以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[写真シール作成装置の外観構成]
図1は、画像生成装置としての写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、背景や前景の画像となる合成用画像や手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に臨む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図示せず)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。図示されないが、撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用される巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、撮影処理や編集処理において、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図1に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図2)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図2は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図2に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体をその一部として有しており、残りの部分は編集部12の左側面と一体に設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図3を参照して説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
[撮影部の構成]
図4は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91を囲むように発光面が設けられた正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、撮影画像としての静止画像や、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光させる蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが、利用者が行っている撮影処理の内容に応じて適宜調整される。
足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
ベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
[背景部の構成]
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
[編集部の構成]
図6は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
[事後接客部の構成]
図7は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161は、利用者の指などによって操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下にはスピーカ162が設けられ、スピーカ162の下にはシール紙排出口163が設けられる。
スピーカ162は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
シール紙排出口163には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
[写真シール作成装置の内部構成]
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図8は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、および事後接客部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明装置223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明装置223は、撮影空間A1内の各ストロボの内部に設けられる蛍光灯であり、制御部201より供給される照明制御信号に従って発光する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられている。
また、照明装置223は、制御部201による制御に従って発光量を調整することによって、利用者が行っている撮影作業の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、スピーカ162、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。
プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口163に排出する。
[制御部の構成]
次に、制御部201について説明する。図9は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部301、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部302、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部303、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部304を有する。
