JP2006340444A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006340444A
JP2006340444A JP2005159857A JP2005159857A JP2006340444A JP 2006340444 A JP2006340444 A JP 2006340444A JP 2005159857 A JP2005159857 A JP 2005159857A JP 2005159857 A JP2005159857 A JP 2005159857A JP 2006340444 A JP2006340444 A JP 2006340444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
yoke
magnetic pole
coil
virtual axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005159857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4455407B2 (ja
JP2006340444A5 (ja
Inventor
Tsutomu Aoshima
力 青島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005159857A priority Critical patent/JP4455407B2/ja
Priority to EP06252709.8A priority patent/EP1729403B1/en
Priority to US11/442,480 priority patent/US7312543B2/en
Priority to KR1020060048575A priority patent/KR100820269B1/ko
Priority to CN2006100877038A priority patent/CN1874122B/zh
Priority to CN2010102557257A priority patent/CN101895186B/zh
Publication of JP2006340444A publication Critical patent/JP2006340444A/ja
Publication of JP2006340444A5 publication Critical patent/JP2006340444A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4455407B2 publication Critical patent/JP4455407B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K37/00Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K37/00Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors
    • H02K37/10Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type
    • H02K37/12Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of permanent magnet type with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K37/125Magnet axially facing armature
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K23/00DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors
    • H02K23/54Disc armature motors or generators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K26/00Machines adapted to function as torque motors, i.e. to exert a torque when stalled

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】 軸方向の寸法が非常に小さい薄型形状で、且つ摩擦によるトルクロスが小さく高出力な、且つ組み立てが容易で安価な駆動装置を提供する。
【解決手段】 ステッピングモータは、着磁部1eを有するマグネット1、第1のコイル2、第2のコイル4、第1の磁極部7a〜7eを有する第1のヨーク7、第2の磁極部9a〜9eを有する第2のヨーク9、マグネット1の面1fに固定され第3の磁極部を有する回転ヨーク8を備える。第1のコイル2をマグネット外周面外側に且つマグネット1と同心に配置する。第2のコイル4をマグネット内周面内側に且つマグネット1と同心に配置する。第1の磁極部7a〜7e、第2の磁極部9a〜9eを着磁部1eに所定の隙間で対向させる。第1のヨーク7の円筒部7fと回転ヨーク8の最外径部8fを半径方向に隙間L1で対向させ、第2のヨーク9の円筒部9fと回転ヨーク8の平面部8gを軸方向に隙間L2で対向させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、薄型の円盤形状のステッピングモータ或いはアクチュエータに適用される駆動装置に関する。
従来、小型モータに適する形態としてブラシレスタイプのモータを挙げることができる。ブラシレスタイプのモータで駆動回路の単純なものとしては、例えば図16に示すような永久磁石を用いた小型円筒形状のステッピングモータがある。
図16は、従来例に係るステッピングモータの内部構造を示す断面図である。
図16において、ボビン101には、ステータコイル105が同心状に巻回され、ボビン101は、2個のステータヨーク106で軸方向から挟持固定されている。ステータヨーク106には、ボビン101の内径面の円周方向にステータ歯106aと106bが交互に配置されている。ケース103には、ステータ歯106aまたは106bと一体のステータヨーク106が固定されることで、ステータ102が構成されている。
2組のケース103のうち一方のケース103には、フランジ115と軸受108が固定され、他方のケース103には、他の軸受108が固定されている。ロータ109は、ロータ軸110に固定されたロータ磁石111から構成される。ロータ磁石111は、ステータ102のステータヨーク106aと放射状の空隙部を形成している。そして、ロータ軸110は、2個の軸受108の間に回転可能に支持されている。
上記構造を有するステッピングモータの変形例として、光制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。光制御装置は、ステッピングモータに連結するシャッタ羽根をステップ的に開閉させて光の通過量を制御するものである。また、別の変形例として、中空形モータが提案されている(例えば、特許文献2参照)。中空形モータは、ステッピングモータをリング状の構造として、その中央部の空洞を光等が通過可能としたものである。
また、銀塩フィルムを用いるカメラのシャッタ或いは絞り調節機構や、デジタルカメラのシャッタにおいて、撮影レンズを小型化及び短軸化しようとすると、シャッタ或いは絞り調節機構の前後に撮影レンズを位置せざるを得なくなる。そのため、モータの高出力化と共に、シャッタ或いは絞り調節機構の光軸方向に関する薄型化が望まれている。
しかしながら、上記図16に示した従来の小型円筒形状のステッピングモータは、ロータ109の外周にケース103、ボビン101、ステータコイル105、ステータヨーク106が同心状に配置されている。そのため、ステッピングモータの外形寸法が大きくなってしまう欠点がある。また、ステータコイル105への通電により発生する磁束は、図17に示すように、主としてステータ歯106aの端面106a1とステータ歯106bの端面106b1とを通過する。そのため、磁束がロータ磁石111に効果的に作用しないので、ステッピングモータの出力は高くならないという欠点がある。
また、上記特許文献1記載の光制御装置及び上記特許文献2記載の中空形モータにおいても、上記と同様に、ロータ磁石の外周にステータコイル及びステータヨークが配置されている。そのため、モータの外形寸法が大きくなると共に、ステータコイルへの通電により発生する磁束がロータ磁石に効果的に作用しない。
一般に、カメラでは、モータにより絞り羽根やシャッタや撮影レンズ等を駆動する機構を用いている。しかし、上記図16に示したようなタイプのモータをカメラの鏡筒内で光軸と平行になるように配置し、絞り羽根やシャッタや撮影レンズ等の駆動に用いようとした場合、この種のモータは、中実の円筒形状であるため次のような問題がある。鏡筒の半径寸法は、撮影レンズの半径寸法や絞り開口部の半径寸法にモータの直径を加えた値になることから、鏡筒の直径を十分小さい値にすることはできない。また、この種のモータは、光軸方向の寸法が長くなってしまい、撮影レンズを絞り羽根或いはシャッタ羽根の近くまで配置することは困難である。
他方、図18及び図19に示すような軸方向寸法を短くした薄型のモータが提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
図18は、従来例に係るブラシレスモータの構成を示す斜視図であり、図19は、ブラシレスモータの内部構造を示す断面図である。
図18及び図19において、ブラシレスモータは、複数のコイル301、302、303と、円盤形状のマグネット304等から構成される。コイル301〜303は、薄型コイン形状であり、その軸はマグネット304の軸と平行に配置されている。一方、マグネット304は、その円盤の軸方向に着磁されており、着磁面とコイル301〜303の軸は対向するように配置されている。
この場合、コイル301〜303から発生する磁束は、図19中の矢印で示すように、完全には有効にマグネット304に作用しない。また、マグネット304が発生する回転力の中心は、各コイル301〜303の中心の位置であり、モータの外径からLだけ離れた位置となる。そのため、モータの大きさの割には、発生するトルクは小さくなってしまう。また、モータの中心部付近までコイル301〜303が占有しているので、モータ内に別の部品を配置することは困難である。
