<写真シール作成装置の外観>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にしたりすることで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、ゲームセンターなどのアミューズメント施設や店舗に設置される。
写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
写真シール作成装置1は、写真作成ゲームを提供する写真作成ゲーム機ということができる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。
撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有し、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離して設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。
撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置される。なお、事前選択部20が、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよい。
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネルから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である。
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、撮影空間の左側面を囲む部材となり、側面パネル41Bと側面パネル52Bは、撮影空間の右側面を囲む部材となる。
撮影空間の床には、板状の部材である床材27が敷かれる。
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の天井の一部には、ビニル素材の部材や板状の部材からなる天井シート24が設けられる。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結して設けられる。
図2に示す編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、垂直な面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部65が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。
3本のレール26A乃至26Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられる。平行に設けられるレール26Aとレール26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール26Aとレール26Bの他端は、レール26Cの両端にそれぞれ固定される。
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにするためのカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
編集ユニット12の側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って事前選択作業を行う。例えば、利用者は、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2-2に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2-1に移動する。
編集空間A2-1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2-2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2-1と編集空間A2-2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。
編集空間A2-1または編集空間A2-2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2-1の利用者と、編集空間A2-2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。編集空間A2-1と編集空間A2-2を区別する必要がない場合、適宜、まとめて編集空間A2という。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。編集空間A2-1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2-1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2-2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2-2から印刷待ち空間A3に移動する。
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終わるのを待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各装置の構成について説明する。
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、利用者の人数の選択に用いられる画面などが表示される。
タッチパネルモニタ71の下方にはスピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。スピーカ72の隣に、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
<撮影部の構成>
図5および図6は、撮影部21の構成例を示す斜視図である。
撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
正面パネル42の略中央には箱状のカメラユニット81が設けられる。カメラユニット81の正面には、カメラ91とタッチパネルモニタ92が設けられる。カメラ91の右側には、スマートフォンホルダ93が設けられる。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有する。カメラ91は、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影を行う撮影部として機能する。
また、カメラ91は、上下方向の首振り機能(角度調整機能)を有する。
図7は、カメラ91の角度調整の例を示す図である。
図7に示すように、カメラ91は、カメラユニット81の内部において姿勢を変えることによって、光軸の向きを上下方向に調整することが可能とされる。図7において、破線矢印はレンズの光軸の向きを表す。
図7A乃至Cに示すように、例えば、写真シール作成装置1の接地面と略水平な方向を上限とし、下限となる所定の下向きの角度までの範囲で、カメラ91の角度を調整することが可能とされる。
