JP2003330069A - 写真プリント装置、写真プリント装置の動作制御方法、およびプリント紙ユニット - Google Patents

写真プリント装置、写真プリント装置の動作制御方法、およびプリント紙ユニット

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JP2003330069A
JP2003330069A JP2002137822A JP2002137822A JP2003330069A JP 2003330069 A JP2003330069 A JP 2003330069A JP 2002137822 A JP2002137822 A JP 2002137822A JP 2002137822 A JP2002137822 A JP 2002137822A JP 2003330069 A JP2003330069 A JP 2003330069A
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JP
Japan
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photographing
moving
image
photographic printing
printing apparatus
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Application number
JP2002137822A
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English (en)
Inventor
Yukiro Arimoto
幸郎 有元
Masahiro Akagi
政弘 赤木
Yukiyasu Takao
行康 高雄
Chiyomi Takiguchi
千代美 瀧口
Shigeru Okuno
茂 奥野
Hajime Nishidai
元 西台
Naohito Shiki
尚仁 志岐
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影手段の配置位置や撮影アングルの調整を
より自由度が高い状態で行うことが可能な写真プリント
装置を提供する。 【解決手段】 撮影空間に面して設けられる複数の壁面
に沿って、誘導レール5A・5Bを設けるとともに、こ
の誘導レール5A・5Bに誘導されて移動する移動レー
ル4を設ける。また、撮影を行うカメラユニット3を、
移動レール4の長手方向に移動可能に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者の写真撮影
を行うとともに、その写真に対して各種画像処理を施し
てシールプリントとして出力する写真プリント装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばゲームセンターなどの娯楽
施設において、利用者の写真撮影を行うとともに、その
写真を背景画像などと合成した上でシールプリントとし
て出力する写真シール自動販売機が設置されており、人
気を博している。この写真シール自動販売機には、撮影
した画像上に利用者が付属のタッチペンで任意の文字や
図形などを書き込むことが可能となっているものも存在
している。このような写真シール自動販売機での処理
は、コイン投入、撮影処理、編集(落書き)処理、シー
ル印刷という流れになっており、一連の操作を終了した
利用者は、投入したコインに対する成果物であるシール
プリントを受け取ることによってプレイを終了すること
になる。
【0003】従来の写真シール自動販売機では、写真撮
影のためのカメラは本体装置の筐体部に固定された状態
で備え付けられており、撮影のバリエーションとして
は、カメラのズーム機構を利用することによって、被写
体としての利用者の全身を撮影するか、顔近傍をアップ
で撮影するかを選択できる程度であった。
【0004】これに対して、例えば図17に示すよう
に、カメラユニット51を本体装置52の筐体に対して
上下移動可能に設けるとともに、カメラの撮影方向も上
下方向で変化させることが可能な装置も市販されてい
る。このような装置によれば、例えばカメラを上の方へ
配置させ、被写体を見下ろすようなアングルで撮影を行
ったり、カメラを下の方へ配置させ、被写体を見上げる
ようなアングルで撮影を行ったりというような撮影を行
うことが可能となる。
【0005】また、図17に示す例では、撮影空間の天
井部にも、カメラユニット54が設けられている。この
カメラユニット54からの撮影によれば、被写体のほぼ
真上から見下ろした構図となる撮影を行うことが可能と
なり、撮影のバリエーションが増えることになる。
【0006】すなわち、以上のような装置であれば、写
真の構図をある程度変化させることができるので、利用
者の好みに応じた写真撮影を行うことが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図18は、図17に示
す構成を上方から見た際の図である。この図に示すよう
に、カメラユニット51は上下移動可能となっている
が、その撮影の方向は本体装置52の正面方向に限定さ
れていることになる。よって、背景としては、基本的に
は本体装置52の正面に対向する壁面55に限定される
ことになる。
【0008】また、カメラユニットを天井部などの本体
装置52から離れた位置に固定された状態で設置する構
成の場合、撮影アングルのバリエーションを増やすこと
にはなるが、利用者の好みの撮影アングルに完全に一致
するものではなく、利用者は若干の不自然さを感じなが
ら撮影を行うことになる。
【0009】以上のように、従来の写真シール自動販売
機では、ある程度撮影のバリエーションを提供すること
ができるようになっているが、利用者の要求に十全に応
えることができるものではなく、利用者に撮影処理に対
する不満感を持たせる要因となっている。
【0010】また、図17に示すように、本体装置52
の筐体上で上下方向に移動可能に設けられているカメラ
ユニット51には、撮影画像のデータを本体装置52内
に設けられた制御装置53に伝送するための通信ケーブ
ル56が設けられている。また、天井部に設けられてい
るカメラユニット54にも、上記通信ケーブルと電力供
給のための電源ケーブルとからなるケーブル57が設け
られている。よって、例えばカメラユニット51に関し
ては、通信ケーブル56によって移動可能な範囲が限定
されることになり、カメラユニット54に関しては、ケ
ーブル57によって設置可能な箇所が限定されることに
なる。すなわち、このようなケーブル類によって、カメ
ラユニットを本体装置52から離れた位置に設けること
には制限があることになる。
【0011】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、撮影手段の配置位置や撮影
アングルの調整をより自由度が高い状態で行うことが可
能な写真プリント装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る写真プリント装置は、被写体の撮影
を行う撮影手段と、上記撮影手段によって撮影された画
像に基づいて、プリント紙に対して画像の出力を行う画
像出力手段とを備えた写真プリント装置において、上記
撮影手段による撮影が行われる撮影空間に面して設けら
れる複数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手
段を保持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えて
いることを特徴としている。
【0013】上記の構成における写真プリント装置は、
利用者の写真撮影を行い、これに基づいてプリント紙に
対して画像の出力を行うことが可能となっているもので
ある。そして、上記の構成では、撮影空間に面して設け
られる複数の壁面に沿って、撮影手段が撮影手段移動手
段によって移動可能となっている。すなわち、撮影手段
は、複数の壁面の間を移動することが可能となっている
ので、撮影空間内の被写体に対して、複数の位置から撮
影を行うことが可能となる。よって、撮影アングルの自
由度が向上するので、様々な構図の写真撮影を行うこと
が可能となる。
【0014】また、撮影手段は、複数の壁面に沿って移
動する撮影手段移動手段によって保持されているので、
撮影手段移動手段が移動可能な箇所であれば、任意の位
置に撮影手段を配置させて撮影を行うことができる。し
たがって、例えば従来のように、複数の箇所に固定状態
で撮影手段が設けられている構成と比較して、撮影手段
の配置位置の自由度が向上するので、利用者の好みによ
り的確に応じた構図の写真撮影を行うことが可能とな
る。
【0015】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記複数の壁面が、それぞれの壁
面における法線方向が互いに異なるように設けられてい
る構成としてもよい。
【0016】上記の構成によれば、複数の壁面が、撮影
空間に対してそれぞれ異なる方向で面していることにな
るので、これらの壁面に沿って撮影手段を移動させて配
置させることによって、撮影空間内にいる被写体を複数
の角度から撮影することが可能となる。よって、撮影の
構図のバリエーションを増大させることができる。
【0017】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記撮影手段移動手段が、上記複
数の壁面に沿って設けられた誘導軌道である構成として
もよい。
【0018】上記の構成によれば、撮影手段は、複数の
壁面に沿って設けられた誘導軌道に誘導されて移動する
ことができるので、この誘導軌道の任意の位置に撮影手
段を配置させて撮影を行うことが可能となる。すなわ
ち、撮影手段の配置位置を連続的に移動させて調整する
ことが可能となる。
【0019】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記撮影手段移動手段が、上記誘
導軌道に加えて、該誘導軌道上を移動可能であるととも
に、該誘導軌道による誘導方向とは異なる方向に上記撮
影手段を移動させる移動手段からなる構成としてもよ
い。
【0020】上記の構成によれば、撮影手段は、上記誘
導軌道に誘導される方向に移動することが可能であると
ともに、移動手段によって、上記誘導軌道に誘導される
方向とは異なる方向にも移動することが可能となってい
る。よって、撮影手段を、誘導軌道による線状の移動の
みならず、移動手段による移動と組み合わせることによ
って、より多くの自由度で移動させることが可能とな
る。すなわち、撮影手段の配置位置の自由度をより大き
くすることができるので、さらに様々なアングルからの
撮影を行うことが可能となる。
【0021】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記撮影手段が、上記撮影手段移
動手段によって、上記撮影空間の床面を移動することが
可能となっている構成としてもよい。
【0022】上記の構成によれば、例えば天井面を背景
にして、被写体がカメラをのぞき込むような構図の撮影
を行うことが可能となるので、従来の写真プリント装置
では行えなかった、一風変わった構図の撮影を行うこと
が可能となる。よって、撮影に関する利用者の満足度を
向上させることができる。
【0023】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記撮影手段が、上記撮影手段移
動手段によって、上記撮影空間の天井面を移動すること
が可能となっている構成としてもよい。
【0024】上記の構成によれば、例えば床面を背景に
して、被写体がカメラを見上げるような構図の撮影を行
うことが可能となるので、一風変わった構図の撮影を行
うことが可能となる。よって、撮影に関する利用者の満
足度を向上させることができる。
【0025】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記撮影手段が上記撮影手段移動
手段によって移動する領域の少なくとも一部を覆う内壁
が上記撮影空間内に設けられている構成としてもよい。
【0026】上記の構成によれば、撮影手段が移動する
領域の少なくとも一部が内壁によって覆われることにな
るので、この内壁によって覆われている部分では、撮影
空間内にいる利用者と、移動する撮影手段とが接触する
可能性をなくすことができる。よって、移動している撮
影手段に利用者が接触することによる事故の発生を防止
することができる。
【0027】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記撮影手段によって撮影された
