JP2006218667A - 画像形成方法、画像形成装置及びプリンタドライバ - Google Patents

画像形成方法、画像形成装置及びプリンタドライバ Download PDF

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Abstract

【課題】 記録ヘッドの走査する範囲として不要な部分を省略し、あるいは、走査範囲を短時間で走査するような処理を施してもなお印刷速度の向上を図る上で十分でない。
【解決手段】 1頁分の画像データを生成したとき、当該1頁分の画像データを形成することができる記録ヘッド11の複数の走査経路を検索して設定し、検索設定した複数の走査経路について、それぞれ記録ヘッド11を主走査したときに要する時間(走査時間)を算出して、最も短時間の走査経路を選択する。
【選択図】 図5

Description

本発明は画像形成方法、画像形成装置及びプリンタドライバに関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、プリンタ/ファックス/複写機複合機等の各種画像形成装置としては、記録液(例えばインク)の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドで構成した記録ヘッドをキャリッジに搭載して、このキャリッジを被記録媒体(以下「用紙」というが、材質を紙に限定するものではなく、また、記録媒体、記録紙、転写材などとも称される。)の搬送方向に対して直交する方向にシリアルスキャンさせるとともに、被記録媒体を記録幅に応じて間歇的に搬送し、搬送と記録を交互に繰り返すことによって被記録媒体に画像を形成(記録、印刷、印字、印写も同義で使用する。)するシリアル型のものがある。
このようなシリアル型の画像形成装置においては、記録ヘッドを主走査することから相対的に印刷速度(記録速度)が遅くなるため、従来から記録ヘッドの走査を制御することで、効率的に印字時間を短縮することが行われている。
例えば、特許文献1にはインクジェットヘッドを搭載したキャリッジの各主走査において、キャリッジの走査開始位置から主走査方向における画像領域の高速移動によるスキップを行い、閾値を超えない場合にはスキップ動作を行わないようにすることが記載されている。
特開2001−63169号公報
特許文献2には主走査方向に1ライン毎に記録密度単位でシリアルに記録データを生成するシリアルデータ生成装置と、シリアルデータを受信する受信回路と、シリアルデータを格納するメモリと、メモリからノズル配置に合わせてシリアルデータを読み出す読み出し制御部とを備えると共に、受信回路には実行印写領域を検出する実行印写領域検出回路を備え、インクジェットヘッドを搭載したキャリッジを双方向に最短距離で印写開始位置に移動させることによって、記録装置全体のスループットを高めて、高速記録を可能にすることが記載されている。
特開平11−42785号公報
特許文献3には印字区間の画像領域が終了後、次の画像データが決定し、かつ副走査の改行幅が決定している場合、副走査を起動し、次の印字行に改行するが、このとき副走査を起動する前に、計算式に基づき主走査の起動タイミングを算出しておき、副走査の起動後、タイマ等で時間を計測して、主走査起動開始時間に到達したところで主走査の起動を行うことで、副走査が停止する前に主走査が起動し、副走査の停止と同時に主走査の印字を行うことにより、記録紙への印刷速度を向上することが記載されている。
特開2004−202713号公報
その他、特許文献4には同じ軸上を独立して移動する複数の記録ヘッドを備えてこれらを同時に走査することで記録速度の向上を図った記録装置において、同時走査を行うためには、走査方向と直交する方向に画像の境界があることが必要になることから、記録媒体の送り方向が90°異なる複数の給紙手段を備え、走査方向と平行にのみ画像の境界がある場合に、画像を90°回転させて記録することで同時走査を可能にすることが記載されている。
特開2001−191550号公報
特許文献5にはプリンタに装着された多数の給紙カセットから任意に選択することができるページプリンタ用のプリンタ言語に対して、シリアルプリンタ用のプリンタ言語は、3個以上の給紙手段から選ぶ機能が無かったので、これを可能にする機能を追加することが記載されている。
特開2001−113794号公報
特許文献6にはライン型インクジェットヘッドで、長時間非吐出であるノズルを低減するため、画像を回転して、使用頻度の低いノズルが最も多く使われる方向で印刷することが記載されている。
特開2004−106474号公報
上述したように、インクジェットプリンタに代表されるシリアル方式の画像記録装置においては、記録ヘッドの走査する範囲として不要な部分を省略したり、また走査範囲を短時間で走査するような種々の工夫がなされたりしてきているが、更なる印刷速度の向上を図ることが求められている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、更に走査範囲を省略することによって印刷速度を向上させることができる画像形成方法、画像形成装置及びプリンタドライバを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成方法は、形成する画像に対する記録ヘッドの複数の走査経路の走査に要する時間を算出し、算出した時間に基づいて複数の走査経路の内の1つの走査経路を選択する構成としたものである。
