JP2006224397A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無駄な待ち時間及び印刷ムラを生じることなく印刷を行うことができない。
【解決手段】 既に排出された被記録媒体上に次の被記録媒体が積載可能になるまでの時間を第1の時間TPS、この第1の時間TPSに基づいて算出される次の被記録媒体が積載可能になるまでの残り時間を第2の時間TKS、次の被記録媒体が給紙されてから既に排出された被記録媒体に接触するまでの時間を第3の時間TTとし、第2の時間TPKが第3の時間TTより短く(TPK≦TT)なった時以降に次の被記録媒体の給紙を開始させる。
【選択図】 図4

Description

本発明は画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、プリンタ/ファックス/複写機複合機等の各種画像形成装置としては、記録液(例えばインク)の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドで構成した記録ヘッドをキャリッジに搭載して、このキャリッジを被記録媒体(以下「用紙」というが、材質を紙に限定するものではなく、また、記録媒体、記録紙、転写材などとも称される。)の搬送方向に対して直交する方向にシリアルスキャンさせるとともに、被記録媒体を記録幅に応じて間歇的に搬送し、搬送と記録を交互に繰り返すことによって被記録媒体に画像を形成(記録、印刷、印字、印写も同義で使用する。)するシリアル型画像形成装置や、記録ヘッドとしてライン型ヘッドを備えたライン型画像形成装置がある。
ところで、このように記録液を使用する画像形成装置においては、所定の排出位置である排紙部に連続的に画像形成済みの用紙を排出する場合、既に排出された用紙に付着した記録液が乾燥する前に、次の用紙を排出して積載すると、画像が擦れて画像品質が低下することになる。
そのため、既に排出された用紙上に次の用紙が積載可能になるまでに所定の時間を必要とする場合には、排出された用紙上に次の用紙が積載可能になるまでに必要な所定の時間が経過するのを待ってから次の用紙の給紙を開始するものがある。
しかしながら、このような給紙制御では、排出された用紙上に次の用紙が積載可能になるまでの時間より次の用紙の印刷時間のほうが長い場合、先行する用紙の排出後、直ぐに次の用紙を給紙しても積載不可な状況で次の用紙が排出積載されることはありえないにもかかわらず、給紙動作を開始できないことになり、印刷速度の低下を招くことになる。
そこで、例えば、特許文献1には乾燥待ち中に次の用紙が先行する用紙に接触しないように、次の用紙の速度を変更し、或いは、印刷を中断させることにより所定時間内に後続する用紙が排出積載されないようにすることが記載されている。
特開2002−337319号公報
その他、特許文献2には次の用紙の単位面積あたりのインク量により次の用紙の速度変更タイミングを変えることが、特許文献3には次の用紙を排紙するタイミングで先行する用紙がまだ乾燥していなかったら排紙動作を間欠送りにする、又は速度を変えることが、特許文献4には、先行する用紙を複数のエリアに分割し、乾燥していないエリアに次の用紙が接触しないように次の用紙の記録動作中に待ち時間を設けることが、特許文献5、6には1ラインごとに乾燥待ち時間を設けることがそれぞれ記載されている。
特開平11−309847号公報 特開平09−076591号公報 特許第3397426号公報 特開2002−059539号公報 特開2001−341385号公報
なお、特許文献7には画像処理装置との間で通信手段を介してのコマンドによって画像形成を行なう手段と、画像処理装置との間の信号線を介して制御信号によって画像形成を行なう手段とを選択できるようにした画像形成システムが記載されている。
特開平02−131977号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の装置にあっては、印字途中で印字速度を変えた場合、速度変更前と変更後とでインク滴の吐出タイミング等が異なることにより、印刷ムラが発生するおそれがある。また、印刷を中断させた場合も、中断により、ある程度インクが定着した後に印刷再開後更にインク吐出されることになり、中断前の連続的にインク吐出されていた部分と中断後の部分とで印刷状況が異なり、印刷ムラが発生するおそれがある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、無駄な待ち時間及び印刷ムラを生じることなく連続的に画像形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、既に排出された被記録媒体上に次の被記録媒体が積載可能になるまでの時間を第1の時間、この第1の時間に基づいて算出される次の被記録媒体が積載可能になるまでの残り時間を第2の時間、次の被記録媒体が給紙されてから既に排出された被記録媒体に接触するまでの時間を第3の時間とし、第2の時間が第3の時間より短くなった時以降に次の被記録媒体の給紙を開始させる手段を備えている構成としたものである。