画像データに対して処理を行う制御手段をさらに備える
とともに、上記撮影手段および上記制御手段がそれぞれ
無線通信部を備え、上記撮影手段によって撮影された画
像データが無線通信によって上記制御手段に伝送される
構成としてもよい。
【0028】上記の構成によれば、撮影手段によって撮
影された画像データは、無線によって制御手段に伝送さ
れるので、撮影手段と制御手段とを有線によって接続す
る必要がなくなる。よって、制御手段から遠くなる位置
にも撮影手段を移動可能とさせることが可能となるの
で、撮影手段の配置位置の自由度をより大きくすること
ができる。
【0029】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記撮影手段が、撮影方向を変化
させるための撮影方向変更手段を備えている構成として
もよい。
【0030】上記の構成によれば、撮影方向変更手段に
よって撮影方向を変更することが可能となっているの
で、撮影手段が任意の位置に移動していても、撮影の方
向を利用者の好みにあった構図となるように変更するこ
とが可能となる。よって、利用者が満足いく構図での撮
影を行うことが可能となる。
【0031】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、上記撮影手段によって撮影されて
いる画像を表示する表示手段をさらに備え、上記表示手
段が、上記撮影手段とは異なる位置に配置されている構
成としてもよい。
【0032】上記の構成によれば、被写体としての利用
者が撮影されている画像が表示されている表示手段を見
ている状態で、別の角度から撮影手段によって撮影を行
うことが可能となる。すなわち、このような状態で撮影
が行われた場合、被写体の視線が正面を見ていない状態
の構図となっている写真を得ることが可能となり、従来
にはない一風変わった構図の写真を撮影することができ
る。
【0033】ここで、従来でも、撮影手段の方向を見な
い状態で撮影を行うことが可能ではあったが、構図を確
認するためには、撮影手段とほぼ同じ方向に配置されて
いる表示手段を見る必要があり、ポーズを崩さなければ
ならなかったが、上記の構成によれば、ポーズを崩すこ
となく構図を確認することが可能となる。
【0034】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、被写体を照明する照明手段と、上
記照明手段を移動させる照明手段移動手段とをさらに備
えている構成としてもよい。
【0035】上記の構成によれば、照明手段を移動させ
ることが可能となっているので、撮影手段の移動にとも
なって、最適な照明となるように照明手段の配置位置を
設定することが可能となる。
【0036】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記の構成において、撮影時の背景として用いられる背
景部材と、上記背景部材を移動させる背景移動手段とを
さらに備えている構成としてもよい。
【0037】上記の構成によれば、例えばカーテンなど
の背景部材を移動させることが可能となっているので、
撮影手段の移動にともなって、この背景部材を移動させ
ることが可能となる。よって、背景を撮影構図に合わせ
てより的確に配置することが可能となるので、撮影構図
のクオリティを向上させることができるとともに、例え
ばクロマキー処理などを行う際に最適な背景の状態とす
ることが可能となる。
【0038】また、本発明に係る写真プリント装置の動
作制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
真プリント装置の動作制御方法であって、上記撮影手段
を上記撮影手段移動手段によって1つ以上の所定の配置
位置に移動させるステップと、上記配置位置に上記撮影
手段を移動させた後に撮影動作を行わせるステップとを
有していることを特徴としている。
【0039】上記の方法によれば、撮影手段は、複数の
壁面の間を移動することが可能となっているとともに、
1つ以上の所定の配置位置を順に移動させて撮影が行わ
れることになる。よって、例えば利用者が撮影手段によ
る撮影位置を選択あるいは指定しておくことによって、
自動的にそれらの箇所に撮影手段が移動し、順に撮影を
行うことが可能となる。
【0040】また、本発明に係る写真プリント装置の動
作制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
真プリント装置の動作制御方法であって、上記撮影手段
が、撮影方向を変化させるための撮影方向変更手段を備
えているとともに、上記撮影手段の配置位置に応じた撮
影方向となるように、上記撮影方向変更手段を制御する
ことを特徴としている。
【0041】上記の方法によれば、撮影手段は、複数の
壁面の間を移動することが可能となっているとともに、
撮影手段の配置位置に応じて、撮影方向が自動的に変更
されることになる。よって、例えば利用者が撮影手段の
配置位置のみを設定するだけで、自動的にほぼ最適な撮
影方向となるように撮影の向きが調整されることになる
ので、利用者の手間を削減することができる。
【0042】また、本発明に係る写真プリント装置の動
作制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
真プリント装置の動作制御方法であって、被写体を照明
する照明手段と、上記照明手段を移動させる照明手段移
動手段とが備えられているとともに、上記撮影手段の配
置位置に応じて上記照明手段を移動させるように上記照
明手段移動手段を制御することを特徴としている。
【0043】上記の方法によれば、撮影手段は、複数の
壁面の間を移動することが可能となっているとともに、
撮影手段の配置位置に応じて、照明手段の配置位置が自
動的に変更されることになる。よって、例えば利用者が
撮影手段の配置位置のみを設定するだけで、自動的にほ
ぼ最適な位置に照明手段が配置されることになるので、
利用者の手間を削減することができる。
【0044】また、本発明に係る写真プリント装置の動
作制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
真プリント装置の動作制御方法であって、撮影時の背景
として用いられる背景部材と、上記背景部材を移動させ
る背景移動手段とが備えられているとともに、上記撮影
手段の配置位置に応じて上記背景部材を移動させるよう
に上記背景移動手段を制御することを特徴としている。
【0045】上記の方法によれば、撮影手段は、複数の
壁面の間を移動することが可能となっているとともに、
撮影手段の配置位置に応じて、背景部材の配置位置が自
動的に変更されることになる。よって、例えば利用者が
撮影手段の配置位置のみを設定するだけで、自動的にほ
ぼ最適な位置に背景部材が配置されることになるので、
利用者の手間を削減することができる。
【0046】また、本発明に係るプリント紙ユニット
は、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に
関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記本発
明に係る写真プリント装置に備えられた識別情報読み取
り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情
報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリン
ト紙に画像が出力されることを特徴としている。
【0047】上記の構成によれば、識別情報読み取り手
段で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリン
ト紙が、当該写真プリント装置において利用可能なもの
であるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ
を動作可能とすることが可能となる。すなわち、写真プ
リント装置において指定されているプリント紙以外は使
用できないように設定することが可能となる。
【0048】また、識別情報に用紙枚数情報を含ませる
ことによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数を
カウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握
することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少な
くなってきた際に、これを表示手段などによって警告す
るような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れ
を起こすというような不具合を回避することが可能とな
る。
【0049】また、識別情報に用紙種類情報を含ませる
ことによって、これらを考慮して画像データの色成分な
どを補正することにより、その用紙やインクフィルムに
的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0050】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
一形態について図1ないし図7に基づいて説明すれば、
以下のとおりである。
【0051】図1は、本実施形態に係る写真プリント装
置1の概略構成を示す透視斜視図である。同図に示すよ
うに、この写真プリント装置1は、本体装置2と、この
本体装置2に隣接して設けられた撮影部11とを備えた
構成となっている。
【0052】撮影部11は、利用者が撮影処理を行うた
めの領域であり、カメラユニット(撮影手段)3、移動
レール(移動手段)4、および誘導レール(誘導軌道)
5A・5Bを備えた構成となっている。図3は、カメラ
ユニット3、移動レール4、および誘導レール5A・5
Bの接続関係を正面方向から示す平面図を示している。
カメラユニット3は、詳細は後述するが、被写体の撮影
を行う撮像部、撮影画像を表示するカメラモニタ、およ
びフラッシュ装置などを備えたユニットである。移動レ
ール4は、カメラユニット3を支持するとともに、カメ
ラユニット3を所定の方向(図3では左右方向)に移動
させるレールによって構成されるものである。すなわ
ち、カメラユニット3は、移動レール4の長手方向(図
3では左右方向)に移動可能に設けられていることにな
る。
【0053】また、誘導レール5A・5Bは、互いに平
行となるように設けられており、移動レール4を所定の
方向(図3では上下方向)に移動させるレールである。
すなわち、移動レール4は、その両端部近傍を誘導レー
ル5A・5Bによって支持されるとともに、移動レール
4の長手方向に垂直な方向に移動可能に設けられている
ことになる。したがって、カメラユニット3は、移動レ
ール4の長手方向に対して移動可能であるとともに、誘
導レール5A・5Bの誘導方向にも移動可能となってい
る。
【0054】図1に戻ると、上記の誘導レール5A・5
Bが、撮影部11における撮影空間の周囲を囲うように
設けられている。詳しく説明すると、誘導レール5A・
5Bは、撮影空間の内側の面のうち、本体装置2の撮影
空間側の面(以降、本体装置面と称する)、天井面、本
体装置2に対向する側面(以降、対向面と称する)、お
よび床面を通るように設けられている。すなわち、移動
レール4は、本体装置面、天井面、対向面、および床面
のどの面にも移動することが可能となっており、カメラ
ユニット3は、これらの面内で左右方向に移動可能とな
っている。
【0055】また、撮影部11は、外壁9と、透光性を
有する内壁10とからなる二重壁によって周囲を囲われ
ている。図2は、図1において矢印で示す方向から写真
プリント装置1を見た際の側面断面図である。同図に示
すように、外壁9と内壁10との間には空間が設けられ
ており、この空間内に、誘導レール5A・5B、移動レ
ール4、およびカメラユニット3が設けられている。す
なわち、移動レール4およびカメラユニット3は、外壁
9と内壁10との間の空間内を移動することになる。そ
して、利用者は、撮影部11における内壁10に囲われ
た空間内で撮影を行うことになる。つまり、内壁10の
内部に存在する被写体としての利用者は、透光性を有す
る内壁10越しにカメラユニット3によって撮影される
ことになる。このような構成により、移動レール4およ
びカメラユニット3は、利用者によって触れられること
がなくなるので、移動中のこれらの構成に利用者が接触
することによる危険性を防止することができる。
【0056】なお、内壁10は、撮影空間において、本
体装置2に向かって左側および右側の面(以降、左側
面、右側面と称する)となる側壁に支持されることによ
