以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<写真シール作成装置の外観構成>
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集済み画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にするためにその画像をサーバに送信することで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、アミューズメント施設や店舗に設置される。写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や女子大生などの若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有する。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に設けられる空間が、利用者が撮影作業を行う撮影空間となる。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影する装置である。撮影空間に臨む撮影部21の正面にはカメラなどが設けられる。撮影部21の、編集ユニット12と接する面には正面パネル41が設けられる。撮影空間にいる利用者から見て右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、撮影部21の右側面が側面パネル42Aにより構成され、左側面が側面パネル42B(図2)により構成される。
背景部22は、それぞれ板状の部材である背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52B(図2)から構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する。側面パネル52Aは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル52Bは、背面パネル51の左端に取り付けられる。
側面パネル42Aと側面パネル52Aは、所定の間隔をあけてほぼ同一平面に設けられる。側面パネル42Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部31Aによって連結される。また、側面パネル42Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けられた例えば金属製の部材である連結部34によって連結される。
側面パネル42Bと側面パネル52Bも同様にほぼ同一平面に設けられる。側面パネル42Bと側面パネル52Bの上部は連結部31Bによって連結される。側面パネル42Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた金属製の部材(図示せず)によって連結される。
側面パネル42A、連結部31A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が、撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル42B、連結部31B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口もまた、撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部31A、連結部31B、および背景部22の背面パネル51に囲まれる開口が形成される。その開口には、その一部を覆うように天井ストロボユニット32が設けられる。天井ストロボユニット32の一端は連結部31Aに固定され、他端は連結部31Bに固定される。
天井ストロボユニット32は、撮影空間内に向けて光を照射するストロボ発光管を内蔵する。天井ストロボユニット32の内部には、ストロボ発光管の他に蛍光灯が設けられている。これにより、天井ストロボユニット32は、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、面12Aと、面12Aの上方に形成された斜面12Bから構成される。面12Aは、床面に対して垂直であり、撮影部21の側面パネル42Aとほぼ平行な面である。斜面12Bには、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。
斜面12Bの上方右側には、照明装置73の一端を支持する柱状の支持部71A(図5)が設けられる。斜面12Bの左側には、照明装置73の他端を支持する柱状の支持部71Bが設けられる。支持部71Aの右側には板状のパネル72が設けられる。パネル72の上面にはカーテンレール75を支持する支持部74が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール75が取り付けられる。カーテンレール75は、3本のレール75A乃至75Cが組み合わされて構成される。3本のレール75A乃至75Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わされる。平行に設けられるレール75Aとレール75Bの一端は、連結部31Aと連結部31Bにそれぞれ固定され、レール75Aとレール75Bの他端は、レール75Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール75には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
また、後述するが、編集ユニット12の右側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の右側面前方の空間が、印刷が終了するのを利用者が待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図2は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
まず、利用者は、白抜き矢印#1で示されるように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示されるように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。出入り口G1は側面パネル42Aと側面パネル52Aの間の開口であり、出入り口G2は側面パネル42Bと側面パネル52Bの間の開口である。利用者は、撮影空間A1において、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなどを利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示されるように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示されるように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。
編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示されるように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#6で示されるように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終了するのを待つ間、例えば、サーバに送信する画像の選択や、利用者が持つ携帯端末のメールアドレスの入力を事後選択作業として行う。
印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各部の構成について説明する。
<撮影部の構成>
