以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[写真シール作成装置の外観構成]
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるが、主に2人または3人等の複数人である。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、背景や前景の画像となる合成用画像や手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に臨む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42B(図示せず)により構成される。
側面パネル42Aには、複数個のLED(Light Emitting Diode)が埋め込まれて構成されるLED発光部42Lが設けられている。側面パネル42Aの表面には、その全体を覆うように、写真シール作成装置1の製造メーカやその製造メーカと提携している企業の商品やサービス等の広告が印刷された、アクリル板等からなるPOP広告が装着される。そのPOP広告においてLED発光部42Lに対応する部分には、広告として特にアピールされる情報が印刷され、LED発光部42Lの発光によりその情報が強調される(目立つ)ようになる。LED発光部42Lは、図示せぬ側面パネル42Bにも設けられるようにしてもよいし、側面パネル42A,側面パネル42Bのいずれか一方のみに設けられるようにしてもよい。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図示せず)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって、それぞれの下部が、例えば金属製の略コの字型の部材である連結部23A’によって連結される。また、図示されないが、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって、それぞれの下部が、例えば金属製の略コの字型の部材である連結部23B’によって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。図示されないが、撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用される巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、撮影処理や編集処理において、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図1に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図2)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図2は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図2に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、編集部12の左側面に接合されて設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図3を参照して説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
[撮影部の構成]
図4は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。
正面パネル41の中央から上側には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、タッチパネルモニタ92、および正面ストロボ93から構成される。
カメラ91は、レンズやCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
また、カメラ91は、従来の写真シール作成装置と比較してより高い位置に設置されている。具体的には、写真シール作成装置1の設置面からカメラ91のレンズ中心までの高さは1630mm、レンズの光軸と水平面とのなす角度(前傾角度)は24°とされる。このような構造により、利用者は前方斜め上から撮影されるようになる。結果として、撮影画像において、利用者はやや上を見上げた状態となり、利用者の目が大きく、かつ顔が小顔に写るようになる。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ92は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ92には、適宜、撮影結果としての静止画像や、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
カメラ91の上側および左右を囲むように発光面(複数枚の乳白アクリル板)が設けられた正面ストロボ93は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の上方に上ストロボ82が設置される。上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ83も設けられる。上ストロボ82および足元ストロボ83の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光させる蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが、利用者が行っている撮影処理の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ83の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口84が設けられる。
ベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
[背景部の構成]
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
[編集部の構成]
図6は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
[事後接客部の構成]
図7は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下にはシール紙排出口163が設けられ、タブレット内蔵モニタ161の上にはスピーカ164が設けられる。
シール紙排出口163には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ164は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
[写真シール作成装置の内部構成]
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図8は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、および事後接客部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報等を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明装置223、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明装置223は、撮影空間A1内の各ストロボの内部に設けられる蛍光灯であり、制御部201より供給される照明制御信号に従って発光する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、足元ストロボ83、正面ストロボ93、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102、背面右ストロボ103が設けられている。
また、照明装置223は、制御部201による制御に従って発光量を調整することによって、利用者が行っている撮影作業の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、スピーカ164、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。
プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口163に排出する。
[制御部の構成]
次に、制御部201について説明する。図9は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部301、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部302、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部303、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部304を有する。
つまり、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[写真シール作成装置の動作]
次に、図10のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の撮影処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS2において、撮影処理部301は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理を行う。撮影処理では、利用者の顔または上半身を撮影するアップ撮影が行われるが、利用者の全身を撮影する全身撮影が行われるようにしてもよい。
ステップS3において、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ92に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部302は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部302は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。
ステップS5において、編集処理部302は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部303は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う(開始する)。
また、タブレット内蔵モニタ161に表示される、事後接客処理の開始ボタンが選択されると、ステップS7において、事後接客処理部304は、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部304は、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスを直接入力することで画像を携帯端末に送信するか、非接触型ICと通信することで画像を携帯端末に送信するかを利用者に選択させる送信方法の選択画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。
印刷が終了すると、ステップS8において、事後接客処理部304は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口163に排出し、処理を終了させる。
