以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図中同一及び相当する構成については、同一の符号を付して同じ説明を繰り返さない。
<<1.写真撮影遊戯機の構成>>
<1.1.全体構成>
図1は、本実施形態に係る画像編集装置を含む写真撮影遊戯機の外観を表す模式図である。写真撮影遊戯機1は、撮影ブース2と、事前接客部3と、編集ブース4と、事後接客部5(図4参照)と、を備えている。
<1.2.撮影ブースの構成>
撮影ブース2は、図1に示すように、正面筐体20A及び背面筐体20Bによって区画された空間である。撮影ブース2内では、被写体である利用者の写真撮影が行われる。なお、説明の便宜上、正面筐体20A側を前、背面筐体20B側を後ろといい、正面筐体20Aに向かって右を単に右、正面筐体20Aに向かって左を単に左という。図1に示すように、正面筐体20Aと背面筐体20Bとは前後方向に間を空けて配置されており、利用者は、正面筐体20Aと背面筐体20Bとの間を通って撮影ブース2に出入りする。
図2は、正面筐体20Aを表す斜視図である。図2に示すように、正面筐体20Aの内側には、撮影ユニット20が設けられている。撮影ユニット20は、カメラ21と、正面ディスプレイ22と、照明装置23A〜23Hと、後述するスピーカ450(図5参照)と、を備えている。以下、照明装置23A〜23Hを区別しないときは、照明装置23と称する。
カメラ21は、正面筐体20Aの内側前面の幅方向中央付近に配置されている。カメラ21は、撮影ブース2内の利用者(被写体)を撮影し、所定のタイミングで静止画像として記録する。
正面ディスプレイ22は、カメラ21の下方に配置されている。正面ディスプレイ22は、カメラ21によって撮影された利用者の映像を左右反転させ、リアルタイムにライブ表示する。また、正面ディスプレイ22上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が正面ディスプレイ22にタッチペン(図示略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。
照明装置23Aは、カメラ21の上方に配置され、照明装置23Fは、カメラの左右に配置されている。照明装置23B及び23Cと、照明装置23D及び23Eは、カメラ21及び正面ディスプレイ22を挟んで略左右対称に設けられている。照明装置23A、23B、23C、23D、23E、23G、23Hは、ストロボ光源及び蛍光灯光源を有している。ストロボ光源は、カメラ21が利用者のライブ映像を静止画として記録する瞬間に発光し、発光面を介して撮影ブース2内の利用者に光を照射する。照明装置23Fは、蛍光灯光源のみを有しており、撮影ブース2内を常時照明する。
図3は、背面筐体20Bを表す斜視図である。図3に示すように、背面筐体20Bにおいて、正面筐体20Aと向かい合う内側の面には、背面パネル24が設けられている。背面パネル24は、クロマキー合成用のパネルであってもよいし、クロマキー合成用のカーテンを備えていてもよい。背面筐体20Bの床面25上には、クロマキー合成用の床マットや床板等の床部材(図示略)が設けられる。床部材の色は、背面パネル24の色と同じであり、例えば黄緑色等とされる。特に図示しないが、撮影ブース2内側において、背面筐体20Bの天井や左右側面に、照明装置(図示略)が設けられていてもよい。
<1.3.事前接客部の構成>
事前接客部3は、図1及び図2に示すように、撮影ブース2の外に設けられており、受付装置30を備える。受付装置30は、正面筐体20Aの左側の側面に配置されている。ただし、受付装置30は、正面筐体20Aの右側の側面に設けられていてもよいし、正面筐体20Aの左右両方の側面に設けられていてもよい。
受付装置30は、受付用ディスプレイ31と、コイン投入口32と、スピーカ33と、を備えている。
受付用ディスプレイ31は、利用者がプレイに関する各種設定を入力するための画面等を表示する。受付用ディスプレイ31上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、利用者が受付用ディスプレイ31にタッチペン(図示略)又は指で直接タッチすることによって受け付けられる。コイン投入口32には、利用者によってコインが投入される。スピーカ33は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
<1.4.編集ブースの構成>
編集ブース4は、図1及び図4に示すように、正面筐体20Aの前方に設けられており、編集ユニット40を備えている。編集ユニット40は、2つの画像編集装置41と、各画像編集装置41を支持する編集筐体43とを備えている。
2つの画像編集装置41は、左右対称となるよう背中合わせに配置されている。図4では、2つの画像編集装置41のうち、左側に配置された画像編集装置41のみが示されている。各画像編集装置41は、編集用ディスプレイ411と、2本のタッチペン412と、後述するスピーカ413(図5参照)と、非接触通信装置97とを備えている。
編集用ディスプレイ411には、利用者に画像編集を行わせるために、撮影ブース2での撮影によって生成された写真画像が表示される。編集用ディスプレイ411上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、写真画像に対する利用者による編集操作が受け付けられる。
2本のタッチペン412は、編集用ディスプレイ411の両側に配置されている。利用者による編集操作は、利用者が各タッチペン412で編集用ディスプレイ411にタッチすることによって受け付けられる。ただし、利用者による編集操作は、利用者が編集用ディスプレイ411に指で直接タッチすることによって受け付けられてもよい。
スピーカ413は、操作案内やBGM等の音声を出力する。非接触通信装置97は、画像の取得に必要な情報等を利用者の端末装置に送信する際に用いられる。
<1.5.事後接客部の構成>
事後接客部5は、図4に示すように、編集ユニット40に設けられており、受付装置50を備えている。
受付装置50は、受付用ディスプレイ51と、写真シール排出口52と、スピーカ53と、を備えている。
受付用ディスプレイ51は、画像送信に際して、送信する画像を選択したり、画像を携帯電話機等で受け取るためのメールアドレスを入力したりするための画面等を表示する。受付用ディスプレイ51上にはタッチパネルが配置されており、タッチパネルを介して、利用者による入力操作が受け付けられる。利用者による入力操作は、指で直接タッチすることによって受け付けられるが、タッチペンによってタッチすることによって受け付けられてもよい。写真シール排出口52は、受付装置50に設けられており、編集筐体43内に備わるプリンタ650(図5参照)で印刷された写真シールが排出される。スピーカ53は、操作案内やBGM等の音声を出力する。
<1.6.写真撮影遊戯機の機能構成>
次に、写真撮影遊戯機1の機能構成について、図5を参照しつつ説明する。
<1.6.1.制御装置の構成>
図5に示すように、写真撮影遊戯機1は、制御装置100を備えている。制御装置100は、コンピュータ装置101と、制御基板102と、クロマキーキャプチャボード17と、を備えている。
コンピュータ装置101は、撮影ユニット20、受付装置30、編集ユニット40の各画像編集装置41、受付装置50、及びプリンタ650と接続されている。コンピュータ装置101は、制御基板102を介して、発光制御部110、蛍光灯14、コイン制御部112、及びサービスパネル113と接続されている。
