以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるが、主に2人または3人等の複数人である。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、背景や前景の画像となる合成用画像や手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に臨む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42B(図示せず)により構成される。
側面パネル42Aには、複数個のLED(Light Emitting Diode)が埋め込まれて構成されるLED発光部42Lが設けられている。側面パネル42Aの表面には、その全体を覆うように、写真シール作成装置1の製造メーカやその製造メーカと提携している企業の商品やサービス等の広告が印刷された、アクリル板等からなるPOP広告が装着される。そのPOP広告においてLED発光部42Lに対応する部分には、広告として特にアピールされる情報が印刷され、LED発光部42Lの発光によりその情報が強調される(目立つ)ようになる。LED発光部42Lは、図示せぬ側面パネル42Bにも設けられるようにしてもよいし、側面パネル42A,側面パネル42Bのいずれか一方のみに設けられるようにしてもよい。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図示せず)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって、それぞれの下部が、例えば金属製の略コの字型の部材である連結部23A’によって連結される。また、図示されないが、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって、それぞれの下部が、例えば金属製の略コの字型の部材である連結部23B’によって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。図示されないが、撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用される巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、撮影処理や編集処理において、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図1に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図2)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図2は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図2に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、編集部12の左側面に接合されて設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図3を参照して説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、写真シール作成装置1を構成する各部の構成について説明する。
図4は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。
正面パネル41の中央から上側には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、タッチパネルモニタ92、および正面ストロボ93から構成される。
カメラ91は、レンズやCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
また、カメラ91は、従来の写真シール作成装置と比較してより高い位置に設置されている。具体的には、写真シール作成装置1の設置面からカメラ91のレンズ中心までの高さは1630mm、レンズの光軸と水平面とのなす角度(前傾角度)は24°とされる。このような構造により、利用者は前方斜め上から撮影されるようになる。結果として、撮影画像において、利用者はやや上を見上げた状態となり、利用者の目が大きく、かつ顔が小顔に写るようになる。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ92は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ92には、適宜、撮影結果としての静止画像や、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
カメラ91の上側および左右を囲むように発光面(複数枚の乳白アクリル板)が設けられた正面ストロボ93は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の上方に上ストロボ82が設置される。上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ83も設けられる。上ストロボ82および足元ストロボ83の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光させる蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが、利用者が行っている撮影処理の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ83の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口84が設けられる。
ベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
