以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である写真シール作成装置の外観を示す斜視図である。
この写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として実行させ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供し、その対価を利用者から受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、利用者は、ゲームの対価(代金)を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身や同伴者等を撮影し、その撮影画像に対して、背景画像や前景画像などを合成したり、ペン画像入力やスタンプ画像入力等の編集機能(落書き編集機能)を用いたりして編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、利用者は、編集した画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
さらに、利用者は、作成した写真シール(の画像)を他の利用者に対して公開することができる写真シール手帳に投稿することができる。
ここで、写真シール手帳とは、主な利用者として想定される女子中高校生等が自身の写真シールの他に、友人、知人と交換したり、もらったりした写真シールを貼付し、貼付した写真シールの隙間に自筆の文字やイラスト、写真シール以外のシールを張ったりする手帳(女子中高校生等がプリ帳と称しているもの)を模して、写真シール作成装置1の画面上で実現したものである。
写真シール作成装置1においては、不特定の利用者から投稿された写真シール(の画像)を、その画面に表示する写真シール手帳に貼付して表示することができる。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売されたり、リースされたりする。写真シール作成装置1を購入したりリースを受けたりした経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生などに代表される一般の利用者に写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。よって、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。
つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、その設置場所の自由度が高ければ高いほどよい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる必要がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる。ただし、写真シール作成ゲームをプレイする利用者がいなければ収益率は向上しない。つまり、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、利用者の期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームをプレイしたことのない人が「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることにより利用者数を増加させることができる。また、プレイした利用者が「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、常連の利用者、いわゆる、リピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。すなわち、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)、成果物として写真シール用画像や写真シールを得たり、写真シール(の画像)を写真シール手帳に投稿したり、写真シール手帳に投稿されている他の利用者の写真シール(の画像)を閲覧すること(完成した写真シールそのもの)などの娯楽性がある。
写真シール作成ゲームの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能の高画質化、落書き等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等が挙げられる。
写真シールの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させること、写真シール手帳におけるレイアウトや装飾を工夫することなどが挙げられる。
主な利用者層として想定される女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話したりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その画像を利用者自身が気に入るだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも期待できる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすことが期待できる。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、すなわち、いわゆる口コミによる新規利用者の増加も期待できる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
以上のような特徴を有する写真シール作成装置1は、図1に示されるように、その筐体10が、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井照明ユニット14、および背景カーテンユニット15に大別されている。
撮影ユニット12は、利用者に対して写真シール作成ゲームの受け付けを行ったり、代金を受け取ったり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を映像や音声で案内(説明)したりした後に被写体(利用者等)を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間(撮影空間)において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bに大別されている。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側に配置されるユニットであり、撮影を行うための構成(カメラ51、タッチパネルモニタ52、照明装置53など(図8))が設けられている。この前方ユニット12Aに前面(被写体側)は、乳白アクリル板54が略半円筒形の曲面に形成されており、乳白アクリル板54の背面に設置されている蛍光灯などからなる照明装置53により被写体の全身が影なく照射される。
後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側に配置されるユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される空間(後述する撮影空間)の一部として構成される。この後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)から成る背景カーテンユニット15が配置される。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63等(図8))が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。
これにより、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。なお、より一層、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、編集ユニット13に、2組以上の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つ以上の落書き編集等を行うための構成を設けるようにしてもよい。
撮影空間の上方に設けられる天井照明ユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けて閃光を照射するフラッシュを内蔵する。この天井照明ユニット14は、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入し難く、暗くなりがちで利用者の操作性が低下し得る。天井照明ユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、利用者の操作性の低下を抑止することができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側から見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示されるように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。
つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。これらの編集インタフェースの構成の詳細については、図6を参照して後述する。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームの結果として印刷された写真シールが排出される写真シール排出部13Cが設けられている。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられ、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
