JP2006282159A - エアバッグ及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張初期の段階において乗員対向面の広い範囲にわたって乗員を受け止めることが可能となるエアバッグと、このエアバッグを備えたエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】エアバッグ10の内部は、フロントパネル12に沿ってエアバッグ放射方向に延在する放射方向室1と、エアバッグ中央部リア側の中央室2と、該中央室2の周囲の外周室3とに区画されている。中央室2と放射方向室1とは連通孔22c,22eを介して連通している。放射方向室1の各放射方向セル1bの先端側に該放射方向室1と外周室3とを連通する連通孔22dが設けられている。インフレータ36から中央室2内にガスが噴出し、このガスが該中央室2から放射方向室1に導入されることにより、放射方向室1がエアバッグ放射方向に膨張展開する。その後、各放射方向セル1bの先端側から外周室3にガスが流出し、該外周室3が膨張する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両乗員等に対向するように膨張して該車両乗員等を保護するエアバッグと、このエアバッグを備えたエアバッグ装置とに係り、特に運転席用として好適なエアバッグ及びエアバッグ装置に関する。
自動車の運転席用エアバッグ装置は、エアバッグと、該エアバッグをステアリングホイールに保持するリテーナと、該エアバッグを膨張させるインフレータ(ガス発生器)と、折り畳まれたエアバッグを覆うように該リテーナに装着されたモジュールカバーとを備えている。自動車の衝突時には、該エアバッグがモジュールカバーを押し開いてステアリングホイールの前面側(運転席乗員側)に膨張し、運転席乗員を保護する。
米国特許第6086092号公報には、エアバッグの外殻を構成するアウターバッグの乗員対向面中央部と、これと反対側のリア面中央部のインフレータ用開口との間にインナーバッグを配置することにより、エアバッグ内部を乗員対向面中央部の室とこれを取り囲む乗員対向面外周側の室とに区画したエアバッグが記載されている。該インナーバッグには、これらの室同士を連通する連通孔が設けられている。
同号公報では、該インナーバッグは、乗員側のフロントパネル及びこれと反対側のリアパネルの外周縁部同士を縫い合わせてなる。該フロントパネルの中央部であってインナーバッグの膨張時の乗員側端部となる部分が前記乗員対向面中央部に縫着されている。また、該リアパネルの中央部であってインナーバッグの膨張時のリア側端部となる部分にはインフレータ用開口が設けられており、この開口の周縁部がアウターバッグのインフレータ用開口の周縁部と共に取付板に取り付けられる。
同号公報では、インフレータからのガスは、これらのインフレータ用開口を介してインナーバッグ(乗員対向面中央部の室)内に導入され、次いで連通孔を介してアウターバッグ(乗員対向面外周側の室)内に流入する。そのため、同号公報のエアバッグは、同号公報のFig.2からFig.3に示されるように、まず乗員対向面中央部が膨張し、それよりも遅れて乗員対向面外周側が膨張する。
従って、同号公報のエアバッグにあっては、該エアバッグの膨張開始後、比較的早い段階でこのエアバッグに乗員が突っ込んできた場合には、乗員対向面の外周側においてはしっかりと乗員を受け止めることができないおそれがある。
米国特許第6086092号公報
本発明は、膨張初期の段階において乗員対向面の広い範囲にわたって乗員を受け止めることが可能となるエアバッグと、このエアバッグを備えたエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1のエアバッグは、インフレータからのガスによって膨張するエアバッグであって、乗員対向面と、それと反対側のリア面とを有するエアバッグにおいて、該乗員対向面の内面に沿って且つエアバッグ放射方向に延在する放射方向室が設けられており、エアバッグ膨張時には、インフレータからのガスの少なくとも一部が該放射方向室に導入されるよう構成されていることを特徴とするものである。
請求項2のエアバッグは、インフレータからのガスによって膨張するエアバッグであって、乗員対向面と、それと反対側のリア面とを有するエアバッグにおいて、該リア面の内面に沿って且つエアバッグ放射方向に延在する放射方向室が設けられており、エアバッグ膨張時には、インフレータからのガスの少なくとも一部が該放射方向室に導入されるよう構成されていることを特徴とするものである。
請求項3のエアバッグは、インフレータからのガスによって膨張するエアバッグであって、乗員対向面と、それと反対側のリア面とを有するエアバッグにおいて、該乗員対向面とリア面との間においてエアバッグ放射方向に延在する放射方向室が設けられており、エアバッグ膨張時には、インフレータからのガスの少なくとも一部が該放射方向室に導入されるよう構成されていることを特徴とするものである。
請求項4のエアバッグは、請求項3において、該放射方向室は、乗員側のインナーパネルとリア側のインナーパネルとによって囲まれて形成されていることを特徴とするものである。
請求項5のエアバッグは、請求項4において、該乗員側のインナーパネルが前記乗員対向面の中央付近に連結され、リア側のインナーパネルが、前記リア面に連結されるか又は該リア面と共にエアバッグ装置のリテーナに取り付け可能となっていることを特徴とするものである。
請求項6のエアバッグは、請求項5において、該乗員側のインナーパネルは、吊紐部材を介して乗員対向面に連結されていることを特徴とするものである。
請求項7のエアバッグは、請求項4において、前記乗員側及び/又はリア側のインナーパネルの放射方向先端側が、エアバッグの側部付近に連結されていることを特徴とするものである。
請求項8のエアバッグは、請求項7において、該乗員側及び/又はリア側のインナーパネルは、吊紐部材を介してエアバッグの側部に連結されていることを特徴とするものである。
請求項9のエアバッグは、請求項1ないし8のいずれか1項において、インフレータからのガスが該放射方向室の中央部に導入され、該放射方向室の放射方向先端側からエアバッグ内に流出することによりエアバッグが膨張するよう構成されていることを特徴とするものである。
請求項10のエアバッグ装置は、エアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータとを備えたエアバッグ装置において、該エアバッグは請求項1ないし9のいずれか1項に記載のエアバッグであることを特徴とするものである。
本発明では、エアバッグの乗員対向面に沿って(請求項1)、該乗員対向面と反対側のリア面に沿って(請求項2)、あるいは該乗員対向面とリア面との間において(請求項3)、エアバッグ放射方向(乗員がエアバッグに正対した状態において、乗員とエアバッグとを結ぶ直線に対し略垂直な面であって、且つ該直線から離隔していく方向。)に延在する放射方向室が設けられており、エアバッグ膨張時には、インフレータからのガスの少なくとも一部がこの放射方向室に導入され、該放射方向室がエアバッグ放射方向に膨張する。なお、該放射方向室の容積はエアバッグ全体の容積よりも小さいため、該放射方向室は速やかに高内圧となり、エアバッグ放射方向に素早く展開する。
