以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<写真シール作成装置の外観構成>
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影画像や編集済み画像を提供するゲーム機である。写真シール作成装置1は、画像をシール紙に印刷したり、画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にするためにその画像をサーバに送信することで、利用者に画像を提供する。写真シール作成装置1は、アミューズメント施設や店舗に設置される。写真シール作成装置1の利用者は、主に女子高生や女子大生などの若い女性が中心とされる。写真シール作成装置1において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置1において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、編集作業により、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像に、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させる。これにより、撮影画像が彩り豊かな画像に編集される。利用者は、編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
写真シール作成装置1は、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。撮影ユニット11と編集ユニット12は電気的に接続される。撮影ユニット11は、人が中に入ることができる程度の大きさを有する箱形状の筐体を有する。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は離れて設置される。撮影部21と背景部22の間に設けられる空間が、利用者が撮影作業を行う撮影空間となる。
撮影部21は、利用者を被写体として撮影する装置である。撮影空間に臨む撮影部21の正面にはカメラなどが設けられる。撮影部21の、編集ユニット12と接する面には正面パネル41が設けられる。撮影空間にいる利用者から見て右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、撮影部21の右側面が側面パネル42Aにより構成され、左側面が側面パネル42B(図2)により構成される。
背景部22は、それぞれ板状の部材である背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52B(図2)から構成される。背面パネル51は、正面を向いている利用者の背面側に位置する。側面パネル52Aは、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル52Bは、背面パネル51の左端に取り付けられる。
側面パネル42Aと側面パネル52Aは、所定の間隔をあけてほぼ同一平面に設けられる。側面パネル42Aと側面パネル52Aの上部は、板状の部材である連結部31Aによって連結される。また、側面パネル42Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けられた例えば金属製の部材である連結部34によって連結される。
側面パネル42Bと側面パネル52Bも同様にほぼ同一平面に設けられる。側面パネル42Bと側面パネル52Bの上部は連結部31Bによって連結される。側面パネル42Aと側面パネル52Aの下部は、床面に設けた金属製の部材(図示せず)によって連結される。
側面パネル42A、連結部31A、および側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が、撮影空間の出入り口となる。また、側面パネル42B、連結部31B、および側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口もまた、撮影空間の出入り口となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部31A、連結部31B、および背景部22の背面パネル51に囲まれる開口が形成される。その開口には、その一部を覆うように天井ストロボユニット32が設けられる。天井ストロボユニット32の一端は連結部31Aに固定され、他端は連結部31Bに固定される。
天井ストロボユニット32は、撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット32の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられている。これにより、天井ストロボユニット32は、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像に編集を施すための装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41に接するようにして、撮影ユニット11に連結している。
図1に示される編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、編集ユニット12の正面側と背面側のそれぞれに、編集作業で用いられる構成が設けられる。この構成により、2組の利用者が同時に編集を行うことができる。
編集ユニット12の正面側は、面12Aと、面12Aの上方に形成された斜面12Bから構成される。面12Aは、床面に対して垂直であり、撮影部21の側面パネル42Aとほぼ平行な面である。斜面12Bには、編集作業に用いられる構成として、タブレット内蔵モニタやタッチペンが設けられる。
斜面12Bの上方右側には、照明装置73の一端を支持する柱状の支持部71A(図5)が設けられる。斜面12Bの左側には、照明装置73の他端を支持する柱状の支持部71Bが設けられる。支持部71Aの右側には板状のパネル72が設けられる。パネル72の上面にはカーテンレール75を支持する支持部74が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール75が取り付けられる。カーテンレール75は、3本のレール75A乃至75Cが組み合わされて構成される。3本のレール75A乃至75Cは、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わされる。平行に設けられるレール75Aとレール75Bの一端は、連結部31Aと連結部31Bにそれぞれ固定され、レール75Aとレール75Bの他端は、レール75Cの両端にそれぞれ接合される。
カーテンレール75には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。そのカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面後方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
また、後述するが、編集ユニット12の右側面には、印刷済みのシール紙が排出される排出口が設けられる。編集ユニット12の右側面前方の空間が、印刷が終了するのを利用者が待つ印刷待ち空間となる。
<利用者の移動について>
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。
図2は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
まず、利用者は、白抜き矢印#1で示されるように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示されるように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入る。出入り口G1は側面パネル42Aと側面パネル52Aの間の開口であり、出入り口G2は側面パネル42Bと側面パネル52Bの間の開口である。利用者は、撮影空間A1において、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなどを利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示されるように出入り口G1から撮影空間A1を出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示されるように出入り口G2から撮影空間A1を出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間である。一方、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。利用者が編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかは、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。
