JP4269577B2 - 写真プリント装置およびプリント紙ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力する写真プリント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばゲームセンターなどの娯楽施設において、利用者の写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力する写真シール自動販売機が設置されており、人気を博している。この写真シール自動販売機は、写真撮影のためのカメラ、照明装置、課金装置、撮影画像に対して落書きなどの画像編集処理を行うためのモニターなどを備えた筐体部と、遮光シートなどによって周囲を囲われた撮影空間とによって構成されている。
【0003】
従来の写真シール自動販売機では、写真撮影のためのカメラは筐体部に固定された状態で備え付けられており、撮影のバリエーションとしては、カメラのズーム機構を利用することによって、被写体としての利用者の全身を撮影するか、顔近傍をアップで撮影するかを選択できる程度であった。
【0004】
これに対して、カメラを筐体に対して上下移動可能に設けるとともに、カメラの撮影方向も上下方向で変化させることが可能な装置も市販されている。このような装置によれば、例えばカメラを上の方へ配置させ、被写体を見下ろすようなアングルで撮影を行ったり、カメラを下の方へ配置させ、被写体を見上げるようなアングルで撮影を行ったりというような撮影を行うことが可能となる。すなわち、写真の構図をある程度変化させることができるので、利用者の好みに応じた写真撮影を行うことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、昨今では、デジタルカメラが広く普及しており、さらには、携帯電話機にまでデジタルカメラが内蔵されるようになっている。すなわち、利用者は、このようなデジタルカメラによって自由度の高い状態で撮影を行うことに慣れ親しんでいる。これに対して、写真シール自動販売機においては、上記のように、カメラを上下に移動させることが可能な程度であり、基本的には筐体部側からの撮影に限定されることになる。すなわち、写真シール自動販売機における撮影では、撮影アングルの自由度には制限があるので、利用者の要求に十全に応えることができないという問題がある。
【0006】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、撮影手段の配置位置や撮影アングルの調整をより自由度が高い状態で行うことが可能な写真プリント装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明に係る写真プリント装置は、被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙に対して画像の出力を行う画像出力手段とを備えた写真プリント装置において、上記撮影手段を、撮影空間の上部から吊り下げた状態で支持するアーム部を備えており、上記アーム部が、上記撮影手段の配置位置を少なくとも上下方向に移動させることが可能となっているとともに、上記撮影手段における撮影方向を上下左右に変更させることが可能となっていることを特徴としている。
【0008】
上記の構成における写真プリント装置は、利用者の写真撮影を行い、これに基づいてプリント紙に対して画像の出力を行うことが可能となっているものである。そして、上記の構成では、撮影手段が、アーム部によって撮影空間の上部から吊り下げられた状態で配置されおり、上下方向に移動可能となっているとともに、撮影方向も上下左右に変更させることが可能となっている。よって、撮影手段による撮影は、撮影空間内のあらゆる方向に対して行うことが可能となり、撮影の構図やアングルの自由度を従来よりも格段に向上させることができる。例えば、撮影空間の上部から吊り下げられた状態で撮影手段が配置されているので、例えば床面を背景に上から見下ろすような構図で撮影を行うことも可能となる。
【0009】
また、従来では、撮影手段は、課金装置やディスプレイなどが設けられた本体装置に設けられており、撮影方向は本体装置の正面側に限定されていたが、上記の構成では、本体装置とは完全に独立して撮影手段が設けられるので、撮影方向の自由度が向上し、例えば本体装置を背景にして撮影を行うというようなことも可能となる。
【0010】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記の構成において、上記アーム部の上方に、該アーム部を中心にして放射状となる方向でかつ斜め下方向に発光する上部照明手段が設けられている構成としてもよい。
【0011】
上記の構成によれば、上部照明手段は、撮影手段を吊り下げるアーム部の上方から、アーム部を中心として放射状となる方向でかつ斜め下方向に光を照射することになる。したがって、撮影手段による撮影方向がどの向きに設定されても、被写体に対して、ほぼ正面となる斜め上方向から照明光が照射されることになるので、被写体に対して不要な影などを生じさせないで撮影を行うことが可能となる。
【0012】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記の構成において、上記撮影空間の床面が、光を発する発光ステージによって構成されている構成としてもよい。
【0013】
上記の構成によれば、発光ステージによって床面を発光させることが可能となるので、例えば撮影手段による撮影の構図を、背景が床面となるような状態で設定した場合に、背景が光った状態で撮影を行うことが可能となる。また、この場合に、床面が光ることによって、背景に不要な被写体の影が生じることを防止することが可能となる。
【0014】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記の構成において、上記撮影手段が、被写体の撮影を行う撮像部と、上記撮像部による撮影画面を表示するカメラモニタとを備えている構成としてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、撮影手段に、撮像部およびカメラモニタが設けられているので、撮影手段上で撮影画面の確認を行うことが可能となる。よって、利用者は、撮影手段に設けられたカメラモニタを見ながら撮影手段を動かして撮影の構図を設定することが可能となるので、撮影手段の配置位置および撮影方向の設定をより容易に行うことが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記の構成において、上記撮影手段が、さらにシャッタータイミングを指示入力するシャッターボタンを備えている構成としてもよい。
【0017】
上記の構成によれば、撮影手段にシャッターボタンが設けられているので、利用者は、撮影手段の配置位置および構図を決定し、ポーズを決めた時点で、撮影手段に設けられたシャッターボタンを押して撮影を行うことができる。ここで、例えばシャッターボタンが、従来の構成のように、本体装置側に設けられている場合には、利用者がポーズを決めている位置からシャッターボタンの位置まで遠くなる場合が考えられ、シャッターボタンを押しに本体装置まで移動し、押した後に急いでまたポーズを取り直さなければならないという問題があるが、上記の構成によれば、比較的近傍にある撮影手段からシャッター指示を行うことが可能となる。
【0018】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記の構成において、上記撮影手段が、さらに利用者が使用可能なファインダーを備えている構成としてもよい。
【0019】
上記の構成によれば、撮影手段にファインダーが設けられているので、例えば利用者が複数である場合に、ある利用者が撮影者としてファインダーをのぞいて他の利用者を撮影する、というような用い方を行うことが可能となる。
【0020】
また、カメラアングルによってはカメラモニタを正面から見ることができないことも考えられ、例えばカメラモニタが液晶表示装置によって構成されている場合、視角特性の影響によって撮影画面を明確に確認できない場合も想定される。このような場合に、ファインダーを用いて撮影状態の確認を行うことが可能となる。
【0021】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記の構成において、上記撮影手段が備える撮像部が、ズーム機能を備えているとともに、上記撮影手段に、ズームを調整するズームボタンが設けられている構成としてもよい。
【0022】
本発明に係る写真プリント装置では、上記のように、撮影手段による撮影の自由度が高く、撮影空間内のあらゆる箇所において撮影を行うことが可能となっている。したがって、撮影手段と被写体との距離は、利用者が設定した撮影手段の配置位置および撮影方向などに応じて大きく変わることになる。ここで、上記の構成によれば、撮影手段の撮像部にズーム機能が設けられているので、より最適な倍率での撮影が可能となり、利用者が満足いく構図の写真撮影を行うことが可能となる。
【0023】
また、撮影手段にズームボタンが設けられているので、利用者は、撮影手段の配置位置や撮影方向の設定を行いながら、ズーム調整も手元で容易に行うことが可能となる。
