されている。そのため、図32に示すように、検査対象のウエハUEHの表面に異物IBTが付着している場合でも、プローブ7AをボンディングパッドBPDに接触させた際に、薄膜プローブHMSと異物IBTとが接触してしまい、薄膜プローブHMSを破損してしまう不具合を防ぐことが可能となる。
本実施の形態1のプローブカードは、検査対象のウエハUEH(図2参照)への1回のタッチダウンで複数個のチップCHP(図12参照)に対してプローブ検査を実施するものであり、たとえば110個のチップCHPに対してプローブ検査を実施することを可能としている。また、本実施の形態1において、チップCHPは、たとえば径が約300mmのウエハUEHから484個取得するものとしている。このような条件下において、本実施の形態1のプローブカードは、6回のタッチダウン回数でウエハUEH内の全てのチップCHPに接触することができる。
ここで、図33は、ウエハUEH面内に形成されたチップCHPの配列レイアウトおよび本実施の形態1のプローブカードが1回のタッチダウンで接する領域PSA等を示した説明図である。図33中において、点線で示す領域KBRでは、1枚の薄膜プローブHMS内に形成されたプローブ7Aのうちの一部がウエハUEH(ボンディングパッドBPD)と接触し他のプローブ7AがウエハUEHから外れてしまう。また、図33中においては、領域PSAは太線で示し、製品にはならないチップCHP2はハッチングを付し、ウエハUEH内でチップが形成されない領域NCRも図示している。
領域KBRでウエハUEH(ボンディングパッドBPD)と接触する薄膜プローブHMSにおいては、一部のプローブ7AがウエハUEHから外れてしまうことから(図34参照)、ウエハUEHから外れないプローブ7AがボンディングパッドBPDと接触した際にプローブカードが瞬間的に傾き、ボンディングパッドBPDと接しているプローブ7Aに応力が集中してそのプローブ7Aを破損してしまうことが懸念される。しかしながら、本実施の形態1においては、前述したように、薄膜プローブHMSに切り込みKRK(図13参照)を設けることによって、高さの差に対するプローブ7Aの追従性を向上しすべてのプローブ7Aに対して適当な加圧制御が可能としている。また、図1〜図5を用いて前述したように、本実施の形態1のプローブカードでは、押圧構造が保持する複数の接着ホルダSHDの各々毎に分割して制御されている。さらに、図29〜図31を用いて前述したように、本実施の形態1のプローブカードでは、広範囲のオーバードライブ量に対して、低荷重かつ均一な荷重制御を行うことが可能となっており、高さの差に対するプローブ7Aの追従性を向上しすべてのプローブ7Aに対して適当な加圧制御が可能としている。それにより、プローブ7AがボンディングパッドBPDと接触した際にプローブ7Aに応力が集中してしまうことを防ぐことができる。すなわち、応力の集中に起因するプローブ7Aの破損を防ぐことができる。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、ポゴピンPGP2がプローブ7A上のエラストマ48を押圧する構造としたが(図6および図8参照)、本実施の形態2では、そのエラストマ48を挟むように配置された金属膜45の両方をポゴピンPGP2が押圧する構造とした上で、そのエラストマ48を省略したものである。それ以外は、前記実施の形態1と同様である。図35はポゴピンPGP2を保持する本実施の形態2のポゴピンインシュレータPIL2の斜視図であり、図36はそのポゴピンインシュレータPGP2が接着ホルダSHDに組み込まれた状況下でのそれらによる構造体の断面図である。
ポゴピンインシュレータPIL2は、保持するポゴピンPGP2の位置および本数が変わった点以外は前記実施の形態1のポゴピンインシュレータPIL1と同様である。
このような本実施の形態2によれば、前記実施の形態1に比べてポゴピンPGP2を多く配置することになる。それにより、ポゴピンPGP2から薄膜プローブHMSに加わる荷重およびプローブ7Aに作用する荷重を前記実施の形態1に比べてさらに細かく制御することが可能となる。
上記のような本実施の形態2によっても前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3のプローブカードは、前記実施の形態1のプローブカードにおけるプッシャPSY(図6および図8参照)と異なる構造のプッシャを有するものである。
図37は本実施の形態3のプッシャPSYの構造を説明する斜視図であり、図38はその要部断面図である。
本実施の形態3では、前記実施の形態1で用いたポゴピンインシュレータPIL1の代わりに、図37に示すように、個々のチップCHPに対応した大きさの押圧治具(押圧機構)OAJを用いる。この押圧治具OAJは、たとえばセラミックから形成されている。押圧治具OAJに設けられた穴AN1に片側駆動式のポゴピンPGP3が挿入され、このポゴピンPGP3が押圧治具OAJを押圧することによって、押圧治具OAJの先端が薄膜プローブHMSのプローブ7Aが形成された部分を押圧する構造となっている。また、押圧治具OAJと薄膜プローブHMSとの間には薄いエラストマシートESSが配置され、前記実施の形態1におけるエラストマ48と同様の機能を果たしている。
