JP4990840B2 - 画像編集装置及びそれを用いた写真撮影遊戯機 - Google Patents

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Description

本発明は画像編集装置及びそれを用いた写真撮影遊戯機に関し、さらに詳しくは、ディスプレイ上で少なくとも2つの画像を重ねるように編集する画像編集装置、及びそれを用い、プレイヤを撮影して得られた写真画像にプレイヤが落書きをした写真シールを自動的に作成する写真撮影遊戯機に関する。
写真撮影遊戯機は、プレイヤを被写体として撮影して得られた写真画像にタッチペンで落書きをし、落書きをした写真画像をシール紙に印刷することにより、写真シールを自動的に作成できるようにしたものである。主な落書きツールとしては、ペンツール、スタンプツール、フレームツール、背景ツールなどがある。
ペンツールは、タッチパネル付き編集用ディスプレイに表示された写真画像上をプレイヤがタッチペンでなぞると、その軌跡上に線を描出することにより手書きの文字や図形を描くようにしたものである。「ノーマルペン」、「ギザギザペン」、「クレヨンペン」などがあり、様々な形状・模様の線を描くことができる。
スタンプツールは、あらかじめ用意された複数のスタンプ画像の中からプレイヤがタッチペンで所望のスタンプ画像を選択した上で写真画像上の所望の位置を指定すると、選択されたスタンプ画像を指定された位置に描画するようにしたものである。ハート、星、キャラクタなど、様々な柄、模様をしたスタンプ画像がある。
フレームツールは、あらかじめ用意された複数のフレーム画像の中からプレイヤがタッチペンで所望のフレーム画像を選択した上で写真画像上の任意の位置に触れると、選択されたフレーム画像を写真画像の周辺部分に嵌め込むようにしたものである。
背景ツールは、あらかじめ用意された複数の背景画像の中からプレイヤがタッチペンで所望の背景画像を選択した上で写真画像上の任意の位置に触れると、選択された背景画像を写真画像の被写体以外の領域に嵌め込むようにしたものである。被写体以外の領域は、青や緑の単一色をバックに被写体を撮影し、クロマキ技術により抽出している。
上述した従来の落書きツールはいずれも平面的なものばかりで、立体的なものはない。ただし、遠近感を表現するために、フレーム画像は被写体よりも前に配置され、背景画像は被写体よりも後ろに配置されるのが一般的である。
また、ペン描きの線やスタンプ画像は被写体よりも前に配置される場合が多いが、被写体よりも後ろに配置される場合もある。しかし、どちらに配置するかについては、プレイヤが一々指示をする必要がある。
たとえば特開2003−244581号公報(特許文献1)に記載された装置では、前景配置ボタンと背景配置ボタンとが表示され、プレイヤはこれらのボタンを操作し、スタンプ画像を被写体の前景として配置するか、背景として配置するかを選択するようになっている(同公報の段落0170及び図21参照)。
また、特開2008−65112号公報(特許文献2)に記載された装置では、背景画像とフレーム画像を組み合わせたセットフレームが表示され、プレイヤがこのセットフレームを選択すると、背景画像は被写体の後ろに配置され、フレーム画像は被写体の前に配置される。また、「フレームを人の前にする」ボタンと「フレームを人の後ろにする」ボタンとが表示され、プレイヤはこれらのボタンを操作し、フレーム画像を被写体よりも前に配置するか、後ろに配置するかを選択できるようにもなっている(同公報の段落0070及び図19参照)。
特開2003−244581号公報 特開2008−65112号公報 特開2004−48275号公報 特開2005−167781号公報
本発明の目的は、簡単な操作で写真画像に立体的な落書きをすることができる写真撮影遊戯機を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、簡単な操作で少なくとも2つの画像を重ねるように編集することができる画像編集装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明による写真撮影遊戯機は、カメラと、ディスプレイと、カメラ及びディスプレイを制御する制御装置とを備える。制御装置は、被写体を撮影して写真画像を生成するようにカメラを制御するカメラ制御手段と、プレイヤの手書き操作に応じて所望の編集画像を入力すべき位置を受け付ける編集入力手段と、手書き操作の移動方向が第1の方向か第1の方向と反対の第2の方向かを判断する方向判断手段と、カメラで生成された写真画像及び編集入力手段で入力された位置に編集画像を表示し、写真画像の被写体及び編集画像の表示が重なる領域では、方向判断手段により判断された移動方向が第1の方向の場合、写真画像の上に編集画像を表示し、方向判断手段により判断された移動方向が第2の方向の場合、編集画像を表示しないで写真画像を表示するようにディスプレイを制御する表示制御手段とを含む。
ここで、編集画像として、典型的には、プレイヤが被写体の周りに螺旋状の線を描くと、その線上に所望の要素画像が繰り返し貼り付けられる囲みリングがあるが、スタンプ画像、所望の線描き画像などでもよい。また、典型的な被写体は人物であるが、これに限定されることなく、人形、動物、その他の一般的な物体でもよい。また、写真撮影をする場所と写真画像に落書きをする場所とは同じでも異なっていてもよい。場所が同じ場合、ディスプレイは撮影兼編集用ディスプレイである。場所が異なっている場合、ディスプレイは撮影用ディスプレイと編集用ディスプレイとがある。また、落書きをした写真画像はシール紙に印刷して写真シールを作成してもよいが、そのまま電子データで携帯電話機やウェブサーバなどに送信してもよい。
本発明によれば、写真画像の被写体及び編集画像の表示が重なる領域では、手書き操作の移動方向が第1の方向の場合、写真画像の上に編集画像が表示され、手書き操作の移動方向が第2の方向の場合、編集画像が表示されないので、簡単な操作で写真画像に立体的な落書きをすることができる。