【0024】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記の構成において、上記撮影手段における撮像部で生成される画像データが、ビデオ出力信号として上記カメラモニタに伝送される構成としてもよい。
【0025】
上記の構成によれば、カメラモニタには、ビデオ出力信号が入力されることになる。ここで、カメラモニタとして用いられるモニタ装置は、通常、ビデオ出力信号を入力することが可能となっている製品が多いので、上記の構成によれば、入手しやすいモニタ装置をカメラモニタとして適用することが可能となり、装置コストを低減することができる。また、撮影手段内において、撮像部からカメラモニタに映像信号を伝送する配線を完結することができるので、例えば本体装置から映像信号を引いてこなければならない構成と比較して、配線の簡素化を図ることができる。
【0026】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記の構成において、上記撮影手段および上記画像出力手段の動作を制御する制御装置と、撮影処理が行われる際に、利用者に対して各種メッセージおよび撮影画像を表示するための表示手段とを備えた本体装置が設けられているとともに、上記撮影手段における撮像部で生成される画像データが、上記制御装置においてRGB信号に変換され、このRGB信号が、上記表示手段および上記カメラモニタに伝送される構成としてもよい。
【0027】
上記の構成では、撮像部で生成された画像データは、まず本体装置に設けられた制御装置に伝送される。また、本体装置には、利用者に対して各種メッセージおよび撮影画像を表示するための表示手段が設けられている。一般的に、本体装置に設けられる制御装置は、PCなどによって構成される場合が多く、表示手段はPC用途のモニタである場合が多い。このような場合には、制御装置から表示手段に伝送される映像信号は、RGB信号である場合が多いことになる。
【0028】
RGB信号は、一般的に、ビデオ出力信号と比較して、受信側で表示される画像の画質が良好となる。したがって、上記の構成のように、制御装置から出力されるRGB信号を、撮影手段に設けられたカメラモニタに伝送することによって、カメラモニタにおける表示品位を向上させることができる。
【0029】
また、撮像部からは、制御装置に向けて画像データを伝送すればよいので、撮像部からビデオ出力信号を出力する必要のある構成と比較して、撮像部にビデオ出力信号に変換する回路を設ける必要がなくなる。また、撮像部からビデオ出力信号を出力し、これをカメラモニタに伝送する構成と比較して、カメラモニタにビデオ出力信号を復号する回路を設ける必要をなくすことができる。
【0030】
また、本発明に係るプリント紙ユニットは、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記本発明に係る写真プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力されることを特徴としている。
【0031】
上記の構成によれば、識別情報読み取り手段で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリント紙が、当該写真プリント装置において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタを動作可能とすることが可能となる。すなわち、写真プリント装置において指定されているプリント紙以外は使用できないように設定することが可能となる。
【0032】
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0033】
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図17に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0035】
図1(a)および図1(b)は、本実施形態に係る写真プリント装置1の外観を示している。この写真プリント装置1は、利用者の写真を撮影する撮影部2と、撮影した写真に対して落書きなどの編集を利用者に行わせる編集部3とを有しており、同図(a)は写真プリント装置1における撮影部2側からの外観を示し、同図(b)は編集部3側からの外観を示している。また、図2(a)ないし図2(d)は、写真プリント装置1の背面図、側面図、正面図、上面図をそれぞれ示している。なお、図2(a)の背面図は、写真プリント装置1における編集部3側からの正面図を示しており、図2(c)の正面図は、写真プリント装置1における撮影部2側からの正面図を示している。以下、これらの図を参照しながら説明する。
【0036】
撮影部2は、利用者が撮影処理を行う際に用いられる領域であり、本体装置4、カメラユニット(撮影手段)5、天井照明装置(上部照明装置)6、および発光ステージ7などから構成されている。本体装置4は、詳細は後述するが、操作の指示内容や撮影画像などを表示するとともに、利用者による各種指示入力を受け付けるタッチパネルを備えたディスプレイや、課金装置、照明装置などを備えている。また、本体装置4の内部には、写真プリント装置1における各種動作を制御する制御装置が備えられている。
【0037】
そして、この本体装置4の正面側に、利用者の撮影を行うための撮影空間が設けられている。この撮影空間の天井側には、天井照明装置6が設けられているとともに、この天井照明装置6の中心部近傍から下方に突き出した状態でカメラユニット5が設けられている。カメラユニット5は、その高さを自由に移動させることが可能となっているとともに、撮影方向も上下左右自由に設定することが可能となっている。なお、この天井照明装置6およびカメラユニット5の詳細については後述する。
【0038】
また、撮影空間の床面には発光ステージ7が設けられている。発光ステージ7は、例えば瞬間発光光源としてのストロボ照明装置などを内蔵しており、撮影タイミングに合わせて床面全体が発光することが可能となっているものである。また、この発光ステージ7は、連続発光光源としての蛍光灯などを内蔵するものであってもよい。
【0039】
この発光ステージ7は、単色で発光するものであってもよいし、利用者から指示された色で発光することが可能となっていてもよい。さらに、発光ステージ7の床面が複数の領域に分割されており、各領域を任意の色で発光させることが可能となっていてもよい。
【0040】
また、図示はしていないが、撮影空間の側面側には、例えば遮光性を有するシートなどによって構成される側壁が設けられている。この側壁によって、外部の光が撮影空間に入射することが防止される。この側壁の撮影空間側の面は、例えば単色で塗られていてもよいし、何らかの模様や絵柄が描かれていてもよい。
【0041】
また、撮影空間の側面のうち、本体装置4に対して左右となる面(以降、左側面および右側面と称する)、および本体装置4に対して正面となる面(以降、背面と称する)が、それぞれ異なる色、模様、絵柄となっていてもよい。このような場合、利用者は、背景にしたい色、模様、絵柄となっている面の側壁がバックとなるようにカメラユニット5の撮影方向を設定して撮影することが可能となる。
【0042】
なお、上記では、側壁を遮光性を有するシートなどによって構成される例を示したが、これに限定されるものではなく、例えばストロボ照明装置などを内蔵した発光面として三方の側壁を構成してもよい。また、これらの側壁における発光面が、それぞれ異なる色で発光することが可能となっていてもよく、これらの色が利用者から指示された色であるようにしてもよい。さらに、各側壁の発光面が複数の領域に分割されており、各領域を任意の色で発光させることが可能となっていてもよい。
【0043】
さらに、上記のそれぞれの側壁に、色、模様、絵柄の異なる複数のカーテンが設けられており、これらを切り替えることが可能となっていてもよい。また、このカーテンの切替が、利用者が、例えば撮影部ディスプレイ10に対して指示入力することによって自動的に行われるようになっていてもよい。
【0044】
編集部3は、利用者が、撮影部2において撮影処理を終了した後に、撮影画像に対して落書きなどの編集処理を行う際に用いられる領域であり、デジタイザユニット8などによって構成される。デジタイザユニット8は、詳細は後述するが、編集画面を表示する編集用ディスプレイおよびタッチペンなどを備えており、利用者はタッチペンを用いて落書きなどの編集処理を行う。また、編集部3には、編集処理を行っている利用者の背後を覆うための編集部用カーテン9が設けられている。また、デジタイザユニット8の下部には、プリント排出口が設けられており、編集処理が施された撮影画像データに基づいてプリントされた写真プリントがこのプリント排出口から排出される。
【0045】
以上のような構成の写真プリント装置1において、利用者は、まず撮影部2における撮影空間に入って撮影処理を行い、その後編集部3に移動して編集処理を行い、出力された写真プリントを受け取る、という流れでサービスを受けることになる。
【0046】
次に、本体装置4について説明する。図3は、本体装置4の外観の概略を示す斜視図である。同図に示すように、本体装置4は、撮影部ディスプレイ10、スピーカ11、課金装置12、および本体照明装置13L・13Rを備えた構成となっている。