ここで、記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備えていることが好ましい。また、第1の時間はプリンタドライバ側から与えることができる。
また、記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備えている場合、第1の時間は最後に排出された被記録媒体上に吐出された単位面積あたりの滴吐出量に基づいて算出することができる。あるいは、記録ヘッドの1スキャン毎に滴吐出量に基づいて第2の時間を算出し、それぞれのスキャンに対応する第2の時間のうち最も長い第2の時間が第3の時間より短くなった時以降に次の被記録媒体の給紙を開始させることが好ましい。
また、第1の時間は被記録媒体の種類、環境温度、環境湿度の少なくともいずれかに応じて補正することが好ましい。
本発明に係る画像形成装置によれば、既に排出された被記録媒体上に次の被記録媒体が積載可能になるまでの時間を第1の時間、この第1の時間に基づいて算出される次の被記録媒体が積載可能になるまでの残り時間を第2の時間、次の被記録媒体が給紙されてから既に排出された被記録媒体に接触するまでの時間を第3の時間とし、第2の時間が第3の時間より短くなった時以降に次の被記録媒体の給紙を開始させる手段を備えているので、無駄な待ち時間を減らせるとともに、給紙以降は速度変更や印刷の中断を行なうことなく連続的に印刷することで印刷ムラの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同じく概略平面説明図である。
この画像形成装置は、フレーム1を構成する左右の側板1A、1Bに横架したガイド部材であるガイドロッド2とステー3とでキャリッジ4を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ5によって駆動プーリ6Aと従動プーリ6B間に架け渡したタイミングベルト7を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ4には、例えばイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド11を複数のインク吐出口(ノズル)を形成したノズル面11aのノズル列を主走査方向と直交する方向(副走査方向)に配列し、インク吐出方向を下方に向けて装着している。なお、ここでは独立した液滴吐出ヘッドを用いているが、各色の記録液の液滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。また、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。
記録ヘッド11を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド11にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)12を介して接続している。
また、キャリッジ4には、記録ヘッド11に各色のインクを供給するための各色のサブタンク15を搭載している。この各色のサブタンク15には各色のインク供給チューブ16を介して、カートリッジ装填部9に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填部9にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット17が設けられ、また、インク供給チューブ16は這い回しの途中でフレーム1を構成する後板1Cに係止部材18にて保持されている。
一方、給紙トレイ20の用紙積載部(圧板)21上に積載した用紙22を給紙するための給紙部として、用紙積載部21から用紙22を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)23及び給紙コロ23に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド24を備え、この分離パッド24は給紙コロ23側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙22を記録ヘッド11の下方側に送り込むために、用紙22を案内するガイド部材25と、カウンタローラ26と、搬送ガイド部材27と、先端加圧コロ29を有する押さえ部材28とを備えるとともに、給送された用紙22を静電吸着して記録ヘッド11に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト31を備えている。
この搬送ベルト31は、無端状ベルトであり、搬送ローラ32とテンションローラ33との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成し、周回移動しながら帯電ローラ34によって帯電(電荷付与)される。
この搬送ベルト31としては、1層構造のベルトでも良く、又は複層(2層以上の)構造のベルトでもよい。1層構造の搬送ベルト31の場合には、用紙32や帯電ロー34に接触するので、層全体を絶縁材料で形成している。また、複層構造の搬送ベルト31の場合には、用紙22や帯電ローラ34に接触する側は絶縁層で形成し、用紙22や帯電ローラ34と接触しない側は導電層で形成することが好ましい。