コンピュータ装置101は、Central Processing Unit(CPU)103と、ハードディスク(HDD)104と、メモリ105と、通信部106と、を備えている。
CPU103は、HDD104に記憶されている制御プログラムを実行することにより、後述する写真撮影遊戯機1の各機能を実現する。
HDD104は、CPU103によって実行される制御プログラム、各処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、生成された写真画像を示す写真画像データ、及び、写真画像に対する編集に際して予め用意された編集画像などの各種画像データ、予め用意された撮影コースを示す情報、予め用意された複数の背景画像を示す背景画像データ等の各種設定データを記憶する。
メモリ105は、コンピュータ装置101のメインメモリであり、CPU103が制御プログラムを実行する際の一時的な作業領域である。通信部106は、ネットワークを介してサーバ(図示略)及び非接触通信装置97との通信を行う。
制御基板(デジタル入出力ボード(DIO))102は、コンピュータ装置101と接続され、コンピュータ装置101との間で信号の入出力を行う。また、制御基板102は、コイン制御部112、発光制御部110、蛍光灯14、及びサービスパネル113とも接続されており、これらとの間で信号の入出力を行う。
<1.6.2.事前接客処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、事前接客処理において予め定められた情報を受付用ディスプレイ31に表示し、事前接客処理において予め定められた音声をスピーカ33から出力させる。
<1.6.3.写真画像生成処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、写真画像生成処理において予め定められた情報を正面ディスプレイ22に表示し、写真画像生成処理において予め定められた音声をスピーカ450から出力させる。
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、発光制御部110によって照明装置23を制御する。発光制御部110は、例えば、照明装置23の発光タイミングや発光量を制御する。
クロマキーキャプチャボード17は、撮影ユニット20及びコンピュータ装置101と接続されている。クロマキーキャプチャボード17は、カメラ21が撮影しているライブ映像を所定の間隔(例えば30フレーム/秒)で写真画像データとして取り込む。クロマキーキャプチャボード17は、各写真画像データから被写体である利用者の領域を抽出し、コンピュータ装置101に転送する。
<1.6.4.画像編集処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、画像編集処理において予め定められた情報を編集用ディスプレイ411に表示し、画像編集処理において予め定められた音声をスピーカ413から出力させる。
コンピュータ装置101は、プリンタ650と接続されている。CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、プリンタ650に印刷処理を行わせる。
<1.6.5.事後接客処理時に動作する機能>
CPU103は、HDD104に記憶された制御プログラムを実行することにより、事後接客処理において予め定められた情報を受付用ディスプレイ51に表示し、事後接客処理において予め定められた音声をスピーカ53から出力させる。
<<2.写真撮影遊戯機の動作>>
次に、写真撮影遊戯機1の動作について説明する。以下で説明する各処理は、図5に示すCPU103が制御プログラムを実行することにより行う。
図6は、写真撮影遊戯機1の全体動作を示すフロー図である。写真撮影遊戯機1は、まず、プレイの開始を受け付けるための事前接客処理を行う(ステップS10)。次に、写真撮影遊戯機1は、事前接客処理で受け付けたプレイごとに写真画像生成処理を行う(ステップS20)。その後、写真撮影遊戯機1は、写真画像生成処理で生成された写真画像に対する画像編集処理を行う(ステップS30)。最後に、写真撮影遊戯機1は、画像編集処理後の写真画像について事後接客処理を行う(ステップS40)。以下、各処理について詳述する。
<2.1.事前接客処理>
まず、事前接客処理(ステップS10)について説明する。図7は、事前接客処理のフロー図である。
CPU103は、プレイのデモンストレーション映像を表すデモ画面を受付用ディスプレイ31に表示する(ステップS111)。CPU103は、利用者が1プレイ分のコインを投入口32に投入するまで、デモ画面の表示を継続する(ステップS112でNoの場合)。このとき、CPU103は、デモンストレーション映像に応じたBGM等をスピーカ33から出力させてもよい。
コイン投入口32に1コインが投入されると、コイン制御部112(図5参照)により、コインが投入されたことを示す情報が制御基板102を介してコンピュータ装置101に出力される。CPU103は、コイン制御部112からの情報ごとにコインカウントを1つインクリメントする。CPU103は、コインカウントが1プレイ分に達すると、1プレイ分のコインが受け付けられたと判断し(ステップS112でYesの場合)、プレイを開始し、ステップS113以下の処理を行う。
CPU103は、撮影コース選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、利用者による撮影コースの選択を受け付ける(ステップS113)。本実施形態では、撮影コースとして、利用者の上半身を撮影するアップ撮影コースと、利用者の上半身と全身とを撮影するアップ全身撮影コースとが用意されており、利用者はいずれか一方を選択することができる。このとき、CPU103は、撮影コースの選択を促す音声をスピーカ33から出力させてもよい。CPU103は、撮影コースの選択が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーを受付用ディスプレイ31に表示させる。なお、以下の説明において、利用者の上半身を撮影した写真画像をアップ画像、利用者の全身を撮影した写真画像を全身画像と称する。
本実施形態では、アップ撮影コースが選択された場合、利用者の上半身を6回撮影し、アップ全身撮影コースが選択された場合、利用者の上半身を4回撮影するとともに、利用者の全身を2回撮影する。以下、ステップS113において、アップ撮影コースが選択されたものとして説明する。
次に、CPU103は、名前入力画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、利用者による名前の入力を受け付ける(ステップS114)。このとき、CPU103は、名前の入力を促す音声をスピーカ33から出力させてもよい。CPU103は、名前の入力が可能な残り時間をカウントダウンするタイマーを受付用ディスプレイ31に表示させる。
続いて、CPU103は、写り選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、利用者による写りの選択を受け付ける(ステップS115)。写り選択画面には、例えば「ふんわり」又は「くっきり」等、仕上がりの写真画像のイメージを表す選択肢が表示され、利用者の選択に応じてストロボ光源の発光量や発光箇所等が調整される。
CPU103は、生成される写真画像に合成する背景画像の選択を受け付けるための背景画像選択画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させ、撮影回ごとの背景画像の選択を受け付ける(ステップS116)。
