JP2017072204A - サスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピストンロッドがこじれ方向に変位した際に生じる異音の発生を抑制する。【解決手段】弾性材30の下部30Bは、環板部1608の下面の外周部の全周にわたって延在する外側環状部42と、外側環状部42の半径方向内側で環板部1608の下面の全周にわたって延在する内側環状部44と、外側環状部42と内側環状部44との間でそれら外側環状部42および内側環状部44の全周にわたって延在する凹溝46とを含んで構成されている。ピストンロッド32が斜めに傾くようなこじれ方向に変位したとき、弾性材30の周方向の一箇所あるいは全周において、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402と、ストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210とが当接した状態で外側環状部42および内側環状部44が撓む。【選択図】図1

Description

本発明は、サスペンション装置に関する。
自動車には、走行中の路面から入力される荷重を吸収するために、サスペンション装置が備えられている。
サスペンション装置として、ショックアブソーバと、リバウンドストッパとを備えるストラット式サスペンション装置が提案されている。
ショックアブソーバは、シリンダ内でピストンロッドのピストンを移動させることで運動エネルギーを減衰するものであり、ピストンロッドを上向きにして配置されシリンダの下部が車輪側に連結される。
ピストンロッドの上端は防振基体を介してボディに結合されており、防振基体は衝撃緩和、微振動の吸収を行う。
リバウンドストッパは、ピストンロッドの上端に取着された環板部と、環板部の下面に配置された弾性材とを備えている。
そして、弾性材がボディの部分に弾接することでピストンロッドの下方への変位が制限され、車輪が凹部に落ちてピストンロッドが下方に引っ張られたときに、防振基体がボディから離間してショックアブソーバ(サスペンション装置)が脱落することを防止するためのものである。
ところで、このようなサスペンション装置では、旋回時に車輪が左右に動きピストンロッドが斜めに傾くようなこじれ方向に変位したとき、弾性材の下面がボディの部分に接触して擦れることで異音が発生することがある。
そこで、特許文献1には、弾性材の下面に複数の球冠状突起を周方向に並べて設け、ピストンロッドがこじれ方向に変位したときに、それら球冠状突起がボディの部分に接触した状態で変形し、異音の発生の抑制を図ることが提案されている。
特開2007−107714号公報
しかしながら、周方向に間隔をおいた複数の球冠状突起では、加わる荷重によっては球冠状突起が潰れ弾性材の下面全域がボディの部分に対して接触し、弾性材に変形する箇所が無くなるため、ピストンロッドがこじれ方向に変位したとき、弾性材の下面がボディの部分に擦れてしまい、異音の抑制を図る上で改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピストンロッドがこじれ方向に変位したときに生じる異音の発生を抑制する上で有利なサスペンション装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ピストンロッドを上向きにして配置され、シリンダの下部が車輪側に連結されるショックアブソーバと、前記ピストンロッドの上部に取着されてボディに当接される防振基体と、前記ボディに形成されて前記ピストンロッドの半径方向及び上方への前記防振基体の変位を規制する規制部と、前記ピストンロッドの上部に取着され前記規制部の上方で前記ピストンロッドの周囲に延在する環板部と、同環板部の下面に配置されて前記規制部に弾接する弾性材とを有し、前記ピストンロッドの下方への変位を制限するリバウンドストッパと、を備えたサスペンション装置であって、前記弾性材は、前記下面の外周部の全周にわたって延在する外側環状部と、前記外側環状部の半径方向内側で前記下面の全周にわたって延在する内側環状部と、前記外側環状部と前記内側環状部との間でそれら外側環状部および内側環状部の全周にわたって延在する凹溝とを含んで構成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記外側環状部および前記内側環状部は、前記ピストンロッドの半径方向に沿った幅と、前記ピストンロッドの軸心方向と平行する方向に沿った高さとを有し、前記高さは前記幅よりも大きな寸法で形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記凹溝の底面で前記凹溝の周方向に間隔をおいた複数箇所に前記外側環状部と前記内側環状部とにわたって延在するリブが膨出形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記外側環状部の下端端面および前記内側環状部の下端端面に、前記規制部との接触面積を減少させる凹凸構造が形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記凹溝に対向する前記規制部の環状の部分に、前記環状の部分の周方向に間隔をおいて複数の排水孔が形成