JP2001156301A - 共鳴トンネル装置 - Google Patents

共鳴トンネル装置

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JP2001156301A
JP2001156301A JP33354999A JP33354999A JP2001156301A JP 2001156301 A JP2001156301 A JP 2001156301A JP 33354999 A JP33354999 A JP 33354999A JP 33354999 A JP33354999 A JP 33354999A JP 2001156301 A JP2001156301 A JP 2001156301A
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quantum well
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Koji Tsukada
浩司 塚田
Hiroyuki Ueda
博之 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常温で高速動作し、ピーク電流/バレー電流比
の大きい共鳴トンネル装置を提供する。 【解決手段】GaAs基板上に形成したバッファ層、量
子井戸層、及び障壁層からなる共鳴トンネル装置であ
る。メタモルフィックバッファ層20を複数のIn x
1-x As層で構成する。Inの組成比xを例えば0.
1から0 .5 までステップ的に変化させる。障壁層4
1、42はInAlAs、量子井戸層50はInGaA
sで形成する。メタモルフィックバッファ層を用いてい
るので、その上に形成する量子井戸構造の結晶性が良く
なる共に、Inの組成比を大きくすることができるた
め、井戸層と障壁層との電位障壁を大きくすることが可
能となる。よって、常温動作が可能となり、ピーク電流
/バレー電流比も大となるAs基板上に連続して結晶成
長せられ、全体としての結晶性が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上に形
成された量子井戸構造を有する共鳴トンネル装置に関す
る。特に、半導体基板上にメタモルフィックバッファ層
を形成する事により、室温で高い電流密度と高いピーク
電流/バレー電流比を実現する共鳴トンネル装置に関す
る。本発明は、数十GHz〜百数十GHz動作の高周波デバ
イスに適用できる。又、例えば、ピーク電圧、バレー電
圧を論理上の1、0に対応させる高速論理回路に適用で
きる。
【0002】
【従来の技術】従来より、GaAs基板又はInP基板
を用いた共鳴トンネルダイオードがある。例えば、特開
平10−65186号公報に開示の共鳴トンネルダイオ
ードがその一例である。これは、n型GaAs基板上に
InAs(インジュウム砒素)エミッタ層、AlSb
(アルミニュウムアンチモン)の第1障壁層、p型Ga
Sb(ガリュウムアンチモン)の量子井戸層、AlSb
の第2障壁層、InAsのコレクタ層から構成されてい
る。そして、p型GaSb量子井戸層内の軽い正孔の基
準準位を、n型InAsエミッタ層内の伝導帯の下端の
直上とすることで、ピーク電流/バレー電流比を低下さ
せることなくピーク電流密度を向上させたものである。
【0003】又、他には特開平10−84121号公報
に開示のヘテロ接合半導体装置、J.Appl.Phys.67(5
) ,11Mar .1990 p2643に開示された共鳴トンネル装
置がある。これは、何れもInP基板を用いたヘテロ接
合型の共鳴トンネルデバイスであり、InP基板を採用
することによりInの組成比を上げ、ピーク電流密度の
上昇を図ったものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】共鳴トンネルダイオー
ドを高周波デバイスに応用するためには、基板にビアホ
ールを設けてダイオードの1方の端子を基板直下のアー
ス電極と接続する必要がある。これは、配線の誘導成分
を低減させ、伝送損失を低減させるためである。しかし
ながら、上記InP基板は脆く又エッチングが困難であ
るため、それへのビアホール形成は容易ではない。又、
InP基板は、大口径の結晶作製が困難であり、その結
果、作製されるデバイスがコスト高になるという問題も
ある。即ち、従来の構造では、InP基板を例えば高周
