<第1の実施の形態>
[写真シール作成装置の外観構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図3)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。なお、複数のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとし、昇降式の背景カーテンとして用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
図2に示すように、撮影空間の上方に形成される開口のうち、天井ストロボユニット24を挟んで前方の部分は天井前方カーテン61で覆われ、後方の部分は天井後方カーテン62で覆われる。天井前方カーテン61の少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされ、天井後方カーテン62の少なくとも内側の色は白色などの明るい色とされる。
また、図2に示すように、撮影空間の出入り口G1には側面カーテン63が取り付けられる。反対側の出入り口である出入り口G2にも図示せぬ側面カーテンが取り付けられる。撮影空間の出入り口G1およびG2に取り付けられる側面カーテンの少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされる。
図1の説明に戻り、編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図1に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図3)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う編集空間となる。
図3は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は事後接客処理を利用者に行わせる装置である。事後接客処理には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する処理、ミニゲームを利用者に行わせる処理、アンケートに答えさせる処理などが含まれる。
図3に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客処理を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図4を参照して説明する。図4は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理を行う。
撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客処理を行う。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客処理を行う。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
[各装置の構成]
次に、各装置の構成について説明する。
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影処理を行う利用者の左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。
カメラ91を囲むように発光面が設けられた正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光し、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。下ストロボ85は、利用者を下前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。
足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影処理を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル41の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
このような構成を有する撮影部21の各部のうち、正面パネル41、側面パネル42A、側面パネル42B、およびベース部43の撮影空間A1に面する部分の色と、連結部23A、連結部23Bの内側の色は、図6に色を付して示すように黒色などの暗い色とされる。図2を参照して説明したように、撮影空間A1の天井前方の開口に取り付けられる天井前方カーテン61の内側の色と、出入り口G1およびG2に取り付けられるカーテンの内側の色が暗い色であることもあって、撮影空間A1の前方の色は全体的に暗い色となる。
後述するように、背景部22には撮影空間A1にいる利用者を背面側から照射するストロボが設けられる。撮影空間A1の前方の色を全体的に暗い色にすることによって、背景部22に設けられるストロボからの光が撮影空間A1内で反射し、利用者を照射してしまうことを防ぐことができ、意図した明るさで撮影を行うことが可能になる。
すなわち、背景部22の両端に設けられたストロボからの光のうち、利用者にあたらない光の反射は出入り口G1およびG2に取り付けられた側面カーテンの内側で防ぐことができる。また、撮影部21の正面に設けられた例えば下ストロボ85からの光のうち、利用者にあたらない光の反射は天井前方カーテン61の内側で防ぐことができる。撮影部21の正面に設けられた左ストロボ83および右ストロボ84からの光のうち、利用者にあたらない光の反射は側面パネル42A、側面パネル42Bの内側で防ぐことができる。
また、図2を参照して説明したように、撮影空間A1の天井後方の開口に取り付けられる天井後方カーテン62の内側の色は明るい色であり、撮影空間A1の後方の色は全体的に明るい色となる。
撮影空間A1の後方の色を全体的に明るい色にすることによって、撮影部21に設けられるストロボからの光を撮影空間A1内で反射させ、利用者を後方から照射することが可能になる。利用者を後方から照射して撮影を行うことによって、逆光で撮影したときと同様に、利用者の輪郭が柔らかい雰囲気で写っている画像を撮影することが可能になる。また、撮影画像から抽出した利用者の部分を他の画像と合成する場合などにクロマキ処理が行われるが、背景を明るくすることによってクロマキ処理を正しく行うことが可能になる。
図7は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
図8は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
図9は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、ミニゲームなどの事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下には写真シール排出口164が設けられる。写真シール排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
写真シール排出口164には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
[写真シール作成装置の内部構成]
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、事後接客部210、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、背景制御部222、照明制御部223、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201より供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。背景カーテンの選択が利用者により手動で行われるようにしてもよい。
照明制御部223は、制御部201より供給される照明制御信号に従って、撮影空間A1内の各ストロボの発光を制御する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられる。各ストロボの内部には蛍光灯も設けられる。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
印刷部211は、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、写真シール排出口164に排出する。一点鎖線で囲んで示す事後接客部210と印刷部211が、事後接客空間A3にいる利用者を相手とした処理を行う構成となる。
[制御部の構成]