1層構造の搬送ベルト31を形成する絶縁材料や複層構造の搬送ベルト31の絶縁層を形成する絶縁材料としては、例えばPET、PEI、PVDF、PC、ETFE、PTFEなどの樹脂又はエラストマーで導電制御材を含まない材料であることが好ましく、体積抵抗率は1012Ωcm以上、好ましくは1015Ωcmなるように形成する。また、複層構造の搬送ベルト31の導電層を形成する材料としては、上記樹脂やエラストマーにカーボンを含有させて体積抵抗率が10〜10Ωcmとなるように形成することが好ましい。
帯電ローラ34は、搬送ベルト31の表層をなす絶縁層(複層構造のベルトの場合)に接触し、搬送ベルト31の回動に従動して回転するように配置され、軸の両端に加圧力をかけている。この帯電ローラ34は、体積抵抗率が10〜10Ω/□の導電性部材で形成している。この帯電ローラ34には、後述するように、ACバイアス供給部(高圧電源)から例えば2kVの正負極のACバイアス(高電圧)が印加される。このACバイアスは、正弦波や三角波でもよいが、方形波の方がより好ましい。
また、搬送ベルト31の裏側には、記録ヘッド11による印写領域に対応してガイド部材35を配置している。このガイド部材35は、上面が搬送ベルト31を支持する2つのローラ(搬送ローラ32とテンションローラ33)の接線よりも記録ヘッド11側に突出させることで搬送ベルト31の高精度な平面性を維持するようにしている。
この搬送ベルト31は、副走査モータ36によって駆動ベルト37及びタイミングローラ38を介して搬送ローラ32が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。なお、図示しないが、搬送ローラ32の軸には、スリットを形成したエンコーダホイールを取り付け、このエンコーダホイールのスリットを検知する透過型フォトセンサを設けて、これらのエンコーダホイール及びフォトセンサによってホイールエンコーダを構成している。
さらに、記録ヘッド11で記録された用紙22を排紙トレイ40に排紙するための排紙部として、搬送ベルト31から用紙22を分離するための分離爪41と、排紙ローラ42及び排紙コロ43とを備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット51が着脱自在に装着されている。この両面ユニット51は搬送ベルト31の逆方向回転で戻される用紙22を取り込んで反転させて再度カウンタローラ26と搬送ベルト31との間に給紙する。また、この両面ユニット51の上面は手差しトレイ52としている。
さらに、キャリッジ4の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド11のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構61を配置している。この維持回復機構61には、記録ヘッド11の各ノズル面11aをキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)62a〜62d(区別しないときは「キャップ62」という。)と、ノズル面11aをワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード63と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け64などを備えている。ここでは、キャップ62aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ62b〜62dは保湿用キャップとしている。
また、キャリッジ4の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け68を配置し、この空吐出受け68には記録ヘッド11のノズル列方向に沿った開口69などを備えている。
また、図1に示すように、キャリッジ4の前方側には、スリットを形成したエンコーダスケール72を主走査方向に沿って設け、キャリッジ4の前面側にはエンコーダスケール72のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ73を設け、これらによって、キャリッジ4の主走査方向位置を検知するためのリニアエンコーダ74を構成している。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部から用紙22が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙22はガイド25で案内され、搬送ベルト31とカウンタローラ26との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド27で案内されて先端加圧コロ29で搬送ベルト31に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、後述するACバイアス供給部から帯電ローラ34に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト31が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト31上に用紙32が給送されると、用紙22が搬送ベルト31に静電力で吸着され、搬送ベルト31の周回移動によって用紙22が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ4を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド11を駆動することにより、停止している用紙22にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙22を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙22の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙22を排紙トレイ40に排紙する。
また、両面印刷の場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト31を逆回転させることで、記録済みの用紙32を両面給紙ユニット51内に送り込み、用紙22を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ26と搬送ベルト31との間に給紙し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベル31で搬送して裏面に記録を行った後、排紙トレイ40に排紙する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図3のブロック図を参照して説明する。
この制御部100は、この装置全体の制御を司るCPU111と、CPU111が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM102と、画像データ等を一時格納するRAM103と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ104と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC105とを備えている。
また、この制御部100は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F106と、記録ヘッド11を駆動するための駆動波形を生成するとともに、記録ヘッド11の圧力発生手段を選択駆動させる画像データ及びそれに伴う各種データをヘッドドライバ108に出力するヘッド制御部107と、主走査モータ5を駆動するための主走査モータ駆動部110と、副走査モータ36を駆動するための副走査モータ駆動部111と、帯電ローラ34にACバイアスを供給するACバイアス供給部112と、リニアエンコーダ74、ホイールエンコーダ136からの検出パルス、環境温度及び湿度の少なくともいずれかを検出する環境センサ115からの検出信号、及びその他の各種センサからの検知信号を入力するためのI/O113などを備えている。また、この制御部100には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル114が接続されている。
ここで、制御部100は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト200のプリンタドライバ201が生成した印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F106で受信する。
そして、制御部100のCPU101は、I/F106に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド制御部107に転送し、ヘッド制御部107から所要のタイミングでヘッドドライバ108に画像データや駆動波形を出力する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM102にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト200側のプリンタドライバ201で画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。ここでは、プリンタドライバ201で行うようにしている。
ヘッド制御部107の駆動波形生成部は、ROM102に格納されてCPU101で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成され、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形をヘッドドライバ108に対して出力する。
ヘッドドライバ108は、シリアルに入力される記録ヘッド11の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいてヘッド制御部107の駆動波形生成部から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド11の圧力発生手段に対して印加することで記録ヘッド11を駆動する。なお、このヘッドドライバ108は、例えば、クロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動パルスを選択的に記録ヘッド11の圧力発生手段に印加する。