図3は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bに囲まれるようにして構成される。
正面パネル41のほぼ中央には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81は、カメラ91、正面ストロボユニット92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
正面ストロボユニット92は、カメラ91の上方に設けられる。正面ストロボユニット92は、他のストロボユニットと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光する。正面ストロボユニット92は、被写体としての利用者の顔付近に、その正面から光を照射する。
タッチパネルモニタ93は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIパーツを表示することで、利用者の選択操作を受け付ける機能とを備える。タッチパネルモニタ93には、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
正面パネル41において、カメラユニット81の上方には上ストロボユニット82が設置される。また、カメラユニット81の左方には左ストロボユニット83が設置され、カメラユニット81の右方には右ストロボユニット84が設置される。さらに、カメラユニット81の下方には箱状の足元ストロボユニット85が設置される。
上ストロボユニット82は、前方上側から利用者に光を照射する。左ストロボユニット83は、前方左側から利用者に光を照射する。右ストロボユニット84は、前方右側から利用者に光を照射する。足元ストロボユニット85は、利用者の足元に光を照射する。
上ストロボユニット82、左ストロボユニット83、右ストロボユニット84、および足元ストロボユニット85の内部には蛍光灯が設けられる。これらの蛍光灯は、天井ストロボユニット32内部の蛍光灯とあわせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光する蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが適宜調整される。
足元ストロボユニット85の右側および左側には、足元ストロボユニット85より高さの低い箱状部86A,86Bが設けられる。箱状部86A,86Bそれぞれの上面は、利用者が手荷物などを置くための荷物置き場となる。
さらに、箱状部86Aには、利用者が硬貨を投入する硬貨投入口87が設けられる。
また、図示はしないが、正面パネル41の例えば天井付近にはスピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影作業に関する案内音声、BGM、効果音などを出力する。
<背景部の構成>
図4は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
背面パネル51の上方中央には背面上ストロボユニット121が設けられる。また、背面パネル51の上方右側(図中、左側)には背面右ストロボユニット122が設けられ、背面パネル51の上方左側(図中、右側)には背面左ストロボユニット123が設けられる。
背面上ストロボユニット121は、後方上側から利用者に光を照射する。背面右ストロボユニット122は、後方右側から利用者に光を照射する。背面左ストロボユニット123は、後方左側から利用者に光を照射する。
背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、背面カーテン124が貼り付けられる。背面カーテン124の色は、例えば緑色とされる。また、図示はしないが、側面パネル52A,52Bそれぞれの撮影空間A1側にも、背面カーテン124と同様の側面カーテンが貼り付けられる。側面カーテンの色は、背面カーテン124の色と同一とする。
これらのカーテンはクロマキー用のカーテンとして用いられる。これにより、撮影画像に対してクロマキー処理を施し、利用者が所望する背景画像を、撮影画像の背景部分に合成することができる。なお、これらのカーテンの色は、クロマキー処理を行うことができる色であればよく、青色など、その他の色であってもよい。
<編集ユニットの構成>
図5は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面12Bのほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットがディスプレイを露出するように設けられることによって構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
図6は、編集ユニット12の右側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の右側面の一部を構成するパネル72には、タブレット内蔵モニタ141が設けられる。タブレット内蔵モニタ141には、事後選択作業に用いられる画面が表示される。
編集ユニット12の右側面の下部には、シール紙排出口142が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウト(以下、シールレイアウトという)でシール紙に印刷され、シール紙排出口142から排出される。
タブレット内蔵モニタ141の下方には、スピーカ143が設けられる。スピーカ143は、事後選択作業に関する案内音声、BGM、効果音等などを出力する。
<写真シール作成装置の内部構成>
図7は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。図7において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などにより構成される。制御部201は、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209A,209B、および事後選択部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部202は、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部203は、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば、利用者に選択された撮影画像や編集画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206は、制御部201において実行されるプログラムやデータを記憶する。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部208は、硬貨処理部221、照明装置222、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ223から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入口87への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号を制御部201に出力する。
照明装置222は、撮影空間A1内の各ストロボユニットであり、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。
カメラ91は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部209Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bは、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部209Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部209A,209Bを特に区別しない場合には、単に、編集部209という。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