利用者による背景画像の選択が終了すると、CPU103は、撮影ブース2が空いているか否かを判断する(ステップS117)。撮影ブース2が空いていない場合(ステップS117でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS118)。撮影ブース2が空いている場合(ステップS117でYesの場合)、CPU103は、撮影ブース2への移動を誘導する誘導画面(図示略)を受付用ディスプレイ31に表示させる(ステップS119)。このとき、CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を撮影ブース2へ誘導する音声をスピーカ33から出力させてもよい。
CPU103は、利用者によって入力された名前を示す名前データ、選択された写りを示す写り選択データ、選択された撮影コース、及び、撮影回数ごとの背景画像を示す背景画像データをメモリ105に記憶する(ステップS120)。
<2.2.写真画像生成処理>
次に、写真画像生成処理(ステップS20)について説明する。図8は、写真画像生成処理のフロー図である。
CPU103は、撮影ブース2内の正面ディスプレイ22に、撮影開始を案内する撮影開始画面(図示略)を表示する(ステップS211)。撮影開始画面には、撮影開始ボタンが表示されており、利用者がこの撮影開始ボタンにタッチすることにより以降の処理が開始される。
利用者が撮影開始ボタンにタッチすると、CPU103は、撮影を開始する(ステップS212)。なお、この例では、「アップ撮影コース」を利用者が選択しているため、まず、利用者の上半身を6回撮影するが、アップ撮影コースとアップ全身撮影コースのいずれの場合も、これら通常の撮影に加え、利用者の上半身を撮影するスペシャル撮影を1回行う。スペシャル撮影によって得られるアップ画像には、例えば、モノクロ調変換やセピア調変換等の特殊な画像処理が施される。
CPU103は、選択された撮影コースに応じた画角となるようにカメラ21のズーム設定を行い、所定のフレームレートで利用者の映像を撮影する。撮影に際し、CPU103は、カメラ21で撮影された映像のうち被写体の背後に写る背面パネル24の部分を透明にするクロマキー処理をクロマキーキャプチャボード17に行わせる。CPU103は、写真シールの仕上がりを利用者にイメージさせるため、クロマキー処理された映像と、ステップS115で選択された背景画像とを重ね合わせて正面ディスプレイ22にライブ表示する。上記したように、撮影回数ごとの背景画像データがメモリ105に記憶されている。CPU103は、撮影毎に、その撮影回数に応じた背景画像データをメモリ105から読み出し、正面ディスプレイ22に背景画像を表示する。
CPU103は、カメラ21を制御して、アップ撮影コースに応じた6回の撮影を行い、撮影順に、6枚のアップ画像UP1〜UP6(以下、通常アップ画像と称する)を生成し、その後、スペシャル撮影を行って1枚のアップ画像UP7(以下、スペシャル画像と称する)を生成する。そして、CPU103は、生成した6枚の通常アップ画像UP1〜UP6と1枚のスペシャル画像UP7とをメモリ105に記憶する(ステップS212)。
その後、CPU103は、編集ブース4が空いているか否かを判断する(ステップS213)。編集ブース4が空いていない場合(ステップS213でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS214)。編集ブース4が空いている場合(ステップS213でYesの場合)、CPU103は、編集ブース4への移動を誘導する誘導画面(図示略)を正面ディスプレイ22に表示させる(ステップS215)。なお、CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を編集ブース4へ誘導する音声をスピーカ450から出力させてもよい。
<2.3.画像編集処理>
次に、画像編集処理(ステップS30)について説明する。図9は、画像編集処理のフロー図である。
CPU103は、撮影ブース2から編集ブース4へと利用者が移動する間に、撮影処理(S212)において生成された6枚の通常アップ画像UP1〜UP6に対して落書き前処理を行う(ステップS311)。
図10は、落書き前処理の動作フロー図である。CPU103は、処理対象となる通常アップ画像を、メモリ105から順次読み出し(ステップS3111)、読み出した通常アップ画像に対する唇マスク情報を生成し、唇マスク情報を通常アップ画像と対応づけてメモリ105に記憶する(ステップS3112)。唇マスク情報は、通常アップ画像における被写体の唇部分の領域を示す情報である。CPU103は、通常アップ画像に対して顔認識処理を行い、通常アップ画像に含まれる被写体の唇部分を特定して唇マスク情報を生成する。なお、本実施形態では、顔認識処理によって特定した唇の領域よりも大きい領域を唇部分として特定する。顔認識処理によって特定した唇の領域が、通常アップ画像における実際の被写体の唇の領域とずれてしまうことがある。本実施形態では、利用者の操作によって唇の部分を加えるような編集を行うことはできないが、後述するリップ消しゴムを用いて、実際の唇の領域からはみ出した部分を消去することは可能となっている。そのため、唇マスク情報において、実際の被写体の唇の領域が極力含まれるように、顔認識処理によって特定した唇の領域よりも大きい領域を唇部分として特定している。
次に、CPU103は、処理対象の通常アップ画像において、ステップS3112で生成された唇マスク情報が示す領域に、予め定められた複数の唇の属性情報に基づく画像処理を施して唇部分のフィルタ画像を複数生成し、複数のフィルタ画像のデータを通常アップ画像と対応づけてメモリ105に記憶する(ステップS3113)。
本実施形態において、属性情報は、唇の色(RGB値)と唇の艶等の質感を示す情報とを有するが、少なくとも唇の色を示す情報を有していればよい。この例では、属性情報は8種類設定されており、以下、8種類の属性情報を、属性情報a〜hと称する。また、この例において、属性情報aとc、bとd、eとg、fとhの唇の色(RGB値)は同じである。属性情報a,b,e,fは艶の無い質感を表すための画像処理用パラメータを含み、属性情報c,d,g,hは艶のある質感を表すための画像処理用パラメータを含む。なお、属性情報の種類は2種類以上であればよく、8種類に限定されるものではない。
CPU103は、通常アップ画像における唇マスク情報が示す領域に、属性情報a〜hの各々に含まれる唇の色を付した唇部分の画像を生成する。そして、各属性情報で示される唇の色が付された画像に対し、その属性情報に含まれる画像処理用パラメータを用いてシャープ処理やぼかし処理等の画像処理を行うことにより、その属性情報に応じた質感を有するフィルタ画像を生成する。これにより、1枚の通常アップ画像に対して、8種類の属性情報a〜hに基づく8つのフィルタ画像LPa〜LPhが生成される。フィルタ画像LPaとLPc、フィルタ画像LPbとLPd、フィルタ画像LPeとLPg、フィルタ画像LPfとLPhの各組の色(RGB値)は同じである。また、フィルタ画像LPa,LPb,LPe,LPfは艶の無い質感を表し、フィルタ画像LPc,LPd,LPg,LPhは艶のある質感を表している。