この側面カーテン21の外部側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上説明したように、写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の利用者の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させることになる。
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の空間の移動について、図4を参照して説明する。
図4は、ゲーム中の利用者の空間移動を、写真シール作成装置1の上方から見下ろした平面図により示したものである。
図4に示されるように、写真シール作成装置1を利用とする利用者は、撮影ユニット12の横の待機領域31にて撮影ユニット12が空くまで待機する(利用者AまたはA')。撮影空間32(図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成された空間)が先客(前の組の利用者)によって使用中でなければ、待機領域31から撮影空間32に入場する(利用者B)。
撮影空間32に入場した利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたタッチパネルモニタ52を操作し、カメラ51により自分自身等を撮影させる撮影作業(本撮影)を行う。
撮影作業を終えた利用者は、得られた撮影画像の中から編集・印刷を行うためにキープするキープ画像を選択し、表示された移動案内に従って、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示される、編集作業を行う第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動する。
前方ユニット12Aから見て、編集ユニット13の右側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、左側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)と第2編集空間33Bの利用者(利用者C’の合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動した利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを個々に区別する必要がない場合、単に編集空間33と称する。
編集空間33において落書き編集を終えた利用者(利用者CまたはC')は、次に、印刷設定作業を行う。写真シールの印刷中、この編集空間33において利用者は、ミニゲームを行ったり、携帯端末に撮影画像や編集画像を送信したり、写真シール(落書き編集済み画像)を写真シール手帳に投稿したり、写真シール手帳を閲覧したりする処理を行うことができる。
そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その編集空間(第1編集空間33Aまたは第2編集空間33B)が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者にその編集空間を使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間当たりおよび単位床面積当たりの回転率を向上させるために、待機領域31、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に対して写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、上述した写真シール作成装置1の筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図5は、撮影空間32において撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する撮影ユニット12の前方ユニット12Aの正面図である。同図に示されるように、前方ユニット12Aの正面右下には、利用者が写真シール作成ゲームの代金を投入したり、お釣り等を利用者に返却したりする硬貨投入返却口50が設けられている。
なお、写真シール作成ゲームをプレイするための代金の支払いは硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
また、待機領域31にて待機する次の利用者が撮影空間32に移動する前に代金を投入できるようにしてもよい。この場合、硬貨投入返却口50を、例えば、前方ユニット12Aの外側の側面に設けるようにすればよい。さらに、この場合、撮影空間32が空くまで待機領域31にて次の利用者を待機させ、撮影領域32が空いた後に次の利用者を撮影空間32に誘導するための音声案内などを出力するようにしてもよい。
前方ユニット12Aの正面には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51、カメラ51によりリアルタイムで取得されている(撮り込まれている)取得動画像や、撮影結果である撮影画像、撮影作業に関する案内、および、背景画像の選択等を行うGUI(Graphical User Interface)画像の表示等、撮影作業に関する表示を行うとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ52、および案内のための音声、効果音などを出力するスピーカ55が設けられている。
前方ユニット12Aの正面横および下には、略半円筒形の曲面に形成された乳白アクリル板54−1乃至54−4が貼付されており、その背面には撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュライトを閃光したりする照明装置53(図8)が設けられている。
この照明装置53および乳白アクリル板54−1乃至54−4、並びに天井照明ユニット14により、側面カーテン21により囲まれた撮影空間32が、光で包まれた試着室であるかのように演出されるので、利用者の全身を影なく照射してより美しく撮影できるという効果のみならず、撮影空間32に対して、広い、快適、清潔、明るいなどの好印象を利用者に与えることができる。
さらに、前方ユニット12Aの正面の左右下には、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場56−1,56−2が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などを利用した撮像素子により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、画像(動画)を取得する(取得画像)。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像(静止画)として保存される。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
なお、カメラ51は、従来の写真シール作成装置に比較して、その設置位置が若干上方に設置されるとともに、広角レンズが使用される。これにより、従来の写真シール作成装置においては困難であった、被写体が立った状態での全身撮影が容易に実現されている。
タッチパネルモニタ52は、CRT(Cathode Ray Tube)、またはLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ123と、それに積層された無色透明のタッチパネル124(いずれの図8)により構成され、ディスプレイがカメラ51の取得画像、撮影画像に合成する合成用画像(背景画像、前景画像など)、撮影結果として保存される撮影画像、または撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル124(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
乳白アクリル板54の背面に設けられた照明装置53は、複数の蛍光灯や閃光するフラッシュライトなどにより構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングで閃光し、撮影される被写体(利用者)に光を多様な角度から照射する。
スピーカ55は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声を適宜出力する。なお、スピーカ55の数および設置位置は任意である。
荷物置場56−1および荷物置場56−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置場56−1および荷物置場56−2は、いずれも、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとる際に邪魔にならず、かつ、照明装置53による光の照射の妨げとならない位置に設けられている。これを設けることにより、利用者が置引き被害に遭う事態を抑止することができる。