次に、制御部201について説明する。図11は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部302、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部303、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部304、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部305を有する。
つまり、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[事後接客処理部の構成]
図12は、図11の事後接客処理部305のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
事後接客処理部305は、事後接客部210を制御し、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理の1つとして、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を行う。具体的には、事後接客処理部305は、携帯端末の電子メールアドレスの入力画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。
事後接客処理部305は、進行制御部311、表示制御部312、送信画像選択制御部313、非接触通信処理部314、メールアドレス入力処理部315、および通信制御部316から構成される。
進行制御部311は、表示制御部312乃至通信制御部316を制御することで、事後接客の工程の進行を制御する。特に、進行制御部311は、事後接客の工程において、メールアドレス入力処理部315による処理より、非接触通信処理部314による処理を優先させて実行させるよう制御する。
表示制御部312は、タブレット内蔵モニタ161に表示される携帯送信ゲーム処理に関するの画面を表示させたり、それらの画面上における各種のGUIの表示に関する処理を行う。
送信画像選択制御部313は、携帯端末に送信する携帯送信用画像の選択に関する処理を行う。
非接触通信処理部314は、非接触型ICリーダ/ライタ163と、非接触型ICを搭載した携帯端末との通信に関する処理を行う。
メールアドレス入力処理部315は、携帯送信用画像が送信される携帯端末のメールアドレスの、利用者による入力に関する処理を行う。
通信制御部316は、通信部203を制御し、インターネットなどのネットワークを介した通信に関する処理を行う。
このような構成により、写真シール作成装置1は、撮影画像や編集済みの画像を、外部のサーバを介して携帯端末に送信することができる。すなわち、写真シール作成装置1は、利用者を被写体として撮影し、得られた画像に対して利用者に編集入力を行わせ、前記画像を外部のサーバへ送信する画像編集装置として機能する。
[写真シール作成装置の動作]
次に、図13のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の制御部201は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS1において判定した場合、ステップS2において、撮影処理部302は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する本撮影処理を行う。写真シール作成装置1による撮影処理は、ステップS2の本撮影処理とステップS3の被写体の画像処理からなる。
ステップS3において、撮影処理部302は、被写体の画像処理を行う。被写体の画像処理により、本撮影処理によって得られた撮影画像に写る被写体の目のサイズの選択や、撮影画像の明るさの調整などの各種の処理が行われる。
ステップS4において、撮影処理部302は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS5において、編集処理部303は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部303は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。
ステップS6において、編集処理部303は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS7において、印刷処理部304は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う。
ステップS8において、事後接客処理部305は、事後接客部210を制御し、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。例えば、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行う場合、制御部201は、携帯端末の電子メールアドレスの入力画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。また、ミニゲームを利用者に行わせるミニゲーム処理を事後接客処理として行う場合、制御部201は、ミニゲームの画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させる。アンケートに答えさせるアンケート処理を事後接客処理として行う場合、制御部201は、アンケート画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による回答を取得する。
印刷が終了すると、ステップS9において、事後接客処理部305は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙を写真シール排出口164に排出し、処理を終了させる。
[携帯送信ゲーム処理の流れの例について]
ここで、図14を参照して、事後接客処理として行われる携帯送信ゲーム処理の流れの例について説明する。
図14に示されるように、携帯送信ゲーム処理は以下の順番で行われる。
1.(A)携帯送信用画像の選択
2.(B)非接触型IC利用の画像取得
3.(C)画像取得方法の選択
4.(D)メールアドレス入力、または、(B)非接触型IC利用の画像取得
図14の携帯送信ゲーム処理によれば、処理(A)において、携帯送信用画像が利用者によって選択されると、処理(B)において、非接触通信により携帯端末に、携帯送信用画像を取得するための取得情報が送信される。取得情報は、携帯端末においてメーラーを起動させ、携帯送信用画像が保存されるサーバ宛にメールを送信させるコマンドであったり、携帯端末においてブラウザを起動させ、携帯送信用画像が保存されるサーバにアクセスさせるコマンドを含む情報である。
これにより、まず、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者に対して、非接触型ICを利用した画像の取得を行わせることができる。
その後、処理(C)において、利用者により画像取得方法が選択される。
ここで、利用者によりメールアドレス入力が選択されると、処理(D)において、メールアドレスの入力画面が表示され、利用者によるメールアドレスの入力が受け付けられる。
一方、利用者により非接触型IC利用の画像取得が選択されると、処理(B)において、非接触通信により携帯端末に携帯送信用画像を取得するための取得情報が送信される。
なお、メールアドレスの入力画面には、画像取得方法をメールアドレス入力から非接触型IC利用の画像取得に変更するためのボタンが設けられており、メールアドレス入力が選択された場合であっても、非接触型IC利用の画像取得に切り替えられるようになっている。
[携帯送信ゲーム処理の例]
次に、図15のフローチャートを参照して、上述した携帯送信ゲーム処理の詳細について説明する。携帯送信ゲーム処理は、タブレット内蔵モニタ161に表示される、事後接客処理として行われるゲームの選択画面から携帯送信ゲームが選択されると、進行制御部311の下、開始される。なお、以下で説明する携帯送信ゲーム処理においては、最大2枚の画像を携帯端末に送信することができるものとするが、携帯端末に送信される画像の枚数は2枚に限られない。
ステップS31において、送信画像選択制御部313は、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像選択画面を表示させ、利用者に携帯送信用画像を選択させて、利用者の選択を受け付ける。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図16に示される携帯送信用画像選択画面A1が表示される。携帯送信用画像選択画面A1には、携帯送信用画像として、6枚の編集済み画像、1枚のコーデ撮影画像、およびケータイおまけ画像が表示される。コーデ撮影画像は、利用者の服装がわかるように、被写体の顔から膝あたりまでが撮影された画像でかつ、携帯端末に送信するためだけの携帯送信専用画像(印刷されない画像)であり、ケータイおまけ画像は、携帯端末に送信するために編集対象画像から作成された画像である。