事後選択部210は、印刷待ち空間A3にいる利用者を対象とした事後選択処理を実現する。事後選択処理は、事後選択作業を利用者に行わせるための処理である。事後選択部210は、タブレット内蔵モニタ141、スピーカ143、およびプリンタ241から構成される。プリンタ241にはシール紙ユニット242が装着される。
タブレット内蔵モニタ141は、制御部201による制御に従って各種の選択画面等を表示し、その画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、各種の設定が行われる。
プリンタ241は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット242に収納されているシール紙に編集画像を印刷する。プリンタ241は、編集画像を所定のシールレイアウトで印刷したシール紙を、シール紙排出口142に排出する。
<制御部の構成>
図8は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。図8に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
制御部201は、撮影処理部301、編集処理部302、印刷処理部303、および事後選択処理部304から構成される。
撮影処理部301は、撮影部208の各部を制御することで、撮影処理を行う。編集処理部302は、編集部209の各部を制御することで、編集処理を行う。印刷処理部303は、事後選択部210のプリンタ241を制御することで、印刷処理を行う。事後選択処理部304は、事後選択部210のタブレット内蔵モニタ141を制御することで、事後選択処理を行う。
<編集処理部の構成例>
図9は、編集処理部302の機能構成例を示すブロック図である。
編集処理部302は、表示制御部321、編集制御部322、ガイダンス出力制御部323、抽出部324、および合成部325から構成される。
表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131の表示を制御する。例えば、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131に、撮影画像に施される画像処理の内容を選択するための選択画面や、撮影画像を対象とした編集作業のための編集画面を表示させる。
編集制御部322は、編集画面に対する利用者の操作に応じて、撮影画像に編集を施す。具体的には、編集制御部322は、編集画面において利用者により選択された合成用画像を、撮影画像の所定の位置に合成する。
ガイダンス出力制御部323は、編集作業の進め方などを説明するガイダンスの出力を制御する。ガイダンス出力制御部323は、編集作業の進め方などを説明する画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させたり、編集作業の進め方などを説明する音声をスピーカ231から出力させたりする。
抽出部324は、撮影画像から人物領域を抽出した人物画像を生成する。
合成部325は、抽出部324により生成された人物画像の下層レイヤに、人物領域に重なる所定の形状の領域の輪郭の一部を形成する背景フレーム画像を合成する。また、合成部325は、人物画像の上層レイヤに、上述した形状の領域の輪郭の残り全部を形成する前景フレーム画像を合成する。人物画像に、背景フレーム画像と前景フレーム画像が合成された合成画像は、上述した形状の領域から人物が飛び出してみえるような画像となる。以下、この合成画像を「とびだすプリ」ということとする。なお、「とびだすプリ」の詳細は後述する。
<写真シール作成装置の動作>
ここで、図10のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。図10の処理は、所定の金額分の硬貨が硬貨投入口87に投入されたときに開始される。
ステップS1において、撮影処理部301は、撮影部208を制御することで、撮影処理を行う。具体的には、撮影処理部301は、カメラ91に取り込まれた被写体のライブビュー画像をタッチパネルモニタ93に表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を生成する。
ステップS2において、編集処理部302は、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御することで、編集処理を行う。具体的には、編集処理部302は、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせることで、編集が施された編集画像を生成する。
ステップS3において、印刷処理部303は、プリンタ241を制御することで、印刷処理を開始する。具体的には、印刷処理部303は、編集処理により得られた編集画像を、プリンタ241に出力してシール紙に印刷させる。なお、撮影処理により得られた撮影画像が、シール紙に印刷されるようにしてもよい。
ステップS4において、事後選択処理部304は、タブレット内蔵モニタ141を制御することで、事後選択処理を行う。具体的には、事後選択処理部304は、印刷が終わるのを待っている利用者に事後選択作業を行わせ、選択された撮影画像や編集画像を利用者の携帯端末に送信するために、その画像をサーバに送信する。
印刷が終了すると、ステップS5において、プリンタ241は、印刷済みのシール紙である写真シールをシール紙排出口142に排出し、処理を終了させる。
<編集処理の詳細>
次に、図11のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2の編集処理の詳細について説明する。
編集処理が開始されると、ステップS51において、ガイダンス出力制御部323は、タブレット内蔵モニタ131にレタッチガイダンス画面を表示させる。
レタッチガイダンス画面は、後述するフェイスラインや、目の大きさおよび肌の明るさを選択できることを利用者に案内するための画面である。
レタッチガイダンス画面が所定時間表示された後、処理はステップS52に進む。
ステップS52において、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131にフェイスライン選択画面を表示させる。
フェイスライン選択画面は、撮影画像に写る利用者のフェイスライン、すなわち顔の輪郭の形状の選択に用いられる画面である。フェイスライン選択画面には、3種類の顔の輪郭の形状それぞれを選択するための3つのボタンが表示される。
フェイスライン選択画面において、顔の輪郭の形状を選択するためのボタンのいずれかが選択されると、処理はステップS53に進む。
ステップS53において、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131に目の大きさ・明るさ選択画面を表示させる。
目の大きさ・明るさ選択画面は、撮影画像に写る利用者の目の大きさおよび肌の明るさの選択に用いられる画面である。目の大きさ・明るさ選択画面には、5種類の目の大きさそれぞれを選択するための5つのボタンと、5種類の肌の明るさそれぞれを選択するための5つのボタンとが表示される。
目の大きさ・明るさ選択画面において、目の大きさを選択するためのボタンのいずれかと、肌の明るさを選択するためのボタンのいずれかが選択されると、処理はステップS54に進む。
ステップS54において、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131に背景選択画面を表示させる。