され、前記排水孔に対向する前記防振基体の箇所に、前記排水孔内の水を前記防振基体の下部から前記防振基体外へ導く排水路が形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記外側環状部または前記内側環状部の少なくとも一方に、前記外側環状部の下端端面および前記内側環状部の下端端面が前記規制部に接触した状態で前記規制部に弾接するリップ部が設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記外側環状部の下端端面の周方向に間隔をおいた複数箇所に、前記凹溝よりも深さが浅く前記凹溝と前記外側環状部の外周面とを連通する排水溝が設けられ、前記排水溝は、前記凹溝側に位置する幅広部と、前記外周面側に位置し前記幅広部に連通する前記幅広部よりも小さい幅の幅狭部とを含んで形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ピストンロッドが斜めに傾くようなこじれ方向に変位したとき、弾性材の周方向の一箇所あるいは全周において、外側環状部の下端端面および内側環状部の下端端面と、ストラットハウスの内周部の上面とが当接した状態で内側環状部および外側環状部が撓む。
したがって、外側環状部の下端端面および内側環状部の下端端面が上面に対して擦れることが抑制され、異音の発生が抑制される。
請求項2記載の発明によれば、外側環状部および内側環状部は撓み易く、外側環状部の下端端面および内側環状部の下端端面が上面に対して擦れることを抑制する上で有利となり、異音の発生を抑制する上でより有利となる。
請求項3記載の発明によれば、外側環状部および内側環状部の剛性を確保でき、外側環状部および内側環状部が座屈しにくくなるため、異音の発生を抑制する上でより有利となる。
請求項4記載の発明によれば、規制部に対する外側環状部の下端端面および内側環状部の下端端面の面圧が高くなり、外側環状部の下端端面および内側環状部の下端端面が上面に対して擦れることを抑制する上で有利となり、異音の発生を抑制する上でより有利となる。
請求項5記載の発明によれば、規制部と外側環状部および内側環状部との間に侵入した水を排水孔から排水路を介して防振基体の外部に排出することができ、弾性材の内側に配置されたリバウンドストッパやピストンロッドなど金属製の部材に対する錆の発生を抑制する上で有利となる。
請求項6記載の発明によれば、弾性材の下部から弾性材の内側への水の侵入を抑制する上で有利となり、弾性材の内側に配置されたリバウンドストッパやピストンロッドなど金属製の部材に対する錆の発生を抑制する上で有利となる。
請求項7記載の発明によれば、排水溝のポンプ作用により、凹溝内の水を防振基体の外部に排出することができ、弾性材の内側に配置されたリバウンドストッパやピストンロッドなど金属製の部材に対する錆の発生を抑制する上で有利となる。
第1の実施の形態に係るサスペンション装置の構成を示す断面図である。 リバウンドストッパを下方から見た図である。 (A)は図2のAA線断面図、(B)は図2のBB線断面図である。 (A)は第2の実施の形態に係るサスペンション装置におけるリバウンドストッパを下方から見た図、(B)は(A)のBB線断面図である。 (A)は第3の実施の形態に係るサスペンション装置におけるリバウンドストッパを下方から見た図、(B)は(A)のBB線断面図である。 (A)は第4の実施の形態に係るサスペンション装置におけるリバウンドストッパを下方から見た図、(B)は(A)のBB線断面図である。 (A)は第5の実施の形態に係るサスペンション装置におけるリバウンドストッパを下方から見た図、(B)は(A)のBB線断面図である。 図5(A)の要部拡大図である。
次に、本実施の形態の自動車のサスペンション装置について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態のサスペンション装置10は、ストラット式サスペンション装置である。
サスペンション装置10は、各車輪にそれぞれ1つずつ設置されており、図1は、前輪としての車輪(不図示)に設置されたサスペンション装置10を示している。サスペンション装置10は、ボディ12を構成するストラットハウス12Aと車輪との間に設けられ、車輪を介して入力される荷重を吸収するとともに、ボディ12のローリングやピッチングを抑制する機能を有している。
サスペンション装置10は、ショックアブソーバ14と、リバウンドストッパ16と、アッパスプリングシート18と、不図示のロアスプリングシートと、コイルスプリング20と、ベアリング22と、フランジ部材24と、防振基体26と、規制部28とを含んで構成されている。
ショックアブソーバ14は、ストラットハウス12Aと車輪との間に設けられ、不図示のシリンダとピストンロッド32とを備えている。
ショックアブソーバ14は、ピストンロッド32を上向きにして配置され、シリンダの下部が車輪側に連結されている。
コイルスプリング20は、ショックアブソーバ14の周囲でアッパスプリングシート18と、シリンダに取着された不図示のロアスプリングシートとの間に配置され、それらスプリングシートを離す方向に付勢している。
