JP2006254214A - 自動写真撮影装置、写真撮影方法及び画像処理プログラム - Google Patents

自動写真撮影装置、写真撮影方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影画像に背景カーテンとともに床が含まれ、背景カーテンの色と床の色とが異なっていても、撮影画像に装飾画像をきれいに合成できる自動写真撮影装置を提供する。
【解決手段】自動写真撮影装置は、単色の床400と、床400の上に垂下する単色のロールカーテン301とを備える。自動写真撮影装置は、被写体6をロールカーテン301及び床400とともに撮影し、撮影画像A1を得る。さらに、垂下したロールカーテン301の色に対応した背景キー色を用いて背景マスクB1を作成し、床400の色に対応した床キー色を用いて床マスクC1を作成する。自動写真撮影装置は、作成した背景マスクB1と床マスクC1とに基づいて合成画像F1を作成する。
【選択図】図12

Description

本発明は自動写真撮影装置、自動写真撮影装置を用いた写真撮影方法及び画像処理プログラムに関し、さらに詳しくは、被写体をカメラで撮影し、撮影画像を画像処理した後、画像処理した撮影画像を印刷して販売する自動写真撮影装置、自動写真撮影装置を用いた写真撮影方法及び画像処理プログラムに関する。
ゲームセンタなどの遊戯施設には、利用者を被写体としてカメラで撮影し、その写真をシールシートに印刷して販売する自動写真撮影装置が設置されている。最近では、撮影画像をタブレットディスプレイなどに表示し、付属のタッチペンで文字や図形などを入力できる、「落書き」や「お絵描き」と呼ばれる編集機能を備えたものが一般的になっている。編集機能で入力された画像は撮影画像と合成され、その合成画像がプリンタでシールシートに印刷され、利用者に提供される。
このような自動写真撮影装置は、仕上がった写真中の被写体の写り具合の良さだけでなく、写真中の背景の美しさやデザインも人気に大きく影響する。そのため、多くの自動写真撮影装置は、写真の背景となる複数の背景カーテンを設け、利用者が好みの柄の背景カーテンを選択できるようにしている。
さらに、最近では、撮影画像に、予め作成された装飾画像を合成するクロマキー処理を使用することにより、写真の背景をより美しく仕上げることができる自動写真撮影装置も提供されている。
このようなクロマキー処理が可能な自動写真撮影装置は、被写体を青色等の単色の背景カーテンとともに撮影し、撮影した画像中の単色の領域、つまり、背景カーテンの領域に装飾画像を合成する。そのため、撮影画像中の被写体を除く領域には、単色の背景カーテンのみが写っている必要がある。
しかしながら、被写体の全身を撮影する場合、撮影画像には、被写体及び背景カーテンの他に、被写体が乗る床も写る。このような場合、撮影画像中の床に対してクロマキー処理ができない。
床の色を背景カーテンと同じ色、たとえば青の単色にすれば、たとえ床が写っても、撮影画像中の被写体以外の領域がすべて青色となり、床領域でもクロマキー処理が可能となる。しかしながら、背景カーテンと床とは通常異なる素材で製造されるため、同じ色合いの青色にするのは困難である。色合いが異なる場合、精度の高いクロマキー処理ができない。また、たとえ背景カーテンと床とを同じ色合いにできたとしても、床は汚れ易いため、背景カーテンと床の色が汚れの目立つ色であれば、床の汚れた部分に対して精度の高いクロマキー処理ができない。また、背景カーテン及び床をともに青や緑の単色とすれば、装置の景観も損なわれ、自動写真撮影装置の利用率が低下する。
特開2004−233394号公報(特許文献1)に開示された自動写真撮影装置は、背面にロールカーテンを設けるだけでなく、床面等にもロールカーテンを設け、撮影時に背面及び床の装飾柄を揃える。そのため、背面だけでなく床面等が撮影画像に含まれても、撮影画像中の被写体以外の領域を美しく仕上げることができるとしている。
特開2000−224410号公報(特許文献2)に開示された自動写真撮影装置は、背面及び床面に一定の彩度で発光する面発光表示板及び発光素子を備える。撮影時に面発光表示板を発光させ、被写体の影を相殺することにより、背景色の範囲を絞り込むことができ、適切なクロマキー処理ができるとしている。
しかしながら、特許文献1及び2の自動写真撮影装置では、床面等にロールカーテンや、面発光表示板及び発光素子を設けるため、設備の機構が複雑になり、製造コストが嵩むという問題が生じる。また、特許文献2の自動写真撮影装置の場合、床面等に汚れが生じれば、発光素子の発光時に汚れた部分だけ照度が低下するため、クロマキー処理の精度が低下するという問題が生じる。
特開2004−112302号公報(特許文献3)に開示された自動写真撮影装置は、撮影画像中の背景カーテンを除く領域をクロマキー処理し、その領域を背景カーテンと同色に画像処理することにより、画像の背景を美しく仕上げることができるとしている。しかしながら、背景カーテンの領域を画像処理することなく、背景カーテン以外の領域のみを画像処理するため、背景カーテンの領域の色合いと、背景カーテン以外の画像処理した領域の色合いとを正確に合わせるのは困難である。そのため、背景カーテンの領域と背景カーテンを除く領域とで若干色合いが異なるという問題が生じる。
特開2004−233394号公報 特開2000−224410号公報 特開2004−112302号公報
本発明の目的は、撮影画像に背景カーテンとともに床が含まれ、背景カーテンの色と床の色とが異なっていても、撮影画像に装飾画像をきれいに合成できる自動写真撮影装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明による自動写真撮影装置は、単色の床と、床の上に垂下する1又は複数の単色の背景カーテンと、撮影手段と、装飾記憶手段と、画像処理手段と、印刷手段とを備える。撮影手段は、被写体を挟んで背景カーテンと反対側に設けられ、被写体を床及び背景カーテンとともに撮影する。装飾記憶手段は、装飾画像を記憶する。画像処理手段は、背景カーテンの色に対応した背景キー色と、床の色に対応した床キー色とを用いて、撮影手段により撮影される撮影画像に装飾画像を合成し、合成画像を作成する。印刷手段は、合成画像を印刷する。ここで、床はシート状やマット状のものでもよく、板状のパネルであってもよい。
この自動写真撮影装置によれば、背景キー色及び床キー色の2つのキー色を用いて合成画像を作成する。撮影画像には被写体の他に背景カーテンと床とが含まれるが、背景カーテンの色と床の色とが異なる場合であっても、背景カーテン及び床が単色であり、かつ、背景カーテンの色及び床の色に対応した2つのキー色を用いるため、撮影画像中の背景カーテン及び床を特定できる。そのため、装飾画像を撮影画像にきれいに合成できる。 好ましくは、装飾画像は、背景カーテンと同色又は同系色を含む。ここで、同系色とは、同じ色相で明度や彩度の異なる色、又はそれらの色の組合せをいう。
背景カーテンが単色であっても、撮影時に被写体の影等が投影されるため、撮影画像中の背景カーテンの色には濃淡が生じる場合がある。このような場合、背景キー色でキーアウトしてマスクを作成しても、撮影画像中の背景カーテンの一部にキーアウトされない部分が生じる場合がある。このようなキーアウトされない部分が生じても、背景カーテンと同色又は同系色の装飾画像を合成するため、合成画像中のキーアウトされない部分を目立たなくすることができる。
好ましくは、複数の背景カーテンは、択一的に選択可能であり、装飾記憶手段は、複数の背景カーテンに対応した複数の装飾画像を記憶する。自動写真撮影装置はさらに、キー設定手段を備える。キー設定手段は、複数の背景カーテンのうち選択された背景カーテンに対応した背景キー色を設定する。画像処理手段は、設定された背景キー色と床キー色とを用いて合成画像を作成する。
