JP2006324924A - 携帯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 歩行者が情報を表示する画面を目視しながら進行している場合であっても、進行方向に存在する物体を確実に検知することができる携帯装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 利用者が進行中に情報を表示する画面を目視することが可能な携帯装置において、進行方向に基づいて所定の範囲内に存在する物体を検出する物体検出部17と、加速度を検出する加速度検出部16と、物体検出部17の物体の存在を検出する方向を変更する方向変更手段とを備え、加速度検出部16で検出した加速度に基づいて進行方向を算出し、方向変更手段は、算出した進行方向に、物体検出部17の物体の存在を検出する方向を変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、利用者が情報を表示する画面を見ながら歩行する場合に、進行方向に存在する物体の存在を検知することができる携帯装置に関する。
昨今、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant )等の携帯装置は広く普及しており、その有する機能も多種多様となっている。したがって、用途によっては歩行中に画面に表示される情報を見ながら操作する必要が生じる場合も想定される。
歩行中に画面に表示される画面を注視する場合、前方を確認することはできない。したがって、操作中に歩行者、自転車等の物体の存在を目視で確認することができず、移動中に進行方向に存在する物体に衝突することにより転倒、外傷を負う等の危険がある。斯かる危険を回避するためには、歩行中に移動方向に存在する物体の存在を検出する必要があった。
携帯装置は、保持する状態によってその三次元的角度が大きく変動する。例えば特許文献1では、保持する状態によって変動する情報表示手段に作用する重力の方向を検出して、情報を表示する方向を変更する携帯型情報機器が開示されている。また特許文献2では、携帯電話を加速度又は角速度のセンサとして用いる例が開示されている。
特開2000−250434号公報 特開2001−272413号公報
しかし、従来の携帯装置では、歩行者が携帯装置を保持している状態を考慮して、進行方向に存在する物体を検知する手段が無く、例えば車両等に搭載されている超音波等による物体検知センサを小型化して組み合わせた場合であっても、超音波等を発する方向が時々刻々と変動し、進行方向に存在する物体を確実に検知することが困難であるという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、歩行者が情報を表示する画面を目視しながら進行している場合であっても、進行方向に存在する物体を確実に検知することができる携帯装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る携帯装置は、利用者が進行中に情報を表示する画面を目視することが可能な携帯装置において、進行方向に基づく所定の範囲内に存在する物体を検出する物体検出手段と、加速度を検出する加速度検出手段と、前記物体検出手段の物体の存在を検出する方向を変更する方向変更手段とを備え、前記加速度検出手段で検出した加速度に基づいて進行方向を算出し、前記方向変更手段は、算出した進行方向に、前記物体検出手段の物体の存在を検出する方向を変更するようにしてあることを特徴とする。
また、第2発明に係る携帯装置は、第1発明において、前記物体検出手段は、情報を表示する画面を設けてある面の裏側に設けてあることを特徴とする。
また、第3発明に係る携帯装置は、第1又は第2発明において、前記物体検出手段は、波動を発する手段と、該手段で発した波動の反射波を取得する手段と、波動を発してから反射波を取得するまでの時間に基づいて物体が存在するか否かを判断する手段とを備え、前記方向変更手段は、波動を発する方向を変更するようにしてあることを特徴とする。
また、第4発明に係る携帯装置は、第1又は第2発明において、前記物体検出手段は、画像を撮像する撮像手段と、撮像した画像を解析する手段と、画像の解析結果に基づいて物体が存在するか否かを判断する手段とを備え、前記方向変更手段は、前記撮像手段で撮像する方向を変更するようにしてあることを特徴とする。
また、第5発明に係る携帯装置は、第1乃至第4発明のいずれか1つにおいて、前記加速度検出手段で検出した加速度に基づいて、水平方向の成分を算出する手段とを備えることを特徴とする。
また、第6発明に係る携帯装置は、第5発明において、物体の回転速度を測定するジャイロセンサを備え、水平方向を算出するようにしてあることを特徴とする。
また、第7発明に係る携帯装置は、第1乃至第6発明のいずれか1つにおいて、前記加速度検出手段が検出した加速度が所定値より大きいか否かを判断する手段と、該手段で前記所定値より大きいと判断した場合、前記物体検出手段及び前記方向変更手段を動作させ、前記所定値以下であると判断した場合、前記物体検出手段及び前記方向変更手段の動作を停止する手段とを備えることを特徴とする。
