<写真シール作成装置の外観構成>
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集済みの画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、利用者の携帯端末上で画像を閲覧可能にするためにその画像をサーバに送信したりすることで、利用者に画像を提供する。
写真シール作成装置1は、アミューズメント施設や店舗に設置される。写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高校生や女子大学生などの若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業を行うことによって、撮影によって得られた撮影画像に対して、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有する。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は離して設置される。撮影部21と背景部22の間に設けられる空間が、利用者が撮影作業を行う撮影空間となる。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影する装置である。撮影空間に臨む撮影部21の正面にはカメラなどが設けられる。撮影部21の、編集ユニット12と接する面には正面パネル41が設けられる。撮影空間にいる利用者から見て右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、撮影部21の右側面が側面パネル42Aにより構成され、左側面が側面パネル42B(図2)により構成される。
背景部22は、それぞれ板状の部材である背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52B(図2)から構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する。側面パネル52Aは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル52Bは、背面パネル51の左端に取り付けられる。
側面パネル42Aと側面パネル52Aは、所定の間隔をあけてほぼ同一平面に設けられる。側面パネル42Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部31Aによって連結される。また、側面パネル42Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けられた例えば金属製の部材である連結部34によって連結される。
側面パネル42Bと側面パネル52Bも同様にほぼ同一平面に設けられる。側面パネル42Bと側面パネル52Bの上部は連結部31Bによって連結される。側面パネル42Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた金属製の部材(図示せず)によって連結される。
側面パネル42A、連結部31A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が、撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル42B、連結部31B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も、撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部31A、連結部31B、および背景部22の背面パネル51に囲まれる開口が形成される。その開口の一部を覆うように天井照明ユニット32が設けられる。天井照明ユニット32の一端は連結部31Aに固定され、他端は連結部31Bに固定される。
天井照明ユニット32の内部には蛍光灯が設けられる。天井照明ユニット32は、撮影空間の照明として機能するとともに、撮影を行っている利用者に対してストロボ光を照射する。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、床面に対して垂直な面である面12Aと、面12Aの上方に形成された斜面12Bから構成される。斜面12Bには、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。
斜面12Bの上方右側には、照明装置73の一端を支持する柱状の支持部71A(図6)が設けられる。斜面12Bの左側には、照明装置73の他端を支持する柱状の支持部71Bが設けられる。支持部71Aの右側には板状のパネル72が設けられる。パネル72の上面にはカーテンレール75を支持する支持部74が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール75が取り付けられる。カーテンレール75は、3本のレール75A乃至75Cが組み合わされて構成される。3本のレール75A乃至75Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わされる。平行に設けられるレール75Aとレール75Bの一端は、連結部31Aと連結部31Bにそれぞれ固定され、レール75Aとレール75Bの他端は、レール75Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール75には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
後述するように、編集ユニット12の右側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の右側面前方の空間が、印刷が終了するのを利用者が待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図2は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
まず、利用者は、白抜き矢印#1で示されるように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示されるように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。出入り口G1は側面パネル42Aと側面パネル52Aの間の開口であり、出入り口G2は側面パネル42Bと側面パネル52Bの間の開口である。利用者は、撮影空間A1において、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなどを利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示されるように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示されるように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。
編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示されるように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#6で示されるように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終了するのを待つ。
印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各部の構成について説明する。
<撮影部の構成>
図3は、撮影部21の構成例を示す斜視図であり、図4は、撮影部21の構成例を示す正面図である。
撮影部21の外枠は、複数のキャスターが取り付けられたベース部43に、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが立設して構成される。
正面パネル41の略中央には、略箱形状の撮影・表示ユニット101が設けられる。撮影・表示ユニット101の正面側には、上から順に、前下がりの斜面101A、垂直に対して僅かに前傾した斜面101B、および、斜面101Aより急な斜面101Cが形成される。
斜面101Bの略中央には円形の開口部が形成され、開口部には、撮影空間A1にいる利用者を撮影するカメラ111のレンズが設けられる。撮影・表示ユニット101の内部には、例えば一眼レフカメラであるカメラ111がチルト可能に取り付けられている。
斜面101Cにはタッチパネルモニタ112が設けられる。タッチパネルモニタ112は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。