また、押圧治具OAJには予備穴AN2が穴AN1と並んで設けられている。必要に応じて、この予備穴AN2にもポゴピンPGP3を配置することにより、押圧時具OAJから薄膜プローブHMSに加わる荷重およびプローブ7Aに作用する荷重を前記実施の形態1に比べてさらに細かく制御することが可能となる。
上記のような本実施の形態3によっても、前記実施の形態1、2と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図39は本実施の形態4のプッシャPSYの構造を説明する斜視図であり、図40はその要部断面図である。
本実施の形態4では、前記実施の形態3でも示した押圧時具OAJがコイルばねKBN2を介して薄膜プローブHMSを押圧する構造としたものである。このコイルばねKBN2は、たとえば径が約0.5mmであり、コイルピッチが約0.07mmであり、自由長さが約9mmであり、好ましくは、自由長さが約10mmであり、全周に絶縁処理が施されたものである。
このような本実施の形態4によれば、押圧時具OAJから薄膜プローブHMSに加わる荷重およびプローブ7Aに作用する荷重を前記実施の形態3に比べてさらに細かく制御することが可能となる。
上記のような本実施の形態4によっても、前記実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
図41は、本実施の形態5の薄膜プローブHMSの製造工程中の要部平面図であり、個々の薄膜プローブHMSへ切り分ける直前の状態を示したものである。
前記実施の形態1で図18〜図25を用いて説明したように、ウエハ31を型材とし、シリコンウエハを半導体集積回路の製造に用いるのと同様なウエハプロセスによって形成したものであることから、積層膜SSMの平面外形はウエハ31と似たものになる。本実施の形態5では、このような積層膜SSMのうち薄膜プローブHMSが形成されておらず、かつ薄膜プローブHMSを形成するには十分な広さが確保できない空き領域ARIに他製品のプローブ検査に用いる薄膜プローブHMS2を形成するものである。この薄膜プローブHMS2は、薄膜プローブHMSが組み込まれるプローブカードとは別のプローブカードに組み込まれるものであり、たとえば薄膜プローブHMSが適用されるAND型フラッシュメモリ以外のSoC(System on Chip)、LCD(Liquid Crystal Display)ドライバまたはロジックICなどのチップのプローブ検査に適用される。それにより、薄膜プローブHMSが形成される積層膜SSMを無駄なく利用することが可能となる。
また、図示は省略するが、予め複数枚の積層膜SSMから薄膜プローブHMSを含む複数種の薄膜プローブを切り出し、それら複数種の薄膜プローブを用いて1つのプローブカードを形成してもよい。この時、ウエハUEH(図2参照)には、たとえばAND型フラッシュメモリのチップCHP(図12および図33参照)以外に、MISFETのしきい値電圧測定用のチップが形成されているものとする。このチップに含まれるMISFETは、チップCHPに含まれるMISFETと同じ工程で形成されたものである。このような本実施の形態5の構成とすることにより、検査対象のウエハUEHに複数種のチップが形成されている場合でも、1つのプローブカードでプローブ検査を実施することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の半導体集積回路装置の製造方法は、たとえば半導体集積回路装置の製造工程におけるプローブ検査工程に広く適用することができる。
本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の製造工程におけるプローブ検査にて用いるプローブカードの構造を説明する斜視図である。 図1に示したプローブカードの要部断面図である。 図1に示したプローブカードを形成する部品の一部である上部構造体および下部構造体の構造を説明する斜視図である。 図3に示した上部構造体の上面図である。 図3に示した下部構造体の下面図である。 図3に示した下部構造体に含まれるプッシャの構造を説明する斜視図である。 図1に示したプローブカードを形成する部品の要部断面図である。 図1に示したプローブカードを形成する部品の要部断面図である。 図1に示したプローブカードを形成する部品の一部である上部構造体および下部構造体が多層配線基板に取り付けられた状況下における要部断面図である。 図1に示したプローブカードを形成する部品の一部である上部構造体および下部構造体が多層配線基板に取り付けられた状況下における接着ホルダの底面の要部を示す平面図である。 図1に示したプローブカードを形成する部品の一部である上部構造体および下部構造体が多層配線基板に取り付けられた状況下におけるプローブカードの要部断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体集積回路装置の一例であるチップの平面図である。 