JP2002289835A - 高周波パワーアンプ装置 - Google Patents

高周波パワーアンプ装置

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JP2002289835A
JP2002289835A JP2001091827A JP2001091827A JP2002289835A JP 2002289835 A JP2002289835 A JP 2002289835A JP 2001091827 A JP2001091827 A JP 2001091827A JP 2001091827 A JP2001091827 A JP 2001091827A JP 2002289835 A JP2002289835 A JP 2002289835A
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gaas
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frequency power
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Hiroshi Yoshioka
啓 吉岡
Kohei Moritsuka
宏平 森塚
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い電圧で動作可能な高周波パワーアンプ装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 GaAs−HBT形成用エピタキシャル
層330上に、In組成を深さ方向下から連続的に0か
ら0.5付近まで変化させ、VI族元素をドーピングし
たn−InGaAs層306,307と、その上にさら
にInP系バイポーラトランジスタ形成用エピタキシャ
ル層329を成長したエピタキシャルウエハを利用し
て、高周波パワーアンプ回路のRFトランジスタをGa
As−HBT、DCベースバイアス回路のバイポーラト
ランジスタをInP系のバンドギャップの狭い物質を用
いたバイポーラトランジスタである。GaAs−HBT
の高周波特性の良さを維持しつつ、低電圧化に対応でき
るパワーアンプ回路を1チップ上に作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波の周波数を
利用する高周波無線装置に用いられる高周波パワーアン
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話等に使用される高周波パ
ワーアンプ装置で、バイポーラトランジスタによって構
成されるものは、図1のような回路で構成される。この
回路は、大きく5つの回路から構成されていると考える
ことが出来る。高周波(以下、RF)トランジスタ10
1、RF出力回路102、RF入力回路103、DCコ
レクタバイアス回路104、DCベースバイアス回路1
05である。
【0003】DCベースバイアス回路105の最も重要
な機能は、バイアス点での温度による変化を抑制するこ
とにある。DCコレクタバイアス回路104のように、
単純に一定電圧でRFトランジスタ101にベースバイ
アスを与えると、温度が変動した際に、RFトランジス
タ101のコレクタ電流も変化してしまう。
【0004】また、DCベースバイアス回路105がそ
の機能を実現するために必要な基本構成要素は、ダイオ
ード108,109、抵抗110である。ダイオードに
流れる電流を一定にすれば、ダイオードの両端の電圧に
より、温度が変化しても電流が一定になるような接合電
圧が得られる。この電圧をRFトランジスタ101のベ
ースに与えれば、RFトランジスタ101のコレクタ電
流の温度変動が抑えられる。
【0005】実際の高周波パワーアンプ回路では、ベー
スバイアスは低インピーダンスで与える必要があるの
で、バイポーラトランジスタ106、抵抗107で構成
されるエミッタフォロワ回路を負荷する必要がある。さ
らに、バイポーラトランジスタ106のベース−エミッ
タ間の電圧降下を補うために、ダイオード108が付加
されて、DCベースバイアス回路105が構成される。
【0006】このDCベースバイアス回路105では、
ダイオード108,109にかかる電圧Vによって、C
MOS回路から供給されるバイアス電流Iを調整するこ
とで、バイアス点が決定できる。したがって、バイアス
電流は、 I=(V−(V8+V9)))/R10 …(1) で決定される。ここで、V8はダイオード108にかか
る電圧、V9はダイオード109にかかる電圧、R10
は抵抗110の抵抗値である。温度によって、V8,V
9が変動する。たとえば、−30(℃)〜+80(℃)
の範囲では、(V8+V9)の変動は、〜0.2(V)
であるから、もし、V−(V8+V9)>>0.2
(V)とすれば、バイアス電流Iの熱による変動は抑え
られる。通常、V−(V8+V9)を0.4(V)以上
とする。
【0007】このバイポーラトランジスタによる高周波
パワーアンプ回路は、材料的に高周波特性のよいGaA
s基板上に、図2のようにエピタキシャル成長したウエ
ハ上に作られるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以
下、GaAs−HBT)をRFトランジスタ101とし
て構成される事が多い。
【0008】GaAs−HBTを用いた高周波パワーア
ンプ回路は通常、RFトランジスタ101とバイポーラ
トランジスタ106の2つのトランジスタは、同じGa
As基板上で形成される。高周波パワーアンプ回路を一
つのGaAs基板上に形成する場合、バイポーラトラン
ジスタ106もRFトランジスタ101と同じ接合構造
をもったトランジスタとして製造するのが従来の技術で
ある。つまり、RFトランジスタ101およびバイポー
ラトランジスタ106のエミッタ−ベース間電圧と同じ
電圧降下が必要なダイオード108,109は、ともに
RFトランジスタ101およびバイポーラトランジスタ
106のベース−エミッタ接合と同じ接合のpn接合を
持ったダイオードとなる。例えば、RFトランジスタ1
01およびバイポーラトランジスタ106がAlGaA
s系HBTであるなら、p型GaAs/n型AlGaA
sというpn接合をもったダイオードとなるし、InG
aP系HBTであれば、p型GaAs/n型InGaP
というpn接合をもったダイオードとなる。これらダイ
オードにかかる電圧V8,V9は、主にp型GaAsの
バンドギャップによって決定され、温度が−30(℃)
の場合、1.2(V)程度であり、80(℃)の場合、
1.3(V)程度となる。
【0009】さて、この従来技術によって構成されたG
aAs−HBTの高周波パワーアンプ回路において、電
圧Vが最大どの程度必要になるか計算すると、80
(℃)の場合のV8,V9から電圧Vは3.0(V)以
上必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話において、電
圧VはCMOS回路で供給される。最近、CMOS回路
の電圧がCMOSの微細化のため低下してきており、電
圧Vを3(V)以下にしたいという要求が増加してい
る。しかしながら、従来のGaAs−HBTの高周波パ
ワーアンプ回路においては、ダイオード108,109
にかかる電圧V8,V9は前述のとおり、p型GaAs
のバンドギャップという物性によって大方決定されるた
め、電圧Vを3(V)以下にするという要求には応える
事が難しい。
【0011】このような理由から、ベース材料としてp
型GaAs以外の物質を利用することも考えられる。半
導体材料として最も利用されているSiはバンドギャッ
プが0.6程度と小さいが、電子の移動度がGaAsと
比較すると小さいため、今後さらに高周波化が必要とな
るパワーアンプにおいては不利である。
【0012】また、InP基板上に成長したエピタキシ
ャルウエハを用いてパワーアンプ回路を作成する方法も
ある。この場合、ベース層の材料はInPに格子整合す
るIn組成が0.5程度であるInGaAsを用いるこ
とが一般的である。このInGaASはバンドギャップ
が0.75(V)程度であり、これを用いて、ダイオー
ド108,109を形成すれば、式(1)よりV>1.
8(V)となり、大幅な改善が見込まれる。しかしなが
ら、InP基板上に成長したInGaAsベーストラン
ジスタは、一般的に耐圧が低い開発途上の技術であり、
RFトランジスタに用いることは難しい。
【0013】また、GaAs−HBTのp型GaAsの
代わりにp型InGaAsをひずみ層として用いる例も
あるが、ひずみ層であるため、欠陥の少ない決勝を成長
させるためにIn組成に上限があり、ベース層のバンド
ギャップを小さくする効果はさほど望めない。
【0014】本発明は、前記課題に鑑みてなされたもの
であり、低い電圧で動作可能な高周波パワーアンプ装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明による高周波パ
ワーアンプ装置は、GaAs基板上に形成されたGaA
sとの格子定数の差が2%以下であるような半導体をベ
ースとして用いたnpnヘテロ接合バイポーラトランジ
スタである高周波出力用トランジスタと、ベース層にI
nPとの格子定数の差が2%以下で、バンドギャップが
1eV以下である半導体を用いたnpnバイポーラトラ
ンジスタであるベースバイアス回路用トランジスタとを
具備することを特徴としている。
【0016】そして、前記高周波出力用トランジスタと
前記ベースバイアス回路用トランジスタは、同一のGa
As基板上に形成されたことを特徴としている。また、
前記GaAs基板上に成長させた、前記高周波出力用ト
ランジスタを形成するための第1のエピタキシャル層
と、前記第1のエピタキシャル層上に、In組成を深さ
方向下から連続的に0から、InPに格子整合する0.