従って、本発明のエアバッグ及びエアバッグ装置にあっては、インフレータがガス噴出作動すると、早期のうちに、この放射方向室がエアバッグ放射方向に膨張し、これに伴ってエアバッグの乗員対向面が広範囲に展開すると共に、該乗員対向面がエアバッグの内側からこの膨張した放射方向室により広い範囲にわたって支持されるようになる。
これにより、エアバッグ膨張開始後、早い段階でこのエアバッグに乗員が突っ込んできても、乗員対向面の広い範囲にわたってしっかりと乗員を受け止めることができる。
請求項3の態様におけるエアバッグの乗員対向面とリア面との間に配置される放射方向室は、請求項4のように、乗員側のインナーパネルとリア側のインナーパネルとによって囲むようにして形成することができる。なお、この乗員側及びリア側のインナーパネルは、別体に構成されたものであってもよく、一連一体に構成されたものであってもよい。
請求項5のように、該乗員側のインナーパネルをエアバッグの乗員対向面の中央付近に連結し、リア側のインナーパネルを、エアバッグのリア面に連結するか又は該リア面と共にエアバッグ装置のリテーナに取り付け可能とすることにより、これらのインナーパネルを介して該乗員対向面の中央付近がリア側に繋ぎ留められ、エアバッグの膨張時の厚み(該乗員対向面の乗員側への膨出量)が規制される。
この請求項5の態様にあっては、放射方向室を構成するインナーパネルがエアバッグの膨張時の厚みの規制部材を兼ねているため、エアバッグの膨張時の厚みを規制するための専用部材を別に設ける必要がなく、エアバッグの縫製工程の簡易化や部材コストの低減等を図ることが可能である。
なお、この場合、乗員側のインナーパネルは、直接的にエアバッグの乗員対向面に連結されてもよく、請求項6のように吊紐部材を介して連結されてもよい。
請求項6のように、該乗員側のインナーパネルを、エアバッグの乗員対向面に対し吊紐部材を介して連結した場合には、この吊紐部材の長さを適宜設定することにより、エアバッグの膨張時の厚みを容易にコントロールすることができる。
請求項7のように、該インナーパネルの放射方向先端側をエアバッグの側部付近に連結した場合には、エアバッグの側部付近がこのインナーパネルによってエアバッグ中央側に繋ぎ留められ、これにより該エアバッグの膨張時の側方への膨出量が規制される。
この請求項7の態様にあっては、放射方向室を構成するインナーパネルがエアバッグの側方への膨出量の規制部材を兼ねているため、エアバッグの側方への膨出量を規制するための専用部材を別に設ける必要がなく、エアバッグの縫製工程の簡易化や部材コストの低減等を図ることが可能である。
なお、この場合、インナーパネルの放射方向先端側は、直接的にエアバッグの側部付近に連結されてもよく、請求項8のように吊紐部材を介して連結されてもよい。
請求項8のように、該インナーパネルの放射方向先端側を、エアバッグの側部に対し吊紐部材を介して連結した場合には、この吊紐部材の長さを適宜設定することにより、エアバッグの膨張時の側方への膨出量を容易にコントロールすることが可能である。
請求項9の態様にあっては、インフレータからのガスが放射方向室の中央部に導入され、該放射方向室の先端側からエアバッグ内に流出することにより、エアバッグ全体が膨張する。そのため、エアバッグ膨張時には、該放射方向室がきわめて早期にエアバッグ放射方向に膨張展開する。また、この膨張した放射方向室が乗員を受け止めた場合、該放射方向室内のガスが該放射方向室の先端側からエアバッグ内に流出することにより、乗員に加えられる衝撃を十分に吸収することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図は第1の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図、第2図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図、第3図はこのエアバッグの平面図、第4図はこのエアバッグの作用を説明する断面図である。なお、第4図(a)はエアバッグがフルに膨張する前に乗員を受け止めた瞬間ないし直後の状態を示し、第4図(b)はそれよりも若干後の状態を示している。
この実施の形態では、エアバッグ10は、車両の運転席用エアバッグである。
このエアバッグ10は、乗員対向面を構成するフロントパネル12と、該乗員対向面と反対側の外面(リア面)を構成するリアパネル14と、該エアバッグ10の内部を区画する第1インナーパネル22A、第2インナーパネル22B及び第3インナーパネル22C等を備えている。
該フロントパネル12、リアパネル14、第2インナーパネル22B及び第3インナーパネル22Cはそれぞれ円形の織布よりなる。
該フロントパネル12とリアパネル14とは略同一直径のものであり、それらの外周縁部同士がシーム15によって縫合されることにより、袋体状とされている。該シーム15は、フロントパネル12及びリアパネル14の外周に沿って円環状に周設されている。該シーム15は縫糸等よりなるが、これに限定されない。
リアパネル14には、インフレータ用開口16とベントホール18とが設けられている。該開口16はリアパネル14の中央に配置されている。この開口16の周囲にはボルト挿通孔20が設けられている。
フロントパネル12の内面(エアバッグ内側面)に沿って前記第1インナーパネル22Aが配置されている。該第1インナーパネル22Aは、この実施の形態では、該フロントパネル12よりも小径の中央部22aと、該中央部22aの外周縁部から放射方向へ舌片状に延出した複数(この実施の形態では6個)の放射方向部22bと、該中央部22aの中央に設けられた第1連通孔22cと、各放射方向部22bの先端側に設けられた第2連通孔22dとを有している。該放射方向部22bは、中央部22aの周方向に等間隔に配設されている。この第1インナーパネル22Aも、他のパネルと同様の材質の織布よりなる。
この第1インナーパネル22Aは、中央部22aがフロントパネル12と同心状となるように該フロントパネル12の内面に重ね合わされ、その輪郭に沿って、該中央部22a及び各放射方向部22bの外縁部が一続きにシーム23A(第1図。第3図では略。)によって該フロントパネル12に縫着されている。この第1インナーパネル22Aと該フロントパネル12との間に放射方向室1が形成されている。
この放射方向室1は、第3図の通り、フロントパネル12の中央に配置された中央セル1aと、この中央セル1aからフロントパネル12の内面に沿ってエアバッグ放射方向に延在する複数(この実施の形態では6個)の放射方向セル1bとを有している。該中央セル1aは第1インナーパネル22Aの中央部22aとフロントパネル12との間であり、各放射方向セル1bは、各放射方向部22bとフロントパネルとの間である。該中央セル1aと各放射方向セル1bとは相互に連通している。