更には、複数のコイル301〜303が必要であることから、コイル301〜303への通電制御が複雑になったり、コストが上昇したりする欠点がある。また、コイル301〜303とマグネット304が回転軸に対して平行方向に重ねて配置されている。そのため、該モータをシャッタや絞り調節機構に用いた場合に、モータは光軸方向の寸法が長くなってしまい、撮影レンズを絞り羽根或いはシャッタ羽根の近くまで配置することは困難である。
本出願人は、このような問題点を解決するために以下のようなモータを提案している(例えば、特許文献5参照)。
該モータは、マグネット、第1及び第2のコイル、第1乃至第4の磁極部から構成される。マグネットは、中空円盤形状に形成され、中心の仮想軸に対して直交する第1の平面、該仮想軸に対して直交する第2の平面、外周面、内周面からなる。また、マグネットは、その中心を回転中心として回転可能に保持されると共に、少なくとも回転中心の仮想軸に対して垂直な面が、該仮想軸を中心とする角度方向(周方向)に分割して異なる極に交互に着磁されている。第1のコイルは、マグネットの外周面の外側に配置され、第2のコイルは、マグネットの内周面の内側に配置されている。
第1の磁極部は、マグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、第1のコイルにより励磁される。第2の磁極部は、マグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直な他方の面に所定の隙間をもって対向し、第1のコイルにより励磁される。第3の磁極部は、マグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、第2のコイルにより励磁される。第4の磁極部は、マグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直な他方の面に所定の隙間をもって対向し、第2のコイルにより励磁される。このタイプのものを説明の簡易化のため第1の従来例と呼ぶことにする。
上記構成において、ステッピングモータの軸方向の長さは、マグネット厚さと厚さ方向に対向する磁極部で決められ、ステッピングモータの軸方向の寸法は、非常に小さくできる。また、第1のコイルにより発生する磁束は、第1の磁極部と第2の磁極部との間にあるマグネットを横切るので、効果的に作用する。第2のコイルにより発生する磁束は、第3の磁極部と第4の磁極部との間にあるマグネットを横切るので、効果的に作用する。これにより、高出力なモータとすることができる。
また、上記特許文献5記載のモータと同様な方式のアクチュエータが提案されている(例えば、特許文献6参照)。該アクチュエータは、マグネット、コイル、第1及び第2の磁極部から構成される。マグネットは、中空円盤形状に形成され、中心の仮想軸に対して直交する第1の平面、該仮想軸に対して直交する第2の平面、外周面、内周面からなる。また、マグネットは、その中心を回転中心として回転可能に保持されると共に、少なくとも回転中心の仮想軸に対して垂直な面が、該仮想軸を中心とする角度方向(周方向)に分割して異なる極に交互に着磁されている。コイルは、マグネットの外周面の外側に配置されている。
第1の磁極部は、マグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、コイルにより励磁される。第2の磁極部は、マグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直な他方の面に所定の隙間をもって対向し、コイルにより励磁される。このタイプのものを説明の簡易化のため第2の従来例と呼ぶことにする。
また、上記特許文献6記載のアクチュエータに類似したものとして、コイルをマグネットの内周側に配置する以下の構成も考えられる。該アクチュエータは、マグネット、コイル、第1及び第2の磁極部から構成される。マグネットは、中空円盤形状に形成され、中心の仮想軸に対して直交する第1の平面、仮想軸に対して直交する第2の平面、外周面、内周面からなる。また、マグネットは、その中心を回転中心として回転可能に保持されると共に、少なくとも回転中心の仮想軸に対して垂直な面が、該仮想軸を中心とする角度方向(周方向)に分割して異なる極に交互に着磁されている。
コイルは、マグネットの内周面の内側に配置されている。第1の磁極部は、マグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、コイルにより励磁される。第2の磁極部は、マグネットの回転中心の仮想軸に対して垂直な他方の面に所定の隙間をもって対向し、コイルにより励磁される。このタイプのものを説明の簡易化のため第3の従来例と呼ぶことにする。
特公昭53−2774号公報 特開昭57−166847号公報 特開平7−213041号公報 特開2000−50601号公報 特開2003−219623号公報 特開2004−45682号公報
しかしながら、上記第1の従来例(特許文献5)のモータは、出力手段となる回転体、即ちマグネットは、第1乃至第4の磁極部と隙間をもって対向している。従って、モータの軸方向の厚みは、少なくとも、第1の磁極部、マグネットと第1の磁極部の隙間、マグネット、マグネットと第2磁極部の隙間、第2の磁極部の合計の寸法となってしまう。もしくは、第3の磁極部、マグネットと第3の磁極部の隙間、マグネット、マグネットと第4の磁極部の隙間、第4磁極部の合計の寸法となってしまう。
また、マグネットの回転出力は、第1の磁極部と第3の磁極部の間や、第2の磁極部と第4の磁極部の間からピン等で取り出す必要がある。通常のモータのように回転軸として出力を取り出す場合には、上記ピンに係合する円盤等の部材を更に必要とし、更にモータの厚みが大きくなってしまう場合がある。
また、上記第2の従来例(特許文献6)のアクチュエータも、同様に、出力手段となる回転体、即ちマグネットは、第1及び第2の磁極部と隙間をもって対向している。従って、モータの軸方向の厚みは、少なくとも、第1の磁極部、マグネットと第1の磁極部の隙間、マグネット、マグネットと第2の磁極部の隙間、第2の磁極部の合計の寸法となってしまう。
また、上記第3の従来例のアクチュエータは、出力手段となる回転体、即ちマグネットの回転出力は、第1の磁極部や第2の磁極部の櫛歯の間やマグネットの外周側からピン等で取り出す必要がある。そのため、回転出力を取り出す位置が規制され、アクチュエータを使用する場合の自由度が限られてしまう場合がある。また、マグネットは、コイルの外側のボビン等の部材に嵌合しているため、摩擦が大きくなってしまい、安定した性能を得ることが困難な場合もある。
本発明の目的は、軸方向の寸法が非常に小さい薄型形状で、且つ摩擦によるトルクロスが小さく高出力な、且つ組み立てが容易で安価な駆動装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明の駆動装置は、円環形状を有し、回転可能に保持されると共に回転中心の仮想軸に対して略垂直な少なくとも一方の面が異なる極に交互に着磁されたマグネットと、前記マグネットの前記仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、前記マグネットと同心に配置されるコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、前記マグネットの径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯を有すると共に前記コイルにより励磁される第1の磁極部と、前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な他方の面に固定され、前記マグネットと一体的に回転されると共に前記コイルにより励磁される第2の磁極部と、を備えることを特徴とする。
上述の目的を達成するために、本発明の駆動装置は、円環形状を有し、回転可能に保持されると共に回転中心の仮想軸に対して略垂直な少なくとも一方の面が異なる極に交互に着磁されたマグネットと、前記マグネットの前記仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、前記マグネットの外周面の外側に且つ前記マグネットと同心に配置される第1のコイルと、前記マグネットの前記仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、前記マグネットの内周面の内側に且つ前記マグネットと同心に配置される第2のコイルと、前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、前記マグネットの内径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯を有すると共に前記第1のコイルにより励磁される第1の磁極部と、前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、前記マグネットの外径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯を有すると共に前記第2のコイルにより励磁される第2の磁極部と、前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な他方の面に固定され、前記マグネットと一体的に回転されると共に前記第2のコイルにより励磁される第3の磁極部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、軸方向の寸法が非常に小さい薄型形状で、且つ摩擦によるトルクロスが小さく高出力な、且つ組み立てが容易で安価な駆動装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成を示す分解斜視図であり、図2は、ステッピングモータの組み立て完成状態における軸方向の内部構造を示す断面図である。図3乃至図6は、マグネットの回転動作を説明するための図である。
図1乃至図6において、ステッピングモータは、マグネット1、第1のコイル2、第1のボビン3、第2のコイル4、第2のボビン5、第1のヨーク7、回転ヨーク8、第2のヨーク9、ベース11、軸受12を備えている。
マグネット1は、扁平な円環形状に形成されており、中心の仮想軸に対して直交する第1及び第2の平面、外周面、内周面から構成されると共に、仮想軸を回転中心として回転可能に保持される。また、マグネット1は、図3乃至図6に示すように、仮想軸に対して直交する面(第1の平面または第2の平面)1eが該仮想軸を中心とする角度方向(周方向)にn分割(本実施の形態では10分割)され、S極・N極が交互に着磁されている。尚、マグネット1の他方の面1fは、一方の面1e(以後、着磁部1eと表記する)とは逆の極性に分割着磁されていてもよいし、全く着磁されていなくてもよい。