このようなカメラ91の角度の調整は、後述するように、撮影を行っている利用者の操作に従って電動で行われる。利用者は、カメラ91の角度を好みの角度に調整して、撮影を行うことができる。
カメラ91により取り込まれた動画像に基づいて生成されたライブビュー画像は、タッチパネルモニタ92に表示される。所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は撮影画像として保存される。
タッチパネルモニタ92はカメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれたライブビュー画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示して利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。
カメラ91の右側には、スマートフォンの置き場となるスマートフォンホルダ93が設けられる。スマートフォンホルダ93は、スマートフォンを横向きで置くのに十分な長さとなるように形成される。
利用者は、自分のスマートフォンをスマートフォンホルダ93に置き、スマートフォンを利用して、ゲーム中の自身の様子を動画像や静止画像として撮影することができる。
カメラユニット81の上方には、カメラユニット81の位置(カメラ91の位置)を基準として左に偏った状態で上ストロボユニット82が設置される。上ストロボユニット82は、カメラユニット81の上方と左上方の略全体を覆うようにして設けられる。
上ストロボユニット82の正面は、斜め下方を向くように前傾したパネルと、その下方に設けられ、略垂直面を構成するパネルとから構成される。上ストロボユニット82の正面全体のうちの一部を除く部分が、例えば、透光性を有する乳白色の板状の部材を用いた発光面として構成される。上ストロボユニット82は、カメラ91による撮影に合わせて発光し、利用者の正面左上方から、主に利用者の顔と上半身にストロボ光を照射する。
カメラユニット81の下方には、主に利用者の下半身および足元にストロボ光を照射する足元ストロボユニット83が設けられる。
足元ストロボユニット83は、正面視において横長長方形となる正面全体が発光面となるように、側面パネル41Aと側面パネル41Bとの間に隙間なく形成される。足元ストロボユニット83の上面は、写真シール作成装置1の設置面と略水平な面であり、撮影作業を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。
上ストロボユニット82と足元ストロボユニット83の内部には、常時点灯する電球とストロボ発光管が設けられる。上ストロボユニット82と足元ストロボユニット83は、電球を発光させることによって撮影空間内を常時照らすとともに、撮影タイミングに合わせてストロボ発光管を発光させることによって、被写体となる利用者にストロボ光を照射する。
なお、正面パネル42の天井付近にはスピーカが設けられる。スピーカからは、撮影処理の案内音声、BGM、効果音などが出力される。スピーカが背景部22に設けられるようにしても良い。
図8は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
背面パネル51の内側には、緑色などの所定の色のシートが貼り付けられる。撮影された画像に写る緑色の領域を検出することによってクロマキー処理が行われ、人物の領域が検出される。
背面パネル51の左端に取り付けられる側面パネル52Bの内側には操作部53が設けられる。
操作部53は、図9に示すように、カメラ91の向きを上方向または下方向に調整するときに押下される角度調整ボタン53Aと、撮影を停止するときに押下される撮影停止ボタン53Bとから構成される。
後述するように、カメラ91による撮影は、10秒間隔などの所定の間隔で連続して行われる。撮影停止ボタン53Bは、その連続撮影を一時的に停止させるために押下される。利用者は、連続撮影を一時的に停止させている状態で、角度調整ボタン53Aを押下し、カメラ91の角度を調整することができる。
操作部53が側面パネル52Bに設けられていることにより、カメラ91に顔を向けている利用者の立ち位置は、無意識のうちに、撮影空間A1において右側に僅かに寄った位置となる。撮影空間A1において操作部53の対角となる正面左側の位置に設けられた上ストロボユニット82から立ち位置までの距離を確保することにより、適切な光量の光によって、上ストロボユニット82から利用者を照射することが可能となる。
側面パネル52Bに設けられた操作部53は、利用者の立ち位置を無意識のうちに誘導する機能をも有する。操作部53が側面パネル52A側に設けられるようにしてもよい。
<編集ユニットの構成>
図10は、編集ユニット12の正面側(図3の編集空間A2-1側)の構成例を示す図である。背面側(図3の編集空間A2-2側)にも同様の構成が設けられる。
斜面62のほぼ中央にはタブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
なお、タッチペン132Aを用いた操作とタッチペン132Bを用いた操作は識別される。適宜、タブレット内蔵モニタ131の左側の表示に対してはタッチペン132Aを用いた操作のみが可能とされ、右側の表示に対してはタッチペン132Bを用いた操作のみが可能とされる。以下、適宜、タッチペン132Aとタッチペン132Bを区別する必要がない場合、まとめてタッチペン132という。
照明装置64の下方であって、照明装置64を支持する柱状の支持部63Aと支持部63Bの間には、アクリルミラー板などにより構成される鏡面部66が設けられる。鏡面部66は略垂直な面を形成する。
図10においては、鏡面となる鏡面部66の範囲が色を付して示されている。鏡面部66の横方向の幅は、タブレット内蔵モニタ131の横方向の幅より広い幅となる。鏡面部66には、編集空間A2-1にいる利用者の顔付近を含めて、編集空間A2-1の内部の様子が写り込むことになる。
図11は、カーテンの取り付け例を示す図である。
図11に示すように、編集ユニット12の上方のカーテンレール26には、編集空間A2が外から見えないようにするためのカーテン取り付けられる。図11の例においては、レール26Cにカーテン111が取り付けられ、編集ユニット12の正面側のレール26Bにカーテン112が取り付けられている。編集ユニット12の背面側のレール26Aにも、カーテン112と同様のカーテンが取り付けられる。
ビニル素材のカーテン111、カーテン112の表面には、写真シール作成装置1が目立つように所定のデザインが施される。また、カーテン111とカーテン112のうち、少なくともカーテン112には、表面だけでなく裏面(編集空間A2-1側の面)にも、所定のデザインが施される。
図12は、カーテン112の裏面のデザイン例を示す図である。
図12に示すように、カーテン112の裏面には、キャラクタや文字がプリントされることによってデザインが施される。
図12の例においては、キャラクタである鳥のイラストと花のイラストからなるデザインが施されている。カーテン112の上方には、花に囲まれた「Happy!」の文字が、左右反転した状態でプリントされている。他のイラストがプリントされたり、風景や人物の写真がプリントされるといったように、カーテン112の裏面のデザインは任意である。