好ましくは、制御装置はさらに、あらかじめ用意された要素画像を記憶する記憶手段と、手書き操作の移動距離が所定の移動距離に達したとき記憶手段から要素画像を読み出す手段とを備える。表示制御手段は、要素画像を編集画像として表示する。
この場合、プレイヤが手書き操作で所望の線を描くと、その線上に要素画像が繰り返し貼り付けられる。たとえばプレイヤが被写体の周りに螺旋状の線を描けば、立体的な囲みリングが表示される。
好ましくは、表示制御手段は、方向判断手段により判断された移動方向が第1の方向の場合、要素画像を拡大し、方向判断手段により判断された移動方向が第2の方向の場合、要素画像を縮小する。
この場合、要素画像が被写体の手前で大きく、被写体の後ろで小さく表示されるので、落書きに遠近感が表現される。
好ましくは、表示制御手段は、方向判断手段により判断された移動方向に応じて要素画像を回転させる。
この場合、要素画像が移動方向に応じて回転されるので、プレイヤがいずれの方向に手書き操作をしても適切な画像が表示される。
好ましくは、表示制御手段は、方向判断手段により判断された移動方向が第2の方向の場合、要素画像の透過率を上げる。
この場合、要素画像が被写体の後ろで淡く表示されるので、落書きに遠近感が表現される。
本発明による画像編集装置は、ディスプレイ上で第1及び第2の画像を重ねるように編集する画像編集装置であって、第1の画像を表示するようにディスプレイを制御する手段と、人の操作に応じて第2の画像を表示すべき位置の入力を受け付ける手段と、操作の移動方向が第1の方向か第1の方向と反対の第2の方向かを判断する手段と、第2の画像を表示し、第1及び第2の画像の表示が重なる領域では、判断された移動方向が第1の方向の場合、第1の画像の上に第2の画像を表示し、判断された移動方向が第2の方向の場合、第2の画像を表示しないで第1の画像を表示するようにディスプレイを制御する手段とを含む。
本発明によれば、第1及び第2の画像の表示が重なる領域では、操作の移動方向が第1の方向の場合、第1の画像の上に第2の画像が表示され、操作の移動方向が第2の方向の場合、第2の画像が表示されないので、簡単な操作で第1及び第2の画像を重ねるように編集することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
1.外観構成
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施の形態による写真撮影遊戯機1は、撮影を行う撮影ブース2と、撮影により得られた写真画像の編集を行う2つの編集ブース3とに分かれる。撮影ブース2には、撮影装置4及び背面パネル5が互いに対向して設置され、編集ブース3には、2つの画像編集装置8が背中合わせに設置され、かつ撮影装置4に隣接して設置される。背面パネル5の前面には椅子6が設置され、クロマキ用に背面パネル5及び椅子6は単一色(たとえば緑色)にされている。撮影ブース2及び編集ブース3はサイドカーテン(図示せず)などにより外部と区分されている。
撮影ブース2の側面にはコインを投入するためのコイン投入口31が設けられ、撮影装置4の側面には撮影ブース2で撮影しかつ編集ブース3で編集した写真画像をシール紙に印刷して排出するプリント排出口51が設けられる。
この写真撮影遊戯機1を利用する場合、プレイヤはコイン投入口31にコインを投入した後、撮影ブース2に入り、撮影装置4に向かって撮影操作を行う。撮影終了後、プレイヤは写真撮影遊戯機1が指定するどちらかの編集ブース3に移動し、今度は画像編集装置8に向かって画像編集操作、具体的には、フレーム、スタンプ、ペン書きの文字や図形などの編集画像を入力する。編集終了後、プレイヤはプリント排出口51から排出された写真シールを受け取る。
撮影装置4の正面中央にはカメラ10が設けられ、その下方には撮影用ディスプレイ11が設けられ、さらにそれらの周りには照明装置9が設けられる。カメラ10はプレイヤを被写体として撮影するもので、一般にデジタルカメラが用いられる。カメラ10は複数台設けたり、移動や角度調節をできるようにしたりしてもよい。
撮影用ディスプレイ11は、自身が被写体となるプレイヤ用の確認モニタで、表示画面が見やすいようにプレイヤに向けられている。撮影用ディスプレイ11は、カメラ10で撮影されている映像を左右反転してライブ映像(動画)としてリアルタイムで表示する。したがって、プレイヤは鏡のように映る自分の姿を見ながら撮影を行うことができる。さらに、その表示画面上には透明なタッチパネル12(図3参照)が貼り付けられており、撮影用ディスプレイ11は、タッチパネル12に対するプレイヤの入力操作を受け付ける。撮影用ディスプレイ11には、プレイヤによる種々の操作をタッチパネル12上で入力するためのタッチペン13が設けられる。撮影用ディスプレイ11はライブ映像の他、確認用の撮影済み写真画像、各種案内画面、操作ボタンなども表示する。
照明装置9は、カメラ10の上下左右及び天井に設けられ、被写体を前方から照明する。照明装置9はその内部に、蛍光灯などの常灯照明と、ストロボなどの閃光照明(フラッシュ)とを有する。ストロボは、プレイヤから撮影の開始が指示され、カメラ10が撮影しているライブ映像を写真画像(静止画)として取り込む瞬間に発光し、被写体を強く照明する。照明装置は上記以外に、被写体の側方及び後方にも設けられ、被写体をあらゆる方向から照明する。
画像編集装置8は、撮影装置4で得られた写真画像を編集処理するための装置である。画像編集装置8の正面中央には編集用ディスプレイ40が設けられる。編集用ディスプレイ40は、カメラ10で撮影された写真画像の中から選択された1又は複数の写真画像を表示する。さらに、その表示画面上には透明なタッチパネル41(図3参照)が貼り付けられており、編集用ディスプレイ40は、タッチパネル41に対するプレイヤの編集操作を受け付ける。編集用ディスプレイ40の両側には、編集画像をタッチパネル41上で入力するためのタッチペン42が設けられる。画像編集装置8は、プレイヤの編集操作に応じて写真画像に対して画像編集処理を実行する。本例ではタッチペン42が用いられるが、タッチペン42の代わりにプレイヤの指が直接用いられてもよい。
