JP2006290151A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両へのレイアウト性を損なうことなく操舵フィーリングを悪化させないパワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助し、第1油圧室および第2油圧室を有する油圧パワーシリンダと、前記第1油圧室に接続される第1通路と、前記第2油圧室に接続される第2通路と、前記第1通路と第2通路に接続される一対の吐出口を備え、前記油圧パワーシリンダに対し油圧を供給する可逆式ポンプと、前記可逆式ポンプに接続され、この可逆式ポンプを正・逆回転させるモータと、前記転舵輪を転舵制御するステアリングホイールの操舵負荷を検出または推定する操舵負荷検出手段と、前記操舵負荷に基づき、前記モータに所望の油圧を発生させるために前記モータに対して駆動信号を出力するモータ制御手段と、を備えたパワーステアリング装置において、前記第1通路と第2通路の圧力損失をほぼ等しくした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油圧等によって運転者の操舵力をアシストするパワーステアリング装置に関する。
従来、パワーステアリング装置として、特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報には、パワーシリンダと、このパワーシリンダに接続された可逆式ポンプと、この可逆式ポンプを正・逆回転駆動するモータを備え、パワーシリンダの左右の圧力室に選択的に油圧を供給することにより、操舵アシスト力を得ている。
特開2004−306721号公報。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、このようなパワーステアリング装置において、左右の操舵アシストトルクに差異が生じた場合、操舵フィーリングに違和感が生じる問題があった。これは、車両レイアウトの関係上、左右の配管の形状を全く左右対称にすることが困難であることによる。
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、車両へのレイアウト性を損なうことなく操舵フィーリングを悪化させないパワーステアリング装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、本発明は、転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助し、第1油圧室および第2油圧室を有する油圧パワーシリンダと、前記第1油圧室に接続される第1通路と、前記第2油圧室に接続される第2通路と、前記第1通路と第2通路に接続される一対の吐出口を備え、前記油圧パワーシリンダに対し油圧を供給する可逆式ポンプと、前記可逆式ポンプに接続され、この可逆式ポンプを正・逆回転させるモータと、前記転舵輪を転舵制御するステアリングホイールの操舵負荷を検出または推定する操舵負荷検出手段と、前記操舵負荷に基づき、前記モータに所望の油圧を発生させるために前記モータに対して駆動信号を出力するモータ制御手段と、を備えたパワーステアリング装置において、前記第1通路と第2通路の圧力損失をほぼ等しくしたことを特徴とする。
よって、左右の操舵アシストトルクを一致させることが可能となり、良好な操舵フィーリングを達成することができる。
以下に、本発明を実施する最良の形態を実施例として図面に基づいて説明する。
図1は実施例1のパワーステアリング装置の全体構成を表すシステム図である。尚、本システムの説明をする際、ステアリングホイール1を上流側と定義し、操向輪7側を下流側と定義する。運転者が操舵するステアリングホイール1には、ステアリングシャフト2が接続されている。ステアリングシャフト2の下流側には、運転者の操舵トルクを検出する操舵負荷検出手段としてのトルクセンサ11が設けられている。トルクセンサ11の下流側には、周知のラック&ピニオン機構3が設けられ、運転者のステアリングホイール操作量に応じてラック軸5を軸方向に移動する。
ラック軸5の両端にはタイロッド6を介して操向輪7が接続されている。ラック軸5が軸方向に移動すると、その移動量に応じて操向輪7が転舵され所望の舵角を得るよう構成されている。また、ラック軸5上には、ラック軸5の軸方向推力をアシストすることで、運転者の操舵力をアシストするパワーシリンダ4が設けられている。
パワーシリンダ4は、第1油圧室41と、第2油圧室42と、この第1油圧室41と第2油圧室42を画成すると共にラック軸5に推力を伝達するピストン43から構成されている。第1油圧室41には、所望の油圧を給排する第1通路91が接続されている。第2油圧室42には、所望の油圧を給排する第2通路92が接続されている。
第1通路91と第2通路92は、モータ8により駆動し一対の吐出口を有する可逆式ポンプ9に接続されている。また、第1通路91には第1分岐流路93が接続され、第2通路92には第2分岐流路94が接続され、第1分岐流路93と第2分岐流路94の間には、システムフェール時に第1油圧室41と第2油圧室42を連通するノーマルオープンタイプのフェールセーフ弁12が設けられている。
コントロールユニット10には、トルクセンサ11からのトルクセンサ信号が入力され、トルクセンサ信号に基づいて所望のアシスト力が演算される。このアシスト力に応じた目標モータ電流値が演算され、現在のモータ電流値との偏差に基づくPID制御によって電流指令値(モータ駆動信号)が出力される。PID制御では、偏差に基づく比例成分と、積分成分と、微分成分の和として制御量が決定される。比例成分とは、偏差が大きければ大きな値が出力される成分であり、積分成分とは、与えた制御量の和に応じて出力される成分であり、微分成分とは、与えた制御量の変化率(応答性)に応じて出力される成分である。
システム起動時には、まずフェールセーフ弁12に第1分岐流路93と第2分岐流路94との連通を遮断する信号が出力される。この状態で、例えば図1中、ラック軸5を右方向に移動させる操舵トルクが入力されると、第2油圧室42の油をくみ上げ、第1油圧室41に油圧を供給する方向(正方向と定義する)にモータ駆動信号が出力され、第1油圧室41と第2油圧室42との差圧により運転者の操舵トルクをアシストする。一方、ラック軸5を左方向に移動させる操舵トルクが入力されると、モータ8に対し逆方向の駆動信号が出力され、同様の作用により運転者の操舵トルクをアシストする。
コントロールユニット10においてフェールと判断された時には、モータ8への駆動信号を停止し、フェールセーフ弁12の通電を遮断することで第1分岐流路93と第2分岐流路94が連通される。この状態で運転者が操舵すると、ピストン43がパワーシリンダ内を移動し、そのときの第1油圧室41及び第2油圧室42の体積変化分が各分岐流路93,94を流通することでパワーアシスト無しのマニュアルステアを確保している。
図2は実施例1の要部構成を表す概略図である。実施例1では、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくしている。具体的には、第1通路91と第2通路92の長さをほぼ等しく設定している。
