以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。
<写真シール作成装置の外観>
図1および図2は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にしたりすることで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、ゲームセンターなどのアミューズメント施設や店舗に設置される。
写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置1において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
写真シール作成装置1は、写真作成ゲームを提供する写真作成ゲーム機ということができる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。
撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさの空間を有する箱形状の筐体を有し、事前選択部20、撮影部21、および背景部22から構成される。事前選択部20は、撮影部21の側面に設置される。事前選択部20の前方の空間が、事前選択処理が行われる事前選択空間となる。また、撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離して設置される。撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理が行われる撮影空間となる。
事前選択部20は、事前選択処理として、写真シール作成装置1によって提供されるゲームを紹介するガイダンスを行ったり、撮影空間で行われる撮影処理における各種の設定を行ったりする。事前選択部20には、利用者が代金を投入する硬貨投入口や、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。事前選択部20は、撮影空間の空き状況に応じて、適宜、事前選択空間にいる利用者を撮影空間へと案内する。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影するための装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや、各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。
撮影空間において正面を向いている利用者からみて左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル41Aにより構成され、右側面が側面パネル41Bにより構成される。さらに、撮影部21の正面が正面パネル42により構成される。側面パネル41Aには、上述した事前選択部20が設置される。なお、事前選択部20が、側面パネル41Bに設置されるようにしてもよい。
背景部22は、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bから構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する板状の部材である。側面パネル52Aは、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Aと略同じ幅の板状の部材である。側面パネル52Bは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Bと略同じ幅の板状の部材である。
側面パネル41Aと側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部23Aによって連結される。側面パネル41Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Bと側面パネル52Bの上部は、連結部23Bによって連結される。側面パネル41Bと側面パネル52Bの下部は、連結部23B’によって連結される。
撮影空間の床には、板状の部材である床材27が敷かれる。
側面パネル41A、連結部23A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル41B、連結部23B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、所定の色または柄の、背景に利用される巻き取り式の背景カーテンが収納される。背景カーテンユニット25は、撮影部21に設けられたカメラによる撮影と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者により選択された撮影コースに応じた色のカーテンを下ろす。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、および連結部23Bに囲まれた天井が形成される。その天井の少なくとも一部には、天井シート24が設けられる。天井シート24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。
天井シート24は、シート状であってもよいし、板状であってもよい。また、天井シート24の一部に、通気孔となる開口部を設けてもよい。例えば、図1に示した天井シート24の両端(連結部23A側と連結部23B側)に開口部を設けてもよい。
編集ユニット12は、撮影により得られた撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル42に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、面61と、面61の上方に形成された斜面62から構成される。面61は、床面に対して垂直で、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である。斜面62には、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。斜面62の左側には、照明装置64の一端を支持する柱状の支持部63Aが設けられる。斜面62の右側には、照明装置64の他端を支持する柱状の支持部63Bが設けられる。支持部63Aの上面にはカーテンレール26を支持する支持部65が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cを、組み合わせて構成される。3本のレール26A乃至26Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせられる。平行に設けられるレール26Aとレール26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、レール26Aとレール26Bの他端は、レール26Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
後述するが、編集ユニット12の左側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の左側面前方の空間が、利用者が印刷済みのシール紙が排出されるのを待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
利用者は、事前選択部20の前方の空間である事前選択空間A0において硬貨投入口に代金を投入する。次に、利用者は、タッチパネルモニタに表示される画面に従って各種の設定を行う。利用者は、例えば、撮影空間で行われる撮影に関するコースの選択などを事前選択作業として行う。