【0047】
撮影部ディスプレイ10は、撮影部2における処理が行われる際に、利用者に対して各種メッセージや撮影画像などを表示するための表示手段である。具体的には、この撮影部ディスプレイ10には、オープニング画面の表示、課金処理指示画面の表示、撮影処理における各種操作内容の表示、撮影時の撮影画面の表示などが行われる。
【0048】
この撮影部ディスプレイ10は、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)などによって構成されるとともに、その表面にタッチパネルが設けられている。このタッチパネルとしては、例えば感圧式のものが用いられ、利用者は、画面上に表示されたボタンなどを指で押すことによって、各種処理の選択などの指示を入力する。
【0049】
なお、上記では、撮影部ディスプレイ10にタッチパネルを設け、このタッチパネルによって利用者からの指示が入力される構成となっているが、これに限定されるものではなく、例えば撮影部ディスプレイ10の近傍にボタンやポインティングデバイスなどを設け、これらを利用者からの入力手段として機能させる構成としてもかまわない。
【0050】
スピーカ11は、利用者に対して各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するための拡声装置である。
【0051】
課金装置12は、利用者からの課金処理を行うためのものであり、コイン投入口、リセットボタン、コイン返却口などによって構成される。コイン投入口は、利用者がプレイ料金として所定金額のコインを投入するための投入口である。また、コイン返却口は、釣り銭が生じた場合や、コインが投入された後でリセットされた場合に、コインを利用者に対して返却するための返却口である。また、図示はしていないが、コイン投入口には課金処理部が設けられており、所定料金が投入されたか否かのチェック処理や釣り銭処理などが行われる。また、図示はしていないが、利用者から徴収したコインを蓄積するコイン容器が、本体装置4の内部に設けられている。
【0052】
本体照明装置13L・13Rは、撮影時にフラッシュとして機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。この本体照明装置13L・13Rの内部には、例えば撮影時にフラッシュとして発光する、瞬間発光光源としてのストロボ照明部、および通常時の照明として発光する蛍光灯などが備えられている。
【0053】
なお、本体装置4における撮影部2側の面は、3つの面4L・4C・4Rとに分割されており、撮影部2側から見て左側の面4Lに本体照明装置13L、右側の面4Rに本体照明装置13R、中央の面4Cに撮影部ディスプレイ10、スピーカ11、課金装置12が設けられている。また、面4Cは、撮影部2側から見て奥まった位置に配置されるとともに、面4L・4Rは、それぞれ法線方向が撮影空間の中央よりに向くように配置されている。このような配置による作用・効果については後述する。
【0054】
次に、天井照明装置6およびカメラユニット5の構成について説明する。図4は、天井照明装置6およびカメラユニット5の外観の概略を示す斜視図である。天井照明装置6は、略四角錐形状となっており、その四角錐の底面が撮影部2における天井部に接するように設けられている。そして、この四角錐における4つの錐面に、それぞれ発光面が設けられている。すなわち、天井照明装置6の4つの発光面によって、撮影空間内における本体装置4側の空間、左側面側の空間、右側面側の空間、および背面側の空間が、それぞれ斜め上方向から照明されることになる。なお、天井照明装置6の発光面は、撮影時にフラッシュとして発光する瞬間発光光源としてのストロボ装置や、連続発光光源としての蛍光灯などによって構成される。
【0055】
また、天井照明装置6の四角錐形状の頂点近傍からアーム部14が下方向に突き出すように設けられており、このアーム部14の下側先端部にカメラユニット5が取り付けられている。すなわち、別の言い方をすれば、天井照明装置6は、アーム部14の上部において、該アーム部14を中心にして放射状となる方向でかつ斜め下方向に発光することになる。
【0056】
なお、上記では、天井照明装置6は、各錐面に発光面が設けられた四角錐形状となっており、その四角錐の底面が天井部に接した構成となっているが、これに限定されるものではない。例えば、発光面は4つである必要はなく、複数の方向に放射状に発光することが可能であれば、どのような形態であってもよい。また、各発光面が独立して設けられる構成であってもよいし、天井部から各発光面が吊り下げられた形態であってもかまわない。
【0057】
アーム部14は、複数の継ぎ手部および間接部が設けられており、これらの継ぎ手部および間接部が動作することによって、カメラユニット5の配置位置を変更させることが可能となっている。具体的には、まず、アーム部14には、上下方向に伸縮することが可能な継ぎ手部が設けられている。この継ぎ手部の伸縮によって、カメラユニット5は上下方向に移動可能となる。また、アーム部14には、x軸方向、y軸方向、z軸方向にそれぞれ回転可能な3つの間接部が設けられている。ここで、x軸方向とは、カメラユニット5における撮影方向とし、y軸方向とは、上記撮影方向に垂直で、かつカメラユニット5における水平方向とし、z軸方向とは、上記撮影方向に垂直で、かつカメラユニット5における鉛直方向とする。これらの間接部によって、カメラユニット5は、上下左右のあらゆる方向に撮影方向を設定できるとともに、撮影方向に対するカメラユニット5の回転も可能となる。
【0058】
このアーム部14における継ぎ手部および間接部は、利用者がカメラユニット5を手動で動かす力によって動作するようになっている。すなわち、利用者は、アーム部14の自由度の範囲内で、カメラユニット5の位置や向きを自由に手動で動かすことが可能となっている。これにより、利用者は、撮影空間内において、あらゆる方向に対して撮影を行うことが可能となっている。たとえば、被写体の背景を、本体装置4側、左側面側、右側面側、背面側のいずれの方向にすることも可能であるし、さらに下向きに撮影することによって床面を背景にすることも可能である。
【0059】
なお、上記では、カメラユニット5を利用者の手動によって動かす構成としているが、これに限定されるものではなく、カメラユニット5の移動および向きのコントローラを例えば本体装置4などに設け、利用者はこのコントローラを操作することによってカメラユニット5の位置や向きを制御するような構成としてもかまわない。しかしながら、このようなコントローラによる制御を行う構成の場合、アーム部14の継ぎ手部および間接部をモータ制御する必要が生じることになるので、機構が複雑化し、装置コストが上昇するという問題や、カメラユニット5の位置や向きのコントロールが難しくなり、操作性が悪くなるというような問題などが考えられる。
【0060】
また、上記では、アーム部14は、カメラユニット5の配置位置を上下方向に移動させることが可能な構成となっているが、これに限定されるものではなく、カメラユニット5の配置位置を三次元的に移動可能となっていてもよい。
【0061】
カメラユニット5は、図4に示すように、カメラレンズ5A、カメラモニタ5B、シャッターボタン5C、ズームボタン5D、ファインダー5E、およびハンドル5Fを備えた構成となっている。
【0062】
カメラレンズ5Aは、カメラユニット5におけるレンズ部であり、ここから入射した光が内蔵された撮像素子によって受光されて光電変換され、画像データが生成される。また、このカメラレンズ5Aにはズーム機構が備えられている。上記撮像素子としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)型の固体撮像素子などが挙げられるが、入射した光を光電変換して画像データを生成することが可能な素子であればどのようなものを用いてもよい。
【0063】
カメラモニタ5Bは、撮影時の撮影画面表示に用いられるモニタである。このカメラモニタ5Bは、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイや、小型のCRT(Cathode Ray Tube)などによって構成される。利用者は、このカメラモニタ5Bに表示される撮影画面を見ることによって、撮影アングルや構図などを確認することができる。
【0064】
シャッターボタン5Cは、利用者が撮影開始を指示するためのボタンである。ズームボタン5Dは、利用者が撮影時のズーム状態を調整するためのボタンであり、ズームアップボタンおよびズームダウンボタンなどによって構成される。
【0065】
ファインダー5Eは、利用者がファインダーをのぞいて撮影アングルや構図などを決定したい場合に利用されるものである。例えば利用者が複数である場合に、ある利用者が撮影者としてファインダーをのぞいて他の利用者を撮影する、というような利用方法が考えられる。また、カメラアングルによってはカメラモニタ5Bを正面から見ることができないことも考えられ、例えばカメラモニタ5Bが液晶表示装置によって構成されている場合、視角特性の影響によって撮影画面を明確に確認できない場合も想定される。このような場合に、ファインダー5Eを用いて撮影状態の確認を行うことが可能となる。なお、図4において、ファインダー5Eは実際にはカメラユニット5の裏面側に設けられており、カメラユニット5のおもて面側に見えているのはファインダー5E用のビューレンズとなる。