また、写真シール作成装置1は、撮影画像に対して所定の画像処理を行うことによって、撮影画像の見栄えを良くすることができる。
[画像処理装置の機能構成例]
ここで、図11を参照して、撮影画像の見栄えを良くする画像処理を行う画像処理装置の機能構成例について説明する。図11の画像処理装置は、例えば、上述の写真シール機1の撮影処理部301において実現される。
図11の画像処理装置は、撮影画像取得部411、顔検出部412、目検出部413、合成位置決定部414、チーク画像記憶部415、および合成部416から構成される。
撮影画像取得部411は、カメラ91により撮影された画像である撮影画像を取得し、顔検出部412、目検出部413、および合成部416に供給する。
顔検出部412は、撮影画像取得部411から供給される撮影画像から、被写体(利用者)の顔を検出し、検出された顔を、矩形領域である顔検出領域の位置および大きさの顔画像として、目検出部413、合成位置決定部414、および合成部416に供給する。例えば、顔検出部412は、予め複数の顔の顔画像を記憶しておくことで、被写体の顔を検出する。
目検出部413は、顔検出部412からの顔画像において目を検出し、撮影画像における目の位置を表す情報(座標情報)を、合成位置決定部414に供給する。例えば、目検出部413は、予め複数の目の画像を記憶しておくことで、目を検出する。なお、目検出部413が、撮影画像取得部411からの撮影画像において目を検出するようにしてもよい。
合成位置決定部414は、撮影画像において、後述するチーク画像(頬紅画像)が合成される位置(以下、合成位置という)を、目検出部413からの座標情報で表される目の位置に基づいて決定する。決定された合成位置を表す座標情報は、合成部416に供給される。
チーク画像記憶部415は、例えば、記憶部202の一部として構成され、撮影画像における被写体の顔の頬の部分に合成される複数の頬紅画像を記憶する。頬紅画像は、特に女性が頬につける化粧品である頬紅を模した画像である。以下、頬紅画像をチーク画像という。
チーク画像記憶部415には、様々な形状や色のチーク画像が、撮影画像における被写体の状態に対応して記憶されている。ここでいう被写体の状態は、撮影画像上での被写体の状態を示しており、それには、撮影時の被写体自身(具体的には、被写体の顔)の形状や向き、目の大きさや顔の左右の幅、さらには、撮影時に被写体である利用者により設定された写り等や、撮影画像から推定される被写体の年齢も含まれる。
ここでは、チーク画像は、その形状が、図12に示されるように、被写体の状態の1つである被写体の顔の形状に対応して用意されている。すなわち、例えば、丸顔である被写体の顔には、横長の長方形を崩した形状のチーク画像が合成され、三角顔(逆三角形に近い輪郭の顔)である被写体の顔には、横長の楕円形のチーク画像が合成され、面長である被写体の顔には、逆三角形を崩した形状のチーク画像が合成されるようになる。これにより、被写体の顔の形状に対応したチーク画像が、被写体の顔の頬の部分に合成されるようになるので、被写体である利用者の顔立ちに合った、自然な化粧をしたような画像を容易に提供することができるようになる。
なお、ここでは、チーク画像の色は、半透明の(具体的には、所定の透過度(透明度)を有する)、例えばピンク色等の特定の色とされる。もちろん、チーク画像の色は、ピンク色以外の色であってもよい。また、チーク画像は、左右それぞれ用意されていてもよいし、左右いずれか一方だけ用意されるようにして、他方は、合成部416によって左右反転してコピーされるようにしてもよい。
合成部416は、チーク画像記憶部415に記憶されているチーク画像のうち、撮影画像における被写体の顔の形状に対応した形状のチーク画像を、撮影画像に合成し、その結果をタッチパネルモニタ92に供給する。タッチパネルモニタ92は、合成部416から供給された画像を、撮影結果としての静止画像として出力(表示)する。出力された撮影画像は、編集処理部302による編集処理の対象となる。
[チーク画像合成処理について]
次に、図13のフローチャートを参照して、図11の画像処理装置によって実行される、撮影画像の見栄えを良くするためのチーク画像合成処理について説明する。
ステップS11において、撮影画像取得部411は、カメラ91により撮影された画像である撮影画像を取得する。なお、取得される撮影画像は、アップ撮影が行われることにより得られたアップ画像とする。もちろん、取得される撮影画像は、アップ画像以外の画像、すなわち、全身撮影が行われることにより得られる全身画像であってもよい。
ステップS12において、顔検出部412は、撮影画像取得部411からの撮影画像において顔を検出し、検出された顔を、顔検出領域の位置および大きさの顔画像として、目検出部413、合成位置決定部414、および合成部416に供給する。
ステップS13において、目検出部413は、顔検出部412からの顔画像(または、撮影画像取得部411からの撮影画像)において目を検出し、撮影画像における目の位置を表す座標情報を、合成位置決定部414に供給する。
ステップS14において、合成位置決定部414は、目検出部413からの座標情報で表される目の位置に基づいて、撮影画像においてチーク画像が合成される合成位置を決定する。
ここで、図14を参照して、合成位置決定部414によるチーク画像の合成位置の決定について説明する。
図14A,B,Cには、それぞれ顔の向きが異なる顔画像が示されている。
ここで、顔の向きは、図14に示されるように、ピッチ角、ヨー角、およびロール角によって表される。