って、宙に浮いた状態で配置されることになる。
【0057】再び図1に戻ると、撮影部11における左
側面には、出入り口部6、撮影部ディスプレイ7、およ
び課金装置8が設けられている。なお、これらの構成
は、撮影部11における右側面に設けられていてももち
ろんかまわない。
【0058】出入り口部6は、利用者が撮影空間に対し
て出入りを行うためのものであり、例えばカーテンなど
によって外部空間と遮断されるようになっている。ま
た、このカーテンを遮光性を有する素材によって構成す
ることによって、外部からの光が撮影空間内に入ってく
ることを防止することが可能となる。なお、この例で
は、出入り口部6にカーテンが設けられた構成を示した
が、これに限定されるものではなく、例えば蝶番によっ
て開閉が行われるドアや、スライド式のドアなどによっ
て構成されていてもかまわない。
【0059】撮影部ディスプレイ7は、撮影処理が行わ
れる際に、利用者に対して各種メッセージや撮影画像、
指示入力画面などを表示するための表示手段である。具
体的には、この撮影部ディスプレイ7には、オープニン
グ画面の表示、課金処理指示画面の表示、撮影処理にお
ける各種操作内容の表示、撮影画面の表示、カメラユニ
ット3の移動および方向の制御指示画面表示、シャッタ
ータイミングの指示画面表示などが行われる。
【0060】この撮影部ディスプレイ7は、例えば液晶
表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(C
athode Ray Tube)などによって構成されるとともに、そ
の表面にタッチパネルが設けられている。このタッチパ
ネルとしては、例えば感圧式のものが用いられ、利用者
は、画面上に表示されたボタンなどを指で押すことによ
って、各種処理の選択などの指示を入力する。
【0061】なお、上記では、撮影部ディスプレイ7に
タッチパネルを設け、このタッチパネルによって利用者
からの指示が入力される構成となっているが、これに限
定されるものではなく、例えば撮影部ディスプレイ7の
近傍にボタンやポインティングデバイスなどを設け、こ
れらを利用者からの入力手段として機能させる構成とし
てもかまわない。
【0062】また、上記では、撮影部ディスプレイ7に
よってカメラユニット3の移動、撮影方向、ズームの制
御およびシャッタータイミングの指示が行われるように
なっているが、これに限定されるものではなく、例えば
これらの指示を行うためのリモートコントローラなどを
設けた構成としてもよい。また、例えば床面にフットス
イッチを設け、これによって上記のような指示を行う構
成としてもよい。
【0063】課金装置8は、利用者からの課金処理を行
うためのものであり、コイン投入口、リセットボタン、
コイン返却口などによって構成される。コイン投入口
は、利用者がプレイ料金として所定金額のコインを投入
するための投入口である。また、コイン返却口は、釣り
銭が生じた場合や、コインが投入された後でリセットさ
れた場合に、コインを利用者に対して返却するための返
却口である。また、図示はしていないが、コイン投入口
には課金処理部が設けられており、所定料金が投入され
たか否かのチェック処理や釣り銭処理などが行われる。
また、図示はしていないが、利用者から徴収したコイン
を蓄積するコイン容器が設けられている。
【0064】本体装置2は、図示はしていないが、写真
プリント装置1全体の動作の制御を行う制御装置、撮影
画像に対して落書きなどの編集処理を行うためのデジタ
イザ、編集処理が施された画像データに基づいてプリン
ト紙に画像を出力するプリンタなどを備えている。上記
のデジタイザは、例えば本体装置2における撮影空間側
とは逆の面に設けられるようにしてもよい。この場合、
撮影処理を終了した利用者は、撮影空間を出て本体装置
2の裏側に移動し、デジタイザによって編集処理を行う
ことになる。また、撮影部ディスプレイ7が、デジタイ
ザの機能を有するようにしてもよい。
【0065】次に、カメラユニット3の構成について説
明する。図4(a)および図4(b)は、カメラユニッ
ト3の外観を示しており、同図(a)はカメラユニット
3の正面図、同図(b)はカメラユニット3の側面図を
それぞれ示している。同図に示すように、カメラユニッ
ト3は、カメラレンズ12、カメラモニタ13、フラッ
シュ装置14、および通信アンテナ15を備えている。
【0066】カメラレンズ12は、カメラユニット3に
おけるレンズ部であり、ここから入射した光が内蔵され
た撮像素子によって受光されて光電変換され、画像デー
タが生成される。また、このカメラレンズ12にはズー
ム機構が備えられている。上記撮像素子としては、例え
ばCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Comple
mentary Metal-Oxide Semiconductor)型の固体撮像素子
などが挙げられるが、入射した光を光電変換して画像デ
ータを生成することが可能な素子であればどのようなも
のを用いてもよい。
【0067】カメラモニタ13は、撮影時の撮影画面表
示に用いられるモニタである。このカメラモニタ13
は、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプ
レイなどによって構成される。利用者は、このカメラモ
ニタ13に表示される撮影画面を見ることによって、撮
影アングルや構図などを確認することができる。
【0068】フラッシュ装置14は、撮影時にストロボ
発光するものであり、図4(a)に示す例では、カメラ
レンズ12の左右に1つずつ設けられている。
【0069】通信アンテナ15は、カメラユニット3と
本体装置2との間で無線通信を行うためのアンテナであ
る。この無線通信では、本体装置2からカメラユニット
3に対しては、カメラユニット3の移動制御、撮影方向
制御、ズーム制御などに関する指示情報、撮影タイミン
グの指示情報などが送信され、カメラユニット3から本
体装置2に対しては、カメラユニット3の撮像部によっ
て生成された撮影画像の画像データなどが送信される。
無線通信の方式としては、特に限定されるものではな
く、例えばIEEE802.11で規定されている無線
LAN通信や、Bluetooth(登録商標)などを
用いてもよい。
【0070】なお、カメラユニット3に対する電源供給
は、移動レール4および誘導レール5A・5Bのレール
を介して供給されるようになっている。
【0071】また、図4(b)に示すように、カメラユ
ニット3は、移動レール4に対して、第1ジョイント部
(撮影方向変更手段)16および第2ジョイント部(撮
影方向変更手段)17によって接続されている。第1ジ
ョイント部16は、カメラユニット3と第2ジョイント
部17との間に設けられており、カメラユニット3を、
撮影方向を軸として回転させる機能を有している。すな
わち、この第1ジョイント部16の回転によって、カメ
ラの上下を縦、横、斜めなどにした状態で撮影を行うこ
とが可能となる。また、第2ジョイント部17は、第1
ジョイント部16と移動レール4との間に設けられてお
り、カメラユニット3の撮影方向を上下左右に傾ける機
能を有している。
【0072】このように、カメラユニット3は、第1ジ
ョイント部16および第2ジョイント部17を動作させ
ることによって、撮影の構図を縦、横、斜めに自由に設
定できるとともに、撮影の方向も上下左右に自由に設定
できることになる。なお、これらの第1ジョイント部1
6および第2ジョイント部17の動作制御は、上記した
撮影部ディスプレイ7における入力によって行われる。
【0073】次に、上記写真プリント装置1の構成につ
いて、図5に示すブロック図を参照しながら説明する。
同図に示すように、写真プリント装置1は、前記したカ
メラユニット、および撮影部ディスプレイ7に加えて、
制御装置(制御手段)18、記憶装置19、課金処理部
20、照明装置21、IDタグリーダ/ライタ(識別情
報読み取り手段)22、プリンタ(画像出力手段)2
3、およびデジタイザ24を備えている。
【0074】制御装置18は、写真プリント装置1内に
おける上述した各種構成の動作を統括的に制御するもの
である。この制御装置18は、例えばPCベースのコン
ピュータによって構成される。そして、各種構成の動作
制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させるこ
とによって行われる。このプログラムは、例えばCD−
ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているも
のを読み出して使用する形態であってもよいし、ハード
ディスクなどにインストールされたものを読み出して使
用する形態であってもよい。また、この制御装置18が
インターネットなどの通信ネットワークに接続された構
成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プロ
グラムをダウンロードしてハードディスクなどにインス
トールして実行する形態なども考えられる。
【0075】記憶装置19は、上記したハードディスク
などの不揮発性の記憶装置によって構成されるものであ
る。この記憶装置19に記憶される内容としては、上記
した制御プログラム、OS(Operating System)プログラ
ム、およびその他各種プログラム、撮影カメラにおける
動作設定値、撮影した画像および編集した画像の画像デ
ータなどが挙げられる。上記の撮影カメラにおける動作
設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設
定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを
調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが
挙げられる。
【0076】課金処理部20は、前記した課金装置8に
連動して、利用者から徴収する課金に関する処理を行う
ブロックである。課金処理部20による課金状況に応じ
て、制御装置18が該当利用者に対する動作を制御す
る。
【0077】照明装置21は、図1などには図示してい
ないが、例えば撮影空間内の上部角部近傍などに配置さ
れるものであり、撮影時にフラッシュとして機能すると
ともに、通常時の照明としても機能するものである。制
御装置18は、照明装置21に対して、撮影の瞬間にフ
ラッシュ照明を行わせるなどの制御や、各照明装置にお
けるフラッシュ照明の色の制御などを行うことになる。
【0078】IDタグリーダ/ライタ22およびプリン
タ23は、プリンタユニットを構成しており、このプリ
ンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となる
プリント紙32およびIDタグ(識別媒体)31がプリ
ント紙ユニットとしてセットで納入されるようになって
いる。
【0079】プリンタ23は、出力すべき画像データが
制御装置18から送られてくると、その画像データに基
づいてプリント紙32に印刷を行うものである。このプ
リンタ23としては、例えば昇華型プリンタが用いられ
る。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント
紙32およびIDタグ31に加えて、昇華型用インクフ
ィルムがセットととなって納入されることになる。
【0080】IDタグリーダ/ライタ22は、IDタグ
31に記録されている各種識別情報を読み出して制御装
置18に出力する。IDタグ31は、メモリ機能を有す
るICチップなどによって構成されるものである。上記
識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、お
よび、インク固有の色情報(インクフィルムがセットと
なっている場合)などが挙げられる。
【0081】制御装置18は、IDタグリーダ/ライタ
22で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリ
ント紙32およびインクフィルムが、当該写真プリント
装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用
可能である場合にのみプリンタ23を動作可能とする。
すなわち、写真プリント装置1において指定されている
プリント紙32およびインクフィルム以外は使用できな
いように設定されていることになる。
【0082】また、IDタグ31に記録されている用紙
枚数情報に基づいて、プリント紙を使用するごとに用紙
枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用
紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用
紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などに
よって警告するような構成としておけば、利用者の利用
中に用紙切れを起こすというような不具合を回避するこ
とが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする
際には、IDタグ31に記録されている用紙枚数情報も
書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った
場合には、IDタグ31に記録されている用紙枚数情報
も0となり、このIDタグ31を無効にすることが可能
となる。
【0083】また、IDタグ31に記録されている用紙
種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによっ
て、これらを考慮して画像データの色成分などを補正す
ることにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像
出力を行うことが可能となる。
【0084】IDタグ31としては、無線によりデータ
通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設
けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ラ
イタ22としては、これらのどちらか一方あるいは両方
に対応したものとなる。
【0085】なお、上記の例では、IDタグを利用して
利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようにな
っているが、これに限定するものではなく、例えば、プ
リント紙およびインクフィルムを梱包する梱包材などに
プリントされているバーコードなどを利用して確認する
ような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを
用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないこ
とや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書
き換えができない、などの問題がある。
【0086】なお、上記のプリント紙としては、通常の
紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シー
トおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥
離シートからなるシールシートであってもよい。
【0087】デジタイザ24は、上記したように、落書
きなどの編集処理時に、編集対象の画像の表示や各種編
集ツールの選択表示などを行うものであり、編集手段と
して機能するものである。このデジタイザは、例えば液
晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT
などによって構成されるとともに、その表面にタッチパ
ネルが設けられている。このタッチパネルとしては、例
えば静電結合方式のタブレットなどが好適に用いられる
が、電磁誘導方式、感圧方式、レーザ方式などのタブレ
ットを用いてもよい。落書きなどの描画や、デジタイザ
24に表示されている各種編集ツール、操作ボタンなど
の選択を行う際には、デジタイザ24に付属している入
力手段としてのタッチペンが用いられる。
【0088】次に、カメラユニット3の構成、およびカ
メラユニット3と、制御装置18、撮影部ディスプレイ
7、第1ジョイント部16、第2ジョイント部17、お
よび移動レールとの関係について、図6に示すブロック
図を参照しながら説明する。同図に示すように、カメラ
ユニット3は、前記したカメラモニタ13、フラッシュ
装置14に加えて、無線通信部42、カメラユニット制
御部43、撮像部44、左右回転制御部45、天地仰角
制御部46、左右仰角制御部47、および移動制御部4
8を備えている。
【0089】無線通信部42は、制御装置18に備えら
れている無線通信部41との間で無線による通信を行う
ブロックである。カメラユニット制御部43は、カメラ
ユニット3における各種動作を制御するブロックであ
り、無線通信部42、撮像部44、フラッシュ装置1
4、カメラモニタ13、左右回転制御部45、天地仰角
制御部46、左右仰角制御部47、および移動制御部4
8の制御を行っている。
【0090】撮像部44は、上記の撮像素子やカメラレ
ンズ12などに対応するブロックであり、被写体の撮影
を行うとともに、撮影画像データを生成するブロックで
ある。左右回転制御部45は、前記した第1ジョイント
部16の動作を制御するブロックであり、カメラユニッ
ト3を、撮影方向を軸として回転させる制御を行う。天
地仰角制御部46および左右仰角制御部47は、それぞ
れ第2ジョイント部17の動作を制御するブロックであ
り、天地仰角制御部46は、カメラユニット3の撮影方
向を上下に変化させる制御を行い、左右仰角制御部47
は、カメラユニット3の撮影方向を左右に変化させる制
御を行う。
【0091】移動制御部48は、移動レール4の動作を
制御するブロックであり、移動レール4の誘導レール5
A・5B上での移動、およびカメラユニット3の移動レ
ール4上での移動を制御する。
【0092】次に、図6に示す構成におけるカメラユニ
ット3の制御について説明する。まず、撮影部ディスプ
レイ7における入力手段としてのタッチパネルから、利
用者によって、撮影指示情報、すなわち、カメラユニッ
ト3の移動指示、左右回転の指示、撮影方向の指示、ズ
ームの指示、シャッタータイミングの指示などの情報が
入力される。これらの撮影指示情報は、有線によってま
ず制御装置18に伝送され、制御装置18に備えられた
無線通信部41によって、カメラユニット3に設けられ
ている無線通信部42に無線を介して伝送される。
【0093】そして、無線通信部42からカメラユニッ
ト制御部43に撮影指示情報が伝送され、ここで撮影指
示情報が解析される。撮影指示情報におけるカメラユニ
ット3の移動指示に関する情報は、カメラユニット制御
部43から移動制御部48に伝送され、これに基づい
て、移動レール4における移動動作、すなわち、移動レ
ール4の誘導レール5A・5B上での移動、およびカメ
ラユニット3の移動レール4上での移動が行われる。
【0094】また、撮影指示情報におけるカメラユニッ
ト3の左右回転の指示に関する情報は、カメラユニット
制御部43から左右回転制御部45に伝送され、これに
基づいて、第1ジョイント部16における回転動作、す
なわち、カメラユニット3の撮影方向を軸とする回転位
置の調整が行われる。
【0095】また、撮影指示情報におけるカメラユニッ
ト3の撮影方向の指示に関する情報は、カメラユニット
制御部43から天地仰角制御部46および左右仰角制御
部47に伝送され、これに基づいて、第2ジョイント部
17における上下左右方向の曲げ動作、すなわち、カメ
ラユニット3の撮影方向を上下左右に調整する動作が行
われる。
【0096】また、撮影指示情報におけるズームの指示
に関する情報は、カメラユニット制御部43から撮像部
44に伝送され、これに基づいて、カメラレンズ12に
おけるズーム動作が調整される。また、撮影指示情報に
おけるシャッタータイミングの指示に関する情報は、カ
メラユニット制御部43から撮像部44およびフラッシ
ュ装置14に伝送され、これに基づいて、撮像部44に
おける撮影動作ならびにフラッシュ装置14におけるフ
ラッシュ動作が行われる。
【0097】撮像部44において生成される撮影画像デ
ータは、カメラユニット制御部43に伝送されるととも
に、まずカメラモニタ13に伝送され、ライブビューと
してカメラモニタ13において表示される。また、シャ
ッタータイミングで撮影された撮影画像データは、カメ
ラユニット制御部43から無線通信部42に伝送され、
無線を介して制御装置18に伝送される。そして、制御
装置18から撮影部ディスプレイ7に撮影画像データが
伝送され、撮影された画像として撮影部ディスプレイ7
に表示される。
【0098】次に、上記写真プリント装置1における処
理の流れについて、図7に示すフローチャートを参照し
ながら説明する。まず、ステップ1(以降、S1のよう
に称する)において、利用者が撮影空間として設定され
ている作業空間に進入したとする。ここで利用者は、課
金装置8に対して代金を投入し、課金処理部20によっ
て課金処理が行われる(S2)。
【0099】課金処理が正常に完了したことが確認され
ると、S3において撮影処理が開始される。この撮影処
理において、利用者は、撮影空間内のどのスペースを利
用するかを選択し、また、カメラユニット3の配置位
置、撮影方向、ズーム調整などを設定し、カメラモニタ
13で構図を確認しながら撮影を行う。また、撮影処理
時間内であれば何枚でも撮影を行うことが可能なシステ
ムの場合には、以上のような撮影処理が複数回行われる
ことになる。
【0100】そして、S4において撮影処理が終了した
か否かが判定され、終了していない場合には(S4にお
いてNO)、S3における撮影処理が繰り返し行われ
る。撮影処理の終了は、利用者によって撮影処理の終了
指示が出されるか、撮影処理時間がオーバーした場合と
なる。
【0101】撮影処理が終了したことが確認されると
(S4においてYES)、利用者は撮影部2からデジタ
イザが設けられている場所に移動し、デジタイザおよび
タッチペンを用いて編集処理が開始される(S5)。そ
して、S6において編集処理が終了したか否かが判定さ
れ、終了していない場合には(S6においてNO)、S
5に戻って編集処理が継続される。
【0102】編集処理が終了したことが確認されると
(S6においてYES)、編集が施された画像データが
プリンタ23に伝送され、この画像データに基づいてプ
リンタ23がプリント紙32に対して画像出力し、これ
がプリント排出口から排出される(S7)。以上のシー
ケンスによって、ある利用者による撮影から編集、出力
に至るプレイ動作が終了する。
【0103】以上のように、本実施形態に係る写真プリ
ント装置1によれば、カメラユニット3を、撮影空間の
側面、天井面、床面の全ての面において任意の位置に移
動させて撮影を行うことが可能となるので、撮影の構図
やアングルなどを利用者の思い通りに設定して撮影を行
うことが可能となる。よって、利用者は、撮影に創造性
を発揮できるようになり、撮影処理の娯楽性を高めるこ
とができる。
【0104】また、カメラユニット3を天井面に移動さ
せて撮影を行うことができるので、床面を背景にして、
被写体が見上げているような構図の撮影を行うことがで
きる。また、カメラユニット3を床の下に移動させて撮
影を行うことができるので、天井面を背景にして、被写
体がカメラをのぞき込むような構図の撮影を行うことが
できる。このように、プロの写真撮影で行われるような
凝った構図の撮影を行うことが可能となるので、撮影に
関する利用者の満足度を向上させることができる。
【0105】また、例えば、撮影空間内に設けられた照
明装置からの光が被写体の斜め後ろから照射されるよう
な構図となるように、カメラユニット3を配置させるよ
うに移動させれば、いわゆる半逆光撮影を行うことが可
能となる。すなわち、このようにして撮影を行えば、被
写体の輪郭部分が軽いハレーションを起こして、明るく
ぼやけたような状態となる。よって、被写体の輪郭部分
が輝いているような写真を得ることができるので、幻想
的な雰囲気の写真を撮影することが可能となる。
【0106】また、撮影空間内の各壁面、すなわち、4
つの側面、天井面、および床面をそれぞれ異なる色、模
様、絵柄に設定すれば、カメラユニット3の位置および
撮影方向などを調整することによって、利用者が背景に
したい壁面をバックにした撮影を行うことが可能とな
る。すなわち、利用者は、1つの撮影空間内で、種類の
異なる背景の撮影を選択して行うことが可能となる。
【0107】また、撮影空間内の壁面のうちの少なくと
も1つの壁面を、例えばブルー一色の壁面とし、これを
背景にして撮影を行えば、編集処理において、ブルーの
背景部分を他の画像に置き換えることによって、クロマ
キーによる合成画像を作成することが可能となる。すな
わち、利用者は、クロマキー撮影を行いたい場合には、
ブルー一色の壁面部分をバックにして撮影を行い、通常
の背景で撮影を行いたい場合には、他の壁面をバックに
して撮影を行う、というような選択を行うことが可能と
なる。
【0108】また、撮影空間内の壁面のうちの少なくと
も1つの壁面を、例えばリアプロジェクタによる大型表
示画面となるように構成してもよい。この場合、この大
型表示画面に、利用者が選択した画像を表示させ、これ