【0066】
また、カメラユニット5の両側面にはハンドル5F・5Fが設けられており、利用者はこのハンドル5Fを用いてカメラユニット5の移動やアングルの調整などを行うことになる。
【0067】
次に、編集部3に設けられるデジタイザユニット8の構成について説明する。図5は、デジタイザユニット8の外観の概略を示す斜視図である。同図に示すように、デジタイザユニット8は、3つのデジタイザ15A・15B・15Cおよび3つのタッチペン16A・16B・16Cを備えている。また、デジタイザユニット8の下部には、編集処理が完了した画像データに基づいてプリントされた写真プリントが排出されるプリント排出口17が設けられている。
【0068】
デジタイザ15A・15B・15Cは、落書きなどの編集処理時に、編集対象の画像の表示や各種編集ツールの選択表示などを行うものである。このデジタイザ15A・15B・15Cは、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRTなどによって構成されるとともに、その表面にタッチパネルが設けられている。このタッチパネルとしては、例えば静電結合方式のタブレットなどが好適に用いられるが、電磁誘導方式、感圧方式、レーザ方式などのタブレットを用いてもよい。
【0069】
タッチペン16A・16B・16Cは、デジタイザ15A・15B・15Cのそれぞれに対応して設けられており、デジタイザ15A・15B・15Cにおけるタッチパネルを利用して、落書きなどの画像描画や、表示されている各種編集ツール、操作ボタンなどの選択を行うための入力手段である。
【0070】
ここで、編集処理時において、各デジタイザ15A・15B・15Cに表示される表示画面について、図10を参照しながら説明する。同図に示すように、表示画面上における左上隅には、編集処理を行うことが可能な制限時間の残り時間が表示される。また、表示画面上における中央には、編集対象となる画像が表示され、この画像に対してタッチペン16A・16B・16Cを用いて落書きなどの編集処理が行われる。この画像の左には、編集処理を行うためのツール類の選択領域が表示される。ツール類としては、例えば複数の種類からなるペンおよびその色、消しゴム、複数の背景の模様およびその色、複数のスタンプなどが挙げられる。
【0071】
また、編集対象となる画像の右には、編集対象となる画像を選択するための選択画像、すなわち、上記の画像の選択処理において選択された画像が表示される。利用者は、タッチペン16A・16B・16Cによって選択画像をタッチすることによって、中央に編集対象として表示される画像を切り替えることが可能となっている。
【0072】
そして、デジタイザ15A・15B・15Cは、デジタイザユニット8の上面に、それぞれ異なる角度が正面となるように設けられている。詳しく説明すると、まず、デジタイザユニット8の背面側は本体装置4の背面に接しており、デジタイザ15A・15B・15Cのそれぞれの正面となる方向が放射状となるように、デジタイザ15A・15B・15Cが配置されている。すなわち、例えば同時に3人の利用者が編集処理を行う場合、各利用者はデジタイザユニット8を取り囲むような状態で配置されるようになる。また、上記のように、デジタイザ15A・15B・15Cは、デジタイザユニット8の上面に設けられているので、各利用者は、デジタイザユニット8を取り囲んだ状態で顔を見合わせながら、上記のような編集処理を行うことが可能となっている。
【0073】
ここで、従来の編集処理に関する構成について説明しておく。従来、例えば2つの画面で落書きなどの編集処理を行うことが可能な構成としては、例えば本体装置の壁面に2つのデジタイザを並んだ状態で設けた構成のものが存在している。このような構成の場合、2人の利用者が編集処理を行う際には、それぞれが隣り合った状態で同じ方向を見ていることになる。よって、編集処理を行っている最中は、互いの表情を見ることができず、また、相手が落書きしている内容は編集画面に反映されるものの、落書きの動作自体を確認することができなかった。したがって、編集処理中の利用者同士のコミュニケーションは比較的取りづらいものであった。
【0074】
これに対して、本実施形態のようなデジタイザユニット8の構成によれば、利用者はデジタイザユニット8を取り囲むように配置されるので、互いの表情を確認することが容易となるとともに、デジタイザユニット8の上面にデジタイザ15A・15B・15Cが並んで配置されているので、他の人が行っている編集作業内容も容易に確認することが可能となる。よって、編集処理中においても、利用者間で話し合ったり、相手が行っている落書きについてコメントしたり、というようなコミュニケーションが可能となる。すなわち、上記のような構成のデジタイザユニット8によれば、編集処理中における娯楽性をより向上させることが可能となる。
【0075】
なお、上記では、デジタイザユニット8の上面に、3つのデジタイザ15A・15B・15Cを放射状に配置した構成を示したが、これに限定されるものではなく、複数の利用者が互いに顔を見合わせながら編集処理を行うことが可能な形態であれば、どのような構成であってもよい。例えば、デジタイザを2台とし、それぞれが互いに反対方向が正面となるようにデジタイザユニットに設けた構成としてもよい。また、デジタイザユニット8の上面はフラットでなくてもよく、各デジタイザがそれぞれの正面方向に傾斜しているような形状であってもよい。また、図5に示すデジタイザユニット8は、その上面の形状が多角形となっているが、例えば半円形状のようになっていてもかまわない。さらに、デジタイザユニット8に1つの大型のデジタイザを設け、複数の利用者が同時に多方向から、1つのデジタイザ内に表示された複数の編集画面に対して編集処理を行うような構成としてもかまわない。
【0076】
次に、上記写真プリント装置1の構成について、図7に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真プリント装置1は、前記したカメラユニット5、撮影部ディスプレイ10、およびデジタイザ15に加えて、制御装置(制御手段)18、記憶装置19、課金処理部20、照明装置21、IDタグリーダ/ライタ(識別情報読み取り手段)22、およびプリンタ(画像出力手段)23を備えている。なお、デジタイザ15は、上記のデジタイザ15A・15B・15Cに相当するものである。
【0077】
制御装置18は、写真プリント装置1内における上述した各種構成の動作を統括的に制御するものである。この制御装置18は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置18がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0078】
記憶装置19は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶装置19に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、およびその他各種プログラム、撮影カメラにおける動作設定値、撮影した画像および編集した画像の画像データなどが挙げられる。上記の撮影カメラにおける動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0079】
課金処理部20は、利用者から徴収する課金に関する処理を行うブロックである。課金処理部20による課金状況に応じて、制御装置18が該当利用者に対する動作を制御する。
【0080】
照明装置21は、前記した天井照明装置6、本体装置4に設けられた本体照明装置13L・13R、および発光ステージ7などに相当するものであり、撮影時にフラッシュとして機能するとともに、通常時の照明としても機能するものである。制御装置18は、照明装置21に対して、撮影の瞬間にフラッシュ照明を行わせるなどの制御や、各照明装置におけるフラッシュ照明の色の制御などを行うことになる。
【0081】
IDタグリーダ/ライタ22およびプリンタ23は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙32およびIDタグ(識別媒体)31がプリント紙ユニットとしてセットで納入されるようになっている。
【0082】
プリンタ23は、出力すべき画像データが制御装置18から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙32に印刷を行うものである。このプリンタ23としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙32およびIDタグ31に加えて、昇華型用インクフィルムがセットととなって納入されることになる。
【0083】
IDタグリーダ/ライタ22は、IDタグ31に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置18に出力する。IDタグ31は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0084】