事前選択作業を終えた利用者は、白抜き矢印#1で示すように、側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の出入り口G1から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。利用者は、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#2で示すように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、または、白抜き矢印#3で示すように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#4で示すように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。
印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終わるのを待つ。印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各装置の構成について説明する。
<事前選択部の構成>
図4は、事前選択部20の構成例を示す図である。
事前選択部20の上側にはタッチパネルモニタ71が設けられる。タッチパネルモニタ71は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ71は、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ71には、利用者の人数の選択などに用いられる画面が表示される。
タッチパネルモニタ71の下方には、スピーカ72が設けられる。スピーカ72は、事前選択処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音などを出力する。スピーカ72に隣接するようにして、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口73が設けられる。
<撮影部の構成>
図5は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42に囲まれるようにして構成される。
正面パネル42の中央よりやや上側には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81の正面には、カメラ91とタッチパネルモニタ92が設けられる。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81に内蔵されている。カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91は、利用者を被写体として撮影を行う撮影部として機能する。
カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
タッチパネルモニタ92は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ92は、LCDなどのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUIを表示し利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。
カメラユニット81の上方には、天井の一部を構成するフレームに取り付けられるようにして、天井ストロボユニット82が設置される。天井ストロボユニット82は、内蔵されたストロボ発光管が発光することで、利用者の正面上方から、利用者の顔および上半身に光を照射する。天井ストロボユニット82の発光面は、透明または略透明なアクリル板などによって構成される。
天井ストロボユニット82の左右には、天井ストロボユニット82と同様に、天井の一部を構成するフレームに取り付けられるようにして、天井LEDユニット83A,83Bが設置される。天井LEDユニット83A,83Bは、内蔵されたLED電球が常時点灯することで、撮影空間内を常時照らす。
また、天井LEDユニット83A,83Bにはスピーカが設けられ、そのスピーカから撮影処理の案内音声、BGM、効果音などが出力される。
カメラユニット81の下方には、利用者の下半身および足元に光を照射する足元ストロボユニット84が設けられる。
足元ストロボユニット84と側面パネル41Aとの間には、箱状部85Aが設けられる。また、足元ストロボユニット84と側面パネル41Bとの間には、箱状部85Bが設けられる。箱状部85A,85Bの上面は、写真シール作成装置1の設置面と略水平な面をなし、撮影作業を行う利用者が手荷物などを置くための荷物置き場として用いられる。
<背景部の構成>
図6および図7は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す正面図および斜視図である。
側面パネル52A,52Bは、従来の写真シール機と比較して、厚みをもって構成される。
図7に示されるように、側面パネル52Aの撮影空間A1側の面(図7中、手前側)には、側面ストロボユニット111Aが、側面パネル52Aに埋め込まれるようにして設けられる。側面ストロボユニット111Aは、内蔵されたストロボ発光管が発光することで、利用者の左側面から、利用者の顔付近に光を照射する。側面ストロボユニット111Aの発光面は、側面パネル52Aの撮影空間A1側の面と略同一平面をなし、透明または略透明なアクリル板などによって構成される。
なお、図示はしないが、側面パネル52Bの撮影空間A1側の面には、側面ストロボユニット111Bが、側面ストロボユニット111Aと同様にして、側面パネル52Bに埋め込まれるようにして設けられる。
背面パネル51の撮影空間A1側(図6中、手前側)の面には、白色のシート121が貼り付けられている。
また、上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、例えばピンク色のカーテンが巻き取られて収納されている。
利用者により選択された撮影コースに応じて、撮影時に、背景カーテンユニット25からピンク色のカーテンが降りてくるか否かが決定される。これにより、撮影コースによって異なる背景色の撮影画像が得られるようにできる。
<編集ユニットの構成>
図8は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面62のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットとディスプレイを積層して構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
なお、タッチペン132Aを用いた操作とタッチペン132Bを用いた操作は識別される。適宜、タブレット内蔵モニタ131の左側の表示に対してはタッチペン132Aを用いた操作のみが可能とされ、右側の表示に対してはタッチペン132Bを用いた操作のみが可能とされる。以下、適宜、タッチペン132Aとタッチペン132Bを区別する必要がない場合、まとめてタッチペン132という。
図9は、編集ユニット12の左側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の左側面の下側にはシール紙排出口161が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口161から排出される。
<写真シール作成装置の内部構成>
