JP2014106275A - ハードコートフィルム、加飾フィルム及び保護フィルム - Google Patents

ハードコートフィルム、加飾フィルム及び保護フィルム Download PDF

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佑輔 高橋
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大亮 渡辺
Shiori Takaishi
詩織 高石
Shigetoshi Nishizawa
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Abstract

【課題】 干渉縞が少なく、優れた防汚性を有し、かつ耐擦傷性や滑り性にも優れたハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】 肪族ポリイソシアネート(a1)と水酸基を有する(メタ)アクリレート(a2)とを反応させて得られた1分子中に4つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート(A)、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレート(B)、及びポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の両末端に2価の連結基を介してシクロポリシロキサン構造が結合し、前記シクロポリシロキサン構造に2価の連結基を介して(メタ)アクリロイル基が結合した構造を有するフッ素化合物(C)を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜をからなるハードコート層と透明フィルム基材との屈折率差が0.1未満のハードコートフィルム。
【選択図】 なし

Description

本発明は、干渉縞が少なく、優れた防汚性を有し、かつ耐擦傷性や滑り性に優れ、例えばスマートフォンやタブレットPCなどの各種ディスプレイの保護フィルムなどとして好適に用いられるハードコートフィルムに関する。
干渉縞が少なく、耐擦傷性に優れるハードコートフィルムとして、屈折率1.52以下のトリアセチルセルロースフィルム、アクリル樹脂フィルム又は脂環式構造含有熱可塑性樹脂フィルムからなる透明プラスチックフィルムの少なくとも片面に、(A)シリカゾル及び/又はラジカル重合性不飽和基含有有機化合物が結合したシリカ微粒子と、(B)多官能性アクリレート系モノマー及びアクリレート系プレポリマーの中から選ばれる少なくとも1種、並びに(C)分子内にラジカル重合性不飽和基を有するシリコーン化合物とを含む活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物からなる屈折率1.52以下のハードコート層を設け、ハードコート層と透明プラスチックフィルムの屈折率の差が0.026以下であることを特徴とするハードコートフィルムが挙げられている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1記載のシリコーン化合物を添加した活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜は、干渉縞は少ないものの硬化塗膜表面の水の接触角があまり高くないためスマートフォンやタブレットPCなどの携帯電子端末用のハードコートフィルムとしては耐擦傷性や滑り性、防汚性が十分でないという問題があった。そこで、干渉縞が少なく、優れた防汚性を有し、かつ耐擦傷性や滑り性にも優れる硬化塗膜が得られる活性エネルギー線硬化性組成物からなるハードコートフィルムが求められていた。
特許第4266623号号公報
本発明が解決しようとする課題は、干渉縞が少なく、優れた防汚性を有し、かつ耐擦傷性や滑り性にも優れたハードコートフィルムを提供することである。
本発明者等は、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の4官能以上のウレタン(メタ)アクリレート、3官能以上の(メタ)アクリレート、及び特定の構造を有するフッ素化合物を含有する活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜からなるハードコート層と透明フィルム基材との屈折率差が0.1未満のハードコートフィルムが、干渉縞が少なく、優れた防汚性を有し、かつ耐擦傷性や滑り性にも優れることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、脂肪族ポリイソシアネート(a1)と水酸基を有する(メタ)アクリレート(a2)とを反応させて得られた1分子中に4つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート(A)、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレート(B)、及びポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の両末端に2価の連結基を介してシクロポリシロキサン構造が結合し、前記シクロポリシロキサン構造に2価の連結基を介して(メタ)アクリロイル基が結合した構造を有するフッ素化合物(C)を含有することを特徴とする活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜をからなるハードコート層と透明フィルム基材との屈折率差が0.1未満のハードコートフィルムに関する。さらには、本発明は、該ハードコートフィルムに粘着剤層を設けた保護フィルムに関する。
本発明のハードコートフィルムは、干渉縞が少なく、優れた防汚性を有し、かつ耐擦傷性や滑り性に優れ、例えばスマートフォンやタブレットPCなどの各種ディスプレイの保護フィルムなどとして好適に用いられる。
本発明のハードコートフィルムに用いる活性エネルギー線硬化性組成物としては、脂肪族ポリイソシアネート(a1)と水酸基を有する(メタ)アクリレート(a2)とを反応させて得られた1分子中に4つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート(A)、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレート(B)、及びポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の両末端に2価の連結基を介してシクロポリシロキサン構造が結合し、該シクロポリシロキサン構造に2価の連結基を介して(メタ)アクリロイル基が結合した構造を有するフッ素化合物(C)を含有するものである。
なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートとメタクリレートの一方又は両方をいい、「(メタ)アクリロイル基」とは、アクリロイル基とメタクリロイル基の一方又は両方をいう。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、脂肪族ポリイソシアネート(a1)と水酸基を有する(メタ)アクリレート(a2)とを反応させて得られた1分子中に4つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するものである。
前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)は、イソシアネート基を除く部位が脂肪族炭化水素から構成される化合物である。この脂肪族ポリイソシアネート(a1)の具体例としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、リジントリイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート(a1−1);ノルボルナンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、2−メチル−1,3−ジイソシアナトシクロヘキサン、2−メチル−1,5−ジイソシアナトシクロヘキサン等の脂環式ポリイソシアネート(a1−2)などが挙げられる。また、前記脂肪族ポリイソシアネート(a1−1)又は脂環式ポリイソシアネート(a1−2)を3量化した3量化物も前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)として用いることができる。これらの脂肪族ポリイソシアネート(a1)の中でも、直鎖脂肪族炭化水素のジイソシアネートであるヘキサメチレンジイソシアネート、脂環式ジイソシアネートであるノルボルナンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートは、耐擦傷性を向上できるため好ましい。
