JP3874919B2 - 化合物半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化合物半導体装置に関し、より詳しくは、メサ型バイポーラトランジスタを有する化合物半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高性能な化合物半導体を用いたヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)は単一電源、高出力、高線形性という特徴を有しているので、携帯電話端末のパワーアンプとしての用途が期待されている。また、HBTは、高出力、線形性、高耐圧が要求される無線送信基地局の出力素子の用途にも有望見されており、その実用化のために高耐圧化の検討がなされている。
【0003】
次に、従来の縦型バイポーラトランジスタ構造を図6に基づいて説明する。
図6に示すHBTにおいて、GaAs基板101 上にはi-AlGaAsよりなるバッファ層102 、n+ -GaAs よりなるサブコレクタ層103 、n- - GaAsよりなるコレクタ層104 、p+ -GaAs よりなるベース層105 及びn- AlGaAsよりなるエミッタ層106 が順に積層されている。
【0004】
エミッタ層106 、ベース層105 及びコレクタ層104 は順にパターニングされ、これによりサブコレクタ層103 のうちコレクタ電極107 を接続する部分が露出している。また、エミッタ層104 はパターニングされて、ベース層105 のうちベース電極108 を接続する部分が露出している。さらに、エミッタ層104 上にはエミッタ電極109 が接続されている。
【0005】
そのようなHBTではベース・コレクタ耐圧を高くしたり、ベースオープン時のエミッタ・コレクタ耐圧を高くするために、コレクタ層104 のキャリア濃度を低くし、かつ、膜厚を厚くすることにより対応している。例えば、十分なコレクタ耐圧を得るためにコレクタ層103 の膜厚を2mm以上にしたデバイスが作成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そのようなコレクタ層104 は、有機金属気相成長法(MOCVD)法や分子線エピタキシ法(MBE法)により成長されるが、成長速度は一般に0.1〜2.0mm/時間であり、1〜2mmのコレクタ層104 を成長するためには数時間が必要となり、生産性が悪いのが現状である。
【0007】
また、上記した構造では、エミッタ層106 からコレクタ層104 までの一部をエッチングによって連続してパターニングしているので、コレクタ層104 が厚くなると、必然的にサブコレクタ層103 上に存在する段差が大きくなってしまう。そのような段差が大きくなると、エミッタ層106 から引き出されるエミッタ電極109 が段切し易くなり、バイポーラトランジスタの歩留りが低下する。
【0008】
さらに、コレクタ層104 のキャリア濃度については、現状では2×1016〜5×1016 atoms/cm3の低濃度膜が作成されているが、n型のGaAs層に不純物を含有させる場合に不純物濃度は1×1016 atoms/cm3程度が限界であり、それよりも低い濃度は再現性がなくなってくる。
本発明の目的は、コレクタ耐圧を高くし、配線の切断を防止し、歩留りを向上することができるHBTを有する化合物半導体装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、図1(c) 、図5(c) に例示するように、バイポーラトランジスタを有する化合物半導体装置において、化合物半導体基板1(21)と、前記化合物半導体基板1の上方に形成され且つ所定の大きさのコレクタ耐圧を有する第1導電型のコレクタ層3(23)と、前記コレクタ層3の上に形成された第2導電型のベース層4(24)と、前記ベース層4の上に形成された第1導電型のエミッタ層5(25)と、前記ベース層4から横方向に離れた領域で前記コレクタ層3に接続するサブコレクタ層7(20)とを有することを特徴とする化合物半導体装置によって解決する。
【0010】
さらに、上記化合物半導体装置において、図5(c)に例示するように、前記サブコレクタ層20は前記コレクタ層23の下に接触して形成され、かつ前記ベース層24の下方に開口27を有することを特徴とする。
【0011】