編集空間A2-1にいる利用者は、図12に示すようなデザインが施されたカーテン112に自分の背中を向けて立つことになる。利用者の前方にある鏡面部66には、利用者の背景として、カーテン112のデザインも写り込む。
図13は、鏡面部66の利用例を示す図である。
図13に示すように、編集空間A2-1にいる利用者は、自分のスマートフォンを鏡面部66に向けて、鏡面部66に写っている自分の様子を撮影することができる。図13の例においては利用者が1人だけ示されているが、2人でゲームを行っている場合、2人で撮影を行うことができる。
すなわち、鏡面部66は、編集空間A2-1にいる利用者が、いわゆる自撮り(自分撮り)を鏡越しで行うために用意されるものである。
カーテン112の裏面には上述したようなデザインが施されているから、利用者は、カーテン112に施されたデザインを自分の背景にして自撮りを行うことができる。また、左右反転の状態でプリントされているカーテン112の文字は、図13に示すように、正転した状態で鏡面部66に写り込む。自撮りによって得られた画像には、カーテン112にプリントされた文字が、正転した状態で写ることになる。
利用者は、編集空間A2-1での自撮りによって撮影した画像を、自分が利用しているSNS(Social Networking Service)のサイトにアップロードし、友達などに見せることができる。
このように、写真シール作成装置1は、撮影空間A1において撮影を行うだけでなく、編集空間A2においても撮影を行うことが可能な装置である。後述するように、編集の開始時、自撮りを行うことが利用者に対して案内される。撮影を終えて編集空間A2に移動した利用者に対しては、編集の前に、自撮りを行う時間が確保される。
なお、編集空間A2-1側に取り付けられるカーテン112の裏面のデザインと、編集空間A2-2側に取り付けられるカーテン112の裏面のデザインが異なるデザインであってもよい。利用者は、いずれのデザインのカーテン112が設置された方の編集空間A2に案内されるのかを楽しむことができる。
カーテン112の裏面のデザインとして、商品やサービスの広告などがプリントされるようにしてもよい。
図14は、編集ユニット12の側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の側面の下側にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。プリンタにより、編集空間A2-1において編集作業を行った利用者が写る画像、または、編集空間A2-2において編集作業を行った利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
<編集画像のレイヤ構造>
図15は、編集画像のレイヤ構造の例を示す図である。
左端の編集画像P1が編集によって生成される画像である。編集画像P1は、基本的に、背景画像P11、人物画像P12、前景画像P13の各レイヤの画像から構成される。各種の画像処理の対象となるレイヤも適宜設定される。
図15の例において、背景画像P11は、単色の画像である。前景画像P13は、「Love my friend」の手書き文字の画像とハート型の画像を含む画像である。「Love my friend」の手書き文字の画像は、ペンツールを用いて利用者によって入力されたペン画像である。また、ハート型の画像は、スタンプツールを用いて利用者によって入力されたスタンプ画像である。
このように、編集画像P1は、撮影画像からクロマキー処理によって抽出した人物の領域の画像である人物画像P12を背景画像P11に重ね、その上に前景画像P13を重ねることによって生成される。ペン画像やスタンプ画像を背景画像P11上に入力し、被写体の背景に表示させるようにすることも可能とされる。撮影画像に対しては、前景画像や背景画像が合成されることもあるし、編集処理を経たとしても利用者の操作によっては合成されないこともある。
図15の例においては、人物画像P12として、利用者の略胸付近から上の範囲が大きく写る画像が示されている。撮影処理においては、このように顔が大きく写る撮影画像であるアップ画像が撮影される。アップ画像の撮影は例えば複数回行われる。利用者の全身が写る全身画像の撮影が行われるようにしてもよい。
<写真シール作成装置の内部構成>
図16は、写真シール作成装置1の構成例を示すブロック図である。図16において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図16に示すように、写真シール作成装置1は、PC(Personal Computer)部301に対して、事前選択部302、撮影部304、編集部305A,305B、および印刷部306が外部入出力インタフェース303を介して接続されることによって構成される。情報処理部であるPC部301は、例えば編集ユニット12の筐体内部に搭載される。
PC部301を構成するCPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313は、バス314により相互に接続される。
CPU311は、所定のプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。ROM312は、CPU311が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM312は、CPU311が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
バス314には、さらに、入出力インタフェース315が接続される。入出力インタフェース315には、記憶部316、通信部317、およびドライブ318が接続される。
記憶部316は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部316は、CPU311から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部316に記憶されている情報はCPU311により適宜読み出される。
通信部317は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部317は、CPU311による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部317は、利用者により選択された画像を、例えば写真シール作成装置1のメーカーが管理する画像管理サーバに送信する。通信部317から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像管理サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、携帯端末にダウンロードされたりする。
ドライブ318には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319が適宜装着される。ドライブ318によりリムーバブルメディア319から読み出されたプログラムやデータは、CPU311に供給され、記憶部316に記憶されたり、インストールされたりする。
入出力インタフェース315には外部入出力インタフェース303が接続される。PC部301による各部の制御が、外部入出力インタフェース303を介して行われる。