タッチパネルモニタ112は、カメラ111により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示して利用者の操作を受け付ける機能とを備える。タッチパネルモニタ112には、カメラ111により取り込まれたライブビュー画像や撮影画像が表示される。撮影画像は、所定のタイミングでカメラ111により取り込まれた静止画像である。
後に詳述するように、利用者は、自身の全身が写る画像である全身画像と、顔部分を中心として、自身の略胸から上の範囲が大きく写る画像であるアップ画像を撮影することができる。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット101を挟んで対称に発光部102Lと発光部102Rが形成される。発光部102Lと発光部102Rは、例えば正面パネル41に形成された細幅の溝に、透光性を有するカバーが嵌め込まれることによって構成される。正面パネル41に形成された細幅の溝にはLEDなどの発光体が設けられる。
図4に示すように、撮影・表示ユニット101の左側の発光部102Lは、細幅の直線状部102L−1乃至102L−3から構成される。直線状部102L−2は、その長さを撮影・表示ユニット101の縦方向の長さと略同じ長さにするように垂直方向に形成される。直線状部102L−1は、直線状部102L−2の上端から右斜め上方に向けて形成され、直線状部102L−3は、直線状部102L−1の下端から右斜め下方に向けて形成される。
一方、撮影・表示ユニット101の右側の発光部102Rは、細幅の直線状部102R−1乃至102R−3から構成される。直線状部102R−2は、その長さを撮影・表示ユニット101の縦方向の長さと略同じ長さにするように垂直方向に形成される。直線状部102R−1は、直線状部102R−2の上端から左斜め上方に向けて形成され、直線状部102R−3は、直線状部102R−2の下端から左斜め下方に向けて形成される。
図4に示されるように、発光部102Lと発光部102Rを合わせた形状は略六角形になる。発光部102Lと発光部102Rが発光することにより、撮影空間A1の印象としてシャープな印象を演出することができる。
撮影・表示ユニット101の上方には、曲面のカバーを利用者に向けた上ストロボユニット103が設置される。上ストロボユニット103は、所定の取り付け部材を用いて、正面パネル41などに固定される。上ストロボユニット103は、正面上方から、利用者の顔付近にストロボ光を照射する。
撮影・表示ユニット101の下方には、カメラ111による撮影に合わせて利用者の下半身にストロボ光を照射する足元ストロボユニット104が設けられる。足元ストロボユニット104の正面は垂直面を形成する板状部材121により構成され、上面は緩やかな斜面を形成する板状部材122により構成される。板状部材121と板状部材122は、乳白色のアクリル板などの透光性を有する板状部材である。
足元ストロボユニット104の板状部材121の左右には、垂直面を構成する板状部材123Lと板状部材123Rがそれぞれ設けられる。板状部材123Rには、利用者が硬貨を投入する硬貨投入口が設けられる。
足元ストロボユニット104の板状部材122の左右には、板状部材122と同様の緩やかな斜面を形成する板状部材124Lと板状部材124Rがそれぞれ設けられる。板状部材124Lと板状部材124Rにより形成される斜面は、利用者が手荷物を置くためなどに用いられる。
図示はしないが、正面パネル41の例えば天井付近にはスピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影作業に関する案内音声、BGM、効果音などを出力する。
<背景部の構成>
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
背面パネル51の上方中央には背面上ストロボ131が設けられる。また、背面パネル51の上方右側(図中、左側)には背面右ストロボ132が設けられ、背面パネル51の上方左側(図中、右側)には背面左ストロボ133が設けられる。
背面上ストロボ131は、後方上側から利用者にストロボ光を照射する。背面右ストロボ132は、後方右側から利用者にストロボ光を照射する。背面左ストロボ133は、後方左側から利用者にストロボ光を照射する。
背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面は例えば緑色の面となる。また、図示はしないが、側面パネル52A,52Bそれぞれの撮影空間A1側の面も例えば緑色の面である。
これらの面の緑色は、クロマキ処理によって利用者の領域を抽出するための色である。これにより、撮影画像に対してクロマキ処理を施し、利用者が所望する背景画像を、撮影画像の背景部分に合成することができる。なお、これらの面の色は、クロマキ処理を行うことができる色であればよく、青色などの他の色であってもよい。
<編集ユニットの構成>
図6は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面12Bのほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ141が設けられる。タブレット内蔵モニタ141の左右にはタッチペン142Aとタッチペン142Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ141は、タッチペン142A,142Bを用いた操作入力を受け付ける。タブレット内蔵モニタ141には、編集作業に用いられる編集画面などが表示される。例えば、タッチペン142Aはタブレット内蔵モニタ141に向かって左側に立つ利用者により用いられ、タッチペン142Bはタブレット内蔵モニタ141に向かって右側に立つ利用者により用いられる。以下、適宜、タッチペン142Aとタッチペン142Bを区別する必要がない場合、タッチペン142という。
図7は、編集ユニット12の右側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の右側面の下部にはシール紙排出口151が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられる。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が編集を行った画像、または、編集空間A2−2の利用者が編集を行った画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口151から排出される。
<シール紙の例>
図8は、以上のような外観構成を有する写真シール作成装置1により作成されるシール紙の例を示す図である。
図8に示す横長のシール紙には、5枚の編集画像である編集画像161−1乃至161−5が横に並べて印刷されている。
編集画像161−1乃至161−5のうち、編集画像161−1乃至161−3は、アップ画像に対して編集が施されることによって生成された画像であり、編集画像161−4と編集画像161−5は、全身画像に対して編集が施されることによって生成された画像である。
アップ画像と全身画像は縦横比が異なる。例えば、アップ画像の横方向の長さと縦方向の長さの比は1:1.2であり、全身画像の横方向の長さと縦方向の長さの比は3:4である。図8の例においては、アップ画像と全身画像が、横方向の長さを同じ長さとして印刷されている。なお、実際には、利用者の背景には、所定の色や柄の画像である背景画像が合成され、前景には、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像が合成される。
シール紙の縁の余白には、機種名(LOVERY)と撮影日の他に、メールアドレス、IDなどが印刷される。余白領域に印刷されたメールアドレスとIDは、写真シール作成装置1からサーバに送信された画像を携帯電話機などの携帯端末で閲覧するときに利用される。
図9は、編集画像のレイヤ構造の例を示す図である。
左端の編集画像P1が編集によって生成される画像である。編集画像P1は、背景画像P11、撮影画像P12、前景画像P13の各レイヤの画像から構成される。
図9の例において、背景画像P11は、レンガを重ねた壁面の柄の画像である。前景画像P13は、「Love my friend」の手書き文字の画像とハート型の画像を含む画像である。「Love my friend」の手書き文字の画像は、撮影画像P12の中央下方の位置にペンツールを用いて利用者によって入力されたペン画像である。また、ハート型の画像は、撮影画像P12の左上の位置にスタンプツールを用いて利用者によって入力されたスタンプ画像である。
このように、編集画像P1は、クロマキ処理によって抽出した撮影画像P12の被写体の領域を背景画像P11に重ね、その上に前景画像P13を重ねることによって生成される。ペン画像やスタンプ画像を背景画像P11上に入力し、被写体の背景に表示させるようにすることも可能とされる。
<写真シール作成装置の内部構成>