また、第8発明に係る携帯装置は、第1乃至第7発明のいずれか1つにおいて、前記物体検出手段で物体の存在を検出した場合、その旨を出力する手段を備えることを特徴とする。
第1発明では、進行方向に基づく所定の範囲内に存在する物体を検出する物体検出手段と、加速度を検出する加速度検出手段と、物体検出手段の物体の存在を検出する方向を変更する方向変更手段とを備え、加速度検出手段で検出した加速度に基づいて進行方向を算出し、方向変更手段は、算出した進行方向に、物体検出手段の物体の存在を検出する方向を変更する。これにより、情報が表示されている画面を見ながら歩行する場合に、携帯装置の三次元位置が互いに直交する三軸方向でどのような状態になろうと、歩行による進行方向を確実に検出することができ、物体の存在を検出する方向を進行方向と合致するよう調整することにより、進行方向を中心とした所定の範囲内に存在する物体を確実に検出することが可能となる。したがって、前方に障害物である物体が存在することを未然に認識することができ、衝突、転倒等による負傷のおそれを未然に回避することが可能となる。
第2発明では、物体検出手段は、情報を表示する画面を設けてある面の裏側に設けてある。これにより、歩行者は情報が表示してある画面を見ながら、進行方向に存在する物体の存在を検出することが可能となる。
第3発明では、物体検出手段は、波動を発し、発した波動の反射波を取得し、波動を発してから反射波を取得するまでの時間に基づいて物体が存在するか否かを判断するものであり、方向変更手段は、波動を発する方向を変更する。これにより、例えば超音波等の波動を発する方向が進行方向に合致するように調整することにより、進行方向に存在する物体の存在を検出することが可能となる。
第4発明では、物体検出手段は、画像を撮像する撮像手段を備え、撮像した画像を解析して、物体が存在するか否かを判断するものであり、方向変更手段は、撮像手段で撮像する方向を変更する。これにより、例えば撮像手段のレンズの方向が進行方向に合致するように調整することにより、進行方向に存在する物体の存在を検出することが可能となる。
第5発明では、加速度検出手段で検出した加速度に基づいて、水平方向の成分を算出する。これにより、検出した加速度の水平方向成分を正確に抽出することができ、進行方向を精度良く算出することが可能となる。
第6発明では、物体の回転速度を測定するジャイロセンサを備え、重力加速度の方向を算出する。これにより、重力加速度の方向を正確に特定することで、検出した加速度の水平方向成分を正確に抽出することができ、進行方向を精度良く算出することが可能となる。
第7発明では、加速度検出手段が検出した加速度が所定値より大きいか否かを判断し、所定値より大きいと判断した場合、物体検出手段及び方向変更手段を動作させ、所定値以下であると判断した場合、利用者が移動していないものと判断し、物体検出手段及び方向変更手段の動作を停止する。これにより、衝突、転倒等の危険が小さい場合には不要な機能を停止し、携帯装置の電力消費量を低減し、使用可能時間を延長することが可能となる。
第8発明では、物体検出手段で物体の存在を検出した場合、その旨を出力する。これにより、物体の存在を検出した場合、画面に表示する、警報音を鳴動する、本体を振動させる等の出力を行うことにより、歩行者が画面に表示されている情報を注視している場合であっても、進行方向に物体が存在することを確実に認識することができ、危険状態を回避することが可能となる。
第1発明によれば、情報が表示されている画面を見ながら歩行する場合に、携帯装置の鉛直方向に対する三次元位置がどのような状態になろうと、歩行による進行方向を確実に検出することができ、物体の存在を検出する方向を進行方向と合致するよう調整することにより、進行方向に存在する物体を確実に検出することが可能となる。したがって、前方に障害物である物体が存在することを未然に認識することができ、衝突、転倒等による負傷のおそれを未然に回避することが可能となる。
第2発明によれば、歩行者は情報が表示してある画面を見ながら、進行方向に存在する物体の存在を検出することが可能となる。
第3発明によれば、例えば超音波等の波動を発する方向が進行方向に合致するように調整することにより、進行方向に存在する物体の存在を検出することが可能となる。
第4発明によれば、例えば撮像手段のレンズの方向が進行方向に合致するように調整することにより、進行方向に存在する物体の存在を検出することが可能となる。
第5発明によれば、検出した加速度の水平方向成分を正確に抽出することができ、進行方向を精度良く算出することが可能となる。
第6発明によれば、重力加速度の方向を正確に特定することで、検出した加速度の水平方向成分を正確に抽出することができ、進行方向を精度良く算出することが可能となる。
