JP2006248401A - ショックアブソーバの弾性連結装置 - Google Patents

ショックアブソーバの弾性連結装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ショックアブソーバを車両のボデーに取付固定するための取付金具に水が溜まってピストンロッドや取付金具に錆を発生させる問題を生じないショックアブソーバの弾性連結装置を提供する。
【解決手段】ショックアブソーバ10のピストンロッド14をボデー18に対して下クッションゴム26を介して取付金具16により連結する弾性連結装置において、取付金具16の取付板部22に上下の貫通の水抜孔80を設けるとともに、バウンドストッパ44の上面に、水抜孔80に対応した位置において周方向溝82を設け、更にこれに連続して径方向溝84を設けて、それらにより水抜孔80からの水を排水するようにし、取付金具16のカップ状の第1保持部40内に浸入水が溜まらないようにする。
【選択図】 図5

Description

この発明は車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを車両のボデーに対して弾性的に連結する装置に関する。
従来、車両においてはサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドと車両のボデーとを、クッションゴムを介して取付金具により弾性的に連結し、ピストンロッドとボデーとの間でそのクッションゴムの弾性作用により振動吸収することが行われている。
下記特許文献1には、そのピストンロッドとボデーとをクッションゴムを介して弾性的に連結する連結装置の一例が開示されている。
図6はその具体例を示している。
同図において200はショックアブソーバで、202はシリンダ、204はそのシリンダ202から突き出したピストンロッドである。
ピストンロッド204は、取付金具206にて車両のボデー208に対しアッパーサポート210を介して弾性的に取付固定されている。
詳しくは、取付金具206における取付板部212と板状の締付金具214とにより、アッパーサポート210の下クッションゴム216,上クッションゴム218を挟み込み、それらをボデー208に対し弾性圧接させる状態にピストンロッド204がボデー208に弾性連結されている。
ピストンロッド204は、径方向外向きに突出した環状の鍔部220及び先端部の雄ねじ部222を有していて、そこに締付ナット224が螺合され、それら鍔部220と締付ナット224とで取付板部212と締付金具214とを上下方向に挟み込んでいる。
取付金具206は、図7に示しているように中心部にピストンロッド204の挿通孔226を有する上記の取付板部212と、その外周部から立ち上る筒状の周壁部228とを備えた第1保持部230を有しており、そこに下クッションゴム216の下部が嵌め込まれ、保持されている。
尚この周壁部228の上端部と下クッションゴム216とには、互いに上下に当接するフランジ部240及び242が設けられている。
取付金具206はまた、取付板部212とその外周部から立ち下がる筒状の周壁部232とを備えた第2保持部234を有しており、そこに筒状をなすバウンドストッパ236の上部が嵌め込まれ保持されている。
バウンドストッパ236は、バウンド時にシリンダ202に当接してピストンロッド204の過度の収縮運動を弾性的に規制するもので、内側にピストンロッド204の挿通空間238を有している。
244はピストンロッド204を外側から覆うダストカバー(ここでは比較的硬質の樹脂製)で、上端部に嵌合組付部246を有しており、この嵌合組付部246が取付金具206の外周面に嵌合状態に組み付けられている。
ところでこの弾性連結装置にあっては、車両の悪路走行や旋回動作等に伴ってピストンロッド204がダストカバー244に対して相対的にこじり運動、即ちピストンロッド204の軸心がダストカバー244の軸心に対して傾動する運動を起し、これによりダストカバー244の下端部がシリンダ202の外面に当って、その繰返しによりダストカバー244の下端部が変形する可能性があることが判明した。
図8はこれを具体的に表したものである。
図6及び図8に示しているようにピストンロッド204はアッパーサポート210の下クッションゴム216,上クッションゴム218を、鍔部220と締付ナット224とにより上下に挟み込み、これら下クッションゴム216,上クッションゴム218を介してボデー208に弾性的に連結されているため、ピストンロッド204にこじりの入力が加わったとき、ピストンロッド204がダストカバー244に対し、図8(A)に示しているように相対的にこじり運動を生じ、そしてそのこじり運動が大きく生じたときに図8(B)に示しているようにダストカバー244の下端部がシリンダ202の外面に当ってしまう問題を生じる。
この問題を解決するための手段として、ピストンロッド204と取付金具206とを強固に一体結合することが考えられる。