図12に示したチップに対応する薄膜プローブのレイアウトを示す平面図である。 図13に示した薄膜プローブの一部を拡大して示した要部平面図である。 図14中のB−B線に沿った要部断面図である。 図14中のC−C線に沿った要部断面図である。 図13に示した薄膜プローブの一部を拡大して示した要部断面図である。 図13に示した薄膜プローブの製造工程を説明する要部断面図である。 図18に続く薄膜プローブの製造工程中の要部断面図である。 図19に続く薄膜プローブの製造工程中の要部断面図である。 図20に続く薄膜プローブの製造工程中の要部断面図である。 図21に続く薄膜プローブの製造工程中の要部断面図である。 図22に続く薄膜プローブの製造工程中の要部断面図である。 図23に続く薄膜プローブの製造工程中の要部断面図である。 図24に続く薄膜プローブの製造工程中の要部断面図である。 図13に示した薄膜プローブの製造工程中の要部平面図である。 図13に示した薄膜プローブの接着ホルダへの取り付け工程を説明する要部断面図である。 図13に示した薄膜プローブの接着ホルダへの取り付け工程を説明する要部断面図である。 図1に示したプローブカードのオーバードライブ量の増加に伴う1つのプローブ当たりに加わる荷重の増加量について説明する説明図である。 図1に示したプローブカードのオーバードライブ量の増加に伴う1つのプローブ当たりに加わる荷重の増加量について説明する説明図である。 図1に示したプローブカードのオーバードライブ量の増加に伴う1つのプローブ当たりに加わる荷重の増加量について説明する説明図である。 図1に示したプローブカードの対異物対策について説明する要部断面図である。 図1に示したプローブカードを用いてプローブ検査を行うウエハ面内に形成されたチップの配列レイアウトおよびプローブカードが1回のタッチダウンで接する領域等を示した説明図である。 図1に示したプローブカードがプローブ検査対象のウエハとその外周部でタッチダウンする状態を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体集積回路装置の製造工程におけるプローブ検査にて用いるプローブカードに含まれるポゴピンインシュレータの斜視図である。 図35に示したポゴピンインシュレータが接着ホルダに組み込まれた状況下でのそれらによる構造体の断面図である。 本発明の実施の形態3である半導体集積回路装置の製造工程におけるプローブ検査にて用いるプローブカードに含まれるプッシャの構造を説明する斜視図である。 図37に示したプッシャの要部断面図である。 本発明の実施の形態4である半導体集積回路装置の製造工程におけるプローブ検査にて用いるプローブカードに含まれるプッシャの構造を説明する斜視図である。 図39に示したプッシャの要部断面図である。 本発明の実施の形態5である半導体集積回路装置の製造工程におけるプローブ検査にて用いるプローブカードに含まれる薄膜プローブの製造工程中の要部平面図である。
符号の説明
7A プローブ(接触端子)
21A 金属膜
22 ポリイミド膜(第1ポリイミド膜)
23 配線(第2配線)
24 スルーホール(第1開口部)
25 ポリイミド膜(第2ポリイミド膜)
31 ウエハ(第1基板)
32 酸化シリコン膜
33 穴(第1穴部)
34 酸化シリコン膜
35、37、38 導電性膜(第1金属膜)
42、43 導電性膜(第2金属膜)
45 金属膜(第2シート)
46 開口部(第2開口部)
48 エラストマ(弾性材)
AN1 穴
AN2 予備穴
ARI 空き領域
BPD ボンディングパッド(第1電極)
CHP チップ(チップ領域)
CHP2 チップ
CN1 FPCコネクタ
CNJ、CNJ2 螺子
CTH コンタクタ吊り下げホルダ
CTN コンタクタ吊り下げ螺子
ESS エラストマシート
FPC1 フレキシブルプリント配線ケーブル(第3配線)
FRG フロッグリング
FSZ フィルム状接着材
HMS 薄膜プローブ(第1シート)
HMS2 薄膜プローブ
IAA 位置合わせ穴
IAM 位置合わせマーク
IBT 異物
IKP 位置決めピン
JKT 上部構造体
KBN コイルばね
KBN1 コイルばね
KBR 領域
KKT 下部構造体
KNA 固定螺子穴
KNJ1、KNJ2 固定螺子
KNT 固定ナット
KRK 切り込み
NCR 領域
NDI 熱伝導板
NSI 熱整合板(固定手段)
OAJ 押圧治具(押圧機構)
ODB 押し出しブロック
PGP1 ポゴピン
PGP2 ポゴピン(押圧機構)
PGP3 ポゴピン
PIL1、PIL2 ポゴピンインシュレータ
PON プッシャ押し出し螺子
PSA 領域
PSY プッシャ
PSY2 プッシャ
PUI ポゴピン受け板
RIA1 領域(第1領域)
RIA2、RIB 領域
SFN スティフナ
SGR シリコンゴムリング
SHD 接着ホルダ(シート保持手段)
SKN スティフナ固定螺子
SKP 衝撃緩和プレート
SKS 衝撃緩和シート
SSM 積層膜(薄膜シート)