携帯送信用画像選択画面A1において、利用者により携帯送信用画像のうちの1枚が選択され、「決定」ボタンが押下される(タッチペン162でタップされる)と、ステップS32において、非接触通信処理部314は、非接触型ICリーダ/ライタ163を、非接触通信が可能な状態にする。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図16に示される非接触通信利用画面B1が表示される。非接触通信利用画面B1には、利用者に選択された携帯送信用画像と、非接触型ICリーダ/ライタ163に利用者の携帯端末をかざすように促すメッセージ「下の非接触型ICポートにケータイをかざしてね」が表示される。
利用者により、非接触型ICリーダ/ライタ163に携帯端末がかざされると、非接触通信処理部314は、非接触型ICリーダ/ライタ163に、携帯端末との非接触通信を行わせ、携帯端末に取得情報を送信する。取得情報の送信に成功し、非接触通信が完了すると、非接触通信利用画面B1上に、非接触通信利用画面B1の下に示される「通信完了!」のポップアップが数秒間表示される。
ステップS33において、非接触通信処理部314は、非接触型ICリーダ/ライタ163が非接触通信を行ったか否かを判定する。非接触通信を行ったと判定されると、処理はステップS34に進み、進行制御部311は、2枚目の携帯送信用画像についての処理を行ったか否かを判定する。2枚目の携帯送信用画像についての処理を行っていないと判定されると、処理はステップS31に戻り、2枚目の携帯送信用画像について、ステップS31乃至S34の処理が行われる。
すなわち、図16の非接触通信利用画面B1において、「通信完了!」のポップアップが数秒間表示された後、利用者によって、「2枚目へ進む」ボタンが押下されると、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図16に示される携帯送信用画像選択画面A2が表示される。携帯送信用画像選択画面A2は、携帯送信用画像選択画面A1と同一であるので、その説明は省略する。
携帯送信用画像選択画面A2において、利用者により、携帯送信用画像のうちの1枚が選択され、「決定」ボタンが押下されると、タブレット内蔵モニタ161には、非接触通信利用画面B2が表示される。非接触通信利用画面B2は、非接触通信利用画面B1と基本的に同一であるので、その説明は省略する。
そして、利用者により、非接触型ICリーダ/ライタ163に携帯端末がかざされ、携帯端末との非接触通信が完了し、「通信完了!」のポップアップが数秒間表示された後、利用者によって、「ケータイ送信を終わる」ボタンが押下されると、ステップS34において、2枚目の携帯送信用画像についての処理を行ったと判定され、処理はステップS35に進む。
一方、ステップS33において、非接触通信を行っていないと判定された場合、具体的には、非接触型ICリーダ/ライタ163に携帯端末がかざされず、所定時間が経過した場合、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、進行制御部331は、タブレット内蔵モニタ161に画像取得方法選択画面を表示させ、利用者に画像取得方法を選択させる。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図17に示される画像取得方法選択画面Cが表示される。画像取得方法選択画面Cには、非接触型IC利用の画像取得を利用者に選択させる「非接触型IC」ボタンと、メールアドレス入力を利用者に選択させる「アドレス入力」ボタンとが表示される。
ステップS36において、進行制御部311は、非接触通信が選択された否かが判定する。非接触通信が選択されたと判定された場合、すなわち、画像取得方法選択画面Cにおいて「非接触型IC」ボタンが選択された場合、ステップS37において、非接触通信処理部314は、非接触型ICリーダ/ライタ163を、非接触通信が可能な状態にする。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図17に示される非接触通信利用画面B1’が表示される。非接触通信利用画面B1’は、図16の非接触通信利用画面B1と同一であり、ここでは、複数の利用者に、1枚目に選択された携帯送信用画像の取得情報を取得させることができる。
非接触通信利用画面B1’において、利用者によって、「2枚目へ進む」ボタンが押下されると、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図17に示される非接触通信利用画面B2が表示される。非接触通信利用画面B2’は、図16の非接触通信利用画面B2と同一であり、ここでは、複数の利用者に、2枚目に選択された携帯送信用画像の取得情報を取得させることができる。
ステップS38において、進行制御部311は、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたか否かを判定する。
所定の時間が経過しておらず、かつ、終了ボタン(非接触通信利用画面B2’の「ケータイ送信を終わる」ボタン)が操作されていない場合、処理はステップS37に戻る。このとき、タブレット内蔵モニタ161は、非接触通信利用画面B1’または非接触通信利用画面B2’が表示された状態となる。
一方、ステップS38において、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS39に進む。
ステップS39において、通信制御部316は、通信部203を制御し、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像をサーバに送信する。
さて、ステップS36において、非接触通信が選択されていないと判定された場合、すなわち、画像取得方法選択画面Cにおいて、「アドレス入力」ボタンが選択された場合、ステップS40において、メールアドレス入力処理部315は、利用者によるメールアドレスの入力を受け付ける。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図17に示されるメールアドレス入力画面Dが表示される。メールアドレス入力画面Dには、携帯送信用画像の送信先として、2人の利用者が所有する携帯端末それぞれの電子メールアドレスを入力させるための、アドレス入力欄、入力文字記号一覧、OKボタン等がそれぞれ対になるように設けられている。また、メールアドレス入力画面Dには、画像取得方法を、非接触型IC利用の画像取得に切り替えるための「非接触型ICへ切替」ボタン(以下、単に、切替ボタンという)が設けられている。
ステップS41において、進行制御部311は、メールアドレス入力画面Dにおいて切替ボタンが操作されたか否かを判定する。切替ボタンが操作されていない場合、ステップS42において、進行制御部311は、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたか否かを判定する。
所定の時間が経過しておらず、かつ、終了ボタン(メールアドレス入力画面D’のOKボタン)が操作されていない場合、処理はステップS40に戻り、メールアドレスの入力を引き続き受け付ける。
そして、ステップS42において、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS39に進む。
ステップS42の後のステップS39においては、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像と、利用者により入力されたメールアドレスとがサーバに送信される。
一方、ステップS41において、切替ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS37に進み、非接触通信処理部314は、非接触型ICリーダ/ライタ163を、非接触通信が可能な状態にする。このとき、タブレット内蔵モニタ161には、メールアドレス入力画面Dに代わって非接触通信利用画面B1’が表示される。
このように、画像取得方法として、メールアドレス入力が選択された場合であっても、非接触型IC利用の画像取得に切り替えることができる。
以上の処理によれば、携帯送信用画像の取得方法として、まず、非接触型IC利用の画像取得を行わせてから、画像取得方法を選択させるようにしたので、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者に対して、非接触型ICを利用した画像の取得を優先して行わせることができる。これにより、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者の満足度を向上させることができるようになる。
