JP6575085B2 - 写真シール作成装置および画像生成方法 - Google Patents

写真シール作成装置および画像生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6575085B2
JP6575085B2 JP2015055372A JP2015055372A JP6575085B2 JP 6575085 B2 JP6575085 B2 JP 6575085B2 JP 2015055372 A JP2015055372 A JP 2015055372A JP 2015055372 A JP2015055372 A JP 2015055372A JP 6575085 B2 JP6575085 B2 JP 6575085B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
user
design
shooting
images
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015055372A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015195580A (ja
Inventor
亜希 今平
亜希 今平
春香 十川
春香 十川
瑶子 ▲高▼本
瑶子 ▲高▼本
真依 岡田
真依 岡田
さやか 葭本
さやか 葭本
優美 山田
優美 山田
侑加 諸岡
侑加 諸岡
Original Assignee
フリュー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フリュー株式会社 filed Critical フリュー株式会社
Priority to JP2015055372A priority Critical patent/JP6575085B2/ja
Publication of JP2015195580A publication Critical patent/JP2015195580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6575085B2 publication Critical patent/JP6575085B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、写真シール作成装置および画像生成方法に関し、特に、ブログやSNSに適した画像を提供することができるようにする写真シール作成装置および画像生成方法に関する。
利用者を撮影し、撮影画像に対して利用者に編集を行わせ、編集後の画像をシール紙に印刷して提供する写真シール機が知られている。このような写真シール機は娯楽(遊戯)施設等に設置される。
このような写真シール機の中には、撮影時に表示されるライブビュー画像として、利用者の全身が映る全身動画像と、利用者の顔の部分が拡大されて映る顔拡大動画像を表示するようにしたものがある(特許文献1参照)。この写真シール機では、利用者が2人の場合、2人の利用者の全身動画像と、利用者毎の顔拡大動画像が表示されるようになる。
さらに、複数の撮影画像が、利用者に選択された組み合わせパターンで配置されて組み合わされた1枚の編集画像を生成するようにした写真シール機がある(特許文献2参照)。
また、取り込み画像から被写体の領域を切り取り領域として切り取る撮影装置において、被写体が2人で、それぞれの被写体の領域が重なっていない場合に、それぞれの領域を切り取り領域として切り取って合成し、1枚の画像とするようにしたものがある(特許文献3参照)。
なお、写真シール機ではないが、1人の利用者を被写体として得られた上半身の画像を上下で対称となるようにカードに印刷する技術が知られている。
ところで、近年、例えば2人の利用者を1回撮影することで、同時に1人ずつの画像を得ることができる機能を備えた写真シール機がある。以下、このような撮影の機能を「ピン撮」ということとする。
ピン撮によって得られた利用者毎の画像(ピン撮画像)は、シール紙に印刷されるのではなく、主に、写真シール機のメーカーが管理するサーバに送信され、そのサーバに、利用者の所有する携帯端末(携帯電話機)がアクセスすることで、利用者に取得される。利用者に取得されたピン撮画像は、利用者が個人的な体験や日記、それに関連する画像などを投稿するウェブサイトであるブログやSNS(Social Networking Service)における、その利用者個人に割り当てられたトップページ(マイページなどともいう)に掲載する用途に用いられる機会が増えている。
もちろん、ピン撮画像以外の、複数の利用者が写る通常の撮影画像も、サーバを介して携帯端末により取得するようにして、ブログやSNSに投稿することは可能である。
特開2010−258774号公報 特開2008−78810号公報 特開2012−34242号公報
ところで、利用者がブログやSNSに投稿する画像は、ピン撮画像ではなく複数の利用者が写る通常の撮影画像であることが多い。
具体的には、ブログやSNSに個人的な体験や日記とともに投稿される画像は、そのトップページに自己紹介を目的として掲載される画像とは異なり、個人的な体験や日記になる出来事を友達と共有する目的で投稿されることが多い。
逆に、ピン撮画像は、利用者本人のみが写る画像であるので、個人的な体験や日記になる出来事を友達と共有するには適さなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ブログやSNSにより適した画像を提供することができるようにするものである。
本発明の一側面の写真シール作成装置は、利用者を被写体として撮影し、取得された撮影画像に対して、利用者による入力に応じた編集を施し、編集が施された前記撮影画像をシール紙に印刷し、前記利用者が所有する携帯端末へ送信する写真シール作成装置であって、複数の前記利用者を被写体とした1回の撮影により、前記利用者毎の被写体画像を取得する撮影手段と、前記利用者毎の前記被写体画像同士を、互いに見た目が異なるようにして合成することで、1枚の合成画像を生成する合成手段とを備え、前記合成手段は、前記合成画像の送信先となる前記携帯端末を所有する前記利用者の前記被写体画像を、前記合成画像が前記利用者自身のものであると認識できるように、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と向き、大きさ、および形状の少なくともいずれかを違えて配置するように合成する
前記合成手段には、前記合成画像において、前記利用者毎の前記被写体画像のうちの1枚を、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と向きを違えて配置するように合成させることができる。
前記合成手段には、前記合成画像の送信先となる前記携帯端末を所有する前記利用者の前記被写体画像を、前記合成画像において前記利用者の頭を上にして配置するように合成させることができる。
前記合成手段には、前記合成画像において、前記利用者毎の前記被写体画像のうちの1枚を、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と大きさを違えて配置するように合成させることができる。
前記合成手段には、前記合成画像の送信先となる前記携帯端末を所有する前記利用者の前記被写体画像を、他の前記利用者の前記被写体画像より相対的に大きくして合成させることができる。
前記合成手段は、前記合成画像において、前記利用者毎の前記被写体画像のうちの1枚を、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と異なる形状にトリミングして配置するように合成させることができる。
前記撮影手段には、複数回の撮影により、前記利用者毎の複数枚の前記被写体画像を取得させ、前記合成手段には、前記利用者毎の複数枚の前記被写体画像同士を、互いに見た目が異なるようにして合成することで、1枚の前記合成画像を生成させることができる。
前記利用者毎のライブビュー画像が表示されるライブビュー表示領域を有するライブビュー表示画面を表示する表示手段をさらに設け、前記撮影手段には、前記1回の撮影により、前記ライブビュー表示領域それぞれに表示さされる前記利用者毎の前記ライブビュー画像に対応する静止画像として、前記利用者毎の前記被写体画像を取得させることができる。
本発明の一側面の写真シール作成方法は、利用者を被写体として撮影し、取得された撮影画像に対して、利用者による入力に応じた編集を施し、編集が施された前記撮影画像をシール紙に印刷し、前記利用者が所有する携帯端末へ送信する写真シール作成装置の画像生成方法であって、前記写真シール作成装置が、前記写真シール作成装置が、複数の前記利用者を被写体とした1回の撮影により、前記利用者毎の被写体画像を取得し、前記利用者毎の前記被写体画像同士を、互いに見た目が異なるようにして合成することで、1枚の合成画像を生成し、前記合成画像の送信先となる前記携帯端末を所有する前記利用者の前記被写体画像を、前記合成画像が前記利用者自身のものであると認識できるように、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と向き、大きさ、および形状の少なくともいずれかを違えて配置するように合成するステップを含む。
本発明の一側面においては、複数の利用者を被写体とした1回の撮影により、利用者毎の被写体画像が取得され、利用者毎の被写体画像同士が、互いに見た目が異なるようにして合成すされることで、1枚の合成画像が生成され、合成画像の送信先となる携帯端末を所有する利用者の被写体画像が、合成画像が利用者自身のものであると認識できるように、他の利用者毎の被写体画像の少なくとも1枚と向き、大きさ、および形状の少なくともいずれかを違えて配置するように合成される
本発明によれば、ブログやSNSにより適した画像を提供することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る写真シール作成装置の外観の構成例を示す斜視図である。 写真シール作成装置の外観を他の角度からみた斜視図である。 利用者の移動について説明する図である。 撮影部の構成例を示す図である。 背景部の構成例を示す図である。 編集ユニットの構成例を示す図である。 編集ユニットの右側面の構成例を示す図である。 編集ユニットの右側面の構成例を示す図である。 写真シール作成装置の内部の構成例を示すブロック図である。 制御部の機能構成例を示すブロック図である。 撮影処理部の機能構成例を示すブロック図である。 写真シール作成ゲーム処理の流れの例を説明するフローチャートである。 撮影処理について説明するフローチャートである。 アップ撮影について説明する図である。 斜め撮影について説明する図である。 全身撮影について説明する図である。 ライブビュー表示画面の例を示す図である。 デザイン撮影処理について説明するフローチャートである。 デザイン画像選択画面の例を示す図である。 デザイン画像に対応したライブビュー表示画面の例を示す図である。 デザイン画像に対応したライブビュー表示画面の例を示す図である。 デザイン画像に対応したライブビュー表示画面の例を示す図である。 デザイン画像に対応したライブビュー表示画面の例を示す図である。 デザイン画像の例を示す図である。 デザイン画像の生成の流れを説明する図である。 デザイン画像の生成の流れを説明する図である。 従来のコラージュ画像の例を示す図である。 デザイン画像の例を示す図である。 デザイン画像の例を示す図である。 デザイン画像の例を示す図である。 デザイン画像の例を示す図である。 デザイン画像の例を示す図である。 他のデザイン画像の生成の流れを説明する図である。 デザイン画像のさらに他の例を示す図である。 デザイン画像に対応したライブビュー表示画面の他の例を示す図である。 デザイン画像に対応したライブビュー表示画面の他の例を示す図である。 デザイン画像選択画面の他の例を示す図である。 デザイン撮影のガイダンス画面の例を示す図である。 デザイン撮影のライブビュー表示画面の例を示す図である。 デザイン撮影の撮影結果確認画面の例を示す図である。 デザイン撮影の撮影結果確認画面の例を示す図である。 デザインスナップのレイヤ構成について説明する図である。 デザイン撮影処理について説明するフローチャートである。 デザイン撮影処理の流れについて説明する図である。 デザイン撮影処理の流れについて説明する図である。 編集画面の例を示す図である。 携帯おまけ作成画面の例を示す図である。 携帯おまけ作成画面の例を示す図である。 携帯おまけの作成で施されるデザインについて説明する図である。 携帯おまけの作成で施されるデザインについて説明する図である。 携帯おまけの作成で施されるデザインについて説明する図である。 携帯おまけ作成画面の例を示す図である。 携帯おまけの作成で施される加工について説明する図である。 携帯おまけの作成で施される加工について説明する図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<写真シール作成装置の外観構成>
図1は、写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は撮影画像や編集画像を提供するゲーム機である。画像の提供は、シール紙に印刷した形で行われることもあるし、サーバに送信した画像を利用者の携帯端末上で閲覧可能にする形で行われることもある。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるが、主に、2人や3人等の複数人である。ここでは、利用者が2人である場合について説明する。
写真シール作成装置1で遊ぶ利用者は、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した画像を、手書きの文字やスタンプ画像を合成して編集することにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、撮影画像や編集済みの画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
図1に示すように、写真シール作成装置1は、基本的に、撮影ユニット11と編集ユニット12が接した状態で設置されることによって構成される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間が、撮影処理を行う撮影空間となる。
撮影部21は、利用者を被写体とした撮影処理を行う装置である。撮影部21は、撮影空間に入った利用者の正面に位置する。撮影空間に臨む撮影部21の正面には、カメラや各種の操作に用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て右側の面を右側面、左側の面を左側面とすると、撮影部21の右側面が側面パネル41Aにより構成され、左側面が側面パネル41B(図3)により構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル41Aより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル41Bより横幅の狭い板状の部材である側面パネル52B(図3)から構成される。
撮影部21の右側面を構成する側面パネル41Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられる。側面パネル41Aと側面パネル52Aは、上部が板状の部材である連結部23Aによって連結され、下部が、床面に設けた例えば金属製の部材である連結部23A’によって連結される。撮影部21の左側面を構成する側面パネル41Bと背景部22の側面パネル52Bも同様に、ほぼ同一平面に設けられ、上部において連結部23Bによって連結され、下部において、連結部23B’(図14)によって連結される。
撮影部21の側面パネル41A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口となる。また、撮影部21の側面パネル41B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口となる。
背景部22の上部には、背面パネル51、側面パネル52A、および側面パネル52Bに支持される形で背景カーテンユニット25が設けられる。背景カーテンユニット25には、撮影によって得られる撮影画像において利用者の背景に写る所定の色の背景カーテンが収納される。背景カーテンユニット25は、撮影と連動して、適宜、撮影空間内に、例えば緑色のクロマキー用のカーテン(以下、クロマキー用カーテンという)を下ろす。背景カーテンユニット25による背景カーテンの上げ下ろしは、例えば撮影コースに応じて行われる。