背景選択画面は、撮影により得られた撮影画像の背景となる背景画像の選択に用いられる画面である。背景選択画面には、背景画像が複数枚表示される。利用者は、その複数枚の背景画像の中から、撮影処理において行われる撮影により得られた撮影画像の枚数と同じ数の背景画像を選択することができる。
本実施の形態の撮影処理においては、合計6回の撮影が行われる。1乃至6回目の撮影のうち、1乃至5回目の撮影として、アップ撮影が行われ、6回目の撮影として、全身撮影が行われる。アップ撮影は、主に利用者の顔および上半身を撮影するための撮影とされ、全身撮影は、利用者の全身を撮影するための撮影とされる。全身撮影としては、利用者の全身を利用者の正面から撮影する正面全身撮影が行われるものとするが、利用者の全身を利用者の斜め上から撮影する上から全身撮影が行われるようにしてもよい。なお、6回目の撮影(全身撮影)により得られた撮影画像は、シール紙には印刷されず、携帯端末に送信されるのみの画像となる。
そして、利用者は、背景選択画面に表示される複数枚の背景画像の中から、1乃至5回目の撮影(アップ撮影)により得られた5枚の撮影画像に対応する5枚の背景画像を選択することができる。なお、利用者が、背景選択画面において、5枚の背景画像がセットになったセット背景を選択することで、5枚の撮影画像についての背景画像が一括して選択されるようにしてもよい。
背景選択画面において、5枚の背景画像が選択されると、処理はステップS55に進む。
ステップS55において、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131に名前入力画面を表示させる。
名前入力画面は、利用者による名前の入力に用いられる画面である。名前入力画面には、名前の入力に用いることが可能なひらがなを選択するためのボタンと、選択されたボタンに対応する文字列が表示されるテキストボックスが表示される。
名前入力画面において、名前の入力が終了すると、処理はステップS56に進む。
ステップS56において、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131に編集画面を表示させる。
編集画面は、編集対象となる撮影画像の編集に用いられる画面である。編集画面には、編集対象となる撮影画像と、編集に用いられるスタンプ画像やペン画像などの各種の編集ツール(合成用画像)が表示される。
利用者は、タッチペン132A,132Bを用いて、スタンプ画像やペン画像などを編集対象となる撮影画像上の所定の位置へ重畳することで、編集対象となる撮影画像に対する合成用画像の合成が行われる。
すなわち、ステップS57において、編集制御部322は、利用者の操作に応じて、編集対象となる撮影画像に編集を施す。
編集作業が終了すると、ステップS58において、表示制御部321は、タブレット内蔵モニタ131に分割数選択画面を表示させる。
分割数選択画面は、最終的に出力される写真シールの分割数やシールレイアウトの選択に用いられる画面である。シールレイアウトは、1枚の写真シールに配置される編集画像(撮影画像)の枚数や位置、大きさを決定するレイアウト(配置パターン)である。ここで、利用者により選択されたシールレイアウトに従って編集画像が配置されてなる画像をレイアウト画像という。
したがって、分割数選択画面には、1乃至5回目の撮影により得られた5枚の撮影画像それぞれに編集が施された編集画像が、異なるシールレイアウトで配置されたレイアウト画像が複数表示される。
分割数選択画面において、レイアウト画像のいずれかが選択されると、処理はステップS59に進む。
ステップS59において、ガイダンス出力制御部323は、編集作業を終えた利用者に対して、印刷待ち空間A3への移動を案内する。印刷待ち空間A3への移動の案内は、編集部209のタブレット内蔵モニタ131に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ここで、上述した編集処理のステップS54において表示される背景選択画面の詳細について説明する。
<背景選択画面の例>
図12は、背景選択画面の例を示す図である。
背景選択画面の上方には、「背景を選んでね」のメッセージが表示され、その下に、2人の利用者を被写体として撮影することで得られた5枚の撮影画像411−1乃至411−5が表示される。撮影画像411−1乃至411−5はいずれも、被写体の顔および上半身が写るアップ画像とされる。
撮影画像411−1乃至411−5の下には、撮影画像の背景に合成される複数の背景画像が表示される背景画像選択領域412が設けられる。
背景画像選択領域412の左右それぞれには、カテゴリ選択ボタン413が設けられる。カテゴリ選択ボタン413は、背景画像選択領域412に表示される背景画像のカテゴリを選択するためのボタンである。カテゴリ選択ボタン413に示されるように、背景画像は、「とびだしSET」、「とびだしFRAME」、「イマドキSET」、「デザイン」、「ノーマル」の5つのカテゴリに分類される。
「とびだしSET」は、5枚の撮影画像を一括して「とびだすプリ」とする背景画像(セット背景)のカテゴリである。
「とびだしFRAME」は、5枚の撮影画像を個別に「とびだすプリ」とする背景画像のカテゴリである。
以下においては、撮影画像を「とびだすプリ」とする背景画像を、とびだすプリフレームということとする。
「イマドキSET」は、5枚の撮影画像に一括して合成される背景画像(セット背景)のカテゴリである。
「デザイン」は、5枚の撮影画像に個別に選択されて合成される背景画像のカテゴリである。「デザイン」の背景画像は、デザイン性の高い絵柄を有している。
「ノーマル」は、5枚の撮影画像に個別に選択されて合成される背景画像のカテゴリである。「ノーマル」の背景画像は、シンプルなデザインの絵柄を有している。
なお、上述した「イマドキSET」、「デザイン」、および「ノーマル」のカテゴリの背景画像は、とびだすプリフレームではない、通常の背景画像とされる。
図12のカテゴリ選択ボタン413においては、背景画像のカテゴリとして「とびだしFRAME」が選択され、背景画像選択領域412には、27枚の背景画像(とびだすプリフレーム)が表示されている。
図12の例では、背景選択画面において、利用者の操作により、撮影画像411−1乃至411−5のうちのいずれかが選択された状態で、背景画像選択領域412に表示されているとびだすプリフレームのうちのいずれかが選択されると、選択されたとびだすプリフレームが、選択されている撮影画像に合成され、とびだすプリとして表示される。
また、撮影画像411−1乃至411−5の右側には、OKボタン414が設けられる。
OKボタン414が選択されると、撮影画像411−1乃至411−5それぞれについて選択された背景画像(とびだすプリフレーム)が確定される。
なお、利用者は、撮影画像411−1乃至411−5それぞれの下に表示される「選びなおす」ボタンを操作することで、対応する撮影画像について選択された背景画像(とびだすプリフレーム)をキャンセルし、選び直すことができる。
図13は、カテゴリ選択ボタン413において、背景画像のカテゴリとして「とびだしSET」が選択された場合の背景選択画面の例を示す図である。
図13の例では、背景画像選択領域412に、6種類のセット背景(とびだすプリセットフレーム)が表示されている。
図13の例では、背景選択画面において、利用者の操作により、背景画像選択領域412に表示されているとびだすプリセットフレームのうちのいずれかが選択されると、選択されたとびだすプリセットフレームを構成する5つのとびだすプリフレームが、撮影画像411−1乃至411−5それぞれに合成され、とびだすプリとして表示される。
以上のようにして、利用者は、背景選択画面において、背景画像のカテゴリとして「とびだしSET」を選択することで、5枚の撮影画像を一括して「とびだすプリ」とすることができる。