つまり、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[撮影処理部および編集処理部の機能構成例]
次に、図10を参照して、撮影処理部301および編集処理部302の機能構成例について説明する。
撮影処理部301は、表示制御部311、入力受付部312、撮影処理部313、および加工処理部314から構成される。
表示制御部311は、撮影部208におけるタッチパネルモニタ93の表示を制御する。
入力受付部312は、タッチパネルモニタ93に対する、利用者による操作入力を受け付ける。
撮影制御部313は、カメラ91を制御し、利用者を被写体として複数回の撮影を行い、複数枚の撮影画像を取得する。
加工処理部314は、撮影により取得された撮影画像に所定の加工を施す加工処理を行う。詳細は後述するが、加工処理部314によって行われる加工処理は、編集作業に応じて撮影画像に対して背景画像や前景画像といった合成用画像を合成する処理とは異なり、撮影画像の質感や色を変える処理である。
また、編集処理部302は、表示制御部321、入力受付部322、および合成処理部323から構成される。
表示制御部321は、編集部209A,209Bにおけるタブレット内蔵モニタ131の表示を制御する。
入力受付部322は、タブレット内蔵モニタ131に対する、利用者によるタッチペン132A,132Bを用いた操作入力を受け付ける。
合成処理部323は、タブレット内蔵モニタ131に対する操作入力に基づいて、利用者により選択された合成用画像を撮影画像に合成する。
[写真シール作成装置の動作]
ここで、図11のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の撮影処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS2において、撮影処理部301は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理を行う。撮影処理では、利用者による選択に応じて、利用者の顔または上半身を撮影するアップ撮影や、利用者の全身を撮影する全身撮影が行われる。
ステップS3において、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部302は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部302は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。
ステップS5において、編集処理部302は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部303は、撮影処理により得られた撮影画像または編集処理により得られた編集済み画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う(開始する)。
また、タブレット内蔵モニタ161に表示される、事後接客処理の開始ボタンが選択されると、ステップS7において、事後接客処理部304は、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部304は、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスを直接入力することで画像を携帯端末に送信するか、非接触型ICと通信することで画像を携帯端末に送信するかを利用者に選択させる送信方法の選択画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。
印刷が終了すると、ステップS8において、事後接客処理部304は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口163に排出し、処理を終了させる。
[撮影処理の流れ]
次に、図12のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2の撮影処理の流れを説明する。
まず、ステップS31において、撮影処理部301の表示制御部311が、写りコース選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させ、入力受付部312が、利用者からの指示を受け付けることで、利用者に写りコースを選択させる。写りコース選択画面は、撮影画像における被写体の写りを決定する写りコースの選択に用いられる画面である。
ステップS32において、表示制御部311が、撮影コース選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させ、入力受付部312が、利用者からの指示を受け付けることで、利用者に撮影コースを選択させる。撮影コース選択画面は、撮影の種類(アップ撮影や全身撮影、利用者の人数に応じた撮影など)を決定する撮影コースの選択に用いられる画面である。
具体的には、撮影コースには、「アップ&全身」、「アップONLY」、「大人数」、「誕生日」、「期間限定」の5つのコースがある。例えば、「アップ&全身」コースが選択されると、利用者を被写体とした複数回の撮影として、アップ撮影と全身撮影とが行われ、「アップONLY」コースが選択されると、アップ撮影のみが行われる。
