JP4372494B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents
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Description
また、化粧を施した合成画像を作成することにより、メークアップシミュレーションを行う画像処理方法が提案されている(例えば、「特許文献2」、「特許文献3」参照。)。
[特許文献2]が示す技術は、顔画像から目、唇等の部位を抽出し、これらの部位に化粧を施した画像を合成するものである。この場合、ユーザは、部位毎に矩形枠を用いて部位の抽出を行う。
[特許文献3]が示す技術は、化粧を施した画像合成を動画像により行い、表情を変化させつつ化粧の効果を確認するものである。
例えば、この技術を化粧を施した画像合成処理に適用する場合、髪の毛先まで輪郭を指定することは困難であるので、画像合成処理を行う際、髪の毛と肌の境界付近が不自然になるという問題点がある。
尚、画像処理装置は、認識済の肌の領域あるいは髪の領域に追加領域を加え、新たに1の領域として認識することができる。
処理範囲の指定は、画像処理装置の操作者が表示装置に表示された原画像に対して、形状可変及び大きさ可変の矩形ガイドライン等を用いて、原画像の所定の範囲を囲むことにより行うことができる。また、画像処理装置は、認識済の領域の外側を処理範囲として自動的に設定することもできる。
このように、処理範囲を指定することにより、処理負担の軽減、処理時間の短縮を図ることができる。
属性範囲の指定は、色範囲、例えば、3原色(RGB)色空間において基準色及び当該基準色からの距離を指定することにより行うことができる。基準色の指定は、画像処理装置の操作者が表示装置に表示された原画像のいずれかの画素をマウス等のポインティングデバイス等により指定することにより行うようにしてもよい。
この場合、画像処理装置は、処理範囲を限定して肌の領域の認識処理を行い、その後、認識済の肌の領域の外側を処理範囲として髪の毛の領域を認識するので、髪の毛の領域と眉、瞳等の領域とを互いに誤認識することがなく、また、所定の範囲を囲むことによる処理範囲の指定は、1度だけであり、処理の迅速性を損なうこともない。
また、画像処理装置は、合成用の画像(例えば、化粧を施した画像、テクスチャ画像)を記憶部に保持する。
この場合、モデル、化粧品購入者自身の顔の画像データをベースに、リアルタイムに、簡易かつ高精細、現実感のあるメイクアップを仮想的に実現することができる。
第4の発明は、コンピュータを第1の発明の画像処理装置として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
上述のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置101のハードウェア構成図である。
図1に示すように画像処理装置101は、制御部102、入力部103、表示部104、入出力部105、記憶部106、通信部107等がシステムバス108を介して互いに接続される。尚、図1のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
RAMは、揮発性メモリであり、プログラム、データ等を一時的に保持する。
操作者は、入力部103を介して、画像処理装置101に対して、操作指示、動作指示、データ入力、維持管理等を行うことができる。
尚、表示装置は、画像処理装置101と一体として構成してもよいし、独立して構成し、画像処理装置101と接続するようにしてもよい。
尚、操作者は、入出力部105を介して、画像処理装置101に対して、CPUが実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(Operating System)等を入力することができ、記憶媒体を装着してアプリケーションプログラム等をハードディスクにインストールしたりする。
尚、画像処理装置101と端末装置とをインターネット、LAN等のネットワークを介して接続して各種データの授受を行う場合、通信部107には、ネットワークアダプタ、LANアダプタ等が設けられる。ネットワークアダプタ、LANアダプタは、CPUによって制御されるOSの通信プログラムと協働して外部との通信を行う。
システムバス108は、各部、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
尚、同様の構成を採るコンピュータ等を画像処理装置101として用いることができる。
図1に示すように、画像処理装置101の記憶部106には、原画像データ121、マスク画像データ122、テクスチャ画像データ123、合成画像データ124、実行プログラム125、OS126等が保持される。
マスク画像データ122は、マスク画像の表示データを画素毎に保持する。マスク画像は、画像合成を行う領域を示す画像であり、当該領域においてテクスチャ画像が合成される。尚、後に詳述するが、マスク画像は、原画像に基づいて作成される。
合成画像データ124は、合成画像の表示データを画素毎に保持する。合成画像は、原画像にテクスチャ画像を合成した画像であり、例えば、原画像の特定の領域の色彩、模様等をテクスチャ画像の色彩、模様等に置き換えた画像である。