利用者は、自身の手荷物を荷物置場56−1または荷物置場56−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。以下において、荷物置場56−1および荷物置場56−2を個々に区別する必要のない場合、単に荷物置場56と称する。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した構成以外のものが設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図6は、編集ユニット13に2箇所設けられた編集空間33のうちの一方の第1編集空間33Aの構成例を示す図である。
同図に示すように、第1編集インタフェース13Aの上部には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなっている第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。
この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図6の構成例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上部が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61が第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく、第2編集空間33Bも照明している。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、その正面にタブレット内蔵モニタ62が設けられており、タブレット内蔵モニタ62の左右にはそれぞれタッチペン(タッチペン63−1およびタッチペン63−2)が配置されている。さらに、第1編集インタフェース13Aには、スピーカ64および追加硬貨投入返却口65が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、CRTやLCD等のディスプレイ141とそれに積層されたタブレット142(いずれも図8)により構成され、ディスプレイ141により撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集するためのGUIである編集画面300(図13)等を表示し、タブレット142により利用者の操作を入力する。なお、詳細は後述するが、編集画面300は、二人組みの利用者それぞれがタッチペンを用いて個別に或いは共同して落書き編集を行えるよう編集する画像を同時に2枚表示できるようになされている。この同時に表示される落書き編集の対象となる2枚の画像は、同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
タブレット内蔵モニタ62のタブレット142は、例えば、感圧式や電磁誘導式の入力デバイスであり、無色透明であって、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を用いた利用者からの操作を位置情報に変換する。
このタブレット内蔵モニタ62の左右近傍には、画面上に重畳されたタブレットに対応するタッチペン63−1とタッチペン63−2が左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。そして、タッチペン63−1を用いた入力操作であるのか、またはタッチペン63−2を用いた入力操作であるのかも識別される。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を個々に区別する必要がない場合、単にタッチペン63と称する。
タッチペン63は、編集ユニット13内部に設置された制御装置101(図8)と有線(または無線)により電気的にも接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142と連携して動作する。利用者がこれらのタッチペン63を操作して、そのタブレット142をタップ(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させること)したり、タブレット142上を移動させたりすることにより、これらは、利用者からの入力を受け付ける入力デバイスとして動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、BGM等の音声を出力する。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却口65は、利用者が編集可能時間を延長させたいときや写真シールを複数枚出力するときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次の利用者がいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェースが利用されている場合には延長できない。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図6に示された第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。
図7は、編集ユニット13に設けられた写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
同図に示されるように、写真シール排出部13Cには、編集空間33において落書き編集などを行った利用者が作成した写真シール(つまり、編集インタフェースが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
なお、写真シールは、編集ユニット13に内蔵されたプリンタ114(図8)により、編集インタフェースが操作されて作成された印刷用の画像がシール紙に印刷されて作成される。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図8は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した構成要素と同じ構成要素については、同じ番号を付しているので、その説明を省略する。
写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する制御装置101を有している。制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部111、編集部113、およびプリンタ114がそれぞれ所定のバスを介して接続されている。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。さらに、記憶部102には、利用者から投稿された写真シール(の画像データ)が記憶される。記憶された写真シール(の画像データ)は、写真シール手帳に貼付されて他の利用者にも公開される(詳細後述)。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、制御装置101の制御に従い、例えばインタネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク、または単に通信ケーブル(いずれも不図示)を介して、他の通信装置、具体的には、例えば利用者の携帯型電話機、利用者のパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等と通信を行う。より具体的には、通信部103は、制御装置101より供給される送信情報を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信情報を制御装置101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu ray Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御装置101によって実行されるプログラムやデータなどが予め格納されており、ROM106は、制御装置101からの制御に従い、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムなどを一時的に保持する。
撮影部111は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテンユニット15、カメラ51、タッチパネルモニタ52、照明装置53、スピーカ55、および硬貨処理部121を有する。
背景カーテンユニット15は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、背景として用いられる複数の昇降式カーテンとその制御を行う制御部を有するユニットである。各カーテンは互いに色、模様、絵柄等が異なり、互いに異なる背景となるようになされている。つまり、利用者は調節するカーテンを選択することにより背景の色、模様、絵柄等を選択することができる。
背景カーテンユニット15(の制御部)は、後方ユニット12Bの上部に設けられ、利用者により選択された1つまたは複数のカーテンを、撮影空間32の後方(被写体となる利用者の背後側)に吊設する。このとき、既に吊設されている不要なカーテンは、巻き上げて収納する。実際には、背景カーテンユニット15は、制御装置101により制御されて動作し、制御装置101より供給される背景制御信号に従ってカーテンを吊設したり収納したりする。
なお、各カーテンの素材、形、大きさ等は任意であり、例えばパネル状や立体形状のものも含む。また、各カーテンの素材、形、大きさ等が、互いに異なるようにしてもよい(全てのカーテンにおいて素材、形、大きさ等が統一されている必要はない)。また、背景カーテンユニット15は、利用者が背景を選択できるようになされていればよく、例えば、スライド式、開閉式、折り畳み式等の昇降式以外のカーテンを用いるようにしてもよい。