事前選択部302は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を行う。事前選択部302は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部321から構成される。
タッチパネルモニタ71は、PC部301による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、各種の設定が行われる。
硬貨処理部321は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部321は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部301に出力する。
撮影部304は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を行う。撮影部304は、操作部53、カメラ91、カメラ駆動部91A、タッチパネルモニタ92、照明装置331、およびスピーカ332から構成される。
操作部53は、角度調整ボタン53A、撮影停止ボタン53Bに対する利用者の操作に応じて、利用者の操作を表す信号をPC部301に出力する。
カメラ91は、PC部301によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)をPC部301に出力する。
カメラ駆動部91Aは、PC部301による制御に従って、カメラ91の上下方向の角度を調整する。
照明装置331は、撮影空間A1内の各ストロボユニットであり、PC部301から供給される照明制御信号に従って発光する。照明装置331には、上ストロボユニット82と足元ストロボユニット83が含まれる。
スピーカ332は、撮影空間A1の各位置に設けられたスピーカにより構成される。
編集部305Aは、編集空間A2-1にいる利用者を対象とした編集処理を行う。編集部305Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ341から構成される。編集部305Bは、編集空間A2-2にいる利用者を対象とした編集処理を行い、編集部305Aと同一の構成を有する。以下、適宜、編集部305A,305Bをまとめて編集部305という。
タブレット内蔵モニタ131は、PC部301による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
印刷部306は、プリンタ351を含むように構成される。プリンタ351にはシール紙ユニット352が装着される。
プリンタ351は、内蔵するヘッド361を駆動し、PC部301から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット352に収納されているロール状のシール紙363に画像を印刷する。また、プリンタ351は、画像を印刷したシール紙363をカッター362によって所定のカット位置でカットして、シール紙排出口161に排出する。
<写真シール作成装置の機能構成例>
図17は、写真シール作成装置1の機能構成例を示すブロック図である。図17に示す機能部のうちの少なくとも一部は、CPU311により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
写真シール作成装置1においては、事前選択処理部401、撮影処理部402、編集処理部403、および印刷処理部404が実現される。
事前選択処理部401は、事前選択部302の各部を制御することで、事前選択処理を実行する。事前選択処理により、利用者の人数の選択などが行われる。利用者による選択内容を表す情報は撮影処理部402に供給される。
撮影処理部402は、撮影部304の各部を制御することで撮影処理を行う。撮影処理部402は、撮影処理を行うことによって得られた撮影画像のデータを編集処理部403に出力する。撮影処理部402から編集処理部403に対しては、撮影を複数回行うことによって得られた複数枚の撮影画像のデータが供給される。
編集処理部403は、編集部305の各部を制御することで編集処理を行う。編集処理には、撮影画像に写る利用者の目の大きさを調整するための画像処理、撮影画像に対して編集を施すための画像処理などが含まれる。
撮影画像の編集後、編集処理部403は、分割数の選択に用いられる画面、画像管理サーバに送信する画像の選択に用いられる画面などの各種の画面をタブレット内蔵モニタ131に表示する。編集処理部403は、利用者により選択された分割数に従って各編集画像を配置することによって印刷データを生成し、印刷処理部404に出力する。また、編集処理部403は、利用者により選択された編集画像を画像管理サーバに送信する。
印刷処理部404は、プリンタ351に印刷データを出力し、編集画像の印刷を行う。
<撮影処理部の詳細構成>
図18は、撮影処理部402の構成例を示すブロック図である。
撮影処理部402は、撮影制御部411、画像処理部412、表示制御部413、および画像記憶部414から構成される。
撮影制御部411は、カメラ91を制御することによって動画像の撮影を行い、撮影を行うことによって得られた画像を画像処理部412に出力する。撮影制御部411から出力された動画像はライブビュー画像の生成に用いられる。
また、撮影制御部411は、カウントダウンに合わせて静止画像の撮影を行い、撮影を行うことによって得られた静止画像を画像処理部412に出力する。撮影制御部411から出力された静止画像は撮影画像の生成に用いられる。
画像処理部412は、撮影制御部411から供給された動画像の各フレームから矩形領域をトリミングにより切り出し、切り出した画像からなる動画像を生成する。画像処理部412により生成された動画像は、ライブビュー画面に表示するライブビュー画像として用いられる。
また、画像処理部412は、撮影制御部411から供給された静止画像から矩形領域をトリミングにより切り出すことによって、所定の画角の撮影画像を生成する。画像処理部412により生成された撮影画像は、画像記憶部414に供給され、記憶される。
表示制御部413は、ライブビュー画面などの、タッチパネルモニタ92の各種の画面の表示を制御する。
画像記憶部414は、画像処理部412により生成された撮影画像を記憶する。撮影処理が終了した場合、画像記憶部414に記憶された撮影画像は編集処理部403に供給される。
<編集処理部の詳細構成>
図19は、図17の編集処理部403の構成例を示すブロック図である。
編集処理部403は、選択受付部431、レタッチ処理部432、編集制御部433、表示制御部434、印刷データ生成部435、および通信制御部436から構成される。
選択受付部431は、タブレット内蔵モニタ131に表示された画面に対する利用者の操作を受け付ける。選択受付部431により受け付けられた利用者の操作の内容を表す情報は、編集制御部433と表示制御部434に供給される。
レタッチ処理部432は、撮影処理部402から供給された撮影画像のそれぞれに対してレタッチ処理を施す。レタッチ処理は、目の大きさの調整、目の濃さの調整などの、撮影画像に写る利用者の特定の部位に対する画像処理である。レタッチ処理が施された撮影画像は、編集制御部433と表示制御部434に供給される。
肌の明るさの調整などの他の処理がレタッチ処理として行われ、編集に用いられる撮影画像が生成されるようにしてもよい。特定の部位に対する処理ではなく、画像全体を対象としたフィルタ処理などの他の画像処理が行われるようにしてもよい。