をバックに撮影を行うことによって、大型表示画面に表
示された画像と被写体とが重ね合わされた画像を撮影す
ることが可能となる。
【0109】また、例えば出入り口部6を開放して、こ
れが背景となるような位置にカメラユニット3を移動さ
せ撮影方向を設定して撮影を行えば、外部の空間の様子
を背景にした画像を撮影することが可能となる。すなわ
ち、例えば出入り口部6を若干大きめに設けておき、こ
の出入り口部6から見える景色が、例えば観光名所の有
名な景色となるように写真プリント装置1を配置するよ
うにすれば、外部の景色をバックにした撮影を行うこと
が可能となる。また、外部にいる人を背景にした撮影を
行うことなども可能となる。
【0110】また、利用者は、任意の位置にカメラユニ
ット3を配置させるとともに、自分の配置位置をカメラ
ユニット3からの距離を変えて撮影を行うことができる
ので、例えば被写体の顔近傍の領域が構図となるアップ
撮影から、被写体の全身が写るようなワイド撮影まで、
自由に構図を設定することが可能となる。
【0111】なお、上記の構成では、内壁10が本体装
置面、対向面、天井面、および床面に設けられている構
成になっているが、これに限定されるものではなく、少
なくとも床面に内壁10が設けられていればよく、本体
装置面、対向面、天井面には内壁10が設けられていな
くてもよい。例えば、利用者との接触が行われにくい天
井面のみ、内壁10が設けられていない構成とすること
が考えられる。この場合、内壁10が設けられていない
面においては、カメラユニット3および移動レール4は
撮影空間に対して露出していることになる。
【0112】また、このように内壁10が設けられてい
ない面が存在する構成とする場合、カメラユニット3と
移動レール4との間に、カメラユニット3と移動レール
4との距離を変更させることが可能な第3ジョイント部
を設けた構成としてもよい。このような構成とすれば、
内壁10が設けられていない面にカメラユニット3が移
動している場合に、カメラユニット3を移動レール4か
ら離れる方向に移動させることが可能となる。すなわ
ち、カメラユニット3と被写体との距離を調整すること
が可能となるので、よりフレキシブルに撮影構図の調整
を行うことが可能となる。
【0113】また、上記の構成では、カメラユニット3
の移動は、利用者からの指示に基づいて行われる構成と
なっているが、カメラユニット3の配置位置のバリエー
ションをあらかじめ用意しておき、利用者がこれらのバ
リエーションの中からカメラユニット3の配置位置を選
択することによって、カメラユニット3を制御装置18
の制御に基づいて自動的に移動させる構成としてもよ
い。また、利用者があらかじめカメラユニット3の配置
位置を複数選んでおき、選ばれた配置位置にカメラユニ
ット3を次々に移動させて、連続的に撮影が行われるよ
うな制御が行われるようにしてもよい。
【0114】また、このようにカメラユニット3が次々
に自動的に移動して撮影を行う場合に、撮影時間が残り
少なくなってくるにつれて、カメラユニット3の移動速
度を速くするような制御を行うようにしてもよい。この
ような制御を行うと、撮影時間が残り少なくなってきた
ことを利用者に知らせることができるとともに、残り時
間が少ないことによる緊迫感を演出することが可能とな
り、撮影処理の娯楽性を高めることができる。また、こ
の際に、撮影空間内に流す音楽のテンポを上げたりする
ことによって、緊迫感をさらに演出するようにしてもよ
い。
【0115】また、例えばカメラユニット3の配置位置
が、利用者の意志とは関係なくランダムに設定されて撮
影が行われるようにしてもよい。このような場合、利用
者はどの位置から撮影が行われるかわからず、思いがけ
ない位置から撮影が行われたりすることになるので、撮
影処理にゲーム性を付加させることが可能となる。
【0116】また、カメラユニット3が動いている状態
で撮影を行うことができるようになっていてもよい。こ
の場合、撮影画像は、カメラユニット3の移動によるブ
レが生じたものとなり、面白い撮影効果を演出すること
が可能となる。
【0117】また、上記の構成では、内壁10は透光性
を有するものとなっており、撮影はこの透光性を有する
内壁10越しに行われるようになっているが、これに限
定されるものではなく、内壁10を透光性を有さない材
料によって構成するとともに、開閉可能な開口部を複数
箇所に設け、利用者が指示した箇所の開口部のみを開放
して、そこにカメラユニット3を移動させて撮影を行う
ようにしてもよい。このような構成とする場合、内壁1
0は、カメラユニット3が配置されて撮影を行う箇所の
みが開口することになるので、その他の内壁面を、背景
としてより好ましい色、模様、絵柄などに設定すること
ができる。また、上記のように、カメラユニット3の配
置位置が、利用者の意志とは関係なくランダムに設定さ
れて撮影が行われるようにした場合、利用者は、カメラ
ユニット3の移動過程を見ることができなくなるので、
撮影が行われる場所が全く予測できなくなり、よりゲー
ム性を高めることができる。
【0118】また、内壁10が透光性を有する場合およ
び有さない場合に拘わらず、撮影時間が開始される前、
および撮影時間が終了した後は、カメラユニット3が利
用者から見えない位置に退避するような構成としてもよ
い。また、撮影時間が終了して、カメラユニット3が利
用者から見えない位置に退避した後に、利用者がワンモ
アボタンを押すことによって、再びカメラユニット3が
出現し、さらにもう1枚あるいは複数枚のおまけ撮影を
行うことが可能となっていてもよい。このような制御を
行うことによって、撮影処理にさらなる娯楽性を付加す
ることが可能となる。
【0119】また、上記の例では、カメラユニット3の
撮影方向を利用者が調整するようになっているが、これ
を制御装置18によって自動的に調整されるようになっ
ていてもよい。すなわち、まず、被写体としての利用者
の撮影空間内での標準的な立ち位置、および被写体の標
準的な身長に基づいて、被写体の顔の位置を3次元の座
標情報として、制御装置18に設定しておく。そして、
カメラユニット3の配置位置と、上記の被写体の顔の位
置との関係から、被写体の顔の位置が撮影構図の中心付
近に位置するように、カメラユニット3の撮影方向を設
定するようにする。このようにすれば、利用者は、カメ
ラユニット3の配置位置を設定するだけで、ある程度最
適な構図で撮影されるようにカメラユニット3の撮影方
向が設定されることになり、利用者の操作上の負担を軽
減することができる。また、上記のような撮影方向の自
動制御が行われた上で、利用者が撮影方向の微調整を行
うことが可能となっていてもよい。
【0120】また、上記では、被写体としての利用者の
撮影空間内での標準的な立ち位置、および被写体の標準
的な身長に基づいて、被写体の顔の位置を推定している
が、例えばカメラユニット3によって撮影されている画
像に対して、顔の画像認識処理を行うことによって、よ
り的確に被写体の顔を撮影構図の中心近傍に位置するよ
うにカメラユニット3の撮影方向の制御を行うようにし
てもよい。顔の画像認識処理としては、例えば顔の形
状、色、および特定の色からなる形状の配置関係などを
解析することによって、被写体の顔領域を特定すること
が可能である。
【0121】さらに、カメラユニット3によって撮影さ
れている画像に対して被写体の顔の画像認識処理を行う
ことによって、被写体の顔の方向を推定するとともに、
この被写体の顔の方向の延長線上にカメラユニット3が
位置するように、カメラユニット3の位置を制御するよ
うにしてもよい。このような制御を行えば、利用者は、
顔の方向を変えるだけでカメラユニット3の位置を調整
することが可能となるので、利用者の手間を削減するこ
とができる。
【0122】[実施の形態2]本発明の実施の他の形態
について図8および図9に基づいて説明すれば、以下の
とおりである。なお、前記した実施の形態1で説明した
構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0123】本実施形態は、実施の形態1で示した写真
プリント装置1において、誘導レール5A・5B、およ
び移動レール4などの配置構成の他の例を示すものであ
る。よって、共通する構成や動作、処理内容などについ
ては、実施の形態1で示した内容と同様となる。
【0124】図8は、本実施形態に係る写真プリント装
置1の概略構成を示す透視斜視図である。同図に示すよ
うに、この写真プリント装置1は、本体装置2と、この
本体装置2に隣接して設けられた撮影部11とを備えた
構成となっている。
【0125】撮影部11は、利用者が撮影処理を行うた
めの領域であり、カメラユニット3、移動レール4、お
よび誘導レール5A・5Bを備えた構成となっている。
本実施形態の構成は、実施の形態1における図1などで
示した構成と比較して、誘導レール5A・5Bの配置位
置、および移動レール4の配置位置および配置方向が異
なっている。
【0126】まず、誘導レール5A・5Bは、撮影空間
の内側の面のうち、本体装置面、左側面、対向面、およ
び右側面を通るように設けられており、誘導レール5A
は撮影空間の上部側、誘導レール5Bは撮影空間の下部
側に設けられている。そして、移動レール4は、その長
手方向が上下方向となるように配置されており、上端部
近傍が誘導レール5Aに支持され、下端部近傍が誘導レ
ール5Bに支持されている。すなわち、移動レール4
は、本体装置面、左側面、対向面、および右側面のどの
面にも移動することが可能となっており、カメラユニッ
ト3は、これらの面内で上下方向に移動可能となってい
る。
【0127】また、撮影部11は、外壁9と、透光性を
有する内壁10とからなる二重壁によって周囲を囲われ
ている。図9は、図8において矢印で示す方向、すなわ
ち上方向から写真プリント装置1を見た際の上面断面図
である。同図に示すように、外壁9と内壁10との間に
は空間が設けられており、この空間内に、誘導レール5
A・5B、移動レール4、およびカメラユニット3が設
けられている。すなわち、移動レール4およびカメラユ
ニット3は、外壁9と内壁10との間の空間内を移動す
ることになる。そして、利用者は、撮影部11における
内壁10に囲われた空間内で撮影を行うことになる。つ
まり、内壁10の内部に存在する被写体としての利用者
は、透光性を有する内壁10越しにカメラユニット3に
よって撮影されることになる。このような構成により、
移動レール4およびカメラユニット3は、利用者によっ
て触れられることがなくなるので、移動中のこれらの構
成に利用者が接触することによる危険性を防止すること
ができる。なお、内壁10は、撮影空間において、床面
および天井面に支持されることになる。
【0128】なお、カメラユニット3、移動レール4、
および誘導レール5A・5Bの接続関係は、実施の形態
1において示した図3において、移動レール4が上下方
向に配置され、誘導レール5A・5Bが左右方向に配置
された状態となる。
【0129】また、図8および図9に示すように、撮影
部11における右側面には出入り口部6が設けられてい
る。そして、右側面における誘導レール5A・5Bは、
出入り口部6が設けられている箇所には設けられていな
いことになる。すなわち、出入り口部6の領域には、移
動レール4が移動できないようになっており、移動レー
ル4が人の出入りの邪魔にならないようになっている。
【0130】なお、図示はしていないが、実施の形態1
で示した撮影部ディスプレイ7、および課金装置8など
の構成が、撮影空間内に設けられているものとする。例
えば床面や天井面から撮影空間内部に突き出したような
部材を設け、この部材に撮影部ディスプレイ7、および
課金装置8などを設けた構成が考えられる。また、例え
ば出入り口部6の近傍に、誘導レール5A・5Bを設け
ない領域をさらに設け、この領域に、実施の形態1と同
様に撮影部ディスプレイ7、および課金装置8などを設
けた構成としてもよい。
【0131】以上のような構成によれば、撮影空間にお
ける右側面や左側面にカメラユニット3を配置すること
ができるので、例えば右側面や左側面を背景にした撮影
を行うことが可能となる。また、移動レール4は左右方
向に移動することになるので、カメラユニット3を左右
方向に移動させながら撮影を行うことが可能となる。
【0132】[実施の形態3]本発明の実施のさらに他
の形態について図10および図11に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。なお、前記した各実施の形態
で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0133】本実施形態は、図10に示すように、実施
の形態2で示した写真プリント装置1における誘導レー