ステップS33において、撮影処理部301は、タッチパネルモニタ93やスピーカ224等を制御して、撮影の流れを案内する画像や音声を出力することにより、利用者に対して撮影のガイダンスを行う。
ステップS34において、撮影処理部301は、撮影を行う。
具体的には、撮影制御部313は、カメラ91を制御し、画像の取り込みを開始させ、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)をタッチパネルモニタ93に表示させる(ライブビュー表示を行う)。次に、表示制御部311は、タッチパネルモニタ93にカウントダウンインジケータを表示し、撮影タイミングを利用者に通知する。そして、撮影タイミングになったとき、撮影制御部313は、カメラ91を制御して撮影を行い、静止画像である撮影画像を取得する。
表示制御部311が、撮影により得られた撮影画像を、撮影結果として撮影画面に表示した後、ステップS35において、撮影制御部313は、撮影を所定回数繰り返し行ったか否かを判定する。ステップS35において撮影を所定回数行っていないと判定された場合、処理はステップS34に戻り、上述の処理を繰り返し行う。具体的には、5回の撮影が行われるまで、上述の処理が繰り返される。
5回の撮影が行われた後、ステップS36において、撮影制御部313は、撮影可能時間内か否かを判定することで、経過時間または残り時間に基づいて、撮影可能か否かを判定する。ステップS36において、撮影可能であると判定された場合、処理はステップS37に進み、撮影制御部313は、6回目の撮影として「ボーナス撮影」を行う。
ステップS37の後、処理は図11のステップS2に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS36において、撮影可能でないと判定された場合、ステップS37はスキップされ、ボーナス撮影(6回目の撮影)は行われずに、処理は図11のステップS2に戻る。
以上のように、撮影処理において、ボーナス撮影が行われた場合には、6回の撮影が行われ、6枚の撮影画像が取得されるようになる。なお、取得された6枚の撮影画像は、記憶部202に保存(記憶)される。
また、上述した撮影処理において、撮影コースとして「アップ&全身」コースが選択された場合には、6回の撮影のうち、1回目乃至4回目の撮影がアップ撮影として行われ、5回目および6回目の撮影が全身撮影として行われる。また、撮影コースとして「アップONLY」コースが選択された場合には、6回の撮影全てがアップ撮影として行われる。
さらに、上述した撮影処理においては、6回の撮影のうちの、5回目および6回目の撮影において、アートフィルタ撮影処理が行われる。
アートフィルタ撮影処理とは、撮影画像に施される加工の加工内容を利用者に選択させ、撮影を行った後、得られた撮影画像に、利用者により選択された加工を施す処理である。具体的には、撮影画像に施されるアートフィルタ加工として、撮影画像に、所定の質感および/または色のレイヤ画像(以下、アートフィルタという)を重畳する処理が行われる。ここでいう質感とは、例えば明るさや透明感といった、画像の表面の視覚的な感じを表す。
[アートフィルタ撮影処理の詳細]
ここで、図13のフローチャートを参照して、5回目および6回目の撮影において行われるアートフィルタ撮影処理の詳細について説明する。
ステップS51において、表示制御部311は、アートフィルタ選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させ、ステップS52において、入力受付部312は、アートフィルタの選択を受け付ける。
図14は、アートフィルタ選択画面の例を示す図である。なお、図14Aは、撮影コースとして「アップONLY」コースが選択された場合(5回目および6回目の撮影としてアップ撮影が行われる場合)のアートフィルタ選択画面を示しており、図14Bは、撮影コースとして「アップ&全身」コースが選択された場合(5回目および6回目の撮影として全身撮影が行われる場合)のアートフィルタ選択画面を示している。
図14Aにおいて、アートフィルタ選択画面411下方には、6枚のサンプル画像421乃至426が左右1列に配列されて表示される。サンプル画像421乃至426は、モデルを被写体としてアップ撮影が行われたモデル画像にそれぞれ異なるアートフィルタが重畳された画像、すなわち、それぞれ異なるアートフィルタ加工が施された画像である。なお、サンプル画像421は、いずれのアートフィルタ加工も施されていない画像とする。このように、アートフィルタ加工が施されていないサンプル画像を用意することで、加工されていない画像を所望する利用者に対して、選択の余地を与えることができる。
アートフィルタ選択画面411の中央よりやや上方には、選択サンプル画像表示領域431,432が設けられている。選択サンプル画像表示領域431,432には、サンプル画像421乃至426のうち、利用者によって選択された2枚のサンプル画像が表示される。
同様に、図14Bにおいて、アートフィルタ選択画面411下方には、7枚のサンプル画像441乃至447が左右1列に配列されて表示される。サンプル画像441乃至447は、モデルを被写体として全身撮影が行われたモデル画像に対して、それぞれ異なるアートフィルタ加工が施された画像である。なお、サンプル画像441は、いずれのアートフィルタ加工も施されていない画像とする。
アートフィルタ選択画面411の中央よりやや上方には、選択サンプル画像表示領域451,452が設けられている。選択サンプル画像表示領域451,452には、サンプル画像441乃至447のうち、利用者によって選択された2枚のサンプル画像が表示される。