また、マグネット1は、射出成形により形成されるプラスチックマグネット材料から構成される。これにより、円盤形状のステッピングモータの厚さ方向、即ち軸方向の長さを、非常に薄く構成することができる。射出成形によるマグネットは、表面に薄い樹脂皮膜が形成されるため、コンプレッション成形によるマグネットと比較して錆の発生が大幅に少ないので、塗装などの防錆処理を廃止できる。更に、射出成形によるマグネットは、コンプレッション成形によるマグネットで問題になる磁性粉の付着もなく、防錆塗装時に発生しやすい表面のふくらみもなく、品質の向上が達成できる。
マグネット1の材料には、Nd-Fe-B系希土類磁性粉と、ポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂バインダ材との混合物を射出成形することにより形成されたプラスチックマグネット材料を用いている。これにより、コンプレッション成形によるマグネットの場合の曲げ強度が500Kgf/cm2程度であるのに対して、射出成形によるマグネットにおいて例えばポリアミド樹脂をバインダ材として使用した場合、800Kgf/cm2以上の曲げ強度が得られる。その結果、マグネット1をコンプレッション成形では出来ない薄肉の円環形状に形成することが可能となる。
マグネット1を薄肉の円環形状に形成することで、後述の第1のヨーク7の第1の磁極部と回転ヨーク8の第3の磁極部との間隔、及び第2のヨーク9の第2の磁極部と回転ヨーク8の第3の磁極部との間隔を短く設定でき、その間の磁気抵抗が小さい磁気回路とすることができる。これにより、第1のコイル2及び第2のコイル4への通電を行った場合、小さな起磁力でも多くの磁束を発生することができ、ステッピングモータの性能が高まる。
第1のコイル2は、円環形状に形成されており、絶縁材料からなる第1のボビン3に巻き付けられている。第1のコイル2は、マグネット1の外周面の外側で仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、且つマグネット1と同心になるように配置されている。第1のコイル2の軸方向の長さは、マグネット1の軸方向の長さ(円環の厚さ)とほぼ同じ寸法に設定されている。
第2のコイル4は、円環形状に形成されており、絶縁材料からなる第2のボビン5に巻き付けられている。第2のコイル4は、マグネット1の内周面の内側で仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、且つマグネット1と同心になるように配置されている。第2のコイル4の軸方向の長さは、マグネット1の軸方向の長さ(円環の厚さ)とほぼ同じ寸法に設定されている。
第1のヨーク7は、軟磁性材料から形成されており、第1のコイル2への通電により励磁される第1の磁極部7a、7b、7c、7d、7eを備えている。第1の磁極部7a〜7eは、図2に示すようにマグネット1の着磁部1eに所定の隙間をもって対向状態に配置されると共に、マグネット1の内径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯により構成されている。第1の磁極部7a〜7eの磁極歯の数は、「マグネット1の着磁分割数n/2」個(本実施の形態では5個)に設定され、それらが720/n度(本実施の形態では72度)ずつ等分配置されている。第1の磁極部7a〜7e は、第1のコイル2への通電により全て互いに同極になるように励磁される。
第2のヨーク9は、軟磁性材料から形成されており、第2のコイル4への通電により励磁される第2の磁極部9a、9b、9c、9d、9eを備えている。第2の磁極部9a〜9eは、図2に示すようにマグネット1の着磁部1eに所定の隙間をもって対向状態に配置されると共に、マグネット1の外径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯により構成されている。第2の磁極部9a〜9eの磁極歯の数は、「マグネット1の着磁分割数n/2」個(本実施の形態では5個)に設定され、それらが720/n度(本実施の形態では72度)ずつ等分配置されている。第2の磁極部9a〜9eは、第2のコイル4への通電により全て互いに同極になるように励磁される。
回転ヨーク8は、軟磁性材料から形成されており、円盤平面部8a、軸8bを備えている。回転ヨーク8は、円盤平面部8aにマグネット1の面1fが固着されると共に、マグネット1と一体的に回転できるよう軸受12に回転可能に支持されている。回転ヨーク8は、第1のコイル2への通電により、第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7eと対向する部分が該第1の磁極部7a〜7eとは逆の極性に励磁される。以後、この部分を第3−1の磁極部と呼ぶ。また、回転ヨーク8は、第2のコイル4への通電により、第2のヨークの第2の磁極部9a〜9eと対向する部分が該第2の磁極部9a〜9eとは逆の極性に励磁される。以後、この部分を第3−2の磁極部と呼ぶ。
本ステッピングモータにおいては、上述した第1のコイル2、第1のヨーク7、回転ヨーク8により第1の磁気回路を構成しており、また、上述した第2のコイル4、第2のヨーク9、回転ヨーク8により第2の磁気回路を構成している。
図2に示すように、第1のヨーク7と回転ヨーク8とは、各々の磁極部とは逆側の位置、即ち第1のコイル2の外径部を覆う第1のヨーク7の円筒部7f部と回転ヨーク8の最外径部8f部で、半径方向に僅かの隙間L1を設けて磁気的に連結されている。また、第2のヨーク9と回転ヨーク8とは、各々の磁極部とは逆側の位置、即ち第2のコイル4の内径部を覆う第2のヨーク9の円筒部9f部と回転ヨーク8の平面部8g部で、軸方向に僅かの隙間L2を設けて磁気的に連結されている。
第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7eと第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9eとを、マグネット1の着磁部1eに沿って半径方向に延出する櫛歯形状に形成したことにより、ステッピングモータの厚さを最小限にしつつ磁極部の形成が可能となる。即ち、磁極部を軸方向と平行に延びる凹凸で形成すると、その分、ステッピングモータが厚くなってしまう。これに対し、本実施の形態では、上記櫛歯形状により磁極部を形成しているので、ステッピングモータの軸方向の寸法、即ち厚さを最小限に抑えることができる。
第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7eがマグネット1に対向している位置は、第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9eがマグネット1に対向している位置に対してマグネットの外周面側である。第1の磁極部7a〜7eが励磁されることで発生する電磁力が作用するマグネット上の位置の回転中心からの距離をR1、第2の磁極部9a〜9eが励磁されることで発生する電磁力が作用するマグネット上の位置の回転中心からの距離をR2とすると、R1>R2の関係にある。
第1の磁極部7a〜7eがマグネット1と対向する面積をS1、第2の磁極部9a〜9eがマグネット1と対向する面積をS2とすると、S1<S2となるように設定してある。これによれば、第2の磁極部9a〜9eが励磁されることで発生する電磁力は、第1の磁極部7a〜7eが励磁されることで発生する電磁力に比べて大きくなる。(電磁力)×(電磁力が作用する半径)の値、即ち回転トルクは、第1の磁極部7a〜7eが励磁されることで発生する場合と、第2の磁極部9a〜9eが励磁されることで発生する場合とで同じになる。これにより、位置出し性能がよいステッピングモータとなる。
第1の磁極部7a〜7eがマグネット1の着磁部1eに対向する位相と、第2の磁極部9a〜9eがマグネット1の着磁部1eに対向する位相は、(180/N)度(本実施の形態では18度)ずれた状態に設定されている。
軸受12は、第2のヨーク9の内径部9gに嵌合され固定されるものであり、回転ヨーク8の軸8bを回転可能に保持する。
ベース11は、非磁性材料から形成されており、第1のヨーク7と第2のヨーク9を磁気的に分断しつつ両者を固定している。
上記の回転ヨーク8は、外径部分では半径方向の振れに比較し軸方向に対する傾きによる振れ量が大きくなるが、それらの振れによる磁気回路への影響に関して説明する。
本実施の形態では、上記のごとく、第1のヨーク7と回転ヨーク8とは、各々の磁極部とは逆側の位置、即ち第1のコイル2の外径部を覆う第1のヨーク7の円筒部7f部と回転ヨーク8の最外径部8f部で、半径方向に僅かの隙間L1を設け磁気的に連結された構造である。従って、第1の磁気回路に関して言えば、軸方向に対する傾きによる振れによる影響を受けず安定した磁気回路となる。
また、上記のごとく、第2のヨーク9と回転ヨーク8とは、各々の磁極部とは逆側の位置、即ち第2のコイルの内径を覆う第2のヨーク9の円筒部9f部と回転ヨーク8の平面部8g部で、軸方向に僅かの隙間L2を設け磁気的に連結された構造である。第2のヨーク9の円筒部9f部は小径であるため、軸方向に対する傾きによる振れにより上記隙間L2の変化量は少ない。従って、第2の磁気回路に関して言えば、軸方向に対する傾きの影響を受けず安定した磁気回路となる。
次に、上記構成を有する本実施の形態のステッピングモータの動作を図3乃至図6を参照しながら詳細に説明する。
図3は、第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7e、第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9e、回転ヨーク8の第3−1及び第3−2の磁極部を、以下のような極とするように、第1のコイル2及び第2のコイル4に通電して励磁した状態を示している。即ち、第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7eをN極とし、該第1の磁極部7a〜7eに対向する回転ヨーク8の部分、即ち第3−1の磁極部をS極とする。第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9eをS極とし、該第2の磁極部9a〜9eに対向する回転ヨーク8の部分、即ち第3−2の磁極部をN極とする。