また、画像取得方法選択画面を表示させるようにしたので、非接触型ICを搭載している携帯端末の利用者が、誤ってメールアドレスを入力してしまうことを防ぐことができるので、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者の満足度をより向上させることができる。
さらに、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者が、画像取得方法選択画面において、画像取得方法として、誤ってメールアドレス入力を選択した場合であっても、非接触型IC利用の画像取得に切り替えることができるので、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者の満足度をさらに向上させることができる。
また、最初の非接触型IC利用の画像取得において、所定時間非接触通信を行わなかった場合には、画像取得方法選択画面が表示され、メールアドレス入力を選択することができるようになるので、非接触型ICを搭載していない携帯端末の利用者にとっても、ストレスなく、携帯送信ゲームを行わせることができる。
なお、最初の非接触型IC利用の画像取得(ステップS32の処理)から、強制的に画像取得方法選択画面を表示させるようにしてもよい。
具体的には、図18に示されるように、非接触通信利用画面B1において、新たに「終了」ボタンを設けるようにし、「終了」ボタンが押下されると、画像取得方法選択画面Cを表示させるようにしてもよい。
これにより、最初の非接触型IC利用の画像取得から、より早くメールアドレス入力を選択することができるようになるので、非接触型ICを搭載していない携帯端末の利用者にとって、よりストレスなく、携帯送信ゲームを行わせることができる。
なお、上述の「終了」ボタンは、非接触通信利用画面B2に設けられるようにしてもよい。
[携帯送信ゲーム処理の流れの他の例について]
次に、図19を参照して、事後接客処理として行われる携帯送信ゲーム処理の流れの他の例について説明する。
図19に示されるように、携帯送信ゲーム処理は以下の順番で行われる。
1.(A)携帯送信用画像の選択
2.(B)非接触型IC利用の画像取得
3.(D)メールアドレス入力、または、(B)非接触型IC利用の画像取得
図19の携帯送信ゲーム処理によれば、処理(A)において、携帯送信用画像が利用者によって選択されると、処理(B)において、非接触通信により携帯端末に、携帯送信用画像を取得するための取得情報が送信される。
これにより、まず、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者に対して、非接触型ICを利用した画像の取得を行わせることができる。
その後、処理(D)、すなわちメールアドレス入力と、処理(B)、すなわち非接触型IC利用の画像取得のいずれかが行われる。
詳細は後述するが、メールアドレスの入力画面には非接触型IC利用を受け付ける表示がされるとともに、非接触通信利用画面にはメールアドレスの入力画面への切替を受け付ける表示がされることで、画像取得方法が、メールアドレス入力と非接触型IC利用の画像取得とで、相互に切り替えられるようになる。
[携帯送信ゲーム処理の他の例]
次に、図20のフローチャートを参照して、上述した携帯送信ゲーム処理の詳細について説明する。
なお、図20のフローチャートのステップS61乃至S64における処理は、図15のフローチャートのステップS31乃至S34における処理と同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS65において、メールアドレス入力処理部315は、利用者によるメールアドレスの入力を受け付ける。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図21に示されるメールアドレス入力画面D’が表示される。メールアドレス入力画面D’には、図17のメールアドレス入力画面Dと同様に、携帯送信用画像の送信先として、2人の利用者が所有する携帯端末それぞれの電子メールアドレスを入力させるための、アドレス入力欄、入力文字記号一覧、OKボタン等とがそれぞれ対になるように設けられている。
さらに、メールアドレス入力画面D’には、非接触型IC利用の画像取得を行うことも可能であることを利用者に報知するメッセージ「非接触型ICでもできるよ!」が表示される。このメッセージに促され、利用者が、非接触型ICリーダ/ライタ163に携帯端末を一旦かざす等すると、非接触通信が可能となる。
ステップS66において、進行制御部311は、非接触通信の利用が選択されたか否かを判定する。具体的には、進行制御部311は、利用者が、非接触型ICリーダ/ライタ163に携帯端末を一旦かざす等したか否かを判定する。
非接触通信の利用が選択されていない場合、ステップS67において、進行制御部311は、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたか否かを判定する。
所定の時間が経過しておらず、かつ、終了ボタン(メールアドレス入力画面D’のOKボタン)が操作されていない場合、処理はステップS65に戻り、メールアドレスの入力を引き続き受け付ける。
そして、ステップS67において、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS68に進む。
ステップS68において、通信制御部316は、通信部203を制御し、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像と、利用者により入力されたメールアドレスとをサーバに送信する。
一方、ステップS66において、非接触通信の利用が選択されたと判定された場合、処理はステップS69に進み、非接触通信処理部314は、非接触型ICリーダ/ライタ163を、非接触通信が可能な状態にする。
このようにして、画像取得方法が、メールアドレス入力から非接触型IC利用の画像取得に切り替えられる。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図21に示される非接触通信利用画面B1’が表示される。ここでは、複数の利用者に、1枚目に選択された携帯送信用画像の取得情報を取得させることができる。なお、非接触通信利用画面B1’には、画像取得方法を、メールアドレス入力に切り替えるための「アドレス入力へ切替」ボタン(以下、単に、切替ボタンという)が設けられている。
ステップS70において、進行制御部311は、非接触通信利用画面B1’において切替ボタンが操作されたか否かを判定する。切替ボタンが操作されていない場合、ステップS71において、進行制御部311は、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたか否かを判定する。
所定の時間が経過しておらず、かつ、終了ボタンが操作されていない場合、処理はステップS69に戻り、非接触通信が可能な状態が続く。
すなわち、非接触通信利用画面B1’において、利用者によって、「2枚目へ進む」ボタンが押下されると、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図21に示される非接触通信利用画面B2’が表示される。ここでは、複数の利用者に、2枚目に選択された携帯送信用画像の取得情報を取得させることができる。
一方、ステップS71において、所定の時間が経過したか、または終了ボタン(非接触通信利用画面B2’の「ケータイ送信を終わる」ボタン)が操作されたと判定された場合、処理はステップS68に進む。
ステップS70の後のステップS68においては、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像のみがサーバに送信される。
また、ステップS70において、切替ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS65に戻り、メールアドレス入力処理部315は、利用者によるメールアドレスの入力を受け付ける。このとき、タブレット内蔵モニタ161には、非接触通信利用画面B1’に代わってメールアドレス入力画面D’が表示される。
このようにして、画像取得方法が、非接触型IC利用の画像取得からメールアドレス入力に切り替えられる。
したがって、画像取得方法が、メールアドレス入力と非接触型IC利用の画像取得とで、相互に切り替えられる。
以上の処理によれば、携帯送信用画像の取得方法として、まず、非接触型IC利用の画像取得を行わせてから、メールアドレスの入力を受け付けるようにしたので、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者に対して、非接触型ICを利用した画像の取得を優先して行わせることができる。これにより、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者の満足度を向上させることができるようになる。