図10は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などにより構成される。制御部201は、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208の各構成、編集部209A,209Bの各構成、およびプリンタ241も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部202は、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部203は、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば、利用者により選択された撮影画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206は、制御部201において実行されるプログラムやデータを記憶する。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部208は、硬貨処理部221、照明装置222、カメラ111、タッチパネルモニタ112、およびスピーカ223から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入口への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号を制御部201に出力する。
照明装置222は、上ストロボユニット103、足元ストロボユニット104などの、撮影空間A1内に設けられる各照明装置である。照明装置222のそれぞれは、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。
カメラ111は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像のデータを制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部209Aは、タブレット内蔵モニタ141、タッチペン142A,142B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bは、編集部209Aと同一の構成を有し、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。
タブレット内蔵モニタ141は、制御部201による制御に従って各種の画面を表示し、表示した画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給される。
プリンタ241は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット242に収納されているシール紙に編集画像を印刷する。プリンタ241は、編集画像を所定のレイアウトで印刷したシール紙をシール紙排出口151に排出する。
<制御部の構成>
図11は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。図11に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
制御部201は、撮影処理部301、編集処理部302、および印刷処理部303から構成される。
撮影処理部301は、撮影部208の各部を制御して撮影処理を行う。編集処理部302は、編集部209A,209Bの各部を制御して編集処理を行う。印刷処理部303は、プリンタ241を制御して編集画像をシール紙に印刷する。
図12は、編集処理部302の構成例を示すブロック図である。
編集処理部302は、画像処理部311と表示制御部312から構成される。撮影処理によって得られた撮影画像は画像処理部311と表示制御部312に供給される。撮影処理部301からは、5枚などの複数の撮影画像が供給される。画像処理部311と表示制御部312に対しては、背景画像のデータ、ペン画像とスタンプ画像などの合成用画像のデータ、タッチペン142を用いて利用者により入力された操作の内容を表す情報なども入力される。
画像処理部311は、ペンツールやスタンプツールなどの各種の編集ツールを用いて行われる利用者の操作に従って撮影画像の編集を行う。編集後の撮影画像のデータは編集が行われる毎に表示制御部312に供給される。また、画像処理部311は、撮影画像に対してクロマキ処理を施し、利用者により選択された背景画像を、撮影画像に写る利用者の背景に合成する。画像処理部311は、編集対象の撮影画像を適宜切り替えて編集を行い、編集処理の終了後、編集済みの撮影画像である編集画像を印刷処理部303に出力する。
表示制御部312は、タブレット内蔵モニタ141の画面の表示を制御する。例えば、表示制御部312は、編集画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させ、編集画面の表示を利用者の操作に従って切り替える。
また、表示制御部312は、画像処理部311から供給された情報に基づいて、編集後の撮影画像を編集画面に表示させる。表示制御部312は、編集処理の終了後、レイアウトの選択画面、印刷待ち空間A3への移動を案内する画面などの各種の画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。
<写真シール作成装置の動作>
ここで、図13のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。図13の処理は、所定の金額分の硬貨が硬貨投入口に投入されたときに開始される。
ステップS1において、撮影処理部301は、撮影部208を制御して撮影処理を行う。
撮影処理において、撮影処理部301は、人数や撮影コースの選択画面をタッチパネルモニタ112に表示させ、それらの選択を行わせる。例えば、撮影コースに応じて、異なる写りの撮影画像が生成される。
被写体の写りは、撮影画像に施す画像処理の種類などによって変わる。例えば、被写体の写りは、撮影画像における人物領域の彩度、明度、シャープネス、コントラストなどの少なくともいずれかを調整することで決定される。撮影画像に対しては、彩度、明度、シャープネス、コントラストなどの各種のパラメータを調整する画像処理が施される。被写体の写りを、撮影空間A1内の各ストロボの発光量や発光タイミングなどを制御することで変えるようにしてもよい。
人数や撮影コースが選択されたとき、撮影処理部301は、カメラ111を制御して動画像の取り込みを開始する。撮影処理部301は、取り込まれた動画像をライブビュー画像としてタッチパネルモニタ112に表示させる。利用者は、ライブビュー画像を見ることで自分たちの写り方を確認することができる。
ライブビュー画像が所定の時間表示された後、撮影前のカウントダウンが開始される。撮影のタイミングになったとき、撮影処理部301は1回目の撮影を行う。その後、撮影処理部301は、所定の回数分の撮影を繰り返し行う。
例えば5回の撮影のうち1回目から3回目までの撮影がアップ画像の撮影であり、4回目と5回目の撮影が全身画像の撮影である場合、撮影処理部301は、それぞれの撮影画像の種類に応じて、カメラ111の画角を調整する等の処理を行う。
全身画像として、斜め上から見た利用者の全身が写る画像と、正面から見た利用者の全身が写る画像が生成されるようにしてもよい。前者の全身画像は、撮影・表示ユニット101の位置を高い位置にして、利用者を上から見下ろすようにして撮影することによって得られた静止画に基づいて生成される。また、後者の全身画像は、撮影・表示ユニット101の位置を前者の全身画像の撮影時の位置より低い位置にして、利用者を正面から撮影することによって得られた静止画に基づいて生成される。
この場合、例えば、撮影・表示ユニット101の高さとカメラ111の角度を調整することが可能とされる。利用者は、アングル(撮影方向)が異なる全身画像を撮影することができる。
5回などの所定の回数の撮影が行われた後、撮影処理部301は、撮影を終えた利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間への移動の案内は、タッチパネルモニタ112に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ223から出力させることによって行われる。
図13のステップS2において、編集処理部302は編集処理を行い、編集画像を生成する。編集処理においては、編集画面がタブレット内蔵モニタ141に表示され、撮影画像の編集が行われる。編集画面が表示されるタブレット内蔵モニタ141は、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に設けられているモニタである。