第7発明によれば、衝突、転倒等の危険が小さい場合には不要な機能を停止し、携帯装置の電力消費量を低減し、使用可能時間を延長することが可能となる。
第8発明によれば、物体の存在を検出した場合、画面に表示する、警報音を鳴動する、本体を振動させる等の出力を行うことにより、歩行者が画面に表示されている情報を注視している場合であっても、進行方向に物体が存在することを確実に認識することができ、危険状態を回避することが可能となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。本実施の形態は、携帯装置として携帯電話機を想定し、歩行者が携帯電話機の表示画面に表示されている画像を閲覧しながら歩行する場合について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機1の構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る携帯電話機1は、少なくともCPU11、ROM12、RAM13、入力部14、表示部15、出力部18、加速度検出部16、及び物体検出部17とを備えている。利用者が、携帯電話機1を用いて情報を取得する場合、利用者は、情報を表示する画面を備えた表示部15と、情報を入力する入力部14とを顔と対向する位置となるように、携帯電話機1を保持する。
CPU11は、内部バス20を介して携帯装置の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部を制御するとともに、ROM12に記憶された各種の制御プログラムにより、種々のソフトウェア的機能を実行する。RAM13は、DRAM等で構成され、ROM12に記憶してある制御プログラムを実行時に展開し、該制御プログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
入力部14は、ボタン式の入力装置であり、電話番号の入力に加えて、多様な機能の指示入力を受け付ける。表示部15は、液晶表示パネル等の小型表示装置であり、メール内容等の様々な情報を表示する。出力部18は、警告音を出力するスピーカ、振動する振動部等である。
加速度検出部16は、携帯電話機1の3軸方向の加速度を検出する。3軸方向は、鉛直方向(z軸方向)及び水平方向で互いに直交する方向(x軸方向及びy軸方向)である。図2は、本実施の形態に係る携帯電話機の加速度検出部16の要部を模式的に示す図であり、図3は、本実施の形態に係る携帯電話機の加速度検出部16の要部構成を示す縦断面図である。
加速度検出部16は、下層基板161、中間層基板162及び上層基板163の三層による積層体構造を有する。下層基板161、中間層基板162及び上層基板163は、半導体薄膜製造技術を利用して形成され、例えば成膜技術、フォトリソグラフィ技術、及びエッチング技術等の微細加工技術を含む。成膜技術としては蒸着法、スパッタリング法、気相成長(CVD)法、メッキ法等を用いる。これらの方法で形成された薄膜又はシリコン単結晶ウエハのようなバルク材料は、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術によりパターン加工される。エッチング技術としてはイオンミリング法、化学エッチング法等を用いる。
中間層基板162は、内部に空洞部162aを有し、上層基板163は空洞部162aに対応する溝部であるキャビティ163aを形成している。中間層基板162の上端であり、空洞部162aとキャビティ163aとの境界部分には、薄膜プレート状の振動子162bを有する。振動子162bは、図2に示すように正方形の平面形状であり、平面外郭の各辺の中央部をL字状の平面形状のステー162cによって中間層基板162の上端部と連ねたものである。
すなわち、振動子162bの周りは中間層基板162の上面とは分断されており、捩れ及び撓みの弾性変形が容易な4本のステー162c、162c、・・・によって支持されている。
振動子162bの下面には、磁性体164として永久磁石を設ける。磁性体164は、下層基板161、中間層基板162及び上層基板163と同様、半導体薄膜製造技術により形成する、又は微小磁石を接着等の方法で振動子162bに接合して形成する。
下層基板161の表面には合計4個の検出素子165a、166a、167a、及び168aを積層形成する。検出素子165a、166a、167a、及び168aはコイルであり、振動子162bが三次元的に振動する場合、磁性体164の変位により磁界が変化し、各検出素子と鎖交する磁束の時間的変化割合に比例した出力電圧を発生する。
そして、4個の検出素子165a、166a、167a、及び168aにより、磁性体164の三次元的な変位を検知することができるようにするため、振動子162b、磁性体164及び各検出素子165a、166a、167a、及び168aをX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の互いに直交する3軸方向に配置する。これにより、円柱状の磁性体164が定常位置(振動が負荷されていないときの停止位置)にある場合、磁性体164の下端と各検出素子165a、166a、167a、及び168aのZ軸方向の距離は同じであり、Z軸方向の平面視においてもX軸及びY軸方向の原点から各検出素子165a、166a、167a、及び168aのそれぞれの中心までの距離は等しい。