なお、クロマキー用のカーテンを予め撮影空間の背面となる背面パネル51に張り付けるようにしてもよい。クロマキー用カーテンを背景として撮影が行われる場合には、合成用の背景画像を複数種類用意し、撮影処理や編集処理においてクロマキー処理を行うことで、利用者が所望する背景画像をカーテンの部分に合成することができるようにする。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面、連結部23A、連結部23B、および背景カーテンユニット25に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて光を照射するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24の内部には、ストロボの他に蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
編集ユニット12は、撮影画像の編集処理を行う装置である。編集ユニット12は、一方の側面が撮影部21の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。
図1に一部が見える編集ユニット12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集を行うことができるように、編集ユニット12の正面側と背面側には編集に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集ユニット12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、撮影部21の側面パネル41Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成される。斜面72には、編集作業に用いられる構成が設けられる。斜面72の右側には、照明装置74の一端を支持する柱状の支持部73Aが設けられる。斜面72の左側にも、照明装置74の他端を支持する柱状の支持部73B(図2)が設けられる。支持部73Aの右側には、編集ユニット12の側面を構成する板状のパネル73Cが設けられる。パネル73Cの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。
編集ユニット12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、3本のレール26A乃至26Cを、上から見たときの形状がコの字状となるように組み合わせることによって構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端にレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集ユニット12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が撮影画像の編集を行う編集空間となる。
図2は、写真シール作成装置1の他の斜視図である。
後に詳述するが、編集ユニット12の右側面には、タブレット内蔵モニタや印刷済みのシール紙が排出される排出口などが設けられる。編集ユニット12の側面に設けられるタブレット内蔵モニタは、画像の印刷が終わるのを待っている利用者が事後接客機能を利用するときに用いられる。事後接客機能には、撮影画像や編集画像をサーバに送信する機能、ミニゲームの機能などが含まれる。編集ユニット12の右側面前方の空間が、利用者が事後接客機能を利用する事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について説明する。図3は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影を行う。出入り口G1は側面パネル41Aと側面パネル52Aの間の開口であり、出入り口G2は側面パネル41Bと側面パネル52Bの間の開口である。
撮影を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集ユニット12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集ユニット12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は撮影画像の編集を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集を行うことができる。
編集が終了した後、撮影画像や編集画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集空間A2−1での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客機能を利用する。また、編集空間A2−2での編集を終えた利用者は、白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動して事後接客機能を利用する。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、編集ユニット12の右側面に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
<撮影部の構成>
図4は、撮影部21の正面の構成例を示す図である。撮影部21は、側面パネル41A、側面パネル41B、および正面パネル42が、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル42の中央には、上底:下底の比を略1:5とし、下底の長さが正面パネル42の横幅と同じ長さの等脚台形を上下逆様にした面を有する凸部81が形成される。凸部81のほぼ中央にはカメラユニット91が設けられ、カメラユニット91の下にタッチパネルモニタ92が設けられる。カメラユニット91は、カメラ101と正面ストロボ102から構成される。
カメラ101は、例えば一眼レフカメラであり、レンズが露出するようにカメラユニット91の内部に取り付けられる。カメラ101はCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を有し、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ101により取り込まれた動画像はタッチパネルモニタ92にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ101により取り込まれた静止画は撮影画像として保存される。
カメラ101の上に設けられた正面ストロボ102は、乳白アクリル板よりなる横長長方形の発光面を有する。正面ストロボ102は、カメラ101による撮影に合わせて発光することで、被写体としての利用者の顔付近を正面から照射する。
なお、正面ストロボ102の発光面として設けられる乳白アクリル板としては、透明度の高いものが用いられる。これにより、正面ストロボ102の発光による光の拡散度合いを、乳白アクリル板として透明度の低いものを用いた場合と比べて抑えることができ、利用者に対してより多くの光を照射することができる。
カメラユニット91の下に設けられたタッチパネルモニタ92は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ92は、カメラ101により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者の選択操作を受け付ける機能を備えている。タッチパネルモニタ92には、カメラ101により取り込まれた動画像(ライブビュー)や撮影画像が表示される。
カメラユニット91の上方には、曲面の発光面を利用者に向けた上ストロボ111が設置される。上ストロボ111は、カメラ101による撮影に合わせて発光することで、上方から利用者を照射する。
ベース部43の中央には利用者の下半身および足元を照射する足元ストロボ112が設けられ、足元ストロボ112の垂直面の右側には、利用者が硬貨を入れる硬貨投入返却口114が設けられる。
ベース部43の上面には、足元ストロボ112の上面を挟んでスペース113A,113Bが左右に形成される。スペース113A,113Bは、撮影を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。正面パネル42の例えば天井付近には、撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
<背景部の構成>
図5は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。
上述したように、背面パネル51の上方には背景カーテンユニット25が設けられる。
背面パネル51の、出入り口G1側(図中、左側)の上方には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ121が取り付けられる。また、背面パネル51の、出入り口G2側(図中、右側)の上方には、撮影空間A1内で撮影処理を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ122が取り付けられる。
さらに、背面パネル51の撮影空間A1側(図中、手前側)の面には、背面カーテン123が張り付けられる。背面カーテン123の色は、ファッション雑誌等のモデルの撮影が行われるスタジオ等と同様に、白色系の色とされる。これにより、撮影によって得られる撮影画像において、被写体の背景に影がつきやすくなり、立体感が強調されるようになる。ここで、白色系の色には、白色はもちろん、白色に近い色(具体的には、白色に近いグレーや、白色に近い青みがかったグレーなどといった色)も含まれるものとする。
本発明の写真シール作成装置1による写真シール作成ゲームにおいては、後述するように、クロマキー処理を施すための撮影と、クロマキー処理を施さない撮影とが行われるので、背面カーテン123の色とクロマキー用カーテンの色とを異なる色にすることで、それぞれの目的にあった撮影を行うことができる。
なお、背面カーテン123の色は、白色系の色に限らず、人物の肌色の補色となる青色や緑色などの寒色系の色であってもよい。特に、背面カーテン123の色を緑色とした場合、クロマキー用カーテンを別途設ける必要がなくなる。
また、図示はしないが、側面パネル52A,52Bそれぞれの撮影空間A1側にも、背面カーテン123と同様の側面カーテンが張り付けられる。この側面カーテンの色は、背面カーテン123の色と同一とする。
背面右ストロボ121および背面左ストロボ122が発光することにより、撮影空間A1においては、その上方ほど明るくなり、下方ほど暗くなる。これにより、背面カーテン123および図示せぬ側面カーテンは、その色が床面に近づくほど明度が低くなるように配色されたように(グラデーションが施されたように)見える。
<編集部の構成>
図6は、編集ユニット12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたはタッチペン132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどのモニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には例えば編集画面が表示される。編集画面は撮影画像の編集に用いられる画面である。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aはタブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられ、タッチペン132Bはタブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる。
図7、図8は、編集ユニット12の右側面の構成例を示す図である。
編集ユニット12の右側面にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161には、事後接客機能を利用するときに用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下にはシール紙排出口162が設けられる。編集ユニット12の内部にはプリンタが設けられており、編集空間A2−1の利用者が写る画像、または、編集空間A2−2の利用者が写る画像が所定のレイアウトでシール紙に印刷され、シール紙排出口162から排出される。シール紙排出口162の下には、事後接客機能の案内音声、BGM、効果音等などを出力するスピーカ163が設けられる。
<写真シール作成装置の内部構成>
図9は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209A、編集部209B、および事後接客部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報等を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203は、インターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。通信部203は、例えば撮影画像や編集画像をサーバに送信する。通信部203から送信された画像は、サーバにおいて所定のURLの記憶領域が割り当てられて保存され、アクセスしてきた携帯端末のディスプレイに表示される。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1にいる利用者を対象とした撮影処理を行う。撮影部208は、硬貨処理部221、背景制御部222、照明装置223、カメラ101、タッチパネルモニタ92、およびスピーカ224から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口114に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば400円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
背景制御部222は、制御部201から供給される背景制御信号に従って背景カーテンユニット25による背景カーテン(クロマキー用カーテン)の上げ下ろしを制御する。
照明装置223は、撮影空間A1内の各ストロボであり、制御部201から供給される照明制御信号に従って発光する。撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21の正面ストロボ102、上ストロボ111、足元ストロボ112、背景部22の背面右ストロボ121、背面左ストロボ122が設けられる。
カメラ101は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1にいる利用者を対象とした編集処理を行う。編集部209Aは、タブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bは、編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2にいる利用者を対象とした編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って編集画面を表示し、編集画面に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
事後接客部210は、事後接客空間A3にいる利用者を対象とした事後接客処理を行う。事後接客処理は、事後接客機能を利用者に提供する処理である。事後接客部210は、タブレット内蔵モニタ161、スピーカ163、およびプリンタ241から構成される。プリンタ241にはシール紙ユニット242が装着される。
プリンタ241は、制御部201から供給された印刷データに基づいて、撮影画像や編集画像をシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口162に排出する。
<制御部の構成>
図10は、制御部201の機能構成例を示すブロック図である。図10に示す機能部のうちの少なくとも一部は、制御部201内のCPUにより所定のプログラムが実行されることによって実現される。
制御部201においては、撮影処理部301、編集処理部302、印刷処理部303、および事後接客処理部304が実現される。
撮影処理部301は、撮影部208の各部を制御し、写真シール作成装置1を利用する際に投入される代金に関する処理や撮影処理を行う。編集処理部302は、編集部209A、編集部209Bの各部を制御し、編集処理を行う。印刷処理部303は、事後接客部210のプリンタ241を制御し、印刷処理を行う。事後接客処理部304は、事後接客部210のタブレット内蔵モニタ161を制御するなどして事後接客処理を行う。
<撮影処理部の構成例>
図11は、撮影処理部301の機能構成例を示すブロック図である。
撮影処理部301は、表示制御部311、撮影制御部312、画像処理部313、顔検出部314、人数検知部315、および合成処理部316から構成される。
表示制御部311は、タッチパネルモニタ92の表示を制御する。