図6は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図7は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下にはシール紙排出口163が設けられ、タブレット内蔵モニタ161の上にはスピーカ164が設けられる。
シール紙排出口163には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ164は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図8は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、および事後接客部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報等を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明装置223、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口84に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明装置223は、撮影空間A1内の各ストロボの内部に設けられる蛍光灯であり、制御部201より供給される照明制御信号に従って発光する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、足元ストロボ83、正面ストロボ93、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられている。
また、照明装置223は、制御部201による制御に従って発光量を調整することによって、利用者が行っている撮影作業の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、スピーカ164、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。
プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口163に排出する。なお、プリンタ241は、カラー印刷、単色印刷を行い、その後、ラメ色などの特殊色印刷を行うように構成されてもよい。
次に、制御部201について説明する。図9は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部301、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部302、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部303、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部304を有する。
つまり、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
図10は、図9の編集処理部302の詳細な構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、編集処理部302は、部分画像認識部321、唇マスク画像生成部322、唇画像生成部323、唇画像変更部324、記憶部325、および、編集制御部326を有する構成とされている。
さらに、部分画像認識部321は、編集対象画像の中の利用者の顔の一部分を認識する。部分画像認識部321は、例えば、利用者の画像の中の口、目、髪、唇の部分などを認識する。
部分画像認識部321は、例えば、編集対象画像の中の顔画像および顔の向き(方向)を認識する。そして、部分画像認識部321は、顔画像の中の所定の部分を認識する。ここで顔の向きは、例えば、2次元のXY方向への動きや傾き、3次元のXYZ軸方向への動きや傾きを意味する。例えば、部分画像認識部321は、目の大きさなどを認識するなどして利用者の顔がXY方向、XYZ方向にそれぞれどれだけ動いているかを認識する。
例えば、唇の部分を認識する場合、部分画像認識部321は、顔画像の中の下側の領域内に存在する所定の色の領域を唇として認識する。
なお、部分画像認識部321は、利用者の顔画像の中の唇全体を認識するようにしてもよいし、利用者の顔画像の中の唇の一部分(例えば、上唇のみ)を認識するようにしてもよい。
唇マスク画像生成部322は、部分画像認識部321により認識された唇の部分に対応するマスク画像を生成する。
唇画像生成部323は、唇マスク画像生成部323により生成されたマスク画像を用いて利用者の画像の中の唇の部分を抽出した唇画像を生成する。唇画像生成部323は、生成した唇画像を、編集対象画像の中の、部分画像認識部321により認識された唇の部分に重畳する。
唇画像生成部323はさらに、生成した唇画像の色などを変更するようになされている。これにより、利用者の唇の部分が所定の色に着色された画像、利用者の唇の部分の色のトーンカーブが変更された画像など、所定の画像処理が施された唇画像が生成される。
唇画像変更部324は、例えば、唇画像の一部を消去するなどして唇画像の形状を変更するようになされている。
例えば、利用者の唇の部分に重畳された唇画像の色が変更されることにより、あたかも利用者が様々な色の口紅を付けているような画像が生成されることになる。また、利用者の唇の部分に重畳された唇画像の形状が変更されることにより、あたかも口紅を塗る部分が変わったような画像が生成されることになる。
なお、唇画像生成部323による処理は、自動的に施されるようにしてもよいし、例えば、タブレット内蔵モニタ131に表示された編集画面に対する利用者の操作を検出することにより行われるようにしてもよい。
記憶部325は、唇画像変更部324により唇画像の形状が変更された場合、変更後の形状の唇画像を記憶する。