編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は、編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、編集画像の印刷が開始される。印刷が開始されると、編集空間A2−1での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示されるように編集空間A2−1から印刷待ち空間A3に移動する。また、編集空間A2−2での編集作業を終えた利用者は、白抜き矢印#6で示されるように編集空間A2−2から印刷待ち空間A3に移動する。印刷待ち空間A3に移動した利用者は、印刷が終了するのを待つ間、例えば、サーバに送信する画像の選択や、利用者が持つ携帯端末のメールアドレスの入力を事後選択作業として行う。
印刷が終了すると、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口から排出されたシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終える。
次に、各部の構成について説明する。
<撮影部の構成>
図3は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bに囲まれるようにして構成される。
正面パネル41のほぼ中央には、カメラユニット81が設けられる。カメラユニット81は、カメラ91、正面ストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット81の内部に取り付けられる。カメラ91はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(以下、ライブビュー画像ともいう)は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた静止画像は、撮影画像として保存される。
正面ストロボ92は、カメラ91の上方に設けられる。正面ストロボ92は、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光する。正面ストロボ92は、被写体としての利用者の顔付近に、その正面から光を照射する。
タッチパネルモニタ93は、カメラ91の下方に設けられる。タッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)パーツを表示することで、利用者の選択操作を受け付ける機能とを備える。タッチパネルモニタ93には、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)や静止画像(撮影画像)が表示される。
正面パネル41において、カメラユニット81の上方には上ストロボ82が設置される。また、カメラユニット81の左方には左ストロボ83が設置され、カメラユニット81の右方には右ストロボ84が設置される。さらに、カメラユニット81の下方には箱状の足元ストロボ85が設置される。
上ストロボ82は、前方上側から利用者に光を照射する。左ストロボ83は、前方左側から利用者に光を照射する。右ストロボ84は、前方右側から利用者に光を照射する。足元ストロボ85は、利用者の足元に光を照射する。
上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、および足元ストロボ85の内部には蛍光灯が設けられる。これらの蛍光灯は、天井ストロボユニット32内部の蛍光灯とあわせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光する蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが適宜調整される。
足元ストロボ85の左右には、足元ストロボ85より高さの低い箱状部86A,86Bが設けられる。箱状部86A,86Bそれぞれの上面は、利用者が手荷物などを置くための荷物置き場となる。
さらに、箱状部86Bには、利用者が硬貨を投入する硬貨投入口87が設けられる。
また、図示はしないが、正面パネル41の例えば天井付近にはスピーカが設けられる。そのスピーカは、撮影作業に関する案内音声、BGM、効果音などを出力する。
<背景部の構成>
図4は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
背面パネル51の上方中央には背面上ストロボ121が設けられる。また、背面パネル51の上方右側(図中、左側)には背面右ストロボ122が設けられ、背面パネル51の上方左側(図中、右側)には背面左ストロボ123が設けられる。
背面上ストロボ121は、後方上側から利用者に光を照射する。背面右ストロボ122は、後方右側から利用者に光を照射する。背面左ストロボ123は、後方左側から利用者に光を照射する。
背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、背面カーテン124が貼り付けられる。背面カーテン124の色は、例えば緑色とされる。また、図示はしないが、側面パネル52A,52Bそれぞれの撮影空間A1側にも、背面カーテン124と同様の側面カーテンが貼り付けられる。側面カーテンの色は、背面カーテン124の色と同一とする。
これらのカーテンはクロマキー用のカーテンとして用いられる。これにより、撮影画像に対してクロマキー処理を施し、利用者が所望する背景画像を、撮影画像の背景部分に合成することができる。なお、これらのカーテンの色は、クロマキー処理を行うことができる色であればよく、青色など、その他の色であってもよい。
<編集ユニットの構成>
図5は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面12Bのほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131の左側にはタッチペン132Aが設けられる。タブレット内蔵モニタ131の右側にはタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タブレットがディスプレイを露出するように設けられることによって構成される。タブレットは、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いた操作入力を可能とする。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集作業に用いられる編集画面が表示される。2人の利用者が同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
図6は、編集ユニット12の右側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の右側面の一部を構成するパネル72には、タブレット内蔵モニタ141が設けられる。タブレット内蔵モニタ141には、事後選択作業に用いられる画面が表示される。
編集ユニット12の右側面の下部には、シール紙排出口142が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられている。そのプリンタにより、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウト(以下、シールレイアウトという)でシール紙に印刷され、シール紙排出口142から排出される。
タブレット内蔵モニタ141の下方には、スピーカ143が設けられる。スピーカ143は、事後選択作業に関する案内音声、BGM、効果音等などを出力する。
<写真シール作成装置の内部構成>
図7は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。図7において、上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)などにより構成される。制御部201は、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209A,209B、および事後選択部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体である。記憶部202は、制御部201から供給された各種の設定情報などを記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースである。通信部203は、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば、利用者に選択された撮影画像や編集画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定の記憶領域が割り当てられて保存され、サーバにアクセスしてきた携帯端末に表示されたり、ダウンロードされたりする。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206は、制御部201において実行されるプログラムやデータを記憶する。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を実現する。撮影部208は、硬貨処理部221、照明装置222、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ223から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入口87への硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、ゲームの開始を指示する起動信号を制御部201に出力する。