撮影制御部312は、カメラ101を制御し、利用者を被写体として撮影を行い、撮影画像を取得する。なお、撮影制御部312は、必要に応じて、背景制御部222を制御することで、背景カーテンユニット25にクロマキー用カーテンを下ろさせて、撮影(クロマキー撮影)を行ったり、背景カーテンユニット25にクロマキー用カーテンを下ろさせず上げた状態のままの、クロマキー処理を施すことを前提としない撮影(以下、通常撮影という)を行う。
画像処理部313は、撮影制御部312により取得された撮影画像に対して、所定の画像処理を施す。
顔検出部314は、撮影制御部312により取得された撮影画像に対して顔検出処理を行う。
人数検知部315は、顔検出部314による顔検出処理の結果に基づいて、利用者の人数を検知する。なお、人数検知部315により検知された利用者の人数が所定人数以下の場合には、撮影制御部312によって追加の撮影が行われるようになる。
合成処理部316は、撮影制御部312により取得された撮影画像のうちの少なくともいずれか1枚に、利用者により選択された合成用画像を合成する。
<写真シール作成装置の動作>
次に、写真シール作成装置1の動作について説明する。
はじめに、図12のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の撮影処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS1において判定された場合、ステップS2において、撮影処理部301は撮影処理を行う。撮影処理においては、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影が行われる。撮影処理の詳細については、図13のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、タッチパネルモニタ92に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ224から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部302は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209Aまたは編集部209Bを制御して編集処理を行う。
ステップS5において、編集処理部302は、編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部303は印刷処理を行う。印刷処理により、撮影画像や編集画像が、利用者により選択されたレイアウトに従ってシール紙に印刷される。
ステップS7において、事後接客処理部304は、印刷が終わるのを待っている利用者に対する事後接客処理を行う。事後接客処理部304は、撮影画像や編集画像を携帯端末に送信する処理などを事後接客処理として行う。
印刷が終了した場合、ステップS8において、事後接客処理部304は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口162から排出させ、処理を終了する。
<撮影処理の例>
次に、図13のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2の撮影処理の流れを説明する。
ステップS21において、表示制御部311は、コース選択画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。コース選択画面には、例えば、撮影コースとして、利用者をかわいくきれいに写すためのbeautyコースを選択する場合に操作されるボタンと、利用者をよりおしゃれに写すためのedgyコースを選択する場合に操作されるボタンが表示される。
ここでは、撮影コースが選択されることによって、撮影処理で行われる撮影に関する撮影条件が入力(選択)される。具体的には、撮影条件として、撮影画像における被写体の写りが選択される。撮影画像における被写体の写りは、例えば、画像処理により撮影画像に対して設定される彩度、明度、シャープネス、コントラストや、撮影空間内の各ストロボによって利用者に照射される光によって決まる。
つまり、beautyコースを選択した場合の撮影と、edgyコースを選択した場合の撮影とでは、撮影画像に施される画像処理の内容、撮影時に照射される光の向きや光量などが異なる。
利用者が、タッチパネルモニタ92の表面に指で触れるなどしていずれかの撮影コースを選択すると、撮影制御部312は、選択された撮影コースでの撮影を行う。
例えば、beautyコースにおいて、撮影制御部312は、5回行われる撮影のうち、全ての撮影としてクロマキー撮影を行う。具体的には、beautyコースにおいては、クロマキー用カーテンを下ろした状態で、1枚目と2枚目の撮影画像の撮影がアップ撮影によって行われ、3枚目、4枚目、5枚目の撮影画像の撮影が斜め撮影によって行われる。利用者の背景をクロマキー用カーテンとすることにより、beautyコースで撮影された撮影画像に対しては、編集処理において行われるクロマキー処理によって、利用者の背景に背景画像を合成することが可能になる。
また、beautyコースにおいて、撮影処理部301は、上ストロボ111の発光を強く、正面ストロボ102および足元ストロボ112の発光を弱くするよう、各ストロボの発光を制御する。
一方、edgyコースにおいて、撮影制御部312は、5回行われる撮影のうち、全ての撮影として通常撮影を行う。具体的には、edgyコースにおいては、クロマキー用カーテンがない状態(クロマキー用カーテンが上げられた状態)で、1枚目の撮影画像の撮影がアップ撮影によって行われ、2枚目、3枚目の撮影画像の撮影が斜め撮影によって行われる。また、4枚目、5枚目の撮影画像の撮影が全身撮影によって行われる。クロマキー用カーテンを上げた状態とすることにより、edgyコースで撮影された撮影画像においては、利用者の背景は、背面カーテン123となる。なお、edgyコースにおいては、撮影制御部312は、カメラ101のカメラパラメータを調整することで、撮影画像における加工感を低減させるようにする。
また、edgyコースにおいて、撮影処理部301は、正面ストロボ102の発光を強く、上ストロボ111および足元ストロボ112の発光を弱くするよう、各ストロボの発光を制御する。
図14は、アップ撮影の例を示す図である。
図14Aに示す画像361は、レンズの光軸と水平面とのなす角度(前傾角度)が所定の角度とされ、焦点距離が所定の距離とされたカメラ101により撮影された静止画像である。縦長の画像である画像361には、2人の利用者の頭の上から腰付近までの範囲が写っている。画像361の内側に示す長方形の枠F1で囲む範囲が、アップ撮影時にトリミングにより切り出される範囲である。枠F1で示す切り出し範囲は、長手方向が画像361の長手方向と平行となり、短手方向が画像361の短手方向と平行になるように設定される。
図14Bに示す画像362は、トリミングによって画像361から切り出された画像である。このように、アップ撮影においては、まっすぐ立っている利用者の顔および上半身がそのまままっすぐ写る画像が撮影される。
図15は、斜め撮影の例を示す図である。
図15Aに示す画像371は、アップ撮影と同様の前傾角度および焦点距離とされたカメラ101により撮影された静止画像である。画像371には、図14Aの画像361と同様に、2人の利用者の頭の上から腰付近までの範囲が写っている。画像371の内側に示す長方形の枠F2で囲む範囲が、斜め撮影時にトリミングにより切り出される範囲である。枠F2で示す切り出し範囲は、まっすぐな状態の枠を、その中心位置を固定にして時計周りの方向に所定の角度だけ傾けるようにして設定される。
図15Bに示す画像372は、トリミングによって画像371から切り出された画像である。このように、斜め撮影においては、まっすぐ立っている利用者の顔および上半身が左に傾いて写る画像が撮影される。
なお、斜め撮影においては、アップ撮影時と同様に、利用者の顔および上半身が撮影されるので、斜め撮影を、アップ撮影の1つとみなすこともできる。
図16は、全身撮影の例を示す図である。
図16に示す画像381は、アップ撮影時より大きい前傾角度とされ、アップ撮影時より短い焦点距離とされたカメラ101により撮影された静止画である。縦長の画像である画像381には、2人の利用者の頭の上から足元付近までの範囲が写っている。画像381には、撮影空間A1の床面や、背面パネル51(背面カーテン123)も利用者の背景として写っている。
このように、全身撮影においては、まっすぐ立っている利用者の全身が写る画像が撮影される。
なお、ライブビュー表示に用いられる動画像を構成する各フレームに対してもトリミングが適宜施される。例えば、アップ撮影時にライブビュー表示される動画像には、図14を参照して説明したトリミングと同じトリミングが施される。斜め撮影時にライブビュー表示される動画像については、図15を参照して説明したトリミングと同じトリミングが動画像を構成する各フレームに対して施され、利用者が斜めに傾いて写る動画がライブビュー表示される。
図17は、斜め撮影時のライブビュー表示画面の例を示す図である。
ライブビュー表示画面の略中央に設けられた矩形の領域であるライブビュー表示領域411には、利用者の動画像が表示される。ライブビュー表示領域411の下には、ライブビュー表示領域411より小さい矩形の領域であって、撮影の結果得られた静止画像が表示される撮影結果表示領域412−1乃至412−5が並べて配置される。
図17の例においては、ライブブビュー表示領域411の上方に、利用者の顔の位置を案内するための枠F11,F12が、ライブブビュー表示領域411に表示される動画像の傾きに応じて傾いて表示される。これにより、利用者は、ライブビュー表示される動画像が傾いて表示されていても、カメラ101の撮影範囲内に顔が入るように、顔の位置を合わせることができる。
さて、図13のフローチャートに戻り、ステップS21において撮影コースが選択されると、撮影制御部312により動画像の撮影が開始され、動画像を構成する各フレームに対してトリミングが施される。トリミングにより切り出された画像からなる動画像はタッチパネルモニタ92のライブビュー表示に用いられる。利用者は、自分たちの写り方をタッチパネルモニタ92の表示を見て確認することになる。また、撮影コースとしてbeautyコースが選択された場合、撮影制御部312の制御の下、背景制御部222により背景カーテンが下ろされる。
beautyコースが選択され、ライブビュー表示が開始されてから所定の時間が経過した場合、ステップS22において、撮影制御部312は1枚目の静止画像の撮影をアップ撮影によって行う。すなわち、撮影制御部312により撮影された静止画像を対象として、図14を参照して説明したようにしてトリミングが行われ、利用者の上半身がまっすぐ写っている静止画像が得られる。
ステップS23において、撮影制御部312は、1枚目の撮影から所定の時間が経過したとき、2枚目の静止画像の撮影をアップ撮影によって行う。
ステップS24において、表示制御部311は、斜め撮影について紹介する画面をタッチパネルモニタ92に表示するなどして斜め撮影のガイダンスを行う。上述したように、beautyコースにおいては、例えば3枚目、4枚目、5枚目の静止画像の撮影が斜め撮影によって行われる。
ステップS25において、撮影制御部312は3枚目の静止画像の撮影を斜め撮影によって行う。すなわち、撮影制御部312により撮影された静止画像を対象として、図15を参照して説明したようにしてトリミングが行われ、利用者の上半身が斜めに傾いて写る静止画像が得られる。
ステップS26において、撮影制御部312は、3枚目の撮影から所定の時間が経過したとき、4枚目の静止画像の撮影を斜め撮影によって行う。
ステップS27において、撮影制御部312は、4枚目の撮影から所定の時間が経過したとき、5枚目の静止画像の撮影を斜め撮影によって行う。
このように、beautyコースにおいては、アップ撮影によって撮影された2枚の静止画像と、斜め撮影によって撮影された3枚の静止画像が、5枚の撮影画像として得られる。
特に、beautyコースにおいては、利用者の顔が大きく写るアップ撮影および斜め撮影が行われるので、利用者の顔をより強調した画像を得ることができる。また、beautyコースにおいては、利用者の前方上側からの光が強くなるので、得られる画像において、顔の輪郭がはっきり写るようになり、立体感が出るようになる。
一方、edgyコースが選択され、ライブビュー表示が開始されてから所定の時間が経過した場合、ステップS28において、撮影制御部312は1枚目の静止画像の撮影をアップ撮影によって行う。
ステップS29において、表示制御部311は、斜め撮影について紹介する画面をタッチパネルモニタ92に表示するなどして斜め撮影のガイダンスを行う。edgyコースにおいては、例えば2枚目、3枚目の静止画像の撮影が斜め撮影によって行われる。
ステップS30において、撮影制御部312は、2枚目の静止画像の撮影を斜め撮影によって行う。
ステップS31において、撮影制御部312は、2枚目の撮影から所定の時間が経過したとき、3枚目の静止画像の撮影を斜め撮影によって行う。
ステップS32において、表示制御部311は、全身撮影について紹介する画面をタッチパネルモニタ92に表示するなどして全身撮影のガイダンスを行う。edgyコースにおいては、例えば4枚目、5枚目の静止画像の撮影が全身撮影によって行われる。
ステップS33において、撮影制御部312は4枚目の静止画像の撮影を全身撮影によって行う。すなわち、図16を参照して説明したような利用者の全身が写る静止画像が得られる。
ステップS34において、撮影制御部312は、4枚目の撮影から所定の時間が経過したとき、5枚目の静止画像の撮影を全身撮影によって行う。
このように、edgyコースにおいては、アップ撮影によって撮影された1枚の静止画像、斜め撮影によって撮影された2枚の静止画像、および全身撮影によって撮影された2枚の静止画像が、5枚の撮影画像として得られる。
特に、edgyコースにおいては、アップ撮影および斜め撮影の他に、全身撮影が行われるので、利用者のコーディネートを意識した画像を得ることができる。また、edgyコースにおいては、利用者の正面からの光が強くなるので、得られる画像においては、利用者の服装がより際立つようになる。
ステップS35において、顔検出部314は、上述した5回の撮影により得られた5枚の撮影画像(静止画像)のうちの所定枚数の撮影画像に対して、顔検出処理を行う。
具体的には、撮影コースとしてbeautyコースが選択された場合、アップ撮影によって撮影された2枚の撮影画像(以下、アップ画像ともいう)、および、斜め撮影によって撮影された3枚の撮影画像(以下、斜め画像ともいう)のうちの全て(5枚)の撮影画像に対して、顔検出処理が行われる。
一方、撮影コースとしてedgyコースが選択された場合、アップ撮影によって撮影された1枚のアップ画像、斜め撮影によって撮影された2枚の斜め画像、および、全身撮影によって撮影された2枚の撮影画像(以下、全身画像ともいう)のうちの、1枚のアップ画像および2枚の斜め画像の3枚の撮影画像に対して、顔検出処理が行われる。すなわち、全身画像に対しては、顔検出処理は行われない。
全身画像は、その全体における顔領域の占める割合が低く、全身画像に対して顔検出処理を行うようにした場合に、顔検出の精度が低下するおそれがある。そこで、アップ画像または斜め画像のみに対して顔検出処理を行うことにより、顔検出の精度の低下を避けることができるようになる。なお、精度の高い顔検出処理を行うことが可能であれば、全身画像に対しても、顔検出処理を行うようにしてもよい。
ステップS36において、人数検知部315は、顔検出部314による顔検出処理の結果に基づいて、利用者の人数を検知し、利用者が2人以下であるか否かを判定する。
例えば、beautyコースにおいては、顔検出処理が行われた5枚の撮影画像それぞれにおいて、検出された顔の数が2つ以下である撮影画像が3枚以上あれば、利用者が2人以下であると判定される。
また、edgyコースにおいては、顔検出処理が行われた3枚の撮影画像それぞれにおいて、検出された顔の数が2つ以下である撮影画像が2枚以上あれば、利用者が2人以下であると判定される。
このように、利用者が2人以下であると判定するための基準を、検出された顔の数が2つ以下である撮影画像の枚数が、顔検出処理が行われた全ての撮影画像の枚数としないことで、顔検出処理に失敗した場合や、撮影作業中に利用者の人数が増減した場合であっても、人数検知を正しく行うことが可能となる。
さて、ステップS36において、利用者が2人以下であると判定された場合、処理はステップS37に進み、6枚目の撮影としてデザイン撮影処理が行われる。デザイン撮影処理の詳細については後述するが、デザイン撮影処理においては、利用者に選択された合成用画像であるデザイン画像に応じて、クロマキー撮影が行われるか否かが決定される。また、デザイン撮影処理においては、利用者が2人の場合、2人の利用者を被写体とした1回の撮影により、同時に1人ずつの画像を得る、いわゆる「ピン撮」が行われる。
一方、ステップS36において、利用者が2人以下でないと判定された場合、すなわち、利用者が3人以上である場合には、ステップS37はスキップされる。