また、5枚の撮影画像全てや、そのうちのいずれかの撮影画像を「とびだすプリ」とすることを希望しない利用者や、撮影画像毎に異なる種類の「とびだすプリ」を選択したい利用者は、背景画像のカテゴリとして「とびだしFRAME」を選択することで、撮影画像を個別に「とびだすプリ」とすることができる。すなわち、利用者による選択の自由度を確保することができ、結果として、より確実に、利用者の所望する画像を提供することが可能となる。特に、背景画像のカテゴリとして「とびだしFRAME」を選択することで、利用者は、最終的に得られる撮影画像の組み合わせとして、「とびだすプリ」と、通常の背景画像が合成された撮影画像とを自由に選択することが可能となる。
<写真シールの例>
次に、図14乃至図16を参照して、「とびだすプリ」を含む画像がシール紙に印刷されて出力される写真シールの例について説明する。
図14乃至図16に示される写真シール431には、5枚の画像441−1乃至441−5が印刷されている。
図14の例では、5枚の画像441−1乃至441−5のうち、画像441−1,441−3,441−5は「とびだすプリ」とされ、画像441−2,441−4は、通常の背景画像が合成された撮影画像とされる。すなわち、画像441−1,441−3,441−5は、背景選択画像において、個別に「とびだすプリ」とされた画像といえる。
図15の例では、5枚の画像441−1乃至441−5全てが「とびだすプリ」とされる。すなわち、画像441−1乃至441−5は、背景選択画像において、一括して「とびだすプリ」とされた画像といえる。もちろん、画像441−1乃至441−5は、背景選択画像において、個別に「とびだすプリ」とされた画像であってもよい。
また、図15の例では、5枚の「とびだすプリ」について、それぞれが矩形であることを示す枠が示されるものとしたが、図16に示されるように、5枚の「とびだすプリ」について、それぞれが矩形であることを示す枠が示されないようにしてもよい。図16の例においても、「とびだすプリ」の特徴的な見栄えを維持することができる。
なお、「とびだすプリ」は、携帯端末にも送信されるようにすることができるが、携帯端末に送信される「とびだすプリ」についても、矩形であることを示す枠が示されるようにしてもよいし、その枠が示されないようにしてもよい。また、矩形であることを示す枠の有無は、利用者の操作によって選択・決定されるようにしてもよい。
<とびだすプリのレイヤ構成>
次に、図17を参照して、「とびだすプリ」のレイヤ構成について説明する。
図17に示されるように、「とびだすプリ」は、背景レイヤ画像451、影レイヤ画像452、背景フレームレイヤ画像453、影レイヤ画像454、人物レイヤ画像455、前景フレームレイヤ画像456、およびデザインレイヤ画像457が、下層から上層に階層構造をなすようにして構成される。
背景レイヤ画像451は、「とびだすプリ」の背景となる画像であり、所定の色や絵柄を有する画像である。
影レイヤ画像452,454は、撮影画像から抽出された人物領域を基に生成された画像である。具体的には、影レイヤ画像452,454は、撮影画像から抽出された人物領域の色相を調整することで人物の影の領域を形成し、その領域とそれ以外の領域との境界線をぼかす処理を施すことで生成される。
背景フレームレイヤ画像453は、人物レイヤ画像455の人物領域に重なる円形の領域の輪郭の上半分(一部)を形成する画像である。
人物レイヤ画像455は、撮影画像から人物領域が抽出されることで生成された画像である。
前景フレームレイヤ画像456は、人物レイヤ画像455の人物領域に重なる円形の領域の輪郭の下半分(残り全部)を形成する画像である。
デザインレイヤ画像457は、「とびだすプリ」を装飾するための所定の色や形状の図形を有する画像である。図17の例では、デザインレイヤ画像457の下側の領域に、縦長の線状の長方形や点状の円形が配置されている。
なお、背景レイヤ画像451以外のレイヤ画像(影レイヤ画像452乃至デザインレイヤ画像457)において、グレーで示される領域は、透明処理が施された領域とされる。すなわち、背景レイヤ画像451には、透明処理は施されていない。
背景選択画面において表示されるとびだすプリフレームは、背景レイヤ画像451、背景フレームレイヤ画像453、前景フレームレイヤ画像456、およびデザインレイヤ画像457から構成される。
背景選択画面において、とびだすプリフレームが選択されると、対応する背景レイヤ画像451、背景フレームレイヤ画像453、前景フレームレイヤ画像456、およびデザインレイヤ画像457に、抽出部324により撮影画像から人物領域が抽出されることで生成された人物レイヤ画像455と、その人物領域を基に生成された影レイヤ画像452,454が、合成部325により合成される。
このようにして、図18に示される、円形の領域から人物が飛び出してみえるようなとびだすプリ461が生成される。また、とびだすプリ461に、人物領域に対応する影レイヤ画像452,454が含まれることで、とびだすプリ461において、人物領域の立体感が増し、より一層人物が飛び出してみえるようになる。
ここで、抽出部324は、撮影画像に写る利用者の身長に応じてトリミングされたトリミング後画像から人物領域を抽出することで、人物レイヤ画像455を生成するものとする。
利用者の身長が極端に低い場合、とびだすプリにおいて、撮影画像から抽出された人物領域の頭の部分が、円形の領域内に収まってしまい、とびだすプリにおいて円形の領域から人物が飛び出してみえなくなる可能性がある。また、利用者の身長が極端に高い場合、とびだすプリにおいて、撮影画像から抽出された人物領域の頭の部分が、円形の領域から極端に出てしまい、見た目のバランスが悪くなる可能性がある。そこで、トリミング後画像から人物領域を抽出し、抽出された画像を、人物領域の頭の部分が背景フレームレイヤ画像453に対して適切な位置にくるように合成することで、利用者の身長によらず、より確実に、とびだすプリにおいて円形の領域から人物が飛び出してみえるようにすることができる。
本実施の形態においては、背景フレームレイヤ画像は、円形の領域の輪郭の上半分を形成する画像であり、前景フレームレイヤ画像は、円形の領域の輪郭の下半分を形成する画像であるものとしたが、例えば、背景フレームレイヤ画像を、円形の領域の輪郭の右半分を形成する画像とし、前景フレームレイヤ画像を、円形の領域の輪郭の左半分を形成する画像とするようにしてもよい。また、背景フレームレイヤ画像と、前景フレームレイヤ画像とによって形成される輪郭の形状は、円形に限らず、他の形状の図形であってもよい。
さらに、背景フレームレイヤ画像と前景フレームレイヤ画像において、それぞれにより形成される形状の輪郭が二重線に見えるようにしてもよい。例えば、背景フレームレイヤ画像と前景フレームレイヤ画像において、それぞれにより形成される形状の領域の輪郭部分のデザインが二重線に見えるようになされてもよいし、背景フレームレイヤ画像と前景フレームレイヤ画像のそれぞれに、その領域の輪郭部分をずらした他の背景フレームレイヤ画像と前景フレームレイヤ画像が合成されるようにしてもよい。これにより、とびだすプリにおいて、例えば、二重線の円形の領域から人物が飛び出してみえるようにすることができ、より一層、人物領域の立体感を強調させることができる。
さらにまた、背景フレームレイヤ画像と前景フレームレイヤ画像のそれぞれにより形成される形状は、一組の利用者に対して1つではなく、利用者毎に設けられるようにしてもよい。すなわち、上述した例では、2つの円形の領域それぞれから2人の人物が飛び出してみえるとびだすプリが生成されるようにしてもよい。
なお、背景選択画面において表示されるとびだすプリフレームによっては、デザインレイヤ画像457を有しないものもある。背景選択画面において、そのようなとびだすプリフレームが選択された場合、生成されるとびだすプリには、デザインレイヤ画像457は合成されないようになる。