このようにして、利用者は、アートフィルタ選択画面411に表示されるサンプル画像の中から2枚を選択することで、撮影処理における5枚目および6枚目の撮影画像の2枚に施されるアートフィルタ加工を選択することができる。なお、サンプル画像として、同一のサンプル画像を2枚選択することも可能とする。
したがって、アートフィルタ加工が施されるパターンとして、撮影画像2枚それぞれにアートフィルタ加工を施すパターン、撮影画像2枚のうちのいずれか一方にアートフィルタ加工を施すパターンの2つのパターンと、撮影画像2枚のいずれにもアートフィルタ加工を施さないパターンとがある。
また、アートフィルタ選択画面411において、所定時間内に2枚のサンプル画像が選択されなかった場合には、予め決められた2枚のサンプル画像が選択されるようにする。この2枚のサンプル画像は、2枚ともアートフィルタ加工が施されたものとするが、1枚のみアートフィルタ加工が施されたものであってもよいし、2枚ともアートフィルタ加工が施されていないものであってもよい。
図13のフローチャートに戻り、ステップS53において、撮影処理部301は、撮影を行う。
具体的には、撮影制御部313は、カメラ91を制御し、画像の取り込みを開始させ、表示制御部311は、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)をタッチパネルモニタ93に表示させる(ライブビュー表示を行う)。このとき、加工処理部314は、アートフィルタの選択の受け付けの結果、すなわち、アートフィルタ加工が施されたサンプル画像が選択されたか否かに基づいて、撮影により得られる撮影画像を、アートフィルタ加工を施す加工対象とするか否かを選択する。加工処理部314は、撮影画像を加工対象とする場合、タッチパネルモニタ93に表示されるライブビュー画像に対してアートフィルタ加工を施し、撮影画像を加工対象としない場合、タッチパネルモニタ93に表示されるライブビュー画像に対していずれも加工もしない。
その後、表示制御部311は、タッチパネルモニタ93にカウントダウンインジケータを表示し、撮影タイミングを利用者に通知する。そして、撮影タイミングになったとき、撮影制御部313は、カメラ91を制御して撮影を行い、静止画像である撮影画像を取得する。
ステップS54において、加工処理部314は、撮影画像を加工対象とする場合、取得された撮影画像に対して、選択されたサンプル画像に対応するアートフィルタ加工を施す。また、撮影画像を加工対象としない場合、取得された撮影画像に対して、いずれの加工もしない。
ステップS53,S54の処理が2回、すなわち、5回目および6回目の撮影の分だけ行われると、処理は終了する。
以上の処理により、撮影処理により得られる6枚の撮影画像のうち、5枚目と6枚目の撮影画像に対して、アートフィルタ加工を施すことができる。
なお、以上においては、撮影処理により得られる6枚の撮影画像のうち、5枚目と6枚目の撮影画像2枚に対して、アートフィルタ加工が施されるものとしたが、例えば、6枚目の撮影画像のみに、アートフィルタ加工が施されるようにしてもよい。
この場合、アートフィルタ選択画面411において、利用者が選択可能なサンプル画像は1枚となり、図15A,Bそれぞれに示されるように、選択サンプル画像表示領域も1つとなる。
また、撮影が行われるより前に、アートフィルタ加工が施される撮影画像(加工対象)の枚数を利用者に選択させるようにし、選択された枚数に応じて、アートフィルタ選択画面411に設けられる選択サンプル画像表示領域の数を決定するようにしてもよい。
なお、上述したアートフィルタ撮影処理は、撮影コースに関わらず行われるものとするが、撮影コースによって、アートフィルタ撮影処理が行われるか否かが決まるようにしてもよい。
[編集処理の例]
次に、図16のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS4の編集処理の流れを説明する。
編集処理が開始されると、ステップS71において、編集処理部302は、撮影処理部301により得られた、例えば6枚の撮影画像を、記憶部202から取得する。
ステップS72において、表示制御部321が、タブレット内蔵モニタ131に名前入力画面を表示し、入力受付部322が、利用者からの指示を受け付けることで、利用者それぞれの名前を入力させる。
ステップS73において、表示制御部321が、タブレット内蔵モニタ131に背景選択画面を表示し、入力受付部322が、利用者からの指示を受け付けることで、撮影画像それぞれに合成させる背景画像を選択させる。
ステップS74において、編集処理部302は、タブレット内蔵モニタ131やスピーカ231等を制御して、落書き作業の流れを案内する画像や音声を出力することにより、利用者に対して落書き作業のガイダンスを行う。
ステップS75において、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131に編集画面を表示する。
ステップS76において、編集処理部302は、編集部209Aまたは編集部209B(利用者が編集作業を行う方)の各部を制御して、利用者による撮影画像に対する落書き編集作業を受け付ける落書き編集処理を行う。すなわち、合成処理部323は、利用者の落書き編集によって、編集対象画像に合成用画像を合成する。
落書き作業が終了すると、ステップS77において、表示制御部321が、タブレット内蔵モニタ131に分割数選択画面を表示し、入力受付部322が、利用者からの指示を受け付けることで、シール紙の分割数を選択させる。これにより、シール紙の分割数が設定され、シールレイアウトが決定される。