照明装置222は、撮影空間A1内の各ストロボであり、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。
カメラ91は、制御部201によるシャッタ制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像(画像データ)を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を実現する。編集部209Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bは、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を実現し、編集部209Aと同一の構成を有する。なお、以下、編集部209A,209Bを特に区別しない場合には、単に、編集部209という。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、編集対象となる撮影画像が編集される。
事後選択部210は、印刷待ち空間A3にいる利用者を対象とした事後選択処理を実現する。事後選択処理は、事後選択作業を利用者に行わせるための処理である。事後選択部210は、タブレット内蔵モニタ141、スピーカ143、およびプリンタ241から構成される。プリンタ241にはシール紙ユニット242が装着される。
タブレット内蔵モニタ141は、制御部201による制御に従って各種の選択画面等を表示し、その画面に対する利用者の操作を受け付ける。利用者の操作の内容を表す入力信号は制御部201に供給され、各種の設定が行われる。
プリンタ241は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、シール紙ユニット242に収納されているシール紙に編集画像を印刷する。プリンタ241は、編集画像を所定のシールレイアウトで印刷したシール紙を、シール紙排出口142に排出する。
<制御部の構成>
図8は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。図8に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
制御部201は、撮影処理部301、編集処理部302、印刷処理部303、および事後選択処理部304から構成される。
撮影処理部301は、撮影部208の各部を制御することで、撮影処理を行う。編集処理部302は、編集部209の各部を制御することで、編集処理を行う。印刷処理部303は、事後選択部210のプリンタ241を制御することで、印刷処理を行う。事後選択処理部304は、事後選択部210のタブレット内蔵モニタ141を制御することで、事後選択処理を行う。
<撮影処理部の構成例>
図9は、撮影処理部301の機能構成例を示すブロック図である。
撮影処理部301は、表示制御部311、撮影制御部312、画像処理部313、および照明制御部314から構成される。
表示制御部311は、タッチパネルモニタ93の表示を制御する。例えば、表示制御部311は、タッチパネルモニタ93に、カメラ91に取り込まれたライブビュー画像を表示させたり、撮影結果である撮影画像を表示させたりする。
撮影制御部312は、カメラ91を制御することで、被写体が写る動画像をライブビュー画像として取り込んだり、撮影のタイミングで得られた静止画像を撮影画像として取り込む。
画像処理部313は、カメラ91に取り込まれたライブビュー画像や撮影画像に所定の画像処理を施す。
照明制御部314は、撮影空間A1内の照明装置222(各ストロボ)の発光を制御する。
<写真シール作成装置の動作>
ここで、図10のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の動作について説明する。図10の処理は、所定の金額分の硬貨が硬貨投入口87に投入されたときに開始される。
ステップS1において、撮影処理部301は、撮影部208を制御することで、撮影処理を行う。具体的には、撮影処理部301は、カメラ91に取り込まれた被写体のライブビュー画像をタッチパネルモニタ93に表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影し、撮影画像を生成する。
ステップS2において、編集処理部302は、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御することで、編集処理を行う。具体的には、編集処理部302は、撮影処理により得られた撮影画像に対して利用者に編集作業を行わせることで、編集が施された編集画像を生成する。
ステップS3において、印刷処理部303は、プリンタ241を制御することで、印刷処理を開始する。具体的には、印刷処理部303は、編集処理により得られた編集画像を、プリンタ241に出力してシール紙に印刷させる。なお、撮影処理により得られた撮影画像が、シール紙に印刷されるようにしてもよい。
ステップS4において、事後選択処理部304は、タブレット内蔵モニタ141を制御することで、事後選択処理を行う。具体的には、事後選択処理部304は、印刷が終わるのを待っている利用者に事後選択作業を行わせ、選択された撮影画像や編集画像を利用者の携帯端末に送信するために、その画像をサーバに送信する。
印刷が終了すると、ステップS5において、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口142に排出し、処理を終了させる。
<撮影処理の詳細>
次に、図11のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS1の撮影処理の詳細について説明する。
撮影処理が開始されると、ステップS21において、表示制御部311は、写りコース選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。
写りコース選択画面は、撮影画像に写る被写体の写りを決定する写りコースの選択に用いられる画面である。写りコースには、「Lightコース」と「Clearコース」とがある。Lightコースは、肌の色を若干黄みを帯びた色にすることで、撮影画像に写る被写体の肌の質感を自然でうるおいのあるものとするための写りコースである。Clearコースは、肌の色を若干青みを帯びた色にすることで、撮影画像に写る被写体の肌の質感を色白で透明感のあるものとするための写りコースである。
写りコースにより決定される被写体の写りは、撮影画像に対して施される画像処理によって決定される。例えば、被写体の写りは、撮影画像における人物領域の彩度、明度、シャープネス、コントラストなどの少なくともいずれかを調整することで決定される。また、被写体の写りは、撮影空間A1内の各ストロボの配置、発光量や発光タイミングなどを制御することで決定されるようにしてもよい。
写りコース選択画面が操作されることによって、いずれかの写りコースが選択されると、撮影制御部312は、カメラ91を制御することで、動画像の取り込みを開始する。表示制御部311は、取り込まれた動画像をライブビュー画像としてタッチパネルモニタ93に表示させる。
図12は、ライブビュー表示画面の例を示す図である。
ライブビュー表示画面の上方には、「撮影するよ」のメッセージが表示される。ライブビュー表示画面のほぼ中央には、画像表示領域421が設けられる。画像表示領域421には、2人の利用者が映る動画像がリアルタイムで表示される。利用者は、画像表示領域421に表示されるライブビュー画像を見ることで自分たちの写り方を確認することができる。
なお、ライブビュー画像は、カメラ91に取り込まれた動画像が反転されたものである。つまり、ライブビュー画像には、利用者自身が、鏡に映るのと同じようにして映る。
また、画像表示領域521の下に設けられた5つの画像表示領域422−1乃至422−5には、撮影の結果得られる撮影画像が表示される。画像表示領域422−1乃至422−5のうち、これから行われる撮影に対応する画像表示領域は、太枠で強調表示される。図12の例では、画像表示領域422−1が太枠で強調表示されている。
このようなライブビュー画像が所定の時間表示された後、撮影前のカウントダウンが開始される。そして、撮影のタイミングになったとき、撮影制御部312は、撮影を行う。表示制御部311は、撮影結果をタッチパネルモニタ93に表示させる。
図13は、撮影結果確認画面の例を示す図である。
図13に示される撮影結果確認画面の画像表示領域421には、撮影によって得られた静止画像が表示される。撮影結果確認画面の上方には「こんな風に撮れたよ」のメッセージが表示される。
なお、画像表示領域421に表示される撮影画像は、カメラ91に取り込まれた静止画像そのものであり、反転されたものではない。
撮影処理においては、5回の撮影が行われる。5回行われる撮影のうち、1,2回目の撮影としてアップ撮影が、3回目の撮影として斜め撮影が、4,5回目の撮影として全身撮影が行われる。