また、以上においては、とびだすプリ461において、人物領域(人物レイヤ画像455)の下側は、前景フレームレイヤ画像456に隠されるようになされているが、その隠される領域が、人物レイヤ画像455から削除されるようにしてもよい。この場合、前景フレームレイヤ画像456が、人物レイヤ画像455の下層レイヤに合成されたとしても、とびだすプリ461を、円形の領域から人物が飛び出してみえるような画像とすることができる。
さらに、以上においては、とびだすプリ461において、人物領域(人物レイヤ画像455)の上側は、背景フレームレイヤ画像453の一部を隠すようになされているが、人物領域の位置が調整されるなどして、その配置があらかじめ決まった配置とされるような場合、その隠される部分が欠けた背景フレームレイヤ画像453が用意されるようにしてもよい。この場合、背景フレームレイヤ画像453は、円形の領域の上半分において、上述した隠される部分が欠けた輪郭を形成する画像となる。
<背景選択画面における表示>
次に、背景選択画面における表示の例について説明する。
背景選択画面において、背景画像選択領域412に表示されるとびだすプリフレームのいずれか1つ(例えば、最も左上に表示されるとびだすプリフレーム)に、人物レイヤ画像が合成されるようにしてもよい。人物レイヤ画像は、利用者が写る撮影画像から生成されるようにしてもよいし、あらかじめ用意されたモデルが写るモデル画像から生成されるようにしてもよい。
このとき、図19に示されるように、とびだすプリフレームと人物レイヤ画像とが合成された合成画像(すなわち、とびだすプリ)において、人物領域(人物レイヤ画像)が上下に移動するように、アニメーション表示させるようにしてもよい。
このように、人物領域をアニメーション表示させることで、とびだすプリが、人物が飛び出してみえる画像であることを、利用者に印象付けることができる。また、背景選択画面に対する利用者の操作に合わせて、とびだすプリにおいて人物領域が上下に移動するように表示されてもよい。
なお、背景画像選択領域412に表示されるとびだすプリフレーム全てについて、人物レイヤ画像を合成し、人物領域をアニメーション表示させてしまうと、見た目に煩わしくなるおそれがある。そこで、背景画像選択領域412において、一般的に最初に視線がいきやすい、最も左上に表示されるとびだすプリフレームについて、人物レイヤ画像を合成し、人物領域をアニメーション表示させるようにしてもよい。もちろん、最も左上に表示されるとびだすプリフレーム以外のとびだすプリフレーム全てや、特定のとびだすプリフレームについて、人物レイヤ画像を合成し、人物領域をアニメーション表示させるようにしてもよい。
また、背景画像選択領域412に表示されるとびだすプリフレームに、複数(具体的には2人)の利用者が写る撮影画像から生成された人物レイヤ画像を合成するようにした場合、利用者毎に人物レイヤ画像を生成するようにしてもよい。
これにより、とびだすプリにおいて、利用者毎に位置を調整して人物レイヤ画像を合成することができる。したがって、利用者の中に、身長の低い利用者がいる場合に、人物領域の頭の部分が、円形の領域内に収まってしまい、とびだすプリにおいて円形の領域から人物が飛び出してみえなくなったり、身長の高い利用者がいる場合に、人物領域の頭の部分が、円形の領域から極端に出てしまい、とびだすプリに写る人物のバランスが悪くなるのを避けることができる。なお、一方の利用者の身長が高い場合には、利用者毎に人物レイヤ画像を生成せずに、2人の人物領域のうちの、身長が高い方の利用者の頭の部分が適切な位置にくるように調整されて、人物レイヤ画像が合成されるようにしてもよい。
また、上述した説明において、「とびだすプリ」について、矩形であることを示す枠が示されるようにしてもよいし、その枠が示されないようにしてもよいものとしたが、その枠の有無を利用者に選択させるようにしてもよい。
例えば、図20に示されるように、背景選択画面において、OKボタン414の下方に、枠あり/なしボタン481を設けるようにする。利用者は、枠あり/なしボタン481を押下することで、「とびだすプリ」が矩形であることを示す枠の有無を選択することができる。
また、以上においては、とびだすプリは、円形の領域から人物が飛び出してみえるような画像であるものとしたが、他の形状の領域から人物が飛び出してみえるような画像とするようにしてもよい。
例えば、図21に示されるように、背景選択画面において、OKボタン414の下方に、形状選択ボタン482を設けるようにする。利用者は、形状選択ボタン482を押下することで、とびだすプリを、円形の領域から人物が飛び出してみえるような画像とする他、ハート型の領域から人物が飛び出してみえるような画像や、星型の領域から人物が飛び出してみえるような画像とすることができる。
なお、とびだすプリを、所定の形状の領域から人物が飛び出してみえるような画像とするために、人物領域の位置が調整されるだけでなく、その大きさが拡大または縮小されるようにしてもよい。
さらに、以上においては、デザインレイヤ画像を有するとびだすプリフレームと、デザインレイヤ画像を有しないとびだすプリフレームがあるものとしたが、デザインレイヤ画像の有無を利用者に選択させるようにしてもよい。
例えば、図22に示されるように、背景選択画面において、OKボタン414の下方に、デザインON/OFFボタン483を設けるようにする。利用者は、デザインON/OFFボタン483を押下することで、とびだすプリフレームにおけるデザインレイヤ画像の有無を選択することができる。
なお、本実施の形態の写真シール作成ゲームにおいては、撮影処理において、人数コースとして、利用者が2人の場合に適した撮影が行われる2人用コースと、利用者が3人以上、特に4人以上の場合に適した撮影が行われる大人数コースのいずれかを、利用者に選択させるものとする。そして、2人用コースが選択された場合に、背景選択画面において、とびだすプリフレームを選択可能とし、大人数コースが選択された場合には、背景選択画面において、とびだすプリフレームを選択可能としないようにする。
また、撮影処理において、ゲームコースとして、とびだすプリコースと通常コースのいずれかを、利用者に選択させるようにしてもよい。そして、とびだすプリコースが選択された場合に、背景選択画面において、とびだすプリフレームを選択可能とし、通常コースが選択された場合には、背景選択画面において、とびだすプリフレームを選択可能としないようにしてもよい。
次に、上述した編集処理のステップS56において表示される編集画面の詳細について説明する。
<編集画面の例>
図23は、編集画面の例を示す図である。
編集画面は、基本的に、主な構成が左右対称に設けられることによって構成される。左半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられる領域である。右半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。このような編集画面の構成により、主に2人の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
以下、編集画面の左半分の領域(左半分領域)について説明する。
左半分領域の中央上部には、サムネイル表示領域511が設けられる。サムネイル表示領域511は、とびだすプリを含む撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。利用者は、サムネイル表示領域511に表示されているサムネイル画像を選択することによって、編集対象とする撮影画像を選択する。
図23の例では、6枚の撮影画像を表すサムネイル画像がサムネイル表示領域511に並んで表示されている。
左半分領域の略中央には、編集領域512が設けられる。編集領域512は、編集対象として選択された撮影画像の表示領域である。利用者は、タッチペン132Aを用いて編集ツールを選択し、編集領域512に表示された撮影画像の編集を行う。