ピッチ角は、両耳を結んだ線421を軸として頭を上下方向に回転させる場合の角度であり、例えば、被写体となる利用者の顔が、利用者から見て傾きなくカメラ91のレンズに正対した状態(以下、正対状態という)を基準(0度)として、上を向いた場合(図中、上方向に回転した場合)に正とされ、下を向いた場合(図中、下方向に回転した場合)に負とされる。
ヨー角は、軸421と垂直な軸であって、頭頂部と下顎の首の付け根部分を結んだ線422を軸として頭を左右方向に回転させる場合の角度であり、例えば、利用者の顔が、正対状態を基準(0度)として、右を向いた場合(図中、向かって左方向に回転した場合)に負とされ、左を向いた場合(図中、向かって右方向に回転した場合)に正とされる。
ロール角は、軸421および軸422と直交し、鼻と後頭部を結んだ線423を軸として頭を回転させる場合の角度であり、例えば、利用者の顔が、正対状態を基準(0度)として、左に傾いた場合(図中、時計回り(右回り)の方向に回転した場合)に正とされ、右に傾いた場合(図中、反時計回り(左回り)の方向に回転した場合)に負とされる。
すなわち、図14Aには、ピッチ角、ヨー角、およびロール角がいずれも0度の顔画像が示されており、図14Bには、ピッチ角およびロール角がいずれも0度で、ヨー角が負の顔画像が示されている。また、図14Cには、ピッチ角が0度、ヨー角が負で、ロール角が正である顔画像が示されている。
例えば、合成位置決定部414は、図14Aに示される顔画像において、右目の中心から距離D1Rだけ下方向(ピッチ角が負となる方向)へ移動し、さらにその点から距離D2Rだけ右方向(ヨー角が負となる方向)へ移動した点CRが、被写体の右頬に合成されるチーク画像431Rの中心位置となるように合成位置を決定する。また、合成位置決定部414は、図14Aに示される顔画像において、左目の中心から距離D1Lだけ下方向(ピッチ角が負となる方向)へ移動し、さらにその点から距離D2Lだけ左方向(ヨー角が正となる方向)へ移動した点CLが、被写体の左頬に合成されるチーク画像431Lの中心位置となるように合成位置を決定する。
ここで、距離D1Rと距離D1L、距離D2Rと距離D2Lは、それぞれ同一距離とされる。また、距離D1Rと距離D1Lは、撮影画像において顔検出部412により検出された顔の顔検出領域である矩形の対角線や、顔画像の輪郭に基づいて算出されるものとする。
なお、図14B,Cに示される顔画像におけるチーク画像の合成位置の決定は、図14Aに示される顔画像と同様に行われるので、その説明は省略する。すなわち、ここでは、チーク画像の合成位置は、顔の向きによらず、目の位置のみによって決定される。
合成位置決定部414は、決定した合成位置(チーク画像の中心位置)を表す座標情報を、合成部416に供給する。
ステップS15において、合成部416は、顔検出部412により検出された顔の形状に対応した形状のチーク画像を、撮影画像における、合成位置決定部414により決定された合成位置に合成する。
具体的には、合成部416は、顔検出部412からの顔画像を用いて、撮影画像における被写体の顔の形状を判別し、その顔の形状に対応する形状のチーク画像を、チーク画像記憶部415から読み出す。そして、合成部416は、読み出したチーク画像を、撮影画像取得部411からの撮影画像において、合成位置決定部414からの座標情報で表される位置(合成位置)に合成し、その結果をタッチパネルモニタ92に供給する。
なお、合成部416は、撮影画像において合成されたチーク画像の一部が、被写体の顔の領域からはみ出した場合、そのはみ出した領域を削除する。
このようにして、被写体の顔の頬の部分にチーク画像が合成された撮影画像が、タッチパネルモニタ92に表示される。
以上の処理によれば、撮影画像における被写体の顔の形状に対応した形状のチーク画像が合成されるようになるので、被写体の顔の形状に適した自然な形状のチーク画像が合成されるようになり、より見栄えの良い画像を提供することが可能となる。
以上においては、撮影画像における被写体の状態として、被写体の顔の形状を用いてチーク画像を合成するようにしたが、以下においては、被写体の状態として、被写体の写りを用いてチーク画像を合成する例について説明する。
[画像処理装置の他の機能構成例]
図15は、画像処理装置の他の機能構成例を示している。
図15の画像処理装置は、撮影画像取得部511、顔検出部512、目検出部513、写り情報取得部514、合成位置決定部515、チーク画像記憶部516、および合成部517から構成される。
なお、図15の画像処理装置において、撮影画像取得部511、顔検出部512、および目検出部513は、図11の画像処理装置における撮影画像取得部411、顔検出部412、および目検出部413とそれぞれ同様の機能を有するので、その説明は省略する。
写り情報取得部514は、撮影画像における(撮影画像上での)被写体の状態の1つである被写体の写りを表す写り情報を取得し、合成位置決定部515および合成部517に供給する。
被写体の写りは、撮影処理部301によって行われる撮影処理において、撮影前または撮影後に利用者により選択され、撮影画像に写る被写体の明るさや目の大きさを決定するものであり、例えば、「かわいい系」、「きれい系」等が用意されている。さらに、被写体の写りとして、撮影画像に写る被写体の色味(色の感じ)や色の濃度を決定する「ナチュラル系」や「派手系」等が用意されるようにしてもよい。撮影処理において選択された写りを表す写り情報は、撮影画像に付加されてもよいし、撮影画像と対応付けるための対応情報とともに、撮影画像とは別個に記憶部202等に保存されてもよい。この場合、写り情報取得部514は、撮影画像に付加されている写り情報を撮影画像から取得するか、または、対応情報を基に、撮影画像と対応付けられた写り情報を記憶部202等から取得する。
合成位置決定部515は、撮影画像においてチーク画像が合成される合成位置を、目検出部513からの座標情報で表される目の位置、および、写り情報取得部514からの写り情報で表される被写体の写りに基づいて決定する。決定された合成位置を表す座標情報は、合成部517に供給される。