ここで、配管の圧力損失とは、配管の入り口で所定の圧力で所定の流量を加えたとき、その配管の出口で、作動油の粘性の影響や、配管曲げによる運動量損失等によって発生する圧力低下をいう。一般にその圧力低下(損失)は下記式によって表される。尚、シリンダプラグ部とは、配管とシリンダとの接続部に設けられたプラグ部分を表す。
・配管による圧力損失ΔP1(kgf/cm2
ΔP1=128×{(ν×0.01×γ/(980×1000))×(L1/10)}/(π×(r/10)4×Q)
・曲がり部による圧力損失ΔP2(kgf/cm2)
ΔP2={(ζb×(Q/(r/10)2×π/4)2×(γ/1000))}×m1
・シリンダプラグ部による圧力損失ΔP3(kgf/cm2)
ΔP3={ηb×(Q/(φ/10)2×π/4)2/(2×980)}×(γ/1000)
トータル圧力損失ΔP
ΔP=ΔP1+ΔP2+ΔP3
ただし、
ν:オイルの動粘度(cSt(at40℃))
γ:オイルの密度(g/cm3(at15℃))
L1:配管長さ(mm)
r:配管内径(mm)
Q:流量(cm3/s)
ζb,ηb:配管及びプラグの損失係数
m1:90°曲げ個数
φ:プラグ内径(mm)
である。
すなわち、圧力損失を左右でほぼ等しくするには、左右の配管のそれぞれのΔPをほぼ等しくすることと等価である。実施例1では、下記構成を取ることとした。
(1)配管の長さを第1通路91と第2通路92でほぼ等しくした。
(2)第1通路91と第2通路92の配管の屈曲の数を同じにした(補正手段に相当)。
これにより、左右の圧力損失をほぼ等しくすることができる。尚、実施例1における圧力損失は下記式により表される。
ΔP=λ×(l/d)×(V2/2g)+(m×ζ)×(V2/2g)
ただし、
λ:管摩擦係数
l:配管長さ(mm)
d:配管内径
V:流体の平均流速(m/s)
g:重力加速度(9.81m/s2)
m:屈曲個数
ζ:曲り摩擦係数
である。
図3は操舵角と操舵トルクの関係を表す図である。一般に、この操舵トルクは3〜5Nm程度となるようにアシストトルクが発生するようチューニングされる。この時、右に操舵した時と、左に操舵した時の操舵力の差が0.5Nmを越えると、一般ユーザから操舵フィーリングに違和感を与えると言われている。そこで、実施例1では、更に上記(1),(2)に加え、
(3)左右の配管の圧力損失の差が、左右の操舵トルク差に換算して0.5Nm以下となるように設定した(補正手段に相当)。これにより、運転者に操舵フィーリングの違和感を与えることがなく、安定したパワーアシストを達成することができる。
尚、上記(1),(2)の構成を取った上で、左右の操舵トルク差が0.5Nmよりも大きくなるときは、例えば、アシストトルクが大きく作用する側の通路の屈曲個数を増やすことで補正してもよい(請求項に記載の補正手段に相当)。このように設計することで容易に違和感を回避することができる。
ここで、従来から周知のロータリーバルブを用いたパワーステアリング機構と、本実施例1におけるポンプの正逆回転駆動によるパワーステアリング機構との差異について説明する。ロータリーバルブを用いたパワーステアリング機構では、油圧源であるポンプはエンジンに常に駆動されており、その油圧は常にトーションバー近傍に設けられたロータリーバルブに供給されている。トーションバーはラック&ピニオン機構近傍に配置されており、ロータリーバルブが操舵トルクに応じて開度を変更すると、所望のアシストトルクがパワーシリンダに供給される。すなわち、油圧源からロータリーバルブまでは、他の構成要素等を回避して配管されるものの、一本の油路で接続されているため、常に駆動されている油圧源から作用する油圧は、左右でさほど異なることはない。
これに対し、実施例1のパワーステアリング機構では、必要に応じてポンプをモータ駆動することでエンジン負荷を低減可能な油圧源としており、1つの油圧源から異なる部位(第1油圧室41,第2油圧室42)に直接油圧を供給している。モータ8及び可逆式ポンプ9の配置に制限がある場合には、必然的に異なる経路が長くなる虞があり、例え可逆式ポンプ9を同じトルクで駆動しても、左右の操舵フィーリングに違和感を与える虞があった。そこで、上記構成とすることで左右の操舵フィーリングを向上させたものである。
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。図4は実施例2の要部構成を表す概略図である。実施例1では、第1通路91と第2通路92を同一配管による接続としたが、実施例2では、可逆式ポンプ9と接続された鋼管部分の上流通路91a,92aと、ゴムホース部分の中流通路91b,92bと、パワーシリンダ4と接続された鋼管部分の下流通路91c,92cから構成されている。
このように、第1通路91及び第2通路92を複数種の材質で構成した(単種の材質で構成した場合も含む)際、
(4)第1通路91と第2通路92の材質を等しくした。
これにより、圧力損失も同等となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例3について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図5は実施例3の要部構成を表す概略図である。実施例3では、第1通路91の配管を短く構成するとともに屈曲箇所の数を4箇所とし、第2通路92の配管を長く構成すると共に屈曲箇所の数を2箇所とした。
すなわち、
(5)第1通路91と第2通路92のうち長い方の屈曲箇所の数を、短い方の屈曲箇所の数よりも少なく構成した。
第1通路91の配管長さに起因する圧力損失は少ないものの、屈曲に起因する圧力損失が大きくなる。一方、第2通路92の配管長さに起因する圧力損失は大きいものの、屈曲に起因する圧力損失は小さくなる。これら相互の関係により、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。尚、屈曲箇所の数と配管長さの関係は適宜設定すればよく、特に数等を限定するものではない。
次に、実施例4について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図6は実施例4の要部構成を表す概略図である。実施例4では、第1通路91の配管を細く、短く構成し、第2通路92の配管を太く、長く構成した。
すなわち、
(6)第1通路91と第2通路92のうち長い方の配管径は短い方の配管径よりも大きく構成した。
第1通路91の配管長さに起因する圧力損失は少ないものの、配管の径に起因する圧力損失が大きくなる。一方、第2通路92の配管長さに起因する圧力損失は大きいものの、配管の径に起因する圧力損失は小さくなる。これら相互の関係により、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例5について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図7は実施例5の要部構成を表す概略図である。実施例5では、第1通路91の配管を短くすると共に絞り部91d(補正手段に相当)を設け、第2通路92の配管を長く構成した。
すなわち、
(7)第1通路91と第2通路92のうち短い方に絞りを設けた構成とした。