編集制御部433は、選択受付部431から出力された情報に基づいて、レタッチ処理部432から供給された撮影画像の編集を行う。編集は、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を、編集対象となっている撮影画像に合成する画像処理である。
上述したレタッチ処理が、利用者による選択内容に応じた画像処理を複数の撮影画像のそれぞれに一括して施す処理であるのに対して、編集は、利用者による選択内容に応じた画像処理を、そのとき編集対象となっている1枚の撮影画像に施す処理である。レタッチ処理時、目の大きさなどを撮影画像毎に選択することができるようにしてもよい。
編集制御部433は、編集結果を表す情報を表示制御部434に出力し、編集画面の表示に反映させる。
編集制御部433は、編集が終了した場合、編集を施して得られた撮影画像である編集画像を印刷データ生成部435と通信制御部436に出力する。
表示制御部434は、利用者による操作に用いられる操作画面をタブレット内蔵モニタ131に表示し、利用者の操作に応じて操作画面の表示を制御する。表示制御部434には、撮影処理部402から出力された撮影画像、レタッチ処理部432から出力されたレタッチ処理が施された撮影画像、編集制御部433から出力された編集画像などが供給される。表示制御部434に供給された各種の画像は操作画面の表示に用いられる。
印刷データ生成部435は、編集制御部433から供給された編集画像を所定のレイアウトで配置することによって印刷データを生成する。印刷データ生成部435は、印刷データを印刷処理部404に出力し、シール紙363に印刷させる。
通信制御部436は、通信部317を制御し、編集制御部433から供給された編集画像を画像管理サーバに送信する。
<写真シール作成装置の動作>
ここで、図20のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。図20の処理は、例えば、所定の金額分の硬貨が投入されたときに開始される。
ステップS1において、事前選択処理部401は、事前選択部302を制御することで事前選択処理を行う。事前選択処理により、例えば、利用者の人数の選択、撮影コースの選択などが行われる。いずれの選択も、タッチパネルモニタ71に表示される選択画面を用いて行われる。
ステップS2において、撮影処理部402は、撮影部304を制御することで撮影処理を行う。
例えば、撮影処理部402は、立ち位置の誘導を行った後、カメラ91により取り込まれた動画像に基づいて、ライブビュー画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。また、撮影処理部402は、ライブビュー画面を表示させた後、撮影空間A1にいる利用者を被写体として静止画像の撮影を行う。撮影処理の詳細については図21のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、編集処理部403は、編集空間A2-1と編集空間A2-2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部305を制御することで編集処理を行う。
例えば、編集処理部403は、タブレット内蔵モニタ131に編集画面を表示させ、撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせる。編集画面には、編集対象の撮影画像とともに、撮影画像に合成する合成用画像を選択するときに操作されるボタンなどが表示される。編集処理の詳細については図25のフローチャートを参照して後述する。
ステップS4において、印刷処理部404は、プリンタ351を制御することで、印刷処理を行う。印刷処理部404は、編集処理部403により生成された印刷データをプリンタ351に出力してシール紙363に印刷させる。
印刷が終了した場合、ステップS5において、プリンタ351は、カッター362で切り離したシール紙363をシール紙排出口161に排出する。
写真シール作成装置1の利用者の各グループに対しては、以上のような一連の処理からなる写真作成ゲームが提供される。あるグループの利用者に続けて他のグループの利用者が写真シール作成装置1の利用を開始した場合、写真シール作成装置1の利用を先に始めた利用者の写真シール作成ゲームと、後から始めた利用者の写真シール作成ゲームとが適宜並行して行われることになる。適宜、写真シール作成ゲームを単にゲームともいう。
<撮影処理>
次に、図21のフローチャートを参照して、図20のステップS2において行われる撮影処理について説明する。
ステップS11において、カメラ駆動部91Aは、カメラ91の角度を自動補正する。例えば、利用者の身長が検出され、検出された身長に応じて、カメラ91の上下方向の角度が、利用者の操作によらずに自動的に調整される。
ステップS12において、撮影制御部411は、カメラ91により取り込まれたライブビュー画像のタッチパネルモニタ92への表示を開始させる。
図22は、タッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー画面の表示例を示す図である。
図22に示すように、タッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー画面の中央にはライブビュー画像の表示領域である表示領域501が形成される。図22の表示領域501に表示されているライブビュー画像に写る2人の人物は、撮影を行っている利用者である。ステップS11におけるカメラ91の角度の自動補正は、図22に示すように利用者の頭部が僅かに切れる画角(画角から外れる画角)になるようにして行われる。
表示領域501の右側には、撮影方法の説明に関する情報の表示領域である表示領域502が形成される。図22の例においては、操作部53の角度調整ボタン53Aを用いることによって、カメラ91の角度を変えることができることと、撮影停止ボタン53Bを用いることによって、撮影を一時停止させることができることを表すイラストとメッセージが表示されている。
表示領域501の下側には横長帯状の表示領域503が形成される。表示領域503は、「ピースしてね」などのポーズを提示する表示領域である。
表示領域503の下側には、表示領域504-1乃至504-4が横に並べて表示される。表示領域504-1乃至504-4は、撮影結果の画像が撮影順に表示される表示領域である。図22の例においては、撮影が行われていないため、図22の表示領域504-1乃至504-4には撮影画像がまだ表示されていない。撮影が進む毎に、より多くの撮影結果の表示領域が表示される。
このようなライブビュー画面の表示が開始されてから所定の時間が経過した後、ステップS13において、撮影制御部411は、カメラ91を制御し、連続撮影を開始させる。連続撮影は、上述したように、10秒間隔などの所定の間隔で連続して行われる撮影である。連続撮影は、例えば8枚を上限の撮影枚数として行われる。
このとき、ライブビュー画面には、図23に示すように、連続撮影が開始されることを通知するためのメッセージが一時的に表示される。図22の例においては、「撮影スタート!連続で撮影するよ」のメッセージがライブビュー画像に重ねてポップアップ表示されている。
ステップS14において、撮影制御部411は、前回の撮影から10秒などの所定の時間が経過したか否かを判定する。