この場合、複数の背景カーテンごとに背景キー色を設定できる。そのため、各背景カーテンの色が異なる場合でも、各背景カーテンに対応した背景キー色によりクロマキー処理を実行できる。
好ましくは、複数の背景カーテンは、所定の方向に配列され、床は、複数の背景カーテンのうち撮影手段から最も遠い背景カーテンの下辺下まで延在する。
この場合、いずれの背景カーテンを選択しても、背景カーテンは床の上に垂下する。そのため、撮影画像中の被写体を除く領域には、背景カーテンと床のみが含まれ、その他のものが撮影画像中に含まれるのを防止できる。
好ましくは、自動写真撮影装置はさらに、領域記憶手段を備える。領域記憶手段は、撮影画像中の床の領域に関する領域情報を記憶する。画像処理手段は、領域情報に基づいて、撮影画像のうち床の領域に対して床キー色を用い、床の領域を除く領域に対して背景キー色を用いて合成画像を作成する。
この自動写真撮影装置では、撮影時の背景カーテン及び床と、撮影手段との位置が変動しない。したがって、撮影画像に含まれる床の領域も一定となる。そのため、床の領域に関する領域情報を予め記憶し、領域情報に基づいて床の領域に対してのみ床キー色を用いてマスクを作成できる。この場合、床以外の領域で、たとえば被写体の服装等に床と同色が含まれていても、その部分は床キー色によりキーアウトされない。したがって、撮影画像中の被写体の一部等、床以外の部分をキーアウトすることなく精度の高いクロマキー処理ができる。
好ましくは、自動写真撮影装置はさらに、領域テーブルを記憶した領域記憶手段を備える。領域テーブルは、複数の背景カーテンと、複数の背景カーテンに対応し、撮影画像中の床の領域に関する複数の領域情報とを登録する。画像処理手段は、選択された背景カーテンに対応した領域情報を領域テーブルから特定し、特定した領域情報に基づいて、撮影画像のうち床の領域に対して床キー色を用い、床の領域を除く領域に対して背景キー色を用いて合成画像を作成する。
複数の背景カーテンが選択可能であり、かつ、所定方向に配列されている場合、各背景カーテンの垂下する位置が異なる。そのため、撮影画像中の床の写る領域は、各背景カーテンで異なる。背景カーテンに対応した領域情報を領域テーブルに登録し、その領域情報を用いることで、各背景カーテンに対応した床の領域をより正確にキーアウトでき、精度の高いクロマキー処理ができる。
好ましくは、床は灰色である。
床を灰色にすれば、汚れが目立たない。さらに、撮影時に照明等を用いる場合、照明の影響を受けにくい。そのため、汚れた部分もキーアウトされやすく、クロマキー処理の精度を向上できる。
好ましくは、背景キー色は、対応する背景カーテンの色を含む所定の色範囲を有し、画像処理手段は、撮影画像のうち色範囲内の色と同じ色の領域を抽出することにより合成画像を作成する。ここで、色範囲とは、彩度に対して所定の幅を有する色範囲であってもよいし、明度に対して所定の幅を有する色範囲であってもよい。また、ここでいう色範囲は、たとえば複数のRGB成分を含む。
背景カーテンが単色であっても、撮影時に被写体の影が投影されるため、撮影画像中の背景カーテンの色は一定ではなく、色に濃淡が生じる。背景キー色に所定の色範囲を設けることで、背景カーテンの色に濃淡が生じても、背景カーテンの領域を有効にキーアウトでき、精度の高いクロマキー処理ができる。
好ましくは、床キー色は、対応する床の色を含む所定の色範囲を有し、画像処理手段は、撮影画像のうち色範囲内の色と同じ色の領域を抽出することにより合成画像を作成する。ここで、色範囲とは、明度に対して所定の幅を有する色範囲であってもよいし、彩度に対して所定の幅を有する色範囲であってもよい。また、ここでいう色範囲は、たとえば複数のRGB成分を含む。
床が単色であっても、撮影時に被写体の影が投影されるため、撮影画像中の床の領域の色は一定ではなく、その色に濃淡が生じる。床キー色に所定の色範囲を設けることで、色に濃淡が生じた床であっても、その床の領域を有効にキーアウトでき、精度の高いクロマキー処理ができる。
本発明による写真撮影方法は、単色の床と、床の上に垂下する単色の背景カーテンと、被写体を挟んで背景カーテンと反対側に設けられる撮影手段と、印刷手段とを備えた自動写真撮影装置を用いた写真撮影方法である。写真撮影方法は、被写体を床及び背景カーテンとともに撮影するステップと、背景カーテンの色に対応した背景キー色と、床の色に対応した床キー色とを用いて、撮影される撮影画像に装飾画像を合成し、合成画像を作成するステップと、合成画像を印刷するステップとを備える。
この写真撮影方法では、背景キー色及び床キー色の2つのキー色を用いて合成画像を作成する。撮影画像には被写体の他に背景カーテンと床とが含まれるが、背景カーテンの色と床の色とが異なる場合であっても、背景カーテン及び床が単色であり、かつ、背景カーテンの色及び床の色に対応した2つのキー色を用いるため、撮影画像中の背景カーテン及び床を特定できる。そのため、装飾画像を撮影画像にきれいに合成できる。
本発明による画像処理プログラムは、被写体を単色の床及び床の上に垂下する単色の背景カーテンとともに撮影し、撮影画像を画像処理し、画像処理された撮影画像を印刷する自動写真撮影装置内のコンピュータに実行させるための画像処理プログラムである。画像処理プログラムは、背景カーテンの色に対応した背景キー色と、床の色に対応した床キー色とを用いて、撮影される撮影画像に装飾画像を合成し、合成画像を作成するステップを備える。
この画像処理プログラムでは、背景キー色及び床キー色の2つのキー色を用いて合成画像を作成する。撮影画像には被写体の他に背景カーテンと床とが含まれるが、背景カーテンの色と床の色とが異なる場合であっても、背景カーテン及び床が単色であり、かつ、背景カーテンの色及び床の色に対応した2つのキー色を用いるため、撮影画像中の背景カーテン及び床を特定できる。そのため、装飾画像を撮影画像にきれいに合成できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
1.外観構成
まず図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態による自動写真撮影装置の外観構成を説明する。
図1を参照して、この自動写真撮影装置は筐体1を備え、その両側に、撮影を行う撮影コーナ2と、「落書き」や「お絵描き」と呼ばれる編集を行う編集コーナ3とを有する。自動写真撮影装置はさらに、撮影コーナ2側に設置され、撮影時に利用者(以下、被写体ともいう)6が乗る床400と、背景カーテンであるロールカーテン301A〜301Eを垂下する背景装置5と、筐体1と床400を挟んで反対側に設けられた背景パネル302とを備える。床400はシート状やマット状でもよく、板状のパネルであってもよい。自動写真撮影装置はさらに、編集コーナ3側に設置された編集装置4を備える。
利用者6は撮影コーナ2に入り、床400の上に乗り、筐体1側を向いて撮影を行なう。撮影後、利用者6は編集コーナ3に移動し、撮影した画像に編集装置4を使って編集を加える。本実施の形態による自動写真撮影装置はさらに、撮影後の撮影画像をクロマキー処理し、撮影画像に装飾画像を合成して合成画像とすることができる。クロマキー処理した後、利用者6は合成画像に編集を加える。画像処理に用いる装飾画像は自動写真撮影装置内のコンピュータ(図6中の符号50a及び50b)に予め記憶されている。
