JP2006327099A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンコーダ出力の異常によって印字データの転送がしなかったとき印字動作が中止されてしまう。
【解決手段】記録ヘッド11が印字開始位置に移動したときに、データ転送を開始し、記録ヘッド11が次の印字位置へ移動したときにデータ転送が完了したか否かを判別し、データ転送完了でなければ、データ転送完了数と予め初期設定した閾値とを比較し、データ転送完了数が閾値未満であれば、再印字を行なうために当該印字データ転送を完了しなかったときの印字位置情報(データ保持位置)を保存し、再印字カウンタを+1する。そして、再印字カウンタが0でないときにはデータを保持した印字位置について再度のデータ転送を行なって再印字を行なう。
【選択図】 図10

Description

本発明は画像形成装置に関し、特にキャリッジの主走査方向の移動に応じたエンコーダ出力に基づいてデータ転送を行なう画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、プリンタ/ファックス/複写機複合機等の各種画像形成装置としては、記録液(例えばインク)の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドで構成した記録ヘッドをキャリッジに搭載して、このキャリッジを被記録媒体(以下「用紙」ともいうが、材質を紙に限定するものではなく、また、記録媒体、記録紙、転写材などとも称されるものも同義である。)の搬送方向に対して直交する方向にシリアルスキャンさせるとともに、被記録媒体を記録幅に応じて間歇的に搬送し、搬送と記録を交互に繰り返すことによって被記録媒体に画像を形成(記録、印刷、印字、印写も同義で使用する。)するシリアル型画像形成装置がある。
従来のシリアル型画像形成装置として、例えば特許文献1、2に記載されているように、キャリッジの主走査方向の移動に応じてリニアエンコーダから出力されるエンコーダ信号に基づいて記録ヘッドに対して印字データを転送するようにしたものが知られている。
特開2004−114305号公報 特開2004−202866号公報
このようにエンコーダ出力を基準として記録ヘッドに対するデータ転送タイミング(或いは滴吐出タイミング)を決定する場合、エンコーダを構成するエンコーダスケールやエンコーダセンサに汚れが生じたり、キャリッジを移動させる主走査モータに速度ムラが生じたりすると、エンコーダ出力から得られる位置情報信号のデューティずれが発生することになる。この位置情報信号のデューティずれによって記録ヘッドに対する印字データの転送が完了しないまま次のデータ転送タイミングになることがあり、その結果画像抜けなどが生じて画像品質が低下する。
この点に関し、上記特許文献2に記載されているように、エンコーダ周期の開始トリガ発生時に、ある所定の時間まで前データを転送できる構成を持ち、その所定時間を主走査速度の変化に対応した値を設定することにより、画像抜けを防止するものがある。
また、上記特許文献1に記載されているように、駆動波形が所定の印字周期内に終了しなかった場合、印字動作を中止し、意図しない位置での印字が行なわれないようにしたものもある。
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では印字データの転送が完了しなかったときには印字動作が中止されることになるという課題がある。また、特許文献2に記載の装置はそもそも所定時間内にデータ転送が完了しなくなることを防止しようとするもので、実際にデータ転送が完了しなければ、結局のところ印字動作が中止されることになるという課題がある。
エンコーダスケールの一時的な汚れなどが原因の場合で印字動作を中止するまでもない場合もあるが、特許文献1、2の装置ではこのように印字動作を中止する必要がない場合にまで印字動作が中止されるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、再印字を可能にする画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジの主走査方向移動に応じて出力されるエンコーダ信号に基づいて記録ヘッドに対する印字データの転送を行なう場合、記録ヘッドに対する印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったとき、再印字を行なうために転送を完了しなかった印字データの印字位置に関する情報を保持する手段を備えている構成とした。
ここで、印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったときの印字データの転送完了数及び転送未完了数の少なくともいずれかに基づいて再印字を行なうことが好ましい。或いは、印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったときの印字データの転送完了数及び転送未完了数の少なくともいずれか並びに印字モードに基づいて再印字を行なうことが好ましい。あるいは、印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったときの印字データの転送完了数及び転送未完了数の少なくともいずれかと予め定めた閾値との比較結果に基づいて再印字を行なうことが好ましく、この場合、印字モードに応じて閾値を設定可能であることが好ましい。