図3の状態から、第1のコイル2の通電はそのままで、第2のコイル4への通電方向を切り替えて、第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9eをN極とし、回転ヨーク8の第3−2の磁極部をS極とするように励磁する。これにより、マグネット1は反時計方向に18度回転し、図4に示す状態になる。
次に、第1のコイル2への通電を反転させて、第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7eをS極とし、回転ヨーク8の第3−1の磁極部をN極とするように励磁する。これにより、マグネット1は反時計方向に更に18度回転し、図5に示す状態になる。
次に、第2のコイル4への通電を反転させて、第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9eをS極とし、回転ヨーク8の第3−2の磁極部をN極とするように励磁する。これにより、マグネット1は反時計方向に更に18度回転し、図6に示す状態になる。
以後、このように第1のコイル2及び第2のコイル4への通電方向を順次切り換えていくことにより、ロータであるマグネット1は通電位相に応じた位置へと回転していくことになる。
次に、上記構成を有する本実施の形態のステッピングモータが高出力且つ超小型化を実現する上で最適な構成である点について説明する。
本実施の形態のステッピングモータの基本構成は次のようになる。
(1)マグネット1を円環形状に形成していること。
(2)マグネット1の回転中心の仮想軸に対して垂直な面を、該仮想軸を中心とする角度方向(周方向)に分割して異なる極に交互に着磁していること。
(3)第1のコイル2を、マグネット1の外周面の外側で且つ仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、マグネット1と同心に配置し、第2のコイル4を、マグネット1の内周面の内側で且つ仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、マグネット1と同心に配置していること。
(4)第1及び第2のコイル2、4により励磁される第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7e、第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9e、回転ヨーク8の第3−1及び第3−2の磁極部を、それぞれマグネット1の軸方向に垂直な面、即ち円環形状の平面に対向させていること。
(5)第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7eを半径方向に延出する櫛歯形状に形成していること。
(6)第3−1及び第3−2の磁極部を有する回転ヨーク8をそのまま回転出力を取り出す出力部材として用いていること。
本実施の形態のステッピングモータにおいては、上記の構成により以下の効果がある。
第1のコイル2への通電により発生する磁束は、第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7eと回転ヨーク8の第3−1の磁極部との間にあるマグネット1を横切るので、効果的に作用する。
第2のコイル4への通電により発生する磁束は、第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9eと回転ヨーク8の第3−2の磁極部との間にあるマグネット1を横切るので、効果的に作用する。
第1のコイル2を、マグネット1の外周面外側で且つ仮想軸と平行な方向で重なる位置にマグネット1と同心に配置し、第2のコイル4を、マグネット1の内周面内側で且つ仮想軸と平行な方向で重なる位置にマグネット1と同心に配置している。また、第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7e、第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9eを、半径方向に延出する櫛歯形状に形成している。これにより、磁極部を軸方向と平行に延びる凹凸で形成したものと比較し、軸方向の寸法を小さく構成でき、非常に薄型の円盤形状のステッピングモータとすることができる。
本ステッピングモータの軸方向の長さは、第1のヨーク7の第1の磁極部7a〜7e、マグネット1と第1の磁極部7a〜7eの隙間、マグネット1、回転ヨーク8の第3の磁極部の合計の寸法で決定される。或いは、第2のヨーク9の第2の磁極部9a〜9e、マグネット1と第2の磁極部9a〜9eの隙間、マグネット1、回転ヨーク8の第3の磁極部の合計の寸法で決定される。これにより、上記第1の従来例(特許文献5:特開2003−219623号公報)と比較し、マグネット1と第3の磁極部の隙間の寸法だけ薄いものとなる。
マグネット1の回転中心の仮想軸に対して垂直な面1fに、軟磁性材料からなる回転ヨーク8の第3の磁極部を固定しているため、マグネット1の機械的強度が増加する。これにより、マグネット1を薄い円環形状にした場合でも割れることを防止することができる。
回転ヨーク8の第3の磁極部はバックメタルとして働き、磁気回路のパーミアンス係数は高く設定されることになる。これにより、本ステッピングモータを高温下の環境で使用した場合でも減磁による磁気的劣化を少なくすることができる。
回転ヨーク8は、小径の軸8bが軸受12により回転可能に保持されているため、上記第1の従来例と比較し、小径部での軸支持構造となり、摩擦によるトルクロスを小さくすることができる。
第1のヨーク7と回転ヨーク8とを、第1のヨーク7の円筒部7f部と回転ヨーク8の最外径部8f部で、半径方向に僅かの隙間L1を設けて磁気的に連結している。これにより、回転ヨーク8は第1のヨーク7と接触せず良好な回転状態を保つことができると共に、安定した磁気回路を形成することができる。
また、第2のヨーク9と回転ヨーク8とを、第2のヨーク9の円筒部9f部と回転ヨーク8の平面部8g部で、軸方向に僅かの隙間L2を設けて磁気的に連結している。これにより、回転ヨーク8は第2のヨーク9と接触せず良好な回転状態を保つことができると共に、安定した磁気回路を形成することができる。
また、回転ヨーク8をそのまま回転出力を取り出す出力部材として用いているため、回転出力を取り出す部品を付加することが不要となり、部品点数及びコストを削減することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、軸方向の寸法が非常に小さい薄型形状で、且つ摩擦によるトルクロスが小さく高出力な、且つ組み立てが容易で安価なステッピングモータを提供することができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、駆動装置としてアクチュエータを例に挙げると共に該アクチュエータが図7及び図8に示す構成を有する点において相違する。本実施の形態において上述した第1の実施の形態(図1及び図2)と同じ符号を付した要素は、図1及び図2の対応するものと同一なので、説明を簡略化または省略する。
図7は、本実施の形態に係る駆動装置としてのアクチュエータの構成を示す分解斜視図であり、図8は、アクチュエータの組み立て完成状態における軸方向の内部構造を示す断面図である。図9及び図10は、マグネットの回転動作を説明するための図である。図11は、マグネットに発生する力と回転位相の関係を示す図である。
図7乃至図11において、アクチュエータは、コイルをマグネットの外径側に配置して往復動を行うものであり、マグネット1、コイル2、ボビン3、ヨーク7、回転ヨーク18、ベース13、軸受12を備えている。以下では第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
マグネット1は、ダボ1cを備えており、上記第1の実施の形態と同様に、着磁部1eが回転中心の仮想軸を中心とする角度方向(周方向)にn分割(本実施の形態では10分割)され、S極・N極が交互に着磁されている。マグネット1を薄肉の円環形状に形成することで、後述のヨーク7の第1の磁極部と回転ヨーク18の第2の磁極部との間隔を短く設定でき、その間の磁気抵抗が小さい磁気回路とすることができる。これにより、コイル2への通電を行った場合、小さな起磁力でも多くの磁束を発生することができ、アクチュエータの性能が高まる。
コイル2は、ボビン3に巻き付けられている。コイル2は、マグネット1の外周面の外側で仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、且つマグネット1と同心になるように配置されている。尚、コイル2を、マグネット1の内周面の内側でマグネット1の軸方向と平行な位置に、且つマグネット1と同心になるように配置してもよい。本実施の形態では前者の場合について説明する。
ヨーク7は、第1の磁極部7a、7b、7c、7d、7eを備えている。第1の磁極部7a〜7eは、コイル2への通電により全て互いに同極になるように励磁される。
回転ヨーク18は、軟磁性材料から形成されており、円盤平面部18a、軸18bを備えている。回転ヨーク18は、円盤平面部18aにマグネット1の面1fが固着されると共に、マグネット1と一体的に回転できるよう軸受12に回転可能に支持されている。回転ヨーク18は、コイル2への通電により、ヨークの第1の磁極部7a〜7eと対向する部分が該第1の磁極部7a〜7eとは逆の極性に励磁される。以後、この部分を第2の磁極部と呼ぶ。
本アクチュエータにおいては、上述したコイル2、ヨーク7、回転ヨーク18により磁気回路を構成している。
図8に示すように、ヨーク7と回転ヨーク18とは、各々の磁極部とは逆側の位置、即ちコイル2の外径部を覆うヨーク7の円筒部7f部と回転ヨーク18の最外径部18f部で、半径方向に僅かの隙間L1を設けて磁気的に連結されている。
ヨーク7の第1の磁極部7a〜7eを、マグネット1の着磁部1eに沿って半径方向に延出する櫛歯形状に形成したことにより、ステッピングモータの厚さを最小限にしつつ磁極部の形成が可能となる。即ち、磁極部を軸方向と平行に延びる凹凸で形成すると、その分、ステッピングモータが厚くなってしまう。これに対し、本実施の形態では、上記櫛歯形状により磁極部を形成しているので、ステッピングモータの軸方向の寸法、即ち厚さを最小限に抑えることができる。
軸受12は、マグネット1の内径側に収納されると共に、ベース13の内径部に嵌合され固定されるものであり、回転ヨーク18の軸18bを回転可能に保持する。