ル5A・5Bの代わりに、1本の誘導レール5が撮影部
11の上部に設けられているとともに、移動レール4の
代わりに、上下方向に伸縮可能な移動レール4Aが設け
られた構成となっている。また、本実施形態では、内壁
10を設けていないものとしている。その他の共通する
構成や動作、処理内容などについては、前記した各実施
の形態で示した内容と同様となる。
【0134】移動レール4Aは、誘導レール5に従って
左右方向に移動可能となっており、撮影部11における
本体装置面、左側面、対向面、および右側面に移動する
ことが可能となっている。そして、移動レール4Aは、
上記したように、上下方向に伸縮可能となっており、そ
の先端部近傍にカメラユニット3が支持されている。す
なわち、カメラユニット3は、移動レール4Aが誘導レ
ール5に従って移動することによって左右に移動するこ
とが可能であるとともに、移動レール4Aの上下方向で
の伸縮によって、上下に移動することが可能となってい
る。
【0135】また、図10に示すように、撮影部11に
おける右側面には出入り口部6が設けられている。そし
て、右側面における誘導レール5は、出入り口部6が設
けられている箇所には設けられていないことになる。す
なわち、出入り口部6の領域には、移動レール4Aが移
動できないようになっており、移動レール4が人の出入
りの邪魔にならないようになっている。
【0136】なお、上記では、出入り口部6が設けられ
ている箇所には誘導レール5を設けない構成となってい
るが、この箇所にも誘導レール5を設ける構成としても
よい。この場合、この箇所に移動レール4Aが移動して
きた際には、移動レール4を縮めて、カメラユニット3
が出入り口部6の上部を通過するように制御するように
すれば、移動レール4およびカメラユニット3が人の出
入りの邪魔にならずにすむことになる。
【0137】なお、実施の形態2と同様に、図示はして
いないが、実施の形態1で示した撮影部ディスプレイ
7、および課金装置8などの構成が、撮影空間内に設け
られているもようにしてもよい。この場合、例えば床面
や天井面から撮影空間内部に突き出したような部材を設
け、この部材に撮影部ディスプレイ7、および課金装置
8などを設けた構成としたり、出入り口部6の近傍に、
誘導レール5A・5Bを設けない領域をさらに設け、こ
の領域に、実施の形態1と同様に撮影部ディスプレイ
7、および課金装置8などを設けた構成としたりするこ
とが考えられる。
【0138】また、本実施形態では、撮影空間内に内壁
が設けられていないので、カメラユニット3は撮影空間
内の利用者に対して露出していることになる。よって、
カメラユニット3の移動制御、撮影方向制御、ズーム制
御、シャッター制御などを、カメラユニット3において
行うことができるようになっていてもよい。
【0139】図11(a)および図11(b)は、カメ
ラユニット3の移動、撮影方向、ズームの制御およびシ
ャッタータイミングの指示を行う入力手段をカメラユニ
ット3に設けた構成例を示している。同図に示すよう
に、カメラユニット3に、入力手段として、カメラユニ
ット3の移動を上下左右方向に制御する移動制御ボタン
3A、撮影方向を上下左右方向に制御する撮影方向制御
ボタン3B、ズームアップあるいはズームダウンを制御
するズーム制御ボタン3C、およびシャッタータイミン
グを指示するシャッター指示ボタン3Dが設けられてい
る。このような構成とすれば、上記のような制御を、カ
メラユニット3に直接触れることによって行うことが可
能となり、より直接的にカメラユニット3を制御するこ
とができる。
【0140】以上のような構成によれば、実施の形態2
における効果に加えて、誘導レールを一本とすることが
できるので、撮影空間内での構成の配置などの自由度を
向上させることができる。また、内壁10を設けないこ
とによって、写真プリント装置1の構成を簡素化できる
とともに、撮影空間をより広くすることができる。ま
た、内壁10越しに撮影を行うことがなくなるので、よ
りクリアな撮影を行うことができるとともに、内壁10
の汚れなどを落とすというようなメンテナンスを不要と
することができる。
【0141】また、例えば課金装置を本体装置2の側面
などに設けるとともに、上記の撮影部ディスプレイ7の
機能を、カメラユニット3に設けられるカメラモニタ1
3に含ませるようにすれば、撮影部ディスプレイ7のよ
うな構成を設ける必要をなくすことができる。
【0142】[実施の形態4]本発明の実施のさらに他
の形態について図12ないし図16に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。なお、前記した各実施の形態
で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の
符号を付記し、その説明を省略する。
【0143】図12は、本実施形態に係る写真プリント
装置1の概略構成を示す斜視図である。本実施形態で
は、誘導レール(誘導軌道)5が本体装置2の側面に設
けられているとともに、カメラユニット3がこの誘導レ
ール5に沿って移動可能に設けられている構成となって
いる。
【0144】図12に示すように、本体装置2は、撮影
空間における2つの側面を囲うように、L字形に設けら
れている。そして、本体装置2における撮影空間に面す
る2つの側面上に、両方の側面を跨るように誘導レール
5が設けられている。そして、カメラユニット3が、こ
の誘導レール5上で水平左右方向に移動可能に設けられ
ている。このカメラユニット3は、撮像機能および通信
機能を少なくとも有していればよく、フラッシュ装置や
カメラモニタを備えていなくてもよい。
【0145】また、本体装置2における撮影空間に面す
る一方の側面には、カメラモニタ(表示手段)13が設
けられている。このカメラモニタ13は、カメラユニッ
ト3において撮影されている画像が表示される。また、
撮影空間内には、撮影部ディスプレイ7を備えた撮影部
ディスプレイユニット7Aが設けられている。なお、図
示はしていないが、例えばこの撮影部ディスプレイユニ
ット7に、課金装置が設けられていてもよい。
【0146】図13は、図12に示す写真プリント装置
1を上方向から見た際の図である。ここで、本体装置2
における撮影空間に面する面のうち、図13における左
側の面を左側面、上側の面を正面とし、正面にカメラモ
ニタ13が設けられているものとする。そして、正面に
向かって右側の面(右側面)および後ろ側の面(背面)
には、外壁9が設けられている。また、外壁9の右側面
側には、スライド式ドア27が設けられており、このス
ライド式ドア27から利用者が出入りすることになる。
【0147】また、外壁9の上部、すなわち、撮影空間
における右側面および背面の上部には、カーテン移動用
レール(背景移動手段)26Aが設けられており、この
カーテン移動用レール26Aにカーテン(背景部材)2
6(図13では図示せず)が吊り下げられている。この
カーテン移動用レール26Aは、本体装置2に備えられ
ている制御装置18によって、カーテン26を移動させ
ることが可能となっている。
【0148】また、撮影空間の天井面には、本体装置2
のL字形に平行となるように、照明移動用レール(照明
手段移動手段)25Aが設けられており、この照明移動
用レール25Aに移動照明装置(照明手段)25が設け
られている。この照明移動用レール25Aは、上記制御
装置18によって、移動照明装置25を移動させること
が可能となっている。
【0149】次に、上記写真プリント装置1の構成につ
いて、図14に示すブロック図を参照しながら説明す
る。この構成は、実施の形態1において、図5を参照し
ながら説明した構成とほぼ同様となっており、相違点と
しては、カーテン移動用レール26A、カーテン26、
照明移動用レール25A、および移動照明装置25をさ
らに備えている点である。また、カメラモニタ13がカ
メラユニット3とは独立して設けられており、カメラユ
ニット3で撮影された画像が制御装置18に伝送され、
これがカメラモニタ13にさらに伝送されて表示される
ようになっている。
【0150】カーテン移動用レール26Aは、上記のよ
うに、カーテン26を移動させる機能を有しており、制
御装置18の制御に基づいて、カーテンの移動が行われ
る。具体的には、カメラユニット3の配置位置および撮
影方向に応じて、その背景となる位置にカーテンを移動
させる制御などが行われる。
【0151】また、照明移動用レール25Aは、上記の
ように、移動照明装置25を移動させる機能を有してお
り、制御装置18の制御に基づいて、移動照明装置25
の移動が行われる。具体的には、カメラユニット3の配
置位置および撮影方向に応じて、被写体の正面上方から
照明が当たるような位置に移動照明装置25を移動させ
る制御などが行われる。
【0152】すなわち、制御装置18は、まず、カメラ
ユニット3の配置位置を検出し、このカメラユニット3
の配置位置に応じてカーテン26および移動照明装置2
5を最適な位置に移動させるように、カーテン移動用レ
ール26Aおよび照明移動用レール25Aに指示を出す
ことになる。
【0153】次に、具体的な撮影処理の例について図1
5(a)および図15(b)を参照しながら説明する。
まず、図15(a)の左の図に示すように、被写体は、
カメラモニタ13を見ている状態で正面方向を向いてお
り、カメラユニット3を本体装置2の正面側に配置させ
た状態で撮影を行うとする。ここで、カメラユニット3
が正面に配置されることに従って、移動照明装置25が
撮影方向の正面から照明するような位置に移動制御され
るとともに、カーテン26が背面に位置するように、す
なわち背景となる位置に移動制御される。この場合、図
15(a)の右の図に示すような構図、すなわち、被写
体が正面を向いた状態の写真が得られることになる。
【0154】その後、図15(b)の左の図に示すよう
に、被写体はカメラモニタ13を見ている状態で正面方
向を向いたままで、カメラユニット3を本体装置2の左
側面側に移動させて撮影を行うとする。ここで、カメラ
ユニット3が左側面に配置されることに従って、移動照
明装置25が撮影方向の正面から照明するような位置に
移動制御されるとともに、カーテン26が右側面に位置
するように、すなわち背景となる位置に移動制御され
る。この場合、図15(b)の右の図に示すような構
図、すなわち、被写体が横を向いている状態の写真が得
られることになる。
【0155】以上のような構成によれば、撮影手段とし
てのカメラユニット3と、カメラユニット3による撮影
画像を表示する表示手段としてのカメラモニタ13とを
それぞれ別の構成として設けるとともに、カメラユニッ
ト3の配置位置を移動可能とすることによって、被写体
が見ている方向と、撮影される方向とが異なった状態の
構図の写真撮影を多様に行うことが可能となる。
【0156】従来では、例えば横向きの撮影を行いたい
場合には、撮影構図を確認するためにモニタを見るたび
にポーズを崩さないといけないことになり、基本的に正
面を向いた状態での撮影が行われることが多かった。よ
って、だいたい同じような構図で撮影が行われることに
なり、撮影画像のバリエーションが乏しいという問題が
あった。
【0157】これに対して、上記の構成によれば、被写
体はカメラモニタ13を見たままの状態で、様々な角度
から被写体の撮影を行うことが可能となるので、より多
様な構図の撮影を気軽に行うことが可能となる。また、
被写体の見ている方向とは異なる方向から撮影を行うこ
とによって、被写体の意外な表情の写真を撮影すること
も可能となる。
【0158】なお、上記の構成では、誘導レール5は、
本体装置2における撮影空間側の側面において、水平方
向に直線状に設けられているが、これに限定されるもの
ではなく、任意の方向でかつ曲線上に設けるような構成
としてもよい。このようにすれば、一本の誘導レール5
であっても、様々な角度から撮影を行うことが可能とな
る。
【0159】また、上記の構成、例えば図12に示す構
成では、カメラユニット3は誘導レール5に直接取り付
けられた構成となっているが、カメラユニット3と誘導
レール5とをジョイント部を介して接続する構成として
もよい。図16(a)および図16(b)は、カメラユ
ニット3をジョイント部28Aおよびジョイント部28
Bによって誘導レール5に接続した構成例を示してい
る。
【0160】図16(a)に示すジョイント部28A
は、2本のアームを備えており、誘導レール5とのアー
ムとの連結部分、アーム同士の連結部分、およびアーム
とカメラユニット3との連結部分に、上下方向に回動す
る関節部が設けられた構成となっている。このような構
成とすることによって、カメラユニット3と本体装置2
との距離を変化させることができるとともに、カメラユ
ニット3の上下の位置も移動可能となり、また、カメラ