編集終了後、写真撮影遊戯機1は編集画像と写真画像の合成画像をシール紙に印刷してプリント排出口51から排出し、出来上がった写真シールをプレイヤに提供する。
2.機能構成
図3を参照して、写真撮影遊戯機1は、撮影処理を実行する撮影用コンピュータ装置101aと、画像編集処理を実行する画像編集用コンピュータ装置101bと、動作中のコンピュータ装置101a,101bからの指示を受け付けて、接続されている各種装置を制御する制御基板102と、クロマキキャプチャボード17とを備える。撮影用コンピュータ装置101aと画像編集用コンピュータ装置101bとは互いに接続され、画像データなどの授受をピアツーピアで行う。これらは写真撮影遊戯機1の制御装置100として機能する。
コンピュータ装置101a,101bは、CPU(Central Processing Unit)103a,103bと、本装置に所定の処理を実行させるための制御プログラム、処理に必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された写真画像、入力された編集画像、あらかじめ用意された複数の背景画像、あらかじめ用意された複数のフレーム画像、あらかじめ用意された複数のスタンプ画像等の合成用画像などを記憶するハードディスク104a,104b、制御プログラムの一時的な作業領域となるメモリ105a,105bとを含む。
撮影用コンピュータ装置101aは、撮影ブース2での撮影処理を実行する。具体的には、撮影用コンピュータ装置101aは制御プログラムを実行し、タッチパネル12に対するタッチペン13による入力操作に応じて制御信号を制御基板102に送信する。また、撮影用コンピュータ装置101aは、カメラ10、撮影用ディスプレイ11、制御基板102と接続され、それらを制御する。クロマキキャプチャボード17は、カメラ10で撮影されている映像を所定の時間間隔(たとえば30フレーム/秒)でデジタルデータ(静止画像)として取り込み、取り込んだ静止画像の中からクロマキ技術により被写体以外の領域を検出し、その検出した領域に選択された所望の背景画像を合成する。
画像編集用コンピュータ装置101bは、編集ブース3での画像編集処理及び印刷処理を実行する。具体的には、画像編集用コンピュータ装置101bは制御プログラムを実行し、タッチパネル41に対するタッチペン42による入力操作に応じて制御信号を制御基板102に送信する。画像編集用コンピュータ装置101bは、プリンタ55、編集用ディスプレイ40、制御基板102に接続され、それらを制御する。画像編集装置8は2台設けられるので、編集用ディスプレイ40、タッチパネル41及びタッチペン42は2組設けられる。
プリンタ55は、写真画像に編集画像を合成した合成画像をシール紙等の印刷媒体に印刷する。この実施の形態のプリンタ55は合成画像をシール紙に印刷するが、印刷媒体はシール紙に限定されることなく、他の印刷媒体でもよい。
タッチパネル12は、撮影用ディスプレイ11の上に積層されている。タッチパネル12は、タッチペン13の接触を検知し、それに応じた指示信号を撮影用コンピュータ装置101aに送信する。撮影用ディスプレイ11は、撮影用コンピュータ装置101aから送信された画像、具体的には、カメラ10で撮像された写真画像、撮影のための案内、選択肢など表示する。
タッチパネル41は、編集用ディスプレイ40の上に積層されている。タッチパネル41は、タッチペン42の接触を検知し、それに応じた指示信号を画像編集用コンピュータ装置101bに送信する。編集用ディスプレイ40は、画像編集用コンピュータ装置101bから送信された編集画像を写真画像上に重ねて表示する。
制御基板102は、コンピュータ装置101a,101bの他に、ストロボ制御部110、ストロボ15、蛍光灯14、サービスパネル113、印刷中LED52、印刷エラーLED53、コイン制御部112、及び音声制御部111に接続される。
ストロボ制御部110はカメラ10に接続され、カメラ10のシャッタタイミングに応じて発光するようにストロボ15を制御する。音声制御部111は制御基板102を介して撮影用コンピュータ装置101a及び画像編集用コンピュータ装置101bに接続される。撮影用スピーカ16は、撮影ブース2に配備され、撮影用コンピュータ装置101aから制御基板102を介して与えられる指示信号に基づいて、撮影プレイのための操作方法などの案内やBGMなどを出力する。編集用スピーカ46は、編集ブース3に配備され、画像編集用コンピュータ装置101bから制御基板102を介して与えられる指示信号に基づいて、編集プレイのための操作方法などの案内やBGMなどを出力する。
3.画像のレイヤ構造
次に図4及び図5を参照し、編集用ディスプレイ40に表示される画像のレイヤ構造を説明する。レイヤには、奥から順に、背景レイヤ21、人裏スタンプレイヤ22、人物レイヤ23、フレームレイヤ24、文字下のペンスタンプレイヤ25、及び文字上のペンスタンプレイヤ26があり、メモリ105bに設定される。CPU103bは、図6に示すように、これらのレイヤ21〜26を重ねて各画像を表示するように編集用ディスプレイ40を制御する。