STH ステージヒーター
THK 多層配線基板
UEH ウエハ
YHK1、YHK2 Y方向偏芯カム
XHK1、XHK2 X方向偏芯カム
YRS チップコンデンサ

Claims (24)

  1. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する複数の第1電極が形成された半導体ウエハを用意する工程、
    (b)第1配線が形成された配線基板と、前記複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向する複数の第1シートと、前記複数の第1シートのうち対応するものを底面で保持し、前記配線基板に保持される複数のシート保持手段と、前記第2配線と前記第1配線とを電気的に接続する複数の第3配線と、前記第1シートのうち1つ以上の前記接触端子が形成された複数の第1領域を裏面より押圧する複数の押圧機構とを有する第1カードを用意する工程、
    (c)前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う工程。
    ここで、前記複数の第1シートは、
    (b1)結晶性を有する1枚の第1基板を用意する工程、
    (b2)前記第1基板を選択的かつ異方的にエッチングして、角錐型または角錐台形型の複数の第1穴部を形成する工程、
    (b3)前記複数の第1穴部のそれぞれの上部に、前記複数の第1穴部を埋め込む複数の第1金属膜を選択的に形成する工程、
    (b4)前記第1基板および前記複数の第1金属膜上に第1ポリイミド膜を形成する工程、
    (b5)前記第1ポリイミド膜を選択的にエッチングして前記複数の第1金属膜に達する複数の第1開口部を形成する工程、
    (b6)前記第1ポリイミド膜上に前記複数の第1開口部を埋め込む第2金属膜を形成し、前記第2金属膜をパターニングすることによって前記複数の第1金属膜と電気的に接続する複数の前記第2配線を形成する工程、
    (b7)複数の前記第2配線および前記第1ポリイミド膜上に第2ポリイミド膜を形成する工程、
    (b8)第2シートを前記第1基板上に接着し、前記第2シートをパターニングして前記第1金属膜上の前記第2シートに複数の第2開口部を形成する工程、
    (b9)前記第2シートが前記第1基板上に接着された状況下で、前記複数の第2開口部に前記複数の第2開口部を埋め込む複数の弾性材を形成する工程、
    (b10)前記第1基板を除去し、前記複数の第1金属膜から前記複数の接触端子を形成し、前記複数の接触端子、前記第1および第2ポリイミド膜、前記複数の第2配線、前記第2シートおよび前記複数の弾性材を含む1枚の薄膜シートを形成する工程、
    (b11)前記薄膜シートを分割領域に沿って切断し、前記複数の第1シートを形成する工程、
    を含む工程によって形成し、
    1枚の前記第1シートは、1つ以上の前記チップ領域に対応し、
    前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、1つの前記第1カードへ組み込まれる。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線は、前記第1シートから単一の方向へ引き出されている。
  3. 請求項2記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線は、FPC配線である。
  4. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線には、バイパスコンデンサが電気的に接続されている。
  5. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第2シートは、前記第1シートの前記裏面にて各々の前記第1領域毎に配置され、
    各々の前記第1領域は、前記チップ領域において前記第1電極が1つ以上配置されている複数の第2領域の各々とそれぞれ対応する位置に配置され、
    前記第2シート毎に対応する前記押圧機構が押圧する。
  6. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記シート保持手段は、前記シート保持手段を前記配線基板に固定する固定手段を介して前記配線基板に保持され、
    前記固定手段は、前記(c)工程実施下の温度で急速に熱膨張または熱収縮が飽和する材料から形成されている。
  7. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記固定手段は、チタンを主成分とする。
  8. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記(c)工程では、前記複数の接触端子と前記複数の第1電極との1回の接触で複数の前記チップ領域内の前記半導体集積回路の前記電気的検査を一括して行う。