CPU103は、6枚の通常アップ画像UP1〜UP6ごとに1つの唇マスク情報と8つの唇フィルタ画像LPa〜LPhとを生成する処理を終えるまで(ステップS3114でNoの場合)、ステップS3111〜S3113の処理を繰り返し行う。CPU103は、通常アップ画像UP1〜UP6に対して唇マスク情報とフィルタ画像とを生成する処理を終えると(ステップS3114でYesの場合)、落書き前処理を終了する。
図9に戻り、CPU103は、落書き前処理の後、例えば画像編集に関するデモンストレーション映像等を表示する待機画面(図示略)を編集用ディスプレイ411(図4参照)に表示させる(ステップS312)。
撮影ブース2から編集ブース4へ移動した利用者が待機画面にタッチペン412(図4参照)でタッチすると、CPU103は、ステップS212で生成された各通常アップ画像の仕上がりの目の大きさ及び画像の明るさを選択するための画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示し、利用者による選択を受け付ける(ステップS313)。
CPU103は、各通常アップ画像UP1〜UP6及びスペシャル画像UP7に対し、ステップS313で選択された目の大きさ及び明るさに応じた画像処理を施し、スペシャル画像UP7に対しては、さらに、例えば、通常アップ画像UPをモノクロ画像に変換する画像処理を施す。CPU103は、通常アップ画像UP1〜UP6及びスペシャル画像UP7の画像処理後、通常アップ画像UP1〜UP6及びスペシャル画像UP7を所定の画像サイズとなるようにトリミングする。
本実施形態において、通常アップ画像UP1〜UP6は、例えば、画像の縦横比が1.2:1となる所定の画像サイズにトリミングされる。また、スペシャル画像UP7は、通常アップ画像UP1〜UP6と同様の縦横比で、通常アップ画像UP1〜UP6よりも大きい画像サイズにトリミングされる。なお、アップ全身撮影コースの場合には、4枚の通常アップ画像に加え、被写体の全身が撮影された2枚の通常全身画像が生成される。通常全身画像は、通常アップ画像よりも縦に長い、例えば、縦横比が16:9となる所定の画像サイズにトリミングされる。
これにより、通常アップ画像UP1〜UP6を基とする6枚の写真画像T1〜T6(以下、通常アップ写真画像と称する)と、スペシャル画像UP7を基とする1枚の写真画像T7(以下、スペシャル写真画像と称する)が生成される(ステップS314)。
ステップS314の後、CPU103は、編集用ディスプレイ411に編集画面を表示して落書き処理(編集処理)を開始する(ステップS315)。
図11は、本実施形態における編集画面を例示した模式図である。図11に示すように、編集画面410は、落書き案内表示領域4100と、編集領域4101(4101A,4101B)と、サムネイル画像表示領域4102(4102A,4102B)と、ツール選択タブ4103(4103A,4103B)と、パレット選択タブ4104(4104A,4104B)と、編集ツール表示領域4105(4105A,4105B)と、ENDボタン4107(4107A,4107B)と、を含む。
落書き案内表示領域4100には、落書きを案内する動画が表示される。サムネイル画像表示領域4102には、ステップS314で生成された6枚の通常アップ写真画像T1〜T6の各々の縦横比を維持した状態で縮小したサムネイル画像S(S1〜S6)が撮影順に表示される。
編集領域4101A,4101Bには、初期状態において、サムネイル画像表示領域4102A,4102Bにおけるサムネイル画像Sのうち、互いに異なる1枚のサムネイル画像の通常アップ写真画像を元にクロマキー処理を行った被写体画像と、その通常アップ写真画像に対応する背景画像とを重ねた写真画像が表示される。
編集画面410に向かって左側の利用者は、左側のタッチペン412(図4参照)を用い、編集領域4101Aの写真画像P1に対して編集を行う。編集画面410に向かって右側の利用者は、右側のタッチペン412(図4参照)を用い、編集領域4101Bの写真画像P2に対して編集を行う。この例において、写真画像P1は、通常アップ写真画像T1と、通常アップ写真画像T1に対応する背景画像とを合成した写真画像であり、写真画像P2は、通常アップ写真画像T2と、通常アップ写真画像T2に対応する背景画像とを合成した写真画像である。
各利用者が、それぞれ、サムネイル画像表示領域4102A,4102Bに表示されたサムネイル画像Sのいずれかをタッチペン412でタッチすると、CPU103は、各タッチペン412でタッチされたサムネイル画像に対応する写真画像を編集領域4101A,4101Bに表示させる。図11の例では、サムネイル画像表示領域4102Aにおいてサムネイル画像S1が選択され、サムネイル画像表示領域4102Bにおいてサムネイル画像S2が選択されている状態を示している。CPU103は、サムネイル画像表示領域4102A,4102Bにおいて、編集領域4101A,4101Bに表示された写真画像のサムネイル画像S1,S2の表示領域に、「らくがき中」の文字を表示させる。
また、編集画面410には、編集領域4101に表示される写真画像を装飾するための編集ツールが表示される。編集ツールは、編集領域4101に表示される写真画像に組み合わせ可能な編集画像を含む。編集画像は、編集画像の用途、機能に応じて分類されており、図11の例では、ツール選択タブ4103(4103A,4103B)に示す「スペシャル」、「スタンプ&メッセージ」、「オシャレ」、「ペン」のツールごとに分類されている。
各利用者は、それぞれ、所望するツールのツール選択タブ4103をタッチペン412で選択する。図11の例では、左側の利用者によって「オシャレ」のツールが選択され、右側の利用者によって「スペシャル」のツールが選択されている状態を示している。
また、各ツールの編集画像は、その装飾イメージに応じたカテゴリに分類されている。装飾イメージは、編集画像の装飾が表す内容や意味、装飾の雰囲気やテイスト、装飾態様等のいずれかを示す。図11の例において、「スペシャル」ツールでは、利用者の名前や日付等を個々に表した編集画像418を提供し、この編集画像418は、パレット選択タブ4104Bに示すように、「ネーム」、「日付」、「バースディ」、「記念日」、「シーズン」のカテゴリに分類されている。
「オシャレ」ツールは、写真画像に写る利用者の顔に化粧を施したり、リボンやメガネ等で装飾するなど、利用者の顔等を装飾するための編集画像418を提供する。「オシャレ」ツールの編集画像418は、パレット選択タブ4104Aに示すように、「リップ」、「チーク」、「変装らくがき」、「リボン・メガネ」のカテゴリに分類されている。
各利用者は、それぞれ、所望するカテゴリのパレット選択タブ4104をタッチペン412で選択する。図11の例では、左側の利用者によって「オシャレ」ツール内の「リップ」のカテゴリが選択され、右側の利用者によって「スペシャル」ツール内の「ネーム」のカテゴリが選択されている状態を示している。
図11に示すように、「スペシャル」ツールが選択されている右側の編集ツール表示領域4105Bには、「ネーム」カテゴリに属する複数の編集画像418が表示されている。利用者は、所望する編集画像418をタッチペン412で選択し、写真画像上の利用者が所望する位置に、選択した編集画像418を配置することによって写真画像P2の編集を行う。
