JP2006316343A - 点火プラグ用電極材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内燃機関の高温化、環境規制に対応して、高温での熱伝導特性、耐損耗特性、耐酸化性に優れた点火プラグ用電極材料を提供する。
【解決手段】 質量%でC:0.1%以下(0を含む)、Si:0.3〜3.0%、Mn:0.5%未満(0を含む)、Cr:0.5%未満(0を含む)、Al:0.3%以下(0を含む)、HfとReの1種または2種を合計で0.01〜0.5%、Y及び希土類元素のうち1種または2種を合計で0.01〜0.3%、残部はNi及び不可避不純物からなることを特徴とする点火プラグ用電極材料。
【解決手段】 質量%でC:0.1%以下(0を含む)、Si:0.3〜3.0%、Mn:0.5%未満(0を含む)、Cr:0.5%未満(0を含む)、Al:0.3%以下(0を含む)、HfとReの1種または2種を合計で0.01〜0.5%、Y及び希土類元素のうち1種または2種を合計で0.01〜0.3%、残部はNi及び不可避不純物からなることを特徴とする点火プラグ用電極材料。
Description
本発明は内燃機関の点火プラグ用電極材料に関するものである。
近年の地球温暖化防止、化石燃料節約などの要求の高まり、それに沿った各種環境規制の動きから、自動車等の排ガス規制が厳しくなってきている。このため、自動車等の内燃機関の燃焼温度が上昇する傾向にあり、自動車等の内燃機関に用いられる点火プラグには、従来以上に耐久性が求められてきている。
従来から本用途の点火プラグ用電極材料には耐酸化性、耐火花損耗性、高温強度等が要求されるため種々のNi基合金が広く使用されている。また、最近では、Ni基合金単体の電極を用いた点火プラグ以外に、さらに高温に耐えられるように、Ni基合金からなる電極の放電部分に貴金属を接合し、寿命を改善した点火プラグや、Ni基合金からなる電極母材内に芯材として熱伝導の良好なAgやCuを設けたものも多く使用されてきている。
従来から本用途の点火プラグ用電極材料には耐酸化性、耐火花損耗性、高温強度等が要求されるため種々のNi基合金が広く使用されている。また、最近では、Ni基合金単体の電極を用いた点火プラグ以外に、さらに高温に耐えられるように、Ni基合金からなる電極の放電部分に貴金属を接合し、寿命を改善した点火プラグや、Ni基合金からなる電極母材内に芯材として熱伝導の良好なAgやCuを設けたものも多く使用されてきている。
このような種々点火プラグの電極材料に用いられるNi基合金には、例えば、加工性等の観点からCrを3%程度以下として、耐酸化性と高温強度を補うまたはより高めるための添加元素を含有させるNi基合金の提案がある。
具体的には、低CrのNi基合金において、耐酸化性を補うためにSi、Mn、Al等の元素を1種または2種以上、あるいはYや希土類元素の添加を行う提案が、特開昭63−18033号(特許文献1参照)、特開平2−34734号(特許文献2参照)、特開平2−34735号(特許文献3参照)、特開平4−45239号(特許文献4参照)、特開平9−235637号(特許文献5参照)に提案されている。
具体的には、低CrのNi基合金において、耐酸化性を補うためにSi、Mn、Al等の元素を1種または2種以上、あるいはYや希土類元素の添加を行う提案が、特開昭63−18033号(特許文献1参照)、特開平2−34734号(特許文献2参照)、特開平2−34735号(特許文献3参照)、特開平4−45239号(特許文献4参照)、特開平9−235637号(特許文献5参照)に提案されている。
上述したCrをある程度低く抑えた材料は、加工性の点から有望な材料である。しかしながら、上述した合金はいずれも耐酸化性に有効なCrを低く抑える替わりに、耐酸化性を補う元素として、Si、Mn、Alを必須添加としているため、Ni中の合金元素の総量が増加する分、熱伝導率や融点が低下する傾向がある。
耐酸化性を補うための合金元素量が多くなると、熱伝導率が低いことによって電極温度が下がりにくくなり、結果的に高温にさらされることになって酸化しやすくなったり、融点低下による溶損が影響する火花損耗を起こし易くなるおそれがあった。