  9. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する複数の第1電極が形成された半導体ウエハを用意する工程、
    (b)第1配線が形成された配線基板と、前記複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向する複数の第1シートと、前記複数の第1シートのうち対応するものを底面で保持し、前記配線基板に保持される複数のシート保持手段と、前記第2配線と前記第1配線とを電気的に接続する複数の第3配線と、前記第1シートのうち1つ以上の前記接触端子が形成された複数の第1領域を裏面より押圧する複数の押圧機構とを有する第1カードを用意する工程、
    (c)前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う工程。
    ここで、前記複数の第1シートは、
    (b1)結晶性を有する1枚の第1基板を用意する工程、
    (b2)前記第1基板を選択的かつ異方的にエッチングして、角錐型または角錐台形型の複数の第1穴部を形成する工程、
    (b3)前記複数の第1穴部のそれぞれの上部に、前記複数の第1穴部を埋め込む複数の第1金属膜を選択的に形成する工程、
    (b4)前記第1基板および前記複数の第1金属膜上に第1ポリイミド膜を形成する工程、
    (b5)前記第1ポリイミド膜を選択的にエッチングして前記複数の第1金属膜に達する複数の第1開口部を形成する工程、
    (b6)前記第1ポリイミド膜上に前記複数の第1開口部を埋め込む第2金属膜を形成し、前記第2金属膜をパターニングすることによって前記複数の第1金属膜と電気的に接続する複数の前記第2配線を形成する工程、
    (b7)複数の前記第2配線および前記第1ポリイミド膜上に第2ポリイミド膜を形成する工程、
    (b8)第2シートを前記第1基板上に接着し、前記第2シートをパターニングして前記第1金属膜上の前記第2シートに複数の第2開口部を形成する工程、
    (b9)前記第2シートが前記第1基板上に接着された状況下で、前記複数の第2開口部に前記複数の第2開口部を埋め込む複数の弾性材を形成する工程、
    (b10)前記第1基板を除去し、前記複数の第1金属膜から前記複数の接触端子を形成し、前記複数の接触端子、前記第1および第2ポリイミド膜、前記複数の第2配線、前記第2シートおよび前記複数の弾性材を含む1枚の薄膜シートを形成する工程、
    (b11)前記薄膜シートを分割領域に沿って切断し、前記複数の第1シートを形成する工程、
    を含む工程によって形成し、
    1枚の前記第1シートは、1つ以上の前記チップ領域に対応し、
    前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、複数品種の前記半導体集積回路の前記電気的検査に用いられ、各々が対応する前記半導体集積回路の前記電気的検査に用いられる前記第1カードへ組み込まれる。
  10. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線は、前記第1シートから単一の方向へ引き出されている。
  11. 請求項10記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線は、FPC配線である。
  12. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線には、バイパスコンデンサが電気的に接続されている。
  13. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第2シートは、前記第1シートの前記裏面にて各々の前記第1領域毎に配置され、
    各々の前記第1領域は、前記チップ領域において前記第1電極が1つ以上配置されている複数の第2領域の各々とそれぞれ対応する位置に配置され、
    前記第2シート毎に対応する前記押圧機構が押圧する。
  14. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記シート保持手段は、前記シート保持手段を前記配線基板に固定する固定手段を介して前記配線基板に保持され、
    前記固定手段は、前記(c)工程実施下の温度で急速に熱膨張または熱収縮が飽和する材料から形成されている。
  15. 請求項14記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記固定手段は、チタンを主成分とする。
  16. 請求項9記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記(c)工程では、前記複数の接触端子と前記複数の第1電極との1回の接触で複数の前記チップ領域内の前記半導体集積回路の前記電気的検査を一括して行う。
  17. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続する複数の第1電極が形成された半導体ウエハを用意する工程、