第1通路91の配管長さに起因する圧力損失は少ないものの、絞り部91dに起因する圧力損失が大きくなる。一方、第2通路92の配管長さに起因する圧力損失は大きいものの、絞り部91d等による圧力損失の影響はない。これら相互の関係により、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例6について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図8は実施例6の要部構成を表す概略図である。実施例6では、第1通路91の配管を短くし、第2通路92の配管を長くし、更に、第1油圧室41内に収装されるラック軸5をロッド径の太い第1ラック軸5aとし、第2油圧室42内に収装されるラック軸5をロッド径の細い(標準径)の第2ラック軸5bとした。これにより、ピストン43の受圧面積は、第1油圧室41側においてはロッド径が大きい分だけ小さな受圧面積A1となり、第2油圧室42側においてはロッド径が小さい分だけ大きな受圧面積A2となる(A1<A2)。
すなわち、
(8)第1通路91と第2通路92のうち圧力損失の小さい側に接続されるパワーシリンダの油圧室側に設けられるロッドの直径は、他方のロッドの直径よりも大きく構成した。
第1通路91の配管長さに起因する圧力損失は少ないものの、太いロッド径により受圧面積A1が小さくなり、ラック軸5に作用する推力は小さくなる。一方、第2通路92の配管長さに起因する圧力損失は大きいものの、細いロッド径により受圧面積A2が大きくなり、ラック軸5に作用する推力は大きくなる。これら相互の関係により、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例7について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図9は実施例7の要部構成を表す概略図である。実施例7では、第1通路91の配管を短くし、第2通路92の配管を長く構成した。このとき、第1通路91と第2通路92の圧力損失には差が生じている。そこで、コントロールユニット10において、配管による圧力損失の違いに応じてモータ8の駆動信号を補正し、圧力損失の差を小さくした(補正手段に相当)。実施例1〜6に記載した機械的構成上の差異に基づく手法と異なり、制御上の補正によるモータ駆動としては、種々の構成が考えられるため下記に列挙する。
〔実施例7−1〕
コントロールユニット10内では、トルクセンサ11からのトルク信号Tに基づいて目標モータ電流値を演算している。そこで、このトルク信号Tを補正することとした。
図10は駆動信号補正処理を表すフローチャートである。
ステップ101では、トルクセンサ11からトルク信号Tを検出する。
ステップ102では、トルク信号Tにフィルタリング処理を施し、制御用トルク信号Tfを作成する。
ステップ103では、制御用トルク信号Tfの左右方向を判断し、右方向(第1油圧室41に油圧供給)のときはステップ105へ進み、左方向(第2油圧室42に油圧供給)のときはステップ104に進む。
ステップ104では、制御用トルク信号Tfをそのまま出力する。
ステップ105では、制御用トルク信号Tfに補正係数A(A>1.0)を掛けた値を出力する。
ステップ106では、制御用トルク信号Tfから目標モータ電流値(モータ駆動信号)を算出し、パワーアシスト制御を実行する。
このように、制御用トルク信号Tfを補正することで、操舵フィーリングを向上することができる。
〔実施例7−2〕
コントロールユニット10内では、モータ8の駆動制御を行う際、目標モータ電流値と実モータ電流値との偏差に基づくPID制御によりモータ駆動信号が出力される。このとき、圧力損失が大きい方である第2通路92から油圧を供給する場合、予め、その圧力の遅れ分を補正するための補正項を制御内に追加する。具体的には、PID制御ゲインのうち、Dゲイン(微分項)を補正することで、遅れ分を有効に補償できる。
図11は駆動信号補正処理を表すフローチャートである。
ステップ201では、トルクセンサ11からトルク信号Tを検出する。
ステップ202では、制御用トルク信号Tfの左右方向を判断し、右方向(第1油圧室41に油圧供給)のときはステップ205へ進み、左方向(第2油圧室42に油圧供給)のときはステップ204に進む。
ステップ203では、トルク信号Tにフィルタリング処理を施し、制御用トルク信号Tfを作成する。
ステップ204では、トルク信号Tにフィルタリング処理を施し、微分相当成分のゲインを左操舵時より大きく補正すると共に、制御用トルク信号Tfを作成する。
ステップ205では、制御用トルク信号Tfから目標モータ電流値(モータ駆動信号)を算出し、パワーアシスト制御を実行する。
このように、圧力損失の大きい側の微分成分を大きく補正することで、応答遅れを精度良く回避し、操舵フィーリングを向上することができる。
すなわち、
(9)第1通路91と第2通路92のうち圧力損失の大きい側の吐出圧が大きくなるようにモータ駆動信号を補正する構成とした。
第1通路91の配管長さに起因する圧力損失は少ないため、モータ駆動信号は補正されずそのまま出力される。一方、第2通路92の配管長さに起因する圧力損失は大きいため、モータ駆動信号は大きめに補正されて出力される。これら相互の関係により、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例8について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図12は実施例8の要部構成を表す概略図である。実施例8では、第1通路91の配管と第2通路92の配管レイアウトを、熱源30から極力遠ざかる位置とし、両通路91,92に対し熱源30からの影響を受けないようにしている。
油の圧力損失には、油の動粘度がパラメータとして含まれる。この動粘度は温度によって大きく変化するため、熱源30からの影響が一方の配管のみに伝達されると、その配管のみ動粘度が低くなり、リーク量の増大等に伴って十分な吐出圧が得られない虞がある。パワーステアリング機構は、一般にエンジンルーム内に配置されるため、エンジンや排気管といった種々の熱源が存在する。そこで、熱源30から遠ざけて配置し、配管レイアウトにおける左右の配管の温度環境を等しくすることで、第1通路91と第2通路92の圧力損失を等しくした。
すなわち、
(10)第1通路91における油温と第2通路92における油温はほぼ等しいこととした。
(11)第1通路91の温度環境と第2通路92の温度環境とがほぼ等しいこととした。
よって、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例9について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図13は実施例9の要部構成を表す概略図である。実施例9では、第1通路91の配管レイアウトと第2通路92の配管レイアウトを、熱源30側に近い位置とし、両通路91,92に対し熱源30から同程度の影響を受けるようにしている。また、熱源30と第1通路91及び第2通路92の間には遮蔽板31が設けられ、過剰な熱の伝搬を防止している。