「オシャレ」ツールが選択されている左側の編集ツール表示領域4105Aには、「リップ」カテゴリに属する複数の編集画像418(418a〜418h)が表示される。編集画像418a〜418hは、上述した唇の属性情報a〜hに対応し、編集領域4101Aに表示されている写真画像P1における被写体の唇に付すことができる色及び質感を表している。この例では、編集画像418a,418b,418e,418fは、属性情報a,b,e,fが示す色及び質感をそれぞれ表す画像であり、編集画像418c,418d,418g,418hは、属性情報c,d,g,hが示す色及び質感をそれぞれ表わす画像である。つまり、編集画像418aと418c、編集画像418bと418d、編集画像418eと418g、編集画像418fと418hの各組は同じ色(RGB値)が付されている。また、編集画像418a,418b,418e,418fは艶の無い質感で表され、編集画像418c,418d,418g,418hは艶のある質感で表されている。
また、編集画像418a〜418hの左側には、モデルを撮影した画像において、モデルの唇に属性情報a〜hのいずれかの色及び質感を与える画像処理がなされたイメージ画像419が表示される。
CPU103は、「リップ」カテゴリが選択されると、リップ編集処理を行う。以下、リップ編集処理について説明する。
利用者は、編集領域4101Aに表示された写真画像P1における被写体の唇を編集画像418a〜418hのいずれかに対応する唇の色及び質感に仕上げる場合、タッチペン412で所望する編集画像418をタッチする。この操作により、CPU103は、メモリ105に記憶されているフィルタ画像LPa〜LPhのうち、選択された編集画像418に対応する唇の属性情報を基に生成されたフィルタ画像を読み出し、そのフィルタ画像を、写真画像P1の上に重ねて表示する。そして、CPU103は、リップ編集情報として、利用者が選択した編集画像418を示す識別情報を写真画像P1と対応づけてメモリ105に記憶する。
図12Aは、編集画像418aが選択され、編集画像418aに対応する属性情報aを基に生成されたフィルタ画像LPaを写真画像P1の上に合成した状態を例示した図である。以下、写真画像にフィルタ画像を合成した画像を編集写真画像と称する。フィルタ画像Lpaは、図12Aに示すように、左側の人物の画像400Lに重ねられた唇部分の画像LPa_Lと、右側の人物の画像400Rに重ねられた唇部分の画像LPa_Rとを含む。
フィルタ画像LPaが合成される前の写真画像P1(図11参照)は、図12Bに示す背景画像401が描画された背景レイヤL1と、図12Cに示す被写体画像400が描画された人物レイヤL2とが合成されたものである。背景画像401は、写真画像P1の元画像である通常アップ写真画像T1に対して選択された背景画像(図7のステップS116)である。被写体画像400は、通常アップ写真画像T1の背景を透過させた被写体のみの画像であり、図12Cにおいて左側の人物の画像400Lと右側の人物の画像400Rとを含む。
図12Dは、背景レイヤL1と人物レイヤL2とを合成した写真画像P1の上に合成されるフィルタレイヤL3を例示した模式図である。フィルタレイヤL3において、実線部分がフィルタ画像LPaを表している。フィルタレイヤL3における破線部分は、便宜上、人物レイヤL2の被写体画像400と同様の通常アップ写真画像T1における被写体画像を表しているに過ぎず、フィルタレイヤL3には、通常アップ写真画像T1に対する唇マスク情報に基づいて、フィルタ画像LPaのみが描画されている。フィルタ画像LPaは、破線で示す被写体画像における唇の領域に位置し、属性情報aで示される唇の色が付され、艶の無い質感を表す画像処理がなされている。
上述したように、唇マスク情報で示される唇部分は、通常アップ画像の顔認識処理によって特定された被写体の唇の領域よりも大きい。そのため、フィルタレイヤL3において、唇マスク情報に基づいて描画されたフィルタ画像LPa(LPa_L,LPa_R)が示す唇の領域は、図12Cに示す被写体画像400における画像400Lと画像400Rの各唇の領域402L、402Rよりもはみ出している。この場合、利用者は、「リップ」カテゴリの編集ツール表示領域4105Aに表示されたリップ消しゴム4111をタッチペン412でタッチし、図12Aに示す編集写真画像4000において、はみ出している唇の部分をタッチペン412でなぞって消去することができる。CPU103は、編集写真画像4000がリップ消しゴム4111でなぞられると、フィルタレイヤL3においてなぞられた部分を透過して表示する。これにより、図13Aに示すように、編集写真画像4000において、タッチペン412でなぞられたフィルタレイヤL3における破線部分403L,403Rは消え、その破線部分403L,403Rの下から写真画像P1が現れる。CPU103は、リップ編集情報として、利用者が選択した編集画像418を示す識別情報とともに、タッチペン412でなぞられた領域403L及び403Rを表す図13Bに示す唇編集マスク403Dを写真画像P1と対応づけてメモリ105に記憶する。
利用者によって、編集画像418aとは別の編集画像418bがタッチ操作されると、CPU103は、その編集画像418bに対応する属性情報bを基に生成されたフィルタ画像LPbをメモリ105から読み出し、メモリ105に記憶した唇編集マスク403Dを参照してフィルタ画像LPbを編集する。フィルタ画像LPbは、フィルタ画像LPaと同様、図12Aに示す左側の人物の画像400Lに重ねられる唇部分の画像LPb_Lと、右側の人物の画像400Rに重ねられる唇部分の画像LPb_Rとを含む。そして、編集したフィルタ画像LPbをフィルタレイヤL3に描画し、写真画像P1の上に重ねて表示する。より具体的には、フィルタレイヤL3に既に描画されている画像をすべて消去する。そして、メモリ105から読み出したフィルタ画像LPbにおいて、図13Bに示す唇編集マスク403Dに対応する画素を透過させた画像をフィルタレイヤL3に描画する。これにより、図13Cに示すように、フィルタ画像LPb_Lとフィルタ画像LPb_Rに唇編集マスク403Dの編集が施され、図12Aとは異なる色が被写体画像400L,400Rの唇に付された編集写真画像4001が編集領域4101Aに表示される。CPU103は、写真画像P1のリップ編集情報における編集画像418aの識別情報に替えて、編集画像418bの識別情報を記憶する。
なお、図示を省略するが、図13Cに示す編集写真画像4001において、利用者が、さらに、リップ消しゴム4111を用いて唇部分をなぞる操作を行った場合、CPU103は、唇編集マスク403Dに、新たになぞられた部分を加え、フィルタレイヤL3において、新たになぞられた部分を透過して表示する。CPU103は、写真画像P1のリップ編集情報として、唇編集マスク403Dに新たになぞられた部分を加えて唇編集マスク403Dを更新してメモリ105に記憶する。
また、利用者は、図11に示す編集ツール表示領域4105Aに表示された「リップOFF」ボタン4110をタッチペン412でタッチすることにより、編集写真画像4000又は4001に施された編集を一括消去し、元の写真画像P1に戻すことができる。CPU103は、「リップOFF」ボタン4110のタッチ操作を受け付けると、写真画像P1に合成されているフィルタレイヤL3に描画されている画像と、メモリ105に記憶されている写真画像P1のリップ編集情報としての唇編集マスクと、選択された編集情報418を示す識別情報を消去する。そして、写真画像P1に対するリップ編集情報がないことを示すフラグを写真画像P1に対応づけて記憶する。
なお、この例では、便宜上、写真画像に対する画像編集として、「リップ」カテゴリを用いた編集を主として説明したが、「リップ」カテゴリ以外のツールやカテゴリを用いた編集を行ってもよい。編集領域4101に表示された写真画像に対し、「オシャレ」ツール以外の他のツールの編集画像418や、「リップ」カテゴリ以外のカテゴリの編集画像418を配置する操作を利用者が行った場合、CPU103は、編集領域4101の写真画像に編集画像418の編集を施す。そして、その写真画像の合成用編集画像として、選択された編集画像418のデータをメモリ105に記憶する。