その後、編集処理部302が、落書き編集処理の結果得られた編集済み画像を、記憶部202に保存(記憶)させると、図11のステップS4に戻り、それ以降の処理が行われる。
[背景選択画面の例]
ここで、図17を参照して、図16のステップS73において表示される背景選択画面の例について説明する。
図17に示されるように、背景選択画面511の下半分には、利用者に選択させる複数の背景画像が表示される背景パレット521が設けられている。背景パレット521の上方には、撮影処理により得られた6枚の撮影画像それぞれが表示される撮影画像表示領域522−1乃至522−6が設けられている。
背景パレット521には、背景画像が、「ノーマル」、「パターン」、「デザイン」、「セット」といったジャンル毎のタブに表示されるようになされており、図17の例では、「デザイン」タブが選択されている。「デザイン」タブには、様々なデザインが施された24枚の背景画像が表示されている。
さらに、背景パレット521の右下部分には、「人物ON」ボタン531および「人物OFF」ボタン532が設けられている。「人物ON」ボタン531が選択されると、背景パレット521に表示されている背景画像それぞれは、撮影画像表示領域522−1乃至522−6のうちの選択されているものに表示されている撮影画像が合成された状態で表示される。「人物OFF」ボタン532が選択されると、背景画像それぞれは、撮影画像が合成されていない状態で表示される。
このように、背景選択画面511に表示される背景画像を、撮影画像と合成させて表示させることで、利用者は、背景画像を合成させた後の撮影画像の仕上がりを確認しながら、背景画像を選択することができる。
なお、本実施の形態においては、撮影処理において、アートフィルタ加工が施される加工対象として選択された撮影画像の有無に応じて、撮影画像に合成される背景画像の枚数が制限されるようになされている。より具体的には、加工対象として選択された撮影画像の数の分だけ、利用者が選択可能な背景画像の数、すなわち、撮影画像に合成される背景画像の選択回数が制限される。
例えば、撮影処理において、6枚の撮影画像のうち、5枚目と6枚目の撮影画像が2枚とも加工対象として選択されている場合、背景選択画面511においては、図17Aに示されるように、5枚目と6枚目の撮影画像が表示される撮影画像表示領域522−5,522−6には、アートフィルタ加工が施された撮影画像の上に、「フィルタ選択済み」のメッセージが記された帯状の画像が重畳されて表示され、背景画像が選択できないようになされている。
すなわち、この場合、1枚目から4枚目の撮影画像についての、4枚の背景画像が選択されることになる。
また、撮影処理において、6枚の撮影画像のうち、6枚目の撮影画像が加工対象として選択されている場合、背景選択画面511においては、図17Bに示されるように、6枚目の撮影画像が表示される撮影画像表示領域522−6には、アートフィルタ加工が施された撮影画像の上に、「フィルタ選択済み」のメッセージが記された帯状の画像が重畳されて表示され、背景画像が選択できないようになされている。
すなわち、この場合、1枚目から5枚目の撮影画像についての、5枚の背景画像が選択されることになる。
なお、撮影処理において、6枚の撮影画像のうち、6枚目の撮影画像が加工対象として選択されておらず、5枚目の撮影画像が加工対象として選択されている場合、撮影画像表示領域522−5,522−6において表示される撮影画像が入れ替わる。すなわち、撮影画像表示領域522−5には、アートフィルタ加工が施されていない6枚目の撮影画像が表示され、撮影画像表示領域522−6には、アートフィルタ加工が施されている5枚目の撮影画像が表示される。
さらに、撮影処理において、6枚の撮影画像のいずれも加工対象として選択されていない場合、背景選択画面511においては、全ての撮影画像について、背景画像が選択できるようになされる。
すなわち、この場合、6枚の撮影画像についての、6枚の背景画像が選択されることになる。
このように、アートフィルタ加工が施された撮影画像については、背景画像が選択されないようにすることで、アートフィルタ加工を施すことで高い完成度を有するようになった撮影画像の加工感を損なうことがなくなり、より確実に、完成度の高い画像を提供することが可能となる。
なお、アートフィルタの種類によっては、アートフィルタ加工が施された撮影画像についての背景画像の選択を許可するようにしてもよい。この場合のアートフィルタ加工は、背景画像との一体感を生み出す加工であるものとする。例えば、グラデーションのかかったアートフィルタ加工が撮影画像に施されている場合、その撮影画像については、同じようにグラデーションのかかった背景画像のみ選択できるようにしてもよいし、逆に、グラデーションのかかった背景画像のみ選択できないようにしてもよい。これにより、アートフィルタと背景画像との一体感がある、完成度の高い画像を提供することができる。
[背景選択画面の他の例]
図18は、背景選択画面の他の例を示している。
図18の例では、背景パレット521において「セット」タブが選択されている。「セット」タブには、「ガールズフォトグラファー」セット、「アニマル」セット、「ハート」セット、「パステル」セット、「モノトーン」セット、「ハッピー」セット、「ラブラブ」セット、「てがき」セットの8つのセット背景がテーマ毎に表示されている。
なお、セット背景とは、所定のテーマで統一された複数の背景画像を1組のセットとしたものである。すなわち、「セット」タブに表示されるセット背景は、それぞれテーマに合った、統一感のある6枚の背景画像が配置されて構成される。