ここで、記録ヘッドの複数の走査経路には、少なくとも、画像を形成する第一回目の走査方向を切替えた走査経路、画像を回転させて形成するときの走査経路、例えば画像を180°回転させたときの走査経路、又は画像を90回転させたときの走査経路を含むことが好ましい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る画像形成方法を実行する手段を備えているものである。
ここで、被記録媒体の送り方向が被記録媒体の長手方向と平行になる第一の給紙手段と、被記録媒体の送り方向が被記録媒体の長手方向と直交する方向になる第二の給紙手段とを備えていることが好ましい。
本発明に係るプリンタドライバは、本発明に係る画像形成方法をコンピュータに実行させるものである。
本発明に係る画像形成方法によれば、形成する画像に対する記録ヘッドの複数の走査経路の走査に要する時間を算出し、算出した時間に基づいて複数の走査経路の内の1つの走査経路を選択するので、印刷速度を向上することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る画像形成方法を実行する手段を備えているので、印刷速度を向上することができる。
本発明に係るプリンタドライバによれば、本発明に係る画像形成方法をコンピュータに実行させるので、画像形成装置による印刷速度の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成方法を適用できる画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同じく概略平面説明図である。
この画像形成装置は、フレーム1を構成する左右の側板1A、1Bに横架したガイド部材であるガイドロッド2とステー3とでキャリッジ4を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ5によって駆動プーリ6Aと従動プーリ6B間に架け渡したタイミングベルト7を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ4には、例えばイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド11を複数のインク吐出口(ノズル)を形成したノズル面11aのノズル列を主走査方向と直交する方向(副走査方向)に配列し、インク吐出方向を下方に向けて装着している。なお、ここでは独立した液滴吐出ヘッドを用いているが、各色の記録液の液滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。また、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。
記録ヘッド11を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド11にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)12を介して接続している。
また、キャリッジ4には、記録ヘッド11に各色のインクを供給するための各色のサブタンク15を搭載している。この各色のサブタンク15には各色のインク供給チューブ16を介して、カートリッジ装填部9に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填部9にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット17が設けられ、また、インク供給チューブ16は這い回しの途中でフレーム1を構成する後板1Cに係止部材18にて保持されている。
一方、給紙トレイ20の用紙積載部(圧板)21上に積載した用紙22を給紙するための給紙部として、用紙積載部21から用紙22を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)23及び給紙コロ23に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド24を備え、この分離パッド24は給紙コロ23側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙22を記録ヘッド11の下方側に送り込むために、用紙22を案内するガイド部材25と、カウンタローラ26と、搬送ガイド部材27と、先端加圧コロ29を有する押さえ部材28とを備えるとともに、給送された用紙22を静電吸着して記録ヘッド11に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト31を備えている。
この搬送ベルト31は、無端状ベルトであり、搬送ローラ32とテンションローラ33との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成し、周回移動しながら帯電ローラ34によって帯電(電荷付与)される。
この搬送ベルト31としては、1層構造のベルトでも良く、又は複層(2層以上の)構造のベルトでもよい。1層構造の搬送ベルト31の場合には、用紙32や帯電ロー34に接触するので、層全体を絶縁材料で形成している。また、複層構造の搬送ベルト31の場合には、用紙22や帯電ローラ34に接触する側は絶縁層で形成し、用紙22や帯電ローラ34と接触しない側は導電層で形成することが好ましい。