背景レイヤ21には、人物に対する後景として、あらかじめ用意された背景画像の中から選択された所望の背景画像が入力される。本例では、単一色の背景画像が入力されている。人裏スタンプレイヤ22には、人物に対する後景として、あらかじめ用意されたスタンプ画像の中から選択された所望のスタンプ画像が入力される。本例では、スタンプ画像は何も入力されていない。人物レイヤ23には、カメラ10で撮影された被写体の写真画像231が入力される。ただし、クロマキ技術により被写体を除く所定の単一色の領域232は透明にされる。フレームレイヤ24には、人物に対する前景として、あらかじめ用意されたフレーム画像の中から選択された所望のフレーム画像241が入力される。フレーム画像241の内側の領域242は透明であり、フレームレイヤ24よりも奥に配置される人物レイヤ23、人裏スタンプレイヤ22及び背景レイヤ21に入力される画像が見える。ペンスタンプレイヤ25には、人物に対する前景として、あらかじめ用意されたスタンプ画像の中から選択された所望のスタンプ画像、ペン書きの文字や図形の画像が入力される。本例では、スタンプ画像等は何も入力されていない。ペンスタンプレイヤ26には、人物に対する前景として、あらかじめ用意されたスタンプ画像の中から選択された所望のスタンプ画像、ペン書きの文字や図形の画像が入力される。本例では、囲みリングの画像261が入力されている。ペンスタンプレイヤ25に入力された画像はペンスタンプレイヤ26に入力された画像よりも下に表示される。
囲みリングは本発明による立体的な落書きツールで、プレイヤがタッチペン42で人物の周りに螺旋状の線を描くと、その線上に所定の要素画像が繰り返し貼り付けられる。ハードディスク104bには、あらかじめ用意された複数種類の要素画像が記憶されている。本例では、図7に示すように、「ス」の文字、「キ」の文字、及びハートの図形がタッチペン42の移動に応じて順番に繰り返し描画される。ただし、囲みリングの画像261は全てペンスタンプレイヤ26に入力されるのではなく、人物の後ろ側の部分は入力されない。また、囲みリングの遠近感を表現するために、人物の前に来る画像ほど拡大され、人物の後ろに来る画像ほど縮小される。詳細は後述する。
4.動作
上述した写真撮影遊戯機1の動作は概略次の通りである。
まず、撮影用コンピュータ装置101aは、撮影ブース2においてカメラ10で被写体を撮影して写真画像を得る撮影処理を実行する。次に、画像編集用コンピュータ装置101bは、編集ブース3においてプレイヤの入力操作に応じて写真画像を編集する編集処理を実行する。最後に、画像編集用コンピュータ装置101bはプリンタ55を制御し、編集された写真画像をシール紙に印刷する印刷処理を実行する。
まず、撮影処理の詳細を説明する。撮影用コンピュータ装置101aのCPU103aはハードディスク104aに記憶された制御プログラムをメモリ105aに読出して実行することにより、撮影処理を実現する。
図8を参照して、CPU103aは撮影用ディスプレイ11上に撮影画面を表示する(S11)。撮影画面には、ハードディスク104aから読み出された複数の背景画像などが表示される。プレイヤはタッチパネル12及びタッチペン13を用いて所望の背景画像を選択する。この選択操作に応じて、CPU103aは所望の背景画像を選択する(S12)。クロマキキャプチャボード17は、カメラ10で撮影されている映像を取り込み、その映像の中からクロマキ技術により被写体以外の領域を検出し、その検出した領域に選択された所望の背景画像を合成する(S13)。撮影用コンピュータ装置101aは、合成された画像を撮影用ディスプレイ11上に表示する(S14)。
プレイヤが自身の写りを撮影用ディスプレイ11上で確認しながら撮影ボタンを押すと、CPU103bはカウントダウンを開始し、所定時間経過後にシャッタ動作を行い(S15)、その時にカメラ10で撮影されている映像を写真画像としてメモリ105aやハードディスク104aに保存する(S16)。このとき、選択されている背景画像の識別情報もその写真画像に対応付けて保存される。
上記では背景画像が表示され選択されているが、背景画像だけでなくフレーム画像も表示され選択されるようにしてもよい。
次に、編集処理の詳細を説明する。画像編集用コンピュータ装置101bのCPU103bはハードディスク104bに記憶された制御プログラムをメモリ105bに読出して実行することにより、編集処理を実現する。
図9を参照して、撮影処理が終了すると、CPU103bは図10に示すような落書き画面を編集用ディスプレイ40に表示する(S21)。撮影用コンピュータ装置101aから画像編集用コンピュータ装置101bに転送されて来た背景画像は背景レイヤ21に入力され、写真画像231は人物レイヤ23に入力され、場合によってフレーム画像241はフレームレイヤ24に入力される。したがって、落書き画面中の編集領域67には被写体の写真画像231が表示され、被写体の後ろには背景画像が表示され、場合によって被写体の前にフレーム画像241が表示される。
なお、被写体の写真画像231に基づいて、人物(被写体)をマスクするためのマスク画像が作成される。人物のマスク画像は、人物が存在する写真画像231の領域で「0」の値を有し、人物が存在しない背景画像の領域232で「1」の値を有する。また、編集領域67上には、左右方向にX軸が設定され、上下方向にY軸が設定される。
続いて、CPU103bは落書き時間のカウントを開始し(S22)、落書き時間が制限時間に達するか(S24でYES)、おわりボタン68がタッチペン42でタッチされる(S25でYES)までの間、タッチペン42による落書き画面へのタッチを検知する(S23)。
囲みリングタブ69のタッチを検知すると(S26でYES)、図10に示すように囲みリングパレット70を表示し(S27)、落書きツールを囲みリングに設定する(S28)。囲みリングパレット70には、囲みリング説明画面71、5種類のサイズ選択ボタン72、及び8種類の素材選択ボタン73が表示される。囲みリング説明画面71には、囲みリングの使用方法などが説明される。サイズ選択ボタン72は、囲みリングの太さ(幅)を選択するためのボタンである。素材選択ボタン73は、囲みリングを構成する要素画像を選択するためのボタンである。
落書きツールが囲みリングに設定されている場合において、素材選択ボタン73のタッチを検知すると(S29でYES)、囲みリング処理(後に詳述)を実行する(S30)。サイズ選択ボタン72のタッチを検知すると、囲みリングの太さをその選択されたサイズに設定する。サイズ選択ボタン72のタッチが何も検知されない場合、囲みリングの太さはデフォルトで中サイズに設定されている。ボタン72,73以外のボタンのタッチを検知すると(S29でNO)、そのボタンに割り当てられた処理を実行する(S31)。