また、背景パレット521において、「人物ON」ボタン531が選択されると、背景パレット521に表示されているセット背景は、6枚の撮影画像が合成された状態で表示される。「人物OFF」ボタン532が選択されると、背景パレット521に表示されているセット背景は、6枚の撮影画像が合成されていない状態で表示される。
このように、背景選択画面511に表示されるセット背景を、撮影画像と合成させて表示させることで、利用者は、セット背景を合成させた後の撮影画像の仕上がりを確認しながら、セット背景を選択することができる。
なお、セット背景において、背景画像それぞれは、合成される撮影画像の撮影順に配置されているものとする。
具体的には、セット背景を構成する6枚(縦2枚、横3枚)の背景画像のうち、上段左の背景画像は、1回目の撮影により得られた撮影画像に合成され、下段左の背景画像は、2回目の撮影により得られた撮影画像に合成される。同様にして、上段中央の背景画像は、3回目の撮影により得られた撮影画像に合成され、下段中央の背景画像は、4回目の撮影により得られた撮影画像に合成され、上段右の背景画像は、5回目の撮影により得られた撮影画像に合成され、下段右の背景画像は、6回目の撮影により得られた撮影画像に合成される。
なお、本実施の形態においては、撮影処理において、アートフィルタ加工が施される加工対象として選択された撮影画像の有無に応じて、セット背景に含まれる背景画像のうちの、撮影画像に合成される背景画像の枚数が制限される。より具体的には、加工対象として選択された撮影画像の数の分だけ、セット背景に含まれる背景画像のうちの、撮影画像に合成される背景画像の数が制限される。
例えば、撮影処理において、6枚の撮影画像のうち、5枚目と6枚目の撮影画像が2枚とも加工対象として選択されている場合、背景選択画面511においては、図18Aに示されるように、それぞれのセット背景において5枚目と6枚目の撮影画像が合成される背景画像の領域には、「フィルタ選択済み」のメッセージが記された帯状の画像が表示され、背景画像が合成されないようになされている。
すなわち、この場合、セット背景に含まれる背景画像のうちの、1枚目から4枚目の撮影画像についての、4枚の背景画像が合成されることになる。
なお、図18Aにおいて、セット背景において5枚目と6枚目の撮影画像が合成される背景画像の領域に、本来配置される背景画像をグレーアウト表示させた上で、帯状の画像が重畳されて表示されるようにしてもよいし、「人物ON」ボタン531や「人物OFF」ボタン532の選択に関わらず、アートフィルタ加工が施された撮影画像を表示させた上で、帯状の画像が重畳されて表示されるようにしてもよい。
また、撮影処理において、6枚の撮影画像のうち、6枚目の撮影画像が加工対象として選択されている場合、背景選択画面511においては、図18Bに示されるように、それぞれのセット背景において6枚目の撮影画像が合成される背景画像の領域には、「フィルタ選択済み」のメッセージが記された帯状の画像が表示され、背景画像が合成されないようになされている。
すなわち、この場合、セット背景に含まれる背景画像のうちの、1枚目から5枚目の撮影画像についての、5枚の背景画像が合成されることになる。
なお、図18Bにおいても、セット背景において6枚目の撮影画像が合成される背景画像の領域に、本来配置される背景画像をグレーアウト表示させた上で、帯状の画像が重畳されて表示されるようにしてもよいし、「人物ON」ボタン531や「人物OFF」ボタン532の選択に関わらず、アートフィルタ加工が施された撮影画像を表示させた上で、帯状の画像が重畳されて表示されるようにしてもよい。
なお、撮影処理において、6枚の撮影画像のうち、6枚目の撮影画像が加工対象として選択されておらず、5枚目の撮影画像が加工対象として選択されている場合、セット背景において、5枚目と6枚目の撮影画像が合成される背景画像の領域が入れ替わる。すなわち、セット背景の上段右の領域には、アートフィルタ加工が施されていない6枚目の撮影画像に合成される背景画像が表示され、セット背景の下段右の領域には、「フィルタ選択済み」のメッセージが記された帯状の画像が表示される。
さらに、撮影処理において、6枚の撮影画像のいずれも加工対象として選択されていない場合、背景選択画面511においては、それぞれのセット背景において全ての撮影画像について、全ての背景画像が合成されるようになされる。
すなわち、この場合、セット背景に含まれる背景画像全てが合成されることになる。
なお、図18Aにおいて、5枚目と6枚目の撮影画像が表示される撮影画像表示領域522−5,522−6には、図17Aと同様に、アートフィルタ加工が施された撮影画像の上に、「フィルタ選択済み」のメッセージが記された帯状の画像が重畳されて表示されるようにしてもよく、図18Bにおいて、6枚目の撮影画像が表示される撮影画像表示領域522−6には、図17Bと同様に、アートフィルタ加工が施された撮影画像の上に、「フィルタ選択済み」のメッセージが記された帯状の画像が重畳されて表示されるようにしてもよい。
このように、アートフィルタ加工が施された撮影画像については、セット背景における背景画像が合成されないようにすることで、アートフィルタ加工を施すことで高い完成度を有するようになった撮影画像の加工感を損なうことがなくなり、より確実に、完成度の高い画像を提供することが可能となる。
なお、例えば、6枚の撮影画像のうち、5枚目と6枚目の撮影画像が2枚とも加工対象として選択されている場合、背景選択画面511において、図19に示されるように、5枚目と6枚目の撮影画像が表示される撮影画像表示領域522−5,522−6を、アートフィルタ加工が施されていない撮影画像が表示される撮影画像表示領域522−1乃至522−4と分けて配置するようにしてもよい。