編集画面を用いた撮影画像の編集は、予め設定された制限時間が経過するか、編集画面に表示された終了ボタンが操作されたときに終了される。撮影画像の編集が終了したとき、レイアウトの選択、携帯専用画像の選択などが行われ、その後、印刷待ち空間A3への移動が案内される。編集処理の詳細については図14のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、印刷処理部303は、プリンタ241を制御し、編集処理によって得られた編集画像をシール紙に印刷する。なお、撮影処理により得られた撮影画像に対して編集が施されていない場合、撮影画像がそのままシール紙に印刷される。
ステップS4において、プリンタ241は、編集画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口151に排出し、処理を終了させる。
<編集処理>
次に、図14のフローチャートを参照して、図13のステップS2において行われる編集処理について説明する。
ステップS11において、編集処理部302の表示制御部312は、写りに関する選択画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。ここでは、例えば、目や顔の大きさ、肌の明るさ等の選択が行われる。
画像処理部311は、撮影処理部301から取得した5枚の撮影画像のそれぞれに対して、利用者の選択内容に応じた画像処理を行い、目や顔の大きさと肌の明るさを調整する。編集対象となる撮影画像は、撮影画像に写る利用者の目と顔の大きさ、および、肌の明るさが調整された画像となる。
ステップS12において、表示制御部312は、名前入力画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。名前入力画面に入力された利用者の名前に応じて、編集時に利用可能な編集ツールが変化する。例えば、利用者の名前を手書き風の文字で表すスタンプ画像などが編集ツールとして用意される。
ステップS13において、表示制御部312は、編集画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。後に詳述するように、背景画像の選択は、編集画面を用いて、撮影画像の編集に割り当てられた時間内で行われる。
画像処理部311は、撮影画像を対象としてクロマキ処理を行うことによって利用者の領域を抽出し、編集画面のボタンを用いて選択された背景画像を撮影画像に合成する。また、画像処理部311は、背景画像を合成した撮影画像に対して、スタンプ画像、ペン画像等の合成用画像を利用者の操作に応じて合成し、編集画像を生成する。
撮影画像の編集が終了したとき、ステップS15において、表示制御部312は、分割数選択画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。分割数選択画面は、シール紙に印刷する編集画像のレイアウトの選択に用いられる画面である。
所定のレイアウトが選択されたとき、ステップS16において、携帯専用画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ141に表示させる。携帯専用画像は、例えば撮影画像の中から選択された画像である。
携帯専用画像として送信する撮影画像を選択した後、タブレット内蔵モニタ141には、例えば利用者の携帯端末のメールアドレスの入力画面が表示される。利用者は、メールアドレスを入力して、サーバから送信される電子メールを受信できる状態にする。
ステップS17において、制御部201は、通信部203を制御し、利用者により選択された携帯専用画像をサーバに送信する。利用者は、自身の携帯端末を操作してサーバにアクセスし、シール紙の縁に印刷されたIDを入力することにより、携帯専用画像を携帯端末に取り込むことができる。
ステップS18において、編集処理部302は、撮影画像の編集を終えた利用者に対して印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ141に案内画面を表示させることによって、またはスピーカ231から音声を出力させることによって行われる。
その後、図13のステップS2に戻り、それ以降の処理が行われる。印刷が終了したとき、利用者は、編集画像が印刷されたシール紙を受け取って写真シール作成装置1の利用を終える。
<<実施例1>>
図15は、タブレット内蔵モニタ141に表示される編集画面の例を示す図である。
編集画面は、基本的に、縦長四角形の領域である背景選択領域401を挟んで、領域403Lと領域403Rが左右に形成されることによって構成される。背景選択領域401の下には、背景選択領域401と同じ幅の小さな領域であるBGM選択領域402が形成される。背景選択領域401の上には、編集作業に割り当てられた制限時間の残り時間などが表示される。
背景選択領域401は、背景画像の選択に用いられるボタンなどの表示領域である。背景選択領域401は、編集画面が表示されている間、常時表示される。利用者は、編集画面を用いて編集を行っている間、背景画像の選択をいつでも行うことができる。
BGM選択領域402は、BGMの音量の調整に用いられる領域である。背景選択領域401とBGM選択領域402は、タブレット内蔵モニタ141に向かって左側にいる利用者と右側にいる利用者が共有して用いる領域である。
これに対して、領域403Lは、タブレット内蔵モニタ141に向かって左側にいる利用者により用いられる領域であり、領域403Rは、タブレット内蔵モニタ141に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。
すなわち、背景選択領域401とBGM選択領域402の表示に対しては、タッチペン142A、タッチペン142Bのいずれのタッチペンを用いた操作も受け付けられるが、領域403Lの表示に対しては、タッチペン142Aを用いた操作のみが受け付けられ、領域403Rの表示に対しては、タッチペン142Bを用いた操作のみが受け付けられる。
タブレット内蔵モニタ141に向かって左側にいる利用者がタッチペン142Aを用いて背景選択領域401のボタンを押下し、背景画像を選択した場合、その操作は、領域403Lの表示を用いて行っている編集に反映される。
一方、右側にいる利用者がタッチペン142Bを用いて背景選択領域401のボタンを押下し、背景画像を選択した場合、その操作は、領域403Rの表示を用いて行っている編集に反映される。
このように、制御部201においては、編集画面の各領域に対する操作が、タッチペン142Aを用いて行われた操作であるのか、タッチペン142Bを用いて行われた操作であるのかが識別される。
領域403Lと領域403Rには、主な構成が左右対称に設けられる。なお、図15の各領域を囲む破線は画面に実際に表示されるものではない。
領域403Lの中央上方のサムネイル表示領域411Lは、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。サムネイル画像は、例えば撮影画像をそれぞれ縮小することによって生成される。利用者(タブレット内蔵モニタ141に向かって左側にいる利用者)は、サムネイル表示領域411Lに表示されているサムネイル画像を選択することによって、編集対象とする撮影画像を選択する。
図15の例においては、5枚の撮影画像を表すサムネイル画像P21乃至P25がサムネイル表示領域411Lに並べて表示されている。また、左端のサムネイル画像P21が選択されることによって、1枚目の撮影画像が編集対象とされている。サムネイル画像P21にはカーソルC1が表示されている。
なお、サムネイル画像P21乃至P23はアップ画像のサムネイル画像であり、サムネイル画像P24,P25は全身画像のサムネイル画像である。
領域403Lの略中央に大きく形成された編集領域412Lは、編集対象として選択された撮影画像の表示領域である。利用者は、タッチペン142Aを用いて編集ツールを選択し、編集領域412Lに表示された撮影画像の編集を行うことができる。
編集領域412Lの左側には、編集の見本を表示するときに操作されるボタン413Lと、携帯専用画像を作成するときに操作されるボタン414Lが表示される。
編集領域412Lの下には、横長長方形の領域である編集パレット415Lが表示される。編集パレット415Lは、ペンツール、スタンプツールなどの各種の編集ツール(コンテンツ)の選択に用いられるボタンなどが表示される領域である。
編集パレット415Lの上には6種類のタブ431Lが表示され、編集パレット415Lの右には6種類のタブ432Lが表示される。利用者は、編集パレット415Lに表示させる編集ツールの種類とカテゴリを、タブ431Lとタブ432Lを用いて切り替えることができる。
タブ431Lは、「HIKARI」、「シンプル」、「手描き」、「かっちり」、「コラージュ」、「実写」の各タブから構成される。これらのタブは、編集ツールのカテゴリの選択に用いられる。
タブ432Lは、「PEN」、「STAMP1」、「STAMP2」、「MOJI」、「変身」、「質感」の各タブから構成される。これらのタブは、編集ツールの種類の選択に用いられる。