ピストンロッド32は、その先端側の小径部3202と、小径部3202よりも外径が大きい大径部3204とを含んで構成され、小径部3202の先部はストラットハウス12Aのピストンロッド挿通孔1202を通りストラットハウス12Aの上方に突出している。
バンプストッパ34の蛇腹状の中間部は、シリンダから突出するピストンロッド32の大径部3204に嵌装され、バンプストッパ34の上端は、アッパスプリングシート18に当接可能に設けられ、バンプストッパ34の下端は、シリンダの上端に当接可能に設けられている。
ベアリング22は、大径部3204の小径部3202寄りの端部に配置され、ベアリング22の下面にアッパスプリングシート18の内周部が当接して配置されている。
ベアリング22は、転舵時にアッパスプリングシート18とフランジ部材24の間で回転し、ピストンロッド32を含むフランジ部材24より上方の部品の回転を抑制する。
また、小径部3202の大径部3204寄りの端部にフランジ部材24の内周部が配置され、下ナット36により固定されている。
防振基体26は、下ナット36の周囲でフランジ部材24の上面に配置されている。
防振基体26は、衝撃緩和、微振動の吸収を行うものであり、ゴム等の弾性材料で形成されている。
防振基体26のピストンロッド32の小径部3202および下ナット36が挿通される挿通孔2602の周囲の箇所である内周部2604は、外周部2606に比べて上面の高さが低く薄肉に形成されている。防振基体26の内周部2604は、下ナット36の周囲でフランジ部材24の内周部2402と後述するリバウンドストッパ16の内周部1604とにより挟持されている。
下ナット36の上方に位置するピストンロッド32の箇所には、ストラットハウス12Aの上面に当接してピストンロッド32の位置を規制するリバウンドストッパ16が配置されている。リバウンドストッパ16は、下ナット36の上端面上で上ナット38により固定されている。リバウンドストッパ16は、ピストンロッド32の小径部3202が挿通される挿通孔1602の周囲の箇所である内周部1604と、内周部1604から起立する筒部1606と、筒部1606の上端から半径方向外側に環板状に延在する環板部1608とを有している。
また、防振基体26の外周部2606の上面に、ストラットハウス12A(ボディ12)の下面が当接している。より詳細には、ストラットハウス12Aの挿通孔1602の周囲の箇所に、上方に膨出するよう形成された規制部28が設けられており、防振基体26の外周部2606の上面に、ピストンロッド挿通孔1202の周囲の規制部28の内周部1204の下面が当接している。
規制部28は、ピストンロッド32の半径方向への防振基体26の変位と、上方への防振基体26の変位を規制するものであり、これによりピストンロッド32の半径方向への変位と上方への変位を規制する。
ピストンロッド32の小径部3202の端部にキャップ40が嵌合されて配置されている。
ピストンロッド32の下ナット36の上方に位置する箇所には、ストラットハウス12Aの上面、具体的には、規制部28の内周部1204の上面に当接してピストンロッド32の位置を規制するリバウンドストッパ16が配置されている。
リバウンドストッパ16は、下ナット36の上端面上で上ナット38により固定されている。
リバウンドストッパ16は、ピストンロッド32の小径部3202が挿通される挿通孔1602の周囲の箇所である内周部1604と、内周部1604から起立する筒部1606と、筒部1606の上端から半径方向外側に環板状に延在する環板部1608と、環板部1608の全周にわたって設けられた弾性材30とを含んで構成されている。
弾性材30は、ゴム等の弾性材料で形成されている。
弾性材30は、リバウンドストッパ16の環板部1608が嵌合される嵌合溝3002が形成された上部30Aと、下部30Bとを有している。
したがって、弾性材30の下部30Bがストラットハウス12Aの規制部28の内周部1204の上面1210に弾接することでピストンロッド32の下方への変位を制限する。
図1、図2に示すように、弾性材30の下部30Bは、環板部1608の下面の外周部の全周にわたって延在する外側環状部42と、外側環状部42の半径方向内側で環板部1608の下面の全周にわたって延在する内側環状部44と、外側環状部42と内側環状部44との間でそれら外側環状部42および内側環状部44の全周にわたって延在する凹溝46とを含んで構成されている。
本実施の形態では、外側環状部42、内側環状部44、凹溝46は、それぞれ均一の幅で環状に形成されている。
図3(A)、(B)に示すように、外側環状部42および内側環状部44は、ピストンロッド32の半径方向に沿った幅と、ピストンロッド32の軸心方向と平行する方向に沿った高さとを有し、高さは幅よりも大きな寸法で形成されている。
また、図2、図3(B)に示すように、凹溝46の底面で凹溝46の周方向に間隔をおいた複数箇所に外側環状部42と内側環状部44とにわたって延在するリブ48が膨出形成されている。
図1に示すように、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402は、ストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210に当接可能に設けられている。