1層構造の搬送ベルト31を形成する絶縁材料や複層構造の搬送ベルト31の絶縁層を形成する絶縁材料としては、例えばPET、PEI、PVDF、PC、ETFE、PTFEなどの樹脂又はエラストマーで導電制御材を含まない材料であることが好ましく、体積抵抗率は1012Ωcm以上、好ましくは1015Ωcmなるように形成する。また、複層構造の搬送ベルト31の導電層を形成する材料としては、上記樹脂やエラストマーにカーボンを含有させて体積抵抗率が10〜10Ωcmとなるように形成することが好ましい。
帯電ローラ34は、搬送ベルト31の表層をなす絶縁層(複層構造のベルトの場合)に接触し、搬送ベルト31の回動に従動して回転するように配置され、軸の両端に加圧力をかけている。この帯電ローラ34は、体積抵抗率が10〜10Ω/□の導電性部材で形成している。この帯電ローラ34には、後述するように、ACバイアス供給部(高圧電源)から例えば2kVの正負極のACバイアス(高電圧)が印加される。このACバイアスは、正弦波や三角波でもよいが、方形波の方がより好ましい。
また、搬送ベルト31の裏側には、記録ヘッド11による印写領域に対応してガイド部材35を配置している。このガイド部材35は、上面が搬送ベルト31を支持する2つのローラ(搬送ローラ32とテンションローラ33)の接線よりも記録ヘッド11側に突出させることで搬送ベルト31の高精度な平面性を維持するようにしている。
この搬送ベルト31は、副走査モータ36によって駆動ベルト37及びタイミングローラ38を介して搬送ローラ32が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。なお、図示しないが、搬送ローラ32の軸には、スリットを形成したエンコーダホイールを取り付け、このエンコーダホイールのスリットを検知する透過型フォトセンサを設けて、これらのエンコーダホイール及びフォトセンサによってホイールエンコーダを構成している。
さらに、記録ヘッド11で記録された用紙22を排紙トレイ40に排紙するための排紙部として、搬送ベルト31から用紙22を分離するための分離爪41と、排紙ローラ42及び排紙コロ43とを備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット51が着脱自在に装着されている。この両面ユニット51は搬送ベルト31の逆方向回転で戻される用紙22を取り込んで反転させて再度カウンタローラ26と搬送ベルト31との間に給紙する。また、この両面ユニット51の上面は手差しトレイ52としている。
さらに、キャリッジ4の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド11のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構61を配置している。この維持回復機構61には、記録ヘッド11の各ノズル面11aをキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)62a〜62d(区別しないときは「キャップ62」という。)と、ノズル面11aをワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード63と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け64などを備えている。ここでは、キャップ62aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ62b〜62dは保湿用キャップとしている。
また、キャリッジ4の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け68を配置し、この空吐出受け68には記録ヘッド11のノズル列方向に沿った開口69などを備えている。
また、図1に示すように、キャリッジ4の前方側には、スリットを形成したエンコーダスケール72を主走査方向に沿って設け、キャリッジ4の前面側にはエンコーダスケール72のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ73を設け、これらによって、キャリッジ4の主走査方向位置を検知するためのリニアエンコーダ74を構成している。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部から用紙22が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙22はガイド25で案内され、搬送ベルト31とカウンタローラ26との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド27で案内されて先端加圧コロ29で搬送ベルト31に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、後述するACバイアス供給部から帯電ローラ34に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト31が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト31上に用紙32が給送されると、用紙22が搬送ベルト31に静電力で吸着され、搬送ベルト31の周回移動によって用紙22が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ4を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド11を駆動することにより、停止している用紙22にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙22を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙22の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙22を排紙トレイ40に排紙する。