また、最初の非接触型IC利用の画像取得の後、画像取得方法選択画面を表示させずに、メールアドレス入力画面を表示させることで、より早くメールアドレスの入力を受け付けるようにしたので、非接触型ICを搭載していない携帯端末の利用者にとっても、ストレスなく、携帯送信ゲームを行わせることができる。
さらに、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者が、メールアドレス入力画面に対して、誤ってメールアドレスを入力した場合であっても、非接触型ICリーダ/ライタ163に携帯端末をかざす等するだけで、画像取得方法を非接触型IC利用の画像取得に切り替えることができるので、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者の満足度を向上させることができるようになる。
また、利用者が複数人で、そのうちの少なくとも1人の所有する携帯端末に非接触型ICが搭載されていない場合、例えば、利用者Aの携帯端末には非接触型ICが搭載されており、利用者Bの携帯端末には非接触型ICが搭載されていない場合、利用者Bによるメールアドレスの入力が完了する前に、利用者Aが非接触型ICリーダ/ライタ163に携帯端末をかざすと、メールアドレス入力画面は非接触通信利用画面に代わってしまう。このような場合であっても、利用者Bが切替ボタンを操作することで、非接触通信利用画面はメールアドレス入力画面に戻り、利用者Bはメールアドレスの入力を継続することができる。これにより、非接触型ICを搭載していない携帯端末の利用者の満足度を向上させることができるようになる。
このように、画像取得方法として、メールアドレスの入力を希望する利用者と、非接触型ICの利用を希望する利用者との満足度を向上させることができるようになる。
なお、図18を参照して説明したように、非接触通信利用画面B1(B2)において、「終了」ボタンを設けるようにすることで、最初の非接触型IC利用の画像取得(ステップS62の処理)から、強制的に画像取得方法選択画面を表示させるようにしてもよい。
これにより、最初の非接触型IC利用の画像取得から、より早くメールアドレス入力を選択することができるようになるので、非接触型ICを搭載していない携帯端末の利用者にとって、よりストレスなく、携帯送信ゲームを行わせることができる。
[携帯送信ゲーム処理の流れのさらに他の例について]
次に、図22を参照して、事後接客処理として行われる携帯送信ゲーム処理の流れのさらに他の例について説明する。
図22に示されるように、携帯送信ゲーム処理は以下の順番で行われる。
1.(C)画像取得方法の選択
2.(A)携帯送信用画像の選択
3.(D)メールアドレス入力、または、(B)非接触型IC利用の画像取得
図22の携帯送信ゲーム処理によれば、まず、処理(C)において、利用者により画像取得方法が選択される。
その後、処理(A)において、携帯送信用画像が利用者によって選択されると、処理(C)で選択された画像取得方法、すなわち、処理(D)(メールアドレス入力)、または処理(B)(非接触型IC利用の画像取得)が行われる。
[携帯送信ゲーム処理のさらに他の例]
次に、図23のフローチャートを参照して、上述した携帯送信ゲーム処理の詳細について説明する。
ステップS91において、進行制御部331は、タブレット内蔵モニタ161に画像取得方法選択画面を表示させ、利用者に画像取得方法を選択させる。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図24に示される画像取得方法選択画面Cが表示される。図24の画像取得方法選択画面Cには、図17の画像取得方法選択画面Cと同様に、非接触型IC利用の画像取得を利用者に選択させる「非接触型IC」ボタンと、メールアドレス入力を利用者に選択させる「アドレス入力」ボタンとが表示されるが、「非接触型IC」ボタンが、「アドレス入力」ボタンより大きくなるように表示される。これにより、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者は、画像取得方法として、非接触型IC利用の画像取得を選択しやすくなる。
ステップS92において、進行制御部311は、非接触通信が選択された否かを判定する。非接触通信が選択されたと判定された場合、すなわち、画像取得方法選択画面Cにおいて、「非接触型IC」ボタンが選択された場合、ステップS93において、送信画像選択制御部313は、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像選択画面を表示させ、利用者に携帯送信用画像を選択させて、利用者の選択を受け付ける。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図24に示される携帯送信用画像選択画面A1が表示される。
携帯送信用画像選択画面A1において、利用者により、携帯送信用画像のうちの1枚が選択され、「決定」ボタンが押下されると、ステップS94において、非接触通信処理部314は、非接触型ICリーダ/ライタ163を、非接触通信が可能な状態にする。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図24に示される非接触通信利用画面B1が表示される。ここでは、利用者に、1枚目に選択された携帯送信用画像の取得情報を取得させることができる。
ステップS95において、進行制御部311は、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたか否かを判定する。
所定の時間が経過しておらず、かつ、終了ボタンが操作されていない場合、処理はステップS93に戻り、ステップS93乃至S95の処理が繰り返される。すなわち、非接触通信利用画面B1において、利用者によって、「2枚目へ進む」ボタンが押下されると、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図24に示される携帯送信用画像選択画面A2が表示される。
携帯送信用画像選択画面A2において、利用者により、携帯送信用画像のうちの1枚が選択され、「決定」ボタンが押下されると、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図24に示される非接触通信利用画面B2が表示される。ここでは、利用者に、2枚目に選択された携帯送信用画像の取得情報を取得させることができる。
一方、ステップS95において、所定の時間が経過したか、または終了ボタン(非接触通信利用画面B2の「ケータイ送信を終わる」ボタン)が操作されたと判定された場合、処理はステップS96に進む。
ステップS96において、通信制御部316は、通信部203を制御し、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像をサーバに送信する。
さて、ステップS92において、非接触通信が選択されていないと判定された場合、すなわち、画像取得方法選択画面Cにおいて、「アドレス入力」ボタンが選択された場合、ステップS97において、送信画像選択制御部313は、タブレット内蔵モニタ161に携帯送信用画像選択画面を表示させ、利用者に携帯送信用画像を選択させて、利用者の選択を受け付ける。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、表示制御部312により、図24に示される携帯送信用画像選択画面A’が表示される。携帯送信用画像選択画面A’には、2人の利用者により選択される携帯送信用画像がそれぞれ対になるように表示されている。
携帯送信用画像選択画面A’において、2人の利用者により携帯送信用画像が選択されると、ステップS98において、メールアドレス入力処理部315は、利用者によるメールアドレスの入力を受け付ける。
このとき、タブレット内蔵モニタ161には、メールアドレス入力画面D’’が表示される。メールアドレス入力画面D’’には、携帯送信用画像の送信先として、2人の利用者が所有する携帯端末それぞれの電子メールアドレスを入力させるための、アドレス入力欄、入力文字記号一覧、OKボタン等とがそれぞれ対になるように設けられている。また、メールアドレス入力画面D’’には、図17に示されるメールアドレス入力画面Dに設けられている切替ボタンは設けられておらず、画像取得方法を非接触型IC利用の画像取得に変更することができないようになされている。
ステップS99において、進行制御部311は、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたか否かを判定する。