ただし、該第1インナーパネル22A(放射方向室1)の構成はこれに限定されるものではない。例えば、放射方向部22b(放射方向セル1b)は6個より多くても少なくてもよい。全ての放射方向部22b(放射方向セル1b)に第2連通孔22dが設けられてもよく、第2連通孔22dが設けられていない放射方向部22b(放射方向セル1b)が存在していてもよい。
この実施の形態では、中央部22a(中央セル1a)から各放射方向部22b(放射方向セル1b)の先端までの長さはフロントパネル12の半径よりも若干小さいものとなっているが、これを延長して、各放射方向部22b(放射方向セル1b)がリアパネル14側まで延在するよう構成してもよい。
この第1インナーパネル22Aとリアパネル14との間に前記第2及び第3インナーパネル22B,22Cが設けられている。
これらの第2及び第3インナーパネル22B,22Cはフロントパネル12及びリアパネル14と同心状に配置され、各々の外周縁部同士がシーム23Bによって縫合されている。該第2インナーパネル22Bの中央には、前記第1連通孔22cと略同一直径の連通孔22eが設けられ、これらの連通孔22c,22eの周縁部同士がシーム23Cにより縫合されている。
第3インナーパネル22Cの中央には、リアパネル14のインフレータ用開口16と略同一直径であり、且つ該開口16と同心状に配置されるインフレータ用開口24が設けられている。また、この開口24の周囲には、前記ボルト挿通孔20と重なるボルト挿通孔26が設けられている。
この第3インナーパネル22Cの該インフレータ用開口24の周縁部がリアパネル14のインフレータ用開口16の周縁部と重ね合わされ、リテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に重ね合わされる。そして、ボルト挿通孔26,20を通して各インフレータ用開口24,16の周縁部がリテーナ30に固定される。
これにより、第3インナーパネル22Cのインフレータ用開口24の周縁部がリアパネル14のインフレータ用開口16の周縁部に連なり、第2及び第3インナーパネル22B,22Cの外周縁部同士が連なり、第2インナーパネル22B及び第1インナーパネル22Aの連通孔22e,22cの周縁部同士が連なり、該第1インナーパネル22Aの外縁部がフロントパネル12に連なったものとなる。
この第2及び第3インナーパネル22B,22Cより、エアバッグ10の内部が、第1インナーパネル22Aとリアパネル14との間において、エアバッグ中央の中央室2と、該中央室2を取り囲む外周室3とに区画されている。該中央室2はインナーパネル22B,22Cの内側である。
該中央室2は第1連通孔22e,22cを介して放射方向室1に連通し、該放射方向室1と外周室3とが第2連通孔22dを介して連通している。
なお、この実施の形態では、(放射方向室1の容積)<(中央室2の容積)<(外周室3の容積)となっている。
このエアバッグ10を取付けるためのリテーナ30には、中央にインフレータ取付口32が設けられ、その周囲にボルト挿通孔34が設けられている。
インフレータ36は略円柱形状のものであり、その筒軸方向の先端側の側周面にガス噴出口36aが設けられている。この実施の形態では、該ガス噴出口36aは、インフレータ36の周方向に等間隔にて4個設けられている。インフレータ36は、これらのガス噴出口36aから放射方向にガスを噴出するよう構成されている。このインフレータ36の筒軸方向の途中部分(該ガス噴出口36aよりも後端側)の側周面からは、インフレータ固定用のフランジ38が突設されている。該フランジ38には、ボルト挿通孔40が設けられている。このインフレータ36は、該先端側がインフレータ取付口32に嵌装される。
エアバッグ10をリテーナ30に取り付けるに当っては、リアパネル14及び第3インナーパネル22Cのインフレータ用開口16,24の周縁部を押えリング42により該インフレータ取付口32の周縁部に押え付ける。該インフレータ取付口32に嵌装されたインフレータ36の先端側は、該インフレータ用開口16,24を介して中央室2内に挿入される。
この際、押えリング42のスタッドボルト44をボルト挿通孔26,20,34,40に通し、その先端にナット46を締め込むことにより、第3インナーパネル22C、エアバッグ10及びインフレータ36をリテーナ30に固定する。そして、エアバッグ10を折り畳み、このエアバッグ10の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー48をリテーナ30に取り付けることにより、エアバッグ装置が構成される。このエアバッグ装置は、自動車のステアリングホイール50に設置される。
車両衝突時には、インフレータ36がガス噴出作動し、このインフレータ36からのガスによりエアバッグ10が膨張する。このエアバッグ10は、モジュールカバー48を押し開き、ステアリングホイール50の前面側(乗員側)に膨張展開して運転席乗員を保護する。
この場合、インフレータ36から中央室2内にガスが噴出し、まず該中央室2が膨張する。そして、この中央室2から第1連通孔22e,22cを介して放射方向室1の中央セル1a内にガスが導入され、次いで該中央セル1aから各放射方向セル1bにガスが流入することにより、該放射方向室1がフロントパネル1の内面に沿ってエアバッグ放射方向へ膨張する。その後、各放射方向セル1bの先端側から第2連通孔22dを介して外周室3内にガスが流出し、該外周室3が膨張する。
なお、該中央室2と放射方向室1との容積はエアバッグ10全体の容積に比べて小さなものとなっているので、該中央室2から放射方向室1へと速やかにガスが導入される。そのため、該放射方向室1はエアバッグ膨張開始後、速やかに高内圧となって素早くエアバッグ放射方向に展開する。これに伴い、乗員対向面たるフロントパネル12も速やかに広範囲に展開すると共に、略全体がこの膨張した放射方向室1によって支持されるようになる。
従って、第4図(a)のように、エアバッグ膨張開始後、外周室3がフルに膨張していない早い段階で乗員がエアバッグ10に突っ込んできた場合でも、フロントパネル12の広い範囲にわたってしっかりと乗員を受け止めることができる。また、この際、第4図(b)のように、各第2連通孔22dを介してこの放射方向室1から外周室3にガスが流出し、これにより、乗員に加えられる衝撃が十分に吸収される。
なお、この実施の形態では、フロントパネル12が第1〜第3インナーパネル22A,22B,22Cを介してリアパネル14側に連結されているので、エアバッグ10が膨張したときに該フロントパネル12が乗員側へ過度に張り出すことが防止される。
第5図は第2の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図であり、第6図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。