また、両面印刷の場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト31を逆回転させることで、記録済みの用紙32を両面給紙ユニット51内に送り込み、用紙22を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ26と搬送ベルト31との間に給紙し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベル31で搬送して裏面に記録を行った後、排紙トレイ40に排紙する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図3のブロック図を参照して説明する。
この制御部100は、この装置全体の制御を司るCPU111と、CPU111が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM102と、画像データ等を一時格納するRAM103と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ104と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC105とを備えている。
また、この制御部100は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F106と、記録ヘッド11を駆動するための駆動波形を生成するとともに、記録ヘッド11の圧力発生手段を選択駆動させる画像データ及びそれに伴う各種データをヘッドドライバ108に出力するヘッド制御部107と、主走査モータ5を駆動するための主走査モータ駆動部110と、副走査モータ36を駆動するための副走査モータ駆動部111と、帯電ローラ34にACバイアスを供給するACバイアス供給部112と、リニアエンコーダ74、ホイールエンコーダ136からの検出パルス、環境温度を検出する温度センサ115からの検出信号、及びその他の各種センサからの検知信号を入力するためのI/O113などを備えている。また、この制御部100には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル114が接続されている。
ここで、制御部100は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト200のプリンタドライバ201が生成した印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F106で受信する。
そして、制御部100のCPU101は、I/F106に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド制御部107に転送し、ヘッド制御部107から所要のタイミングでヘッドドライバ108に画像データや駆動波形を出力する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM102にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト200側のプリンタドライバ201で画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。ここでは、プリンタドライバ201で行うようにしている。
ヘッド制御部107の駆動波形生成部は、ROM102に格納されてCPU101で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び増幅器等で構成され、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形をヘッドドライバ108に対して出力する。
ヘッドドライバ108は、シリアルに入力される記録ヘッド11の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいてヘッド制御部107の駆動波形生成部から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド11の圧力発生手段に対して印加することで記録ヘッド11を駆動する。なお、このヘッドドライバ108は、例えば、クロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動パルスを選択的に記録ヘッド11の圧力発生手段に印加する。
主走査モータ駆動部110は、CPU101側から与えられる目標値とリニアエンコーダ74からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して主走査モータ5を駆動する。
同様に、副走査モータ駆動制御部111は、CPU101側から与えられる目標値とホイールエンコーダ136からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して副走査モータ36を駆動する。