53程度まで変化させたVI族元素がドーピングされた
InGaAs層と、前記InGaAs層上に形成され
た、前記ベースバイアス回路用バイポーラトランジスタ
を形成するための第2のエピタキシャル層とを有するエ
ピタキシャルウエハから成ることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、高周波パワーアンプに
おいて、RFトランジスタ101には従来どおりGaA
s−HBTを用い、DCベースバイアス回路105のバ
イポーラトランジスタ106にはベース層としてGaA
sよりもバンドギャップの小さい、InPに格子整合す
るような物質を用いることを特徴としている。
【0018】このとき、バイポーラトランジスタ106
のベース層は、例えば、In組成が0.4以上のp型I
nGaAsや、Sb組成が0.4以上のp型GaAsS
bを用いる。バイポーラトランジスタ106の材料をG
aAs以外のものにするため、それに合わせてダイオー
ド108もバイポーラトランジスタ106の材料と同じ
物質を用いる必要がある。
【0019】また、本発明は、高周波パワーアンプ回路
を格子定数の違うGaAsとInPにそれぞれ格子整合
する物質を、同一のGaAs基板上にエピタキシャル成
長し、そのエピタキシャルウエハを用いて高周波パワー
アンプ回路を同一基板上に形成することを特徴とする。
【0020】このエピタキシャルウエハの大きな特徴
は、GaAs−HBT層群330の上層にTeなどのV
I族元素をドーピングし、In組成を0からInPに格
子整合する0.53程度まで連続的に変化させたInG
aAsグレーディング層307、VI族元素ドーピング
されたIn0.53Ga0.47As層306を成長さ
せ、さらにその上に、p型InGaAsをベースとする
バイポーラトランジスタを形成するのに必要な、エピタ
キシャル層群329を成長することにある。
【0021】このとき、In0.53Ga0.47As
層306、InGaAsグレーディング層307は、G
aAs−HBT形成用エピタキシャル層群330におけ
る、ノンアロイ層としての役目の他に、p型InGaA
sベース層を有するInP系バイポーラトランジスタ形
成用エピタキシャル層群329を成長するためのメタモ
ルフィック層としての役割がある。GaAsとInPは
格子定数がそれぞれ5.65、5.87(Å)と4%程
度異なるため、GaAs基板上にInPに格子整合する
物質を成長するには、In0.53Ga0.47As層
306、InGaAsグレーディング層307のような
メタモルフィック層を用いて格子を緩和させる必要があ
る。これらのメタモルフィック層はVI族元素がドーピ
ングされているため、Inの3次元成長が抑制され、表
面モフォロジーなどの結晶性が向上する。このメタモル
フィック層を用いれば、その上層にInPを5000
(Å)ほど成長しても、HBTプロセスには十分の表面
モフォロジーをもったウエハが得られる。
【0022】有機金属化学気相堆積法(MOCVD)を
用いて、図3に示すようなエピタキシャルウエハを成長
させる。本実施の形態において、GaAs−HBT形成
用エピタキシャル層群330では、特に断りの無い場合
には、As原料としてアルシン(AsH3)、P原料と
してホスフィン(PH3)、Ga原料としてトリメチル
ガリウム(TMGa)、In原料としてトリメチルイン
ジウム(TMIn)、n型ドーパント原料としてシラン
(SiH4)、p型ドーパント原料として四臭化炭素
(CBr4)を用いる。
【0023】まず、半絶縁性GaAs基板317上に、
n型GaAsサブコレクタ層316、n型In0.48
Ga0.52Pエッチングストッパー層315、n型G
aAsコレクタ層314を600(℃)で順次成長させ
る。続いて、反応炉温度を550(℃)まで下げ、p型
GaAsベース層313を成長させる。
【0024】続いて、再び反応炉温度を600(℃)に
戻し、n型In0.48Ga0.52Pリッジ層31
2、u型GaAsエッチングストッパー層311、n型
In0.48Ga0.52Pエミッタ層310、n型I
n0.48Ga0.52Pバラスト抵抗層309、n型
GaAsエミッタコンタクト層308を順次成長させ
る。
【0025】続いて、反応炉温度を480(℃)に下
げ、As原料としてアルシン(AsH3)、Ga原料と
してトリエチルガリウム(TEGa)、In原料として
トリメチルインジウム(TMIn)、Te原料としてジ
エチルテルル(DETe)を用いて、InGaAsグレ
ーディング層307、In0.53Ga0.47As層
306を成長させる。