さらに、背景として使用されるカーテンは吊設されるのではなく、後方ユニット12Bの撮影空間32側の側面、つまり、撮影空間32において、前方ユニット12Aの正面12A−1に対向する、撮影空間32の背面となる面に貼り付けられるようにしてもよい。また、制御装置101を介さずに、利用者が手動で、背景カーテンユニット15に用意されたカーテンを選択し、設置するようにしてもよい。
なお、撮影時の背景として、背景カーテンユニット15以外を用いることができるようにしてもよい。例えば、利用者が持参した絵やアイテムを撮影空間32の背面(またはカーテン)に貼り付けることができるようにしてもよいし、利用者が持参した、または、選択した画像を撮影空間32の背面(またはカーテン)に表示または映写するようにしてもよい。
また、1枚のクロマキー用のカーテンを予め撮影空間32の背面に貼り付けるとともに、合成用の背景画像を複数種類用意し、編集処理において利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにしてもよい。
以上のように、何らかの方法で利用者が背景を選択できるようにすることにより、利用者の嗜好により適した画像を提供することができる。
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の被写体(利用者)の撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、リアルタイムで利用者の動画像を取り込み、その取り込んだ動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
タッチパネルモニタ52のディスプレイ123は、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像をそのディスプレイ123に表示する。また、タッチパネルモニタ52のタッチパネル124は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、または閃光したりする。
スピーカ55は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
硬貨処理部121は、硬貨投入返却口50に投入された硬貨の種類を識別して識別結果を制御装置101に通知する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは、互いに同一の構成を有しており、以下においては第1編集部113Aについて説明するが、その説明は第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図6を参照して上述したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63、スピーカ64、および硬貨処理部130を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、ディスプレイ141とタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を表示する。
さらに、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141は、後述する事後接客処理において、ミニゲームの画面を表示したり、写真シール手帳の閲覧、投稿に関する画面を表示したりする。
タブレット内蔵モニタ62のタブレット142は、タッチペン63を用いた利用者によるタブレット142にタップ(接触または近接)する操作に対応して、そのタップされた位置を示す位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像(GUI等)に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像(撮影画像を用いて作成された合成画像)に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、BGM等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
硬貨処理部130は、追加硬貨投入返却口65に投入された硬貨の種類を識別して識別結果を制御装置101に通知する。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する2つのヘッド(ヘッド151およびヘッド152)を有する。プリンタ114は、制御装置101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド151によって編集作業結果をシール紙162に印刷する。また、プリンタ114は、制御装置101より第2編集部113Bにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、ヘッド152によって編集作業結果をシール紙162に印刷する。
プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷済みのシール紙162を写真シール排出口71より排出する。この印刷済みのシール紙162が、写真シール作成ゲームの成果物である写真シールとして利用者に提供される。
なお、図1乃至図8を参照して上述したように、写真シール作成装置1に待機領域31、撮影空間32、編集空間33、および印刷物受領領域34の異なる複数の空間や領域を設けることにより、異なる複数の利用者の組それぞれが異なる空間や領域を同時に利用できるので、写真シール作成装置1の回転率やリピータ率を向上させることができる。
次に、制御装置101について説明する。図9は、制御装置101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
同図に示されるように、制御装置101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理等を行う事前接客処理部201、利用者を撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
つまり、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
制御装置101を構成する機能ブロックのうち、撮影処理部202は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、取得画像および撮影画像に合成するための背景画像や前景画像を利用者に選択させる処理、取得画像および撮影画像を補正する処理(トリミング処理を含む。)、補正後の取得画像および撮影画像に背景画像や前景画像を合成する処理などを行う。
編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する落書き編集に関する処理を行う。例えば、編集処理部203は、GUI画像を表示したり、利用者による落書き編集入力を受け付けたり、その落書き編集入力に応じた合成用の落書き画像を作成し、それを撮影画像に合成したりする。
すなわち、編集処理部203は、利用者に対して、撮影画像に対する落書き編集機能を提供する。この落書き編集機能には、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う落書きペン機能、所定の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ機能(奥行きスタンプを含む。詳細後述)、入力された文字列を撮影画像の任意の位置に合成する文字入力機能等が含まれる。
事後接客処理部205は、利用者に対して、写真シール手帳を閲覧させたり、利用者の写真シール(の画像)を写真シール手帳に投稿させたりする処理を行う。
図10は、編集処理部203の詳細な構成例を示す機能ブロック図である。編集処理部203は、編集準備処理部211、入力受付制御部212、編集画面表示制御部213、落書き編集処理部214、および奥行きスタンプ処理部215を有する。
編集準備処理部211は、編集対象画像の取得等、編集の準備に関する処理を行う。入力受付制御部212は、利用者等により行われる操作入力を受け付ける処理を行う。編集画面表示制御部213は、編集画面の表示や、その編集画面上における各種GUIの表示に関する処理を行う。落書き編集処理部214は、利用者によるタッチペン63を用いた入力操作に応じて、編集画像に対して落書き編集を行う。
奥行きスタンプ処理部215は、奥行きスタンプに関する処理を行う。奥行きスタンプとは、奥行きが感じられるように回転可能な画像を用いた合成用のスタンプツール(若しくはそのスタンプ画像)である。詳細については後述するが、奥行きスタンプの画像は、表示平面上の直線を軸として回転可能である。利用者は、この画像を任意の角度に回転させた奥行きスタンプを、撮影画像に合成するように操作する。奥行きスタンプ処理部215は、例えばこのような奥行きスタンプに関する操作に対応して処理を行う。
奥行きスタンプ処理部215は、奥行き回転ボタン表示制御部221、奥行き操作入力受付制御部222、奥行きスタンプ表示制御部223、および奥行きスタンプ合成処理部224を有する。
奥行き回転ボタン表示制御部221は、表示平面上の直線を軸とする奥行き方向の回転である奥行き回転に対する制御操作を受け付ける奥行き回転ボタンの表示に関する制御を行う。