編集制御部326は、編集作業に係るその他の処理を制御するようになされている。
次に、図11のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の撮影処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS2において、撮影処理部301は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理を行う。撮影処理では、利用者の顔または上半身を撮影するアップ撮影が行われるが、利用者の全身を撮影する全身撮影が行われるようにしてもよい。
ステップS3において、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ92に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部302は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部302は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。
ステップS5において、編集処理部302は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部303は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う(開始する)。
また、タブレット内蔵モニタ161に表示される、事後接客処理の開始ボタンが選択されると、ステップS7において、事後接客処理部304は、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部304は、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスを直接入力することで画像を携帯端末に送信するか、非接触型ICと通信することで画像を携帯端末に送信するかを利用者に選択させる送信方法の選択画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。
印刷が終了すると、ステップS8において、事後接客処理部304は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口163に排出し、処理を終了させる。
このようにして、写真シール作成ゲーム処理が実行される。
上述したステップS4で実行される編集処理では、タブレット内蔵モニタ131に表示された編集画面が表示され、編集画面のGUIに基づいて、利用者が、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いて操作入力を行うことにより、編集対象画像に対する編集処理が施される。
このとき、例えば、図12に示されるようなGUIがタブレット内蔵モニタ131に、編集画面の一部として表示される。図12に示されるGUI401は、例えば、変身パレットと称される。
この変身パレット(GUI)401とともに、編集対象画像である利用者の画像が表示される。
変身パレット401の中の領域421は、ヘアカラー選択アイコンが表示される領域とされる。この例では、領域421に、髪の色がそれぞれ異なるモデルの画像が6枚表示されており、これら6枚の画像のそれぞれがヘアカラー選択アイコンとされる。なお、ここでは、髪の色がそれぞれ異なるモデルの画像が表示される例について説明したが、髪の色がそれぞれ異なる利用者の画像が表示されるようにしてもよい。
例えば、利用者が、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりヘアカラー選択アイコンをタップすることにより、編集対象画像の中の利用者の髪の色が、タップされたヘアカラー選択アイコンのモデルの髪と同じ色に変更される。
変身パレット401の中の領域422は、カラコン(カラーコンタクトレンズ)選択アイコンが表示される領域とされる。この例では、領域422に、色がそれぞれ異なるカラーコンタクトレンズの画像が4枚表示されており、これら4枚の画像のそれぞれがカラコン選択アイコンとされる。
例えば、利用者が、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりカラコン選択アイコンをタップすることにより、編集対象画像の中の利用者の瞳の色が、タップされたカラコン選択アイコンと同じ色に変更される。
変身パレット401の中の領域423は、つけまつげ選択アイコンが表示される領域とされる。この例では、領域423に、形がそれぞれ異なるつけまつげの画像が8枚表示されており、これら8枚の画像のそれぞれがつけまつげ選択アイコンとされる。
例えば、利用者が、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりつけまつげ選択アイコンをタップすることにより、編集対象画像の中の利用者の瞼に、タップされたつけまつげ選択アイコンに対応するつけまつげが付加される。例えば、目の大きさ(特にまつ毛のライン)が検知された場合、自動で長さが調整され貼り付けるようにしてもよい。
変身パレット401の中の領域424は、リップカラー選択アイコンが表示される領域とされる。この例では、領域424に、色がそれぞれ異なる唇の画像が3枚表示されており、これら3枚の画像のそれぞれがリップカラー選択アイコンとされる。
また、変身パレット401には、リップカラー選択アイコンに係る操作を制御するためのボタンとして操作されるリップONアイコン431−1およびリップOFFアイコン431−2が表示されている。
例えば、利用者が、タッチペン132Aによりリップカラー選択アイコンをタップして、さらにリップONアイコン431−1をタップすることにより、編集対象画像の中の利用者の唇の色が、タップされたリップカラー選択アイコンと同じ色に変更される。
