以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については、同一の符号を付して同じ説明を繰り返さない。
<<1.写真撮影遊戯機の構成>>
<1.1.全体構成>
図1は、本実施形態に係る写真撮影遊戯機の外観を表す模式図である。写真撮影遊戯機1は、撮影ブース2と、事前接客部3と、編集ブース4と、事後接客部5(図4参照)と、を備えている。
<1.2.撮影ブースの構成>
撮影ブース2は、図1に示すように、正面筐体20A及び背面筐体20Bによって区画された空間である。撮影ブース2内では、被写体である利用者の写真撮影が行われる。なお、説明の便宜上、正面筐体20A側を前、背面筐体20B側を後ろといい、正面筐体20Aに向かって右を単に右、正面筐体20Aに向かって左を単に左という。図1に示すように、正面筐体20Aと背面筐体20Bとは前後方向に間を空けて配置されており、利用者は、正面筐体20Aと背面筐体20Bとの間を通って撮影ブース2に出入りする。
図2は、正面筐体20Aを表す模式図である。図2に示すように、正面筐体20Aの内側には、撮影ユニット20が設けられている。撮影ユニット20は、カメラ21と、正面ディスプレイ22と、照明装置23と、後述するスピーカ450(図5参照)と、を備えている。
カメラ21は、正面筐体20Aの内側前面の幅方向中央付近に配置されている。カメラ21は、撮影ブース2内の利用者(被写体)を撮影し、所定のタイミングで静止画像として記録する。
正面ディスプレイ22は、カメラ21の下方に配置されている。正面ディスプレイ22は、カメラ21によって撮影された利用者の映像を左右反転させ、リアルタイムにライブ表示する。また、正面ディスプレイ22上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が正面ディスプレイ22にタッチペン(図示略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。
照明装置23は、ストロボ光源及び蛍光灯光源を有している。ストロボ光源は、カメラ21が利用者のライブ映像を静止画として記録する瞬間に発光し、発光面を介して撮影ブース2内の利用者に光を照射する。
図3は、背面筐体20Bを表す斜視図である。図3に示すように、背面筐体20Bにおいて、正面筐体20Aと向かい合う内側の面には、背面パネル24が設けられている。背面パネル24は、クロマキー合成用のパネルであってもよいし、クロマキー合成用のカーテンを備えていてもよい。背面筐体20Bの床面25上には、クロマキー合成用の床マットや床板等の床部材(図示略)が設けられる。床部材の色は、背面パネル24の色と同じであり、例えば黄緑色等とされる。特に図示しないが、撮影ブース2内側において、背面筐体20Bの天井や左右側面に、照明装置(図示略)が設けられていてもよい。
<1.3.事前接客部の構成>
事前接客部3は、図1及び図2に示すように、撮影ブース2の外に設けられており、受付装置30を備える。受付装置30は、正面筐体20Aの左側の側面に配置されている。ただし、受付装置30は、正面筐体20Aの右側の側面に設けられていてもよいし、正面筐体20Aの左右両方の側面に設けられていてもよい。
受付装置30は、受付用ディスプレイ31と、コイン投入口32と、スピーカ33と、を備えている。
受付用ディスプレイ31は、利用者がプレイに関する各種設定を入力するための画面等を表示する。受付用ディスプレイ31上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が受付用ディスプレイ31にタッチペン(図示略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。コイン投入口32には、利用者によってコインが投入される。スピーカ33は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
<1.4.編集ブースの構成>
編集ブース4は、図1及び図4に示すように、正面筐体20Aの前方に設けられており、編集ユニット40を備えている。編集ユニット40は、2つの画像編集装置41と、各画像編集装置41を支持する編集筐体43とを備えている。
2つの画像編集装置41は、左右対称となるよう背中合わせに配置されている。図4では、2つの画像編集装置41のうち、左側に配置された画像編集装置41のみが示されている。各画像編集装置41は、編集用ディスプレイ411と、2本のタッチペン412と、後述するスピーカ413(図5参照)と、非接触通信装置97(図5参照)を備えている。
編集用ディスプレイ411には、利用者に画像編集を行わせるために、撮影ブース2での撮影によって生成された写真画像が表示される。編集用ディスプレイ411上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、写真画像に対する利用者による編集操作が受け付けられる。
2本のタッチペン412は、編集用ディスプレイ411の両側に配置されている。利用者による編集操作は、利用者が各タッチペン412で編集用ディスプレイ411にタッチすることによって受け付けられる。ただし、利用者による編集操作は、利用者が編集用ディスプレイ411に指で直接タッチすることによって受け付けられてもよい。
スピーカ413(図5参照)は、操作案内やBGM等の音声を出力する。非接触通信装置97(図5参照)は、画像の取得に必要な情報等を利用者の端末装置に送信する際に用いられる。
<1.5.事後接客部の構成>
事後接客部5は、図4に示すように、編集ユニット40側面に設けられており、受付装置50を備えている。
受付装置50は、受付用ディスプレイ51と、写真シール排出口52と、スピーカ53と、を備えている。
受付用ディスプレイ51は、携帯端末で画像を取得するためのメールアドレスを入力したり、携帯端末に送信する画像を選択したりするための画面等を表示する。受付用ディスプレイ51上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、指で直接タッチすることによって受け付けられるが、タッチペンによってタッチすることによって受け付けられてもよい。写真シール排出口52は、受付装置50に設けられており、編集筐体43内に備わるプリンタ650(図5参照)で印刷された写真シールが排出される。スピーカ53は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
<1.6.写真撮影遊戯機の機能構成>
次に、写真撮影遊戯機1の機能構成について、図5を参照しつつ説明する。
<1.6.1.制御装置の構成>
図5に示すように、写真撮影遊戯機1は、制御装置100を備えている。制御装置100は、コンピュータ装置101と、制御基板102と、クロマキーキャプチャボード17と、を備えている。
コンピュータ装置101は、撮影ユニット20、受付装置30、編集ユニット40の各画像編集装置41、受付装置50、及びプリンタ650と接続されている。コンピュータ装置101は、制御基板102を介して、発光制御部110、蛍光灯14、コイン制御部112、及びサービスパネル113と接続されている。