前記(メタ)アクリレート(a2)は、水酸基と(メタ)アクリロイル基とを有する化合物であるが、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)を1分子中に4つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するものとするため、(メタ)アクリロイル基は2つ以上有するものが好ましい。このような(メタ)アクリレート(a2)としては、例えば、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの(メタ)アクリレート(a2)は、前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)の1種に対して、1種を用いることも2種以上併用することもできる。また、これらの(メタ)アクリレート(a2)の中でも、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートは、耐擦傷性を向上できるため好ましい。
前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)と前記(メタ)アクリレート(a2)との反応は、常法のウレタン化反応により行うことができる。また、ウレタン化反応の進行を促進するために、ウレタン化触媒の存在下でウレタン化反応を行うことが好ましい。前記ウレタン化触媒としては、例えば、ピリジン、ピロール、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン等のアミン化合物;トリフェニルホスフィン、トリエチルホスフィン等のリン化合物;ジブチル錫ジラウレート、オクチル錫トリラウレート、オクチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジアセテート、オクチル酸錫等の有機錫化合物、オクチル酸亜鉛等の有機亜鉛化合物などが挙げられる。
前記のウレタン化反応で得られる前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)は、1種で用いることも2種以上併用することもできる。また、2種以上を用いる場合、前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)としてノルボルナンジイソシアネートを用いて得られたウレタンアクリレートと、前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)としてイソホロンジイソシアネートを用いて得られたウレタンアクリレートとの併用は、耐擦傷性を向上できるため好ましい。
前記多官能(メタ)アクリレート(B)は、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物である。この多官能(メタ)アクリレート(B)の具体例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、トリス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの多官能(メタ)アクリレート(B)は、単独で用いることも2種以上併用することもできる。また、これらの多官能(メタ)アクリレート(B)の中でも、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜の耐擦傷性が向上することから、その(メタ)アクリロイル基当量が50〜200g/eq.の範囲のものが好ましく、70〜150g/eq.の範囲のものがより好ましく、80〜120g/eq.の範囲のものがさらに好ましい。(メタ)アクリロイル基当量が80〜200g/eq.の範囲である多官能(メタ)アクリレート(B)の具体例としては、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(アクロイル基当量:88g/eq.)、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート(アクロイル基当量:118g/eq.)等が挙げられる。
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)と前記多官能(メタ)アクリレート(B)との質量比[(A)/(B)]は、耐擦傷性を向上できることから、90/10〜10/90の範囲が好ましく、80/20〜20/80の範囲がより好ましく、75/25〜25/75の範囲がさらに好ましい。
また、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物には、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)、前記多官能(メタ)アクリレート(B)以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、1分子中に1つの(メタ)アクリロイル基を有するモノ(メタ)アクリレート、1分子中に2つの(メタ)アクリロイル基を有するジ(メタ)アクリレート等のその他の(メタ)アクリレートを配合しても構わない。本発明の活性エネルギー線硬化性組成物に、その他の(メタ)アクリレートを配合する場合には、その配合量は、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)及び前記多官能(メタ)アクリレート(B)の合計100質量部に対して、40質量部以下が好ましく、20質量部以下がより好ましい。
前記フッ素化合物(C)は、ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の両末端に2価の連結基を介してシクロポリシロキサン構造が結合し、前記シクロポリシロキサン構造に2価の連結基を介して(メタ)アクリロイル基が結合した構造を有する化合物である。なお、本発明において、「ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)」を「パーフルオロポリエーテル」ということもある。
前記フッ素化合物(C)が有するポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖としては、炭素原子数1〜3の2価フッ化炭素基と酸素原子が交互に連結した構造を有するものが挙げられる。炭素原子数1〜3の2価フッ化炭素基は、1種類であっても2種類以上の組み合わせであってもよく、具体的には、下記構造式(1)で表されるものが挙げられる。
Figure 2014106275
(前記一般式(1)中、Xは下記式(1−1)〜(1−5)であり、Xが下記式(1−1)〜(1−5)のいずれか1種類のものであってもよいし、また、下記式(1−1)〜(1−5)のうち、2種類以上のものがランダム状又はブロック状に存在していてもよい。また、nは繰り返し単位を表す2〜200の整数である。)
Figure 2014106275
前記ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の中でも、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化塗膜の防汚性が向上することから、前記式(1−1)で表されるパーフルオロメチレン基と、前記式(1−2)で表されるパーフルオロエチレン基との組み合わせのポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖が好ましい。ここで、前記式(1−1)で表されるパーフルオロメチレン基と、前記式(1−2)で表されるパーフルオロエチレン基とのモル比率[(1−1)/(1−2)]は、1/10〜10/1の範囲が好ましい。また、前記一般式(1)中のnの値は、2〜200の範囲が好ましく、10〜100の範囲がより好ましく、20〜80の範囲がさらに好ましい。
前記フッ素化合物(C)が有するシクロポリシロキサン構造としては、例えば、下記一般式(2)で表される構造が挙げられる。
Figure 2014106275
(前記一般式(2)中、Rはメチル基であり、Rはポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖と結合する2価の有機基であり、Rは(メタ)アクリロイル基を有する1価の有機基である。また、mは2〜5の整数である。)
前記シクロポリシロキサン構造の中でも、前記一般式(2)中のmが3であるシクロテトラシロキサン構造のものが好ましい。
前記ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖とシクロポリシロキサン構造とを結合する2価の連結基としては、2価の有機基であれば特に限定されないが、例えば、下記一般式(3)で表されるものが挙げられる。
Figure 2014106275
(前記一般式(3)中、Yは炭素原子数1〜6のアルキレン基である。)