撮影コーナ2は、利用者6が出入りでき、かつ筐体1と利用者6との間に必要な距離を確保できるように、筐体1と背景装置5との間に適当な撮影空間を形成している。編集コーナ3は、利用者6が出入りできるように開放されているが、利用者6のプライバシを保護し、かつ外部からの光を遮断するために、サイドカーテン(図示せず)が取り付けられている。
自動写真撮影装置はさらに、筐体1の上面から両側に延びる天井フレーム7を備え、天井フレーム7は撮影コーナ2及び編集コーナ3の空間を画定している。
背景装置5は自動写真撮影装置の上部に配設され、撮影方向に配列された複数のロールカーテン301A〜301E(以下、これらを単にロールカーテン301ともいう)を収納する。ロールカーテン301A〜301Eは択一的に選択可能である。利用者6が好みのロールカーテン301を選択したとき、選択されたロールカーテン301が背景装置5の下面開口部から床400の上に垂下する。
クロマキー処理により撮影画像に装飾画像を合成するため、各ロールカーテン301の色は単色である。また、各ロールカーテン301は互いに異なる色を有する。たとえば、ロールカーテン301Aが桃色、301Bが紫色、301Cが橙色、301Dが黄色、301Eが黒色である。通常、単色のロールカーテン301が1枚あればクロマキー処理が可能である。しかしながら、撮影時に被写体6の影が投影される等により、ロールカーテン301に色の濃淡が生じた場合、撮影画像中に含まれるロールカーテン301を完全にキーアウトできず、ロールカーテン301の一部が合成画像に残存する場合がある。本実施の形態の自動写真撮影装置は、クロマキー処理用の異なる単色のロールカーテン301を複数設け、かつ、各ロールカーテン301と同色又は同系色の複数の装飾画像を内部のコンピュータに記憶する。各ロールカーテン301の色と同色又は同系色の装飾画像を合成することにより、キーアウトできなかった部分を目立たなくすることができる。
なお、背景パネル302の主面も単色(たとえば青色)である。背景パネルも単色であるため、ロールカーテン301を垂下せず、背景パネル302を背景として撮影し、撮影画像を画像処理することもできる。
各ロールカーテン301を単色とするのは、クロマキー処理により撮影画像に装飾画像を合成するためである。したがって、各ロールカーテン301のうち、少なくとも撮影画像に含まれる部分が単色であればよい。背景パネル302についても同様である。
以下、説明の便宜上、筐体1の撮影コーナ2側の面を正面とし、編集コーナ3側の面を背面とする。
図2を参照して、筐体1の正面には、利用者6を被写体として撮像するカメラ21と、カメラ21で撮影された被写体の画像をリアルタイムで表示して利用者6に撮影される予定の画像を目視で確認させるためのライブモニタ22と、利用者6の操作を受付ける操作部23と、デモ画面や撮影中の操作手順などを表示するディスプレイ24と、対価である硬貨を投入するための硬貨投入口25と、筐体1に収容された各種制御機器のメンテナンスなどを行なうときに開くフロントドア26と、BGMや操作手順などのアナウンスを出力する撮影用スピーカ(図6中の符号28)とが設けられている。
カメラ21の周囲には、蛍光灯やストロボなどを内蔵し、被写体6、背景となるロールカーテン301及び床400を照明する照明ボックス27が設けられている。
カメラ21としては一般にデジタルカメラが用いられる。カメラ21は、図4Aに示すように、利用者6の全身写真を撮影するための遠隔撮影機能と、図4Bに示すように、利用者6のクローズアップ写真を撮影するための近接撮影機能とを有する。カメラ21はズーム値を変更することにより、遠隔撮影機能又は近接撮影機能を選択できる。なお、遠隔撮影機能により、図4Cに示すように横幅の広い全身写真も撮影できる。また、近接撮影機能により、図4Dに示すように横幅の広いクローズアップ写真も撮影できる。
これら2つの撮影機能の選択や、他の撮影条件(たとえばシャッタスピード、絞り値、露出補正、ホワイトバランスなど)の設定、変更、シャッタタイミングは、操作部23からの入力又は予め設定されたデータに従って後述するコンピュータ(図6中の符号50a)により制御される。
筐体1には、内部の熱を逃がすためのファンのほか、撮影画像の配信やリモートメンテナンスなど、外部装置との通信を可能にするために、LAN(Local Area Network)ケーブルの差込口などが設けられていてもよい。
図5A及び5Bに示すように、床400は、カメラ21から最も遠いロールカーテン301Eの下辺下まで延在し、背景パネル302と接触する。図5C及び図5Dに示すように、全身撮影時の撮影画像中の被写体以外の領域がロールカーテン301及び床400のみを含むようにするためである。被写体以外の領域をロールカーテン301及び床400のみで占めるようにすることにより、後述する画像処理が可能となる。図5Eのように、床400がロールカーテン301Eの手前までしか設けられていなければ、図5Fに示すように、撮影画像の背景に遊技場の地面401が入ってしまい、地面401の領域の画像処理が困難になる。
床400の色は単色とし、好ましくは灰色にする。単色にするのは、クロマキー処理により撮影画像中に含まれる床領域を有効にキーアウトするためである。したがって、床400のうち、少なくとも撮影画像に含まれる部分が単色であればよい。床400全体が撮影画像に含まれる場合は、床400全体を単色とする。また、色を灰色にするのは、汚れが目立ちにくく、キーアウトできない部分が生じるのを抑えることができるからである。なお、床400は黒色であってもよい。床400は単色でなければならないが、ロールカーテン301や背景パネルと同じ色にする必要はない。
図3を参照して、筐体1の背面に設置された編集装置4は、撮影コーナ2で撮影され、画像処理された画像を表示して画像の編集操作を受付けるタブレットディスプレイ31と、所望の図形や文字を入力するためのタッチペン32と、BGMや操作手順などのアナウンスを出力するスピーカ(図6中の符号33)とを備える。
筐体1の側面には、箱形のプリント取出口8が設けられる。筐体1の内部にはプリンタ(図6中の符号52)が設けられ、撮影された写真がプリンタでシールシートに印刷され、排出される。プリント取出口8付近には、印刷中LED(Light Emitting Diode)9と、印刷エラーLED10とが設けられ、これらが点灯又は点滅することで、印刷中であることを通知したり、印刷中に用紙切れ、インク切れ、用紙詰り、メカニカルエラーなどのエラーが発生していることを通知したりする。
2.回路構成
次に図6を参照して、上述した自動写真撮影装置の回路構成を説明する。
この自動写真撮影装置は、主として撮影コーナ2でのプレイに関する処理動作を実行する撮影コンピュータ50aと、主として編集コーナ3でのプレイに関する処理動作を実行する編集コンピュータ50bと、撮影コンピュータ50a及び編集コンピュータ50bからの指示に従って周辺機器を制御する制御部51とを備える。撮影コンピュータ50a及び編集コンピュータ50bはピアツーピアで接続され、撮影画像等のデータを送受信する。
撮影コンピュータ50aは、CPU(Central Processing Unit)501aと、記憶部502aと、半導体メモリ503aと、ドライバ504aとを備える。また、編集コンピュータ50bは、CPU501bと、記憶部502bと、半導体メモリ503bと、ドライバ504bとを備える。
記憶部502a及び502bは、本装置を動作させるためのプログラム及び動作に必要な画像データ、音声データ、撮影画像、画像処理により作成されたマスク、合成画像、入力された編集画像等を記憶する。記憶部502a及び502bはさらに、各ロールカーテン301と同色又は同系色の複数の装飾画像を記憶する。ドライバ504a及び504bは、カメラ21、タブレットディスプレイ31、プリンタ52などの周辺機器を駆動する。