主走査モータ駆動部110は、CPU101側から与えられる目標値とリニアエンコーダ74からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して主走査モータ5を駆動する。
同様に、副走査モータ駆動制御部111は、CPU101側から与えられる目標値とホイールエンコーダ136からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して副走査モータ36を駆動する。
次に、この画像形成装置における給紙制御の第1例について図4を参照して説明する。
この図4に示す給紙制御は、印刷後の乾燥待ちを必要とする場合に乾燥待ち時間をユーザにより設定するものである。
つまり、ユーザはPCなどのホスト200のプリンタドライバ201で起動される印刷プロパティにおいて、乾燥待ち時間、即ち、既に排出された用紙(先行紙)上に次の用紙(次用紙)が積載可能になるまでの時間(これを「第1の時間」とする)TPSを設定する。
そして、ユーザが印刷要求をすることで、ホスト200のプリンタドライバ201によって、ホスト200側から画像形成装置の制御部100に対して印刷ジョブが送信される。この印刷ジョブには、印刷データのほかに、上述したユーザにより指定された乾燥待ち時間(第1の時間)TPS、スキャンデータ等が含まれる。このスキャンデータには、個々のヘッドにより印刷される領域に対応して印刷画像を分割したブロックの座標位置のデータ、該ブロックに含まれるインク滴の大きさごとの滴数データ、各滴の大きさごとのインク1滴あたりの容量のデータ等が含まれる。なお、スキャンとは記録ヘッド11を主走査方向に移動させることである。
そこで、画像形成装置は、ホスト200側からの印刷データを受信すると、印刷動作を開始する。そして、最終スキャンの印写が終了すると、上述したように、ホスト200側から与えられたユーザにより設定された第1の時間(乾燥待ち時間)TPSを読み込み、画像を形成した用紙を排紙トレイ40に排出するとともに、当該用紙を排出してからの経過時間TKSを計測するカウンタのカウントを開始する。
ここで、第1の時間TPSは、ホスト200側から与えられる用紙の種類、環境センサ115で検出した環境温度、環境湿度に基づいて補正することで、より的確な待ち時間を設定することができ、これにより、無駄な待ち時間がより短くなって印刷速度の向上を図ることができる。つまり、インクの乾燥速度(時間)は、用紙の種類や環境温度、湿度によって変化するため、これらの少なくともいずれかに応じて乾燥待ち時間(第1の時間)TPSを補正することによって、より的確な乾燥待ち時間を設定することができる。
その後、次の用紙に印刷する印刷データがあるか否かを判別して、次の用紙に印刷するデータがなければそのまま処理を終了する。これに対して、次の用紙に印刷するデータがある場合には、当該次用紙を給紙してから当該次用紙が排紙トレイ40に排出された先行用紙に接触するまでの時間(これを「第3の時間」とする)TTを算出する。この第3の時間TTは、印刷データ、画像形成装置のレイアウト、副走査速度、主走査速度に基づいて算出する。
次に、第1の時間TPSと経過時間TKSとに基づいて、次用紙が先行紙に積載可能になるまでの残り時間(これを「第2の時間」とする。)TPKを算出する。
そして、この第2の時間TPKと第3の時間TTとを比較して、TPK≦TTになったか否かを判別し、TPK≦TTになったとき、即ち、次用紙が先行紙に積載可能になるまでの残り時間(第2の時間)TPKが、次用紙が先行用紙に接触するまで第3の時間TTよりも短くなった時以降に、次用紙の給紙を開始して、次用紙への印刷を行う。
このように、既に排出された被記録媒体上に次の被記録媒体が積載可能になるまでの時間を第1の時間、この第1の時間に基づいて算出される次の被記録媒体が積載可能になるまでの残り時間を第2の時間、次の被記録媒体が給紙されてから既に排出された被記録媒体に接触するまでの時間を第3の時間とし、第2の時間が第3の時間より短くなった時以降に次の被記録媒体の給紙を開始させる手段を備えることにより、無駄な待ち時間を減らせるとともに、次の被記録媒体の給紙以降は速度変更や印刷の中断を行なうことなく連続的に印刷することができるので、印刷ムラの発生を防止することができる。
この場合、ユーザが設定した時間を排出された用紙上に次用紙が積載可能になるまでの時間(第1の時間)とすることによって、自由に待ち時間を変更できるようになる。
また、ここでは、ユーザが第1の時間を設定するようにしているが、当該用紙に対する単位面積あたりの滴吐出量に基づいて算出するようにすることもできる。このようにすれば、各頁毎(各用紙毎)に的確な時間を設定することができる。この場合、単位面積あたりの滴吐出量は、記録ヘッド11から吐出させた滴数をカウントすることで得えることができる。
次に、給紙制御の他の例について図5を参照して説明する。
この例は、1スキャン(記録ヘッド11を1回主走査すること)毎に、滴吐出量から次用紙が積載可能になるまでの残り時間を算出し、それぞれのスキャンに対応する残り時間のうち最も大きい(長い)残り時間が、次用紙が給紙されてから次用紙が排出された用紙に接触するまでの時間より小さく(短く)なった時以降を給紙タイミングとする例である。