次に図11を参照し、囲みリング処理を説明する。
タッチペン42による編集領域67へのタッチを検知すると(S301)、その座標を記録し(S302)、タッチペン42が編集領域67から離れない限り(S303でNO)、以下の処理を実行する(S304〜S316)。
まずタッチペン42が移動された場合、その移動距離を算出し、所定距離に達したとき(S304でYES)、上記で選択された要素画像をハードディスク104bから読み出す(S305)。
続いて、タッチペン42が右方向に移動しているか否か、つまり現在検出されているX座標が前回記録されたX座標以上か否かを判断し(S306)、さらにタッチペン42が水平方向からたとえば±15度の範囲内で移動しているか否かを判断する(S307,S308)。
移動方向が右で(S306でYES)、かつ、移動角度が±15度以内の場合(S307でYES)、読み出された要素画像をたとえば135%に拡大する(S309)。移動方向は右であるが(S306でYES)、移動角度が±15度以内でない場合(S307でNO)、読み出された要素画像をたとえば120%に拡大する(S310)。要素画像の拡大後、図12に示すように移動方向に応じて要素画像を回転させ(S311)、文字上のペンスタンプレイヤ26に入力する(S312)。これにより、タッチペン42の先端から要素画像が順次繰り出されるような態様で人物の前に囲みリングが描画される。
一方、移動方向が左で(S306でNO)、かつ、移動角度が±15度以内の場合(S308でYES)、読み出された要素画像を表裏反転し、たとえば75%に縮小し、さらにデフォルトで0%の透過率をたとえば40%に上げる(S313)。移動方向は左であるが(S306でNO)、移動角度が±15度以内でない場合(S308でNO)、読み出された要素画像を表裏反転し、たとえば90%に縮小し、さらにデフォルトで0%の透過率をたとえば25%に上げる(S314)。要素画像の縮小等の加工後、図12に示すように要素画像を移動方向に応じて回転させ(S315)、上記人物のマスク画像を参照し、要素画像のうち人物と重ならない部分だけペンスタンプレイヤ26に入力する(S316)。これにより、タッチペン42の先端から要素画像が順次繰り出されるような態様で人物の後ろに囲みリングが描画される。
描画が完了すると、タッチペン42の現在の座標を記録し(S302)、タッチペンが編集領域67から離れるまで(S303でYES)、上記処理S304〜S316を繰り返す。
以上のように、本発明の第1の実施の形態によれば、図13に示すように、タッチペン42を右方向に移動させた場合、囲みリングは人物の手前に見えるように大きくかつ明確に表示される。一方、タッチペン42を左方向に移動させた場合、囲みリングは人物の向こう側に見えるように小さくかつ淡く表示される。したがって、人物の周りに立体的な囲みリングを簡単な操作で描くことができる。
この実施の形態では、タッチペン42を右方向に移動させた場合、囲みリングは人物の前に表示され、タッチペン42を左方向に移動させた場合、囲みリングは人物の後ろに表示されるが、逆に、タッチペン42を左方向に移動させた場合、囲みリングは人物の前に表示され、タッチペン42を右方向に移動させた場合、囲みリングは人物の後ろに表示されるようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
上記第1の実施の形態では図4に示したように、囲みリングの画像261が文字上のペンスタンプレイヤ26のみに入力されているが、この第2の実施の形態では図14に示すように、タッチペン42の移動方向が右の場合、囲みリングの画像262が文字上のペンスタンプレイヤ26に入力され、タッチペン42の移動方向が左の場合、囲みリングの画像221が人裏スタンプレイヤ22に入力される。具体的には、図11中のステップS312で囲みリングの画像262を文字上のペンスタンプレイヤ26に入力し、図11中のステップS316で囲みリングの画像221を人裏スタンプレイヤ22に入力する。上記人物のマスク画像は用いられない。したがって、囲みリングの画像262は人物の前に配置され、全て表示される。一方、囲みリングの画像221は人物の後ろに配置され、人物と重ならない部分は表示されるが、人物と重なる部分は表示されない。
[第3の実施の形態]
上記第1の実施の形態では、タッチペン42の移動方向が右の場合、囲みリングが常に人物の前に描画され、タッチペン42の移動方向が左の場合、囲みリングが常に人物の後ろに描画されるが、この第3の実施の形態では、タッチペン42の書き出し時の最初の移動方向を記憶しておき、タッチペン42の移動方向が書き出し時の最初の移動方向と同じ場合、囲みリングを人物の前に描画し、タッチペン42の移動方向が書き出し時の最初の移動方向と逆の場合、囲みリングを人物の後ろに描画する。
図15に示すように書き出し時の最初の移動方向が右の場合において、タッチペン42の移動方向が右のとき、囲みリングの画像263が人物の前に配置され、タッチペン42の移動方向が左のとき、囲みリングの画像264が人物の後ろに配置される。一方、図16に示すように書き出し時の最初の移動方向が左の場合において、タッチペン42の移動方向が左のとき、囲みリングの画像265が人物の前に配置され、タッチペン42の移動方向が右のとき、囲みリングの画像266が人物の後ろに配置される。
具体的には図17を参照して、タッチペン42の移動距離が所定距離に達すると(S304でYES)、タッチペン42の書き出し時の最初の移動方向が既に記録されているか否かを判断する(S321)。最初の移動方向がまだ記録されていない場合(S321でNO)、書き出し時の最初の移動方向を記録する(S322)。また、要素画像の読み出し後(S305)、上記ステップS306の代わりに、タッチペン42が記録されている書き出し時の最初の移動方向と同じ方向に移動しているか否かを判断する(S323)。