コンピュータ装置101は、Central Processing Unit(CPU)103と、ハードディスク(HDD)104と、メモリ105と、通信部106と、を備えている。
CPU103は、HDD104に記憶されている制御プログラムを実行することにより、後述する写真撮影遊戯機1の各機能を実現する。
HDD104は、CPU103によって実行される制御プログラム、各処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、予め用意された撮影コースを示す情報、生成された写真画像の背景や前景として利用される複数の合成用画像を示す合成用画像データ、生成された写真画像の編集に利用される編集画像データ等の各種データを記憶する。
メモリ105は、コンピュータ装置101のメインメモリであり、CPU103が制御プログラムを実行する際の一時的な作業領域である。通信部106は、ネットワークを介してサーバ(図示略)及び非接触通信装置97との通信を行う。
制御基板(デジタル入出力ボード(DIO))102は、コンピュータ装置101と接続され、コンピュータ装置101との間で信号の入出力を行う。また、制御基板102は、コイン制御部112、発光制御部110、蛍光灯14、及びサービスパネル113とも接続されており、これらとの間で信号の入出力を行う。
<1.6.2.事前接客処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、事前接客処理において予め定められた情報を受付用ディスプレイ31に表示し、事前接客処理において予め定められた音声をスピーカ33から出力させる。
<1.6.3.撮影処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、撮影処理において予め定められた情報を正面ディスプレイ22に表示し、撮影処理において予め定められた音声をスピーカ450から出力させる。
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、発光制御部110によって照明装置23を制御する。発光制御部110は、例えば、照明装置23の発光タイミングや発光量を制御する。
クロマキーキャプチャボード17は、撮影ユニット20及びコンピュータ装置101と接続されている。クロマキーキャプチャボード17は、カメラ21が撮影しているライブ映像を所定の間隔(例えば30フレーム/秒)で静止画データとして取り込む。クロマキーキャプチャボード17は、各静止画データから被写体である利用者の領域を抽出し、コンピュータ装置101に転送する。
<1.6.4.画像編集処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、画像編集処理において予め定められた情報を編集用ディスプレイ411に表示し、画像編集処理において予め定められた音声をスピーカ413から出力させる。
コンピュータ装置101は、プリンタ650と接続されている。CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、プリンタ650に印刷処理を行わせる。
<1.6.5.事後接客処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、事後接客処理において予め定められた情報を受付用ディスプレイ51に表示し、事後接客処理において予め定められた音声をスピーカ53から出力させる。
<<2.写真撮影遊戯機の動作>>
次に、写真撮影遊戯機1の動作について説明する。以下で説明する各処理は、図5に示すCPU103が制御プログラムを実行することにより行う。
図6は、写真撮影遊戯機1の全体動作を示すフロー図である。写真撮影遊戯機1は、まず、プレイの開始を受け付けるための事前接客処理を行う(ステップS10)。次に、写真撮影遊戯機1は、事前接客処理で開始を受け付けたプレイごとに撮影処理を行う(ステップS20)。その後、写真撮影遊戯機1は、撮影された写真画像に対する画像編集処理を行う(ステップS30)。最後に、写真撮影遊戯機1は、画像編集処理後の写真画像について事後接客処理を行う(ステップS40)。以下、各処理について詳述する。
<2.1.事前接客処理>
まず、事前接客処理(ステップS10)について説明する。図7は、事前接客処理のフロー図である。
CPU103は、プレイのデモンストレーション映像を表すデモ画面を受付用ディスプレイ31に表示する(ステップS111)。CPU103は、利用者が1プレイ分のコインを投入口32に投入するまで、デモ画面の表示を継続する(ステップS112:No)。このとき、CPU103は、デモンストレーション映像に応じたBGM等をスピーカ33から出力させてもよい。
コイン投入口32に1コインが投入されると、コイン制御部112(図5参照)により、コインが投入されたことを示す情報が制御基板102を介してコンピュータ装置101に出力される。CPU103は、コイン制御部112からの情報ごとにコインカウントを1つインクリメントする。CPU103は、コインカウントが1プレイ分に達すると、1プレイ分のコインが受け付けられたと判断し(ステップS112:Yes)、プレイを開始し、ステップS113以下の処理を行う。
CPU103は、撮影人数が「2人」か「3人以上」の一方を選択するための撮影人数選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、撮影人数の選択を受け付ける(S113)。ここでは、撮影人数として「2人」が選択されたものとする。
次に、CPU103は、撮影コース選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、利用者による撮影コースの選択を受け付ける(ステップS114)。このとき、CPU103は、撮影コースの選択を促す音声をスピーカ33から出力させてもよい。
本実施形態では、利用者の顔及び上半身の一部を撮影するアップ撮影コースと、利用者の顔及び上半身の一部の撮影と利用者の全身の撮影とを行うアップ全身撮影コースの2つの撮影コースが用意されている。以下、利用者の顔及び上半身の一部の撮影をアップ撮影、アップ撮影によって得られた画像をアップ画像と称する。また、利用者の全身の撮影を全身撮影、全身撮影によって得られた画像を全身画像と称する。
本実施形態では、2つの撮影コースのいずれも例えば6回の撮影が行われる。アップ全身撮影コースの場合には、アップ撮影を4回行い、続いて全身撮影を2回行う。以下では、アップ全身撮影コースが選択されたものとして説明する。
続いて、CPU103は、合成用画像選択画面(図8A、図8B参照)を受付用ディスプレイ31に表示させ、6ショットの各撮影によって得られる画像とそれぞれ合成する合成用画像の選択を受け付ける(ステップS115)。
ここで、合成用画像について具体的に説明する。本実施形態において、合成用画像は、背景画像のみからなるもの(以下、第1合成用画像)と、背景画像と修飾画像とが組み合わされたもの(以下、第2合成用画像)に分類され、各合成用画像を示すデータには、その分類を示す情報が対応づけられている。第1合成用画像及び第2合成用画像としては、それぞれ、互いにデザインが異なる複数種類の第1合成用画像と複数種類の第2合成用画像とが用意され、アップ撮影用と全身撮影用に区別されている。
