JP2006268885A - 給油入金精算装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現金の投入により増加した残金にて給油可能な油量を逐次確認できるようにすること。
【解決手段】給油に利用可能な残金データを書き換え記録可能とされた記憶媒体50が挿入可能とされたリーダライタ25と、貨幣投入口11と、投入貨幣の識別を行う貨幣識別部27と、前記記憶媒体から読み出した残金データから特定される残金と、前記貨幣投入口11からの投入金額との合計金額を表示する金額表示部13と、該合計金額にて給油可能な油量を表示する給油可能油量表示部15と、決定操作の受付け以前は、前記貨幣識別部にて識別した貨幣の金額を前記金額表示部の金額表示に加算更新し、該新たな合計金額の給油可能油量に前記給油可能油量表示部の表示更新する一方、利用者からの決定操作後は、新たな貨幣の投入を受け付けないように制御するとともに、給油量に相当する金額を前記合計金額から減額して新たな残額を算出し、該新たな残額を特定可能な有価価値情報を前記記憶媒体に更新、記録して利用者に返却する制御部45と、を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ガソリンスタンド等の給油施設に設置され、記録媒体であるカード等を用いて給油に基づく料金の精算を行う給油入金精算装置に関する。
近年、ガソリンスタンド等の給油施設においては、その省力化およびセルフ給油への移行に伴い、正確でしかも迅速な精算を行うために、プリペイドカードやリライトカード等の残金データ等の有価価値情報が記録可能な記録媒体を用い、該記録媒体に記録されている前記有価価値情報を用いて給油した料金の精算処理を行う給油精算装置が使用されるようになってきている。
これら従来の給油精算装置においては、予め定められた給油可能金額が記録されたプリペイドカ−ド等を用いるものが多く使用されており、これらプリペイドカ−ドでは、給油に供されなかった残額が新たな残存有価価値情報として記録されて利用者に返却されることがなされている。
これら残額は、各利用状況によって様々な残額が存在することから、利用者が該プリペイドカ−ドに記録された残額においてどの位の量の給油が実施できるのかを、該プリペイドカ−ドを用いた給油前に表示するものがあった。
一方、これらプリペイドカ−ドにおいて前記残存有価価値情報が「0」となった使用済カ−ドは、該使用済カ−ドに不正な情報を記録して再度使用可能とする等の不正を防止する目的等から、これら使用済カードを使用不可とするとともに該使用済カ−ドを利用者に返却せずに回収すること等がなされており、該プリペイドカ−ドの発行コストが高いものとなってしまうことから、これら前記プリペイドカ−ドを用いた精算方法の普及における大きな問題点となっていた。
このため、これら記録媒体の発行コストを低減させる手法として、前記記録媒体の残金に追加入金を実施して残金を再度増加させることを可能とすることで、同一の記録媒体を長く使用できるようにした追加入金可能な給油精算装置である給油入金精算装置が多く検討されるようになってきているが、これらの給油入金精算装置では、その使用状況として、所望の給油量に対して不足している金額を前記のように追加入金する場合が多いが、これら追加入金を行う金額を適宜最小限とするには、該追加入金の実施により増加した残金にて給油可能な油量を逐次確認できるようにすることが好ましいが、これら増加した残金にて給油可能な油量を確認できる給油入金精算装置は存在せず、利用者にとって不便なものであった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、現金の投入により増加した残金にて給油可能な油量を逐次確認できる給油入金精算装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の給油入金精算装置は、
少なくとも給油に利用可能な残金を特定可能な有価価値情報(残金データ)が記録されるとともに該有価価値情報を書き換え記録可能とされた記録媒体(リライトカード50)が挿入可能とされ、前記有価価値情報の読み出し並びに書き換えを行うリーダライタ25と、
貨幣を投入する貨幣投入口(紙幣投入口11)と、
該貨幣投入口に連設されて投入される貨幣の識別を行う貨幣識別部(紙幣識別ユニット27)と、
