以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[情報処理システムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1の情報処理システムは、写真シール作成装置1、携帯端末2、および管理サーバ3から構成される。携帯端末2は、写真シール作成装置1が提供するゲームを行い、シール紙を受け取る利用者が携帯している携帯電話機などの端末装置であり、管理サーバ3は、例えば写真シール作成装置1のメーカーが管理する情報処理装置である。
写真シール作成装置1には、非接触型IC(Integrated Circuit)との間で近接通信を行うリーダ/ライタが設けられ、携帯端末2には非接触型ICが内蔵されている。図1の情報処理システムにおいて、写真シール作成装置1と携帯端末2の間の情報の送受信は、携帯端末2が写真シール作成装置1のリーダ/ライタにかざされたときに、非接触型ICを用いた近接通信により行われる。写真シール作成装置1と管理サーバ3の間、携帯端末2と管理サーバ3の間の情報の送受信は、インターネットなどのネットワークを介して行われる。
写真シール作成装置1には携帯送信の機能が用意されている。携帯端末2の利用者は、写真シール作成装置1が提供する写真シール作成ゲームにおいて携帯送信の機能を利用することができる。
携帯送信は、写真シール作成装置1で作成した画像が携帯端末2で見ることができるように、写真シール作成装置1で作成した画像を管理サーバ3に送信する機能である。例えば撮影画像の編集が終了したとき、利用者は、写真シール作成装置1の画面に表示される画像の中から、管理サーバ3に保存しておく画像を選択する。
利用者により選択された画像は、利用者により入力されたメールアドレスとともに管理サーバ3に送信され、管理サーバ3が有する記憶媒体に保存(記憶)される。保存先を表すURL(Uniform Resource Locator)を含む電子メールが管理サーバ3から携帯端末2に送信され、利用者が携帯端末2を操作して電子メールに含まれるURLに対するアクセスを指示したとき、URLに基づいてアクセスが行われ、写真シール作成装置1から管理サーバ3に送信しておいた画像が携帯端末2のモニタに表示される。
携帯端末2の利用者は、携帯端末2のモニタに表示させた画像を待ち受け画面に設定したり、インターネット上で公開されている利用者のウェブページに画像をアップロードしたりすることができる。
[写真シール作成装置の構成例]
図2は、本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
写真シール作成装置1は、主に、後述する撮影空間内に設けられた撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
なお、利用者の操作入力を受け付けるタッチパネルモニタとは別に、利用者のライブビュー(動画像)を表示するライブビューモニタが設けられるようにしてもよい。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52Bから構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。出入り口G1の反対側に位置し、撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Aの反対側に位置する側面パネル52Bによって支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。
なお、背景カーテンユニット25に収納される背景カーテンとしては、複数枚のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、後述する編集処理において、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図2に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73Bが設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図3は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図3に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図4を参照して説明する。図4は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。また、図示はしないが、撮影部21に設置のスピーカから移動先の案内がされてもよい。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、装置の各部の構成について説明する。
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD (Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91を囲むように発光面が設けられた正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。下ストロボ85は、利用者を下前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。
足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101−1および背面中央ストロボ101−2が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
図7は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図8は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU (Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM (Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部21、編集部12、事後接客部13、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部21は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101−1、背面中央ストロボ101−2、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
また、照明制御部223は、各ストロボの内部に設けられる蛍光灯の発光量を調整することによって、または、発光させる蛍光灯の数を調整することによって、利用者が行っている撮影処理の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部12Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部12Bも編集部12Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部13は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部13と印刷部211が、事後接客空間A3にいる利用者を相手とした処理を行う構成となる。
なお、写真シール作成ゲームにおいて作成された画像の用途は、シール紙に印刷されるのみに限られない。例えば、通信部203、非接触型ICリーダ/ライタ163などを介して写真シール作成ゲームにおいて作成された画像の画像データが利用者の携帯端末などに送信され、携帯端末においてそれらの画像を表示させることも可能である。例えば、利用者は、写真シール作成ゲームにおいて作成された画像を、携帯電話機の待受け画面の画像として利用することもできる。
次に、制御部201について説明する。図10は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部282、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部283、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部284、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部285を有する。
すなわち制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[管理サーバの構成例]
図11は、管理サーバ3の構成例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)311、ROM312、RAM313は、バス314により相互に接続される。
バス314には、さらに、入出力インタフェース315が接続される。入出力インタフェース315には、キーボード、マウスなどよりなる入力部316、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部317が接続される。また、入出力インタフェース315には、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成され、各種の情報を記憶する記憶部318、ネットワークインタフェースなどより構成され、写真シール作成装置1や携帯端末2と通信を行う通信部319、リムーバブルメディア321を駆動するドライブ320が接続される。