次に、上述した画像形成装置、或いは、ホスト側のプリンタドライバが行う本発明に係る画像形成方法に関する制御ないし処理について説明する。
まず、形成する画像とキャリッジの走査経路の関係について図4を参照して説明する。図4において、1回の主走査で副走査方向幅lの領域に画像を形成できる記録ヘッドを用いて、矢示A方向に用紙Pを送りながら(副走査しながら)、用紙P上に画像G1、G2(ハッチングを施した領域)を形成するものとする。
この場合、同図に示すように、開始位置SSから走査を開始して走査経路300で主走査を行なうとともに、副走査(紙送り)を行って印刷するとき、主走査及び紙送りが同時に起こらないとすれば、給排紙を除いた印刷に要する所要時間は、次の(1)式で算出される。なお、ヘッドの走査について、加速時間Tma、減速時間Tmd、印字速度Vm、n回目等速距離Mnとし、被記録媒体送りについて、加速時間Tsa、減速時間Tsd、印字速度Vs、n回目等速距離Snとする。
Figure 2006218667
そこで、プリンタドライバ201が実行する走査経路選択処理について図5を参照して説明する。
まず、プリンタドライバ201は1頁分の画像データ(ビットマップデータ)を生成したとき、当該1頁分の画像データを形成することができる記録ヘッド11の複数の走査経路を検索して設定する。そして、検索設定した複数の走査経路について、それぞれ記録ヘッド11を主走査したときに要する時間(走査時間)を算出し、最も短時間の走査経路を選択する。このようにして得られた走査経路は画像形成装置に転送され、画像形成装置は指定された走査経路で記録ヘッド11を主走査しながら画像を形成する。
このように最短時間の走査経路を用いて実際の印刷を行うことにより、印刷速度を向上することができる。また、走査経路を短縮することで、画像形成装置自体の磨耗等劣化を低減し、また消費電力も低減できることになる。なお、走査時間を求める場合、従来技術で説明したような印刷速度向上のためのシーケンスを考慮したものであっても良く、また、実際の印刷前後の動作に費やす時間も考慮して走査時間を求めても良い。更に、1頁分の画像データに対する走査経路ではなく、所定領域内での画像データに対する走査経路について走査時間を算出するようにしても良い。
ここで、複数の走査経路としては、画像を形成する第一回目の走査方向を切替えた走査経路、画像を回転させて形成するときの走査経路、例えば画像を180°回転させたときの走査経路、又は画像を90回転させたときの走査経路などを挙げることができる。
例えば、図6に示す画像G3を双方向1パスで印刷する場合、図6(a)のように開始位置SS1から同図で右方向に主走査を開始すると、走査経路301で走査が行なわれることになる。つまり、1回目の走査方向が同図で右方向であるから、2回目の走査方向が左方向、3回目の走査方向が右方向でそれぞれフルスキャンになるため、1回目の終了位置と2回目の開始位置、3回目の終了位置と4回目の開始位置が、それぞれ同じになるため、1回目と4回目の走査もフルスキャンになる。
これに対して、図6(b)に示すように、記録ヘッド11を開始位置SS2に移動させた状態から同図で左方向に主走査を開始することで、走査経路302で走査を行なうことになる。つまり、1回目の走査方向が同図で左方向であるから、この結果フルスキャンになるのは2,3回目の走査のみになるので、走査経路が短縮され、印刷時間が短くなる。
また、図7に示す画像G3を双方向1パスで印刷する場合、図7(a)のように開始位置SS1から同図で右方向に主走査を開始すると、走査経路301で走査が行なわれることになる。つまり、1回目の走査方向が同図で右方向であるから、2回目の走査方向が左方向、3回目の走査方向が右方向でそれぞれフルスキャンになるため、1回目の終了位置と2回目の開始位置、3回目の終了位置と4回目の開始位置が、それぞれ同じになるため、1回目と4回目の走査もフルスキャンになる。(図6(a)と同じ)。
これに対し、図7(b)に示すように、画像G3を180°回転させた画像G31を形成するようした場合、記録ヘッド11を開始位置SS3に移動させた状態から同図で右方向に主走査を開始することで、走査経路303で走査を行なうことになる。つまり、このときにフルスキャンになるのは2回となって走査時間を短縮できる。また、このように、画像を180°回転させることにより、同一の給紙手段から給紙された用紙にそのまま印刷しても、印刷結果への影響が出ないという効果もある。
また、画像を90°回転させた場合には、図8或いは図9に示すように走査行数自体を削減することができ、これにより、大幅に走査時間を短縮できて、印刷速度の向上を図れる。
例えば、図8(a)に示すように用紙Pを長手方向に送りながら用紙Pの長手方向に沿った画像G4を形成する場合、記録ヘッド11を走査経路304で走査することになり、印刷行数は7行になる。これに対し、図8(b)に示すように画像G4を90°回転させて用紙Pを短手方向に送りながら画像G4を形成することにより、記録ヘッド11を走査経路305で走査することになり、印刷行数は1行で済むことになる。
また、図9(a)に示すように用紙Pを短手方向に送りながら用紙Pの短手方向に沿った画像G5、G6を形成する場合、記録ヘッド11を走査経路306で走査することになり、印刷行数は5行になる。これに対し、図9(b)に示すように画像G5、G6を90°回転させて用紙Pを長手方向に送りながら画像G5、G6を形成することにより、記録ヘッド11を走査経路307で走査することになり、印刷行数は2行で済むことになる。
