以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[写真シール作成装置の外観構成]
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集済み画像を提供するゲーム機である。画像の提供は、シール紙に印刷した形で行われることもあるし、サーバに送信した画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にする形で行われることもある。写真シール作成装置1は、アミューズメント施設などの施設や店舗に設置される。利用者は、主に女子高生や女子大生などの若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、利用者は、主に1組あたり2人や3人などの複数人でゲームを楽しむことができる他、1人でもゲームを楽しむことができる。
写真シール作成装置1で遊ぶ利用者は、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像を、手書きの文字やスタンプ画像を合成して編集することにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、撮影画像や編集済み画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。
撮影ユニット11は、事前接客部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前接客部20は、撮影部21の側面に設置されており、その前方の空間が、事前接客処理を行う事前接客空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理を行う撮影空間となる。
事前接客部20は、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする事前接客処理を行う装置である。事前接客部20には、利用者による代金を受け取る硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前接客部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前接客空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
撮影部21は、利用者を被写体とした撮影処理を行う装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41B(図3)により構成され、さらに、正面が正面パネル42により構成される。なお、側面パネル41Aには、上述した事前接客部20が設置されるものとするが、事前接客部20は、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよいし、側面パネル41A,41Bの両方に設置されるようにしてもよい。
背景部22は、正面を向いて撮影を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図3)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル41Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aは、上部が板状の部材である連結部23Aによって連結され、下部が、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。撮影部21の右側面を構成する側面パネル41Bと背景部22の側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられ、上部において連結部23B(図示せず)によって連結され、下部において連結部23B’(図示せず)によって連結される。
撮影部21の側面パネル41A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、撮影部21の側面パネル41B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成され、その天井の一部として天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像の編集処理を行う装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。
図1および図2に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集を行うことができるように、編集ユニット12の正面側と背面側には編集に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集ユニット12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側にも、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール25を支持する支持部65が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール25が取り付けられる。カーテンレール25は、3本のレール25A乃至25Cを、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせることによって構成される。平行に設けられるレール25Aと25Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端にレール25Cの両端が接合される。
カーテンレール25には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール25に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が撮影画像の編集を行う編集空間となる。
また、後述するが、編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
[利用者の移動について]
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
まず、事前接客部20の前方の空間である事前接客空間A0において硬貨投入口に代金を投入した利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。事前接客空間A0においては、例えば、撮影空間で行われる撮影処理のコース選択や、撮影画像の背景選択が事前接客作業として行われる。
事前接客作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影を行う。
撮影を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように、側面パネル41Bと側面パネル52Bの間の出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の背面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は撮影画像の編集を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集を行うことができる。
編集が終了した後、撮影画像や編集済み画像の印刷が開始される。画像の印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、画像の印刷の終了を待ち、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