図10は、写真シール作成装置1の構成例を示すブロック図である。図10において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図10に示すように、写真シール作成装置1は、PC(Personal Computer)部301に対して、事前選択部302、撮影部304、編集部305A,305B、および印刷部306が外部入出力インタフェース303を介して接続されることによって構成される。情報処理部であるPC部301は、例えば編集ユニット12の筐体内部に搭載される。
PC部301を構成するCPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、RAM(Random Access Memory)313は、バス314により相互に接続される。
CPU311は、所定のプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。ROM312は、CPU311が実行するプログラムやデータを記憶する。RAM312は、CPU311が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
バス314には、さらに、入出力インタフェース315が接続される。入出力インタフェース315には、記憶部316、通信部317、およびドライブ318が接続される。
記憶部316は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部316は、CPU311から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部316に記憶されている情報はCPU311により適宜読み出される。
通信部317は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部317は、CPU311による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部317は、利用者により選択された画像を、例えば写真シール作成装置1の製造メーカが管理する画像取得サイト管理サーバに送信する。通信部317から送信された画像は、所定の記憶領域が割り当てられて保存され、画像取得サイト管理サーバにアクセスしてきた携帯端末上で表示されたり、その携帯端末にダウンロードされたりする。
ドライブ318には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319が適宜装着される。ドライブ318によりリムーバブルメディア319から読み出されたプログラムやデータは、CPU311に供給され、記憶部316に記憶されたり、インストールされたりする。
入出力インタフェース315には外部入出力インタフェース303が接続される。PC部301による各部の制御が、外部入出力インタフェース303を介して行われる。
事前選択部302は、事前選択空間A0にいる利用者を対象とした事前選択処理を実現する。事前選択部302は、タッチパネルモニタ71、スピーカ72、および硬貨処理部321から構成される。
タッチパネルモニタ71は、PC部301による制御に従って各種の選択画面を表示し、選択画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、各種の設定が行われる。
硬貨処理部321は、硬貨投入返却口73への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部321は、所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号をPC部301に出力する。
撮影部304は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部304は、照明装置331、カメラ91、タッチパネルモニタ92、スピーカ332、および背景制御部333から構成される。
照明装置331は、撮影空間A1内の各ストロボユニットであり、PC部301から供給される照明制御信号に従って発光する。
カメラ91は、PC部301によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)をPC部301に出力する。
スピーカ322は、天井LEDユニット83A,83Bに内蔵されるスピーカである。
背景制御部333は、PC部301から供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25に収納されている背景カーテンの上げ下ろしを行う。
編集部305Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部305Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ341から構成される。編集部305Bは、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部305Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部305A,305Bを特に区別しない場合には、単に、編集部305という。
タブレット内蔵モニタ131は、PC部301による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号はPC部301に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
印刷部306は、プリンタ351を含むように構成される。プリンタ351にはシール紙ユニット352が装着される。
プリンタ351は、内蔵するヘッド361を駆動し、PC部301から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット352に収納されているロール状のシール紙363に画像を印刷する。また、プリンタ351は、画像を印刷したシール紙363をカッター362によって所定のカット位置でカットして、シール紙排出口161に排出する。
<写真シール作成装置の機能構成例>
図11は、写真シール作成装置1の機能構成例を示すブロック図である。図11に示す機能部のうちの少なくとも一部は、CPU311により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
写真シール作成装置1においては、事前選択処理部401、撮影処理部402、編集処理部403、および印刷処理部404が実現される。
事前選択処理部401は、事前選択部302の各部を制御することで、事前選択処理を実行する。事前選択処理により、利用者の人数の選択、背景画像の選択などが行われる。利用者による選択内容を表す情報は撮影処理部402に供給される。
撮影処理部402は、撮影部304の各部を制御することで撮影処理を行う。撮影処理部402は、撮影処理を行うことによって得られた撮影画像のデータを編集処理部403に出力する。撮影処理部402から編集処理部403に対しては、撮影を複数回行うことによって得られた複数枚の撮影画像のデータが供給される。
編集処理部403は、編集部305の各部を制御することで編集処理を行う。編集処理には、撮影画像に写る利用者の目の大きさや肌の明るさを調整するための画像処理、撮影画像に対して編集を施すための画像処理などが含まれる。
編集処理部403は、撮影画像の編集を終えた後、編集画像を所定のレイアウトで配置することによって印刷データを生成し、印刷処理部404に出力する。
印刷処理部404は、プリンタ351に印刷データを出力し、編集画像の印刷を行う。
<写真シール作成装置の動作>
次に、図12のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。