編集領域512の左側には、メイクパレット513が表示される。メイクパレット513は、メイクツールを選択するためのアイコンの表示領域である。メイクパレット513は、編集画面が表示されている間、常時表示される。
編集領域512の右側には、修正ツール選択ボタンが設けられる。図23の例では、修正ツール選択ボタンとして、入力された編集内容を消去するときに用いられるボタンや、1つ前または1つ後の編集作業に戻るときに操作されるボタンなどに加え、デザインON/OFFボタン514が設けられる。
デザインON/OFFボタン514は、編集領域512に表示されている編集対象の撮影画像が、デザインレイヤ画像を有するとびだすプリである場合に表示される。
編集領域512にデザインレイヤ画像を有するとびだすプリが表示されている状態では、図23に示されるように、デザインON/OFFボタン514には「デザイン消す」の文字が表示され、利用者が、そのデザインON/OFFボタン514を押下すると、編集領域512に表示されているとびだすプリから、デザインレイヤ画像が消去される。
一方、編集領域512に表示されているとびだすプリから、デザインレイヤ画像が消去された状態では、図示はしないが、デザインON/OFFボタン514には「デザイン戻す」の文字が表示され、利用者が、そのデザインON/OFFボタン514を押下すると、編集領域512に表示されているとびだすプリに、再びデザインレイヤ画像が合成される。
なお、図22を参照して説明したように、背景選択画面にデザインON/OFFボタンを設けるようにした場合には、背景選択画面においてデザインON(デザインレイヤ画像有り)が選択されたときのみ、編集画面において、デザインON/OFFボタン514が表示されるようにしてもよい。
左半分領域の下部には、編集パレット515が表示される。編集パレット515は、ペンツール、スタンプツールなどの各種の編集ツール(合成用画像)の選択に用いられる。
編集パレット515においては、タブ毎に各編集ツールが用意されている。利用者は、それぞれのタブを選択することによって、編集パレット515に表示される編集ツールを切り替える。例えば、「スタンプ」の名前が付されたタブは、スタンプツールを選択するときに操作されるタブであり、「ペン」の名前が付されたタブは、ペンツールを選択するときに操作されるタブである。
<とびだすプリの優先表示>
ところで、編集画面が最初に表示される(デフォルト表示される)際、6枚の撮影画像の中にとびだすプリが1枚以上含まれている場合には、編集画面において、撮影順によらず、そのとびだすプリが優先的に表示される。
例えば、1乃至5回目の撮影のうち、1,3,5回目の撮影により得られた撮影画像が、とびだすプリとされている場合、編集画面の左右に設けられる編集領域512には、1回目の撮影に対応するとびだすプリと、3回目の撮影に対応するとびだすプリがそれぞれ表示される。より詳細には、編集画面の左半分領域に設けられる編集領域512には、最も優先順位の高い、1回目の撮影に対応するとびだすプリが表示され、編集画面の右半分領域に設けられる編集領域512には、2番目に優先順位の高い、3回目の撮影に対応するとびだすプリが表示される。
また、編集画面がデフォルト表示される際、サムネイル表示領域511においては、サムネイル画像が、編集対象として表示される優先順に並んで表示される。
上述した例では、サムネイル表示領域511には、左から、1,3,5回目の撮影に対応するとびだすプリ、2,4回目の撮影に対応する撮影画像、6回目の撮影(全身撮影)に対応する撮影画像の順に、対応するサムネイル画像が表示される。
なお、編集対象として表示される優先順位は、1乃至5回目の撮影により得られた撮影画像が全てとびだすプリであるか、または、全てとびだすプリでない(通常の背景画像が合成された撮影画像である)場合には、撮影順に従うものとする。
また、もちろん、編集画面がデフォルト表示される際、6枚の撮影画像の中にとびだすプリが含まれているか否かにかかわらず、編集画面において、編集対象として表示される優先順位が、撮影順に従うようにしてもよい。
<とびだすプリ専用スタンプ>
さらに、編集画面がデフォルト表示される際、編集パレット515には、とびだすプリ専用のスタンプ画像が表示される、とびだすプリ専用のタブが表示される。
図23の例では、とびだすプリ専用のタブが表示されているものとし、そのタブには、とびだすプリ専用のスタンプ画像として、とびだすプリ専用スタンプ521−1乃至521−4が表示されている。とびだすプリ専用スタンプ521−1乃至521−4は、動画像からなる合成用画像である。
とびだすプリ専用のタブにおいては、タッチペン132A,132Bにより、タブ内の領域を左右にドラッグ操作するか、タブの最下部に表示される水平スクロールバーを操作することで、他のとびだすプリ専用スタンプがスクロール表示されるようにしてもよい。
編集パレット515においては、例えば、最も左側に表示されているとびだすプリ専用スタンプ521−1のみがアニメーション表示され、他のとびだすプリ専用スタンプは静止画像として表示されるものとする。また、編集パレット515において、利用者により選択されたとびだすプリ専用スタンプのみがアニメーション表示され、それ以外のとびだすプリ専用スタンプは静止画像として表示されるようにしてもよい。
例えば、編集パレット515において、とびだすプリ専用スタンプ521−1が選択された場合、編集領域512に表示されているとびだすプリには、図24に示されるようなスタンプ画像s11乃至s16が合成される。
スタンプ画像s11,s12は、うさぎの耳を模したスタンプ画像であり、スタンプ画像s13,s14は、うさぎの鼻とひげを模したスタンプ画像である。また、スタンプ画像s15,s16は、とびだすプリ専用スタンプ521−1として表示されているうさぎのキャラクタと同じデザインのスタンプ画像である。なお、スタンプ画像s11乃至s14は、利用者の顔のパーツが認識されることで、それぞれ対応する位置に合成される。
編集領域512に表示されているとびだすプリにおいて、スタンプ画像s11乃至s16は、アニメーション表示される。
具体的には、スタンプ画像s11乃至s16は、図25に示されるように、4つのコマ551a乃至551dが連続的に切り替わって表示されるようにして、アニメーション表示される。
スタンプ画像s15,s16は、コマ551b乃至551dにかけて、うさぎのキャラクタが前景フレームレイヤ画像から徐々に顔をのぞかせるようにして、アニメーション表示される。また、スタンプ画像s11乃至s14は、コマ551dのみで表示される。
編集パレット515において、とびだすプリ専用スタンプ521−1が選択されたときには、編集領域512において、コマ551a乃至551dによるアニメーション表示が1回だけ行われるようにしてもよいし、繰り返し行われるようにしてもよい。
なお、デザインレイヤ画像を有するとびだすプリが編集領域512に表示されている状態で、とびだすプリ専用スタンプのいずれかが選択された場合、編集領域512に表示されているとびだすプリから、デザインレイヤ画像が消去され、とびだすプリ専用スタンプが反映されるようになる。
また、図23の例では、編集パレット515における左端の領域に、スタンプOFFボタン522および戻すボタン523が設けられている。
スタンプOFFボタン522は、編集領域512に表示されているとびだすプリに、とびだすプリ専用スタンプが合成されているときに、アクティブ表示され、押下可能とされる。スタンプOFFボタン522が押下されると、とびだすプリに合成されているとびだすプリ専用スタンプは消去される。
戻すボタン523もまた、編集領域512に表示されているとびだすプリに、とびだすプリ専用スタンプが合成されているときに、アクティブ表示され、押下可能とされる。戻すボタン523が押下されると、とびだすプリに合成されているとびだすプリ専用スタンプは消去され、デザインレイヤ画像が反映されるようになる。