この実施の形態のエアバッグ10Aは、前述の第1〜第4図のエアバッグ10において、第2及び第3インナーパネル22B,22Cに、それぞれ、中央室2と外周室3とを連通する連通孔27,28を設けたものである。
なお、この実施の形態では、連通口28は、インフレータ用開口16,24を介して中央室2内に配置されるインフレータ36のガス噴出方向の延長線上、即ち該インフレータ36のガス噴出口36aと対峙する位置に形成されている。
この実施の形態では、連通口27,28は、それぞれ、エアバッグの周方向に等間隔にて2個設けられている。また、各連通口27,28同士は、エアバッグ10Aの中心に対し周方向の位相がずれている。
ただし、これらの連通口27,28の個数や配置はこれに限定されない。例えば、すべての連通口28がインフレータ36のガス噴出口36aに対峙してもよく、一部の連通口28がガス噴出口36aに対峙してもよい。ガス噴出口36aに対峙しない連通口28が存在してもよい。
この実施の形態では、放射方向室1と外周室3とを連通する第2連通孔22dの個数を第1〜第4図のエアバッグ10と比べて少なくしている。具体的には、この実施の形態の第1インナーパネル22Aは、第2連通孔22dを有した放射方向部22bと該第2連通孔22dを有していない放射方向部22bとが中央部22aの周方向に交互に配設されたものとなっている。
このエアバッグ10Aのその他の構成は、第1〜4図のエアバッグ10と同様となっており、第5,6図において第1〜4図と同一符号は同一部分を示している。
このエアバッグ10Aにあっても、前述の第1〜4図のエアバッグ10と同様に、インフレータ36が作動すると、このインフレータ36からのガスが中央室2から第1連通孔22c,22eを介して速やかに放射方向室1に導入され、該放射方向室1が早期のうちにエアバッグ放射方向に膨張展開して、乗員対向面たるフロントパネル12を広い範囲にわたって支持する。
また、この実施の形態では、第2及び第3インナーパネル22B,22Cの各連通孔27,28を介して、中央室2から一部のガスが放射方向室1を経由することなく外周室3に導入されるため、外周室3の膨張も早期化される。
特に、この実施の形態にあっては、連通口28がインフレータ36のガス噴出方向の延長線上に配置されているので、該インフレータ36からのガスは、該連通口28付近に向って直射状に噴出して該連通口28から外周室3へ流入するので、インフレータ36の噴出ガスが外周室3に直接的に流入するようになり、外周室3も極めて早期に膨張する。この結果、エアバッグ10A全体の膨張がきわめて迅速なものとなる。
第7図は第3の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図、第8図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。
この実施の形態のエアバッグ10Bは、乗員対向面と反対側の外面(リア面)を構成するリアパネル14の内面(エアバッグ内側面)に沿って且つエアバッグ放射方向に延在する放射方向室1Aが設けられたものである。
このエアバッグ10Bも、乗員対向面を構成するフロントパネル12と、前記リアパネル14と、該エアバッグ10Bの内部を区画する第1〜第3インナーパネル22A,22B,22C等を備えている。この実施の形態でも、該フロントパネル12、リアパネル14、第2インナーパネル22B及び第3インナーパネル22Cはそれぞれ円形のものであり、第1インナーパネル22Aは、該フロントパネル12及びリアパネル14よりも小径の中央部22aと、該中央部22aの外周縁部から放射方向へ舌片状に延出した複数(この実施の形態でも6個)の放射方向部22bとを有したものとなっている。
ただし、この実施の形態では、第1インナーパネル22Aはリアパネル14の内面に沿って配置され、第2及び第3インナーパネル22B,22Cは第1インナーパネル22Aとフロントパネル12との間に配置されている。該第2インナーパネル22Bは第1インナーパネル22A側であり、第3インナーパネル22Cはフロントパネル12側である。
該第1インナーパネル22Aは、中央部22aがリアパネル14と同心状となるように該リアパネル14の内面に重ね合わされ、該中央部22a及び各放射方向部22bの外縁部が一続きにシーム23Aによって該リアパネル14に縫着されている。これにより、該リアパネル14と第1インナーパネル22Aとの間に、該リアパネル14の中央に位置する中央セル1aと、該中央セル1aからリアパネル14の内面に沿ってエアバッグ放射方向に延在する複数(6個)の放射方向セル6bを有した放射方向室1Aが形成されている。この実施の形態でも、該中央部22aに第1連通孔22cが設けられ、各放射方向部22bの先端側には、該中央部22aの周方向に1個おきに、第2連通孔22dが設けられている。
なお、この実施の形態でもリアパネル14にベントホール18が設けられているが、このベントホール18は、リアパネル14のうち第1インナーパネル22Aと重ならない位置に配置されている。
第2及び第3インナーパネル22B,22Cは、該第1インナーパネル22Aとフロントパネル12との間において、該フロントパネル12及びリアパネル14と同心状に配置され、各々の外周縁部同士がシーム23Bによって縫合されている。この実施の形態でも、該第2インナーパネル22Bの中央には前記第1連通孔22cと略同一直径の連通孔22eが設けられており、これらの連通孔22c,22eの周縁部同士がシーム23Cにより縫合されている。
この実施の形態では、第3インナーパネル22Cの中央にはインフレータ用開口24及びボルト挿通孔26は設けられておらず、該第3インナーパネル22Cの中央部はシーム23Dによりフロントパネル12の中央部に縫着されている。
従って、このエアバッグ10Bは、第1インナーパネル22Aの外縁部がリアパネル14に連なり、該第1インナーパネル22A及び第2インナーパネル22Bの連通孔22c,22eの周縁部同士が連なり、該第2インナーパネル22B及び第3インナーパネル22Cの外縁部同士が連なり、該第3インナーパネル22Cの中央部がフロントパネル12の中央部に連なったものとなっている。
また、このエアバッグ10Bにおいては、該第2及び第3インナーパネル22B,22Cにより、該エアバッグ10Bの内部が第1インナーパネル22Aとフロントパネル12との間において中央室2と該中央室2を取り囲む外周室3とに区画されている。該中央室2はインナーパネル22B,22Cの内側である。該中央室2は第1連通孔22c,22eを介して放射方向室に連通し、外周室3は第2連通孔22dを介して放射方向室1に連通している。
なお、この実施の形態でも、該第2及び第3インナーパネル22B,22Cには、それぞれ、これらの中央室2と外周室3とを連通する連通孔27,28が設けられている。
この実施の形態でも(放射方向室1Aの容積)<(中央室2の容積)<(外周室3の容積)となっている。