また、再印字を行なうために少なくとも転送を完了しなかった印字データを保持する手段を備えていることが好ましく、この場合、再印字を行なうために印字データを保持する専用のデータ格納手段を備えていることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置によれば、記録ヘッドに対する印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったとき、再印字を行なうために転送を完了しなかった印字データの印字位置に関する情報を保持する手段を備えているので、データ転送が完了しなかった場合に再印字を行なうことができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同じく概略平面説明図、図3は同じくキャリッジ位置検出機構の説明に供する模式的説明図である。
この画像形成装置は、フレーム1を構成する左右の側板1A、1Bに横架したガイド部材であるガイドロッド2とステー3とでキャリッジ4を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ5によって駆動プーリ6Aと従動プーリ6B間に架け渡したタイミングベルト7を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ4には、例えばイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド11を複数のインク吐出口(ノズル)を形成したノズル面11aのノズル列を主走査方向と直交する方向(副走査方向)に配列し、インク吐出方向を下方に向けて装着している。なお、ここでは独立した液滴吐出ヘッドを用いているが、各色の記録液の液滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。また、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。
記録ヘッド11を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド11にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)12を介して接続している。
また、キャリッジ4には、記録ヘッド11に各色のインクを供給するための各色のサブタンク15を搭載している。この各色のサブタンク15には各色のインク供給チューブ16を介して、カートリッジ装填部9に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填部9にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット17が設けられ、また、インク供給チューブ16は這い回しの途中でフレーム1を構成する後板1Cに係止部材18にて保持されている。
一方、給紙トレイ20の用紙積載部(圧板)21上に積載した用紙22を給紙するための給紙部として、用紙積載部21から用紙22を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)23及び給紙コロ23に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド24を備え、この分離パッド24は給紙コロ23側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙22を記録ヘッド11の下方側に送り込むために、用紙22を案内するガイド部材25と、カウンタローラ26と、搬送ガイド部材27と、先端加圧コロ29を有する押さえ部材28とを備えるとともに、給送された用紙22を静電吸着して記録ヘッド11に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト31を備えている。
この搬送ベルト31は、無端状ベルトであり、搬送ローラ32とテンションローラ33との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成し、周回移動しながら帯電ローラ34によって帯電(電荷付与)される。帯電ローラ34は、搬送ベルト31の表層をなす絶縁層に接触し、搬送ベルト31の回動に従動して回転するように配置され、軸の両端に加圧力をかけている。この帯電ローラ34には、後述するように、ACバイアス供給部(高圧電源)から例えば2kVの正負極のACバイアス(高電圧)が印加される。また、搬送ベルト31の裏側には、記録ヘッド11による印写領域に対応してガイド部材35を配置している。
この搬送ベルト31は、副走査モータ36によって駆動ベルト37及びタイミングローラ38を介して搬送ローラ32が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。なお、図示しないが、搬送ローラ32の軸には、スリットを形成したエンコーダホイールを取り付け、このエンコーダホイールのスリットを検知する透過型フォトセンサを設けて、これらのエンコーダホイール及びフォトセンサによってホイールエンコーダを構成している。
さらに、記録ヘッド11で記録された用紙22を排紙トレイ40に排紙するための排紙部として、搬送ベルト31から用紙22を分離するための分離爪41と、排紙ローラ42及び排紙コロ43とを備えている。