このとき、部分画像認識部321が、編集対象画像の中の顔画像および顔の向き(方向)を認識し、顔画像の中の唇の部分を認識する。そして、唇画像生成部323が、部分画像認識部321により認識された唇の部分に対応する唇画像を生成し、生成した唇画像を、編集対象画像の中の、部分画像認識部321により認識された唇の部分に重畳する。さらに、唇画像生成部323が、生成した唇画像の色を変更するなどの各種の画像処理を実行する。
例えば、リップカラー選択アイコン424−1とリップONアイコン431−1がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりタップされた場合、唇画像の色が濃い赤色に変更される。これにより、あたかも利用者が濃い赤色の口紅を付けているような画像が生成され、タブレット内蔵モニタ131の編集画面に表示される。
例えば、リップカラー選択アイコン424−2とリップONアイコン431−1がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりタップされた場合、唇画像の色が、例えば、濃いピンク色に変更される。これにより、あたかも利用者が濃いピンク色の口紅を付けているような画像が生成され、タブレット内蔵モニタ131の編集画面に表示される。
例えば、リップカラー選択アイコン424−3とリップONアイコン431−1がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりタップされた場合、唇画像の色が薄いピンク色に変更される。これにより、あたかも利用者が薄いピンク色の口紅を付けているような画像が生成され、タブレット内蔵モニタ131の編集画面に表示される。
なお、リップONアイコン431−1は設けられないようにし、リップカラー選択アイコン424−1乃至リップカラー選択アイコン424−3のいずれかがタップされるだけで、唇画像の色が変更されるようにしてもよい。
さらに、利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりリップカラー選択アイコンをタップして、その後、編集対象画像の利用者の画像の中の唇の部分をタップすることで、あたかも利用者が口紅を付けているような画像が生成されるようにしてもよい。すなわち、リップカラー選択アイコンをスタンプ画像のように用いて編集が行われるようにしてもよい。
なお、上述した口紅の色の変更に係る処理は、唇画像生成部323により制御される。
従来の写真シール機の場合、予め定められた色の口紅が付された唇画像を編集対象画像の唇の部分に貼り付けるか否かを選択できる機能が設けられているのみであった。本発明に係る写真シール作成装置1では、利用者が、複数色の中から自由に口紅の色を選択することができる。
また、リップOFFアイコン431−2がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりタップされた場合、利用者の画像の中の唇の部分の色が元の色に変更される。すなわち、リップOFFアイコン431−2がタップされると、編集対象画像として表示された利用者の画像において、唇画像が重畳されていない(何ら編集入力が受け付けられていない)状態での唇の色に戻される。
なお、例えば、リップONアイコン431−1およびリップOFFアイコン431−2と同様に、ヘアカラー、カラコン、または、つけまつげのそれぞれに対応するON/OFFを制御するアイコンが設けられるようにしてもよい。
このとき、唇画像変更部324が、編集対象画像の中の唇の部分に重畳されて表示されていた唇画像を消去する。これにより、唇画像の色は、元の色に戻る。
なお、上述した唇画像の消去に係る処理は、唇画像変更部324により制御される。
さらに、変身パレット401には、リップ消しゴムアイコン432が表示されている。リップ消しゴムアイコン432は、例えば、利用者の画像の中で唇の部分からはみ出して着色された部分を消去するためのアイコンとされる。
例えば、部分画像認識部321により利用者の画像の中の唇の部分を正確に認識することができなかった場合、唇画像が唇の部分からはみ出すことがある。特に、唇の周囲に炎症がある場合などは、実際の唇より大きい部分が唇の部分として認識されてしまうことがある。
このように、唇の部分が誤認識されて実際の唇より大きい唇画像が生成された場合、リップONアイコン431−1と所定のリップカラー選択アイコンがタップされたとき、あたかも顎や頬にも誤って口紅を塗ったような画像が生成されて表示されることになる。
このような場合、リップ消しゴムアイコン432をタッチペン132Aまたはタッチペン132Bによりタップすると、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを消しゴムのように機能させることができる。すなわち、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bのペン先を、利用者の画像の中の唇付近の部分にあてることで、あたかも誤って塗られた口紅をふき取るような編集操作を行うことができる。
例えば、唇の部分が誤認識されたことにより、利用者の画像の中の顎の一部がリップカラー選択アイコンにより着色されてしまった場合、リップ消しゴムアイコン432をタップして、利用者の画像の中の顎の一部をタップすることにより、顎の一部に着色された部分だけを元に戻すことができる。すなわち、唇の部分は着色された状態とし、顎の一部の着色を除去することができる。
このとき、唇画像変更部324が、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bの操作に基づいて、唇画像の形状を変更する。いまの場合、唇画像において、実際の唇の部分からはみ出していた部分(顎の一部)が消去されることにより、唇画像の形状が変更されたことになる。