図11において、各利用者は、編集領域4101に表示中の写真画像に対する落書きを終えると、サムネイル画像表示領域4102の別のサムネイル画像を選択し、編集領域4101の写真画像の表示を切り替える。各利用者は、全ての写真画像に対して落書きを終えると、「END」ボタン4107A,4107Bをタッチする。
図9に戻り、CPU103は、利用者による「END」ボタン4107のタッチ操作により、ステップS315の落書き処理を終了する。
続いて、CPU103は、6枚の写真画像(通常アップ写真画像)ごとに、ステップS116で選択された背景画像と、落書き処理においてメモリ105に記憶されたリップ編集情報及び合成用編集画像とを用いて送信用画像を生成する(ステップS316)。送信用画像は、携帯電話機に表示するための画像であり、通常アップ写真画像に対し、携帯電話機の表示に適した画像送信用の所定の加工が施された画像である。以下、送信用画像生成処理の詳細について説明する。
図14は、送信用画像生成処理の動作フロー図である。CPU103は、ステップS314で生成され、メモリ105に記憶された6枚の通常アップ写真画像T1〜T6のうち、通常アップ写真画像T1を読み出す(ステップS3161)。CPU103は、読み出した通常アップ写真画像T1に対し、携帯電話機の画面サイズに応じたスケーリングを行ってトリミングし、送信用ベース画像TS1を生成する(ステップS3162)。なお、この送信用ベース画像TS1の生成において、通常アップ写真画像T1における被写体のフェイスラインを補正する処理等の画像処理を行ってもよい。
次に、CPU103は、ステップS315の落書き処理において、通常アップ写真画像T1が合成された写真画像P1に対するリップ編集情報の有無を判断する(ステップS3163)。CPU103は、写真画像P1に対するリップ編集情報がメモリ105に記憶されている場合には(ステップS3163でYesの場合)、ステップS3112で生成された通常アップ画像UP1に対する唇マスク情報と、リップ編集情報における唇編集マスクとを用いて唇修正マスクを生成する(ステップS3164)。唇修正マスクは、唇マスク情報が示す唇の領域から唇編集マスクが示す唇の編集領域を減算することにより生成されるマスク情報である。
続いて、CPU103は、メモリ105に記憶された写真画像P1のリップ編集情報における編集画像418を示す識別情報を参照する。そして、識別情報に対応する属性情報が示す唇の色(RGB値)の画像に、その属性情報が示す質感を表す画像処理用パラメータを用いたシャープ処理やぼかし処理等の所定の画像処理を行って唇画像MP1を生成し、送信用ベース画像TS1における唇修正マスクが示す領域に唇画像MP1を合成する(ステップS3165)。送信用ベース画像TS1と唇画像MP1の合成には、例えば、乗算合成又はスクリーン合成などの合成方法が用いられる。なお、この例では、シャープ処理やぼかし処理を行うことにより、唇画像MP1を属性情報に応じた質感に仕上げる例を説明したが、唇画像MP1の一部に、属性情報に応じた質感を表す画像を合成してもよい。
次に、CPU103は、唇画像MP1が合成された送信用ベース画像TS1に対し、識別情報に対応する属性情報に基づき、画像送信用の画像処理を行う(ステップS3166)。
具体的には、CPU103は、唇画像MP1が携帯電話機の画面に表示されたときの色味が、編集画面410に表示されたフィルタ画像の色味と略同一となるように、唇画像MP1のトーンカーブを調整する等して唇画像MP1の明度及び彩度を補正する。これにより、唇画像MP1が合成された送信用ベース画像TS1は、携帯電話機の画面に適した色味の画像となる。
CPU103は、画像処理後の唇画像MP1が合成された送信用ベース画像TS1に、通常アップ写真画像T1に対応する背景画像を合成し、送信用画像PS1を生成する(ステップS3167)。落書き処理において、写真画像P1に対して「リップ」以外のカテゴリや「オシャレ」ツール以外のツールの編集画像418が選択されて配置された場合には、CPU103は、さらに、メモリ105に記憶されている写真画像P1の合成用編集画像を合成して送信用画像を生成する。
なお、ステップS3163において、CPU103は、写真画像P1に対するリップ編集情報がメモリ105に記憶されていない場合には(ステップS3163でNoの場合)、送信用ベース画像TS1に、メモリ105に記憶された通常アップ写真画像T1に対応する背景画像を合成して送信用画像PS1を生成する(ステップS3168)。また、落書き処理において、写真画像P1に対して「リップ」以外のカテゴリや「オシャレ」ツール以外のツールの編集画像418が選択されて配置された場合には、CPU103は、さらに、メモリ105に記憶されている写真画像P1の合成用編集画像を合成して送信用画像を生成する。
CPU103は、全ての通常アップ写真画像T1〜T6について送信用画像を生成するまで(ステップS3169でNoの場合)、残りの通常アップ写真画像T2〜T6について、ステップS3161〜S3169の処理を繰り返し行う。CPU103は、全ての通常アップ写真画像T1〜T6について送信用画像PS1〜PS6を生成すると(ステップS3169でYesの場合)、送信用画像生成処理を終了する。
図9に戻り、CPU103は、ステップS316の送信用画像生成処理の後、ステップS116で選択された背景画像と、落書き処理においてメモリ105に記憶されたリップ編集情報及び合成用編集画像とを用いて印刷用画像を生成する印刷用画像生成処理を行う(ステップS317)。印刷用画像は、シール紙に印刷される画像であり、通常アップ写真画像に対し、シール紙への印刷に適した印刷用の所定の加工が施された画像である。以下、印刷用画像生成処理の詳細について説明する。
図15は、印刷用画像生成処理の動作フロー図である。CPU103は、ステップS314で生成され、メモリ105に記憶された6枚の通常アップ写真画像T1〜T6のうち、通常アップ写真画像T1を読み出す(ステップS3171)。CPU103は、読み出した通常アップ写真画像T1に対し、シール紙における通常アップ写真画像用の印刷領域に応じたスケーリングを行ってトリミングし、印刷用ベース画像TP1を生成する(ステップS3172)。なお、この印刷用ベース画像TP1の生成において、通常アップ写真画像T1における被写体のフェイスラインを補正する処理等の画像処理を行ってもよい。
次に、CPU103は、ステップS315の落書き処理において、通常アップ写真画像T1が合成された写真画像P1に対するリップ編集情報の有無を判断する(ステップS3173)。CPU103は、写真画像P1に対するリップ編集情報がメモリ105に記憶されている場合には(ステップS3173でYesの場合)、ステップS3112で生成された通常アップ画像UP1に対する唇マスク情報と、リップ編集情報における唇編集マスクとを用いて唇修正マスクを生成する(ステップS3174)。
続いて、CPU103は、メモリ105に記憶された写真画像P1のリップ編集情報における編集画像418を示す識別情報を参照する。そして、編集画像418の識別情報に対応する属性情報で示される唇の色(RGB値)の画像に、その属性情報が示す質感を表す画像処理用パラメータを用いたシャープ処理やぼかし処理等の所定の画像処理を行って唇画像MP1を生成し、印刷用ベース画像TP1における唇編集マスクが示す領域に唇画像MP1を合成する(ステップS3175)。印刷用ベース画像TP1と唇画像MP1の合成には、例えば、乗算合成又はスクリーン合成などの合成方法が用いられる。なお、送信用画像と同様、唇画像MP1の一部に、属性情報に応じた質感を表す画像を合成して、属性情報に応じた質感となるように唇画像MP1を仕上げてもよい。