また、装置本体1の背面部には、両面印刷を行なうときに用紙22を反転させる手段である両面ユニット51が着脱自在に装着されている。この両面ユニット51は搬送ベルト31の逆方向回転で戻される用紙22を取り込んで反転させて再度カウンタローラ26と搬送ベルト31との間に給紙する。また、この両面ユニット51の上面は手差しトレイ52としている。
さらに、キャリッジ4の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド11のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構61を配置している。この維持回復機構61には、記録ヘッド11の各ノズル面11aをキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)62a〜62d(区別しないときは「キャップ62」という。)と、ノズル面11aをワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード63と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行なうときの液滴を受ける空吐出受け64などを備えている。ここでは、キャップ62aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ62b〜62dは保湿用キャップとしている。
また、キャリッジ4の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行なうときの液滴を受ける空吐出受け68を配置し、この空吐出受け68には記録ヘッド11のノズル列方向に沿った開口69などを備えている。
さらに、キャリッジ4の前方側には、スリットを形成した(図3では白黒で示す)エンコーダスケール72を主走査方向に沿って設け、キャリッジ4の背面側にはエンコーダスケール72のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ73を設け、これらによって、キャリッジ4の主走査方向位置を検知するためのリニアエンコーダ74を構成している。
さらに、キャリッジ4の印字領域側側面部に搬送ベルト31で搬送される用紙22の有無を検知する検知手段である用紙センサ75を設けている。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部から用紙22が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙22はガイド25で案内され、搬送ベルト31とカウンタローラ26との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド27で案内されて先端加圧コロ29で搬送ベルト31に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、後述するACバイアス供給部から帯電ローラ34に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト31が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト31上に用紙32が給送されると、用紙22が搬送ベルト31に静電力で吸着され、搬送ベルト31の周回移動によって用紙22が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ4を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド11を駆動することにより、停止している用紙22にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙22を所定量搬送後、次の行の記録を行なう。記録終了信号又は用紙22の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙22を排紙トレイ40に排紙する。
また、両面印刷の場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト31を逆回転させることで、記録済みの用紙32を両面給紙ユニット51内に送り込み、用紙22を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ26と搬送ベルト31との間に給紙し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベル31で搬送して裏面に記録を行った後、排紙トレイ40に排紙する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図4のブロック図を参照して説明する。
この制御部100は、この装置全体の制御を司るCPU101と、CPU101が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM102と、画像データ等を一時格納するRAM103と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ104と、画像データに対する各種信号処理、並び替えなどの画像処理、画像データの記録ヘッド側への転送などのDMAを含むその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC(コントローラ部:CTL部)105とを備えている。