ユニット3の撮影方向も上下に変化させることが可能と
なる。
【0161】図16(b)に示すジョイント部28B
は、前記した図4(b)などに示す第2ジョイント部1
7と同様の構成となっている。すなわち、このジョイン
ト部28Bは、カメラユニット3の撮影方向を上下左右
に傾ける機能を有している。
【0162】以上のようなジョイント部28A・28B
を設けることによって、撮影の構図のバリエーションを
増大させることが可能となり、撮影処理の娯楽性を向上
させることができる。
【0163】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更
が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技
術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態について
も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0164】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る写真プリン
ト装置は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影手
段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙に対
して画像の出力を行う画像出力手段とを備えた写真プリ
ント装置において、上記撮影手段による撮影が行われる
撮影空間に面して設けられる複数の壁面と、上記複数の
壁面に沿って上記撮影手段を保持しながら移動する撮影
手段移動手段とを備えている構成である。
【0165】これにより、撮影手段は、複数の壁面の間
を移動することが可能となっているので、撮影空間内の
被写体に対して、複数の位置から撮影を行うことが可能
となる。よって、撮影アングルの自由度が向上するの
で、様々な構図の写真撮影を行うことが可能となるとい
う効果を奏する。
【0166】また、撮影手段の配置位置の自由度が向上
するので、利用者の好みにより的確に応じた構図の写真
撮影を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0167】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記複数の壁面が、それぞれの壁面における法線方向が
互いに異なるように設けられている構成としてもよい。
【0168】これにより、上記の構成による効果に加え
て、撮影空間内にいる被写体を複数の角度から撮影する
ことが可能となるので、撮影の構図のバリエーションを
増大させることができるという効果を奏する。
【0169】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記撮影手段移動手段が、上記複数の壁面に沿って設け
られた誘導軌道である構成としてもよい。
【0170】これにより、上記の構成による効果に加え
て、誘導軌道の任意の位置に撮影手段を配置させて撮影
を行うことが可能となるので、撮影手段の配置位置を連
続的に移動させて調整することが可能となるという効果
を奏する。
【0171】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記撮影手段移動手段が、上記誘導軌道に加えて、該誘
導軌道上を移動可能であるとともに、該誘導軌道による
誘導方向とは異なる方向に上記撮影手段を移動させる移
動手段からなる構成としてもよい。
【0172】これにより、上記の構成による効果に加え
て、撮影手段を、誘導軌道による線状の移動のみなら
ず、移動手段による移動と組み合わせることによって、
より多くの自由度で移動させることが可能となる。よっ
て、さらに様々なアングルからの撮影を行うことが可能
となるという効果を奏する。
【0173】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記撮影手段が、上記撮影手段移動手段によって、上記
撮影空間の床面を移動することが可能となっている構成
としてもよい。
【0174】これにより、上記の構成による効果に加え
て、例えば天井面を背景にして、被写体がカメラをのぞ
き込むような構図の撮影を行うことが可能となるので、
従来の写真プリント装置では行えなかった、一風変わっ
た構図の撮影を行うことが可能となるという効果を奏す
る。
【0175】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記撮影手段が、上記撮影手段移動手段によって、上記
撮影空間の天井面を移動することが可能となっている構
成としてもよい。
【0176】これにより、上記の構成による効果に加え
て、例えば床面を背景にして、被写体がカメラを見上げ
るような構図の撮影を行うことが可能となるので、一風
変わった構図の撮影を行うことが可能となるという効果
を奏する。
【0177】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記撮影手段が上記撮影手段移動手段によって移動する
領域の少なくとも一部を覆う内壁が上記撮影空間内に設
けられている構成としてもよい。
【0178】これにより、上記の構成による効果に加え
て、移動している撮影手段に利用者が接触することによ
る事故の発生を防止することができるという効果を奏す
る。
【0179】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記撮影手段によって撮影された画像データに対して処
理を行う制御手段をさらに備えるとともに、上記撮影手
段および上記制御手段がそれぞれ無線通信部を備え、上
記撮影手段によって撮影された画像データが無線通信に
よって上記制御手段に伝送される構成としてもよい。
【0180】これにより、上記の構成による効果に加え
て、撮影手段と制御手段とを有線によって接続する必要
がなくなるので、撮影手段の配置位置の自由度をより大
きくすることができるという効果を奏する。
【0181】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記撮影手段が、撮影方向を変化させるための撮影方向
変更手段を備えている構成としてもよい。
【0182】これにより、上記の構成による効果に加え
て、撮影手段が任意の位置に移動していても、撮影の方
向を利用者の好みにあった構図となるように変更するこ
とが可能となる。よって、利用者が満足いく構図での撮
影を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0183】また、本発明に係る写真プリント装置は、
上記撮影手段によって撮影されている画像を表示する表
示手段をさらに備え、上記表示手段が、上記撮影手段と
は異なる位置に配置されている構成としてもよい。
【0184】これにより、上記の構成による効果に加え
て、被写体の視線が正面を見ていない状態の構図となっ
ている写真を得ることが可能となり、従来にはない一風
変わった構図の写真を撮影することができるという効果
を奏する。
【0185】また、本発明に係る写真プリント装置は、
被写体を照明する照明手段と、上記照明手段を移動させ
る照明手段移動手段とをさらに備えている構成としても
よい。
【0186】これにより、上記の構成による効果に加え
て、撮影手段の移動にともなって、最適な照明となるよ
うに照明手段の配置位置を設定することが可能となると
いう効果を奏する。
【0187】また、本発明に係る写真プリント装置は、
撮影時の背景として用いられる背景部材と、上記背景部
材を移動させる背景移動手段とをさらに備えている構成
としてもよい。
【0188】これにより、上記の構成による効果に加え
て、撮影手段の移動にともなって、この背景部材を移動
させることが可能となる。よって、背景を撮影構図に合
わせてより的確に配置することが可能となるので、撮影
構図のクオリティを向上させることができるという効果
を奏する。
【0189】また、本発明に係る写真プリント装置の動
作制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
真プリント装置の動作制御方法であって、上記撮影手段
を上記撮影手段移動手段によって1つ以上の所定の配置
位置に移動させるステップと、上記配置位置に上記撮影
手段を移動させた後に撮影動作を行わせるステップとを
有している方法である。
【0190】これにより、例えば利用者が撮影手段によ
る撮影位置を選択あるいは指定しておくことによって、
自動的にそれらの箇所に撮影手段が移動し、順に撮影を
行うことが可能となるという効果を奏する。
【0191】また、本発明に係る写真プリント装置の動
作制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
真プリント装置の動作制御方法であって、上記撮影手段
が、撮影方向を変化させるための撮影方向変更手段を備
えているとともに、上記撮影手段の配置位置に応じた撮
影方向となるように、上記撮影方向変更手段を制御する
方法である。
【0192】これにより、例えば利用者が撮影手段の配
置位置のみを設定するだけで、自動的にほぼ最適な撮影
方向となるように撮影の向きが調整されることになるの
で、利用者の手間を削減することができるという効果を
奏する。
【0193】また、本発明に係る写真プリント装置の動
作制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
真プリント装置の動作制御方法であって、被写体を照明
する照明手段と、上記照明手段を移動させる照明手段移
動手段とが備えられているとともに、上記撮影手段の配
置位置に応じて上記照明手段を移動させるように上記照
明手段移動手段を制御する方法である。
【0194】これにより、例えば利用者が撮影手段の配
置位置のみを設定するだけで、自動的にほぼ最適な位置
に照明手段が配置されることになるので、利用者の手間
を削減することができるという効果を奏する。
【0195】また、本発明に係る写真プリント装置の動
作制御方法は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
真プリント装置の動作制御方法であって、撮影時の背景
として用いられる背景部材と、上記背景部材を移動させ
る背景移動手段とが備えられているとともに、上記撮影
手段の配置位置に応じて上記背景部材を移動させるよう
に上記背景移動手段を制御する方法である。
【0196】これにより、例えば利用者が撮影手段の配
置位置のみを設定するだけで、自動的にほぼ最適な位置
に背景部材が配置されることになるので、利用者の手間
を削減することができるという効果を奏する。
【0197】また、本発明に係るプリント紙ユニット
は、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に
関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記本発
明に係る写真プリント装置に備えられた識別情報読み取
り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情
報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリン
ト紙に画像が出力される構成である。
【0198】これにより、写真プリント装置において指
定されているプリント紙以外は使用できないように設定
することが可能となるという効果を奏する。
【0199】また、識別情報に用紙枚数情報を含ませる
ことによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数を
カウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握
することが可能となるという効果を奏する。
【0200】また、識別情報に用紙種類情報を含ませる
ことによって、これらを考慮して画像データの色成分な
どを補正することにより、その用紙やインクフィルムに
的確な画像出力を行うことが可能となるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る写真プリント装置の
概略構成を示す透視斜視図である。
【図2】図1において矢印で示す方向から写真プリント
装置を見た際の側面断面図である。
【図3】カメラユニット、移動レール、および誘導レー
ルの接続関係を正面方向から示す平面図である。
【図4】同図(a)および同図(b)は、カメラユニッ
トの外観を示しており、同図(a)はカメラユニットの
