JP2022009378A - 結晶成長方法および半導体素子用基板 - Google Patents

結晶成長方法および半導体素子用基板 Download PDF

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Abstract

Figure 2022009378000001
【課題】半導体素子の寿命や歩留まりを改善する半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】 本開示の結晶成長方法は、表面層を有する基板を準備する準備工程と、前記表面層上に、複数の帯状体からなるマスクパターンを形成し、前記表面層を前記複数の帯状体で区画することによって、前記表面層の一部を露出させるマスク形成工程と、露出した前記表面層の一部を複数の成長領域とし、前記複数の成長領域上に、気相成長によって、前記基板と異なる格子定数を有する半導体結晶を成長させて結晶成長層を形成する結晶成長工程と、を含み、前記複数の帯状体のそれぞれは、前記表面層から離れるにつれて幅が減少するように傾斜した側面を有するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、結晶成長方法および半導体素子の製造方法に関する。
従来、GaN基板上にAlGaN層を結晶成長させる方法が知られている(引用文献1
)。
特開2005-64469号公報
従来から、基板と異なる格子定数を有する結晶成長層を形成するときに、半導体層の品質を向上させることが求められている。
本開示の結晶成長方法は、表面層を有する基板を準備する準備工程と、前記表面層上に、複数の帯状体からなるマスクパターンを形成し、前記表面層を前記複数の帯状体で区画することによって、前記表面層の一部を露出させるマスク形成工程と、露出した前記表面層の一部を複数の成長領域とし、前記複数の成長領域上に、気相成長によって、前記基板と異なる格子定数を有する半導体結晶を成長させて結晶成長層を形成する結晶成長工程と、を含み、前記複数の帯状体のそれぞれは、前記表面層から離れるにつれて幅が減少するように傾斜した側面を有するものである。
本開示の半導体素子の製造方法は、上記の結晶成長方法によって形成された前記結晶成長層を用いて半導体素子を形成するものである。
本開示の結晶成長方法によれば、結晶成長層の品質を向上させることができる。
本実施形態の結晶成長方法の工程図である 本実施形態の結晶成長方法を説明する断面図である。 マスクパターンの一例を示す平面図である。 マスクパターンの一例を示す平面図である。 本実施形態の半導体素子の製造方法を説明する断面図である。 本実施形態の半導体素子の製造方法を説明する断面図である。 本実施形態の半導体素子の製造方法を説明する平面図である。 本実施形態の半導体素子の製造方法を説明する拡大断面図である。 本実施形態の半導体素子の製造方法の工程図である。 本実施形態の半導体素子の製造方法を説明する断面図である。 本実施形態の半導体素子の製造方法を説明する断面図である。 他の実施形態の半導体素子の製造方法の工程図である。 他の実施形態の半導体素子の製造方法を説明する断面図である。 他の実施形態の半導体素子の製造方法を説明する断面図である。 他の実施形態の半導体素子の製造方法を説明する断面図である。
図1は本実施形態の結晶成長方法の工程図である。本実施形態の結晶成長方法は、基板を準備する準備工程S1、基板上にマスクパターンを形成するマスク形成工程S2、および基板上に窒化物半導体を成長させる結晶成長工程S3を含んでいる。ここでいう「窒化物半導体」は、たとえば、AlGaInN(0≦x≦1;0≦y≦1;0≦z≦1;x+y+z=1)によって構成されるものを用いることができる。
(1)準備工程 S1
図2は、本実施形態の結晶成長方法を示す断面図である。まず、表面層を有する基板10を準備する。基板10は、たとえば、窒化物半導体などであればよい。また、窒化物半導体中に不純物がドーピングされたn型基板またはp型基板であってもよい。たとえば、基板の欠陥密度は、1×10/cm以下のものを使用する。
また、基板10は、少なくとも表面層が窒化物半導体であればよい。この場合、基板10としては、GaN基板のほか、サファイア基板、SiC基板などのGaN以外の基板の表面にGaN層を形成した基板も使用することが可能である。また、基板10が窒化物半導体である場合、基板10の表面層は、GaN層に限定されない。