ステップS1において、事前選択処理部401は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを、硬貨処理部321から供給される起動信号に基づいて判定し、硬貨が投入されたと判定するまで待機する。
ステップS1において、硬貨が投入されたと判定された場合、処理はステップS2に進む。ステップS2において、事前選択処理部401は、事前選択部302を制御することで、事前選択処理を行う。具体的には、事前選択処理部401は、撮影空間で行われる撮影に関するコースとして、利用者の人数に応じて行われるゲームの種類を決定する人数コースや、撮影画像における被写体の写りの選択などを利用者に行わせることで、各種の設定を行う。
ステップS3において、撮影処理部402は、撮影部304を制御することで、撮影処理を行う。具体的には、撮影処理部402は、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ92にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を生成する。
本実施の形態の撮影処理においては、合計5回の撮影が行われる。5回の撮影により得られる5枚の撮影画像は、編集処理の対象とされてシール紙に印刷されることはもちろん、携帯端末に送信される対象にもなり得る。
5回の撮影としては、アップ撮影のみが行われるものとするが、5回の撮影として、アップ撮影と全身撮影が行われるようにしてもよい。
アップ撮影とは、被写体の顔および上半身を撮影範囲とした撮影である。アップ撮影により、撮影画像として、被写体の顔および上半身が写るアップ画像が得られる。一方、全身撮影とは、被写体の全身を撮影範囲とした撮影である。全身撮影により、撮影画像として、被写体の全身が写る全身画像が得られる。全身撮影においては、斜め上から見た被写体の全身が写る全身画像が得られるようにしてもよいし、正面から見た被写体の全身が写る全身画像が得られるようにしてもよい。
このようにして、撮影処理において、5枚の撮影画像が取得される。
ステップS4において、編集処理部403は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部305を制御することで、編集処理を行う。具体的には、編集処理部403は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面において、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせることで、編集が施された編集画像を生成する。
ステップS5において、印刷処理部404は、プリンタ351を制御することで、印刷処理を行う(開始する)。具体的には、印刷処理部404は、編集処理により得られた編集画像をプリンタ351に出力してシール紙に印刷する。なお、撮影処理により得られた撮影画像が、シール紙に印刷されるようにしてもよい。
印刷が終了すると、ステップS6において、プリンタ351は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口161に排出し、処理を終了させる。
ここで、上述したステップS4の編集処理において表示される編集画面の詳細について説明する。
<編集画面の例>
図13は、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面の例を示す図である。
編集画面は、基本的に、主な構成が左右対称に設けられることによって構成される。左側の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられる領域である。右側の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。このような編集画面の構成により、主に2人の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
以下、編集画面の左側の領域(左側領域)について説明する。
左側領域の中央上方には、サムネイル表示領域511が設けられる。サムネイル表示領域511は、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。利用者は、サムネイル表示領域511に表示されているサムネイル画像を選択することによって、編集対象とする撮影画像を選択する。
図13の例では、5枚の撮影画像を表すサムネイル画像がサムネイル表示領域511に並んで表示されている。
左側領域の略中央には、編集領域512が設けられる。編集領域512は、編集対象として選択された撮影画像(編集対象画像)の表示領域である。利用者は、タッチペン132Aを用いて編集ツールを選択し、編集領域512に表示された撮影画像の編集を行う。
編集領域512の左側には、じゅわちゅるパレット513が表示される。じゅわちゅるパレット513には、編集対象画像の被写体全体を明るくしたり、編集対象画像において選択された被写体の目を濃くしたり、編集対象画像において選択された被写体の唇にツヤを入れたりするためのボタンが設けられる。じゅわちゅるパレット513において、いずれかのボタンが選択されることで、編集対象画像に写る利用者に、選択されたボタンに対応する画像処理が施される。
編集領域512の下方には、編集パレット514が表示される。編集パレット514は、ペン画像やスタンプ画像などの各種の編集ツール(合成用画像)の選択に用いられる。
編集パレット514においては、編集パレット514の編集画面中央側に設けられたボタン毎に各編集ツールが表示される。利用者は、それぞれのボタンを選択することによって、編集パレット514に表示される編集ツールを切り替える。例えば、「ペン」の名前が付されたボタンは、ペン画像を選択するときに操作されるボタンであり、「スタンプ」の名前が付されたボタンは、スタンプ画像を選択するときに操作されるボタンである。また、「メイク」の名前が付されたボタンは、メイクツールを選択するときに操作されるボタンである。
編集画面の右側の領域(右側領域)には、以上のような左側領域の構成と同じ構成511乃至514が、それぞれ位置を対称にして配置される。
編集画面において、左側領域と右側領域に挟まれた中央の領域(中央領域)には、スマートフォンの外観を模した2つの携帯おまけボタンが左右に並んで表示される。携帯おまけボタンが操作されると、携帯おまけの作成を行うことができる。携帯おまけは、携帯端末の待ち受け画面に表示されたり、メールに添付されたり、ブログを含むSNS(Social Networking Service)にアップロードされたりする画像など、携帯端末上で用いられることを前提とした画像である。作成された携帯おまけは、携帯端末への送信専用の画像として、画像取得サイト管理サーバに送信される。
携帯おまけボタンの下方には、編集作業中のBGMの設定を行うときに操作されるボタンなども表示される。
このような編集画面により、主に2人の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
<編集パレットの例>
上述したように、編集パレット514の編集画面中央側に設けられた「メイク」ボタンが操作されると、編集パレット514は、メイクツールを選択することができる表示態様となる。メイクツールは、撮影画像に写る人物の顔全体や顔の一部(唇や目などの顔パーツ、および、頬などの部位)を、化粧のために用いるリップ、アイライン、つけまつげ、カラーコンタクト、チークなどのアイテムを使用して化粧を施した状態にみせる「メイク処理」を施す機能を提供する。
図14は、「メイク」ボタンが操作されたときの編集パレットの例を示す図である。