携帯電話機1の三次元位置が、歩行者による保持及び操作により変動した場合、加速度検出部16の振動子162bが振動する。振動子162bと一体化してある磁性体164の傾斜により、検出素子165a、166a、167a、及び168aの磁束が変化し、それぞれの出力電圧の変動として加速度を検出することが可能となっている。
物体検出部17は、携帯電話機1の特定の方向に基づく所定の範囲内に存在する物体を検出する。図4は、実施の形態に係る携帯電話機1の物体検出部17の要部構成を示すブロック図である。物体検出部17は、超音波センサとして構成してあり、一対の超音波信号の発信部172及び反射波の受信部173、一対の発信部172及び受信部173の方向を制御する駆動部174を備えており、これらの動作を制御するアクチュエータ171を備えている。アクチュエータ171は、CPU11からの指示信号により駆動部174を稼動させ、一対の発信部172及び受信部173の方向を進行方向へと変更する。発信部172から発した超音波は、所定の範囲内へ拡散して発せられ、その範囲内に存在する物体に反射して受信部173が反射波を受信する。
図5は、上述した構成を有する実施の形態に係る携帯電話機1のCPU11の処理手順を示すフローチャートである。携帯電話機1のCPU11は、加速度検出部16から、三次元の加速度、すなわちX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の加速度を取得する(ステップS501)。CPU11は、取得した三次元の加速度に基づいて、進行方向を算出する(ステップS502)。
図6は、進行方向を算出する方法の説明図である。一定時間間隔Tごとに加速度の大きさが最大となる方向d1、d2、・・・、dn(nは自然数)を取得し、時間間隔Tの整数倍の時間nT(nは自然数)ごとに加速度の方向の平均値を求める。時間Tが経過する都度、d1、d2、・・・、dn(nは自然数)の平均値、d2、d3、・・・、d(n+1)(nは自然数)の平均値、d3、d4、・・・、d(n+2)(nは自然数)、・・・と順に平均値を算出して、進行方向とする。
CPU11は、算出した進行方向へ超音波センサの発信部172の方向を変更する指示情報を、アクチュエータ171へ送出し(ステップS503)、駆動部174を駆動させて超音波の発信方向を進行方向に調整する。超音波の発信方向を進行方向へ変更した後、CPU11は、一定時間間隔で超音波を発信する指示情報をアクチュエータ171へ送出する(ステップS504)。
CPU11は、発信部172から発信した超音波の反射波を受信部173を介して受信し(ステップS505)、超音波を発信してから受信するまでの時間を算出する(ステップS506)。CPU11は、算出した受信するまでの時間が所定の時間より短いか否かを判断する(ステップS507)。
CPU11が、受信するまでの時間が所定の時間以上であると判断した場合(ステップS507:NO)、CPU11は、ステップS501へ戻り、上述した処理を繰り返す。CPU11が、受信するまでの時間が所定の時間より短いと判断した場合(ステップS507:YES)、CPU11は、進行方向に物体を検出した旨を出力部18から出力する(ステップS508)。
なお、物体検出部17は、超音波センサを単体で備える構成に限定されるものではなく、存在を検出した物体の方向を特定すべく、複数の超音波センサを備える構成にすることが好ましい。この場合、アクチュエータは反射波を受信する受信機を変更することにより、物体の存在を検出する方向を変更することが可能となる。また検出可能範囲も、超音波センサを単体で備える場合よりも拡大する。
また、物体検出部17は、超音波センサに限定されるものではなく、特定の方向に物体の存在を検出することができるセンサであれば何でも良い。例えば、画像を撮像する撮像装置を備え、撮像した画像を解析することにより物体の存在を検出しても良い。この場合、撮像装置のレンズの方向をアクチュエータで変更可能となっている。
なお、進行方向は、加速度検出部16で検出した加速度のうち、水平方向の成分を求めるものであっても良い。水平方向を正確に検出すべく、例えば携帯電話機1の内部に小型のジャイロ(回転体)を備え、ジャイロの回転速度の変動から重力加速度方向を求め、該重力加速度方向に鉛直な方向として水平方向を特定する。もちろん、水平方向を正確に特定することができる方法であれば特に限定されるものではない。