なお、本実施形態の基板10は、GaN単結晶インゴットから切り出したGaN基板を使用している。
基板10の法線方向の窒化物半導体の結晶面方位としては、A面(11-20)、C面(0001)、M面(1-100)、R面(1-102)などを使用することができ、基板10上に製作する素子によって適宜選択することが可能である。また、これらの結晶面方位から数度傾けたいわゆるオフ基板も使用することが可能である。
(2)マスク形成工程 S2
次に上述の準備工程で準備したGaN基板である基板10上にマスクパターンを形成するマスク形成工程を行う。まず基板10上にマスクの材料となるSiOをPCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)法などによって、表面層10a上に所定の厚さのマス
ク層であるSiO層を積層する。続いて、フォトグラフィー法とHF(フッ酸)系ウェットエッチングまたはドライエッチングによって、SiO層をパターニングして、図2および図3に示されるマスクパターン11を形成する。マスクパターン11は、帯状体11aを所定の間隔で複数本平行に並べたストライプ状である。
マスクパターン11によって、表面層10aは、複数の帯状体11aで区画された成長領域10a1,10a2,10a3が形成される。成長領域10a1,10a2,10a3は、基板10の表面層が露出している領域であり、続いて行われる結晶成長工程において、窒化物半導体が結晶成長する成長領域となる。
マスクパターン11を形成するためのマスク材料としては、SiOのほか、気相成長によって、マスク材料から半導体層が成長しない材料であればよく、たとえば、パターニングが可能なZrO、TiOおよびAlOなどの酸化物、もしくは、WおよびCrなどの遷移金属を使用することができる。また、マスク層の積層方法は、蒸着、スパッタ、および塗布硬化など、マスク材料に適合した方法を適宜用いることが可能である。したがって、たとえば、AlGaNなどを気相成長する場合は、マスク材料がSiOあると、マスクパターン上からAlGaNが成長してしまうおそれがあるので、WやCrなどの材料を用いればよい。
基板10上に形成したマスクパターン11を平面視した形状は、前述のストライプ状のほか、たとえば、図4に示すように、帯状体11aを縦横に直交するように複数配置した格子状であってもよい。このようなマスクパターン11は、基板10上に作成する半導体素子の素子領域の限定に利用することができる。また、基板10上に作成する半導体素子を個々に分離する素子分割にも有用である。または、マスクパターンとしては、たとえば、入れ子状または千鳥状などであってもよい。
ストライプ状のマスクパターン11の帯状体11aの長手方向の向きは、製造する素子によって適宜選択することが可能である。たとえば、半導体レーザー素子を形成する場合には、帯状体11a長手の方向をGaN基板の結晶方向のm軸(1-100)方向に形成し、劈開面がm面となるように構成することが可能である。
帯状体11aは、短手方向の断面は、表面層10aから離れるにつれて、帯状体11aの短手方向の幅が減少するような形状をしており、基板10の上方から平面視して、傾いた側面12a,12bが確認可能な形状をしている。たとえば、台形状または三角形状であり、表面層10a接触している底面12cが、帯状体11aの上面12dよりも長い形状をしている。
(3)結晶成長工程 S3
つづいて、図5、6に示されるように、成長領域10a1,10a2,10a3上に半導体結晶の結晶成長層である半導体層13を気相成長(エピタキシャル成長)させる結晶
成長工程を行う。本開示の半導体層13は、窒化物半導体であり、より具体的には、AlGaN層である。
結晶成長工程は、マスクパターン11が形成された基板10をエピタキシャル装置の反応管に挿入して水素ガス、窒素ガスまたは水素と窒素の混合ガスとアンモニアなどのV族原料ガスを供給しながら、基板10を所定の成長温度まで昇温する。温度が安定してから上記ガスの他にGa,In,AlなどのIII族原料を供給して成長領域10a1,10a2,10a3から、半導体層13を成長させる。結晶成長方法は、III族原料に塩化物を用いる塩化物輸送法による気相成長VPE(Vapor Phase Epitaxy)または、III族原料に有機金属を用いるMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition )を用いることが可能である。成長工程中にIII族元素の原料ガスの割合や、不純物の原料ガスの割合を変化させて、半導体層13を多層膜として形成することも可能である。
