JP2006332257A - ヘテロ接合半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 熱伝導性が改善された、メタモルフィックバッファ層を有するヘテロ接合半導体装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 半絶縁性基板1の上にエピタキシャル成長法によって、メタモルフィックバッファ層2を形成し、その上にコレクタ層3、ベース層4、エミッタ層5、およびエミッタキャップ層6を順次積層し、コレクタ電極7をメタモルフィックバッファ層2の上部層2cに接して設ける。メタモルフィックバッファ層2には、結晶成長中における不純物ドープ法によって、従来のサブコレクタ層と同等またはそれ以上の不純物を導入し、メタモルフィックバッファ層2がコレクタ電流をコレクタ電極7へ導く役割を果たすことができるようにする。熱抵抗の大きい三元混晶などで形成されることの多いサブコレクタ層を省略できるので、半導体装置内で発生した熱を速やかに基板1へ放熱することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メタモルフィックバッファ層を有するヘテロ接合半導体装置及びその製造方法に関するものであり、より詳しくは、熱伝導性の改善に関するものである。
近年、半導体装置の高速化および高集積化に対する要求はますます強くなり、例えば、III−V族化合物半導体によるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)に対する期待も高くなっている。
HBTの作製では、通常、分子線エピタキシー法(MBE法)や有機金属気相成長法(MOCVD)法などを用いて、ガリウム・ヒ素GaAs基板あるいはインジウム・リンInP基板上に、例えば、サブコレクタ層、コレクタ層、ベース層、エミッタ層およびエミッタキャップ層を順次エピタキシャル成長させ、この積層体をさらに加工してHBTを作製する。
現在、インジウム・リンInPと格子整合する材料は、高い電子移動度と高い飽和速度とを有しているため、更に優れた高周波特性を有する半導体デバイスを作製することができる材料として期待されている。しかしながら、インジウム・リン基板は製造が難しく、非常に高価であり、ほとんどのメーカーで大量生産されるまでには至っていない。
そこで、近年、機械的強度に優れ比較的安価に製造できるガリウム・ヒ素基板に、インジウム・リンと格子整合する材料を積層した半導体装置が注目されている。この際、ガリウム・ヒ素結晶とインジウム・リン結晶との間には格子定数の大きな相違、すなわち格子不整合が存在するので、そのような格子不整合を緩和しながら単結晶層を成長させる技術が必要になる。この技術はメタモルフィック技術と呼ばれており、メタモルフィック技術を用いて作製されたヘテロ接合バイポーラトランジスタは、メタモルフィックHBT(MHBT)と呼ばれている。
メタモルフィック技術で格子不整合を緩和するために形成されるバッファ層は、メタモルフィックバッファ層と呼ばれる。メタモルフィックバッファ層とは、例えば、結晶を構成する原子の組成が徐々に変化していくことによって、格子定数が徐々に変化していく結晶層のことであり、組成を徐々に変化させることによって、単結晶成長を維持しながら格子定数を変化させていくことが可能になる。
メタモルフィックバッファ層は、例えば、インジウムとガリウムおよびヒ素からなる三元混晶InxGa1-xAs(0≦x≦1)によって形成することができる。この三元混晶は、インジウムの割合x、すなわちインジウムとガリウムとの合計に対するインジウムのモル分率xが小さい場合には、格子定数がガリウム・ヒ素結晶の格子定数にほぼ等しく、ガリウム・ヒ素基板と格子整合する。一方、xが約0.50である場合には、格子定数がインジウム・リン結晶の格子定数にほぼ等しく、インジウム・リン系材料と格子整合する。
従って、ガリウム・ヒ素基板の上に、x≒0からx≒0.50までインジウムの割合xを連続的またはステップ的に徐々に変化させながら、三元混晶InxGa1-xAsからなるメタモルフィックバッファ層を積層して形成すると、メタモルフィックバッファ層の下部層でガリウム・ヒ素基板と格子整合させ、かつ、メタモルフィックバッファ層の上部層の上にインジウム・リン系材料からなる化合物半導体層を結晶性よく成長させることができる。三元混晶InxGa1-xAsからなるメタモルフィックバッファ層は、MBE(分子線エピタキシー)装置などを用いた気相成長法によって形成し、下部層と上部層とで格子定数が異なるものの、連続した結晶として形成される。そして、下部層において歪みを吸収し、転位が上部層に伝わるのを防止して、上部層における結晶格子を揃えることができる。
現在のメタモルフィック技術では、ガリウム・ヒ素基板上に形成するメタモルフィックバッファ層として、インジウム・ガリウム・ヒ素三元混晶層を形成した場合に、転位密度が最も少ないことが報告されている。ガリウム・ヒ素基板上に形成するメタモルフィックバッファ層としては、インジウム・ガリウム・ヒ素層の他に、インジウム・アルミニウム・ヒ素InAlAs層などの三元混晶層や、インジウム・リンInPなどの二元結晶層も用いられる。
インジウム・リンの二元結晶層からなるメタモルフィックバッファ層を形成する場合には、まず、ガリウム・ヒ素基板上にメタモルフィックバッファ層の最下部層となるインジウム・リン層を直接形成する。ガリウム・ヒ素とインジウム・リンとでは大きく格子定数が異なるため、このインジウム・リン層には多くの欠陥や転位が発生する。しかし、この最下部層の上にさらにインジウム・リン層からなるバッファ層を積層して形成する途中で、熱アニール処理など、結晶の歪みを緩和させる処理を施すことによって、転位や欠陥をバッファ層の下部層に押しとどめることができる。例えば、熱アニール処理をバッファ層の形成中に何回か行い、徐々に結晶転位を少なくすることができる。
図10は、後述の非特許文献1に示されている、従来のメタモルフィックHBT100の構造を示す断面図である。このメタモルフィックHBT100では、半絶縁性基板1の上にメタモルフィックバッファ層102が形成され、その上にサブコレクタ層110、コレクタ層3、ベース層4、エミッタ層5およびエミッタキャップ層6がメサ形状に積層され、コレクタ電極107、ベース電極8およびエミッタ電極9が、それぞれ、サブコレクタ層110、ベース層4およびエミッタキャップ層6に接して設けられている。