撮影コンピュータ50aは、本装置に電源が投入されると、プログラムを起動し、カメラ21のシャッタタイミング、ライブモニタ22及びディスプレイ24の表示を制御する。なお、CPU501aは、記憶部502aに記憶された画像処理プログラムを半導体メモリ503aに読み出すことにより、画像処理を実行できる。
編集コンピュータ50bは、プリンタ52の出力、並びにタブレットディスプレイ31の表示を制御し、さらに、プログラム及びタブレットディスプレイ31から入力された編集操作に従って指示信号を制御部51に送信する。
プリンタ52は、撮影された後合成及び/又は編集された画像をシールシートに印刷する。ここでは、写真をシールシートに印刷する場合を例に挙げて説明するが、シールシートに代えて、紙、金属、プラスチック、その他の印刷媒体に印刷する場合もある。プリンタ52は用紙切れなどの状態を編集コンピュータ50bに通知し、編集コンピュータ50bはその通知に応じて指示信号を制御部51に送信する。プリンタ52としては一般に、昇華型、サーモオートクローム方式(光定着型直接感熱記録方式)などのプリンタが用いられる。
この自動写真撮影装置はさらに、電源スイッチ53と、電源制御部54と、UPS(Uninterrupted Power Supply)55とを備える。電源の投入及び切断は電源スイッチ53で行なわれる。電源制御部54は、ライブモニタ22、スピーカ33、照明装置30などの電源系統を制御し、外部からそれらに供給される電源の電圧を安定させる。電源切断によりコンピュータ50a及び50bで動作しているプログラムが強制的に終了されると、動作は不安定になる。そのため、電源が落とされても、しばらくはUPS55が電源をバックアップし、停電信号をコンピュータ50a及び50bに送信する。その間に、コンピュータ50a及び50bはプログラムの終了処理を実行し、プログラムを正常に終了させる。このとき、コンピュータ50a及び50bは終了信号をUPS55に送信する。
制御部51は、コンピュータ50a、50b及び電源制御部54の他に、操作部23、スピーカ33、サービスパネル56、コイン制御部57、背景装置5、印刷中LED9、印刷エラーLED10、及びストロボ制御部58に接続される。
操作部23は利用者6の操作を受付け、操作信号を制御部51に送信する。撮影コンピュータ50aは制御部51から操作信号を受信し、操作内容に応じた処理を実行する。
制御部51はコンピュータ50a及び50bから受信した指示信号に従って撮影用スピーカ28及び編集用スピーカ33を制御し、撮影用スピーカ28及び編集用スピーカ33は遊技中に操作案内やBGMなどを出力する。
サービスパネル56は、投入された硬貨の枚数をカウントするコインカウンタ、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、スピーカ28及び33から出力される音声のボリュームを調整するための音量調整つまみ、本装置をテストモードに切り換えるためのテストボタン、硬貨を投入しなくても本装置を利用可能にするためのサービスボタンなどを備える。サービスパネル56は、本装置の設置者が各種設定やメンテナンスを行なう際に用いられる。制御部51は、コンピュータ50a及び50bから受信した指示信号に従ってサービスパネル56に制御信号を送信する。サービスパネル56は、制御信号に従ってコインカウンタやプリントカウンタを動作させる。ここでいう設置者は、本装置を設置して営業を行なっている店舗などの経営者、管理者、従業員であり、営業中に、利用者に対応できる者である。
コイン制御部57は、硬貨投入口25に投入された硬貨の正当性を判別し、硬貨の投入を表す検出信号を制御部51に送信する。制御部51は撮影コンピュータ50aから受信した指示信号に従ってコイン制御部57に制御信号を送信し、コイン制御部57は制御信号に従って硬貨投入口25を遮蔽する。これにより、たとえば遊技中に硬貨の投入を禁止することができる。
制御部51は、プリンタ52の状態に応じた指示信号を編集コンピュータ50bから受信し、印刷中LED9及び印刷エラーLED10を制御する。これにより、印刷中LED9又は印刷エラーLED10が点灯又は点滅する。
この自動写真撮影装置はさらに、ストロボ59を備える。ストロボ59は、蛍光灯30とともに図2に示した照明ボックス27に内蔵される。蛍光灯30は被写体6を常時照明するのに対し、ストロボ59はカメラ21のシャッタに同期して被写体6を瞬間的に照明する。ストロボ制御部58はカメラ21に接続され、カメラ21のシャッタタイミングに応じてシャッタ同期信号SSを受信する。ストロボ制御部58は、シャッタ同期信号SSに応答してストロボ59を閃光させる。
ストロボ制御部58は、制御部51からの制御信号に応じて閃光度などを設定してもよい。蛍光灯30も同様に、制御部51からの制御信号に応じて照度などを設定してもよい。
図示された形態は自動写真撮影装置の一例に過ぎない。したがって、図示されていない他の機能が備えられていてもよく、逆に、図示された機能が必ずしも全て備えられていなくてもよい。たとえば、カメラ21はズーム値を変更することにより遠隔撮影又は近接撮影を選択するとしたが、たとえば、遠隔撮影用のカメラと近接撮影用のカメラを別に設けても良い。また、遠隔撮影時と近接撮影時とで、カメラ21がそれぞれ所定の場所に移動してもよい。また、プリンタ52は自動写真撮影装置本体に備えられていなくてもよい。この場合、自動写真撮影装置は画像データをLANなどの電気通信回線を介して外部に出力し、外部のプリンタで写真を印刷したり、携帯電話機に写真を保存したりしてもよい。
3.動作
自動写真撮影装置は、初めに被写体を撮影し、撮影した撮影画像を画像処理し、撮影画像に装飾画像を合成する(撮影動作)。その後、合成画像を編集する(編集動作)。以下、撮影動作及び編集動作について説明する。
3.1.撮影動作
撮影動作は、CPU501aが記憶部502aから半導体メモリ503aに画像処理プラグラムを含む動作プログラムを読出して実行することにより実現される。
図7を参照して、まず電源スイッチ53がオンにされると、各種装置に電力が供給され、記憶部502a及び502bに格納されたプログラムが起動する。撮影コンピュータ50a及び編集コンピュータ50bは、各種装置が正常に接続されているか否かをチェックし、初期化が必要な装置に対しては初期化を行なう(S10)。その後、本装置の利用を促すタイトルデモをディスプレイ24に表示し、同時に音声を撮影スピーカ28から出力する(S11)。
タイトルデモの表示中にテストボタンが押下された場合(S12でYES)、本装置はメンテナンスを行なうためのテストモードに入る(S13)。テストモードでは、本装置の利用状況(たとえば硬貨の投入数など)を確認したり、カメラ21、プリンタ52などの周辺機器を調整したりすることができる。
一方、タイトルデモの表示中にテストボタンが押下されない場合(S12でNO)、硬貨投入口25で硬貨の投入を受付け、所定の対価を受領したか否かを判定する(S14)。所定の対価を受領していない場合(S14でNO)、ステップS12に戻る。一方、コイン制御部57で硬貨の正当性や枚数などが検知され、正常に硬貨を受付け、所定の対価を受領したと判定した場合(S14でYES)、次のステップS15に進み、本装置の遊戯動作が開始される。
遊戯動作は撮影から始まる。カメラ21で撮像される画像はライブモニタ22でリアルタイムに表示される。利用者6は、ライブモニタ22に表示された画像を見ながら、好みの表情やポーズを取る。カメラ21で撮像される画像は、そのままライブモニタ22に表示してもよいが、左右を反転して表示してもよい。左右を反転した場合、利用者6の姿を鏡に写す方向と同じ方向でライブモニタ22に表示することができる。そのため、利用者6は、ライブモニタ22を見ながら好みの表情やポーズを取るのが容易になる。