前記リーダライタ25に挿入された記録媒体から読み出した前記有価価値情報から特定される残金と、前記貨幣投入口から投入されて前記貨幣識別部にて識別された貨幣の投入金額との合計金額を表示する金額表示部(金額表示部13)と、
前記金額表示部に表示された合計金額にて給油可能な油量を表示する給油可能油量表示部15と、
利用者からの決定操作(決定スイッチ12fの操作)の受付け以前において、前記貨幣識別部にて前記貨幣投入口から投入された貨幣を識別したときには、該識別した貨幣の金額を加算した新たな合計金額に前記金額表示部の金額表示を更新し、該新たな合計金額にて給油可能な油量に前記給油可能油量表示部の油量を更新する追加入金処理を実施する一方、利用者からの決定操作の受付け以降においては、前記貨幣投入口からの新たな貨幣の投入を受け付けないように制御するとともに、給油された給油量に相当する金額を前記金額表示部に表示されている合計金額から減額して新たな残額を算出し、該算出した新たな残額を特定可能な有価価値情報を前記記録媒体に更新、記録して利用者に返却する精算処理を行う制御部(マイクロコンピュータ(MPU)45)と、
を有することを特徴としている。
この特徴によれば、前記給油可能油量が表示される給油可能油量表示部15を設けることにより、利用者は追加入金の実施により増加した残金にて給油可能な油量を逐次確認できるようになる。
本発明の請求項2に記載の給油入金精算装置は、請求項1に記載の給油入金精算装置であって、
新たに発行する記録媒体(リライトカード50)を貯留する記録媒体貯留部(カード貯溜部34)を有し、
前記制御部(マイクロコンピュータ(MPU)45)は、前記リーダライタ25に前記記録媒体が挿入中でないときに前記貨幣投入口(紙幣投入口11)から貨幣が投入されたときには、前記金額表示部(金額表示部13)に該投入金額を表示するとともに前記給油可能油量表示部15に該投入金額にて給油可能な油量を表示して該油量の範囲内での給油を可能とし、前記金額表示部に表示されている合計金額から給油された給油量に相当する金額を減額した残額が存在するときには、該残額を特定可能な有価価値情報(残金データ)を前記記録媒体貯留部に貯留している記録媒体に記録して、利用者に発行する制御を実施することを特徴としている。
この特徴によれば、残額、具体的には釣銭となる細かな残金が記録媒体に記録されて利用者に発行されるようになるので、硬貨の返却や釣銭の用意の必要がないことから、これら釣銭返却等を行うための比較的高価な釣銭返却装置等を有する必要がなく、給油精算装置を安価にて構成することができる。
本発明の請求項3に記載の給油入金精算装置は、請求項1または2に記載の給油入金精算装置であって、
前記貨幣識別部(紙幣識別ユニット27)は、貨幣として紙幣のみを受付けることを特徴としている。
この特徴によれば、投入可能な貨幣を紙幣のみとすることにより、硬貨を識別するための比較的高価な硬貨識別計数ユニット等を有する必要がなく、給油精算装置を安価にて構成することができる。
本発明の請求項4に記載の給油入金精算装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の給油入金精算装置であって、
利用者が選択操作可能な複数の各油種に対応する油種選択部(油種選択スイッチ12a〜12d)を有し、該選択された各油種毎に予め設定されている単価に基づく給油可能油量が前記給油可能油量表示部15に表示されることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の油種に共通して給油入金精算装置を設置できるようになるため、これら給油入金精算装置の設置コストを低減することができる。
本発明の請求項5に記載の給油入金精算装置は、請求項4に記載の給油入金精算装置であって、
前記制御部(マイクロコンピュータ(MPU)45)は、前記油種選択部(油種選択スイッチ12a〜12d)にて選択されて給油を実施した油種を特定可能な油種データを、前記返却若しくは発行する記録媒体(リライトカード50)に記録するとともに、前記リーダライタに挿入された記録媒体から読み出した油種データから特定される油種を、該挿入された記録媒体から読み出した前記有価価値情報(残金データ)から特定される残金を用いた給油の対象油種として選択する制御を行うことを特徴としている。