また、前記シクロポリシロキサン構造と(メタ)アクリロイル基とを結合する2価の連結基としては、2価の有機基であれば特に限定されないが、例えば、下記一般式(4)で表されるものが挙げられる。
Figure 2014106275
(前記一般式(4)中、Z、Z及びZは、それぞれ独立に炭素原子数1〜6のアルキレン基である。)
前記フッ素化合物(C)の製造方法としては、例えば、下記の(1)〜(3)の工程を経て製造する方法が挙げられる。
(1)ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の両末端にアリル基を有する化合物とヒドロシリル基を有するシクロポリシロキサン化合物とを白金系触媒存在下で反応させ、ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の両末端にシクロポリシロキサン構造を有する化合物を得る工程。
(2)(1)で得られた化合物とアリルオキシアルカノールとを白金系触媒存在下で反応させ、(1)で得られた化合物のシクロポリシロキサン構造部位に水酸基を付加する工程。
(3)(2)で付加した水酸基にイソシアネート基を有する(メタ)アクリレートを反応させ、(メタ)アクリロイル基を導入する工程。
本発明のハードコートフィルムに用いる活性エネルギー線硬化性組成物における前記フッ素化合物(C)の配合量は、十分な耐擦傷性、防汚性及び滑り性を発揮できることから、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)、前記多官能(メタ)アクリレート(B)及び任意で配合したその他の(メタ)アクリレートの合計100質量部に対して、0.05〜5質量部の範囲が好ましく、0.1〜2質量部の範囲がより好ましい。
また、本発明のハードコートフィルムに用いる活性エネルギー線硬化性組成物は、基材に塗布後、活性エネルギー線を照射することで硬化塗膜とすることができる。この活性エネルギー線とは、紫外線、電子線、α線、β線、γ線等の電離放射線をいう。活性エネルギー線として紫外線を照射して硬化塗膜とする場合には、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物中に光重合開始剤(D)を添加し、硬化性を向上することが好ましい。また、必要であればさらに光増感剤を添加して、硬化性を向上することもできる。一方、電子線、α線、β線、γ線等の電離放射線を用いる場合には、光重合開始剤(D)や光増感剤を用いなくても速やかに硬化するので、特に光重合開始剤(D)や光増感剤を添加する必要はない。
前記光重合開始剤(D)としては、分子内開裂型光重合開始剤及び水素引き抜き型光重合開始剤が挙げられる。分子内開裂型光重合開始剤としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、オリゴ[2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン]、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン等のアセトフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン;2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド等のアシルホスフィンオキシド系化合物;ベンジル、メチルフェニルグリオキシエステル等が挙げられる。
一方、水素引き抜き型光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル−4−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物;2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン系化合物;ミヒラ−ケトン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等のアミノベンゾフェノン系化合物;10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアンスラキノン、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、1−[4−(4−ベンゾイルフェニルサルファニル)フェニル]−2−メチル−2−(4−メチルフェニルサルフォニル)プロパン−1−オン等が挙げられる。これらの光重合開始剤(D)は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
また、前記光増感剤としては、例えば、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、トリブチルアミン等の3級アミン化合物、o−トリルチオ尿素等の尿素化合物、ナトリウムジエチルジチオホスフェート、s−ベンジルイソチウロニウム−p−トルエンスルホネート等の硫黄化合物などが挙げられる。
これらの光重合開始剤及び光増感剤の使用量は、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物中の不揮発成分100質量部に対し、各々0.05〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
また、本発明のハードコートフィルムに用いる活性エネルギー線硬化性組成物には、前記の成分(A)〜(D)以外に、必要に応じて、重合禁止剤、表面調整剤、帯電防止剤、消泡剤、粘度調整剤、耐光安定剤、耐候安定剤、耐熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤、有機顔料、無機顔料、顔料分散剤、シリカビーズ、有機ビーズ等の添加剤;酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、ジルコニア、五酸化アンチモン等の無機系充填剤などを配合することができる。これらその他の配合物は単独で用いることも2種以上併用することもできる。
本発明のハードコートフィルムを製造するする方法としては、用途により異なるが、例えば、ダイコート、マイクログラビアコート、グラビアコート、ロールコート、コンマコート、エアナイフコート、キスコート、スプレーコート、かけ渡しコート、ディップコート、スピンナーコート、ホイーラーコート、刷毛塗り、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバーコート、フローコート等が挙げられる。
本発明のハードコートフィルムに用いる活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させる活性エネルギー線としては、前記の通り、紫外線、電子線、α線、β線、γ線のような電離放射線であるが、具体的な活性エネルギー線を照射する装置として、紫外線を用いる場合には、紫外線の発生源として、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、無電極ランプ(フュージョンランプ)、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、水銀−キセノンランプ、ショートアーク灯、ヘリウム・カドミニウムレーザー、アルゴンレーザー、太陽光、LED等が挙げられる。また、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を塗布する基材がフィルム基材の場合には、閃光的に照射するキセノン−フラッシュランプを使用すると、フィルム基材への熱の影響を小さくできるので好ましい。一方、電子線を用いる場合には、電子線の発生源として、走査型電子線加速器、カーテン型電子線加速器等が挙げられる。
また、本発明のハードコートフィルムに用いる活性エネルギー線硬化性組成物に紫外線を照射して、硬化塗膜とする場合、空気雰囲気下で行っても構わないが、より優れた耐擦傷性及び滑り性を有する硬化塗膜が得られることから、酸素濃度5,000ppm以下の雰囲気下で行うことが好ましい。
本発明のハードコートフィルムにおいて、透明フィルム基材として用いられる透明フィルム基材としては、透明性が高く、且つハードコート層との屈折率差が0.1未満のものであればよく、一般的に光学用ハードコートフィルムの基材として使用されているものの中から、適宜選択して用いることができる。透明フィルム基材としては、例えばトリアセチルセルロースフィルム(屈折率約1.48)、アクリル樹脂フィルム(屈折率約1.49)、さらには耐熱性の脂環式構造含有熱可塑性樹脂フィルム[例えば、JSR社製「アートン」(屈折率約1.51)、日本ゼオン社製「ゼオノアフィルム」(屈折率1.51)、ポリカーボネートフィルム(屈折率約1.58)など]等を用いることができる。