上記化合物半導体装置において、前記サブコレクタ層7と前記ベース層4の間の領域において、前記コレクタ層4の表面との境界にショットキー障壁を有するショットキー電極11が前記コレクタ層3の該表面上に形成されていることを特徴とする。
【0012】
上記化合物半導体装置において、図4に例示するように、前記サブコレクタ層7と前記ベース層4との間の領域において、前記コレクタ層3の上に形成された第2導電型の化合物半導体層4aと、前記化合物半導体層4a上には前記化合物半導体層4aにオーミック接触する電極13とをさらに有することを特徴とする。
【0013】
次に、本発明の作用について説明する。
本発明によれば、エミッタ層、ベース層、コレクタ層を積層した構造のトランジスタにおいて、サブコレクタ層をベース層及びエミッタ層の下方に位置させずにベース層の側方(横方向)でコレクタ層に接続するようにした。
これにより、コタクタ層からサブコレクタ層に至る実質的な距離はコレクタ層の横方向に存在することになる。即ち、従来のコレクタ層の膜厚がベース層の縁部からサブコレクタ層までの距離に相当することになる。
【0014】
また、サブコレクタ層をコレクタ層の下に成長する構造を採用する場合には、エミッタ層の下方の部分を除去して、サブコレクタ層の膜厚方向のキャリアの移動を抑制する。
【0015】
なお、エミッタ層、ベース層及びコレクタ層の積層順は、特に限定されるものではなく、コレクタ層を最上層にしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
そこで、以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すHBT素子の製造工程を示す断面図である。
【0017】
まず、図1(a)に示すように、半絶縁性のGaAs基板1上に、アンドープのAlGaAs又はInGaP よりなるバッファ層2、n+ 型GaAsよりなるコレクタ層3、p+ 型GaAsよりなるベース層4、n型のAlGaAs又はInGaP よるなるエミッタ層5、GaAsを含むエミッタキャップ層6をそれぞれMOCVD法又はMBE法により100nm、600nm、70nm、30nm、400nmの厚さにエピタキシャル成長する。エミッタキャップ層6は、エミッタ層5上に順に形成された膜厚120nmのn型GaAs層6a、膜厚180nmのn+ 型GaAs層6bおよび膜厚100nmのn+ 型InGaAs層6cの三層構造を有している。
【0018】
それらの化合物半導体のn型不純物として例えばシリコンが用いられ、またp型不純物として例えば亜鉛が用いられる。そして、コレクタ層3の不純物濃度は3×1016 atoms/cm3、ベース層4の不純物濃度は4×1019 atoms/cm3、エミッタ層5の不純物濃度は3×1017 atoms/cm3となっている。また、エミッタキャップ層6において、n型GaAs層6aの不純物濃度は3×1017 atoms/cm3、n+ 型GaAs層6bの不純物濃度は3×1018 atoms/cm3、n+ 型InGaAs層6cの不純物濃度は3×1019 atoms/cm3となっている。
【0019】
次に、図1(b) に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いてエミッタキャップ層6、エミッタ層5及びベース層4を同じ平面形状にパターニングした後に、さらにフォトリソグラフィー技術を用いてエミッタキャップ層6及びエミッタ層5をパターニングしてベース層4の一部を露出させる。
続いて、ベース層4の側縁から距離Lc だけ離れた領域にあるコレクタ層3からバッファ層2の上層部に至る深さまでn型不純物(例えばシリコン)イオンを注入してその領域を不活性化し、サブコレクタ領域7を形成する。不純物イオン注入は、サブコレクタ層7の不純物濃度が約5×018 atoms/cm3になるようなドーズ量とする。
【0020】
その後に、図1(c) に示すように、サブコレクタ領域7上にコレクタ電極8を形成し、また、エミッタキャップ層6上にエミッタ電極9を形成し、さらにベース層4上にベース電極10を形成する。それらの電極8〜10は、下から順にチタン、白金、金を積層してなる多層構造膜から形成され、レジストパターンとスパッタ成膜を用いたリフトオフ法によりパターニングされる。
【0021】