所定の時間が経過しておらず、かつ、終了ボタン(メールアドレス入力画面D’’のOKボタン)が操作されていない場合、処理はステップS98に戻り、メールアドレスの入力を引き続き受け付ける。
そして、ステップS99において、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS96に進む。
ステップS99の後のステップS96においては、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像と、利用者により入力されたメールアドレスとがサーバに送信される。
以上の処理によれば、まず、画像取得方法を選択させるようにしたので、利用者は、無駄な操作をすることなく、希望する画像取得方法で、携帯送信ゲーム処理を行うことができるようになり、利用者の満足度を向上させることができるようになる。
なお、以上においては、非接触型ICの利用によって画像を取得する場合、携帯送信用画像選択画面(図16の携帯送信用画像選択画面A1,A2や図24の携帯送信用画像選択画面A1,A2)において、2枚の携帯送信用画像を1枚ずつ選択させ、それぞれの取得情報を取得させるようにしたが、2枚の携帯送信用画像を略同時に選択させるようにしてもよい。
例えば、事後接客部13に、タブレット内蔵モニタ161と非接触型ICリーダ/ライタ163とを2つずつ設け、2人の利用者に、それぞれのタブレット内蔵モニタ161に表示された携帯送信用画像選択画面から、携帯送信用画像を選択させ、取得情報を取得させるようにしてもよい。
また、図16の携帯送信用画像選択画面A1や図24の携帯送信用画像選択画面A1から、2人の利用者に順番に携帯送信用画像を選択させて、取得情報を取得させるようにしてもよい。この場合、図16の携帯送信用画像選択画面A2や図24の携帯送信用画像選択画面A2は表示されないようになる。
さらに、図25に示されるように、携帯送信用画像選択画面A’’において、2人の利用者により選択される携帯送信用画像がそれぞれ対になるように表示されるようにすることで、2枚の携帯送信用画像を一度に選択させるようにしてもよい。
これにより、携帯送信用画像の選択に要する時間を短縮することができるので、事後接客処理にかかる時間、ひいては写真シール作成ゲームにかかる時間を短縮することができ、利用者の回転率を向上させることができる。
なお、非接触通信利用画面B1に表示される1枚目の携帯送信用画像は、携帯送信用画像選択画面A1や携帯送信用画像選択画面A’’において左側の利用者により選択された携帯送信用画像としてもよいし、携帯送信用画像選択画面A1や携帯送信用画像選択画面A’’において左右の利用者によりいずれか先に選択された携帯送信用画像としてもよい。
また、2枚の携帯送信用画像を略同時に選択させる際に、2人の利用者に、それぞれ異なる携帯送信用画像を選択させるのはもちろん、同一の携帯送信用画像を選択させるようにすることができる。
上述したように写真シール作成装置1からサーバに送信された携帯送信用画像は、携帯端末からそのサーバにアクセスすることで、携帯端末に送信されるようになる。
ここで、携帯送信ゲームにおいて、画像取得方法として非接触型IC利用の画像取得を選択した利用者の携帯端末には、高画質化した携帯送信用画像や、携帯送信用画像としての編集済み画像と編集前の撮影画像(合成画像)とを取得させるようにしてもよい。
[写真シール作成装置を含む情報処理システムの構成例]
図26は、上述で説明してきた写真シール作成装置1を含む情報処理システムの構成例を示している。
図26の情報処理システムは、写真シール作成装置1、携帯端末401、およびサーバ402から構成される。
携帯端末401は、非接触型ICを搭載しており、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの事後接客処理として携帯送信ゲーム処理が行われた場合、その利用者により非接触型ICリーダ/ライタ163にかざされることで、非接触型ICリーダ/ライタ163と非接触通信を行う。このとき、携帯端末401は、非接触型IC固有のID情報を、写真シール作成装置1に送信する。
写真シール作成装置1の通信制御部316は、携帯送信ゲーム処理において、携帯送信用画像をサーバ402に送信する際、携帯端末401の非接触型IC固有のID情報を付加してサーバ402に送信する。
サーバ402は、通信部411、画像管理部412、および判定部413を備えている。
通信部411は、インターネットなどのネットワークを介して、写真シール作成装置1および携帯端末401と通信する。画像管理部412は、写真シール作成装置1から送信されてくる携帯送信用画像を管理したり、その携帯送信用画像に対して所定の画像処理を施す。判定部413は、写真シール作成装置1から送信されてくる携帯送信用画像に付加されている携帯端末401の非接触型IC固有のID情報に関する判定を行う。
すなわち、写真シール作成装置1から送信されてくる携帯送信用画像に携帯端末401の非接触型IC固有のID情報が付加されていると判定された場合、画像管理部412は、その携帯送信用画像に対して、高画質化する画像処理を施したり、携帯送信用画像としての編集済み画像から編集前の画像を生成する。そして、携帯端末401から携帯送信用画像の要求があったとき、通信部402は、携帯端末401に対して、要求された携帯送信用画像に代わり高画質化した携帯送信用画像を送信したり、要求された携帯送信用画像とその編集前の画像を送信する。
以上の構成によれば、非接触型IC利用の画像取得を選択した利用者の携帯端末には、通常の携帯送信用画像とは異なる特別な画像が送信されるようになる。すなわち、非接触型ICを搭載した携帯端末の利用者に対して特典を与えることができ、携帯送信ゲームにおける非接触型ICの利用をより一層促すことができるようになる。
[利用者に安心して事後接客を行わせる構成]
図27は、図3と同じ角度から写真シール作成装置1を見た斜視図である。
ただし、図27においては、レール26Aにカーテン451Aが取り付けられ、レール26Bにはカーテン451Bが取り付けられ、レール26Cにはカーテン451Cが取り付けられている。
図27に示されるようにカーテン451A乃至451Cを取り付けることにより、編集処理を行っている利用者が外から見えないようにすることができる。
また、カーテン451Cの長さを、写真シール作成装置1の設置面近くまでの長さとすることで、事後接客を行うべき利用者以外の利用者が、いたずらや誤って事後接客を行うことを防ぐことができるようになる。例えば、編集空間A2−1の利用者が、編集空間A2−2の利用者より先に事後接客を行うべき場合、編集空間A2−1の利用者が事後接客空間A3に移動する前に、編集空間A2−2の利用者が。いたずらや誤って事後接客を行うことを防ぐことができる。
さらに、カーテン451Cにより、事後接客空間から編集空間がのぞかれないようになるので、編集空間にいる利用者は、編集作業に集中することができるようにもなる。
[エラーまたはタイムアウト時の対応]
ところで、上述で説明した携帯送信ゲーム処理においては、非接触型ICリーダ/ライタ163と携帯端末との非接触通信の通信エラーや、所定時間内でのメールアドレス入力のタイムアウトが発生する可能性がある。この場合、利用者は、どのように携帯送信用画像を取得してよいのかわからなくなる。
このような場合に備えて、最終的に出力される写真シール紙には、サーバのURLを含むメールを受信するためのメールアドレスが記載されており、利用者がそのメールアドレスに空メールを送信することで、サーバのURLを含むメールを受信し、そのURLに基づいてサーバにアクセスすることで、携帯送信用画像を取得することができるようになされている。
しかしながら、写真シール紙にそのようなメールアドレスが記載されていることに気づかない利用者もいる可能性がある。
そこで、非接触通信の通信エラーやメールアドレス入力のタイムアウトが発生した場合には、事後接客処理において携帯送信用画像をサーバに送信した後(または送信中に)、タブレット内蔵モニタ161に、写真シール紙にメールアドレスが記載されており、そのメールアドレスに基づいてサーバにアクセスすることで、携帯送信用画像を取得できる旨の案内を表示させるようにしてもよい。
これにより、非接触通信の通信エラーやメールアドレス入力のタイムアウトが発生した場合でも、利用者は、確実に携帯送信用画像を取得することができるようになる。
なお、上述のような案内は、非接触通信のエラーやメールアドレス入力のタイムアウトが発生したか否かにかかわらず表示されるようにしてもよい。
さらに、携帯送信ゲームにおける非接触型ICの利用をより促すために、編集処理終了時のタブレット内蔵モニタ131や、事後接客処理(携帯送信ゲーム処理)開始時のタブレット内蔵モニタ161に、利用者に携帯端末の準備を促す旨の案内を表示するようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