また、前記透明フィルム基材は、前記で挙げた樹脂フィルムのみからなる基材であってもよいが、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物との密着性を向上させるために、前記樹脂フィルムにプライマー層を設けたフィルム基材であってもよい。また、ハードコート層との密着性を向上させる目的で、樹脂フィルム表面を、サンドブラスト法、溶剤処理法等による表面の凹凸化処理、コロナ放電処理、大気圧プラズマ処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理、酸化処理等により処理を施すこともできる。
また、前記透明フィルム基材の全光線透過率は88%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。本発明においては、透明フィルム基材の全光線透過率を当該範囲とすることで透明フィルム基材の片面にハードコート層を設けた場合でも透過率に優れ、画像表示装置の保護フィルムとして好適に用いることができる。
本発明のハードコートフィルムは、上記透明フィルム基材の少なくとも一面に上記活性エネルギー線硬化性組成物からなるハードコート層を有するハードコートフィルムであり、ハードコート層と透明フィルム基材の屈折率差が0.1未満、好ましくは0.08以下、より好ましくは0.06以下のハードコートフィルムである。当該構成とすることで、好適な防汚性、耐擦傷性及び滑り性を実現できると共に、干渉縞を好適に抑制できる。なお、屈折率差は絶対値を表す。
本発明のハードコートフィルムのハードコート層の屈折率は1.50〜1.55であることが好ましく、1.51〜1.54であることがより好ましい。ハードコート層の屈折率をこの範囲とすることで、一般的に用いられる透明フィルム基材との屈折率差を0.06以下に調整しやすくなる。
本発明のハードコートフィルムの厚さは、150μm以下であることが好ましく、85〜140μmであることがより好ましく、100〜135μmであることがより好ましい。ハードコートフィルムの厚さを当該範囲とすることで、好適な表面保護特性を有しつつ、画像表示装置の薄型化に好適に貢献できる。
本発明のハードコートフィルムのハードコート層の厚さは、適用する用途に応じて適宜選択すればよいが、5〜25μmであることがより好ましく、10〜15μmであることがより好ましい。当該範囲とすることで、好適な耐擦傷性や滑り性を得やすく、また、薄型化の要請の高い画像表示装置に好適に適用できる。
本発明のハードコートフィルムのフィルム基材の厚さは、50〜200μmの範囲が好ましく、80〜150μmの範囲がより好ましく、90〜130μmの範囲がさらに好ましい。本発明においては、フィルム基材の厚さを当該範囲とすることで、フィルム基材の片面にハードコート層を設けた場合にもカールを抑制しやすくなる。
ハードコートフィルムの全光線透過率は85%以上が好ましく、88%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。本発明においては、全光線透過率を当該範囲とすることで、画像表示装置の保護フィルムとして好適に用いることができる。
本発明のハードコートフィルムは、基材の一面にハードコート層を有する構成であっても、基材の両面にハードコート層を有する構成であってもよい。前者の構成は、薄型化と共に良好な加工性を実現しやすいため好ましく、後者の構成は、高い表面硬度や耐擦傷性を実現しやすいため好ましい。
本発明の加飾フィルムは、前記のハードコートフィルムの一面に加飾層を有するものである。前記加飾層は、前記透明フィルム基材に一般的な印刷により設けることができる。印刷方法は、例えば、シルク印刷、スクリーン印刷、熱転写印刷、グラビア印刷等が挙げられる。
加飾層は、ハードコートフィルムに各種の意匠性を付与するものであれば特に制限されず、例えば、画像表示パネルとして使用する際の画像表示部の周囲に視認される文字や図形、あるいは、画像表示部に額縁状に設けられる黒色の縁取り状の加飾層などが挙げられる。
加飾層の厚さとしては、30μm以下が好ましく、1〜15μmがより好ましく、2〜10μmが特に好ましい。当該厚さの加飾層とすることで好適な色抜けや印刷不良が生じにくく、好適な意匠性を得やすくなる。
本発明の保護フィルムは、前記のハードコートフィルムの一面に粘着剤層を有するものである。前記粘着層は、前記透明フィルム基材に粘着テープを貼り合わせるか、前記透明フィルム基材のハードコート面とは反対面に直接粘着剤層を塗布することで設けることできる。
本発明の保護フィルムの粘着剤層の厚さは、5〜50μmの範囲が好ましく、8〜30μmの範囲がより好ましく、10〜25μmの範囲がさらに好ましい。本発明において、粘着剤層の厚さを当該範囲とすることで、接着信頼性に優れ、またハードコートフィルムの表面硬さを著しく損なわず維持することができる。
本発明に用いる粘着剤層に使用される粘着剤には、公知のアクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着樹脂を使用することができる。そのなかでも、反復単位として炭素原子数2〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリレート単量体を主成分として重合させたアクリル系共重合体が、干渉縞低減、フィルム基材との密着性、透明性、耐候性の点から好ましい。中でも屈折率が1.48から1.54のアクリル系共重合体が干渉縞低減という観点からより好ましい。
前記炭素原子数2〜14の(メタ)アクリレート単量体としては、例えば、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、イソオクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソノニルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート等が挙げられる。
前記の(メタ)アクリレート単量体のなかでも、炭素原子数が4〜9のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、さらに炭素原子数が4〜9のアルキル基を有するアルキルアクリレートがより好ましい。アルキルアクリレートのなかでもn−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、エチルアクリレートが特に好ましい。当該範囲の炭素原子数のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを使用することで、好適な粘着力を確保しやすくなる。
本発明の粘着剤層に使用するアクリル系共重合体を構成する単量体中の炭素原子数2〜14の(メタ)アクリレートの含有量は、90〜99質量%とすることが好ましく、90〜96質量%にすることがより好ましい。当該範囲の前記(メタ)アクリレートの含有量にすることで、好適な粘着力を確保しやすくなる。
アクリル系共重合体には、さらに単量体成分として、水酸基、カルボキシル基、アミド基等の極性基を有する(メタ)アクリレート単量体やその他の極性基を有するビニル系単量体を用いることが好ましい。
前記水酸基を有する(メタ)アクリレート単量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのなかでも、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。
前記カルボキシル基を有する(メタ)アクリレート単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、アクリル酸又はメタクリル酸の2量体、エチレンオキサイド変性コハク酸アクリレート等が挙げられる。これらのなかでも、アクリル酸を使用することが好ましい。
前記アミド基を有する(メタ)アクリレート単量体としては、例えば、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−(パーヒドロフタルイミド−N−イル)エチルアクリレート等が挙げられる。これらのなかでも、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリンを使用することが好ましい。
前記その他の極性基を有するビニル系単量体としては、例えば、酢酸ビニル、アクリロニトリル、無水マレイン酸、無水イタコン酸等が挙げられる。
極性基を有する単量体の含有量は、アクリル系共重合体を構成する単量体成分の0.1〜20質量%であることが好ましく、1〜13質量%であることがより好ましく、1.5〜8重量%であることがさらに好ましい。当該範囲で極性基を有する単量体を含有することにより、粘着剤の凝集力、保持力、接着性を好適な範囲に調整しやすい。
粘着剤層に使用するアクリル系共重合体の重量平均分子量Mwは40万〜140万であることが好ましく、60万〜120万であることがより好ましい。当該アクリル系共重合体の重量平均分子量Mwが当該範囲内であると、接着力を特定範囲に調整しやすい。