背景画像は、合成対象となる画像の背景として合成される画像であり、例えば、色のみの画像、又は、ドット柄やチェック柄等の所定規則に従って図柄が配列された画像、又は、アルファベットが配列された画像等である。
本実施形態において、修飾画像は、合成対象の画像における被写体の後、つまり、背景画像と被写体との間に配置される背景フレーム、又は、合成対象の画像における被写体の前に配置される前景フレームとして合成される画像である。修飾画像は、例えば、文字、図柄、及びイラスト等の少なくとも1つがデザインされた画像である。
第1合成用画像を示す第1合成用画像データ、及び第2合成用画像を示す第2合成用画像データはHDD104に記憶されている。ここで、第2合成用画像データについて具体的に説明する。図9は、第2合成用画像データのデータ構造を例示した図である。図9に示すように、例えば、種別A〜Zで示す複数の第2合成用画像データがHDD104に記憶されている。複数の第2合成用画像データのそれぞれは、アップ/全身情報によってアップ撮影用と全身撮影用に区別されている。
第2合成用画像データには、修飾画像が編集可能か否かを示す編集可否情報が対応づけられている。本実施形態では、後述する画像編集処理において、第2合成用画像のうち特定の第2合成用画像の修飾画像と、第2合成用画像と合成される画像に写る被写体との位置関係が編集可能となっている。図9において、編集可否情報として「可」が設定されている第2合成用画像データは、その第2合成用画像における修飾画像が編集可能であることを示している。
また、第2合成用画像データには、背景/前景情報が対応づけられている。背景/前景情報は、第2合成用画像が合成対象の画像と合成される際に参照され、第2合成用画像に含まれる修飾画像を、デフォルトで、背景フレームと前景フレームのどちらのフレームとして合成するのかを定めた情報である。
また、第2合成用画像データには、背景画像を識別する背景画像IDと、修飾画像を識別する修飾画像IDとが対応づけられている。例えば、種別「A」や「B」等に対応する第2合成用画像データのように、編集可否情報として「可」が設定されている第2合成用画像データには、2つの修飾画像IDが対応づけられている。一方、例えば、種別「V」や「W」等に対応する第2合成用画像データのように、編集可否情報として「否」が設定されている第2合成用画像データには、1つの修飾画像IDが対応づけられている。
種別「A」や「B」等に対応する第2合成用画像データに対応づけられた2つの修飾画像IDのそれぞれが示す2つの修飾画像は、互いの修飾画像に施されたデザインは共通するが、第2合成用画像における修飾画像のデザインの位置が異なっている。
以下、種別「A」と「B」に対応する第2合成用画像データを例に第2合成用画像における修飾画像のデザインの位置について説明する。まず、種別「A」に対応する第2合成用画像データを用いてアップ撮影用の第2合成用画像における修飾画像のデザインの位置について説明する。図10Aは、図9において種別「A」に対応する背景画像ID「Ba」で示される背景画像と、種別「A」に対応する修飾画像ID「Fa_u」で示される修飾画像とで構成されたアップ撮影用の第2合成用画像の画像イメージを示している。また、図10Bは、種別「A」に対応する背景画像ID「Ba」で示される背景画像と、種別「A」に対応する修飾画像ID「Fa_d」で示される修飾画像とで構成されたアップ撮影用の第2合成用画像の画像イメージを示している。
図10Aに示す第2合成用画像Pa1は、図11Aに示す背景画像P11と、図11Bに示す修飾画像P121とが合成されて構成されている。また、図10Bに示す第2合成用画像Pa2は、図11Aに示す背景画像P11と、図11Cに示す修飾画像P122とが合成されて構成されている。なお、便宜上、図11Aに示す背景画像P11には何もデザインが表されていないが、例えば、所定の色からなる画像で構成されているものとする。また、アップ撮影用の第2合成用画像の縦と横の長さの比率は、例えば、1.2:1であり、第2合成用画像Pa1と第2合成用画像Pa2の画像サイズは同じである。
修飾画像P121と修飾画像P122は、同様の紙吹雪の画像がデザインされているが、紙吹雪の画像がデザインされている位置が異なる。つまり、第2合成用画像Pa1において修飾画像P121の紙吹雪の画像がデザインされている位置は上方であるのに対して、第2合成用画像Pa2において修飾画像P122の紙吹雪の画像がデザインされている位置は下方である。
図10A、10Bに示すように、アップ撮影用の第2合成用画像Pa1、Pa2において上方とは、図11Dに示すように、第2合成用画像Pa1、Pa2において、Y軸方向の幅の略中央に位置する破線Cよりも上側(Y軸正方向)の領域Pu1である。また、第2合成用画像Pa1、Pa2において下方とは、第2合成用画像Pa1、Pa2において、破線Cよりも下側(Y軸負方向)の領域Pd1である。
次に、種別「B」に対応する第2合成用画像データを用いて、全身撮影用の第2合成用画像における修飾画像のデザインの位置について説明する。図12Aは、種別「B」に対応する背景画像ID「Bb」で示される背景画像と、種別「B」に対応する修飾画像ID「Fb_u」で示される修飾画像とで構成された全身撮影用の第2合成用画像の画像イメージを示している。また、図12Bは、種別「B」に対応する背景画像ID「Bb」で示される背景画像と、種別「B」に対応する修飾画像ID「Fb_d」で示される修飾画像とで構成された全身撮影用の第2合成用画像の画像イメージを示している。
図12Aに示す第2合成用画像Pb1は、図13Aに示す背景画像P21と、図13Bに示す修飾画像P221とが合成されて構成されている。また、図12Bに示す第2合成用画像Pb2は、図13Aに示す背景画像P21と、図13Cに示す修飾画像P222とが合成されて構成されている。なお、全身撮影用の第2合成用画像の縦と横の長さの比率は,例えば、5:3であり、第2合成用画像Pb1と第2合成用画像Pb2の画像サイズは同じである。
修飾画像P221と修飾画像P222は、同様のイラストの画像がデザインされているが、イラストの画像がデザインされている位置が異なる。第2合成用画像Pb1において修飾画像P221のイラストの画像がデザインされている位置は上方であるのに対して、第2合成用画像Pb2において修飾画像P222のイラストの画像がデザインされている位置は下方である。
全身撮影用の第2合成用画像Pb1、Pb2において上方とは、図13Dに示すように、第2合成用画像Pb1,Pb2において、Y軸方向の幅を略3等分する破線Cu、Cdの破線Cuよりも上側(Y軸正方向)の領域Pu2であり、第2合成用画像P2において下方とは、破線Cdよりも下側(Y軸負方向)の領域Pd2である。
このように、編集可否情報として「可」が設定されたアップ撮影用と全身撮影用の各第2合成用画像データには、第2合成用画像の上方にデザインが配置されるアップ撮影用又は全身撮影用の修飾画像(以下、上デザイン修飾画像)と、第2合成用画像の下方にデザインが配置されるアップ撮影用又は全身撮影用の修飾画像(以下、下デザイン修飾画像)とが予め対応づけられている。