この特徴によれば、給油に際して、前回において給油した油種が自動的に選択されるようになるので、給油する油種の間違い等を低減できるとともに、前回と同一の油種を給油する場合には、これら同一の油種を選択する油種選択の操作を簡略化することができ、利用者の利便性を向上できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の給油入金精算装置を適用した本実施例の給油装置を示す外観正面図、図2は、本発明の給油入金精算装置を示す拡大正面図であり、図3は、本実施例の給油入金精算装置の構成を示す側断面図であり、図4は、本実施例の給油装置の給油ノズル部を示す外観斜視図であり、図5は、本実施例の給油装置の構成を示すブロック図であり、図6(a),(b)は、本実施例に用いた記録媒体であるリライトカ−ドを示す図であり、図7は、本実施例における給油可能油量の算出処理の内容を示すフロ−図である。
本実施例の給油装置1は、図1に示されるような外観を有し、ほぼ一般的な給油装置と同様の外観とされており、主に給油ポンプ7a、7b、7cおよび計量器8a、8b、8cと複数の給油ノズル4a、4b、4c等を備える本体部2と、前記計量器8a、8b、8cにより計量された各油種の油量を表示する計量表示部8と本発明の給油入金精算装置3とからなる操作部より構成されている。
本実施例の給油装置1を構成する前記本体部2の構成は、図1および図4に示すようになっており、各油種、本実施例では軽油、ハイオクガソリン、レギュラーガソリン(本実施例ではプレミアムは未使用)の3種の給油ノズル4a、4b、4cがノズルホルダー6a、6b、6cに格納されて設けられており、各給油ノズル4a、4b、4cは、これら各ノズルホルダー6a〜6cに設けられた各給油ノズル4a〜4cの取り出しを不可とするロック装置22a〜22cにより、不必要に給油ノズル4a〜4cが取り出せないようになっており、各ノズルホルダー6a〜6cの内部には、各給油ノズル4a〜4cの有無を検出する検出装置23a〜23cが配置され、これら各ノズルホルダー6a〜6cの各上部位置には、その給油ノズルが給油可能であることを示す表示部としての動作ランプ24a〜24cが設けられている。
これら前記ロック装置22a〜22cは、図4および図5に示すように電磁マグネットにより進退自在とされたロッド22’が、給油ノズル4のトリガー部の穴部に係合するようになっており、これらロック装置22a〜22cは、前記各動作ランプ24a〜24cを駆動する信号線に接続されて、動作ランプ24a〜24cと連動して動作し、選択された所定の給油ノズルのみが取り出し可能となるようにされている。
これら各ロック装置22a〜22cおよび前記各油種の給油ポンプ7a〜7cの各動作は、前記給油入金精算装置3により制御されている。
この本実施例の給油入金精算装置3は、図2に示すように、その前面の開閉可能とされた前面パネル9に、貨幣である紙幣を投入可能とされた紙幣投入口11と、残存有価価値情報である残金データが書き換え可能に記憶されたリライトカード50を発行または挿入可能とされたカード発行挿入口10と、前記カード発行挿入口10より投入された紙幣の合計金額(総金額または税引き金額)を逐次表示する金額表示部13と、利用者が選択操作可能とされた油種選択スイッチ12a〜12dと、該油種選択スイッチ12a〜12d(但し、本実施例では12dのプレミアムは未使用)にて選択された油種の1リッタ−当りの単価が表示される単価表示部14と、前記金額表示部13において表示される金額(リライトカ−ド挿入時に現金を投入した場合には、リライトカ−ドの残金と投入金額との合計金額)に基づき、前記選択した油種において給油可能な油量が表示される給油可能油量表示部15と、前記金額表示部13の表示内容を通常表示と税引き金額とで切り換えを行う表示切換スイッチ12eと、該表示切換スイッチ12eに基づき現在金額表示部13に表示されている内容が通常表示であるか税引き金額のかを示すインジケ−タ46a、46bと、給油開始時に利用者により操作され、前記選択された油種ノズルのロック解除がなされるとともに、投入された紙幣の残金額への入金が確定されてそれ以降の紙幣投入の受け付けがなされなくなる決定スイッチ12fと、が設けられている。