一例を挙げれば、メタモルフィックHBT100はnpn型のHBTであって、ガリウム・ヒ素GaAsからなる半絶縁性基板1の上に、三元混晶InxGa1-xAsからなるメタモルフィックバッファ層102が積層されている。バッファ層102におけるインジウムの割合は、ガリウム・ヒ素基板1と格子整合する下部層102aの最下部でx≒0と小さく、下部層102aから中間層102bを経て上部層102cに達する間に、連続的または段階的(ステップ的)に徐々に増加し、インジウム・リン系材料と格子整合する上部層102cの最上部でx≒0.50に達する。バッファ層102の厚さは、1〜2μm程度が一般的である。なお、ここで用いた下部層102a、中間層102bおよび上部層102cという分類は、格子整合し得る相手方材料の違いに基づいて、バッファ層102を機能的、概念的に3つの領域に分類したものであって、必ずしもこれらの層が明確な境界を形成しているということではない(以下、同様。)。
そして、サブコレクタ層110は1×1019/cm3以上の不純物濃度を有するn+型InGaAs層で、厚さは300〜500nmである。コレクタ層3は1×1016/cm3の不純物濃度を有するn-型InP層で、厚さは500nmである。ベース層4は1×1019/cm3以上の不純物濃度を有するp+型InGaAs層で、厚さは75nmである。エミッタ層5は1×1017/cm3の不純物濃度を有するn-型InP層で、厚さは125nmである。エミッタキャップ層6は1×1019/cm3以上の不純物濃度を有するn+型InGaAs層で、厚さは50nmである。
上記の例のように、メタモルフィックバッファ層102の上にHBTを作製する場合、通常、コレクタ層3と電気的に接続してコレクタ電流をスムーズにコレクタ電極7へ導くために、導電性の高いサブコレクタ層110をコレクタ層3とメタモルフィックバッファ層102との間に形成し、サブコレクタ層110のコンタクト抵抗ならびにシート抵抗を低減させる。この際、InGaAs層は、電子移動度が高いだけでなく、金属とのオーミック抵抗を非常に小さくすることができるので、サブコレクタ層110としてよく用いられる。
さて、このようなメタモルフィックHBT100をパワーアンプとして用いる場合、素子自体が発生する熱によってトランジスタが熱暴走を起こすおそれがある。熱暴走を防止するためには、HBTで発生した熱を基板1へ速やかに放熱できるように、メタモルフィックHBT100を構成する材料、特に基板1に近い位置にあるメタモルフィックバッファ層102やサブコレクタ層110を構成する材料が熱伝導性の良い材料であることが望ましい。しかしながら、メタモルフィックバッファ層102やサブコレクタ層110としてよく用いられる三元混晶は、二元結晶に比べて熱伝導性が低いので、問題が発生する。
図11は、室温(300K)のインジウム・ガリウム・ヒ素三元系InxGa1-xAsにおける、インジウムの割合(インジウムとガリウムとの合計に対するインジウムのモル分率)xと熱伝導率との関係を示すグラフである(P.D.Maycock,Solid-State Electronics,vol.10,Issue3,161-168 (1967))。図11のグラフから、InxGa1-xAs系の熱伝導率は、x=0のガリウム・ヒ素、およびx=1のインジウム・ヒ素の二元結晶で大きく、その他の三元混晶の熱伝導率はこれら二元結晶に比べて著しく小さいことがわかる。特に、インジウム・リン系材料と格子整合し、メタモルフィックバッファ層の上部層102cやサブコレクタ層110として好適なx≒0.5の組成のとき、InxGa1-xAs系の熱伝導率は最小になる。
同様な傾向は、インジウム・アルミニウム・ヒ素InAlAsなどの他の三元混晶にもあり、一般にInGaAsやInAlAsに代表される三元混晶は、GaAsやInPなどの二元結晶に比べて熱伝導率が小さい。しかも、インジウム・リン系材料と格子整合するInGaAs層やInAlAs層におけるInの割合xは約50%と高く、熱伝導性の点からは最も不利である。このため、メタモルフィックHBTの構成材料としてInGaAsやInAlAsなどの三元混晶を用いると、メタモルフィックHBTの放熱性は悪化する。放熱性が悪化すると、耐熱破壊性(=耐熱暴走性)が大きく劣化してパワーデバイスとしての出力が制限されるばかりでなく、温度変動によるトランジスタ特性の変化によって動作が不安定になったり、これを抑えるためにエミッタ層5にバラスト抵抗を入れる必要が生じたりするなどの問題が発生する。
以上のように、ガリウム・ヒ素基板上に形成するメタモルフィックバッファ層としてInGaAsやInAlAsの三元混晶層を形成した場合には、転位密度が最も少なくなるメリットがある一方、メタモルフィックHBTの放熱性が悪化し、高電圧下でのデバイス特性を大きく劣化させるというデメリットがある。このため、熱伝導率の低下をできるだけ小さく抑えるために、メタモルフィックHBTに含まれる三元混晶層をできるだけ少なくする工夫が必要になる。
また、比較的熱伝導性の良い2元結晶であるInP層を用いてメタモルフィックバッファ層を形成する場合には、InGaAs層やInAlAs層を用いるよりもメタモルフィックバッファ層の放熱性は良くなる。しかし、この場合でも、サブコレクタ層110としては、電子移動度が高いだけでなく、金属とのオーミック抵抗を非常に小さくすることができるInGaAs層を用いるのが望ましく、このサブコレクタ層110による熱伝導性の低下を低減する必要がある。
Applied Physics Letters,77 (6),869-871(AUG.7.2000)
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、熱伝導性が改善された、メタモルフィックバッファ層を有するヘテロ接合半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
即ち、本発明は、基体上にメタモルフィックバッファ層が形成され、その上に活性層が形成されているヘテロ接合半導体装置において、
前記メタモルフィックバッファ層を構成する層のうち、少なくとも、前記活性層に接 する半導体層に高濃度の不純物が導入され、この高濃度不純物含有層に接して電極が設 けられている