上述したHBTにおいて、ベース・コレクタ間電圧により垂直方向に加速された電子は、ベース層4からコレクタ層3に注入される。コレクタ層3に注入された電子は、エミッタ層5、ベース層4の直下にサブコレクタ層が存在せず、しかもコレクタ層3内で電界が横方向に存在していることから、コレクタ層3内の電子は横方向に加速されてコレクタ層3内を走行し、遂にはコレクタ電極8に吸収される。
【0022】
コレクタ層3の横方向の距離Lc が、図6に示した従来のコレクタ層104 の膜厚と実質的に等価であるため、距離Lc が耐圧を決める要因となる。
そのような構造のバイポーラトランジスタについて、コレクタ層3とサブコレクタ領域7の距離Lcを変えてベース・コレクタ耐圧(BVcbo )とエミッタ・コレクタ耐圧(BVceo )を測定したところ、図2のような結果が得られた。図2によれば、距離Lcが大きくなるほどベース・コレクタ耐圧、エミッタ・コレクタ耐圧の双方とも大きくなることがわかった。
【0023】
一方、図6に示した従来のバイポーラトランジスタにおいては、コタクタ層の膜厚領域をサブコレクタ領域7として使用する。サブコレクタ領域7の不純物濃度は5×1018 atoms/cm3である。
この後に、図1(c) に示すように、サブコレクタ領域7上にコレクタ電極8を形成し、また、エミッタキャップ層6上にエミッタ電極9を形成し、さらにベース層4上にベース電極10を形成する。それらの電極8〜10は、下から順にチタン、白金、金を積層してなる多層構造膜から形成され、レジストパターンとスパッタ成膜を用いたリフトオフ法によりパターニングされる。
【0024】
上述したHBTにおいて、ベース・コレクタ間電圧により垂直方向に加速された電子は、ベース層4からコレクタ層3に注入される。コレクタ層3に注入された電子は、エミッタ層5、ベース層4の直下にサブコレクタ層が存在せず、しかもコレクタ層3内で電界が横方向に存在していることから、横方向に加速されてコレクタ層3内を走行し、遂にはコレクタ電極8に吸収される。
【0025】
コレクタ層3の横方向の距離Lc が、図6に示した従来のコレクタ層104 の膜厚と実質的に等価であるため、距離Lc が耐圧を決める要因となる。
そのような構造のバイポーラトランジスタについて、コレクタ層3とサブコレクタ領域7の距離Lcを変えてベース・コレクタ耐圧(BVcbo )とエミッタ・コレクタ耐圧(BVceo )を測定したところ、図2のような結果が得られた。図2によれば、距離Lcが大きくなるほどベース・コレクタ耐圧、エミッタ・コレクタ耐圧の双方とも大きくなることがわかった。
【0026】
一方、図6に示した従来のバイポーラトランジスタにおいては、コタクタ層の膜厚を増すにつれてコレクタ耐圧が大きくなることが知られている。
それらのことから、ベース層4の側縁からサブコレクタ領域7に至る横方向の距離Lc が図6に示した従来のコレクタ層104 の膜厚と実質的に等価であることがわかり、距離Lc の大きさによって耐圧BVcbo 、BVceo が決まることになる。
【0027】
その距離Lc は、エピタキシャル成長時間に影響されずに容易に変更でき、その変更の範囲は最大で基板の大きさの範囲となる。そして、距離Lc の変更は不純物イオン注入位置の変更によって行われる。
これにより、従来に無い高コレクタ耐圧のバイポーラトランジスタが作成され、しかも、トランジスタ特性に合わせたコレクタ耐圧を製造時間を増やすことなく自由に変更できることになる。例えば、1つの基板上に複数のバイポーラトランジスタを形成する場合において、高周波特性を良くするバイポーラトランジスタの距離Lc を短くする一方で、耐圧を高めようとするバイポーラトランジスタの距離Lc を長くするというように、多品種の個別半導体を1枚の基板上に形成する場合、或いは、複数の半導体装置を集積化する場合に非常に有利になる。
【0028】
また、図1(c) に示す構造のバイポーラトランジスタでは、サブコレクタ層7をエピタキシャル成長によって形成していないので、GaAs基板1の上に形成される段差は、大きくてもエミッタキャップ層6とエミッタ層5とベース層4の総膜厚程度であり、図6に示すような従来の構造の段差に比べて小さくなっている。この結果、エミッタ電極9を外部に引き出す場合に、そのエミッタ電極9の段切れが防止される。
【0029】
さらに、コレクタ層3をエッチングする工程が省けるので、エピタキシャル成長時間が短くなる。
距離Lcは耐圧とトランジスタ特性のトレードオフにより設定されるもので0.1〜10μmの範囲に設定されるのが好ましい。