たとえば、成長領域10a1,10a2,10a3上に半導体層13であるAlGaNをMOCVD法で成長させる場合には、マスクパターン11形成後の基板10を入れたエピタキシャル装置において、基板10の温度を1050℃程度として水素と窒素の混合ガスと、原料ガスとしてアンモニアとトリメチルガリウムガス(TMG)を流して、エピタキシャル成長を行う。このときSiなどのn型不純物、Mgなどのp型不純物などの原料ガスを供給することによって、所望の導電型のAlGaNを得ることが可能となる。
図5に示されるように、それぞれの成長領域10a1,10a2,10a3から成長した半導体層13は、面に垂直な方向のほか、面に平行な方向にも成長するので、帯状体11aの側面12a,12bに沿って成長する。さらに、帯状体11aの高さを超えると帯状体の上面12dに沿って横方向にも成長していく。
この結晶成長工程では、図6に示すように、それぞれの成長領域10a1,10a2,10a3から成長した半導体層13が、隣り合う半導体層13と互いに重なる前に終了する。たとえば、成長領域10a1から成長した半導体層13a1が、隣接する成長領域10a2,10a3からそれぞれ成長した半導体層13a2,13a3と重ならない状態で
終了する。すなわち、帯状体11aを介して隣接する一方の成長領域上に成長した半導体層13a1と、他方の成長領域上に成長した他方の半導体層13a2および13a3とが離間した状態で結晶成長を停止させ、結晶成長工程を終了させる。
図7は、本実施形態の半導体素子の製造工程を示す平面図である。成長工程が終了した基板10を基板上方から平面視すると、半導体層13a1は、半導体層13a2,13a3と離間しており、半導体層13の縁部には帯状体11aの上面12dが露出している。隣接する半導体層13の縁部が接すると、縁部でクラックや結晶欠陥が生じやすくなるが、半導体層13が隣接する半導体層13と離間しているので、半導体層13の縁部でクラックや結晶欠陥を低減することができる。
また、たとえば、GaN基板にμmオーダーのドライエッチングを行った基板では、エピタキシャル成長させる部分をマスクで保護したとしても、基板表面へのダメージが大きく、クラックや結晶欠陥が増加しているので、エピタキシャル成長させる層にクラックや結晶転移が含まれて結晶成長層の品質が低下する。それを軽減するために結晶成長させる領域を、低出力のドライエッチングを行ったあとにGaNバッファ層を成長させる工程を経ることによって、結晶成長させる領域のクラックや結晶転移を軽減させる必要があり、工数の増加によってコスト増の要因となる可能性がある。本実施形態においては、基板10上の成長領域10a1,10a2,10a3にクラックおよび結晶転移を引き起こしやすい工程を適用しないため、クラックおよび結晶転移の少ない成長領域から半導体層13を成長することが可能となるので、余計な工程を経ずして半導体層13の品質を向上させることができ、基板上に作製される窒化物半導体の品質を向上させることができる。
図8は、マスクパターン11の帯状体11a付近を拡大した拡大断面図である。帯状体11aの短手方向の断面形状は、たとえば、基板10に接触している底面12cが、帯状体11aの上面12dよりも大きい台形状、もしくは、基板10上に底辺を有する三角形状とすることが可能である。帯状体11aの側面12a,12bが基板10の表面となす、側面12a,12bの表面層10aに対する角αは、たとえば、30度以上90度未満であればよい。
たとえば、基板10に接触している底面12cがマスクの上面12dよりも長い場合、すなわち、帯状体11aの上端から表面層10aに向かって成長領域の外側に向かうように傾斜している場合においては、マスクと表面層10aとのあいだにボイドが生じやすくなるおそれがある。そこで、帯状体11aの上面12dよりも底面12cを長くすることによって、ボイドを生じにくくすることが可能となる。また、窒化物半導体の成長に伴い、成長層が基板の面方向に広がるように成長しようとしてマスクの側面12a,12bに沿って成長するが、上述のように帯状体11aの側面12a,12bが傾斜していることによって、帯状体11aによって成長層が基板10に沿った方向に成長することを妨げにくくして、クラックや結晶欠陥を生じにくくすることができる。