油の圧力損失には、油の動粘度がパラメータとして含まれる。この動粘度は温度によって大きく変化するため、熱源30からの影響が一方の配管のみに伝達されると、その配管のみ動粘度が低くなり、リーク量の増大等に伴って十分な吐出圧が得られない虞がある。パワーステアリング機構は、一般にエンジンルーム内に配置されるため、エンジンや排気管といった種々の熱源が存在する。また、上記したようにエンジンルーム内は複数の干渉物40が存在しており、それらを回避して配管を行う場合に、一方の配管は干渉物40の隙間を通せた(図13中、第2通路92’参照)としても、他方の配管までは通せないような状態が存在する。
そこで、遮蔽板31を介して(必ずしも遮蔽板31は必要ではない)熱源30側に第1通路91及び第2通路92の両方を配置し、配管レイアウトにおける左右の配管の温度環境を等しくすることで、第1通路91と第2通路92の圧力損失を等しくした。
すなわち、
(12)第1通路91および第2通路92は、エンジンルーム内の熱源30付近を通過するように配置した。
よって、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例10について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図14は実施例10の要部構成を表す概略図である。実施例10では、第1通路91の配管レイアウトを、熱源30側に近い位置とし、第2通路92の配管レイアウトを干渉物40の間を通す構成とした。更に、第1通路91上に、油温低下手段として、放熱器51と熱交換器52を有する液冷式冷却器50を配置した。また、熱源30と第1通路91の間には遮蔽板31が設けられ、過剰な熱の伝搬を防止している。
油の圧力損失には、油の動粘度がパラメータとして含まれる。この動粘度は温度によって大きく変化するため、熱源30からの影響が一方の配管のみに伝達されると、その配管のみ動粘度が低くなり、リーク量の増大等に伴って十分な吐出圧が得られない虞がある。パワーステアリング機構は、一般にエンジンルーム内に配置されるため、エンジンや排気管といった種々の熱源が存在する。また、上記したようにエンジンルーム内は複数の干渉物40が存在しており、それらを回避して配管を行う場合に、一方の配管は干渉物40の隙間を通せたとしても、他方の配管までは通せないような状態が存在する。
そこで、第1通路91の配管を遮蔽板31を介して(必ずしも遮蔽板31は必要ではない)熱源30側に配置すると共に第1通路91上に温度冷却手段(補正手段に相当)を配置し、第2通路92の配管を干渉物40の隙間を通して配管した。温度冷却手段を設ける必要はあるものの、配管を最短距離でレイアウトすることが可能となる。
すなわち、
(12)第1通路91または第2通路92のうち、油温の高い方の油温を低下させる油温低下手段を備えた。
よって、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例11について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図15は実施例11の要部構成を表す概略図である。実施例11では、第1通路91の配管レイアウトを、熱源30側に近い位置とし、第2通路92の配管レイアウトを干渉物40の間を通す構成とした。更に、第2通路92上に、油温上昇手段としてコントロールユニット10により制御されるヒータ60を配置した。また、熱源30と第1通路91の間には遮蔽板31が設けられ、過剰な熱の伝搬を防止している。
油の圧力損失には、油の動粘度がパラメータとして含まれる。この動粘度は温度によって大きく変化するため、熱源30からの影響が一方の配管のみに伝達されると、その配管のみ動粘度が低くなり、リーク量の増大等に伴って十分な吐出圧が得られない虞がある。パワーステアリング機構は、一般にエンジンルーム内に配置されるため、エンジンや排気管といった種々の熱源が存在する。また、上記したようにエンジンルーム内は複数の干渉物40が存在しており、それらを回避して配管を行う場合に、一方の配管は干渉物40の隙間を通せたとしても、他方の配管までは通せないような状態が存在する。更に、熱源30側にも他の干渉物40が存在している場合には、温度冷却手段50の配置が困難な場合もある。一般に、冷却手段は、熱交換器と放熱器を必要とするため構成要素が多い。
そこで、第1通路91の配管を遮蔽板31を介して(必ずしも遮蔽板31は必要ではない)熱源30側に配置し、第2通路92の配管を干渉物40の隙間を通して配管すると共に第2通路92上に温度上昇手段(補正手段に相当)を配置した。温度上昇手段を設ける必要はあるものの、配管を最短距離でレイアウトすることが可能となる。
すなわち、
(13)第1通路91または第2通路92のうち、油温の低い方を上昇させる油温上昇手段を更に備えた。
よって、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。尚、コントロールユニット10による温度上昇手段の制御に関しては、エンジン回転数等から第1通路91の温度環境を推定して制御してもよいし、第1通路91の温度を検出する手段を設け、この温度を目標値としてPID制御等を行ってもよく特に限定しない。
次に、実施例12について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図16は実施例12の要部構成を表す概略図である。実施例12では、第2通路92の配管レイアウトを熱源30側に近い位置とし、第1通路91と第2通路92の間で熱伝達を可能とする熱伝達手段としての熱交換器70を設けた構成とした。また、熱源30と第2通路92の間には遮蔽板31が設けられ、過剰な熱の伝搬を防止している。
油の圧力損失には、油の動粘度がパラメータとして含まれる。この動粘度は温度によって大きく変化するため、熱源30からの影響が一方の配管のみに伝達されると、その配管のみ動粘度が低くなり、リーク量の増大等に伴って十分な吐出圧が得られない虞がある。パワーステアリング機構は、一般にエンジンルーム内に配置されるため、エンジンや排気管といった種々の熱源が存在する。
そこで、第1通路91と第2通路92の間で熱伝達を可能とする熱伝達手段(補正手段に相当)としての熱交換器70を設けた。第2通路92の配管が熱源30の影響により温度上昇したとしても、第2通路92の熱が第1通路91に伝達されるため、温度の均一化を図ることができる。
すなわち、
(14)第1通路91または第2通路92のうち、油温の高い方の熱量を油温の低い方に伝達する熱伝達手段を更に備えた。
(15)熱伝達手段は、第1通路91と第2通路92との間に設けられた熱交換器70とした。
よって、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
尚、実施例16では、熱伝達手段として熱交換器70を設けたが、単に第1通路91と第2通路92の配管を熱伝導率の高い部材等で接続するだけでもよい。