次に、CPU103は、唇画像MP1が合成された印刷用ベース画像TP1に対し、識別情報に対応する属性情報に基づき、印刷用の画像処理を行う(ステップS3166)。
具体的には、CPU103は、唇画像MP1がシール紙に印刷されたときの色味が、編集画面410に表示されたフィルタ画像の色味と略同一となるように、唇画像MP1のトーンカーブを調整する等して唇画像MP1の明度及び彩度を補正する。これにより、唇画像MP1が合成された印刷用ベース画像TP1は、シール紙に適した色味の画像となる。
CPU103は、画像処理後の唇画像MP1が合成された印刷用ベース画像TP1に、通常アップ写真画像T1に対応する背景画像を合成し、印刷用画像PP1を生成する(ステップS3177)。落書き処理において、写真画像P1に対して「リップ」以外のカテゴリや「オシャレ」ツール以外のツールの編集画像418が選択されて配置された場合には、CPU103は、さらに、メモリ105に記憶されている写真画像P1の合成用編集画像を合成して印刷用画像を生成する。
なお、ステップS3173において、CPU103は、写真画像P1に対するリップ編集情報がメモリ105に記憶されていない場合には(ステップS3173でNoの場合)、印刷用ベース画像TP1に、通常アップ写真画像T1に対応する背景画像を合成して印刷用画像PP1を生成する(ステップS3178)。また、落書き処理において、写真画像P1に対して「リップ」以外のカテゴリや「オシャレ」ツール以外のツールの編集画像418が選択されて配置された場合には、CPU103は、さらに、メモリ105に記憶されている写真画像P1の合成用編集画像を合成して印刷用画像を生成する。
CPU103は、全ての通常アップ写真画像T1〜T6について印刷用画像を生成するまで(ステップS3179でNoの場合)、残りの通常アップ写真画像T2〜T6について、ステップS3171〜S3179の処理を繰り返し行う。CPU103は、全ての通常アップ写真画像T1〜T6について印刷用画像PP1〜PP6を生成すると(ステップS3179でYesの場合)、印刷用画像生成処理を終了する。
図9に戻り、CPU103は、印刷用画像生成処理の後、シートレイアウト選択画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させ、利用者によるシートレイアウトの選択を受け付ける(ステップS318)。
続いて、CPU103は、利用者が選択したシートレイアウトに基づき、シール紙に印刷するためのシート画像を生成する(ステップS319)。具体的には、CPU103は、選択されたシートレイアウトにおいて、通常アップ写真画像用の領域にステップS317で生成した印刷用画像PP1〜PP6を配置することにより、例えば、図16に例示するシート画像511を生成する。図16に示すように、シート画像511には、通常アップ写真画像用の各領域において印刷用画像PP1〜PP6が配置される。
図9に戻り、CPU103は、事後接客部5が空いているか否かを判断する(ステップS320)。事後接客部5が空いていない場合(ステップS320でNoの場合)、CPU103は、利用者に対して待機を促す待機画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS321)。事後接客部5が空いている場合(ステップS320でYesの場合)、CPU103は、ステップS319で生成したシート画像511をプリンタ650に送信し、印刷を開始する(ステップS322)。また、CPU103は、利用者を事後接客部5へ誘導する誘導画面(図示略)を編集用ディスプレイ411に表示させる(ステップS323)。CPU103は、誘導画面の表示とともに、利用者を事後接客部5へ誘導する音声をスピーカ413から出力させてもよい。
<2.4.事後接客処理>
次に、事後接客処理(ステップS40)について説明する。図17は、事後接客処理のフロー図である。
CPU103は、開始画面を受付用ディスプレイ51に表示させる。編集ブース4から移動してきた利用者が開始画面を指でタッチすると、画像送信処理が開始される(ステップS411)。また、CPU103は、操作に必要な音声をスピーカ53に出力する。
画像送信処理が開始されると、CPU103は、利用者の携帯電話機に送信するための画像を選択する画像選択画面を受付用ディスプレイ51に表示させる。図18は、画像選択画面を例示した模式図である。
画像選択画面510には、2人の利用者が画像の選択をそれぞれ行えるように、利用者ごとの選択画面5100A,5100Bが表示される。選択画面5100A,5100Bには、ステップS316で生成された6枚の送信用画像PS1〜PS6と、スペシャル写真画像T7とが表示される。選択画面5100A,5100Bに表示される画像のうち、各利用者が所望の画像をタッチすることにより、各利用者の携帯電話機に送信する送信対象画像が1枚ずつ選択される。
各利用者は、送信対象画像の選択を終えると、選択画面5100A,5100Bにおける「OK」ボタン5101A,5101Bをタッチする。この操作により、CPU103は、利用者ごとに、選択された送信対象画像の情報をメモリ105に記憶する。
次に、CPU103は、各利用者が選択した送信対象画像を取得するためのURLを記載した通知メールを利用者に送信するため、利用者にメールアドレスの入力を促す入力画面(図示略)を受付用ディスプレイ51(図4参照)に表示する。各利用者は、入力画面の案内に従って各々のメールアドレスを入力する。
CPU103は、入力画面において各利用者のメールアドレスが入力されると、利用者ごとのメールアドレスと、利用者ごとに選択された送信対象画像の情報と、送信用画像PS1〜PS6及びスペシャル写真画像T7の画像データをサーバ(図示略)に送信する。サーバは、写真撮影遊戯機1から送信された各利用者のメールアドレスを宛先として、写真撮影遊戯機1から送信された画像データのうち、各利用者の送信対象画像の画像データを取得するためのURLが記載された通知メールを送信する。
各利用者は、各々の携帯電話機でサーバからの通知メールを受信し、通知メールに記載されたURLにアクセスすることにより、選択した送信対象画像を取得することができる。なお、各利用者は、所定の会員登録をすることにより、サーバを介して、画像選択画面510で選択しなかった全ての画像を取得することができる。
図9のステップS322におけるシート画像印刷処理が終了するまでの待ち時間に、上記ステップS411の処理が実行される。ステップS322においてシート画像511の印刷が終了すると、CPU103は、シート画像511が印刷されたシール紙(写真シール)を写真シール排出口52から排出する(ステップS412)。ここまでが、一組の利用者に対する一連のプレイである。
上述した実施形態では、送信用画像と印刷用画像は、通常アップ写真画像をもとにして、携帯電話機の画面とシール紙の印刷領域の各々に応じたサイズでトリミングした送信用ベース画像と印刷用ベース画像に対し、「リップ」カテゴリにおいて選択された編集画像418の色及び質感を表す属性情報、唇マスク情報、及び唇編集マスクに基づいて、画像送信用の画像処理と印刷用の画像処理が各々施されて生成される。そのため、利用者が選択した色を写真画像における被写体の唇に付した編集済みの写真画像をもとにして、携帯電話機の画面とシール紙の印刷領域に応じたサイズの各トリミングを行い、送信用画像と印刷用画像とを生成する場合と比べ、送信用画像及び印刷用画像における唇の色味が、編集済みの写真画像の唇と異なる色味に変化したり、画像が粗くなる等の画質の劣化が生じにくい。その結果、携帯電話機とシール紙の各々に適した仕上がりの画像を利用者に提供することができる。