チーク画像記憶部516は、複数のチーク画像を記憶しており、その形状が、撮影画像における被写体の状態、具体的には、被写体の写りに対応して用意されている。例えば、写りが「かわいい系」である被写体の顔には、丸型のチーク画像が合成され、写りが「きれい系」である被写体の顔には、横長の楕円形または多角形のチーク画像が合成されるようになる。
合成部517は、チーク画像記憶部516に記憶されているチーク画像のうち、撮影画像における被写体の写りに対応した形状のチーク画像を、撮影画像に合成し、その結果をタッチパネルモニタ92に供給する。タッチパネルモニタ92は、合成部517から供給された画像を、撮影結果としての静止画像として出力(表示)する。出力された撮影画像は、編集処理部302による編集処理の対象となる。
[チーク画像合成処理について]
次に、図16のフローチャートを参照して、図15の画像処理装置によって実行されるチーク画像合成処理について説明する。
なお、図16のフローチャートにおけるステップS111乃至S113の処理は、図13のフローチャートにおけるステップS11乃至S13の処理と同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS114において、写り情報取得部514は、撮影画像取得部511からの撮影画像を用いて、撮影画像における被写体の写りを表す写り情報を取得し、合成位置決定部515および合成部517に供給する。
ステップS115において、合成位置決定部515は、目検出部513からの座標情報で表される目の位置、および、写り情報取得部514からの写り情報で表される被写体の写りに基づいて、撮影画像においてチーク画像が合成される合成位置を決定する。
具体的には、まず、合成位置決定部515は、目検出部513からの座標情報で表される目の位置に基づいて、図14を参照して説明した手法で、合成位置を決定する。さらに、合成位置決定部515は、写り情報取得部514からの写り情報で表される被写体の写りに基づいて、決定された合成位置を移動させる。例えば、写り情報で表される写りが「かわいい系」である場合、合成位置決定部515は、決定された合成位置をそのままとするか、または、頭頂部と下顎の首の付け根部分を結んだ軸422(図14)に向かって所定の距離だけ顔の内側へ(鼻に近づく方向へ)移動させる。また例えば、写り情報で表される写りが「きれい系」である場合、合成位置決定部515は、軸422から離れるように所定の距離だけ顔の外側へ(鼻から遠ざかる方向へ)移動させる。このように、写りに応じてチーク画像の合成位置が移動することで、被写体がよりかわいく写る画像や、よりきれいに写る画像を容易に提供することができるようになる。
合成位置決定部515は、決定した合成位置(チーク画像の中心位置)を表す座標情報を、合成部517に供給する。
ステップS116において、合成部517は、写り情報取得部514により取得された写り情報で表される被写体の写りに対応した形状のチーク画像を、撮影画像における、合成位置決定部515により決定された合成位置に合成し、その結果をタッチパネルモニタ92に供給する。
具体的には、合成部517は、写り情報取得部514により取得された写り情報で表される被写体の写りに対応する形状のチーク画像を、チーク画像記憶部516から読み出す。さらに、合成部517は、読み出したチーク画像の色を、被写体の写りに応じて変更する。例えば、写りが「かわいい系」である場合には、チーク画像の色をピンク色にし、写りが「きれい系」である場合には、チーク画像の色をオレンジ色にする。そして、合成部517は、色を変更したチーク画像を、撮影画像取得部511からの撮影画像において、合成位置決定部515からの座標情報で表される位置(合成位置)に合成する。すなわち、合成部517は、写り情報で表される被写体の写りに対応した形状および色のチーク画像を、撮影画像における合成位置に合成する。
このようにして、被写体の顔の頬の部分にチーク画像が合成された撮影画像が、タッチパネルモニタ92に表示される。
以上の処理によれば、撮影画像における被写体の写りに対応した形状のチーク画像が、被写体の写りに応じた位置に合成されるようになるので、被写体の写りに適した自然な形状のチーク画像が合成されるようになり、より見栄えの良い画像を提供することが可能となる。
なお、ステップS116の処理において、被写体の写りに応じて、チーク画像の色を変更するようにしたが、被写体の写りに応じて、チーク画像の透過度(透過率)を変更するようにしてもよい。
また、写真シール作成装置1の利用者は複数であることが多いので、撮影処理において、利用者毎に被写体の写りの選択を行わせるようにした場合には、被写体毎の写りに対応した形状のチーク画像が、撮影画像の被写体それぞれに合成されるようにしてもよい。さらに、撮影毎に被写体の写りの選択を行わせるようにした場合には、撮影画像毎の写りに対応した形状のチーク画像が、撮影画像それぞれに合成され、1回のみ被写体の写りの選択を行わせるようにした場合には、その写りに対応した形状のチーク画像が、全ての撮影画像に合成されるようにもできる。
以上においては、撮影画像における被写体の状態として、被写体の写りを用いてチーク画像を合成するようにしたが、以下においては、被写体の顔の向きを用いてチーク画像を合成する例について説明する。
[画像処理装置のさらに他の機能構成例]
図17は、画像処理装置のさらに他の機能構成例を示している。
図17の画像処理装置は、撮影画像取得部611、顔検出部612、目検出部613、合成位置決定部614、チーク画像記憶部615、および合成部616から構成される。
なお、図17の画像処理装置において、撮影画像取得部611、顔検出部612、およびチーク画像記憶部615は、図11の画像処理装置における撮影画像取得部411、顔検出部412、およびチーク画像記憶部415とそれぞれ同様の機能を有するので、その説明は省略する。