[事前接客部の構成]
図4は、側面パネル41Aに設置される事前接客部20の正面側の構成例を示す図である。
事前接客部20の上方にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、コース選択や背景選択などの事前接客処理に用いられる画面が表示される。
タッチパネルモニタ71の下には、事前接客処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などの音を出力する2つのスピーカ72が設けられるとともに、2つのスピーカ72に挟まれるようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
[撮影部の構成]
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42が、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル42の中央には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81は、カメラ91およびタッチパネルモニタ92から構成される。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
カメラ91の下に設けられたタッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ92には、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
なお、詳細は後述するが、行われる撮影の種類によって、カメラユニット81は、上下方向に可動する構造を有し、その高さが調整されるようになされており、カメラ91は、仰角または俯角(以下、チルト角ともいう)が調整されるようになされている。
カメラユニット81の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボ82が設置される。上ストロボ82は、上方から利用者の顔および上半身を照射する。また、カメラユニット81の利用者から見て左側には、利用者を前方左側から照射する左ストロボ83が設置され、カメラユニット81の利用者から見て右側には、利用者を前方右側から照射する右ストロボ84が設置される。さらに、ベース部43には利用者の下半身および足元を照射する足元ストロボ85が設けられる。
ベース部43の左右両側の空間は、撮影を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。また、図示はしないが、正面パネル42の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などの音を出力するスピーカも設けられる。
[背景部の構成]
図6は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、背面カーテン121が貼り付けられる。背面カーテン121の色は、例えば緑色とされる。また、図示はしないが、側面パネル52A,52Bそれぞれの撮影空間A1側にも、背面カーテン121と同様の側面カーテンが貼り付けられる。この側面カーテンの色は、背面カーテン121の色と同一とする。
このような緑色のカーテンを、クロマキー用のカーテンとして撮影が行われることで、撮影処理や編集処理においてクロマキー処理を行い、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することが可能となる。
[編集ユニットの構成]
図7は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−2側)の構成例を示す図である。
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがディスプレイを露出するように設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、撮影画像の編集に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
図8は、編集ユニット12の左側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の左側面下方にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられており、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウト(以下、シールレイアウトという)でシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
[写真シール作成装置の内部構成]
図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。図9において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してあり、重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、事前接客部208、撮影部209、編集部210A,210B、および印刷部211の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば撮影画像や編集済み画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
事前接客部208は、事前接客空間A0にいる利用者を対象とした事前接客処理を行う。事前接客部208は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部221から構成される。
タッチパネルモニタ71は、制御部201による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、各種の選択処理が行われる。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口73に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
撮影部209は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を行う。撮影部209は、照明装置231、カメラ91、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ232から構成される。
照明装置231は、撮影空間A1内の各ストロボとして構成され、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21の上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、および足元ストロボ85が設けられており、制御部201による制御に基づいてそれぞれ発光する。
カメラ91は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像(画像データ)を制御部201に出力する。