この実施の形態では、タッチペン42の移動方向が最初の移動方向と同じ場合、囲みリングは人物の前に表示され、タッチペン42の移動方向が最初の移動方向と反対の場合、囲みリングは人物の後ろに表示されるが、逆に、タッチペン42の移動方向が最初の移動方向と反対の場合、囲みリングは人物の前に表示され、タッチペン42の移動方向が最初の移動方向と同じ場合、囲みリングは人物の後ろに表示されるようにしてもよい。
[第4の実施の形態]
上記第3の実施の形態では、タッチペン42の移動方向が書き出し時の移動方向と同じか逆かによって囲みリングを人物の前に描画したり後ろに描画したりしているが、この第4の実施の形態では、タッチペン42による囲みリングの書き出し後、タッチペン42が最初に人物と接触したとき、その移動方向が右の場合、以降、タッチペン42の移動方向が右の場合、囲みリングを人物の前に描画し、タッチペン42の移動方向が左の場合、囲みリングを人物の後ろに描画する。一方、タッチペン42が最初に人物と接触したとき、その移動方向が左の場合、以降、タッチペン42の移動方向が左の場合、囲みリングを人物の前に描画し、タッチペン42の移動方向が右の場合、囲みリングを人物の後ろに描画する。
具体的には図18を参照して、要素画像の読み出し後(S305)、人物と最初の接触時の移動方向が既に記録されているか否かを判断する(S331)。移動方向がまだ記録されていない場合において(S331でNO)、タッチペン42が最初に人物に接触したとき(S332でYES)、すなわちタッチペン42で指示された座標が写真画像231の領域内に入ったとき、その接触時の移動方向を記録する(S333)。より具体的には、タッチペン42が最初に人物に接触した時に検知した座標のX成分をその1つ前に検知した座標のX成分と比較し、X成分が増加している場合は右方向を記録し、X成分が減少している場合は左方向を記録する。その後、図11中のステップS307,S309〜S312と同様の処理を実行することにより、囲みリングを人物の前に描画する。
一方、人物との最初の接触時の移動方向が既に記録されている場合(S331でYES)、タッチペン42が記録されている接触時の移動方向と同じ方向に移動しているか否かを判断する(S334)。タッチペン42が同じ方向に移動している場合(S334でYES)、図11中のステップS307,S309〜S312と同様の処理を実行することにより、囲みリングを人物の前に描画する。一方、タッチペン42が異なる方向に移動している場合(S334でNO)、図11中のステップS308,S313〜S316と同様の処理を実行することにより、囲みリングを人物の後ろに描画する。
この実施の形態では人物との最初の接触時の移動方向を人物の前に囲みリングを描画するための移動方向と設定しているが、逆に、人物との最初の接触時の移動方向を人物の後ろに囲みリングを描画するための移動方向と設定してもよい。
上記第1〜第4の実施の形態において囲みリングで囲っているのは人物であるが、これに限定されない。たとえば上記囲みリング処理の前に、囲う対象となる画像(たとえばいくつかのスタンプ画像)をパレット上に選択できるように表示し、それらの画像の中から所望の画像を選択するようにしてもよい。また、表示されている複数の画像の中からタッチペン操作で囲う対象となる画像を選択するようにしてもよい。さらに、囲う対象となる画像を特定のレイヤに入力するようにしてもよい。
また、上記第1〜第4の実施の形態は、プレイヤを撮影して得られた写真画像にプレイヤが落書きをした写真シールを自動的に作成する写真撮影遊戯機に本発明を適用した例であるが、ディスプレイ上で複数の画像を重ねるように編集する画像編集装置に本発明を適用してもよい。この画像編集装置は、カメラで撮影した写真画像の代わりに、たとえばメモリカードに記憶された画像をメモリカードリーダで読み取ったり、携帯電話機に記憶された画像をIrDAやFeliCa(ソニー株式会社の登録商標)等の通信方法で受信したり、サーバに記憶された画像をインターネット等の電気通信回線を介して受信したりするなど、外部から画像を取り込むようにしてもよい。ここでの画像は、キャラクタ、アイコン、マーク、図形など、いかなる画像でもよい。
また、第1の画像が表示されている場合において、マウス等の操作で第2の画像を右へドラッグして第1の画像の左側から差し込むと、第2の画像が第1の画像の前に表示され、逆に、マウス等の操作で第2の画像を左へドラッグして第1の画像の右側から差し込むと、第2の画像が第1の画像の後ろに表示されるようにしてもよい。また、第1の画像が表示されている場合において、マウス等の操作で第2の画像を左へドラッグして第1の画像の右側から差し込むと、第2の画像が第1の画像の前に表示され、逆に、マウス等の操作で第2の画像を右へドラッグして第1の画像の左側から差し込むと、第2の画像が第1の画像の後ろに表示されるようにしてもよい。また、第1の画像が表示されている場合において、マウス等の操作で第2の画像を下へドラッグして第1の画像の上側から差し込むと、第2の画像が第1の画像の前に表示され、逆に、マウス等の操作で第2の画像を上へドラッグして第1の画像の下側から差し込むと、第2の画像が第1の画像の後ろに表示されるようにしてもよい。また、第1の画像が表示されている場合において、マウス等の操作で第2の画像を上へドラッグして第1の画像の下側から差し込むと、第2の画像が第1の画像の前に表示され、逆に、マウス等の操作で第2の画像を下へドラッグして第1の画像の上側から差し込むと、第2の画像が第1の画像の後ろに表示されるようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