帯状体11aの上端から基板10の表面層10aまでの高さ、すなわち、帯状体11aの厚みは、厚い方が好ましいが、帯状体11aの厚みを超えて半導体層13が成長したとしても、帯状体11aの幅を充分に大きくすることによって、1つの成長領域10a1を成長開始面として成長する半導体層13a1を、成長領域10a1と隣接する成長領域10a1,10a2を成長開始面として成長する半導体層13a2,13a3と離間させることが可能となる。
図8において、成長させる半導体層13の厚さをD、帯状体11aの高さをt、帯状体11aの底面12cの幅をWとし、基板10の法線方向(たとえば、C軸)成長速度に対
する面方向(たとえば、m軸)の成長速度比をnとしたときに、下記式(1)
W/2-(D-t)×n>t/tanα(単位はμm)・・・・・(1)
の関係を満たせば、隣の成長領域に形成した結晶成長層と重なり合うことがない。たとえば、αが90度の場合、D=2μm、t=0.5μm、n=1の場合には帯状体11aの幅Wは、3μm以上であればよく、D=2μm、t=1.0μm、n=4の場合には帯状体11aの幅Wは、8μm以上であればよく、また、D=2μm、t=0.2μm、n=4であれば、帯状体11aの幅Wは、14.4μm以上であればよい。
また、台形構造の利点としては、横方向成長が傾斜角度で限定されるため、MOCVDで一般的に使用されているパイロメータと併用してin-situ膜厚計測、例えばLayTec社製反射膜厚計を行うことで、横方向成長距離の制御性を向上させることができる。マスク選択成長では、横方向成長速度を基板面内で一定にするための成長条件の最適化が困難な場合があるが、帯状体の11aの台形構造にパイロメータと併用するin-situ膜厚計測を適用することによって、半導体層13の形状の制御性を向上させることができる。
このようにマスクの幅Wを充分大きく設定することによって、半導体層13を所定の厚さにさせた場合に、帯状体11aを介して隣接する成長領域から成長した半導体層13と重ならず、帯状体11aの上面12dが露出している間隙を設けることが可能となる。また、マスクパターン11がストライプ状の場合の隣り合う帯状体11aの間隔は、基板上に形成する半導体素子の形状にもよるが、概ね50μm~1000μ程度の幅で作成することが可能である。このように、半導体層13a2,13a3が重ならない状態で結晶成長工程が終了する。
図9は本実施形態の半導体素子の製造方法の工程図である。準備工程S1、基板上にマスクパターンを形成するマスク形成工程S2、および基板上に窒化物半導体を成長させる結晶成長工程S3含む上述の結晶成長方法によって半導体層13を作成した後、マスクパターンをエッチングによって取り除くマスク除去工程S4を行って、窒化物半導体の結晶成長工程を完了する。その後、半導体層13上にさらに半導体層を形成して半導体素子を形成する半導体層形成工程S5を行って、半導体素子を作成する。
(4)マスク除去工程 S4
結晶成長工程S3を終了後、図10に示されるように、成長した半導体層13を実質的に侵さないエッチャントを用いてマスク材料をエッチング除去する。SiOマスクの場合、HF系ウェットエッチングを行う。このとき、マスクパターン11は、基板上方からの平面視において露出しているので、このマスク除去工程を速やかに行うことが可能となる。その結果、たとえば、開口2μm以上、深さ2μ以上の溝構造が形成される。
その際、帯状体11aのWと横方向成長比nが大きい場合、マスク材料のエッチング残りが発生する場合がある。また、仮にエッチングが完全にできたとしても、その後のエピタキシャル成長の条件によっては、エピタキシャル成長した層の中にボイドと呼ばれる空間が発生する懸念がある。ボイドが発生した場合、ボイド周辺で応力集中によるクラックや結晶欠陥の発生と、クラックのデバイス作成領域への伸長による発光効率や素子寿命などのデバイス品質へ影響するおそれがある。
そのため、エッチングされるマスクパターン11における帯状体11aの断面形状において、充分なボイド抑制効果を得るためには、帯状体11aの断面を底面12cと上面12dとの幅が等しいトレンチ構造または底面12c対して上面12dが長い逆台形の断面形状、とするよりも、底面12cの幅が上面12dの幅に対して長い台形構造とすることが望ましく、帯状体11aの上面幅に対して底面幅が大きい順テーパー形状とすることが望ましい。
(5)半導体層形成工程 S5
その後、図11に示されるように半導体層13上に、AlGaN層などのデバイス製造に必要な半導体層14をエピタキシャル成長によって順次積層して半導体素子15を基板10上に複数個製造する。
たとえば、成長領域から成長させたn型GaN層の上にn型AlGaNクラッド層、InGaN発光層、p型AlGaNクラッド層、p型GaNコンタクト層を積層して、LDおよびLEDなどの発光素子を製造することができる。
(6)半導体層形成工程 S6
図12は、本実施形態の半導体素子の製造方法の別の工程図である。準備工程S1、基板上にマスクパターンを形成するマスク形成工程S2、および基板上に窒化物半導体を成長させる結晶成長工程S3からなる上述の結晶成長方法によって半導体層13を作成した後、半導体層13上にさらに半導体層を形成して半導体素子を形成する。その後半導体層形成工程S6を行って、半導体素子を作成する。前述の半導体素子の製造方法の工程図に比べて、マスクパターンをエッチングによって取り除くマスク除去工程S4が省略されている。
作成する半導体素子によっては、のマスク除去工程S4を省略することができる。マスク除去工程を経ずに直接、半導体層13上にエピタキシャル成長させる場合には、半導体層13層の厚さを2.5μm以上とする。
その後、図13に半導体層13上に、AlGaN層などのデバイス製造に必要な半導体層14をエピタキシャル成長させることによって、図13に示される半導体素子15を製造することができる。このように、半導体層13上に直接エピタキシャル成長させる場合には、同一装置で連続して成長工程を継続することが可能である。
半導体層14をエピタキシャル成長後、図13の点線で示されるように、基板10を平面視して、帯状体11の上面12dが見えている部分を基準として点線に沿って、分割することができるので、素子の分割を円滑におこなうことができる。
図14、図15は、他の実施形態の半導体素子の製造方法を説明する断面図である。図10に示すように、基板のストライプパターンが形成される箇所に沿って楔形の溝16をスクライビングなどで形成しておき、楔形の溝に沿ってマスクパターンを形成し、楔形の溝上に帯状体11aを配置する。
続いて、前述の実施形態と同様に、半導体層13の成長を行う、その後図に示すようにマスク除去工程をおこなって、さらに半導体層14を成長させて図15に示されるように、半導体素子15を形成する。
マスクパターン11は、素子領域の限定や素子分割におけるガイドとして機能させることができるが、楔形の溝16は、図15に点線で示されるように基板を分割するカッティングガイドとして機能させて、基板上に形成した複数の半導体素子を容易に分割することが可能となるので、素子領域の限定や素子分割におけるガイド機能をより強化することができる。
10 基板
10a 表面層
10a1,10a2,10a3 成長領域
11 マスクパターン
11a 帯状体
12a,12b 側面
12c 底面
12d 上面
13,13a1,13a2,13a3 半導体層
14 半導体層
15 半導体素子
本開示の結晶成長方法または半導体素子用基板によれば、結晶成長層の品質を向上させることができる。

Claims (6)

  1. 表面層を有する基板を準備する準備工程と、
    前記表面層上に、複数の帯状体からなるマスクパターンを形成し、前記表面層を前記複数の帯状体で区画することによって、前記表面層の一部を露出させるマスク形成工程と、
    露出した前記表面層の一部を複数の成長領域とし、前記複数の成長領域上に、気相成長によって、前記基板と異なる格子定数を有する半導体結晶を成長させて結晶成長層を形成する結晶成長工程と、を含み、
    前記複数の帯状体のそれぞれは、前記表面層から離れるにつれて幅が減少するように傾斜した側面を有する結晶成長方法。
  2. 前記帯状体の短手方向の断面は、台形状または三角形状である請求項1に記載の結晶成長方法。
  3. 前記マスクパターンは、ストライプ状、または格子状である請求項1または2に記載の結晶成長方法。
  4. 前記結晶成長工程は、前記帯状体を介して隣接する前記複数の成長領域のうち、一方の成長領域上に成長した結晶成長層と、他方の成長領域上に成長した他方の結晶成長層とが離れた状態で結晶成長を停止させる請求項1~3のいずれか1つに記載の結晶成長方法。
  5. 前記結晶成長工程後に、前記マスクパターンをエッチングによって除去するマスク除去工程をさらに含む請求項4に記載の結晶成長方法。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の結晶成長方法によって形成された前記結晶成長層を用いて半導体素子を形成する半導体素子の製造方法。
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