編集部210Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を行う。編集部210Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ241から構成される。編集部210Bは、編集部210Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を行う。なお、以下、編集部210A,210Bを特に区別しない場合には、単に、編集部210という。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象となる撮影画像の編集が行われる。
印刷部211は、印刷待ち空間A3にいる利用者に印刷済みのシール紙を提供する印刷処理を行う。印刷部211は、プリンタ251を含むように構成される。プリンタ251にはシール紙ユニット252が装着される。
プリンタ251は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、撮影画像や編集済み画像をシール紙ユニット252に収納されているシール紙261に印刷し、シール紙排出口161に排出する。
[制御部の構成]
図10は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。図10に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
制御部201においては、事前接客処理部301、撮影処理部302、編集処理部303、および印刷処理部304が実現される。
事前接客処理部301は、事前接客部208の各部を制御し、事前接客処理を行う。撮影処理部302は、撮影部209の各部を制御し、撮影処理を行う。編集処理部303は、編集部210の各部を制御し、編集処理を行う。印刷処理部304は、印刷部211のプリンタ251を制御し、印刷処理を行う。
[事前接客処理部の構成例]
図11は、事前接客処理部301の機能構成例を示すブロック図である。
事前接客処理部301は、表示制御部311、入力受付部312、およびガイダンス出力制御部313から構成される。
表示制御部311は、タッチパネルモニタ71の表示を制御する。例えば、表示制御部311は、撮影空間において行われる撮影処理の各種のコースを選択させるための選択画面や、撮影画像の背景を選択させるための選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
入力受付部312は、タッチパネルモニタ71に対する、利用者による操作入力を受け付ける。具体的には、入力受付部312は、タッチパネルモニタ71に表示された各種の選択画面に対する選択の操作入力を受け付ける。
ガイダンス出力制御部313は、各種の選択操作を説明するガイダンスの出力を制御する。ガイダンス出力制御部313は、表示制御部311を制御し、各種の選択操作を説明する画面を表示させたり、音声をスピーカ72から出力させたりする。
[撮影処理部の構成例]
図12は、撮影処理部302の機能構成例を示すブロック図である。
撮影処理部302は、表示制御部321、入力受付部322、撮影制御部323、およびガイダンス出力制御部324から構成される。
表示制御部321は、タッチパネルモニタ92の表示を制御する。例えば、表示制御部321は、タッチパネルモニタ92に、カメラ91に取り込まれた動画像をライブビュー表示させたり、撮影結果である撮影画像を表示させたりする。
入力受付部322は、タッチパネルモニタ92に対する、利用者による操作入力を受け付ける。
撮影制御部323は、カメラ91を制御し、利用者を被写体として撮影を行い、撮影画像を取得する。
ガイダンス出力制御部324は、撮影の進め方などを説明するガイダンスの出力を制御する。ガイダンス出力制御部324は、表示制御部321を制御し、撮影の進め方などを説明する画面を表示させたり、音声をスピーカ232から出力させたりする。
[編集処理部の構成例]
図13は、編集処理部303の機能構成例を示すブロック図である。
編集処理部303は、表示制御部331、入力受付部332、画像処理部333、編集部334、ガイダンス出力制御部335、および通信制御部336から構成される。
表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131の表示を制御する。例えば、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131に、撮影画像に施される画像処理の内容を選択させるための選択画面や、撮影画像を対象とした編集を行わせるための編集画面を表示させる。
入力受付部332は、タブレット内蔵モニタ131に対する、利用者によるタッチペン132A,132Bを用いた操作入力を受け付ける。例えば、入力受付部312は、選択画面における画像処理の内容の選択や、編集画面に対する編集入力を受け付ける。
画像処理部333は、選択画面に対する選択操作に応じて、撮影画像に所定の画像処理を施す。
編集部334は、編集画面に対する編集入力操作に応じて、撮影画像に対する編集を行う。
ガイダンス出力制御部335は、編集の進め方などを説明するガイダンスの出力を制御する。ガイダンス出力制御部335は、表示制御部331を制御し、編集の進め方などを説明する画面を表示させたり、音声をスピーカ241から出力させたりする。
通信制御部336は、通信部203を制御し、インターネットなどのネットワークを介した通信に関する処理を行う。例えば、通信制御部336は、通信部203を制御することで、撮影処理に得られた撮影画像や、編集の結果得られた編集済み画像を、外部のサーバへ送信する。
[写真シール作成装置の動作]
ここで、図14のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。
ステップS1において、事前接客処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される起動信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、ステップS2において、事前接客処理部301は、事前接客部208を制御し、撮影空間で行われる撮影処理の各種のコース選択や、撮影画像の背景選択などを利用者に行わせることで、各種の設定を行う事前接客処理を行う。
ステップS3において、撮影処理部302は、撮影部209を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を取得する撮影処理を行う。
ステップS4において、編集処理部303は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部210を制御し、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせ、編集が施された編集済み画像を生成する編集処理を行う。
ステップS5において、印刷処理部304は、撮影処理により得られた撮影画像、または編集処理により得られた編集済み画像を、印刷画像としてプリンタ251に出力してシール紙に印刷する印刷処理を行う(開始する)。
印刷が終了すると、ステップS6において、プリンタ251は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口161に排出し、処理を終了させる。
[事前接客処理の流れ]
次に、図15のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2の事前接客処理の流れを説明する。
事前接客処理が開始されると、ステップS11において、表示制御部311は、人数コース選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