図14の編集パレット514においては、「リップ」、「チーク」、「なりきり」、および「アイブロウ」の4種類のメイクツールに対応するタブが設けられる。図14の例では、「チーク」のタブが選択され、チーク位置選択ボタン561乃至563と、チークカラー選択ボタン571乃至576が表示されている。
「チーク」のメイクツールは、メイク処理として、撮影画像に写る被写体の顔のうちの頬の領域の色を変える「チーク処理」を施す機能を提供する。詳細は後述するが、チーク処理は、撮影画像に写る被写体の顔において、チーク位置選択ボタン561乃至563によって選択されたチーク位置(頬近傍の領域)の色を、チークカラー選択ボタン571乃至576によって選択された色(チークカラー)に変更する処理である。
チーク位置選択ボタン561は、撮影画像に写る被写体の顔において「チーク処理」が施されるチーク位置として、「おすすめ」のテーマに沿った位置(領域)を選択するためのボタンである。
チーク位置選択ボタン562は、撮影画像に写る被写体の顔において「チーク処理」が施されるチーク位置として、「かわいい」のテーマに沿った位置(領域)を選択するためのボタンである。
チーク位置選択ボタン563は、撮影画像に写る被写体の顔において「チーク処理」が施されるチーク位置として、「クール」のテーマに沿った位置(領域)を選択するためのボタンである。
チークカラー選択ボタン571は、撮影画像に写る被写体の顔において、チーク位置選択ボタンによって選択されたチーク位置の色を、ピンク色に変更するためのボタンである。
チークカラー選択ボタン572は、撮影画像に写る被写体の顔において、チーク位置選択ボタンによって選択されたチーク位置の色を、濃いピンク色に変更するためのボタンである。
チークカラー選択ボタン573は、撮影画像に写る被写体の顔において、チーク位置選択ボタンによって選択されたチーク位置の色を、オレンジ色に変更するためのボタンである。
チークカラー選択ボタン574は、撮影画像に写る被写体の顔において、チーク位置選択ボタンによって選択されたチーク位置の色を、コーラル色(珊瑚色)に変更するためのボタンである。
チークカラー選択ボタン575は、撮影画像に写る被写体の顔において、チーク位置選択ボタンによって選択されたチーク位置の色を、赤色に変更するためのボタンである。
チークカラー選択ボタン576は、撮影画像に写る被写体の顔において、チーク位置選択ボタンによって選択されたチーク位置の色を、濃い赤色に変更するためのボタンである。
図14の編集パレット514の左端で、チーク位置選択ボタン561の左側には、サンプル画像表示領域581が設けられる。
サンプル画像表示領域581には、撮影画像に写る複数人(例えば2人)のうちのいずれか1人の顔画像が表示される。
チーク位置選択ボタンとチークカラー選択ボタンによって選択されたチーク位置とチークカラーは、チーク処理によって、編集領域512に表示される編集対象画像に反映されるとともに、サンプル画像表示領域581に表示される顔画像にも反映される。
なお、チーク処理によるチーク位置とチークカラーは、まず、サンプル画像表示領域581に表示される顔画像のみに反映されるようにし、図示せぬ決定ボタンが操作されるなどすることで、そのチーク位置とチークカラーが、編集対象画像に反映されるようにしてもよい。
また、図14の編集パレット514の右端下部で、チークカラー選択ボタン576の右側には、チークOFFボタン582が設けられる。
チークOFFボタン582が操作されると、チーク処理によって、編集領域512に表示される編集対象画像と、サンプル画像表示領域581に表示される顔画像に反映されたチーク位置とチークカラーが消去(OFF)される。
<編集処理部の機能構成例>
図15は、上述したチーク処理を施す編集処理部403の機能構成例を示すブロック図である。
図15の編集処理部403は、マスク画像生成部611、選択受付部612、画像処理部613、および表示制御部614を備えている。
マスク画像生成部611は、撮影画像に写る被写体(利用者)の所定の部位(ここでは頬)に対して、形状の異なる複数のマスク画像を被写体毎に生成する。マスク画像は、撮影画像においてチーク処理の対象とする領域とその形状を特定するための画像である。
選択受付部612は、利用者の選択操作に応じて、マスク画像生成部611により生成された複数のマスク画像のいずれかの選択を受け付ける。具体的には、選択受付部612は、利用者によるチーク位置選択ボタン561乃至563(チーク位置)の選択に応じて、マスク画像の選択を受け付ける。すなわち、チーク位置とマスク画像とは対応付けられており、チーク位置が選択されることで対応するマスク画像が選択され、選択されたマスク画像によって、チーク処理の対象とする領域とその形状が決定される。
また、選択受付部612は、利用者によるチークカラー選択ボタン571乃至576(チークカラー)の選択も受け付ける。
画像処理部613は、撮影画像において、選択を受け付けたマスク画像で特定される領域(以下、特定領域という)内の色を変更する。具体的には、画像処理部613は、撮影画像における特定領域内の色を、利用者により選択されたチークカラーに変更する。
また、画像処理部613は、マスク画像で特定される特定領域に対して、ぼかし処理を施す。
以上の構成により、撮影画像に対してチーク処理が施される。
表示制御部614は、図13を参照して説明した編集画面の表示を制御する。表示制御部614は、編集画面の編集領域512に表示されている撮影画像を、チーク位置選択ボタンとチークカラー選択ボタンの選択に応じて、チーク処理が施された撮影画像に切り替える。
<チーク処理の流れ>
次に、図16のフローチャートを参照して、図15の編集処理部403により実行されるチーク処理の流れについて説明する。
ステップS31において、編集処理部403は、撮影処理部402により得られた撮影画像を取得する。
ステップS32において、マスク画像生成部611は、撮影画像に写る被写体の頬に対して、形状の異なる複数のマスク画像を被写体毎に生成する。
例えば、図17に示されるように、正面を向いている顔の目頭を基点とした半直線L11を基準として、小鼻(鼻の下部で左右に膨らんだ部分)と耳を結ぶ線分L12上の楕円領域を特定領域C10とする場合、左右の頬に対応する特定領域C10を有するマスク画像MP1が生成される。
また、図18に示されるように、横を向いている顔の目頭を基点とした半直線L21を基準として、小鼻と耳を結ぶ線分L22上の楕円領域を特定領域C20とする場合、一方の頬に対応する特定領域C20のみを有するマスク画像MP2が生成される。
撮影画像に写る被写体(利用者)は、被写体毎に顔の向きや大きさに加え、顔のつくりも異なることから、ここでは、被写体毎に、チーク位置選択ボタン561乃至563に対応した3種類のマスク画像が生成される。
図19は、チーク位置選択ボタン561乃至563(チーク位置)に対応したマスク画像の生成について説明する図である。
図19左側には、「おすすめ」のチーク位置を選択するためのチーク位置選択ボタン561に対応したマスク画像の生成の例が示されている。
「おすすめ」のチーク位置は、顔の目頭を基点とした半直線L31と目尻を基点とした半直線L32に挟まれ、かつ、半直線L31,32に直交し、頬の上端に接する直線L33と小鼻を基点とした直線L34で挟まれる範囲となる。「おすすめ」のチーク位置の範囲内で特定される特定領域C30の形状は、逆三角形となる。
図19中央には、「かわいい」のチーク位置を選択するためのチーク位置選択ボタン562に対応したマスク画像の生成の例が示されている。
「かわいい」のチーク位置は、顔の目頭を基点とした半直線L41と目尻を基点とした半直線L42に挟まれ、かつ、半直線L41,L42に直交し、頬の上端に接する直線L43と小鼻を基点とした直線L44で挟まれる範囲となる。「かわいい」のチーク位置の範囲内で特定される特定領域C40の形状は、円または楕円となる。