次に、図8に示すように、複数の撮影モードの選択肢を操作用のディスプレイ24に表示し、操作部23のボタンで好みの撮影モードを利用者6に選択させる(S15)。ディスプレイ24には、図4Dの写真を撮影できる「アップ横撮影モード」101と、図4Bの写真を撮影できる「アップ縦撮影モード」102と、図4Cの写真を撮影できる「全身横撮影モード」103と、図4Aの全身写真を撮影できる「全身縦撮影モード」104の4種類の撮影モードが表示される。
所定時間が経過するまで、利用者6は選択肢を自由に選ぶことができる。選択可能な残り時間は画面左上の残り時間表示部106に表示される。選択された撮影モードはメモリ503aに記憶される。
ステップS15でいずれかの撮影モードが選択された後、自動写真撮影装置は、図9に示す明るさ選択画面をディスプレイ24に表示し、利用者6に好みの明るさを選択させる(S16)。図9に示すように、明るさ選択画面は複数の異なる明るさの選択肢110を有し、OKボタン105を押下するまで、又は、所定時間が経過するまで、利用者6は選択肢を自由に選ぶことができる。選択された明るさはメモリ503aに記憶される。撮影時、ストロボ59は選択された明るさに対応した光量で閃光する。
ステップS16でいずれかの明るさが選択された後、図10Aに示す背景選択画面がディスプレイ24に表示され、利用者6に好みの背景を選択させる(S17)。
図10Aに示すように、背景選択画面には、複数の背景柄が表示される。具体的には、背景柄として、画像処理することなく、各ロールカーテン301をそのまま背景とするノーマル柄201a〜201fと、クロマキー処理により撮影画像中の被写体6に合成するための装飾画像202a〜202dとが表示される。また、ステップS15で利用者6が「全身縦撮影モード」104を選択した場合、図10Bに示す背景柄選択画面が表示される。図10Bの背景柄選択画面には、図10Aと比較して新たに床装飾画像203が表示され、利用者6は装飾画像202a〜202dを選択した場合、さらに床装飾画像203も選択できる。装飾画像202a〜202d及び床装飾画像203はロールカーテン301のいずれかの色と同色または同系色で構成される。なお、「全身縦撮影モード」104を選択した場合であっても、装飾画像202のみを選択し、床装飾画像203を選択しなくてもよい。装飾画像202のみを選択した場合、画像処理した後の合成画像のうち、被写体を除く領域の柄が装飾画像202の柄と同じになる。
利用者6は、撮影開始ボタン204を押すまで、又は所定時間が経過するまで(S18でNO)、背景柄を自由に選ぶことができる。
利用者6が背景柄を選択したとき(S18でYES)、自動写真撮影装置は撮影を開始する(S19)。具体的には、CPU501aは、ステップS15で選択された撮影モードに基づいてカメラ21の撮影条件を設定し、ステップS16で選択された明るさに基づいてストロボ59の光量を設定する。
さらに、CPU50aは、ステップS17で選択された背景柄に基づいて、ロールカーテン301を垂下する。記憶部502aは表1に示す背景テーブルを予め記憶する。
Figure 2006254214
表1を参照して、背景テーブルは、各ロールカーテン301A〜301Eと、各ロールカーテンに対応した背景柄(ノーマル柄、装飾画像及び床装飾画像)とが登録されている。ロールカーテン301A〜301Eには、それぞれ同色のノーマル柄201a〜201eが登録される。また、各ロールカーテン301と同色又は同系色を含む装飾画像202a〜202dや床装飾画像203が、各ロールカーテン301に対応して登録される。
CPU50aは、背景テーブルを参照して、選択された背景柄に対応したロールカーテン301を垂下する。たとえば、利用者がロールカーテン301Aの同系色を含む装飾柄202aを選択した場合、CPU50aは背景テーブルを参照してロールカーテン301Aを垂下する。なお、利用者6がノーマル柄201fを選択したとき、いずれのロールカーテン301も垂下しない。つまり、青単色の背景パネル302が撮影時の背景となる。垂下したロールカーテン301の情報は半導体メモリ503aに記憶される。
カメラ21の撮影条件及びストロボ9の光量を設定し、ロールカーテン301を垂下した後、撮影が開始される。
撮影は、時間の経過とともに「3、2、1」などのカウントダウンをディスプレイ24やスピーカに出力することにより自動で行なう。また、カメラ21の近傍に設けられた撮影ボタン(図示せず)を押下することにより手動で行なってもよい。撮影は、撮影コンピュータ50aからカメラ21に撮影信号が送信されることでシャッタが切られ、実行される。
撮影が終了すると、撮影画像中の被写体を背景画像に合成する画像処理が実行される(S20)。
画像処理を実行後、図11に示すように、画像処理された合成画像又は撮影画像をディスプレイ24に所定時間表示する(S21)。撮影が所定の回数未満の場合(S22でNO)、ステップS15に戻り、再び撮影が行われる。撮影が所定の回数となった場合(S22でYES)、撮影を終了し、作成された全ての合成画像をディスプレイ24に表示し、編集の対象とする合成画像を利用者6に選択させる(S23)。ステップS23で選択された合成画像を編集するため、撮影コンピュータ50aは選択された合成画像及びその合成画像に関連したデータを編集コンピュータ50bに転送する(S24)。
利用者6が編集対象の画像を選択した後、撮影コンピュータ50aは、利用者6に対して編集コーナ3に移動するように促がす案内をディスプレイ24に表示する。案内に従って、利用者6は編集コーナ3に移動する。以降、利用者6の操作は編集コーナ3で行なわれる。
3.2.画像処理(図7中のステップS20)
本実施の形態による自動写真撮影装置は、クロマキー処理により撮影画像にステップS17で選択された背景柄(装飾画像及び/又は床装飾画像)を合成する。
[全身縦撮影モードの場合]
全身縦撮影モード、すなわち図12に示すように、被写体6の全身が写った撮影画像A1であり、撮影画像A1にロールカーテン301及び床400が写っている場合、撮影コンピュータ50aは、2つのキー色を用いてクロマキー処理を実行する。具体的には、ロールカーテン301の色に対応した背景キー色を用いて撮影画像A1から背景マスクB1を作成し、床400の色に対応した床キー色を用いて撮影画像A1から床マスクC1を作成する。さらに、作成した背景マスクB1及び床マスクC1に基づいて撮影画像A1に装飾画像D1及び床装飾画像E1を合成する。これにより、撮影画像中に床400が写っていても、ロールカーテン301及び床400をともにキーアウトでき、撮影画像A1に装飾画像D1及びE1をきれいに合成できる。以下、詳細を説明する。
図12及び図13を参照して、撮影コンピュータ50aは、図7中のステップS15で利用者6が選択した撮影モードが「全身縦撮影モード」であると判断する(S101でYES)。撮影コンピュータ50aはメモリ503aに記憶された撮影モードの情報に基づいて判断する。
続いて、撮影コンピュータ50aは、図7中のステップS16及びS17で利用者が選択した明るさ及び背景に基づいて、マスクを作成するための背景キー色を設定する(S102)。このとき、撮影コンピュータ50aは、表2に示す背景キー色テーブルを参照する。
Figure 2006254214
背景キー色テーブルは、記憶部502aに記憶される。表2を参照して、背景キー色テーブルには、選択された明るさと、選択された背景に対応した背景キー色に関するキー情報Key1〜Key24が登録される。本実施の形態では、背景キー色は予め設定されている。