なお、前記重量平均分子量Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)により測定することができる。より具体的には、GPC測定装置として、東ソー株式会社製「SC8020」を用いて、ポリスチレン換算値により、次のGPC測定条件で測定して求めることができる。
(GPCの測定条件)
・サンプル濃度:0.5重量%(テトラヒドロフラン溶液)
・サンプル注入量:100μL
・溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
・流速:1.0mL/min
・カラム温度(測定温度):40℃
・カラム:東ソー株式会社製「TSKgel GMHHR−H」
・検出器:示差屈折
さらに粘着剤層の凝集力をあげるために、粘着剤中に架橋剤を添加するのが好ましい。架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架橋剤等が挙げられる。架橋剤の添加量としては、粘着剤層のゲル分率25〜80質量%になるよう調整するのが好ましく、40〜75質量%になるように調整するのがより好ましく、50〜70質量%になるように調整するのが最も好ましい。ゲル分率を当該範囲に調整することで、保護フィルムを基材に貼付したときの表面鉛筆硬度の定価を抑制することができ、接着性も十分なものとすることができる。なお、本発明におけるゲル分率は、養生後の粘着剤層をトルエン中に浸漬し、24時間放置後に残った不溶分の乾燥後の質量を測定し、元の質量に対して百分率で表したものである。
さらに粘着剤層の粘着力を向上させるため、粘着付与樹脂を添加しても良い。粘着付与樹脂の添加量としては、粘着剤樹脂がアクリル系共重合体である場合は、アクリル系共重合体100質量部に対して、10〜60質量部の範囲で添加するのが好ましい。さらに接着性を重視する場合は、20〜50質量部の範囲で添加するのが好ましい。
また、粘着剤には、前記以外に公知慣用の添加剤を添加することができる。例えば、ガラス基材への接着性を向上するために、粘着剤100質量部に対して、0.001〜0.005質量部の範囲でシランカップリング剤を添加することが好ましい。さらに、必要に応じて、その他の添加剤として、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、難燃剤等を添加することもできる。
本発明の保護フィルムは、好適な耐擦傷性や滑り性を有することから各種用途に適用できるが、なかでも、液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELディスプレイ等の画像表示装置の画像表示部に好適に適用できる。特に、薄型であっても好適な耐擦傷性や滑り性を実現できることから、電子手帳、携帯電話、スマートフォン、携帯オーディオプレイヤー、モバイルパソコン、タブレット端末等の小型化や薄型化の要請の高い携帯電子端末の画像表示装置の画像表示部の保護フィルムとして好適である。このような画像表示装置においては、例えば、LCDモジュールや有機ELモジュール等の画像表示画像表示モジュールをその構成中に有し、当該画像表示画像表示モジュール上部に当該画像表示画像表示モジュールを保護する透明パネルが設けられた構成の画像表示装置においては、当該透明パネルの表面又は裏面に貼り付けて使用することで、傷つき防止や透明パネルが破損した際の飛散防止に有効である。
以下に実施例により本発明をより具体的に説明する。
(合成例1:ウレタンアクリレート(A1)の合成)
撹拌機、ガス導入管、冷却管及び温度計を備えたフラスコに、ペンタエリスリトールトリアクリレート(以下、「PE3A」と略記する。)及びペンタエリスリトールテトラアクリレート(以下、「PE4A」と略記する。)の混合物(PE3A/PE4A=60/40(質量比))549.1質量部、ジブチル錫ジアセテート0.1質量部、ジブチルヒドロキシトルエン0.6質量部、p−メトキシフェノール0.1質量部及び酢酸ブチル160質量部を加え、空気を吹き込み、均一に混合しながら徐々に昇温した。60℃に達したところでヘキサメチレンジイソシアネート90.9質量部を加えた後、80℃で5時間反応させ、1分子中に6つのアクリロイル基を有するウレタンアクリレート(A1)を含む不揮発分80質量%溶液を得た。なお、この溶液には、不揮発分中にウレタンアクリレート(A1)の他にPE4Aが34.3質量%含まれる。
(合成例2:ウレタンアクリレート(A2)の合成)
攪拌機、ガス導入管、冷却管及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル250質量部、ノルボルナンジイソシアネート206質量部、p−メトキシフェノール0.5質量部及びジブチル錫ジアセテート0.5質量部を仕込み、空気を吹き込みながら、70℃に昇温した後、PE3A及びPE4Aの混合物(PE3A/PE4A=75/25(質量比))795質量部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、1分子中に6つのアクリロイル基を有するウレタンアクリレート(A2)を含む不揮発分80質量%の酢酸ブチル溶液を得た。なお、この溶液には、不揮発分中にウレタンアクリレート(A2)の他にPE4Aが19.9質量%含まれる。
(合成例3:ウレタンアクリレート(A3)の合成)
攪拌機、ガス導入管、冷却管及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル254質量部、イソホロンジイソシアネート222質量部、p−メトキシフェノール0.5質量部及びジブチル錫ジアセテート0.5質量部を仕込み、空気を吹き込みながら、70℃に昇温した後、PE3A及びPE4Aの混合物(PE3A/PE4A=75/25(質量比))795質量部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、1分子中に6つのアクリロイル基を有するウレタンアクリレート(A3)を含む不揮発分80質量%溶液を得た。なお、この溶液には、不揮発分中にウレタンアクリレート(A3)の他にPE4Aが19.5質量%含まれる。
(合成例4:ウレタンアクリレート(A4)の合成)
攪拌機、ガス導入管、冷却管及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル254質量部、イソホロンジイソシアネート222質量部、p−メトキシフェノール0.5質量部及びジブチル錫ジアセテート0.5質量部を仕込み、空気を吹き込みながら、70℃に昇温した後、ビス(2−アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート369質量部とPE3A及びPE4Aの混合物(PE3A/PE4A=75/25(質量比))398質量部とを1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、1分子中に4〜6つのアクリロイル基を有するウレタンアクリレート(A4)を含む不揮発分80質量%溶液を得た。なお、この溶液には、不揮発分中にウレタンアクリレート(A4)の他にPE4Aが10.1質量%含まれる。
(合成例5:ウレタンアクリレート(A5)の合成)
攪拌機、ガス導入管、冷却管及び温度計を備えたフラスコに、PE3A及びPE4Aの混合物(PE3A/PE4A=60/40(質量比))242質量部、p−メトキシフェノール0.23質量部、ジブチル錫ジラウレート0.13質量部及びメチルエチルケトン100質量部を仕込み、空気を吹き込みながら、75℃に昇温した後、ヘキサメチレンジイソシアネートの3量化物(イソシアヌレート体)(住化バイエルウレタン株式会社製「デスモジュールN3390BA」、不揮発分90質量%、NCO%:19.6、NCO当量:214g/eq.)107質量部及びメチルエチルケトン50質量部の混合溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、75℃で4時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、1分子中に9つのアクリロイル基を有するウレタンアクリレート(A5)を含む不揮発分67.8質量%溶液を得た。なお、この溶液には、不揮発分中にウレタンアクリレート(A5)の他にPE4Aが28.6質量%含まれる。
(合成例6:ウレタンアクリレート(A6)の合成)