前回の撮影から所定の時間が経過していないとステップS14において判定した場合、ステップS15に進み、撮影制御部411は、撮影停止が指示されたか否かを判定する。
撮影停止ボタン53Bが利用者により押下されたことから、撮影停止が指示されたとステップS15において判定した場合、ステップS16に進み、撮影制御部411は、カメラ91を制御し、連続撮影を停止させる。
このとき、ライブビュー画面には、図24に示すように、連続撮影が停止されたことを通知するためのメッセージが一時的に表示される。図24の例においては、「撮影ストップ!」のメッセージと撮影の停止中であることを表すアイコンがライブビュー画像に重ねてポップアップ表示されている。
連続撮影が停止されている間、利用者は、角度調整ボタン53Aを用いて、カメラ91の角度を好みの角度に調整することになる。
なお、連続撮影が停止されている間も、カメラ91により撮影されたライブビュー画像の表示は続けられる。利用者は、ライブビュー画像の表示を見ながら、立ち位置を調整したり、ポーズを調整したりすることができる。また、連続撮影を停止させている間、アップ画像と全身画像を切り替えるといったように画角を変えたり、背景のカーテンを変えたりすることができるようにしてもよい。
ステップS17において、撮影制御部411は、カメラ駆動部91Aを制御し、利用者による角度調整ボタン53Aの操作に応じてカメラ91の角度を調整する。
このように、連続撮影が開始された後、利用者は、任意のタイミングで撮影を停止させることができる。
連続撮影の停止は、例えば撮影停止ボタン53Bが再度押下されたときに解除される。連続撮影の停止後、所定の時間が経過したタイミングで、連続撮影が自動的に再開されるようにしてもよい。
物理的に設けられた操作部53を用いるのではなく、角度の調整と、連続撮影の停止/再開とが、タッチパネルモニタ92に表示されたボタンを用いて行われるようにしてもよい。
カメラ91の角度が調整され、連続撮影が再開された後、ステップS14に戻り、それ以降の処理が行われる。撮影停止が指示されていないとステップS15において判定された場合も同様に、ステップS14に戻り、それ以降の処理が行われる。
前回の撮影から所定の時間が経過したとステップS14において判定した場合、ステップS18において、撮影制御部411は、カメラ91を制御し、撮影を行わせる。
撮影制御部411による撮影によって得られた画像に対しては、画像処理部412により画像処理が施されることによって撮影画像が生成される。画像処理部412により生成された撮影画像は、表示制御部413に供給され、撮影結果の画像として表示されるとともに、画像記憶部414に供給され、記憶される。
ステップS19において、撮影制御部411は、最大の撮影枚数に達したか否かを判定し、最大の撮影枚数に達していないと判定した場合、ステップS20に進み、残り時間が少なくなったか否かを判定する。撮影処理に割り当てられた制限時間の残り時間が所定の時間以上あることから、残り時間が少なくなっていないとステップS20において判定された場合、ステップS14に戻り、連続撮影が繰り返される。
残り時間が少なくなったとステップS20において判定した場合、ステップS21に進み、撮影制御部411は、撮影停止ボタン53Bの操作を不可とする。すなわち、残り時間が少なくなった場合、連続撮影を停止させることが不可とされる。例えば撮影停止ボタン53Bが押下された場合、操作が無効であることを通知するメッセージが表示される。
残り時間が少なくなった場合にも連続撮影を停止させ、角度を調整することができるとした場合、撮影に割り当てる時間として、より長い時間を確保しておく必要が生じてしまう。残り時間が少なくなった場合には連続撮影を停止させることができないようにすることにより、長時間に渡って撮影が続けられるのを防ぐことが可能となる。
ステップS22において、撮影制御部411は、最低枚数の撮影を行ったか否かを判定する。連続撮影は、例えば6枚を下限の撮影枚数として行われる。
最低枚数の撮影をまだ行っていないとステップS22において判定した場合、ステップS23において、撮影制御部411は、最低枚数に達するまで、撮影を繰り返し行う。
最低枚数の撮影が既に行われているとステップS22において判定された場合、ステップS23の処理はスキップされる。
最低枚数の撮影が行われた場合、または、最大の撮影枚数に達したとステップS19において判定された場合、連続撮影は終了となる。この例においては、6枚以上、8枚以下の撮影画像が連続撮影によって撮影される。
ステップS24において、表示制御部413は、レタッチ画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。レタッチ画面には、目の大きさなどのレタッチ処理の内容の選択に用いられるボタンなどが表示される。利用者は,好みの目の大きさなどを選択する。
ステップS25において、表示制御部413は、編集空間A2への移動を案内する。編集空間A2への移動の案内は、案内画面をタッチパネルモニタ92に表示させるなどして行われる。
その後、図20のステップS2に戻り、それ以降の処理が行われる。
<編集処理>
次に、図25のフローチャートを参照して、図20のステップS3において行われる編集処理について説明する。
ステップS41において、表示制御部434は、落書き前自撮りの案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。ここでいう落書きは、撮影画像の編集のことを意味する。編集は、タッチペン132を用いて、撮影画像を落書きするようにして行われる。
図26は、落書き前自撮りの案内画面の表示例を示す図である。
図26に示すように、落書き前自撮りの案内画面の左側には、モデルの人物が鏡面部66越しに自撮りを行っている様子を表す画像が表示される。案内画面の右側には、自撮りによって得られた画像のサンプル画像が表示される。それぞれの画像の下には、画像の内容を説明するメッセージが表示される。
このような案内画面を表示させることにより、鏡面部66を用いてどのような自撮りを行うことができるのかを利用者に分かりやすく伝えることができる。
編集空間A2に移動してきた利用者は、案内画面に従って、自分のスマートフォンを用意し、鏡面部66越しに自撮りを行う。
図25の説明に戻り、ステップS42において、レタッチ処理部432は、撮影処理部402から供給された撮影画像に対してレタッチ処理を施し、編集用の撮影画像を生成する。
レタッチ処理部432によるレタッチ処理は、撮影処理時にタッチパネルモニタ92に表示されたレタッチ画面(図21のステップS24)を用いて選択された内容に従って行われる。例えば、レタッチ処理部432は、撮影画像に写る利用者の目を検出し、検出した目の大きさを調整する処理をそれぞれの撮影画像を対象として行う。レタッチ処理部432は、目の大きさの調整以外の複数種類の画像処理を、それぞれの撮影画像を対象として行う。
撮影処理においては、最大8枚の撮影画像の撮影が行われている。撮影画像の枚数が多いため、それぞれの撮影画像を対象として行われるレタッチ処理には一定の時間が必要になる。編集用の撮影画像の生成は、編集前の自撮り用に確保された時間を利用して行われる。利用者は、編集用の撮影画像の生成が行われている間も、退屈せずに待つことができる。