なお、リップ消しゴムアイコン432の中には、それぞれ径の異なる3つの円432a乃至432cのアイコンが表示されている。これらのアイコン432a乃至アイコン432cは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを消しゴムのように機能させる場合における消しゴムの大きさに対応する。
すなわち、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bで、アイコン432cをタップすると、1回の操作で比較的大きい領域の着色を除去することができる。タッチペン132Aまたはタッチペン132Bで、アイコン432aをタップすると、1回の操作で比較的小さい領域の着色を除去することができる。アイコン432bをタップすると、1回の操作でこれらの中間の大きさの領域の着色を除去することができる。
なお、唇画像の一部が消去された場合、唇画像が重畳されている部分と重畳されていない部分の境界が目立ってしまうので、この境界部分にぼかし処理を施すようにしてもよい。なお、ぼかし処理は、唇画像に施されるようにしてもよいし、編集対象画像に施されるようにしてもよい。あるいはまた、唇画像と編集対象画像の両方にぼかし処理が施されるようにしてもよい。
なお、ここでは、唇の部分が誤認識されて実際の唇より大きい唇画像が生成された場合について説明したが、唇の部分が誤認識されて実際の唇より小さい唇画像が生成されることもある。そのような場合、例えば、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bで、あたかも口紅を塗り足す(リップカラー選択アイコンと同色の着色を施す)ような編集を行うことができるようにしてもよい。
このとき、やはり唇画像変更部324が、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bの操作に基づいて、唇画像の形状を変更する。いまの場合、唇画像において、後から着色された部分が唇画像の一部として追加されることにより、唇画像の形状が変更されたことになる。
あるいはまた、部分画像認識部321により利用者の画像の中の唇の部分を認識する際に、上唇と下唇を別々に認識し、例えば、唇画像生成部323が、上唇の唇画像のみを生成するようにしてもよい。この場合、利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いてあたかも下唇の口紅を塗り足すような編集を行うことで、下唇の唇画像が生成されるようにすればよい。
例えば、利用者の口の周りに吹き出物(ニキビ)がある場合などは、部分画像認識部321により利用者の画像の中の唇の部分を認識することが困難である。このため、誤認識されやすい下唇部分は、あえて自動的に唇画像が生成されないようにし、利用者の操作に基づいて唇画像が生成されるようにしてもよい。
勿論、上述の場合とは逆に、唇画像生成部323が、下唇の唇画像のみを生成するようにしてもよい。例えば、被写体となる利用者が男性の場合、上唇の上部が誤認識されやすい。このため、利用者の性別を判別して、上唇または下唇のいずれの唇画像を生成するかが決定されるようにしてもよい。
また、口紅を拭き取ったり、塗り足したりするように見える画像に係る編集を行うときは、編集画面に表示される編集対象画像において、利用者の唇の部分が拡大されて表示されるようにしてもよい。あるいはまた、変身パレット401の中に利用者の画像の中の唇の部分が拡大されて表示されるようにし、この唇の部分において口紅を拭き取ったり、塗り足したりできるようにしてもよい。
なお、口紅を拭き取ったり、塗り足したりするように見える画像に係る編集によって、唇画像の形状が変更された場合、その唇画像の形状に係る情報が記憶部325に記憶されるようにしてもよい。例えば、利用者の唇の範囲を表す範囲情報として唇画像の形状に係る情報が記憶されるようにしてもよい。
このようにすることで、例えば、他の編集対象画像の利用者の画像の中の唇の部分に重畳する唇画像の形状を、予め変更後の形状としておくことができ、編集作業に要する時間を短縮することができる。すなわち、例えば、利用者が2枚目の編集対象画像の編集を行うときには、1枚目の編集対象画像の編集の際に口紅を拭き取ったり、塗り足したりする編集によって形状が変更された唇画像を利用することができる。つまり、1枚のマスク画像を生成し、修正され変形されたマスク画像を記憶し、その変形されたマスク画像を他の撮影画像に係る編集に用いることができるため、編集時間を短縮することができる。
さらに、口紅を拭き取ったり、塗り足したりする編集によって、唇画像の形状が変更された場合、その唇画像の形状に係る情報が利用者別に記憶されるようにしてもよい。例えば、利用者A用の唇の範囲を表す範囲情報と、利用者B用の唇の範囲を表す範囲情報とが別々に記憶されるようにしてもよい。
なお、上述した唇画像の形状の変更に係る処理は、唇画像変更部324により制御される。
あるいはまた、上述したステップS4で実行される編集処理において、図12の変身パレット401に代えて、図13に示される変身パレット405が表示されるようにしてもよい。なお、図13に示される変身パレット405は、図中上側の複数のタブの中で「Make up」というタブが選択され、さらに、「リップ」というタブが選択されることにより表示される。
同図に示される変身パレット405は、所定のタブがクリックされることにより、唇の部分の化粧に係るGUI部品のみが表示されるようになされている。
変身パレット405の中の領域451は、細部にわたる化粧処理をするためのボタンが表示される領域とされる。例えば、唇の部分においてつやを強調すること、唇の部分をキラキラさせることなどが特殊効果を得る処理などが細部にわたる化粧処理とされる。領域451には、ボタン451−1乃至ボタン451−3が表示されている。
ボタン451−1は、利用者の画像の中の唇の部分においてつやを強調する処理を施すためのボタンとされる。なお、唇の部分のつやを強調させる方式については後述する。
ボタン451−2は、利用者の画像の中の唇の部分をキラキラさせる処理を施すためのボタンとされる。なお、唇の部分をキラキラさせる方式については後述する。