波用のMMIC(MonolithicMicrowave Integrated Ci
rcuits)に適用することは困難であった。
【0005】又、上記特開平10−65186号公報に
開示の共鳴トンネルダイオードでは、ビアホールは形成
されておらず、上述した誘導成分による損失を免れな
い。又、バッファ層として使用したInGaAsのIn
の組成比を0.2以上に高めると、格子定数のずれが大
きくなり、その結果、結晶欠陥が増えて正常に結晶層が
成長しなくなるという不都合がある。即ち、さらなる電
流密度の向上を達成するものではない。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の目的は、半導体基板(例え
ば、GaAs基板)上に、例えばInを含んだメタモル
フィックバッファ層を形成することにより、室温で高い
電流密度と高いピーク電流/バレー電流比を実現する共
鳴トンネルダイオードを提供することである。又、他の
目的は、その半導体基板にビアホールを形成して、その
一端を裏面の電極と導通させて、誘導損失を低減し高周
波に適用可能な共鳴トンネル装置とすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1に記載の共鳴トンネル装置は、半導体基板上
に形成され、バッファ層、量子井戸層、及び該量子井戸
層を挟む障壁層からなる共鳴トンネル装置であって、そ
のバッファ層がメタモルフィックバッファ層であること
を特徴とする。ここで、共鳴トンネル装置とは上記層構
造を有するダイオード、トランジスタ等、又はそれらを
組み合わせた半導体装置を言う。
【0008】又、請求項2に記載の共鳴トンネル装置
は、半導体基板が半絶縁性のGaAs基板であり、メタ
モルフィックバッファ層がInGaAs、障壁層がIn
AlAs、量子井戸層がInGaAsであることを特徴
とする。
【0009】又、請求項3に記載の共鳴トンネル装置に
よれば、メタモルフィックバッファ層は複数のInx
1-x As層からなり、その複数のInx Ga1-x As
層のIn組成比xは、その濃度が0から0 .5 までステ
ップ的に変化していることを特徴とする。
【0010】又、請求項4に記載の共鳴トンネル装置に
よれば、メタモルフィックバッファ層と障壁層間に形成
されたコンタクト層は半導体基板を穿って形成されたビ
アホールを通じて基板裏面に形成された電極と導通して
いることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用及び効果】請求項1に記載の共鳴トンネル
装置は、そのバッファ層がメタモルフィック層からな
る。例えば、共鳴トンネル装置である共鳴トンネルダイ
オードは、例えばGaAs基板上で、例えばInを導入
したInGaAsとAlGaAsとのヘテロ接合で形成
できる。この場合、Inの組成比は0.25程度までし
か上げられない。これはInGaAsとGaAsの格子
定数が異なるため、GaAs基板上へのInGaAsの
結晶成長が困難なためである。
【0012】本発明の共鳴トンネル装置は、バッファ層
をメタモルフィックバッファ層としている。メタモルフ
ィックバッファ層とは、結晶を構成する原子の組成比が
徐々に変化した変成層の意味である。このメタモルフィ
ックバッファ層では、その格子定数も徐々に変化するた
め、その結晶成長が可能である。そして、そのメタモル
フィックバッファ層の上には、ある原子、例えばInの
組成比を大きくした組成の化合物半導体、例えば、In
0.5 Ga0.5 Asを結晶性良く形成することが可能とな
る。従って、障壁層を例えば、AlGaAsとすれば、
電位障壁を大きくとることががきるために、ピーク電流
/バレー電流比を大きくすることが可能となる。
【0013】又、請求項2に記載の共鳴トンネル装置に
よれば、半導体基板が半絶縁性のGaAs基板からな
り、メタモルフィックバッファ層がInGaAs、障壁
層がInAlAs、量子井戸層がInGaAsからな
る。一般に、GaAs基板で通常作られるGaAs/A
lGaAsのヘテロ構造の共鳴トンネル装置は、その動
作には例えば液体窒素温度が必要である。これは、Ga
AsとAlGaAsとの伝導帯のエネルギー準位差△Ec
が0.3eVと小さいためである。エネルギー準位差△
Ecが小さいと、熱エネルギーにより電位障壁が障壁とし
て機能しないためである。
【0014】本発明では、Inを導入したInGaAs