各背景キー色は背景キー情報Keyで定められた所定の色範囲を有する。表3に背景キー情報Keyを示す。
Figure 2006254214
表3を参照して、背景キー情報Keyには複数のRGB成分が登録される。背景キー情報Keyに登録されたRGB成分を含む色範囲が背景キー色に設定される。背景キー情報Keyには、表3に示すように、複数の異なるRGB値が登録されてもよいし、「RGB(r1,g1,b1)〜RGB(r1,g1,b3)」というようにRGB成分の所定範囲の上限及び下限が登録されてもよい。背景キー色は、たとえば彩度のみを変動させた複数のRGB成分により設定された色範囲であってもよいし、彩度及び明度を変動させたRGB成分により設定された色範囲であってもよい。設定された色範囲内には、対応する背景(ロールカーテン301又は背景パネル302)の色が含まれる。
撮影コンピュータ50aは、背景キー色テーブルを参照し、選択された明るさ及び垂下したロールカーテン301に対応した背景キー色を設定する。
続いて、撮影コンピュータ50aは、撮影画像A1のうち、設定した背景キー色と同じ色範囲の画素を含む領域を抽出し(S103)、抽出した領域に基づいて背景マスクを作成する(S104)。具体的には、抽出した領域、すなわち、ロールカーテン301が写った領域のRGB値を(255,255,255)に設定する。さらに、抽出した領域を除く領域、すなわち、被写体6及び床400が写った領域のRGB値を(0,0,0)に設定する。以上の設定により背景マスクB1が作成される。このとき、背景キー色は所定の色範囲を含むため、撮影時の被写体の影等により撮影画像中のロールカーテン301の色に濃淡が生じていても、ロールカーテン301の領域を有効に抽出でき、精度の高い背景マスクB1を作成できる。
背景マスクB1を作成後、撮影コンピュータ50aは床マスクC1を作成する(S105〜S107)。自動写真撮影装置では、撮影時のカメラ21、背景装置5及び床400の位置が決まっている。したがって、撮影画像中においてロールカーテン301及び床400が写る領域は、ロールカーテン301ごとに決まっており、変動しない。たとえば、図5Aに示すように、ロールカーテン301Aが垂下したとき、図5Cに示すように、撮影画像中における床400の写る領域は必ず(x,y)=(x1,y1)〜(xE,yE)の座標範囲になり、図5Bに示すように、ロールカーテン301Eが垂下したとき、図5Dに示すように、撮影画像中における床400の写る領域は必ず(x,y)=(x5,y5)〜(xE,yE)の座標範囲となる。要するに、使用するロールカーテン301が決定されれば、撮影画像に写る床400の領域が決まる。したがって、床400の領域に対してのみ、床キー色を用いたマスクを作成できる。
まず、撮影コンピュータ50aは、ステップS17で選択された背景に対応する領域情報を表4に示す領域テーブルから読み出す(S105)。これにより、撮影画像中の床400の領域(以下、床領域と称する)を特定できる。
Figure 2006254214
表4を参照して、領域テーブルには、背景情報と、背景情報に対応した領域情報とが登録される。撮影コンピュータ50aは、ステップS17で記憶部502aに記憶された背景情報に対応した領域情報を領域テーブルから特定する。たとえば、ステップS17でロールカーテン301Aを選択した場合、撮影画像中の座標(x,y)=(x1,y1)〜(xE,yE)の範囲を床領域として特定する。
床領域を特定した後、撮影コンピュータ50aは、特定した床領域のうち、床キー色と同じ色の画素を含む領域を抽出する(S106)。床キー色は、記憶部502aに予め記憶された床キー情報により、その色範囲を設定される。床キー情報は表3に示した背景キー情報Keyと同様に、複数のRGB成分を含む。したがって、床キー色は、床キー情報の複数のRGB成分を含む色範囲に設定される。床キー色は、たとえば明度のみを変動させた複数のRGB成分により色範囲を設定される。ただし、設定した色範囲の内には床400の色(灰色)が含まれる。床キー色により床領域中の床400の部分が抽出されるが、床領域中の被写体6の足が写った部分は抽出されない。
特定した床領域内の床キー色と同じ色範囲の領域を抽出した後、抽出した領域に基づいて床マスクC1を作成する(S107)。具体的には、抽出した領域、すなわち、床400の部分のRGB値を(255,255,255)に設定し、抽出した領域を除く領域、すなわち、被写体6の足が写った領域のRGB値を(0,0,0)に設定する。さらに、撮影画像A1のうち、ステップS105で特定した床領域以外の領域のRGB値を(0,0,0)に設定する。以上の設定により床マスクC1が作成される。
このように、床マスクC1を作成する場合、床領域を予め特定し、その領域を床キー色でキーアウトする。そのため、床領域以外の領域で、たとえば被写体の服装等に床400と同色が含まれていても、その部分が床キー色によりキーアウトされるのを防止できる。したがって、撮影画像中の被写体の色をキーアウトすることなく精度の高いマスクを作成できる。
撮影コンピュータ50aは、背景マスクB1及び床マスクC1を作成した後、メモリ503aに記憶する(S108)。
マスクを記憶後、撮影コンピュータ50aは、撮影画像に装飾画像を合成する。ステップS17での背景選択時に図12に示す装飾画像D1と床装飾画像E1とを選択した場合(S109でYES)、装飾画像D1を背景マスクB1に基づいて撮影画像A1に合成し、さらに、床装飾画像E1を床マスクC1に基づいて撮影画像A1に合成して合成画像F1を完成する(S110)。ここで、装飾画像D1及び床装飾画像E1はともに、選択されたロールカーテンと同色又は同系色で構成されている。そのため、撮影画像中のロールカーテン301及び床400の色を完全にキーアウトできず、一部が残存していても、合成処理後の合成画像F1でその残存部分は目立たない。完成された合成画像F1は図7中のステップS21でディスプレイ24に表示される。
なお、背景マスクB1及び床マスクC1といった2つのマスクを用いるのではなく、全体マスクG1を用いて合成画像F1を作成してもよい。全体マスクG1は背景マスクB1と床マスクC1とに基づいて作成される。たとえば、ステップS17で利用者6が2枚の画像(装飾画像202及び床装飾画像203)を背景柄として選択した場合、2枚のマスク、つまり背景マスクB1及び床マスクC1を用いて合成画像F1を作成する。また、ステップS17で利用者6が1枚の画像(装飾画像202)のみを背景柄として選択した場合、1枚のマスク、つまり全体マスクG1を用いて合成画像F1を作成する。
背景選択時にノーマル柄を選択した場合(S109でNO)、合成画像を作成しない。このとき、図7中のステップS21では、撮影したままの撮影画像がディスプレイ24に表示される。ただし、ノーマル柄を選択した場合でも、背景マスクB1及び床マスクC1は作成され、記憶部502aに記憶される。後述する編集動作でこれらのマスクを使用できるようにするためである。
以上のとおり、全身縦撮影モードの場合、換言すれば、撮影画像に床400が写る場合、背景キー色及び床キー色の2つのキー色を用いてマスクを作成する。そのため、ロールカーテン301の色と床400の色とが異なっていても、クロマキー処理により精度の高いマスクを作成でき、撮影画像に装飾画像をきれいに合成できる。