なお、画像を90°回転させた走査経路を選択するためには、画像形成装置側で、少なくとも縦横の2方向に用紙を給紙する2つの給紙手段を備えることが必要である。つまり、被記録媒体の送り方向が被記録媒体の長手方向と平行になる第一の給紙手段と、被記録媒体の送り方向が被記録媒体の長手方向と直交する方向になる第二の給紙手段とを備えることで、印刷結果に影響を出すことがなくなる。
ここで、このような画像形成装置の一例について図10を参照して説明する。なお、この画像形成装置は、前記図1などで説明した画像形成装置の下部に増設トレイ80を備えている。この増設トレイ80は、給紙トレイ20と同様に用紙12を載置する圧板(用紙載置板)81と、給紙コロ83と、分離パッド84を備え、給紙する場合には、給紙コロ83と分離パッド84で1枚ずつ用紙を分離して給紙し、搬送ローラ85、86によって、装置本体の下方からカウンタローラ26と搬送ベルト3との間に用紙を送り込むようになっている。
そこで、これらの給紙トレイ20及び増設トレイ80のいずれか一方で用紙の送り方向が用紙の長手方向と平行になる方向に、他方で被記録媒体の送り方向が被記録媒体の長手方向と直交する方向になる、つまり、短手方向に用紙を給紙するようにすることで、画像を90°回転して印刷することもできるようになる。
このように、形成する画像に対して当該画像を形成できる記録ヘッドの複数の走査経路の候補を設定し、候補となる複数の走査経路について走査時間を算出し、最も走査時間の短い走査経路で記録ヘッドを走査させて画像を形成することにより、印刷速度の更なる向上を図ることができる。
なお、ここではホスト側のプリンタドライバで記録ヘッドの走査経路の選択を行うようにしているが、画像形成装置側で所定領域分(例えば1頁分)の画像データを記憶する手段を備えることにより、画像形成装置が上述した処理を行うようにすることもできる。
本発明を適用できる画像形成装置の一例の全体構成を説明する側面説明図である。 同じく模式的平面説明図である。 同画像形成装置における制御部の概要を説明するブロック説明図である。 記録ヘッドによる走査経路及び走査時間の説明に供する説明図である。 プリンタドライバ又は画像形成装置が行なう走査経路選択処理の説明に供するフロー図である。 走査方向と走査経路の関係の説明に供する説明図である。 画像の180°回転と走査経路の関係の説明に供する説明図である。 画像の90°回転と走査経路の関係の説明に供する説明図である。 画像の90°回転と走査経路の関係の他の例の説明に供する説明図である。 本発明を適用できる画像形成装置の他の例の全体構成を説明する側面説明図である。
符号の説明
4…キャリッジ
5…主走査モータ
11…記録ヘッド
20…給紙トレイ
22…被記録媒体(用紙)
31…搬送ベルト
32…搬送ローラ
36…副走査モータ
80…増設トレイ

Claims (8)

  1. 記録ヘッドを主走査方向に走査するとともに、被記録媒体を副走査方向に送りながら画像を形成する画像形成装置によって画像を形成する方法において、形成する画像に対する前記記録ヘッドの複数の走査経路についての走査に要する時間を算出し、算出した時間に基づいて前記複数の走査経路の内の1つの走査経路を選択することを特徴とする画像形成方法。
  2. 請求項1に記載の画像形成方法において、前記記録ヘッドの複数の走査経路には、画像を形成する第一回目の走査方向を切替えた走査経路を含むことを特徴とする画像形成方法。
  3. 請求項1に記載の画像形成方法において、前記記録ヘッドの複数の走査経路には画像を回転させて形成するときの走査経路を含むことを特徴とする画像形成方法。
  4. 請求項3に記載の画像形成方法において、前記記録ヘッドの複数の走査経路には画像を180°回転させたときの走査経路を含むことを特徴とする画像形成方法。
  5. 請求項3に記載の画像形成方法において、前記記録ヘッドの複数の走査経路には画像を90回転させたときの走査経路を含むことを特徴とする画像形成方法。
  6. 記録ヘッドを主走査方向に走査するとともに、被記録媒体を副走査方向に走査しながら画像を形成する画像形成装置において、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成方法を実行する手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、前記被記録媒体の送り方向が被記録媒体の長手方向と平行になる第一の給紙手段と、前記被記録媒体の送り方向が被記録媒体の長手方向と直交する方向になる第二の給紙手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 記録ヘッドを主走査方向に走査するとともに、被記録媒体を副走査方向に走査しながら画像を形成する画像形成装置で形成する画像データを生成するプリンタドライバにおいて、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプリンタドライバ。
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US8967768B2 (en) 2009-03-18 2015-03-03 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and inkjet printing method

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