ベース13は、非磁性材料から形成されており、ヨーク7と軸受12を固定している。また、ベース13は、長穴13dを備えている。ベース13の長穴13dにマグネット1のダボ1cが当接することで、マグネット1の回転を規制する。即ち、マグネット1は、ダボ1cが長穴13dで規制される位置の間で回転可能となる。この回転角度をθ度とする。
上記の回転ヨーク18は、外径部分では半径方向の振れに比較し軸方向に対する傾きによる振れ量が大きくなるが、それらの振れによる磁気回路への影響に関して説明する。
本実施の形態では、上述したように、ヨーク7と回転ヨーク18とは、各々の磁極部とは逆側の位置、即ちコイル2の外径部を覆うヨーク7の円筒部7f部と回転ヨーク18の最外径部18f部で、半径方向に僅かの隙間L1を設けて磁気的に連結されている。これにより、軸方向に対する傾きによる振れによる影響を受けない安定した磁気回路となる。
次に、上記構成を有する本実施の形態のアクチュエータが高出力且つ超小型化を実現する上で最適な構成である点について説明する。
本実施の形態のアクチュエータの基本構成は次のようになる。
(1)マグネット1を円環形状に形成していること。
(2)マグネット1の回転中心の仮想軸に対して垂直な面を、該仮想軸を中心とする角度方向(周方向)に分割して異なる極に交互に着磁していること。
(3)コイル2を、マグネット1の外周面の外側で且つ仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、マグネット1と同心に配置していること。
(4)コイル2により励磁されるヨーク7の第1の磁極部7a〜7e、回転ヨーク18の第2の磁極部を、それぞれマグネット1の軸方向に垂直な面、即ち円環形状の平面部に対向させていること。
(5)ヨーク7の第1の磁極部7a〜7eを半径方向に延出する櫛歯形状に形成していること。
(6)第2の磁極部を有する回転ヨーク18をそのまま回転出力を取り出す出力部材として用いていること。
本実施の形態のアクチュエータにおいては、上記の構成により以下の効果がある。
コイル2への通電により発生する磁束は、ヨーク7の第1の磁極部7a〜7eと回転ヨーク18の第2の磁極部との間にあるマグネット1を横切るので、効果的に作用する。
コイル2を、マグネット1の外周面外側で且つ仮想軸と平行な方向で重なる位置にマグネット1と同心に配置している。また、ヨーク7の第1の磁極部7a〜7eを、半径方向に延出する櫛歯形状に形成している。これにより、磁極部を軸方向と平行に延びる凹凸で形成したものと比較し、軸方向の寸法を小さく構成でき、非常に薄型の円盤形状のアクチュエータとすることができる。
本アクチュエータの軸方向の長さは、ヨーク7の第1の磁極部7a〜7e、マグネット1と第1の磁極部7a〜7eの隙間、マグネット1、回転ヨーク18の第2の磁極部の合計の寸法で決定される。これにより、上記第2の従来例(特許文献6:特開2004−45682号公報)及び第3の従来例と比較し、マグネット1と第2磁極部の隙間の寸法だけ薄いものとなる。
マグネット1の回転中心の仮想軸に対して垂直な面1fに、軟磁性材料からなる回転ヨーク18の第2の磁極部を固定しているため、マグネット1の機械的強度が増加する。これにより、マグネット1を薄い円環形状にした場合でも割れることを防止することができる。
回転ヨーク18の第2の磁極部は、バックメタルとして働き、磁気回路のパーミアンス係数は高く設定されることになる。これにより、本アクチュエータが高温下の環境で使用した場合でも減磁による磁気的劣化を少なくすることができる。
回転ヨーク18は、小径の軸18bにおいて軸受12により回転可能に保持されているため、上記第3の従来例と比較し、小径部での軸支持構造となり、摩擦によるトルクロスを小さくすることができる。
ヨーク7と回転ヨーク18とを、ヨーク7の円筒部7f部と回転ヨーク18の最外径部18f部で、半径方向に僅かの隙間L1を設けて磁気的に連結している。これにより、回転ヨーク18はヨーク7と接触せず良好な回転状態を保つことができると共に、安定した磁気回路を形成することができる。
また、回転ヨーク18をそのまま回転出力を取り出す出力部材として用いているため、回転出力を取り出す部品を付加することが不要となり、部品点数及びコストを削減することができる。
図9は、マグネット1のダボ1cがベース13の長穴13dの一方の端面に当接して反時計方向の回転を規制されている状態である。また、図10は、マグネット1のダボ1cがベース13の長穴13dの他方の端面に当接して時計方向の回転を規制されている状態である。図9に示すマグネット1の回転位置と図10に示すマグネット1の回転位置とは、θ度だけ異なる。
マグネット1は、コイル2への無通電時に、図9及び図10に示すそれぞれの状態で回転位置が保持される。この様子を図9乃至図11を参照しながら説明する。
図11は、コギングトルクの様子を示している。即ち、コイル2への通電がない状態における、マグネット1の回転位置と、マグネット1がヨーク7の第1の磁極部7a〜7eにより吸引される様子を示している。図11の縦軸は、マグネット1に作用するヨーク7との間で発生する磁力を表し、図11の横軸は、マグネット1の回転位相を表す。
E1点、E2点では、マグネット1が、正回転しようとするとマイナスの力が働いて元の位置に戻ろうとし、逆回転しようとするとプラスの力が働いて元の位置に戻ろうとする。即ち、E1点、E2点は、マグネット1とヨーク7の磁極部7a〜7eの間の磁力の力により、マグネット1が該E1点或いは該E2点に安定的に位置決めされようとするコギングの位置である。
F1点、F2点、F3点は、マグネット1の位相が少しでもずれると、マグネット1に対して、前後のE1点或いはE2点の位置に回転する力が働く不安定な均衡状態にある停止位置である。コイル2への通電がない状態では、マグネット1は、振動や姿勢の変化によってF1点、F2点、F3点に停止していることはなく、E1点或いはE2点の位置で停止する。
E1点、E2点のようなコギング安定点は、マグネット1の着磁極数をnとすると、360/n度の周期で存在し、その中間位置がF1点、F2点、F3点のような不安定点になる。
本実施の形態では、コイル2への通電がない状態では、マグネット1の極の中心がヨーク7の第1の磁極部7a〜7eの中心に対向する位置で安定的に停止するように、第1の磁極部7a〜7eの大きさを設定してある。しかし、この状態からコイル2へ通電を行い第1の磁極部7a〜7eを励磁しても、マグネット1に回転力が生じない。
そこで、本実施の形態では、マグネット1が図9に示す状態になるように、マグネット1のダボ1cとベース13の長穴13dとの関係が設定されている。即ち、マグネット1のダボ1cがベース13の長穴13dの端面に当接することで、反時計方向のマグネット1の回転位置が、マグネット1の極の中心とヨーク7の第1の磁極部7a〜7eの中心とのなす角度がα度になるように設定してある。
これにより、図9に示す状態からコイル2へ通電してヨーク7の第1の磁極部7a〜7eを励磁すると、マグネット1に回転力が生じる結果、ステッピングモータは安定して起動が行われる。
また、図9に示す状態を図11に当てはめると、G点の位置となる。この位置でのコギングトルク(マグネット1に作用するヨーク7との間で発生する吸引力)はT2である。これは、マグネット1がE1点に戻ろうとする回転方向にマイナスの力(図9において反時計方向の力)が働くことになる。即ち、マグネット1のダボ1cがベース13の長穴13dに当接する位置の保持力がT2となる。よって、コイル2への無通電時には、マグネット1は安定的にこの位置(図9に示す位置)に停止する。
同様に、本実施の形態では、マグネット1の時計方向の回転に関しては、マグネット1が図10に示す位置になるように、ベース13の長穴13dの端面がマグネット1のダボ1cと当接するように設定してある。この場合のマグネット1の位置は、マグネット1の極の中心とヨーク7の第1の磁極部7a〜7eの中心とのなす角度がβ度になるように設定してある。
これにより、図10に示す状態からコイル2へ通電してヨーク7の第1の磁極部7a〜7eを励磁すると、マグネット1に回転力が生じる結果、ステッピングモータは安定して起動が行われる。
また、図10に示す状態を図11に当てはめると、H点の位置となる。この位置でのコギングトルクはT1である。これは、マグネット1がE2点に進もうとする回転方向にプラスの力(図10において時計方向の力)が働くことになる。即ち、マグネット1のダボ1cがベース13の長穴13dの端面に当接する位置の保持力がT1となる。よって、コイル2への無通電時には、マグネット1は安定的にこの位置(図10に示す位置)に停止する。
図9に示す状態と図10に示す状態とでは、マグネット1はθ度回転したことになるよう設定してある。
次に、マグネット1の回転動作の様子を図9、図10により説明する。
上記のごとく、最初のコイル2への無通電時には、マグネット1は図9に示す位置で安定的に停止しているとする。図9に示す状態からコイル2に通電して、ヨーク7の第1の磁極部7a〜7eをS極に励磁すると、ロータであるマグネット1は、回転方向の電磁力を受け、時計方向に円滑に回転し始める。そして、マグネット1の回転角度がθ度となる図10に示す状態になるタイミングで、コイル2への通電を遮断する。
図10に示す状態は図11におけるH点であるから、上記のごとく保持力(コキングトルク)T1により、マグネット1は安定的にこの位置を保持する。図10に示す状態からコイル2への通電を反転させ、ヨーク7の第1の磁極部7a〜7eをN極に励磁し、マグネット1を反時計方向に回転させると、マグネット1は図9に示す状態に戻る。
以上のようにコイル2への通電方向を切り換えることにより、ロータであるマグネット1は、図9に示す状態と図10に示す状態とに切り換わる。従って、本アクチュエータは、2つの位置(図9に示す状態と図10に示す状態)の間で駆動可能であり、各位置を無通電で安定して保持できるアクチュエータとして作用する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、軸方向の寸法が非常に小さい薄型形状で、且つ摩擦によるトルクロスが小さく高出力な、且つ組み立てが容易で安価なアクチュエータを提供することができる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態は、上述した第1の実施の形態に対して、駆動装置としてアクチュエータを例に挙げると共に該アクチュエータが図12及び図13に示す構成を有する点において相違する。本実施の形態において上述した第1の実施の形態(図1及び図2)と同じ符号を付した要素は、図1及び図2の対応するものと同一なので、説明を簡略化または省略する。