アップ撮影は、利用者の顔および上半身が写る撮影画像(以下、アップ画像ともいう)を得るための撮影である。斜め撮影は、利用者の顔および上半身が所定の角度だけ傾いて写る撮影画像(以下、斜め画像ともいう)を得るための撮影である。全身撮影は、利用者の全身が写る撮影画像(以下、全身画像ともいう)を得るための撮影である。
したがって、ステップS22においては、1回目の撮影として、アップ撮影が行われる。
その後、ステップS23において、撮影制御部312は、2回目の撮影として、アップ撮影を行う。
ステップS24において、撮影処理部301は、斜め撮影のガイダンスを行う。具体的には、表示制御部311は、斜め撮影の仕方を説明する画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。その後、ライブビュー画像がタッチパネルモニタ93に表示された状態で撮影のタイミングになったとき、ステップS25において、撮影制御部312は、3回目の撮影として、斜め撮影を行う。
ステップS26において、撮影処理部301は、立ち位置のガイダンスを行う。具体的には、表示制御部311は、全身撮影のための、カメラ91から離れた立ち位置を説明する画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。その後、ライブビュー画像がタッチパネルモニタ93に表示された状態で撮影のタイミングになったとき、ステップS27において、撮影制御部312は、4回目の撮影として、全身撮影を行う。
その後、ステップS28において、撮影制御部312は、5回目の撮影として、全身撮影を行う。
以上のようにして、5枚の撮影画像(静止画像)として、2枚のアップ画像、1枚の斜め画像、そして2枚の全身画像が得られる。
ステップS29において、画像処理部313は、撮影により得られた撮影画像(静止画像)を左右反転させた画像である反転画像を生成する。
ステップS30において、表示制御部311は、ミラーモード選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。
ミラーモードは、画像処理部313により生成された5枚の反転画像を、出力される画像(シール紙に印刷される画像や、携帯端末に送信される画像)として利用者に選択させるためのモードである。
そして、ミラーモード選択画面は、このミラーモードを有効とするか否かを選択させるための画面である。言い換えると、ミラーモード選択画面は、出力される画像として、5枚の反転画像、および、5枚の撮影画像を反転させない画像のいずれかを選択させるための画面である。なお、以下、撮影画像を反転させない画像を非反転画像という。
ミラーモード選択画面において、ミラーモードを有効とするか否かが選択されると、撮影処理部301は、その選択に応じた5枚の撮影画像(反転画像または非反転画像)を記憶部202に記憶させる。
ステップS31において、撮影処理部301は、撮影を終えた利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間への移動の案内は、タッチパネルモニタ93に案内画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
以上のようにして、撮影処理が行われる。なお、上述した説明では、5回の撮影が行われるものとしたが、撮影回数は5回に限られず、複数回の撮影が行われればよい。また、そのうち、アップ撮影、斜め撮影、および全身撮影それぞれが行われる回数もまた、上述した回数に限られない。
<ミラーモード選択画面の表示例>
ここで、上述したミラーモード選択画面の表示例について説明する。
図14は、ミラーモード選択画面の例を示す図である。
ミラーモード選択画面の上側には、「ミラーモード解除 しないorする」のメッセージが表示される。
ミラーモード選択画面の左側の領域には、5枚の反転画像431乃至435が表示される。反転画像431,432は、1,2回目の撮影(アップ撮影)により得られた2枚の撮影画像(アップ画像)を左右反転した画像である。反転画像433は、3回目の撮影(斜め撮影)により得られた1枚の撮影画像(斜め画像)を左右反転した画像である。反転画像434,435は、4,5回目の撮影(全身撮影)により得られた2枚の撮影画像(全身画像)を左右反転した画像である。
反転画像431乃至435の下方には、ボタン436が設けられる。ボタン436は、ミラーモードを解除しないときに選択されるボタンである。
ミラーモード選択画面の右側の領域には、5枚の非反転画像441乃至445が表示される。非反転画像441,442は、1,2回目の撮影(アップ撮影)により得られた2枚の撮影画像(アップ画像)そのものである。非反転画像443は、3回目の撮影(斜め撮影)により得られた1枚の撮影画像(斜め画像)そのものである。非反転画像444,445は、4,5回目の撮影(全身撮影)により得られた2枚の撮影画像(全身画像)そのものである。
非反転画像441乃至445の下方には、ボタン446が設けられる。ボタン446は、ミラーモードを解除するときに選択されるボタンである。
利用者は、ミラーモード選択画面に同時に表示される反転画像431乃至435と、非反転画像441乃至445とを比較する。そして、利用者は、ボタン436またはボタン446を操作することで、シール紙に印刷されたり、携帯端末に送信される画像として好みの方を選択する。
図15および図16は、ミラーモード選択画面の他の例を示す図である。
図15のミラーモード選択画面のほぼ中央には、5枚の反転画像431乃至435が表示される。
反転画像431乃至435の下方には、ボタン451およびボタン452が設けられる。ボタン451は、ミラーモードを解除するかしないかを切り替えるときに選択されるボタンである。ボタン452は、ボタン451により切り替えられた状態(ミラーモードを解除するかしないか)を決定するためのボタンである。
図15のミラーモード選択画面において、利用者は、反転画像431乃至435を確認することができる。この状態で、ボタン451が操作されることで、ミラーモード選択画面は、図16の状態に切り替わる。
図16のミラーモード選択画面において、利用者は、非反転画像441乃至445を確認することができる。この状態で、ボタン451が操作されることで、ミラーモード選択画面は、図15の状態に切り替わる。
このようにして、利用者は、ミラーモード選択画面を切り替えることで、ミラーモード選択画面に表示される反転画像431乃至435と、非反転画像441乃至445とを比較する。そして、利用者は、いずれかの状態でボタン452を操作することで、シール紙に印刷されたり、携帯端末に送信される画像として好みの方を選択する。
以上の構成によれば、利用者は、複数の反転画像と、複数の非反転画像とを比較することができる。そのため、利用者は、最終的に出力される画像として、反転画像と非反転画像のどちらが好みの画像かを判断することができる。結果として、より確実に、利用者の好みの画像を提供することが可能となる。
例えばミラーモード選択画面において、ある1枚の撮影画像に対応する反転画像と非反転画像とが1枚ずつ表示されるようにした場合、利用者はそれぞれの違いに気がつかず、意思をもっていずれかを選択しない可能性がある。
さらに、その1枚の撮影画像に写る利用者自身のポーズや表情を、利用者が気に入らなかった場合、より一層、意思をもっていずれかを選択しない可能性がある。
そこで、上述したように、全ての撮影画像に対応する反転画像と非反転画像とを表示することで、利用者はそれぞれの違いに気がつきやすくなる。また、利用者は、自身が気に入るポーズや表情で写る画像を見つけることができる。これにより、利用者は、意思をもって反転画像と非反転画像のいずれかを選択するようになる。結果として、利用者の好みの画像を提供することが可能となる。
また、シール紙には、撮影により得られた全ての撮影画像が印刷される。そのため、ミラーモード選択画面において、全ての撮影画像に対応する反転画像と非反転画像とを表示することで、利用者は、シール紙に印刷される画像として、より良い方を選択することができる。結果として、利用者の好みの画像が印刷されたシール紙を提供することが可能となる。
さらに、全ての撮影画像のうちの所定の撮影画像について、反転画像と非反転画像のいずれかを選択できるようにしてもよい。
例えば、図17のミラーモード選択画面において、利用者により、反転画像431乃至435のうちのいずれかが選択されるようにする。この例では、太枠で囲まれる反転画像433が選択されているものとする。この状態で、ボタン451が操作されることで、ミラーモード選択画面は、図18の状態に切り替わる。
図18のミラーモード選択画面においては、図17のミラーモード選択画面における反転画像433に代えて、非反転画像443が表示されている。
このように、全ての撮影画像それぞれについて、個別に反転画像と非反転画像のいずれかを選択できるようにしてもよい。これにより、利用者は、画像毎に、反転画像および非反転画像のうちの好みの方を選択することができる。
(ミラーモード選択画面に表示される撮影画像の選択)
ミラーモード選択画面において、全ての撮影画像ではなく、そのうちの複数枚の撮影画像に対応する反転画像と非反転画像とが表示されるようにしてもよい。これにより、1枚あたりの表示サイズを大きくすることができる。その結果、利用者は、反転画像と非反転画像とをより詳細に比較することができる。