これにより、利用者に対して、どの撮影画像に背景画像が合成されないかを、より確実に把握させることができる。
また、以上においては、背景選択画面において、アートフィルタ加工が施された撮影画像や、その撮影画像に対応する背景画像の上に、「フィルタ選択済み」のメッセージが記された帯状の画像が重畳されて表示されるものとしたが、これとは逆に、アートフィルタ加工が施されていない撮影画像や、その撮影画像に対応する背景画像の上に、「背景を選択してね」等のメッセージが記された帯状の画像が重畳されて表示されるようにしてもよい。
これにより、利用者に対して、どの撮影画像に背景画像が合成されるかを、確実に把握させることができる。
ところで、上述した背景画像の中には、撮影画像における被写体の背景に合成される画像に加え、被写体の前景に合成されるスタンプ画像等の前景画像を含むものがある。
このような、前景画像を含む背景画像について、アートフィルタ加工が施された撮影画像についての背景画像の選択を許可するようにし、アートフィルタの種類に応じて、その背景画像に含まれる前景画像の色や形状を変えるようにしてもよい。
なお、以上においては、撮影処理において、アートフィルタ加工が施される加工対象として選択された撮影画像の有無に応じて、撮影画像に合成される背景画像の枚数が制限されるようにしたが、アートフィルタ加工が施される加工対象として選択された撮影画像の有無に応じて、落書き編集処理によって撮影画像に合成されるスタンプ画像やペン画像等の前景画像の数が制限されるようにしてもよい。
例えば、加工対象として選択された撮影画像に対して、女性が顔全体や顔の一部(器官)の化粧のために用いるリップ、アイライン、つけまつげ、カラーコンタクト、チーク等のアイテムを模したスタンプ画像の合成が制限されるようにする。これにより、アートフィルタ加工を施すことで高い完成度を有するようになった撮影画像の加工感を損なわないようにすることができる。
また、図16のステップS76における落書き編集処理では、撮影画像に対してスタンプ画像やペン画像を合成する処理だけでなく、撮影画像を基に、SNS(Social Networking Service)やミニブログ、ブログのサービスなどのサイトに投稿するための画像(以下、SNS用画像という)や、携帯電話機などの待ち受け用の画像(以下、ケータイおまけという)を作成する処理が、必要に応じて行われる。
[SNS用画像について]
図20は、SNS用画像を作成する際に表示されるSNS用画像作成画面の例を示している。
SNS用画像は、撮影処理によって得られた撮影画像のうちの所定枚数(具体的には、2枚または5枚)の撮影画像が組み合わされて配置された画像とされる。
SNS用画像作成画面601の下側には、コンテンツパレット611が表示されている。図20の例では、コンテンツパレット611において、SNS用画像のデザインを表すデザイン画像が8枚表示されている。コンテンツパレット611において、左端に表示されている戻るボタンや、右端に表示されている進むボタンが選択されることで、ページが切り替わり、新たなデザイン画像が表示されるようになる。
コンテンツパレット611において、デザイン画像が選択されることで、SNS用画像における撮影画像の配置と、撮影画像が配置される領域以外の領域の色やデザインが決定される。
SNS用画像表示領域612には、コンテンツパレット611において利用者に選択されたデザイン画像に、撮影画像が配置されてなるSNS用画像が表示されている。図20の例では、SNS用画像表示領域612に表示されるSNS用画像に、アップ撮影により得られた4枚の撮影画像と、全身撮影によって得られた2枚の撮影画像のうちの1枚が配置されている。すなわち、この場合、撮影処理において、撮影コースとして「アップ&全身」コースが選択されている。
SNS用画像表示領域612の右には、SNS用画像に配置される撮影画像の枚数を変更する枚数変更ボタン613が設けられている。枚数変更ボタン613が操作されることで、コンテンツパレット611に表示されるデザイン画像が、変更された枚数の撮影画像が配置されるデザイン画像に切り替わる。このとき、SNS用画像表示領域612には、切り替わったデザイン画像のうちの所定の1つに、所定の撮影画像が配置されたSNS用画像が表示されるようになる。
SNS用画像表示領域612の左には、地域変更ボタン614および名前修正ボタン615が設けられている。
地域変更ボタン614は、予め設定されている写真シール作成装置1の設置場所の地域を変更するためのボタンであり、名前修正ボタン615は、編集処理において入力された利用者の名前を変更するためのボタンである。写真シール作成装置1の設置場所の地域の名称や利用者の名前は、SNS用画像において撮影画像が配置される領域以外の領域に、文字として表示される。
コンテンツパレット611とSNS用画像表示領域612との間には、SNS用画像に配置されている撮影画像のうちの、アップ撮影により得られた撮影画像を変更するためのアップ画像変更ボタン616、および、SNS用画像に配置されている撮影画像のうちの、全身撮影により得られた撮影画像を変更するための全身画像変更ボタン617が設けられている。また、コンテンツパレット611の右上には、SNS用画像の作成を終了する終了ボタン618が設けられている。
このようにして作成されるSNS用画像において、5枚の撮影画像が配置される場合、少なくとも1枚は、アートフィルタ加工が施された撮影画像となる可能性があるが、この場合、アートフィルタ加工が施される前の状態の撮影画像が配置されるようにする。但し、この撮影画像に対して、落書き編集によってスタンプ画像等の前景画像が合成されている場合には、アートフィルタ加工が施される前の状態で、かつ、これらの前景画像も合成されていない状態の撮影画像が配置されるものとする。