正面図、同図(b)はカメラユニットの側面図である。
【図5】上記写真プリント装置の構成を示すブロック図
である。
【図6】カメラユニットの構成、およびカメラユニット
と、制御装置、撮影部ディスプレイ、第1ジョイント
部、第2ジョイント部、および移動レールとの関係を示
すブロック図である。
【図7】写真プリント装置における処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態に係る写真プリント装置
の概略構成を示す透視斜視図である。
【図9】図8において矢印で示す方向から写真プリント
装置を見た際の上面断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係る写真プリ
ント装置の概略構成を示す透視斜視図である。
【図11】同図(a)および(b)は、カメラユニット
の移動、撮影方向、ズームの制御およびシャッタータイ
ミングの指示を行う入力手段をカメラユニットに設けた
構成例を示しており、同図(a)は正面図、同図(b)
は側面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態に係る写真プリ
ント装置の概略構成を示す斜視図である。
【図13】図12に示す写真プリント装置を上方向から
見た際の図である。
【図14】上記写真プリント装置の構成を示すブロック
図である。
【図15】同図(a)および(b)は、具体的な撮影処
理の例を説明する図である。
【図16】同図(a)および(b)は、カメラユニット
をジョイント部によって誘導レール5に接続した構成例
を示す側面図である。
【図17】従来の写真シール自動販売機の構成例を示す
側面図である。
【図18】図17に示す構成を上方から見た際の図であ
る。
【符号の説明】
1 写真プリント装置 2 本体装置 3 カメラユニット(撮影手段) 4・4A 移動レール(移動手段) 5・5A・5B 誘導レール(誘導軌道) 6 出入り口部 7 撮影部ディスプレイ 8 課金装置 9 外壁 10 内壁 11 撮影部 12 カメラレンズ 13 カメラモニタ(表示手段) 14 フラッシュ装置 16 第1ジョイント部(撮影方向変更手段) 17 第2ジョイント部(撮影方向変更手段) 18 制御装置(制御手段) 22 IDタグリーダ/ライタ(識別情報読み取り手
段) 23 プリンタ(画像出力手段) 24 デジタイザ 25 移動照明装置(照明手段) 25A 照明移動用レール(照明手段移動手段) 26 カーテン(背景部材) 26A カーテン移動用レール(背景移動手段) 31 IDタグ(識別媒体) 32 プリント紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高雄 行康 滋賀県大津市千町二丁目1−47 (72)発明者 瀧口 千代美 京都府京都市右京区花園鷹司町25−8− 101 (72)発明者 奥野 茂 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 西台 元 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 志岐 尚仁 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 2H104 AA19 5C022 AA13 CA01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影
    手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙に
    対して画像の出力を行う画像出力手段とを備えた写真プ
    リント装置において、 上記撮影手段による撮影が行われる撮影空間に面して設
    けられる複数の壁面と、 上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保持しながら移
    動する撮影手段移動手段とを備えていることを特徴とす
    る写真プリント装置。
  2. 【請求項2】上記複数の壁面が、それぞれの壁面におけ
    る法線方向が互いに異なるように設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の写真プリント装置。
  3. 【請求項3】上記撮影手段移動手段が、上記複数の壁面
    に沿って設けられた誘導軌道であることを特徴とする請
    求項1または2記載の写真プリント装置。
  4. 【請求項4】上記撮影手段移動手段が、上記誘導軌道に
    加えて、該誘導軌道上を移動可能であるとともに、該誘
    導軌道による誘導方向とは異なる方向に上記撮影手段を
    移動させる移動手段からなることを特徴とする請求項3
    記載の写真プリント装置。
  5. 【請求項5】上記撮影手段が、上記撮影手段移動手段に
    よって、上記撮影空間の床面を移動することが可能とな
    っていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    一項に記載の写真プリント装置。
  6. 【請求項6】上記撮影手段が、上記撮影手段移動手段に
    よって、上記撮影空間の天井面を移動することが可能と
    なっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    か一項に記載の写真プリント装置。
  7. 【請求項7】上記撮影手段が上記撮影手段移動手段によ
    って移動する領域の少なくとも一部を覆う内壁が上記撮
    影空間内に設けられていることを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれか一項に記載の写真プリント装置。
  8. 【請求項8】上記撮影手段によって撮影された画像デー
    タに対して処理を行う制御手段をさらに備えるととも
    に、 上記撮影手段および上記制御手段がそれぞれ無線通信部
    を備え、上記撮影手段によって撮影された画像データが
    無線通信によって上記制御手段に伝送されることを特徴
    とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の写真プ
    リント装置。
  9. 【請求項9】上記撮影手段が、撮影方向を変化させるた
    めの撮影方向変更手段を備えていることを特徴とする請
    求項1ないし8のいずれか一項に記載の写真プリント装
    置。
  10. 【請求項10】上記撮影手段によって撮影されている画
    像を表示する表示手段をさらに備え、 上記表示手段が、上記撮影手段とは異なる位置に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
    一項に記載の写真プリント装置。
  11. 【請求項11】被写体を照明する照明手段と、 上記照明手段を移動させる照明手段移動手段とをさらに
    備えていることを特徴とする請求項1ないし10のいず
    れか一項に記載の写真プリント装置。
  12. 【請求項12】撮影時の背景として用いられる背景部材
    と、 上記背景部材を移動させる背景移動手段とをさらに備え
    ていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか
    一項に記載の写真プリント装置。
  13. 【請求項13】被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
    影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
    に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
    段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
    数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
    持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
    真プリント装置の動作制御方法であって、 上記撮影手段を上記撮影手段移動手段によって1つ以上
    の所定の配置位置に移動させるステップと、 上記配置位置に上記撮影手段を移動させた後に撮影動作
    を行わせるステップとを有していることを特徴とする写
    真プリント装置の動作制御方法。
  14. 【請求項14】被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
    影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
    に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
    段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
    数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
    持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
    真プリント装置の動作制御方法であって、 上記撮影手段が、撮影方向を変化させるための撮影方向
    変更手段を備えているとともに、 上記撮影手段の配置位置に応じた撮影方向となるよう
    に、上記撮影方向変更手段を制御することを特徴とする
    写真プリント装置の動作制御方法。
  15. 【請求項15】被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
    影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
    に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
    段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
    数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
    持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
    真プリント装置の動作制御方法であって、 被写体を照明する照明手段と、上記照明手段を移動させ
    る照明手段移動手段とが備えられているとともに、 上記撮影手段の配置位置に応じて上記照明手段を移動さ
    せるように上記照明手段移動手段を制御することを特徴
    とする写真プリント装置の動作制御方法。
  16. 【請求項16】被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮
    影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙
    に対して画像の出力を行う画像出力手段と、上記撮影手
    段による撮影が行われる撮影空間に面して設けられる複
    数の壁面と、上記複数の壁面に沿って上記撮影手段を保
    持しながら移動する撮影手段移動手段とを備えている写
    真プリント装置の動作制御方法であって、 撮影時の背景として用いられる背景部材と、上記背景部
    材を移動させる背景移動手段とが備えられているととも
    に、 上記撮影手段の配置位置に応じて上記背景部材を移動さ
    せるように上記背景移動手段を制御することを特徴とす
    る写真プリント装置の動作制御方法。
  17. 【請求項17】画像が印刷されるプリント紙と、上記プ
    リント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備
    え、 請求項1ないし12のいずれか一項に記載の写真プリン
    ト装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、上
    記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、そ
    の内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力さ
    れることを特徴とするプリント紙ユニット。
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