ことを特徴とする、ヘテロ接合半導体装置に係わり、また、このヘテロ接合半導体装置の製造方法であって、
前記基体上に前記メタモルフィックバッファ層を形成する工程と、
その上に前記活性層を形成する工程と、
前記メタモルフィックバッファ層を構成する層のうち、少なくとも、前記活性層に接 する半導体層に高濃度の不純物を導入する工程と
を有する、ヘテロ接合半導体装置の製造方法に係わるものである。
本発明のヘテロ接合半導体装置は、基体上にメタモルフィックバッファ層が形成され、その上に活性層が形成されているヘテロ接合半導体装置であって、前記メタモルフィックバッファ層を構成する層のうち、少なくとも、前記活性層に接する半導体層に高濃度の不純物が導入され、この高濃度不純物含有層に接して電極が設けられている。このため、前記活性層を流れる電流は前記高濃度不純物含有層を通じて前記電極に取り出される。従って、従来のヘテロ接合バイポーラトランジスタにおけるサブコレクタ層のような、電流を取り出すだけのために設けられる電流取り出し層が不要になり、層構成が簡素化すると共に、サブコレクタ層などの電流取り出し層による熱伝導性の低下を無くすことができる。
この結果、ヘテロ接合半導体装置の放熱性を改善することができ、パワーデバイスとして用いたときの高出力化と消費電力の低減、および温度変動による特性劣化の低減が可能となる。
また、ヘテロ接合半導体装置がヘテロ接合バイポーラトランジスタである場合には、温度変動によるトランジスタ特性の変動や熱暴走が抑制され、信頼性が向上する。この結果、バラスト抵抗などが不必要になるので、製造プロセス工程数を削減することができ、生産性を向上させ、製造コストを下げることができる。
本発明のヘテロ接合半導体装置の製造方法は、前記ヘテロ接合半導体装置を効率よく製造することを可能にするヘテロ接合半導体装置の製造方法である。
本発明において、前記活性層が、少なくとも、コレクタ層、ベース層及びエミッタ層からなり、前記電極がコレクタ電極であるバイポーラトランジスタ、すなわちヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)として、前記ヘテロ接合半導体装置が構成されているのがよい。本発明は、HBTがパワートランジスタである場合に特に有効であり、その他に、ダイオードなどのパワーデバイスに適用されてもよい。
この際、前記メタモルフィックバッファ層がインジウム・リンInPと格子整合する材料からなり、前記基体がガリウム・ヒ素GaAsからなるのがよい。既述したように、インジウム・リン系材料は、高い電子移動度と高い飽和速度とを有しており、高周波特性に優れた半導体デバイスを作製可能な材料であり、一方、ガリウム・ヒ素基板は、インジウム・リンと同じ閃亜鉛鉱型結晶構造を有し、機械的強度に優れ、比較的安価に製造することができる材料である。
そして、前記メタモルフィックバッファ層がインジウム・リン、インジウム・ガリウム・ヒ素InGaAs或いはインジウム・アルミニウム・ヒ素InAlAs、又はこれらの材料の組み合わせで構成されているのがよい。前記メタモルフィックバッファ層として用いられた場合、InP層は熱伝導性が三元混晶に比べて大きいという利点があり、InGaAs層やInAlAs層は、転位の発生密度が最も少ないという利点がある。
また、前記コレクタ層、前記ベース層及び前記エミッタ層が、インジウム・リンと格子整合する材料からなるのがよく、具体的には、例えば、前記コレクタ層がインジウム・リンからなり、前記ベース層がインジウム・ガリウム・ヒ素からなり、前記エミッタ層がインジウム・リンからなり、エミッタキャップ層がインジウム・ガリウム・ヒ素からなるのがよい。これは、前記HBTがダブルへテロバイポーラトランジスタ(DHBT)である例である。各層の材料はインジウム・リンおよびインジウム・ガリウム・ヒ素が有するバンドギャップや電気的特性を考慮して決定する。また、前記コレクタ層がインジウム・ガリウム・ヒ素からなるシングルへテロバイポーラトランジスタ(SHBT)であってもよい。
以上の構成とすることで、機械的強度に優れ、比較的安価なガリウム・ヒ素基板上に、前記メタモルフィックバッファ層を介して、高周波特性に優れたインジウム・リン系半導体デバイスを製造歩留まり良く形成することができ、高周波特性に優れたヘテロ接合半導体装置を低い製造コストで得ることができる。
また、前記メタモルフィックバッファ層の全部又は一部に、前記不純物が導入されているのがよい。一部に導入される場合、前記メタモルフィックバッファ層におけるインジウム濃度が、その厚さ方向において前記基体側から前記活性層側に向かって連続的又は段階的に増加しており、前記活性層に接する、インジウム濃度が最も高い半導体層において、その全層又はその途中深さまで前記不純物が導入されているのがよい。
また、結晶成長中における不純物ドープ法、又は、結晶成長後の拡散法或いはイオン打ち込み法によって前記不純物が導入されているのがよい。不純物を導入する方法は、特に限定されるものではなく、上記の方法を併用してもよい。
また、前記不純物の濃度が1×1019/cm3以上であるのがよい。これによって十分な導電性が確保される。
また、前記不純物がn型の不純物であるのがよい。npn型のHBTは、動作の高速性に優れた構造である。しかし、HBTはnpn型に限定されるものではなく、増幅率の大きさを重視するのであればpnp型がよい。この場合には、前記メタモルフィックバッファ層に導入される前記不純物は、p型の不純物である。
また、前記コレクタ電極が、チタン、白金及び金がこの順に積層されたTi/Pt/Auの3層構造からなるのがよい。このような積層構造にすることで、下地の半導体層に対する密着性とオーミック接触性とを実現することができる。
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面参照下に具体的かつ詳細に説明する。
実施の形態1
実施の形態1は、主として請求項1、2および8に記載したヘテロ接合半導体装置、および請求項15に記載したヘテロ接合半導体装置の製造方法に関わる例として、InP系メタモルフィックHBT10およびその製造方法について説明する。実施の形態1では、前記メタモルフィックバッファ層を構成する結晶層を成長させながら不純物を導入する方法によって、バッファ層の全部に前記不純物を導入する。
図1は、実施の形態1に基づくメタモルフィックHBT10の構造を示す断面図である。
メタモルフィックHBT10では、分子線エピタキシー法(MBE法)や有機金属気相成長法(MOCVD法)を用いたエピタキシャル成長法によって、半絶縁性基板1の上に、メタモルフィックバッファ層2、コレクタ層3、ベース層4、エミッタ層5、およびエミッタキャップ層6が順次積層されている。
一例を挙げれば、メタモルフィックHBT10はnpn型のHBTであって、ガリウム・ヒ素GaAsからなる半絶縁性基板1の上に、n+型に不純物が高濃度にドープされた三元混晶InxGa1-xAsからなるメタモルフィックバッファ層2が積層されている。GaAs基板1の上にメタモルフィックバッファ層2として形成された場合、InGaAs層は転位の発生密度が最も少ないという利点がある。
GaAs基板1と接するメタモルフィックバッファ下部層2aの最下部では、インジウムの割合xはx≒0と小さく、メタモルフィックバッファ層の格子定数は、GaAs基板1と格子整合する大きさである。メタモルフィックバッファ層2が下部層2aから中間層2bを経て上部層2cへ積層されていく間に、インジウムの割合xは連続的または段階的に徐々に増加し、上部層2cの最上部でx≒0.50に達し、メタモルフィックバッファ層の格子定数は、インジウム・リン系材料と格子整合する大きさになる。バッファ層2の厚さは、1〜2μm程度である。なお、先述したように、下部層2a、中間層2bおよび上部層2cという分類は、格子整合し得る相手方材料の違いに基づいて機能的、概念的に分類したものであって、これらの層が明確な境界を形成しているということではない。
メタモルフィックバッファ層2の各層は格子定数が異なるものの、連続した単結晶として形成され、下部層2aや中間層2bにおいて歪みを吸収し、転位が上部層2cに伝わるのを防止して、上部層2cにおける結晶格子を揃えることができる。この結果、上部層2cの上には、前記活性層であるInP系材料からなる化合物半導体層3〜6を結晶性よく成長させることが可能となる。
この際、転位の少ない、結晶性の良いバッファ層を形成するためには、メタモルフィックバッファ層2を、GaAs基板1と格子整合するx≒0の層から形成し始め、xが段階的(ステップ的)に増加するのではなく、連続的に増加していくLinear Graded Buffer層として形成することが望ましい。一方、メタモルフィックバッファ層2の厚さを減少させるために、インジウムの割合xがやや大きく、GaAs基板1とやや格子不整合のバッファ層からメタモルフィックバッファ層2成長させ始めることも可能である。
コレクタ層3は1×1016/cm3の不純物濃度を有するn-型InP層で、厚さは500nmである。ベース層4は1×1019/cm3以上の不純物濃度を有するp+型InGaAs層で、厚さは75nmである。エミッタ層5は1×1017/cm3の不純物濃度を有するn-型InP層で、厚さは125nmである。エミッタキャップ層6は1×1019/cm3以上の不純物濃度を有するn+型InGaAs層で、厚さは50nmである。これは、メタモルフィックHBT10がダブルへテロバイポーラトランジスタ(DHBT)である例である。
但し、各層の材料や不純物濃度や膜厚は、上記の例に限定されるものではない。また、エネルギーバンドの不連続を解消するために任意の層が挿入され、またはエッチングストップ層が挿入されている構造についても、本実施の形態に含まれるものとする。
例えば、GaAs基板1の上に、メタモルフィックバッファ層2としてn+型InP層が積層された構造であってもよい。InP層は熱伝導性が三元混晶に比べて大きいという利点がある。InP層はGaAs基板1と格子定数の不整合率が大きいので、GaAs基板1に近い下部層2aでは格子欠陥は多くなるが、メタモルフィックバッファ層が積層されていく間に歪みを吸収し、転位が上部層2cに伝わるのを防止して、上部層2cにおける結晶格子を揃えることができる。この結果、InP層からなるメタモルフィックバッファ上部層2cの上には、前記活性層であるInP系材料からなる化合物半導体層3〜6を結晶性よく成長させることができる。また、コレクタ層3がインジウム・ガリウム・ヒ素からなるシングルへテロバイポーラトランジスタ(SHBT)であってもよい。
エミッタキャップ層6とエミッタ層5は、フォトリソグラフィとエッチングとによってメサ形状に加工され、エミッタメサを形成し、ベース層4とコレクタ層3も同様にメサ形状に加工され、ベース・コレクタメサを形成している。
電極は、エミッタキャップ層6に接してエミッタ電極9が設けられ、ベース層4に接してベース電極8が設けられ、メタモルフィックバッファ層の上部層2cに接して、前記電極であるコレクタ電極7が設けられている。メタモルフィックバッファ層2a〜2cは、結晶成長中における不純物ドープ法によって、前記不純物であるn型不純物の濃度が1×1019/cm3以上から1×1020/cm3程度であるように形成されており、従来のサブコレクタ層と同等またはそれ以上の導電性を有している。このため、メタモルフィックバッファ層2a〜2cは、サブコレクタ層に代わってコレクタ電流をスムーズにコレクタ電極7へ導く役割を果たすことができる。
このため、本実施の形態に基づくメタモルフィックHBT10では、サブコレクタ層が不要になり、層構成が簡素化すると共に、サブコレクタ層による熱伝導性の低下を無くすことができる。この結果、メタモルフィックHBT10の放熱性を改善することができ、パワーデバイスとして用いたときの高出力化と消費電力の低減、および温度変動による特性劣化の低減が可能となる。また、温度変動によるトランジスタ特性の変動や熱暴走が抑制され、信頼性が向上する。この結果、バラスト抵抗などが不必要になるので、製造プロセス工程数を削減することができ、生産性を向上させ、製造コストを下げることができる。
また、上記の構成とすることで、機械的強度に優れ、比較的安価なガリウム・ヒ素基板1の上に、メタモルフィックバッファ層2a〜2cを介して、高周波特性に優れたインジウム・リン系半導体デバイス3〜6を製造歩留まり良く形成することができ、高周波特性に優れたヘテロ接合半導体装置を低い製造コストで得ることができる。
電極7〜9の材料としては、それぞれが接する半導体層とオーミック接触を形成できる材料であればよい。例えば、図1の拡大図に示すように、チタン、白金および金がこの順に積層されたTi/Pt/Auの3層構造などからなるのがよく、各層の厚さを、それぞれ、50nm/50nm/200nmとするのがよい。このような積層構造にすることで、下地の半導体層に対する密着性とオーミック接触性とを実現できる。例えば、コレクタ電極7とメタモルフィックバッファ層2cとの間のコンタクト抵抗を、望ましい0.1Ωmm以下に抑えることができる。
図2と図3は、実施の形態1に基づくHBT10の作製工程のフローを示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、半絶縁性基板1として、例えば、ガリウム・ヒ素基板を用意する。その上に、MBE法またはMOCVD法を用いたエピタキシャル成長法によって、メタモルフィックバッファ構成材料層12、コレクタ構成材料層13、ベース構成材料層14、エミッタ構成材料層15、およびエミッタキャップ構成材料層16を形成する。
一例を挙げれば、各層の詳細は次の通りである。すなわち、メタモルフィックバッファ構成材料層12は、1×1019/cm3以上から1×1020/cm3程度に不純物が高濃度にドープされたn+型InxGa1-xAs層で、GaAs基板1と接するメタモルフィックバッファ構成材料層下部層12aの最下部では、インジウムの割合xをx≒0と小さくし、GaAs基板1と格子整合させるが、下部層12aから中間層12bを経て上部層12cへ積層する間にxを連続的に徐々に増加させ、上部層12cの最上部では、x≒0.50とし、格子定数をインジウム・リン系材料と格子整合できる大きさにする。バッファ層2の厚さは、1〜2μm程度とする。InGaAs層は、GaAs基板1の上にメタモルフィックバッファ構成材料層12として形成された場合、転位の発生密度が最も少ないという利点がある。
また、コレクタ構成材料層13は1×1016/cm3の不純物濃度を有するn-型InP層とし、厚さ500nmとする。ベース構成材料層14は1×1019/cm3以上の不純物濃度を有するp+型InGaAs層とし、厚さ75nmとする。エミッタ構成材料層15は1×1017/cm3のn-型不純物濃度を有するInP層とし、厚さ125nmとする。エミッタキャップ構成材料層16は1×1019/cm3以上の不純物濃度を有するn+型InGaAs層とし、厚さ50nmとする。
この際、各層の不純物は、結晶成長中における不純物ドープ法によって導入する。例えば、メタモルフィックバッファ構成材料層12のn型不純物として、ケイ素SiやゲルマニウムGeなどを、シラン(SiH4)ガスを熱分解することなどによって導入する。
また、メタモルフィックバッファ構成材料層12を、n+型InP層を積層して形成してもよい。InP層は熱伝導性が三元混晶に比べて大きいという利点がある。InP層はGaAs基板1と格子定数の不整合率が大きいので、GaAs基板1に近い下部層12aでは格子欠陥は多くなるが、メタモルフィックバッファ層が積層されていく間に歪みを吸収し、転位が上部層12cに伝わるのを防止して、上部層12cにおける結晶格子を揃えることができる。この結果、InP層からなるメタモルフィックバッファ構成材料層12の上部層12cの上には、前記活性層として、InP系材料からなる化合物半導体構成材料層13〜16を結晶性よく成長させることができる。
次に、図2(b)に示すように、フォトレジスト51をフォトリソグラフィによってパターニングして形成し、このフォトレジスト51をマスクとしてエミッタキャップ構成材料層16とエミッタ構成材料層15とを選択的にエッチングして、エミッタキャップ層6とエミッタ層5からなるエミッタメサを形成する。
次に、図2(c)に示すように、フォトレジスト52をフォトリソグラフィによってパターニングして形成し、このフォトレジスト52をマスクとしてベース構成材料層14とコレクタ構成材料層13とを選択的にエッチングして、ベース層4およびコレクタ層3からなるからなるベース・コレクタメサを形成する。
次に、図2(d)に示すように、フォトレジスト53をフォトリソグラフィによってパターニングして形成し、基板1が露出するまで、このフォトレジスト53をマスクとして選択的にメタモルフィックバッファ構成材料層12をエッチングして、メサ形状のメタモルフィックバッファ層2を形成し、素子間を電気的に分離する。本実施形態では、メタモルフィックバッファ構成材料層12に導電性があるため、素子間を分離するためには、素子間の領域に存在するメタモルフィックバッファ構成材料層12を完全に除去する必要がある。
次に、図3(e)〜(g)に示すように、リフトオフ法によって、コレクタ電極7、ベース電極8、エミッタ電極9の各電極を形成する。すなわち、まず、図3(e)に示すように、全面に塗布法などによってフォトレジスト層を形成した後、フォトリソグラフィによってパターニングして、コレクタ電極7、ベース電極8およびエミッタ電極9を形成する領域以外を被覆するマスク層54を形成する。
次に、図3(f)に示すように、蒸着法などによって全面に、例えばチタン、白金および金がこの順に積層されたTi/Pt/Auの3層構造からなる電極材料層17を、各層の厚さが例えば50nm/50nm/200nmになるように形成する。次に、図3(g)に示すように、マスク層54を溶解除去することにより、その上に堆積した電極材料層17を除去して、コレクタ電極7、ベース電極8およびエミッタ電極9となる電極材料層17のみを残す。電極を上記のような積層構造にすることで、下地の半導体層に対する密着性とオーミック接触性とを実現することができる。例えば、コレクタ電極7とメタモルフィックバッファ層2cとの間のコンタクト抵抗を、望ましい0.1Ωmm以下に抑えることができる。
次に、必要なら、図3(h)に示すように基板1を切断して、メタモルフィックHBT10を個片化する。或いは、基板1を共通基板として有する複数のメタモルフィックHBT10からなる半導体装置を形成するようにしてもよい。この後、引き続いて、従来の公知の作製方法によって配線工程や保護膜の形成などの後工程を行う。
上述したように、本実施の形態に基づくヘテロ接合半導体装置の製造方法は、確立された半導体技術のみを用いているので、メタモルフィックHBT10を効率よく確実に製造することができる。
実施の形態2
実施の形態2は、主として請求項1、2、9および10に記載したヘテロ接合半導体装置、および請求項15に記載したヘテロ接合半導体装置の製造方法に関わる例として、InP系メタモルフィックHBT20およびその製造方法について説明する。実施の形態2では、実施の形態1と同様、前記メタモルフィックバッファ層を構成する結晶層を成長させながら前記不純物を導入する方法を用いるが、バッファ層の全部ではなく、前記活性層に接する半導体層にだけ不純物を導入する点が実施の形態1と異なっている。それ以外については実施の形態1と全く同じであるので、主として相違点について説明する。
図4は、実施の形態2に基づくメタモルフィックHBT20の構造を示す断面図である。HBT20では、HBT10と同様、半絶縁性基板1の上に、エピタキシャル成長法によってメタモルフィックバッファ層2d〜2f、コレクタ層3、ベース層4、エミッタ層5、およびエミッタキャップ層6が順次積層され、フォトリソグラフィとエッチングとによってメサ形状に加工されている。そして、前記電極であるコレクタ電極7、ベース電極8およびエミッタ電極9が、それぞれ、メタモルフィックバッファ層2f、ベース層4およびエミッタキャップ層6に接して設けられている。
各層の材料や不純物濃度や膜厚は、実施の形態1と次の点を除いて同じである。すなわち、実施の形態1のメタモルフィックHBT10では、メタモルフィックバッファ層2a〜2cの全部が高濃度にドープされているのに対し、本実施の形態のメタモルフィックHBT20では、コレクタ層3に接し、コレクタ電極7が設けられているメタモルフィックバッファ上部層2fにだけ不純物が高濃度にドープされ、メタモルフィックバッファ中間層2dおよび下部層2eには不純物がドープされていない。その他は実施の形態1と同じであるので、ここで各層の詳細を繰り返し説明することは省略する。
図5と図6は、実施の形態2に基づくHBT20の作製工程のフローを示す断面図である。
まず、図5(a)に示すように、実施の形態1と同様に、ガリウム・ヒ素基板などの半絶縁性基板1の上に、MBE法またはMOCVD法を用いたエピタキシャル成長法によって、メタモルフィックバッファ構成材料層12、コレクタ構成材料層13、ベース構成材料層14、エミッタ構成材料層15、およびエミッタキャップ構成材料層16を形成する。
この際、実施の形態1では、メタモルフィックバッファ構成材料層12a〜12cの結晶成長中に不純物ドープ法によって全層に不純物を導入したのに対し、本実施の形態では、メタモルフィックバッファ構成材料層12dおよび12eの結晶成長中には不純物の導入を行わず、メタモルフィックバッファ構成材料層12fの結晶成長中にのみ不純物を導入して、不純物が高濃度にドープされたメタモルフィックバッファ構成材料層12fを形成する。
次に、実施の形態1と同様に、図5(b)および図5(c)に示す工程で、フォトリソグラフィとエッチングによって、エミッタキャップ層6とエミッタ層5からなるエミッタメサ、およびベース層4およびコレクタ層3からなるからなるベース・コレクタメサを形成する。
次に、図5(d)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングによってメタモルフィックバッファ構成材料層12d〜12fをパターニングして、メサ形状のメタモルフィックバッファ層2d〜2fを形成し、素子間を電気的に分離する。本実施形態では、メタモルフィックバッファ構成材料層12fには導電性があるが、メタモルフィックバッファ構成材料層12dおよび12eには導電性がないので、素子間を分離するためには、素子間の領域に存在するメタモルフィックバッファ構成材料層12fを除去すれば十分で、素子間の領域に存在するメタモルフィックバッファ構成材料層12dおよび12eを残してもよい。
次に、実施の形態1と同様に、図6(e)〜(g)に示すように、リフトオフ法によって、コレクタ電極7、ベース電極8、エミッタ電極9の各電極を形成する。次に、必要なら、図6(h)に示すように基板1を切断して、メタモルフィックHBT20を個片化する。或いは、基板1を共通基板として有する複数のメタモルフィックHBT20からなる半導体装置を形成するようにしてもよい。この後、引き続いて、従来の公知の作製方法によって配線工程や保護膜の形成などの後工程を行う。
上記メタモルフィックHBT20のメタモルフィックバッファ上部層2fは、結晶成長中における不純物ドープ法によって、前記不純物であるn型不純物の濃度が1×1019/cm3以上から1×1020/cm3程度であるように形成されており、従来のサブコレクタ層と同等またはそれ以上の導電性を有している。このため、メタモルフィックバッファ上部層2fは、サブコレクタ層に代わってコレクタ電流をスムーズにコレクタ電極7へ導く役割を果たすことができる。この点で本実施の形態は、実施の形態1と本質的な違いは無い。
このため、メタモルフィックHBT20ではサブコレクタ層が不要になり、層構成が簡素化すると共に、サブコレクタ層による熱伝導性の低下を無くすことができる。この結果、メタモルフィックHBT20の放熱性を改善することができ、パワーデバイスとして用いたときの高出力化と消費電力の低減、および温度変動による特性劣化の低減が可能となる。また、温度変動によるトランジスタ特性の変動や熱暴走が抑制され、信頼性が向上する。この結果、バラスト抵抗などが不必要になるので、製造プロセス工程数を削減することができ、生産性を向上させ、製造コストを下げることができる。
また、実施の形態1と同様、機械的強度に優れ、比較的安価なガリウム・ヒ素基板1の上に、メタモルフィックバッファ層2d〜2fを介して、高周波特性に優れたインジウム・リン系半導体デバイス3〜6を製造歩留まり良く形成することができ、高周波特性に優れたヘテロ接合半導体装置を低い製造コストで得ることができる。
本実施の形態に基づくヘテロ接合半導体装置の製造方法は、確立された半導体技術のみを用いているので、メタモルフィックHBT20を効率よく確実に製造することができる。
実施の形態3
実施の形態3は、主として請求項1、2、9および10に記載したヘテロ接合半導体装置、および請求項15に記載したヘテロ接合半導体装置の製造方法に関わる例として、InP系メタモルフィックHBT30およびその製造方法について説明する。