とInAlAsのへテロ接合を採用している。これによ
り、エネルギー準位差△Ecが0.5eV程度になる。従
って、半導体の室温動作が可能となる。又、Inの導入
により電子の移動度が高くなり、注入による電子伝導速
度も高くなる。これにより、高い周波数への適用が可能
となる。
【0015】又、請求項3に記載の共鳴トンネル装置に
よれば、メタモルフィックバッファ層は複数のInx
1-x As層からなり、Inの組成比xは0から0 .5
までステップ的に変化させている。例えば、0.05ず
つ0.5まで変化させている。この場合において、バッ
ファ層の導電率を向上させるために、n型ドーパントを
例えば約5 ×1018cm-3程度に添加してn伝導型として
も良い。組成比をステップ的に変化させることで、格子
定数が各ステップ毎に徐々に変化した結晶となる。これ
により、メタモルフィックバッファ層上に、結晶性が良
く電位障壁が大きくなる量子井戸構造を形成することが
できる。このステップ構造は、例えばMBE等の気相成
長技術等により容易に、又精度良く作製できる。よっ
て、性能が安定した共鳴トンネル装置となる。
【0016】又、請求項4に記載の共鳴トンネル装置に
よれば、メタモルフィックバッファ層と障壁層間に形成
されたコンタクト層は半導体基板を穿って形成されたビ
アホールを通じて基板裏面に形成された電極に接続して
いる。一般に、GaAsを使用した高周波用MMICで
は基板裏面をアースにする。例えば、トランジスタのソ
ース電極を基板を穿った穴(ビアホール)を通して接地
する。これはソース電極からの配線が長いとインダクタ
ンス成分が増大し、これが高周波では抵抗として働き、
特性の劣化を招くからである。本発明の共鳴トンネル装
置は、一方の電極であるコンタクト層をビアホールを通
して、裏面のアース電極に接続している。よって、他の
基板に対する電気的接続が容易とななる。即ち、この共
鳴トンネル装置はセラミックやテフロンなどの他の高周
波用基板上に容易に搭載が可能となり、数十GHzから
百数十GHzの範囲で動作する発振器、逓倍器、混合器
(ミキサ)等のハイブリッド回路を容易に製造すること
が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明の実
施例を図面に基づいて説明する。図1に本発明の共鳴ト
ンネル装置の構成断面図を示す。本実施例では、共鳴ト
ンネルダイオードを説明する。本発明の共鳴トンネルダ
イオードは、主に半導体基板である半絶縁性GaAs基
板10、その上に形成されたGaAsから成るバッファ
層15、その上に順次形成されれ、Inの組成比が段階
的に増加するInx Ga1-x Asからなるメタモルフィ
ックバッファ層20、In0.5 Ga0.5 Asから成る第
1コンタクト層31、In0.5 Ga0.5 Asのスぺーサ
層31a、In0.5 Ga0.5 Asのスペーサ層31b、
In0.5 Al0.5 Asの第1障壁層41、In0.5 Ga
0.5 Asの量子井戸層50、In0.5 Al0.5 Asの第
2障壁層42、In0.5 Ga0.5Asのスペーサ層32
a、In0.5 Ga0.5 Asのスぺーサ層32b、In
0.5Ga0.5 Asのキャップ層32から構成される。
【0018】その製造方法は、MBE(分子線エピタキ
シー)装置を用いた気相成長法であり、製造工程は以下
の通りである。先ず、成長温度600℃で半絶縁性Ga
As基板上10にGaAsバッファ層15を成長させ
る。次いで、400℃以下で、メタモルフィックバッフ
ァ層20を成長させる。メタモルフィック層とは格子定
数を徐々に変化させた結晶の意味である。本実施例では
メタモルフィックバッファ層20はInx Ga1-x As
であり、Inの組成xは、ステップ的に0 .1〜0.4
5まで0.05毎上げて、順次形成される。形成された
メタモルフィックバッファ層20の詳細を図2に示す。
矢印方向が半絶縁性GaAs基板上10の方向である。
各層の厚さは全て約50nmであり、n型ドーパントが
5×1018/cm3の濃度に添加されている。この構成によ
り、メタモルフィックバッファ層20の格子定数は、結
晶性を保持しつつ半絶縁性GaAs基板上10から徐々
に変化し、第1コンタクト層31に至る。即ち、半絶縁
性GaAs基板上10から格子定数は異なるものの連続
して結晶成長せられ、メタモルフィックバッファ層20
の結晶性は損こなわれない。従って、メタモルフィック
バッファ層20上に形成する量子井戸構造の結晶性を向