また、上述した実施形態では、落書き(編集)の開始前に、全ての通常アップ写真画像に対して唇マスク情報と、属性情報a〜hに基づくフィルタ画像LPa〜LPhとを生成する落書き前処理を行う。そのため、落書きの開始後、利用者の操作に応じて、選択された編集画像418の色及び質感を表すフィルタ画像を生成し、編集領域4101の写真画像上にフィルタ画像を重ねて表示させる場合と比べ、落書き処理における処理負荷を軽減することができる。
また、上述した実施形態では、利用者が選択した編集画像418の色及び質感を表すフィルタ画像を写真画像に合成した編集写真画像を表示する。そして、その編集写真画像における被写体の唇部分に対してなされた編集の内容を唇編集マスクとして記憶し、唇編集マスクの編集内容を反映させた送信用画像と印刷用画像を生成する。そのため、利用者は、表示された編集写真画像における唇部分に対して所望する編集を行うことができ、その編集内容が反映された送信用画像と印刷用画像を得ることができる。
また、上述した実施形態では、利用者によって編集写真画像における唇部分の編集がなされた後、別の属性情報で示される色及び質感を表す編集画像418が利用者によって選択された場合、その別の属性情報に基づくフィルタ画像にその編集内容を反映させて写真画像に合成した編集写真画像を表示する。一の通常アップ写真画像に対する8つのフィルタ画像は、同一の唇マスク情報に基づいて生成されているため、8つのフィルタ画像が示す写真画像における唇の領域は同一である。そのため、別の属性情報で示される色及び質感を表す編集画像418が選択された際、その属性情報に基づくフィルタ画像に対して既に行われた編集の内容を反映させることで、利用者は、編集写真画像の唇部分に対して前回と同じ編集操作を行う必要がなく、落書き時間を短縮することができる。
また、上述した実施形態では、「リップOFF」ボタン4110のタッチ操作により、編集領域4101に表示された写真画像に対してなされたリップ編集処理を一括して消去する。そのため、利用者は、「リップOFF」ボタン4110をタッチ操作するだけで、リップ編集処理を行う前の写真画像の状態に戻すことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、上記実施形態の変形例について説明する。
(1)上述した実施形態では、アップ撮影コースが選択された場合の例について説明したが、アップ全身撮影コースが選択された場合も、CPU103は、アップ撮影コースと同様、通常アップ写真画像と、通常全身画像を所定サイズにトリミングした通常全身写真画像に対して落書き前処理を行い、落書き処理においてリップ編集処理を行う。
(2)上述した実施形態において、フィルタ画像は、通常アップ写真画像における被写体画像と背景画像とを合成し、唇マスク情報が示す唇の領域に、選択された編集画像418が表す色及び質感の属性情報に基づく画像処理を施した画像であってもよい。唇部分のみのフィルタ画像をフィルタレイヤL3に描画し、編集領域4101に表示する写真画像の上に重ねて表示する際、フィルタレイヤL3においてフィルタ画像が示す唇部分以外の領域を透過させて表示させるために唇マスク情報が必要である。本変形例におけるフィルタ画像は、被写体画像と背景画像とが合成されているため、編集領域4101に表示される写真画像の上にフィルタレイヤL3を重ねて表示する際、唇以外の領域を透過させる必要がなく、唇マスク情報を必要としないため、実施形態のフィルタ画像と比べて、編集写真画像の表示に必要なデータ量を小さくすることができる。
(3)上述した実施形態では、画像編集処理において、落書き処理の後、シートレイアウトを選択する前に送信用画像生成処理と印刷用画像生成処理を行う例を説明した。送信用画像生成処理のタイミングは、落書き処理の後であって事後接客処理における画像送信処理の前であればよく、印刷用画像生成処理のタイミングは、落書き処理の後であってシート画像生成の前であればよい。
(4)上述した実施形態では、編集画面410において、「リップ」カテゴリの編集ツール表示領域4105に、編集画像418a〜418hのいずれかの色及び質感を表す属性情報に基づく画像処理をモデルの唇部分に施したイメージ画像419が表示される例を説明したが、以下のように構成してもよい。編集領域4101に表示される写真画像から抽出した被写体画像の唇部分に、編集画像418a〜418hのうちの任意の編集画像418の色及び質感を表す属性情報に基づく画像処理を施したイメージ画像を表示してもよい。
(5)上述した実施形態では、送信用画像生成処理及び印刷用画像生成処理において、被写体の唇部分に対して画像送信用と印刷用の各画像処理を施す例について説明したが、被写体の唇以外の部分に対しても、携帯電話機の画面に表示したときの色味とシール紙に印刷したときの色味が、編集画面410に表示された写真画像の色味と略同一となるように、画像送信用と印刷用の各画像処理を施してもよい。
(6)上述した実施形態において、「リップ」カテゴリが選択された場合に、図11に示す編集画面410の編集領域4101に表示する写真画像P1を、他の編集ツールで編集する場合より、大きく表示するようにしてもよい。具体的には、「リップ」カテゴリが選択された場合、表示されている写真画像P1に対応する唇マスク情報を参照し、例えば左側の人物の唇のほぼ中心位置を基準に写真画像P1を拡大して編集領域4101に表示する。この場合、唇マスク情報が示す唇の領域も同様に拡大し、拡大した唇マスク情報に含まれる全ての人物の唇の位置が編集領域4101からはみ出さないよう設定するのが好ましい。また、編集ツール表示領域415内に、「標準」「少し大きめ」「大きめ」等、写真画像の大きさを変更するボタンを設け、表示する写真画像P1の大きさを変更できるようにしてもよい。なお、写真画像を拡大する方法については特に限定するものではなく、リップ消しゴム4111を用いて、写真画像における唇部分の細部の編集が行いやすくなる効果があればよい。
(7)上述した実施形態では、編集領域4101に表示される写真画像に写る全ての被写体の唇に対し、編集画像418a〜418hのいずれかを選択する例を説明したが、被写体ごとに編集画像418を選択できるように構成してもよい。この場合、写真画像ごとに、被写体別の唇マスク情報と、8種類の属性情報に基づくフィルタ画像とを生成する。「リップ」カテゴリが選択された場合、被写体ごとに選択された編集画像418に応じた属性情報に基づくフィルタ画像を、その被写体の唇マスク情報に基づいて写真画像の上に重ねて表示し、被写体ごとに選択された編集画像418を示す識別情報を被写体別のリップ編集情報として記憶する。また、写真画像の上に重ねられたフィルタ画像がリップ消しゴム4111を用いて編集された場合、編集された編集領域が含まれる被写体の唇マスク情報とその編集領域を示す唇編集マスクとを対応づけて記憶する。送信用画像と印刷用画像を生成する際には、写真画像ごとの被写体別の唇マスク情報及び唇編集マスクに基づいて唇修正マスクを生成し、被写体別のリップ編集情報に基づいて唇画像を生成する。そして、送信用ベース画像及び印刷用ベース画像において、被写体別の唇修正マスクに基づく位置に、被写体別の唇画像を合成する。