目検出部613は、顔検出部612からの顔画像(または、撮影画像取得部611からの撮影画像)において目を検出し、撮影画像における目の位置および目の幅を表す座標情報を、合成位置決定部614および合成部616に供給する。
合成位置決定部614は、撮影画像においてチーク画像が合成される合成位置を、目検出部613からの座標情報で表される目の位置および目の幅に基づいて決定する。決定された合成位置を表す座標情報は、合成部616に供給される。
合成部616は、撮影画像における(撮影画像上での)被写体の状態の1つである被写体の顔の向きに対応した形状のチーク画像を撮影画像に合成し、その結果をタッチパネルモニタ92に供給する。タッチパネルモニタ92は、合成部616から供給された画像を、撮影結果としての静止画像として出力(表示)する。出力された撮影画像は、編集処理部302による編集処理の対象となる。
具体的には、合成部616は、チーク画像記憶部615に記憶されているチーク画像のうち、撮影画像における被写体の顔の形状に対応した形状のチーク画像を、撮影画像における被写体の顔の向きに応じてサイズを変更して撮影画像に合成する。
[チーク画像合成処理について]
次に、図18のフローチャートを参照して、図17の画像処理装置によって実行されるチーク画像合成処理について説明する。
なお、図18のフローチャートにおけるステップS211,S212の処理は、図13のフローチャートにおけるステップS11,S12の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS213において、目検出部613は、顔検出部612からの顔画像(または、撮影画像取得部611からの撮影画像)において目を検出し、撮影画像における目の位置および目の幅を表す座標情報を、合成位置決定部614および合成部616に供給する。
ステップS214において、合成位置決定部614は、目検出部613からの座標情報で表される目の位置および目の幅に基づいて、顔検出部612からの顔画像においてチーク画像が合成される合成位置を決定する。
ここで、図19を参照して、合成位置決定部614によるチーク画像の合成位置の決定について説明する。
図19には、ピッチ角およびロール角がいずれも0度で、ヨー角が負である顔画像、つまり、利用者の顔が、正対状態(利用者から見て傾きなくカメラ91のレンズに正対した状態)から右を向いた(図中、向かって左方向に頭を回転させた)顔画像が示されている。
合成位置決定部614は、図19に示される顔画像において、右目の中心から距離D1R'だけ下方向(ピッチ角が負となる方向)へ移動し、さらにその点から距離D2R'だけ右方向(ヨー角が負となる方向)へ移動した点CR'が、被写体の右頬に合成されるチーク画像の中心位置となるように合成位置を決定する。また、合成位置決定部614は、図19に示される顔画像において、左目の中心から距離D1L'だけ下方向(ピッチ角が負となる方向)へ移動し、さらにその点から距離D2L'だけ左方向(ヨー角が正となる方向)へ移動した点CL'が、被写体の左頬に合成されるチーク画像の中心位置となるように合成位置を決定する。
ここで、距離D1R'および距離D2R'は、右目の幅ERに基づいて設定され、距離D1L'および距離D2L'は、左目の幅ELに基づいて設定される。
具体的には、図14で説明した距離D1R,D1L、および距離D2R,D2Lを基準として、目の幅が大きいほど、距離D1R'および距離D1L'は大きく、かつ、距離D2R'および距離D2L'は小さく設定され、目の幅が小さいほど、距離D1R'および距離D1L'は小さく、かつ、距離D2R'および距離D2L'は大きく設定される。
合成位置決定部614は、決定した合成位置(チーク画像の中心位置)を表す座標情報を、合成部616に供給する。
ステップS215において、合成部616は、顔検出部612により検出された被写体の顔の向きおよび目の幅に対応した形状のチーク画像を、撮影画像における、合成位置決定部614により決定された合成位置に合成する。
顔の向きがヨー角方向にずれている場合、つまり、利用者の顔が正対状態から左右いずれかを向いている場合、向いた側にある目の大きさは、正面を向いた状態と比べて小さくなり、反対側にある目の大きさは、正面を向いた状態と比べて大きくなる。したがって、チーク画像の大きさも、目の大きさと同様に、顔の向きに応じて変更する必要がある。
そこで、合成部616は、顔検出部612により検出された被写体の顔の形状に対応する形状のチーク画像を、チーク画像記憶部615から読み出す。さらに、合成部616は、目検出部613により検出された被写体の目の幅を求めるとともに、顔検出部612により検出された被写体の顔の向きを判別し、その目の幅と顔の向きに応じて、読み出したチーク画像の左右のサイズを変更する。具体的には、合成部616は、利用者の顔が正対状態から左右いずれかの、向いた側のチーク画像のサイズを小さくし、反対側のチーク画像のサイズを大きくする。さらに、合成部616は、左右それぞれのチーク画像について、合成される側の目の幅が大きい場合にはチーク画像のサイズを大きくするように調整し、合成される側の目の幅が小さい場合にはチーク画像のサイズを小さくするように調整する。そして、合成部616は、サイズを変更したチーク画像を、撮影画像取得部611からの撮影画像において、合成位置決定部614からの座標情報で表される位置(合成位置)に合成し、その結果をタッチパネルモニタ92に供給する。
図20は、目の幅に応じて調整されたサイズのチーク画像の例を示している。