図9において、第2合成用画像データには、上デザイン/下デザイン情報が対応づけられている。上デザイン/下デザイン情報は、第2合成用画像と合成対象の画像とを合成する際に参照され、デフォルトで上デザイン修飾画像と下デザイン修飾画像のどちらを合成させるのかを定めた情報である。
次に、図8A及び図8Bに示す合成用画像選択画面と、合成用画像選択の処理(図7のステップS115)について具体的に説明する。
図8Aに示す合成用画像選択画面100Aと、図8Bに示す合成用画像選択画面100Bには、「セット」の文字が表されたタブ110aと、「個別」の文字が表されたタブ110bとが表示される。また、合成用画像選択画面100Aと合成用画像選択画面100Bには、枠画像150と決定ボタン160とが表示される。枠画像150内には、利用者によって現在選択されている、6ショットの各撮影によって得られる画像と合成する合成用画像の縮小画像が表示される表示領域121〜126が設けられている。
利用者によってタブ110aがタッチされると合成用画像選択画面100Aが表示され、タブ110bがタッチされると合成用画像選択画面100Bが表示される。
図8Aに示す合成用画像選択画面100Aでは、6ショットの各撮影によって得られる画像と合成可能な合成用画像として、予めセットされた6枚の合成用画像と対応づけられたセット画像アイコン120が複数表示される。セット画像アイコン120には、6つの枠1201が設けられ、各枠1201には、対応する合成用画像の縮小画像が表されている。また、後述する画像編集処理において編集可能な第2合成用画像が対応づけられているセット画像アイコン120には、その第2合成用画像の縮小画像の上に、第2合成用画像が編集可能であることを示す画像130が表示される。
CPU103は、合成用画像選択画面100Aにおいて、複数のセット画像アイコン120の中から1つのセット画像アイコン120がタッチされると、そのセット画像アイコン120の上にカーソル140を表示する。そして、CPU103は、選択されたセット画像アイコン120に対応する6枚の合成用画像の縮小画像を、合成用画像選択画面100Aの表示領域121〜126に表示する。
また、図8Bに示す合成用画像選択画面100Bでは、複数の合成用画像とそれぞれ対応づけられた個別画像アイコン120aが表示される。個別画像アイコン120aには、対応する合成用画像の縮小画像が表されている。また、後述する画像編集処理において編集可能な第2合成用画像が対応づけられている個別画像アイコン120aには、合成用画像選択画面100Aと同様、個別画像アイコン120a上に画像130が表示される。
CPU103は、合成用画像選択画面100Bにおいて、複数の個別画像アイコン120aの中から各ショットに対応する個別画像アイコン120aが選択されると、選択された個別画像アイコン120aの上にカーソル140を表示する。そして、CPU103は、ショットごとに選択された個別画像アイコン120aに対応する合成用画像の縮小画像を、選択順に表示領域121〜126に表示する。
CPU103は、合成用画像選択画面100A又は合成用画像選択画面100Bにおいて、利用者によって決定ボタン160がタッチされると、現在選択されている合成用画像を決定し、合成用画像選択画面100A又は合成用画像選択画面100Bの表示を終了する。そして、6ショットの各撮影について選択された6枚の合成用画像を示す識別情報を撮影回数とともにメモリ105に記憶する。
図7において、合成用画像選択後、CPU103は、利用者の名前を入力するための名前入力画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示し、利用者による名前の入力を受け付ける(ステップS116)。
続いて、CPU103は、写真シールのシートレイアウト選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、利用者によるシートレイアウトの選択を受け付ける(ステップS117)。
CPU103は、シートレイアウトの選択後、撮影ブース2が空いているか否かを判断する(ステップS118)。撮影ブース2が空いていない場合(ステップS118:No)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS119)。撮影ブース2が空いている場合(ステップS118:Yes)、CPU103は、撮影ブース2への移動を誘導する誘導画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS120)。このとき、CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を撮影ブース2へ誘導する音声をスピーカ33から出力させてもよい。
<2.2.撮影処理>
次に、撮影処理(ステップS20)について説明する。図14は、撮影処理の動作フローを示す図である。
CPU103は、撮影ブース2内の正面ディスプレイ22に、撮影開始を案内する撮影開始画面(図示略)を表示する(ステップS211)。撮影開始画面には、撮影開始ボタンが表示されており、利用者がこの撮影開始ボタンにタッチすることにより以降の処理が開始される。
CPU103は、ステップS114で選択された撮影コースに応じて、撮影時のポーズ等を指示する撮影画面を正面ディスプレイ22に表示するとともに、カメラ21の撮影方向及び焦点距離を制御して撮影を行う(ステップS212)。この例では、4回のアップ撮影と2回の全身撮影を行うアップ全身撮影コースが選択されている。そのため、CPU103は、撮影回数が1〜4回の間は、アップ撮影に応じた撮影方向及び焦点距離となるようにカメラ21を制御して撮影を行い、5〜6回の間は、全身撮影に応じた撮影方向及び焦点距離となるようにカメラ21を制御して撮影を行う。
図15A〜15Cは、撮影画面の表示例を示す模式図である。図15Aは、1回目の撮影の前に表示される撮影画面を例示した図である。本実施形態では、1〜6回の各撮影を行う前に、図15Aに示すように、正面ディスプレイ22に表示された撮影画面において、カメラ21で撮影したライブ映像を表示する領域220に、モデルによるポーズ見本を示す見本画像221が表示される。また、見本画像221の下方には、1〜6回の各撮影のポーズ見本を示す6つの縮小見本画像222が表示される。この例では、アップ全身撮影コースが選択されているため、6つの縮小見本画像222のうち、4つの縮小見本画像222aには、モデルをアップ撮影した画像が表され、2つの縮小見本画像222bには、モデルを全身撮影した画像が表されている。
このとき、CPU103は、メモリ105に記憶された1〜6回の各撮影回数に対する合成用画像の識別情報を参照し、各撮影の前に表示させる見本画像221及び縮小見本画像222に、当該撮影に対応する合成用画像を合成して表示する。なお、図15Aでは、便宜上、合成用画像の図示は省略している。
具体的には、ステップS115において、ある撮影回数について選択された合成用画像の属性が、第1合成用画像や、編集可否情報「否」(図9参照)が設定された第2合成用画像である場合には、その第1合成用画像や第2合成用画像が見本画像221と縮小見本画像222に合成されて表示される。一方、ある撮影回数について選択された合成用画像の属性が、編集可否情報「可」(図9参照)が設定された第2合成用画像である場合には、その第2合成用画像に含まれる背景画像と修飾画像のうち、背景画像のみが見本画像221と縮小見本画像222に合成されて表示され、修飾画像は表示されない。