つまり、ホスト200側から印刷ジョブを受信すると、印刷を開始する。ここで、当該用紙に対する記録ヘッド11のスキャンを第1スキャン〜第n(最終)スキャンまでのn回行なうものとする。
そこで、第1スキャンから最終の第nスキャンまで、各スキャンの印写が完了する毎に、当該スキャンでの滴吐出量(これは記録ヘッド11から吐出させた滴数をカウントすることで得られる。)に基づいて次用紙が積載可能になるまでの第1の時間TPSn(n:1〜n)を算出するとともに、当該スキャンを終了してからの経過時間TKSn(n:1〜n)のカウントを開始する。
なお、次用紙が積載可能になるまでの第1の時間は、上述した例と同様に、用紙の種類、温度、湿度により補正することができる。
そして、次のスキャンがなくなれば(当該用紙の印写が終了すれば)、つまり、最終の第nスキャンまでのスキャン及び第nスキャンについての第1の時間TPSnの算出、経過時間TKSnのカウント開始処理を行なった後、次の用紙に印刷する印刷データがあるか否かを判別して、次の用紙に印刷するデータがなければそのまま処理を終了する。
これに対して、次の用紙に印刷するデータがある場合には、当該次用紙を給紙してから当該次用紙が排紙トレイ40に排出された先行用紙に接触するまでの時間(これを「第3の時間」とする)TTを算出する。この第3の時間TTは、印刷データ、画像形成装置のレイアウト、副走査速度、主走査速度に基づいて算出する。
次に、各スキャンについて、第1の時間TPSnと経過時間TKSnとに基づいて、次用紙が先行紙に積載可能になるまでの残り時間(第2の時間)TPK1〜TPKnを算出する。
そして、この第2の時間TPK1〜TPKnの内の最大値の第2の時間TPKmaxと第3の時間TTとを比較して、TPKmax≦TTになったか否かを判別し、TPKmax≦TTになったとき、即ち、次用紙が先行紙に積載可能になるまでの残り時間(第2の時間)TPKmaxが、次用紙が先行用紙に接触するまで第3の時間TTよりも短くなった時以降に、次用紙の給紙を開始して、次用紙への印刷を行う。
このように、記録ヘッドの1スキャン毎に滴吐出量に基づいて第2の時間を算出し、それぞれのスキャンに対応する第2の時間のうち最も長い第2の時間が、第3の時間より短くなった以降に次の被記録媒体の給紙を開始することによって、印刷濃度にばらつきがある画像データであっても的確な時間を設定することができる。
本発明を適用できる画像形成装置の一例の全体構成を説明する側面説明図である。 同じく模式的平面説明図である。 同画像形成装置における制御部の概要を説明するブロック説明図である。 同画像形成装置における給紙制御の一例の説明に供するフロー図である。 同じく給紙制御の他の例の説明に供するフロー図である。
符号の説明
4…キャリッジ
5…主走査モータ
11…記録ヘッド
20…給紙トレイ
22…被記録媒体(用紙)
31…搬送ベルト
32…搬送ローラ
36…副走査モータ

Claims (7)

  1. 被記録媒体に画像を形成して所定の排出位置に排出する画像形成装置において、既に排出された被記録媒体上に次の被記録媒体が積載可能になるまでの時間を第1の時間、この第1の時間に基づいて算出される次の被記録媒体が積載可能になるまでの残り時間を第2の時間、次の被記録媒体が給紙されてから前記既に排出された被記録媒体に接触するまでの時間を第3の時間とし、前記第2の時間が前記第3の時間より短くなった時以降に次の被記録媒体の給紙を開始させる手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記第1の時間はプリンタドライバ側から与えられることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記第1の時間は最後に排出された被記録媒体上に吐出された単位面積あたりの滴吐出量に基づいて算出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドの1スキャン毎に滴吐出量に基づいて前記第2の時間を算出し、それぞれのスキャンに対応する前記第2の時間のうち最も長い第2の時間が、前記第3の時間より短くなった以降に次の被記録媒体の給紙を開始することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第1の時間は前記被記録媒体の種類に応じて補正することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第1の時間は環境温度及び環境湿度の少なくともいずれかに応じて補正することを特徴とする画像形成装置。
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JP2009083490A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Toshiba Corp 画像形成装置、印刷制御方法

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