JP2006328364A5 - フィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びそれを用いたフィルム - Google Patents
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Description
本発明は、フィルムの保護層として用いることができ、高硬度の硬化被膜を形成するフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に関する。さらには、該組成物の硬化被膜を有するフィルムに関する。
本発明が解決しようとする課題は、紫外線などの活性エネルギー線の照射により硬化した際、硬化収縮が小さく、かつ高い硬度、高い耐擦傷性の硬化被膜を得ることができるフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、その硬化被膜からなる保護層を有するフィルムを提供することである。
本発明者らは、鋭意研究した結果、ノルボルナンジイソシアネートと1分子中に1つの水酸基及び2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するアクリレートとの付加反応で得られるウレタンアクリレートと、側鎖に(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート系重合体とを含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を用いることで、上記の課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ノルボルナンジイソシアネート(a1)と1分子中に1つの水酸基及び2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するアクリレート(a2)との付加反応物であるウレタンアクリレート(A)と、側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体(b1)に、α,β−不飽和カルボン酸(b2)を反応させた(メタ)アクリロイル基を有する重合体(B)とを含有することを特徴とするフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化被膜からなる保護層を有するフィルムを提供するものである。
以下に本発明を詳細に説明する。本発明に用いるノルボルナンジイソシアネート(a1)は、脂環式炭化水素に結合したイソシアネート基を2個有する化合物である。
(参考例1)
酢酸ブチル9.4質量部、MEK50質量部、合成例2で得られたウレタンアクリレート(A2)/DPHA混合物(質量比54/46の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)28.8質量部、合成例5で得られた重合体(B2)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)76質量部、DPHA39質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(3)を得た。
酢酸ブチル9.4質量部、MEK50質量部、合成例2で得られたウレタンアクリレート(A2)/DPHA混合物(質量比54/46の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)28.8質量部、合成例5で得られた重合体(B2)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)76質量部、DPHA39質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(3)を得た。
(参考例2)
酢酸ブチル15.2質量部、MEK50質量部、合成例3で得られたウレタンアクリレート(A3)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)60質量部、合成例5で得られた重合体(B3)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)52質量部、DPHA26質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(4)を得た。
酢酸ブチル15.2質量部、MEK50質量部、合成例3で得られたウレタンアクリレート(A3)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)60質量部、合成例5で得られた重合体(B3)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)52質量部、DPHA26質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(4)を得た。
(実施例3)
酢酸ブチル14.4質量部、MEK50質量部、合成例1で得られたウレタンアクリレート(A1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)53.8質量部、合成例4で得られた重合体(B1)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)56質量部、DPHA29質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(5)を得た。
酢酸ブチル14.4質量部、MEK50質量部、合成例1で得られたウレタンアクリレート(A1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)53.8質量部、合成例4で得られた重合体(B1)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)56質量部、DPHA29質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(5)を得た。
(実施例4)
酢酸ブチル28.2質量部、MEK50質量部、合成例1で得られたウレタンアクリレート(A1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)25質量部、合成例4で得られた重合体(B1)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)40質量部、DPHA60質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(6)を得た。
酢酸ブチル28.2質量部、MEK50質量部、合成例1で得られたウレタンアクリレート(A1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)25質量部、合成例4で得られた重合体(B1)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)40質量部、DPHA60質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(6)を得た。
(実施例5)
酢酸ブチル23.2質量部、MEK50質量部、合成例1で得られたウレタンアクリレート(A1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)50質量部、合成例4で得られた重合体(B1)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)40質量部、PE3A/PE4A混合物(質量比75/25の混合物)20質量部、DPHA20質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(7)を得た。
酢酸ブチル23.2質量部、MEK50質量部、合成例1で得られたウレタンアクリレート(A1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物)の酢酸ブチル溶液(不揮発分80質量%)50質量部、合成例4で得られた重合体(B1)のMIBK溶液(不揮発分50質量%)40質量部、PE3A/PE4A混合物(質量比75/25の混合物)20質量部、DPHA20質量部、SiA0.2質量部及びHCPK3質量部を均一に混合し、樹脂組成物(7)を得た。
実施例1〜5及び参考例1、2で得られた樹脂組成物(1)〜(7)及び比較例1〜5で得られた樹脂組成物(C1)〜(C5)の配合組成比率を表1及び2に示す。
Claims (5)
- ノルボルナンジイソシアネート(a1)と1分子中に1つの水酸基及び2つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するアクリレート(a2)との付加反応物であるウレタンアクリレート(A)と、側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体(b1)に、α,β−不飽和カルボン酸(b2)を反応させた(メタ)アクリロイル基を有する重合体(B)とを含有することを特徴とするフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 前記アクリレート(a2)が、1分子中に1つの水酸基及び3〜5つの(メタ)アクリロイル基を有するアクリレートである請求項1記載のフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 前記重合体(B)の重量平均分子量が5,000〜80,000であり、かつ(メタ)アクリロイル基当量が100〜300g/eqである請求項1又は2記載のフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載のフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に、さらにラジカル重合性単量体類(C)を含有するフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載のフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜からなる保護層を有することを特徴とするフィルム。
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