また、実施例16では、熱交換器70を可逆式ポンプ9に近い位置に配置し、第1通路91よりも第2通路92の屈曲箇所の数を多くし、第2通路92のパワーシリンダ4に近い側に熱源30を配置した構成とした。上述したように、配管が長く、屈曲箇所の数が多いと圧力損失が大きくなる。そこで、比較的熱源30から遠い可逆式ポンプ9側で第1通路91と第2通路92の熱伝達を行い、パワーシリンダ4に近い位置では温度が有る程度高めの状態とすることで、レイアウト自由度が高まると共に、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることができる。
次に、実施例13について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図17は実施例13の要部構成を表す概略図である。実施例13では、第1通路91と第2通路92の配管を同じ長さ、同じ屈曲箇所の数として構成し、第1通路91は、熱源30の近くを通るよう構成した。また、熱源30には、熱源30の温度を検出しコントロールユニット10に温度信号を出力する温度検出手段32が設けられている。また、熱源30と第1通路91の間には遮蔽板31が設けられ、過剰な熱の伝搬を防止している。
油の圧力損失には、油の動粘度がパラメータとして含まれる。この動粘度は温度によって大きく変化するため、熱源30からの影響が一方の配管のみに伝達されると、その配管のみ動粘度が低くなり、リーク量の増大等に伴って十分な吐出圧が得られない虞がある。パワーステアリング機構は、一般にエンジンルーム内に配置されるため、エンジンや排気管といった種々の熱源が存在する。
そこで、熱源30の温度が上昇し、第1通路91と第2通路92の温度差が生じたときは、フェールセーフ弁12を開き、可逆式ポンプ9によって油を循環させることとした(補正手段に相当)。第1通路91の配管が熱源30の影響により温度上昇したとしても、油の循環により一方の配管の油のみが温度上昇することを回避でき、温度の均一化を図ることができる。
図18は油の循環制御を表すフローチャートである。
ステップ301では、温度検出手段32から温度情報を読み込む。
ステップ302では、第1通路91の配管に熱影響を及ぼす所定温度以上かどうかを判断し、所定温度以上の時は熱影響を及ぼすと判断してステップ304へ進み、それ以外のときはステップ303へ進む。
ステップ303では、通常操舵制御によりパワーアシスト制御を実行する。
ステップ304では、操舵トルクの絶対値が非操舵状態を表す所定値以下で、かつ車両停車中かどうかを判断し、操舵中もしくは車両走行時のときはステップ303へ進んで通常操舵制御を実行し、それ以外のときはステップ306へ進む。
ステップ305では、フェールセーフ弁12を開く指令を出力する。
ステップ306では、モータ8に対し駆動信号を出力する。
ステップ307では、モータ駆動を開始してから所定時間以上経過したかどうかを判断し、所定時間経過したときはステップ308へ進み、それ以外のときは本制御フローを終了し、モータ駆動を維持したまま次回の制御フローに移行する。
ステップ308では、油の攪拌が終了したと判断し、モータ駆動を停止するとともに、フェールセーフ弁12を閉じ、本制御を終了する。
車両停止中で、非操舵状態であれば、例えパワーアシスト機構が作動しなくても安全性に問題ない。そこで、車両停止中、かつ、非操舵状態のときは、フェールセーフ弁12を開き、第1通路91と、第1分岐流路93と、第2分岐流路94と、第2通路92との間で循環回路を形成する。この状態で、モータ8を駆動すると、可逆式ポンプ9により循環回路内に油を循環させることができる。これにより、第1通路91の熱源30近傍の配管温度が上昇したとしても、内部を流通する油の温度を一定に保つことができる。
すなわち、
(16)第1通路91と第2通路92とを接続する連通路と、この連通路の連通、遮断を切り換えるフェールセーフ弁と、第1通路91の油温と第2通路92の油温との差が所定値以上のとき、フェールセーフ弁を開き、モータ8を回転制御する循環指令手段とを備えた。
よって、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
尚、フェールセーフ弁12は、フェール時に確実にマニュアルステアを確保する観点から、パワーシリンダ4の近傍に配置されている。よって、第1通路91と第2通路92の大半の油を循環させることができる。
次に、実施例14について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図19は実施例14の要部構成を表す概略図である。実施例14では、第1通路91の配管レイアウトを、熱源30側に近い位置とし、第2通路92の配管レイアウトを干渉物40の間を通す構成とした。更に、第1通路91上に、断熱部材71(補正手段に相当)を配置した。また、熱源30と第1通路91の間には遮蔽板31が設けられ、過剰な熱の伝搬を防止している。
油の圧力損失には、油の動粘度がパラメータとして含まれる。この動粘度は温度によって大きく変化するため、熱源30からの影響が一方の配管のみに伝達されると、その配管のみ動粘度が低くなり、リーク量の増大等に伴って十分な吐出圧が得られない虞がある。パワーステアリング機構は、一般にエンジンルーム内に配置されるため、エンジンや排気管といった種々の熱源が存在する。また、上記したようにエンジンルーム内は複数の干渉物40が存在しており、それらを回避して配管を行う場合に、一方の配管は干渉物40の隙間を通せたとしても、他方の配管までは通せないような状態が存在する。
そこで、第1通路91の配管を遮蔽板31を介して(必ずしも遮蔽板31は必要ではない)熱源30側に配置すると共に第1通路91上に断熱部材71を配置し、第2通路92の配管を干渉物40の隙間を通して配管した。
すなわち、
(17)第1通路91または第2通路92のうち、エンジンルーム内の熱源30に近い方は、断熱部材71を備えた。
よって、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
次に、実施例15について説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため異なる点についてのみ説明する。図20は実施例15の要部構成を表す概略図である。実施例15では、第1通路91の配管レイアウトを、熱源30側に近い位置とした。更に、第1通路91上に、コントロールユニット10によって絞り量を制御可能な可変絞りアクチュエータ14を配置した。また、可逆式ポンプ9の作動油温又は、周辺熱源の温度状況を検出する手段として、エンジンの水温を検出する水温センサ13を備えた。
尚、熱源30の影響が小さいときの第1通路91と第2通路92の圧力損失は略同等となるように構成されている。また、熱源30と第1通路91の間には遮蔽板31が設けられ、過剰な熱の伝搬を防止している。
油の圧力損失には、油の動粘度がパラメータとして含まれる。この動粘度は温度によって大きく変化するため、熱源30からの影響が一方の配管のみに伝達されると、その配管のみ動粘度が低くなり、一方の配管のみ圧力損失が低減し、左右の操舵フィーリングに影響を与える虞がある。パワーステアリング機構は、一般にエンジンルーム内に配置されるため、エンジンや排気管といった種々の熱源が存在する。