図12は、本実施の形態に係る駆動装置としてのアクチュエータの構成を示す分解斜視図であり、図13は、アクチュエータの組み立て完成状態における軸方向の内部構造を示す断面図である。図14及び図15は、マグネットの回転動作を説明するための図である。
図12乃至図15において、アクチュエータは、コイルをマグネットの内径側に配置して往復動を行うものであり、マグネット1、コイル22、ボビン23、ヨーク17、回転ヨーク18、軸受12を備えている。以下では第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
マグネット1は、ダボ1cを備えており、上記第1の実施の形態と同様に、着磁部1eが回転中心の仮想軸を中心とする角度方向(周方向)にn分割(本実施の形態では10分割)され、S極・N極が交互に着磁されている。マグネット1を薄肉の円環形状に形成することで、後述のヨーク17の第1の磁極部と回転ヨーク18の第2の磁極部との間隔を短く設定でき、その間の磁気抵抗が小さい磁気回路とすることができる。これにより、コイル22への通電を行った場合、小さな起磁力でも多くの磁束を発生することができ、アクチュエータの性能が高まる。
コイル22は、絶縁材料からなるボビン23に巻き付けられている。コイル22は、マグネット1の内周面の内側で仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、且つマグネット1と同心になるように配置されている。コイル22の軸方向の長さは、マグネット1の軸方向の長さ(円環の厚さ)とほぼ同じ寸法に設定されている。
ヨーク17は、軟磁性材料から形成されており、コイル22への通電により励磁される第1の磁極部17a、17b、17c、17d、17eを備えている。第1の磁極部17a〜17eは、マグネット1の軸方向に垂直な着磁部1eに所定の隙間をもって対向し、マグネット1の外径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯により構成されている。第1の磁極部17a〜17eの磁極歯の数は、「マグネット1の着磁分割数n/2」個(本実施の形態では5個)に設定され、それらが720/n度(本実施の形態では72度)ずつ等分配置されている。第1の磁極部17a〜17eは、コイル22への通電により全て互いに同極になるように励磁される。
回転ヨーク18は、軟磁性材料から形成されており、円盤平面部18a、軸18bを備えている。回転ヨーク18は、円盤平面部18aにマグネット1の面1fが固着されると共に、マグネット1と一体的に回転できるよう軸受12に回転可能に支持されている。回転ヨーク18は、コイル22への通電により、ヨーク17の第1の磁極部17a〜17eと対向する部分が該第1の磁極部17a〜17eとは逆の極性に励磁される。以後、この部分を第2の磁極部と呼ぶ。
本アクチュエータにおいては、上述したコイル22、ヨーク17、回転ヨーク18により磁気回路を構成している。
ヨーク17と回転ヨーク18とは、各々の磁極部とは逆側の位置、即ちコイル22の内径部を覆うヨーク17の円筒部17f部と回転ヨーク8の平面部18g部で、軸方向に僅かの隙間L2を設けて磁気的に連結されている。ヨーク17の円筒部17f部は小径であるため、軸方向に対する傾きによる振れにより上記隙間L2の変化量は少ない。従って、磁気回路に関して言えば、軸方向に対する傾きの影響を受けず安定した磁気回路となる。
ヨーク17の第1の磁極部17a〜17eを、マグネット1の着磁部1eに沿って半径方向に延出する櫛歯形状に形成したことにより、ステッピングモータの厚さを最小限にしつつ磁極部の形成が可能となる。即ち、磁極部を軸方向と平行に延びる凹凸で形成すると、その分、ステッピングモータの厚くなってしまう。これに対し、本実施の形態では、上記櫛歯形状により磁極部を形成しているので、ステッピングモータの軸方向の寸法、即ち厚さを最小限に抑えることができる。
軸受12は、ヨーク17の内径部に嵌合され固定されており、回転ヨーク18の軸18bを回転可能に保持する。
上記ヨーク17の第1の磁極部17dと17eの端面にマグネット1のダボ1cが当接することで、マグネット1の回転を規制している。即ち、マグネット1は、ダボ1cがヨーク17の第1の磁極部17dと17eの端面で規制される位置の間で回転可能となる。この回転角度をθ度とする。
次に、上記構成を有する本実施の形態のアクチュエータが高出力且つ超小型化を実現する上で最適な構成である点について説明する。
本実施の形態のアクチュエータの基本構成は次のようになる。
(1)マグネット1を円環形状に形成していること。
(2)マグネット1の回転中心の仮想軸に対して垂直な面が、該仮想軸を中心とする角度方向(周方向)に分割して異なる極に交互に着磁していること。
(3)コイル22を、マグネット1の外周面の外側で且つ仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、マグネット1と同心に配置していること。
(4)コイル22により励磁されるヨーク17の第1の磁極部17a〜17e、回転ヨーク18の第2の磁極部を、それぞれマグネット1の軸方向に垂直な面、即ち円環形状の平面に対向させていること。
(5)ヨーク17の第1の磁極部17a〜17eを半径方向に延出する櫛歯形状に形成していること。
(6)第2の磁極部を有する回転ヨーク18をそのまま回転出力を取り出す出力部材として用いていること。
本実施の形態のアクチュエータにおいては、上記の構成により以下の効果がある。
コイル2への通電により発生する磁束は、ヨーク17の第1の磁極部17a〜17eと回転ヨーク18の第2の磁極部との間にあるマグネット1を横切るので、効果的に作用する。
コイル22を、マグネット1の外周面の外側で且つ仮想軸と平行な方向で重なる位置にマグネット1と同心に配置している。また、ヨーク17の第1の磁極部17a〜17eを、半径方向に延出する櫛歯形状に形成している。これにより、磁極部を軸方向と平行に延びる凹凸で形成したものと比較し、軸方向の寸法を小さく構成でき、非常に薄型の円盤形状のアクチュエータとすることができる。
本アクチュエータの軸方向の長さは、ヨーク17の第1の磁極部17a〜17e、マグネット1と第1の磁極部17a〜17eの隙間、マグネット1、回転ヨーク18の第2の磁極部の合計の寸法で決定される。これにより、上記第2の従来例及び第3の従来例と比較し、マグネット1と第2磁極部の隙間の寸法だけ薄いものとなる。
マグネット1の回転中心の仮想軸に対して垂直な面1fに、軟磁性材料からなる回転ヨーク18の第2の磁極部を固定しているため、マグネット1の機械的強度が増加する。これにより、マグネット1を薄い円環形状にした場合でも割れることを防止することができる。
回転ヨーク18の第2の磁極部は、バックメタルとして働き、磁気回路のパーミアンス係数は高く設定されることになる。これにより、本アクチュエータが高温下の環境で使用した場合でも減磁による磁気的劣化を少なくすることができる。
回転ヨーク18は、小径の軸18bにおいて軸受12により回転可能に保持されているため、上記第3の従来例と比較し、小径部での軸支持構造となり、摩擦によるトルクロスを小さくすることができる。
ヨーク17と回転ヨーク18とを、ヨーク17の円筒部17f部と回転ヨーク8の平面部18g部で、軸方向に僅かの隙間L2を設けて磁気的に連結している。これにより、回転ヨーク18はヨーク17と接触せず良好な回転状態を保つことができると共に、安定した磁気回路を形成することができる。
また、回転ヨーク18をそのまま回転出力を取り出す出力部材として用いているため、回転出力を取り出す部品を付加することが不要となり、部品点数及びコストを削減することができる。
更に、マグネット1の回転規制をヨーク17の第1の磁極部17dと17eの端面で行っているため、上記第2の実施の形態で示したようなベースで回転規制するものと比較し、更に軸方向寸法が薄い円盤形状のアクチュエータとすることができる。
図14は、マグネット1のダボ1cがヨーク17の第1の磁極部17eの端面に当接して反時計方向の回転を規制されている状態である。図15は、マグネット1のダボ1cがヨーク17の第1の磁極部17dの端面に当接して時計方向の回転を規制されている状態である。図14に示すマグネット1の回転位置と図15に示すマグネット1の回転位置とは、θ度だけ異なる。
マグネット1は、コイル2への無通電時に、図14及び図15に示すそれぞれの状態で回転位置が保持される。図14に示す状態は、上記第2の実施の形態における図9に示す状態と同じ状態であり、図15に示す状態は、上記第2の実施の形態における図10に示す状態と同じ状態である。
本実施の形態では、上記第2の実施の形態と同様に、マグネット1は、コイル22の通電を切り替えることで図14に示す状態と図15に示す状態の間で移動可能であり、且つコイル22への通電を遮断した状態でそれぞれの状態を維持するよう構成されている。
また、本実施の形態では、コイル22への通電がない状態では、マグネット1の極の中心がヨーク17の第1の磁極部17a〜17eの中心に対向する位置で安定的に停止するように、第1の磁極部17a〜17eの大きさを設定してある。しかし、この状態からコイル22へ通電を行い第1の磁極部17a〜17eを励磁しても、マグネット1に回転力が生じない。
そこで、本実施の形態では、図14に示す状態になるようにヨーク17の第1の磁極部17eの端面とマグネット1のダボ1cの関係が構成されている。即ち、マグネット1のダボ1cがヨーク17の第1の磁極部17eの端面に当接して反時計方向の回転を規制されている状態で、マグネット1の極の中心とヨーク17の第1の磁極部17a〜17eの中心とのなす角度がα度になるように設定してある。これにより、図14に示す状態からコイル2へ通電してヨーク17の第1の磁極部17a〜17eを励磁すると、マグネット1に回転力が生じる結果、ステッピングモータは安定して起動が行われる。
また、図14に示す状態を図11に当てはめると、G点の位置となる。この位置でのコギングトルクはT2である。これは、マグネット1がE1点に戻ろうとする回転方向にマイナスの力(図9において半時計方向の力)が働くことになる。即ち、マグネット1のダボ1cがヨーク17の第1の磁極部17eに当接する位置の保持力がT2となる。よって、コイル22への無通電時には、マグネット1は安定的にこの位置(図14に示す位置)に停止する。
同様に、本実施の形態では、マグネット1の時計方向の回転に関しては、図15に示す位置になるようにヨーク17の第1の磁極部17dの端面がマグネット1のダボ1cと当接するように設定してある。この場合のマグネット1の位置は、マグネット1の極の中心と第1のヨーク17の第1の磁極部17a〜17eの中心とのなす角度がβ度になるように設定してある。これにより、図15に示す状態からコイル2へ通電を行いヨーク17の第1の磁極部17a〜17eを励磁すると、マグネット1に回転力が生じる結果、ステッピングモータは安定して起動が行われる。