ボタン451−3は、唇の部分のつやを強調させる効果、唇の部分をキラキラさせる効果を解除する処理を施すためのボタンとされる。
変身パレット405の中の領域452は、口紅の色を選択するアイコンが表示される領域とされる。この例では、領域452に、アイコン452−1乃至アイコン452−6が表示されている。
アイコン452−1乃至アイコン452−6は、それぞれ色の異なる口紅が塗られた唇の画像とされている。利用者は、例えば、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bにより、アイコン452−1乃至アイコン452−6のいずれかにタップすることによって、口紅の色を選択することができる。
なお、上述した口紅の色の選択、つやの強調やキラキラに係る処理は、唇画像生成部323により制御される。
変身パレット405の中の領域453は、アイコン452−1乃至アイコン452−6の中から選択された唇の画像と同じつや等の処理を施したモデルの画像が表示される領域とされる。例えば、利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bにより、アイコン452−1をタップすると、領域453には、アイコン452−1の画像を含むモデルの画像が表示される。なお、ここで、モデルの画像が表示されると説明したが、利用者の画像が表示されるようにしてもよいし、イラストが表示されるようにしてもよい。
そして、利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bにより、ボタン451−1をタップすると、領域453に表示された唇の画像のつやが強調される。また、利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bにより、ボタン451−2をタップすると、領域453に表示された唇の画像がキラキラしたものとなる。
なお、唇の部分のつやを強調させる効果、および、唇の部分をキラキラさせる効果は、いずれも反映されるようにしてもよいし、いずれか1つのみが反映させるようにしてもよい。例えば、ボタン451−1がタップされた後、ボタン451−2がさらにタップされた場合、領域453に表示された唇の画像は、つやが強調され、かつ、キラキラしたものとされてもよいし、つやが強調されずにキラキラしたものとされてもよい。
さらに、利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bにより、ボタン451−3をタップすると、領域453に表示された唇の画像において、唇の部分のつやを強調させる効果、および/または、唇の部分をキラキラさせる効果が解除される。
なお、プリンタ241がラメ色などの特殊色印刷を行うことが可能なものである場合、編集された画像が、図11のステップS6の処理で印刷される際に、つやの強調された部分、または、キラキラしている部分が、ラメ色で印刷されるようにしてもよい。このようにすることで、より立体感のある写真シールを作成することが可能となる。
ここでは、領域453に、アイコン452−1乃至アイコン452−6のうちで選択されたアイコンの画像を含むモデルの画像が表示される例について説明したが、これとは異なるようにされてもよい。例えば、ボタン451−1乃至ボタン451−3がタップされることにより、アイコン452−1乃至アイコン452−6の唇の画像のそれぞれが、上述したように変化するようにしてもよい。
利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bにより、所定の操作を行うことにより、編集対象画像の利用者の画像の中の唇の部分が、アイコン452−1乃至アイコン452−6のうちで選択されたアイコンに対応する色に変わる。この際、上述したボタン451−1乃至ボタン451−3の操作に応じて、利用者の唇の部分において、さらに、つやが強調され、および/または、キラキラしたものとされる。
なお、つやを強調させる処理、キラキラさせる処理の詳細については、後述する。
例えば、利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bにより、アイコン452−1乃至アイコン452−6、または、領域453の画像をタップすることで、編集対象画像の利用者の画像の中の唇の部分が変更されるようにしてもよいし、編集対象画像の利用者の画像の中の唇の部分をタップすることで、編集対象画像の利用者の画像の中の唇の部分が変更されるようにしてもよい。
あるいはまた、変身パレット405において、領域451のボタンが設けられないようにし、領域452に、特殊効果のある画像と特殊効果のない画像がそれぞれ表示されるようにしてもよい。
例えば、口紅の色が赤、ピンク、オレンジの3色から選択可能な場合、それぞれ赤、ピンク、オレンジの口紅が塗られた唇の画像、それぞれ赤、ピンク、オレンジの口紅が塗られた唇においてつやが強調された画像、それぞれ赤、ピンク、オレンジの口紅が塗られた唇をキラキラさせた画像のアイコンが、領域452に表示されるようにしてもよい。なお、この場合、領域452には、9個(=3×3)のアイコンが表示されることになる。
ボタン454は、利用者の画像の中の唇の部分を元に戻すためのボタンとされる。例えば、利用者がタッチペン132Aまたはタッチペン132Bにより、ボタン454をタップすると、編集対象画像の利用者の画像の中の唇の部分が元に戻る。すなわち、利用者の画像の中の唇の部分に唇画像が重畳されない状態の画像となる。
図12および図13を参照して上述した唇の部分の変更に係る処理は、編集対象画像の中の全ての利用者の唇の部分に対して一律に施されるようにしてもよいし、利用者毎に別々に施されるようにしてもよい。例えば、同じ編集対象画像の中で、利用者Aの口紅の色と利用者Bの口紅の色が異なったり、つや、キラキラが異なったりするようにしてもよい。