この場合、反転画像および非反転画像としてミラーモード選択画面に表示される撮影画像は、写真シール作成装置1により無作為に選択されるようにしてもよいし、利用者により選択されるようにしてもよい。利用者により選択されるようにした場合、利用者にとって比較したい(確認したい)反転画像および非反転画像のみが表示される。これにより、利用者は、より意思をもって反転画像と非反転画像のいずれかを選択するようになる。
また、利用者が、反転画像および非反転画像としてミラーモード選択画面に表示される撮影画像の枚数を指定するようにしてもよい。
具体的には、利用者に、ミラーモード選択画面に表示される撮影画像の枚数として、1乃至5枚のいずれかの枚数を選択させる。例えば、3枚が選択されると、2枚のアップ画像と1枚の全身画像とに対応する反転画像および非反転画像が3枚ずつ表示されるようにする。なお、選択された枚数における撮影画像の種類の内訳は任意とする。
また、複数回行われる撮影の度に、得られた撮影画像について、反転画像と非反転画像のいずれかを選択することができるようにしてもよい。
例えば、図13を参照して説明した撮影結果確認画面に代えて、図19に示される撮影結果確認画面を表示するようにする。
図19の撮影結果確認画面には、画像表示領域421−1,421−2が左右に並んで設けられている。図19の例では、画像表示領域421−1には、1回目の撮影により得られた撮影画像に対応する反転画像が表示されている。画像表示領域421−2には、1回目の撮影により得られた撮影画像に対応する非反転画像が表示されている。
画像表示領域421−1,421−2それぞれの下方には、ボタン461−1,461−2が設けられる。ボタン461−1は、最終的に、1回目の撮影により得られた撮影画像として、画像表示領域421−1に表示される画像(反転画像)を選択するためのボタンである。ボタン461−2は、最終的に、1回目の撮影により得られた撮影画像として、画像表示領域421−2に表示される画像(非反転画像)を選択するためのボタンである。
このようにして、複数回行われる撮影の度に、得られた撮影画像について、反転画像と非反転画像のいずれかを選択することができるようにする。
(ミラーモード選択画面における撮影画像の表示)
ミラーモード選択画面が表示される前(例えば5回の撮影が行われる前など)に、シールレイアウトを選択させるようにしてもよい。この場合、図20に示されるように、ミラーモード選択画面において、反転画像と非反転画像とが、選択されたシールレイアウトで配置された状態で表示されるようにしてもよい。
図20のミラーモード選択画面の左側の領域には、反転画像431乃至435が、所定のシールレイアウトで配置された状態で表示されている。また、ミラーモード選択画面の右側の領域には、非反転画像441乃至445が、所定のシールレイアウトで配置された状態で表示されている。これにより、利用者は、印刷済みのシール紙をイメージしながら、反転画像と非反転画像のいずれかを選択することができる。
なお、図20の例においても、全ての撮影画像それぞれについて、個別に反転画像と非反転画像のいずれかを選択できるようにしてもよい。
また、上述した例とは逆に、ミラーモード選択画面が表示された後に、シールレイアウトを選択させるようにしてもよい。この場合、ミラーモード選択画面において、反転画像と非反転画像とで選択された方に応じて、選択対象となるシールレイアウトの配置が変更されるようにしてもよい。例えば、反転画像が選択された場合と、非反転画像が選択された場合とで、選択対象となるシールレイアウトの配置が左右反転するようにしてもよい。
以上においては、反転画像431と、それに対応する非反転画像441とが、他の反転画像432乃至435および非反転画像442乃至445より大きく表示されるようにした。
ここで、ミラーモード選択画面において、図21に示されるように、他より大きく表示される反転画像と非反転画像とが、携帯電話機の待ち受け画面に設定された状態で表示されるようにしてもよい。
図21のミラーモード選択画面において、反転画像431と非反転画像441はそれぞれ、携帯電話機の待ち受け画面に設定された状態で表示されている。これにより、利用者は、携帯電話機での表示をイメージしながら、反転画像と非反転画像のいずれかを選択することができる。
なお、上述した例においては、1回目の撮影により得られた撮影画像に対応する反転画像431および非反転画像441が、他より大きく表示されるようにした。このように、複数の反転画像および複数の非反転画像のうちの1枚ずつを大きく表示することにより、全ての撮影画像について、反転/非反転の様子を比較するとともに、そのうちの1枚については、その詳細まで確認することができる。
また、他より大きく表示される反転画像および非反転画像は、他の回の撮影により得られた撮影画像に対応するものであってもよい。
例えば、あらかじめ決められた回の撮影により得られた撮影画像に対応する反転画像および非反転画像が、他より大きく表示されるようにしてもよい。また、利用者に選択された撮影画像に対応する反転画像および非反転画像が、他より大きく表示されるようにしてもよい。
なお、他より大きく表示される反転画像および非反転画像は、1枚に限らず、ミラーモード選択画面の表示領域が許す範囲で、2枚以上とすることもできる。
さらに、他より大きく表示される反転画像および非反転画像が、利用者の選択により切り替わるようにしてもよい。例えば、図22の上側に示されるように、反転画像431が大きく表示されている状態で、反転画像434が選択されると、図22の下側に示されるように、反転画像431に代えて反転画像434が大きく表示されるようにする。このとき、図示はしないが、反転画像434に対応する非反転画像444も大きく表示されるようになる。
さらにまた、図17および図18を参照して説明した、全ての撮影画像それぞれについて個別に反転画像と非反転画像のいずれかを選択させる構成において、選択された反転画像または非反転画像が、他より大きく表示されるようにしてもよい。
また、他より大きく表示される反転画像および非反転画像が、所定のタイミングで切り替わるようにしてもよい。例えば、反転画像が1枚ずつ順番に(例えば撮影順に)、所定の時間毎に大きく表示されるようにする。このとき、対応する非反転画像も大きく表示されるようにする。この場合、図23に示されるように、ミラーモード選択画面の中央に、他より大きく表示される反転画像(非反転画像)が表示され、ページをめくるようにして、他より大きく表示される反転画像が切り替わるようにしてもよい。
なお、ミラーモード選択画面に表示される反転画像および非反転画像の背景には、白色無地の背景画像が合成されるものとする。このことは、撮影前に、撮影画像の背景に合成するための背景画像を選択させる構成であっても適用されるものとする。反転画像および非反転画像の背景を白色とすることで、利用者は、それらの背景に気をとられることなく、反転画像または非反転画像の選択に集中することができる。なお、反転画像および非反転画像の背景は、白色に限らず、利用者の選択の妨げにならない範囲であれば、他の色であってもよい。
<ライブビュー画像への適用>
以上においては、撮影結果としての撮影画像(カメラ91に取り込まれた静止画像)について、反転画像と非反転画像とを表示する構成について説明してきた。この構成は、ライブビュー画像(カメラ91に取り込まれた動画像)について適用されるようにしてもよい。
図24は、ライブビュー表示画面の他の例を示す図である。
図24のライブビュー表示画面において、画像表示領域421には、図12のライブビュー表示画面と同様、カメラ91に取り込まれた動画像が反転されたライブビュー画像が表示されている。
また、画像表示領域421の右側には、ボタン481が設けられる。ボタン481は、ライブビュー画像の反転を解除するかしないかを切り替えるときに選択されるボタンである。
図24のライブビュー表示画面において、利用者は、従来通り反転された動画像(以下、反転ライブビュー画像ともいう)を確認することができる。この状態で、ボタン481が操作されることで、ライブビュー表示画面は、図25の状態に切り替わる。
図25のライブビュー表示画面において、利用者は、反転されていない動画像(以下、非反転ライブビュー画像ともいう)を確認することができる。この状態で、ボタン481が操作されることで、ライブビュー表示画面は、図24の状態に切り替わる。
このようにして、利用者は、ライブビュー表示画面を切り替えることで、ライブビュー表示画面に表示される反転ライブビュー画像と非反転ライブビュー画像とを比較する。そして、利用者は、いずれかの状態でボタン481を操作することで、シール紙に印刷されたり、携帯端末に送信される画像として好みの方を選択する。
なお、ライブビュー表示画面が切り替わった場合であっても、撮影画像(撮影結果)が表示される画像表示領域422−1乃至422−5には、反転画像が表示されることはなく、常に非反転画像が表示されるものとする。
図26は、ライブビュー表示画面のさらに他の例を示す図である。
図26のライブビュー表示画面には、画像表示領域491−1,491−2が左右に並んで設けられている。画像表示領域491−1には、反転ライブビュー画像が表示され、画像表示領域491−2には、非反転ライブビュー画像が表示される。