実施の形態3では、実施の形態2と同様、前記メタモルフィックバッファ層を構成する結晶層のうち、前記活性層に接する半導体層にだけ前記不純物を導入する。しかし、実施の形態2では、前記メタモルフィックバッファ層を成長させながら前記不純物を導入する方法を用いて、前記半導体層の全層に前記不純物を導入するのに対し、実施の形態3では、前記メタモルフィックバッファ層を形成した後、不純物拡散法またはイオン注入法によって、前記半導体層の途中深さまで前記不純物を導入する。
図7は、実施の形態3に基づくメタモルフィックHBT30の構造を示す断面図である。HBT30では、HBT10や20と同様、半絶縁性基板1の上に、エピタキシャル成長法によってメタモルフィックバッファ層2g〜2i、コレクタ層3、ベース層4、エミッタ層5、およびエミッタキャップ層6が順次積層され、フォトリソグラフィとエッチングとによってメサ形状に加工されている。そして、前記電極であるコレクタ電極7、ベース電極8およびエミッタ電極9が、それぞれ、メタモルフィックバッファ層2i、ベース層4およびエミッタキャップ層6に接して設けられている。
メタモルフィックHBT30では、メタモルフィックHBT20と同様、メタモルフィックバッファ層の下部層2gおよび中間層2hには不純物がドープされていない。一方、コレクタ層3に接し、コレクタ電極7が設けられているメタモルフィックバッファ上部層2iには相違があり、メタモルフィックHBT20では、上部層2iの全層に前記不純物がドープされているのに対し、メタモルフィックHBT30では、上部層2iの途中深さまで前記不純物が高濃度にドープされている領域2jが形成されている。その他の各層の材料や不純物濃度や膜厚は、実施の形態1および2と同じであり、説明は省略する。
図8と図9は、実施の形態3に基づくHBT30の作製工程のフローを示す断面図である。
まず、図8(a)に示すように、半絶縁性基板1として、例えば、ガリウム・ヒ素基板を用意する。その上に、MBE法またはMOCVD法を用いたエピタキシャル成長法によって、メタモルフィックバッファ構成材料層12g〜12iを形成する。この際、実施の形態1または2と異なり、結晶成長中のメタモルフィックバッファ構成材料層12g〜12iに不純物を導入することはない。
次に、シランガスなどを用いた不純物拡散法、または図8(b)に示すケイ素イオンSi+などのイオン注入によって不純物を導入し、メタモルフィックバッファ構成材料層12iの表面から途中深さまでの領域に、不純物が高濃度にドープされた領域12jを形成する。この後、活性化アニール処理を行い、領域12jの不純物濃度が1×1019/cm3以上から1×1020/cm3程度になるようにする。
次に、図8(c)に示すように、再びMBE法またはMOCVD法を用いたエピタキシャル成長法によって、メタモルフィックバッファ構成材料層12iの上に、コレクタ構成材料層13、ベース構成材料層14、エミッタ構成材料層15、およびエミッタキャップ構成材料層16を形成する。
この後の工程は、実施の形態2と同様である。
すなわち、まず、図8(d)および図8(e)に示す工程で、フォトリソグラフィとエッチングによって、エミッタキャップ層6とエミッタ層5からなるエミッタメサ、およびベース層4およびコレクタ層3からなるからなるベース・コレクタメサを形成する。
次に、図9(f)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングによってメタモルフィックバッファ構成材料層12g〜12iをパターニングして、メサ形状のメタモルフィックバッファ層2g〜2iを形成し、素子間を電気的に分離する。この際、素子間を分離するためには、素子間の領域に存在するメタモルフィックバッファ構成材料層12iの導電領域12jを除去すれば十分であり、素子間の領域に存在する、導電性のないメタモルフィックバッファ構成材料層12gおよび12hなどを残してもかまわない。
次に、図9(g)および(h)に示すように、リフトオフ法によって、コレクタ電極7、ベース電極8、エミッタ電極9の各電極を形成する。次に、必要なら、図9(i)に示すように、基板1を切断してメタモルフィックHBT30を個片化する。或いは、基板1を共通基板として有する複数のメタモルフィックHBT30からなる半導体装置を形成するようにしてもよい。この後、引き続いて、従来の公知の作製方法によって配線工程や保護膜の形成などの後工程を行う。
上記メタモルフィックバッファ上部層2iに形成した、前記不純物が高濃度にドープされた領域2jは、不純物拡散法またはイオン注入法によって、前記不純物の濃度が1×1019/cm3以上から1×1020/cm3程度であるように形成されており、従来のサブコレクタ層と同等またはそれ以上の導電性を有している。このため、前記不純物が高濃度にドープされた導電領域2jは、サブコレクタ層に代わってコレクタ電流をスムーズにコレクタ電極7へ導く役割を果たすことができる。この点で本実施の形態は、実施の形態1および2と本質的な違いは無い。
このため、メタモルフィックHBT30ではサブコレクタ層が不要になり、層構成が簡素化すると共に、サブコレクタ層による熱伝導性の低下を無くすことができる。この結果、メタモルフィックHBT30の放熱性を改善することができ、パワーデバイスとして用いたときの高出力化と消費電力の低減、および温度変動による特性劣化の低減が可能となる。また、温度変動によるトランジスタ特性の変動や熱暴走が抑制され、信頼性が向上する。この結果、バラスト抵抗などが不必要になるので、製造プロセス工程数を削減することができ、生産性を向上させ、製造コストを下げることができる。
また、実施の形態1および2と同様、機械的強度に優れ、比較的安価なガリウム・ヒ素基板1の上に、メタモルフィックバッファ層2g〜2iを介して、高周波特性に優れたインジウム・リン系半導体デバイス3〜6を製造歩留まり良く形成することができ、高周波特性に優れたヘテロ接合半導体装置を低い製造コストで得ることができる。