図2に示す画素データ201は、位置211、R成分212、G成分213、B成分214の等の各フィールドを有する。尚、画素データは、種々の構成が可能である。
原画像データ121、マスク画像データ122、テクスチャ画像データ123、合成画像データ124は、画素毎に表示データ(画素データ)を保持する。
R成分212、G成分213、B成分214は、それぞれ、色空間における3原色のR成分(赤)、G成分(緑)、B成分(青)の値を示し、例えば、8ビットの場合「128」、「10」、「50」である。
図4は、マスク画像データ122に基づいて展開、表示されるマスク画像401の一態様を示す図である。マスク画像401のデータ(マスク画像データ)は、画素402毎に表示データ(画素データ)を保持する。
図5は、テクスチャ画像データ123に基づいて展開、表示されるテクスチャ画像501の一態様を示す図である。テクスチャ画像501のデータ(テクスチャ画像データ)は、画素502毎に表示データ(画素データ)を保持する。
図6は、合成画像データ124に基づいて展開、表示される合成画像601の一態様を示す図である。合成画像601のデータ(合成画像データ)は、画素602毎に表示データ(画素データ)を保持する。
図7は、画像処理装置101の全体的な動作を示すフローチャートである。
画像処理装置101(制御部102)は、原画像データに基づいて領域を示すマスク画像データを作成し、記憶部106に保持する(ステップ702)。
操作者が、画面1700を介して、合成領域として領域(肌)1701を指定し、合成するテクスチャ画像としてテクスチャ画像1702を指定すると、画像処理装置101は、領域(肌)1701にテクスチャ画像1702を合成し、合成画像1703を表示する。
図8は、マスク画像データ作成処理における、画像処理装置101の動作を示すフローチャートである。
画像処理装置101(制御部102)は、操作者が矩形ガイドライン位置を指定すると(ステップ801)、処理範囲を矩形ガイドラインの内側に設定する(ステップ802)。
尚、領域認識処理(ステップ803)については、後述する。
画像処理装置101は、処理範囲を認識済の領域(肌)の外側に設定する(ステップ805)。
尚、領域認識処理(ステップ806)については、後述する。
画像処理装置101は、処理範囲を認識済の領域以外に設定する(ステップ808)。
尚、領域認識処理(ステップ809)については、後述する。
図9は、領域認識処理における、画像処理装置101の動作を示すフローチャートである。
領域を追加しない場合(ステップ903のNo)、画像処理装置101(制御部102)は、抜け領域の修正を行い(ステップ904)、領域を決定する(ステップ905)。
上記領域取得処理において(図9:ステップ901〜ステップ903等)、原画像データの撮影時の照明等の影響により、領域として認識されるべき部分が領域として認識されず、抜け領域を生ずる場合がある。
例えば、画像処理装置101は、領域(髪)1001と抜け領域1002の面積比を算出し、抜け領域1002の割合が所定の割合に満たない場合、当該抜け領域1002を領域(髪)として修正する。
操作者(被写体111等)は、画面1100を介して、撮像装置109により被写体111を撮影し、原画像データを画像処理装置101に入力する。
画像処理装置101は、領域(肌)1205を取得する(ステップ902)。
色範囲1601は、RGB色空間において、中心を基準色1602(R0、G0、B0)、半径を範囲長1603(L)とする球により定められる。
基準色指定ポインタ1202によりポイント、クリック等された画素の色彩を基準色(R0、G0、B0)、範囲長指定バー1203により指定された値を範囲長(L)とすると、色範囲は、[式1]を満たすRGB空間内の色彩値をとる画素の集合となる。
〔(R−R0)2+(G−G0)2+(B−B0)2〕(1/2)≦L…[式1]
画像処理装置101は、追加領域(肌)1305を取得する(ステップ902)。
尚、操作者は、画面1300上で、矩形ガイドライン1301により、領域追加処理に係る処理範囲を改めて指定するようにしてもよい。
また、領域(その他)の取得についての操作は、上記領域(肌)の取得についての操作と同様であるが、画像処理装置101が処理範囲を認識済の領域以外の範囲に設定するので(図8:ステップ808)、操作者は、矩形ガイドラインについての操作(処理範囲の指定)を行う必要はない。
図14は、図9に示す手順と異なる領域認識処理における、画像処理装置101の動作を示すフローチャートである。
図15は、図9に示す手順と異なる領域認識処理の流れを示す図である。
画像処理装置101(制御部102)は、境界画素の近傍を新たな処理範囲に設定し(ステップ1403)、当該処理範囲内の画素データについて、新たな境界画素を検出する(ステップ1404)。
また、処理範囲を限定することにより、画像処理装置における処理負担の軽減、処理時間の短縮を図ることができる。