【0026】このように、半絶縁性GaAs基板317
上にGaAs−HBT形成用エピタキシャル層群330
(層316〜306)が存在する。本実施の形態では、
ベース層としてp型GaAsが用いられているが、この
トランジスタ自体の低電圧化を狙って、p型GaInN
AsやIn組成が0.1程度の、ひずみp型InGaA
sを用いてもよい。
【0027】また、GaAs−HBT形成用エピタキシ
ャル層群330の上層には、n+型InGaAs:Te
ノンアロイ・サブコレクタ・メタモルフィック層30
7、n+型In0.53Ga.47As:Teノンアロ
イ・サブコレクタ・緩和層306が存在する。ノンアロ
イ層のIn0.53Ga0.47As層306,InG
aAs層307は、次層のアンドープInPコレクタ層
305を成長するためのメタモルフィック・緩和層であ
るが、それと同時にGaAs−HBTのノンアロイ層と
しての役割もある。
【0028】続いて、エピタキシャル層群329を成長
させる。このエピタキシャル層群329は、メタモルフ
ィック層上に図1におけるバイポーラトランジスタ10
6、ダイオード108を作成するためのInP系バイポ
ーラトランジスタ形成用である。特に断りの無い場合に
は、As原料としてアルシン(AsH3)、P原料とし
てターシャルブチルホスフィン(TBP)、Ga原料と
してトリエチルガリウム(TEGa)、In原料として
トリメチルインジウム(TMIn)、n型ドーパント原
料としてジシラン(Si2H6)、p型ドーパント原料
として四臭化炭素(CBr4)を用いる。
【0029】まず、反応炉温度をIn0.53Ga0.
47As層306成長後の480(℃)に保ったまま、
n型InP:Siコレクタ層305を成長し、さらにそ
のままp型In0.53Ga0.47As:Cベース層
304を成長させる。続いて、反応炉温度を500
(℃)に上げ、n型InP:Siエミッタ層303、n
型Inp:Siエミッタコンタクト層302、n型In
0.53Ga0.47As:Teノンアロイ層301を
成長させる。
【0030】ここでは、p+型In0.53Ga0.4
7Asベース層304の上にn型InPエミッタ層30
3を積んだヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HB
T)構造となっているが、エミッタ層にn型InGaA
sを用いたホモ接合バイポーラトランジスタでもよい。
【0031】また、p+型In0.53Ga0.47A
sベース層304のIn組成は0.53であるが、In
組成をさらに上げることで、さらにバンドギャップを小
さくし、低電圧化を図ってもよい。また、InXGa1-X
Asではなく、GaAsXSb1-Xを用いてもよい。
【0032】以上のような手法によって成長させたエピ
タキシャルウエハを用いて、図1に示すような高周波パ
ワーアンプ回路を構成する。
【0033】レジスト塗布、リソグラフィー、エッチン
グを繰り返し、トランジスタ331(図1のバイポーラ
トランジスタ106に相当)、トランジスタ334(図
1のRFトランジスタ101に相当)、ダイオード33
2(図1のダイオード108に相当)およびダイオード
333(図1のダイオード109に相当)の電極領域を
形成した後、インプランテーションにより素子間分離イ
ンプランテーション328を形成する。続いて、SiO
2を堆積して、レジスト塗布、リソグラフィー、エッチ
ング工程を経て、それぞれに電極318〜327を形成
する。
【0034】図示されていないが、続いて、SiN層を
デポし、各電極部分上のSiN層をリソグラフィーによ
りエッチングした後、1層配線を形成する。つづいてポ
リイミドを塗布し、その上に2層配線を形成し、ここで
抵抗、コイル、コンデンサを形成して配線を施すことで
回路を形成する。
【0035】上記高周波パワーアンプ回路では、バイポ
ーラトランジスタ106のベース層として、InPに格
子整合する低バンドギャップ物質を用いている。よっ
て、ダイオード108の役割を考えると、ダイオード1
08のp型半導体も全く同じInPに格子整合する低バ
ンドギャップ物質を用いることとなる。例として、この
p型半導体にIn0.53Ga0.47Asを用いたと
する。この場合、ダイオード108にかかる電圧V8は
0.75(V)程度に抑えられる。そのため、(1)式
に立ち返ると、必要な電圧Vの値は2.35(V)程度
まで抑えることでき、大きな電圧低下の効果が得られ
る。
【0036】同様に、ダイオード108のp型半導体と
して、Sb組成が0.5のGaAs0.5Sb0.5を