なお、サブコレクタ層7の形成方法としては、不純物イオン注入によって形成する方法の他に、不純物を熱拡散する方法、或いは金ゲルマニウム(AuGe)合金とコレクタ層8との合金化によって形成する方法などがある。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態のバイポーラトランジスタを示すものであり、その基本構造は、図1と同じである。そして、図3において、図1と同じ符号は同じ要素を示している。
【0030】
図3において、バイポーラトランジスタのコレクタ層3上面のうちサブコレクタ領域7とベース層4の間の領域にはタングステンシリサイド(WSi)よりなるショッキー電極11が接続されている。そして、コレクタ層3とショットキー電極11の間にはショットキー障壁が存在し、それらの接合面からコレクタ層3内には空乏層12が存在している。その空乏層12は、広がるほどコレクタ層3内でキャリアが通る領域を狭めることになる。
【0031】
例えば、コレクタ層3の表面に存在する表面準位や表面空乏層がコレクタ電流の低下を引き起こしている場合には、ショットキー電極11に正バイアス電圧を印加してコレクタ電流の増大を図り、トランジスタを高性能化する。
また、ショットキー電極11とコレクタ層3の間に逆バイアス電圧を印加し、その逆バイアス電圧の調整によって空乏層12を広げてコレクタ電流の大きさを調整することが可能になる。
【0032】
ところで、図4に示すように、ショットキー電極11の代わりにp+ 型GaAs層4aを形成し、そのp+ 型GaAs層4a上にコレクタ電極8と同じ金属のオーミック電極13を形成してもよい。
この場合には、p+ 型GaAs層4aとn型のコレクタ層3の間にpnジャンクションが存在し、オーミック電極13への印加電圧値の調整によって、pnジャンクションから発生する空乏層12の広がりを調整することができる。そのp+ 型GaAs層4aは、ベース層4を構成するGaAs層をコレクタ層3上に残すことによって容易に形成することができるので、図3の構造の素子に比べて工程が増加することはない。
(第3の実施の形態)
図5(a) 〜5(c) は、第1及び第2の実施の形態とは異なって、サブコレクタ層をエピタキシャル成長したものである。
【0033】
まず、半絶縁性のGaAs基板21上に、アンドープAlGaAsよりなるバッファ層22、n+ 型GaAsよりなるサブコレクタ層20、n- 型GaAsよりなるコレクタ層23、p+ 型GaAsよりなるベース層24、n型AlGaAsよるなるエミッタ層25、GaAsを含むエミッタキャップ層26をそれぞれMOCVD法又はMBE法により成長する。それらの化合物半導体層の膜厚、不純物濃度は第1の実施の形態の同じ機能の化合物半導体層と同じにする。
【0034】
サブコレクタ層20の不純物濃度は5×1018 atoms/cm3であり、またサブコレクタ層20の膜厚は600nmである。
次に、図5(b) に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いてエミッタキャップ層26、エミッタ層25及びベース層24を同一平面形状にパターニングした後に、さらにフォトリソグラフィー技術を用いてエミッタキャップ層26及びエミッタ層25をパターニングしてベース層24の一部を露出させる。
【0035】
続いて、コレクタ層23をパターニングし、これによりベース層24から距離Lc よりも大きく離れた領域でサブコレクタ層20を露出させる。
ついで、図5(c) に示すように、サブコレクタ層20、バッファ層22及びGaAs基板21の一部をエッチングし、これによりコレクタ層23の下面の一部を露出させる開口27を形成する。その開口部27は、エミッタ層25及びベース層24の下方に位置する。また、開口部27から露出したサブコレクタ層20の側壁上端からベース層24の縁までの最短距離をLc としている。
【0036】
その後に、ベース層24の縁からサブコレクタ層20の側壁上端を結ぶ線の距離Lc の延長上にあるサブコレクタ層20の露出面にコレクタ電極30を形成する。
エミッタキャップ層26上にエミッタ電極31を形成し、さらにベース層24上にベース電極32を形成する。それらの電極30〜32は、第1の実施の形態に示した電極10〜12と同じ構造を有している。
【0037】
そのような構造のバイポーラトランジスタでは、エミッタ層25からその下のベース層24を通過した電子は、ベース層24の下方にサブコレクタ層20が存在しないので、コレクタ層34を横方向に拡散しつつ距離Lc を離れた領域に至ってサブコレクタ層20に到達する。そしてサブコレクタ層20に接続されたコレクタ電極28に到達することになる。
【0038】
したがって、このバイポーラトランジスタにおいても、第1実施の形態と同じようにコレクタ層23のキャリアの移動経路は実質的に横方向になって距離Lc によって決定され、ベース・コレクタ耐圧とエミッタ・コレクタ耐圧を決定する要因の1つが距離Lc となる。そのような構造においても、エミッタ層25とコレクタ層23は同じパターンを有していないので、化合物半導体層間の段差が大きくなることはない。
【0039】
なお、このような構造においても、図3、図4に示すと同じようなショットキー電極11、p+ 型GaAs層4aを形成する構造を採用していもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、エミッタ層、ベース層、コレクタ層を積層した構造のトランジスタにおいて、サブコレクタ層をベース層及びエミッタ層の下方に位置させずにベース層の側方(横方向)でコレクタ層に接続するようにしたので、従来のコレクタ層の膜厚がベース層の縁部からサブコレクタ層までの距離に相当することになり、コレクタ層とサブコレクタ層の接続位置を調整することによってコレクタ耐圧の調整が容易になる。
【0041】
しかも、サブコレクタ層を露出させるためにコレクタ層をエッチングする必要がなくなるので、基板上の段差は低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 〜図1(c) は、本発明の第1実施形態に係るHBTを製造する工程を示す断面図である。
【図2】図2は、図1(c) に示したHBTのサブコレクタ層とベース層の距離の変化に対するコレクタ耐圧の変化を示す特性図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態に係るHBTの第1例を示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態に係るHBTの第2例を示す断面図である。
【図5】図5(a) 〜図5(c) は、本発明の第3実施形態に係るHBTの製造工程を示す断面図である。
【図6】図6は、従来のHBTの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…GaAs基板、2…バッファ層、3…コレクタ層、4…ベース層、5…エミッタ層、6…エミッタキャップ層、7…サブコレクタ領域、8…コレクタ電極、9…エミッタ電極、10…ベース電極、11…ショットキー電極、4a…GaAs層、12…空乏層、13…オーミック電極、20…サブコレクタ層、21…GaAs基板、22…バッファ層、23…コレクタ層、24…ベース層、25…エミッタ層、26…エミッタキャップ層、27…開口部、28…コレクタ電極、29…エミッタ電極、30…ベース電極。

Claims (3)

  1. バイポーラトランジスタを有する化合物半導体装置において、
    化合物半導体基板と、
    前記化合物半導体基板の上方に形成された第1導電型のコレクタ層と、
    前記コレクタ層の上に形成された第2導電型のベース層と、
    前記ベース層の上に形成された第1導電型のエミッタ層と、
    前記ベース層から横方向に離れた領域で前記コレクタ層に接続するサブコレクタ層とを有し、
    前記サブコレクタ層は、前記コレクタ層の下に接触して形成され、かつ前記ベース層の下方に開口を有することを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記サブコレクタ層と前記ベース層との間の領域において、前記コレクタ層の表面との境界にショットキー障壁を有するショットキー電極が前記コレクタ層の該表面上に形成されていることを特徴とする請求項1記載の化合物半導体装置。
  3. 前記サブコレクタ層と前記ベース層との間の領域において、前記コレクタ層の上に形成された第2導電型の化合物半導体層と、
    前記化合物半導体層上には前記化合物半導体層にオーミック接触する電極とをさらに有することを特徴とする請求項1記載の化合物半導体装置。
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