図19右側には、「クール」のチーク位置を選択するためのチーク位置選択ボタン563に対応したマスク画像の生成の例が示されている。
「クール」のチーク位置は、顔の目頭を基点とした半直線L51と目尻を基点とした半直線L52に挟まれた、小鼻と耳を結ぶ線分L53上の範囲となる。「クール」のチーク位置の範囲内で特定される特定領域C50の形状は、楕円となる。
なお、特定領域の位置および形状は、顔の輪郭に応じて設定されてもよい。例えば、顔の輪郭が面長な場合、頬骨より下の位置に、横長楕円形状の特定領域が設定されるようにする。また、顔の輪郭が丸顔の場合、頬の領域の中心からこめかみに向かう線分上に、斜め楕円形状の特定領域が設定されるようにする。さらに、顔の輪郭が逆三角形の場合、頬の領域の中心より内側に、円形の特定領域が設定されるようにする。
マスク画像の生成手法は、上述した目や鼻、耳などの顔パーツを基点として設定された特定領域に基づいた手法と、顔の輪郭に応じて設定された特定領域に基づいた手法のいずれであってもよいし、対応するチーク位置選択ボタン毎に決められてもよい。
このように、チーク処理の対象とする領域(すなわち特定領域)の大きさは、被写体の顔の向きや大きさ、顔のつくりによって決定される。これに限らず、チーク位置が選択されることで選択されたマスク画像によって、チーク処理の対象とする領域(位置)とその形状に加え、その大きさが決定されるようにしてもよいし、その大きさが利用者によって個別に選択されるようにしてもよい。
なお、生成されたマスク画像は、撮影画像に写る被写体それぞれに対応付けて、記憶部316に記憶される。
このようにして、被写体毎に、3種類のマスク画像が生成されると、ステップS33において、選択受付部612は、チーク位置選択ボタン561乃至563(チーク位置)とチークカラー選択ボタン571乃至576(チークカラー)の選択を受け付ける。
このとき、撮影画像に写る被写体の人数に応じて、被写体毎にチーク位置(マスク画像の形状)の選択が受け付けられたり、全ての被写体について一括してチーク位置の選択が受け付けられたりしてもよい。
例えば、撮影画像に写る被写体が2人の場合、被写体毎にチーク位置の選択が受け付けられ、撮影画像に写る被写体が3人以上の場合、全ての被写体について一括してチーク位置の選択が受け付けられるようにする。
また、撮影画像に写る被写体の人数に応じて、被写体毎にチークカラーの選択が受け付けられたり、全ての被写体について一括してチークカラーの選択が受け付けられたりしてもよい。
例えば、撮影画像に写る被写体が2人の場合、被写体毎にチークカラーの選択が受け付けられ、撮影画像に写る被写体が3人以上の場合、全ての被写体について一括してチークカラーの選択が受け付けられるようにする。
ステップS34において、画像処理部613は、選択されたチーク位置に対応するマスク画像を用いて、そのマスク画像で特定される特定領域の色を、選択されたチークカラーに変更する。
具体的には、画像処理部613は、撮影画像における特定領域の輝度、色相・明度・彩度、RGB値、コントラストなどの色情報の少なくともいずれかを調整することで、特定領域全体の色を、選択されたチークカラーに変更する。
このとき、特定領域の元々の色(肌の色)に応じて、上述した色情報が調整される。例えば、肌が色黒の被写体については、特定領域の色が、選択されたチークカラーより濃い色になるように色情報が調整され、肌が色白の被写体については、特定領域の色が、選択されたチークカラーより淡い色になるように色情報が調整される。
このように、肌の色に応じて色情報が調整されることで、撮影画像においてチーク処理が施された部分を、違和感のない仕上がりにすることができる。
また、特定領域内の位置に応じて、上述した色情報が調整されるようにしてもよい。例えば、特定領域の中心に近い部分ほど、選択されたチークカラーより濃い色になるように、色情報が調整されるようにする。特定領域内で顔の中心に近い部分ほど、選択されたチークカラーより濃い色になるように、色情報が調整されるようにしてもよい。
さらに、選択されたチークカラーの範囲内で、上述した色情報が、利用者の操作によって調整されるようにしてもよい。
さて、特定領域の色が選択されたチークカラーに変更された後、ステップS35において、画像処理部613は、マスク画像で特定される特定領域に対して、ぼかし処理を施す。具体的には、画像処理部613は、特定領域の輪郭の近傍領域に対して、ぼかし処理を施す。
例えば、画像処理部613は、マスク画像で特定される特定領域の輪郭の内側と外側の画素に対してぼかし処理を施す。この場合、チークカラーが変更された領域は、元の特定領域より大きくなることから、画像処理部613は、ぼかし処理が施される近傍領域の大きさに応じて、選択されたチーク位置に対応するマスク画像の特定領域の大きさを変更する。
また、画像処理部613は、マスク画像で特定される特定領域の輪郭の内側の画素のみに対してぼかし処理を施すようにしてもよい。この場合、輪郭の内側の画素に対して、輪郭に近い画素ほど透過度を高くする透過度変更処理が施される。
なお、チークカラーの色の濃さによらず、同一のぼかし具合(強度)でぼかし処理が施された場合、チークカラーの色が濃いほど、チーク処理が施された領域がはっきりと視認できる。そこで、チークカラーの色が濃いほど、ぼかし処理のぼかし具合を強くすることで、チークカラーの色の濃さによらず、チーク処理が施された領域が同程度に視認されるようにしてもよい。
以上の処理によれば、撮影画像に写る被写体毎に生成されたマスク画像を用いてチーク処理が施されるので、被写体の顔それぞれに、顔の向きや大きさ、顔のつくりに馴染んだチークが入った、自然な仕上がりの撮影画像を提供することが可能となる。
以上においては、選択受付部612は、チーク位置(マスク画像)とチークカラーの選択をそれぞれ受け付け可能としたが、いずれか一方のみが選択された場合、撮影画像には、選択された方のチーク位置またはチークカラーが反映される一方、選択されていない方のチーク位置またはチークカラーとして、デフォルトのチーク位置またはチークカラーが反映される。
例えば、チーク位置のみが選択された場合、選択されたチーク位置に対応するマスク画像で特定される特定領域の色が、デフォルトのチークカラーに変更される。デフォルトのチークカラーは、例えば、チークカラー選択ボタン571で選択されるピンク色とされる。
また、チークカラーのみが選択された場合、デフォルトのチーク位置に対応するマスク画像で特定される特定領域の色が、選択されたチークカラーに変更される。選択されたチーク位置に対応するマスク画像で特定される特定領域の色が、デフォルトのチークカラーに変更される。デフォルトのチーク位置は、例えば、チーク位置選択ボタン561で選択される「おすすめ」のチーク位置とされる。
<チーク位置およびチークカラーの反映対象>
チーク処理によるチーク位置およびチークカラーの反映対象は、編集画面において編集領域512に表示されている編集対象画像とする。
すなわち、編集領域512に表示されている編集対象画像についてのみ、利用者により選択されたチーク位置に対応するマスク画像で特定される特定領域の色が、利用者により選択されたチークカラーに変更される。
一方で、チーク処理によるチーク位置およびチークカラーの反映対象を、編集画面において編集領域512に表示されている編集対象画像を含む全ての撮影画像としてもよい。
この場合、編集領域512に表示されている編集対象画像を含む全ての撮影画像について、利用者により選択されたチーク位置に対応するマスク画像で特定される特定領域の色が、利用者により選択されたチークカラーに変更される。
なお、この場合、編集対象画像を含む全ての撮影画像について、上述したチーク処理が施されることから、全ての撮影画像について、被写体毎のマスク画像が生成されることになる。