このエアバッグ10Bにおいては、リアパネル14のインフレータ用開口16を介して放射方向室1の中央セル1a内にインフレータ36のガス噴出口36aが配置される。
このエアバッグ10Bは、リアパネル14の該インフレータ用開口24の周縁部がリテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に対し押えリング42により固定されることにより、該リテーナ30に取り付けられる。
このエアバッグ10Bのその他の構成は前述の実施の形態と同様である。
このエアバッグ10Bにあっては、インフレータ36から放射方向室1A内にガスが噴出する。そのため、該放射方向室1Aがきわめて早期のうちにリアパネル14の内面に沿ってエアバッグ放射方向に膨張展開する。次いで、該放射方向室1Aから第1連通孔22c,22eを介して中央室2内にガスが流入して該中央室2が膨張すると共に、各放射方向セル1bの先端側の第2連通孔22d及び各インナーパネル22B,22Cの連通孔27,28を介して該放射方向室1A及び中央室2から外周室3内にガスが流入して該外周室3が膨張する。
このエアバッグ10Bにあっても、エアバッグ膨張開始後、早期のうちに放射方向室1Aがエアバッグ放射方向に膨張展開し、乗員対向面たるフロントパネル12を広範囲に展開させると共に、該フロントパネル12の略全体をエアバッグ内部側から支持するようになる。そのため、膨張初期の段階においてエアバッグ10Bに乗員が突っ込んできても、フロントパネル12の略全体にわたってしっかりと乗員を受け止めることができる。
第9図は第4の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図であり、第10図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。
この実施の形態のエアバッグ10Cは、該エアバッグ10Cの乗員対向面を構成するフロントパネル12とリア面を構成するリアパネル14との間(即ちエアバッグ10Cの内部)に、エアバッグ放射方向に延在する放射方向室1Bが設けられたものである。
このエアバッグ10Cは、該フロントパネル12及びリアパネル14と、該エアバッグ10Cの内部に設けられた第1インナーパネル22D及び第2インナーパネル22Eとを備えている。この実施の形態でも、該フロントパネル12及びリアパネル14は円形のものとなっている。
この実施の形態の第1及び第2インナーパネル22D,22Eは、それぞれ、前述の各実施の形態のインナーパネル22Aと同様に、該フロントパネル12及びリアパネル14よりも小径の中央部22aと、該中央部22aの外周縁部から放射方向へ舌片状に延出した複数(この実施の形態でも6個)の放射方向部22bとを有したものとなっている。各放射方向部22bの先端側には連通孔22dが設けられている。なお、この実施の形態で双方のインナーパネル22D,22Eの各放射方向部22bに連通孔22dが設けられているが、一方の各放射方向部22bにのみ設けられてもよい。
これらの第1及び第2インナーパネル22D,22Eは、フロントパネル12とリアパネル14との間において、それぞれ中央部22aが該フロントパネル12及びリアパネル14と同心状となると共に、各々の放射方向部22b,22b同士が重なり合うように配置され、各々の輪郭に沿って外縁部同士がシーム23Eにより一続きに縫合されている。リアパネル14側の第2インナーパネル22Eの中央部22aには、リアパネル14の中央のインフレータ用開口16と同心状に配置されるインフレータ用開口22fが設けられ、この開口22fの周囲にはボルト挿通孔22gが設けられている。
この第2インナーパネル22Eの該インフレータ用開口22fの周縁部がリアパネル14のインフレータ用開口16の周縁部と重ね合わされ、リテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に重ね合わされる。そして、ボルト挿通孔22g,20を通して各インフレータ用開口22f,16の周縁部が該インフレータ取付口32の周縁部に固定される。
これにより、エアバッグ10Cの内部が、フロントパネル12とリアパネル14との間においてエアバッグ放射方向に延在する放射方向室1Bと、該放射方向室1Bを取り囲む残部室4とに区画されている。該放射方向室1Bはインナーパネル22E,22Dの内側であり、エアバッグ中央に位置した中央セル1aと、該中央セル1aからエアバッグ放射方向に延出した複数(6個)の放射方向セル1bとを有したものとなっている。該放射方向室1Bと残部室4とは、各放射方向セル1bの先端側において各連通孔22dを介して連通している。
この実施の形態でも、前記インフレータ用開口16,22fを介して該放射方向室1Bの中央セル1a内にインフレータ36のガス噴出口36aが配置される。
なお、この実施の形態では、(放射方向室1Bの容積)<(残部室4の容積)となっている。
このエアバッグ10Cのその他の構成は前述の実施の形態と同様である。
このエアバッグ10Cにあっても、インフレータ36から放射方向室1B内にガスが噴出する。そのため、該放射方向室1Bがきわめて早期のうちに、フロントパネル12とリアパネル14との間においてエアバッグ放射方向に膨張展開する。次いで、該放射方向室1Bの各放射方向セル22bの先端側から連通孔22dを介して残部室4内にガスが流入して該残部室4(エアバッグ10C全体)が膨張する。
このエアバッグ10Cにあっても、エアバッグ膨張開始後、早期のうちに放射方向室1Bがエアバッグ放射方向に膨張展開し、乗員対向面たるフロントパネル12を広範囲に展開させると共に、該フロントパネル12の略全体にわたってエアバッグ内部側から支持するようになる。そのため、膨張初期の段階においてエアバッグ10Cに乗員が突っ込んできても、フロントパネル12の広い範囲にわたってしっかりと乗員を受け止めることができる。
第11図は第5の実施の形態に係るエアバッグの平面図である。
この実施の形態のエアバッグ10Dは、前述の第1〜4図のエアバッグ10において、各放射方向セル1bの先端側の第2連通孔22dよりも若干中央セル1a側となる位置で第1インナーパネル22Aの放射方向部22bとフロントパネル12とをテアシーム60により縫合し、このテアシーム60が断裂するまでは該第2連通孔22d側へガスが流れないようにしたものである。なお、このテアシーム60は、所定以上の張力が作用すると断裂して該放射方向部22bとフロントパネル12との結合を解除するよう構成されている。
このエアバッグ10Dのその他の構成は第1〜4図のエアバッグ10と同様となっている。
このエアバッグ10Dにあっては、放射方向室1の膨張初期の段階においては、各放射方向セル1b内から第2連通孔22dを介してガスが流出しないため、放射方向室1がきわめて早期に高内圧となり、該放射方向室1のエアバッグ放射方向への膨張展開が一層素早いものとなる。そして、各放射方向セル1bが十分に膨張すると、テアシーム60が断裂して第2連通孔22dが開放し、該第2連通孔22dを介して各放射方向セル1bから外周室3へガスが流出するようになる。
なお、このテアシーム60の代わりに、低接着力の接着剤やシール材などの他の手段を用いて連通孔22dを閉鎖するようにしてもよい。
膨張初期の段階においては該連通孔22dを小開度とするか又は該連通孔22dの手前でガス流路を狭めてガスの流出を抑制しておき、放射方向室1が十分に膨張したときには連通孔22dを大開度とするか又は該ガス流路を拡げてこの抑制を解除するよう構成してもよい。
他の各図のエアバッグ10A〜10Cにおいても、このように膨張初期の段階においては連通孔22dからのガスの流出を規制するよう構成してもよい。
第12図は第6の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図であり、第13図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。
この実施の形態のエアバッグ10Eは、前述の第5,6図のエアバッグ10Aにおいて、各放射方向セル1bの先端側の第2連通孔22dを省略したものである。この実施の形態では、第2及び第3インナーパネル22B,22Cの各連通孔27,28を介して中央室2から外周室3へとガスが供給される。
このエアバッグ10Eのその他の構成は、第5,6図のエアバッグ10Aと同様である。
このエアバッグ10Eにあっても、第5,6図のエアバッグ10Aと同様に、インフレータ36が作動すると、まず中央室2が膨張し、この中央室2から、第1連通孔22c,22eを介して放射方向室1にガスが導入されると共に、各連通孔27,28を介して外周室3へもガスが導入され、これによりエアバッグ10E全体が素早く膨張する。
このエアバッグ10Eにあっては、放射方向室1の各放射方向セル1bから外周室3へガスが流出しないため、膨張した放射方向室1の内圧が比較的長時間にわたって高目に維持される。
なお、前述の第7,8図のエアバッグ10B及び第9,10図のエアバッグ10Cにあっても、各放射方向セル1bの先端側の第2連通孔22dを省略した構成としてもよい。
ただし、第9,10図のエアバッグ10Cにおいて該第2連通孔22dを省略する場合には、残部室4への他のガス導入手段を設ける。このガス導入手段としては、例えば、第2インナーパネル22Eとリアパネル14との間に、第5,6図のエアバッグ10Aにおける連通孔27,28付き中央室2の如き室を介在させ、この室から放射方向室1Bと残部室4とにそれぞれガスを導入するよう構成したり、該第2インナーパネル22Eのインフレータ用開口22fの周囲に、前記連通孔28の如きガス導入口を設けることなどが挙げられるが、これに限定されない。
第14図は第7の実施の形態に係るエアバッグの平面図である。
このエアバッグ10Fは、前述の第12,13図のエアバッグ10Eにおいて、中央セル1aと各放射方向セル1bとの間に狭幅部62を設けたものである。この実施の形態でも、第2及び第3インナーパネル22B,22Cの各連通孔27,28を介して中央室2から外周室3へとガスが供給される。(なお、インナーパネル22B,22C、各連通孔27,28、中央室2及び外周室3は、第14図では図示略。第12,13図参照。)
このエアバッグ10Fのその他の構成は、第12,13図のエアバッグ10Eと同様である。
このエアバッグ10Fにあっては、該狭幅部62により、中央セル1aから各放射方向セル1bに流入したガスの該中央セル1aへの逆流が規制されるため、各放射方向セル1bが膨張した後、さらに長時間にわたって各放射方向セル1bの内圧が高目に維持される。
なお、一部の放射方向セル1bに狭幅部62を設け、残りの放射方向セル1bの先端側に連通孔22dを設けた構成としてもよい。
この狭幅部62の代わりに、逆止弁等を設けて各放射方向セル1bから中央セル1aへのガスの逆流を規制するようにしてもよい。
もちろん、他の各図のエアバッグ10,10B〜10Dにおいても、各放射方向セル1bにこのようなガスの逆流を規制する狭幅部62や逆止弁等を設けてもよい。
本発明においては、放射方向室は、前述の第1〜14図の形状に限定されるものではない。
例えば、第15図のエアバッグ10Gにおいては、放射方向室1Cは、該エアバッグ10Gの中央に配置される中央セル1aと、該中央セル1aからエアバッグ放射方向であって直交4方向に延出する4個の放射方向セル1bと、該中央セル1aを方形に取り囲むように延設された方形延在セル1cとを有している。該方形延在セル1cは、その4辺がそれぞれ各放射方向セル1bの途中部分を該放射方向セル1bの延在方向と直交方向に横切るようにして延設されており、この方形延在セル1cを介して各放射方向セル1b同士が連通している。
このエアバッグ10Gにあっては、放射方向セル1b同士が方形延在セル1cを介して連通しているので、放射方向室1C全体が略等内圧に膨張するようになる。また、膨張した方形延在セル1cが放射方向セル1b同士の間に介在することにより、膨張した放射方向室1C全体が固くなり、よりしっかりと乗員を受け止めることが可能となる。
第16図は第9の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図であり、第17図はこのエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。
この実施の形態のエアバッグ10Hは、前述の第9,10図の実施の形態のエアバッグ10Cにおいて、放射方向室1Bの一部の放射方向セル1bを乗員側に折り曲げて乗員側突出セル1d(第6図では1b(1d)と表記)とし、各乗員側突出セル1dの先端部をフロントパネル12の中央付近に連結した構成となっている。
詳しくは、この実施の形態では、該放射方向室1Bの6個の放射方向セル1bのうち、略相反する方向へ延出した2個の放射方向セル1b,1bがそれぞれ乗員側に折り曲げられて乗員側突出セル1d,1dとされており、これらの先端部が、それぞれ、フロントパネル12の中央付近にシーム23Fにより縫い付けられている。
このシーム23Fによる各乗員側突出セル1dのフロントパネル12に対する縫着位置が、第17図において二点鎖線Sにより示されている。図示の通り、これらの縫着位置Sは、フロントパネル12の中央を挟んで所定距離離隔している。ただし、フロントパネル12に対する各乗員側突出セル1dの縫着位置はこれに限定されるものではなく、例えば、フロントパネル12の中央の略同じ位置に双方の乗員側突出セル1dが縫着されてもよい。
なお、この実施の形態では、これらの乗員側突出セル1dの外殻を構成する第1及び第2インナーパネル22D,22Eの各放射方向部22bの先端側を若干延長するようにして、各乗員側突出セル1dをフロントパネル12に連結するための連結片22hが突設されている。この連結片22hがシーム23Fによりフロントパネル12に縫着されている。
この実施の形態では、各乗員側突出セル1dの外殻を構成する双方の放射方向部22bから連結片22hが突設されており、これらの連結片22h,22h同士を2枚重ね状にしてシーム23Fによりフロントパネル12に縫着している。ただし、一方の放射方向部22bのみから連結片22hが突設されていてもよい。あるいは、連結片22hを別体に設けて各乗員側突出セル1dの先端部に取り付けるようにしてもよい。
このエアバッグ10Hのその他の構成は、第9,10図のエアバッグ10Cと同様である。また、このエアバッグ10Hを備えたエアバッグ装置の構成も、エアバッグ10Cを備えたエアバッグ装置と同様である。第16,17図において、第9,10図と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態でも、第2インナーパネル22Eのインフレータ用開口22fの周縁部がリアパネル14のインフレータ用開口16の周縁部と重ね合わされ、リテーナ30のインフレータ取付口32の周縁部に重ね合わされる。そして、押えリング42により、各インフレータ用開口22f,16の周縁部が該インフレータ取付口32の周縁部に固定される。
これにより、エアバッグ10Hの内部が、フロントパネル12とリヤパネル14との間においてエアバッグ放射方向に延在する放射方向室1Bと、該放射方向室1Bを取り囲む残部室4とに区画される。また、フロントパネル12の中央付近が、放射方向室1Bを構成するインナーパネル22D,22Eを介してリアパネル14の中央付近に連なった状態となる。
このエアバッグ10Hが膨張した場合、インナーパネル22D,22Eによってフロントパネル12がリアパネル14側に繋ぎ留められるため、該エアバッグ10Hの膨張時の厚み(フロントパネル12の乗員側への膨出量)が規制される。
このエアバッグ10Hにあっては、放射方向室1Bを構成するインナーパネル22D,22Eが該エアバッグ10Hの膨張時の厚みの規制部材を兼ねているため、エアバッグ10Hの膨張時の厚みを規制するための専用部材を別に設ける必要がなく、エアバッグ10Hの縫製工程の簡易化や部材コストの低減等を図ることが可能である。
この実施の形態では、放射方向室1Bの一部の放射方向セル1bを乗員側へ折り曲げて乗員側突出セル1dとし、これらの先端部をフロントパネル12に連結しているので、この乗員側突出セル1dの中央セル1aからの延出長さを適宜設定することにより、該エアバッグ10Hの膨張時の厚み(フロントパネル12の乗員側への膨出量)をコントロールすることができる。
なお、この実施の形態では、放射方向室1Bの6個の放射方向セル1bのうち2個が乗員側へ折り曲げられてフロントパネル12に連結されている(即ち乗員側突出セル1dとされている)が、残り4個の放射方向セル1bはフリーとなっているので、このフリーな放射方向セル1bが放射方向に膨張することにより、エアバッグ10Hの該放射方向への展開が促進される。
乗員側に折り曲げられてフロントパネル12に連結される(即ち乗員側突出セル1dとされる)放射方向セル1bの個数に特に制限はなく、放射方向セル1bを1個だけ、もしくは3個以上乗員側へ折り曲げてフロントパネル12に連結してもよい。当然ながら、放射方向セル1bの総数は6個に限定されるものではなく、6個より多くても少なくてもよい。
この実施の形態では、各乗員側突出セル1dの先端部をフロントパネル12に対し直接的に連結しているが、テザー等の吊紐部材を介して連結してもよい。第18図は、このように構成された、第10の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。
この実施の形態のエアバッグ10Jは、前述の第16,17図の実施の形態のエアバッグ10Hにおいて、各乗員側突出セル1dの先端部を、それぞれ、吊紐部材としてのテザー70によりフロントパネル12の中央付近に連結した構成となっている。
この実施の形態では、該テザー70は、各乗員側突出セル1dの外面の一半側を構成する第1インナーパネル22Dの放射方向部22bと一連一体に設けられており、該放射方向部22bの先端から、該放射方向部22bの延長方向に所定長さ延出している。ただし、他半側の第2インナーパネル22Eの放射方向部22bからテザー70を延出させてもよく、双方のインナーパネル22D,22Eの放射方向部22b,22bからそれぞれテザー70を延出させ、これらを2枚重ね状にして使用してもよい。あるいは、テザー70をこれらのパネル22D,22Eとは別体に構成し、縫着等により乗員側突出セル1dの先端に連結してもよい。
各乗員側突出セル1dから延出したテザー70の先端側は、シーム23Fによりフロントパネル12に縫着されている。各テザー70の縫着位置は、第16,17図のエアバッグ10Hにおける各乗員側突出セル1dのフロントパネル12に対する縫着位置Sと同様となっている。
このエアバッグ10Jのその他の構成は、前述の第16,17図のエアバッグ10Hと同様であり、第18図において第16,17図と同一符号は同一部分を示している。
このエアバッグ10Jにあっては、各テザー70の長さを適宜設定することにより、該エアバッグ10Jの膨張時の厚み(フロントパネル12の乗員側への膨出量)を容易にコントロールすることができる。
第19図は第11の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。
この実施の形態のエアバッグ10Kは、前述の第9,10図の実施の形態のエアバッグ10Cにおいて、放射方向室1Bの各放射方向セル1bの先端部を、該エアバッグ10Kの側周部(フロントパネル12及びリアパネル14の周縁部付近)に対し、周方向に略等間隔に連結した構成となっている。
詳しくは、この実施の形態では、各放射方向セル1bの外殻を構成する第1及び第2インナーパネル22D,22Eの各放射方向部22bの先端側を若干延長するようにして、各放射方向セル1bをエアバッグ10Kの側部に連結するための連結片22hが突設されている。この実施の形態では、該連結片22hが、フロントパネル12とリアパネル14の周縁部同士の縫合に際し、シーム15によりこれらと一体に縫合されている。
ただし、該連結片22hのエアバッグ側部への連結(縫着)方法はこれに限定されるものではなく、シーム15によるフロントパネル12とリアパネル14との縫合部(各パネル12,14の周縁部)以外の箇所、例えば該フロントパネル12又はリアパネル14の周縁部よりも若干中央に寄った位置などに、各放射方向部1bの連結片22hが縫着されてもよい。
このエアバッグ10Kのその他の構成は、第9,10図のエアバッグ10Cと同様であり、第19図において、第9,10図と同一符号は同一部分を示している。
このエアバッグ10Kが膨張した場合、放射方向室1Bの各放射方向セル1bによって該エアバッグ10Kの側周部がエアバッグ中央側に繋ぎ留められるため、このエアバッグ10Kの膨張時の側方(放射方向)への膨出量を規制することができる。
このエアバッグ10Kにあっては、放射方向室を構成するインナーパネル22D,22Eがエアバッグ10Kの側方への膨出量の規制部材を兼ねているため、エアバッグ10Kの側方への膨出量を規制するための専用部材を別に設ける必要がなく、エアバッグ10Kの縫製工程の簡易化や部材コストの低減等を図ることが可能である。