人数コース選択画面は、利用者の人数に応じて行われる撮影の種類を決定する人数コースの選択に用いられる画面である。人数コースには、利用者が2人の場合に適した撮影が行われる2人用コースと、利用者が3人以上、特に4人以上の場合に適した撮影が行われる大人数コースとがある。
人数コース選択画面が操作されることによって、入力受付部312は、人数コースの選択を受け付ける。いずれかの人数コースの選択が受け付けられた場合、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、表示制御部311は、背景コース選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
背景コース選択画面は、撮影により得られる撮影画像の背景の種類を決定する背景コースの選択に用いられる画面である。背景コースには、背景の色として彩度の低い黒や白を基調とした色を用意することで、撮影画像の仕上がりを洗練された落ち着いた雰囲気にする「KUROコース」と、背景の色として彩度の高い原色を基調とした色を用意することで、撮影画像の仕上がりを華やかな雰囲気にする「IROコース」とがある。
背景コース選択画面が操作されることによって、入力受付部312は、背景コースの選択を受け付ける。このとき、ステップS11において、人数コースとして2人用コースの選択が受け付けられている場合、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、表示制御部311は、全身撮影枚数選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
図16は、全身撮影枚数選択画面の例を示す図である。
全身撮影枚数選択画面の上方には、「全身撮影の枚数を選んでね」のメッセージが表示され、その下に、全身撮影により得られる撮影画像の枚数(全身撮影が行われる回数)として1枚(1回)を選択するときに操作されるボタン411、2枚(2回)を選択するときに操作されるボタン412、3枚(3回)を選択するときに操作されるボタン413、4枚(4回)を選択するときに操作されるボタン414、および、5枚(5回)を選択するときに操作されるボタン415が表示される。
本実施の形態の撮影処理においては、合計6回の撮影が行われる。詳細は後述するが、そのうちの6回目の撮影は、利用者が所有する携帯端末に送信するためだけの携帯送信専用の画像を得るための撮影(以下、適宜、ケータイ専用撮影という)とされる。一方、1乃至5回目の撮影により得られる撮影画像は、編集処理の対象とされてシール紙に印刷されることはもちろん、携帯端末に送信される対象にもなり得る。
全身撮影枚数選択画面においては、その1乃至5回目の撮影のうち、全身撮影が行われる回数が利用者により選択される。なお、1乃至5回目の撮影のうち、全身撮影が行われる回数として4回以下の回数が選択された場合、全身撮影以外の残りの撮影として、アップ撮影が行われる。なお、全身撮影が行われる回数として5回が選択された場合、全身撮影のみが行われ、アップ撮影は行われないようになる。
ここで、全身撮影は、利用者の全身を撮影するための撮影とされ、アップ撮影は、主に利用者の顔および上半身を撮影するための撮影とされる。また、全身撮影が行われる際、カメラ91は、ズームインするように焦点距離が調整され、アップ撮影が行われる際、カメラ91は、ズームアウトするように焦点距離が調整されるようになされる。そして、全身撮影には、利用者の全身を利用者の正面から撮影する正面全身撮影と、利用者の全身を利用者の斜め上から撮影する上から全身撮影の2種類がある。言い換えると、全身撮影には、2種類の撮影アングルで行われる全身撮影がある。
なお、全身撮影枚数選択画面において、全身撮影が行われる回数として選択可能な回数は、1乃至5回のいずれかであるので、1乃至5回目の撮影のうちの少なくとも1回は、全身撮影が行われることになる。
全身撮影枚数選択画面において、ボタン411乃至415のいずれかが操作されることによって、入力受付部312は、全身撮影の回数の選択を受け付ける。全身撮影の回数の選択が受け付けられると、処理はステップS14に進み、表示制御部311は、全身撮影種類選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。なお、所定時間内に、全身撮影の回数の選択が受け付けられなかった場合(すなわち、タイムアウト時)には、全身撮影の回数として2回が選択されたものとして、処理が進められる。
図17は、全身撮影種類選択画面の例を示す図である。
全身撮影種類選択画面の上方には、「全身撮影の種類を選んでね」のメッセージが表示され、その下に、1乃至5回の撮影により得られる撮影画像のサンプルとなるモデル画像が表示されるモデル画像表示領域431−1乃至431−5が設けられる。
全身撮影種類選択画面が表示されたとき、モデル画像表示領域431−1乃至431−5のうち、アップ撮影が行われる回に対応するモデル画像表示領域には、モデルを被写体とした、モデルの顔および上半身が写るアップ画像が表示される。
図17の例では、モデル画像表示領域431−1,431−2に、モデルを被写体としたアップ画像が表示されているので、撮影処理において行われる1乃至5回の撮影のうち、1回目と2回目の撮影としてアップ撮影が行われることになる。つまり、図17の例では、全身撮影枚数選択画面において、ボタン413が操作されることで、全身撮影の回数として3回が選択されていることになる。
この場合、モデル画像表示領域431−3乃至431−5には、モデルを被写体とした、モデルの全身が写る全身画像が表示されることになるが、全身撮影種類選択画面においては、全身撮影枚数選択画面において利用者に選択された回数だけ行われる全身撮影それぞれの撮影アングルの種類が利用者に選択されるようになされている。
すなわち、図17の例では、3回行われる全身撮影のそれぞれについて、全身撮影の撮影アングルの種類が利用者に選択される。具体的には、図17の例においては、モデル画像表示領域431−3乃至431−5の下側に表示されている吹き出し状の矩形により、モデル画像表示領域431−3が指示されており、その吹き出し状の矩形内に、モデル画像表示領域431−3に対応する全身撮影の撮影アングルの種類として、正面全身撮影を選択させるためのボタン432と、上から全身撮影を選択させるためのボタン433とが表示されている。
ボタン432には、モデルの全身がその正面から写されたモデル画像(正面全身画像)が表示され、ボタン433には、モデルの全身がその斜め上から写されたモデル画像(上から全身画像)が表示される。
そして、ボタン432,433のいずれかが操作されることによって、入力受付部312は、その全身撮影の撮影アングルの種類の選択を受け付ける。そして、モデル画像表示領域431−4,431−5についても同様に、全身撮影の撮影アングルの種類の選択が受け付けられる。
このようにして、利用者に選択された回数行われる全身撮影それぞれの撮影アングルの種類が受け付けられると、処理はステップS15に進む。
一方、ステップS12の後、ステップS11において、人数コースとして大人数コースの選択が受け付けられている場合、ステップS13,S14はスキップされ、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、表示制御部311は、背景選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
背景選択画面は、撮影により得られる撮影画像の背景となる背景画像の選択に用いられる画面である。背景選択画面には、ステップS12において選択された背景コースに対応した背景画像が複数枚表示され、利用者は、その中から、撮影処理において行われる撮影により得られる撮影画像の枚数と同じ数、すなわち5枚の背景画像を選択することができる。