制御装置18は、IDタグリーダ/ライタ22で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリント紙32およびインクフィルムが、当該写真プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ23を動作可能とする。すなわち、写真プリント装置1において指定されているプリント紙32およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0085】
また、IDタグ31に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ31に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ31に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ31を無効にすることが可能となる。
【0086】
また、IDタグ31に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0087】
IDタグ31としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ22としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0088】
なお、上記の例では、IDタグを利用して利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
【0089】
なお、上記のプリント紙としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シートおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
【0090】
図7に示すブロック図では、カメラユニット5は、上記したカメラモニタ5Bとともに、撮像部5G、および操作ボタン5Hが備えられた構成となっている。撮像部5Gは、上記の撮像素子に対応するブロックであり、撮影画像データを生成するブロックである。また操作ボタン5Hは、カメラユニット5に備えられたシャッターボタン5Cやズームボタン5Dに相当するものである。
【0091】
撮像部5Gで生成された画像データは、制御装置18に伝送されるとともに、NTSC(National Television System Committee)方式のビデオ出力信号として、カメラモニタ5Bに伝送される。すなわち、カメラモニタ5Bは、撮像部5Gからビデオ出力信号を受信して、撮影されている画像をリアルタイム表示するようになっている。
【0092】
一方、撮像部5Gから制御装置18に伝送された画像データは、制御装置18においてRGB信号に変換され、このRGB信号が撮影部ディスプレイ10に伝送される。すなわち、撮影部ディスプレイ10は、制御装置18からRGB信号を受信して、撮影されている画像をリアルタイム表示するようになっている。
【0093】
ここで、ビデオ出力信号とRGB信号との違いについて説明しておく。RGB信号は、画像(動画)データにおけるR成分、G成分、B成分のデータをそれぞれ独立して伝送するデータであるのに対して、NTSC方式などのビデオ出力信号は、これらのデータを多重化して1つの伝送経路で伝送することが可能となっている信号である。すなわち、ビデオ出力信号を受信側の装置が受信すると、これをまずYC分離によって輝度信号と色信号とに分離し、これらをRGBマトリクス回路によってRGB信号に変換する処理が行われることになる。このように、ビデオ出力信号は、複数種類の信号が多重化されたものであるので、これをRGB信号に変換する際には、変換の精度やノイズなどの影響によって、画質の低下が避けられないものとなっている。
【0094】
ここで、図7に示す構成では、撮影部ディスプレイ10にはRGB信号が入力されている一方、カメラモニタ5Bにはビデオ出力信号が入力されている。すなわち、カメラモニタ5Bに表示される撮影画面は、若干画質が低下しているものとなる。また、撮像部5Gにビデオ出力信号に変換する回路を設けるとともに、カメラモニタ5Bにビデオ出力信号を復号する回路を設ける必要があることになる。
【0095】
このような問題を解消する構成として、図8に示すブロック図のような構成とすることも可能である。図8に示す構成では、撮像部5Gで生成された画像データは、制御装置18に伝送されてRGB信号に変換され、このRGB信号が、信号分配器24を介してカメラモニタ5Bおよび撮影部ディスプレイ10に伝送されるようになっている。このような構成によれば、撮影部ディスプレイ10に加えてカメラモニタ5BにもRGB信号が伝送されることになるので、カメラモニタ5Bにおける撮影画像の表示品位を向上させることができるとともに、撮像部5Gにビデオ出力信号に変換する回路を設ける必要や、カメラモニタ5Bにビデオ出力信号を復号する回路を設ける必要をなくすことができる。
【0096】
しかしながら、カメラモニタ5Bは、カメラユニット5に設けられるという構造上、比較的表示画面が小さいものとなる場合が多い。よって、カメラモニタ5Bにビデオ出力信号を入力させる構成であっても、表示品位の劣化の問題はそれほど大きいものではないと言える。また、カメラモニタ5Bとして用いられるモニタ装置は、通常、ビデオ出力信号を入力することが可能となっている製品が多いので、カメラモニタ5Bにビデオ出力信号を復号する回路を設けることのコスト上のデメリットも少ないものであると言える。さらに、図8に示す構成とする場合、本体装置4に設けられることになるであろう信号分配器24からカメラモニタ5Bまでの配線が必要となる一方、図7に示す構成の場合には、カメラモニタ5Bに画像信号を入力する配線は、カメラユニット5内での配線で十分となるというメリットもある。
【0097】
次に、以上のような構成の写真プリント装置1における撮影処理について、より具体的な例を説明する。上記のように、撮影部2において、カメラユニット5は、上下方向に移動可能であるとともに、その撮影方向を上下左右自由に設定することが可能となっている。したがって、撮影部2における撮影空間内を自由に背景として用いて撮影することが可能となっている。
【0098】
ここで、撮影空間における左側面、右側面、および背面の側壁が発光する構成を想定し、利用者が各発光場所の色を指定することが可能となっている例について説明する。図9は、撮影部ディスプレイ10において、側壁の各発光面、発光ステージ7、および、本体照明装置13L・13Rの発光の色を選択するための表示画面例を示している。この表示画面では、左側に撮影空間の概形図および発光箇所を示す図が表示されるとともに、右側に各発光箇所の色の選択マトリクスが表示されている。利用者は、選択マトリクスを利用して、各発光箇所の色を選択することになる。そして、ここで選択された発光設定に応じて、制御装置18が、シャッタータイミングに合わせて各照明装置を発光させることになる。
【0099】
図9に示す例では、左側面を赤色で発光させ、背面を青色で発光させ、発光ステージ7(ゆか)を紫で発光させるように設定されている。また、その他の発光箇所は発光しないように設定されている。このように設定した場合、例えば利用者が左側面および背面を背景にして、上方から撮影するような構図にカメラユニット5の位置および撮影方向を設定すれば、背景の下側領域が紫色、背景の右側領域が青色、背景の左側領域が赤色となった撮影画像を得ることができる。
【0100】
なお、図9に示す例では、撮影の構図に入らない発光箇所に関しては、発光箇所の色が選択されておらず、発光しないように設定されているが、これは、不必要な発光が行われることによって、撮影画像中の色がにごることを防止することを目的としているものである。ここで、例えば利用者が、撮影の構図に入らない発光箇所に関しても発光させるように設定していた場合、設定どおりに発光させてもよいし、カメラユニット5の位置および撮影方向を検知して、撮影の構図に入らないと予測される発光箇所の発光を行わないような制御が制御装置18によって行われるようにしてもよい。
【0101】
なお、さらに天井照明装置6の発光の色を利用者が選択することができるようになっていてもかまわない。しかしながら、天井照明装置6からの光は、基本的に被写体の正面上方から照らされる光となるので、白色以外の色の光を照射すると、顔の色などが不自然になることが予想される。よって、天井照明装置6の発光の色を選択可能とする必要性は少ないと予想される。
【0102】
また、上記では、カメラユニット5の位置および撮影方向を検知して、撮影の構図に入らないと予測される発光箇所の発光を行わないような制御が制御装置18によって行われる構成について記載したが、これを天井照明装置6の発光に適用してもよい。つまり、天井照明装置6は、上記のように発光面が4つあり、それぞれ発光方向が異なるようになっているので、カメラユニット5の位置および撮影方向に応じて、発光する面が制御装置18によって自動的に選択されるようになっていてもよい。
【0103】