また、この制御部100は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行なうためのI/F106と、記録ヘッド11を駆動するための駆動波形を生成するとともに、記録ヘッド11の圧力発生手段を選択駆動させる印字データ及びそれに伴う各種データをヘッドドライバ108に出力するヘッド駆動制御部107と、主走査モータ5を駆動するための主走査モータ駆動部110と、副走査モータ36を駆動するための副走査モータ駆動部111と、帯電ローラ34にACバイアスを供給するACバイアス供給部112と、リニアエンコーダ74、ロータリ(ホイール)エンコーダ136からの検出パルス、用紙センサ75からの検知信号、及びその他の各種センサからの検知信号を入力するためのI/O113などを備えている。また、この制御部100には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作パネル114が接続されている。
ここで、制御部100は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホストのプリンタドライバが生成した印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F106で受信する。
そして、制御部100のCPU101は、I/F106に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行って、ASIC105のDMAによって所要のタイミング(後述するようにエンコーダ出力に基づいて)ヘッド駆動制御部107に転送し、ヘッド駆動制御部107からヘッドドライバ108に印字データや駆動波形を出力する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM102にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。ここでは、プリンタドライバで行なうようにしている。
ヘッド駆動制御部107の駆動波形生成部は、ROMに格納されて読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成され、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形をヘッドドライバ108に対して出力する。
ヘッドドライバ108は、シリアルに入力される記録ヘッド11の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいてヘッド駆動制御部107の駆動波形生成部から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド11の圧力発生手段に対して印加することで記録ヘッド11を駆動する。なお、このヘッドドライバ108は、例えば、クロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動パルスを選択的に記録ヘッド11の圧力発生手段に印加する。
主走査モータ駆動部110は、CPU101側から与えられる目標値とリニアエンコーダ74からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して主走査モータ5を駆動する。
同様に、副走査モータ駆動制御部111は、CPU101側から与えられる目標値とホイールエンコーダ136からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して副走査モータ36を駆動する。
そこで、この制御部における印字データの転送に関して図5のブロック図を参照して説明する。なお、同図はこの制御部におけるデータ転送に係わる部分を説明するブロック説明図である。
画像形成装置における印字データの転送は、キャリッジ4に搭載した用紙センサ75によって搬送面内に被記録媒体(用紙)22が存在することを検知し、かつ、主走査方向に対する記録ヘッド11の位置情報をリニアエンコーダ74によるエンコーダ信号としてASICなどで構成したコントローラ部105Aに入力し、コントローラ部105Aは位置情報に対する印字開始位置でメモリ(RAM)103Aに格納されている印字データのコントロール部105Aに対するデータ転送を開始し、コントロール部105Aからヘッドデータ生成部107Aにデータ転送を行なって記録ヘッド11に印字データを与えることによって印字動作を行なうようにしている。
ここで、リニアエンコーダ74(エンコーダセンサ72)からのエンコーダ信号は、図6に示すように、A相とB相の位相のずれた2つの信号で構成される。A相、B相の立ち上がり及び立ち下がりによりT1〜T4の印字期間に分けられる。
そして、コントローラ部105Aでは、エンコーダ信号と用紙検知信号に基づいて、予め設定しておいた印字開始位置にキャリッジ4が達すると判断すると、DMA(Direct Memory Access)を開始する。DMA動作はすでに周知のとおり印字データをRAM105からコントロール部105Aに直接転送する。コントロール部105Aに転送された印字データは、コントロール部105Aからヘッドデータ生成部107Aへ送られ、キャリッジ4に搭載された記録ヘッド11へ印字データとして送られる。
ここで、リニアエンコーダ74からのエンコーダ出力が正常あれば、図7に示すように、各期間A、B、C……の所定のタイミング(例えばA相の立ち上がり、B相の立ち上がり、A相の立ち下がり、B相の足立ち下がり)で印字データの転送を開始することで、それぞれの期間内に所定の印字データの転送を完了することができ、所定のタイミングで定まる印字位置で印字を行なうことができる。