上させ、且つ、In組成比の高い量子井戸構造にするこ
とができるために、井戸層と障壁層との電位障壁を大き
くすることが可能となる。又、量子井戸構造はInで構
成されていることから、電気移動度が高く、拡散速度が
高く、拡散電流密度を向上させることができ、高周波に
適した素子となる。
【0019】メタモルフィックバッファ層20に続い
て、n+ −In0.5 Ga0.5 Asから成る厚さ100n
mの第1コンタクト層31、n- −In0.5 Ga0.5
sから成る厚さ10nmのスぺーサ層31a、i−In
0.5 Ga0.5 Asから成る厚さ1.5nmのスペーサ層
31bを成長させる。尚、第1コンタクト層31には、
n型ドーパントが5×1018/cm3の濃度に添加されてお
り、スペーサ層31aには、n型ドーパントが5×10
17/cm3の濃度に添加されており、スペーサ層31bは不
純物無添加である。次に、アンドープで厚さ4.0nm
のIn0.5 Al0. 5 Asの第1障壁層41、アンドープ
で厚さ6.0nmのIn0.5 Ga0.5 Asから成る量子
井戸層50、アンドープで厚さ4.0nmのIn0.5
0.5 Asの第2障壁層42を成長する。次に、i−I
0.5 Ga0.5 Asから成る厚さ1.5nmのスペーサ
層32a、n- −In0.5 Ga0.5 Asから成る厚さ1
0nmのスぺーサ層32b、n+ −In0.5 Ga0.5
sから成る厚さ500nmのキャップ層32を、順次、
成長させる。尚、キャップ層32には、n型ドーパント
が5×1018/cm3の濃度に添加されており、スペーサ層
32bには、n型ドーパントが5×1017/cm3の濃度に
添加されており、スペーサ層32aは不純物無添加であ
る。共鳴トンネルダイオードを構成する各層の厚さ、組
成比、不純物濃度の詳細を図3に示す。尚、矢印方向が
半絶縁性GaAs基板上10の方向である。
【0020】次に、上記構成の共鳴トンネルダイオード
の動作について説明する。量子井戸層50を2つの障壁
層41、42で挟んだトンネルダイオードは特異な電流
電圧特性を有する。その電流電圧特性を図4に示す。電
圧を徐々に上昇させると、電流は一旦A点でオーバーシ
ュートし、B点で再び上昇する。A点付近の電導は、量
子井戸層50に形成された量子準位が、障壁層41、4
2を挟んで形成された層31、31a、31bのフェル
ミー準位、層42、32a、32bのフェルミー準位と
が同一レベルとなって、共鳴する時に流れるトンネル伝
導によるものである。そして、B点からの電流増加は、
注入電流による伝導によるものである。この現象が、共
鳴トンネルダイオード特有の動作である。この特性は、
様々な高周波素子に応用される。例えば、発振器に応用
できる。この共鳴トンネルダイオードと共振回路を並列
に接続し、共振回路の抵抗成分を負性抵抗r にとると、
共振回路の共振点で発振する。
【0021】本実施例では、より多くのInを有するメ
タモルフィックバッファ層を採用しているので、従来よ
り電流密度の高い共鳴トンネルダイオードとなる。又、
Inの導入により電子の移動度が高くなる。これによ
り、高速動作するダイオードとなる。又、本実施例では
Inを導入したInGaAsとInAlAsのへテロ接
合を採用している。これにより、エネルギー準位差△Ec
が0.5eV程度になって、室温動作が可能となる。
又、A点でのピーク電流とB点でのバレー電流比も増大
できる。以上より、室温で高速動作する共鳴トンネルダ
イオードとなり、容易に、例えば上記高周波用の発振器
等に適用することができる。
【0022】更に、この特性は電圧によって対称性を有
する(図4)。図4においてA点とB点を取りうる2 つ
の状態(論理回路における0、1に対応)とすると、こ
の2点間の遷移時間はきわめて短い。よって、より高速
な論理回路に適用できる。
【0023】(第2実施例)図5に、上記構造を用いた
共鳴トンネルダイオード素子を示す。図は、構成断面図
である。第1実施例に示した共鳴トンネルダイオードを
構成する要素には同じ番号が記してある。本実施例の共
鳴トンネルダイオード素子は、第1実施例の共鳴トンネ
ルダイオードとその両端に形成された電極配線61、6
2からなり、1端の第1コンタクト層31がビアホール
60によって半絶縁性GaAs基板10の裏面に形成さ
れた裏面電極63(アース電位)と接続されていること
が特徴である。
【0024】この製造工程は以下の通りである。先ず、