本発明の実施の形態による写真撮影遊戯機の外観構成を示す斜視図である。 図1に示した写真撮影遊戯機における画像編集装置及び撮影装置の斜視図である。 図1に示した写真撮影遊戯機の機能構成を示すブロック図である。 図3中の編集用ディスプレイに表示される画像の各レイヤを示す図である。 図4に示したレイヤの構造を示す図である。 図4及び図5に示したレイヤを合成した画像の図である。 図4及び図5に示した文字上のスタンプレイヤに入力される囲みリングの要素画像の図である。 図3中の撮影用コンピュータ装置による撮影処理を示すフロー図である。 図3中の画像編集用コンピュータ装置による編集処理を示すフロー図である。 図3中の編集用ディスプレイに表示される落書き画面を示す図である。 図9中の囲みリング処理の詳細を示すフロー図である。 図11に示した囲みリング処理において、要素画像の拡大縮小、回転及び透過率変更を示す図である。 図11に示した囲みリング処理で囲みリングが描かれた写真画像の図である。 本発明の第2の実施の形態で用いるレイヤの構造を示す図である。 本発明の第3の実施の形態において右に書き出した場合に囲みリングが描かれた写真画像を示す図である。 本発明の第3の実施の形態において左に書き出した場合に囲みリングが描かれた写真画像を示す図である。 図15及び図16に示した写真画像を作成するための囲みリング処理を示すフロー図である。 本発明の第4の実施の形態における囲みリング処理を示すフロー図である。
符号の説明
1 写真撮影遊戯機
2 撮影ブース
3 編集ブース
4 撮影装置
8 画像編集装置
10 カメラ
17 クロマキキャプチャボード
21 背景レイヤ
22 人裏スタンプレイヤ
23 人物レイヤ
24 フレームレイヤ
25 文字下のペンスタンプレイヤ
26 文字上のペンスタンプレイヤ
40 編集用ディスプレイ
41 タッチパネル
42 タッチペン
51 プリント排出口
55 プリンタ
67 編集領域
68 ボタン
69 囲みリングタブ
70 囲みリングパレット
72 サイズ選択ボタン
73 素材選択ボタン
100 制御装置
101a 撮影用コンピュータ装置
101b 画像編集用コンピュータ装置
104a,104b ハードディスク
105a,105b メモリ
221,261〜265 囲みリングの画像
231 写真画像
241 フレーム画像

Claims (14)

  1. カメラと、ディスプレイと、前記カメラ及び前記ディスプレイを制御する制御装置とを備えた写真撮影遊戯機であって、
    前記制御装置は、
    被写体を撮影して写真画像を生成するように前記カメラを制御するカメラ制御手段と、
    プレイヤの手書き操作に応じて所望の編集画像を入力すべき位置を受け付ける編集入力手段と、
    前記手書き操作の移動方向が第1の方向か前記第1の方向と反対の第2の方向かを判断する方向判断手段と、
    前記カメラで生成された写真画像及び前記編集入力手段で入力された位置に前記編集画像を表示し、前記写真画像の被写体及び前記編集画像の表示が重なる領域では、前記方向判断手段により判断された移動方向が前記第1の方向の場合、前記写真画像の上に前記編集画像を表示し、前記方向判断手段により判断された移動方向が前記第2の方向の場合、前記編集画像を表示しないで前記写真画像を表示するように前記ディスプレイを制御する表示制御手段とを含む、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  2. 請求項1に記載の写真撮影遊戯機であって、
    前記表示制御手段は、
    前記写真画像が入力される第1のレイヤと、前記編集画像が入力される第2のレイヤとを設定するレイヤ設定手段と、
    前記カメラで生成された写真画像を前記第1のレイヤに入力する手段と、
    前記編集入力手段から入力された編集画像のうち前記移動方向が前記第1の方向の部分と前記写真画像の被写体と重ならない部分とを前記第2のレイヤに入力する手段と、
    前記第1及び第2のレイヤを順に重ねて表示するように前記ディスプレイを制御する手段とを含む、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  3. 請求項1に記載の写真撮影遊戯機であって、
    前記表示制御手段は、
    前記編集画像が入力される第1のレイヤと、前記写真画像が入力される第2のレイヤと、前記編集画像が入力される第3のレイヤとを設定するレイヤ設定手段と、
    前記編集入力手段から入力された編集画像のうち前記移動方向が前記第1の方向の部分を前記第3のレイヤに入力する手段と、
    前記カメラで生成された写真画像を前記第2のレイヤに入力する手段と、
    前記編集入力手段から入力された編集画像のうち前記移動方向が前記第2の方向の部分を前記第1のレイヤに入力する手段と、
    前記第1から第3までのレイヤを順に重ねて表示するように前記ディスプレイを制御する手段とを含む、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  4. 請求項1に記載の写真撮影遊戯機であって、
    前記方向判断手段は、
    前記手書き操作の最初の移動方向を記録する手段と、
    前記手書き操作の移動方向が前記最初の移動方向と同じか反対かを判断する手段とを含み、
    前記表示制御手段は、前記写真画像の被写体及び前記編集画像の表示が重なる領域では、前記方向判断手段により判断された移動方向が前記最初の移動方向と同じ又は反対の場合、前記写真画像の上に前記編集画像を表示し、前記方向判断手段により判断された移動方向が前記最初の移動方向と反対又は同じ場合、前記編集画像を表示しないで前記写真画像を表示するように前記ディスプレイを制御する、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  5. 請求項4に記載の写真撮影遊戯機であって、