このように、利用者が2人以下の場合には、6回目の撮影として、デザイン撮影処理が行われ、利用者が3人以上の場合には、6回目の撮影は行われないようになる。
その後、処理はステップS38に進み、画像処理部313は、beautyコースまたはedgyコースのそれぞれにおいて行われた5回の撮影により得られた5枚の撮影画像に対して、その撮影コースに応じた画像処理を施す。
具体的には、beautyコースが選択された場合、画像処理部313は、5枚の撮影画像それぞれに対して、被写体の肌の質感がなめらか、かつきめ細やかになるように、彩度、明度、シャープネス、およびコントラストを調整する。さらに、この場合、画像処理部313は、クロマキー処理が施された後にクロマキー合成を自然なものとする画像処理を行うようにしてもよい。
また、edgyコースが選択された場合、画像処理部313は、5枚の撮影画像それぞれに対して、白い肌色を保ちつつ、被写体の肌の質感がリアルに近いラフな感じになるように、彩度、明度、シャープネス、およびコントラストを調整する。さらに、この場合、画像処理部313は、よりコントラストを強くする画像処理を行うようにしてもよい。
ステップS39において、撮影処理部301は、撮影コースに応じた画像処理が施された5枚の撮影画像を、デザイン撮影処理が行われた場合にはさらに1枚または2枚の撮影画像を、記憶部202に記憶させる。その後、図12のステップS2に戻り、それ以降の処理が行われる。
以上の処理によれば、利用者は、写真シール作成ゲームの一連の流れの中で、クロマキー撮影を行うか否かを選択することができるので、クロマキー処理の弊害を解消しつつ、クロマキー処理を行わない場合にも、利用者に対して、利用者が所望する仕上がりの画像を提供することが可能となる。
つまり、クロマキー撮影を行った場合、利用者は、編集処理において、予め用意された背景画像から所望の色やデザインの背景画像を選択することができるので、同じ被写体が撮影されている複数枚の撮影画像それぞれに、異なる背景画像を合成することができ、結果として、様々な仕上がりの画像を、利用者に提供することができる。
また、クロマキー撮影を行わなかった場合、クロマキー処理によって、利用者の衣服の一部が変色したりすることなく、ファッション雑誌等のモデルが撮影されたような、被写体と背景との境界に自然な立体感があり、かつ加工感のない画像を、利用者に提供することができる。
そして、利用者は、クロマキー撮影を行うか否かを選択することができるので、いずれの場合であっても、利用者が所望する仕上がりの画像を提供することが可能となる。
また、以上の処理によれば、利用者が2人以下の場合のみ、6回目の撮影が行われるようになる。一般的に、写真シール機を利用して遊ぶ利用者は2人組であることが最も多いが、従来、利用者が2人の場合に、追加の撮影を行わせるような写真シール機はなかった。そこで、2人組の利用者のみに追加の撮影を行わせることで、多くの利用者に対して特別感(特別に優遇されている感じ)を与えることができるようになる。
なお、以上においては、顔検出処理の対象となる撮影画像は、beautyコースが選択された場合には5枚の撮影画像(2枚のアップ画像および3枚の斜め画像)、edgyコースが選択された場合には3枚の撮影画像(1枚のアップ画像および2枚の斜め画像)としたが、利用者の人数に応じた枚数の撮影画像に対して、顔検出処理が行われるようにしてもよい。
具体的には、例えば撮影処理の開始直後などに、「2人」、「3人」、「大人数」等の選択肢から利用者の人数を選択させる人数選択画面を表示させるようにし、選択された人数が「大人数」である場合には、顔検出処理の対象となる撮影画像の枚数を増やすようにする。
利用者の人数が多い場合、撮影の際に、利用者同士の顔が重なったり、利用者の顔が他の利用者の影に隠れる可能性があり、顔検出に失敗する確率が高まる。そこで、利用者の人数が多い場合には、顔検出処理の対象となる撮影画像の枚数を増やすことで、顔検出に失敗する確率を下げることができる。
さらに、撮影コースによらず、あらかじめ利用者により選択された枚数の撮影画像に対して、顔検出処理が行われるようにしてもよいし、例えば5枚の撮影画像それぞれに写る被写体の数に応じた枚数の撮影画像に対して、顔検出処理が行われるようにしてもよい。
さらにまた、6枚目の撮影であるデザイン撮影処理が行われた場合には、その6枚目の撮影画像に対しても、顔検出処理が行われるようにしてもよい。
上述したように、デザイン撮影処理においてはピン撮が行われるが、通常、ピン撮が行われる際、ライブビュー表示画面には、カメラ101に取り込まれた取り込み画像から利用者それぞれが切り出された動画像が表示される。すなわち、ピン撮が行われる場合、特に、ピン撮がアップ撮影と同じ撮影範囲で行われる場合、利用者は、意識して動画像が表示される領域に合わせて移動して撮影を行うため、顔が確実に写るピン撮画像を顔検出処理の対象とすることで、顔検出処理の精度を高めることができる。
逆に、デザイン撮影処理において、必ずしも利用者全員が被写体とならない撮影が行われるような場合には、その6枚目の撮影画像に対しては、顔検出処理が行われないようにしてもよい。
また、以上においては、顔検出処理の結果に基づいて、利用者の人数が検知されるようにしたが、edgyコースが選択された場合、顔検出処理の結果と、クロマキー撮影により取得された撮影画像に基づいて、利用者の人数が検知されるようにしてもよい。
具体的には、クロマキー撮影により取得された撮影画像から人物領域を抽出することで、抽出された人物領域の数と、顔検出処理によって検出された顔の数とに基づいて、利用者の人数が検知されるようにする。特に、edgyコースが選択された場合には、全身画像に対して顔検出処理が行われないので、クロマキー撮影により取得された全身画像について、人物領域を抽出することで、人数検知をより正しく行うことができるようになる。
<デザイン撮影処理の詳細>
次に、図18のフローチャートを参照して、図13のステップS37において行われるデザイン撮影処理の詳細について説明する。
ステップS71において、表示制御部311は、6回目の撮影により取得される撮影画像に合成する合成用画像であるデザイン画像を選択させるためのデザイン画像選択画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
図19は、デザイン画像選択画面の例を示す図である。
デザイン画像選択画面の上方には、「好きなデザインを選んでね」のメッセージが表示され、その下に、8枚のデザイン画像431乃至438が表示される。
デザイン画像431乃至438は、6回目の撮影により取得される撮影画像に合成されることで、その撮影画像の仕上がりをデザイン性の高いものにする。なお、デザイン画像が合成された後の撮影画像は、シール紙に印刷されることはなく、利用者の携帯端末に送信するための画像とされる。
近年、いわゆるスマートフォン(多機能携帯電話機)に代表されるような携帯端末は、高画質な画像を表示することが可能である。そこで、デザイン画像431乃至438は、その合成後の撮影画像を、そのような携帯端末での表示に相応しい、綺麗で繊細なデザインを有する画像とするようなものとされる。
図19の例では、デザイン画像431乃至438には、モデルを被写体として撮影されたモデル画像が合成されているが、デザイン画像によって、モデル画像における被写体のトリミング範囲が異なっている。具体的には、デザイン画像431,432は、被写体(モデル)の顔がトリミング範囲とされ、デザイン画像433,435は、被写体の顔および上半身がトリミング範囲とされ、デザイン画像434,436乃至438は、被写体の全身がトリミング範囲とされる。
なお、上述したように、デザイン撮影処理においては、基本的にはピン撮が行われるので、デザイン画像におけるモデルも基本的には1人とされる。但し、デザイン画像433,437においては、モデルが2人となっているが、デザイン画像433には、ピン撮により得られた2人のモデルのピン撮画像が合成されるようになされており、デザイン画像437には、ピン撮ではなく、2人のモデルを撮影することで得られた1枚のモデル画像が合成されるようになされている。
また、デザイン画像431乃至438は、それぞれのデザインによって、合成される撮影画像に対してクロマキー処理を施すことを前提としたものと、そうでないものとがある。具体的には、デザイン画像431,432,435,436,438は、クロマキー処理を施すことを前提としたものであり、デザイン画像433,434,437は、クロマキー処理を施すことを前提としないものである。したがって、選択されたデザイン画像431乃至438によって、6回目の撮影としてクロマキー撮影が行われるか否かが決定されるようになる。
このように、選択されるデザイン画像431乃至438によって、6回目の撮影としてピン撮が行われるか否か、6回目の撮影におけるトリミング範囲、および、6回目の撮影としてクロマキー撮影が行われるか否かが決定される。特に、デザイン画像によって、ピン撮が行われるか否かと撮影におけるトリミング範囲とが決定されることで、デザイン画像が合成された後の6枚目の撮影画像において、被写体の配置が、そのデザイン画像により適したものとなるようになり、ひいては、撮影画像の仕上がりのデザイン性が高まるようになる。
なお、beautyコースが選択された場合と、edgyコースが選択された場合とで、デザイン画像選択画面に表示されるデザイン画像を異なるものとするようにしてもよい。
デザイン画像選択画面において、デザイン画像431乃至438のいずれかが選択されると、ステップS72において、表示制御部311は、選択されたデザイン画像に対応したライブビューの表示を開始する。
具体的には、表示制御部311は、選択されたデザイン画像によって、異なるライブビュー表示画面をタッチパネルモニタ92に表示させる。
例えば、デザイン画像選択画面において、デザイン画像431が選択された場合、図20Aに示される、カメラ101に取り込まれた2人の利用者U1,U2が映る取り込み画像451から、枠F21および枠F22で示される範囲の動画像がトリミングされる。なお、この場合、図20Aの取り込み画像451に示されるように、利用者U1,U2の背面には、撮影制御部312の制御より、クロマキー用カーテンCKが下ろされており、クロマキー撮影が行われるようになされている。
取り込み画像451からトリミングされた2つの動画像は、図20Bに示される、タッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー表示画面の左右に設けられたライブビュー表示領域452−1,452−2にそれぞれ表示される。2人の利用者U1,U2は、ライブビュー表示領域452−1,452−2それぞれに自身の顔が収まるように立ち位置などを調整する。なお、図20Bに示されるライブビュー表示画面の中央には、選択されたデザイン画像431が表示される。
また、デザイン画像選択画面において、デザイン画像433が選択された場合、図21Aに示される、カメラ101に取り込まれた2人の利用者U1,U2が映る取り込み画像461から、枠F31および枠F32で示される範囲の動画像がトリミングされる。なお、この場合、図21Aの取り込み画像461に示されるように、利用者U1,U2の背面には、クロマキー用カーテンは下ろされておらず、クロマキー撮影は行われないようになされている。
取り込み画像461からトリミングされた2つの動画像は、図21Bに示される、タッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー表示画面の左右に設けられたライブビュー表示領域462−1,462−2にそれぞれ表示される。2人の利用者U1,U2は、ライブビュー表示領域462−1,462−2それぞれに自身の顔と体が収まるように立ち位置などを調整する。なお、図21Bに示されるライブビュー表示画面の中央には、選択されたデザイン画像433が表示される。
さらに、デザイン画像選択画面において、デザイン画像434が選択された場合、図22Aに示される、カメラ101に取り込まれた2人の利用者U1,U2が映る取り込み画像471から、枠F41および枠F42で示される範囲の動画像がトリミングされる。なお、この場合、図22Aの取り込み画像471に示されるように、利用者U1,U2の背面には、クロマキー用カーテンは下ろされておらず、クロマキー撮影は行われないようになされている。
取り込み画像471からトリミングされた2つの動画像は、図22Bに示される、タッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー表示画面の左右に設けられたライブビュー表示領域472−1,472−2にそれぞれ表示される。2人の利用者U1,U2は、ライブビュー表示領域472−1,472−2それぞれに自身の全身が収まるように立ち位置などを調整する。なお、図22Bに示されるライブビュー表示画面の中央には、選択されたデザイン画像434が表示される。
さらにまた、デザイン画像選択画面において、デザイン画像436が選択された場合、図23Aに示される、カメラ101に取り込まれた2人の利用者U1,U2が映る取り込み画像481から、枠F51および枠F52で示される範囲の動画像がトリミングされる。なお、この場合、図23Aの取り込み画像481に示されるように、利用者U1,U2の背面には、撮影制御部312の制御より、クロマキー用カーテンCKが下ろされており、クロマキー撮影が行われるようになされている。
取り込み画像481からトリミングされた2つの動画像は、図23Bに示される、タッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー表示画面の左右に設けられたライブビュー表示領域482−1,482−2にそれぞれ表示される。2人の利用者U1,U2は、ライブビュー表示領域482−1,482−2それぞれに自身の顔と体が収まるように立ち位置などを調整する。なお、図23Bに示されるライブビュー表示画面の中央には、選択されたデザイン画像436が表示される。
なお、上述したライブビュー表示画面の中央に表示されるデザイン画像は、デザイン画像選択画面に表示されたデザイン画像と同様、モデル画像が合成されたものであってもよいし、取り込み画像からトリミングされた動画像が合成されたものであってもよい。後者の場合、利用者は、デザイン画像が合成された後の画像における自身の配置を確認しながら撮影を行うことができるので、デザイン画像が合成された後の画像において、被写体の配置を、そのデザイン画像により適したものとすることができ、結果として、撮影画像の仕上がりのデザイン性を高めることができるようになる。
また、デザイン撮影処理において、カメラ101に取り込まれた取り込み画像の撮影範囲は、選択されたデザイン画像によらず利用者の全身とし、全身撮影が行われるものとする。
以上のようにして、ライブビューの表示が開始されてから所定の時間が経過すると、ステップS73において、撮影制御部312は、選択されたデザイン画像に応じて、6回目の撮影を行う。
すなわち、デザイン画像選択画面において、デザイン画像431乃至436,438のいずれかが選択された場合、撮影制御部312はピン撮を行い、デザイン画像437が選択された場合、撮影制御部312はピン撮ではなく、2人の利用者を被写体とした撮影を行う。
また、デザイン画像選択画面において、デザイン画像431,432,435,436,438のいずれかが選択された場合、撮影制御部312はクロマキー撮影を行い、デザイン画像433,434,437のいずれかが選択された場合、撮影制御部312はクロマキー撮影ではなく、通常撮影を行う。
さらに、デザイン画像選択画面において、デザイン画像431,432のいずれかが選択された場合、撮影制御部312は、ピン撮画像における利用者の顔をトリミング範囲とし、デザイン画像433,435,436,438のいずれかが選択された場合、撮影制御部312は、ピン撮画像における利用者の顔および上半身をトリミング範囲とし、デザイン画像434が選択された場合、撮影制御部312は、ピン撮画像における利用者の全身をトリミング範囲とする。
そして、ステップS74において、合成処理部316は、6回目の撮影によって得られた撮影画像に、デザイン画像選択画面において選択されたデザイン画像を合成する。その後、図13のステップS37に戻り、それ以降の処理が行われる。
以上の処理によれば、選択されたデザイン画像によって、クロマキー撮影を行うか否かが決定される。デザイン画像は、それぞれのデザインによって、合成される撮影画像に対してクロマキー処理を施すことを前提としたものと、そうでないものとが用意されているので、デザイン画像が合成された後の撮影画像の仕上がりを、デザイン性の高いものとすることができる。
なお、上述したデザイン撮影処理によって得られる撮影画像(以下、デザインスナップという)は、基本的には、1人ずつの利用者が被写体となって写るピン撮画像にデザイン画像が合成されたものとなり、それぞれの利用者が被写体となったデザインスナップが、それぞれの利用者の携帯端末に送信されるようになる。