エピタキシャル層を成長後、InGaAsの第1コンタ
クト層31までリン酸系のウェットエッチング液を用い
てメサエッチングする。次いで、オーミック金属、例え
ばAuGe/Ni/Auをそれぞれ45nm、15nm、200nm厚さに蒸
着し、電極配線61、62を形成する。次いで、半絶縁
性GaAs基板10を裏面より研磨し、その厚さを約15
0 μmとする。その後、両面マスクアライナーで電極配
線62の位置を確定し、その個所に硫酸系のウエットエ
ッチングによって穴を穿つ。即ち、第1コンタクト層3
1に穴を穿ち裏面から配電電極62を露にする。そし
て、裏面よりTi/Auの蒸着及びAuメッキを行い裏面電極
63を形成する。このようにして、共鳴トンネルダイオ
ード素子が形成される。
【0025】この構成は、ダイオードの電極からの配線
を極力短くしインダクタンス成分を低減させ、高周波特
性の劣化を抑制する作用がある。よって、高周波素子へ
の適用が可能である。例えば、数十GHzから百数十G
Hzでの発振器、逓倍器、混合器(ミキサ)などのハイ
ブッリドICへ適用することができる。又、それらを容
易にセラミックやテフロンなどの他の高周波用基板に実
現することができる。
【0026】(変形例)以上、本発明の基本的構造を示
したが、その他様々な変形例が考えられる。例えば、上
述のハイブリッドIC化のためには、第2実施例の構造
では電極面積が小さい場合がある。そのため、図6に示
すように、SiNによるパッシベーション膜とAu等の
配線工程を追加してワイヤ本ディングやリボンボンディ
ングのための一辺が150〜200μm程度のパッド7
0を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる共鳴トンネルダイ
オードの構成断面図。
【図2】本発明の第1実施例に係わるメタモルフィック
バッファ層の詳細構成図。
【図3】本発明の第1実施例に係わる共鳴トンネルダイ
オードの詳細構成図。
【図4】本発明の第1実施例に係わる共鳴トンネルダイ
オードの電流電圧特性図。
【図5】本発明の第2実施例に係わる共鳴トンネルダイ
オード素子の構成断面図。
【図6】本発明の第2実施例の変形例に係わる共鳴トン
ネルダイオード素子の構成断面図。
【符号の説明】
10 半絶縁性GaAs基板 20 メタモルフィックバッファ層 31 第1コンタクト層 31a,b スペーサー 32 第2コンタクト層 32a,b スペーサー 41 第1障壁層 42 第2障壁層 50 量子井戸層 60 ビアホール 61、62 電極配線 63 裏面電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/80 Fターム(参考) 5F003 BB04 BE04 BF06 BG06 BH16 BH18 BJ12 BN07 BP32 BZ01 5F102 FA10 FB05 GB02 GJ05 GK04 GK08 GL04 GL08 GV03 HC01 HC11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成され、バッファ層、量
    子井戸層、及び該量子井戸層を挟む障壁層からなる共鳴
    トンネル装置において、 前記バッファ層はメタモルフィックバッファ層であるこ
    とを特徴とする共鳴トンネル装置。
  2. 【請求項2】前記半導体基板は半絶縁性のGaAs基板
    であり、前記メタモルフィックバッファ層はInGaA
    s、障壁層はInAlAs、量子井戸層はInGaAs
    であることを特徴とする請求項1に記載の共鳴トンネル
    装置。
  3. 【請求項3】前記メタモルフィックバッファ層は複数の
    Inx Ga1-x As層からなり、該複数のIn xGa
    1-x As層のIn組成比xは0から0 .5 までステップ
    的に変化していることを特徴とする請求項2に記載の共
    鳴トンネル装置。
  4. 【請求項4】前記メタモルフィックバッファ層と前記障
    壁層間に形成されたコンタクト層は、半導体基板を穿っ
    て形成されたビアホールを通じて基板裏面に形成された
    電極に導通していることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れか1項に記載の共鳴トンネル装置。
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