図20には、図19同様、ピッチ角およびロール角がいずれも0度で、ヨー角が負である顔画像、つまり、正面を向いた状態から右方向に頭を回転させた顔画像が示されている。したがって、図20において、右目の幅ERは、正面を向いた状態と比べて小さくなるので、被写体の右頬に合成されるチーク画像631Rのサイズは小さくなるように調整される。また、左目の幅ELは、正面を向いた状態と比べて大きくなるので、被写体の左頬に合成されるチーク画像631Lのサイズは大きくなるように調整される。
なお、合成部616は、図20に示されるように、チーク画像631Rにおいて、被写体の顔の領域からはみ出した領域632を、削除する。
このようにして、被写体の顔の頬の部分にチーク画像が合成された撮影画像が、タッチパネルモニタ92に表示される。
以上の処理によれば、撮影画像における被写体の向きに対応した形状のチーク画像が合成されるようになるので、被写体の向きに適した自然な形状のチーク画像が合成されるようになり、より見栄えの良い画像を提供することが可能となる。
なお、ステップS215の処理においては、被写体の顔の向きおよび目の幅に応じて、チーク画像のサイズを変更するようにしたが、被写体の顔の向きのみに応じて、チーク画像のサイズを変更するようにしてもよいし、被写体の目の幅のみに応じて、チーク画像のサイズを変更するようにしてもよい。
さらに、上述した処理において、被写体の目の幅に代えて、被写体の顔の左右の幅を用いるようにしてもよい。
ここで、図21のフローチャートを参照して、図17の画像処理装置によって実行されるチーク画像合成処理の他の例について説明する。
なお、図21のフローチャートにおけるステップS261乃至S264の処理は、図18のフローチャートにおけるステップS211乃至S214の処理と同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS265において、合成部616は、顔検出部612により検出された被写体の顔の向きおよび顔の左右の幅に対応したチーク画像を、撮影画像における、合成位置決定部614により決定された合成位置に合成する。
顔の向きがヨー角方向にずれている場合、つまり、利用者の顔が正対状態から左右いずれかを向いている場合、顔の左右の幅を比べると、向いた側にある顔の幅は、正面を向いた状態と比べて狭くなり、反対側にある顔の幅は、正面を向いた状態と比べて広くなる。したがって、チーク画像の大きさも、顔の幅と同様に、顔の向きに応じて変更する必要がある。
そこで、合成部616は、顔検出部612により検出された被写体の顔の形状に対応する形状のチーク画像を、チーク画像記憶部615から読み出す。さらに、合成部616は、被写体の顔の左右の幅を求めるとともに、顔検出部612により検出された被写体の顔の向きを判別し、その顔の左右の幅と顔の向きに応じて、読み出したチーク画像の左右のサイズを変更する。具体的には、合成部616は、利用者の顔が正対状態から左右いずれかの、向いた側のチーク画像のサイズを小さくし、反対側のチーク画像のサイズを大きくする。さらに、合成部616は、左右それぞれのチーク画像について、顔の左右それぞれの幅を求め、その幅が大きい場合にはチーク画像のサイズを大きくするように調整し、幅が小さい場合にはチーク画像のサイズを小さくするように調整する。そして、合成部616は、サイズを変更したチーク画像を、撮影画像取得部611からの撮影画像において、合成位置決定部614からの座標情報で表される位置(合成位置)に合成し、その結果をタッチパネルモニタ92に供給する。
図22は、被写体の顔の左右の幅に応じて調整されたサイズのチーク画像の例を示している。
図22には、図20同様、ピッチ角およびロール角がいずれも0度で、ヨー角が負である顔画像、つまり、正面を向いた状態から右方向に頭を回転させた顔画像が示されている。したがって、図22において、顔の中心線FCより右側の幅FRに応じて、被写体の右頬に合成されるチーク画像631Rのサイズは小さくなるように調整される。また、顔の中心線FCより左側の幅FLに応じて、被写体の左頬に合成されるチーク画像631Lのサイズは大きくなるように調整される。
なお、図22においても、チーク画像631Rにおいて、被写体の顔の領域からはみ出した領域632は、削除される。
このようにして、被写体の顔の頬の部分にチーク画像が合成された撮影画像が、タッチパネルモニタ92に表示される。
以上の処理によれば、撮影画像における被写体の顔の向きに対応した形状のチーク画像が合成されるようになるので、被写体の向きに適した自然な形状のチークが合成されるようになり、より見栄えの良い画像を提供することが可能となる。
なお、ステップS265の処理においては、被写体の顔の向きおよび顔の左右の幅に応じて、チーク画像のサイズを変更するようにしたが、被写体の顔の左右の幅のみに応じて、チーク画像のサイズを変更するようにしてもよいし、被写体の顔の向き、上述した被写体の目の幅、および被写体の顔の左右の幅の組み合わせに応じて、チーク画像のサイズを変更するようにしてもよい。
また、以上においては、被写体の顔の向き等に応じて、チーク画像のサイズを変更するようにしたが、図23に示されるように、奥行きが感じられるように回転可能な奥行きチーク画像651を、チーク画像記憶部615に記憶させておき、被写体の顔の向き、目の幅や顔の左右の幅に応じた奥行きチーク画像651を読み出して、撮影画像に合成させるようにしてもよい。
さらに、以上においては、目の位置に基づいて決定された合成位置が、目の幅に応じて変更されるものとしたが、被写体(利用者)の年齢に応じて変更されるようにしてもよい。
[画像処理装置のさらに他の機能構成例]
図24は、画像処理装置のさらに他の機能構成例を示している。
図24の画像処理装置は、撮影画像取得部711、顔検出部712、目検出部713、年齢推定部714、合成位置決定部715、チーク画像記憶部716、および合成部717から構成される。