CPU103は、正面ディスプレイ22の領域220に見本画像221を表示した後、カメラ21により被写体を撮影し、所定のフレームレートでライブ映像の画像データを取り込んでクロマキー処理を施して被写体部分の画像を取得する。そして、CPU103は,被写体部分の画像に、ステップS115で選択された合成用画像のうち、撮影回数に対応する合成用画像を、その合成用画像の属性に応じた態様で合成して表示する。
図15Bは、1回目の撮影時における撮影画面の表示例を示している。正面ディスプレイ22における領域220の左側には、1回目の撮影に対する見本画像221が表示され、領域220には、被写体部分の画像223aに、1回目の撮影に対して選択された合成用画像をその属性に応じた態様で表した画像223bが合成されて表示される。なお、図15Bでは、便宜上、画像223bにおいて合成用画像の図示は省略している。
被写体部分の画像223aに合成される画像223bは、見本画像221に合成されている画像と同様である。つまり、1回目の撮影に対して選択された合成用画像の属性が、編集可否情報「可」が設定された第2合成用画像である場合、その第2合成用画像に含まれる背景画像と修飾画像のうち、背景画像のみが被写体部分の画像223aに合成され、修飾画像は表示されない。一方、選択された合成用画像の属性が、第1合成用画像や、編集可否情報「否」が設定された第2合成用画像である場合には、その合成用画像が被写体部分の画像223aに合成される。
利用者は、選択した合成用画像が、編集可能な第2合成用画像である場合であっても、第2合成用画像に含まれる背景画像に施されている色や模様等を確認することができるので、写真画像の仕上がりをある程度イメージしながら撮影を行うことができる。また、撮影時に、編集可能な第2合成用画像に含まれる修飾画像が表示されないため、修飾画像のデザインが写り込むように、利用者が本来の撮影位置ではない位置に立つ等して撮影することを防止し、適切な撮影位置で撮影させることができる。
図15Cは、1回目の撮影後の撮影画面の表示例を示している。図15Cに示すように、1回目の撮影が終わると、CPU103は、1回目の撮影に対する縮小見本画像222に代えて、1回目の撮影によって得られた被写体部分の画像に、1回目の撮影に対応する合成用画像をその属性に応じた態様で合成して縮小した画像224を表示する。なお、図15Cでは、便宜上、画像224において合成用画像の図示は省略している。
上述のように、撮影前(図15A)、撮影時(図15B)、及び撮影後(図15C)において、見本画像221又はライブ映像とともに表示される合成用画像に含まれる修飾画像を表示させない方が利用者に違和感を生じさせず望ましい。しかしながら、修飾画像にデザインされたイラストや文字を避けて利用者が撮影してしまうという課題を解決するためには、少なくとも、利用者がポーズをとる撮影時(図15B)のライブ映像の表示の際に修飾画像が表示されないように構成されていればよい。
このように、6回の撮影が終わるまで、撮影ごとに、正面ディスプレイ22の領域220に、撮影回数に応じた見本画像221を表示し、その後、利用者を撮影したライブ映像から抽出した被写体部分の画像223aに、撮影回数に応じた合成用画像が、その合成用画像の属性に応じた態様で合成されて表示される。
上記した6回の撮影により、4枚のアップ画像と2枚の全身画像が生成され、4枚のアップ画像と2枚の全身画像は、それぞれの撮影回数と対応づけてメモリ105に記憶される。
図14に戻り、CPU103は、ステップS212の撮影後、編集ブース4が空いているか否かを判断する(ステップS213)。編集ブース4が空いていない場合(ステップS213:No)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS214)。編集ブース4が空いている場合(ステップS213:Yes)、CPU103は、編集ブース4への移動を誘導する誘導画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS215)。なお、CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を編集ブース4へ誘導する音声をスピーカ450から出力させてもよい。
<2.3.画像編集処理>
次に、画像編集処理(ステップS30)について説明する。図16は、画像編集処理のフロー図である。
CPU103は画像編集に関するデモンストレーション映像等を表示する待機画面(図示略)を編集用ディスプレイ411(図4参照)に表示させる(ステップS311)。
撮影ブース2から編集ブース4へ移動した利用者が待機画面にタッチペン412(図4参照)でタッチすると、CPU103は、肌の明るさと目の大きさを選択するための選択画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示し、利用者からの選択を受け付ける(ステップS312)。
CPU103は、ステップS212によって得られた4枚のアップ画像と2枚の全身画像における被写体に対し、選択された肌の明るさと目の大きさに応じた画像処理を施し、アップ画像と全身画像とをそれぞれ、所定の画像サイズとなるようにトリミングする。これにより、6枚の写真画像が生成される(ステップS313)。この例では、6枚の写真画像として、4枚のアップ画像を元に生成された4枚のアップ写真画像と、2枚の全身画像を元に生成された2枚の全身写真画像とが生成されたものとする。
続いて、CPU103は、編集用ディスプレイ411の左右に編集画面(図17参照)を表示して、落書き及び合成用画像編集処理を開始する(ステップS314)。
図17は、編集用ディスプレイ411の右側に配置される編集画面を例示した模式図である。編集用ディスプレイ411の左右に配置される編集画面の機能は同じであるため、右側に配置される編集画面を例に説明する。
利用者は、編集画面300において、編集画像表示領域301に表示された、スタンプ画像等の各種編集画像302を用い、ステップS313で生成された6枚の写真画像303に対して編集することができる(落書き処理)。編集画像302には、文字や図柄等がデザインされている。写真画像303には、その写真画像303に対応する撮影回数に応じた合成用画像が合成されて表示される。
利用者は、上記落書き処理に加え、写真画像303に合成された合成用画像の属性に応じて、その合成用画像に対して編集を行うことができる(合成用画像編集処理)。以下、合成用画像編集処理について具体的に説明する。図18は、合成用画像編集処理の動作フローである。
CPU103は、写真画像303に対応する合成用画像の分類が第2合成用画像である場合(ステップS321:Yes)、その第2合成用画像に対応する背景画像IDと、修飾画像ID及び上デザイン/下デザイン情報(図9参照)とに基づいて、修飾画像と背景画像とをHDD104から読み出す。そして、その第2合成用画像の背景/前景情報(図9参照)に基づいて、修飾画像と背景画像と写真画像303とを合成して表示する(ステップ322)。