奥行き操作入力受付制御部222は、奥行きスタンプの選択、画像の回転、若しくは貼り付け等、奥行きスタンプに関する利用者の操作入力を受け付ける。
奥行きスタンプ表示制御部223は、奥行きスタンプの画像の表示に関する制御を行う。
奥行きスタンプ合成処理部224は、奥行きスタンプの画像と撮影画像または編集画像の合成を行う。
次に、写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームの一連の処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行う利用者は、待機領域31から撮影領域32に移動し、撮影ユニット12の前方ユニット12Aに設けられた硬貨投入返却口50にゲームの代金である硬貨を投入する(支払う)。この硬貨投入に応じて硬貨処理部121は、硬貨の種類を識別し識別結果を含む起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の事前接客処理部201は、ステップS101において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS102に進める。
ステップS102において、撮影処理部202は、撮影部111の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。
撮影処理が終了すると、撮影処理部202は、ステップS103において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部203は、ステップS104において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。なお、編集処理の詳細については、例えば図12のフローチャートを参照して後述する。
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS105において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
ステップS106において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中の利用者に対してミニゲームや画像転送等のサービス、あるいは、写真シール手帳を閲覧したり写真シールを投稿したりすることができる事後接客処理を行う。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS107において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させるための移動案内を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS108において、プリンタ114を制御し、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出させる。以上で、写真シール作成ゲームの一連の処理が終了される。
次に、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS104の編集処理について詳述する。
編集処理が開始されると、編集準備処理部211は、ステップS121において、編集対象画像を記憶部102より取得し、ステップS122において、利用者にシールレイアウトを選択させる。編集準備処理部211は、シールレイアウト選択用のGUIをタブレット内蔵モニタ62(ディスプレイ141)に表示するとともに、入力受付制御部212を制御し、そのGUI画面に対する入力操作(利用者によるシールレイアウトの選択操作)を受け付ける。
シールレイアウトが選択されると、編集準備処理部211は、編集の開始を確認するGUI画面をタブレット内蔵モニタ62(ディスプレイ141)に表示する。ステップS123において、入力受付制御部212は、タブレット142を制御し、そのGUI画面に表示される、編集開始を指示するための編集開始ボタンが操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。
タブレット142を介して利用者によるタッチペン63の操作入力を受け付け、利用者が編集開始ボタンを操作したと判定された場合、処理はステップS124に進む。
ステップS124において、編集画面表示制御部213は、タブレット内蔵モニタ62(ディスプレイ141)に編集画面を表示し、入力受付制御部212は、タブレット142を制御し、その編集画面に対する操作入力の受け付けを開始する。編集画面については後述する。
ステップS125において、編集画面表示制御部213は、編集画面の所定の領域(編集画像表示部)に、利用者によってキープされた編集対象画像の中から1枚目に選択した画像を表示させる。なお、1画面に2画像表示することができる場合、1枚目、2枚目に選択した画像をそれぞれ編集対象画像として左右に表示することができる。この選択は、例えば、最初に撮影された撮影画像等、所定の条件に基づいて行われる。なお、初期状態において、編集画像表示部を空欄とし、このステップS125の処理を省略するようにしてもよい。
ステップS125の処理を終了すると、処理はステップS126に進む。ステップS126において、入力受付制御部212は、編集画面に表示される各種落書きツールのアイコンの中から、「奥行きスタンプ」のアイコンが選択されたか否かを判定する。「奥行きスタンプ」が選択されたと判定された場合、処理はステップS127に進む。
ステップS127において、奥行き回転ボタン表示制御部221は、編集画面の所定の位置に奥行き回転ボタンを表示する。ステップS128において、奥行き操作入力受付制御部222は、奥行き回転ボタンが押下されたか否かを判定する。押下されたと判定された場合、ステップS129に進む。
ステップS129において、奥行きスタンプ表示制御部223は、ステップS128において受け付けられた押下操作に応じた角度のスタンプ画像を生成し、編集画面に表示する。
ステップS130において、奥行きスタンプ合成処理部224は、利用者の操作に従って奥行きスタンプ画像を編集対象画像に貼り付け、表示する。ステップS130の処理が終了すると、ステップS131に進む。
また、ステップS126において、奥行きスタンプが選択されていないと判定された場合、ステップS131に進む。さらに、ステップS128において、奥行き回転ボタンが操作されていないと判定された場合、ステップS131に進む。
ステップS131において、入力受付制御部212は、その他の操作が行われたか否かを判定する。その他の操作が行われたと判定された場合、ステップS132に進む。
ステップS132において、落書き編集処理部214は、操作に応じた処理を行う。ステップS132の処理が終了すると、ステップS133に進む。また、ステップS131において、その他の操作が行われていないと判定された場合、ステップS133に進む。
ステップS133において、入力受付制御部212は、所定の時間が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定する。落書き編集時間として予め設定された所定の時間が経過しておらず、かつ、終了ボタンが操作されていないと判定された場合、ステップS126に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
また、ステップS133において、落書き編集時間として予め設定された所定の時間が経過したか、または、終了ボタンが操作されたと判定された場合、ステップS134に進む。ステップS134において、入力受付制御部212は、編集入力の受け付けを終了する。落書き編集処理部214は、編集済み画像を生成し、記憶部102等所定の記憶領域に保存する。ステップS134の処理が終了すると、編集処理が終了され、処理は、図11のステップS104に戻り、ステップS105以降の処理が実行される。
以上のように、利用者は、撮影画像に対する落書き編集において、編集ツールのひとつとして、奥行きのある画像を用いた奥行きスタンプを使用することができる。
次に、この落書き編集のための編集画面について説明する。
図13は、ステップS124の処理により、タブレット内蔵モニタ62のディスプレイ141に表示される編集画面の表示例を示す図である。
図13に示されるように、編集画面300は、主な構成が、一部を除き左右に2つずつ設けられている。これは、基本的に同じ組の2名の利用者が同時に落書き編集入力を行うことができるようにするものである。
編集画面300の上部中央には、利用者が画像や機能を選択するGUIボタン等が設けられている。この上部中央に表示される編集対象画像選択部311は、編集画面300において利用者に落書き編集される画像となり得る編集対象画像の中から、利用者が落書きを行う編集画像を選択するGUIである。
この編集対象画像は、撮影空間32における撮影作業により生成され、利用者により選択されたキープ画像である。編集対象画像選択部311には、このキープ画像のサムネイル画像の一覧がGUIとして表示される。詳細については後述するが、利用者が、この編集対象画像選択部311に表示された編集対称画像の中から所望のものをタッチペン63で選択すると、その選択された画像が編集画像とされ、編集画面300上に編集画像として大きく表示される。
編集画像表示部312−1は、ディスプレイ141に向かって左側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの左側に設けられたタッチペン63−1が操作されて選択された編集対象画像(選択画像)が編集画像として表示される。