なお、図24の画像処理装置において、撮影画像取得部711、顔検出部712、目検出部713、チーク画像記憶部716、および合成部717は、図11の画像処理装置における撮影画像取得部411、顔検出部412、目検出部413、チーク画像記憶部415、および合成部416とそれぞれ同様の機能を有するので、その説明は省略する。
年齢推定部714は、顔検出部712からの顔画像に基づいて、被写体の年齢を推定し、その年齢を表す年齢情報を、合成位置決定部715に供給する。例えば、年齢推定部714は、予め様々な年齢の顔画像を複数記憶しておくことで、被写体の年齢を推定する。
合成位置決定部715は、撮影画像においてチーク画像が合成される合成位置を、目検出部713からの座標情報で表される目の位置、および、年齢推定部714からの年齢情報で表される被写体の年齢に基づいて決定する。決定された合成位置を表す座標情報は、合成部717に供給される。
[チーク画像合成処理について]
次に、図25のフローチャートを参照して、図24の画像処理装置によって実行されるチーク画像合成処理について説明する。
なお、図25のフローチャートにおけるステップS311乃至S313,S316の処理は、図13のフローチャートにおけるステップS11乃至S13,S15の処理と同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS314において、年齢推定部714は、撮影画像取得部711からの撮影画像を用いて、撮影画像における被写体の年齢を推定し、その年齢を表す年齢情報を、合成位置決定部715に供給する。
ステップS315において、合成位置決定部715は、目検出部713からの座標情報で表される目の位置、および、年齢推定部714からの年齢情報で表される被写体の年齢に基づいて、撮影画像においてチーク画像が合成される合成位置を決定する。
具体的には、まず、合成位置決定部715は、目検出部713からの座標情報で表される目の位置に基づいて、図14を参照して説明した手法で、合成位置を決定する。さらに、合成位置決定部715は、年齢推定部714からの年齢情報で表される被写体の年齢に基づいて、決定された合成位置を移動させる。例えば、年齢情報で表される年齢が所定の年齢より下である場合、合成位置決定部715は、決定された合成位置を所定の距離だけ顔の上側に向かって(目に近づく方向へ)移動させる。また例えば、年齢情報で表される年齢が所定の年齢より上である場合、合成位置決定部715は、決定された合成位置を所定の距離だけ顔の下側に向かって(目から遠ざかる方向へ)移動させる。
合成位置決定部715は、決定した合成位置(チーク画像の中心位置)を表す座標情報を、合成部717に供給する。
以上の処理によれば、撮影画像における被写体の顔の形状に対応した形状のチーク画像が、被写体の年齢に応じた位置に合成されるようになるので、被写体の年齢に適した自然な形状のチーク画像が合成されるようになり、より見栄えの良い画像を提供することが可能となる。
なお、ステップS316の処理においては、被写体の顔の形状に対応したチーク画像を合成するようにしたが、被写体の写りに対応したチーク画像を合成するようにしてもよいし、さらに被写体の顔の向きに応じて、そのサイズを変更するようにしてもよい。さらには、被写体の年齢に対応した複数のチーク画像を、チーク画像記憶部716に記憶させるようにして、合成部717が、年齢推定部714によって推定された被写体の年齢に対応したチーク画像をチーク画像記憶部716から読み出し、撮影画像に合成するようにしてもよい。
また、以上においては、被写体の年齢は、被写体の顔画像から推定されるものとしたが、利用者に入力させるものとしてもよい。
また、上述した画像処理装置において、被写体の性別を判別する性別判別部を設けるようにして、被写体の性別によってチーク画像の合成の要否を決定するようにしてもよい。すなわち、被写体の性別が女性であればチーク画像を合成するようにし、被写体の性別が男性であればチーク画像を合成しないようにすることもできる。
なお、上述したチーク画像合成処理は、撮影処理において撮影された静止画像としての撮影画像や、タッチパネルモニタ92に表示される動画像としてのライブビュー画像に対して適用することができるが、編集処理部302による編集処理において編集対象となる編集対象画像に対して適用するようにしてもよい。
[編集処理におけるチーク画像合成処理]
例えば、編集処理において利用者に被写体の写りを選択させる構成において、利用者により被写体の写りが選択されたときに、上述したチーク画像合成処理が実行されることで、編集対象画像にチーク画像が合成されるようにしてもよい。
なお、編集処理においても、利用者毎、編集対象画像毎、または1回のみ、被写体の写りの選択を行わせるようにし、選択された写りに対応した形状のチーク画像が、編集対象画像の被写体それぞれ、編集対象画像それぞれ、または全ての編集対象画像に合成されるようにすることができる。
また、編集処理においては、チーク画像の合成位置を利用者に決定(選択)させるようにしてもよい。
具体的には、タブレット内蔵モニタ131に表示された編集対象画像において、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた利用者により選択された位置をチーク画像の合成位置とする。このとき、合成されるチーク画像は、上述したように、顔の形状や写り、顔の向きに対応したチーク画像とされる。なお、利用者により選択される合成位置は、右頬または左頬のいずれか一方でよく、利用者により選択されなかった側の頬の部分には、選択された側に合成されるチーク画像を左右反転させたチーク画像が合成されるようになる。
なお、編集処理におけるチーク画像合成処理においても顔検出は行われるので、チーク画像において、被写体の顔の領域からはみ出した領域が削除されるようにすることができる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。