また、記憶部318には、写真シール作成装置1から送信されてきた画像、画像の識別情報である画像ID、携帯端末2のメールアドレスなどの情報が携帯端末IDと紐付けて記憶され、管理される。画像IDは、例えば写真シール作成装置1に割り当てられたID、日付、連番を組み合わせて構成される。
[携帯端末の構成例]
図12は、携帯端末2の構成例を示すブロック図である。携帯端末2は、制御部401、アンテナ402、通信部403、記憶部404、表示部405、非接触型IC406、および操作部407から構成される。
制御部401は、CPU,ROM,RAMなどよりなり、所定のプログラムを実行し、携帯端末2の全体の動作を制御する。例えば、制御部401は、通信部403を制御して管理サーバ3と通信を行い、非接触型IC406を制御して写真シール作成装置1と通信を行う。
通信部403は、基地局から送信された電波が受信されることに応じてアンテナ402から供給された信号の復調処理を行い、復調処理を行うことによって得られた情報を制御部401に出力する。また、通信部403は、制御部401から供給された情報に対して変調処理を施し、得られた信号をアンテナ402から送信する。
記憶部404はフラッシュメモリなどよりなり、携帯端末ID、メールアドレスなどの各種の情報を記憶する。
表示部405はLCDなどよりなり、各種の情報を表示する。例えば表示部405には、管理サーバ3から送信されてきた画像であり、写真シール作成装置1から管理サーバ3に送信された画像であり、写りの調整が行われた画面が表示される。
非接触型IC406は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ163との通信可能範囲にあるとき、非接触型ICリーダ/ライタ163と近接通信を行う。非接触型IC406は、記憶部404から読み出され、制御部401から供給された携帯端末IDを非接触型ICリーダ/ライタ163に送信する。
操作部407は各種のボタンや表示部405に重ねて設けられたタッチパネルより構成され、利用者の操作の内容を表す信号を制御部401に出力する。
[写真シール作成装置の動作]
次に、図13のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理の概略について説明する。写真シール作成装置1は、利用者を被写体として撮影し、その画像を、最終的に利用者に提供する。提供する方法としては、以下に説明するように、シール紙に印刷して提供したり、携帯端末2に送信し、携帯端末2で閲覧できるようにすることで提供したりする。
ステップS1において、写真シール作成装置1の制御部201の撮影処理部282は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS1において判定した場合、ステップS2において、撮影処理部282は、撮影部21を制御し、撮影処理を実行する。このとき、例えば、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理が行われる。
ステップS3において、撮影処理部282は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部21のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部283は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部12を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部283は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。
ステップS5において、編集処理部283は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部284は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う。
ステップS7において、事後接客処理部285は、事後接客部13を制御し、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部285は、例えば、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスの入力画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。
印刷が終了すると、ステップS8において、事後接客処理部285は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
ここで、写真シール作成装置1では、ステップS2の撮影処理において、1回の撮影で1枚の画像を生成する通常撮影と、1回の撮影で取得される画像から複数枚の画像を生成する特別撮影とを行うことができる。例えば、通常撮影では、例えば、撮影空間A1内にいる複数の利用者をそのまま一緒に撮影した画像が生成され、特別撮影では、撮影空間A1内において複数の利用者で一度に撮影を行っても、それぞれの利用者が単独で写されるように切り出した画像が生成される。また、特別撮影では、利用者の胸部より上側が写された画像(いわゆるバストアップ画像)、または、利用者の全身画像が撮影される。以下、適宜、通常撮影で撮影された画像を通常画像(例えば、複数の被写体が写された画像)と称し、特別撮影で撮影されたそれぞれの利用者の画像を特別画像と称する。
また、写真シール作成装置1では、特別撮影で撮影された特別画像を提供する際に、ノーマル特別撮影、デザイン特別撮影、およびコラージュ特別撮影の3種類の画像のバリエーションを選択することができる。つまり、特別画像を利用してできた複数の画像のバリエーションから選択することができる。
ノーマル特別撮影では、例えば、ウェブページのプロフィール画像などに利用されるように特別画像のみが提供される。デザイン特別撮影では、特別画像と、特別画像の背景または前景として合成されるデザイン画像とが合成された合成画像であるデザイン特別撮影画像が提供される。コラージュ特別撮影では、特別画像と通常画像とが組み合わされ、それらの背景または前景としてデザイン画像が合成された合成画像であるコラージュ特別撮影画像が提供される。ここで、デザイン画像は、特別画像または通常画像それぞれの前景または背景として合成される絵柄および文字の少なくとも一方がデザインされた合成用画像である。そして、デザイン特別撮影画像およびコラージュ特別撮影画像は、ウェブページのプロフィール画像以外の用途であるブログのヘッダー、フッター、または本文中に利用しやすいように構成される。
図14には、デザイン特別撮影を選択したときに提供されるデザイン特別撮影画像の例が示されている。
図14Aに示すように、デザイン特別撮影画像501は、絵柄や文字などが描かれたデザイン画像502に、撮影された画像から被写体を単独で切り出した矩形の枠で囲われた特別画像503が重ね合わされるように合成されて作成される。つまり、デザイン特別撮影画像501では、被写体が矩形の枠に囲われた特別画像503が、デザイン画像502の上に置かれたような合成が行われる。また、画像501においてデザイン画像502の「name」という文字が表示されている部分は、後述する図23の名前入力画面を利用して入力される利用者の名前に置き換えられる。
図14Bに示すように、デザイン特別撮影画像511は、絵柄や文字などが描かれてデザインされたデザイン画像512に、撮影された画像から単独の被写体の輪郭に沿って切り出した特別画像513が重ね合わされるように合成されて作成される。つまり、デザイン特別撮影画像511では、デザイン画像512の前に居る利用者を撮影したように、被写体の輪郭に沿った特別画像513の背後にデザイン画像512が回り込むような合成が行われる。また、画像511においてデザイン画像512の「NAMAE」という文字が表示されている部分は、後述する図23の名前入力画面を利用して入力される利用者の名前に置き換えられる。
図15には、コラージュ特別撮影を選択したときに提供されるコラージュ特別撮影画像の例が示されている。
図15Aに示すように、コラージュ特別撮影画像521は、文字など描かれてデザインされたデザイン画像522に、撮影された画像から被写体を単独で切り出した矩形の枠で囲われた特別画像523と、4枚の通常画像524−1乃至524−4が組み合わされて作成される。また、画像521においてデザイン画像522の「NAMAE」という文字が表示されている部分は、後述する図23の名前入力画面を利用して入力される利用者の名前に置き換えられる。
図15Bに示すように、コラージュ特別撮影画像531は、絵柄や文字などが描かれてデザインされたデザイン画像532に、撮影された画像から単独の被写体の輪郭に沿って切り出した特別画像533が重ね合わされるように合成されるとともに、4枚の通常画像534−1乃至534−4が組み合わされて作成される。つまり、コラージュ特別撮影画像531では、デザイン画像532の前に居る利用者を撮影したように、被写体の輪郭に沿った特別画像533の背後にデザイン画像532が回り込むような合成が行われる。
このように、写真シール作成装置1では、ウェブページのプロフィール画像以外の用途であるブログのヘッダー、フッター、または本文中に利用しやすいように構成されたデザイン特別撮影画像501および511やコラージュ特別撮影画像521および531などが提供される。
次に、図16は、図13のステップS2の撮影処理を説明するフローチャートである。
ステップS11において、図10の撮影処理部282は、カメラ91により取り込まれた画像を解析して、例えば、画像に映されている被写体の顔認識を行って、顔が何個あるかを判断することで画像に映されている被写体の人数を認識する。なお、カメラ91により取り込まれた画像から被写体の人数を認識する他、例えば、タッチパネルモニタ93を利用して、利用者に人数の入力を促すようにしてもよい。