また、携帯電話機1のバッテリ容量には限界値があることから、少しでも電力諸費を抑制することが好ましい。そこで、CPU11は、加速度検出部16が検出した加速度の絶対値が所定値より大きいか否かを判断し、CPU11は所定値以下であると判断した場合、携帯電話機1が大きく動いていない、すなわち携帯した状態で利用者が移動していないものと判断し、物体検出部17への通電を停止する。これにより利用者が移動していない場合、携帯電話機1の物体検出部17への通電を停止することにより、電力消費量を抑制することが可能となる。
以上のように本実施の形態によれば、情報が表示されている画面を見ながら歩行する場合に、携帯電話機1の三次元位置が互いに直交する三軸方向でどのような状態になろうと、歩行による進行方向を確実に検出することができ、物体の存在を検出する方向を進行方向と合致するよう調整することにより、進行方向に存在する物体を確実に検出することが可能となる。したがって、前方に障害物である物体が存在することを未然に認識することができ、衝突、転倒等による負傷のおそれを未然に回避することが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、携帯装置が携帯電話機の場合について説明しているが、特に携帯電話機に限定されるものではなく、PDAのような携帯端末、携帯ゲーム機等、利用者が表示されている画面を見ながら移動することが可能な携帯装置であればなんでも良く、携帯電話機の場合と同様の効果が期待できる。
本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る携帯電話機の加速度検出部の要部を模式的に示す図である。 実施の形態に係る携帯電話機の加速度検出部の要部構成を示す縦断面図である。 実施の形態に係る携帯電話機の物体検出部の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る携帯電話機のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 進行方向を算出する方法の説明図である。
符号の説明
1 携帯電話機
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入力部
15 表示部
16 加速度検出部
17 物体検出部
18 出力部
172 発信部
173 受信部

Claims (8)

  1. 利用者が進行中に情報を表示する画面を目視することが可能な携帯装置において、
    進行方向に基づく所定の範囲内に存在する物体を検出する物体検出手段と、
    加速度を検出する加速度検出手段と、
    前記物体検出手段の物体の存在を検出する方向を変更する方向変更手段と
    を備え、
    前記加速度検出手段で検出した加速度に基づいて進行方向を算出し、
    前記方向変更手段は、算出した進行方向に、前記物体検出手段の物体の存在を検出する方向を変更するようにしてあることを特徴とする携帯装置。
  2. 前記物体検出手段は、
    情報を表示する画面を設けてある面の裏側に設けてあることを特徴とする請求項1記載の携帯装置。
  3. 前記物体検出手段は、
    波動を発する手段と、該手段で発した波動の反射波を取得する手段と、波動を発してから反射波を取得するまでの時間に基づいて物体が存在するか否かを判断する手段とを備え、
    前記方向変更手段は、波動を発する方向を変更するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯装置。
  4. 前記物体検出手段は、
    画像を撮像する撮像手段と、撮像した画像を解析する手段と、画像の解析結果に基づいて物体が存在するか否かを判断する手段とを備え、
    前記方向変更手段は、前記撮像手段で撮像する方向を変更するようにしてあることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯装置。
  5. 前記加速度検出手段で検出した加速度に基づいて、水平方向の成分を算出する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の携帯装置。
  6. 物体の回転速度を測定するジャイロセンサを備え、
    水平方向を算出するようにしてあることを特徴とする請求項5に記載の携帯装置。
  7. 前記加速度検出手段が検出した加速度が所定値より大きいか否かを判断する手段と、
    該手段で前記所定値より大きいと判断した場合、前記物体検出手段及び前記方向変更手段を動作させ、前記所定値以下であると判断した場合、前記物体検出手段及び前記方向変更手段の動作を停止する手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の携帯装置。
  8. 前記物体検出手段で物体の存在を検出した場合、その旨を出力する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の携帯装置。
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