これに対して、リニアエンコーダ74からのエンコーダ出力が異常になったとき、例えば、図8に示すように、エンコーダシート(スケール)72の汚れや主走査モータ5の速度変動などによって期間Bにおいてエンコーダデューティ(Duty)ずれが生じる(エンコーダ信号にノイズが発生する)と、期間Bではデータ転送に使える期間が短縮されることになる。
つまり、図9に示すように、期間Bにおけるデータ転送に必要なトータル転送時間taに対して、短縮された期間B´の時間がトータル転送時間taよりも短くなると、期間Bで転送しなければならないデータDbのうちの一部のデータDb1は転送を完了することができるが、残りのデータDb2は転送が完了しないことになる。なお、図9中期間Cにおいては必要なデータDcがすべて転送されている。
本実施形態では、このように転送期間Bで転送しなければならない印字データのすべての転送が完了しない状態になったときに、印字データの再印字を行なえるようにする。
そこで、制御部におけるデータ転送及び再印字処理について図10及び図11を参照して説明する。
先ず、図10を参照して、この処理を開始するに当たって、印字に関わる諸設定を行なう。例えば、印字データ転送期間や転送数、再印字する/しないを判別するための閾値、印字開始位置及び印字終了位置などを設定する。
その後、主走査モータ5を駆動してキャリッジ4を印字領域へ移動させて、用紙センサ75の検知信号に基づいて記録ヘッド11による記録位置に用紙22が有るか否かを判定し、用紙22が有れば、設定した印字開始位置に記録ヘッド11が移動したか否かを判別する。
そして、記録ヘッド11が印字開始位置に移動したときに、データ転送を開始する(例えば図8の期間A)。そして、記録ヘッド11が次の印字位置へ移動したときにデータ転送が完了した(次印字位置データ転送完了)か否かを判別し、次印字位置データ転送完了であれば、最終データのデータ転送が完了したか否かを判別し、最終データのデータ転送が完了すれば、再印字無(後述する再印字カウント=0)か否かを判別し、再印字無であれば、処理を終了する。
これに対し、次印字位置データ転送完了でなければ、データ転送完了数(例えば図9のデータDb1の数)、及びデータ転送未完了数(例えば図9のデータDb2の数)と予め初期設定した再印字する/しないを判別するための閾値とを比較(データ完了転送数≧閾値)する。
この結果、データ転送完了数が閾値以上(データ完了転送数≧閾値)であれば、上述したと同様に最終データか否かの判別処理に移行し、データ転送完了数が閾値未満(データ完了転送数<閾値)であれば、再印字を行なうために印字データ転送を完了しなかったときの当該印字データの印字位置に関する情報(印字位置情報)を保存(データ保持位置保存)し、再印字カウンタをインクリメント(+1)した後、最終データか否かの判別処理に移行する。
そして、最終データであれば、再印字無(再印字カウンタ=0)か否かを判別し、再印字無(再印字カウンタ=0)でなければ、つまり再印字有であれば、図11に示す処理に移行する。
このように、記録ヘッドに対する印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったときには、再印字を行なうために転送を完了しなかった印字データの印字位置情報を保持することによって、当該保持した印字位置情報に基づいて再度印字データを転送して再印字を行なうことができるようになる。
このとき、データ転送完了数及びデータ転送未完了数の少なくともいずれかに基づいて再印字を行なうか否か(再印字カウンタを+1するか否か)を決定することで、画像品質に影響を与えないようなデータ転送未完了の場合にまで再印字を行なうこと防止できる。この場合、データ転送完了数及びデータ転送未完了数の少なくともいずれかと予め設定した閾値に基づいて再印字を行なうか否か(再印字カウンタを+1するか否か)を決定することで、容易に画像品質に影響を与えないようなデータ転送未完了の場合を再印字の対象から外すことができる。
次に、図11を参照して再印字処理について説明すると、用紙有りで、記録ヘッド11が再印字位置(保持しているデータ転送が完了しなかった印字位置情報の位置)に移動したときに、再度データ転送を開始する。その後、次の再印字位置に記録ヘッド11が移動すると、データ転送が完了したかどうかを判断し、完了していない場合はエラー(Error)として印字終了とする。
また、データ転送が完了すると、コントロール部105Aにある再印字カウンタをデクリメント(−1)し、次の再印字が必要か否かを判別し、再印字カウンタ=0になるまで、再印字位置においてデータ転送を行い、印字完了とする。
ここで、再データ転送を行なうか否かの判別に用いる再印字カウンタをインクリメント(+1)するための「閾値」は、ユーザーが画像形成装置を使用するときに設定する印刷モード(印字モード)に応じて変更されるようにしている。すなわち、例えば、高画質を必要としないドラフトモードにおいて閾値は小さく設定することで、再印字を行なうことで画質の劣化を抑えつつ印刷を完了することが優先され、反対に高画質が要求される高画質モードでは閾値は大きく設定することで、再印字によって画質が劣化した画像が出力されないようにすることができる。
次に再印字を行なうための印字データの保存とデータ転送について図12及び図13を参照して説明する。