ステップS12において、撮影処理部282は、通常撮影を行う。通常撮影では、まず合成用画像とカメラ91の取り込み画像が合成され、タッチパネルモニタ93に表示(ライブビュー表示)される。また、タッチパネルモニタ93等にカウントダウンインジケータが表示され、カメラ91が制御されて撮影が行われ、撮影画像が得られる。そして撮影画像に合成用画像が合成され、合成画像が生成される。さらに、生成された合成画像がタッチパネルモニタ93等に表示され、利用者に合成画像(撮影結果)が提示される。なお、以下においては、撮影結果としての合成画像を、単に撮影画像ともいう。そのような撮影が所定回数行われたか否かが判定されるまで、繰り返し行われる。例えば、通常撮影においては、合計6回の撮影が行われ、6枚の撮影画像が取得される。なお、1枚目のコインが投入された時点から所定時間が経過した場合には、5枚の撮影画像が取得されるように処理が変更される。
例えば、図17には、通常撮影においてタッチパネルモニタ93に表示される通常撮影画面540が示されている。通常撮影画面540では、カメラ91により撮影中の被写体が映し出されたライブビュー画像541が中央に表示され、ライブビュー画像541の下側に6枚のポーズ見本画像542−1乃至542−6が表示される。ポーズ見本画像542−1乃至542−6は、撮影時に利用者が取るポーズの見本となる画像であり、カメラ91により画像が撮影されると、ポーズ見本画像542−1から順番に、利用者を被写体として撮影された撮影済み画像に置き換えられる。
ステップS13において、撮影処理部282は、ステップS11で認識した被写体の人数が3人以上であるか否かを判定し、被写体の人数が3人以上であると判定した場合には、処理は終了される。
一方、ステップS13において、撮影処理部282が被写体の人数が3人以上でない(即ち、2人または1人)と判定した場合、処理はステップS14に進み、撮影処理部282は、特別撮影を行うことを案内するガイダンス画面をタッチパネルモニタ93に表示する。
図18には、ガイダンス画面551の表示例が示されている。ガイダンス画面551の上側には、特別撮影を行うことを案内するメッセージ「次はトップ画になる「ピン撮」だよ!」が表示され、ガイダンス画面551の中央には、特別撮影で撮影される特別画像におけるポーズの見本となる1枚以上のポーズ見本画像552が表示される。また、ガイダンス画面551の下側には、特別撮影を行わないことを利用者が選択するときにタッチされるボタン553が表示される。
ステップS15において、撮影処理部282は、特別撮影を行うか否かを判定する。
例えば、図18のボタン553を利用者がタッチしないまま所定時間が経過すると、ステップS15において撮影処理部282は、特別撮影を行うと判定して処理はステップS16に進む。
ステップS15において、撮影処理部282は、タッチパネルモニタ93の表示をガイダンス画面551から特別撮影画面561に切り替えて特別撮影を行う。
図19には、特別撮影画面561の表示例が示されている。特別撮影画面561では、その中央にライブビュー画像562および563が横に並んで表示される。特別撮影におけるライブビュー画像562および563では、通常撮影におけるライブビュー画像541(図17)より、小さく、かつ、ズームアップ状態でライブビュー表示され、特別撮影では、被写体の顔を中心にした適当な画像が取得できるような画角となるようにトリミングされて特別画像が生成される。また、特別撮影画面561では、ライブビュー画像562および563の下方に、特別撮影では利用者が単独で撮影されることを示唆するメッセージ「1人ずつ枠の中に入って撮影してね」が表示され、その下方に、ポーズ見本画像564および565が表示される。利用者は、特別撮影画面561のライブビュー画像562および563の枠内に入るように立ち位置を調整する。これにより、利用者が単独で写される特別画像が生成される。
ステップS17において、撮影処理部282は、ステップS16の特別撮影での撮影結果を確認するためのプレビュー画面571をタッチパネルモニタ93に表示する。
図20には、プレビュー画面571の表示例が示されている。プレビュー画面571の上側には、特別撮影で撮影された画像を確認することを示唆するメッセージ「こんな風にとれたよ!」が表示され、ステップS16の特別撮影で撮影された特別画像572および573が表示される。利用者がプレビュー画面571により確認することで、利用者どうしが重なり合って表示されることが軽減されて、同時に1枚の撮影画像について、被写体の一人ひとりが確実に撮影される。なお、被写体どうしが重なり合って撮影された場合には、後述する編集処理における編集ツールを利用して消去することができる。
一方、ステップS15において、図18のボタン553を利用者がタッチしたことが検出されると、撮影処理部282は特別撮影を行わないと判定して処理はステップS18に進む。
ステップS18において、撮影処理部282は通常撮影を行う。このとき、図17に示したような撮影画面540が表示されて、7枚目の通常画像が撮影される。この7枚目の撮影を行うことにより、特別撮影を行われた利用者と比較しても、同じ撮影回数で利用者が撮影を行えるため、人数による不平等が解消される。
ステップS17またはS18の処理後、撮影処理は終了し、図13のステップS3に処理が進む。
このように、写真シール作成装置1では、複数の利用者をそのまま撮影した通常画像と、利用者を単独で撮影した特別画像とを撮影することができる。なお、ステップS16において特別撮影を行う際に、動的処理によって人物を検知し、この検知結果に基づいて、特別画像において利用者が単独で撮影されるように処理を行ってもよい。
次に、図21は、図13のステップS4の編集処理を説明するフローチャートである。
ステップS21において、図10の編集処理部283は、撮影処理において撮影された複数枚の画像の中から、編集処理において編集を行う対象とする所定枚数の画像を選択させる。例えば、上述したように、通常撮影において6枚の通常画像が撮像された場合には、その中から4枚から6枚が選択される。このとき、特別撮影において撮影された特別画像は選択の対象とされない。
ステップS22において、編集処理部283は、図9のタブレット内蔵モニタ131に名前入力画面を表示させて、利用者の名前を入力させる名前入力処理を行う。例えば、名前入力処理では、図22乃至図24の名前入力画面を参照して後述するように、図16の撮影処理において特別撮影が行われたときには、特別撮影で撮影された特別画像を選択させて名前が入力される。
ステップS23において、編集処理部283は、図9のタブレット内蔵モニタ131に特別撮影選択画面を表示させて、特別撮影で撮影された特別画像を提供する種類を選択させる特別撮影選択処理を行う。例えば、特別撮影選択処理では、図25乃至図27の特別撮影選択画面を参照して後述するように、上述したノーマル特別撮影、デザイン特別撮影、およびコラージュ特別撮影のいずれかが選択される。
ステップS24において、編集処理部283は、図9のタブレット内蔵モニタ131に分割パターン選択画面を表示させて、写真シール作成装置1が提供するシール紙の分割パターンを利用者に選択させる分割パターン選択処理を行う。例えば、分割パターン選択処理では、図28乃至図30の分割パターン選択画面を参照して説明するように、複数の分割パターンのうちのいずれかが選択される。
ステップS25において、編集処理部283は、図9のタブレット内蔵モニタ131に画像編集画面を表示させて、利用者に撮影画像に対する編集を行わせる画像編集処理を行う。例えば、画像編集処理では、図31および図32の画像編集処理を参照して説明するように、ステップS23で選択された特別撮影の種類に応じて、それぞれ異なった処理が行われる。
図22乃至図24には、図21のステップS22の名前表示処理において表示される名前入力画面の表示例が示されている。
名前入力処理では、まず、図22に示すような名前入力画面581が表示される。なお、名前入力画面581では、2人の利用者が同時に名前を入力することができるように、左右それぞれに名前を入力するためのGUIが同様に表示される。
図22に示すように、名前入力画面581では、左側半分において、その上側に選択すべき画像を表示する画像表示部582Lが表示され、画像表示部582Lの下方にメッセージ表示部583Lが表示される。画像表示部582Lには、特別撮影において撮影された2枚の特別画像584Lおよび585Lが表示され、メッセージ表示部583Lには、画像を選択させることを示唆するメッセージ「先に自分の画像を選んでね」が表示される。
なお、名前入力画面581では、右側半分において、左側と同様に、画像表示部582Rおよびメッセージ表示部583Rが表示され、画像表示部582Rに2枚の特別画像584Rおよび585Rが表示される。
例えば、名前入力画面581の左側半分を利用して名前を入力する利用者は、画像表示部582Lに表示されている特別画像584Lおよび585Lのうちの、利用者自身が写されている方をタッチして選択する。同様に、名前入力画面581の右側半分を利用して名前を入力する利用者は、画像表示部582Rに表示されている特別画像584Rおよび585Rのうちの、利用者自身が写されている方をタッチして選択する。なお、一方の利用者が、いずれかの特別画像を選択すると、選択されなかった特別画像が、他方の利用者が写されたものとして自動的に選択される。
このように利用者によって利用者自身が写されている特別画像が選択されると、図23に示すような名前入力画面581が表示される。
図23に示すように、名前入力画面581では、図22のメッセージ表示部583Lおよび583Rが、名前入力部586Lおよび586Rに切り替えられて表示される。図23の表示例では、名前入力部586Lには、ひらがなにより名前を入力するためのGUIが表示されており、名前入力部586Rには、ローマ字により名前を入力するためのGUIが表示されている。
名前入力部586Lには、名前表示部587L、文字入力部588L、ひとつ戻るボタン589L、全部消すボタン590L、入力方法変更ボタン591L、および決定ボタン592Lが表示される。
名前表示部587Lは、名前入力部586Lの上辺近傍の中央から左側に表示され、名前表示部587Lには、文字入力部588Lに対するタッチにより選択されたひらがなの文字(名前)が、タッチされた順番で表示される。文字入力部588Lには、それぞれ表示されているひらがなを入力する際にタッチされる。
ひとつ戻るボタン589Lは、名前表示部587Lの右方に表示され、名前表示部587Lに表示されている文字の最後の一文字を消去するときにタッチされる。全部消すボタン590Lは、ひとつ戻るボタン589Lの右方に表示され、名前表示部587Lに表示されている全ての文字を消去するときにタッチされる。
入力方法変更ボタン591Lは、ひとつ戻るボタン589Lおよび全部消すボタン590Lの下方に表示され、ひらがなによる名前の入力と、ローマ字による名前の入力とを変更するときにタッチされる。入力方法変更ボタン591Lには「ローマ字」と記載されており、入力方法変更ボタン591Lをタッチすることで、ひらがなによる名前の入力から、ローマ字による名前の入力に変更される。決定ボタン592Lは、文字入力部588Lの下方に表示され、名前の入力を決定するときにタッチされる。
名前入力部586Rには、名前表示部587R、文字入力部588R、ひとつ戻るボタン589R、全部消すボタン590R、入力方法変更ボタン591R、決定ボタン592Rが表示され、名前入力部586Lと同様に、ローマ字による名前の入力が行われる。
そして、一方の利用者が名前の入力を終了したとき、名前入力画面581には、他方の利用者の名前の入力が終了するまで待機することを示唆するメッセージが表示される。
例えば、名前入力部586Lの決定ボタン592Lがタッチされると、図24に示すように、画像表示部582Lおよび名前入力部586Lを覆うようにメッセージ表示部593Lが表示される。メッセージ表示部593Lには、メッセージ「隣の人が終わるまでちょっと待っててね」が表示される。
このように、利用者に、利用者自身が写されている特別画像を選択させ、その上で、名前を入力させることで、利用者の名前と画像を間違いなく一致させることが可能となる。なお、ここでは名前と記述しているが、利用者の本当の名前であっても良いし、ニックネームなどであっても勿論良い。
また、名前入力画面581を利用して入力された名前が、図14および図15を参照して上述したように、「name」または「NAMAE」という文字が表示されている部分に置き換えられて表示される。なお、「name」または「NAMAE」という文字以外の文字については、変更することができない。
図25乃至図27には、図21のステップS23の特別撮影選択処理において表示される特別撮影選択画面の表示例が示されている。
特別撮影選択処理では、まず、図25に示すような特別撮影選択画面601が表示される。なお、特別撮影選択画面601では、2人の利用者が同時に特別撮影の種類を選択することができるように、左右それぞれに特別撮影の種類を選択するためのGUIが同様に表示される。
図25に示すように、特別撮影選択画面601では、左側半分において上側から順に、ノーマル特別撮影選択ボタン602L、デザイン特別撮影選択ボタン603L、コラージュ特別撮影選択ボタン604L、および、決定ボタン605Lが表示される。
ノーマル特別撮影選択ボタン602Lは、ノーマル特別撮影を選択するときにタッチされる。また、ノーマル特別撮影選択ボタン602Lには、ノーマル特別撮影により撮影される画像、即ち、利用者の胸部より上側が写された画像のイメージを利用者に伝えるためのイメージ画像が表示される。
デザイン特別撮影選択ボタン603Lは、デザイン特別撮影を選択するときにタッチされる。また、デザイン特別撮影選択ボタン603Lには、デザイン特別撮影により撮影される画像、例えば、図14に示したデザイン特別撮影画像501および511のようなイメージを利用者に伝えるためのイメージ画像が表示される。
コラージュ特別撮影選択ボタン604Lは、コラージュ特別撮影を選択するときにタッチされる。コラージュ特別撮影選択ボタン604Lには、コラージュ特別撮影により撮影される画像、例えば、図15に示したコラージュ特別撮影画像521および531のようなイメージを利用者に伝えるためのイメージ画像が表示される。
決定ボタン605Lは、特別撮影の種類の選択を決定するときにタッチされる。
また、同様に、特別撮影選択画面601の右側半分には、ノーマル特別撮影選択ボタン602R、デザイン特別撮影選択ボタン603R、コラージュ特別撮影選択ボタン604R、および、決定ボタン605Rが表示される。
例えば、特別撮影選択画面601の左側半分を利用して名前を入力する利用者は、ノーマル特別撮影選択ボタン602L、デザイン特別撮影選択ボタン603L、およびコラージュ特別撮影選択ボタン604Lのいずれかを選択してタッチした後に、決定ボタン605Lをタッチすることで、選択した特別撮影の種類が決定される。同様に、特別撮影選択画面601の右側半分を利用して名前を入力する利用者は、ノーマル特別撮影選択ボタン602R、デザイン特別撮影選択ボタン603R、およびコラージュ特別撮影選択ボタン604Rのいずれかを選択してタッチした後に、決定ボタン605Rをタッチすることで、選択した特別撮影の種類が決定される。
このように、利用者は、特別撮影選択画面601を利用して、ノーマル特別撮影、デザイン特別撮影、およびコラージュ特別撮影のいずれかを選択することができる。また、2人の利用者で共通の1つの特別撮影の種類だけが選択されるのではなく、特別撮影選択画面601の左側半分を利用して名前を入力する利用者と、特別撮影選択画面601の右側半分を利用して名前を入力する利用者とで、それぞれ異なる特別撮影の種類を選択することができる。これにより、それぞれの利用者が各自の嗜好にあった特別撮影の種類を選択することができる。もちろん、2人の利用者で共通の1つの特別撮影の種類を選択するようにしてもよい。
なお、例えば、利用者が、ノーマル特別撮影選択ボタン602L、デザイン特別撮影選択ボタン603L、およびコラージュ特別撮影選択ボタン604Lのいずれかを選択してタッチした後に、決定ボタン605Lをタッチする前に所定の設定時間が経過したときには、その時点でタッチしていた特別撮影の種類が選択される。また、利用者が、ノーマル特別撮影選択ボタン602L、デザイン特別撮影選択ボタン603L、およびコラージュ特別撮影選択ボタン604Lのいずれもタッチしないまま所定の設定時間が経過したときには、ノーマル特別撮影が選択される。
そして、一方の利用者が特別撮影の種類の選択を決定したとき、特別撮影選択画面601には、他方の利用者の名前の入力が終了するまで待機することを示唆するメッセージが表示される。
例えば、決定ボタン605Lがタッチされると、図26に示すように、特別撮影選択画面601の左側半分を覆うようにメッセージ表示部606Lが表示される。メッセージ表示部606Lには、メッセージ「隣の人が終わるまでちょっと待っててね」が表示される。
また、特別撮影選択画面601においてコラージュ特別撮影を選択した場合には、コラージュ特別撮影を選択したときに提供される画像のパターンを選択することができる。例えば、特別撮影選択画面601の右側において、コラージュ特別撮影選択ボタン604Lがタッチされると、図27に示すようなコラージュ特別撮影画像選択部608Rが表示される。
図27の例では、コラージュ特別撮影画像選択部608Rにおいては、縦×横に3×3となるように配置され、それぞれ異なるデザインとされた9枚のコラージュ特別撮影画像が表示される。このとき、コラージュ特別撮影画像選択部608Rには、特別撮影で撮影された利用者自身の特別画像が用いられたコラージュ特別撮影画像が表示される。利用者は、これらのコラージュ特別撮影画像の中から所望のコラージュ特別撮影画像をタッチして選択し、決定ボタン605Rをタッチして、その選択を決定することができる。
また、入れ替えボタン609Rをタッチすることで、コラージュ特別撮影画像選択部608Rに表示されているコラージュ特別撮影画像に使用される通常画像を入れ替えることができる。例えば、6回の通常撮影を行い、コラージュ特別撮影画像選択部608Rのコラージュ特別撮影画像に4枚の通常画像が配置される場合、入れ替え前において1枚目から4枚目までの通常画像が順番で配置される。そして、入れ替えボタン609Rをタッチすることで、表示されていた通常画像が、5枚目、6枚目、1枚目、および2枚目の順番で通常画像に入れ替えられる。これにより、利用者は、通常撮影の写りや表情などから、コラージュ特別撮影画像のどの位置に通常画像を配置するかを選択することができ、また、利用者の嗜好に合った通常画像を選択することができる。なお、変形例として、複数の特別画像が配置されているコラージュ特別撮影画像においても、同様に、特別画像の入れ替えを行うことができる。
図28乃至図30には、図21のステップS24の分割パターン選択処理において表示される分割パターン選択画面の表示例が示されている。
図28に示すように、分割パターン選択画面621では、タブにより分割パターンが4種類に分類されている。即ち、タブ622には、2人用の分割パターンが分類され、タブ623には、3・4人用の分割パターンが分類され、タブ624には、大分割・小分割の分割パターンが分類され、タブ625には、記念日分割の分割パターンが分類されている。
図28では、タブ622が選択されたときに表示される2人用の分割パターンが表示されている。2人用の分割パターンでは、2人の利用者がそれぞれ分割パターンを選択することができる。