なお、上述の画像処理では、マスクを用いて撮影画像に装飾画像を合成したが、マスクを使用しないで合成することもできる。たとえば、背景キー色及び床キー色で撮影画像A1を構成する複数の画素を走査し、背景キー色又は床キー色と同じ色の画素V1を特定する。特定した画素V1の色が背景キー色と同じである場合、画素V1に対応した装飾画像D1中の画素V2を特定し、画素V2を撮影画像A1中の画素V1に相当する位置に合成する。画素V1の色が床キー色と同じである場合、画素V1に対応した床装飾画像E1中の画素V3を特定し、合成する。画素V1に対応する画素V2、V3は、たとえば画素の座標(x,y)に基づいて決定される。以上の方法により撮影画像A1中の全ての画素を走査すれば、マスクを作成することなく合成画像F1が得られる。
[全身縦撮影モード以外の撮影モードの場合]
図13及び図14を参照して、全身撮影モード以外の撮影モードの場合(S101でNO)、撮影画像A2に床400は写らないため、背景キー色のみでクロマキー処理を実行する。撮影コンピュータ50aは、背景テーブルに基づいて選択された背景に対応した背景キー色を設定する(S112)。続いて、撮影画像A2のうち、設定した背景キー色の色範囲内に含まれる色を有する画素領域を抽出し(S113)、背景マスクB2を作成する(S114)。以降の動作は全身撮影モードの場合と同様である(S108〜110)。ステップS17で装飾柄D2を選択している場合(S109でYES)、ステップS110で合成画像F2が作成される。
3.3.編集動作
図15を参照して、利用者が編集作業をしていない場合、編集コンピュータ50bはタブレットディスプレイ31に待機画像を表示する(S51)。図7中のステップS24で撮影コンピュータ50aから送信された合成画像の受信を開始したとき(S52でYES)、合成画像を受信中である旨をタブレットディスプレイ31に表示する(S53)。なお、ステップS17でノーマル柄を選択した場合、合成画像は作成されないため、撮影コンピュータ50bは撮影画像を受信する。
画像(合成画像及び撮影画像)の受信を完了した後(S54でYES)、受信した画像に対して編集処理を実施する(S55)。具体的には、受信した画像のうち選択された画像に対してタッチペン32による編集入力を受付け、利用者6に所望の編集を行わせる。このとき、編集用スピーカ33から撮影案内、BGM、効果音などを出力することにより、操作性(編集効率)を向上させることができる。
図16を参照して、編集入力中、タブレットディスプレイ31に、編集入力の対象とする画像を切換えるための画像切替ボタン群601や、「フレーム」、「ライン」、「スタンプ&フレーム」、「ペン」等の編集機能を選択するための編集機能ボタン群602、入力したスタンプ画像などの編集画像を消すための「けしごむ」ボタン、入力操作を1つ前の状態に戻すための「ひとつもどる」ボタン、画像入力を最初からやり直すための「はじめから」ボタン等を表示する。
利用者6は、これらのボタンをタッチペン32で押すことで使用するツールを選択する。さらに、色柄選択ボタン群604から、色、柄などを選択した後、編集入力の対象となる選択画面が表示された編集領域603上で編集入力を行なう。
編集中には、受信した画像と編集画像とをそれぞれ別の画層(レイヤ)に展開し、タブレットディスプレイ31上にそれらを重ねて表示する。いずれの画像を上に表示するかは用途に応じて設定される。たとえば編集画像を受信した画像の前景にする場合は、編集画像が上の画層になる。編集画像はさらに、スタンプ画像の層、フレーム画像の層など、それぞれ複数の画層で構成されていてもよい。
編集処理により、合成画像内の装飾画像を変更することができる。ステップS52で編集コンピュータ50bは、合成画像とともに、背景マスクB1及び床マスクC1も受信する。装飾画像を変更したい場合、利用者は、図16中の装飾画像が列挙された背景エリア605を参照し、所望の装飾画像を選択する。選択された装飾画像と、背景マスクB1及び床マスクC1とに基づいて、画像を合成する。なお、図17Aに示すように、床マスクC1のみを用いて床装飾画像を変更することもできるし、図17Bに示すように、背景マスクB1のみを用いて装飾画像を変更することもできる。
さらに、撮影時にノーマル柄が選択した撮影画像に対して装飾画像を合成することもできる。画像処理では、ノーマル柄が選択された撮影画像に対しても背景マスクB1、床マスクC1を作成し、編集コンピュータ50bはステップS52でこれらのマスクを受信する。そのため、ノーマル柄が選択された撮影画像中の被写体を図16の背景エリア605内の装飾画像に合成できる。
編集入力時間は予め設定されている。そして、タブレットディスプレイ31上に残り時間を表示し、カウントダウンを行なう。残り時間がゼロになると編集入力が終了する。画面に表示された「終了」のボタンを押すことで、残り時間がゼロになる前に編集入力を強制的に終了させることもできる。
編集入力時間内か、「終了」のボタンが押下されるまでは(S56でNO)、編集を継続して行うことができる。編集入力が終了すると(S56でYES)、受信画像の枚数に応じて、予め決められた複数の印刷レイアウトをタブレットディスプレイ31に表示し、利用者6の選択を受付ける(S57)。印刷レイアウトの選択を受付ける前に、編集された画像をタブレットディスプレイ31に表示し、印刷対象となる画像の選択を受付けてもよい。印刷レイアウトの選択を受付けると、選択された印刷レイアウトに従って、生成された印刷画像データをプリンタ52に出力する。さらに、利用者6をプリンタ52の前に誘導するアナウンスを編集用スピーカ33又はタブレットディスプレイ31より出力する。そして、プリンタ52に印刷を開始するよう指示することにより、印刷されたシールシートをプリント取出口8より利用者6に提供する(S58)。指示後、ステップS51に戻り、タブレットディスプレイ31に待機画面を再び表示する。
以上、1組の利用者6が自動写真撮影装置を利用する場合の動作を説明したが、本実施の形態では編集コーナ3が撮影コーナ2と異なる場所に設置されているので、2組の利用者が同時に利用することもできる。この場合、先の利用者が撮影を終了し編集コーナ3に移動すると、ディスプレイ24は待機画面を表示し、次の利用者の硬貨投入を受付ける。コインが投入されると、次の利用者の撮影が開始される。ここでは、撮影コーナ2と編集コーナ3とが異なる位置に設置されているが、これに限定されるものではなく、一箇所で撮影及び編集が行われるようにしてもよい。
コンピュータ装置50を動作させるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、メモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録して提供してもよく、また、インターネットなどの電気通信回線を通じて提供してもよい。提供されたプログラムはハードディスクなどにインストールされ、実行される。