    (b)第1配線が形成された配線基板と、前記複数の第1電極に接触させるための複数の接触端子および前記複数の接触端子と電気的に接続する第2配線が形成され、前記第2配線が前記第1配線と電気的に接続し前記複数の接触端子の先端が前記半導体ウエハの主面に対向する複数の第1シートと、前記複数の第1シートのうち対応するものを底面で保持し、前記配線基板に保持される複数のシート保持手段と、前記第2配線と前記第1配線とを電気的に接続する複数の第3配線と、前記第1シートのうち1つ以上の前記接触端子が形成された複数の第1領域を裏面より押圧する複数の押圧機構とを有する第1カードを用意する工程、
    (c)前記複数の接触端子の前記先端を前記複数の第1電極に接触させて前記半導体集積回路の電気的検査を行う工程。
    ここで、前記複数の第1シートは、
    (b1)結晶性を有する複数の第1基板を用意する工程、
    (b2)前記複数の第1基板を選択的かつ異方的にエッチングして、角錐型または角錐台形型の複数の第1穴部を形成する工程、
    (b3)前記複数の第1穴部のそれぞれの上部に、前記複数の第1穴部を埋め込む複数の第1金属膜を選択的に形成する工程、
    (b4)前記複数の第1基板および前記複数の第1金属膜上に第1ポリイミド膜を形成する工程、
    (b5)前記第1ポリイミド膜を選択的にエッチングして前記複数の第1金属膜に達する複数の第1開口部を形成する工程、
    (b6)前記第1ポリイミド膜上に前記複数の第1開口部を埋め込む第2金属膜を形成し、前記第2金属膜をパターニングすることによって前記複数の第1金属膜と電気的に接続する複数の前記第2配線を形成する工程、
    (b7)複数の前記第2配線および前記第1ポリイミド膜上に第2ポリイミド膜を形成する工程、
    (b8)第2シートを前記複数の第1基板上に接着し、前記第2シートをパターニングして前記第1金属膜上の前記第2シートに複数の第2開口部を形成する工程、
    (b9)前記第2シートが前記第1基板上に接着された状況下で、前記複数の第2開口部に前記複数の第2開口部を埋め込む複数の弾性材を形成する工程、
    (b10)前記複数の第1基板を除去し、前記複数の第1金属膜から前記複数の接触端子を形成し、前記複数の接触端子、前記第1および第2ポリイミド膜、前記複数の第2配線、前記第2シートおよび前記複数の弾性材を含む複数の薄膜シートを形成する工程、
    (b11)前記複数の薄膜シートを分割領域に沿って切断し、前記複数の第1シートを形成する工程、
    を含む工程によって形成し、
    1枚の前記第1シートは、1つ以上の前記チップ領域に対応し、
    前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、複数品種の前記半導体集積回路の前記電気的検査に用いられ、
    前記(b11)工程で形成された前記複数の第1シートは、1つの前記第1カードへ組み込まれる。
  18. 請求項17記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線は、前記第1シートから単一の方向へ引き出されている。
  19. 請求項18記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線は、FPC配線である。
  20. 請求項17記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第3配線には、バイパスコンデンサが電気的に接続されている。
  21. 請求項17記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第2シートは、前記第1シートの前記裏面にて各々の前記第1領域毎に配置され、
    各々の前記第1領域は、前記チップ領域において前記第1電極が1つ以上配置されている複数の第2領域の各々とそれぞれ対応する位置に配置され、
    前記第2シート毎に対応する前記押圧機構が押圧する。
  22. 請求項17記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記シート保持手段は、前記シート保持手段を前記配線基板に固定する固定手段を介して前記配線基板に保持され、
    前記固定手段は、前記(c)工程実施下の温度で急速に熱膨張または熱収縮が飽和する材料から形成されている。
  23. 請求項22記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記固定手段は、チタンを主成分とする。
  24. 請求項17記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記(c)工程では、前記複数の接触端子と前記複数の第1電極との1回の接触で複数の前記チップ領域内の前記半導体集積回路の前記電気的検査を一括して行う。
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