図9はその一例を比較例として表したものである。
図示の例は、取付金具206Aにおける取付板部212Aを、ピストンロッド204の鍔部220と締結ナット248Aとで上下に挟み込み、以ってピストンロッド204に対し取付金具206Aを強固に一体結合し、取付金具206Aをピストンロッド204とともに一体に傾動させるようにしたものである。
尚ここでは、それぞれ独立した上向きのカップ状の金具と下向きのカップ状の金具とを、それぞれの下底部及び上底部で互いに接合してそれらを一体化し、取付金具206Aを構成しており、取付板部212Aは、各カップ状金具の下底部と上底部とによって構成されている。
この図9に示す弾性連結装置にあっては、取付金具206Aがピストンロッド204と一体に傾動し、そしてこれに伴って取付金具206Aに組付保持された筒状のダストカバー244もピストンロッド204と一体に傾動するため、ピストンロッド204がこじり運動した場合であってもダストカバー244の下端部がシリンダ202に当ることはなく、従ってシリンダ202へのダストカバー244の当りによるダストカバー244の下端部の変形の問題を解決することができる。
しかしながらこのように取付金具206Aをピストンロッド204に強固に一体結合して、取付金具206Aをピストンロッドと一体に傾動するようになした場合、別の新たな問題の発生することが判明した。
即ち取付金具206Aがピストンロッド204とともに一体にこじり運動即ち傾動した場合、下クッションゴム216の外周部が取付金具206A詳しくは第1保持部230から浮き上がりを生じてしまい、そしてその浮上りによって生じた隙間から泥や水等が取付金具206Aの内部、詳しくは第1保持部230内部に浸入してそこに溜まってしまい、ピストンロッド204や取付金具206Aに錆を発生させてしまう問題の生じることが判明した。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものである。
尚、下記特許文献2にはサスペンション機構におけるアッパースプリングシートに水抜孔を設けた点が開示されているが、この特許文献2に開示のものでは本発明の課題を解決することはできない。
また下記特許文献3には、バウンドストッパにエア抜溝を設けた点が開示されているが、この特許文献3に開示のものもまた上記問題点を解決することのできないものである。
特開2004−100878号公報 特許第2959350号公報 特開2000−88031号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、ショックアブソーバを車両のボデーに取付固定するための取付金具に水が溜まって、ピストンロッドや取付金具に錆を発生させる問題を良好に解決することのできるショックアブソーバの弾性連結装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを該車両のボデーに対して弾性的に連結する装置であって、(a)該ピストンロッドと該ボデーとの間に介在して該ピストンロッドとボデーとの間で振動吸収するクッションゴムと、(b)バウンド時の該ピストンロッドの過度の収縮運動を弾性的に規制する筒状のバウンドストッパと、(c)中心部に前記ピストンロッドの挿通孔を有する取付板部の外周部から筒状の周壁部が立ち上った形態の上向きのカップ状をなし、前記クッションゴムの下部を嵌め込んで保持する第1保持部と、該取付板部の下側において前記バウンドストッパの上部を保持する第2保持部とを備え、前記クッションゴムを間に介在させた状態で前記ピストンロッドを前記ボデーに取付固定するための取付金具とを有しており、前記取付板部には上下に貫通の水抜孔が設けられているとともに、前記バウンドストッパには該水抜孔に対応する位置において、該水抜孔に連通し、該水抜孔からの水を排水する排水溝が設けられていることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記排水溝は、前記バウンドストッパの上面で周方向に連続し、前記水抜孔からの落下水を受ける周方向溝と、該周方向溝に続いて径方向に延び、該周方向溝の水を外部に導く径方向溝とを有していることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記取付金具の前記第2保持部は、前記取付板部の外周部から筒状の周壁部が立ち下がった形態の逆カップ状をなしていて、該第2保持部に前記バウンドストッパの上部が嵌め込まれ保持されていることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記取付金具には、前記ピストンロッドを覆うダストカバーの上端部が組付保持されていることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記ピストンロッドは、該ピストンロッドに形成された径方向外向きの鍔部と該ピストンロッドの雄ねじ部にねじ込まれたナットとにより前記取付板部を上下に挟み込む状態に該取付板部に締結固定されていることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、取付金具における取付板部に上下の貫通の水抜孔を設けるとともに、下側のバウンドストッパにはその水抜孔に対応する位置において、水抜孔に連通し水抜孔からの水を排水する排水溝を設けたもので、本発明によれば取付金具の内部、詳しくは上向きのカップ状をなす第1保持部の内部に水が浸入した場合であっても、その浸入した水を取付板部に設けた水抜孔を通じて良好に下方に排水することができる。
また水抜孔から下方に排水された水は、バウンドストッパの排水溝で受けて、かかる排水溝を通じて外部に良好に排出することができる。
従って本発明によれば、取付金具の内部に浸入した水によってピストンロッド及び取付金具が錆を発生する問題を解決することができる。
本発明において、上記排水溝はバウンドストッパの上面で周方向に連続し、水抜孔からの落下水を受ける周方向溝と、周方向溝に続いて径方向に延び、周方向溝の水を外部に導く径方向溝とを有するものとなすことができる(請求項2)。
この場合、取付金具に対するバウンドストッパの周方向の組付位置の如何に拘わらず、取付板部の水抜孔からの水を周方向溝で良好に受けることができ、取付金具の水抜孔からの水を、それらの相対的な組付位置の如何に拘わらず良好に外部に排出することができる。
ここで周方向溝は、ピストンロッドの軸心を中心として円環状に形成しておくことができる。
また径方向溝は、バウンドストッパの内周端と外周端との一方又は両方に至る長さで形成しておくことができる。
本発明ではまた、取付金具の第2保持部を、取付板部の外周部から立ち下がった筒状の周壁部を有する逆カップ状となして、そこにバウンドストッパの上部を嵌め込んで保持するものとなしておくことができる(請求項3)。
この場合において上記の排水溝は、上記径方向溝の外周端よりバウンドストッパの外周面に沿って且つ第2保持部の周壁部の内周面に沿って下向きに延びる縦溝を有するものとなしておくことができる。
本発明は、上記の説明から明らかなようにピストンロッドを外側から覆うダストカバーの上端部を取付金具に組付保持して成る弾性連結装置に適用して効果の大なるものである(請求項4)。
また本発明は、ピストンロッドに形成した径方向外向きの鍔部と、ピストンロッドの雄ねじ部にねじ込まれた締結ナットとにより、取付板部を上下に挟み込む状態に取付金具をピストンロッドに締結固定して成る弾性連結装置に適用して特に効果の大なるものである(請求項5)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はショックアブソーバで、12はシリンダ、14はシリンダ12から突き出したピストンロッドである。
ピストンロッド14は、取付金具16にて車両のボデー18に対しアッパーサポート20を介して弾性的に取付固定されている。
詳しくは、取付金具16における取付板部22と板状の締付金具24とによりアッパーサポート20の下クッションゴム26,上クッションゴム28を挟み込み、それらをボデー18に対し弾性圧接させる状態にピストンロッド14がボデー18に弾性連結されている。
ピストンロッド14は、径方向外向きに突出した環状の鍔部30及び先端部の雄ねじ部32を有していて、そこに締付ナット34が螺合され、それら鍔部30と締付ナット34とで取付板部22と上挟持金具24とを上下方向に挟み込んでいる。
この実施形態において、取付金具16は上向きのカップ状をなす第1金具と、下向きのカップ状をなす逆カップ状の第2金具とを、第1金具の下底部及び第2金具の上底部で互いに接合して一体化したもので、それら下底部と上底部とにより、中心部にピストンロッド14の挿通孔36を有する上記の取付板部22が構成されている。
この取付金具16は、取付板部22とその外周部から立ち上がる筒状の周壁部38とを備えた第1保持部40を有しており、そこにアッパーサポート20における下クッションゴム26の下部が嵌め込まれ保持されている。
この取付金具16はまた、取付板部22とその外周部から立ち下がる筒状の周壁部41とを備えた第2保持部42を有しており、そこに、図2にも示すバウンドストッパ44の上部が嵌め込まれ保持されている。
取付金具16は、図3にも示しているように第2保持部42における立下り形状の周壁部41が、上下の中間部でく字状に屈曲した断面形状をなしており、またその下端部には径方向外方に突出した環状の係止部46が形成されている。
一方、第1保持部40における立上り形状の周壁部38は、第2保持部42における周壁部41の上端よりも全体的に小径をなしていて、周壁部41の上端との間に段差部50を形成している。
この第1保持部40における周壁部38は、同径で上向きに直状に立ち上がるストレート形状をなしている。