背景選択画面が操作されることによって、入力受付部312は、背景画像の選択を受け付ける。5枚の背景画像の選択が受け付けられると、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、表示制御部311は、BGM選択画面をタッチパネルモニタ71に表示させる。
BGM選択画面は、撮影空間において流れるBGMとしての楽曲の選択に用いられる画面である。BGM選択画面には、BGMとしての楽曲の候補を表すボタンが設けられ、利用者は、その中から、いずれかのボタンを選択することができる。
BGM選択画面が操作されることによって、入力受付部312は、BGMの選択を受け付ける。BGMの選択が受け付けられると、処理はステップS17に進む。
ステップS17において、ガイダンス出力制御部313は、事前接客空間A0にいる利用者に対して、撮影空間A1への移動を案内する。撮影空間A1への移動の案内は、タッチパネルモニタ71に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ72から出力させることによって行われる。
[撮影処理の流れ]
次に、図18のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS3の撮影処理の流れを説明する。
撮影処理が開始されると、ガイダンス出力制御部324が、表示制御部321を制御し、撮影の仕方を説明する画面をタッチパネルモニタ92に表示させるなどしてガイダンスを出力した後、ライブビュー表示画面がタッチパネルモニタ92に表示された状態で撮影のタイミングになったとき、ステップS31において、撮影制御部323は、1回目の撮影を行う。表示制御部321は、撮影によって得られた静止画である撮影画像をタッチパネルモニタ92に表示させる。利用者は、1回目の撮影結果を確認しながら、次の撮影の準備を行うことができる。
その後、2回目以降の撮影が行われる。すなわち、2回目の撮影タイミングになったとき、ステップS32において、撮影制御部323は、2回目の撮影を行う。
同様にして、ステップS33乃至S35において、撮影制御部323は、それぞれ3乃至5回目の撮影を行う。
なお、このようにして5回行われる撮影は、事前接客処理において選択された人数コースによって異なる。
具体的には、事前接客処理において、人数コースとして2人用コースが選択されている場合には、5回行われる撮影のうち、利用者に選択された回数、利用者に選択された種類の撮影アングルでの全身撮影が行われ、全身撮影以外の残りの撮影としてアップ撮影が行われる。
例えば、図17を参照して説明したように、全身撮影が行われる回数として3回が選択されている場合、1,2回目の撮影としてアップ撮影が行われ、3乃至5回目の撮影として全身撮影が行われる。
また、利用者により選択された回数行われる全身撮影それぞれとして、利用者により選択された種類の撮影アングルでの全身撮影が行われる。
例えば、図17に示される全身撮影種類選択画面において、3回目の撮影として行われる全身撮影の種類として上から全身撮影が選択され、4回目の撮影として行われる全身撮影の種類として正面全身撮影が選択され、5回目の撮影として行われる全身撮影の種類として上から全身撮影が選択されている場合、3回目の撮影として、上から全身撮影が行われ、4回目の撮影として、正面全身撮影が行われ、5回目の撮影として、上から全身撮影が行われる。
なお、アップ撮影、正面全身撮影、および上から全身撮影のそれぞれにおいて、カメラユニット81の高さ、および、カメラ91のチルト角が、撮影制御部323によって制御されるようになされる。
具体的には、正面全身撮影が行われるときのカメラユニット81の高さ(以下、カメラ高さという)およびカメラ91のチルト角(カメラ91のレンズの光軸が水平方向にある状態)をデフォルトの状態とすると、アップ撮影が行われるときには、カメラユニット81がデフォルトの状態より所定距離だけ上方向に移動するようにカメラ高さが調整され、カメラ91がデフォルトの状態より所定角度だけ前傾するようにチルト角が調整される。また、上から全身撮影が行われるときには、カメラユニット81がアップ撮影時と同じ距離だけ上方向に移動するようにカメラ高さが調整され、カメラ91がアップ撮影時よりも前傾するようにチルト角が調整される。
また、アップ撮影、正面全身撮影、および上から全身撮影のそれぞれが行われるときには、カメラ高さおよびチルト角が制御されるだけではなく、ガイダンス出力制御部324により出力されるガイダンスにより、利用者の立ち位置も変更されるようになされる。
例えば、撮影空間の床面には、カメラ91から最も近い立ち位置、2番目に近い立ち位置、最も遠い立ち位置の、3つの立ち位置を示すラベルが貼付してあり、アップ撮影が行われるときには、利用者に対して、カメラ91から最も近い立ち位置に立つように指示するガイダンスが出力され、上から全身撮影が行われるときには、利用者に対して、カメラ91から2番目に近い立ち位置に立つように指示するガイダンスが出力される。また、正面全身撮影が行われるときには、利用者に対して、カメラ91から最も遠い立ち位置に立つように指示するガイダンスが出力される。
このようにして、アップ撮影および全身撮影のそれぞれが行われることで得られた撮影画像は、撮影制御部323により、それぞれ所定の縦横比(横縦比)でトリミングされる。さらに、全身画像により得られた撮影画像は、その全身撮影の撮影アングルの種類に応じたトリミング枠でトリミングされる。
具体的には、図19に示されるように、正面全身撮影により得られた撮影画像511は、横縦比が1:1.775のトリミング枠521でトリミングされる。このとき、撮影画像511における被写体(利用者)の領域である被写体領域の位置または大きさ(利用者の身長)に基づいて、トリミング枠の位置または大きさが変更される。例えば、図19に示されるように、トリミング枠521より一回り小さい、横縦比が1:1.775のトリミング枠522が設定され、トリミングされるようにする。
なお、正面全身撮影により得られた撮影画像をトリミングするトリミング枠は、その横縦比を変えて、横の長さを固定し、縦の長さのみが変更されるようにしてもよい。これにより、例えば利用者の身長が高いほど、得られる撮影画像は縦に長くなり、より大きな画像を提供することができるようになる。
一方、図20に示されるように、上から全身撮影により得られた撮影画像531は、横縦比が1:1.5のトリミング枠541でトリミングされる。このときもまた、撮影画像531における被写体領域の位置または大きさ(利用者の身長)に基づいて、トリミング枠の位置または大きさが変更される。例えば、図20に示されるように、トリミング枠541より一回り小さい、横縦比が1:1.5のトリミング枠542が設定され、トリミングされるようにする。
以上のように、利用者の身長に基づいてトリミング枠が変更されるので、身長の低い利用者が被写体であっても、撮影画像に写る被写体領域以外の領域(例えば背景領域)が大きくなりすぎて、利用者が小さく写ってしまうことを避けることができるようになる。
なお、正面全身撮影と上から全身撮影とでは、得られる撮影画像に写る被写体領域以外の領域の大きさが異なる。具体的には、正面全身撮影により得られる撮影画像においては、撮影空間において利用者の背面にある背面パネル51がより大きく写るのに対して、上から全身撮影により得られる撮影画像においては、撮影空間における床面がより大きく写る。
また、正面全身撮影と上から全身撮影とでは、得られる撮影画像に写る利用者の高さ方向の長さが異なる。具体的には、正面全身撮影により得られる撮影画像に写る利用者の高さに比べて、上から全身撮影により得られる撮影画像に写る利用者の高さの方が短くなる。