例えば「PEN」の名前が付されたタブはペンツールを選択するときに操作されるタブである。ペンツールは、それを選択した後、編集領域412Lにタッチペン142Aを押し当てた状態で動かすことによって、その軌跡に沿って所定のペン画像を入力することができる編集ツールである。
また、「STAMP1」、「STAMP2」の名前が付されたタブはスタンプツールを選択するときに操作されるタブである。スタンプツールは、それを選択した後、編集領域412Lにタッチペン142Aを押し当てることによって、タッチペン142Aを押し当てた位置に所定のスタンプ画像を入力することができる編集ツールである。
例えばペンツールが選択された状態でタブ431Lが切り替えられる毎に、異なるカテゴリに属するペンツールを選択するときに操作されるボタンが編集パレット415Lに並べて表示される。各編集ツールにはカテゴリが設定されている。
編集領域412Lの右側には修正ツール選択領域416Lが形成される。修正ツール選択領域416Lは、消しゴムツールの選択に用いられるボタン、1つ前または1つ後の作業に戻るときに操作される「進む」、「戻る」ボタン、既に入力済みの編集を全てキャンセルし、編集前の状態に戻すときに操作される「最初から」ボタンなどが縦に並べて表示される領域である。消しゴムツールは、入力した編集を消すときに用いられるツールである。修正ツール選択領域416Lには「1set戻る」ボタンも表示される。「1set戻る」ボタンを押すことにより、所定の時間の間に入力された編集をまとめて取り消すことができる。
修正ツール選択領域416Lの上には、編集処理を終了するときに操作される終了ボタン417Lが表示される。
タブレット内蔵モニタ141に向かって右側にいる利用者が使う領域403Rには、以上のような領域403Lの構成と同じ構成が位置を対称にして配置される。図15の例においては、サムネイル表示領域411Rからサムネイル画像P22を選択することによって、2枚目の撮影画像が編集対象とされている。サムネイル画像P22にはカーソルC2が表示されている。カーソルC1とカーソルC2は例えば異なる色で表示される。
一方の利用者が編集対象として選択中の撮影画像については、他方の利用者は編集対象として選択することができない。あるタイミングでは、領域403Lと領域403Rにおいてそれぞれ異なる撮影画像が編集対象として設定される。
一方の利用者が編集対象の撮影画像を切り替えた場合、他方の利用者は、その一方の利用者が編集対象として選択していた撮影画像を、編集対象として新たに選択することができる。この場合、一方の利用者が行っていた編集の内容は、そのまま維持される。他方の利用者は、一方の利用者により編集が行われた撮影画像に対して、さらに編集を行うことになる。
編集処理においては、このような編集画面が左右の利用者により用いられ、撮影画像に対して編集が施される。編集画面には、背景選択領域401を中央にして、サムネイル表示領域411L、編集領域412L、編集パレット415Lが主に配置された領域403Lと、サムネイル表示領域411R、編集領域412R、編集パレット415Rが主に配置された領域403Rとが、同時に表示されることになる。
図14を参照して説明したように、編集画面は、名前の入力が行われた後、名前入力画面に代えてタブレット内蔵モニタ141に表示される。また、あらかじめ設定された時間が経過することによって、または終了ボタンが操作されたことによって編集が終わった場合、タブレット内蔵モニタ141には、編集画面に代えて、レイアウトの選択に用いられる分割数選択画面が表示される。
背景選択領域401のような表示は編集画面にしか表示されず、撮影空間A1のタッチパネルモニタ112に表示される画面を含めて、他の画面には表示されない。撮影画像に合成する背景画像の選択は、写真シール作成装置1が提供する一連のゲームにおいて、タブレット内蔵モニタ141に編集画面が表示されている編集中にのみ行うことが可能とされることになる。言い換えると、タブレット内蔵モニタ141に編集画面が表示されている時以外は、背景画像の選択を行うことができない。
以下、背景選択領域401の表示の詳細について説明する。
図16は、図15の背景選択領域401を拡大して示す図である。
背景選択領域401の上方には、背景画像の選択とカテゴリの選択を案内するメッセージが表示され、その下に、「ヒカリ」、「ラフ」、「オシャレ」、「ノーマル」のそれぞれの名前が付されたカテゴリタブ451−1乃至451−4が横に並べて表示される。利用者は、カテゴリタブ451−1乃至451−4を操作することによって、その下に表示される背景画像のカテゴリを切り替えることができる。
例えば左側の利用者がカテゴリタブ451−1を操作したとき、背景選択領域401には、「ヒカリ」のカテゴリに属する背景画像の選択に用いられるボタンが表示される。また、例えば右側の利用者がカテゴリタブ451−2を操作したとき、背景選択領域401には、「ラフ」のカテゴリに属する背景画像の選択に用いられるボタンが表示される。
例えば、「ヒカリ」のカテゴリに属する背景画像は、利用者の写りを邪魔しない単一色の画像である。「ラフ」のカテゴリに属する背景画像は、「オシャレ」のカテゴリに属する背景画像に柄を入れた画像である。「オシャレ」のカテゴリに属する背景画像は、多様な色の背景画像である。「ノーマル」のカテゴリに属する背景画像は、白系の色を基調とした、柄が少し入った画像である。
単一色の画像といったようにシンプルな画像だけにすると、派手な背景画像を選択したい利用者の満足感を得ることができないため、このように、柄が入った各種の画像も用意される。
このように、背景画像をカテゴリ毎に分け、タブによって表示を切り替えることができるようにすることにより、異なる色味の背景画像が混在するのを防ぐことが可能になる。また、あるタイミングでは同じ色味の背景画像の選択に用いられるボタンだけが表示されるため、利用者は、同じカテゴリに属する背景画像を続けて選択しやすい。
「ヒカリ」のカテゴリがデフォルトのカテゴリとされる。編集画面の表示開始直後、背景選択領域401には「ヒカリ」のカテゴリに属する背景画像の選択に用いられるボタンが表示される。選択中のカテゴリのタブは他のタブと異なる色で表示される。図16の背景選択領域401の状態は、「ラフ」のカテゴリが選択されている状態である。
カテゴリタブ451−1乃至451−4の下には5枚の背景画像の選択を促すメッセージが表示され、その下に、背景選択ボタン471−1乃至471−24の24個のボタンが6行4列に並べて表示される。
背景選択ボタン471−1乃至471−24は、同じ大きさの正方形状(矩形状)の画像である。それぞれのボタンの柄は背景画像の柄を表す。例えば背景選択ボタン471−1はレンガの柄の画像である。背景選択ボタン471−1を選択したとき、レンガの柄の背景画像が編集対象の撮影画像に合成される。
図17は、編集画面の表示例を示す図である。
例えば図15の編集画面が表示されている状態で、左側の利用者が背景選択領域401の左上の背景選択ボタン471−1を押した場合、画像処理部311は、左側の利用者により編集対象とされている1枚目の撮影画像と、背景選択ボタン471−1に対応するレンガの柄の背景画像を合成する。
表示制御部312は、図17に示すように、背景選択ボタン471−1に対応する背景画像を合成した撮影画像を編集領域412Lにリアルタイムで表示させる。このとき、背景選択ボタン471−1には、その背景画像が選択中であることを表すカーソルC11が表示される。
同様に、右側の利用者が背景選択領域401に表示されているボタンの中から背景選択ボタン471−2を押した場合、画像処理部311は、右側の利用者により編集対象とされている2枚目の撮影画像と、背景選択ボタン471−2に対応する背景画像を合成する。
表示制御部312は、図17に示すように、背景選択ボタン471−2に対応する背景画像を合成した撮影画像を編集領域412Rにリアルタイムで表示させる。このとき、背景選択ボタン471−2には、その背景画像が選択中であることを表すカーソルC12が表示される。カーソルC11とカーソルC12はそれぞれ異なる色のカーソルである。カーソルを表示させるのではなく、選択中の背景画像の近傍に矢印の画像を表示させるなどの、選択中の背景画像を表す表示として各種の表示を用いることができる。
このように、利用者は、編集対象としている撮影画像に合成する背景画像を、常時表示されているボタンを操作して選択し、合成結果をリアルタイムで確認することができる。合成結果の表示領域が大きな領域であるため、利用者は、詳細を確認しながら、撮影画像にあった背景画像を選択することができる。
また、背景画像の選択領域が編集画面の中央に設けられるため、左右の利用者は互いに相談しながら背景画像を選択することができる。
利用者は、サムネイル画像を選択して編集対象とする撮影画像を順次切り替え、背景選択領域401に表示されているボタンを操作することによって、それぞれの撮影画像に合成する背景画像を1枚ずつ選択することになる。