また、以上においては、全ての撮影画像に、チーク処理によるチーク位置およびチークカラーの両方が反映されるものとしたが、いずれか一方だけが反映されるようにしてもよい。
例えば、全ての撮影画像に、チーク処理によるチーク位置だけが反映されるようにしてもよい。この場合、編集領域512に表示されていない撮影画像については、個別に選択されたチークカラーが反映されるようにする。
また、全ての撮影画像に、チーク処理によるチークカラーだけが反映されるようにしてもよい。この場合、編集領域512に表示されていない撮影画像については、個別に選択されたチーク位置が反映されるようにする。
<チークの修正>
上述したチーク処理により撮影画像に反映されたチーク(特定領域のチークカラー)が、利用者の操作により修正されるようにしてもよい。
図20は、「メイク」ボタンが操作されたときの編集パレットの他の例を示す図である。
図20の編集パレット514は、その右端で、チークOFFボタン582の上方に、チーク消しゴム選択領域651が設けられる点で、図14の編集パレット514と異なる。
チーク消しゴム選択領域651には、撮影画像に反映されたチークの一部を消去するチーク消しゴム機能を提供するための3つのボタンが表示される。
チーク消しゴム選択領域651に表示されるボタンそれぞれは、タッチペン132Aまたは132Bの軌跡に対するチーク消しゴムの太さに対応している。すなわち、チーク消しゴム選択領域651において選択されたボタンによって、撮影画像においてチークが反映された領域上をタッチペン132Aまたは132Bで触れたときの、チークが消去される幅(太さ)が異なる。
利用者は、チーク消しゴム選択領域651において、所望の太さに対応するボタンを選択し、編集領域512に表示されている編集対象画像においてチークが反映されている領域をタッチペン132Aまたは132Bで触れることで、チークの形状を修正することができる。
このとき、チークの形状の修正に合わせて、編集対象画像にチークを反映させる際のチーク処理において生成され、記憶部316に記憶されたマスク画像の形状(特定領域の形状)も変更(変形)される。形状が変更された後のマスク画像は、再び記憶部316に記憶される。
なお、チーク消しゴム機能により修正された後のチークの大きさが、所定の大きさより小さくなった場合、形状が変更された後のマスク画像は記憶されないものとする。
また、チーク処理においてぼかし処理が行われないようにした場合、チーク消しゴム機能として、チークの輪郭(縁)に向かってチークカラーの透過度を高くする機能を備えるようにしてもよい。これにより、チークを、ぼかし処理が施されたような仕上がりにすることができる。
さらにまた、チーク消しゴム機能が提供される際、チークの形状の修正対象となる、撮影画像においてチークが反映された領域が拡大表示されるようにしてもよい。この場合、編集領域512内で、チークが反映された領域が拡大表示されてもよいし、編集画面上に、チークが反映された領域が拡大表示されたポップアップ画面が表示されてもよい。なお、チークが反映された領域が拡大表示される際には、拡大の尺度を調整するためのボタンやスライダーがさらに表示されるようにしてもよい。
このように、チークが反映された領域が拡大表示されることで、利用者は、チークの形状を、より細かく修正することができる。
<メイク処理の他の例>
以上においては、メイク処理の一例として、チーク処理について説明してきたが、以下に挙げる他のメイク処理も、上述したチーク処理と同様にして行われる。
・リップ処理
・グロス処理
・アイブロウ処理
・アイシャドウ処理
・アイライン処理
・疑似キャッチライト処理
・ハイライト処理
・シェーディング処理
・肌の色処理(美白、美黒)
・肌質処理(マット系、つや系)
・天使の輪処理
リップ処理は、唇の部分を所定の形状および色に変更する処理である。グロス処理は、唇の部分を所定の形状および透明感やツヤのある色に変更する処理である。なお、リップ処理とグロス処理は、撮影画像上で異なるレイヤに施され、それぞれの処理についてのマスク画像が生成される。
リップ処理とグロス処理の両方が施される場合、一方の処理による唇の部分の形状(マスク画像)の変更にあわせて、他方の処理による唇の部分の形状(マスク画像)が変更される。また、リップ処理とグロス処理の両方が施される場合、一方の処理により唇の部分の形状(マスク画像)が変更されても、他方の処理による唇の部分の形状(マスク画像)は変更されないようにしてもよい。
アイブロウ処理は、眉の部分を所定の形状および色に変更する処理である。アイシャドウ処理は、まぶたの部分を所定の色に変更する処理ある。アイライン処理は、目の縁部分を所定の色に変更する処理である。疑似キャッチライト処理は、目の瞳の一部分を所定の形状および色に変更する処理である。
ハイライト処理は、鼻筋や額、頬の部分を、光が当たったような明るい色に変更する処理である。シェーディング処理は、鼻筋、額、顎の部分を、影が付いたような暗い色に変更する処理である。
肌の色処理は、肌の部分を所定の色に変更する処理である。肌質処理は、肌の部分を所定の肌の質感を表現する所定の色に変更する処理である。天使の輪処理は、環状の髪のツヤが出るように、利用者の頭部の上方の一部領域を所定の色に変更する処理である。
<レタッチ処理>
上述したメイク処理が施された撮影画像に対して、撮影画像に写る人物(被写体)の認識結果に基づいて、人物やその一部を加工(拡大/縮小、変形、色の変更など)したり修整するレタッチ処理が施されるようにしてもよい。
レタッチ処理には、アップ画像用のレタッチ処理と全身画像用のレタッチ処理がある。
アップ画像用のレタッチ処理
・輪郭処理
・小顔処理
・目の大きさ処理
・目の形状処理
・小鼻処理
・口角を上げる処理
・口角を下げる処理
・口の大きさ処理
・肌の色の処理
・パーツの移動(目をこめかみの方向に動かす等)
・アイブロウ(眉の形を変える)
輪郭処理は、撮影画像に写る利用者の顔を認識し、輪郭を変更する処理である。小顔処理は、撮影画像に写る利用者の顔を認識し、顔を小さくする処理である。目の大きさ処理は、撮影画像に写る利用者の目を認識し、目を大きくする処理である。
目の形状処理は、撮影画像に写る利用者の目を認識し、目の形状を変更する処理である。小鼻処理は、撮影画像に写る利用者の鼻を認識し、鼻を小さくする処理である。口角を上げる処理は、撮影画像に写る利用者の口を認識し、口角を上げる処理である。口角を下げる処理は、撮影画像に写る利用者の口を認識し、口角を下げる処理である。
口の大きさ処理は、撮影画像に写る利用者の口を認識し、口の大きさを変更する処理である。肌の色の処理は、撮影画像に写る利用者の肌の色を認識し、肌の色を変更する処理である。パーツの移動は、撮影画像に写る利用者の顔のパーツ(部位)を認識し、パーツを移動する処理である。例えば、目の上下方向への移動、内側への移動、口の移動などがパーツの移動に含まれる。アイブロウは、撮影画像に写る利用者の眉を認識し、眉の形を変更する処理である。
全身画像用のレタッチ処理
・脚長処理
・脚の細さ処理
・身長処理
・二の腕処理
・くびれ処理
・首の長さ処理
・ウエストの位置を上げる処理
・指を細くする処理
・爪の形を変形する処理
・爪の長さ処理
脚長処理は、撮影画像に写る利用者の脚を認識し、脚を長くする処理である。脚の細さ処理は、撮影画像に写る利用者の脚を認識し、脚を細くする処理である。身長処理は、撮影画像に写る利用者の全身を認識し、身長を高くする処理である。
二の腕処理は、撮影画像に写る利用者の二の腕を認識し、二の腕を細くする処理である。くびれ処理は、撮影画像に写る利用者の腰を認識し、くびれを強調する処理である。首の長さ処理は、撮影画像に写る利用者の首を認識し、首を長くする処理である。