画像表示領域491−1の下方には、画像表示領域492−1乃至492−5が設けられる。画像表示領域492−1乃至492−5には、1乃至5回目の撮影により得られた撮影画像に対応する反転画像が表示される。図26の例では、画像表示領域492−1乃至492−4に、1乃至4回目の撮影により得られた撮影画像に対応する反転画像が表示されている。
すなわち、図26のライブビュー表示画面は、5回目の撮影時に表示されるライブビュー表示画面である。
画像表示領域491−2の下方には、画像表示領域493−1乃至493−5が設けられる。画像表示領域493−1乃至493−5には、1乃至5回目の撮影により得られた撮影画像に対応する非反転画像が表示される。図26の例では、画像表示領域493−1乃至493−4に、1乃至4回目の撮影により得られた撮影画像に対応する非反転画像が表示されている。
以上の構成によれば、利用者は、反転ライブビュー画像を含む複数の反転画像と、非反転ライブビュー画像を含む複数の非反転画像とを比較することができる。そのため、利用者は、撮影作業を行いながら、最終的に出力される画像として、反転画像と非反転画像のどちらが好みの画像かを判断することができる。結果として、より確実に、利用者の好みの画像を提供することが可能となる。
なお、ライブビュー表示画面において撮影画像の反転/非反転を選択するか、または、ミラーモード選択画面において撮影画像の反転/非反転を選択するかを、利用者に選択させるようにしてもよい。ここで、ライブビュー表示画面において撮影画像の反転/非反転が選択される場合、ライブビュー画像の表示時間は、通常より長く設定されるようにしてもよい。
<撮影画像の種類に応じた反転画像の表示>
撮影画像の種類に応じて反転画像が表示されるか否かが決定されるようにしてもよい。
(斜め画像・アップ画像・全身画像)
例えば、図27に示されるように、斜め画像のみについて、反転画像が表示されるようにしてもよい。
図27のミラーモード選択画面の右側の領域には、図14のミラーモード選択画面と同様に、非反転画像441乃至445が表示されている。一方、ミラーモード選択画面の左側の領域には、非反転画像441,442、反転画像433、および非反転画像444,445が表示されている。反転画像433は、斜め撮影により得られた斜め画像が左右反転された画像である。
例えば、斜め画像において被写体が右に傾いて写っている場合、反転画像においては、被写体が左に傾いて写るようになる。すなわち、斜め画像のみについて反転画像を表示するだけでも、利用者は、反転画像と非反転画像の違いに気がつきやすくなる。
なお、斜め画像について反転画像を表示する場合、反転画像において、被写体が左右のいずれにも傾かないでまっすぐ写るように反転の軸を設定するようにしてもよい。
また、図28に示されるように、アップ画像および斜め画像について、反転画像が表示されるようにしてもよい。
図28のミラーモード選択画面の右側の領域には、図14のミラーモード選択画面と同様に、非反転画像441乃至445が表示されている。一方、ミラーモード選択画面の左側の領域には、反転画像431乃至433、および非反転画像444,445が表示されている。反転画像431,432は、アップ撮影により得られたアップ画像が左右反転された画像であり、反転画像433は、斜め撮影により得られた斜め画像が左右反転された画像である。
アップ画像や斜め画像に写る被写体の顔を良く見せるために、顔の各パーツに対して種々の画像処理が施される。この場合、顔が大きく写るアップ画像や斜め画像について、反転画像と非反転画像とを表示することで、利用者は、顔がより良く見える方を選択することができる。なお、この例では、斜め画像を除いたアップ画像のみについて、反転画像が表示されるようにしてもよい。
さらに、図29に示されるように、全身画像のみについて、反転画像が表示されるようにしてもよい。
図29のミラーモード選択画面の右側の領域には、図14のミラーモード選択画面と同様に、非反転画像441乃至445が表示されている。一方、ミラーモード選択画面の左側の領域には、非反転画像441乃至443、および反転画像434,435が表示されている。反転画像434,435は、全身撮影により得られた全身画像が左右反転された画像である。
例えば、被写体が文字や図形、模様などがプリントされた衣服を着ている場合、反転画像においては、それらが左右反転して写るようになる。この場合、全身画像について、反転画像と非反転画像とを表示することで、利用者は、文字や図形、模様などに違和感のない方を選択することができる。
なお、上述した例のように、複数の撮影画像のうちの所定の撮影画像について、反転画像が表示される場合、その反転画像が、太枠に囲まれるなどして強調表示されるようにしてもよい。
(加工処理が施された画像)
写真シール機の中には、撮影画像のデザイン性を高め、その見た目を良くするために、撮影画像に対して各種の加工処理を施すものがある。例えば、撮影画像に対して、所定の質感および/または色のレイヤ画像を重畳する処理や、画像の一部または全体の色情報を変更する処理などが施される。
利用者は、加工処理が施された画像については、その加工内容に対して注視する。すなわち、上述したような顔の各パーツに対して種々の画像処理が施された場合のように、顔がより良く見える方を選択するといったことはない。そこで、このような加工処理が施された画像については、反転画像が表示されないようにしてもよい。
(携帯専用画像)
また、写真シール機の中には、利用者が所有する携帯端末に送信するためだけの携帯送信専用の画像を得るための撮影を行うものがある。この撮影により得られる撮影画像(携帯専用画像)は、主に、SNS(Social Networking Service)やブログなどのウェブサイトに投稿するための画像として用いられる。
利用者は、このような携帯専用画像については、そこに写る自分自身の写りを重視する。そこで、顔がより良く見える方を選択させるために、携帯専用画像のみについて、反転画像が表示されるようにしてもよい。
また、利用者は、携帯専用画像が利用者の所有する携帯端末に送信された後、その携帯専用画像に対して、ウェブ上の所定の画像加工編集サイトなどにおいて反転処理を施すことができる。一方、利用者は、シール紙が印刷されるまで、シール紙に印刷される複数の撮影画像の様子を確認することはできない。そこで、上述した例とは逆に、携帯専用画像以外の画像(シール紙に印刷される複数の撮影画像)について、反転画像が表示されるようにしてもよい。
(動画像)
さらに、写真シール機の中には、複数回行われる撮影のうち、例えば最後の回の撮影として、所定時間の動画像を得るための撮影を行うものがある。この撮影により得られる動画像もまた、主に、SNSやブログなどのサイトに投稿するための画像として用いられる。
そこで、携帯専用画像と同様に、動画像のみについて反転画像が表示されるようにしてもよいし、動画像以外の画像(シール紙に印刷される複数の撮影画像)について、反転画像が表示されるようにしてもよい。
また、複数回行われる撮影の全ての回において、所定時間の動画像を得るための撮影を行うようにしてもよい。
例えば、カウントダウンの開始からシャッタタイミングまでの時間、動画像の撮影(記録)を行う。このとき、撮影されている動画像を反転させた反転動画像を表示したり記録するかを、利用者に選択させるようにしてもよい。
さらに、複数回行われる撮影の全ての回において、動画像の撮影を行うか、静止画像の撮影を行うかを利用者に選択させるようにしてもよい。
さらにまた、動画像の撮影が行われる場合であっても、動画像の所定フレームを静止画像として保存し、その静止画像を、シール紙に印刷したり、携帯専用画像として携帯端末に送信するようにしてもよい。
(コラージュ画像)
また、写真シール機の中には、コラージュ画像を生成するものがある。コラージュ画像は、複数の撮影画像が組み合わされてなる1枚の画像である。コラージュ画像には、複数の撮影画像が、所定のデザインを有するデザインパターンに従って配置される。
そこで、コラージュ画像に配置される撮影画像の枚数や、コラージュ画像のデザインパターンに応じて、コラージュ画像全体についての反転画像と非反転画像とが、ミラーモード選択画面に表示されるようにしてもよい。
例えば、コラージュ画像に配置される撮影画像の枚数が少ない場合や、デザインパターンが左右対称である場合、コラージュ画像についての反転画像と非反転画像との見た目に大きな違いが表れない。したがって、コラージュ画像に配置される撮影画像の枚数が多い場合や、図30に示されるように、コラージュ画像のデザインパターンが左右非対称である場合に、コラージュ画像についての反転画像と非反転画像とが、ミラーモード選択画面に表示されるようにする。
(ピン撮により得られた画像)
さらに、写真シール機の中には、ピン撮を行うものがある。ピン撮は、例えば利用者が2人の場合、2人の利用者を被写体とした1回の撮影により、同時に1人ずつの画像を得る撮影である。
この場合、撮影結果確認画面においては、図31に示されるように、利用者1人ずつの画像について反転画像と非反転画像とが表示されるようにする。
図31の撮影結果確認画面の左側には、画像表示領域551−1,551−2が設けられる。画像表示領域551−1には、ピン撮により得られた1人目の利用者の画像に対応する反転画像が表示される。画像表示領域551−2には、ピン撮により得られた1人目の利用者の画像に対応する非反転画像が表示される。