攪拌機、ガス導入管、冷却管及び温度計を備えたフラスコに、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(以下、「DPPA」と略記する。)及びジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(以下、「DPHA」と略記する。)の混合物(DPPA/DPHA=60/40(質量比))436.7質量部、p−メトキシフェノール0.23質量部、ジブチル錫ジラウレート0.13質量部及びメチルエチルケトン180質量部を仕込み、空気を吹き込みながら、75℃に昇温した後、イソホロンジイソシアネートの3量化物(イソシアヌレート体)(住化バイエルウレタン株式会社製「デスモジュールZ4470BA」、不揮発分70質量%、NCO%:11.7、NCO当量:359g/eq.)180質量部及びメチルエチルケトン(以下、「MEK」と略記する。)80質量部の混合溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、75℃で4時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、1分子中に15つのアクリロイル基を有するウレタンアクリレート(A5)を含む不揮発分64.2質量%を得た。なお、この溶液には、不揮発分中にウレタンアクリレート(A6)の他にDPHAが31質量%含まれる。
(合成例7:重合体(E1)の合成)
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、グリシジルメタクリレート250質量部、ラウリルメルカプタン1.3質量部、メチルイソブチルケトン1,000質量部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル7.5質量部を仕込み、窒素気流下で攪拌しながら、1時間かけて90℃に昇温し、90℃で1時間反応させた。次いで、90℃で攪拌しながら、グリシジルメタクリレート750質量部、ラウリルメルカプタン3.7質量部、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル22.5質量部からなる混合液を2時間かけて滴下した後、100℃で3時間反応させた。次いで、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル10質量部を仕込み、さらに100℃で1時間反応させた後、120℃付近に昇温し、2時間反応させた。60℃まで冷却し、窒素導入管を、空気導入管に付け替え、アクリル酸507質量部、p−メトキシフェノール2質量部、トリフェニルホスフィン5.4質量部を加えて混合した後、空気で反応液をバブリングしながら、110℃まで昇温し、8時間反応させた。その後、p−メトキシフェノール1.4質量部を加え、室温まで冷却後、不揮発分が50質量%になるように、メチルイソブチルケトンを加え、アクロイル基を有するアクリル樹脂である重合体(E1)の溶液を得た。なお、得られた重合体(E1)の重量平均分子量は31,000(GPCによるポリスチレン換算)であり、アクリロイル基当量は300g/eq.であった。
(合成例8:フッ素化合物(C1)の合成)
攪拌機及び冷却管を備えたフラスコに、乾燥窒素雰囲気下で、下記式(5)で表される両末端にアリル基を有するパーフルオロポリエーテル500質量部、m−キシレンヘキサフロライド700質量部及びテトラメチルシクロテトラシロキサン361質量部を仕込み、攪拌しながら90℃まで昇温した。ここに塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液0.442質量部(Pt単体として1.1×10−6モル含有。)を仕込み、内温を90℃以上に維持したまま4時間攪拌した。H−NMRスペクトルで原料のアリル基が消失したのを確認した後、溶剤や過剰のテトラメチルシクロテトラシロキサンを減圧留去し、活性炭処理を行うことで、下記式(6)で表される無色透明の液体であるパーフルオロポリエーテル化合物(1)を得た。
Figure 2014106275
(式中、m/nは0.9であり、m及びnの合計は平均で45である。)
Figure 2014106275
乾燥空気雰囲気下で、前記で得られたパーフルオロポリエーテル化合物(1)50質量部、2−アリルオキシエタノール7.05質量部、m−キシレンヘキサフロライド50質量部及び塩化白金酸/ビニルシロキサン錯体のトルエン溶液0.0442質量部(Pt単体として1.1×10−7モル含有。)を混合し、100℃で4時間攪拌した。H−NMRスペクトル及び赤外線吸収スペクトルでSi−H基が消失したのを確認した後、溶剤と過剰の2−アリルオキシエタノールを減圧留去し、活性炭処理を行うことで、下記式(7)で表される淡黄色透明の液体であるパーフルオロポリエーテル化合物(2)を得た。
Figure 2014106275
乾燥空気雰囲気下で、前記で得られたパーフルオロポリエーテル化合物(2)50質量部、テトラヒドロフラン50質量部及び2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート9質量部を混合し、50℃に加熱した。次いで、ジオクチル錫ラウレート0.05質量部を加え、50℃で24時間攪拌した。加熱終了後、80℃、0.27kPaで減圧留去することで、下記式(8)で表される淡黄色のペースト状であるフッ素化合物(C1)を得た。このフッ素化合物(C1)に、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトンの混合溶剤(メチルエチルケトン/メチルイソブチルケトン=1/3(質量比))を加え、不揮発分20質量%のフッ素化合物(C1)溶液を調製した。
Figure 2014106275
前記で得られたウレタンアクリレート(A1)〜(A6)、重合体(E1)及びフッ素化合物(C1)を用いて、下記の通り、活性エネルギー線硬化性組成物を調製した。
(実施例1)
合成例2で得られたウレタンアクリレート(A2)を含む溶液31.3質量部(ウレタンアクリレート(A2)20質量部、PE4A 5質量部を含む。)、合成例3で得られたウレタンアクリレート(A3)を含む溶液31.3質量部(ウレタンアクリレート(A3)20.1質量部、PE4A 4.9質量部を含む。)、合成例4で得られたウレタンアクリレート(A4)を含む溶液25質量部(ウレタンアクリレート(A4)18質量部、PE4A 2質量部を含む。)、DPHA及びDPPAの混合物(DPHA/DPPA=60/40(質量比))30質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(BASFジャパン株式会社製「イルガキュア184」、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;以下、「光重合開始剤(D1)」と略記する。)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(1)を調製した。
前記で得られた活性エネルギー線硬化性組成物(1)を、アクリルフィルム(住友化学株式会社製「S000」、厚さ125μm)上にワイヤーバー(#40)を用いて塗布して、60℃で1分間乾燥後、空気雰囲気下で紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製「MIDN−042−C1」、ランプ:120W/cm、高圧水銀灯)を用いて、照射光量0.5J/cmで紫外線を照射して、厚さ10μmの硬化塗膜(ハードコート層)を有する試験片フィルムを得た。
(実施例2)
実施例1と同様に活性エネルギー線硬化性組成物(1)を、ポリカーボネートフィルム(三菱ガス化学株式会社製「ユーピロン」、厚さ100μm)上にワイヤーバー(#40)を用いて塗布して、60℃で1分間乾燥後、空気雰囲気下で紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製「MIDN−042−C1」、ランプ:120W/cm、高圧水銀灯)を用いて、照射光量0.5J/cmで紫外線を照射して、厚さ10μmの硬化塗膜(ハードコート層)を有する試験片フィルムを得た。
(実施例3)
実施例1と同様に活性エネルギー線硬化性組成物(1)を、トリアセチルセルロースフィルム(富士フィルム株式会社製「TD80SL」、厚さ80μm)上にワイヤーバー(#40)を用いて塗布して、60℃で1分間乾燥後、空気雰囲気下で紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製「MIDN−042−C1」、ランプ:120W/cm、高圧水銀灯)を用いて、照射光量0.5J/cmで紫外線を照射して、厚さ10μmの硬化塗膜(ハードコート層)を有する試験片フィルムを得た。
(実施例4)
合成例2で得られたウレタンアクリレート(A2)を含む溶液22.5質量部(ウレタンアクリレート(A2)14.4質量部、PE4A 3.6質量部を含む。)、合成例3で得られたウレタンアクリレート(A3)を含む溶液22.5質量部(ウレタンアクリレート(A3)14.5質量部、PE4A 3.5質量部を含む。)、合成例4で得られたウレタンアクリレート(A4)を含む溶液17.5質量部(ウレタンアクリレート(A4)12.6質量部、PE4A 1.4質量部を含む。)、DPHA及びDPPAの混合物(DPHA/DPPA=60/40(質量比))50質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(D1)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(2)を調製した。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(2)を用いて、実施例1と同様に、アクリルフィルム(住友化学株式会社製「S000」、厚さ125μm)上にワイヤーバー(#40)を用いて塗布して、60℃で1分間乾燥後、空気雰囲気下で紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製「MIDN−042−C1」、ランプ:120W/cm、高圧水銀灯)を用いて、照射光量0.5J/cmで紫外線を照射して、厚さ10μmの硬化塗膜(ハードコート層)を有する試験片フィルムを得た。