また、上記では、撮影空間における左側面、右側面、および背面の側壁が発光する構成を想定し、利用者が各発光場所の色を指定することが可能となっている例について説明したが、側壁に複数のカーテンが設けられており、これらを選択する構成であっても、上記と同様の選択処理を行うことが可能である。すなわち、発光の色の選択の代わりに、カーテンの色、模様、絵柄を場所に応じて選択するようにすればよい。
【0104】
次に、カメラユニット5と本体装置4との間の領域に被写体が入って撮影を行う場合について説明する。図6(a)および(b)は、この場合の撮影状態を示す模式図である。
【0105】
前記したように、本体装置4において、撮影部ディスプレイ10、スピーカ11、課金装置12が配置される面4Cは、撮影部2側から見て奥まった位置に配置されるとともに、本体照明装置13L・13Rがそれぞれ配置される面4L・4Rは、それぞれ法線方向が撮影空間の中央よりに向くように配置されている。したがって、このような本体装置4の前に被写体が立って撮影を行うと、被写体の斜め後方から本体照明装置13L・13Rからの照明光が照射された状態で撮影が行われることになる。したがって、このような状態で撮影が行われると、図6(c)に示すように、被写体の輪郭部分が軽いハレーションを起こして、明るくぼやけたような状態となる。すなわち、被写体の輪郭部分が輝いているような写真を得ることができるので、幻想的な雰囲気の写真を撮影することが可能となる。
【0106】
次に、上記写真プリント装置1における処理の流れについて、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。まず、ステップ1(以降、S1のように称する)において、利用者が撮影空間として設定されている作業空間に進入したとする。ここで利用者は、課金装置12に対して代金を投入し、課金処理部20によって課金処理が行われる(S2)。
【0107】
課金処理が正常に完了したことが確認されると、S3において撮影処理が開始される。この撮影処理において、利用者は、撮影空間内のどのスペースを利用するかを選択し、また、カメラユニット5の配置位置および撮影方向を設定し、カメラモニタ5Bで構図を確認しながら撮影を行う。また、撮影処理時間内であれば何枚でも撮影を行うことが可能なシステムの場合には、以上のような撮影処理が複数回行われることになる。
【0108】
そして、S4において撮影処理が終了したか否かが判定され、終了していない場合には(S4においてNO)、S3における撮影処理が繰り返し行われる。撮影処理の終了は、利用者によって撮影処理の終了指示が出されるか、撮影処理時間がオーバーした場合となる。
【0109】
撮影処理が終了したことが確認されると(S4においてYES)、利用者は撮影部2から編集部3に移動し、デジタイザ15A・15B・15Cおよびタッチペン16A・16B・16Cを用いて編集処理が開始される(S5)。そして、S6において編集処理が終了したか否かが判定され、終了していない場合には(S6においてNO)、S5に戻って編集処理が継続される。
【0110】
編集処理が終了したことが確認されると(S6においてYES)、編集が施された画像データがプリンタ23に伝送され、この画像データに基づいてプリンタ23がプリント紙32に対して画像出力し、これがプリント排出口17から排出される(S7)。以上のシーケンスによって、ある利用者による撮影から編集、出力に至るプレイ動作が終了する。
【0111】
次に、背景の照明のバリエーションに関して説明する。上記では、撮影空間の左側面、右側面、背面が、それぞれ異なる色、模様、絵柄となっている例、および、それぞれの面が発光する例について説明した。以下では、これらの側壁、および床面、天井面などの壁面の照明演出の例について説明する。
【0112】
第1の例として、側壁に対して、特定の形状の光領域が照射されるように光を照射する照明手段を設ける構成が挙げられる。例えば、発光手段としてストロボ装置や蛍光灯などを設けるとともに、特定の形状の開口部が設けられた遮光手段を発光手段と側壁との間に配置する構成が考えられる。
【0113】
図12(a)は、上記のような照明手段の構成例を示す側面図である。同図に示すように、照明手段41は、発光手段としての発光装置42、遮光手段としての回転遮光フィルタ43、発光色変更手段としての回転色フィルタ44、およびフィルタ回転装置45を備えている。
【0114】
発光装置42は、所定の方向に白色光を照射する装置である。この発光装置42は、例えば、撮影時に瞬間的に発光する瞬間発光装置としてのストロボ装置や、撮影時も含めて連続的に発光する連続発光装置としての蛍光灯や白熱電球などによって構成される。
【0115】
回転遮光フィルタ43は、円盤状の遮光板によって構成されており、円の中心を中心にして回転可能に設けられている。また、図12(b)に示すように、回転遮光フィルタ43には、円の中心から放射方向に分割されることによって複数の扇形領域が設けられており、各扇形領域内に、それぞれ異なる特定の形状の開口部42A…が設けられている。そして、回転遮光フィルタ43を回転移動させることによって、発光装置42から出射した光の光路上に、上記開口部42Aのいずれか1つが配置されることになる。すなわち、発光装置42から出射した光は、上記開口部42A以外の領域が遮光されて、開口部42Aの形状の光として出射されることになる。
【0116】
回転色フィルタ44は、円盤状の板によって構成されており、円の中心を中心にして回転可能に設けられている。また、図12(c)に示すように、回転色フィルタ44には、円の中心から放射方向に分割されることによって複数の扇形領域が設けられており、各扇形領域内に、それぞれ異なる色のカラーフィルタ44A…が設けられている。そして、回転色フィルタ44を回転移動させることによって、発光装置42から出射した光の光路上に、上記カラーフィルタ44Aのいずれか1つが配置されることになる。すなわち、発光装置42から出射した光は、上記カラーフィルタ44Aを通過することによって、その色の光となってから回転遮光フィルタ43を通過することになる。
【0117】
フィルタ回転装置45は、回転遮光フィルタ43および/または回転色フィルタ44の回転位置を変化させる装置であり、例えば回転モータなどによって構成される。なお、このフィルタ回転装置45を設けずに、回転遮光フィルタ43および/または回転色フィルタ44を手動で回転させる構成としてもよい。
【0118】
以上のように、照明手段41は、回転色フィルタ44の回転位置を変化させることによって照射する光の色を変更することができ、回転遮光フィルタ43の回転位置を変化させることによって照射する光領域の形状を変更することができるようになっている。そして、この照明手段41からの光を撮影空間内の壁面に照射させることによって、壁面に、特定の色および形状の光の絵柄を映し出すことが可能となる。すなわち、このような光の絵柄を投影した壁面を背景として撮影を行うことによって、より多彩な背景照明演出で撮影を行うことが可能となる。
【0119】
なお、上記では、特定の方向に発光する発光手段の前に回転式の遮光手段を設けた構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、広い範囲の方向に発光する発光手段の周囲に、特定の形状の開口部を1つ以上設けた遮光手段を設けるような構成としてもよい。このような構成によれば、撮影空間内の複数の壁面に、所定の形状の光の絵柄を全体的に投影することが可能となる。
【0120】
ここで、撮影空間における左側面、右側面、および背面の側壁に、上記のような照明手段41によって光を投影する際に、利用者が投影する光の色および形状を選択する手段の例について説明する。図14は、撮影部ディスプレイ10において、側壁、床面、および本体面に投影する光の色および形状を選択するための表示画面例を示している。
【0121】
この表示画面例は、基本的には図9で示した表示画面例と同様となっているが、形状を選択する欄が新たに設けられている。すなわち、背景の色および形状を指定したい箇所における色を選択するとともに、その箇所の光の形状を指定することが可能となっている。
【0122】
図14に示す例では、左側面に、赤色の星形の形状からなる光を投影させ、背面に、青色のハート形の形状からなる光を投影させ、床面に、紫色の×形の形状からなる光を投影させるように設定されている。また、その他の発光箇所は発光しないように設定されている。このように設定した場合、例えば利用者が左側面および背面を背景にして、上方から撮影するような構図にカメラユニット5の位置および撮影方向を設定すれば、背景の下側領域に紫色の×形の模様、背景の右側領域に青色のハート形の模様、背景の左側領域に赤色の星形の模様が形成された撮影画像を得ることができる。
【0123】
次に、第2の例として、側壁に面状の発光装置を設けるとともに、この発光装置の発光方向側前方に、特定の形状の開口部が設けられた遮光手段を配置する構成が考えられる。
【0124】
図13(a)は、上記のような構成を示す側面断面図である。同図に示すように、側壁に設けられた発光装置51の発光方向側前方に、遮光手段としての遮光フィルタ膜52、および発光色変更手段としての色フィルタ膜53が設けられている。
【0125】