ステップS43において、レタッチ処理部432は、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過していないと判定した場合、ステップS41に戻り、自撮りを続けさせる。
所定の時間が経過したとステップS43において判定した場合、処理はステップS44に進む。例えば、編集用の撮影画像の生成に必要な時間より長い時間が所定の時間として設定される。レタッチ処理後の撮影画像が、編集用の撮影画像としてレタッチ処理部432から編集制御部433と表示制御部434に対して出力される。
なお、編集用の撮影画像の生成に必要な時間が経過するまでの間、選択受付部431は、タブレット内蔵モニタ131に対する操作を不可とする。すなわち、編集前の自撮りが案内されている間、利用者は、タブレット内蔵モニタ131の表示などを操作することができない。
ステップS44において、表示制御部434は、キープ画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。図26の案内画面に代えてキープ画像の選択画面がタブレット内蔵モニタ131に表示されることにより、利用者は自撮りを終え、タブレット内蔵モニタ131の表示に従ってキープ画像の選択を行う。
キープ画像は、実際に編集する撮影画像である。キープ画像として選択可能な撮影画像の枚数は例えば4枚として設定されている。キープ画像の選択画面には、レタッチ処理が施された撮影画像が並べて表示される。選択画面を用いて行われる選択は、最大8枚の撮影画像の中から4枚の撮影画像を選択するようにして行われる。
4枚などの所定の枚数のキープ画像が選択された場合、ステップS45において、表示制御部434は、編集画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。編集画面には、編集対象となる撮影画像とともに、編集に用いられるスタンプ画像やペン画像などの各種の編集ツール(合成用画像)を選択するときに押下されるボタンなどが表示される。
編集画面が表示された後、ステップS46において、編集制御部433は、利用者の操作に応じて、編集対象となる撮影画像に編集を施す。編集が施されることによって生成された編集画像は印刷データ生成部435に供給される。
終了ボタンが操作されるなどして編集が終了した場合、ステップS47において、表示制御部434は、分割数選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
分割数選択画面は、シールレイアウトの選択に用いられる画面である。シールレイアウトは、1枚のシール紙363に配置される編集画像の枚数や位置、大きさを決定するレイアウト(配置パターン)である。シール紙363には、利用者により選択されたシールレイアウトに従って配置された編集画像が印刷される。
ステップS48において、表示制御部434は、送信画像選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
利用者は、画像管理サイトを利用するためには会員登録を行う必要があり、会員には有料会員と無料会員がある。有料会員は画像管理サーバに送信された全ての画像を自分の携帯端末にダウンロードすることができるのに対して、無料会員は1枚の画像だけを自分の携帯端末にダウンロードすることができる。送信画像選択画面は、無料会員が、自分の携帯端末にダウンロードする画像を選択するのに用いられる画面である。
ステップS49において、編集処理部403は、メールアドレス入力画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させる。
メールアドレス入力画面は、利用者のメールアドレスの入力に用いられる画面である。メールアドレス入力画面には、メールアドレスに用いることが可能なアルファベットや記号、携帯電話機のキャリアを選択するためのボタンなどが表示される。
ステップS50において、通信制御部436は、編集画像を画像管理サーバに送信する。画像管理サーバに対しては、適宜、撮影画像も送信される。すなわち、編集画像だけでなく、編集画像の元になった撮影画像も画像管理サーバに対して送信される。
また、画像管理サーバに対しては、写真シール作成装置1の機器ID、撮影日時、送信画像選択画面からどの画像が選択されたのかを表す情報なども送信される。
ステップS51において、印刷データ生成部435は、利用者により選択されたレイアウトで編集画像を配置することによって印刷データを生成する。印刷データは印刷処理部404に供給され、編集画像の印刷に用いられる(図20のステップS4)。
ステップS52において、表示制御部434は、案内画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることによって、編集作業を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、スピーカ341から音声を出力することによっても行われる。
その後、図20のステップS3に戻り、それ以降の処理が行われる。
以上のように、写真シール作成装置1のゲームにおいては、撮影空間A1だけでなく、編集空間A2においても撮影を行うことが可能とされる。利用者は、編集空間A2にいてゲームを行っている自分達の様子を自撮りによって残しておくことができる。
<上ストロボユニットの構成>
図5および図6を参照して説明した上ストロボユニット82等の構成の詳細について説明する。上ストロボユニット82は、カメラユニット81の位置を基準として左に偏った状態で設置される。
図27は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。
図27において一点鎖線の中心線Cで示すように、上ストロボユニット82の中心は、カメラ91の位置を基準として左側にずれた位置となる。中心線Cは、カメラ91のレンズの中心を通る垂直線である。カメラ91のレンズの位置は、例えば、側面パネル41Aから側面パネル41Bまでの距離として規定される撮影部21の幅方向(左右方向)において中心の位置となる。
箱状の上ストロボユニット82の右側面82aは、カメラユニット81の右側面と連続する平面を構成する位置に設けられ、左側面82bは、側面パネル41Aに接する位置に設けられる。カメラ91の正面に立っている利用者は、斜め左上方からストロボ光の照射を受けることになる。
上ストロボユニット82の正面は、横長長方形のパネル82-1と、略中心から左端にかけて、斜め下に拡開した形状を有するパネル82-2とから構成される。パネル82-2の形状は、詳細には、右端からカメラユニット81の幅と略同じ幅の部分において横長帯状の形状を有し、その左側に、斜め下に広がる形状を有する。パネル82-2には、その下縁に沿って、上向き円弧状の部分を有するカバー部材82-2Aが貼り付けられる。
図28は、上ストロボユニット82の拡大斜視図である。
図28に示すように、パネル82-1は、斜め下方を向くように前傾して設けられ、パネル82-2は、略垂直面を構成するように設けられる。上ストロボユニット82の正面は、カメラユニット81の正面より前方の位置(利用者に近い位置)となる。
パネル82-1とパネル82-2は、透光性を有する乳白色の板状の部材により構成される。パネル82-2に貼り付けられたカバー部材82-2Aは、黒色などの濃い色の板状の部材により構成される。