具体的には、例えば、写真画像303に対応する合成用画像が、図9に示す種別「A」に対応する第2合成用画像(図10A参照)である場合、第2合成用画像の上デザイン/下デザイン情報には「上デザイン」が設定されている。そのため、修飾画像ID「Fa_u」で示される修飾画像(上デザイン修飾画像)と背景画像ID「Ba」で示される背景画像がHDD104から読み出される。そして、この第2合成用画像の背景/前景情報には「背景フレーム」が設定されているため、写真画像303の後、すなわち、被写体の後に修飾画像(上デザイン修飾画像)が配置されるように合成する。つまり、この場合の合成画像のレイヤ構成は、図19Aに示すように、最下位レイヤL1に背景画像が配置され、レイヤL1の上に修飾画像のレイヤL2が重ねられ、レイヤL2の上に被写体画像(写真画像303)のレイヤL3が重ねられている。最上位のレイヤL4には、落書き処理による編集画像302が配置され、被写体画像(写真画像303)の上に重ねられる。これにより、図20Aに示すように、被写体画像(写真画像303)の後に修飾画像P121が配置されて合成される。
また、例えば、写真画像303に対応する合成用画像が、図9に示す種別「B」に対応する第2合成用画像(図12A参照)である場合には、上記と同様、図19Aに示すレイヤ構成で写真画像303と第2合成用画像とが合成される。その結果、図20Bに示すように、被写体画像(写真画像303)の後、つまり、背景画像P11と被写体画像(写真画像303)の間に修飾画像P221が配置されて合成される。
また、上記の例とは逆に、写真画像303に対応する第2合成用画像の背景/前景情報に「前景フレーム」が設定されている場合、図19Bに示すように、最下位レイヤL1に背景画像が配置され、レイヤL1の上に被写体画像(写真画像303)のレイヤL3が重ねられ、レイヤL3の上に修飾画像のレイヤL2が重ねられる。また、写真画像303に対応する第2合成用画像の上デザイン/下デザイン情報に「下デザイン」が設定されている場合には、第2合成用画像に対応する下デザイン修飾画像が、背景/前景情報に応じた位置に配置される。
なお、編集画像302は、文字や図柄等がデザインされ、写真画像に合成される点で合成用画像と共通するが、以下の点で本実施形態の合成用画像と異なる。編集画像302は、落書き処理において、1枚の写真画像303に対して複数選択することができるが、合成用画像は1枚の写真画像303に対して1種類しか選択することができない。また、図19A及び図19Bに示すように、編集画像302は、写真画像303及び合成用画像よりも上の最上位レイヤL4に常に配置されて合成される。一方、合成用画像のうち、第1合成用画像や第2合成用画像に含まれる背景画像は常に最下位レイヤに配置され、第2合成用画像に含まれる修飾画像は編集画像よりも常に下位のレイヤに配置される。このように、落書き処理によって入力されるスタンプ画像などの編集画像302は、本実施形態の合成用画像とは異なる概念を有し、合成用画像に相当又は包含されるものではない。
図18に戻り、説明を続ける。ステップS323において、CPU103は、写真画像303に合成された第2合成用画像に編集可否情報「可」(図9参照)が設定されている場合には(ステップS323:Yes)、図17に示す編集画面300において、第2合成用画像に対する編集を受け付ける合成用画像編集部304を表示する(ステップ324)。合成用画像編集部304は、編集ボタン305、306、307を含む。
編集ボタン305は、「ON」の文字が表された表示ボタン305aと「OFF」の文字が表された非表示ボタン305bとを含む。編集ボタン305は、写真画像303に合成された第2合成用画像に含まれる修飾画像を表示するか否かの選択を受け付ける。
編集ボタン306は、「人裏」の文字が表された後配置ボタン306aと「人前」の文字が表された前配置ボタン306bとを含む。後配置ボタン306aは、写真画像303に合成された第2合成用画像の修飾画像を被写体画像(写真画像303)の後に配置する指示を受け付ける。前配置ボタン306bは、写真画像303に合成された第2合成用画像に含まれる修飾画像を被写体画像(写真画像303)の前に配置する指示を受け付ける。
編集ボタン307は、「上」の文字が表された上デザインボタン307aと、「下」の文字が表された下デザインボタン307bとを含む。上デザインボタン307aは、写真画像303に合成された第2合成用画像の修飾画像を上デザイン修飾画像に切り替える指示を受け付ける。また、写真画像303に合成された第2合成用画像の修飾画像を下デザイン修飾画像に切り替える指示を受け付ける。
図18のステップS325において、非表示ボタン305bがタッチされると(ステップS325:Yes)、CPU103は、写真画像303に合成された第2合成用画像に含まれる修飾画像のレイヤを非表示にする(ステップS326)。
つまり、図19A又は図19Bで示すレイヤ構成から、図19Cに示すレイヤ構成に切り替えて表示される。具体的には、図19Cに示すように、背景画像のレイヤ1の上に被写体画像(写真画像303)のレイヤL3を重ね、レイヤ3の上に落書きによる編集画像302のレイヤL4を重ねて表示する。従って、例えば、図20A及び図20Bのように表示された合成画像は、それぞれ、図21A及び図21Bに示すように、写真画像303に合成された第2合成用画像のうち、背景画像P11,P21のみが表示され、修飾画像P121,P221(図11B,図13B参照)は表示されない。
なお、例えば、図19Cのレイヤ構成によって修飾画像が表示されていない場合に、表示ボタン305aが選択されると、後述の後配置ボタン306a又は前配置ボタン306bの選択状態に応じて、被写体の後に修飾画像を配置する表示状態(図19A)又は、被写体の前に修飾画像を配置する表示状態(図19B)となる。
図18のステップS325において、非表示ボタン305bが選択されず、上デザインボタン307a又は下デザインボタン307bが選択されると(ステップS325:No,S327:Yes)、CPU103は、写真画像303に合成されている第2合成用画像の修飾画像を、選択されたボタンに応じて、上デザイン修飾画像又は下デザイン修飾画像に切り替えて表示する(ステップS328)。つまり、例えば、ステップS322において、写真画像303に合成された第2合成用画像の修飾画像が上デザイン修飾画像である場合、下デザインボタン307bが選択されると、上デザイン修飾画像に代えて、当該合成用画像に対応する下デザイン修飾画像を表示する。従って、例えば、下デザインボタン307bの選択時において、図20A及び図20Bのように、上デザイン修飾画像P121、P221が写真画像303に合成されて表示されている場合には、それぞれ、図22A及び図22Bに示すように合成される。すなわち、写真画像303に、修飾画像のデザインが下方に配置された下デザイン修飾画像P122、P222が合成されて表示される。
なお、例えば、写真画像303に合成された第2合成用画像の修飾画像が下デザイン修飾画像である場合には、上デザインボタン307aが選択されると、下デザイン修飾画像に代えて、当該合成用画像に対応する修飾画像IDに基づく上デザイン修飾画像を表示する。