本実施の形態では、静止画である撮影画像に対して上述の画像処理を実施したが、動画である撮影画像に対して上述の画像処理を実施してもよい。たとえば、カメラ21で撮像される画像はライブモニタ22で動画としてリアルタイムに表示されるが、この動画に対して背景キー色及び床キー色を用いて画像処理を実施してもよい。この場合、動画を構成するフレームは半導体メモリ503aに順次記憶されるため、記憶されたフレームごとに3.2.で述べた画像処理を実施する。その結果、フレームごとに装飾画像を合成でき、合成動画をライブモニタ22に表示できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態による自動写真撮影装置の外観構成を示す側面図である。 図1に示した自動写真撮影装置を撮影コーナ側から見た斜視図である。 図1に示した自動写真撮影装置を編集コーナ側から見た斜視図である。 図1に示した自動写真撮影装置で撮影された撮影画像の一例を示す図である。 図4Aと異なる別の撮影画像の一例を示す図である。 図4A及び図4Bと異なる、さらに別の撮影画像の一例を示す図である。 図4A〜図4Cと異なる、さらに別の撮影画像の一例を示す図である。 図1に示した自動写真撮影装置における垂下したロールカーテンと床との位置関係を示す概略図である 図5Aに示したロールカーテンと床との位置関係と異なる、別の位置関係を示す概略図である。 図5Aのロールカーテン及び床の位置関係で撮影された撮影画像の一例を示す図である。 図5Bのロールカーテン及び床の位置関係で撮影された撮影画像の一例を示す図である。 図5A及び図5Bに示したロールカーテンと床との位置関係と異なる、さらに別の位置関係を示す概略図である。 図5Eのロールカーテン及び床の位置関係で撮影された撮影画像の一例を示す図である。 図1に示した自動写真撮影装置の回路構成を示す機能ブロック図である。 図1に示した自動写真撮影装置の撮影動作を示すフロー図である。 図7中のステップS15で自動写真撮影装置のディスプレイに表示される画面を示す図である。 図7中のステップS16で自動写真撮影装置のディスプレイに表示される画面を示す図である。 図7中のステップS17で自動写真撮影装置のディスプレイに表示される画面を示す図である。 図10Aと異なる、別の画面を示す図である。 図7中のステップS21で自動写真撮影装置のディスプレイに表示される画面を示す図である。 図7中のステップS20の画像処理を説明するための概略図である。 図7中のステップS20の画像処理の詳細を示すフロー図である。 図13中のステップS101でNOの場合の画像処理の動作を説明するための概略図である。 図1に示した自動写真撮影装置の編集動作を示すフロー図である。 図15中のステップS55で自動写真撮影装置のタブレットディスプレイに表示される画面を示す図である。 図15中のステップS55での画像の編集例を示す図である。 図17Aと異なる、別の編集例を示す図である。
符号の説明
1 筐体
6 被写体
21 カメラ
50a 撮影コンピュータ
50b 編集コンピュータ
51 制御部
52 プリンタ
301A〜301E ロールカーテン
502a 記憶部
502b 記憶部

Claims (11)

  1. 単色の床と、
    前記床の上に垂下する1又は複数の単色の背景カーテンと、
    被写体を挟んで前記背景カーテンと反対側に設けられ、前記被写体を前記床及び背景カーテンとともに撮影する撮影手段と、
    装飾画像を記憶する装飾記憶手段と、
    前記背景カーテンの色に対応した背景キー色と、前記床の色に対応した床キー色とを用いて、前記撮影手段により撮影される撮影画像に前記装飾画像を合成し、合成画像を作成する画像処理手段と、
    前記合成画像を印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする自動写真撮影装置。
  2. 請求項1に記載の自動写真撮影装置であって、
    前記装飾画像は、前記背景カーテンと同色又は同系色を含むことを特徴とする自動写真撮影装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の自動写真撮影装置であって、
    前記複数の背景カーテンは、択一的に選択可能であり、
    前記装飾記憶手段は、前記複数の背景カーテンに対応した複数の装飾画像を記憶し、
    前記自動写真撮影装置はさらに、
    前記複数の背景カーテンのうち選択された背景カーテンに対応した背景キー色を設定するキー設定手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記設定された背景キー色と前記床キー色とを用いて前記合成画像を作成することを特徴とする自動写真撮影装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の自動写真撮影装置であって、
    前記複数の背景カーテンは、所定の方向に配列され、
    前記床は、前記複数の背景カーテンのうち前記撮影手段から最も遠い背景カーテンの下辺下まで延在することを特徴とする自動写真撮影装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の自動写真撮影装置であってさらに、
    前記撮影画像中の前記床の領域に関する領域情報を記憶する領域記憶手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記領域情報に基づいて、前記撮影画像のうち前記床の領域に対して前記床キー色を用い、前記床の領域を除く領域に対して前記背景キー色を用いて前記合成画像を作成することを特徴とする自動写真撮影装置。
  6. 請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載の自動写真撮影装置であってさらに、
    前記複数の背景カーテンと、前記複数の背景カーテンに対応し、前記撮影画像中の前記床の領域に関する複数の領域情報とを登録した領域テーブルを記憶する領域記憶手段を備え、
    前記画像処理手段は、前記選択された背景カーテンに対応した領域情報を前記領域テーブルから特定し、前記特定した領域情報に基づいて、前記撮影画像のうち前記床の領域に対して前記床キー色を用い、前記床の領域を除く領域に対して前記背景キー色を用いて前記合成画像を作成することを特徴とする自動写真撮影装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の自動写真撮影装置であって、
    前記床は灰色であることを特徴とする自動写真撮影装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の自動写真撮影装置であって、
    前記背景キー色は、前記対応する背景カーテンの色を含む所定の色範囲を有し、
    前記画像処理手段は、前記撮影画像のうち前記色範囲内の色と同じ色の領域を抽出することにより前記合成画像を作成することを特徴とする自動写真撮影装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の自動写真撮影装置であって、
    前記床キー色は、前記対応する床の色を含む所定の色範囲を有し、
    前記画像処理手段は、前記撮影画像のうち前記色範囲内の色と同じ色の領域を抽出することにより前記合成画像を作成することを特徴とする自動写真撮影装置。
  10. 単色の床と、前記床の上に垂下する単色の背景カーテンと、被写体を挟んで前記背景カーテンと反対側に設けられる撮影手段と、印刷手段とを備えた自動写真撮影装置を用いた写真撮影方法であって、
    前記被写体を前記床及び背景カーテンとともに撮影するステップと、
    前記背景カーテンの色に対応した背景キー色と、前記床の色に対応した床キー色とを用いて、撮影される撮影画像に装飾画像を合成し、合成画像を作成するステップと、
    前記合成画像を印刷するステップとを備えることを特徴とする写真撮影方法。
  11. 被写体を単色の床及び前記床の上に垂下する単色の背景カーテンとともに撮影し、撮影画像を画像処理し、画像処理された撮影画像を印刷する自動写真撮影装置内のコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記背景カーテンの色に対応した背景キー色と、前記床の色に対応した床キー色とを用いて、撮影される前記撮影画像に装飾画像を合成し、合成画像を作成するステップを備えることを特徴とする画像処理プログラム。
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