[写真シール作成装置の外観構成]
図24は、写真シール作成装置1の外観の他の構成例を示す斜視図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。
図24に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事中接客部501から構成される。編集部12と事中接客部501が接した状態で設置され、撮影ユニット11は、編集部12と事中接客部501から離れた位置に設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される撮影空間において撮影処理が行われる。
撮影部21は撮影処理を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影処理を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影処理時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42Bにより構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影処理を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51から構成される。背景部22の上部には、背面パネル51に支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、色または柄の異なる、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンが複数収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラ等による撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。なお、複数のカーテンを1枚のクロマキ用のカーテンとし、昇降式の背景カーテンとして用意してもよい。また、クロマキ用のカーテンを予め撮影空間の背面に張り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aの上部と背景カーテンユニット25は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bの上部と背景カーテンユニット25は、板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の背面パネル51に囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の背面パネル51に囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
正面パネル41の背面側には、所定の距離だけ離れた位置に、正面パネル41の背面に対して正面が向くように事中接客部501が設けられる。事中接客部501は、事中接客処理を利用者に行わせる装置である。事中接客処理として、上述した被写体の画像処理が行われる。図24の写真シール作成装置1の利用者は、撮影処理に含まれる本撮影処理と被写体の画像処理のうち、本撮影処理のみを撮影空間で行い、被写体の画像処理については、事中接客部501の正面前方に形成される事中接客空間で行うことになる。
事中接客部501は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の右側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事中接客部501の正面には、事中接客処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタが設けられる。
事中接客部501の上方には連結レール502が取り付けられる。連結レールは3本のレール502A乃至502Cを組み合わせて構成される。レール502Aの一端は連結部23Aに固定され、他端は、レール502Aの延長上にあるカーテンレール26のレール26Aと接合される。レール502Bの一端は連結部23Bに固定され、他端は、レール302Bの延長上にあるカーテンレール26のレール26Bと接合される。レール502Cの一端は、レール502Aとレール26Aの接合部に接合され、他端は、レール502Bとレール26Bの接合部に接合される。
図24に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、レール502Cには、事中接客空間と編集部12の正面側の編集空間とを仕切る仕切りカーテン503A、および、事中接客空間と編集部12の背面側の編集空間とを仕切る仕切りカーテン503Bが取り付けられる。仕切りカーテン503Aと503Bは、事中接客部501の正面とほぼ平行に取り付けられる。
事中接客空間と編集空間を仕切るカーテンが事中接客部501の正面とほぼ平行に取り付けられることにより、事中接客部501の正面に設けられるタブレット内蔵モニタ161などを用いて事中接客処理を終えた利用者は、その向きのまま、編集空間に移動することができる。また、仕切りカーテン503Aと503Bを、各空間にいる利用者の足元が見える高さに取り付けることによって、編集空間への移動を容易に行わせることができる。仕切りカーテン503Aと503Bの代わりに、事中接客空間と編集空間を仕切るパネルを設けてもよい。
編集部12は、撮影処理によって得られた画像を編集する処理である編集処理を利用者に行わせる装置である。編集部12には、編集処理時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。2組の利用者が同時に編集処理を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集処理に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集処理に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。支持部73Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図26)が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。レール26Aの一端は、連結レールのレール502Aと接合され、レール26Aの他端はレール26Cの一端と接合される。レール26Bの一端は、連結レールのレール502Bと接合され、レール26Bの他端はレール26Cの他端と接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集処理を行う空間である編集空間となる。
図25は、カーテンを取り付けた状態の写真シール作成装置1の外観を示す図である。
図25に示すように、撮影空間の出入り口G1には側面カーテン63が取り付けられる。反対側の出入り口である出入り口G2にも図示せぬ側面カーテンが取り付けられる。撮影空間の出入り口G1およびG2に取り付けられる側面カーテンの少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされる。
また、撮影空間の上方に形成される開口のうち、天井ストロボユニット24を挟んで前方の部分は天井前方カーテン61で覆われ、後方の部分は天井後方カーテン62で覆われる。天井前方カーテン61の少なくとも内側の色は黒色などの暗い色とされ、天井後方カーテン62の少なくとも内側の色は白色などの明るい色とされる。
事中接客空間の上方に設けられるレール502Aにはカーテン511Aが取り付けられ、レール502Bにはカーテン511Bが取り付けられる。編集空間の上方に設けられるレール26Aにはカーテン512Aが取り付けられ、レール26Bにはカーテン512Bが取り付けられる。
図26は、図24の写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
編集部12の左側面76には、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される写真シール排出口164が設けられる。編集部12の左側面76の前方の空間が、利用者がシール紙の印刷が終わるのを待つ印刷待ち空間となる。
ここで、図24の写真シール作成装置1により提供される写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図27を参照して説明する。図27は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#11で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#12で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影処理のうちの本撮影処理を行う。