そこで、上述したように、全身画像により得られた撮影画像が、その全身撮影の撮影アングルの種類に応じたトリミング枠でトリミングされるようにすることで、トリミング後の撮影画像における被写体と背景または床面とのバランスをより適切なものにすることができる。
なお、図21に示されるように、アップ撮影により得られた撮影画像551は、横縦比が1:1.2のトリミング枠561でトリミングされる。このときもまた、撮影画像551における被写体領域の位置または大きさに基づいて、トリミング枠の位置または大きさが変更される。例えば、図21に示されるように、トリミング枠561より一回り小さい、横縦比が1:1.2のトリミング枠562が設定され、トリミングされるようにする。
また、事前接客処理において、人数コースとして大人数コースが選択されている場合には、5回行われる撮影として、予め決められた回数のアップ撮影と全身撮影(正面全身撮影)とが行われる。なお、正面全身撮影によって得られる撮影画像は、2人用コースの場合の正面全身撮影により得られる撮影画像と比べて横幅の大きいトリミング枠(横縦比1:1.5)でトリミングされるものとする。
すなわち、本実施の形態においては、利用者の人数が所定の人数の場合に、全身撮影が行われる回数が、利用者により選択されるということができる。
さて、図18のフローチャートに戻り、ステップS31乃至S35において、5回の撮影が終わった後、ステップS36において、撮影制御部323は、ケータイ専用撮影を行う。
ケータイ専用撮影により得られる撮影画像(ケータイ専用画像)は、例えば、利用者により選択された、所定の質感や色のレイヤ画像が重畳する加工が施され、縦横比が1:1となるようにトリミングされる。このようにして得られる撮影画像は、主に、SNS(Social Networking Service)やミニブログ、ブログのサービスなどのサイトに投稿するための画像として用いられる。
なお、事前接客処理において、人数コースとして大人数コースが選択されている場合、ステップS36はスキップされる。
ステップS36の後、ステップS37において、ガイダンス出力制御部324は、撮影を終えた利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、タッチパネルモニタ92に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ232から出力させることによって行われる。
以上の処理によれば、利用者に全身撮影の回数をさせるとともに、それぞれの全身撮影における撮影アングルの種類を選択させることができるようになるので、利用者に、より確実に、好みの撮影アングルで撮影を行わせることが可能となる。
なお、以上においては、利用者により選択された回数行われる全身撮影の1回毎に、利用者に選択された種類の撮影アングルでの全身撮影が行われるものとしたが、複数回行われる全身撮影の撮影アングルの種類として同一の撮影アングルの種類が選択されている場合には、全身撮影の順序を、同一の撮影アングルの種類の全身撮影が連続して行われるように変更されるようにしてもよい。
例えば、上述した例では、1乃至5回目の撮影は、アップ撮影、アップ撮影、上から全身撮影、正面全身撮影、上から全身撮影の順序で行われるものとしたが、アップ撮影、アップ撮影、上から全身撮影、上から全身撮影、正面全身撮影の順序で行われるように、全身撮影の順序が変更されるようにしてもよい。これにより、カメラ高さやチルト角の調整にかかる時間を短縮したり、利用者の立ち位置の変更にかかる手間を省くことができるようになる。
また、以上においては、全身撮影は、利用者の全身を写すための撮影であるものとしたが、これに限らず、例えば、利用者の腰から上を写すための撮影とするようにしてもよい。また、全身撮影により得られた撮影画像をトリミングするトリミング枠を、例えばその中心位置を固定にして時計回りまたは反時計回りの方向に所定の角度だけ傾けるように設定することで、まっすぐ立っている利用者が左または右に傾いて写る画像が得られるようにしてもよい。さらに、全身撮影により得られた撮影画像をトリミングするトリミング枠を、被写体毎に設定することで、被写体(利用者)毎の画像が得られるようにしてもよい。
さらに、以上においては、2種類の撮影アングルの全身撮影が行われるように、カメラ高さが2段階に調整されるようにしたが、3種類以上の撮影アングルの全身撮影が行われるように、カメラ高さが3段階以上に調整されるようにしてもよい。この場合、カメラ高さに合わせてチルト角も調整されるようにする。
例えば、上述した「正面全身撮影」および「上から全身撮影」に加えて、利用者の全身を利用者の斜め下から撮影する「下から全身撮影」が行われるようにしてもよい。この場合、カメラユニット81がデフォルトの状態より所定距離だけ下方向に移動するようにカメラ高さが調整され、カメラ91がデフォルトの状態より所定角度だけ後傾するようにチルト角が調整される。さらに、上述した正面全身撮影、上から全身撮影、および下から全身撮影の3種類の撮影アングルの全身撮影のうちのいずれか2種類の撮影アングルの全身撮影が行われるようにしてもよい。
また、以上においては、1台のカメラ91のカメラ高さを変えることにより、正面全身撮影と上から全身撮影とが行われるようにしたが、正面全身撮影を行うためのカメラと、上から全身撮影を行うためのカメラの2台のカメラを設けるようにしてもよい。この場合、利用者の操作性を考慮して、上下に設けられる2台のカメラの間に、タッチパネルモニタ92が設けられるようにする。
さらに、以上においては、事前接客処理において、利用者に全身撮影の回数を選択させるようにしたが、利用者に選択させる背景画像と、アップ撮影か全身撮影かを含む撮影アングルの種類とを対応付けるようにして、直接的に、利用者に全身撮影の回数を選択させるのではなく、背景画像選択画面において背景画像を選択させることによって、間接的に、利用者に全身撮影の回数を選択させるようにしてもよい。
例えば、背景画像として、アップ撮影に対応付けられた背景画像が2枚、上から全身撮影に対応付けられた背景画像が2枚、そして、正面全身撮影に対応付けられた背景画像が1枚選択された場合、利用者は、間接的に、上から全身撮影の回数として2回、正面全身撮影の回数として1回を選択したことになり、2回のアップ撮影、2回の上から全身撮影、そして1回の正面全身撮影が行われることになる。
また、背景選択画面において、撮影回数と同じ枚数(上述した例では5枚)の背景画像を1つのセットとしたセット背景を選択させるようにし、そのセット背景を構成する背景画像それぞれにアップ撮影か全身撮影かを含む撮影アングルの種類とを対応付けるようにしてもよい。この場合、セット背景を選択するという1回の操作だけで、全身撮影の回数と撮影アングルの種類とを利用者に選択させることができるようになる。
[編集処理の流れ]
次に、図22のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS4の編集処理の流れを説明する。
ステップS51において、表示制御部331は、目・明るさ選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
目・明るさ選択画面は、撮影画像における人物(利用者)の目の大きさおよび肌の明るさの選択に用いられる画面である。目・明るさ選択画面が操作されることによって、入力受付部332は、目の大きさおよび肌の明るさの選択を受け付け、画像処理部333は、選択された目の大きさおよび肌の明るさに応じて、撮影画像における利用者の目の大きさおよび肌の明るさを調整する。
ステップS52において、表示制御部331は、名前入力画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