本実施の形態では、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402と、ストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210とが常時当接している場合について説明するが、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402と、ストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210との間に常時隙間が形成されていてもよい。
次に作用効果について説明する。
車両走行時、車輪が凹部に落ちるなどしてピストンロッド32が下方に過大に変位すると、リバウンドストッパ16の弾性材30の外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402と、ストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210とが当接することで、ピストンロッド32の下方への変位が規制され、防振基体26がボディ12から離間してショックアブソーバ14すなわちサスペンション装置10が脱落することが防止される。
一方、旋回時に車輪が左右に動きピストンロッド32が斜めに傾くようなこじれ方向に変位したとき、弾性材30の周方向の一箇所、あるいは全周において、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402と、ストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210とが当接した状態で外側環状部42および内側環状部44が撓む。
すなわち、弾性材30がストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210に当接する部分は、リバウンドストッパ16の半径方向において分割され切り離された外側環状部42と内側環状部44とで構成されているため、外側環状部42および内側環状部44はリバウンドストッパ16の半径方向に撓み易く、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402と、ストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210とが当接した状態で外側環状部42および内側環状部44が撓む。
したがって、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402が上面に対して擦れることが抑制され、異音の発生が抑制される。
また、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402がストラットハウス12Aの上面1210に対して擦れることが抑制されるため、ストラットハウス12Aの上面に防錆塗料の塗膜が形成されている場合、塗膜に対して損傷を与えることが抑制され、塗膜の耐久性を高める上で有利となる。
また、リバウンドストッパ16に衝撃が作用した際、外側環状部42および内側環状部44が撓んでばねとして作用することから、衝撃の緩和を図れ、乗り心地の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、外側環状部42および内側環状部44の高さは幅よりも大きな寸法で形成されているので、外側環状部42および内側環状部44は撓み易く、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402がストラットハウス12Aの上面1210に対して擦れることを抑制する上で有利となり、異音の発生を抑制する上でより有利となる。
また、本実施の形態では、凹溝46の底面で凹溝46の周方向に間隔をおいた複数箇所に外側環状部42と内側環状部44とにわたって延在するリブ48が膨出形成されているので、外側環状部42および内側環状部44の剛性を確保でき、外側環状部42および内側環状部44が座屈しにくくなるため、異音の発生を抑制する上でより有利となる。
(第2の実施の形態)
なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施の形態では、図4(A)、(B)に示すように、第1の実施の形態に凹凸構造50を加えたものである。
凹凸構造50は、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402に設けられ、規制部28との接触面積を減少させている。
この実施の形態では、外側環状部42の下端端面4202の幅方向の中央部に外側環状部42の全周に沿って延在する環状溝52を設け、内側環状部44の下端端面4402の幅方向の中央部に内側環状部44の全周に沿って延在する環状溝52を設け、それら環状溝52により凹凸構造50を構成している。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、ストラットハウス12Aの内周部1204の上面1210に対する外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402の面圧が高くなり、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402が上面1210に対して擦れることを抑制する上で有利となり、異音の発生を抑制する上でより有利となる。