同様に、編集画像表示部312−2は、ディスプレイ141に向かって右側に位置する利用者が落書き編集を行う編集画像を表示する作業領域であり、例えば、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bの右側に設けられたタッチペン63−2が操作されて選択された編集対象画像(選択画像)が編集画像として表示される。
以下において、編集画像表示部312−1と編集画像表示部312−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集画像表示部312と称する。
編集画面300の上部中央に表示される残時間表示部313は、編集作業に予め割り当てられた制限時間の残り時間(残時間)を表示する。この表示により利用者は、落書き編集のペース配分を行うことができる。
編集対象画像選択部311の左側に表示される制御指示受付部314−1は、編集画像表示部312−1に表示される編集画像に対する落書き編集全般に関する制御指示を受け付けるためのGUIである。この制御指示受付部314−1には、例えば、今まで行った落書きを消す消しゴム機能のGUIや、編集作業の「やり直し」や「やり直しのやり直し」を落書き処理単位で指定するGUIや、編集作業の終了を指示するGUI等が表示される。
編集対象画像選択部311の右側に表示される制御指示受付部314−2は、編集画像表示部312−2に表示される編集画像に対する落書き編集全般に関する制御指示を受け付けるためのGUIである。そのGUIの内容は、制御指示受付部314−1と同様である。
以下において、制御指示受付部314−1と制御指示受付部314−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、制御指示受付部314と称する。
編集画面300の下部中央に表示される編集ツール選択部315は、編集画像表示部312に表示されている編集画像の編集に使用する編集ツールを選択するGUIが表示される。図13の例の場合、このGUIとして、例えば、「スペシャル」ボタン、「デコリ」ボタン、「ペン」ボタン、「スタンプ」ボタン、「変身」ボタン、「文字」ボタン、および「コロコロ」ボタンが設けられている。これらのGUIボタンは編集ツールの大カテゴリ(編集ツールをグループ化したもの)を選択するものである。各大カテゴリには、それぞれ、1つまたは複数の編集ツールが属する。
利用者がタッチペン63を操作して、これらのボタンを押下すると、押下されたボタンの、タッチしたタッチペン63の側に、そのボタンに対応する編集ツールが選択されたことを示す選択アンカが表示される。
このように選択された大カテゴリに属する編集ツールが、編集用パレットに表示される。図13の例の場合、編集ツール選択部315の左側に表示される編集用パレット317−1には、利用者がタッチペン63−1を操作して選択したカテゴリに属する編集ツールを操作するためのGUIが表示されている。これらの編集ツールは、編集画像表示部312−1に表示される編集画像に対する落書きに使用される。
カテゴリに複数の編集ツールが属する場合、各編集ツールは、編集用パレット317−1にタブで表示される。
なお、編集画面300の右側についても同様である。図13の例の場合、編集ツール選択部315の左側に表示される編集用パレット317−2には、利用者がタッチペン63−2を操作して選択したカテゴリに属する編集ツールを操作するためのGUIが表示されている。これらの編集ツールは、編集画像表示部312−2に表示される編集画像に対する落書きに使用される。
カテゴリに複数の編集ツールが属する場合、各編集ツールは、編集用パレット317−2にタブで表示される。
以下において、編集用パレット317−1と編集用パレット317−2を互いに区別して説明する必要の無い場合、編集用パレット317と称する。
なお、以上において説明したGUIの表示例は、一例であり、上述した以外の構成であってももちろんよい。また、以上において説明した編集ツールの一部が省略されるようにしてもよいし、上述した以外の編集ツールがさらに用意されるようにしてもよい。さらに、編集画面300の操作方法も上述した以外の方法が適用されるようにしてもよい。
次に奥行きスタンプについて説明する。
図13に示されるような編集画面300の編集ツール選択部315において、利用者がタッチペン63を用いて「スタンプボタン」を押下し、スタンプツールを選択すると、そのタッチペン63に対応する側の編集用パレット317に、図14に示されるように、スタンプツールのアイコンが表示される。
スタンプツールは、利用者が操作することにより、スタンプ画像として用意された画像を、編集画像上の利用者が指定した位置に合成する(貼り付ける)編集ツールである。つまり、予め用意されたスタンプ画像がアイコンとして利用者に提示され、利用者がそのアイコンを選択し、編集画像上の位置を指定すると、その利用者に選択されたアイコンに対応するスタンプ画像が、編集画像上の、利用者が指定した位置に合成される(貼り付けられる)。
編集用パレット317には、このようなスタンプツールのアイコンとして、奥行きのある画像を用いた奥行きスタンプ画像のアイコンである奥行きスタンプアイコン321、および、奥行きの無い(通常の)スタンプ画像のアイコンであるスタンプアイコン322の一覧が表示される。
図14の例の場合、枠323により囲まれた各アイコンが奥行きスタンプアイコン321であり、枠323の外側の各アイコンが通常のスタンプアイコン322である。なお、枠323は説明のためのものであり、実際には表示されない。
このとき、編集用パレット317には、利用者が操作することにより、利用者に選択されたスタンプ画像を、編集画面300に垂直な方向を軸として編集画面300上で左回りに回転させる回転ボタン331−Lと、編集画面300に垂直な方向を軸として編集画面300上で右回りに回転させる回転ボタン331−Rとがさらに表示される。
この回転ボタン331−Lおよび回転ボタン331−Rを互いに区別して説明する必要が無い場合、単に回転ボタン331と称する。
また、編集用パレット317には、さらに、利用者が操作することにより、編集画像に貼り付けたときのスタンプ画像の大きさを指定するサイズ選択ボタン332が表示される。
図14の例においては、利用者は、左上の奥行きスタンプアイコン321である奥行きスタンプアイコン321Aを選択しており、その奥行きスタンプアイコン321Aに、利用者が選択していることを示す選択アンカ324が表示される。この選択アンカ324の形状は任意である。
このように、奥行きスタンプアイコン321が選択されると、編集用パレット317には、さらに、枠340に示されるように、奥行きスタンプ画像を奥行き方向に左回りに回転させる奥行き回転ボタン341−Lと、奥行きスタンプ画像を奥行き方向に右回りに奥行き回転ボタン341−Rとが表示される。
なお、枠340は説明のためのものであり、実際には表示されない。また、この奥行き回転ボタン341−Lおよび奥行き回転ボタン341−Rを互いに区別して説明する必要が無い場合、単に奥行き回転ボタン341と称する。
図15に示されるように、利用者が、枠325に囲まれるスタンプアイコン322のいずれかを選択すると、奥行き回転ボタン341は表示されない。図15の例においては、利用者が左上のスタンプアイコン322Aを選択しており、そのスタンプアイコン322Aに選択アンカ324が表示されている。
このように、奥行き回転ボタン表示制御部221は、利用者が奥行きスタンプを選択しているか否かに応じて、奥行き回転ボタン341を表示させるか否かを制御する。このようにすることにより、利用者は、奥行き回転ボタン341が表示されているか否かによって、選択中のアイコンが奥行きスタンプアイコン321であるか、スタンプアイコン322であるかを容易に把握することができる。
上述したように、利用者が、図14に示される奥行き回転ボタン341を操作すると、利用者が選択している奥行きスタンプアイコン321の画像が回転する。
図16は、その奥行き回転の例を示す図である。図16に示されるように、奥行きスタンプ画像351は、編集画面300に平行な状態を起点(初期状態)とする。
奥行きスタンプ画像351が起点の状態であるときに、奥行き回転ボタン341−Lが押下されると、利用者により選択されている奥行きスタンプ画像351は、編集画面300(平面)上の直線を軸として、矢印361に示されるように、画像の左側が奥側にいく方向(左回り)に回転する。
逆に、奥行きスタンプ画像351が起点の状態であるときに、奥行き回転ボタン341−Rが押下されると、利用者により選択されている奥行きスタンプ画像351は、編集画面300(平面)上の直線を軸として、矢印362に示されるように、画像の右側が奥側にいく方向(右回り)に回転する。
このように、利用者は、奥行き回転ボタン341を操作することにより、スタンプ画像を、奥行き方向に回転させ、奥行きが感じられるような任意の角度の画像とすることができる。
奥行きスタンプアイコン321のいずれかが選択された状態で、編集画像表示部312の領域内の任意の位置を、利用者がタッチペン63を用いて指定すると、図17に示されるように、編集画像370上のその位置に、選択中の奥行きスタンプ画像381が合成され、編集画像370に重畳されて表示される。
図17の例において、奥行きスタンプ画像381A乃至奥行きスタンプ画像381Lは、利用者が角度を変えながら編集画像370に順次貼り付けた奥行きスタンプ画像の例を示す。互いに区別して説明する必要の無い場合、奥行きスタンプ画像381A乃至奥行きスタンプ画像381Lを、単に、奥行きスタンプ画像381と称する。