名前入力画面は、利用者による名前の入力に用いられる画面である。名前入力画面が操作されることによって、入力受付部332は、利用者それぞれの名前の入力を受け付ける。入力された利用者の名前は、後述する編集作業に用いられるスタンプ画像の一部として、利用者に提供されるようになる。
名前入力画面において名前の入力が終了されると、ガイダンス出力制御部335が、表示制御部331を制御し、編集の仕方を説明する画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させるなどしてガイダンスを出力する。そして、ステップS53において、表示制御部331は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
ステップS54において、入力受付部332は、編集部210Aまたは編集部210B(利用者が編集作業を行う方)の各部を制御して、利用者による撮影画像に対する編集作業を受け付け、編集部334は、撮影画像に対する編集を行う。
編集作業が終了すると、ステップS55において、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131に分割数選択画面を表示し、入力受付部332は、利用者からの指示を受け付けることで、利用者にシール紙の分割数を選択させる。本実施の形態においては、5回行われた撮影画像それぞれのサイズの組み合わせに応じて、シールレイアウト(シールレイアウト画像)が決定される。
シールレイアウトを表す情報は、印刷処理部304に供給され、印刷処理部304は、この情報を用いて、利用者に選択された分割数で分割されたシール紙の各領域に、撮影画像または編集済み画像が配置されたシールレイアウト画像をシール紙に印刷する。
ステップS56において、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131に携帯送信用画像選択画面を表示させ、入力受付部332は、利用者からの指示を受け付けることで、利用者に、携帯送信用画像として例えば1枚の撮影画像を選択させる。ここで、撮影画像に限らず、携帯送信用画像として編集済み画像が選択されるようにしてもよく、また、携帯送信用画像として選択される画像は、1枚に限らず、2枚以上であってもよい。
ステップS57において、表示制御部331は、タブレット内蔵モニタ131にメールアドレス入力画面を表示させ、入力受付部332は、利用者の所有する携帯端末のメールアドレスの入力を受け付ける。
その後、所定の時間が経過したか、または終了ボタンが操作されると、ステップS58において、通信制御部336は、通信部203を制御し、インターネットなどのネットワークを介して、利用者により選択された携帯送信用画像を、利用者により入力されたメールアドレスとともに、例えば写真シール作成装置1の製造メーカが管理するサーバに送信する。
なお、人数コースとして2人用コースが選択されている場合、ケータイ専用撮影により得られたケータイ専用画像もまた、携帯送信用画像として、上述したサーバに送信される。
サーバは、利用者により入力されたメールアドレス宛てに、携帯端末がサーバにアクセスするのに必要なURLが記載されたメールを送信する。そして、そのURLに基づいて、利用者が所有する携帯端末が、ネットワークを介してサーバにアクセスすることで、サーバに送信された携帯送信用画像が携帯端末に提供される。
その後、ステップS59において、ガイダンス出力制御部335は、編集を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ241から出力させることによって行われる。
[シールレイアウトの例]
ここで、図23乃至図26を参照して、人数コースとして2人用コースが選択された場合のシールレイアウトの例について説明する。
図23乃至図26に示されるシール紙は、横長の矩形形状にカットされており、5回の撮影により得られた、縦長の矩形形状の5枚の撮影画像(以下、印刷画像ともいう)が、矩形の長辺同士が隣接するようにして横一列に配置されて印刷されている。
人数コースとして2人用コースが選択されている場合、撮影処理部302によって、利用者により選択された全身撮影の回数および撮影アングルの種類に応じて、シール紙に印刷される印刷サイズ(縦横比)の異なる印刷画像が生成されるようになる。そして、本実施の形態においては、印刷画像の印刷サイズの組み合わせに応じて、シールレイアウトが決定される。
(シールレイアウトの例1)
図23は、印刷画像として、1枚のアップ画像(アップ撮影により得られた撮影画像)と、4枚の正面全身画像(正面全身撮影により得られた撮影画像)が生成された場合のシールレイアウトの例を示している。
図23に示されるシール紙610には、横縦比が1:1.2のアップ画像に対応する1枚の印刷画像611と、横縦比が1:1.775の正面全身画像に対応する4枚の印刷画像612乃至615が配置されて印刷されている。
シール紙610においては、5枚の印刷画像611乃至615が、利用者(被写体)の頭が上になるようにして、横一列に配置されている。また、シール紙610においては、縦横比(横縦比)が同じ印刷画像612乃至615が連続して隣接するように配置されている。
さらに、シール紙610において、印刷画像611乃至615のうち、印刷サイズがより小さい印刷画像611の近傍、具体的には、縦方向の辺が、印刷画像612乃至615より短い印刷画像611の上方の領域に、写真シール作成装置1の機種名である「JOKER」の文字列および撮影日時を含む文字情報621が配置されている。
なお、印刷画像614,615の下方の領域には、編集処理において、所定時間内にメールアドレス入力画面に対してメールアドレスを入力できなかった利用者が、サーバにアクセスするのに必要なURLを取得するためのアクセス用のメールアドレスおよびシール紙のIDを含む文字情報622が配置されている。
(シールレイアウトの例2)
図24は、印刷画像として、1枚のアップ画像、3枚の正面全身画像、および、1枚の上から全身画像(上から全身撮影により得られた撮影画像)が生成された場合のシールレイアウトの例を示している。
図24に示されるシール紙630には、横縦比が1:1.2のアップ画像に対応する1枚の印刷画像631、横縦比が1:1.775の正面全身画像に対応する3枚の印刷画像632乃至634、および、横縦比が1:1.5の上から全身画像に対応する1枚の印刷画像635が配置されて印刷されている。
シール紙630においては、5枚の印刷画像631乃至635が、利用者の頭が上になるようにして、横一列に配置されている。また、シール紙630においては、縦横比(横縦比)が同じ印刷画像632乃至634が連続して隣接するように配置されている。
さらに、シール紙630において、印刷画像631乃至635のうち、印刷サイズがより小さい印刷画像631の近傍、具体的には、縦方向の辺が、印刷画像632乃至635より短い印刷画像631の上方の領域に、写真シール作成装置1の機種名である「JOKER」の文字列および撮影日時を含む文字情報641が配置されている。
また、シール紙630において、印刷画像631乃至635のうち、印刷サイズがより小さい印刷画像635の近傍、具体的には、縦方向の辺が、印刷画像632乃至634より短い印刷画像635の上方の領域に、アクセス用のメールアドレスおよびシール紙のIDを含む文字情報642が配置されている。
(シールレイアウトの例3)
図25は、印刷画像として、3枚のアップ画像、1枚の正面全身画像、および、1枚の上から全身画像が生成された場合のシールレイアウトの例を示している。