一方、デザイン画像433が選択された場合には、1人ずつの利用者が被写体となって写るピン撮画像同士が合成された上に、デザイン画像433が合成されたものがデザインスナップとして得られ、それぞれの利用者の携帯端末に送信されるようになる。
このとき、デザイン画像433が合成されて得られるデザインスナップにおいて、それぞれの利用者のピン撮画像は、互いに向きを違えて配置されるように合成されるようにする。
<デザインスナップの例>
図24は、2人の利用者U1,U2それぞれの携帯端末に送信されるデザインスナップの例を示す図である。
図24Aに示されるデザインスナップ501は、利用者U1の携帯端末に送信されるデザインスナップである。デザインスナップ501においては、デザインスナップ501の送信先となる携帯端末を所有する利用者U1のピン撮画像が頭を上にして配置される一方、利用者U2のピン撮画像は頭を下にして配置されている。
具体的には、まず、利用者U1,U2に対してピン撮を行うことにより、図25Aに示されるように、利用者U1を被写体としたピン撮画像511と、利用者U2を被写体としたピン撮画像512が得られる。
次に、ピン撮画像511を、利用者U1の頭を上にして配置し、逆に、ピン撮画像512を、利用者U2の頭を下にして配置するようにして、ピン撮画像511とピン撮画像512とを合成する。これにより、図25Bに示されるように、1枚の合成画像513が得られる。
そして、合成画像513に対して、図25の右側に示されるレイヤ画像521,522,523を順番に重ねるようにして合成することで、図25Cに示されるように、デザインスナップ501が生成される。レイヤ画像521,522,523は、デザイン画像433を構成する合成用画像とされる。
一方、図24Bに示されるデザインスナップ502は、利用者U2の携帯端末に送信されるデザインスナップである。デザインスナップ502においては、デザインスナップ502の送信先となる携帯端末を所有する利用者U2のピン撮画像が頭を上にして配置される一方、利用者U1のピン撮画像は頭を下にして配置されている。
具体的には、まず、利用者U1,U2に対してピン撮を行うことにより、図26Aに示されるように、利用者U1を被写体としたピン撮画像511と、利用者U2を被写体としたピン撮画像512が得られる。
次に、ピン撮画像512を、利用者U2の頭を上にして配置し、逆に、ピン撮画像511を、利用者U1の頭を下にして配置するようにして、ピン撮画像511とピン撮画像512とを合成する。これにより、図26Bに示されるように、1枚の合成画像514が得られる。
そして、合成画像514に対して、図26の右側に示されるレイヤ画像521,522,523を順番に重ねるようにして合成することで、図26Cに示されるように、デザインスナップ502が生成される。
以上のようにして、利用者それぞれを被写体としたピン撮画像同士を、互いに見た目が異なるようにして合成した合成画像が、デザインスナップとして、利用者の所有する携帯端末に送信されるようになる。この合成画像(デザインスナップ)は、利用者自身のみが写る画像ではなく、写真シール機で一緒に遊んだ友達も写る画像となり、個人的な体験や日記になる出来事を友達と共有する目的で、ブログやSNSに投稿するのに適した画像となる。
従来、例えば図27に示されるような、2人の利用者を被写体とした通常の撮影により得られた4枚の撮影画像と、2人の利用者を被写体としたピン撮により得られたピン撮画像2枚とを組み合わせて1枚の画像とする写真シール機があるが、図27に示される画像には、通常の撮影画像も配置されるため、ピン撮画像の特別感が損なわれてしまう。
一方、上述で説明した合成画像は、ピン撮画像のみが配置され合成された画像である上に、ピン撮画像同士が互いに見た目が異なるようにして合成された画像であるので、ピン撮画像の特別感を損なうことなく、さらに、デザイン画像が合成されることで、デザイン性の高いデザインスナップとなる。このように、デザイン撮影処理によれば、ブログやSNSに適したよりデザイン性の高い画像を提供することが可能となる。
また、デザインスナップにおいて、その送信先となる携帯端末を所有する利用者のピン撮画像を、その利用者の頭を上にして配置するようにすることで、利用者は、そのデザインスナップが自身のものであると認識することができるとともに、いずれの利用者も、デザインスナップを回転することなくブログやSNSに投稿することができる。
以上においては、デザイン画像433が選択された場合のデザインスナップにおいて、2人の利用者U1,U2を被写体としたピン撮画像のうちの1枚が、利用者の頭を上にして配置されるようにしたが、例えば、図28Aに示されるように、2人の利用者U1,U2を被写体としたピン撮画像のうちの1枚が、利用者の頭を右または左にして配置されるようにしてもよいし、図示はしないが、利用者の頭を所定の角度方向に向けて配置されるようにしてもよい。
また、2人の利用者U1,U2を被写体としたピン撮画像のうちの1枚が、拡大または縮小されることで、ピン撮画像同士で大きさを違えて配置されるようにしてもよい。例えば、図28Bに示されるように、デザインスナップの送信先となる携帯端末を所有する利用者U1のピン撮画像が拡大されずに配置される一方、利用者U2のピン撮画像は縮小されて配置されるようにする。図28Bの例では、利用者U1のピン撮画像の方が相対的に大きく表示されているので、デザインスナップの送信先は、利用者U1が所有する携帯端末とされる。
さらに、2人の利用者U1,U2を被写体としたピン撮画像のうちの1枚が、他の1枚と異なる形状にトリミングされて配置されるようにしてもよい。例えば、図28Cに示されるように、利用者U1のピン撮画像が星型にトリミングされる一方、利用者U2のピン撮画像はハート型にトリミングされるようにする。
以上のように、2人の利用者U1,U2を被写体としたピン撮画像同士が、向き以外にも、大きさや形状を違えて配置されて合成されるようにすることで、つまり、複数枚のピン撮画像同士が、互いに見た目が異なるように、向き、大きさ、および形状のうちの少なくとも1つを違えて配置されて合成されるようにすることで、その合成画像に合成されるデザイン画像が1種類であっても、見た目の印象が異なる、様々なバリエーションのデザインスナップを提供することができるようになる。
なお、2枚のピン撮画像のうちの1枚が、他の1枚と異なる形状にトリミングされて配置されるようにする場合には、デザイン画像433とは異なる、そのトリミング形状に応じたデザイン画像が用意されるようにしてもよい。
例えば、図29Aに示されるように、カメラ101に取り込まれた2人の利用者U1,U2が映る取り込み画像561から、枠F81で示される、利用者U1の全身を含む範囲の動画像がトリミングされ、枠F82で示される、利用者U2の顔の範囲の動画像がトリミングされる場合、デザイン画像として、図29Bに示されるデザインスナップ571のように、利用者U1の全身が写るピン撮画像と、利用者U2の顔が写るピン撮画像とが配置されて合成されるデザイン画像が用意されるようにする。
また、以上においては、デザイン撮影処理において行われるピン撮は1回としたが、複数回としてもよい。
例えば、デザイン画像433が選択された場合に、2回のピン撮を行うようにした場合、利用者U1,U2のピン撮画像が2枚ずつ得られる。そして、得られた4枚全てのピン撮画像を合成した上に、デザイン画像433を合成することで、デザインスナップが得られるようにする。
このようにして得られるデザインスナップにおいては、例えば、図30Aに示されるように、4枚のピン撮画像のうちの、利用者U1を被写体としたピン撮画像2枚を、利用者U1の頭を上にして配置し、利用者U2を被写体としたピン撮画像2枚を、利用者U2の頭を下にして配置するようにしてもよいし、図30Bに示されるように、4枚のピン撮画像のうちの、1回目のピン撮により得られた利用者U1,U2それぞれのピン撮画像2枚を、利用者U1,U2それぞれの頭を上にして配置し、2回目のピン撮により得られた利用者U1,U2それぞれのピン撮画像2枚を、利用者U1,U2それぞれの頭を下にして配置するようにしてもよい。
なお、図30の例に限らず、図28を参照して説明したように、左右を含む所定の角度の向き、大きさ、形状のいずれかを違えて、4枚のピン撮画像を配置するようにしてもよい。
さらに、以上においては、利用者が2人以下の場合にデザイン撮影処理が行われるものとしたが、例えば3人以下の場合にデザイン撮影処理が行われるようにしてもよい。この場合、デザイン画像選択画面においてデザイン画像433が選択されると、3人の利用者それぞれのピン撮画像が合成された1枚の合成画像に、デザイン画像433が合成されることで、図31に示されるようなデザインスナップが得られる。
図31に示されるデザインスナップにおいては、3人の利用者のうちの利用者U3を被写体としたピン撮画像が、合成画像の中央に、利用者U3の頭を上にして配置され、利用者U1,U2を被写体としたピン撮画像が、合成画像の左右に、利用者U1,U2の頭を下にして配置されている。この場合、図31に示されるデザインスナップは、利用者U3の所有する携帯端末に送信されるものとする。すなわち、この例では、デザインスナップの送信先の携帯端末を所有する利用者のピン撮画像が、合成画像の中央に、その利用者の頭を上にして配置されるようになる。
なお、利用者が3人のときにデザイン撮影処理が行われるようにした場合、ライブビュー表示画像においては、3つのライブビュー表示領域が設けられるようになる。また、2つのライブビュー表示領域それぞれに、1人の利用者と、2人の利用者とが映るようにして、1人の利用者を被写体としたピン撮画像と、2人の利用者を被写体としたピン撮画像が得られるようにしてもよい。
そしてもちろん、上述したデザイン撮影処理は、利用者が1人の場合にも行われる。
この場合、1人の利用者は、図20乃至図23を参照して説明したライブビュー表示画像において、その左右に設けられたライブビュー表示領域のいずれか一方に、自身の顔や体が収まるように立ち位置などを調整するようになる。
なお、デザイン画像選択画面においてデザイン画像433が選択された場合には、1人の利用者のピン撮画像2枚が合成された1枚の合成画像に、デザイン画像433が合成されることで、図32に示されるようなデザインスナップが得られる。
図32に示されるデザインスナップにおいては、1人の利用者U1を被写体としたピン撮画像のうちの1枚が、利用者U1の頭を上にして配置され、ピン撮画像のもう1枚が、利用者U1の頭を下にして配置されている。
なお、1人の利用者に対して、図32に示されるようなデザインスナップを2枚提供するようにした場合には、それぞれのデザインスナップ同士で異なるように、ピン撮画像同士が、向き、大きさ、および形状のうちの少なくとも1つを違えて配置されるようにしてもよい。例えば、2枚のデザインスナップのうちの1枚においては、2枚のピン撮画像同士が向きを違えて配置されるようにし、もう1枚においては、2枚のピン撮画像同士が大きさを違えて配置されるようにする。また、2枚のデザインスナップのうちの1枚においては、2枚のピン撮画像同士が上下方向に向きを違えて配置されるようにし、もう1枚においては、2枚のピン撮画像同士が左右方向に向きを違えて配置されるようにしてもよい。
<その他のデザイン画像の例>
以上においては、デザイン画像選択画面において、デザイン画像433が選択された場合の例について説明してきたが、以下においては、デザイン画像436が選択された場合の例について説明する。
デザイン画像436が選択された場合に得られるデザインスナップは、ピン撮画像において、人物の背景の領域(背景領域)上の、人物の領域(人物領域)における人物の所定の部位に近接する位置に、合成用画像が合成されることで生成される。
具体的には、デザイン画像選択画面において、デザイン画像436が選択された場合、まず、2人の利用者それぞれに対してピン撮を行うことにより、図33Aに示されるように、例えば、1人の利用者U1を被写体としたピン撮画像611が得られる。
デザイン画像436は、合成される撮影画像に対してクロマキー処理を施すことを前提としたものであるので、顔検出部314によって、クロマキー撮影により取得されたピン撮画像611から人物領域が抽出され、抽出された人物領域における人物の顔の領域(顔領域)が検出されると、合成処理部316によって、背景領域上の、顔領域を基準として特定される位置、具体的には、人物領域における人物の肩または腕に近接する位置に、天使の羽を模した合成用画像621,622が合成されるとともに、背景領域に背景画像623が合成される。これにより、図33Bに示されるように、デザイン画像463に対応するデザインスナップ631が生成される。
なお、合成用画像621,622が合成される際、人物領域の大きさや形状に合わせて、合成用画像621,622の大きさが拡大または縮小されたり、合成用画像621,622が回転されるようにしてもよい。例えば、撮影画像において人物が大きく写っている場合には、合成用画像621,622を縮小して合成することで、人物を目立たせるようにする。また、撮影画像において人物が小さく写っている場合には、合成用画像621,622を拡大して合成することで、デザインスナップ631において背景のみとなる空き領域を縮小するようにする。
このように、デザイン画像436が選択された場合には、合成用画像が、ピン撮画像において、背景領域上の、人物領域における人物の所定の部位に近接する位置に合成されるようになる。ここでは、利用者の操作により、合成用画像をピン撮画像における特定の位置に合成するのではなく、利用者が操作することなく、抽出された人物領域における顔領域を基準として特定される位置に合成されるので、より容易に、合成用画像が合成された画像(デザインスナップ)を得ることができるようになる。
なお、上述した例では、ピン撮により得られたピン撮画像に合成用画像が合成されるものとしたが、カメラ101に取り込まれた取り込み画像において人物領域を抽出することで、ライブビュー表示画面におけるライブビュー表示領域に映る利用者の動画に対して、上述した合成用画像が合成されるようにしてもよい。
以上においては、デザイン画像436が選択された場合の例について説明してきたが、デザイン画像として、例えば、図34に示されるようなデザインスナップが得られるデザイン画像が用意されるようにしてもよい。
図34に示されるデザインスナップ651においては、ピン撮により得られたピン撮画像において利用者の顔が認識されることで、利用者の顔を含む領域661以外の領域に対して、例えば、左右方向への所定の移動量に基づいたぼかし処理が施され、領域661に対しては、ぼかし処理は施されないようになされている。このように、ピン撮画像(撮影画像)において利用者の顔が認識されることで、利用者の顔は普通に表示され、利用者の顔以外には特定の画像処理が施された、ダイナミックな印象を与える画像を提供することができるようになる。
<ライブビュー表示領域の形状について>
ところで、デザイン撮影処理において表示されるライブビュー表示画像の左右に設けられたライブビュー表示領域の形状は、矩形であるものとしたが、図35に示されるように、下底の長さより上底の長さの方が長い台形形状とするようにしてもよい。
図35は、台形形状のライブビュー表示領域を有するライブビュー表示画面の例について説明する図である。
例えば、デザイン画像選択画面において、デザイン画像433が選択された場合、図35Aに示される、カメラ101に取り込まれた2人の利用者U1,U2が映る取り込み画像681から、下底の長さより上底の長さの方が長い台形形状の枠F101および枠F102で示される範囲がトリミングされる。
取り込み画像681からトリミングされた2つの動画像は、図35Bに示される、タッチパネルモニタ92に表示されるライブビュー表示画面の左右に設けられた、下底の長さより上底の長さの方が長い台形形状のライブビュー表示領域682−1,682−2にそれぞれ表示される。2人の利用者U1,U2は、ライブビュー表示領域682−1,682−2それぞれに自身の顔と体が収まるように立ち位置などを調整する。なお、図35Bに示されるライブビュー表示画面の中央には、選択されたデザイン画像433が表示される。
なお、図35Bに示されるライブビュー表示画面が有するライブビュー表示領域682−1,682−2は、互いに隣接する側の脚と上底および下底とが直交する台形形状をなしている。
ライブビュー表示領域682−1,682−2の形状を、このような台形形状とすることで、ライブビュー表示領域内における利用者の頭側の領域が広くなるので、利用者が、顔の近傍で手や腕を広げたり挙げたりしても、その手や腕がライブビュー表示領域から見切れることを防ぐことができるようになる。これにより、利用者は、より自由なポーズで撮影を行うことができるようになり、撮影に対する利用者の満足度を高めることができる。
なお、ライブビュー表示領域682−1,682−2の形状は、図35Bに示される、互いに隣接する側の脚と上底および下底とが直交する台形形状に限らず、図36に示されるような等脚台形形状であってもよい。
また、ライブビュー表示領域の形状は、利用者毎にそれぞれ異なる台形形状となるようにしてもよい。例えば、利用者毎に、それぞれの身長に応じた高さの台形形状のライブビュー表示領域が表示されるようにしてもよい。