用いたとする。この場合、ダイオード108にかかる電
圧V8は0.8(V)程度となるので、電圧Vとして必
要な電圧は2.4(V)以上となり、これも大きな動作
電圧の減少が可能となる。
【0037】上記高周波パワーアンプ回路において、R
Fトランジスタ101は、従来のGaAs系トランジス
タを用いている。エミッタフォロワ回路バイポーラトラ
ンジスタ106のRF性能は、パワーアンプ全体のRF
特性自体には大きく寄与しない。よって、上記パワーア
ンプ装置は、すべてのトランジスタ、ダイオードのp型
半導体をp型GaAsで形成していた従来のパワーアン
プ装置と比較して、RF特性は劣らない。
【0038】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0039】
【発明の効果】本発明の高周波パワーアンプ装置は、バ
イポーラトランジスタ106のベース層として、InP
に格子整合する低バンドギャップ物質を用い、且つ、ダ
イオード108のp型半導体も全く同じInPに格子整
合する低バンドギャップ物質を用いているので、ダイオ
ード108にかかる電圧V8を低く抑えることができ
る。したがって、大きな電圧低下の効果が得られる。
【0040】また、上記高周波パワーアンプ回路におい
て、RFトランジスタ101は、従来のGaAs系トラ
ンジスタを用いているが、エミッタフォロワ回路バイポ
ーラトランジスタ106のRF性能は、パワーアンプ全
体のRF特性自体には大きく寄与しない。よって、本発
明の高周波パワーアンプ装置は、すべてのトランジス
タ、ダイオードのp型半導体をp型GaAsで形成して
いた従来のパワーアンプ装置と比較して、RF特性は劣
らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】高周波パワーアンプ回路の詳細な回路図。
【図2】従来における高周波パワーアンプ装置の断面
図。
【図3】本発明における高周波パワーアンプ装置の断面
図。
【符号の説明】
101…RFトランジスタ 102…RF出力回路 103…RF入力回路 104…DCコレクタバイアス回路 105…DCベースバイアス回路 106…バイポーラトランジスタ 108,109…ダイオード 329…InP系バイポーラトランジスタ形成用エピタ
キシャル層 330…GaAs−HBT形成用エピタキシャル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F003 BA92 BC02 BC08 BE02 BE05 BF06 BG06 BJ12 BJ99 BM03 BP31 BP96 5J092 AA01 AA41 CA37 FA01 FA16 HA02 HA06 HA19 HA24 HA25 HA29 HA33 KA12 KA47 MA21 QA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GaAs基板上に形成されたGaAsとの
    格子定数の差が2%以下であるような半導体をベースと
    して用いたnpnヘテロ接合バイポーラトランジスタで
    ある高周波出力用トランジスタと、 ベース層にInPとの格子定数の差が2%以下で、バン
    ドギャップが1eV以下である半導体を用いたnpnバ
    イポーラトランジスタであるベースバイアス回路用トラ
    ンジスタとを具備することを特徴とする高周波パワーア
    ンプ装置。
  2. 【請求項2】前記高周波出力用トランジスタと前記ベー
    スバイアス回路用トランジスタは、同一のGaAs基板
    上に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の高周
    波パワーアンプ装置。
  3. 【請求項3】前記GaAs基板上に成長させた、前記高
    周波出力用トランジスタを形成するための第1のエピタ
    キシャル層と、 前記第1のエピタキシャル層上に、In組成を深さ方向
    下から連続的に0から、InPに格子整合する0.53
    程度まで変化させたVI族元素がドーピングされたIn
    GaAs層と、 前記InGaAs層上に形成された、前記ベースバイア
    ス回路用バイポーラトランジスタを形成するための第2
    のエピタキシャル層とを有するエピタキシャルウエハか
    ら成ることを特徴とする請求項1または2に記載の高周
    波パワーアンプ装置。
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