また、最近の内燃機関の高性能化及び燃焼効率向上、燃焼機構の変換等による高負荷化により、点火プラグ用合金に対する環境は更に苛酷になってきており、上述した合金では必ずしも満足できる特性が得られなくなってきている。
本発明の目的は、上記事情に鑑みて内燃機関の高負荷化、高性能化に対応して、耐酸化性、耐火花損耗性に優れ、さらに製造性も優れた特性を有する点火プラグ用電極材料を提供することである。
耐酸化性を補うための合金元素量が多くなると、熱伝導率が低いことによって電極温度が下がりにくくなり、結果的に高温にさらされることになって酸化しやすくなったり、融点低下による溶損が影響する火花損耗を起こし易くなるおそれがあった。
また、最近の内燃機関の高性能化及び燃焼効率向上、燃焼機構の変換等による高負荷化により、点火プラグ用合金に対する環境は更に苛酷になってきており、上述した合金では必ずしも満足できる特性が得られなくなってきている。
本発明の目的は、上記事情に鑑みて内燃機関の高負荷化、高性能化に対応して、耐酸化性、耐火花損耗性に優れ、さらに製造性も優れた特性を有する点火プラグ用電極材料を提供することである。
本発明者は点火プラグ用電極材料を検討したところ、点火プラグ用合金の耐酸化性向上させるには熱伝導率を高くすることが必要であり、かつ耐火花損耗性を向上させるには融点を高くすることが有効であるが、これらの2つの必要特性を同時に解決するには、Siを少量添加すること、Hfおよび/またはReを少量添加すること、Mn、Alを低下させること、さらに希土類元素の一種以上及び/またはYを少量添加することを同時に満たすことが有効であることを新たに見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は、質量%で、C:0.1%以下(0を含む)、Si:0.3〜3.0%、Mn:0.5%未満(0を含む)、Cr:0.5%未満(0を含む)、Al:0.3%以下(0を含む)、Y及び希土類元素のうち1種または2種以上を合計で0.01〜0.3%、HfとReの1種または2種を合計で0.01〜0.5%、残部はNi及び不可避不純物からなる点火プラグ用電極材料である。
また、本発明の好ましい組成は、質量%で、C:0.05%以下(0を含む)、Si:0.5〜1.5%、Mn:0.2%以下(0を含む)、Cr:0.3%以下(0を含む)、Al:0.3%以下(0を含む)、Y及び希土類元素のうち1種または2種以上を合計で0.01〜0.2%、HfとReの1種または2種を合計で0.01〜0.3%、残部はNi及び不可避不純物とした点火プラグ用電極材料である。
また、本発明の好ましい組成は、質量%で、C:0.05%以下(0を含む)、Si:0.5〜1.5%、Mn:0.2%以下(0を含む)、Cr:0.3%以下(0を含む)、Al:0.3%以下(0を含む)、Y及び希土類元素のうち1種または2種以上を合計で0.01〜0.2%、HfとReの1種または2種を合計で0.01〜0.3%、残部はNi及び不可避不純物とした点火プラグ用電極材料である。
上記の組成に加えて、B、Ti、Nb、Zrのうちの少なくとも1種を、Bについては0.015%以下、Tiについては0.50%以下、Nbについては1.0%以下、Zrについては0.20%以下で更に添加することが好ましい。
また上述の本発明の点火プラグ用電極材料は、室温での熱伝導率は35W/(m・K)以上であることが望ましく、更に望ましくは、点火プラグ用電極材料の昇温過程における融点は1420℃以上であると良い。
なお、本願において、「Y及び希土類元素のうち1種または2種以上」とは、Yと希土類元素とをあわせた元素群の中から選ばれる少なくとも一種以上という意である。
また上述の本発明の点火プラグ用電極材料は、室温での熱伝導率は35W/(m・K)以上であることが望ましく、更に望ましくは、点火プラグ用電極材料の昇温過程における融点は1420℃以上であると良い。
なお、本願において、「Y及び希土類元素のうち1種または2種以上」とは、Yと希土類元素とをあわせた元素群の中から選ばれる少なくとも一種以上という意である。
本発明によれば、熱伝導率に優れ、耐酸化性が良好であり、かつ耐火花損耗性が良好で、加工しやすい点火プラグ用電極材料を提供でき、コストを抑えてエンジンの高性能化に対応できるため工業上極めて有効である。
上述したように、本発明の重要な特徴は、Mn、Cr、Alを低く抑え、Siを少量必須添加し、Hfおよび/またはReを少量添加した上で、希土類元素の1種以上および/またはYを添加することで熱伝導率の低下防止、融点の低下防止を図ったことにある。
本発明者の検討によれば、熱伝導率を高くすることにより、点火プラグとしての使用時に材料温度を低くでき、結果として耐酸化性を向上できる。また、融点低下を防止することにより、点火プラグとしての使用時に火花損耗を起こし難くすることができる。
本発明者の検討によれば、熱伝導率を高くすることにより、点火プラグとしての使用時に材料温度を低くでき、結果として耐酸化性を向上できる。また、融点低下を防止することにより、点火プラグとしての使用時に火花損耗を起こし難くすることができる。
以下に本発明で規定した各元素の限定理由を説明する。
Cは、加工性を良好にするには低い方が良く、0.1%を超えると焼鈍後の硬さが上昇し、冷間加工性が低下するため0.1%以下に限定する。Cの望ましい範囲は0.05%以下であり、0%(無添加レベル以下)であっても差し支えない。
Siは、耐酸化性向上に非常に有効な元素である一方、熱伝導率、融点を低下させる元素であるため、良好な耐酸化性を得るために、熱伝導率、融点を大きく低下させない範囲で積極的に添加する。0.3%より少ないと耐酸化性の向上効果が少なく、一方、3.0%を超えて添加すると融点、熱伝導率の低下が大きくなることから、Siは0.3〜3.0%とした。さらに好ましくはSiは0.5〜1.5%がよい。
Mnも、耐酸化性を向上させる元素である一方、熱伝導率、融点を低下させる元素である。本発明のように、Siをある程度含有する場合には、高い熱伝導率と融点を確保するためにMnは低く抑える必要がある。0.5%以上添加すると融点の低下が大きくなることから、Mnは0.5%未満とした。さらに好ましくはMnは0.2%以下がよく、0%(無添加レベル以下)であっても差し支えない。
Cは、加工性を良好にするには低い方が良く、0.1%を超えると焼鈍後の硬さが上昇し、冷間加工性が低下するため0.1%以下に限定する。Cの望ましい範囲は0.05%以下であり、0%(無添加レベル以下)であっても差し支えない。
Siは、耐酸化性向上に非常に有効な元素である一方、熱伝導率、融点を低下させる元素であるため、良好な耐酸化性を得るために、熱伝導率、融点を大きく低下させない範囲で積極的に添加する。0.3%より少ないと耐酸化性の向上効果が少なく、一方、3.0%を超えて添加すると融点、熱伝導率の低下が大きくなることから、Siは0.3〜3.0%とした。さらに好ましくはSiは0.5〜1.5%がよい。
Mnも、耐酸化性を向上させる元素である一方、熱伝導率、融点を低下させる元素である。本発明のように、Siをある程度含有する場合には、高い熱伝導率と融点を確保するためにMnは低く抑える必要がある。0.5%以上添加すると融点の低下が大きくなることから、Mnは0.5%未満とした。さらに好ましくはMnは0.2%以下がよく、0%(無添加レベル以下)であっても差し支えない。
Crは、耐酸化性を高める元素である一方、熱伝導率を低下させるとともに加工性を劣化させるので、Siをある程度含有する場合には、高い熱伝導率を確保するためにはCrは低く抑える必要がある。0.5%以上添加すると熱伝導率の低下が大きくなることから、Crは0.5%未満とした。
なお、本発明においては、Crを0.5%未満に抑えることによる耐酸化性の不足分を、Siの少量添加とHfおよびReの1種または2種の少量添加、およびYと希土類元素の1種または2種以上を添加することで補うものである。Crの望ましい範囲は0.3%以下であり、0%(無添加レベル以下)であっても差し支えない。
Alは、耐酸化性を高める元素である一方、熱伝導率を大きく低下させる元素である。本発明のように、Siをある程度含有する場合には、Alは低く抑える必要がある。Alは0.5%より多く添加すると熱伝導率が大きく低下することから、ここではAlは0.3%以下とした。好ましくは、0.1%以下がよく、0%(無添加レベル以下)であっても差し支えない。
なお、本発明においては、Crを0.5%未満に抑えることによる耐酸化性の不足分を、Siの少量添加とHfおよびReの1種または2種の少量添加、およびYと希土類元素の1種または2種以上を添加することで補うものである。Crの望ましい範囲は0.3%以下であり、0%(無添加レベル以下)であっても差し支えない。
Alは、耐酸化性を高める元素である一方、熱伝導率を大きく低下させる元素である。本発明のように、Siをある程度含有する場合には、Alは低く抑える必要がある。Alは0.5%より多く添加すると熱伝導率が大きく低下することから、ここではAlは0.3%以下とした。好ましくは、0.1%以下がよく、0%(無添加レベル以下)であっても差し支えない。
Hf及びReは、ごく少量の添加で熱伝導率を高く保持したまま、耐酸化性及び高温強度を向上することができるため、添加する必要がある元素である。前述した効果を得るにはHfとReの1種または2種を0.01%以上含有させることが望ましい。しかし、HfとReは高価な元素であり、その合計が0.5%を超えると材料が高価になるので好ましくないだけでなく、多量添加は融点の低下をまねく。Hf及びReは、1種または2種を合計で0.01%〜0.5%とした。HfおよびReの好ましい上限は、1種または2種で0.3%である。
Y及び希土類元素は、ごく少量の添加で耐酸化性向上に寄与する元素であり、Si等の耐酸化性向上元素とともに添加すると効果が大きいので、1種または2種以上添加する。ここで希土類元素(REM)とは、La、Ce、Nd、Pr等のランタノイド元素のことを言う。0.01%より少ないと耐酸化性の向上効果が小さく、製品設計にもよるが0.3%を超えて添加すると熱間加工性、溶接性が低下するため、Y及び希土類元素は、1種または2種以上を合計で0.01〜0.3%とした。なお、Y及び希土類元素の好ましい上限は、0.2%以下である。また、熱間加工性、溶接性を重視する場合の好ましい上限は、0.1%である。
なお、本発明におけるNi基合金の電極材料には、以下の範囲の元素を添加することができる。
先ず、B、Ti、NbおよびZrは粒界強化元素として高温での強度、延性、耐粒界酸化性を高めるため、必要に応じて、B:0.015%以下、Ti:0.50%以下、Nb:1.0%以下、Zr:0.20%以下の範囲で1種または2種以上を添加することができる。
また、Ca及びMgは脱酸、脱硫元素として合金の清浄度を高め、高温での延性を改善することから、必要に応じてCa:0.20%以下、Mg:0.05%以下の範囲で添加しても良い。
なお、不可避的不純物として、残留する可能性のある主な元素は、P、S、N、O等である。これらはできるだけ低い方が望ましいが、P≦0.03%、S≦0.03%、N≦0.05%、O≦0.01%であれば点火プラグ電極用材料の基本特性に特に大きな影響を及ぼさないと考えられるので、この範囲であれば許容できる。
先ず、B、Ti、NbおよびZrは粒界強化元素として高温での強度、延性、耐粒界酸化性を高めるため、必要に応じて、B:0.015%以下、Ti:0.50%以下、Nb:1.0%以下、Zr:0.20%以下の範囲で1種または2種以上を添加することができる。
また、Ca及びMgは脱酸、脱硫元素として合金の清浄度を高め、高温での延性を改善することから、必要に応じてCa:0.20%以下、Mg:0.05%以下の範囲で添加しても良い。
なお、不可避的不純物として、残留する可能性のある主な元素は、P、S、N、O等である。これらはできるだけ低い方が望ましいが、P≦0.03%、S≦0.03%、N≦0.05%、O≦0.01%であれば点火プラグ電極用材料の基本特性に特に大きな影響を及ぼさないと考えられるので、この範囲であれば許容できる。
次に、本発明で規定した熱伝導率及び溶融開始温度について説明する。
熱伝導率は、加熱した点火プラグ電極の降温に影響し、先端部分が到達する温度を左右する重要な特性の一つであり、高い方が望ましい。
熱伝導率は合金元素の増加につれて低下する傾向があるので、熱伝導率を高く維持するためには合金元素の添加量を抑制する必要がある。一方、耐酸化性を向上させるのは、耐酸化性向上効果のある合金元素を多く添加することが望ましい。
したがって、良好な耐酸化性を確保しつつ、高い熱伝導率を維持するには、本発明の成分範囲の規定のとおり、合金元素の総量を抑制する中で耐酸化性に効果のある元素を適切に選択すること、熱伝導率を低下させにくい合金元素を選択することが必要である。
熱伝導率を高くすることで、点火プラグ電極の温度が下がるので、酸化に対しても有利となる。上記の合金成分の規定範囲内で、効果的な合金元素の選択により、熱伝導率は、点火プラグ電極の温度を低くすることに効果のある35W/(m・K)以上に調整することができる。さらに適切な合金元素の選択により、40W/(m・K)以上に調整することが望ましい。
熱伝導率は、加熱した点火プラグ電極の降温に影響し、先端部分が到達する温度を左右する重要な特性の一つであり、高い方が望ましい。
熱伝導率は合金元素の増加につれて低下する傾向があるので、熱伝導率を高く維持するためには合金元素の添加量を抑制する必要がある。一方、耐酸化性を向上させるのは、耐酸化性向上効果のある合金元素を多く添加することが望ましい。
したがって、良好な耐酸化性を確保しつつ、高い熱伝導率を維持するには、本発明の成分範囲の規定のとおり、合金元素の総量を抑制する中で耐酸化性に効果のある元素を適切に選択すること、熱伝導率を低下させにくい合金元素を選択することが必要である。
熱伝導率を高くすることで、点火プラグ電極の温度が下がるので、酸化に対しても有利となる。上記の合金成分の規定範囲内で、効果的な合金元素の選択により、熱伝導率は、点火プラグ電極の温度を低くすることに効果のある35W/(m・K)以上に調整することができる。さらに適切な合金元素の選択により、40W/(m・K)以上に調整することが望ましい。
融点は、点火プラグ電極の耐火花損耗性に影響する重要な特性の一つであり、高い方が望ましい。融点は合金元素の増加につれて低下する傾向があるので、融点を高く維持するためには合金元素の添加量を抑制する必要がある。一方、耐酸化性を向上させるのは、耐酸化性向上効果のある合金元素を多く添加することが望ましい。
したがって、良好な耐酸化性を確保しつつ、高い融点を維持するには、本発明の成分範囲の規定のとおり、合金元素の総量を抑制する中で耐酸化性に効果のある元素を適切に選択すること、融点を低下させにくい合金元素を選択することが必要である。
上記の合金成分の規定範囲内で、効果的な合金元素の選択により、融点は、点火プラグ電極の耐火花損耗性を向上させることに効果のある1420℃以上に調整することができる。
したがって、良好な耐酸化性を確保しつつ、高い融点を維持するには、本発明の成分範囲の規定のとおり、合金元素の総量を抑制する中で耐酸化性に効果のある元素を適切に選択すること、融点を低下させにくい合金元素を選択することが必要である。
上記の合金成分の規定範囲内で、効果的な合金元素の選択により、融点は、点火プラグ電極の耐火花損耗性を向上させることに効果のある1420℃以上に調整することができる。
以下の実施例で本発明を更に詳しく説明する。
真空溶解で10kg鋼塊を作製し、均質化熱処理後、熱間加工を行い、熱間加工性を確認するとともに、30mm角の棒材を作製した。また、一部、冷間加工を行い、加工性を確認した。化学組成を表1に示す。なお、REMの添加は希土類元素の混合物として添加しても良いが、今回はLa及びCeを複合添加した。
試料No.1〜10は本発明合金、試料No.21〜23は比較合金であり、これらの合金に、さらに800℃で1hの焼鈍を行った後、以下に示す各試験の試料とした。
表2に得られた試料の焼鈍後の硬さ、熱伝導率、融点、耐酸化試験後の増量、スケール剥離量を測定した結果を示す。なお、耐酸化試験は試料を800、900、1000℃の大気中にそれぞれ100hr暴露して行った。また、熱伝導率は25℃及び900℃における値を示したものである。
真空溶解で10kg鋼塊を作製し、均質化熱処理後、熱間加工を行い、熱間加工性を確認するとともに、30mm角の棒材を作製した。また、一部、冷間加工を行い、加工性を確認した。化学組成を表1に示す。なお、REMの添加は希土類元素の混合物として添加しても良いが、今回はLa及びCeを複合添加した。
試料No.1〜10は本発明合金、試料No.21〜23は比較合金であり、これらの合金に、さらに800℃で1hの焼鈍を行った後、以下に示す各試験の試料とした。
表2に得られた試料の焼鈍後の硬さ、熱伝導率、融点、耐酸化試験後の増量、スケール剥離量を測定した結果を示す。なお、耐酸化試験は試料を800、900、1000℃の大気中にそれぞれ100hr暴露して行った。また、熱伝導率は25℃及び900℃における値を示したものである。
本発明合金である試料No.1〜10は何れも25℃での熱伝導率が高く、35W/(m・K)以上の値を示しており、かつ融点も1420℃以上の高い値を維持している。また、硬さも低く、良好な冷間加工性を有している。酸化増量も安定して低く、良好な耐酸化性を示している。
一方、Siが本発明の規定量を超えて高くRe、Hfを添加していない試料No.21は融点が1420℃より低く、十分な耐火花損耗性が得られないと考えられる。Cr、Alが本発明の規定量を超えて高くRe、Hfを添加していない試料No.22は、25℃での熱伝導率が35W/(m・K)より低く、酸化スケールの剥離も多くなっており、点火プラグ電極に用いた場合に温度上昇が大きくなり、酸化が起こりやすいと考えられる。
また、Y、希土類元素、Hf、Reのいずれも添加していない試料No.23は、熱伝導率、融点は高いものの、高温、特に900、1000℃での酸化増量、剥離スケール量が多く、点火プラグ電極材に必要な耐酸化性が十分得られないものと考えられる。
一方、Siが本発明の規定量を超えて高くRe、Hfを添加していない試料No.21は融点が1420℃より低く、十分な耐火花損耗性が得られないと考えられる。Cr、Alが本発明の規定量を超えて高くRe、Hfを添加していない試料No.22は、25℃での熱伝導率が35W/(m・K)より低く、酸化スケールの剥離も多くなっており、点火プラグ電極に用いた場合に温度上昇が大きくなり、酸化が起こりやすいと考えられる。
また、Y、希土類元素、Hf、Reのいずれも添加していない試料No.23は、熱伝導率、融点は高いものの、高温、特に900、1000℃での酸化増量、剥離スケール量が多く、点火プラグ電極材に必要な耐酸化性が十分得られないものと考えられる。
本発明は点火プラグ用電極材料に必要な高い熱伝導率、融点、良好な耐酸化性、加工性等の特性に優れているため、良好な耐酸化性、耐火花損耗性が必要とされる内燃機関の点火プラグ用電極に適用できる。
Claims (5)
- 質量%でC:0.1%以下(0を含む)、Si:0.3〜3.0%、Mn:0.5%未満(0を含む)、Cr:0.5%未満(0を含む)、Al:0.3%以下(0を含む)、Y及び希土類元素のうち1種または2種以上を合計で0.01〜0.3%、HfとReの1種または2種を合計で0.01〜0.5%、残部はNi及び不可避不純物からなることを特徴とする点火プラグ用電極材料。
- 質量%でC:0.05%以下(0を含む)、Si:0.5〜1.5%、Mn:0.2%以下(0を含む)、Cr:0.3%以下(0を含む)、Al:0.3%以下(0を含む)、Y及び希土類元素のうち1種または2種以上を合計で0.01〜0.2%、HfとReの1種または2種を合計で0.01〜0.3%、残部はNi及び不可避不純物からなることを特徴とする点火プラグ用電極材料。
- B、Ti、Nb、Zrのうちの少なくとも1種を、Bについては0.015%以下、Tiについては0.50%以下、Nbについては1.0%以下、Zrについては0.20%以下で更に添加することを特徴とする請求項1または2に記載の点火プラグ用電極材料。
- 室温における熱伝導率が35W/(m・K)以上であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の点火プラグ用電極材料。
- 融点が1420℃以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の点火プラグ用電極材料。
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