図31の撮影結果確認画面の右側には、画像表示領域552−1,552−2が設けられる。画像表示領域552−1には、ピン撮により得られた2人目の利用者の画像に対応する反転画像が表示される。画像表示領域552−2には、ピン撮により得られた2人目の利用者の画像に対応する非反転画像が表示される。
画像表示領域551−1,551−2それぞれの下方には、ボタン553−1,553−2が設けられる。ボタン553−1は、ピン撮により得られた1人目の利用者の画像として、画像表示領域551−1に表示される画像(反転画像)を選択するためのボタンである。ボタン553−2は、ピン撮により得られた1人目の利用者の画像として、画像表示領域551−2に表示される画像(非反転画像)を選択するためのボタンである。
画像表示領域552−1,552−2それぞれの下方には、ボタン554−1,554−2が設けられる。ボタン554−1は、ピン撮により得られた2人目の利用者の画像として、画像表示領域552−1に表示される画像(反転画像)を選択するためのボタンである。ボタン554−2は、ピン撮により得られた2人目の利用者の画像として、画像表示領域552−2に表示される画像(非反転画像)を選択するためのボタンである。
このように、ピン撮が行われる場合、利用者それぞれの画像について反転画像と非反転画像とを表示することで、利用者それぞれの好みの画像を提供することができる。
(識別撮影により得られた画像)
また、写真シール機の中には、識別撮影を行うものがある。識別撮影は、複数の利用者それぞれの顔を識別するための撮影である。識別撮影により得られた画像は、利用者の顔を識別するためだけに用いられ、シール紙に印刷されたり、携帯端末に送信されることはない。すなわち、利用者は、識別撮影により得られた画像に写る自分自身の写りを重視することはない。
そこで、識別撮影により得られた画像については、反転画像と非反転画像とが表示されないようにする。
なお、識別撮影により得られた画像が、シール紙に印刷されたり、携帯端末に送信されるようにした場合には、識別撮影により得られた画像について、反転画像と非反転画像とが表示されるようにしてもよい。
(縦横比の異なる画像)
さらに、写真シール機の中には、携帯端末に送信される画像の縦横比を選択させるものがある。選択される縦横比には、縦長のものや横長のものが含まれる。横長の画像についての反転画像および非反転画像は、縦長の画像についての反転画像および非反転画像と比べて、違いが見つけやすい。そこで、横長の画像については、反転画像と非反転画像とが表示されるようにしてもよい。
さらに、選択される縦横比に、横長で異なる複数の縦横比が用意されている場合、最も横長の縦横比が選択された場合に、その横長の画像について、反転画像と非反転画像とが表示されるようにしてもよい。
(多くの利用者が写る画像)
多くの利用者が写っている撮影画像について、反転画像と非反転画像とが表示されるようにした場合、多くの顔が表示されている上に、利用者同士の顔が重なっている可能性がある。そのため、利用者それぞれにとって、反転画像と非反転画像のそれぞれにおいて自分の顔を確認することは容易ではない。そこで、所定の人数以上の利用者が写っている撮影画像については、反転画像と非反転画像とが表示されないようにしてもよい。
なお、利用者の人数は、顔認識の結果に基づいてカウントされるようにしてもよいし、撮影処理に関するコースの1つとして、利用者に選択させるようにしてもよい。
なお、撮影処理に関する他のコースに応じて、反転画像と非反転画像とが表示されるようにしてもよいし、撮影処理に関するコースによらず、反転画像と非反転画像とが表示されるようにしてもよい。
<反転領域について>
以上においては、撮影画像全体を左右反転させた反転画像が表示されるものとした。以下においては、撮影画像の所定の領域を左右反転させる例について説明する。
例えば、図32の左側に示される撮影画像(全身画像)581において、2人の利用者U1,U2のうち利用者U1を囲む領域R1のみを左右反転させる。これにより、図32の右側に示されるように、利用者U1のみが左右反転した撮影画像582が、反転画像として得られる。なお、左右反転される領域R1は、利用者の操作により決定されてもよいし、あらかじめ設定されるようにしてもよい。
また、左右反転される領域(以下、反転領域という)は、利用者の操作により、移動、回転、および拡大/縮小の少なくともいずれかが行われるようにしてもよい。
(移動について)
例えば、ミラーモード選択画面において、反転領域を示す枠が表示された撮影画像(反転画像)とともに、手の形をしたアイコンを表示させる。タッチペンによりそのアイコンを操作することで、反転領域を移動させるようにする。
ミラーモード選択画面の所定の領域に、上下左右の4方向を示す十字キーを設け、その十字キーに対する操作によって、反転領域を移動させるようにしてもよい。
また、反転領域が矩形の場合、ミラーモード選択画面において反転画像上に表示されている反転領域の上下左右の四辺それぞれの近傍に、矢印ボタンを設けるようにしてもよい。それぞれの矢印ボタンが選択されると、反転領域が上下左右方向へ移動される。
さらに、ミラーモード選択画面の所定の領域に、反転領域を移動させるための移動ボタンを設けるようにしてもよい。例えば、1回目に移動ボタンが操作されると、反転領域が上方向へ移動され、2回目に移動ボタンが操作されると、反転領域が下方向へ移動される。また、3回目に移動ボタンが操作されると、反転領域が右方向へ移動され、4回目に移動ボタンが操作されると、反転領域が左方向へ移動される。
また、ミラーモード選択画面の所定の領域に、x方向(横方向)およびy方向(縦方向)への移動量を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。テキストボックスに入力される値は、ピクセル単位であってもよいし、反転画像の表示領域に目盛を表示させるようにした場合には、その目盛の数値であってもよい。
さらに、ミラーモード選択画面の所定の領域に、ランダムボタンを設けるようにしてもよい。ランダムボタンが操作されると、無作為的に、反転領域が移動量および/または移動方向を変えて移動される。
(回転について)
例えば、タッチパネルモニタ93上での指の軌跡によって、反転領域が回転されるようにする。例えば、ミラーモード選択画面上で、指が右回りで円弧を描くように移動されると、反転領域が時計回りに回転されるようにする。また、ミラーモード選択画面上で、指が左回りで円弧を描くように移動されると、反転領域が反時計回りに回転されるようにする。
なお、反転領域の回転中心は、反転領域の中心(重心)であってもよいし、撮影画像(反転画像)全体の中心(重心)であってもよい。
また、ミラーモード選択画面の所定の領域に、回転角度を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。テキストボックスに入力される値(角度)は、0°乃至359°とする。
なお、テキストボックスに入力される角度を、−90°乃至90°としてもよい。この場合、例えばテキストボックスの近傍に、反転領域を上下逆転(180°回転)させるための上下逆転ボタンを設けるようにする。これにより、回転角度として0°乃至359°をカバーすることができる。
また、テキストボックスに入力される角度を、0°乃至90°としてもよい。この場合、例えばテキストボックスの近傍に、上述した上下逆転ボタンに加え、反転領域を左右逆転(180°回転)させるための左右逆転ボタンを設けるようにする。これにより、回転角度として0°乃至359°をカバーすることができる。
なお、具体的な回転角度を入力するテキストボックスを設けず、単に、上下逆転ボタンおよび左右逆転ボタンのみを設けるようにしてもよい。
さらに、ミラーモード選択画面上に、回転ボタンを設けるようにしてもよい。回転ボタンが選択されると、反転領域が所定角度ずつ回転されるようにする。
また、反転領域上に、回転の中心点を表示させるようにしてもよい。さらに、反転領域上で、利用者の操作により選択された位置が、回転の中心点に変更されるようにしてもよい。なお、この場合、デフォルトの状態では、反転領域の中心に、回転の中心点が表示されるようにする。
なお、回転により、反転画像から反転領域の一部がはみ出してしまうような場合には、「はみ出してるよ」等のメッセージを、ミラーモード選択画面上に表示させるようにしてもよい。
(拡大/縮小について)
例えば、ミラーモード選択画面上に、反転領域の大きさを調整するためのスライダーを設けるようにする。スライダーが操作されることで、反転領域が拡大/縮小される。
スライダーに代えて、ミラーモード選択画面の所定の領域に、サイズの異なる複数の矩形が表示された領域を設けるようにしてもよい。複数の矩形のうちのいずれかが選択されると、その矩形のサイズに応じて、反転領域が拡大/縮小されるようにする。
また、スライダーに代えて、倍率(例えば0%乃至200%等)を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。
さらに、指とタッチパネルモニタ93(反転画像の表示領域)との接触時間の長さに応じて、反転領域の拡大/縮小の拡大率(縮小率)が調整されるようしてもよい。
また、タッチパネルモニタ93上での指の軌跡によって、反転領域が拡大/縮小されるようにしてもよい。例えば、タッチパネルモニタ93上で、指が左下から右上に移動されると、反転領域が拡大され、指が右上から左下に移動されると、反転領域が縮小されるようにする。