また、図18のステップS327において、上デザインボタン307a又は下デザインボタン307bが選択されず、後配置ボタン306a又は前配置ボタン306bが選択されると(ステップS327:No,S329:Yes)、CPU103は、写真画像303に合成されている第2合成用画像の修飾画像のレイヤの位置を選択されたボタンに応じた位置に切り替えて表示する(ステップS330)。
例えば、第2合成用画像の修飾画像のレイヤL2が被写体画像(写真画像303)のレイヤL3の後に配置されている状態において、前配置ボタン306bが選択されると、修飾画像のレイヤL2を被写体画像(写真画像303)のレイヤL3の前に配置し直して表示する。つまり、図19Aに示すレイヤ構成で合成されている場合には、図19Bに示すレイヤ構成に切り替えて表示する。従って、例えば、前配置ボタン306bの選択時において、図20A及び図22Aのように表示されている場合には、それぞれ、図23A及び図24Aに示すように、被写体画像(写真画像303)の前に、修飾画像P121、P122が配置されて合成される。また、同様に、前配置ボタン306bの選択時において、図20B及び図22Bのように表示されている場合には、それぞれ、図23B及び図24Bに示すように、被写体画像(写真画像303)の前に、修飾画像P221、P222が配置されて合成される。
なお、上記の例とは逆に、図19Bに示すレイヤ構成で合成されている場合に、後配置ボタン306aが押されると、図19Aに示すレイヤ構成に切り替えて表示する。
CPU103は、写真画像303に合成された第2合成用画像の修飾画像に対して設定された、修飾画像の表示・非表示を示す情報と、上デザイン修飾画像又は下デザイン修飾画像を示す情報と、修飾画像のレイヤの位置を示す情報とを、合成用画像の編集情報としてメモリ105に記憶し、設定が変更されるごとに更新する。
なお、編集画面300に表示されている「もどる」「すすむ」の文字が表された操作ボタン308のタッチ操作によって、落書き処理の編集内容を1つ前の編集内容に戻したり、元の編集状態に戻したりするが、合成用画像編集処理の編集内容は操作ボタン308の操作には連動しない。つまり、合成用画像編集処理の編集情報は常に最新の状態でメモリ105に記憶される。
従来より、「もどる」の文字が表された操作ボタン308は、利用者によるペンやスタンプ等の編集画像の入力操作の1回分を元に戻し、入力した編集画像を消す機能を有する。また、「すすむ」の文字が表された操作ボタン308は、元に戻した入力操作をとりやめ、「もどる」の文字が表された操作ボタン308の操作によって消された編集画像を復活させるための機能を有する。これら機能に、ペンやスタンプ等の編集画像の編集と異なる概念である合成用画像の編集操作を含めてしまうと、利用者が混乱してしまう。そのため、合成用画像編集処理は、「もどる」「すすむ」の文字が表された操作ボタン308の操作と連動しないほうが好ましい。
図18に戻り、ステップS321において、写真画像303に対応する合成用画像の分類が第2合成用画像ではない場合、すなわち、合成用画像が第1合成用画像である場合には(ステップS321:No)、CPU103は、対応する第1合成用画像をHDD104から読み出し、写真画像303と合成する(ステップS331)。また、ステップS323において、写真画像303に合成された第2合成用画像に編集可否情報「否」(図9参照)が設定されている場合(ステップS323:No)、又は、ステップS329において、合成用画像編集部304以外のボタンが操作された場合(ステップS329:No)、CPU103は、ステップS332に処理を移行する。
ステップS332において、CPU103は、図17に示す編集画面300におけるENDボタン309がタッチされるか、又は編集処理の制限時間を超えるまで(ステップS332:No)、ステップS321〜S332の処理を繰り返し行う。そして、ENDボタン309がタッチされるか、又は編集処理の制限時間を超えると(ステップS332:Yes)、CPU103は、編集画面300の表示を終了し、6枚の写真画像についてなされた落書き処理による編集内容を示す落書き編集情報と合成用画像編集処理により設定された合成用画像編集情報とを写真画像と対応づけてメモリ105に記憶する(ステップS333)。
図16に戻り、CPU103は、落書き・合成用画像編集処理(S314)の後、ステップS117で選択されたシートレイアウトに基づき、シール紙に印刷するためのシート画像を生成する(ステップS315)。シート画像は、メモリ105に記憶された6枚の各写真画像に対応する落書き編集情報と合成用画像編集情報とに基づいて、各写真画像と、各写真画像に対応する合成用画像と、各写真画像に対応する編集画像とを合成した合成画像が、選択されたシートレイアウトにおける所定の配置領域に配置されることにより生成される。
CPU103は、事後接客部5が空いているか否かを判断する(ステップS316)。事後接客部5が空いていない場合(ステップS316:No)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS317)。事後接客部5が空いている場合(ステップS316:Yes)、CPU103は、ステップS315で生成したシート画像をプリンタ650に送信し、印刷を開始する(ステップS318)。また、CPU103は、利用者を事後接客部5へ誘導する誘導画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS319)。CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を事後接客部5へ誘導する音声をスピーカ413から出力させてもよい。
<2.4.事後接客処理>
次に、事後接客処理(ステップS40)について説明する。図25は、事後接客処理のフロー図である。
CPU103は、開始画面を受付用ディスプレイ51に表示させる。編集ブース4から移動してきた利用者が開始画面を指でタッチすると、画像送信処理が開始される(ステップS411)。また、CPU103は、操作に必要な音声をスピーカ53に出力する。
画像送信処理が開始されると、CPU103は、利用者ごとに、利用者の携帯電話機に送信するための画像を選択する画像選択画面を受付用ディスプレイ51に表示する。その後、利用者が選択した送信対象画像を取得するためのURLを記載した通知メールを利用者に送信するため、利用者にメールアドレスの入力を促す入力画面(図示略)を受付用ディスプレイ51(図4参照)に表示する。具体的には、CPU103は、まず、画像選択画面を表示して、1人目の利用者による送信用画像の選択を受け付けた後、その利用者のメールアドレスの入力を受け付ける。1人目の利用者のメールアドレスの入力を受け付けた後、CPU103は、画像選択画面を表示して2人目の利用者の送信対象画像の選択を受け付け、続いて、2人目の利用者のメールアドレスの入力を受け付ける。