さらに、撮影空間A1における利用者の位置に応じた台形形状のライブビュー表示領域が表示されるようにしてもよい。具体的には、利用者とカメラ101との距離に基づいて、利用者がカメラ101から近い位置にいるときほど、下底の長さに対して上底の長さを伸ばすように、すなわち、ライブビュー表示領域内における利用者の頭側の領域をより広げるようにする。これにより、利用者は、カメラ101に近寄った場合でも、ライブビュー表示領域から見切れることなく自由なポーズで撮影を行うことができる。
また、利用者の操作に応じて選択された台形形状のライブビュー表示領域が表示されるようにしてもよい。例えば、上底と下底との比、高さの少なくともいずれかが異なる複数の台形形状を利用者に提示し、利用者に選択された台形形状のライブビュー表示領域が表示されるようにしてもよい。
さらにまた、取り込み画像から人物領域を抽出し、抽出された人物領域に対応するようにライブビュー表示領域の形状が変わるようにしてもよい。例えば、抽出された人物領域の大きさや形状に応じて、台形形状の上底、下底、および高さの少なくともいずれかが変更されたライブビュー表示領域が表示されるようにしてもよいし、台形上の所定の点を中心に、所定の角度だけ回転されたライブビュー表示領域が表示されるようにしてもよい。
<クロマキー撮影の条件について>
さて、上述した説明では、選択された撮影コースに応じてクロマキー撮影を行うか否かが決定されたり、選択された合成用画像(デザイン画像)に応じてクロマキー撮影を行うか否かが決定されるものとしたが、その他の条件によってクロマキー撮影を行うか否かが決定されるようにしてもよい。
(第1の例)
1枚の撮影画像上に、複数枚の他の撮影画像を配置することで1枚の組み合わせ画像(コラージュ画像)を生成する処理が行われる場合、通常の撮影とは異なる、コラージュ画像を生成するための撮影により得られる1枚の撮影画像には、通常の撮影により得られる複数枚の他の撮影画像が合成されることになるので、1枚の撮影画像については、クロマキー撮影が行われるようにし、複数枚の他の撮影画像については、クロマキー撮影ではなく、クロマキー処理を施すことを前提としない通常撮影が行われるようにする。
これにより、1枚の撮影画像として、デザイン性の高いコラージュ画像を提供するとともに、複数枚の他の撮影画像として、クロマキー処理によって、利用者が着用している衣服の一部が変色したり、その部分に背景画像が合成されるおそれのない画像を提供することができるようになる。
(第2の例)
撮影コースとして、例えば4人以上などの大人数で撮影を行う大人数コースが用意され、その大人数コースが選択された場合には、クロマキー撮影ではなく通常撮影が行われるようにする。
大人数で撮影を行う場合、撮影範囲を広くする必要があり、これにより、利用者それぞれの服装も撮影範囲に含まれるようになる。そこで、利用者が着用している衣服の一部にクロマキー用カーテンと同じ色が含まれている場合にクロマキー撮影を行うと、クロマキー処理によって、その衣服の一部が変色したり、その部分に背景画像が合成されてしまい、利用者が所望しない仕上がりの画像が提供されるおそれがある。
そこで、大人数コースが選択された場合には、通常撮影が行われるようにすることで、利用者が所望しない仕上がりの画像が提供されることを避けることができるようにする。なお、大人数でない2人や3人で撮影を行うコースが選択された場合には、クロマキー撮影を行うようにしてもよい。
(第3の例)
複数回行われる撮影のうちの、例えば最初の1回の撮影により得られた撮影画像に対して、複数の異なる画像処理を施し、他の撮影画像に対して施す画像処理の処理結果の見本として利用者に提示する処理が行われる場合、最初の1回の撮影により得られた撮影画像に対しては、背景画像等が合成され、種々の画像処理が施されるので、最初の1回の撮影として、クロマキー撮影が行われるようにする。
この場合、見本として提示される、最初の1回の撮影により得られた撮影画像において、クロマキー処理によって、利用者が着用している衣服の一部が変色したり、その部分に背景画像が合成されていないかを確認させることで、2回目以降の撮影に対して、クロマキー撮影を行うか否かを、利用者に選択させるようにしてもよい。
(第4の例)
上述で説明したデザイン撮影処理と同様、撮影前に、撮影画像に合成させる合成用画像を選択させるようにした場合、選択された合成用画像に応じて、クロマキー撮影を行うか否かが決定されるようにしてもよい。ここでは、例えば、撮影画像における背景全体に合成される背景画像を含む合成用画像が選択された場合には、クロマキー撮影が行われるようにする。一方、撮影画像の一部に前景として合成される前景画像や、撮影画像における人物と背景との境界部分に合成されるオーラ画像などが選択された場合には、クロマキー撮影ではなく通常撮影が行われるようにする。
また、シール紙に印刷される撮影画像の配置を決定するシールレイアウトを選択させる際に、選択されたシールレイアウトによって、配置される撮影画像の背景画像が変更されるようにした場合には、クロマキー撮影が行われるようにしてもよい。
(第5の例)
背景カーテンの色を利用者に選択させるようにした場合、選択された背景カーテンの色に応じて、クロマキー撮影を行うか否かが決定されるようにしてもよい。例えば、選択された背景カーテンの色として白色が選択された場合には、クロマキー撮影ではなく通常撮影が行われるようにする。一方、選択された背景カーテンの色として白色以外の色が選択された場合には、クロマキー撮影が行われるようにする。この場合、クロマキー処理においては、選択された背景カーテンの色をキー色としてクロマキー処理が行われるようにする。
<デザイン撮影処理の他の例>
以下においては、デザイン撮影処理の他の例について説明する。
図37は、デザイン画像選択画面の他の例を示す図である。
デザイン画像選択画面の上方には、「撮りたいデザインを選んでね」のメッセージが表示される。そのメッセージの下方には、8枚のデザイン画像711乃至718が表示される。上述したように、デザイン画像711乃至718は、6回目の撮影(以下、デザイン撮影という)により取得される撮影画像に合成されることで、その撮影画像の仕上がりをデザイン性の高いものにする。
図37の例では、デザイン画像711乃至718には、モデルを被写体として撮影されたモデル画像が合成されている。
また、上述したように、デザイン撮影においては、ピン撮が行われる。繰り返しになるが、ピン撮とは、利用者が2人の場合、2人の利用者を被写体とした1回の撮影により、同時に1人ずつの画像を得る撮影方法をいう。
例えば、デザイン画像715には、ピン撮により得られた、1人の利用者が写るピン撮画像が合成されるようになされている。
図38は、デザイン画像715が選択された場合に、デザイン撮影の際、タッチパネルモニタ92に表示されるガイダンス画面の例を示す図である。
ガイダンス画面の中央には、デザイン画像選択画面において選択されたデザイン画像715が表示される。デザイン画像715の下方には、デザイン画像715のデザインでデザイン撮影が行われる旨のメッセージと、利用者に立ち位置を指示するメッセージが表示される。
ガイダンス画面の表示が終わると、ピン撮用のライブビュー表示画面が表示される。
図39は、ライブビュー表示画面の例を示す図である。
ライブビュー表示画面の画像表示領域731,732には、2人の利用者U11,U12それぞれが映るライブビュー画像がリアルタイムで表示される。
利用者U11,U12は、直前までガイダンス画面に表示されていたデザイン画像のモデルと同様のポーズをとりながら、全身が画像表示領域731,732に収まるように、体の位置を調整する。
なお、2人用コースであっても、顔認識の結果などにより、利用者が1人であると判定される場合には、ライブビュー表示画面には、1つの画像表示領域のみが表示されるようにしてもよい。
さらに、顔認識の結果などにより、ライブビュー表示画面に表示される画像表示領域の大きさが変更されるようにしてもよい。具体的には、顔認識の結果、顔の大きさが所定の大きさより大きいと判定された場合には、画像表示領域全体の大きさを大きくしたり、画像表示領域の顔に対応する部分の大きさを大きくする。
なお、画像表示領域において顔の位置が定まれば、身体全体の位置もほぼ定まる。そこで、全身撮影が行われる場合であっても、ライブビュー表示画面には、顔の付近のみが表示される画像表示領域が設けられるようにしてもよい。
また、デザイン撮影でアップ撮影が行われる場合、顔認識を行うことで、顔の部分のみの撮影画像が得られるようなアップ撮影が行われるようにしてもよい。このとき、顔および上半身が写る撮影画像が同時に得られるようにしてもよい。この場合、得られた2枚の撮影画像のうち、デザイン撮影に用いられる撮影画像を利用者に選択させるようにする。
このようなライブビュー画像が所定の時間表示された後、撮影前のカウントダウンが開始される。そして、撮影のタイミングになったとき、撮影の撮影結果がタッチパネルモニタ92に表示される。
図40は、利用者U11の撮影結果確認画面の例を示す図である。
撮影結果確認画面には、デザイン画像715に、ピン撮によって得られた利用者U11の撮影画像が合成された合成画像741が表示される。利用者U11の撮影結果確認画面が所定時間表示された後、利用者U12の撮影結果がタッチパネルモニタ92に表示される。
図41は、利用者U2の撮影結果確認画面の例を示す図である。
撮影結果確認画面には、デザイン画像715に、ピン撮によって得られた利用者U12の撮影画像が合成された合成画像742が表示される。
このように、2人の利用者の撮影結果を1枚ずつ表示させることで、それぞれの撮影結果を大きく表示させることができる。これにより、利用者は、撮影結果の細部まで確認することが可能となる。
なお、例えばタッチパネルモニタ92の大きさが十分であれば、2人の利用者の撮影結果を同時に表示させるようにしてもよい。
ここで、図42を参照して、デザイン画像715が選択された場合に得られる合成画像(デザインスナップ)のレイヤ構成について説明する。
図42に示されるように、デザインスナップは、背景レイヤ751、被写体レイヤ752,753から構成される。背景レイヤ751は、背景画像に相当するレイヤである。被写体レイヤ752,753は、いずれも撮影画像に相当するレイヤである。具体的には、被写体レイヤ753は、被写体の全身が写る撮影画像に相当するレイヤである。一方、被写体レイヤ752は、被写体の顔および上半身が写る撮影画像に相当するレイヤである。被写体レイヤ752の撮影画像には、ぼかし処理が施されている。
さらに、被写体レイヤ752には、被写体レイヤ753の被写体領域に対応する2つの被写体画像が、被写体レイヤ753の被写体領域の位置から左にずれて合成されている。これらの被写体画像は、被写体レイヤ753に基づいて生成される人物マスク画像を左にずらして、被写体レイヤ753を被写体レイヤ752に合成することを、2回繰り返すことでで得られる。このとき、合成される被写体レイヤ753の被写体領域には、フィルタ加工や色相を変える等、所定の画像処理が施されるようにしてもよい。なお、人物マスク画像をずらす向きは、上下左右いずれであってもよいし、上下左右のうちの2つ以上の方向であってもよい。
これにより、全身が写る被写体をプリズムを通して見たような画像が得られる。
なお、人物マスク画像をずらして合成される画像を、黒やグレー等の色画像にすることで、被写体レイヤ753の被写体に影ができたような画像を得ることもできる。
(デザイン撮影処理の詳細について)
次に、図43のフローチャートを参照して、図42のデザインスナップを得るためのデザイン撮影処理の詳細について説明する。
ステップS91において、撮影処理部301は、被写体(利用者)を撮影し、2枚の撮影画像を生成する。ここでは、ピン撮により、利用者1人につき2枚の撮影画像が生成される。したがって、利用者が2人の場合には、4枚の撮影画像が生成される。
例えば、図44に示されるように、2枚の撮影画像として、被写体の全身が写る撮影画像761と、被写体の顔および上半身が写る撮影画像762とが生成される。撮影画像761および撮影画像762は、1回の撮影により得られた画像が、それぞれ異なるトリミング範囲でトリミングされることで生成される。
ステップS92において、画像処理部313は、1枚目の撮影画像に基づいて、人物マスクを生成する。例えば、撮影画像762に写る被写体の顔および上半身をマスクする人物マスク画像が生成される。
ステップS93において、画像処理部313は、生成された人物マスクを用いて、背景画像に1枚目の撮影画像を合成する。例えば、図44に示されるように、背景画像763に、上述したマスク画像を用いて撮影画像762が合成される。これにより、背景画像763に撮影画像762に写る被写体の顔および上半身の部分のみが合成された合成画像764が得られる。
なお、撮影画像722は、背景画像763に合成される際に、拡大処理とぼかし処理が施されるようにする。
ステップS94において、画像処理部313は、2枚目の撮影画像に基づいて、人物マスクを生成する。例えば、撮影画像761に写る被写体の全身をマスクする人物マスク画像が生成される。
ステップS95において、画像処理部313は、生成された人物マスクを用いて、合成画像に2枚目の撮影画像を合成する。例えば、図45に示されるように、合成画像764に、上述したマスク画像を用いて撮影画像761が合成される。これにより、合成画像764に、撮影画像761に写る被写体の全身の部分のみが合成された合成画像765が得られる。
このとき、合成画像764に合成された撮影画像762の被写体領域の要部(具体的には顔)の一部に、撮影画像761の被写体領域が重なるように、合成画像764に撮影画像661が合成される。
そして、ステップS96において、表示制御部311は、合成画像765を撮影結果としてタッチパネルモニタ92に表示させる。
従来は、被写体の要部である顔が隠れるように他の被写体を重畳することは行われていなかった。一方、以上の処理によれば、1枚の撮影画像に写る被写体により、他の1枚の撮影画像に写る顔の部分が隠れるようになる。これにより、従来にない、デザイン性の高い画像が得られるようになる。
以下においては、デザインスナップの変形例について説明する。
(変形例)
上述した説明では、撮影画像761,762が、1回の撮影により得られた画像とした。これとは逆に、撮影画像761,762が、個別の撮影(例えば2回の撮影それぞれ)により得られた画像であってもよい。
これにより、被写体である利用者は、それぞれの撮影の際に異なる表情やポーズをとることができる。結果として、それぞれの被写体部分が合成される合成画像765を、面白味のある画像とすることができる。なお、この場合、撮影画像761,762それぞれのトリミング範囲は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、上述した説明では、1回の撮影により得られた撮影画像761,762のトリミング範囲は異なるものとしたが、同じであってもよい。この場合、撮影画像761,762それぞれの被写体領域の重なり具合を調整するようにする。これにより、それぞれの被写体部分が合成される合成画像765を、面白味のある画像とすることができる。
さらに、撮影画像761,762として、デザイン撮影より前に行われる、1乃至5回目の撮影により得られた撮影画像が用いられるようにしてもよい。この場合、撮影画像761,762は、同一回の撮影により得られた撮影画像であってもよいし、異なる回の撮影により得られた撮影画像であってもよい。
さらにまた、撮影画像761,762として用いられる撮影画像を、利用者に選択させるようにしてもよい。この場合、例えば、アップ撮影により得られた撮影画像であるか、全身撮影により得られた撮影画像であるかに応じて、選択の可否が切り替わるようにしてもよい。さらに、どちらの撮影画像を上層または下層のレイヤに合成するかを、利用者に選択させるようにしてもよい。
また、デザイン撮影処理において、顔認識の結果に基づいて被写体の顔のパーツに所定の画像処理を施すような場合、顔認識が成功しない撮影画像は、撮影画像761,762として用いられないようにすることもできる。
もちろん、本例に用いられる撮影画像は、2枚に限らず、3枚以上であってもよい。この場合、選択されたデザイン画像によって、用いられる撮影画像が選択されてもよいし、選択されたデザイン画像によって、撮影処理における撮影回数自体が変更されてもよい。
また、撮影画像761,762のトリミング範囲を、利用者に選択させるようにしてもよい。この場合、複数のトリミング範囲を利用者に提示し、そのいずれか選択させるようにしてもよい。例えば、アップ撮影が行われた場合には、顔認識の結果により、最適なトリミング範囲を利用者に提示し、選択させるようにしてもよい。また、全身撮影が行われた場合には、人物領域の検出結果により、最適なトリミング範囲を利用者に提示し、選択させるようにしてもよい。
さらに、撮影画像761,762のトリミング範囲を決定する座標を、利用者に入力させるようにしてもよい。