2人用の分割パターンとして、パターン表示部627Lに、図28の例では、8種類のパターンが例示されている。利用者は、これらの例示されているパターンの中から好みの分割パターンを選択する。選択されているパターンには、アンカなどが表示され、利用者は、どのパターンが選択されている状態であるかを認識できるように構成されている。
また、選択されているパターンだと、どのように印刷されるかを例示するサンプル表示部626Lが、パターン表示部627Lの左側に設けられている。サンプル表示部626Lには、パターン表示部627Lにあるパターンの中から選択されたパターンのレイアウトで画像が表示される。そして、分割パターン選択画面621では、図25の特別撮影選択画面601の左側半分に対する利用者の選択に従った表示が行われ、図28の例では、サンプル表示部626Lの最上段にデザイン特別撮影画像が表示されている。利用者は、サンプル表示部626Lを見ることで、印刷される自己の画像を確認しつつ、所望の分割パターンを選択することができる。
利用者は、選択されている分割パターンで決定するとき、パターン表示部627Lの下側に表示されているOKボタン628Lを操作する。このようにして分割パターンが選択される。
図28に示した画面例においては、右側にも、サンプル表示部626R、パターン表示部627R、OKボタン628Rが表示されている。また、サンプル表示部626Rの最上段には、図25の特別撮影選択画面601の右側半分に対する選択に従って、図28の例では、コラージュ特別撮影画像が表示されている。なお、撮影人数が2人以下の場合(分割パターンとして2人用が選択された場合)、2人の利用者がそれぞれ左右に設けられた画面を用いて、所望の分割パターンを選択することができる。
図29では、タブ623が選択されたときに表示される3・4人用の分割パターンが表示されている。
3人用・4人用の分割パターンとして、パターン表示部630に、図29の例では、2種類のパターンが例示されている。この2種類のパターンは、3人用の分割パターンと、4人用の分割パターンである。このように、3人用・4人用の分割パターンの選択画面においては、3人で撮影したのか、4人で撮影したのかによりパターンが決定される。
このような3人用・4人用の分割パターンが、仮に、2人で撮影した利用者達に提示されると、利用者は、2人用のパターンを表示させるために、タブ622を操作しなくてはならない。しかしながら、上記したように、2人で撮影したことが検出されているときには、タブ622が選択され、2人用の分割パターンが表示されている図28に示したような画面が、利用者に提示される。よって、上記したように、2人の撮影時に最も適した分割パターンを、利用者の手を煩わすことなく提示することが可能となる。
図29に示した画面においても、図28に示した画面と同じく、選択されているパターンだと、どのように印刷されるかを例示するサンプル表示部629が、パターン表示部630の左側に設けられている。利用者は、選択されている分割パターンで決定するとき、パターン表示部630の下側に表示されているOKボタン628を操作する。このようにして分割パターンが選択される。
図29に示した画面は、3人以上の利用者が撮影したと検出されているときに、分割パターンの選択画面として最初に利用者に提示される。よって、3人以上の撮影人数のときでも、利用者の手を煩わすことなく最適な分割パターンが選択できるようになっている。
図30では、タブ624が選択されたときに表示される小分割・大分割の分割パターンが表示されている。
小分割・大分割の分割パターンとして、パターン表示部632には、小分割の分割パターンと、大分割の分割パターンの2種類のパターンが表示されている。この小分割・大分割のパターンは、5人以上の撮影人数で撮影したときなどに用いると最適なパターンとされている。
図30に示した画面においても、図28に示した画面と同じく、選択されているパターンだと、どのような配置で印刷されるかを例示するサンプル表示部631が、パターン表示部632の左側に設けられている。利用者は、選択されている分割パターンで決定するとき、パターン表示部632の下側に表示されているOKボタン628を操作する。このようにして分割パターンが選択される。
図30に示した画面は、例えば、5人以上の撮影人数であるかを検出するようにした場合であり、5人以上の撮影人数であると検出されたときに、分割パターンの選択画面として最初に提示される。
なお、ここでは上記したように、撮影人数に応じた分割パターンの選択画面が最初に提示されるとして説明するが、撮影人数によらず、図28に示した選択画面(2人以下のときの選択画面)が、最初に利用者に提示されるようにしても良い。このような仕様とすることで、例えば、利用者が3人で、そのうちの2人が特別撮影を行い、3人用の分割パターンを選択したいような場合にも対応できる。なお、図28のサンプル表示部626Lおよび626R、図29のサンプル表示部629、並びに、図30のサンプル表示部631では、全て同じ通常画像が表示されているが、ここには、通常撮影で撮影された複数枚の通常画像のうち、シール紙に印刷する対象として選択されている通常画像が表示される。
図31および図32には、図21のステップS25の画像編集処理において表示される画像編集画面の表示例が示されている。
図31に示すように、画像編集画面641では、2人の利用者が同時に画像を編集することができるように、左右それぞれに画像を編集するためのGUIが同様に表示される。図31の例では、画像編集画面641の左側半分には、デザイン特別撮影が選択されたときのGUIが表示されており、画像編集画面641の右側半分には、コラージュ特別撮影が選択されたときのGUIが表示されている。
画像編集画面641の左側の上方には画像選択部645Lが設けられ、ここには、撮影処理後に編集対象として選択された4〜6枚の撮影画像がそれぞれ縮小して表示される。また、画像選択部645Lの右端には特別画像が縮小して表示される。
画像選択部645Lから選択された撮影画像が、画像選択部645Lの下に形成された編集対象画像表示部642Lに拡大して表示される。図31の例においては、画像選択部645Lに表示される7枚の画像のうち、右端の特別画像が編集対象としてカーソルCによって選択され、編集対象画像表示部642Lには、その特別画像を用いて作成されるデザイン特別撮影画像が表示されている。また、編集対象画像表示部642Lには、被写体どうしが重なり合って撮影された場合に、他方の被写体を消去するための編集ツールが表示される。
同様に、編集画面の右側の上方には画像選択部645Rが設けられる。ここで、画像編集画面641の右側半分にはコラージュ特別撮影が選択されたときの表示であり、コラージュ特別撮影が選択されたときには、コラージュ特別撮影画像に対して編集処理を行うことができない(編集が禁止されている)ため、画像選択部645Rの右端には、特別画像が非表示とされている。なお、コラージュ特別撮影が選択されたときでも、通常画像に対しては編集処理を行うことができる。コラージュ特別撮影画像に対して編集処理を行うことができないのは、コラージュ特別撮影画像のデザインとしての完成度が高く編集を施す必要がないためである。さらに、コラージュ特別撮影画像を選択した時は、図27で図示するようにコラージュ特別撮影画像のパターンを利用者に選択させることで、編集前に完成度の高い利用者の嗜好にあったものを提供することができる。
編集対象画像表示部642Lの下にはコンテンツパレット643Lが表示される。コンテンツパレット643Lには、編集対象画像表示部642Lに表示されるデザイン特別撮影画像のパターンや、背景または前景となるデザイン画像を選択するための様々な種類のデザイン特別撮影画像が表示される。また、コンテンツパレット643Lでは、デザイン画像の種類がタブによって分類されており、例えば、シンプルなデザイン画像や、おしゃれなデザイン画像などをタブの選択によってコンテンツパレット643Lに表示することができる。例えば、1つのタブには、6枚のデザイン特別撮影画像が表示されており、利用者は、例えば、2つのタブによって表示を切り替えることにより、12枚の中から所望のデザイン特別撮影画像を選択することができる。
また、コンテンツパレット643Lには、人物を非表示にしてデザイン画像だけを表示するためのボタン、および、デザイン画像に人物を合成して表示したりするためのボタンが表示されている。例えば、人物を非表示にしてデザイン画像だけを表示するためのボタンをタッチすることにより、コンテンツパレット643Lに表示されるデザイン特別撮影画像から人物が非表示とされるので、利用者は、所望のデザイン画像を選択し易くなる。
編集対象画像表示部642Lの右側には、各種のボタンが表示されるボタン表示部646Lが表示される。図31の例においては、撮影画像の編集を終了するときに操作される終了ボタン、編集対象画像表示部711Lに入力した画像を部分的に消去するときに用いられる消しゴムボタン、編集をはじめからやり直すときに操作されるボタン、1セット前に戻るときに操作されるボタン、編集の内容を一操作後の状態に戻すときに操作されるボタン、および、編集の内容を一操作前の状態に戻すときに操作されるボタンがボタン表示部716Lに表示されている。
画像編集画面641の中央上方には、編集作業に割り当てられた制限時間の残り時間(図中のTime)と、BGMの選択に用いられるGUIが表示される。また、その下方には、携帯端末の待機中に表示される待ち受け画面などの作成を行うための作成ボタン648Lおよび648R、テキストデータに添付される装飾画像の作成を行うためのオリジナルデコメの作成ボタン647Lおよび647Rが表示されている。
画像編集画面641の右側には、画像選択部645Rから選択された撮影画像が、画像選択部645Rの下に形成された編集対象画像表示部642Rに拡大して表示される。コラージュ特別撮影が選択されたときには、コラージュ特別撮影画像に対して編集処理を行うことができないため、編集対象画像表示部642Rには、編集の対象となる通常画像が拡大して表示される。