左右の利用者は、5枚の撮影画像に合成する背景画像として全て同じ画像を選択することもできる。同じ背景画像を選択することにより、5枚の編集画像を印刷したときの統一感を生じさせることができる。
一方の利用者が背景画像を既に選択した撮影画像を他方の利用者が編集対象として選択し、異なる背景画像を選択した場合、編集対象の撮影画像に合成される背景画像は、他方の利用者によって後から選択された、新たな背景画像に切り替えられる。編集領域412L、編集領域412Rの表示も、その都度、新たな背景画像が合成された撮影画像に切り替わることになる。
これにより、一方の利用者が選択した背景画像を、他方の利用者が他の背景画像に代えることができる。
図18は、編集画面の他の表示例を示す図である。
図18の例においては、図17の編集画面において右側の利用者によって背景画像が選択された撮影画像が、領域403Lの編集領域412Lに表示されている。また、領域403Rの編集領域412Rには、全身画像である4枚目の撮影画像が表示されている。
すなわち、図18に示す状態は、右側の利用者が、編集対象として選択していた撮影画像を2枚目の撮影画像から4枚目の撮影画像に切り替え、左側の利用者が、新たな編集対象として、右側の利用者により背景画像が選択された、2枚目の撮影画像を選択した状態である。
左側の利用者は、編集領域412Lに表示されている2枚目の撮影画像の編集を行うことができ、右側の利用者は、編集領域412Rに表示されている4枚目の撮影画像の編集を行うことができる。
この状態において、例えば左側の利用者が背景選択領域401に表示されているボタンの中から背景選択ボタン471−5を押した場合、画像処理部311は、右側の利用者により選択された背景画像(背景選択ボタン471−2に対応する背景画像)に代えて、背景選択ボタン471−5に対応する背景画像を、編集対象とされている2枚目の撮影画像に合成する。
表示制御部312は、図19に示すように、背景選択ボタン471−5に対応する背景画像を合成した撮影画像を編集領域412Lにリアルタイムで表示させる。このとき、背景選択領域401の背景選択ボタン471−5には、その背景画像が選択中であることを表すカーソルC11が表示される。
このように、左側の利用者は、右側の利用者が選択した背景画像を他の背景画像に代えることができる。同様に、右側の利用者も、左側の利用者が選択した背景画像を他の背景画像に代えることができる。これにより、例えば背景画像の選択に慣れていない利用者が選択した背景画像を、慣れている利用者が他の背景画像に代えてあげたりすることができる。
全身画像に合成する背景画像についても、利用者は背景選択領域401の表示を用いて選択することができる。
図20は、背景選択ボタン471−1に対応付けられている背景画像の例を示す図である。
背景選択領域401のそれぞれの背景選択ボタンには、アップ画像用の背景画像と全身画像用の背景画像とが対応付けられている。アップ画像と全身画像は縦横比が異なることから、同じ背景画像を合成することができない。
背景選択領域401に表示されている所定の背景選択ボタンが押された場合、押された背景選択ボタンに対応付けられている背景画像のうち、そのとき編集対象として選択されている撮影画像がアップ画像であるときにはアップ画像用の背景画像が用いられ、全身画像であるときには全身画像用の背景画像が用いられる。記憶部202などには、このようなアップ画像用の背景画像と全身画像用の背景画像が記憶されている。
図20Aの背景画像は、背景選択ボタン471−1に対応付けられているアップ画像用の背景画像である。編集対象の撮影画像としてアップ画像が選択され、背景選択ボタン471−1が操作された場合、図17の編集領域412Lに示すように、図20Aの背景画像がアップ画像との合成に用いられる。
一方、図20Bの背景画像は、背景選択ボタン471−1に対応付けられている全身画像用の背景画像である。編集対象の撮影画像として全身画像が選択され、背景選択ボタン471−1が操作された場合、図20Bの背景画像が全身画像との合成に用いられる。
図20Bの背景画像は、図20Aの背景画像と同様にレンガの柄の画像である。図20Bの背景画像において、レンガの柄は、全身画像に写る撮影空間A1の床の部分に対応する部分に描かれている。図20Bの背景画像の合成は、編集対象の撮影画像に写る利用者と床の領域をクロマキ処理によって抽出し、利用者の領域の背景であって、床の領域に背景画像を合成するようにして行われる。全身画像との合成に用いられる背景画像を、床の領域、背景の領域、側面の領域、または、それらの領域の組み合わせに対して画像を合成するものとすることが可能である。
図21は、編集画面の表示例を示す図である。
図21の編集領域412Rに表示されている撮影画像は、図19を参照して説明したようにして右側の利用者によって4枚目の撮影画像が編集対象として選択されている状態で背景選択ボタン471−1が押され、背景選択ボタン471−1に対応付けられている、全身画像用の背景画像(図20B)を合成して得られた画像である。
このように、1種類の背景画像として、撮影画角に合致する、同様の色、同様の柄の複数の画像が用意されている。利用者は、全身画像に合成する背景画像についても、アップ画像に合成する背景画像と同様に背景選択領域401の表示を用いて選択することができる。
アップ画像用の背景画像を選択するときに操作される背景選択ボタンと、全身画像用の背景画像を選択するときに操作される背景選択ボタンとがそれぞれ用意されるようにしてもよい。この場合、前者の背景選択ボタンについては、編集対象としてアップ画像を選択しているときにのみ操作することが可能とされる。また、後者の背景選択ボタンについては、編集対象として全身画像を選択しているときにのみ操作することが可能とされる。
以上のように、利用者は、編集画面の中央に配置されている背景選択領域401の表示を用いて互いに相談しながら背景画像の選択を楽しむことができる。
一方の利用者が編集ツールを用いた編集を担当し、他方の利用者が背景画像の選択を担当するといった遊び方もできる。また、利用者は、編集の内容を確認しながら背景画像を選択することができる。
背景選択領域401が常時表示されていることから、利用者は、背景画像の選択を、時間をかけて行うことができる。また、背景画像の合成結果がリアルタイムで大きく表示されるため、利用者は、背景画像の詳細を見たり、入力した編集の内容を見たりしながら背景画像を選択することができる。すなわち、利用者は、撮影画像に最適な背景画像を選択することができる。
なお、背景選択領域401の表示を用いて背景画像を選択した場合、背景画像とともに、前景画像が編集対象の撮影画像に合成されるようにしてもよい。
5枚の撮影画像の背景画像として、1つのカテゴリに属する背景画像の中からしか選択することができないようにしてもよい。
例えば、1〜4枚目の撮影画像に合成する背景画像として「ヒカリ」のカテゴリに属する背景画像の中から4枚選択し、5枚目の撮影画像として、「ラフ」のカテゴリに属する背景画像の中から選択した場合、「ヒカリ」のカテゴリに属する背景画像の選択はキャンセルされる。これにより、異なるカテゴリに属する背景画像が混在して選択されるのを防ぐことができ、統一感のある5枚の編集画像を得ることが可能になる。
「ヒカリ」のカテゴリに属する背景画像の中から選択していた状態で「ラフ」のカテゴリのタブであるカテゴリタブ451−2を利用者が選択した場合、「他の背景画像が消えてしまうよ」などの注意を促すメッセージがポップアップで表示されるようにしてもよい。
背景画像が選択されていない撮影画像には、例えば「ヒカリ」のカテゴリに属する白色の背景画像が合成される。「ヒカリ」のカテゴリに属する白色の背景画像が予め決められたデフォルトの背景画像となる。編集の間、背景画像の選択を1度も行っていない場合、5枚の撮影画像の全てに対して白色の背景画像が合成されることになる。
白色の背景は無彩色であり、他の色を惹き立てる効果がある。ここで、他の色とは、利用者の肌の色や、髪の色の黒色・茶色等の色である。その結果、利用者の顔がより立体的な写りとなり、かつ、背景画像と人物画像のバランスが良くなる。白色ではなく、他の色の画像がデフォルトの背景画像として用いられるようにしてもよい。
修正ツール選択領域416L,416Rの表示を用いて行った修正の内容が、背景画像には反映されないようにしてもよい。上述したように、修正ツール選択領域416L,416Rには、「進む」ボタン、「戻る」ボタン、「最初から」ボタン、「1set戻る」ボタンなどが表示されている。
背景画像を選択した後に例えば「最初から」ボタンが操作された場合、編集ツールを用いて入力された合成用画像の合成はキャンセルされるが、背景画像の選択はキャンセルされずに維持される。編集ツールを用いた編集とは異なり、背景画像の選択は、背景選択領域401に表示されているボタンを押すといった1回の操作で修正可能なためである。当然、修正ツールを用いた修正が背景画像の選択に反映されるようにしてもよい。