さらに、指によるピンチインやピンチアウト等の操作によって、反転領域が拡大/縮小されるようにしてもよい。
上述した例では、拡大/縮小の中心は、反転領域の中心であるものとするが、反転領域上で、利用者の操作により選択された位置を中心に、拡大/縮小されるようにしてもよい。この場合、利用者は、自身が興味のある領域の中心と思われる位置を選択し、その位置を中心に拡大/縮小することができる。
また、反転領域が拡大/縮小される際に、反転画像の表示領域に固定のグリッドが表示されるようにしてもよい。これにより、利用者は、反転画像の表示領域に表示されているグリッドのマス目の大きさにより、反転領域の拡大の度合いを把握することができる。
以下においては、反転領域があらかじめ設定されるケースについて説明する。
(人物領域について)
撮影画像における人物領域が、反転領域に設定されるようにしてもよい。
まず、撮影画像の人物領域を取得するマスク画像を生成する。次に、マスク画像を用いて撮影画像から人物領域を抽出する。そして、抽出された人物領域を反転領域として、反転画像を表示する。
なお、例えば、2人の利用者が撮影画像に写っている場合、マスク画像における座標に基づいて、2人の利用者のうちの1人の利用者に対応する人物領域のみを反転領域とするようにしてもよい。
また、例えば、2人の利用者が撮影画像に写っている場合、マスク画像を用いて身長の高い利用者に対応する人物領域のみを反転領域とするようにしてもよい。
具体的には、図33の左側に示されるように、撮影画像591(実際はマスク画像)において、複数の走査ラインを設定する。図33の例では、2人の利用者U1,U2の上方に、3本の走査ラインL1,L2,L3が設定されている。次に、走査ラインL1,L2,L3を上から順番に走査していき、その走査ラインに最初にかかった人物領域を反転領域とする。図33の例では、走査ラインL3が利用者U1の人物領域にかかっている。これにより、図33の右側に示されるように、利用者U1のみが左右反転した撮影画像592が、反転画像として得られる。
なお、走査ラインの設定の仕方により、所定の身長以上の利用者のみが反転された反転画像が得られるようにもできる。
(顔領域について)
撮影画像における顔領域が、反転領域に設定されるようにしてもよい。
まず、顔認識により撮影画像から顔領域を抽出する。そして、抽出された顔領域を反転領域として、反転画像を表示する。なお、上述した識別撮影を行うことで、特定の利用者の顔領域のみを反転領域とすることも可能である。
また、撮影画像において特定された肌色の領域を顔領域とするようにしてもよい。これにより、顔認識を行わなくとも、顔領域を反転領域とすることができる。
(文字領域を除いた領域について)
撮影画像における文字領域を除いた領域が、反転領域に設定されるようにしてもよい。
まず、上述で説明した手法と同様にして、撮影画像から人物領域および顔領域を抽出する。次に、人物領域における顔領域の位置から、人物の胴体領域を特定する。そして、特定された胴体領域を除いた人物領域を反転領域として、反転画像を表示する。
これにより、利用者が、例えば胸のあたりに文字がプリントされた衣服を着ている場合であっても、反転画像においてその文字が反転するのを防ぐことができる。
さらに、胴体領域における色情報に基づいて、文字領域を特定するようにしてもよい。例えば、白地のTシャツの胸の部分に、黒い文字がプリントされているような場合、白と黒の色情報(それぞれの色の部分の面積や位置など)に基づいて、文字領域を特定する。そして、特定された文字領域を除いた人物領域を反転領域として、反転画像を表示する。
<反転/非反転による画像処理の違い>
ミラーモード選択画面に表示される撮影画像(反転画像および非反転画像)には、写りコースに応じた画像処理が施される。
具体的には、Lightコースが選択された場合、画像処理部313は、5枚の反転画像および非反転画像それぞれに対して、被写体の肌の質感が自然でうるおいのあるものになるように、彩度、明度、シャープネス、およびコントラスト(輝度)を調整する。これにより、画像における被写体の肌の透明感、ぼかし具合、なめらかさなどが、選択された写りコースに適したものになる。
また、Clearコースが選択された場合、画像処理部313は、5枚の反転画像および非反転画像それぞれに対して、被写体の肌の質感を色白で透明感のあるものになるように、彩度、明度、シャープネス、およびコントラスト(輝度)を調整する。これにより、画像における被写体の肌の透明感、ぼかし具合、なめらかさなどが、選択された写りコースに適したものになる。
このとき、反転画像と非反転画像とで、施される画像処理の強弱が調整されるようにしてもよい。例えば、シール紙などの成果物として利用者が見慣れている非反転画像に対しては、画像処理を強めるようにする。一方、利用者が見慣れていない反転画像に対しては、画像処理を弱めるようにする。
また、撮影画像における人物領域の輪郭に沿った領域に、所定の色や文字、図形などの画像(オーラ画像)を合成する場合、反転画像と非反転画像とで、オーラ画像の形状や向き、色や透過率などが異なるようにしてもよい。
<出力される画像について>
(携帯専用画像)
上述した携帯専用画像として、互いに対応する反転画像と非反転画像とが、サーバを介して携帯端末に送信されるようにしてもよい。なお、反転画像および非反転画像には編集が施されていてもよい。
この場合、利用者が、サーバから携帯専用画像を取得するために携帯端末がアクセスするサイトの有料会員(適切に課金を行った利用者)である場合には、その利用者が選択した反転画像または非反転画像に加え、選択していない反転画像または非反転画像が、所有する携帯端末に提供されるようにする。なお、課金を行っていない無料会員に対しては、その利用者が選択した反転画像または非反転画像のみが、所有する携帯端末に提供されるものとする。
(シール紙)
シール紙に印刷される編集画像は、利用者により選択された反転画像または非反転画像に編集が施されたものとなる。なお、シールレイアウトの中には、編集画像の他に、編集画像より小さいサイズで、編集が施される前の撮影画像が、おまけ画像として配置されるものがある。このようなシールレイアウトが選択された場合、編集画像としては、利用者により選択された反転画像または非反転画像に編集が施されたものが配置され、おまけ画像としては、選択されていない反転画像または非反転画像が配置されるようにしてもよい。
また、シールレイアウト自体が左右対称である場合、利用者の選択によらず、反転画像および非反転画像が対称的に配置されるようにしてもよい。
なお、出力される画像として、携帯専用画像を反転画像とし、シール紙に印刷される画像を非反転画像としてもよい。また、出力される画像として、携帯専用画像を非反転画像とし、シール紙に印刷される画像を反転画像としてもよい。
<変形例>
以上においては、ミラーモード選択画面が、撮影処理において表示されるものとした。これにより、利用者は、撮影結果確認画面で確認した撮影結果の印象が強く残った状態で、反転画像と非反転画像とを比較することできる。この場合、5回の撮影が始まる前に、ミラーモード選択画面が表示される旨のガイダンスを出力するようにしてもよい。
また、ミラーモード選択画面が、編集処理において表示されるようにしてもよい。
撮影空間におけるタッチパネルモニタ93に比べ、編集空間におけるタブレット内蔵モニタ131の方が大きい。したがって、ミラーモード選択画面をタブレット内蔵モニタ131に表示させることで、利用者にとって、反転画像と非反転画像とを比較しやすくなる。
さらにこの場合、ミラーモード選択画面の後に、目の大きさを選択させる選択画面を表示するようにする。このように、1つの選択画面において、1つの選択要素のみを選択させることで、利用者は、その選択要素の選択に集中することができる。
また、反転画像は、撮影画像を左右反転したものに限らず、撮影画像を上下反転したものや、他の方向に反転したものであってもよい。
なお、上述した実施の形態では、写真シール作成装置1は、得られた撮影画像や編集画像をシール紙に印刷するとともに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供する構成を採るものとした。これに限らず、撮影画像や編集画像をシール紙に印刷せずに、サーバに送信することで利用者の携帯端末に提供するのみの構成を採ることも可能である。また逆に、撮影画像や編集画像をサーバに送信せずに、シール紙に印刷するのみの構成を採ることも可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図7に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではない。例えば、所定のサイズの紙やフィルム、プリペイドカードやIC(Integrated Circuit)カードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、画像を印刷するようにしてもよい。この場合、1または複数の撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が、これらの印刷媒体に印刷されるようにしてもよい。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。