また、トリミング範囲は、カメラ101の撮影範囲の中で設定される。そして、カメラ101の撮影範囲は、カメラ101の焦点距離によって決定される。そこで、カメラ101の焦点距離を選択させることで、トリミング範囲が変更されるようにしてもよい。
上述した例では、アップ撮影により得られた撮影画像と、全身撮影により得られた撮影画像とでは、それぞれ縦横比が異なるものとした。そこで、それぞれの撮影画像が合成画像に用いられる場合、それぞれのトリミング範囲の縦横比を固定とし、トリミングされる領域のみが変更されるようにしてもよい。
なお、アップ撮影により得られた撮影画像と、全身撮影により得られた撮影とで、トリミング範囲を同じとしてもよいし、異なるようにしてもよい。
また、合成画像765において、撮影画像761の被写体領域が合成される位置や、撮影画像762の被写体領域が合成される位置が、利用者の操作により指定されるようにしてもよい。また、撮影画像761,762それぞれの被写体領域に対して、先述した携帯おまけにおける切り取り画像と同様に、利用者の操作による移動、回転、拡大/縮小、および鏡映が行われるようにしてもよい。
なお、合成画像765において、撮影画像761,762の被写体領域が合成される位置は、例えば、撮影画像761の被写体の要部(具体的には顔)の一部または全部が隠れるなど、所定の範囲で指定されるものとする。
上述した例では、下層のレイヤに合成される撮影画像(撮影画像762)に対してぼかし処理が施されるものとした。これに限らず、下層のレイヤに合成される撮影画像に対して、モノトーン調にしたりセピア調にする画像処理が施されるようにしてもよい。なお、これらの画像処理は、下層のレイヤに合成される撮影画像に限らず、上層のレイヤに合成される撮影画像に施されるようにしてもよい。
また、上述の画像処理が施される領域(例えば、顔の領域のみなど)が指定されるようにしてもよい。さらに、1枚の撮影画像に対して、上述の画像処理が組み合わされて施されるようにしてもよい。もちろん、施される画像処理は、利用者により選択されるようにしてもよい。
<編集画面の例>
次に、図46を参照して、編集処理(図12のステップS4)において表示される編集画面の例について説明する。
図46に示されるように、編集画面は、基本的に、主な構成が左右対称に設けられることによって構成される。左半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって左側にいる利用者により用いられる領域である。右半分の領域は、タブレット内蔵モニタ131に向かって右側にいる利用者により用いられる領域である。このような編集画面の構成により、主に2人の利用者が同時に編集作業を行うことができる。
以下、編集画面の左半分の領域について説明する。
左半分の領域の左上側には、サムネイル画像表示領域811Lが設けられる。サムネイル画像表示領域811Lは、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。利用者は、サムネイル画像表示領域811Lに表示されているサムネイル画像を選択することによって、編集対象とする撮影画像を選択することができる。
左半分の領域の左側中央には、編集領域812Lが設けられる。編集領域812Lは、編集対象として選択された撮影画像の表示領域である。利用者は、タッチペン132Aを用いて編集ツールを選択し、編集領域812Lに表示された撮影画像に対する編集作業を行う。
編集領域812Lの右方には、編集パレット表示領域813Lが設けられる。編集パレット表示領域813Lは、スタンプ画像などの各種の編集ツール(合成用画像)の選択に用いられる編集パレットの表示領域である。編集パレットには、複数の合成用画像が表示される。編集パレットに表示される合成用画像はカテゴリ毎に分かれており、それぞれのカテゴリ名が付されたタブが選択されることで、編集パレットに表示される合成用画像が切り替わる。
利用者は、タッチペン132Aを用いて編集パレットから選択したスタンプ画像などを、編集領域812L上の所定の位置へ重畳することで、編集対象となる撮影画像に対する合成用画像の合成(落書き)を行うことができる。
編集パレット表示領域813Lの上方には、一発落書きボタン814Lおよび携帯おまけボタン815Lが設けられる。
一発落書きボタン814L、一発落書きを行うときに操作されるボタンである。一発落書きは、あらかじめ設定された内容の落書きを、1回の操作で行わせる機能である。一発落書きボタン814Lが操作されることにより、あらかじめ決められた複数の合成用画像が一括して撮影画像に合成されるようになる。これにより、落書きに慣れていない利用者でも、落書きを簡単に済ませることができる。
携帯おまけボタン815Lは、携帯おまけの作成を行うときに操作されるボタンである。携帯おまけは、携帯端末の待ち受け画像や、メールに添付されたり、ブログを含むSNSにアップロードされたりする画像等、携帯端末上で用いられることを前提とした画像である。作成された携帯おまけは、携帯送信用画像としてサーバに送信される。
<携帯おまけの作成について>
ところで、編集画面(図46)において、携帯おまけボタン815L(815R)が操作されると、携帯おまけの作成を行うための携帯おまけ作成画面が表示される。
まず、編集画面において、携帯おまけボタン815Lが操作されると、携帯おまけ作成画面として、作成コース選択画面が表示される。
図47は、作成コース選択画面の例を示す図である。
図47に示される作成コース選択画面には、携帯おまけの作成コースとして「正方形コース」を選択させるためのボタン911と、「通常コース」を選択させるためのボタン912が設けられる。「正方形コース」は、撮影画像の形状を正方形に加工した上に、所定のデザインを施すためのコースである。正方形に加工された画像は、上述したデザインスナップと同様、SNSの利用者自身のプロフィールを掲載するページなどに用いられる。また、「通常コース」は、撮影画像に、所定の画像処理を施すためのコースである。
また、ボタン913は、携帯おまけの作成を終了させるためのボタンである。ボタン913が操作されると、作成コース選択画面は閉じられ、編集画面(図46)が再び表示される。
作成コース選択画面において、利用者によりボタン911が操作されると、携帯おまけ作成画面として、デザイン選択画面が表示される。
図48は、デザイン選択画面の例を示す図である。
図48に示されるデザイン選択画面には、9枚のデザイン画像921−1乃至921−9が表示される。デザイン画像921−1乃至921−9は、それぞれ異なるデザインが施された画像である。なお、デザイン画像921−1乃至921−9は、上述したデザイン画像選択画面で選択されるデザイン画像とは異なる画像処理が施されることで得られた画像である。
ボタン922は、選択されたデザイン画像に施されているデザインを、撮影画像に施すデザインに決定するためのボタンである。ボタン923は、携帯おまけ作成画面の表示を1つ前の表示(作成コース選択画面)に戻すためのボタンである。また、ボタン924は、携帯おまけの作成を終了させるためのボタンである。ボタン924が操作されると、デザイン選択画面は閉じられ、編集画面(図46)が再び表示される。
ここで、デザイン画像が選択されることによって施されるデザイン(画像処理)について例示する。ここでは、撮影画像の所定の領域が所定の形状で切り取られた画像を移動または回転させて、元の撮影画像に合成する画像処理の例について説明する。なお、これらの画像処理は、後述する正方形への加工の後に、撮影画像に対して施される。
(デザイン例1)
図49は、デザイン選択画面において、デザイン画像921−3が選択されることによって施されるデザインについて説明する図である。
まず、撮影画像951の一部(下側三分の一程度)が、斜めに切り取られる。これにより、台形状の切り取り画像952が得られる。
次に、切り取り画像952が、撮影画像951に合成される。このとき、切り取り画像952は、撮影画像951に対して左方向にずれるようにして、撮影画像951に合成される。ここで、切り取り画像952に対して、元の撮影画像951の色と異なる色にする処理が施されるようにしてもよい。
このようにして、デザイン画像953が得られる。
(デザイン例2)
図50は、デザイン選択画面において、デザイン画像921−6が選択されることによって施されるデザインについて説明する図である。
まず、撮影画像961の一部(矩形の破線部分)が切り取られる。これにより、矩形状の切り取り画像962−1,962−2が得られる。
次に、切り取り画像962−1,962−2が、撮影画像961に合成される。このとき、切り取り画像962−1は撮影画像961に対して左方向に、切り取り画像962−2は撮影画像961に対して右方向にずれるようにして、撮影画像961に合成される。
このようにして、デザイン画像963が得られる。
(デザイン例3)
図51は、デザイン選択画面において、デザイン画像921−6が選択されることによって施されるデザインについて説明する図である。
まず、撮影画像971の一部(正方形の破線部分)が切り取られる。これにより、正方形状の切り取り画像972が得られる。なお、切り取り画像972は、縦横比の異なる矩形であってもよい。
次に、切り取り画像972が、撮影画像971に合成される。このとき、切り取り画像972は撮影画像971に対して左回りに回転して、撮影画像971に合成される。なお、撮影画像971にはぼかし処理が施される。
このようにして、デザイン画像973が得られる。
以上のように、撮影画像の所定の領域が所定の形状で切り取られた画像を移動または回転させて、元の撮影画像に合成することで、従来にないデザイン性の高い画像が得られる。
さて、図48のデザイン選択画面において、利用者によりボタン922が操作されると、携帯おまけ作成画面として、画像切り取り画面が表示される。
図52は、画像切り取り画面の例を示す図である。
画像切り取り画面の左上側には、サムネイル画像表示領域981が設けられる。サムネイル画像表示領域981は、撮影画像を表すサムネイル画像の表示領域である。利用者は、サムネイル画像表示領域981に表示されているサムネイル画像を選択することによって、携帯おまけとする撮影画像を選択することができる。
画像切り取り画面の右上側には、デザイン画像表示部982が設けられる。デザイン画像表示部982には、デザイン選択画面において利用者により選択されたデザイン画像が表示される。
画像切り取り画面のほぼ中央には、選択画像表示領域983が設けられる。選択画像表示領域983には、サムネイル画像表示領域981に表示されているサムネイル画像において、利用者により選択されたサムネイル画像に対応する撮影画像が表示される。
なお、撮影画像の形状は縦長の矩形であるが、選択画像表示領域983の形状は正方形である。すなわち、選択画像表示領域983に表示される撮影画像は、その形状を正方形とする加工が施されている。
選択画像表示領域983の左方には、選択ボタン984,985が設けられる。選択ボタン984,985は、撮影画像の形状を正方形とする加工の方法を選択するためのボタンである。
選択ボタン984が選択されると、撮影画像の横の長さに合わせてその形状が正方形となるように、撮影画像が加工される。
具体的には、図53に示されるように、撮影画像991に対して、その横の長さと同じ間隔を有する2本の切り取り線H1,H2を設定する。切り取り線H1,H2で挟まれる領域を切り出すことで、正方形の形状を有する撮影画像992が得られる。
一方、選択ボタン985が選択されると、撮影画像の縦の長さに合わせてその形状が正方形となるように、撮影画像が加工される。
具体的には、図54に示されるように、撮影画像991の横の長さが、その縦の長さと同じとなるような画像V1,V2を、撮影画像991の左右に合成する。これにより、正方形の形状を有する撮影画像993が得られる。画像V1,V2には、所定の図柄や色が施されるようにしてもよい。
ここで、撮影画像992の大きさと、撮影画像993の大きさとは互いに異なるが、選択画像表示領域983に表示される際に、それらの大きさは調整されるものとする。
従来、携帯おまけの作成において、撮影画像の形状を正方形にするには、利用者の操作により、正方形のトリミング枠を選択したり設定する必要があった。一方、この例では、選択ボタン984,985を選択するだけで、撮影画像の形状を正方形にすることができる。すなわち、従来と比較して、より簡単な操作で、撮影画像の形状を正方形にすることができる。
なお、選択画像表示領域983に表示された正方形形状の撮影画像は、利用者の操作に応じて、選択画像表示領域983に対して相対的に移動および拡大/縮小可能される。
さて、図52の説明に戻り、ボタン986は、選択画像表示領域983に表示されている状態の撮影画像を携帯おまけの編集対象に決定するためのボタンである。また、ボタン987は、携帯おまけの作成を終了させるためのボタンである。ボタン987が操作されると、画像切り取り画面は閉じられ、編集画面(図46)が再び表示される。
画像切り取り画面において、利用者によりボタン986が操作されると、携帯おまけ作成画面として、携帯おまけ編集画面が表示される。図示はしないが、携帯おまけ編集画面には、正方形の撮影画像と、携帯おまけ専用の編集パレットとが表示される。
携帯おまけ編集画面に表示される撮影画像には、デザイン選択画面において選択されたデザイン画像に対応するデザイン(画像処理)が施されているものとする。
(切り取り画像の変形例)
ここで、撮影画像から切り取られる切り取り画像の形状は、複数の形状(矩形、円形等)から利用者により選択された形状としてもよいし、タッチペンによりなぞられた形状としてもよい。
また、撮影画像から切り取られる領域(切り取り画像)の数が、利用者に選択されるようにしてもよい。なお、デザイン画像より先に、切り取られる領域の数を選択させる場合には、選択された数だけ切り取られる領域が設定されているデザイン画像のみが、利用者に選択可能とされるようにしてもよい。
さらに、携帯おまけ編集画面に表示される撮影画像において、切り取り画像の移動の移動量や移動方向、回転の回転量や回転方向が、利用者により指定されるようにしてもよい。これにより、1つのデザイン画像から、見た目の印象の異なる画像を生成することができる。
以下においては、利用者の操作による、切り取り画像の移動および回転の詳細な例について説明する。
(移動について)
例えば、携帯おまけ編集画面において、切り取り画像が合成された撮影画像とともに、手の形をしたアイコンを表示させる。タッチペンによりそのアイコンを操作することで、切り取り画像を移動させるようにする。
携帯おまけ編集画面の所定の領域に、上下左右の4方向を示す十字キーを設け、その十字キーに対する操作によって、切り取り画像を移動させるようにしてもよい。
また、切り取り画像が矩形の場合、携帯おまけ編集画面において撮影画像上に表示されている切り取り画像の上下左右の四辺それぞれの近傍に、矢印ボタンを設けるようにしてもよい。それぞれの矢印ボタンが選択されると、切り取り画像が上下左右方向へ移動される。
さらに、携帯おまけ編集画面の所定の領域に、切り取り画像を移動させるための移動ボタンを設けるようにしてもよい。例えば、1回目に移動ボタンが操作されると、切り取り画像が上方向へ移動され、2回目に移動ボタンが操作されると、切り取り画像が下方向へ移動される。また、3回目に移動ボタンが操作されると、切り取り画像が右方向へ移動され、4回目に移動ボタンが操作されると、切り取り画像が左方向へ移動される。
また、携帯おまけ編集画面の所定の領域に、x方向(横方向)およびy方向(縦方向)への移動量を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。テキストボックスに入力される値は、ピクセル単位であってもよいし、撮影画像の表示領域に目盛を表示させるようにした場合には、その目盛の数値であってもよい。
さらに、携帯おまけ編集画面の所定の領域に、ランダムボタンを設けるようにしてもよい。ランダムボタンが操作されると、無作為的に、切り取り画像が移動量および/または移動方向を変えて移動される。
(回転について)
例えば、タブレット内蔵モニタ131上でのタッチペンの軌跡によって、切り取り画像が回転されるようにする。例えば、携帯おまけ編集画面上で、タッチペンが右回りで円弧を描くように移動されると、切り取り画像が時計回りに回転されるようにする。また、携帯おまけ編集画面上で、タッチペンが左回りで円弧を描くように移動されると、切り取り画像が反時計回りに回転されるようにする。
また、携帯おまけ編集画面の所定の領域に、回転角度を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。テキストボックスに入力される値(角度)は、0°乃至359°とする。
なお、テキストボックスに入力される角度を、−90°乃至90°としてもよい。この場合、例えばテキストボックスの近傍に、切り取り画像を上下反転させるための上下反転ボタンを設けるようにする。これにより、回転角度として0°乃至359°をカバーすることができる。
また、テキストボックスに入力される角度を、0°乃至90°としてもよい。この場合、例えばテキストボックスの近傍に、上述した上下反転ボタンに加え、切り取り画像を左右反転させるための左右反転ボタンを設けるようにする。これにより、回転角度として0°乃至359°をカバーすることができる。