本撮影処理を終えた利用者は、白抜き矢印#13で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て事中接客空間A11に移動するか、白抜き矢印#14で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て事中接客空間A11に移動し、被写体の画像処理を行う。
被写体の画像処理を終えた利用者は、白抜き矢印#15で示すように事中接客空間A11から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#16で示すように事中接客空間A11から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、事中接客部501のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集処理を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集処理を行うことができる。
編集処理が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#17で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A12に移動して印刷が終わるのを待つ。また、編集処理を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集処理を行っていた場合には白抜き矢印#18で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A12に移動し、印刷待ち空間A12において印刷が終わるのを待つ。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、編集部12の左側面76に設けられた写真シール排出口164からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
このように、事中接客空間A11を設け、被写体の画像処理を、本撮影処理を行う撮影空間A1とは別の空間である事中接客空間A11で行わせることにより、被写体の画像処理を利用者に集中して行わせることが可能になる。また、撮影空間A1では本撮影処理のみを行わせることにより、本撮影処理にも利用者を集中させることが可能になる。
本撮影処理と被写体の画像処理を撮影空間A1で行わせ、編集対象画像の選択などの、撮影画像の編集前の処理を事中接客空間A11で行わせるようにしてもよい。本撮影処理と他の処理を撮影空間A1で行わせる場合、図11を参照して説明したようにして撮影空間A1内の明るさを調整してもよい。
[各装置の構成]
次に、各装置の構成について説明する。撮影部21の正面の構成は図5および図6に示す構成と同じである。また、背景部22の撮影空間A1側の構成は図7に示す構成と同じである。
図28は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の右側には事中接客部501が設けられる。
図29は、編集部12の左側面の構成例を示す図である。
編集部12の左側面76には写真シール排出口164が設けられる。写真シール排出口164には、編集空間A2−1の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集処理を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
編集空間A2−2側の斜面77には、斜面72に設けられる図28の構成と同じ構成が設けられる。
図30は、事中接客部501の正面の構成例を示す図である。
事中接客部501の構成は、写真シール排出口164が設けられていない点を除いて事後接客部13の構成と同じである。事中接客部501の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下方にはスピーカ165が設けられる。非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。スピーカ165は、事中接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
[写真シール作成装置の内部構成]
図31は、図24の写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。図10を参照して説明した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
事中接客部551は、事中接客空間A11における事中接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、およびスピーカ165から構成される。
[写真シール作成装置の動作]
ここで、図32のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する図24の写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS201において、写真シール作成装置1の制御部201は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS201において判定した場合、ステップS202において、撮影処理部302は、撮影部208を制御し、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する本撮影処理を行う。
ステップS203において、撮影処理部302は、撮影空間A1にいる利用者に対して、事中接客空間A11への移動を案内する。事中接客空間A11への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS204において、撮影処理部302は、事中接客部551を制御し、事中接客空間A11にいる利用者による操作に応じて被写体の画像処理を行う。被写体の画像処理により、本撮影処理によって得られた撮影画像に写る利用者の目のサイズの選択と、撮影画像の明るさの選択が事中接客空間A11にいる利用者によって行われる。目のサイズの選択に用いられる選択画面と、撮影画像の明るさの調整に用いられる選択画面は事中接客部501のタブレット内蔵モニタ161に表示される。
ステップS205において、制御部201は、事中接客空間A11にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、事中接客部551のタブレット内蔵モニタ161に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ165から出力させることによって行われる。
ステップS206において、編集処理部303は、編集部209Aまたは編集部209Bを制御し、編集処理を行う。
ステップS207において、編集処理部303は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して印刷待ち空間A12への移動を案内する。印刷待ち空間A12への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。印刷待ち空間A12への移動を案内する前、事後接客処理が編集空間A2−1または編集空間A2−2において行われるようにしてもよい。
ステップS208において、印刷処理部304は、印刷部211を制御し、印刷処理を行う。印刷処理部304は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる。
印刷が終了したとき、ステップS209において、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙を写真シール排出口164に排出し、処理を終了させる。
なお、上述した構成において、非接触型ICリーダ/ライタ163は、事中接客部501に設けられるようにしたが、編集部12に設けられるようにしてもよいし、図9に示されるように、事後接客部13に設けられるようにしてもよい。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図10に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙やフィルム、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。