<<実施例2>>
<1.背景選択領域の表示について>
(1)移動
背景選択領域を、編集画面の中央ではなく、編集画面の端に移動させることができるようにしてもよい。背景選択領域の移動は、利用者の操作により、または写真シール作成装置1により行われる。
背景選択領域の移動が利用者の操作によって行われる場合、例えば、利用者が背景選択領域をタッチペンで指定し、タッチペンを動かしたときの軌跡に応じて背景選択領域が移動する。一方、背景選択領域の移動が写真シール作成装置1により行われる場合、例えば、編集対象の画像がアスペクト比が縦長の画像であるときには背景選択領域を中央に配置し、横長の画像であるときには背景選択領域を端に配置する等、所定の条件に応じて、背景選択領域の配置が変更されるようにすることも可能である。
図22は、編集画面の例を示す図である。
図22に示す構成のうち、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図22の編集画面においては、領域403Lの左端に寄せて背景選択領域401Lが形成され、領域403Rの右端に寄せて背景選択領域401Rが形成されている。背景選択領域401Lと背景選択領域401Rは、上述した背景選択領域401と同様に、背景選択ボタンなどの表示領域である。
図22の場合、背景選択領域に全ての背景画像が表示されないため、背景選択領域を上下方向若しくは左右方向にスクロールする事で、表示されていない背景画像が表示されるようになってもよい。更に、実施例1では、背景画像のカテゴリ(カテゴリタブ)が4つ表示されるものとしたが、1つのカテゴリに属する背景画像のみを表示し、カテゴリタブの近傍領域若しくはカテゴリと記載されている領域を押下する事で、別のカテゴリに属する背景画像に切り替わるようにしてもよい。1つのカテゴリに属する背景画像の中から選択するため、複数の背景画像を表示した場合に、同色味の画像を確認しやすくなる。
背景選択領域が編集画面の中央に配置されると、利用者の利き手によっては操作しにくかったり、視認性が悪くなったりすることがある。背景選択領域の配置位置をこのように変更できるようにすることにより、操作性や視認性を向上させることができることがある。
背景選択領域を移動させた場合、背景選択ボタンの配置や各領域のレイアウト等が適宜変更される。例えば、編集画面の両端に背景選択領域を設けた場合、表示スペースを確保することができず、各背景選択ボタンを小さくするか、表示するボタンの数を減らす必要がある。この場合、編集領域412Lと編集領域412Rを編集画面の中央に寄せ、背景選択領域の表示スペースを確保するようにしてもよい。
図23に示すように、編集パレット415Lと編集パレット415Rを編集画面の中央に寄せることによって、背景選択領域の表示スペースを確保するようにしてもよい。これにより、背景選択領域の縦方向の長さを長くすることができる。スクロール操作によって、表示されていない背景画像が表示されるようにしてもよい。
図24に示すように、背景選択ボタンを、編集画面の左右に形成した背景選択領域に一列に表示させ、その隣に、それぞれの背景画像を合成したときの見本となる画像を縦に並べて表示させるようにすることも可能である。見本となる画像は、モデルの人物が写る画像にそれぞれの背景画像を合成した画像である。これにより、利用者は、イメージを確認しながら背景画像を選択することができる。モデルの人物ではなく、利用者自身と背景画像を合成した画像が見本画像として表示されるようにしてもよい。なお、上下にスライドさせるボタンなどの、背景選択ボタンの表示を切り替える手段を設けることも可能である。
(2)拡大
背景選択領域401を拡大表示させることができるようにしてもよい。この場合、背景選択領域401を拡大表示させることが可能な範囲は、例えば編集領域412Lと編集領域412Rが隠れない範囲として設定される。背景選択領域401が拡大することに伴って、各背景選択ボタンも拡大して表示される。
上述したように、背景選択ボタンを操作した場合、背景画像の合成結果が編集領域412L,412Rにリアルタイムで表示されるが、背景画像の詳細を確認するためには、このように背景画像を実際に選択する必要がある。背景選択領域401が拡大表示され、それに伴って各背景選択ボタンが大きく表示されることにより、利用者は、背景画像を実際に選択しないでも、それぞれの背景画像の詳細を背景選択ボタンの色や柄などから確認することができる。
また、5枚の撮影画像に合成する背景画像を全て選択し終えた場合、視認性の観点から、背景選択領域401を縮小させるようにしてもよい。
(3)表示/非表示の切り替え1
背景選択領域401の表示のオン/オフ(表示/非表示)を切り替えることができるようにしてもよい。背景選択領域401の表示をオフにした場合、編集画面の所定の位置には、背景選択領域401を再表示させるときに操作されるボタン等が表示される。
なお、背景選択領域401の表示をオフとした場合、背景選択領域401の代わりに、編集ツールの選択に用いられる領域などの、別の機能(ペン一覧、スタンプ一覧等)を実現するための領域が形成されるようにしてもよい。
(4)動的(アニメーション)表示
gif動画やフラッシュ動画等の所定のフォーマットの動画を用いて背景画像を表示し、選択させるようにしてもよい。動画を用いることにより、静止画のボタンによって選択させる場合と比べて目立つため、選択率が上昇することが期待される。
(5)一定時間経過後に当該機能が出現
編集の開始から所定の時間が経過した後に背景選択領域401が表示され、背景画像の選択が可能となるようにしてもよい。この場合、編集の開始直後はペンツール等を用いて編集を行ってから、その編集後の画像に合わせて背景画像を選択することができる。
(6)ポップアップ表示
背景選択ボタンを大きく表示させるために、背景選択領域401が、編集領域412L,412Rに跨がる形でポップアップして表示されるようにしてもよい。各背景選択ボタンが大きく表示されることから、利用者は、それぞれの背景画像の詳細を背景選択ボタンの色や柄等から確認することができる。
(7)ボタンの形状
背景選択ボタンの形状を、編集対象として選択されている撮影画像の縦横比と同じ縦横比の四角形として表示させるようにしてもよい。例えばアップ画像の横縦比が1:1.2、全身画像の横縦比が3:4である場合、編集対象として選択された撮影画像がアップ画像であるときには各背景選択ボタンは1:1.2の横縦比で表示され、全身画像であるときには各背景選択ボタンは3:4の横縦比で表示される。
サムネイル表示領域411L,411Rに表示されている各サムネイル画像の縦横比も画像の種類に合わせたものとすることにより、編集対象の撮影画像、背景選択ボタン、サムネイル画像の各画像の縦横比が揃うことになり、配置のバランスが良くなる。
(8)背景選択ボタンの表示数
背景選択領域401に背景選択ボタンを大きく1個のみを表示し、その表示をボタン操作などによって切り替えることができるようにしてもよい。編集対象の撮影画像と背景画像の数の比が1対多ではなく、1対1で表示されることになる。
(9)表示/非表示の切り替え2
編集対象の撮影画像がアップ画像であるのか全身画像であるのかに応じて、背景選択領域401の表示のオン/オフを切り替えることができるようにしてもよい。
例えば、編集対象の撮影画像がアップ画像である場合、背景選択領域401の表示はオンとなり、全身画像である場合、背景選択領域401の表示はオフとなる。アップ画像は顔が写っている面積が大きい画像であるため、顔の写りを邪魔しない背景画像を選択したいという要望がある。編集対象の撮影画像がアップ画像である場合に背景画像を選択できるようにすることにより、顔の写りを邪魔しない背景画像を利用者は選択することが可能になる。
また、全身画像は顔の写る面積が小さい画像であるため、アップ画像ほど、写りに対してこだわらないことが多い。利用者としては、背景画像を選択できなくてもよいと考えることがある。
反対に、編集対象の撮影画像がアップ画像である場合に背景選択領域401の表示をオフとし、全身画像である場合に背景選択領域401の表示をオンとしてもよい。
(10)人物オン/オフボタン
人物オン/オフボタンは、背景選択ボタンとして、人物が合成された画像を表示させるか、人物が合成されていない画像を表示させるかを選択するときに操作されるボタンである。人物オン/オフボタンを操作することにより、それぞれの背景選択ボタンとして、背景画像を表す画像に人物が合成された画像を表示させることが可能になる。合成される人物は、利用者自身であってもよいし、モデルの人物であってもよい。
人物が合成された画像が表示されることにより、利用者は、背景選択ボタンの表示から、合成後の写りをイメージすることができる。
(11)おまかせ機能
所定のボタンを押すことにより、各撮影画像に合成する背景画像が無作為に選択されるようにしてもよい。例えば、選択率の高い背景画像が選択されるようにすることも可能である。
(12)セット背景