発光装置51は、面状に発光する装置である。この発光装置51は、例えば、撮影時に瞬間的に発光する瞬間発光装置としてのストロボ装置や、撮影時も含めて連続的に発光する連続発光装置としての蛍光灯や白熱電球などによって構成される。
【0126】
遮光フィルタ膜52は、図13(b)に示すように、遮光性を有するシート状の部材に、特定の絵柄となるように開口部が設けられた開口絵柄領域52A…をそれぞれ異なる絵柄で複数備えた構成となっており、その上部および下部がロール状に巻かれた状態で配置されている。そして、ロール状態に巻かれたロール部を回転させることによって、所望の絵柄の開口絵柄領域52Aが発光装置51による発光領域の前面に位置するように、遮光フィルタ膜52を移動させる。
【0127】
色フィルタ膜53は、図13(c)に示すように、特定の色成分のカラーフィルタ領域53A…がそれぞれ異なる色で複数設けられた構成となっており、その上部および下部がロール状に巻かれた状態で、発光装置51と遮光フィルタ膜52との間の領域に配置されている。そして、ロール状態に巻かれたロール部を回転させることによって、所望の色成分のカラーフィルタ領域53Aが発光装置51による発光領域の前面に位置するように、色フィルタ膜53を移動させる。すなわち、発光装置51から出射した光は、上記色フィルタ膜53を通過することによって、その色の光となってから、遮光フィルタ膜52を通過することになる。
【0128】
以上のように、色フィルタ膜53において、光を透過させるカラーフィルタ領域53Aを変化させることによって照射する光の色を変更することができ、遮光フィルタ膜52において、光を透過させる開口絵柄領域52Aを変化させることによって光の絵柄を変更することができるようになっている。よって、このような光の絵柄が発光する壁面を背景として撮影を行うことによって、より多彩な背景照明演出で撮影を行うことが可能となる。また、この構成の場合、背景の絵柄自体が発光することになるので、正面からのフラッシュ光の光に負けずに、明確な光の絵柄からなる背景とすることができる。
【0129】
なお、この第2の例においても、第1の例において図14を参照しながら説明した表示画面例と同様の表示画面によって、背景の色および絵柄を選択するようにすることも可能である。
【0130】
なお、上記では、側壁に設けられた発光装置の前方に遮光フィルタ膜52および色フィルタ膜53を設けた構成となっているが、さらに遮光フィルタ膜52の前方、すなわちカメラユニット5側に、背景光の偏向を行う背景光偏向装置51が設けられた構成としてもよい。ここで、光の偏向とは、光の進行方向を変更することをいい、光の屈折、反射、回折などを含むものである。なお、背景光偏向装置51は、被写体の前側に配置することもできるし、被写体の後側に配置することもできるものとする。
【0131】
図15は、背景光偏向装置51として透過型の位相回折格子52を用いた構成例を示している。この位相回折格子52は、一方の面が平坦に形成され、他方の面に凹凸が等間隔に形成されており、平坦な面が前側に、凹凸を有する面が後側になるように配備されている。なお、実施例では、凹凸のピッチPは0.1mmのオーダであり、凸部における頂角は、鋭角でも鈍角でもよい。
【0132】
上記の位相回折格子52において、凹凸を有する面から光が入射され、平坦な面から光が出射される場合には、図15に示すように、異なる方向からの入射光を同じ方向へ出射することができる。これにより、例えば図16(a)に示すような背景画像を発光装置51および遮光フィルタ膜52などによって表示させた場合、背景光偏向装置51(位相回折格子52)を透過した光の画像は、図16(b)に示すように、上記背景画像を複数重ねた画像となる。したがって、位相回折格子52を設けることにより、多様な背景にすることができる。
【0133】
なお、背景光偏向装置51は、図17に示すように、シート状の光偏向部品53を前後に複数枚配備することができる。この場合、さらに複雑な背景にすることができる。また、背景光偏向装置51は、図17に示すように、シート状の光偏向部品53を巻き取って収容する巻取り装置53を配備するようにしてもよい。この場合、複数の光偏向部品53…の何れかを使用したり、複数の光偏向部品53…の幾つかを組み合わせて使用したりすることができ、さらに多様な背景にすることができる。
【0134】
また、光偏向部品がビニール状であって柔軟に折曲げ可能な薄膜で構成される場合は、撮影空間の上部にカーテンレールのような移動レールを設け、上記薄膜をカーテンのように移動可能に配備してもよい。これにより、上記薄膜がカーテンのように波状となり、背景光の偏向方向が複雑に構成され、より幻想的な背景絵柄を取得することができる。
【0135】
さらに、上記薄膜を短冊状に分割することもできる。この場合、利用者がのれんから体の一部を出しながら、かつ、のれん状部品の光学特性により、背景光を細かく偏向することで、幻想的な背景を演出することができる。
【0136】
また、光偏向部品が光源からの距離により光学的特性が変化するようなものを使用する場合には、光偏向部品が配備される背景光偏向装置51は、背景との距離が調節可能であることが望ましい。この場合、背景と背景光偏向装置51との距離を変更することにより背景を変化させることができるので、多様な背景絵柄の演出が可能となる。なお、前記距離の調節は、利用者が手動で行ってもよいし、モータなどで電気的に行ってもよい。
【0137】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る写真プリント装置は、上記撮影手段を、撮影空間の上部から吊り下げた状態で支持するアーム部を備えており、上記アーム部が、上記撮影手段の配置位置を少なくとも上下方向に移動させることが可能となっているとともに、上記撮影手段における撮影方向を上下左右に変更させることが可能となっている構成である。
【0138】
これにより、撮影手段による撮影は、撮影空間内のあらゆる方向に対して行うことが可能となり、撮影の構図やアングルの自由度を従来よりも格段に向上させることができるという効果を奏する。
【0139】
また、本体装置とは完全に独立して撮影手段が設けられるので、撮影方向の自由度が向上し、例えば本体装置を背景にして撮影を行うというようなことも可能となるという効果を奏する。
【0140】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記アーム部の上方に、該アーム部を中心にして放射状となる方向でかつ斜め下方向に発光する上部照明手段が設けられている構成としてもよい。
【0141】
これにより、上記の構成による効果に加えて、撮影手段による撮影方向がどの向きに設定されても、被写体に対して、ほぼ正面となる斜め上方向から照明光が照射されることになるので、被写体に対して不要な影などを生じさせないで撮影を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0142】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記撮影空間の床面が、光を発する発光ステージによって構成されている構成としてもよい。
【0143】
これにより、上記の構成による効果に加えて、例えば撮影手段による撮影の構図を、背景が床面となるような状態で設定した場合に、背景が光った状態で撮影を行うことが可能となるという効果を奏する。また、この場合に、床面が光ることによって、背景に不要な被写体の影が生じることを防止することが可能となるという効果を奏する。
【0144】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記撮影手段が、被写体の撮影を行う撮像部と、上記撮像部による撮影画面を表示するカメラモニタとを備えている構成としてもよい。
【0145】
これにより、上記の構成による効果に加えて、利用者は、撮影手段に設けられたカメラモニタを見ながら撮影手段を動かして撮影の構図を設定することが可能となるので、撮影手段の配置位置および撮影方向の設定をより容易に行うことが可能となるという効果を奏する。
【0146】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記撮影手段が、さらにシャッタータイミングを指示入力するシャッターボタンを備えている構成としてもよい。
【0147】
これにより、上記の構成による効果に加えて、利用者は、撮影手段の配置位置および構図を決定し、ポーズを決めた時点で、撮影手段に設けられたシャッターボタンを押して撮影を行うことができるという効果を奏する。
【0148】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記撮影手段が、さらに利用者が使用可能なファインダーを備えている構成としてもよい。
【0149】
これにより、上記の構成による効果に加えて、例えば利用者が複数である場合に、ある利用者が撮影者としてファインダーをのぞいて他の利用者を撮影する、というような用い方を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0150】