これら本実施例の給油入金精算装置3の構成は、図3に示すように、外装ケース16の前面部には、前記開閉可能とされた前面パネル9が設けられており、この前面パネル9には、前記カード発行挿入口10と紙幣投入口11とが、これら各口を覆うカバー部材11とともに穿設されており、これら各開口に臨むように、リーダライタ25の挿入部20および紙幣識別ユニット27の紙幣挿入部21とが配置されている。
また、前記前面パネル9の内面側の所定位置には、前記金額表示部13、単価表示部14、給油可能油量表示部15および油種選択ボタン12a〜12d並びに表示切換スイッチ12e、決定スイッチ12f等と、該給油装置全体の制御を行う制御部であるマイクロコンピュータ(MPU)45等の各デバイスが実装されているメイン基板18が配設されており、これら基板は外装ケース16内部のリーダライタ25や紙幣識別ユニット27並びに前記本体部2の各部と図5に示すように接続ケーブルにより電気的に接続されている。
本実施例において使用した前記リーダライタ25は、図6(a)に示すように、その表面に所定回数に渡って印字を繰り返し書き換え可能な印字部51を有するリライトカード50に、磁気にて記憶されている残存有価価値情報である利用後残高(残金データ)の読み出しおよび書き込み、更新を行う磁気ヘッド部31と、前記リライトカード50の印字部51の消去並びに印字を行う印字ヘッド30とを有する通常のリライトカード用リーダライタを用いているが、その特徴として、該リーダライタ25の前記挿入部20と反対側には、図3に示すように、所定数量のリライトカード50を貯溜可能とされたカード貯溜部34を有し、前記リーダライタ25に前記貯溜されているリライトカード50を供給可能なカード供給ユニット26が連結されており、これらカード供給ユニット26の供給口35より搬送ベルト32によってリライトカード50が前記リーダライタ25に供給されて新規にリライトカード50を発行できるようになっている。
また、該リーダライタ25の下部位置には、リライトカード50への書き込み、更新時に行う書き込み検査において、不良と判断された不良リライトカード50を貯溜する不良貯溜部28が設けられており、該不良貯溜部28への排出は、前記リーダライタ25内の前記挿入部20へと繋がる通路中所定位置に設けられたシャッタ(図示せず)が、リライトカード50の搬送経路を閉じることにより、リライトカード50の進路が変更されて排出がなされるようになっている。
また、前記カード貯溜部34の側壁所定位置には、リライトカード50の残量を検出するための残量センサ36が設けられており、カード残量が減少して該残量センサ36がリライトカード50を検出しなくなった際に、所定の信号が前記MPU45に出力され、該MPU45は、これらカード貯溜部34へのリライトカード50の補充指示を、前記金額表示部13に所定の表示を行うことで報知するようになっている。
これら本実施例の給油入金精算装置3の構成を、図5に基づいてより詳細に説明すると、前記メイン基板18には、前記油種選択ボタン12a〜12dにおいて利用者が選択した油種に基づいて適宜動作するように、前記制御部であるマイクロコンピュータ(MPU)45と各油種に対応する給油ポンプ7a〜7cとを接続するインターフェイス部43と、該各給油ポンプ7a〜7cと各給油ホース5との間の所定位置に配置された各計量器8a〜8cに接続されて各計量値を逐次収集して所定のデータとして出力する計量器コントローラ39と、前記各ノズルホルダー6a〜6cに設けられた各検出装置23a〜23cに接続され、各給油ノズル4a〜4cの有無を前記MPU45に出力する検出装置駆動部44と、前記動作ランプ24a〜24cに接続され、動作ランプ24a〜24cの点灯を前記MPU45の指示に基づき制御する動作ランプ駆動部42と、給油された油種および油量または投入金額や残金情報等の各種データのやり取りを、通信ケーブル41を介して精算レジ(図示せず)等の外部精算装置やPOSシステム等と実施する通信装置40と、前記合計金額データや、各油種の設定単価や給油量および給油金額等の各種データを記憶する記憶部38とが実装されているとともに、前記MPU45は計量表示部8に接続され、前記計量器コントローラ39より出力される計量データが計量表示部8に逐次出力されて表示がなされるようになっている。尚、図5中において47は、前記金額表示部13、単価表示部14、給油可能油量表示部15の各表示制御を行う表示ドライバである。