そこで、第1通路91の配管を遮蔽板31を介して(必ずしも遮蔽板31は必要ではない)熱源30側に配置すると共に第1通路91上に可変絞りアクチュエータ14(補正手段に相当)を配置した。以下、可変絞りアクチュエータ14を用いた制御は複数存在するため、実施例15−1〜15−3に分けて説明する。
〔実施例15−1〕
第1通路91が熱源30から受ける影響は、基本的にエンジンが暖まった後であり、エンジンを冷却するための冷却水等の温度との相関が認められる。そこで、水温センサ13からの水温を検出し、この水温に基づいて可変絞りアクチュエータ14の絞り量を制御した。
図21はコントロールユニット10において実行される可変絞りアクチュエータ14の制御を表すフローチャートである。
ステップ401では、エンジン水温(作動油温又は、周辺熱源の温度状況)を検出する。
ステップ402では、可変絞り制御量を演算する。
ステップ403では、制御量を可変絞りアクチュエータ14に対し出力する。
水温が高ければ、可変絞りアクチュエータ14による絞り量を大きくすることで圧力損失を大きくする方向に制御し、水温が低ければ、可変絞りアクチュエータ14による絞り量を小さくすることで圧力損失を小さくする方向に制御する。
〔実施例15−2〕
図22は実施例15−2の要部構成を表す概略図である。第1通路91が熱源30から受ける影響によって、熱源30近傍の作動油は暖められる。そこで、油温センサ15からの油温を検出し、この油温に基づいて可変絞りアクチュエータ14の絞り量を制御した。
油温が高ければ、可変絞りアクチュエータ14による絞り量を大きくすることで圧力損失を大きくする方向に制御し、油温が低ければ、可変絞りアクチュエータ14による絞り量を小さくすることで圧力損失を小さくする方向に制御する。
〔実施例15−3〕
図23は実施例15−3の要部構成を表す概略図である。基本的にエンジンが暖まった後であり、エンジンの排気温度との相関が認められる。エンジンの排気温度は、燃焼効率等と相関がある。そこで、エンジンの燃料噴射量等の混合比を制御するO2センサ16からの酸素量を検出し、この酸素量に基づいて可変絞りアクチュエータ14の絞り量を制御した。
酸素量が低いときは燃焼温度が低いと判断して、可変絞りアクチュエータ14による絞り量を大きくすることで圧力損失を大きくする方向に制御する。一方、酸素量が高いときは燃焼温度が高いと判断して、可変絞りアクチュエータ14による絞り量を小さくすることで圧力損失を小さくする方向に制御する。
上記各実施例15−1〜15−3において熱源30と相関のある値を検出し、その検出された値に基づいて制御した実施例を示したが、上記以外のセンサでもよく、例えば、エンジン,自動変速機内の油温でもよい。また、例えばハイブリッド車両にあっては、駆動源としてのモータ温度推定手段からの推定値や、インバータ冷却用の冷却水温度等を検出してもよい。
すなわち、
(18)第1通路91における油温と第2通路92における油温のうち、高い方の通路の圧力損失が大きいこととした。
(19)油温の高い方の通路に設けられ、この油温が上昇するほど開口面積を絞る可変絞りを更に備えた。
(20)可変絞りは、排気温センサ、水温センサまたは油温センサの出力信号に基づき開口面積を変化させた。
(21)第1通路91または第2通路92は、油温または雰囲気温度の変化に基づき、通路の圧力損失を変化させた。
よって、第1通路91と第2通路92の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
更に、上記実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下に記載する。
(A1) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路と前記第2通路の圧力損失の差は、操舵トルクに換算した場合、0.5N・m以下であることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A2) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路または前記第2通路に設けられた屈曲部であって、前記第1通路と前記第2通路のうち長い方の屈曲部の数は短い方の屈曲部の数よりも少ないことを特徴とするパワーステアリング装置。
(A3) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路と前記第2通路のうち圧力損失の大きい側の吐出圧が大きくなるように前記モータ制御手段の出力する駆動信号を補正することを特徴とするパワーステアリング装置。
(A4) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路と前記第2通路のうち油温の高い方の通路に設けられ、この油温が上昇するほど開口面積を絞る可変絞りであることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A5) 上記(A4)に記載のパワーステアリング装置において、
前記可変絞りは、排気温センサ、水温センサまたは油温センサの出力信号に基づき開口面積を変化させることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A6) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、油温または雰囲気温度の変化に基づき、通路の圧力損失を変化させることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A7) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路における油温と前記第2通路における油温とほぼ等しくすることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A8) 上記(A7)に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路における油温と前記第2通路における油温とをほぼ等しくすることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A9) 上記(A7)に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路または前記第2通路のうち、油温の低い方の油温を上昇させる油温上昇手段であることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A10) 上記(A7)に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路あまたは前記第2通路のうち、油温の高い方の熱量を油温の低い方に伝達する熱伝達手段であることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A11) 上記(A10)に記載のパワーステアリング装置において、