(実施例5)
実施例4と同様に活性エネルギー線硬化性組成物(2)を、ポリカーボネートフィルム(三菱ガス化学株式会社製「ユーピロン」、厚さ100μm)上にワイヤーバー(#40)を用いて塗布して、60℃で1分間乾燥後、空気雰囲気下で紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製「MIDN−042−C1」、ランプ:120W/cm、高圧水銀灯)を用いて、照射光量0.5J/cmで紫外線を照射して、厚さ10μmの硬化塗膜(ハードコート層)を有する試験片フィルムを得た。
(実施例6)
実施例4と同様に活性エネルギー線硬化性組成物(2)を、トリアセチルセルロースフィルム(富士フィルム株式会社製「TD80SL」、厚さ80μm)上にワイヤーバー(#40)を用いて塗布して、60℃で1分間乾燥後、空気雰囲気下で紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製「MIDN−042−C1」、ランプ:120W/cm、高圧水銀灯)を用いて、照射光量0.5J/cmで紫外線を照射して、厚さ10μmの硬化塗膜(ハードコート層)を有する試験片フィルムを得た。
(実施例7)
合成例1で得られたウレタンアクリレート(A1)を含む溶液87.5質量部(ウレタンアクリレート(A1)46質量部、PE4A 24質量部を含む。)、DPHA及びDPPAの混合物(DPHA/DPPA=60/40(質量比))30質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(D1)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(3)を調製した。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(3)を用いて、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。
(実施例8)
合成例1で得られたウレタンアクリレート(A1)を含む溶液62.5質量部(ウレタンアクリレート(A1)32.8質量部、PE4A 17.2質量部を含む。)、DPHA及びDPPAの混合物(DPHA/DPPA=60/40(質量比))50質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(D1)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(4)を調製した。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(4)を用いて、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。
(実施例9)
合成例3で得られたウレタンアクリレート(A3)を含む溶液43.8質量部(ウレタンアクリレート(A3)28.2質量部、PE4A 6.8質量部を含む。)、DPHA及びDPPAの混合物(DPHA/DPPA=60/40(質量比))50質量部、ヘキサンジオールジアクリレート(以下、「HDDA」と略記する。)15質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(D1)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(5)を調製した。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(5)を用いて、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。
(実施例10)
合成例3で得られたウレタンアクリレート(A3)を含む溶液56.3質量部(ウレタンアクリレート(A3)36.2質量部、PE4A 8.8質量部を含む。)、合成例5で得られたウレタンアクリレート(A5)を含む溶液36.9質量部(ウレタンアクリレート(A5)17.8質量部、PE4A 7.2質量部を含む。)、PE4A及びPE3Aの混合物(PE4A/PE3A=60/40(質量比))30質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(D1)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(6)を調製した。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(6)を用いて、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。
(実施例11)
合成例3で得られたウレタンアクリレート(A3)を含む溶液56.3質量部(ウレタンアクリレート(A3)36.2質量部、PE4A 8.8質量部を含む。)、合成例6で得られたウレタンアクリレート(A6)を含む溶液38.9質量部(ウレタンアクリレート(A6)17.2質量部、DPHA 7.8質量部を含む。)、PE4A及びPE3Aの混合物(PE4A/PE3A=60/40(質量比))30質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(D1)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(7)を調製した。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(7)を用いて、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。
(実施例12)
実施例1で得られた活性エネルギー線硬化性組成物(1)を用いて、試験片フィルムの作製する際の硬化条件である空気雰囲気下を酸素濃度5,000ppm以下の雰囲気下に変更した以外は、実施例1と同様に行って、試験片フィルムを得た。
(実施例13)
実施例4で得られた活性エネルギー線硬化性組成物(2)を用いて、試験片フィルムの作製する際の硬化条件である空気雰囲気下を酸素濃度5,000ppm以下の雰囲気下に変更した以外は、実施例1と同様に行って、試験片フィルムを得た。
(比較例1)
実施例1で用いたアクリルフィルムに代えて、ポリエステルフィルム(帝人デュポン社製「KEL86W」、厚さ100μm)を用いた以外は、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。
(比較例2)
実施例4で用いたアクリルフィルムに代えて、ポリエステルフィルム(帝人デュポン社製「KEL86W」、厚さ100μm)を用いた以外は、実施例4と同様に、試験片フィルムを得た。
(比較例3)
実施例7で用いたアクリルフィルムに代えて、ポリエステルフィルム(帝人デュポン社製「KEL86W」、厚さ100μm)を用いた以外は、実施例4と同様に、試験片フィルムを得た。
(比較例4)
実施例8で用いたアクリルフィルムに代えて、ポリエステルフィルム(帝人デュポン社製「KEL86W」、厚さ100μm)を用いた以外は、実施例4と同様に、試験片フィルムを得た。
(比較例5)
実施例9で用いたアクリルフィルムに代えて、ポリエステルフィルム(帝人デュポン社製「KEL86W」、厚さ100μm)を用いた以外は、実施例4と同様に、試験片フィルムを得た。
(比較例6)
実施例10で用いたアクリルフィルムに代えて、ポリエステルフィルム(帝人デュポン社製「KEL86W」、厚さ100μm)を用いた以外は、実施例4と同様に、試験片フィルムを得た。
(比較例7)
実施例11で用いたアクリルフィルムに代えて、ポリエステルフィルム(帝人デュポン社製「KEL86W」、厚さ100μm)を用いた以外は、実施例4と同様に、試験片フィルムを得た。
(比較例8)
実施例1で用いたフッ素化合物(C1)に代えて、ポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の片末端にアクリロイル基を有するフッ素化合物(ダイキン工業株式会社製「オプツールDAC−HP」、不揮発分20質量部;以下、「フッ素化合物(RC1)」と略記する。)1.5質量部(フッ素化合物(RC1)として0.3質量部)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、活性エネルギー線硬化性組成物(R1)を得た。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(R1)を用いて、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。