本実施の形態に基づくヘテロ接合半導体装置の製造方法は、確立された半導体技術のみを用いているので、メタモルフィックHBT30を効率よく確実に製造することができる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明のヘテロ接合半導体装置及びその製造方法は、種々の電子回路に用いられ、その高速化および高集積化を実現するIII−V族化合物半導体によるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)などの半導体装置及びその製造方法として用いられ、特にパワーデバイスの高性能化や高信頼性化やコスト化に貢献することができる。
本発明の実施の形態1に基づくメタモルフィックHBTの構造を示す断面図である。 同、メタモルフィックHBTの作製工程のフローを示す断面図である。 同、メタモルフィックHBTの作製工程のフローを示す断面図である。 本発明の実施の形態2に基づくメタモルフィックHBTの構造を示す断面図である。 同、メタモルフィックHBTの作製工程のフローを示す断面図である。 同、メタモルフィックHBTの作製工程のフローを示す断面図である。 本発明の実施の形態3に基づくメタモルフィックHBTの構造を示す断面図である。 同、メタモルフィックHBTの作製工程のフローを示す断面図である。 同、メタモルフィックHBTの作製工程のフローを示す断面図である。 従来のメタモルフィックHBTの構造を示す断面図である。 室温のインジウム・ガリウム・ヒ素三元系InxGa1-xAsにおける、インジウムの割合xと熱伝導率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1…半絶縁性基板(GaAs基板など)、
2…メタモルフィックバッファ層(InGaAs層など)、
2a〜2c、2f…高濃度にドープされたメタモルフィックバッファ層(n+型)、
2d、2e、2g〜2i…ドープされていないメタモルフィックバッファ層、
2j…メタモルフィックバッファ上部層に形成された、高濃度にドープされた領域、
3…コレクタ層(n-型InP層)、4…ベース層(p+型InGaAs層)、
5…エミッタ層(n-型InP層)、6…エミッタキャップ層(n+型InGaAs層)、
7…コレクタ電極、8…ベース電極、9…エミッタ電極、
10…メタモルフィックHBT、
12a〜12c、12f…高濃度にドープされたメタモルフィックバッファ構成材料層、
12d、12e、12g〜12i…ドープされていないメタモルフィックバッファ構成材料層、12j…メタモルフィックバッファ構成材料上部層に形成された、高濃度にドープされた領域、13…コレクタ構成材料層、14…ベース構成材料層、
15…エミッタ構成材料層、16…エミッタキャップ構成材料層、17…電極材料層、
20、30…メタモルフィックHBT、51、52、53…フォトレジスト、
54…マスク層、100…従来のメタモルフィックHBT、
102a〜102c…メタモルフィックバッファ層、107…コレクタ電極、
110…サブコレクタ層(n+型InGaAs層)

Claims (16)

  1. 基体上にメタモルフィックバッファ層が形成され、その上に活性層が形成されているヘテロ接合半導体装置において、
    前記メタモルフィックバッファ層を構成する層のうち、少なくとも、前記活性層に接 する半導体層に高濃度の不純物が導入され、この高濃度不純物含有層に接して電極が設 けられている
    ことを特徴とする、ヘテロ接合半導体装置。
  2. 前記活性層が、少なくとも、コレクタ層、ベース層及びエミッタ層からなり、前記電極がコレクタ電極であるバイポーラトランジスタとして構成されている、請求項1に記載したヘテロ接合半導体装置。
  3. 前記メタモルフィックバッファ層がインジウム・リンInPと格子整合する、請求項1又は2に記載したヘテロ接合半導体装置。
  4. 前記基体がガリウム砒素GaAsからなる、請求項3に記載したヘテロ接合半導体装置。
  5. 前記メタモルフィックバッファ層がインジウム・リンInP、インジウム・ガリウム砒素InGaAs或いはインジウム・アルミニウム砒素InAlAs、又はこれらの材料の組み合わせで構成されている、請求項4に記載したヘテロ接合半導体装置。
  6. 前記コレクタ層、前記ベース層及び前記エミッタ層が、インジウム・リンと格子整合する材料からなる、請求項5に記載したヘテロ接合半導体装置。
  7. 前記コレクタ層がインジウム・リンからなり、前記ベース層がインジウム・ガリウム砒素からなり、前記エミッタ層がインジウム・リンからなり、エミッタキャップ層がインジウム・ガリウム砒素からなる、請求項6に記載したヘテロ接合半導体装置。
  8. 前記メタモルフィックバッファ層の全部に、前記不純物が導入されている、請求項1に記載したヘテロ接合半導体装置。
  9. 前記メタモルフィックバッファ層の一部に、前記不純物が導入されている、請求項1に記載したヘテロ接合半導体装置。
  10. 前記メタモルフィックバッファ層におけるインジウム濃度が、その厚さ方向において前記基体側から前記活性層側に向かって連続的又は段階的に増加しており、前記活性層に接する、インジウム濃度が最も高い半導体層において、その全層又はその途中深さまで前記不純物が導入されている、請求項9に記載したヘテロ接合半導体装置。
  11. 結晶成長中における不純物ドープ法、又は、結晶成長後の拡散法或いはイオン打ち込み法によって前記不純物が導入されている、請求項1に記載したヘテロ接合半導体装置。
  12. 前記不純物の濃度が1×1019/cm3以上である、請求項1に記載したヘテロ接合半導体装置。
  13. 前記不純物がn型の不純物である、請求項1に記載したヘテロ接合半導体装置。
  14. 前記コレクタ電極が、チタン、白金及び金がこの順に積層されたTi/Pt/Auの3層構造からなる、請求項2に記載したヘテロ接合半導体装置。
  15. 請求項1に記載したヘテロ接合半導体装置の製造方法であって、
    前記基体上に前記メタモルフィックバッファ層を形成する工程と、
    その上に前記活性層を形成する工程と、
    前記メタモルフィックバッファ層を構成する層のうち、少なくとも、前記活性層に接 する半導体層に高濃度の不純物を導入する工程と
    を有する、ヘテロ接合半導体装置の製造方法。
  16. 請求項2〜14のいずれか1項に記載したヘテロ接合半導体装置を製造する、請求項15に記載したヘテロ接合半導体装置の製造方法。
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