また、SNS用画像に配置される撮影画像の枚数が、アートフィルタ加工が施された撮影画像の枚数分だけ制限されるようにしてもよい。具体的には、アートフィルタ加工が施された撮影画像がSNS用画像に配置されないようにしてもよい。
例えば、撮影処理によって、6枚の撮影画像のうち、5枚目と6枚目の撮影画像に対してアートフィルタ加工が施された場合、この2枚はSNS用画像に配置されないようにし、5枚目と6枚目の撮影画像のいずれか一方に対してアートフィルタ加工が施された場合、アートフィルタ加工が施された1枚は、SNS用画像に配置されないようにする。
[ケータイおまけについて]
また、図示はしないが、上述したSNS用画像と同様にして、ケータイおまけ作成画面が表示されることで、ケータイおまけが作成される。
ケータイおまけは、撮影処理によって得られた撮影画像のうちの、所定の1枚の撮影画像がトリミングされたり所定の画像処理が施されて得られる画像とされる。
ケータイおまけを作成するために選択される撮影画像もまた、アートフィルタ加工が施された撮影画像となる可能性があるが、この場合、アートフィルタ加工が施される前の状態の撮影画像を基に、ケータイおまけが作成されるようにする。また、この撮影画像に対して、落書き編集によってスタンプ画像等の前景画像が合成されている場合には、アートフィルタ加工が施される前の状態で、かつ、これらの前景画像も合成されていない状態の撮影画像が配置されるものとする。
なお、アートフィルタ加工が施された撮影画像を基に、ケータイおまけが作成されるようにしてもよい。また、ケータイおまけの作成の中で、画像処理を施すか否かが選択可能な場合には、その選択結果に応じて、アートフィルタ加工が施された撮影画像をそのまま用いるか、アートフィルタ加工が施される前の状態の撮影画像を用いるかが決定されるようにしてもよい。
以上のように、SNS用画像やケータイおまけにおいては、必要に応じて、アートフィルタ加工が施された撮影画像がそのまま用いられないようにしたが、シール紙に印刷される印刷画像としては、アートフィルタ加工が施された撮影画像がそのまま用いられるものとする。
[シール紙の例]
図21は、アートフィルタ加工が施された撮影画像が印刷されたシール紙の例を示している。
縦長のシールレイアウトで印刷画像が配置されているシール紙661において、その中程には、アップ撮影により得られた4枚の撮影画像に落書き編集が施された編集済み画像671−1乃至671−4が配置され、その上方には、全身撮影によって得られた2枚の撮影画像であって、アートフィルタ加工が施された撮影画像671−5,671−6が配置されている。すなわち、この場合、撮影処理において、撮影コースとして「アップ&全身」コースが選択されている。また、編集済み画像671−3,671−4の下方には、編集済み画像671−1乃至671−4のうちの所定の3枚が縮小された編集済み画像672−1乃至672−3が配置されている。
このように、本実施の形態においては、アートフィルタ加工が施された撮影画像は、最も目に入りやすいシール紙の上部に配置され、印刷されるものとする。これにより、シール紙において、高い完成度を有する撮影画像をより目立たせることができ、シール紙全体としての完成度も高めることができる。
なお、アートフィルタ加工が施されている撮影画像が1枚の場合には、例えば、シール紙の右上部に配置され、印刷されるものとする。
図21の例では、アートフィルタ加工が施されている撮影画像が、全身撮影によって得られた撮影画像であるものとしたが、アップ撮影によって得られた撮影画像であってももちろんよい。
また、アートフィルタ加工が施されている撮影画像の数に応じて、シール紙において印刷画像が配置される領域以外の領域に印刷される文字や図柄が変更されるようにしてもよい。
[ボーナス撮影が行われなかった場合の扱い]
ところで、撮影処理において、5回目の撮影を終えたときに、その次の撮影が時間的に可能であれば、6回目の撮影として「ボーナス撮影」が行われ、6枚の撮影画像が得られるものとした。
一方、5回目の撮影を終えたときに、その次の撮影が時間的に可能でない場合には、ボーナス撮影は行われない。この場合、撮影制御部313は、5回目の撮影により得られた撮影画像と同一の撮影画像を生成することで、6枚の撮影画像が得られるようにする。
この場合、5枚目の撮影画像と、5枚目の撮影画像と同一の撮影画像(以下、コピー画像という)が、アートフィルタ加工の加工対象となり得る。
例えば、アートフィルタ選択画面411(図14)において、5枚目の撮影画像について選択されたアートフィルタ加工が、5枚目の撮影画像とコピー画像とに施されるようにしてもよいし、5枚目の撮影画像について選択されたアートフィルタ加工が、5枚目の撮影画像に施されるとともに、6枚目の撮影画像について選択されたアートフィルタ加工が、コピー画像に施されるようにしてもよい。
特に、同一のアートフィルタ加工が、5枚目の撮影画像とコピー画像と施された場合には、それぞれに対して異なる落書き編集を行うことで、見映えの異なる編集済み画像を得ることができ、利用者にとって興味深い画像となる。
以上においては、撮影画像に施される加工は、アートフィルタ加工であるものとして説明してきたが、これに限らず、撮影画像に施される加工として、画像の一部または全体の色情報(トーンカーブ、輝度値、コントラスト等)を変更する処理(色情報変更処理)が行われるようにしてもよいし、アートフィルタ加工と色情報変更処理の両方が行われるようにしてもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。