以下、本実施例の給油入金精算装置3および給油装置1の動作について、各利用状況別に説明する。
まず、リライトカ−ド50を用いずに現金にて給油を行う場合の動作について説明すると、まず利用者は、前記紙幣投入口11に露出して配置された紙幣識別ユニット27の紙幣挿入部21に紙幣を挿入していく。これら挿入された紙幣例えば5千円札は、前記紙幣識別ユニット27内部にてその真偽が識別され、本物である場合には所定の信号が前記MPU45に出力され、該出力を受けて、前記MPU45は、該出力に基づく合計金額、例えば5千円を逐次算出するとともに、該合計金額を前記金額表示部13に表示するとともに、図7に示す給油可能量算出ルーチンが前記MPU45にて実施される。
該給油可能量算出ルーチンでは、まず利用者により前記油種選択スイッチ12a〜12cでの油種選択が実施されたか否かの判定が実施され、油種選択が実施されている場合は、該選択された油種に該当する単価を前記記憶部38より読み出し、利用者により油種が選択されない場合には、前記リライトカ−ド50に記録されている前回の給油油種と同一油種の単価を前記記憶部38より読み出し、これら読み出した単価に消費税率である1.05を乗じて該単価を補正単価に変換する。
この後、これら変換された補正単価にて前記金額表示部13に表示されている金額を除算することにより、給油可能油量が該MPU45により算出されて、前記給油可能油量表示部15に表示されるようになっており、これら給油可能油量は、図7のフロー図に示すように、前記金額表示部13の金額表示に変更があった毎に新たに算出されて表示が更新されるようになっているとともに、前記選択油種が変更された場合にも、変更された油種の単価による給油可能油量が表示されるようになっている。
このように、投入した金額(合計金額)に逐次応じた選択油種における給油可能油量が表示されることで、利用者は前記給油可能油量表示部15の表示が所望の油量以上となるように逐次確認しながら現金を投入することが可能となるため、過度に現金を投入することがなく、投入金額を最小限に抑えることができるようになる。
これら紙幣の挿入の後、利用者は前記決定スイッチ12fを入力することで、前記MPU45は、通常の処理ルーチンへ移行し、前記にて選択された油種の給油ノズル、例えばハイオクノズル4bに接続された給油ポンプ7bを、前記インターフェイス部43を介して稼働状態とするとともに、前記動作ランプ駆動部42を介して、前記給油ノズル4bに対応付けて設けられた動作ランプ24bを点灯させて、その給油ノズル4bが給油可能な状態であることを利用者に知らせるとともに、前記動作ランプ24bの点灯に連動してロック装置22bにおけるロッド22’が収納されて、給油ノズル4bのロックが解除されて給油ノズル4bがノズルホルダ6bより取り出せるようになるとともに、それ以降の更なる紙幣の投入および油種の変更を受け付けないようになっている。
この動作ランプ24bの表示に基づいて、該利用者は、その給油ノズル4bをノズルホルダ6bより取り出し、給油ノズルに設けられた給油トリガを引いて従来と同様に給油を実施し、給油が終了すると給油ノズル4bを前記ノズルホルダ6bに戻す。
これら給油に基づき、前記給油ポンプ7bに連設された計量器8bに接続された計量器コントローラ39より出力される油量データが、前記MPU45に逐次出力され、前記計量表示部8のハイオク表示に表示されていき、前記検出装置23bが該給油ノズル4bを検出した段階における油量データが、前記記憶部38に記憶されるとともに、前記MPU45が該記憶部38に記憶されている該ハイオクガソリンの単価より、給油された該ハイオクガソリンの金額を算出し、これを前記投入金額より減額して新たな残金が金額表示部13に表示されるとともに、これら残金データである利用後残高をはじめ、図6(a)に示すように、該リライトカードを識別可能とするシリアル番号、本日の日付、利用油種、利用油種の単価、今回利用金額、消費税額、利用合計額、並びに該利用後残高にて本日の単価に基づく給油可能な油量が次回給油可能油量として、前記カード供給ユニット26より前記リーダライタ25に供給されたリライトカード50に記録並びに印字されて利用者に発行される。この際、投入金額の全てを給油に使用してしまい、前記新たな残金が「0」である場合には、前記リライトカードの発行は行われないようになっている。