そしてその上端部に、径方向外方に環状に突出したフランジ部48が設けられている。
52はピストンロッド14を外側から被うダストカバー(ここでは樹脂製)で、上端部に嵌合組付部54を有しており、その嵌合組付部54が、取付金具16の外周面に嵌合状態に組み付けられている。
ここで嵌合組付部54は、取付金具16の外周面に対応した断面形状をなしている。
またその上端には径方向外方に環状に突出したフランジ部56が設けられていて、このフランジ部56が取付金具16のフランジ部48に対し上向きに当接させられている。
このダストカバー52にはまた、径方向外向きの段付部58が設けられていて、この段付部58に対し取付金具16の上記係止部46が内側から係止されている。
バウンドストッパ44は、バウンド時にショックアブソーバ10のシリンダ12に当接してピストンロッド14の過度の収縮運動を規制するもので、図4にも示しているように概略円筒形状をなしており、その下端面にはシリンダ12の上面に弾性的に当接する突起60が周方向に所定間隔で複数箇所に一体成形されている。
また外周面には、周方向に環状に延びる凹溝62が軸方向に所定間隔で複数形成されており、更に中心部にはピストンロッド14を挿通させる挿通空間64が形成されている。
またその上部には、図2にも示しているように円形の大径の嵌込部66が設けられており、バウンドストッパ44はこの嵌込部66において取付金具16の第2保持部42内部に下側から上向きに嵌め込まれ弾性嵌合状態でそこに保持されている。
上記アッパーマウント20における下クッションゴム26もまた、図2に示しているように概略円筒形状をなしている。
この下クッションゴム26は、下部の小径の嵌込部68と上部の大径のフランジ部70とを有しており、下部の嵌込部68において取付金具16の第1保持部40に下向きに嵌め込まれ、そこに弾性的に保持されている。
この嵌込部68には、周方向に沿って複数箇所(ここでは4箇所)に径方向外向きに突出する突出部71が設けられている。
下クッションゴム26は、これら突出部71を第1保持部40の周壁部38内面に弾性圧接させる状態に第1保持部40に嵌合状態に保持され、そして上部のフランジ部70を第1保持部40の上端部のフランジ部48に当接させる状態に第1保持部40に組み付けられ保持されている。
尚この下クッションゴム26には、中心部にピストンロッド14の挿通孔72(図1参照)が形成されており、またその上面にはボデー18の下面に弾性当接する環状の当接部74が、上向きに突出状に形成されている。
本実施形態において、ピストンロッド14には取付金具16の取付板部22の直上位置に雄ねじ部が設けられていて、そこに締結ナット76がねじ込まれ、かかる締結ナット76と上記の鍔部30とで取付板部22を上下両側から挟み込んでおり、かかる締結ナット76の締込みによってピストンロッド14に対し取付金具16が強固に一体的に締結されている。
尚、図1に示しているように下クッションゴム26には、この締結ナット76を収容する凹部78が形成されている。
図2及び図3に示しているように、取付金具16における取付板部22には、外周近傍位置において周方向複数箇所、ここでは120°毎に隔たった3箇所に、取付板部22を上下に貫通する水抜孔80が形成されている。
ここで各水抜孔80はピストンロッド14の軸心、即ち挿通孔36の中心から等距離の位置即ち同一円周上に設けられている。
これに対応して上記バウンドストッパ44の上面には、取付金具16の水抜孔80に対応した位置、即ち水抜孔80の直下の位置に円環状をなす周方向溝82が設けられており、更にこの周方向溝82を横切って径方向に延びる径方向溝84が設けられている。
この径方向溝84は、バウンドストッパ44の上面を内周端から外周端まで延びている。
バウンドストッパ44にはまた、その外周面に、径方向溝84の外周端から下向きに延びる縦溝86が、第2保持部42における周壁部41の内側に形成されている。
この縦溝86は、大径の嵌込部66の全高に亘って形成されている。
尚この径方向溝84と縦溝86は、バウンドストッパ44のストッパ作用時にエアを逃すためのエア抜溝も兼ねている。
本実施形態の弾性連結装置にあっては、取付金具16がピストンロッド14に対して、鍔部30と締結ナット76とにより強固に締結され一体化されている結果、図5に示しているようにピストンロッド14が傾動したとき、取付金具16及びこれに組付保持されたダストカバー52も一体に傾動する。
従ってピストンロッド14の傾動によってダストカバー52の下端部がショックアブソーバ10のシリンダ12に当るのが防止される。
一方で、図5に示しているようにピストンロッド14とともに取付金具16が傾動する結果、アッパーサポート20における下クッションゴム26の外周部が、取付金具16からの浮き上がりを生じ、そこから取付金具16の内部詳しくは上向きのカップ状をなす第1保持部40の内部に泥や水が浸入する恐れが生ずる。