また、図15に示す状態を図11に当てはめると、H点の位置となる。この位置でのコギングトルクはT1である。これは、マグネット1がE2点に進もうとする回転方向にプラスの力(図15において時計方向の力)が働くことになる。即ち、ヨーク17の第1の磁極部17dの端面がマグネット1のダボ1cに当接する位置の保持力がT1となる。よって、コイル22への無通電時には、マグネット1は安定的にこの位置(図15の位置)に停止する。
図14に示す状態と図15に示す状態とでは、マグネット1はθ度回転したことになるよう設定してある。
次に、マグネット1の回転動作の様子を図14及び図15を参照しながら説明する。
上記のごとく、最初のコイル2への無通電時には、マグネット1は図14に示す位置で安定的に停止しているとする。図14に示す状態からコイル22に通電を行い、ヨーク17の第1の磁極部17a〜17eをS極に励磁すると、ロータであるマグネット1は、回転方向の電磁力を受け、時計方向に円滑に回転し始める。
そして、マグネット1の回転角度がθ度となる図15に示す状態になるタイミングでコイル22への通電を遮断する。図15に示す状態は図11におけるH点であるから、上記のごとくコキングトルクT1によりマグネット1は安定的にこの位置を保持する。図15に示す状態からコイル2への通電を反転させ、ヨーク17の第1の磁極部17a〜17eをN極に励磁し、マグネット1を反時計方向に回転させると、図14に示す状態に戻る。
以上のようにコイル2への通電方向を切り換えることにより、ロータであるマグネット1は、図14に示す状態と図15に示す状態とに切り換わる。従って、本アクチュエータは、2つの位置(図14の状態と図15に示す状態)の間で駆動可能であり、各位置において無通電で安定して保持できるアクチュエータとして作用する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、軸方向の寸法が非常に小さい薄型形状で、且つ摩擦によるトルクロスが小さく高出力な、且つ組み立てが容易で安価なアクチュエータを提供することができる。
[他の実施の形態]
上記第1の実施の形態ではステッピングモータ単体、上記第2及び第3の実施の形態ではアクチュエータ単体について説明したが、本発明は、ステッピングモータ単体、アクチュエータ単体のみへの適用に限定されるものではない。ステッピングモータやアクチュエータにより、撮像装置の絞り羽根、シャッタ、撮影レンズ等を駆動する場合にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る駆動装置としてのステッピングモータの構成を示す分解斜視図である。 図1に示すステッピングモータの組み立て完成状態における軸方向の内部構造を示す断面図である。 マグネットの回転動作を説明するための図である。 マグネットの回転動作を説明するための図である。 マグネットの回転動作を説明するための図である。 マグネットの回転動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係る駆動装置としてのアクチュエータの構成を示す分解斜視図である。 図7に示すアクチュエータの組み立て完成状態における軸方向の内部構造を示す断面図である。 マグネットの回転動作を説明するための図である。 マグネットの回転動作を説明するための図である。 マグネットに発生する力と回転位相の関係を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る駆動装置としてのアクチュエータの構成を示す分解斜視図である。 図12に示すアクチュエータの組み立て完成状態における軸方向の内部構造を示す断面図である。 マグネットの回転動作を説明するための図である。 マグネットの回転動作を説明するための図である。 従来例に係るステッピングモータの内部構造を示す断面図である。 図16に示すステッピングモータのステータコイルへの通電により発生する磁束を示す図である。 従来例に係るブラシレスモータの構成を示す斜視図である。 図18に示すブラシレスモータの内部構造を示す断面図である。
符号の説明
1 マグネット
1e 着磁部
2 第1のコイル、コイル
4 第2のコイル
7 第1のヨーク、ヨーク
7a〜7e 第1の磁極部
8 回転ヨーク
9 第2のヨーク
9a〜9e 第2の磁極部
17 ヨーク
18 回転ヨーク
22 コイル

Claims (10)

  1. 円環形状を有し、回転可能に保持されると共に回転中心の仮想軸に対して略垂直な少なくとも一方の面が異なる極に交互に着磁されたマグネットと、
    前記マグネットの前記仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、前記マグネットと同心に配置されるコイルと、
    前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、前記マグネットの径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯を有すると共に前記コイルにより励磁される第1の磁極部と、
    前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な他方の面に固定され、前記マグネットと一体的に回転されると共に前記コイルにより励磁される第2の磁極部と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記コイルを、前記マグネットの外周面の外側に配置し、
    前記コイルの外周部を覆う円筒部と前記第1の磁極部とを有するヨークと、
    前記第2の磁極部を有する回転ヨークと、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記ヨークの前記円筒部と前記回転ヨークとを、半径方向に隙間をもって対向させたことを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
  4. 前記コイルを、前記マグネットの内周面の内側に配置し、
    前記コイルの内周部を覆う円筒部と前記第1の磁極部とを有するヨークと、
    前記第2の磁極部を有する回転ヨークと、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  5. 前記ヨークの前記円筒部と前記回転ヨークとを、軸方向に隙間をもって対向させたことを特徴とする請求項4記載の駆動装置。
  6. 前記回転ヨークは、回転出力を取り出す出力部材を兼用することを特徴とする請求項2又は4記載の駆動装置。
  7. 円環形状を有し、回転可能に保持されると共に回転中心の仮想軸に対して略垂直な少なくとも一方の面が異なる極に交互に着磁されたマグネットと、
    前記マグネットの前記仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、前記マグネットの外周面の外側に且つ前記マグネットと同心に配置される第1のコイルと、
    前記マグネットの前記仮想軸と平行な方向に関して重なる位置に、前記マグネットの内周面の内側に且つ前記マグネットと同心に配置される第2のコイルと、
    前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、前記マグネットの内径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯を有すると共に前記第1のコイルにより励磁される第1の磁極部と、
    前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な一方の面に所定の隙間をもって対向し、前記マグネットの外径方向に延出する櫛歯形状の磁極歯を有すると共に前記第2のコイルにより励磁される第2の磁極部と、
    前記マグネットの前記仮想軸に対して略垂直な他方の面に固定され、前記マグネットと一体的に回転されると共に前記第2のコイルにより励磁される第3の磁極部と、
    を備えることを特徴とする駆動装置。
  8. 前記コイルの外周部を覆う円筒部と前記第1の磁極部とを有する第1のヨークと、
    前記コイルの内周部を覆う円筒部と前記第2の磁極部とを有する第2のヨークと、
    前記第3の磁極部を有する回転ヨークと、
    を備えることを特徴とする請求項7記載の駆動装置。
  9. 前記第1のヨークの前記円筒部と前記回転ヨークとを、半径方向に隙間をもって対向させ、前記第2のヨークの前記円筒部と前記回転ヨークとを、軸方向に隙間をもって対向させたことを特徴とする請求項8記載の駆動装置。
  10. 前記回転ヨークは、回転出力を取り出す出力部材を兼用することを特徴とする請求項8記載の駆動装置。
JP2005159857A 2005-05-31 2005-05-31 駆動装置 Expired - Fee Related JP4455407B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005159857A JP4455407B2 (ja) 2005-05-31 2005-05-31 駆動装置
EP06252709.8A EP1729403B1 (en) 2005-05-31 2006-05-24 Driving device
US11/442,480 US7312543B2 (en) 2005-05-31 2006-05-26 Driving device
KR1020060048575A KR100820269B1 (ko) 2005-05-31 2006-05-30 구동장치
CN2006100877038A CN1874122B (zh) 2005-05-31 2006-05-31 驱动设备
CN2010102557257A CN101895186B (zh) 2005-05-31 2006-05-31 驱动设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005159857A JP4455407B2 (ja) 2005-05-31 2005-05-31 駆動装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006340444A true JP2006340444A (ja) 2006-12-14
JP2006340444A5 JP2006340444A5 (ja) 2008-06-26