前記熱伝達手段は、前記第1通路と前記第2通路との間に設けられた熱交換器であることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A12) 上記(A7)に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路と前記第2通路とを接続する連通路と、この連通路の連通、遮断を切り換える切換バルブと、前記第1通路の油温と前記第2通路の油温との差が所定値以上のとき、この切換バルブを開き、前記モータを回転制御する循環指令手段と、から構成されることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A13) 上記(A7)に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路または前記第2通路のうち、エンジンルーム内の熱源に近い方に設けられた遮断部材であることを特徴とするパワーステアリング装置。
(A14) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記補正手段は、前記第1通路または前記第2通路のうち短い方に設けられた絞りであることを特徴とするパワーステアリング装置。
(B1) 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助し、第1油圧室および第2油圧室を有する油圧パワーシリンダと、
前記第1油圧室に接続される第1通路と、
前記第2油圧室に接続される第2通路と、
前記第1通路と第2通路に接続される一対の吐出口を備え、前記油圧パワーシリンダに対し油圧を供給する可逆式ポンプと、
前記可逆式ポンプに接続され、この可逆式ポンプを正・逆回転させるモータと、
前記転舵輪を転舵制御するステアリングホイールの操舵負荷を検出または推定する操舵負荷検出手段と、
前記操舵負荷に基づき、前記モータに所望の油圧を発生させるために前記モータに対して駆動信号を出力するモータ制御手段と、
を備えたパワーステアリング装置において、
前記第1通路と第2通路の圧力損失をほぼ等しくしたことを特徴とするパワーステアリング装置。
(B2) 上記(B1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路と前記第2通路の長さはほぼ等しいことを特徴とするパワーステアリング装置。
(B3) 上記(B1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路の屈曲箇所の数と前記第2通路の屈曲箇所の数は等しいことを特徴とするパワーステアリング装置。
(B4) 上記(B1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路と前記第2通路の材質は等しいことを特徴とするパワーステアリング装置。
(B5) 上記(B1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路と前記第2通路の圧力損失の差は、操舵トルクに換算した場合0.5N・m以下であることを特徴とするパワーステアリング装置。
(B6) 上記(B1)に記載のパワーステアリング装置のおいて、
前記第1通路と前記第2通路のうち長い方の屈曲箇所の数は短い方の屈曲箇所の数よりも少ないことを特徴とするパワーステアリング装置。
(B7) 上記(B1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路と前記第2通路のうち長い方の配管径は短い方の配管径よりも大きいことを特徴とするパワーステアリング装置。
(B8) 上記(B1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路と前記第2通路のうち短い方に絞りを設けたことを特徴とするパワーステアリング装置。
(B9) 上記(B1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記油圧パワーシリンダは、筒状に形成されたシリンダチューブと、このシリンダチューブ内に摺動自在に設けられ、シリンダチューブを前記第1油圧室と前記第2油圧室とに画成するピストンと、このピストンの軸方向両側に設けられた一対のロッドと、から構成され、
前記第1通路と前記第2通路のうち圧力損失の小さい側に接続される前記油圧パワーシリンダの油圧室側に設けられる前記ロッドの直径は、他方のロッドの直径よりも大きいことを特徴とするパワーステアリング装置。
(C1) 請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路の温度環境と前記第2通路の温度環境とがほぼ等しいことを特徴とするパワーステアリング装置。
(C2) 上記(C1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路および前記第2通路は、エンジンルーム内の熱源付近を通過するように配置されることを特徴とするパワーステアリング装置。
(C3) 請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路または前記第2通路のうち、油温の高い方の油温を低下させる油温低下手段を更に備えることを特徴とするパワーステアリング装置。
(C4) 請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路または前記第2通路のうち、油温の低い方を上昇させる油温上昇手段を更に備えることを特徴とするパワーステアリング装置。
(C5) 請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路または前記第2通路のうち、油温の高い方の熱量を油温の低い方に伝達する熱伝達手段を更に備えることを特徴とするパワーステアリング装置。
(C6) 上記(C5)に記載のパワーステアリング装置において、
前記熱伝達手段は、前記第1通路と前記第2通路との間に設けられた熱交換器であることを特徴とするパワーステアリング装置。
(C7) 上記(C5)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路と前記第2通路とを接続する連通路と、この連通路の連通、遮断を切り換える切換バルブと、
前記第1通路の油温と前記第2通路の油温との差が所定値以上のとき、前記切換バルブを開き、前記モータを回転制御する循環指令手段と、
を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
(C8) 請求項3に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1通路または前記第2通路のうち、エンジンルーム内の熱源に近い方は、断熱部材を更に備えることを特徴とするパワーステアリング装置。
(D1) 請求項4に記載のパワーステアリング装置において、
前記油温の高い方の通路に設けられ、この油温が上昇するほど開口面積を絞る可変絞りを更に備えることを特徴とするパワーステアリング装置。
(D2) 上記(D1)に記載のパワーステアリング装置において、
前記可変絞りは、排気温センサ、水温センサまたは油温センサの出力信号に基づき開口面積を変化させることを特徴とするパワーステアリング装置。
上記(A1)〜(D2)の各構成により、第1通路と第2通路の圧力損失をほぼ等しくすることが可能となり、操舵フィーリングを向上することができる。