すなわち、上ストロボユニット82の発光面は、パネル82-1全体と、パネル82-2のうちのカバー部材82-2Aの部分を除く部分との、図29において色を付して示す部分となる。斜線を付して示すカバー部材82-2Aの部分は発光しない。
なお、側面パネル41A,41Bの内側、正面パネル42の内側、および、カメラユニット81なども、黒色などの濃い色で着色される。
このように、発光面の下縁には、カバー部材82-2Aの形状に対応する形で、上向き円弧状の部分が構成されることになる。発光面の最下端82cの位置は、カメラ91の位置より低い位置となる。上向き円弧状の部分の曲率は、部分的に異なる曲率であってもよいし、全体が同じ曲率であってもよい。
この例においては、発光面の下縁は、水平方向の直線部分と、中心線Cで示す撮影部21の幅方向の中央近傍から左端の間の上向き円弧状の部分とから構成される。発光面の下縁全体が、図30に示すように上向き円弧状に形成されるようにしてもよい。
図31は、キャッチライトの例を示す図である。
図31には、撮影のタイミングにおける利用者の右目が拡大して示されている。瞳孔の上方のキャッチライト#101は、上ストロボユニット82の発光により写り込んだキャッチライトである。キャッチライト#101の形状は、上ストロボユニット82の発光面の形状に対応して、瞳孔の上から右下にかけて明るい部分が広がる形状となる。
このように、上ストロボユニット82の発光面の下縁には上向き円弧状の部分が形成されているため、キャッチライト#101の瞳に近い部分には、上向き円弧状に湾曲した光が写り込む。これにより、目の立体感や球体感を強調させることが可能となる。
上ストロボユニット82の発光面の形状は、このような形状のキャッチライト#101を写り込ませるための形状である。
一方、瞳孔の下方のキャッチライト#102は、足元ストロボユニット83の発光により写り込んだキャッチライトである。撮影部21の下方全体に足元ストロボユニット83の発光面が形成されているため、キャッチライト#102は、瞳の下に一部かかる形で、虹彩の下方の広範囲に写り込む形状となる。
図27の説明に戻り、上ストロボユニット82が左に偏った状態で設けられることにより、カメラユニット81と上ストロボユニット82の右側には、機器が設置されていない広い空間が形成される。利用者は、大きな荷物を足元ストロボユニット83の上面に置くことができる。
足元ストロボユニット83は、左端が側面パネル41Aの内側に接し、右端が側面パネル41Bの内側に接するように設けられる。足元ストロボユニット83の発光面の範囲は、撮影部21下方の、幅方向の全体の範囲となる。
図32は、正面のパネルを外した上ストロボユニット82と足元ストロボユニット83の状態を示す図である。
図32の上方に示すように、上ストロボユニット82のストロボ発光部601は、カメラ91のレンズの真上(垂直上方)に設けられる。ストロボ発光部601には、発光管が設けられる。
カメラ91のレンズの垂直上方の位置には、図32に示すようにカメラ91のレンズの中心を通る中心線Cが、ストロボ発光部601の中心を通る位置だけでなく、中心線Cが、ストロボ発光部601の一部にかかる位置が含まれる。中心線Cが一部にかかる範囲であれば、図32に示す位置より左側の位置または右側の位置にストロボ発光部601が設けられるようにしてもよい。
このように、ストロボ発光部601の位置は、上ストロボユニット82の左右方向の中心位置からずれた位置となる。上ストロボユニット82の内部には、常時発光するLED電球602-1乃至602-3が設けられる。
上ストロボユニット82の底面82dは、正面視において水平方向の直線と斜め方向の直線とを組み合わせた形状を有する板金などの部材により構成される。底面82dを構成する部材にパネル82-2を被せ、さらに、パネル82-2の下縁に沿ってカバー部材82-2Aを被せることによって発光面の上向き円弧状の部分を形成するのではなく、底面82dを構成する部材自体を湾曲させることによって、発光面の上向き円弧状の部分が形成されるようにしてもよい。
また、図32の下方に示すように、足元ストロボユニット83のストロボ発光部611は、カメラ91のレンズの真下(垂直下方)に設けられる。
カメラ91のレンズの垂直下方の位置には、図32に示すようにカメラ91のレンズの中心を通る中心線Cが、ストロボ発光部611の中心を通る位置だけでなく、中心線Cが、ストロボ発光部611の一部にかかる位置が含まれる。中心線Cが一部にかかる範囲であれば、図32に示す位置より左側の位置または右側の位置にストロボ発光部611が設けられるようにしてもよい。
このように、ストロボ発光部611の位置は、足元ストロボユニット83の左右方向の中心位置となる。足元ストロボユニット83の内部には、常時発光するLED電球612-1乃至612-3が設けられる。
このような構成を有する上ストロボユニット82と足元ストロボユニット83によってキャッチライト#101,#102を写り込ませることにより、目の立体感や球体感を強調させた画像を撮影することが可能となる。
<変形例>
・鏡面部の位置について
事前選択部20に鏡面部が設けられ、事前選択空間A0において自撮りが行われるようにしてもよい。この場合、事前選択部20に設けられたタッチパネルモニタ71には、自撮りの案内画面が表示される。
編集空間A2での自撮りが行われている間、照明が明るくなり、自撮りが終わったときに通常の明るさになるといったように、編集空間A2内の照明の強度が、ゲームの進行に応じて調整されるようにしてもよい。
・自撮り時の背景となるカーテンについて
図12を参照して説明したようなデザインが施されたカーテンが、写真シール作成装置1のパーツとしてではなく、自撮り用カーテンとして単体で販売されるようにしてもよい。
・上ストロボユニット82の位置について
図33は、撮影部21の正面の他の構成例を示す図である。
図33に示すように、上ストロボユニット82が右に偏った状態で設けられるようにしてもよい。上ストロボユニット82が右に偏った状態で設けられることにより、カメラユニット81と上ストロボユニット82の左側には、機器が設置されていない広い空間が形成される。
このように、上ストロボユニット82を右に偏った状態で設けることによっても、立体感や球体感を強調させるためのキャッチライトを利用者の目に写り込ませることが可能となる。
・画角調整について
撮影処理においては、角度調整ボタン53Aを押下し、カメラ91の角度を調整することによって画角の調整が行われるものとしたが、カメラ91の焦点距離を調整することによって画角の調整が行われるようにしてもよい。トリミング範囲を調整することによって画角の調整が行われるようにしてもよい。カメラ91の角度の調整が、電動ではなく手動で行われるようにしてもよい。
・プログラムについて
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。
インストールされるプログラムは、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)や半導体メモリなどよりなる図16に示されるリムーバブルメディア319に記録して提供される。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。プログラムは、ROM312や記憶部316に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。