これら前記本実施例のように、記録媒体を書き換え印字可能なリライトカードとし、前記次回給油可能油量の大きさを印字することは、これら印字により利用者は該カード50に記録されている利用後残高にて給油可能な油量を、給油所に出向くことなく、給油以前に認識できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本実施例では、これらリライトカード50の発行時において、前記MPU45が、前記カード供給ユニット26より供給されたリライトカード50の全ての記憶ビットエリアに、初め「1」を書き込むとともにこれを読み出し、全ての読み出しデータが「1」であるか否かを比較し、読み出しデータに「0」が存在した場合には、該MPU45はこのリライトカード50を不良と判断して前記不良貯溜部28に排出させる。
次いで前記MPU45は、前記と同様に再度「0」を全ての記憶ビットエリアに書き込み、これを再度読み出し、これら読み出しデータ列中に「1」が存在する場合には、該MPU45はこのリライトカード50を不良と判断して前記と同様に不良貯溜部28に排出させ、該データ列中に「1」が存在しない場合には、このリライトカード50を良品と判断し、前記発行に供するようになっている。
このように、リライトカード50の発行時に所定のデータ列の書き込みおよび読み出しを行い、その良・不良を判別することは、書き込みを行うリライトカード50の良または不良を、その書き換え回数等に依らず確実に判別できることから好ましが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらリライトカード50の良または不良を、その他の手法で判定したり、不要であればこれら判定を用いずとも良い。
また、本実施例では、これら新たな残金表示を給油が終了した段階にて実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら残金を給油量の増加に従って、逐次減額計算し、給油途中においても逐次残金表示が更新表示されるようにしても良い。
次いで、これら発行されたリライトカード50を用いて給油を実施する際における本実施例の給油入金精算装置3の動作について、以下に説明する。
まず利用者が、前記にて発行されたリライトカード50を前記カード発行挿入口10に挿入すると、該リライトカード50より、残有価価値情報である利用後残高データを初めとする各情報が読み出されて前記記憶部38に一時記憶されるとともに、該利用後残高である1000円が前記金額表示部13に表示される。この際、利用者は該表示内容を消費税引きの金額表示としたい場合、若しくは通常の金額表示としたい場合には、前記表示切替スイッチ12eを押圧操作して、適宜表示を切り替えることが可能とされており、前記金額表示部13に現在表示されている表示内容は、対応するインジケータ46a、46bが個々に点灯されて示されるようになっている。
前記金額表示部13に表示された残金では、利用者が所望する量の給油を実施できない場合には、利用者は前記紙幣投入口11より順次紙幣、例えば1000円紙幣を挿入していく。この際、所望の油種が前回の給油油種と同一である場合には、油種の選択操作を行わずとも良いが、前回と異なる油種を選択したい場合には、前記油種選択スイッチ12a〜12cを操作して新たな油種の選択を行う。
これにより、選択された油種の単価が前記単価表示部14に表示されるとともに、投入した紙幣による金額と前記リライトカード50に記録されていた利用後残高(残金)との合計金額が前記金額表示部13に随時表示されていくことに伴い、該合計金額にて給油可能な油量が逐次給油可能油量表示部15に表示されていき、利用者は該給油可能油量を確認しながら紙幣の追加挿入の判断を実施できるようになっており、例えば、3000円を挿入したものとする。
これら入金により、前記金額表示部13には、4000円の表示がなされるようになり、この状態で利用者は前記決定スイッチ12fを操作することにより、前記の給油時と同様にして給油を実施することができる。