図25に示されるシール紙650には、横縦比が1:1.775の正面全身画像に対応する1枚の印刷画像651、横縦比が1:1.2のアップ画像に対応する3枚の印刷画像652乃至654、および、横縦比が1:1.5の上から全身画像に対応する1枚の印刷画像655が配置されて印刷されている。
シール紙650においては、5枚の印刷画像651乃至655が、利用者の頭が上になるようにして、横一列に配置されている。また、シール紙650においては、縦横比(横縦比)が同じ印刷画像652乃至654が連続して隣接するように配置されている。
さらに、シール紙650において、印刷画像651乃至655のうち、印刷サイズがより小さい印刷画像652乃至654の近傍、具体的には、縦方向の辺が、印刷画像651,655より短い印刷画像653の上方の領域に、写真シール作成装置1の機種名である「JOKER」の文字列および撮影日時を含む文字情報661が配置されている。
なお、印刷画像651,652の下方の領域には、アクセス用のメールアドレスおよびシール紙のIDを含む文字情報662が配置されている。
(シールレイアウトの例4)
図26は、印刷画像として、4枚のアップ画像と、1枚の正面全身画像が生成された場合のシールレイアウトの例を示している。
図26に示されるシール紙670には、横縦比が1:1.2のアップ画像に対応する4枚の印刷画像671乃至674と、横縦比が1:1.775の正面全身画像に対応する1枚の印刷画像675が配置されて印刷されている。
シール紙670においては、5枚の印刷画像671乃至675が、利用者の頭が上になるようにして、横一列に配置されている。また、シール紙670においては、縦横比(横縦比)が同じ印刷画像671乃至674が連続して隣接するように配置されている。
さらに、シール紙670において、印刷画像671乃至675のうち、印刷サイズがより小さい印刷画像671乃至674の近傍、具体的には、縦方向の辺が、印刷画像675より短い印刷画像671,672の上方の領域に、写真シール作成装置1の機種名である「JOKER」の文字列および撮影日時を含む文字情報681が配置されている。
また、シール紙670において、印刷画像671乃至675のうち、印刷サイズがより小さい印刷画像671乃至674の近傍、具体的には、縦方向の辺が、印刷画像675より短い印刷画像671,672の下方の領域に、アクセス用のメールアドレスおよびシール紙のIDを含む文字情報682が配置されている。
従来、シール紙に、印刷サイズ(縦横比)が異なる印刷画像が印刷される場合、印刷画像に写る利用者の頭の位置によらず印刷画像の向きを変えたり、いずれかの印刷画像を縮小するなどして、シール紙において、何も印刷されない領域を作らないようになされていたが、印刷画像によって向きが異なったり小さくなってしまうため、個々の印刷画像を確認するには不便であった。
また、写真シール機などの文字情報は、シール紙に印刷される印刷画像の印刷サイズに関わらず、予め決められた配置で印刷されていたため、シール紙に印刷される印刷画像の印刷サイズの組み合わせによっては、シール紙全体の見た目のバランスが悪くなるおそれがあった。
そこで、本実施の形態においては、印刷サイズ(縦横比)が異なる印刷画像が印刷されるシール紙において、シール紙に印刷される印刷画像のうち、印刷サイズのより小さい印刷画像の近傍に、文字情報が配置されるようにしたので、シール紙において、何も印刷されない領域を作ることなく、個々の印刷画像を確認しやすくし、かつ、シール紙全体の見た目のバランスをより良くすることが可能となる。
なお、以上においては、印刷画像はいずれも、縦長の矩形形状であるものとしたが、正方形形状の印刷画像や、横長の矩形形状の印刷画像が含まれるようにしてもよい。
例えば、図27に示されるシール紙710には、縦横比が1:1、すなわち正方形形状のアップ画像に対応する1枚の印刷画像711と、横縦比が1:1.775の正面全身画像に対応する4枚の印刷画像712乃至715が配置されて印刷されている。
シール紙710においては、印刷画像711乃至715のうち、印刷サイズがより小さい印刷画像711の近傍、具体的には、縦方向の辺が、印刷画像712乃至715より短い印刷画像711の上方の領域に、写真シール作成装置1の機種名である「JOKER」の文字列および撮影日時を含む文字情報721と、アクセス用のメールアドレスおよびシール紙のIDを含む文字情報722とが配置されている。
また、図28に示されるシール紙730には、横縦比が1:1.775の正面全身画像に対応する1枚の印刷画像731、縦横比が1:1.3、すなわち横長の矩形形状のアップ画像に対応する3枚の印刷画像732乃至734、および、縦横比が1:1.5の上から全身画像に対応する1枚の印刷画像735が配置されて印刷されている。
シール紙730においては、印刷画像731乃至735のうち、印刷サイズがより小さい印刷画像731乃至733の近傍、具体的には、縦方向の辺が、印刷画像731,735より短い印刷画像731乃至733の上方の領域に、写真シール作成装置1の機種名である「JOKER」の文字列および撮影日時を含む文字情報741が配置され、印刷画像731乃至733の下方の領域に、アクセス用のメールアドレスおよびシール紙のIDを含む文字情報742が配置されている。
また、以上においては、シール紙が横長の矩形形状にカットされているものとしたが、縦長の矩形形状にカットされるようにして、縦横比が異なる横長の矩形形状の印刷画像が、矩形の長辺(横方向の辺)同士が隣接するようにして縦一列に配置されて印刷されるようにしてもよい。
さらに、以上においては、シール紙において印刷サイズのより小さい印刷画像の近傍に文字情報が配置されるものとしたが、印刷画像における被写体の数(利用者の人数)に応じて、文字情報の配置が変更されるようにしてもよいし、撮影処理において選択された背景コースや、編集処理において選択された目の大きさや肌の明るさに応じて、文字情報の配置が変更されるようにしてもよい。さらに、シール紙において文字情報が配置される位置を、利用者に選択させるようにしてもよい。
また、撮影処理において選択された背景コースに応じて、シール紙において印刷画像配置される領域以外の領域、すなわち、シール紙の縁の領域の色が変更されるようにしてもよい。
例えば、背景コースとして「KUROコース」が選択されている場合、印刷画像の背景の色は、彩度の低い黒や白を基調とした色になっているので、シール紙の縁の領域の色を、これに合わせた色とし、背景コースとして「IROコース」が選択されている場合、印刷画像の背景の色は、彩度の高い原色を基調とした色になっているので、シール紙の縁の領域の色を、これに合わせた色とする。
これにより、シール紙の雰囲気に統一感を持たせることができるようになる。
なお、撮影処理において選択された背景コースに応じて、シール紙の縁の領域の色が変更されることに加えて、写真シール作成装置1の機種名や撮影日時、アクセス用のメールアドレスやシール紙のIDなどの文字情報の色や書体が変更されるようにしてもよい。この場合、文字情報に含まれる星やハートなどの記号も、選択された背景コースに応じて切り替わるようにする。
さらに、撮影処理において選択された背景コースに応じて、シール紙の縁の領域の色や、文字情報の色や書体が変更されるのではなく、撮影処理において選択された人数コースに応じて、シール紙の縁の領域の色や、文字情報の色や書体が変更されるようにしてもよい。
例えば、人数コースとして大人数コースが選択されている場合、シール紙の縁の領域の色を淡い色に変更するようにする。これにより、シール紙に配置されている印刷画像において人物の領域が多いことによる窮屈な感じを抑えることができるようになる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。