この実施の形態では、放射方向室1Bの各放射方向セル1bの先端部をエアバッグ10Kの側周部に連結しているので、この放射方向セル1bの中央セル1aからの延出長さを適宜設定することにより、該エアバッグ10Kの膨張時の側方への膨出量をコントロールすることができる。
なお、この実施の形態では各放射方向セル1bの先端部をエアバッグ10Kの側周部に直接的に連結しているが、テザー等の吊紐部材を介して連結してもよい。このように構成した場合、各吊紐部材の長さを適宜設定することにより、エアバッグ10Kの膨張時の側方への膨出量を容易にコントロールすることができる。
上記の各実施の形態はいずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図示はしないが、上記の第9,10図、第16,17図、第18図、第19図の各実施の形態においても、第2インナーパネル22Eのうちインフレータ36の近傍領域に、放射方向室1B内と残部室4とを連通する連通孔を設け、この連通孔を介して、インフレータ36作動後に該インフレータ36から略直接的に残部室4内にガスが供給されうるよう構成してもよい。
第1の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図1のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 図1のエアバッグの平面図である。 図1のエアバッグの作用を説明する断面図である。 第2の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図5のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 第3の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図7のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 第4の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図9のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 第5の実施の形態に係るエアバッグの平面図である。 第6の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図12のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 第7の実施の形態に係るエアバッグの平面図である。 第8の実施の形態に係るエアバッグの平面図である。 第9の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 図16のエアバッグ及びエアバッグ装置の分解斜視図である。 第10の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。 第11の実施の形態に係るエアバッグ及びエアバッグ装置の断面図である。
符号の説明
1,1A,1B,1C 放射方向室
1b 放射方向セル
1c 乗員側突出セル
2 中央室
3 外周室
4 残部室
10,10A〜10H,10J,10K エアバッグ
12 フロントパネル
14 リアパネル
16,24 インフレータ用開口
18 ベントホール
22A 第1インナーパネル
22B 第2インナーパネル
22C 第3インナーパネル
22D 第1インナーパネル
22E 第2インナーパネル
22h 連結片
27,28 連通口
30 リテーナ
32 インフレータ取付口
36 インフレータ
70 テザー(吊紐部材)

Claims (10)

  1. インフレータからのガスによって膨張するエアバッグであって、
    乗員対向面と、それと反対側のリア面とを有するエアバッグにおいて、
    該乗員対向面の内面に沿って且つエアバッグ放射方向に延在する放射方向室が設けられており、
    エアバッグ膨張時には、インフレータからのガスの少なくとも一部が該放射方向室に導入されるよう構成されていることを特徴とするエアバッグ。
  2. インフレータからのガスによって膨張するエアバッグであって、
    乗員対向面と、それと反対側のリア面とを有するエアバッグにおいて、
    該リア面の内面に沿って且つエアバッグ放射方向に延在する放射方向室が設けられており、
    エアバッグ膨張時には、インフレータからのガスの少なくとも一部が該放射方向室に導入されるよう構成されていることを特徴とするエアバッグ。
  3. インフレータからのガスによって膨張するエアバッグであって、
    乗員対向面と、それと反対側のリア面とを有するエアバッグにおいて、
    該乗員対向面とリア面との間においてエアバッグ放射方向に延在する放射方向室が設けられており、
    エアバッグ膨張時には、インフレータからのガスの少なくとも一部が該放射方向室に導入されるよう構成されていることを特徴とするエアバッグ。
  4. 請求項3において、該放射方向室は、乗員側のインナーパネルとリア側のインナーパネルとによって囲まれて形成されていることを特徴とするエアバッグ。
  5. 請求項4において、該乗員側のインナーパネルが前記乗員対向面の中央付近に連結され、リア側のインナーパネルが、前記リア面に連結されるか又は該リア面と共にエアバッグ装置のリテーナに取り付け可能となっていることを特徴とするエアバッグ。
  6. 請求項5において、該乗員側のインナーパネルは、吊紐部材を介して乗員対向面に連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  7. 請求項4において、前記乗員側及び/又はリア側のインナーパネルの放射方向先端側が、エアバッグの側部付近に連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  8. 請求項7において、該乗員側及び/又はリア側のインナーパネルは、吊紐部材を介してエアバッグの側部に連結されていることを特徴とするエアバッグ。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、インフレータからのガスが該放射方向室の中央部に導入され、該放射方向室の放射方向先端側からエアバッグ内に流出することによりエアバッグが膨張するよう構成されていることを特徴とするエアバッグ。
  10. エアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータとを備えたエアバッグ装置において、
    該エアバッグは請求項1ないし9のいずれか1項に記載のエアバッグであることを特徴とするエアバッグ装置。
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