JP4455407B2 JP4455407B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=36603502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005159857A Expired - Fee Related JP4455407B2 (ja) 2005-05-31 2005-05-31 駆動装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7312543B2 (ja)
EP (1) EP1729403B1 (ja)
JP (1) JP4455407B2 (ja)
KR (1) KR100820269B1 (ja)
CN (2) CN101895186B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7513703B2 (en) * 2006-12-11 2009-04-07 Canon Kabushiki Kaisha Magnetic actuator and light quantity adjusting device
US20100052457A1 (en) * 2008-08-29 2010-03-04 Brahmavar Subhash M Methods and apparatus for fabrication of electric motors
EP2613429A1 (en) * 2010-09-03 2013-07-10 Winpro Co., Ltd. Disc-type coaxial counter-rotation generator and wind power generation device using disc-type coaxial counter-rotation generator
FR2985085B1 (fr) * 2011-12-23 2014-02-21 Alstom Technology Ltd Actionneur electromagnetique a aimants permanents et interrupteur-sectionneur mecanique actionne par un tel actionneur
CN103187814A (zh) * 2011-12-30 2013-07-03 华锐风电科技(集团)股份有限公司 永磁横向磁通电机
CN103151891B (zh) * 2013-03-22 2015-04-01 哈尔滨工业大学 一种新型盘式绕组的微小型有限转角力矩器
DE102013109165A1 (de) * 2013-08-23 2015-02-26 BROSE SCHLIEßSYSTEME GMBH & CO. KG Kraftfahrzeugschloss
EP3713062A1 (en) * 2013-12-23 2020-09-23 Lg Innotek Co. Ltd Lens moving apparatus
USRE48667E1 (en) 2014-03-05 2021-08-03 Lg Innotek Co., Ltd. Lens driving device and camera module comprising same
JP6554455B2 (ja) * 2016-11-17 2019-07-31 株式会社鷺宮製作所 電動弁及び冷凍サイクルシステム
KR102139767B1 (ko) * 2018-08-22 2020-07-31 삼성전기주식회사 조리개 모듈 및 이를 포함하는 카메라 모듈

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3700942A (en) * 1971-02-03 1972-10-24 Max Alth Self-starting synchronous motors
CH613359GA3 (en) * 1974-08-28 1979-09-28 Pulsed motor for horometrical apparatus
JPS532774A (en) 1976-06-29 1978-01-11 Sumitomo Metal Ind Ltd Apparatus for automatically machining shaft or like
JPS5445712A (en) * 1977-09-19 1979-04-11 Hitachi Ltd Motor
JPS57166847A (en) 1981-04-06 1982-10-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd Hollow motor
JPS59188383A (ja) * 1983-04-06 1984-10-25 Fumito Komatsu 同期モ−タの起動方法
JPS60501935A (ja) * 1983-07-28 1985-11-07 グロジヤン,ミシエル 磁化軸にn対の極を有する磁化ロ−タによる多相モ−タ
JPH0815389B2 (ja) * 1986-07-22 1996-02-14 日本電信電話株式会社 ステップ型モータおよびその駆動回路
JPH05344701A (ja) * 1992-06-12 1993-12-24 Sony Corp ブラシレスモータ
JPH07213041A (ja) 1994-01-18 1995-08-11 Shicoh Eng Co Ltd 単相ブラシレスモ−タ
JP4162164B2 (ja) 1998-07-28 2008-10-08 並木精密宝石株式会社 薄型偏平ブラシレスモータ
JP3394922B2 (ja) * 1999-01-29 2003-04-07 ミネベア株式会社 アクチュエータ
JP4006234B2 (ja) 2002-01-17 2007-11-14 キヤノン株式会社 ステッピングモータ
US6897579B2 (en) 2001-09-28 2005-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Motor
JP3684184B2 (ja) * 2001-09-28 2005-08-17 キヤノン株式会社 駆動装置及び光量調節手段を有する光学機器
TW595835U (en) * 2002-04-26 2004-06-21 Delta Electronics Inc Rotor structure of permanent-magnet step motor
JP4164297B2 (ja) 2002-07-11 2008-10-15 キヤノン株式会社 駆動装置、光量調節装置及びレンズ駆動装置
JP4596762B2 (ja) * 2003-09-11 2010-12-15 日本電産コパル株式会社 ステッピングモータ
JP4444884B2 (ja) * 2005-06-28 2010-03-31 日立建機株式会社 建設機械および建設機械に用いられる制御装置
JP4754281B2 (ja) * 2005-06-28 2011-08-24 株式会社Lixil 連通口を有する網戸
JP2007009503A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Yokohama Rubber Co Ltd:The 弾性舗装構造及び弾性舗装の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1874122B (zh) 2010-09-29
JP4455407B2 (ja) 2010-04-21
EP1729403A2 (en) 2006-12-06
US7312543B2 (en) 2007-12-25
EP1729403A3 (en) 2010-03-10
KR100820269B1 (ko) 2008-04-08
US20060267421A1 (en) 2006-11-30
CN101895186B (zh) 2012-10-24
EP1729403B1 (en) 2013-07-17
KR20060125524A (ko) 2006-12-06
CN101895186A (zh) 2010-11-24
CN1874122A (zh) 2006-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4455407B2 (ja) 駆動装置
US7122920B2 (en) Motor and optical apparatus
JP2007116854A (ja) 駆動装置及び光量調節装置
US6591066B2 (en) Motor and photographing apparatus
KR100550140B1 (ko) 모터
JP4724436B2 (ja) 駆動装置及び光量調節装置
JP4378326B2 (ja) 駆動装置及び光量調節装置
US6897579B2 (en) Motor
JP4748660B2 (ja) 駆動装置
JP4533024B2 (ja) 駆動装置及び光量調節装置
JPH0922042A (ja) 電磁駆動装置
JP4497884B2 (ja) 駆動装置
JP4065531B2 (ja) 駆動装置
JP4006234B2 (ja) ステッピングモータ
JP2004064876A (ja) ステッピングモータ及び光学装置
JP3697179B2 (ja) モータ
JP4541939B2 (ja) 電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置
JP3977186B2 (ja) モータおよび光学装置
JP2005057903A (ja) モータおよび光学装置
JP2002199693A (ja) 電磁駆動モータ、電磁作動装置、光量調整装置および光学機器
JP2003189585A (ja) モータおよび光学装置
JPH1075558A (ja) モータ
JP2005151637A (ja) ステッピングモータ及び光量調節装置
JP4012242B2 (ja) ステッピングモータ
JP2005328641A (ja) 駆動装置及び光量調節装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080512

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4455407

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees