JP2006315895A - Iii族窒化物半導体層の形成方法、iii族窒化物半導体基板の製造方法およびiii族窒化物半導体基板 - Google Patents

Iii族窒化物半導体層の形成方法、iii族窒化物半導体基板の製造方法およびiii族窒化物半導体基板 Download PDF

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Abstract

【課題】結晶性のよいIII族窒化物半導体層を形成することができるIII族窒化物半導体層の形成方法、このIII族窒化物半導体層の形成方法を用いたIII族窒化物半導体基板の製造方法、およびIII族窒化物半導体基板を提供する。
【解決手段】 サファイア基板10上に形成されるマスク11の被覆部111の被覆部111の断面形状を略台形形状とし、被覆部111の断面形状がサファイア基板10側から上方に向かって幅狭となるようにする。また、マスク11の開口部112の断面形状は、サファイア基板10側から上方に向かって幅広となるようにする。マスク11の開口部112からGaN半導体層を成長させ、GaN基板を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、III族窒化物半導体層の形成方法、III族窒化物半導体基板の製造方法およびIII族窒化物半導体基板に関する。
近年、窒化ガリウム(GaN)結晶のバルク結晶を基板に使用する試みが、多くの研究機関で行なわれている。しかしながら、GaNのような結晶では、窒素の解離圧が高いことにより、GaAsのように溶液から大きなバルク結晶を得ることが難しく、工業的に利用できるバルクGaN半導体結晶の作製は非常に困難である。
このため、GaN半導体基板の作製には、HVPE(hydride vapor phase epitaxy)法が主に用いられている。
特許文献1には、HVPE法を用いたGaN半導体基板の製造方法が開示されている。この製造方法では、サファイア(Al23)基板上に、ストライプ状に配置された断面矩形形状の被覆部および被覆部間に形成された開口部を有するマスクを形成する。このマスクの被覆部は、サファイア基板の<11−20>、GaN半導体の<1−100>方向に延在する。
マスク形成後、その開口部からGaN半導体層を成長させ、前記マスクの被覆部上面を、完全には覆わない状態で成長を止める。このときGaN半導体層は、特許文献1の請求項1等に記載されているように、その断面形状が略T字型となる。
次に、マスクをドライエッチングにより除去し、GaN半導体層上にさらにGaN半導体層を成長させる。その後、サファイア基板をそのまま剥離し、GaN半導体基板を得る。
特開2003−55097号公報
しかしながら、近年における半導体素子の高性能化にともない、半導体素子を構成するGaN半導体層、特にGaN半導体基板に求められる結晶品質も従来以上の水準が求められている。
前述した従来技術では、こうした高水準の要求に応える結晶品質を実現することは困難である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、結晶性のよいIII族窒化物半導体層を形成することができるIII族窒化物半導体層の形成方法、このIII族窒化物半導体層の形成方法を用いたIII族窒化物半導体基板の製造方法、およびIII族窒化物半導体基板を提供することにある。
本発明によれば、下地基板上に開口部を有するマスクを形成する工程と、前記開口部からIII族窒化物半導体層を選択成長させる工程とを含み、前記マスクの少なくとも一方向の断面形状が、下地基板側から上方に向かって幅狭となる形状であることを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法が提供される。
この発明によれば、マスクの少なくとも一方向の断面形状を下地基板側から上方に向かって幅狭となる形状とすることで、開口部から成長したIII族窒化物半導体層が、結晶性のよいIII族窒化物半導体層となる。従って、この発明によれば、結晶性のよいIII族窒化物半導体層を得ることができる。
本発明によれば、結晶性のよいIII族窒化物半導体層およびIII族窒化物半導体基板が提供される。
本発明では、前記マスクの少なくとも一方向の断面形状が略台形形状であってもよい。
ここで、略台形形状とは、台形形状を構成する上辺と下辺を結ぶ側辺が直線形状であるものに限られず、例えば、側辺が湾曲した形状であってもよい。また、被覆部が多層構造となっており、被覆部断面において、下層から上層に向かって順に断面積が小さくなるような形状(上辺と下辺を結ぶ側辺が階段状となる形状)も略台形形状に含まれる。
マスクの少なくとも一方向の断面形状を略台形形状とすることで、結晶性の高いIII族窒化物半導体層を得ることができる。
また、本発明では、前記III族窒化物半導体層を選択成長させる工程は、前記下地基板の基板面上にファセット構造を形成させながら前記III族窒化物半導体層を選択成長させる工程を含んでもよい。
この方法によれば、ファセット構造を形成させながら前記III族窒化物半導体層を選択成長させるので、上部のIII族窒化物半導体層中に結晶欠陥が伝達されることが抑制される。
さらに、本発明は、前記下地基板の上部にIII族窒化物半導体からなるバッファ層を形成する工程を含み、前記マスクを形成する前記工程は、前記バッファ層の上部に前記マスクを形成する工程を含むものであってもよい。
下地基板上にバッファ層を形成することで、このバッファ層上に形成されるIII族窒化物半導体層の結晶性をより一層高めることができる。
また、本発明は、III族窒化物半導体層を選択成長させる前記工程は、前記マスク上にIII族窒化物半導体の犠牲層を形成した後、この犠牲層の一部を蒸発させるとともに、前記犠牲層の他の一部をマスクの開口部に残存させる工程と、前記開口部に残存した犠牲層から、III族窒化物半導体層を選択成長させる工程とを含むものであってもよい。
III族窒化物半導体の犠牲層の一部を、マスクの開口部に残存させることで、マスクの開口部からIII族窒化物半導体層を確実に成長させることができる。
さらに、本発明は、III族窒化物半導体層を選択成長させる前記工程と、前記III族窒化物半導体層と前記下地基板とを分離する工程とを含むものであってもよい。
この際、III族窒化物半導体層を選択成長させる前記工程は、前記開口部から第一のIII族窒化物半導体層を選択成長させる工程と、前記マスクの少なくとも一部を除去して空隙を形成する工程と、前記空隙を残しつつ前記第一のIII族窒化物半導体層上に第二のIII族窒化物半導体層をさらに成長させ、前記第一のIII族窒化物半導体層および第二のIII族窒化物半導体層を含む前記III族窒化物半導体層を得る工程とを含むものであってもよい。
本発明では、第一のIII族窒化物半導体層を選択成長させた後、空隙を形成し、さらに空隙を残しつつ、第二のIII族窒化物半導体層を成長させてIII族窒化物半導体層を得ているため、空隙により、III族窒化物半導体層を下地基板から分離し易くなる。
また、本発明は、前記第一のIII族窒化物半導体層を選択成長させる前記工程では、前記開口部から成長した第一のIII族窒化物半導体層が前記マスクの表面全面を覆わないうちに成長を止め、前記マスクの少なくとも一部を除去する前記工程は、前記第一のIII族窒化物半導体層により覆われていないマスク表面の露出部にエッチャントを接触させて前記マスクの少なくとも一部をエッチング除去する工程を含むものであってもよい。
このような本発明では、マスク表面の露出部にエッチャントを接触させることにより、マスクの少なくとも一部を容易に除去することができる。
また、本発明では、前記マスクは複数の膜を含み、前記下地基板側に位置する膜が、その上部にある膜よりも前記エッチャントに対するエッチング速度が遅くてもよい。
エッチャントに対するエッチング速度の異なる複数の膜でマスクを構成し、下地基板側に位置する膜が、その上部にある膜よりも前記エッチャントに対するエッチング速度が遅くなるようにすれば、下地基板上に前記複数の膜を積層し、この積層体をエッチングすることで、断面形状が、下地基板側から上方に向かって幅狭となる形状のマスクを形成することができる。
本発明は、前記III族窒化物半導体層と下地基板とを分離させる前記工程は、前記下地基板と前記III族窒化物半導体層とを、III族窒化物半導体層の成長温度よりも低い温度に冷却する過程で、前記III族窒化物半導体層と、前記下地基板とを分離する工程を含むものであってもよい。
この方法によれば、下地基板の熱膨張係数とIII族窒化物半導体層の熱膨張係数の違いにより発生する応力を利用して、下地基板とIII族窒化物半導体層とを分離することができる。
さらに、本発明は、前記下地基板と前記III族窒化物半導体層とをIII族窒化物半導体層の成長温度よりも低い温度に冷却する過程で、前記冷却により、前記III族窒化物半導体層の下地基板近傍部分に亀裂が生じ、前記下地基板が分離除去される工程を含むものであってもよい。
III族窒化物半導体層の成膜直後の高温状態から常温まで降温する過程で、冷却によりIII族窒化物半導体層の下地基板近傍部分に亀裂が生じ、下地基板が分離除去されるため、下地基板の分離の際に大きな外力を加える必要がない。これにより、III族窒化物半導体層と、下地基板とを分離する際に、III族窒化物半導体層に加わるダメージが抑制される。このため、損傷の少ない高品質のIII族窒化物半導体層が安定的に得られる。
さらに、本発明では、上述したIII族窒化物半導体層の形成方法により、下地基板上に前記III族窒化物半導体層を選択成長させ、前記III族窒化物半導体層と下地基板とを分離させる工程を含み、前記III族窒化物半導体層を含むIII族窒化物半導体基板を得ることを特徴とするIII族窒化物半導体基板の製造方法が提供できる。
このような製造方法によれば、前述したIII族窒化物半導体層を含むIII族窒化物半導体基板を製造できるので、結晶性の高いIII族窒化物半導体基板を製造することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態に係るGaN半導体基板の製造方法を模式的に示す工程断面図である。
III族窒化物半導体基板であるGaN半導体基板の製造方法においては、まず、フォトリソグラフィ法とエッチングにより、下地基板であるサファイア基板(Al)10上に、断面形状がサファイア基板10側から上方に向かって幅広となる開口部112、断面形状がサファイア基板10側から上方に向かって幅狭となる被覆部111を有する二酸化珪素(SiO2)のマスク11を形成する。
次いで、開口部112から第一のGaN半導体層14を成長させる。
この第一のGaN半導体層14を成長させる工程では、マスク11の開口部112内部から、第一のGaN半導体層14を形成し、隣接する第一のGaN半導体層14同士がマスク11を覆い尽くす前に、第一のGaN半導体層14の成長を止める。
続いて、マスク11をエッチングにより除去し、空隙15を形成する。そして、空隙15を有する第一のGaN半導体層14上に、前記空隙15を残しつつ、第二のGaN半導体層16を成膜する。これにより、第一のGaN半導体層14と、第二のGaN半導体層16とを備えたGaN半導体層17が形成される。
こうして得られたサファイア基板10およびGaN半導体層17を冷却して、サファイア基板10を分離除去する。
以上の製造工程を以下により詳細に説明する。
先ず、厚さ550μmの3インチφのサファイア基板10表面に、1μmの厚さのSiO2膜11を積層する(図1(A))。
ここで、SiO2膜11の成膜には、シラン(SiH4)ガスと酸素(O2)ガスを用いる熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法や電子ビーム(EB:Electron Beam)蒸着法、およびその他の手法を使用することができる。
続いて、リソグラフィ技術を用いてこのSiO2膜11上にレジストマスク12を形成する。レジストマスク12は、その被覆部121の長手方向がサファイア基板10の<1−100>方向に沿うように形成する。レジストマスク12の開口部122の幅は2μmであり、被覆部121の幅は10μmである。このレジストマスク12は、基板10の一部または全面に形成される(図1(B))。
次に、適宜条件を設定し、レジストマスク12が形成されたサファイア基板10をフッ化水素系の溶液に浸漬する。開口部122を通して、SiO2膜11がエッチングされ、SiO2膜11は、サファイア基板10を被覆するストライプ状の複数の被覆部111と、前記サファイア基板10が露出し、前記被覆部111間に配置された開口部112とを有するマスク11となる(図1(C))。
被覆部111の長手方向は、サファイア基板10の<1−100>方向に沿った方向である。被覆部111の断面形状は、略台形形状で、サファイア基板10側から上方に向かって幅狭となっている。
また、開口部112の断面は、サファイア基板10側から上方に向かって広くなる台形形状である。ここでいう断面とは、被覆部111の前記長手方向と直交する方向の断面である。換言すると、マスク11をサファイア基板10の<11−20>方向(GaN半導体層17の<1−100>方向)方向で切断したときの断面である。
開口部112の幅が3〜4μmとなるまでエッチングを行った後、レジストマスク12を除去する。
以上が、サファイア基板10上にマスク11を形成する工程である。
次に、GaN半導体層の製造に用いるMOCVD装置について、以下、説明する。
図2は、有機金属気相成長(MOCVD)装置である。
このMOCVD装置500は、反応管50と、反応管50内に回転自在に配設されている基板サセプタ51と、を備える。このMOCVD装置500の反応管50は、基板サセプタ51の上半の成長領域58と、下半の回転機構室59とに区画されている。
成長領域58には、ガス導入管53、54が設けられている。回転機構室59には、成長領域58側のキャリアガスが回転機構室59側に流入することを抑制するためのガス導入管52、および駆動軸56が設けられている。
成長領域58と回転機構室59とは、反応管50内の下流側で合流しており、その先にはガス排出管55が設けられている。反応管50外周の基板サセプタ51と相対する箇所には、加熱用高周波コイル57が設けられている。
本実施形態に係るGaN半導体層の製造工程を、以下に説明する。
上記工程に続いて、図2に示す構成を備えるMOCVD装置500の反応管50内の基板サセプタ51上に、マスク11を形成したサファイア基板10を、セットする。図2中、マスク11を形成したサファイア基板10をウェハ502として表示した。そして、ガス導入管52、53、および54から窒素(N2)ガスを供給して、反応管50内をパージする。反応管50内に供給したガスは、排出口55より排出される。
反応管50内を充分パージした後、ガス導入管53、54より水素(H2)ガスを供給し、加熱用高周波コイル57でサセプタ51を加熱し、サファイア基板10を昇温する。サファイア基板10の温度は、1050℃まで昇温する。
サファイア基板10の表面を20分間熱アニールした後、500℃の温度まで降温する。サファイア基板10の温度が安定した時点で、ガス導入管53からトリメチルガリウム(TMG)、ガス導入管54からアンモニア(NH3)ガスをそれぞれ供給してサファイア基板10上にGaN半導体層(GaN半導体の犠牲層)13の成長を行う。
TMG、NH3の供給量はそれぞれ10μmol/min、5000cc/minとする。
GaN半導体層13の厚さが100nmに達した時点でTMGの供給を止め、NH3ガス、H2ガス、N2ガスを供給しながら昇温する(図1(D))。この過程でGaN半導体層13の一部は、分解・蒸発する一方で、GaN半導体層13の他の一部は結晶化して残留する。この残留した結晶部分を種として以後の層成長が行われる。マスク11の被覆部111上では、GaN半導体層13の分解・蒸発が促進され、開口部112でGaN半導体層13が結晶化する傾向が強い。
なお、このGaN半導体層13の分解・蒸発及び結晶化は、後段で説明するHVPE装置内で行ってもよい。
次に、図3に示すHVPE装置について、以下、説明する。
このHVPE装置400は、反応管40と、反応管40内に回転自在に配設されている基板ホルダ41と、反応管40の外部のヒータ43とを備える。このHVPE装置400は、ガリウム(Ga)ソース44を載置するソースボート48を反応管40内に備える。また、このHVPE装置400は、反応管40に、ガス導入管45A,45Bと、ガス排出管47とを備える。
図3中、マスク11およびGaN半導体層13を形成したサファイア基板10をウェハ402として表示した。
基板ホルダ41は、反応管40の下流側に回転自在に設けられている。
基板ホルダ41に保持されるウェハ402に相対する箇所に成長領域46が形成されている。ヒータ43は、反応管40の外周に設けられている。ガス排出管47は、基板ホルダ41の下流側に設けられている。
Gaソース44は、反応管40内の上流側の塩化ガリウム(GaCl)生成領域49に区画されて配されている。塩化水素(HCl)ガスを供給するガス導入管45Aは、GaCl生成領域49の上流側に設けられている。GaCl生成領域49の排出口は成長領域46に相対している。アンモニア(NH3)ガスを供給するガス導入管45Bは、反応管40の上流側のGaCl生成領域49の区画外の箇所に設けられている。
本実施形態に係るGaN半導体層の製造工程の続きを、以下、説明する。
上記工程に続いて、図3に示す構成を備えるHVPE装置400の反応管40内の基板ホルダ41に、GaN半導体層13が形成されたサファイア基板10をセットする。
なお、ここで、セットするサファイア基板10上のGaN半導体層13は、図1(D)に示したような連続膜ではなく、一部が分解蒸発し、他の一部が結晶化した状態となっている。
ガス導入管45A,45BよりN2ガスを供給して反応管40内をパージする。反応管40内に供給したガスは、ガス排出管47より排出される。反応管40内を十分パージした後、H2ガスに切替えて、ヒータ43により反応管40を昇温する。引続きGaソース44領域の温度が850℃、成長領域46の温度が1040℃になるまで昇温を続ける。
それぞれの温度が安定してから、ガス導入管45AよりHClガスを供給し、Gaソース44と反応させ、GaClを成長領域46に輸送する。成長領域46では、NH3ガスとGaClが反応してGaNが成長する。マスク11の開口部112に形成されたGaN半導体層13の結晶核から第一のGaN半導体層14が成長する。約3分間の成長を行うと第一のGaN半導体層14は、開口部112内で{1−101}を側壁とするファセット構造14Aとなる(図1(E))。このファセット構造14Aは、サファイア基板10の基板面に対して傾斜した傾斜面を有し断面三角形状となっている。
さらに成長を続けると第一のGaN半導体層14はマスク11の被覆部111の側壁面111Aを覆いはじめる(図1(F))。
さらに成長を続けると、第一のGaN半導体層14は、マスク11の被覆部111の上面を覆い、被覆部111を介して隣接する開口部112から成長した第一のGaN半導体層14のファセット構造14Aと合体を始める。隣り合う第一のGaN半導体層14のファセット構造14Aが20%合体した段階で、導入管45Aから供給したHClガスを停止して第一のGaN半導体層14の成長を停止する。そして、ヒータ43の電源を遮断して反応管40を降温する。成長領域46の温度が500℃前後に達したら、導入管45BよりNH3ガスの供給を停止する。常温まで冷却してから反応管40より、第一のGaN半導体層14が形成されたサファイア基板10を取り出す。
以上がマスク11の開口部112から、第一のGaN半導体層14を形成する工程である。
取り出したサファイア基板10上の第一のGaN半導体層14は、マスク11の被覆部111を完全には覆っておらず、被覆部111が露出した状態となっている(図1(G))。このような第一のGaN半導体層14が形成されたサファイア基板10を弗化水素(HF)と水の混合液であるエッチャントに2時間程度浸す。エッチャントは、マスク11の被覆部111が露出した露出部111Bに接触し、被覆部111を溶解して空隙15を形成する。空隙15を形成した後、十分流水洗浄し、乾燥させる(図1(H))。
以上がマスク11を除去して空隙15を形成する工程である。
次に、サファイア基板10を再び、図3に示すHVPE装置の反応管40内の基板ホルダ41にセットする。
ガス導入管45A,45BよりN2ガスを供給して反応管40内をパージする。反応管40内に供給したガスは、ガス排出管47より排出される。反応管40内を十分パージした後、H2ガスに切替えて、ヒータ43により反応管40を昇温する。引続きGaソース44領域の温度が850℃、成長領域46の温度が1040℃になるまで昇温を続ける。
それぞれの温度が安定してからガス導入管45AよりHClガスを供給し、Gaソース44と反応させ、塩化ガリウム(GaCl)を生成し成長領域46に輸送する。成長領域46では、NH3ガスとGaClが反応し、ファセット構造14A上に第二のGaN半導体層16が成長する。
第二のGaN半導体層16は、ファセット構造14Aの傾斜面14Bから成長が進み、隣接する傾斜面14Bに形成された第二のGaN半導体層16と合体し、空隙15の上面が第二のGaN半導体層16によって閉塞される。
なお、空隙15内部には、GaN半導体層は形成されず、空隙15はそのまま保持される。さらに、成長を続けるとファセット構造14Aは完全に埋め込まれる。これにより、第一のGaN半導体層14と第二のGaN半導体層16とを備えたGaN半導体層17が形成される(図1(I))。
GaN半導体層17の厚さが1mmになるまで、ガス導入管45AからのHClガスの供給を続ける。
以上により、GaN半導体層17を形成する工程が終了する。
GaN半導体層17が任意の膜厚が達したらガス導入管45AからのHClガスの供給を停止して、ヒータ43の電源を遮断し反応管40を降温する。
この降温中にGaN半導体層17とサファイア基板10の熱膨張係数の違いから、空隙15を構成する隔壁15Aに応力が集中し、GaN半導体層17はサファイア基板10の界面近傍から剥離する(図1(J))。剥離したGaN半導体層17の表面および裏面を研磨することで、最終的に平坦化した自立基板であるGaN基板を作製することができる。
このような本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
マスク11の開口部112を挟んで配置された被覆部111の断面形状が略台形形状であり、サファイア基板10側から上方に向かって狭くなる形状となっている。このような形状とすることで開口部112から成長した第一のGaN半導体層14が、結晶性のよいものとなる。この第一のGaN半導体層14上に第二のGaN半導体層16を形成し、GaN基板を得ているため、結晶性のよいGaN基板を得ることができる。
マスク11の開口部112内部および被覆部111表面に、第一のGaN半導体層14を形成したのち、マスク11を除去することで、第一のGaN半導体層14のうち、被覆部111表面に形成された部分の下部に空隙15が形成される。そして、第一のGaN半導体層14上に、前記空隙15を埋めないように、第二のGaN半導体層16を形成し、これをGaN半導体層17としている。従って、空隙15により、サファイア基板10とGaN半導体層17とが接触している面積が小さくなるため、GaN半導体層17をサファイア基板10から容易に分離することが可能となる。
また、マスク11の開口部112の断面形状がサファイア基板10側から上方に向かって広がる形状であり、この開口部112から第一のGaN半導体層14を成長させている。そのため、第一のGaN半導体層14の開口部112内部に形成される部分をサファイア基板10側から上方に向かって広がる形状とすることができ、第一のGaN半導体層14のサファイア基板10に支持される部分の面積を小さくすることができる。これにより、サファイア基板10の分離除去を容易化することができる。
より詳細に説明すると、本実施形態では、サファイア基板10と第一のGaN半導体層14との熱膨張係数の違いを利用し、第一のGaN半導体層14に亀裂を生じさせて、サファイア基板10を分離している。前述したように、第一のGaN半導体層14のうち、サファイア基板10に支持されている部分の面積が小さいので、単位断面積あたりの応力の負荷が大きくなる。そのため、前記熱膨張係数の違いにより発生する応力が、例え、小さいとしても容易に亀裂が生じ、サファイア基板10の分離を容易に行うことができるのである。
さらに、本実施形態では、開口部112から成長した隣り合う第一のGaN半導体層14のファセット構造14Aが20%合体した段階で、第一のGaN半導体層14の成長を止め、第一のGaN半導体層14によりマスク11の被覆部111が完全に覆われていない状態とし、被覆部111が露出した露出部111Bを形成している。この露出部111Bにエッチャントを接触させているので、マスク11の被覆部111を容易にエッチング除去できる。
また、本実施形態では、第一のGaN半導体層14をFIELO法により成長させているため、マスク11の被覆部111上面のうち、第一のGaN半導体層14により覆われない部分は、第一のGaN半導体層14の傾斜面14Bで囲まれ、略逆三角形状となる。このためエッチャントが第一のGaN半導体層14の傾斜面14Bで囲まれた部分に入り易くなり、エッチャントが被覆部111に接触しやすくなる。
さらに、本実施形態では、第一のGaN半導体層14によりマスク11の被覆部111を完全に覆わず、被覆部111が露出した露出部111Bにエッチャントを接触させている。そのため、被覆部を第一のGaN半導体層により、完全に覆ってしまった後、第一のGaN半導体層をはがして露出部を形成する場合に比べ、製造に手間を要しない。
また、本実施形態では、マスク11の被覆部111を断面略台形形状とし、開口部112の断面形状を上方に向かって幅広となるようにしているので、第一のGaN半導体層14を成長させる際に、第一のGaN半導体層14が開口部112を埋め尽くすのにかかる速度が上方に向かって低下する。そのため、第一のGaN半導体層14の成長状態が把握しやすくなる。これにより、隣接する開口部112から成長した第一のGaN半導体層14同士が被覆部111上面で完全に合体してしまう前に確実に第一のGaN半導体層14の成長を止めることが容易となる。
これに加え、FIELO法を用いて第一のGaN半導体層14を成長させているため、第一のGaN半導体層14の水平方向の成長速度がELO法に比べ遅く、第一のGaN半導体層14の水平方向の成長の制御性がよい。従って、より確実に第一のGaN半導体層14同士が完全に合体してしまう前に、第一のGaN半導体層14の成長を止めることができる。
特に、本実施形態では、被覆部111の断面形状を略台形形状としており、被覆部111の上面の面積が小さいため、第一のGaN半導体層14により、埋まってしまい易いが、FIELO法を用いて第一のGaN半導体層14を成長させることでこの問題を解決することができる。
また、FIELO法を用いて第一のGaN半導体層14を成長させることで、マスク11の被覆部111が第一のGaN半導体層14で覆われるタイミングのずれを防止できる。
さらに、本実施形態では、マスク11の被覆部111の断面形状を略台形形状としているため、第一のGaN半導体層14及び第二のGaN半導体層16で被覆部111の上面を完全に覆うのに時間を要しない。
また、本実施形態では、サファイア基板10およびGaN半導体層17を成膜直後の高温状態から常温まで降温する過程において、GaN半導体層17の熱膨張係数とサファイア基板10の熱膨張係数の違いにより、GaN半導体層17に亀裂が生じる。これにより、サファイア基板10が分離除去される。従って、サファイア基板10の分離の際に外力を加える必要がない。これにより、サファイア基板10を分離する際に、GaN半導体層17に加わるダメージが抑制される。このため、損傷の少ない高品質のGaN半導体基板が安定的に得られる。
本実施形態では、第一のGaN半導体層14がファセット構造14Aを備えるため、ファセット構造14Aよりも上部に形成される第二のGaN半導体層16中に結晶欠陥が発生することが抑制される。このため、得られるGaN半導体基板の膜質を向上させることができる。
<第二実施形態>
次に、図4を参照して、第二実施形態について説明する。
先ず、(0001)面が0.15°傾斜した厚さ430μmのサファイア基板30上にバッファ層としてのGaN膜32を形成する。このGaN膜32の厚みは1.5μmである。
さらに、このGaN膜32上に2μmの厚さのSiO2膜31を形成した(図4(A))。SiO2膜31の作成には、シラン(SiH4)ガスと酸素(O2)ガスを用いる熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法や電子ビーム(EB:Electron Beam)蒸着法、およびその他の手法を使用することができる。
次に、リソグラフィ技術を用いて開口部342の巾が2μm、被覆部343の巾が5μmであるレジストマスク34を、基板30全面に形成する(図4(B))。レジストマスク34の被覆部343はストライプ状に配置され、被覆部343の長手方向は、GaN膜32の<11−20>方向に沿っている。
次に、適宜条件を設定し、弗化水素(HF)系の溶液にサファイア基板30を浸して、開口部342よりSiO2膜31を溶解する。これにより、開口部342から等方向にエッチングが行なわれ、湾曲した側壁面311Aが形成される。SiO2膜31は、サファイア基板10を被覆するストライプ状に配置された複数の被覆部311と、前記被覆部311間に配置された開口部312とを有するマスク31となる。
複数の被覆部311は、互いに平行に配置され、被覆部311の長手方向は、サファイア基板10の<1−100>方向に沿った方向である。
マスク31の被覆部311の断面形状は、略平行な上辺と下辺を結ぶ側辺が、被覆部311内側に向かって湾曲した略台形形状である。すなわち、マスク31の被覆部311の断面形状は、サファイア基板30側から上方に向かって狭くなる形状となっている。
また、開口部312からは、GaN膜32が露出しており、開口部312の断面は、サファイア基板30側から上方に向かって広くなる略台形形状となる。ここでいう断面とは、サファイア基板30の<11−20>方向(GaN半導体層35の<1−100>方向)方向で切断したときの断面である。
その後、レジストマスク34を除去することでマスク31が完成する(図4(c))。
以上がマスク31を形成する工程である。
次に、図3に示すHVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)装置の反応管40内の基板ホルダ41に、GaN膜32とマスク31とが形成されたサファイア基板30をセットする。
ガス導入管45A,45BよりN2ガスを供給して反応管40内をパージする。反応管40内に供給したガスは、ガス排出管47により排出される。反応管40内を十分パージした後、H2ガスに切替えて、ヒータ43により反応管40を昇温した。引続きGaソース44領域の温度を850℃、成長領域46の温度が1040℃になるまで昇温を続ける。
それぞれの温度が安定してから、ガス導入管45AよりHClガスを加えて供給し、Gaソース44と反応させ、塩化ガリウム(GaCl)を生成し成長領域46に輸送する。成長領域46では、NH3ガスとGaClが反応し、マスク31の開口部312にGaN半導体層35が成長する。このGaN半導体層35は、{1−101}面を側壁とするファセット構造35Aとなっている。
数分間の成長で、開口部312に、このようなサファイア基板30の基板面に対して傾斜した傾斜面を有した断面三角形状のファセット構造35AのGaN半導体層35が成長する(図4(D))。
さらに成長を続けると、GaN半導体層35のファセット構造35Aの側壁面35Bが発達しながら成長が進み、マスク31の被覆部311の側壁面311Aを埋め込んで成長が行なわれる(図4(E))。
さらに成長を続けると、GaN半導体層35は、マスク31の開口部312を介して隣接する被覆部311上で成長するGaN半導体層35と合体する(図4(F))。
さらに成長を続け、2時間の成長を続けるとGaN半導体層35は、マスク31を埋め込んでしまい、凹凸の少ない表面のGaN半導体層35が形成できる(図4(G))。
以上が、GaN半導体層35を形成する工程である。
なお、この時のGaN半導体層35の膜厚は、200μm程度であった。
このような本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
マスク31の被覆部311の断面形状が略台形形状であり、サファイア基板30側から上方に向かって狭くなる形状となっている。また、開口部312の断面形状は、サファイア基板30側から上方に向かって広くなる形状となっている。従って、開口部112から成長したGaN半導体層35が、結晶性のよいものとなる。
図6には、本実施形態で製造したGaN半導体層35の(10−10)面のX線回折半値幅と、開口部の断面形状が長方形形状となったマスクを使用して製造したGaN半導体層の(10−10)面のX線回折半値幅とが示されている。
図6において、白三角の膜厚200μmの点が本実施形態で製造したGaN半導体層35の測定値を示している。また、図6において黒三角の膜厚約100μm点が、開口部の断面形状が長方形形状となったマスクを使用して製造したGaN半導体層の測定値である。また、黒三角を通る点線は、開口部の断面形状が長方形形状となったマスクを使用して製造したGaN半導体層の(10−10)面のX線回折半値幅を推測したものである。
本実施形態で製造したGaN半導体層35の(10−10)面のX線回折半値幅は、開口部の断面形状が長方形形状のマスクを使用したGaN半導体層のX線回折半値幅の推測値にくらべ、約2/3程度になっていることがわかる。これにより、結晶性がよくなっていることが確認できる。
また、本実施形態で製造したGaN半導体層35の転位密度を測定したところ、1cm当たり8×10個であった。
さらに、本実施形態では、マスク31の被覆部311の断面形状を略台形形状としているため、GaN半導体層35で被覆部311の上面を完全に覆うのに時間を要しない。
<第三実施形態>
第三実施形態を図5を参照して説明する。
先ず、厚さ1.5μmのバッファ層であるGaN膜21が形成された厚さ430μmのサファイア基板20に、1.5μmの厚さのSiO2膜22を形成する。SiO2膜22は、エッチャントに対するエッチング速度の異なる膜質のSiO2膜22A、22Bおよび22Cから形成されている(図5(A))。
エッチャントに対するエッチング速度は、SiO2膜22A、SiO2膜22B、SiO2膜22Cの順で速くなっている。すなわち、SiO2膜22A、22Bおよび22Cは、サファイア基板20側から上方に向かってエッチング速度が速くなるように積層される。
SiO2膜22の成膜には、シラン(SiH4)ガスと酸素(O2)ガスを用いる熱CVD(Chemical Vapor Deposition)法や電子ビーム(EB:Electron Beam)蒸着法、およびその他の手法を使用することができる。
具体的には、SiO2膜22をシラン(SiH4)ガスと酸素(O2)ガスを用いる熱CVD法で成膜する場合は、500℃、400℃、及び350℃でSiO2膜22の成膜を行う。先ず、サファイア基板20を熱CVD装置の反応管内にセットして、窒素(N2)ガスを供給しながら反応管内を500℃に昇温する。反応管内の温度が安定してから、SiH4ガスとO2ガスを供給する。次に、反応管内を400℃とし、反応管内の温度が安定してから、SiH4ガスとO2ガスを供給する。その後、反応管内の温度を350℃とし、反応管内の温度が安定してから、SiH4ガスとO2ガスを供給する。各温度でのSiH4ガスとO2ガスの供給量は、それぞれ20cc/min、200cc/minとする。また、SiH4ガス及びO2ガスの供給時間は各温度において、10分間とする。
その後、SiH4ガスとO2ガスの供給を停止して反応管の温度を降温し、熱CVD装置よりサファイア基板20を取出す。以上のような工程により、1μm程度の厚さのSiO2膜22を形成することができる。成膜温度500℃、400℃、及び350℃の順にSiO2膜22のエッチング速度が速くなる。すなわち、500℃で形成された膜がSiO2膜22Aであり、400℃で形成された膜がSiO2膜22Bであり、350℃で形成された膜がSiO2膜22Cである。
また、成膜温度を一定で、SiH4ガスとO2ガスの供給量(O2ガス/SiH4ガス)比を10〜500に変えることによっても、SiO2膜22を形成することができる。O2ガス/SiH4ガス供給比が大きいほどエッチング速度の速い膜が形成されることなる。
また、熱CVD法で形成したSiO2膜と電子ビーム蒸着法で形成したSiO2膜を積層することでもエッチング速度の異なる膜を有するSiO2膜22を形成できる。熱CVD法で成膜されたSiO2膜に比べ電子ビーム蒸着法により成膜されたSiO2膜の方がエッチング速度が速いので、サファイア基板20上に熱CVD法で形成したSiO2膜、電子ビーム蒸着法で形成したSiO2膜の順に成膜する。
次に、リソグラフィ技術を用いて開口部242の巾が2μm、被覆部243の巾が8μmとなるようにレジストマスク24をサファイア基板20上に形成した(図5(B))。被覆部243は、ストライプ状に配置されている。
さらに、弗化水素(HF)系の溶液にサファイア基板20を浸し、レジストマスク24の開口部242よりSiO2膜22を溶解し、エッチングする(図5(C))。これにより、SiO2膜22は、サファイア基板20を被覆するストライプ状の複数の被覆部221と、前記被覆部221間に配置された開口部222とを有するマスク22となる。
被覆部221の長手方向は、サファイア基板20の<1−100>方向に沿った方向である。
マスク22の被覆部221の断面形状はサファイア基板20側から上方に向かって狭くなる略台形形状である。すなわち、被覆部221を構成するSiO2膜22Aの断面積は、SiO2膜22Bの断面積及びSiO2膜22Cの断面積よりも大きく、SiO2膜22Bの断面積は、SiO2膜22Cの断面積よりも大きい。そのため、被覆部221の断面形状は、略平行な上辺と下辺を結ぶ側辺が階段状となっている。
開口部222の断面は、サファイア基板20側から上方に向かって広くなる略台形形状となる。なお、ここでいう断面とは、被覆部221の前記長手方向と直交する方向の断面である。換言すると、マスク22をサファイア基板20の<11−20>方向(GaN半導体層26の<1−100>方向)方向で切断したときの断面である。
さらに、サファイア基板20を有機洗浄し、レジストマスク24を除去する(図5(D))。
以上がマスク22を形成する工程である。
次に、上記、第二実施形態と同様に、このサファイア基板20上にHVPE法によりGaN半導体層26を形成した。GaN半導体層26の製造条件は、第二実施形態と同じ条件である。
数分間の成長で、マスク22の開口部222に{1−101}面を側壁とするファセット構造26Aを有するGaN半導体層26が成長する(図5(E))。サファイア基板20の基板面に対して傾斜した傾斜面を有し断面三角形状となっている。
さらに成長を続けるとGaN半導体層26は、マスク22の被覆部221の側壁を埋め込みながら成長する(図5(F))。
さらにまた、成長を続けると、GaN半導体層26は、開口部222を挟んで隣接する被覆部221上のGaN半導体層26と合体した後、マスク22を埋め込む。さらに成長を続け70分間の成長で凹凸の少ない表面のGaN半導体層26を形成することができる(図5(G))。
以上がGaN半導体層26を形成する工程である。
この時のGaN半導体層26の膜厚は、100μm程度であった。
このような本実施形態によれば、第二実施形態と同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、サファイア基板20上に形成するSiO2膜22を、エッチャントに対するエッチング速度の異なるSiO2膜22A、SiO2膜22B、SiO2膜22Cを積層したものとしている。エッチャントに対するエッチング速度は、SiO2膜22A、SiO2膜22B、SiO2膜22Cの順で速くなっているので、SiO2膜22をエッチングすると、エッチングにより形成される被覆部221は階段状となる。すなわち、被覆部221の被覆部221を構成するSiO2膜22Aの断面積は、SiO2膜22Bの断面積及びSiO2膜22Cの断面積よりも大きくなり、SiO2膜22Bの断面積は、SiO2膜22Cの断面積よりも大きくなる。従って、マスク22の被覆部221の断面を容易に、略台形形状とすることができる。
また、図6において、白三角の膜厚100μmの点が本実施形態で製造したGaN半導体層26の(10−10)面のX線回折半値幅を示している。
本実施形態で製造したGaN半導体層26の(10−10)面のX線回折半値幅が、開口部の断面形状が長方形形状のマスクを使用した膜厚約100μmのGaN半導体層のX線回折半値幅にくらべ、約2/3程度になっていることがわかる。これにより、結晶性がよくなっていることが確認できる。
さらに、GaN半導体層26表面の転位密度を測定したところ、1cm当たり9×106個であった。
また、本実施形態では、マスク22の被覆部221の断面形状を略台形形状としているため、GaN半導体層26で被覆部221の上面を完全に覆うのに時間を要しない。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、前記各実施形態では、マスク11、31,22の被覆部111、311、221の断面形状を略台形形状としたが、これに限らず、例えば、断面形状を三角形形状としてもよい。被覆部は下地基板側から上方に向かって広がるような断面形状であれば任意である。
前記各実施形態では、SiO2膜11,31,22の厚みを1〜2μmとしたが、これに限らず、被覆部の断面形状をサファイア基板側から上方に向かって狭くなるような形状とすることができれば、本発明の効果が得られるため、任意の膜厚で良い。
また、前記各実施形態では、マスク11,31,22の被覆部111,311,221は、サファイア基板10,30,20の<1−100>方向に沿って延びていたが、これに限られるものではない。例えば、被覆部をサファイア基板の<11−20>方向にそって延びるものとしてもよい。
さらに、マスクの被覆部は、ストライプ状に配置されていなくても、よい。たとえば、被覆部の平面形状が丸状や角状のドット、格子状であってもよい。
さらに、前記各実施形態では、GaN半導体層の作製を行ったが、GaN半導体層に限らず、InGa1−XN半導体層やAlGa1−XN半導体層を形成してもよい(X=0〜1)。
また、前記各実施形態では、下地基板としてサファイア基板10,20,30を使用したが、スピネル基板、SiC基板、ZnO基板、シリコン基板等を用いてもよい。
さらに、前記各実施形態では、特定の半導体層やマスクを特定の製造条件で製造したが、特に限定する趣旨ではない。すなわち、上記の膜厚、製造条件は単なる例示に過ぎず、形成する半導体層の組成、構造に応じて適宜変更可能である。
さらに、前記各実施形態では、GaN半導体層17,35,26をFIELO法を用いて製造したが、これに限らず、ELO法を用いて製造してもよい。
また、前記第一実施形態では、GaN半導体層17とサファイア基板10とを冷却する工程において、空隙15を構成する隔壁15Aに応力が集中し、GaN半導体層17はサファイア基板10の界面近傍から剥離するとしたが、GaN膜と、サファイア基板との分離方法はこれに限られず、GaN膜にダメージが加わらない程度の力で、GaN膜と、サファイア基板とを分離してもよい。
また、GaN半導体層17と、サファイア基板10との分離を、GaN半導体層17とサファイア基板10とを冷却する工程において行わなくてもよい。
さらに、前記第一実施形態では、サファイア基板10上に直接GaN半導体層17を形成したが、これに限らず、サファイア基板上にバッファ層を設け、このバッファ層上にGaN膜を形成してもよい。
また、第一実施形態では、GaN半導体層17を成長させた直後にサファイア基板10を分離していたが、これに限らず、GaN半導体層17上に発光ダイオード等の発光素子、さらには、トランジスタ等の電子デバイスを作成した後に、サファイア基板10を除去し、電子デバイスを得てもよい。
また、第一実施形態では、単層のGaN半導体層17を得たが、これに限られるものではない。本発明で製造されるIII族窒化物半導体層は多層構造であってもよい。例えば、下地基板上に第一層としてGaN半導体の層を形成し、この第一層上にさらにIII族窒化物半導体で構成される第二層(例えば、n-AlGaNの層)、第三層(例えば、InGaNの層)等を形成して本発明で得られるIII族窒化物半導体層を半導体レーザとしてもよい。
このような半導体レーザを製造する場合には、下地基板上に第一層目のGaN半導体層を形成し、この第一層上に第二層目、第三層目等のIII族窒化物半導体の層を成長させた後、最後に下地基板を分離させる。
また、第一実施形態では、エッチングによりマスク11をすべて除去したが、必ずしもマスク11をすべて除去しなくてもよい。マスクの一部が残存しても空隙15が形成されれば、サファイア基板10を比較的容易に分離することができる。
さらに、第一実施形態のマスク11を第三実施形態のマスク31のように、エッチング速度の異なる複数の膜から構成してもよい。この場合には、第三実施形態と同様に、下地基板側に位置する膜がその上部にある膜よりもエッチャントに対するエッチング速度が遅くなるようにする。
さらに、第二実施形態および第三実施形態では、GaN半導体層35,26と、サファイア基板30,20とを分離しなかったが、分離してもよい。これらを分離する場合には、GaN半導体層35,26と、サファイア基板30,20上に設けられたGaN膜32,21との界面で分離する。分離する方法としては、エッチング等が例示できる。
また、第三実施形態では、SiO2膜22を、3種類のエッチング速度の異なるSiO2膜22A、22B、22Cを形成したが、エッチャントに対するエッチング速度が異なる2層以上のSiO2膜で構成すれば、第三実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明の第一実施形態にかかるGaN基板の製造工程を示す模式図である。 MOCVD装置を示す模式的に示す断面図である。 HVPE装置を示す模式的に示す断面図である。 本発明の第二実施形態にかかるGaN半導体層の形成工程を示す模式図である。 本発明の第三実施形態にかかるGaN半導体層の形成工程を示す模式図である。 前記第二実施形態および第三実施形態の(10−10)面のX線回折半値幅を示す図である。
符号の説明
10,30,20 サファイア基板
11,31,22 マスク(SiO膜)
12,34,24 レジストマスク
13 GaN半導体層
14 第一のGaN半導体層
14A,35A,26A ファセット構造
14B 傾斜面
15 空隙
15A 隔壁
16 第二のGaN半導体層
17,35,26 GaN半導体層
21,32 GaN膜
22A,22B,22C SiO
35B 側壁面
40 反応管
41 基板ホルダ
43 ヒータ
44 Gaソース
45A,45B ガス導入管
46 成長領域
47 ガス排出管
48 ソースボート
49 GaCl生成領域
50 反応管
51 基板サセプタ
52,53,54 ガス導入管
55 ガス排出管
55 排出口
56 駆動軸
57 加熱用高周波コイル
58 成長領域
59 回転機構室
111,311,221 被覆部
111A,311A 側壁面
111B 露出部
112,222,312 開口部
121,243,343 被覆部
122,242,342 開口部
400 HVPE装置
500 MOCVD装置
502 ウェハ


Claims (13)

  1. 下地基板上に開口部を有するマスクを形成する工程と、
    前記開口部からIII族窒化物半導体層を選択成長させる工程とを含み、
    前記マスクの少なくとも一方向の断面形状が、前記下地基板側から上方に向かって幅狭となる形状であることを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  2. 請求項1に記載のIII族窒化物半導体層の形成方法において、
    前記マスクの少なくとも一方向の断面形状が略台形形状であることを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  3. 請求項1または2に記載のIII族窒化物半導体層の形成方法において、
    前記III族窒化物半導体層を選択成長させる工程は、前記下地基板の基板面上にファセット構造を形成させながら前記III族窒化物半導体層を選択成長させる工程を含むことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載のIII族窒化物半導体層の形成方法において、
    前記下地基板の上部にIII族窒化物半導体からなるバッファ層を形成する工程を含み、
    前記マスクを形成する前記工程は、
    前記バッファ層の上部に前記マスクを形成する工程を含む
    ことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載のIII族窒化物半導体層の形成方法であって、
    III族窒化物半導体層を選択成長させる前記工程は、前記マスク上にIII族窒化物半導体の犠牲層を形成した後、この犠牲層の一部を蒸発させるとともに、前記犠牲層の他の一部をマスクの開口部に残存させる工程と、前記開口部に残存した犠牲層から、III族窒化物半導体層を選択成長させる工程とを含むことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載のIII族窒化物半導体層の形成方法であって、
    III族窒化物半導体層を選択成長させる前記工程と、
    前記III族窒化物半導体層と前記下地基板とを分離する工程とを含むことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  7. 請求項6に記載のIII族窒化物半導体層の形成方法において、
    III族窒化物半導体層を選択成長させる前記工程は、
    前記開口部からIII族窒化物半導体層を選択成長させて、第一のIII族窒化物半導体層を成長させる工程と、
    前記マスクの少なくとも一部を除去して空隙を形成する工程と、
    前記空隙を残しつつ前記第一のIII族窒化物半導体層上に第二のIII族窒化物半導体層をさらに成長させ、前記第一のIII族窒化物半導体層および第二のIII族窒化物半導体層を含む前記III族窒化物半導体層を得る工程と、
    を含むことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  8. 請求項7に記載のIII族窒化物半導体層の形成方法において、
    前記第一のIII族窒化物半導体層を選択成長させる前記工程では、前記開口部から成長した前記第一のIII族窒化物半導体層が前記マスクの表面全面を覆わないうちに成長を止め、
    前記マスクの少なくとも一部を除去する前記工程は、
    前記第一のIII族窒化物半導体層により覆われていないマスク表面の露出部にエッチャントを接触させて前記マスクの少なくとも一部をエッチング除去する工程を含む
    ことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  9. 請求項8に記載のIII族窒化物半導体層の形成方法において、
    前記マスクは複数の膜を含み、前記下地基板側に位置する膜が、その上部にある膜よりも前記エッチャントに対するエッチング速度が遅いことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  10. 請求項6乃至9何れかに記載のIII族窒化物半導体層の形成方法において、
    前記III族窒化物半導体層と下地基板とを分離させる前記工程は、
    前記下地基板と前記III族窒化物半導体層とを冷却する過程で、前記III族窒化物半導体層と、前記下地基板とを分離する工程を含むことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  11. 請求項6乃至9何れか記載のIII族窒化物半導体層の形成方法において、
    前記下地基板と、前記III族窒化物半導体層とを分離する前記工程は、
    前記下地基板と前記III族窒化物半導体層とを冷却する過程で、前記冷却により、前記III族窒化物半導体層の下地基板近傍部分に亀裂が生じ、前記下地基板が分離除去される工程を含むことを特徴とするIII族窒化物半導体層の形成方法。
  12. III族窒化物半導体基板の製造方法であって、
    請求項6乃至11何れかに記載の方法により、下地基板上に前記III族窒化物半導体層を選択成長させ、前記III族窒化物半導体層と下地基板とを分離させる工程を含み、前記III族窒化物半導体層を含むIII族窒化物半導体基板を得ることを特徴とするIII族窒化物半導体基板の製造方法。
  13. 請求項12に記載のIII族窒化物半導体基板の製造方法により得られることを特徴とするIII族窒化物半導体基板。
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