なお、上述したとびだすプリ専用スタンプが合成されたとびだすプリが、シール紙に印刷される場合には、例えば、図25を参照して説明したコマ551a乃至551dのいずれかが無作為に選択されて、静止画像としてシール紙に印刷されるものとする。また、図25を参照して説明したコマ551a乃至551dのいずれかが利用者に選択されて、静止画像としてシール紙に印刷されるようにしてもよい。
また、図26に示されるように、とびだすプリ専用スタンプが合成されたとびだすプリが印刷された写真シール431においては、とびだすプリ専用スタンプの一部が、とびだすプリが矩形であることを示す枠からはみ出して印刷されるようにしてもよい。具体的には、図26の例では、とびだすプリである画像441−2に合成されているスタンプ画像s11,s12が拡大されて、画像441−2が矩形であることを示す枠からはみ出して印刷されている。
<編集画面における他の表示例>
以上においては、背景選択画面において、とびだすプリの人物領域をアニメーション表示させるようにしたが、編集画面においては、利用者の操作により、とびだすプリの人物領域が移動するようにしてもよい。
具体的には、図27に示されるように、編集領域512に、手の形をしたアイコン571が表示されるようにする。アイコン571が表示されている状態で、タッチペン132A,132Bを用いた編集領域512に対する上下方向のドラッグ操作により、人物領域(人物レイヤ画像)が、とびだすプリを構成するフレーム(背景レイヤフレーム画像および前景レイヤフレーム画像)に対して相対的に上下に移動する。
さらに、上述した例に加え、タッチペン132A,132Bを用いた所定の操作により、人物領域(人物レイヤ画像)が、とびだすプリを構成するフレーム(背景レイヤフレーム画像および前景レイヤフレーム画像)に対して相対的に拡大・縮小したり、回転するようにしてもよい。
また、以上においては、背景選択画面において、撮影画像をとびだすプリとするか否かが選択されるものとしたが、編集画面において、撮影画像をとびだすプリとするか否かが選択されるようにしてもよい。
具体的には、図28に示されるように、図23の編集画面におけるデザインON/OFFボタン514に代えて、フレームON/OFFボタン581を設けるようにする。
編集領域512にとびだすプリが表示されている状態では、利用者が、フレームON/OFFボタン581を押下すると、編集領域512に表示されているとびだすプリから、フレーム(背景レイヤフレーム画像および前景レイヤフレーム画像)が消去される。
一方、編集領域512に通常の背景画像が合成された撮影画像が表示されている状態では、利用者が、フレームON/OFFボタン581を押下すると、編集領域512に表示されているとびだすプリに、フレーム(背景レイヤフレーム画像および前景レイヤフレーム画像)が合成される。すなわち、編集領域512に表示されている撮影画像がとびだすプリになる。このような構成により、利用者は、所望の撮影画像だけをとびだすプリにすることができる。
<編集対象となる画像について>
編集画面においては、編集領域512に表示されている撮影画像がとびだすプリではない場合、編集パレット515において、とびだすプリ専用のタブは選択できないものとする。
しかしながら、上述した場合であっても、編集パレット515において、とびだすプリ専用のタブを選択可能としてもよい。この場合、とびだすプリ専用のタブが選択されると、編集領域512には、とびだすプリが表示されるようにする。ここで、編集領域512表示されるとびだすプリは、それまでに一度も編集が施されていないとびだすプリや、一度も編集対象として選択されていないとびだすプリとしてもよい。
また、サムネイル表示領域511において、とびだすプリに対応するサムネイル画像が選択された場合には、編集画面上に、とびだすプリの編集に関する機能説明がポップアップ表示されるようにしてもよい。さらに、ポップアップ表示において、あらかじめ決められた複数の編集ツール(合成用画像)を、編集対象のとびだすプリに一括して合成することができる一発落書きボタンを設けるようにしてもよい。
これにより、利用者は、戸惑うことなく、また、より簡単に、とびだすプリに対して編集を施すことができるようになる。
なお、上述したポップアップ表示に代えて、編集領域512に表示されるとびだすプリに直接、とびだすプリの編集に関する機能説明を表す吹き出しやアニメーションが表示されるようにしてもよい。
また、編集対象となるとびだすプリが複数ある場合に、編集画面において、編集領域512に表示されるとびだすプリを、次々と入れ替えるための入れ換えボタンを設けるようにしてもよい。これにより、サムネイル表示領域511に表示されているサムネイル画像の中から、とびだすプリに対応するサムネイル画像を選択する操作を必要とすることなく、より簡単に、とびだすプリだけを編集対象とすることができる。
<他のスタンプツール>
編集パレット515には、「スタンプ」や「ペン」などの編集ツールや、とびだすプリ専用スタンプの他、ふりかけスタンプが表示される。
図29は、ふりかけスタンプが選択可能な編集パレット515の表示例を示す図である。
図29に示される編集パレット515において、見本画像591は、ふりかけスタンプを使って編集を施した撮影画像の見本であり、2人の人物(モデル)が写るモデル画像に複数のスタンプ画像が合成されている。
見本画像591上に表示されているカラフルな粒状のスタンプ画像(「ふりかけ」たように見える複数種類の細かいスタンプ画像)が、ふりかけスタンプにより合成されたスタンプ画像である。モデルではなく、利用者が写る撮影画像にスタンプ画像を合成した画像が見本画像591として表示されるようにしてもよい。
選択ボタン592−1乃至592−5は、ふりかけスタンプを選択するときに操作されるボタンである。図29の例では、5種類のふりかけスタンプが用意されている。各ふりかけスタンプには、形状、色、模様などが異なる複数種類のスタンプ画像が対応付けられている。1つのふりかけスタンプを用いることによって、フルーツ、星、紙ふぶき、ハート等の図形のスタンプ画像を複数種類、撮影画像に合成することが可能になる。
なお、選択ボタン592−5は、ヒミツのふりかけスタンプを選択するときに操作されるボタンであり、選択される度に、選択ボタン592−5には異なる種類のふりかけスタンプを表す画像が、切り替わるようにして表示される。
上述した実施の形態では、写真シール作成装置1は、得られた撮影画像や編集画像をシール紙に印刷するとともに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供する構成を採るものとした。これに限らず、撮影画像や編集画像をシール紙に印刷せずに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供するのみの構成を採ることも可能である。また逆に、撮影画像や編集画像をサーバに送信せずに、シール紙に印刷するのみの構成を採ることも可能である。
すなわち、本技術は、撮影画像や編集画像がシール紙に印刷された写真シールを作成する写真シール作成装置に限らず、単に、撮影画像や編集画像を作成するゲームを提供する写真作成ゲーム機に適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図7に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではない。例えば、所定のサイズの紙やフィルム、プリペイドカードやIC(Integrated Circuit)カードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、画像を印刷するようにしてもよい。この場合、1または複数の撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が、これらの印刷媒体に印刷されるようにしてもよい。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。