このように、前回の給油油種を記録媒体であるリライトカード50に記録しておくことは、変更がない場合には前記のように油種選択の操作を簡略化できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、前記においては、残金額が少ないため追加の入金を実施しているが、給油量に対して残金が十分に残存する場合には、これら追加入金を実施せず給油を実施するようにしても良いことは言うまでもない。
以上、本実施例のようにすれば、利用者は追加入金の実施により増加した残金にて給油可能な油量を逐次確認できるようになり、これら追加入金における利用者の利便性を向上することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づき説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、前記実施例では、給油入金精算装置3に油種選択スイッチ12a〜12dを設けて、各油種に共通して1つの給油入金精算装置3を設けるようにしており、このようにすれば、設置する給油入金精算装置3の数を低減可能となり、これら給油入金精算装置3の導入(設置)コストを大幅に低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら給油入金精算装置3を単一の油種毎に設けるようにしても良い。
また、前記実施例では、カード供給ユニット26に残量センサ36を設けており、これらリライトカード50の残量が所定以下になった際に前記残量センサ36より出力される所定信号に基づいて、前記MPU45が前記金額表示部13に所定のメッゼージを表示してリライトカード50の補充を報知するようになっているが、これら報知の手法はこれに限定されるものではなく、その他の報知手段、例えばランプの点灯やブザーや音声等を用いたり、これらを併用するようにしても良い。
また、前記実施例では、記憶媒体(記録媒体)としてリライトカード50を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら記憶媒体(記録媒体)を、例えばICカード等のように電気的にデータを記憶、書き換え可能とされものとしても良く、該記憶データを書き換え可能なものであれば、これら記憶媒体(記録媒体)は特に限定されるものではない。
また、前記実施例では、前記記憶媒体(記録媒体)であるリライトカード50に有価価値情報として残金データである利用後残高を記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら記憶されるデータは、ポイントや給油可能な油量等のデータであっても良い。
また、前記実施例では、給油装置1全体の制御を前記MPU45が実施するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記給油装置1の本体部2の制御等実施する制御部を、前記給油入金精算装置3以外に個別に設けるようにしても良く、これら本体部2と給油入金精算装置3とが別体とされていても良い。
また、前記本実施例の給油入金精算装置3においては、細かな残金等は記憶媒体(記録媒体)に記憶して発行できるため、硬貨の返却や釣銭の用意の必要がないことから、これら釣銭返却等を行うための比較的高価な硬貨識別計数ユニットを用いる必要がなく、投入可能な貨幣を紙幣のみとすることにより、給油精算装置を安価にて構成することができるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら紙幣に加えて硬貨を投入可能としても良いことは言うまでもない。
本発明の実施例における給油入金精算装置を適用した給油装置を示す外観正面図である。 本発明の実施例における給油入金精算装置を示す拡大正面図である。 本発明の実施例における給油入金精算装置の構成を示す側断面図である。 本発明の実施例における給油装置の給油ノズル部を示す外観斜視図である。 本発明の実施例における給油入金精算装置を適用した給油装置の構成を示すブロック図である。 (a),(b)は、本発明の実施例において用いた記録媒体であるリライトカ−ドを示す図である。 本発明の実施例における給油可能量算出処理の処理内容を示すフロ−図である。
符号の説明
1 給油装置
2 本体部
3 給油入金精算装置
4a、4b、4c 給油ノズル
5 給油ホース
6a、6b、6c ノズルホルダー
7a、7b、7c 給油ポンプ
8a、8b、8c 計量器