再印字を行なう場合であっても、主走査方向の印字が終了するまで再印字は行わないことが好ましい。このため、再印字用データは長時間保存することを要するが、再度DMA転送から開始する構成と、再印字用データを保持するために例えばコントロール部105Aなどに専用のメモリ(格納手段)、例えば内蔵RAMやSRAMを備え、再印字時には読み出し領域を変更することで、別のデータ転送を妨害しない構成のいずれでも採用できる。
ただし、再印字に要する時間を短縮するためには、再印字データの格納領域を変更する構成の方が好ましい。再印字データの格納領域変更の異なる例について説明する。
先ず、図12に示す例は印字データ用RAMをそのまま使用して当該印字データ用RAM内で格納領域を変更する例である。例えば、C1の転送未完了データZ、Z+1、Z+2、Z+3、Z+4、Z+5を格納領域1〜6に変更し、C2の転送未完了データZ、Z+1、Z+2、Z+3、Z+4、Z+5を、C1の転送未完了データZ、Z+1、Z+2、Z+3、Z+4、Z+5が格納されていた格納領域に変更して格納する。そして、RAM領域の転送が終了すると、再度データ転送を開始する。
この構成の場合、再印字用データを同じRAMに保持することができるのでRAM領域の増加を招くことなく再度のデータ転送を行なうことができるが、主走査方向への全印字が終了する前に再度のデータ転送が実施されることが多くなる。
これに対し、図13は印字データ用RAMとは別に専用の再転送データ用RAM(再印字用RAM)を備えた構成である。
つまり、同図(a)の印字データ用RAMのC1の転送未完了データZ、Z+1、Z+2、Z+3、Z+4、Z+5を、同図(b)の再印字用RAMのC1の格納領域「1〜6」に変更して格納する。また同様に、印字データ用RAMのC2の転送未完了データZ、Z+1、Z+2、Z+3、Z+4、Z+5は再印字用RAMのC1の格納領域「7〜12」に格納領域を変更して格納する。そして、主走査方向の全印字が終了した時点で、再印字用RAMからデータ転送を開始させる。
この構成ではRAM領域は増加するが、再度のデータ転送を行なうときにメモリからの読み出し制御が容易になる。
なお、図12及び図13は転送データのRAM格納順及び転送順例を示すもので、これに限定されるものではない。
本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成を説明する側面説明図である。 同じく模式的平面説明図である。 同じくキャリッジ位置の検出機構の説明に供する模式的説明図である。 同画像形成装置における制御部の概要を説明するブロック説明図である。 同制御部におけるデータ転送に係わる部分のブロック説明図である。 エンコーダ出力の説明に供する説明図である。 エンコーダ出力が正常な場合のデータ転送の説明に供する説明図である。 エンコーダ出力に異常が生じた場合のデータ転送の説明に供する説明図である。 図8の異常部分のエンコーダ出力とデータ転送の関係の説明に供する拡大説明図である。 制御部が行なうデータ転送処理に説明に供するフロー図である。 同じく再印字処理の説明に供するフロー図である。 再印字データの格納領域を変更する例の説明に供する説明図である。 再印字データの格納領域を変更する他の例の説明に供する説明図である。
符号の説明
4…キャリッジ
5…主走査モータ
11…記録ヘッド
20…給紙トレイ
22…被記録媒体(用紙)
31…搬送ベルト
32…搬送ローラ
36…副走査モータ
72…エンコーダスケール
73…エンコーダセンサ
74…エンコーダセンサ
75…用紙センサ

Claims (7)

  1. 記録ヘッドを搭載したキャリッジの主走査方向移動に応じて出力されるエンコーダ信号に基づいて前記記録ヘッドに対する印字データの転送を行なう画像形成装置において、前記記録ヘッドに対する印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったとき、再印字を行なうために転送を完了しなかった印字データの印字位置に関する情報を保持する手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったときの印字データの転送完了数及び転送未完了数の少なくともいずれかに基づいて再印字を行なうことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったときの印字データの転送完了数及び転送未完了数の少なくともいずれか並びに印字モードに基づいて再印字を行なうことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記印字データ転送を所定の転送周期内に完了しなかったときの印字データの転送完了数及び転送未完了数の少なくともいずれかと予め定めた閾値との比較結果に基づいて再印字を行なうことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、印字モードに応じて前記閾値を設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、再印字を行なうために少なくとも転送を完了しなかった印字データを保持する手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、前記再印字を行なうために印字データを保持する専用のデータ格納手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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