セット背景は、5枚の撮影画像のそれぞれに合成される5枚の背景画像のセットである。例えば、複数種類のセット背景が用意され、背景選択領域401に表示される。利用者は、好みのセット背景を選択することにより、5枚の撮影画像のそれぞれに合成する背景画像を一回の操作で選択することができる。
背景の選択に興味が無い利用者にとっては、セット背景を用いることで、その手間を軽減することができる。なお、シール紙に印刷した場合の統一感が損なわれるのを防ぐため、セット背景以外の背景を選択できないようにしてもよい。
(13)背景画像のカテゴリのタブの切り替え
利用者が編集に用いた編集ツール(コンテンツ)に応じて、背景選択領域に表示される背景画像のカテゴリが切り替わるようにしてもよい。例えば、線幅が細いペンツールを用いて編集を行った場合、シンプルな背景画像のカテゴリが自動的に選択され、そのカテゴリに属する背景画像の選択に用いられる背景選択ボタンが背景選択領域401に表示される。
(14)コンテンツの切り替え
上記(13)とは逆に、利用者が選択した背景画像に応じて、編集パレット415L,415Rに表示されるコンテンツが切り替わるようにしてもよい。
(15)おすすめ機能
おすすめの背景画像の選択に用いられる背景選択ボタンが背景選択領域401に表示されるようにしてもよい。これにより、どの背景画像を選択すればよいか分からない利用者を救済することが可能になる。例えば、当該写真シール作成装置1で選択率の高い背景画像、当該写真シール作成装置1が設置されている地方や町やゲームセンターで選択率の高い背景画像がおすすめの背景画像とされる。おすすめの背景画像の選択に用いられる背景選択ボタンの近傍に、おすすめの背景画像を示すマークが表示されるようにしてもよい。
<2.画像処理について>
(1)人物領域に対する影の付与
背景画像が選択された場合、背景画像の色相・明度・彩度に応じて、撮影画像に写る人物の周りの領域に影を付与することも可能である。
例えば、選択された背景画像が暗い画像である場合、人物の周りの領域には暗い色の影が付与される。また、選択された背景画像がグラデーションのある画像である場合、人物の周りの領域にはグラデーションのある影が付与される。これにより、背景画像を合成した撮影画像に立体感を生じさせることができる。
(2)人物領域の移動・回転・縮小
背景画像が選択された場合、背景画像の柄に応じて、撮影画像に写る人物の領域を移動・回転・縮小等させることも可能である。
例えば、選択された背景画像が文字等を含む画像である場合、文字等が隠れるのを防止するため、人物の領域を移動させて背景画像との合成が行われる。人物の領域を移動させるのではなく、回転させたり、縮小させたりするようにしてもよい。
(3)人物領域に対するオーラ画像の付与
背景画像が選択された場合、背景画像の色相・明度・彩度に応じて、撮影画像に写る人物の周りの領域にオーラ画像を付与することも可能である。オーラ画像は、被写体である人物の輪郭に沿って合成される様々な色の装飾画像である。オーラ画像を付与する事で、より装飾性の高い画像を提供できるとともに、オーラ画像が影のような黒色である場合は、立体感を強調することができる。
(4)器官の拡大・縮小
背景画像が選択された場合、撮影画像に写る顔の目、鼻、口などの所定の器官を拡大・縮小することも可能である。例えば、背景画像が白色の画像である場合、白色は反射率が高い色であるため、そのような背景画像を合成した撮影画像は、光がよりまわっているような立体感のある画像となる。所定の器官を大きく表示し、被写体がよりはっきりと写るようにすることにより、立体感のある画像である事を強調することができる。
<3.特別な撮影態様について>
(1)コラージュ画像
写真シール作成装置1がコラージュ画像の生成機能を有しており、その機能を利用者が利用する場合、1枚のコラージュ画像を構成する複数の画像のそれぞれに対して背景画像を選択することができるようにしてもよい。
コラージュ画像は、複数枚の撮影画像を1枚の画像上に配置することによって構成される画像である。コラージュ画像を構成する1枚の撮影画像に合成する背景画像が選択されたことに応じて、他の撮影画像に合成する背景画像が自動的に選択されるようにしてもよい。
(2)ピン撮画像
携帯専用画像としてピン撮画像が生成される場合、ピン撮画像のそれぞれに対して背景画像を選択することができるようにしてもよい。ピン撮画像は、例えば2人の利用者が写る1枚の撮影画像を、それぞれの利用者が写る領域からなる2枚の画像に分割して得られる画像である。
(3)動画像
利用者に対して動画像を提供する場合、その動画像に合成する背景画像を選択することができるようにしてもよい。
<<実施例3>>
以上においては、編集画面の中央の領域を用いて背景画像の選択が行われるものとしたが、下記のような他の機能が、背景選択領域401と同じ位置に形成された、編集画面の中央の領域を用いて提供されるようにしてもよい。
タブレット内蔵モニタ141の中央の領域が用いられるため、利用者は、立ち位置に関わらず表示内容を確認しやすい。また、編集(編集画面の表示)には150秒程度の時間が割り当てられるため、編集画面の中央の領域を用いて行う作業の時間(選択時間、入力時間)を確保することができる。
(1)分割数選択
編集画面の中央の領域を用いてレイアウトの選択が行われるようにしてもよい。編集画面の中央の領域には、例えばそれぞれのレイアウトを表す画像が表示される。利用者は、画像を押下することによって好みのレイアウトを選択することになる。
所定のレイアウトが選択された場合、選択されたレイアウトを表す画像が編集領域412L,412Rに拡大表示されたり、編集領域412Lと編集領域412Rの間に拡大表示されたりする。
上述した分割数選択画面が、2人用、3人用、大人数用等の各種のレイアウトをタブ毎に分けて表示させるものである場合、全てのレイアウトを確認するには時間が足りないことがあるが、そのようなことを防ぐことが可能になる。
(2)メールアドレス入力
上述したように、利用者は、携帯専用画像の選択の際、自身のメールアドレスを入力する。編集画面の中央の領域を用いてメールアドレスの入力が行われるようにしてもよい。
利用者が自身の携帯端末のメールアドレスを覚えていない場合、確認に時間がかかり、メールアドレスの入力時間が足りなくなることがあるが、そのようなことを防ぐことが可能になる。
(3)携帯専用画像の選択
編集画面の中央の領域を用いて、携帯専用画像として送信する撮影画像の選択が行われるようにしてもよい。編集画面の中央の領域には、撮影画像に基づいて生成された携帯専用画像の候補のサムネイル画像が10枚程度表示される。利用者は、サムネイル画像を選択することによって、好みの画像を選択することになる。
所定のサムネイル画像が選択された場合、選択された携帯専用画像が編集領域412L,412Rに拡大表示されたり、編集領域412Lと編集領域412Rの間に拡大表示されたりする。利用者は、選択した携帯専用画像の詳細を確認することができる。
(4)目の大きさと肌の明るさ選択
編集画面の中央の領域を用いて、目の大きさや肌の明るさの選択が行われるようにしてもよい。上述した例においては、編集画面が表示される前、タブレット内蔵モニタ141に表示される画面を用いて目の大きさや肌の明るさの選択が行われるものとしたが、この選択が、編集画面の表示中に行われることになる。
(5)反転機能
編集画面の中央の領域を用いて、撮影画像の左右を反転させるか否かの選択が行われるようにしてもよい。この場合、例えば、撮影画像と反転画像が編集画面の中央に並べて表示される。
文字等が描かれた服を利用者が着ている場合など、撮影画像の左右を反転させた方が見た目がよいこともある。反転させた撮影画像を編集画面の中央の領域に表示することにより、そのことを利用者に気付かせることができる。
(6)加工処理の種類の選択
編集画面の中央の領域を用いて、撮影画像に施す加工処理の内容が選択されるようにしてもよい。加工処理は、各種のフィルタを撮影画像に適用することによって、撮影画像の全画素の明度、彩度等のパラメータを変える処理である。この場合、例えば、撮影画像に各種の加工処理を施して得られたそれぞれの画像のサムネイル画像が編集画面の中央に並べて表示される。
(7)角度の調整
編集画面の中央の領域を用いて、撮影画像に写る人物の角度の調整が行われるようにしてもよい。例えば所定のボタンが操作された場合、人物がまっすぐ写る画像と斜めに写る画像が切り替えて表示される。利用者は、その表示を見て、人物の角度の調整を行うことになる。
(8)ゲーム・広告
編集画面の中央の領域を用いて、ゲームや広告が利用者に提供されるようにしてもよい。編集を早く終えた利用者は、印刷待ち空間A3に移動するまでゲームを行ったり、広告を見たりすることができる。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、タブレット内蔵モニタ141に編集画面が表示されている時以外は背景画像の選択を行うことができないものとしたが、それ以外のタイミングで背景画像を選択することができるようにしてもよい。