CPU103は、入力画面において各利用者のメールアドレスが入力されると、利用者ごとのメールアドレスと、利用者ごとに選択された送信対象画像の情報と写真画像データとをサーバ(図示略)に送信する。この写真画像データには、メモリ105に記憶された6枚の各写真画像に対応する落書き編集情報と合成用画像編集情報とに基づいて、各写真画像と、各写真画像に対応する合成用画像と、各写真画像に対応する編集画像とを合成した6枚の合成写真画像を示すデータが含まれる。サーバは、写真撮影遊戯機1から送信された各利用者のメールアドレスを宛先として、写真撮影遊戯機1から送信された写真画像データのうち、各利用者の送信対象画像の画像データを取得するためのURLが記載された通知メールを送信する。
各利用者は、各々の携帯電話機でサーバからの通知メールを受信し、通知メールに記載されたURLにアクセスすることにより、選択した送信対象画像を取得することができる。なお、各利用者は、所定の会員登録をすることにより、サーバを介して、画像選択画面で選択しなかった全ての画像を取得することができる。
図16のステップS318におけるシート画像印刷処理が終了するまでの待ち時間に、上記ステップS411の処理が実行される。ステップS318においてシート画像の印刷が終了すると、CPU103は、シート画像が印刷されたシール紙(写真シール)を写真シール排出口52から排出する(ステップS412)。ここまでが、1回の利用における一連のプレイである。
上記実施形態では、各撮影によって得られる写真画像に合成する合成用画像の選択を撮影前に受け付けるが、各撮影の際に表示されるライブ映像には、選択された合成用画像が編集可能な第2合成用画像である場合、その第2合成用画像に含まれる背景画像のみが合成され、修飾画像は合成されない。そのため、利用者が、撮影時に第2合成用画像に含まれる修飾画像のデザインが写り込むように撮影位置を移動したりせず、本来の撮影位置で撮影させることが可能となる。その結果、撮影によって得られた写真画像に写る被写体の顔の部分の認識精度が向上し、被写体の顔の部分に対して適切に所定の画像処理を施すことができる。また、利用者を本来の撮影位置で撮影させることができるので、写真画像の撮影範囲から利用者がはみ出したりせず、写真画像全体としてバランスの良い仕上がりの写真画像を提供することが可能となる。
また、利用者は、撮影時に、当該撮影に対して選択した第2合成用画像に含まれる修飾画像をライブ映像と共に確認することはできないが、その第2合成用画像に含まれる背景画像をライブ映像と併せて確認することができる。そのため、当該撮影によって得られる写真画像とその第2合成用画像の合成結果をある程度イメージしながら撮影を行うことができる。
また、上記実施形態では、編集画面300において、写真画像303と合成された合成用画像が編集可能な第2合成用画像である場合には、その第2合成用画像の修飾画像のデザインと写真画像303の被写体との位置関係を編集することができる。つまり、例えば、修飾画像のデザインが被写体の顔に被さっている場合には、その修飾画像のデザインが被写体の後に配置されるように変更したり、そのデザインの位置を第2合成用画像における上方又は下方の位置に変更したりすることができる。また、利用者が所望する修飾画像のデザインが被写体の後に隠れてしまっている場合には、その修飾画像のデザインが被写体の前に配置されるように変更することができる。その結果、修飾画像のデザインと写真画像における被写体とのバランスが良い、利用者が所望する仕上がりの合成画像を利用者に提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
(1)上述した実施形態の編集画面300において、合成用画像編集部304として、さらに、第2合成用画像の修飾画像のサイズの変更を受け付ける操作ボタンと、第2合成用画像の修飾画像を表示する角度の変更を受け付ける操作ボタンの少なくとも一方を表示し、利用者からの操作を受け付けるようにしてもよい。CPU103は、修飾画像のサイズの変更操作を受け付けた場合には、その変更操作に応じた大きさとなるように修飾画像のサイズを拡大又は縮小して表示する。また、CPU103は、修飾画像の角度の変更操作を受け付けた場合には、その変更操作に応じた角度となるように修飾画像を回転させて表示する。このように構成することで、さらに、修飾画像と被写体との位置関係のバランスがとれた仕上がりの合成画像を利用者に提供することができる。
(2)上述した実施形態の合成用画像編集処理において、写真画像303に合成された第2合成用画像が編集可能である場合には、その第2合成用画像の修飾画像のデザインの位置を上方又は下方の位置に変更する操作を受け付けたが、修飾画像のデザインの位置を変更する操作はこれに限定されない。例えば、修飾画像に表されているイラスト等のデザイン部分を利用者が選択できるように構成し、修飾画像のデザイン部分を利用者が所望する位置に配置するように構成してもよい。このように構成することで、利用者の操作の自由度が向上するため、利用者がより満足する仕上がりの合成画像を提供することができる。
(3)上述した実施形態では、事前接客処理において合成用画像の選択を行う例を説明したが、合成用画像の選択を撮影処理の後に行ってもよい。このように構成しても、撮影後に、各写真画像について、各写真画像における被写体と合成用画像における修飾画像との位置関係を調整することができるので、被写体と修飾画像のデザインのバランスがとれた合成画像を利用者に提供することができる。
(4)上述した実施形態では、編集画面300において、落書き処理による編集操作とともに、第2合成用画像の修飾画像に対する編集操作を受け付ける例を説明したが、これらの編集操作をそれぞれ別の編集画面で行うようにしてもよい。
(5)上述した実施形態では、画像編集処理(図6のステップS30)において第2合成用画像の修飾画像に対する編集操作を受け付ける例を説明したが、1〜6回の撮影の終了後であれば、修飾画像に対する編集操作のタイミングはこれに限定されない。
(6)上述した実施形態では、各撮影の際に、当該撮影の回数に対して利用者が選択した第2合成用画像に含まれる背景画像をライブ映像に合成して表示したが、選択された第2合成用画像の背景画像に限らず、予め定められた背景画像をライブ映像に合成して表示してもよい。
(7)上述した実施形態において、編集可能な第2合成用画像は、1つの背景画像と1つの修飾画像とで構成されている例を説明したが、例えば、修飾画像のみからなる画像であってもよい。この場合には、修飾画像は常に最下位レイヤに配置されて写真画像と合成され、合成用画像編集処理において、修飾画像のデザインの位置の変更操作のみを受け付けるようにしてもよい。また、例えば、編集可能な第2合成用画像は、1つの背景画像と2つの修飾画像とで構成されてもよい。この場合、2つの修飾画像のうち、一方の修飾画像は背景フレーム、他方の修飾画像は前景フレームとして合成されるように予め設定される。編集画面300には、後配置ボタン306a及び前配置ボタン306bに代えて、2つの修飾画像が配置されるレイヤの位置を同時に切り替えるための操作ボタンを表示させる。そして、この操作ボタンがタッチされると、上記一方の修飾画像は前景フレームとして合成されるように被写体画像(写真画像303)の前に重ねて配置され、上記他方の修飾画像は背景フレームとして合成されるように被写体画像(写真画像303)の後に重ねて配置され、レイヤ構成が切り替えられる。