然るに本実施形態では取付金具16の取付板部22の外周近傍位置に水抜孔80が形成されており、更にはまた下側のバウンドストッパ44の上面にも周方向溝82と径方向溝84とが形成されているため、第1保持部40の内部に浸入した水は水抜孔80を通じて下方に抜き出され、更にバウンドストッパ44の排水溝、詳しくは周方向溝82と径方向溝84とによって、更には縦溝86によって良好に外部に排出される。
以上のような本実施形態によれば、取付金具16の上向きのカップ状をなす第1保持40の内部に水が浸入した場合であっても、浸入した水を取付板部22に設けた水抜孔80を通じて、更にはバウンドストッパ44の周方向溝82及び径方向溝84,縦方向溝を通じて外部に良好に排出することができる。
従って取付金具16内部に浸入した水によって、ピストンロッド14及び取付金具16が錆を発生する問題を解決することができる。
また本実施形態では、取付金具16に対するバウンドストッパ44の周方向の組付位置の如何に拘わらず、取付板部22の水抜孔80からの水を周方向溝82で受けることができ、取付金具16の水抜孔80からの水を、相対的な組付位置の如何に拘わらず良好に外部に排出することができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態であるショックアブソーバの弾性連結装置を車両への取付状態で示す断面図である。 同実施形態の弾性連結装置の要部を各部品に分解して示す一部切欠斜視図である。 同実施形態における取付金具の図である。 同実施形態におけるバウンドストッパの図である。 同実施形態の作用説明図である。 従来のショックアブソーバの弾性連結装置の図である。 図6の取付金具の図である。 従来の弾性連結装置の不具合の説明図である。 比較例としての弾性連結装置の不具合の説明図である。
符号の説明
10 ショックアブソーバ
14 ピストンロッド
16 取付金具
18 ボデー
20 アッパーサポート
22 取付金具
26 下クッションゴム
28 上クッションゴム
30 鍔部
32 雄ねじ部
34 締付ナット
36 挿通孔
38,41 周壁部
40 第1保持部
42 第2保持部
44 バウンドストッパ
52 ダストカバー
80 水抜孔
82 周方向溝
84 径方向溝
86 縦溝

Claims (5)

  1. 車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを該車両のボデーに対して弾性的に連結する装置であって
    (a)該ピストンロッドと該ボデーとの間に介在して該ピストンロッドとボデーとの間で振動吸収するクッションゴムと
    (b)バウンド時の該ピストンロッドの過度の収縮運動を弾性的に規制する筒状のバウンドストッパと
    (c)中心部に前記ピストンロッドの挿通孔を有する取付板部の外周部から筒状の周壁部が立ち上った形態の上向きのカップ状をなし、前記クッションゴムの下部を嵌め込んで保持する第1保持部と、該取付板部の下側において前記バウンドストッパの上部を保持する第2保持部とを備え、前記クッションゴムを間に介在させた状態で前記ピストンロッドを前記ボデーに取付固定するための取付金具とを有しており
    前記取付板部には上下に貫通の水抜孔が設けられているとともに、前記バウンドストッパには該水抜孔に対応する位置において、該水抜孔に連通し、該水抜孔からの水を排水する排水溝が設けられていることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
  2. 請求項1において、前記排水溝は、前記バウンドストッパの上面で周方向に連続し、前記水抜孔からの落下水を受ける周方向溝と、該周方向溝に続いて径方向に延び、該周方向溝の水を外部に導く径方向溝とを有していることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記取付金具の前記第2保持部は、前記取付板部の外周部から筒状の周壁部が立ち下がった形態の逆カップ状をなしていて、該第2保持部に前記バウンドストッパの上部が嵌め込まれ保持されていることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記取付金具には、前記ピストンロッドを覆うダストカバーの上端部が組付保持されていることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記ピストンロッドは、該ピストンロッドに形成された径方向外向きの鍔部と該ピストンロッドの雄ねじ部にねじ込まれたナットとにより前記取付板部を上下に挟み込む状態に該取付板部に締結固定されていることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
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