編集対象画像表示部642Rの下にはコンテンツパレット643Rが表示され、コンテンツパレット643Rの左側には、編集処理に用いるペンツールやスタンプツールを選択するためボタンが表示されたツールボタン644Rが表示される。なお、画像編集画面641の左側において、編集対象画像表示部642Lにデザイン特別撮影画像が表示されている場合、デザイン特別撮影画像に対してペンツールやスタンプツールを使用した編集を行うことはできないため、ツールボタン644Lでは、編集処理に用いるペンツールやスタンプツールを選択するためボタンは非表示とされる。
なお、図31のように、画像編集画面641の左側半分においてデザイン特別撮影画像に対する編集が行われ、画像編集画面641の右側半分においてコラージュ特別撮影画像に対する編集が行われる場合の分割パターンの選択時には、左側にデザイン特別撮影画像のレイアウトが提供され、右側にコラージュ特別撮影画像のレイアウトが提供される。
図32には、ノーマル特別撮影が選択されたときの画像編集画面641が表示されている。なお、図32には、画像編集画面641の右側半分だけが示されている。
図32に示すように、ノーマル特別撮影が選択され場合、画像編集画面641の編集対象画像表示部642Rには、画像選択部645Lから選択された特別画像が拡大して表示される。また、コンテンツパレット643Rには、特別画像の背景となるデザイン画像を選択するために、様々なデザイン画像が背景に合成された複数の特別画像が表示される。また、コンテンツパレット643Rにも、人物を非表示にしてデザイン画像だけを表示するためのボタン、および、デザイン画像に人物を合成して表示したりするためのボタンが表示される。
図33は、図13のステップS7において、図10の事後接客処理部285が事後接客処理において行う携帯送信処理を説明するフローチャートである。
ステップS31において、事後接客処理部285は、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に、後述する図34に示す送信方法の選択画面を表示する。送信方法の選択画面では、非接触通信およびメールアドレス入力のいずれかを選択することができる。
ステップS32において、事後接客処理部285は、利用者により非接触通信が選択されたか否かを判定する。
ステップS32において、事後接客処理部285が、利用者により非接触通信が選択されていないと判定した場合、処理はステップS33に進む。ステップS33において、事後接客処理部285は、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に、後述する図35Aに示す画像選択画面を表示する。利用者が、画像選択画面を利用して携帯端末2に送信する画像を選択すると、処理はステップS34に進む。
ステップS34において、事後接客処理部285は、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に、後述する図35Bに示すメールアドレス入力画面を表示する。利用者が、メールアドレス入力画面を利用して携帯端末2のメールアドレスを入力すると、ステップS33で選択された画像の取得情報(URL)が電子メールにより携帯端末2に送信され、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、事後接客処理部285は、メールアドレスの入力または非接触型ICでの通信を行っていない他の利用者が残っているか否かを判定し、他の利用者が残っていると判断された場合、処理はステップS33に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
一方、ステップS32において、事後接客処理部285が、利用者により非接触通信が選択されたと判定した場合、処理はステップS36に進む。ステップS36において、事後接客処理部285は、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に、後述する図36に示す画像選択画面を表示する。利用者が、画像選択画面を利用して携帯端末2に送信する画像を選択すると、処理はステップS37に進む。
ステップS37において、事後接客処理部285は、非接触型ICリーダ/ライタ163を非接触通信可能な状態にするとともに、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161に、後述する図37に示す非接触通信利用画面を表示する。利用者が、非接触通信利用画面の案内に従って、携帯端末2を非接触型ICリーダ/ライタ163に近接させると、ステップS36で選択された画像の取得情報(URL)が非接触型ICリーダ/ライタ163から携帯端末2に送信され、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、事後接客処理部285が、メールアドレスの入力または非接触型ICでの通信を行っていない他の利用者が残っていないと判定した場合、携帯送信処理は終了される。携帯送信処理が終了されると、処理は図13のステップS8に進む。また、このような画像送信係わる処理に割り当てる時間として設定されている所定の時間が経過したときも、携帯送信処理は終了される。
以上のように、写真シール作成装置1では、非接触通信またはメールアドレス入力のいずれかの送信方法により画像の取得情報を携帯端末2に送信することができ、利用者は、携帯端末2を操作し、画像の取得情報に基づいて画像を取得することができる。
なお、携帯送信処理が行われる前は、事後接客部13のタブレット内蔵モニタ161にはデモ画像が表示されており、携帯送信処理が行われた後は、利用者が選択していないコースを案外する画像が表示される。また、携帯送信処理は、プリンタ241による印刷中に行われる。
図34には、図33のステップS31でタブレット内蔵モニタ161に表示される送信方法の選択画面が示されている。
図34に示すように、送信方法の選択画面には、送信方法を選択することを示唆するメッセージ「ケータイ送信の方法を選んでね」、非接触型ICを利用して非接触通信による送信を利用者に選択させる非接触型ICボタン931、および、メールアドレスを入力して電子メールによる送信を利用者に選択させるアドレス入力ボタン932が表示される。
例えば、利用者が非接触型ICボタン931をタッチすると、図33のステップS32において、事後接客処理部285は利用者により非接触通信が選択されたと判定する。一方、利用者がアドレス入力ボタン932をタッチすると、図33のステップS32において、事後接客処理部285は利用者により非接触通信が選択されなかったと判定する。
図35には、図33のステップS33でタブレット内蔵モニタ161に表示される画像選択画面と、図33のステップS34でタブレット内蔵モニタ161に表示されるメールアドレス入力画面が示されている。なお、送信方法としてメールアドレス入力が選択された場合には、2人の利用者により同時に画像選択およびメールアドレス入力が行われる。
図35Aに示すように、画像選択画面の左側半分には、上側から順に、通常画像表示部941L、特別撮影画像表示部943L、およびOKボタン942Lが表示される。通常画像表示部941Lには、通常撮影で撮影された複数枚(最大で6枚)の通常画像が表示される。特別撮影画像表示部943Lには、特別撮影で撮影された画像が表示され、図35Aの例では、デザイン特別撮影画像が表示されている。OKボタン942Lは、通常画像表示部941Lまたは特別撮影画像表示部943Lに表示された画像の中から、利用者が選択した画像の送信を決定するときにタッチされる。
また、画像選択画面の右側半分にも、左側半分と同様に、通常画像表示部941R、特別撮影画像表示部943R、およびOKボタン942Rが表示され、特別撮影画像表示部943Rには、図35Aの例では、コラージュ特別撮影画像が表示されている。
図35Bに示すように、メールアドレス入力画面の左側半分には、その中央に、アルファベットを入力するためのGUIが表示されるアルファベット表示部951Lが表示される。アルファベット表示部951Lには、入力されたメールアドレスを表示するメールアドレス表示部953L、入力されたメールアドレスを決定するときにタッチされるOKボタン954L、および、送信方法を非接触通信に変更するときにタッチされる変更ボタン955Lが表示される。また、アルファベット表示部951Lの下方には、画像選択画面で選択された画像が表示される画像表示部952Lが表示され、図35Bの例では、デザイン特別撮影画像が表示されている。
また、メールアドレス入力画面の右側半分にも、左側半分と同様に、アルファベット表示部951Lおよび画像表示部952Lが表示され、アルファベット表示部951Lには、メールアドレス表示部953L、OKボタン954L、および変更ボタン955Lが表示される。また、画像表示部952Lには、図35Bの例では、コラージュ特別撮影画像が表示されている。
図36には、図33のステップS36でタブレット内蔵モニタ161に表示される画像選択画面が示されている。なお、送信方法として非接触通信が選択された場合には、利用者一人ずつ画像選択が行われる。
図36に示すように、画像選択画面には、通常画像表示部902、特別撮影画像表示部904、OKボタン903、および変更ボタン961が表示される。
通常画像表示部902には、通常撮影で撮影された複数枚(最大で6枚)の通常画像が表示される。特別撮影画像表示部904で撮影された画像が表示され、図36の例では、デザイン特別撮影画像が表示されている。OKボタン903は、通常画像表示部902または特別撮影画像表示部904に表示された画像の中から、利用者が選択した画像の送信を決定するときにタッチされる。変更ボタン961は、送信方法を非接触通信に変更するときにタッチされる。
図37には、図33のステップS37でタブレット内蔵モニタ161に表示される非接触通信利用画面が示されている。なお、送信方法として非接触通信が選択された場合には、利用者一人ずつ画像の取得情報(URL)の送信が行われる。
図37Aに示すように、非接触通信を開始するとき非接触通信利用画面には、図36の画像選択画面で選択された画像(図37Aの例では、デザイン特別撮影画像)が表示される。そして、その画像の下方に、利用者に携帯端末2を非接触型ICリーダ/ライタ163に近接させることを示唆するメッセージ「下の非接触型ICポートにケータイをかざしてね」が表示される。そして、利用者が、携帯端末2を非接触型ICリーダ/ライタ163に近接させ、非接触型ICリーダ/ライタ163から携帯端末2に画像の取得情報の送信が行われる。そして、その送信が終了すると、図37Bに示すように、非接触通信利用画面には、画像の取得情報の送信が終了したことを示唆するメッセージ「URL取得完了!!」が表示される。
次に、図38乃至図42には、図21のステップS23の特別撮影選択処理において表示される特別撮影選択画面の変形例が示されている。
図38に示されている特別撮影選択画面601Aは、デザイン特別撮影およびコラージュ特別撮影の2種類の特別撮影を選択可能である点で、図25の特別撮影選択画面601と異なっている。即ち、特別撮影選択画面601Aの左側半分において上側から順に、デザイン特別撮影選択ボタン603Lおよびコラージュ特別撮影選択ボタン604Lが表示される。同様に、特別撮影選択画面601Aの右側半分において上側から順に、デザイン特別撮影選択ボタン603Rおよびコラージュ特別撮影選択ボタン604が表示される。
図39に示されている特別撮影選択画面601Bは、ノーマル特別撮影、デザイン特別撮影、コラージュ特別撮影、および記念日特別撮影の4種類の特別撮影を選択可能である点で、図25の特別撮影選択画面601と異なっている。なお、記念日特別撮影は、例えば、記念日を祝うための専用の絵柄や文字などが施される特別撮影であり、誕生日や付き合った日などを祝うようなデザインが用意されている。
即ち、特別撮影選択画面601Bの左側半分において上側から順に、ノーマル特別撮影選択ボタン602L、デザイン特別撮影選択ボタン603L、コラージュ特別撮影選択ボタン604L、および記念日特別撮影選択ボタン611Lが表示される。同様に、特別撮影選択画面601Bの右側半分において上側から順に、ノーマル特別撮影選択ボタン602R、デザイン特別撮影選択ボタン603R、コラージュ特別撮影選択ボタン604R、および記念日特別撮影選択ボタン611Rが表示される。
図40に示されている特別撮影選択画面601Cは、ノーマル特別撮影選択ボタン602Lおよび602R、デザイン特別撮影選択ボタン603Lおよび603R、並びに、コラージュ特別撮影選択ボタン604Lおよび604Rが縦長の形状である点で、図25の特別撮影選択画面601と異なっている。即ち、特別撮影選択画面601Cの左側半分において左側から順に、ノーマル特別撮影選択ボタン602L、デザイン特別撮影選択ボタン603L、およびコラージュ特別撮影選択ボタン604Lが表示される。同様に、特別撮影選択画面601Cの右側半分において左側から順に、ノーマル特別撮影選択ボタン602R、デザイン特別撮影選択ボタン603R、およびコラージュ特別撮影選択ボタン604Rが表示される。なお、縦長である点を利用して、実際のシールレイアウトを表示し、利用者にどのような写真がシール紙として出力されるか理解を促すようにしてもよい。
図41に示されている特別撮影選択画面601Dは、ノーマル特別撮影選択ボタン602Lおよび602R、デザイン特別撮影選択ボタン603Lおよび603R、並びに、コラージュ特別撮影選択ボタン604Lおよび604Rの形状が楕円形である点で、図25の特別撮影選択画面601と異なっている。また、特別撮影選択画面601Dでは、図25の特別撮影選択画面601と同様に、ノーマル特別撮影、デザイン特別撮影、およびコラージュ特別撮影の3種類の特別撮影を選択可能である。
図42に示されている特別撮影選択画面601Eは、ノーマル特別撮影、デザイン特別撮影、コラージュ特別撮影、および記念日特別撮影の4種類の特別撮影を選択可能であり、それらを選択するボタンが格子状に配置されている点で、図25の特別撮影選択画面601と異なっている。
即ち、特別撮影選択画面601Eの左側半分において、左上にノーマル特別撮影選択ボタン602Lが表示され、右上にデザイン特別撮影選択ボタン603Lが表示され、左下にコラージュ特別撮影選択ボタン604Lが表示され、右下に記念日特別撮影選択ボタン611Lが表示される。同様に、特別撮影選択画面601Eの右側半分において、左上にノーマル特別撮影選択ボタン602Rが表示され、右上にデザイン特別撮影選択ボタン603Rが表示され、左下にコラージュ特別撮影選択ボタン604Rが表示され、右下に記念日特別撮影選択ボタン611Rが表示される。
以上のように、図38乃至図42に特別撮影選択画面601に表示されるボタンの形状を例示したが、これらの例に限定されることはなく、例えば、真円や多角形、ハート記号等の種々の形状であってもよい。
次に、図43乃至図47を参照して、写真シール作成装置1により提供されるシール紙のレイアウトの例について説明する。
図43に示されているシール紙1001は、縦方向に4段の画像が配置される縦長のレイアウトとされており、上から1段目にデザイン特別撮影画像1002が配置されている。そして、シール紙1001では、上から2段目に2枚の通常画像1003および1004が配置され、上から3段目に2枚の通常画像1005および1006が配置され、上から4段目に2枚の通常画像1007および1008が配置されている。また、デザイン特別撮影画像1002では、図14Aのデザイン特別撮影画像501と同様に、デザイン特別撮影画像1002の左側に、被写体が矩形の枠で切り出された特別画像1009が配置されている。
ここで、特別撮影画像の画角は、1:1.5の比率で構成されており、これは、ウェブページで使用されるプロフィール画像の画角が1:1.5の比率であり、この比率の変更を施さずに、特別撮影画像をウェブページで使用することができるためである。なお、通常撮影の画角は、1:1.2の比率で構成されている。なお、長方形とした理由は、縦長にすることで、利用者が細く撮影されること、落書きスペースが広くとれること等があげられる。
図44に示されているシール紙1011は、縦方向に4段の画像が配置される縦長のレイアウトとされており、上から1段目にコラージュ特別撮影画像1012が配置されている。そして、シール紙1011では、上から2段目に2枚の通常画像1013および1014が配置され、上から3段目に2枚の通常画像1015および1016が配置され、上から4段目に2枚の通常画像1017および1018が配置されている。また、コラージュ特別撮影画像1012では、被写体が矩形の枠で切り出された特別画像1019が中央下側に配置されており、左上に通常画像1018が配置され、右上に通常画像1014が配置され、左下に通常画像1013が配置され、右下に通常画像1015が配置されている。
図45に示されているシール紙1021は、縦方向に4段の画像が配置される縦長のレイアウトとされており、上から2段目にデザイン特別撮影画像1022が配置されている。そして、シール紙1021では、上から1段目に通常画像1023および1024が配置され、上から3段目に2枚の通常画像1025および1026が配置され、上から4段目に2枚の通常画像1027および1028が配置されている。また、デザイン特別撮影画像1022では、図14Bのデザイン特別撮影画像511と同様に、デザイン特別撮影画像1024の右側に、被写体の輪郭に沿って切り出された特別画像1029が配置されている。また、シール紙1021では、2段目にデザイン特別撮影画像を配置したが、図28のサンプル表示部626Rに示されているように、もちろん1段目(上部)にデザイン特別撮影画像を配置してもよい。
図46に示されているシール紙1031は、縦方向に4段の画像が配置される縦長のレイアウトとされており、上から1段目にデザイン特別撮影画像1032が配置され、上から3段目にデザイン特別撮影画像1033が配置されている。そして、シール紙1031では、上から2段目に2枚の通常画像1034および1035が配置され、上から4段目に2枚の通常画像1036および1037が配置されている。また、デザイン特別撮影画像1032では、被写体の輪郭に沿って切り出された特別画像1038が右側に配置され、デザイン特別撮影画像1033では、被写体が矩形の枠で切り出された特別画像1039が左側に配置されている。なお、シール紙1031としては、例えば、デザイン特別撮影画像1033に替えて、コラージュ特別撮影画像またはノーマル特別撮影画像が配置されてもよい。
図47に示されているシール紙1041は、縦方向に4段の画像が配置される縦長のレイアウトとされており、上から1段目にデザイン特別撮影画像1042が配置され、上から2段目にコラージュ特別撮影画像1043が配置され、上から3段目にデザイン特別撮影画像1044が配置され、上から4段目にコラージュ特別撮影画像1045が配置されている。即ち、シール紙1041は、通常画像が配置されずに、デザイン特別撮影画像1042および1044と、コラージュ特別撮影画像1043および1045とが配置されたレイアウトとなっている。このように、特別撮影により撮影された画像のみが配置されるようなレイアウトを採用してもよい。
また、デザイン特別撮影画像1042では、被写体の輪郭に沿って切り出された特別画像1046が右側に配置されており、デザイン特別撮影画像1044では、被写体が矩形の枠で切り出された特別画像1051が左側に配置されている。コラージュ特別撮影画像1045では、特別画像1052と、4枚の通常画像1053乃至1056が組み合わされて配置されている。