実施例1のパワーステアリング装置の全体構成を表すシステム図である。 実施例1の要部構成を表す概略図である。 操舵角と操舵トルクの関係を表す図である。 実施例2の要部構成を表す概略図である。 実施例3の要部構成を表す概略図である。 実施例4の要部構成を表す概略図である。 実施例5の要部構成を表す概略図である。 実施例6の要部構成を表す概略図である。 実施例7の要部構成を表す概略図である。 実施例7−1の駆動信号補正処理を表すフローチャートである。 実施例7−2の駆動信号補正処理を表すフローチャートである。 実施例8の要部構成を表す概略図である。 実施例9の要部構成を表す概略図である。 実施例10の要部構成を表す概略図である。 実施例11の要部構成を表す概略図である。 実施例12の要部構成を表す概略図である。 実施例13の要部構成を表す概略図である。 実施例13の油の循環制御を表すフローチャートである。 実施例14の要部構成を表す概略図である。 実施例15の要部構成を表す概略図である。 実施例15−1における可変絞りアクチュエータ制御を表すフローチャートである。 実施例15−2の要部構成を表す概略図である。 実施例15−3の要部構成を表す概略図である。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ラック&ピニオン機構
4 パワーシリンダ
5 ラック軸
6 タイロッド
7 操向輪
8 モータ
9 ポンプ
9 可逆式ポンプ
9 実施例
10 コントロールユニット
11 トルクセンサ
12 フェールセーフ弁
13 水温センサ
14 可変絞りアクチュエータ
15 油温センサ
16 O2センサ
30 熱源
31 遮蔽板
32 温度検出手段
40 干渉物
41 第1油圧室
42 第2油圧室
43 ピストン
50 液冷式冷却器
51 放熱器
52 熱交換器
60 ヒータ
70 熱交換器
71 断熱部材
91 第1通路
92 第2通路
93 第1分岐流路
94 第2分岐流路

Claims (5)

  1. 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助し、第1油圧室および第2油圧室を有する油圧パワーシリンダと、
    前記第1油圧室に接続される第1通路と、
    前記第2油圧室に接続される第2通路と、
    前記第1通路と前記第2通路に接続される一対の吐出口を備え、前記油圧パワーシリンダに対し油圧を供給する可逆式ポンプと、
    前記可逆式ポンプに接続され、この可逆式ポンプを正・逆回転させるモータと、
    前記転舵輪を転舵制御するステアリングホイールの操舵負荷を検出または推定する操舵負荷検出手段と、
    前記操舵負荷に基づき、前記モータに所望の油圧を発生させるために前記モータに対して駆動信号を出力するモータ制御手段と、
    前記第1通路と前記第2通路の圧力損失をほぼ等しくする補正手段と、
    を備えることを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助し、第1油圧室および第2油圧室を有する油圧パワーシリンダと、
    前記第1油圧室に接続される第1通路と、
    前記第2油圧室に接続される第2通路と、
    前記第1通路と第2通路に接続される一対の吐出口を備え、前記油圧パワーシリンダに対し油圧を供給する可逆式ポンプと、
    前記可逆式ポンプに接続され、この可逆式ポンプを正・逆回転させるモータと、
    前記転舵輪を転舵制御するステアリングホイールの操舵負荷を検出または推定する操舵負荷検出手段と、
    前記操舵負荷に基づき、前記モータに所望の油圧を発生させるために前記モータに対して駆動信号を出力するモータ制御手段と、
    を備えたパワーステアリング装置において、
    前記モータ制御手段は、前記第1通路と第2通路のうち圧力損失の大きい側の吐出圧が大きくなるように前記駆動信号を補正することを特徴とするパワーステアリング装置。
  3. 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助し、第1油圧室および第2油圧室を有する油圧パワーシリンダと、
    前記第1油圧室に接続される第1通路と、
    前記第2油圧室に接続される第2通路と、
    前記第1通路と第2通路に接続される一対の吐出口を備え、前記油圧パワーシリンダに対し油圧を供給する可逆式ポンプと、
    前記可逆式ポンプに接続され、この可逆式ポンプを正・逆回転させるモータと、
    前記転舵輪を転舵制御するステアリングホイールの操舵負荷を検出または推定する操舵負荷検出手段と、
    前記操舵負荷に基づき、前記モータに所望の油圧を発生させるために前記モータに対して駆動信号を出力するモータ制御手段と、
    を備えたパワーステアリング装置において、
    前記第1通路における油温と前記第2通路における油温はほぼ等しいことを特徴とするパワーステアリング装置。
  4. 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助し、第1油圧室および第2油圧室を有する油圧パワーシリンダと、
    前記第1油圧室に接続される第1通路と、
    前記第2油圧室に接続される第2通路と、
    前記第1通路と第2通路に接続される一対の吐出口を備え、前記油圧パワーシリンダに対し油圧を供給する可逆式ポンプと、
    前記可逆式ポンプに接続され、この可逆式ポンプを正・逆回転させるモータと、
    前記転舵輪を転舵制御するステアリングホイールの操舵負荷を検出または推定する操舵負荷検出手段と、
    前記操舵負荷に基づき、前記モータに所望の油圧を発生させるために前記モータに対して駆動信号を出力するモータ制御手段と、
    を備えたパワーステアリング装置において、
    前記第1通路における油温と第2通路における油温のうち、高い方の通路の内部抵抗が大きいことを特徴とするパワーステアリング装置。
  5. 転舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助し、第1油圧室および第2油圧室を有する油圧パワーシリンダと、
    前記第1油圧室に接続される第1通路と、
    前記第2油圧室に接続される第2通路と、
    前記第1通路と第2通路に接続される一対の吐出口を備え、前記油圧パワーシリンダに対し油圧を供給する可逆式ポンプと、
    前記可逆式ポンプに接続され、この可逆式ポンプを正・逆回転させるモータと、
    前記転舵輪を転舵制御するステアリングホイールの操舵負荷を検出または推定する操舵負荷検出手段と、
    前記操舵負荷に基づき、前記モータに所望の油圧を発生させるために前記モータに対して駆動信号を出力するモータ制御手段と、
    を備えたパワーステアリング装置において、
    前記第1通路または第2通路は、油温または雰囲気温度の変化に基づき、通路の圧力損失を変化させることを特徴とするパワーステアリング装置。
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