また、図12および図13を参照して上述した例では、利用者が口紅の色を選択するものとして説明したが、例えば、編集対象画像に合成される背景や前景の画像(合成用画像)の色や形に応じて、自動的に口紅の色が選択されるようにしてもよい。
あるいはまた、編集対象画像に合成される背景や前景の画像の色や形に応じて、選択可能な口紅の色が定まるようにしてもよい。例えば、編集対象画像に黄色の背景が合成される場合、口紅の色が、赤色、ピンク色、または茶色から選択できるようにし、編集対象画像に青色の背景が合成される場合、口紅の色が、赤色、オレンジ色、または紫色から選択できるようにしてもよい。
このようにすることで、背景や前景にあった利用者の唇画像を生成することができ、または、利用者が通常しない口紅などをつけることなく、非現実的な画像を生成することができる。
また、図12および図13を参照して上述した例では、利用者の操作に基づいて利用者の画像の中の唇の部分が変更される(唇画像が重畳される)ものとして説明したが、例えば、編集画面に編集対象画像が表示されるとき、自動的に利用者の画像の中の唇の部分が変更される(唇画像が重畳される)ようにしてもよい。この場合、編集対象画像の中の全ての利用者の唇の部分が一律に変更されるようにしてもよいし、利用者毎に異なるようにしてもよい。
例えば、編集作業開始時に利用者毎に名前を入力させ、編集対象画像の中の被写体を利用者毎に判別することができる。そして、利用者毎に画像の中の唇の部分が認識され、利用者の画像の中の唇の部分が変更される。この場合、例えば、図13の領域453に、利用者の画像が表示され、「左の人」用の変身パレット405の領域453には、「左の人」の画像が表示され、「右の人」用の変身パレット405の領域453には、「右の人」の画像が表示されるようにしてもよい。
次に、唇の部分のつやを強調させる方式について説明する。つやを強調させる場合、唇の中央部分を白くする。このようにすることで、利用者の唇が光沢のある美しい唇になる。なお、ここでいう中央部分とは、唇の中で両耳に近い部分(口角部分)を左右の端部とした場合の中央部分を意味しており、概ね鼻の真下となる。
すなわち、唇のつやを強調する場合、利用者の唇の部分に重畳される唇画像の中央部分を白くする。あるいはまた、利用者の唇の部分に重畳される唇画像の左右の端部(口角部分)から中央に向けて徐々に白色に近くなるようにしてもよいし、唇の上下の輪郭部分から中央に向けて徐々に白色に近くなるようにしてもよい。すなわち、口角部分から中央に向けて白に近づくグラデーション、または、唇の上下の輪郭から中央に向けて白に近づくグラデーションの画像が生成されるようにしてもよい。
ここでは、唇のつやを強調する場合、中央部分を白色にするものとして説明したが、例えば、白色以外の所定の明度以上の色(薄いピンク色などの淡い色)としても唇のつやを強調することができる。
また、ここでは、唇の部分のつやを強調するためのグラデーションの画像が生成される例について説明したが、つやを強調するものでなくとも、口角部分から中央に向けて徐々に色が変化するグラデーション画像が生成されるようにしてもよい。また、どのようなグラデーション画像を生成するかを利用者が選択できるようにしてもよい。
あるいはまた、利用者の唇の中央部分に、マスク画像をさらに重畳するようにしてもよい。
例えば、唇画像生成部323が、図14に示されるように、利用者の唇画像501の中央部分の領域が抽出された画像として、上唇画像511と下唇画像512を生成する。なお、上唇画像511と下唇画像512は、例えば、部分画像認識部321が、利用者の画像の中の唇の部分を認識して唇の中心線510を検出するようにし、中心線510を中心とする所定の範囲のほぼ台形型の形状として生成されるようにすればよい。
上唇画像511が重畳された画像と下唇画像512が重畳された画像は、つやを強調するような色(例えば、白色や淡い色)に変更される。また、例えば、図14の右側に示されるように、上唇画像511または下唇画像512に係る画像は、位置によって色が異なる画像とされるようにしてもよい。図14の右側には、下唇画像512を拡大した画像が示されている。同図は、白黒で示されているが、図中で色が黒くなるほど着色が施されないものとし、図中の白色の部分において着色が施される。
このように、唇の中央の一部のみに対応する上唇画像511と下唇画像512が生成され、それらのマスク画像に係る画像において、左右の端部が透明で、中央に向けて徐々に白色に近くなるようにしてもよい。このようにすることで、利用者の唇の立体感を演出することができる。
ここでは、つやを強調するために中央部分を白くすると説明したが、白に限られるものではなく、例えば、中央部分を所定の明度を超えるような淡い色にすれば、やはり唇のつやを強調することができる。
あるいはまた、つやを強調させる処理として、例えば、唇の部分に明度の異なる画素をランダムに散らす処理が実行されるようにしてもよい。この際、例えば、中央部分は、ランダムに散らす画素の密度を高くするなど、唇の中の領域に応じてランダムに散らす画素の密度が異なるようにすればよい。
次に、唇の部分をキラキラさせる方式について説明する。唇の部分をキラキラさせる場合、例えば、唇の画像の中に白色、または、灰色の細かい複数の点(ドット)を付加する。このようにすることで、利用者の唇がみずみずしく光る美しい唇になる。なお、ドットの色は、上述の例に限られるものではなく、薄いピンクやオレンジなどの淡い色としてもよい。
すなわち、唇をキラキラさせる場合、唇画像にドットを付加する。あるいはまた、利用者の唇の部分に、ドットのマスク画像をさらに重畳するようにしてもよい。
例えば、唇画像生成部323が、図15に示されるように、利用者の唇画像501の唇画像として、上唇用の唇画像521と下唇用の唇画像522を生成する。図15の例では、複数の黒色の細かい点としてドットが表現されているが、実際には、白色、または、灰色などの点とされる。また、図中白色で表示されている部分は、実際には、透明、または、口紅の色とされる。
なお、白色、または、灰色などの複数の色の点が組み合わされたドットが付加されるようにしてもよい。
また、図15の例では、上唇用の唇画像521に係る画像はドットの密度が低く、下唇用の唇画像522に係る画像はドットの密度が高くされている。すなわち、唇画像521に係る画像は、単位面積当たりの点の数が少なく、唇画像522に係る画像は、単位面積当たりの点の数が多い。
このように、例えば、上唇用の唇画像521と下唇用の唇画像522とでドットの密度を変えることにより、利用者の唇の立体感を演出することができる。
さらに、上唇用の唇画像521と下唇用の唇画像522において、例えば、左右の端部のドットの密度が低く、中央に向けて徐々に密度が高くなるようにしてもよい。
あるいはまた、唇の部分をキラキラさせる処理として、例えば、唇の部分に明度の異なる画素をランダムに散らす処理が実行されるようにしてもよい。この際、例えば、上唇、下唇など、唇の中の領域に応じてランダムに散らす画素の密度が異なるようにしてもよい。
次に、図16のフローチャートを参照して、図11のステップS4の編集処理の一部として実行されるリップメイク処理の例について説明する。この処理は、例えば、編集画面において、図12の変身パレット401、または、図13の変身パレット405が表示されたとき実行される。
ステップS21において、部分画像認識部321は、編集対象画像の利用者の画像の中の唇の部分を認識する。
ステップS22において、唇画像生成部323は、唇画像を生成する。唇画像生成部323は、生成した唇画像を、編集対象画像の中の、部分画像認識部321により認識された唇の部分に重畳する。
ステップS23において、唇画像生成部323は、口紅の色が選択されたか否かを判定する。例えば、図12のリップカラー選択アイコン424−1乃至リップカラー選択アイコン424−3のいずれかが選択された場合、または、図13のアイコン452−1乃至アイコン452−6のいずれかが選択された場合、口紅の色が選択されたと判定される。
ステップS23において、口紅の色が選択されたと判定された場合、処理は、ステップS24に進む。
ステップS24において、唇画像生成部323は、ステップS22の処理で生成された唇画像の色を、ステップS23の処理で選択された色に変更する。
ステップS25において、唇画像生成部323は、唇の部分のつやの強調が選択されたか否かを判定する。例えば、図13のボタン451−1が押下された場合、唇の部分のつやの強調が選択されたと判定される。
ステップS25において、唇の部分のつやの強調が選択されたと判定されたと判定された場合、処理は、ステップS26に進む。
ステップS26において、唇画像生成部323は、ステップS22の処理で生成された唇画像の中央部分を白色などの淡い色にする。または、図14を参照して上述したように、上唇画像511または下唇画像512が新たに生成されて重畳されるようにしてもよい。
ステップS27において、唇画像生成部323は、唇の部分をキラキラさせることが選択されたか否かを判定する。例えば、図13のボタン451−2が押下された場合、唇の部分をキラキラさせることが選択されたと判定される。
ステップS27において、唇の部分をキラキラさせることが選択されたと判定された場合、処理は、ステップS28に進む。
ステップS28において、唇画像生成部323は、ステップS22の処理で生成された唇画像にドットを付加する。例えば、図15を参照して上述したように、ドットが付加される。
なお、例えば、図13のボタン451−3が押下された場合、ステップS26またはステップS28で施された処理が解除される。
ステップS29において、唇画像変更部324は、口紅の拭き取り、または、口紅の塗り足しがあったか否かを判定する。例えば、図12のリップ消しゴムアイコン432を使った操作が行われた場合、口紅の拭き取りがあったと判定される。また、例えば、利用者の画像の中の唇の部分にリップカラー選択アイコンと同色の着色がなされた場合、口紅の塗り足しがあったと判定される。
ステップS29において、唇画像変更部324は、口紅の拭き取り、または、口紅の塗り足しに応じて、唇画像の形状を変更する。また、変更後の唇画像の形状が記憶される。
ここで記憶された唇画像は、他の撮影画像(編集対象画像)の編集にも用いられる。
なお、例えば、図12のリップOFFアイコン431−2、または、図13のボタン454が押下された場合、唇画像が消去され、利用者の画像の中の唇の部分が、何ら編集入力が受け付けられていない状態に戻される。
このようにして、リップメイク処理が実行される。
このようにすることで、例えば、実際には、することができない派手な化粧を施した利用者の画像を生成することができる。これにより、例えば、主たる利用者として想定する女子高校生などの間で流行しているファッション雑誌に掲載されているモデルの化粧などと同様の化粧を、利用者に体感させることができる。
なお、ここで示したのは、処理の一例であり、記載の通りの順序で各ステップの処理が実行されるものに限られるものではない。
以上においては、部分画像認識部321により、利用者の画像の中の唇の部分が認識されて唇画像が生成される場合の例について説明した。しかし、例えば、部分画像認識部321により、利用者の画像の中の目の部分が認識されて認識された領域が抽出された目画像が生成され、色の変更や光沢の強調などに係る処理が施されるようにしてもよい。
例えば、図13を参照して上述した例では、領域452に唇(口紅の色)のアイコンが表示されるものとしたが、領域452にカラコンのアイコンが表示されるようにしてもよい。そして、選択されたカラコンの色に応じて利用者の瞳の色が変更され、さらに、瞳のつやが強調されたり、瞳がキラキラするようになされたりしてもよい。そして、プリンタ241がラメ色などの特殊色印刷を行うことが可能なものである場合、編集された画像が、図11のステップS6の処理で印刷される際に、キラキラしている部分が、ラメ色で印刷されるようにしてもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。