また、カメラアングルによって撮影画面を明確に確認できない場合にも、ファインダーを用いて撮影状態の確認を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0151】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記撮影手段が備える撮像部が、ズーム機能を備えているとともに、上記撮影手段に、ズームを調整するズームボタンが設けられている構成としてもよい。
【0152】
これにより、上記の構成による効果に加えて、より最適な倍率での撮影が可能となり、利用者が満足いく構図の写真撮影を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0153】
また、撮影手段にズームボタンが設けられているので、利用者は、撮影手段の配置位置や撮影方向の設定を行いながら、ズーム調整も手元で容易に行うことが可能となるという効果を奏する。
【0154】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記撮影手段における撮像部で生成される画像データが、ビデオ出力信号として上記カメラモニタに伝送される構成としてもよい。
【0155】
これにより、上記の構成による効果に加えて、入手しやすいモニタ装置をカメラモニタとして適用することが可能となり、装置コストを低減することができるという効果を奏する。また、撮影手段内において、撮像部からカメラモニタに映像信号を伝送する配線を完結することができるので、例えば本体装置から映像信号を引いてこなければならない構成と比較して、配線の簡素化を図ることができるという効果を奏する。
【0156】
また、本発明に係る写真プリント装置は、上記撮影手段および上記画像出力手段の動作を制御する制御装置と、撮影処理が行われる際に、利用者に対して各種メッセージおよび撮影画像を表示するための表示手段とを備えた本体装置が設けられているとともに、上記撮影手段における撮像部で生成される画像データが、上記制御装置においてRGB信号に変換され、このRGB信号が、上記表示手段および上記カメラモニタに伝送される構成としてもよい。
【0157】
これにより、上記の構成による効果に加えて、カメラモニタにおける表示品位を向上させることができるという効果を奏する。また、撮像部からビデオ出力信号を出力する必要のある構成と比較して、撮像部にビデオ出力信号に変換する回路を設ける必要がなくなるという効果を奏する。また、撮像部からビデオ出力信号を出力し、これをカメラモニタに伝送する構成と比較して、カメラモニタにビデオ出力信号を復号する回路を設ける必要をなくすことができるという効果を奏する。
【0158】
また、本発明に係るプリント紙ユニットは、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記本発明に係る写真プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力される構成である。
【0159】
これにより、写真プリント装置において指定されているプリント紙以外は使用できないように設定することが可能となるという効果を奏する。
【0160】
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となるという効果を奏する。
【0161】
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る写真プリント装置の外観を示す斜視図であり、同図(a)は写真プリント装置における撮影部側からの外観を示し、同図(b)は編集部側からの外観を示している。
【図2】同図(a)ないし同図(d)は、上記写真プリント装置の背面図、側面図、正面図、上面図をそれぞれ示している。
【図3】本体装置の外観の概略を示す斜視図である。
【図4】天井照明装置およびカメラユニットの外観を示す斜視図である。
【図5】デジタイザユニットの外観の概略を示す斜視図である。
【図6】同図(a)および(b)は、カメラユニットと本体装置との間の領域に被写体が入って撮影を行う場合の撮影状態を示す模式図である。
【図7】写真プリント装置の概略構成を示すブロック図である。
【図8】図7の構成とは異なる構成例を示すブロック図である。
【図9】撮影部ディスプレイにおいて、側壁の各発光面、発光ステージ、および、本体照明装置の発光の色を選択するための表示画面例を示す図である。
【図10】編集処理時において、デジタイザに表示される表示画面例を示す図である。
【図11】写真プリント装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】同図(a)は、上記のような照明手段の構成例を示す側面図であり、同図(b)は、回転遮光フィルタの構成例を示す平面図であり、同図(c)は、回転色フィルタの構成例を示す平面図である。
【図13】同図(a)は、側壁に面状の発光装置を設けるとともに、この発光装置の発光方向側前方に、特定の形状の開口部が設けられた遮光手段を配置する構成を示す側面断面図であり、同図(b)は、遮光フィルタ膜の構成例を示す平面図であり、同図(c)は、色フィルタ膜の構成例を示す平面図である。
【図14】撮影部ディスプレイにおいて、側壁、床面、および本体面に投影する光の色および形状を選択するための表示画面例を示す図である。
【図15】背景光偏向装置として透過型の位相回折格子を用いた構成例を示す図である。
【図16】同図(a)は、背景表示装置から出射される画像を示す正面図であり、同図(b)は、背景光偏向装置から出射される画像を示す正面図である。
【図17】本実施形態における背景光偏向装置の構成例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 写真プリント装置
2 撮影部
3 編集部
4 本体装置
5 カメラユニット(撮影手段)
5A カメラレンズ
5B カメラモニタ
5E ファインダー
5G 撮像部
5H 操作ボタン
6 天井照明装置(上部照明装置)
7 発光ステージ
8 デジタイザユニット
10 撮影部ディスプレイ
12 課金装置
13L・13R 本体照明装置
14 アーム部
15A・15B・15C デジタイザ
16A・16B・16C タッチペン
17 プリント排出口
18 制御装置
20 課金処理部
21 照明装置
22 IDタグリーダ/ライタ(識別情報読み取り手段)
23 プリンタ(画像出力手段)
24 信号分配器
31 IDタグ(識別媒体)
32 プリント紙

Claims (9)

  1. 被写体の撮影を行う撮影手段と、上記撮影手段によって撮影された画像に基づいて、プリント紙に対して画像の出力を行う画像出力手段とを備えた写真プリント装置において、
    上記撮影手段を、撮影空間の上部から吊り下げた状態で支持するアーム部を備えており、
    上記アーム部が、上記撮影手段の配置位置を少なくとも上下方向に移動させることが可能となっているとともに、上記撮影手段における撮影方向を上下左右に変更させることが可能となっており、
    上記アーム部の上方に、撮影時に該アーム部を中心にして放射状となる方向でかつ斜め下方向に発光するように複数の発光面を備えた上部照明手段が設けられており、
    上記撮影手段の位置および撮影方向に応じて、上記複数の発光面の中から発光させる発光面を選択する制御手段を備えていることを特徴とする写真プリント装置。
  2. 上記撮影空間の床面が、光を発する発光ステージによって構成されていることを特徴とする請求項1記載の写真プリント装置。
  3. 上記撮影手段が、被写体の撮影を行う撮像部と、上記撮像部による撮影画面を表示するカメラモニタとを備えていることを特徴とする請求項1または2記載の写真プリント装置。
  4. 上記撮影手段が、さらにシャッタータイミングを指示入力するシャッターボタンを備えていることを特徴とする請求項記載の写真プリント装置。
  5. 上記撮影手段が、さらに利用者が使用可能なファインダーを備えていることを特徴とする請求項または記載の写真プリント装置。
  6. 上記撮影手段が備える撮像部が、ズーム機能を備えているとともに、上記撮影手段に、ズームを調整するズームボタンが設けられていることを特徴とする請求項ないしのいずれか一項に記載の写真プリント装置。
  7. 上記撮影手段における撮像部で生成される画像データが、ビデオ出力信号として上記カメラモニタに伝送されることを特徴とする請求項記載の写真プリント装置。
  8. 上記撮影手段および上記画像出力手段の動作を制御する制御装置と、撮影処理が行われる際に、利用者に対して各種メッセージおよび撮影画像を表示するための表示手段とを備えた本体装置が設けられているとともに、
    上記撮影手段における撮像部で生成される画像データが、上記制御装置においてRGB信号に変換され、このRGB信号が、上記表示手段および上記カメラモニタに伝送されることを特徴とする請求項記載の写真プリント装置。
  9. 画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の写真プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力されることを特徴とするプリント紙ユニット。
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