奥行きスタンプ画像381A乃至奥行きスタンプ画像381Lに示されるように、利用者は、奥行きスタンプ画像381を、奥行き回転ボタン341−Lおよび奥行き回転ボタン341−Rを操作することにより、任意の角度に回転させてから編集画像370に貼り付けることができる。つまり、利用者は、奥行き感のあるより自然な合成用画像(スタンプ画像)を編集画像上に貼り付ける事ができる。
例えば、撮影画像において被写体の顔が正面方向を向いていない場合でも、利用者は、その被写体の顔に合成する奥行きスタンプ画像を、その被写体の顔の向きに合わせて奥行き方向に回転させて合成することができる。
このように、図1の写真シール作成装置1は、利用者の簡単な操作によって、利用者がより満足のいく、より自然な合成用画像を生成し、提供することができる。
なお、奥行き回転の際に、画像により奥行き感を持たせるように、回転に応じて見える一部画像と見えない一部画像を作成するようにしてもよい。例えば、図14乃至図17の例のように、図柄がメガネの奥行きスタンプの場合、そのメガネの左右のつるが奥行き角度に応じて見えたり隠れたりするようにしてもよい。
例えば、描画用の奥行きスタンプ画像として、紙面奥側となる画像の画像データは予め用意せず、奥行きスタンプ画像を編集画像上に描画する際に、その奥行きスタンプ画像の奥行き回転の角度に応じて適宜描画するようにしてもよい。
より具体的には、例えば、奥行きスタンプ表示制御部223が、奥行きスタンプ画像381の角度が起点の状態の場合、図18Bの例に示されるように、メガネのつるを描画しないようにし、奥行きスタンプ画像381が奥行き方向右向きに回転された状態の場合、図18Aに示されるように、メガネの右側のつるを描画し、左側のつるを描画しないようにし、奥行きスタンプ画像381が奥行き方向左向きに回転された状態の場合、図18Cに示されるように、メガネの左側のつるを描画し、右側のつるを描画しないようにしてもよい。
また、メガネの奥側のつるは、例えば、メガネが顔の肌色上(人物の顔上)に表示される場合のみ、描画しないようにしてもよい。
例えば、奥行きスタンプの画像を、紙面奥側となる画像と、それ以外の画像で、異なる画像処理を行い、撮影画像に(奥行きスタンプ画像を合成する位置に)肌色(若しくは顔等)を検知した場合、紙面奥側となる画像を描画しないようにしてもよい。
このように奥行きスタンプをその角度に応じて描画することにより、より自然な合成用画像を利用者に提供することができる。
さらに、紙面手前側となるメガネのつるの画像についても、肌色と検知した部分のみ描画するようにしてもよい。例えば、紙面手前側となるメガネのつるであっても、髪の毛などの黒色部分には描画しないようにする。つまり、紙面手前側となるメガネのつるの画像も、実際において露出するであろうと思われる部分のみ描画し、髪の毛等で隠れるであろうと思われる部分は描画しないようにする。このようにすることにより、被写体の顔等の画像と奥行きスタンプの画像との合成結果が、より自然な画像(奥行きスタンプ画像がメガネの絵柄の場合、被写体が実際と同様にメガネをかけているように見える画像)となるようにすることができる。
なお、編集用パレット317上の奥行きスタンプアイコン321における表示については、奥行き回転角度(および肌色検出結果)によらず、奥行きスタンプ画像の画面奥側の画像(例えば、上述したメガネの例の場合のつる)が描画されるようにしてもよい。この場合も、編集画像に貼り付ける際は、上述したように肌色検出結果や奥行き回転角度に応じて、奥行きスタンプ画像の画面奥側の画像の描画が制御される。
もちろん、編集用パレット317上の奥行きスタンプアイコン321における表示についても、奥行き回転角度に応じて、奥行きスタンプ画像の画面奥側の画像の描画が制御されるようにしてもよい。
なお、奥行きスタンプ画像の図柄は、メガネ以外であってもよい。例えば、図19に示されるようにリボン(髪飾り)であってもよい。
また、図19に示されるように、奥行きスタンプを編集画像上に貼り付ける際の階層を指定する配置選択ボタン333等が、編集用パレット317にさらに表示されるようにしてもよい。利用者が配置選択ボタン333を押下することにより、奥行きスタンプを、編集画像上に描かれた落書き文字(その他の落書き編集による合成用画像)の上(手前)に配置するか、下(奥)に配置するかを選択することができる。
図20に、このリボン柄の奥行きスタンプを編集画像上に配置した場合の表示例を示す。当然、この場合も、利用者は、奥行きスタンプ画像381を、任意の角度に回転させてから編集画像370に貼り付けることができる。
また、奥行きスタンプ画像の図柄は、図21に示されるように髪形(前髪)であってもよい。この場合も、利用者は、メガネやリボンの場合と同様に、図22に示されるように、奥行きスタンプ画像381を、任意の角度に回転させてから編集画像370に貼り付けることができる。
さらに、奥行きスタンプ画像の図柄は、図23に示されるようにかぶりもの(帽子等)であってもよい。この場合も、利用者は、メガネ・リボン・髪型の場合と同様に、図24に示されるように、奥行きスタンプ画像381を、任意の角度に回転させてから編集画像370に貼り付けることができる。
もちろん、奥行きスタンプ画像の図柄は、これら以外の絵柄であってもよい。なお、奥行きスタンプであるか通常のスタンプであるかは、絵柄によるものではない。例えば、同じ帽子の絵柄が、奥行きスタンプと通常のスタンプの両方として用意されるようにしてもよい。
なお、奥行き回転ボタン341を用いた奥行きスタンプの回転操作方法は任意である。
例えば、図25Aに示されるように、奥行きスタンプ画像が正面を向いた状態を起点とし、奥行き回転ボタン341−Lを1回押下すると、奥行きスタンプ画像が左回りに10度回転し、奥行き回転ボタン341−Rを1回押下すると、奥行きスタンプ画像が右回りに10度回転するようにしてもよい。
このとき、スタンプ画像が見た目に不自然となる角度は表示させず、省略するようにしてもよい。例えば、起点から70度乃至90度回転させた画像は、起点の画像からはるかにかけ離れた形状になり、奥行きを感じにくい不自然な画像になる可能性が高いので、その描画を省略する。つまり、この場合、奥行きスタンプは、起点から左右60度までしか回転させることができないように、その回転が制限される。
また、図25Bに示されるように、奥行き回転ボタン341−Rを繰り返し押し続けると、奥行きスタンプ画像が1回転するようにしてもよい。同様に、図25Cに示されるように、奥行き回転ボタン341−Lを繰り返し押し続けると、奥行きスタンプ画像が1回転するようにしてもよい。
この場合も、スタンプ画像が見た目に不自然となる角度(例えば、起点から70度乃至90度)は表示させず、省略するようにしてもよい。例えば、起点から右回りに60度回転した状態から、さらに利用者が奥行き回転ボタン341−Rを押下すると、奥行きスタンプ画像は、図25Bに示されるように、起点から左回りに60度回転した状態(スタンプ画像が次に不自然とならない角度)となる。左回りの場合(図25C)も同様である。
なお、奥行きスタンプ画像の制御角度単位は任意である。例えば、回転角度を0.1度単位で制御することができるようにしてもよいし、1度単位で制御することができるようにしてもよいし、10度単位で制御することができるようにしてもよい。装置の仕様等に応じて、操作性が向上するように決定するのが望ましい。
また、利用者が奥行き回転ボタン341を押し続けている間、奥行きスタンプ画像が回転し続けるようにしてもよい。さらに、利用者が奥行き回転ボタン341を所定時間よりも短く押下した場合、奥行きスタンプ画像が所定の角度(例えば10度)回転し、利用者が奥行き回転ボタン341を所定時間より長く押下した場合、奥行きスタンプ画像がその時間の長さに応じた角度回転するようにしてもよい。
例えば、利用者が奥行き回転ボタン341を、複数回、各回を短時間ずつ押下すると、その押下の度に、奥行きスタンプ画像が10度ずつ回転し、利用者が奥行き回転ボタン341を押下し続けると、その間、奥行きスタンプ画像が回転し続ける、というような制御方法にすることもできる。
なお、奥行きスタンプは、奥行き方向の回転だけでなく、通常のスタンプと同様に表示画面(平面)上で回転(傾き回転)させることもできる。例えば、利用者が、編集用パレット317上において、奥行きスタンプアイコン321を選択した状態で回転ボタン331−Lを押下すると、その選択された奥行きスタンプアイコン321の奥行きスタンプ画像が、編集画面300の平面上(表示平面上)において、その表示平面に対して垂直な線を軸として左回りに回転する(傾き回転する)。同様に、利用者が回転ボタン331−Rを押下した場合、奥行きスタンプ画像は、編集画面300の平面上において、その表示平面に対して垂直な線を軸として右回りに回転する(傾き回転する)。
このように、奥行きスタンプ画像を、編集画面300の平面上において傾き回転させることにより、利用者は、より自然な画像となるように、奥行きスタンプ画像を編集画像に貼り付けることができる。
例えば、撮影画像において被写体の顔が傾いている場合でも、利用者は、メガネやリボン等の奥行きスタンプ画像を、その被写体の顔の角度に合わせて傾き回転させて合成することができる。
なお、奥行きスタンプ画像は、編集画面300の平面上において傾き回転させた場合も、さらに、奥行き方向にも回転させることもできる。その場合も、奥行き回転の軸の向きは変わらない。例えば、編集画面300の平面上において傾き回転させていない奥行きスタンプ画像を奥行き回転させた場合、奥行きスタンプ画像が図26Aのように回転するとする。
この場合、編集画面300の平面上において右に傾けた奥行きスタンプ画像を奥行き方向に回転させると、奥行きスタンプ画像は図26Bのように回転する。また、編集画面300の平面上において左に傾けた奥行きスタンプ画像を奥行き方向に回転させると、奥行きスタンプ画像は図26Cのように回転する。