尚、上述の実施の形態では、操作者による処理範囲の指定は、矩形ガイドラインを用いるものとして説明したが、矩形のガイドラインのみならず、種々の手順によることができる。例えば、形状、大きさが共に可変の楕円状のガイドライン、自由曲線によるガイドライン等を用いることができる。
従って、装置(パーソナルコンピュータ等)上に取り込んだモデル、化粧品購入者自身の顔をベースに、リアルタイムに、簡易かつ高精細、現実感のあるメイクアップを仮想的に実現することができる。
さらに、操作者は、合成領域を指定する際、認識済の領域を選択するだけでよく、操作負担が軽減される。例えば、画像合成を行いたい部位毎に、画像合成を行う度毎に、矩形枠の大きさ、形状等を調整しながらその部位を囲んで選択したりする必要はない。
さらに、画像処理装置は、画像合成処理を行う前に、原画像データに基づいて必要な領域を全て認識し、マスク画像データとして記憶部に保持するので、認識領域、マスク画像データの一覧(図示しない)を表示するようにしてもよい。この場合、操作者は、この一覧から合成領域、マスク画像等を選択することができる。
また、上述の実施の形態では、色範囲の指定は、3原色の各成分(R、G、B)について行ったが、これに限られない。例えば、輝度、色相、明度、彩度等を考慮するようにしてもよい。
図18は、本発明の他の実施の形態に係る画像処理システム1800の概略構成図である。
画像処理装置1801〜端末装置1802間では、ネットワーク1803を介して相互に通信可能である。
端末装置1802は、ネットワーク1803を介して画像処理装置1801と各種データの授受を行う装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、情報携帯端末、携帯電話等である。
102………制御部
103………入力部
104………表示部
105………入出力部
106………記憶部
107………通信部
109………撮像装置
111………被写体
201………画素データ
301………原画像
401………マスク画像
501………テクスチャ画像
601………合成画像
1201………矩形ガイドライン
1202………基準色指定ポインタ
1203………範囲長指定バー
1601………色範囲
1602………基準色(R0、G0、B0)
1603………範囲長(L)
Claims (6)
- 顔を示す原画像に対して画像処理を施す画像処理装置であって、
処理範囲を指定する処理範囲指定手段と、
属性範囲を指定する属性範囲指定手段と、
前記処理範囲指定手段によって指定された処理範囲において、前記属性範囲指定手段によって指定された肌の属性範囲に属する画素を抽出して肌の領域を認識する肌の領域認識手段と、
認識済の前記肌の領域の外側を処理範囲に設定し、設定した前記処理範囲において、前記属性範囲指定手段によって指定された髪の属性範囲に属する画素を抽出して髪の領域を認識する髪の領域認識手段と、
認識済の前記髪の領域の内側にある抜け領域に対して、認識済の前記髪の領域と前記抜け領域の面積比を算出し、前記抜け領域の割合が所定の割合に満たない場合には、前記抜け領域を前記髪の領域として修正する抜け領域修正手段と、
を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 前記肌の領域、前記髪の領域及び合成用の画像を保持する保持手段と、
前記原画像の前記肌の領域または前記髪の領域に前記合成用の画像を合成する画像合成手段と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 顔を示す原画像に対して画像処理を施す画像処理装置が行う画像処理方法であって、
処理範囲を指定する処理範囲指定工程と、
属性範囲を指定する属性範囲指定工程と、
前記処理範囲指定工程によって指定された処理範囲において、前記属性範囲指定工程によって指定された肌の属性範囲に属する画素を抽出して肌の領域を認識する肌の領域認識工程と、
認識済の前記肌の領域の外側を処理範囲に設定し、設定した前記処理範囲において、前記属性範囲指定工程によって指定された髪の属性範囲に属する画素を抽出して髪の領域を認識する髪の領域認識工程と、
認識済の前記髪の領域の内側にある抜け領域に対して、認識済の前記髪の領域と前記抜け領域の面積比を算出し、前記抜け領域の割合が所定の割合に満たない場合には、前記抜け領域を前記髪の領域として修正する抜け領域修正工程と、
を具備することを特徴とする画像処理方法。 - 前記肌の領域、前記髪の領域及び合成用の画像を保持する保持工程と、
前記原画像の前記肌の領域または前記髪の領域に前記合成用の画像を合成する画像合成工程と、
を具備することを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。 - コンピュータを請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の画像処理装置として機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の画像処理装置として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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