8 計量表示部
9 前面パネル
10 カード発行挿入口
11 紙幣投入口
12a、12b、12c、12d 油種選択ボタン
13 金額表示部
14 単価表示部
15 給油可能油量表示部
16 外装ケース
17 カバー部材
18 メイン基板
20 挿入部
21 紙幣挿入部
22a、22b、22c ロック装置
22’ ロッド
23a、23b、23c 検出装置
24a、24b、24c 動作ランプ
25 リーダライタ
26 カード供給ユニット
27 紙幣識別ユニット(貨幣識別計数部)
28 不良貯溜部
30 印字ヘッド
31 磁気ヘッド
32 搬送ベルト
34 カード貯溜部
35 供給口
36 残量センサ
38 記憶部
39 計量器コントローラ
40 通信装置
41 通信ケーブル
42 動作ランプ駆動部
43 インターフェイス部
44 検出装置駆動部
45 マイクロコンピュータ(MPU;制御部)
47 表示ドライバ
50 リライトカード(記録媒体)
51 印字部

Claims (5)

  1. 少なくとも給油に利用可能な残金を特定可能な有価価値情報が記録されるとともに該有価価値情報を書き換え記録可能とされた記録媒体が挿入可能とされ、前記有価価値情報の読み出し並びに書き換えを行うリーダライタと、
    貨幣を投入する貨幣投入口と、
    該貨幣投入口に連設されて投入される貨幣の識別を行う貨幣識別部と、
    前記リーダライタに挿入された記録媒体から読み出した前記有価価値情報から特定される残金と、前記貨幣投入口から投入されて前記貨幣識別部にて識別された貨幣の投入金額との合計金額を表示する金額表示部と、
    前記金額表示部に表示された合計金額にて給油可能な油量を表示する給油可能油量表示部と、
    利用者からの決定操作の受付け以前において、前記貨幣識別部にて前記貨幣投入口から投入された貨幣を識別したときには、該識別した貨幣の金額を加算した新たな合計金額に前記金額表示部の金額表示を更新し、該新たな合計金額にて給油可能な油量に前記給油可能油量表示部の油量を更新する追加入金処理を実施する一方、利用者からの決定操作の受付け以降においては、前記貨幣投入口からの新たな貨幣の投入を受け付けないように制御するとともに、給油された給油量に相当する金額を前記金額表示部に表示されている合計金額から減額して新たな残額を算出し、該算出した新たな残額を特定可能な有価価値情報を前記記録媒体に更新、記録して利用者に返却する精算処理を行う制御部と、
    を有することを特徴とする給油入金精算装置。
  2. 新たに発行する記録媒体を貯留する記録媒体貯留部を有し、
    前記制御部は、前記リーダライタに前記記録媒体が挿入中でないときに前記貨幣投入口から貨幣が投入されたときには、前記金額表示部に該投入金額を表示するとともに前記給油可能油量表示部に該投入金額にて給油可能な油量を表示して該油量の範囲内での給油を可能とし、前記金額表示部に表示されている合計金額から給油された給油量に相当する金額を減額した残額が存在するときには、該残額を特定可能な有価価値情報を前記記録媒体貯留部に貯留している記録媒体に記録して、利用者に発行する制御を実施することを特徴とする請求項1に記載の給油入金精算装置。
  3. 前記貨幣識別部は、貨幣として紙幣のみを受付けることを特徴とする請求項1または2に記載の給油入金精算装置。
  4. 利用者が選択操作可能な複数の各油種に対応する油種選択部を有し、該選択された各油種毎に予め設定されている単価に基づく給油可能油量が前記給油可能油量表示部に表示されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の給油入金精算装置。
  5. 前記制御部は、前記油種選択部にて選択されて給油を実施した油種を特定可能な油種データを、前記返却若しくは発行する記録媒体に記録するとともに、前記リーダライタに挿入された記録媒体から読み出した油種データから特定される油種を、該挿入された記録媒体から読み出した前記有価価値情報から特定される残金を用いた給油の対象油種として選択する制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の給油入金精算装置。
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