ここで、コラージュ特別撮影画像1043では、右上に特別画像1047が配置され、左下に特別画像1048が配置され、中央の上側に通常画像1049が配置され、中央の下側に通常画像1050が配置されている。このように、コラージュ特別撮影画像1043において、2枚の特別画像1047および1048が配置されるようなレイアウトを採用することができる。つまり、コラージュ特別撮影画像に配置される特別画像は1枚に限定されるものではなく、複数枚の特別画像が配置されてもよい。また、コラージュ特別撮影画像1043において、特別画像および通常画像が組み合わされた4枚が使用されているが、その4枚に全て特別画像を使用してレイアウトしたシール紙1041を出力してもよい。
図48Aに示されているシール紙1061は、横方向に4段の画像が配置される横長のレイアウトとされており、右から1段目にデザイン特別撮影画像1062が配置されている。そして、シール紙1061では、右から2段目に2枚の通常画像1063および1064が配置され、右から3段目に2枚の通常画像1065および1066が配置され、右から4段目に2枚の通常画像1067および1068が配置されている。また、デザイン特別撮影画像1062では、図14Bのデザイン特別撮影画像511と同様に、デザイン特別撮影画像1062の右側に、被写体の輪郭に沿って切り出された特別画像1069が配置されている。
図48Bに示されているシール紙1071は、横方向に4段の画像が配置される横長のレイアウトとされており、右から1段目に2枚のデザイン特別撮影画像1072および1073が配置されている。そして、シール紙1071では、右から2段目に2枚の通常画像1074および1075が配置され、右から3段目に2枚の通常画像1076および1077が配置され、右から4段目に2枚の通常画像1078および1079が配置されている。また、デザイン特別撮影画像1072では、図14Bのデザイン特別撮影画像511と同様に、デザイン特別撮影画像1072の右側に、被写体の輪郭に沿って切り出された特別画像1080が配置されている。また、デザイン特別撮影画像1073では、図14Aのデザイン特別撮影画像511と同様に、デザイン特別撮影画像1073の左側に、被写体が矩形の枠で切り出された特別画像1081が配置されている。
次に、図49には、コラージュ特別撮影画像の変形例を示している。
図49Aに示されているコラージュ特別撮影画像1091は、5枚の通常画像1092乃至1096が組み合わされ、それらの背景に絵柄や文字などがデザインされたデザイン画像1097が合成されて作成される。即ち、コラージュ特別撮影画像1091のように、コラージュ特別撮影画像は、特別画像を用いて作成するのに限定されるのではなく、全て通常画像を用いて作成してもよい。
図49Bに示されているコラージュ特別撮影画像1101は、単独の被写体の輪郭に沿って切り出した1枚の特別画像1102と、被写体を単独で切り出した矩形の枠で囲われた3枚の特別画像1103乃至1105とが組み合わされ、それらの背景に絵柄や文字などが描かれてデザインされたデザイン画像1106が合成されて作成される。即ち、コラージュ特別撮影画像1101のように、コラージュ特別撮影画像は、通常画像を用いて作成するのに限定されるのではなく、全て特別画像を用いて作成してもよい。
また、コラージュ特別撮影画像1091のように、通常画像のみが用いられる場合、写真シール作成装置1では、特別撮影が行われない処理が行われる。同様に、コラージュ特別撮影画像1101のように、特別画像のみが用いられる場合、写真シール作成装置1では、通常撮影が行われない処理が実行される。
即ち、上述した実施の形態では、写真シール作成装置1では、図16のステップS11で被写体の人数を認識した後、図16のステップS12で通常撮影を行い、図16のステップS16で特別撮影を行って、その後、図21のステップS23で特別撮影の種類を選択させるという流れの処理について説明した。
これに対し、コラージュ特別撮影画像に通常画像のみが用いられる場合、図16のステップS11で被写体の人数を認識した後、図16のステップS12で通常撮影を行って、その後、図21のステップS23で特別撮影の種類を選択させるという流れの処理が行われる。即ち、この場合、通常撮影のみが行われ、特別撮影は行われない。なお、この場合、特別撮影の種類として、ノーマル特別撮影またはデザイン特別撮影が選択されると、分割パターンを選択する前に、複数の通常画像の中から使用するものを選択する処理が行われる。
このように、通常撮影のみが行われる場合には、通常撮影で撮影された全ての通常画像の中から、複数の通常画像を選択してコラージュ特別撮影画像を作成することができる。例えば、多人数のとき、処理に長時間が必要となるため、通常撮影のみとして撮影回数を増やすことができる。
また、コラージュ特別撮影画像に特別画像のみが用いられる場合、図16のステップS11で被写体の人数を認識した後、図16のステップS16で特別撮影を行って、その後、図21のステップS23で特別撮影の種類を選択させるという流れの処理が行われる。即ち、この場合、通常撮影を行うステップは実行されない。
さらに、この他、写真シール作成装置1では、図16のステップS11で被写体の人数を認識した後、先に特別撮影を行い、その後に通常撮影を行って、その後、図21のステップS23で特別撮影の種類を選択させるという流れの処理を実行してもよい。この場合、特別撮影の前に、人数を検知するための撮影を行ったり、アナウンス画面で人数を選択させ、この人数に対して、特別撮影をするための枠を表示したりしてもよい。
また、写真シール作成装置1では、図16のステップS11で被写体の人数を認識した後、通常撮影を行い、特別撮影を行い、また通常撮影を行って、その後、図21のステップS23で特別撮影の種類を選択させるという流れの処理を実行してもよい。即ち、通常撮影の間に特別撮影が行われるようにしてもよい。この場合、例えば、最初の通常撮影で被写体の人数を検知したり、最初の通常撮影から特別撮影を行うまでの間に被写体の人数を検知したりしてもよい。
このように、写真シール作成装置1では、撮影処理部282は様々な撮影手順のいずれか1つにより撮影を行うことができる。
例えば、デザイン特別撮影が選択された場合には、通常撮影または特別撮影の両方を行うことができる。通常撮影にすることにより、複数の利用者での撮影および表示が行われるため、1人の利用者で撮影された場合と比較しても、寂しさがなく画像を選択できる枚数を増やすことができる。また、通常撮影であるため、全身画像またはアップ画像の両方を選択することができる。
また、例えば、コラージュ特別撮影が選択された場合には、撮影画像は、全て通常撮影とすることができる。そして、全て通常撮影とした場合には、図49Aに示したようなコラージュ特別撮影画像1091を提供することができる。なお、この場合、通常撮影の1回を1人のみで撮影し、この画像を大きく表示される位置に配置(図49Aの例では中央に配置)することで、特別撮影で撮影された画像のように処理することができる。
なお、写真シール作成装置1では、特別撮影において利用者の全身を撮影し、特別画像に替えて全身画像を使用してデザイン特別撮影画像またはコラージュ特別撮影画像を作成してもよい。
以上のように、写真シール作成装置1では、デザイン特別撮影画像およびコラージュ特別撮影画像を提供することができるので、携帯送信後において、ウェブページのプロフィール画像として利用できる以外にも、ウェブページのヘッダー・フッターとしても利用することができる。このように、利用者の満足度の高い画像を提供することができる。
さらに、これらの画像は、その用途別に分類化されており、利用者は、その用途に応じて合成画像を選択することが可能になり、利用者にとっては非常に煩わしさを与えることなくスムーズに、目的に応じた画像を提供されることが可能となり、よりゲームを楽しませることができる。そして、写真シール作成装置1は、特別画像を利用した合成画像の種類を選択するだけで、その種類の用途または目的に応じた編集処理・印刷レイアウト・ウェブページでの利用を提供し、さらには種類の中でデザインパターン等の選択させる画面又はゲームを提供することができる。
また、特別撮影を選択することで、複数名が同時に撮影を行うことで、本来であれば、1つの画像に対して複数名が撮影・表示されるのであるが、画像処理を施すことにより、1つの画像に対して、1名が撮影・表示される。さらに、複数名を同時撮影することで、複数回の撮影を必要とせず、一名で撮影する恥ずかしさ・手間も軽減される。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアは、図11に示した管理サーバ3のような構成とすることが可能である。CPU311が、例えば、記憶部318に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース315及びバス314を介して、RAM313にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU311)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア311に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア311をドライブ320に装着することにより、入出力インタフェース315を介して、記憶部318にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部319で受信し、記憶部318にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM312や記憶部318に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。