なお、具体的な回転角度を入力するテキストボックスを設けず、単に、上下反転ボタンおよび左右反転ボタンのみを設けるようにしてもよい。
さらに、携帯おまけ編集画面上に、回転ボタンを設けるようにしてもよい。回転ボタンが選択されると、切り取り画像が所定角度ずつ回転されるようにする。
また、撮影画像に合成されている切り取り画像上に、回転の中心点を表示させるようにしてもよい。さらに、切り取り画像上で、利用者の操作(タッチペンまたは指)により選択された位置が、回転の中心点に変更されるようにしてもよい。なお、この場合、デフォルトの状態では、切り取り画像の中心に、回転の中心点が表示されるようにする。
なお、回転により、撮影画像から切り取り画像の一部がはみ出してしまうような場合には、「はみ出してるよ」等のメッセージを、携帯おまけ編集画面上に表示させるようにしてもよい。
(拡大/縮小について)
以上においては、利用者の操作による、切り取り画像の移動および回転の例について説明してきた。さらに、利用者の操作により、切り取り画像の拡大/縮小が行われるようにしてもよい。
例えば、携帯おまけ編集画面上に、切り取り画像の大きさを調整するためのスライダーを設けるようにする。スライダーが操作されることで、切り取り画像が拡大/縮小される。
スライダーに代えて、携帯おまけ編集画面の所定の領域に、サイズの異なる複数の矩形が表示された領域を設けるようにしてもよい。複数の矩形のうちのいずれかが選択されると、その矩形のサイズに応じて、切り取り画像が拡大/縮小されるようにする。
また、スライダーに代えて、倍率(例えば0%乃至200%等)を入力させるテキストボックスを設けるようにしてもよい。
さらに、タッチペンとタブレット内蔵モニタ131(撮影画像の表示領域)との接触時間の長さに応じて、切り取り画像の拡大/縮小の拡大率(縮小率)が調整されるようしてもよい。
また、タブレット内蔵モニタ131上でのタッチペンの軌跡によって、切り取り画像が拡大/縮小されるようにしてもよい。例えば、タブレット内蔵モニタ131上で、タッチペンが左下から右上に移動されると、切り取り画像が拡大され、タッチペンが右上から左下に移動されると、切り取り画像が縮小されるようにする。
なお、上述したタブレット内蔵モニタ131に対する操作に、タッチペンに代えて指を用いるようにしてもよい。この場合、ピンチインやピンチアウト等の操作によって、切り取り画像が拡大/縮小されるようにしてもよい。
上述した例では、拡大/縮小の中心は、切り取り画像の中心であるものとするが、切り取り画像上で、利用者の操作(タッチペンまたは指)により選択された位置を中心に、拡大/縮小されるようにしてもよい。この場合、利用者は、自身が興味のある領域を中心に拡大/縮小することができる。
また、切り取り画像が拡大/縮小される際に、撮影画像の表示領域に固定のグリッドが表示されるようにしてもよい。これにより、利用者は、撮影画像の表示領域に表示されているグリッドのマス目の大きさにより、切り取り画像の拡大の度合いを把握することができる。
(鏡映について)
さらにまた、利用者の操作により、切り取り画像の鏡映が行われるようにしてもよい。
例えば、携帯おまけ編集画面上に、切り取り画像を鏡映反転するためのボタンを設けるようにする。このボタンが操作されることで、切り取り画像が上下または左右に鏡映反転される。
なお、デザイン画像によっては、前景画像が合成されるものもある。この場合、上述で説明した、利用者の操作による切り取り画像の移動、回転、拡大/縮小、および鏡映は、その前景画像を避けるように行われるものとする。
また、利用者の人数に応じて、切り取り画像の移動、回転、拡大/縮小、および鏡映の操作が制限されるようにしてもよい。例えば、利用者の人数が多いと、撮影画像において利用者の顔の占める割合も大きくなる。そこで、利用者の人数が多い場合には、切り取り画像の移動、回転、拡大/縮小、および鏡映の操作が制限されるようにする。これにより、撮影画像において利用者の顔が確実に写るようになる。
以上においては、1枚の撮影画像から、1枚の携帯おまけが作成される例について説明してきた。しかしながら、1枚の撮影画像から、2枚以上の携帯おまけが作成されるようにしてもよい。
例えば、利用者により選択されたデザイン画像に基づいて、切り取り画像の移動の向き(例えば縦/横など)が異なる2枚の携帯おまけが作成されるようにする。また、利用者により選択されたデザイン画像に基づいて、前景画像として合成される図柄や文字などが異なる2枚の携帯おまけが作成されるようにしてもよい。そして、作成された2枚の携帯おまけのうち、利用者に選択された方を、最終的に利用者の携帯端末に送信されるようにする。これにより、利用者は、より所望の画像を携帯おまけとして手に入れることができる。
また、1枚の撮影画像について選択されたデザイン画像のデザイン(画像処理)が、他の撮影画像に反映されるようにしてもよい。これにより、利用者は、1回の操作で、複数の撮影画像に対して所望のデザインを施すことができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、そのプログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成される。また、これらだけでなく、記録媒体は、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態で管理者に配信されるプログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上において、印刷媒体は、シール紙や写真紙に限られるものではない。例えば、所定のサイズの紙やフィルム、プリペイドカードやIC(Integrated Circuit)カードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに、画像を印刷するようにしてもよい。この場合、1または複数の撮影画像が配置されたシールレイアウト画像が、これらの印刷媒体に印刷されるようにしてもよい。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 写真シール作成装置
11 撮影ユニット
12 編集ユニット
25 背景カーテンユニット
101 カメラ
201 制御部
208 撮影部
209 編集部
222 背景制御部
223 照明装置
301 撮影処理部
311 表示制御部
312 撮影制御部
313 画像処理部
314 顔検出部
315 人数検知部
316 合成処理部

Claims (9)

  1. 利用者を被写体として撮影し、取得された撮影画像に対して、利用者による入力に応じた編集を施し、編集が施された前記撮影画像をシール紙に印刷し、前記利用者が所有する携帯端末へ送信する写真シール作成装置であって、
    複数の前記利用者を被写体とした1回の撮影により、前記利用者毎の被写体画像を取得する撮影手段と、
    前記利用者毎の前記被写体画像同士を、互いに見た目が異なるようにして合成することで、1枚の合成画像を生成する合成手段と
    を備え
    前記合成手段は、前記合成画像の送信先となる前記携帯端末を所有する前記利用者の前記被写体画像を、前記合成画像が前記利用者自身のものであると認識できるように、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と向き、大きさ、および形状の少なくともいずれかを違えて配置するように合成する
    写真シール作成装置。
  2. 前記合成手段は、前記合成画像において、前記利用者毎の前記被写体画像のうちの1枚を、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と向きを違えて配置するように合成する
    請求項に記載の写真シール作成装置。
  3. 前記合成手段は、前記合成画像の送信先となる前記携帯端末を所有する前記利用者の前記被写体画像を、前記合成画像において前記利用者の頭を上にして配置するように合成する
    請求項に記載の写真シール作成装置。
  4. 前記合成手段は、前記合成画像において、前記利用者毎の前記被写体画像のうちの1枚を、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と大きさを違えて配置するように合成する
    請求項に記載の写真シール作成装置。
  5. 前記合成手段は、前記合成画像の送信先となる前記携帯端末を所有する前記利用者の前記被写体画像を、他の前記利用者の前記被写体画像より相対的に大きくして合成する
    請求項に記載の写真シール作成装置。
  6. 前記合成手段は、前記合成画像において、前記利用者毎の前記被写体画像のうちの1枚を、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と異なる形状にトリミングして配置するように合成する
    請求項に記載の写真シール作成装置。
  7. 前記撮影手段は、複数回の撮影により、前記利用者毎の複数枚の前記被写体画像を取得し、
    前記合成手段は、前記利用者毎の複数枚の前記被写体画像同士を、互いに見た目が異なるようにして合成することで、1枚の前記合成画像を生成する
    請求項乃至のいずれかに記載の写真シール作成装置。
  8. 前記利用者毎のライブビュー画像が表示されるライブビュー表示領域を有するライブビュー表示画面を表示する表示手段をさらに備え、
    前記撮影手段は、前記1回の撮影により、前記ライブビュー表示領域それぞれに表示さされる前記利用者毎の前記ライブビュー画像に対応する静止画像として、前記利用者毎の前記被写体画像を取得する
    請求項乃至のいずれかに記載の写真シール作成装置。
  9. 利用者を被写体として撮影し、取得された撮影画像に対して、利用者による入力に応じた編集を施し、編集が施された前記撮影画像をシール紙に印刷し、前記利用者が所有する携帯端末へ送信する写真シール作成装置の画像生成方法であって、
    前記写真シール作成装置が、
    複数の前記利用者を被写体とした1回の撮影により、前記利用者毎の被写体画像を取得し、
    前記利用者毎の前記被写体画像同士を、互いに見た目が異なるようにして合成することで、1枚の合成画像を生成し、
    前記合成画像の送信先となる前記携帯端末を所有する前記利用者の前記被写体画像を、前記合成画像が前記利用者自身のものであると認識できるように、他の前記利用者毎の前記被写体画像の少なくとも1枚と向き、大きさ、および形状の少なくともいずれかを違えて配置するように合成する
    ステップを含む写真シール作成装置の画像生成方法。
JP2015055372A 2014-03-28 2015-03-18 写真シール作成装置および画像生成方法 Active JP6575085B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015055372A JP6575085B2 (ja) 2014-03-28 2015-03-18 写真シール作成装置および画像生成方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014069174 2014-03-28
JP2014069174 2014-03-28
JP2015055372A JP6575085B2 (ja) 2014-03-28 2015-03-18 写真シール作成装置および画像生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015195580A JP2015195580A (ja) 2015-11-05
JP6575085B2 true JP6575085B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=54434231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015055372A Active JP6575085B2 (ja) 2014-03-28 2015-03-18 写真シール作成装置および画像生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6575085B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6601364B2 (ja) * 2016-10-21 2019-11-06 フリュー株式会社 写真シール作成装置および画像処理方法
JP6978660B2 (ja) * 2016-12-28 2021-12-08 辰巳電子工業株式会社 写真撮影遊戯装置、画像表示方法、及び画像表示プログラム
KR102323719B1 (ko) * 2019-09-08 2021-11-08 유명진 얼굴인식을 통한 증강현실이모지 스티커 생성방법
CN112257110B (zh) * 2020-11-02 2022-11-11 胡金钱 电子签章管理方法、管理系统及计算器可读存储介质

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007240887A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Make Softwear:Kk 自動写真撮影装置及びその方法
JP5115528B2 (ja) * 2009-09-16 2013-01-09 フリュー株式会社 写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラム
JP5750830B2 (ja) * 2010-03-23 2015-07-22 辰巳電子工業株式会社 遊戯用撮影装置
JP5423744B2 (ja) * 2011-06-24 2014-02-19 フリュー株式会社 画像提供装置および方法、並びにプログラム
JP5418708B2 (ja) * 2012-04-25 2014-02-19 フリュー株式会社 写真シール機、写真シール機の処理方法、並びにプログラム
US20140375828A1 (en) * 2013-03-15 2014-12-25 AmigoBooth, LLC Apparatus, systems, and methods for capturing and displaying an image

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015195580A (ja) 2015-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6575085B2 (ja) 写真シール作成装置および画像生成方法
JP5970026B2 (ja) 写真シール作成装置
US9549084B2 (en) Photo decoration device
JP5660240B1 (ja) 写真シール作成装置
JP5668885B1 (ja) 写真シール作成装置および写真シール作成方法
JP2016177015A (ja) 写真シール作成装置および画像処理方法
JP6792154B2 (ja) 写真作成ゲーム機および画像処理方法
JP6424587B2 (ja) 写真シール作成装置および写真シール作成方法
JP5483136B1 (ja) 撮影装置および表示制御方法
JP5682803B1 (ja) 写真シール作成装置および写真シール作成方法
JP5700267B1 (ja) 写真シール作成装置および写真シール作成方法
JP2017212568A (ja) 写真作成ゲーム機および画像生成方法
JP6548021B2 (ja) 写真シール作成装置および表示方法
JP2016213780A (ja) 写真シール作成装置および画像表示方法
JP6659942B2 (ja) 写真シール作成装置および表示方法
JP6124087B2 (ja) 画像編集装置および画像編集方法
JP5962643B2 (ja) 撮影装置および表示制御方法
JP6489396B2 (ja) 写真シール作成装置、表示方法、およびプログラム
JP6671015B2 (ja) 写真シール作成装置および画像処理方法
JP5692448B1 (ja) 写真シール作成装置および写真シール作成方法
JP5850281B2 (ja) 写真シール作成装置
JP6465333B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2018106678A (ja) 写真作成ゲーム機および画像処理方法
JP6375740B2 (ja) 写真シール作成装置および表示方法
JP5805903B1 (ja) 写真シール作成装置および表示方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6575085

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250