(比較例9)
合成例8で得られた重合体(E1)の溶液180質量部(ウレタンアクリレート(A3)36.2質量部、PE4A 8.8質量部を含む。)、DPHA及びDPPAの混合物(DPHA/DPPA=60/40(質量比))10質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(D1)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(R2)を調製した。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(R2)を用いて、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。
前記の実施例1〜13及び比較例1〜9で用いた活性エネルギー線硬化性組成物の組成及び試験片フィルム評価結果を表に示す。なお、表中の組成は、すべて不揮発分量で記載しており、ウレタンアクリレート(A1)〜(A6)については、PE4A又はDPHAを含んだ配合量を記載している。また、フィルム基材の略記は以下の通りである。
AC:アクリルフィルム
PC:ポリカーボネートフィルム
TAC:トリアセチルセルロースフィルム
前記で得られた試験片フィルムについて、下記の干渉縞、耐擦傷性、水接触角、マジックはじき性、滑り性、ハードコート層の透明フィルム基材との屈折率差の評価又は測定を行った。
[干渉縞の評価]
前記で得られた試験片フィルムの裏面にDIC社製LSRW55White気泡が入らないように貼付し、3波長蛍光灯下で目視で干渉縞の観察を行った。
○:干渉縞がほとんど見られない。
×:干渉縞が見られる。
[耐擦傷性の評価]
前記で得られた試験片フィルムを30cm×2cmの長方形に切り取り、平面摩擦試験機(株式会社東洋精機製作所製)に治具で固定し、スチールウール#0000を用いて荷重2kg/cm、ストローク10cm、速度20cm/秒、往復2000回実施後の試験片の傷付き状態を目視観察し、下記の基準にしたがい耐擦傷性を評価した。
◎:傷が付かない。
○:5本未満の傷が付く。
△:5本以上の傷が付くが、試験片フィルム全面には傷が付かない。
×:試験片フィルム全体に傷が付く。
[水接触角の測定]
前記で得られた試験片フィルムを1×5cmの長方形に切り、試験片フィルムの硬化塗膜を表側にして両面テープでガラス板に固定し、協和界面科学株式会社製の自動接触角計「DROMPAMSTER500」で精製水4〜4.5μLの接触角を測定した。
[防汚性の評価]
前記で得られた試験片フィルムの硬化塗膜上に、三菱鉛筆株式会社製「ユニ・メディアックス(黒)」でインクを円状に塗布し、インクのはじき度合いを目視観察した。その観察結果から、下記の基準にしたがい防汚性を評価した。
5:インクを点状にはじく。
4:インクを点と線状にはじく。
3:インクを線状にはじく。
2:インクをわずかにはじく。
1:インクをはじかない。
[表面滑り性の評価]
前記で得られた試験片フィルムの硬化塗膜の表面をベンコット(旭化成せんい株式会社製)で擦った際の滑りやすさから、下記の基準にしたがい滑り性を評価した。
◎:よく滑る
○:滑る
△:滑り難い
×:滑らない
[屈折率差]
株式会社アタゴ社製「多波長アッベ屈折計DR−M2」を用いて、ハードコート層と透明フィルム基材の屈折率を測定し、その差の絶対値を屈折率差として算出した。
Figure 2014106275
Figure 2014106275
Figure 2014106275
上記表から明らかなとおり、実施例1〜13の本発明のハードコートフィルムは、干渉縞が少なく、優れた防汚性を有し、かつ耐擦傷性や滑り性にも優れる硬化塗膜を有するものであった。一方、比較例1〜7のハードコートフィルムは、干渉縞が生じるものであった。また、比較例8、9のハードコートフィルムは、耐擦傷性、すべり性が十分でなかった。
特許第4266623号公報
これらの光重合開始剤及び光増感剤の使用量は、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物中の不揮発成分100質量部に対し、各々0.05〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量がより好ましい。

(比較例9)
合成例で得られた重合体(E1)の溶液180質量部、DPHA及びDPPAの混合物(DPHA/DPPA=60/40(質量比))10質量部、フッ素化合物(C1)の20質量%溶液1.5質量部(フッ素化合物(C1)として0.3質量部)及び光重合開始剤(D1)4.5質量部を均一に攪拌した後、酢酸エチルで希釈して、不揮発分40質量%の活性エネルギー線硬化性組成物(R2)を調製した。得られた活性エネルギー線硬化性組成物(R2)を用いて、実施例1と同様に、試験片フィルムを得た。

Claims (13)

  1. 透明フィルム基材の少なくとも一面にハードコート層を有するハードコートフィルムであって、前記ハードコート層と前記透明フィルム基材の屈折率差が0.1未満であり、前記ハードコート層が脂肪族ポリイソシアネート(a1)と水酸基を有する(メタ)アクリレート(a2)とを反応させて得られた1分子中に4つ以上の(メタ)アクリロイル基を有するウレタン(メタ)アクリレート(A)、1分子中に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレート(B)、及びポリ(パーフルオロアルキレンエーテル)鎖の両末端に2価の連結基を介してシクロポリシロキサン構造が結合し、前記シクロポリシロキサン構造に2価の連結基を介して(メタ)アクリロイル基が結合した構造を有するフッ素化合物(C)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物からなることを特徴とするハードコートフィルム。
  2. 前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)が、ヘキサメチレンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)及びこれらの3量化物からなる群から選ばれる1種以上のポリイソシアネートである請求項1記載のハードコートフィルム。
  3. 前記ウレタンアクリレート(A)が、前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)としてノルボルナンジイソシアネートを用いて得られたウレタンアクリレートと、前記脂肪族ポリイソシアネート(a1)としてイソホロンジイソシアネートを用いて得られたウレタンアクリレートとを併用したものである請求項1記載のハードコートフィルム。
  4. 前記(メタ)アクリレート(a2)が、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる1種以上の(メタ)アクリレートである請求項1〜3のいずれか1項記載のハードコートフィルム。
  5. 前記多官能(メタ)アクリレート(B)の(メタ)アクリロイル基当量が、50〜200g/eq.の範囲である請求項1〜4のいずれか1項記載のハードコートフィルム。
  6. 前記多官能(メタ)アクリレート(B)が、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる1種以上の多官能(メタ)アクリレートである請求項1〜4のいずれか1項記載のハードコートフィルム。
  7. 前記ハードコート層の屈折率が1.50〜1.55である請求項1〜6のいずれか1項記載のハードコートフィルム。
  8. 前記透明フィルム基材が、アクリル樹脂フィルム、トリアセチルセルロースフィルム、ポリカーボネートフィルム又は環状ポリオレフィンフィルムからなる基材である請求項1〜7のいずれか1項記載のハードコートフィルム。
  9. 全光線透過率が85%以上である請求項1〜8のいずれか1項記載のハードコートフィルム。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載のハードコートフィルムの一面に加飾層を有することを特徴とする加飾フィルム。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項記載のハードコートフィルムの一面に粘着剤層を有することを特徴とする保護フィルム。
  12. 粘着剤層の厚さが5〜50μmである請求項11記載の保護フィルム。
  13. 携帯電子端末の画像表示部の保護に使用される請求項11又は12記載の保護フィルム。
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