ウエストの位置を上げる処理は、撮影画像に写る利用者の腰を認識し、ウエストの位置を上げる処理である。指を細くする処理は、撮影画像に写る利用者の手を認識し、指を細くする処理である。爪の形を変形する処理は、撮影画像に写る利用者の手を認識し、爪の形を変形する処理である。爪の長さ処理は、撮影画像に写る利用者の手を認識し、爪の長さを変更する処理である。
なお、ここでは、アップ画像用のレタッチ処理と全身画像用のレタッチ処理に分けて説明しているが、アップ画像用のレタッチ処理として説明した各処理が全身画像のレタッチ処理として用いられるようにしてもよい。反対に、全身画像用のレタッチ処理として説明した各処理がアップ画像のレタッチ処理として用いられるようにしてもよい。
上述したレタッチ処理の中には、チーク処理などのメイク処理において生成されたマスク画像の特定領域を変形するものが含まれる。
そこで、メイク処理が施された後で、マスク画像の特定領域を変形するレタッチ処理が行われる場合、レタッチ処理に合わせて、マスク画像の特定領域が修正されるようにする。これにより、レタッチ処理が施された後の撮影画像を、違和感のない仕上がりにすることができる。
一方、メイク処理が施された後で、マスク画像の特定領域を変形するレタッチ処理が行われる場合であっても、マスク画像の特定領域が修正されないようにしてもよい。この場合、レタッチ処理が施される際の処理負荷を低減することができる。
なお、メイク処理の後に、特定のレタッチ処理だけが施されるような場合には、メイク処理において、その特定のレタッチ処理が施された後の特定領域の形状に応じたマスク画像をあらかじめ生成するようにしてもよい。このとき、レタッチ処理が施される前の特定領域の形状に応じたマスク画像が生成されてもよいし、生成されなくてもよい。
また、上述したように、マスク画像の特定領域は、レタッチ処理だけでなく、チーク消しゴム機能のような消しゴム機能によっても変形される。
ここで、消しゴム機能によってマスク画像の特定領域が変形された後で、レタッチ処理が施された場合、マスク画像の特定領域が、消しゴム機能によって変形される前の形状にリセットされるようにしてもよい。
この場合、レタッチ処理に合わせて、マスク画像の特定領域が変形されるようにしてもよい。
また、消しゴム機能によってマスク画像の特定領域が変形された後で、レタッチ処理が施された場合であっても、マスク画像の特定領域が、消しゴム機能によって変形されたまま維持されるようにしてもよい。
この場合、消しゴム機能によって変形されたマスク画像の特定領域のまま、レタッチ処理に合わせて、特定領域に対応する部分の色などが変更されるようにしてもよい。
さらに、消しゴム機能によってマスク画像の特定領域が変形され、レタッチ処理によってマスク画像の特定領域がさらに変形された後、またさらに、消しゴム機能によってマスク画像の特定領域が変形されるようにしてもよい。
これとは逆に、消しゴム機能によってマスク画像の特定領域が変形され、レタッチ処理によってマスク画像の特定領域がさらに変形された後、これ以上、消しゴム機能は提供されないようにしてもよい。このとき、消しゴム機能は提供されない旨のメッセージなどを含むポップアップ画面が表示されるようにしてもよい。
<変形例>
以上においては、メイク処理として、撮影画像に写る被写体の所定の部分を所定の色に変更する処理が行われる例について説明したが、さらに所定の部分の形状を変更するようにしてもよい。
例えば、撮影画像に写る被写体の髪の毛やまつげの一部を抽出し、抽出された部分の形状や長さを変更するようにしてもよい。
また、撮影画像に写る顔の所定の箇所を基点とした線を生成・描画することで、その所定の箇所に化粧を施した状態にみせるようにしてもよい。
図21および図22は、撮影画像に写る目の所定の箇所を基点とした線を生成・描画することで、二重まぶたにみせる例について説明する図である。
図21の例では、図中左側に示されるように、目が検出されることで、その目頭と目尻がそれぞれ基点E11,E12に設定される。
そして、図中右側に示されるように基点E11と基点E12の間で、上まぶた(まつげ)の輪郭を平行移動した曲線EL1が生成・描画される。
図22の例では、図中左側に示されるように、目が検出されることで、その黒目の輪郭上の目頭側の一点と目尻がそれぞれ基点E21,E22に設定される。
そして、図中右側に示されるように基点E21と、基点E22を基点E21と反対側に所定距離だけ移動した基点E22’の間で、上まぶた(まつげ)の輪郭を平行移動した曲線EL2が生成・描画される。
このようにして、撮影画像に写る被写体の目を二重まぶたにみせることができる。
<携帯端末での処理>
上述したメイク処理が、携帯端末上で動作するアプリケーションによって実現されるようにしてもよい。
この場合、写真シール作成装置1から画像取得サイト管理サーバを介して携帯端末に提供された撮影画像に対して、メイク処理が実行されるようにする。
例えば、画像取得サイトにおいて所定金額の課金を行うことで、1回の写真シール作成ゲームによって得られた複数の撮影画像全てが提供される有料会員の携帯端末では、複数の撮影画像の中から1枚の撮影画像を選択できるようにする。この場合、選択された撮影画像に対して、メイク処理が実行されるようにする。
一方、画像取得サイトにおいて課金を行わず、1回の写真シール作成ゲームによって得られた複数の撮影画像のうちの1枚のみが提供される無料会員の携帯端末では、その1枚撮影画像に対して、メイク処理が実行されるようにする。
なお、携帯端末上で動作するアプリケーションによって実現される処理の対象は、写真シール作成装置1から携帯端末に提供された撮影画像に限らず、携帯端末が備えるカメラにより撮影された画像であってもよい。
さらに、写真シール作成装置1により実行されたメイク処理において生成されたマスク画像が、画像取得サイト管理サーバを介して携帯端末に提供されるようにしてもよい。この場合、携帯端末において実行されるメイク処理において、写真シール作成装置1から提供されたマスク画像が用いられるようにできる。
上述した実施の形態では、写真シール作成装置1は、得られた撮影画像や編集画像をシール紙に印刷するとともに、画像取得サイト管理サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供する構成を採るものとした。これに限らず、撮影画像や編集画像をシール紙に印刷せずに、画像取得サイト管理サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供するのみの構成を採ることも可能である。また逆に、撮影画像や編集画像を画像取得サイト管理サーバに送信せずに、シール紙に印刷するのみの構成を採ることも可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図10に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア319により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM312や、記憶部316に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではない。例えば、所定のサイズの紙やフィルム、プリペイドカードやIC(Integrated Circuit)カードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、画像を印刷するようにしてもよい。この場合、1または複数の撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が、これらの印刷媒体に印刷されるようにしてもよい。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。