    前記最初の移動方向は、前記手書き操作が前記写真画像の被写体に接触した時の移動方向である、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の写真撮影遊戯機であって、
    前記制御装置はさらに、
    あらかじめ用意された要素画像を記憶する記憶手段と、
    前記手書き操作の移動距離が所定距離に達したとき前記記憶手段から前記要素画像を読み出す手段とを備え、
    前記表示制御手段は、前記要素画像を前記編集画像として表示する、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  7. 請求項6に記載の写真撮影遊戯機であって、
    前記表示制御手段は、前記方向判断手段により判断された移動方向が前記第1の方向の場合、前記要素画像を拡大し、前記方向判断手段により判断された移動方向が前記第2の方向の場合、前記要素画像を縮小する、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  8. 請求項7に記載の写真撮影遊戯機であって、
    前記表示制御手段は、前記方向判断手段により判断された移動方向に応じて前記要素画像を回転させる、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  9. 請求項6に記載の写真撮影遊戯機であって、
    前記表示制御手段は、前記方向判断手段により判断された移動方向が前記第2の方向の場合、前記要素画像の透過率を上げる、ことを特徴とする写真撮影遊戯機。
  10. カメラと、ディスプレイと、前記カメラ及び前記ディスプレイを制御する制御装置とを備えた写真撮影遊戯機の制御方法であって、
    被写体を撮影して写真画像を生成するように前記カメラを制御するステップと、
    プレイヤの手書き操作に応じて所望の編集画像を入力すべき位置を受け付けるステップと、
    前記手書き操作の移動方向が第1の方向か前記第1の方向と反対の第2の方向かを判断するステップと、
    前記カメラで生成された写真画像及び前記編集入力手段で入力された位置に前記編集画像を表示し、前記写真画像の被写体及び前記編集画像の表示が重なる領域では、前記判断された移動方向が前記第1の方向の場合、前記写真画像の上に前記編集画像を表示し、前記判断された移動方向が前記第2の方向の場合、前記編集画像を表示しないで前記写真画像を表示するように前記ディスプレイを制御するステップとを含む、ことを特徴とする写真撮影遊戯機の制御方法。
  11. カメラと、ディスプレイと、前記カメラ及び前記ディスプレイを制御する制御装置とを備えた写真撮影遊戯機に実装される制御プログラムであって、
    被写体を撮影して写真画像を生成するように前記カメラを制御するステップと、
    プレイヤの手書き操作に応じて所望の編集画像を入力すべき位置を受け付けるステップと、
    前記手書き操作の移動方向が第1の方向か前記第1の方向と反対の第2の方向かを判断するステップと、
    前記カメラで生成された写真画像及び前記編集入力手段で入力された位置に前記編集画像を表示し、前記写真画像の被写体及び前記編集画像の表示が重なる領域では、前記判断された移動方向が前記第1の方向の場合、前記写真画像の上に前記編集画像を表示し、前記判断された移動方向が前記第2の方向の場合、前記編集画像を表示しないで前記写真画像を表示するように前記ディスプレイを制御するステップとをコンピュータに実行させるための制御プログラム。
  12. ディスプレイ上で第1及び第2の画像を重ねるように編集する画像編集装置であって、
    前記第1の画像を表示するように前記ディスプレイを制御する手段と、
    人の操作に応じて第2の画像を表示すべき位置の入力を受け付ける手段と、
    前記操作の移動方向が第1の方向か前記第1の方向と反対の第2の方向かを判断する手段と、
    前記第2の画像を表示し、前記第1及び第2の画像の表示が重なる領域では、前記判断された移動方向が前記第1の方向の場合、前記第1の画像の上に前記第2の画像を表示し、前記判断された移動方向が前記第2の方向の場合、前記第2の画像を表示しないで前記第1の画像を表示するように前記ディスプレイを制御する手段とを含む、ことを特徴とする画像編集装置。
  13. ディスプレイ上で第1及び第2の画像を重ねるように編集する画像編集方法であって、
    前記第1の画像を表示するように前記ディスプレイを制御するステップと、
    人の操作に応じて第2の画像を表示すべき位置の入力を受け付けるステップと、
    前記操作の移動方向が第1の方向か前記第1の方向と反対の第2の方向かを判断するステップと、
    前記第2の画像を表示し、前記第1及び第2の画像の表示が重なる領域では、前記判断された移動方向が前記第1の方向の場合、前記第1の画像の上に前記第2の画像を表示し、前記判断された移動方向が前記第2の方向の場合、前記第2の画像を表示しないで前記第1の画像を表示するように前記ディスプレイを制御するステップとを含む、ことを特徴とする画像編集方法。
  14. ディスプレイ上で第1及び第2の画像を重ねるように編集する画像編集プログラムであって、
    前記第1の画像を表示するように前記ディスプレイを制御するステップと、
    人の操作に応じて第2の画像を表示すべき位置の入力を受け付けるステップと、
    前記操作の移動方向が第1の方向か前記第1の方向と反対の第2の方向かを判断するステップと、
    前記第2の画像を表示し、前記第1及び第2の画像の表示が重なる領域では、前記判断された移動方向が前記第1の方向の場合、前記第1の画像の上に前記第2の画像を表示し、前記判断された移動方向が前記第2の方向の場合、前記第2の画像を表示しないで前記第1の画像を表示するように前記ディスプレイを制御するステップとをコンピュータに実行させるための画像編集プログラム。
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