もちろん、この回転角度が、奥行きスタンプ画像の傾きに応じて変化するようにしてももちろんよい。
なお、この奥行きスタンプ画像の傾き(編集画面300の平面上における回転)は、利用者の操作に基づいて行われるようにしてもよいが、その奥行きスタンプ画像の貼り付け先の画像の傾きに応じて自動で行われるようにしてもよい。
例えば、利用者が編集画像において奥行きスタンプを貼り付ける位置を指定すると、奥行きスタンプ合成処理部224が、その指定された位置を含む所定の範囲の画像の傾きに応じた角度に、奥行きスタンプ画像を傾けるようにしてもよい。また、例えば、奥行きスタンプ合成処理部224が、編集画像上の、利用者に指定された位置を含む被写体の画像(顔など)の傾きに応じた角度に、奥行きスタンプ画像を傾けて合成するようにしてもよい。
このような編集画像における被写体の画像等の傾きの検出方法は任意である。また、その傾きを検出する画像も任意である。例えば、被写体の目や輪郭に基づいて、被写体の顔や人体の傾きが検出されるようにしてもよい。
さらに、より自然な合成結果が得られるように、このように編集画像に合わせて回転された奥行きスタンプ画像の回転角度の調整を利用者が手動で(回転ボタン331の操作により)行うことができるようにしてもよい。
また、奥行きスタンプ画像の大きさも、編集画像の内容に合わせて決定されるようにしてもよい。例えば、奥行きスタンプ合成処理部224が、より自然な合成結果が得られるように、編集画像の利用者に指定された位置を含む被写体の顔、目、または輪郭等の大きさに応じて、メガネ等の奥行きスタンプ画像の大きさを調整するようにしてもよい。
ところで、上述したように、奥行きスタンプは、利用者によって適宜奥行き方向に回転させられてから編集画像に貼り付けられる。この貼り付けの前に、利用者が合成結果を確認することができるように、練習領域を設けるようにしても良い。
例えば、図27に示されるように、編集用パレット317に練習領域401を設けるようにしても良い。練習領域401は、編集画像と奥行きスタンプとの仮の合成結果を示す領域である。練習領域401には、編集画像の、利用者がタッチペン63を用いて指定した領域が練習画像402として表示される。この練習画像402には、奥行きスタンプを貼り付けることができる。
例えば、利用者が、スタンプツールを表示する編集用パレット317においてタッチペン63を用いて奥行きスタンプを選択すると、奥行き操作入力受付制御部222がその選択を受け付け、奥行き回転ボタン表示制御部221が奥行き回転ボタン341を編集用パレット317に表示させるとともに、図27に示されるような練習領域401を編集用パレット317に表示させる。
利用者が、編集画像表示部312に表示される編集画像上において、タッチペン63を操作し、奥行きスタンプを貼り付ける予定の位置付近の領域を指定すると、奥行き操作入力受付制御部222がその領域指定を受け付け、奥行き回転ボタン表示制御部221がその利用者に指定された領域の画像を練習画像402として練習領域401に表示させる。
利用者がタッチペン63を用いて奥行き回転ボタン341を操作すると、奥行き操作入力受付制御部222がその操作を受け付け、奥行きスタンプ表示制御部223がその操作に応じて奥行きスタンプアイコン321に表示される奥行きスタンプ画像を回転させる。
利用者が練習画像402上の任意の位置を指定すると、奥行き操作入力受付制御部222がその操作を受け付け、奥行きスタンプ合成処理部224が、選択中の奥行きスタンプアイコン(奥行きスタンプアイコン321A)の画像を、練習画像402の、利用者に指定された位置に貼り付ける。
この練習画像402に対する奥行きスタンプの合成は何度でもやり直すことができる。例えば、合成位置が所望の位置からずれている場合、利用者は、位置を指定し直すことができる。また、奥行きスタンプ画像の角度が望ましい角度でない場合、利用者は、奥行き回転ボタン341を操作して、奥行きスタンプ画像の角度を調整してから、練習画像402に対する奥行きスタンプの合成をやり直すことができる。
このように練習領域401を設けることにより、利用者は、奥行きスタンプを編集画像に貼り付ける前に、その合成結果を把握することができる。これにより、利用者は、奥行きスタンプの角度の再調整や、奥行きスタンプを貼り付ける位置の調整等をより容易に行うことができる。また、奥行きスタンプの選択のやり直しもより容易に行うことができる。
もちろん、奥行きスタンプを実際に編集画像に貼り付ける作業をやり直すことができるようにすることも可能であるが、その場合、誤操作等によって他の落書き画像(合成用画像)を消去してしまう恐れもある。これに対して奥行きスタンプ合成のために専用の練習領域401を設けることにより、利用者は、そのような不安もなく、容易に奥行きスタンプの設定作業を行うことができる。
また、編集用パレット317にこの練習領域401を設けることにより、合成対象となる練習画像402が奥行きスタンプアイコン321の近傍に表示されるので、利用者は、その合成対象の画像をより近くで確認しながら、奥行きスタンプ画像の選択や角度設定等を行うことができる。つまり、利用者は、より容易に奥行きスタンプ画像の選択や角度設定等を行うことができる。
以上のように練習領域401が設けられる場合、その練習領域401において練習画像402に貼り付けられた奥行きスタンプ画像を編集画像に貼り付ける方法は任意である。例えば、利用者がタッチペン63を用いて編集画像表示部312(編集画像)をタッチすると練習画像402で作成した奥行きスタンプ画像がそのタッチされた位置に貼り付けられるようにしてもよい。
また、例えば練習領域401に「貼り付け」ボタンまたは「OK」ボタン等、専用のGUIを設け、利用者がそのボタンを押下することにより、練習画像402に貼り付けられている奥行きスタンプ画像が編集画像の練習画像402の位置に貼り付けられるようにしてもよい。さらに、例えば「やり直し」ボタン等の、奥行きスタンプ画像用編集ボタンを練習領域401に設けるようにし、利用者が容易に奥行きスタンプ画像の編集を行うことができるようにしてもよい。
以上においては、練習画像402は、利用者が編集画像において領域を設定することにより作成するようにしたが、これ以外にも、例えば、編集画面表示制御部213が、編集画像に含まれる被写体の顔部分を検出し、その顔部分を含む所定の大きさの領域を設定し、その領域の画像を練習画像402として練習領域401に表示させるようにしてもよい。
また、編集画面表示制御部213が、記憶部102等に予め用意されたモデル画像を練習画像402として練習領域401に表示させるようにしてもよい。
その場合、編集画面表示制御部213が、さらに、編集画像に含まれる被写体の傾き角度を検出し、その検出結果に応じて、練習画像402として予め用意されたモデル画像の傾きを調整して表示するようにしてもよい。
また、複数の傾き角度のモデル画像を予め用意し、編集画面表示制御部213が、編集画像上の被写体の傾き角度の検出結果に応じて、その複数のモデル画像の中から、傾き角度が最も類似する画像を選択し、表示するようにしてもよい。
なお、奥行き回転ボタン341の形状や表示方法は任意であり、上述した以外であってもよい。例えば、奥行き回転ボタン341−Rと奥行き回転ボタン341−Lのいずれか一方を選択的に表示させるようにしても良い。
例えば、図28のように、最初に、奥行き回転ボタン341−Rのみが表示され、奥行きスタンプ画像が右回りのみ行うことができる。奥行きスタンプ画像が、起点から右回りに所定の角度(例えば60度)まで回転されると、奥行き回転ボタン341−Rの代わりに奥行き回転ボタン341−Lが表示され、奥行きスタンプ画像が左回りのみ行うことができるようになる。さらに、奥行きスタンプ画像が、起点から左回りに所定の角度(例えば60度)まで回転されると、奥行き回転ボタン341−Lの代わりに奥行き回転ボタン341−Rが表示される。
このようにトグル形式で奥行き回転ボタン341−Rと奥行き回転ボタン341−Lとが選択的に表示されるようにしてもよい。
以上のように、奥行きを感じさせるように奥行き方向に回転可能な奥行きスタンプを提供することにより、写真シール作成装置1は、利用者がより満足のいく、より自然な合成用画像を生成し、提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、編集済み画像として利用者が満足のいく見栄えのよい画像を利用者に(例えば写真シールとして)提供することができるので、利用者の満足度を向上させ、収益性を向上させることができる。
なお、以上においては、写真シール作成装置1が、2次元(2D)の画像を画像処理し、奥行き方向に回転させる(つまり回転角度に応じて変形させる)ことにより、奥行き感のあるスタンプ画像を提供するように説明したが、これに限らず、例えば、奥行きスタンプ画像は、3次元(3D)画像の表面画像であるサーフィスモデル画像であってもよい。つまり、奥行きスタンプ画像は、3次元スタンプ画像であってもよい。
この場合、奥行き回転が指示されると、奥行きスタンプ表示制御部223は、演算により、回転角度に応じて3次元画像の新たな表示面を特定し、その表示面を再描画する。
また、以上のように編集された編集画像は、写真シールに印刷するだけでなく、例えば携帯電話機等の他の装置に送信するようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM,DVDを含む)、光磁気ディスク(MD(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。なお、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。