なお、凹凸構造50は、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402の双方に周方向に間隔をおいて設けた複数の凹部で構成するなど様々な構造が考えられ、実施の形態の構造に限定されない。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、図5(A)、(B)に示すように、第1の実施の形態に排水孔54、排水路56を加えたものである。
排水孔54は、凹溝46に対向するストラットハウス12Aの内周部1204に、内周部1204の周方向に間隔をおいて複数設けられている。
排水路56は、排水孔54に対向する防振基体26の箇所に、排水孔54内の水を防振基体26の下部30Bから防振基体26外へ導くように形成されている。
第3の実施の形態によれば、ストラットハウス12Aの上面1210と、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402との間に水が侵入した場合、その水を排水孔54から排水路56を介して防振基体26の外部に排出することができ、弾性材30の内側に配置されたリバウンドストッパ16やピストンロッド32など金属製の部材に対する錆の発生を抑制する上で有利となる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、図6(A)、(B)に示すように、第1の実施の形態にリップ部58を加えたものである。
リップ部58は、内側環状部44または外側環状部42の少なくとも一方に、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402が規制部28に接触した状態で規制部28に弾接するように設けられている。本実施の形態では、リップ部58は、内側環状部44の下端端面4402の外周部および外側環状部42の外周部にそれぞれ設けられ、それぞれ外側環状部42および内側環状部44の全周にわたって延在している。
第4の実施の形態によれば、外側環状部42の下端端面4202および内側環状部44の下端端面4402がストラットハウス12Aの上面1210に当接するとともに、リップ部58がストラットハウス12Aの上面1210に弾接するため、弾性材30の下部30Bから弾性材30の内側への水の侵入を抑制する上で有利となり、弾性材30の内側に配置されたリバウンドストッパ16やピストンロッド32など金属製の部材に対する錆の発生を抑制する上で有利となる。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態は、図7(A)、(B)、図8に示すように、第1の実施の形態に、ポンプ作用を奏する排水溝60を加えたものである。
排水溝60は、外側環状部42の下端端面4202の周方向に間隔をおいた複数箇所に、外側環状部42の径方向に延在し凹溝46と外側環状部42の外周面4210とを連通しており、凹溝46よりも深さが浅く形成されている。
排水溝60は、凹溝46側に位置する幅広部6002と、外周面側に位置し幅広部6002に連通する幅広部6002よりも小さい幅の幅狭部6004とを含んで形成されている。
本実施の形態では、幅広部6002と幅狭部6004との間に、幅狭部6004に近づくにつれて次第に幅が狭くなる傾斜部6006が設けられている。
また、幅狭部6004の外周面4210側の先端部は、外側環状部42の外周面4210から膨出された膨出部6008の内側に形成されている。
第5の実施の形態によれば、凹溝46に水が侵入した場合、弾性材30の下部30Bが圧縮されると、排水溝60の体積が減少し、排水溝60から凹溝46内の水を弾性材30の下部30Bの外側に排出する。
また、弾性材30の下部30Bの圧縮が解除され、弾性材30の下部30Bが元の形状に復帰すると、排水溝60の体積が増大し、凹溝46内の水を排水溝60に取り込む。
このような排水溝60のポンプ作用により、凹溝46内の水を防振基体26の外部に排出することができ、弾性材30の内側に配置されたリバウンドストッパ16やピストンロッド32など金属製の部材に対する錆の発生を抑制する上で有利となる。
10 サスペンション装置
12 ボディ
12A ストラットハウス
14 ショックアブソーバ
16 リバウンドストッパ
18 アッパスプリングシート
26 防振基体
28 規制部
30 弾性材
32 ピストンロッド
42 外側環状部
4202 下端端面
4210 外周面
44 内側環状部
4402 下端端面
46 凹溝
48 リブ
50 凹凸構造
54 排水孔
56 排水路
58 リップ部
60 排水溝
6002 幅広部
6004 幅狭部

Claims (7)

  1. ピストンロッドを上向きにして配置され、シリンダの下部が車輪側に連結されるショックアブソーバと、
    前記ピストンロッドの上部に取着されてボディに当接される防振基体と、
    前記ボディに形成されて前記ピストンロッドの半径方向及び上方への前記防振基体の変位を規制する規制部と、
    前記ピストンロッドの上部に取着され前記規制部の上方で前記ピストンロッドの周囲に延在する環板部と、同環板部の下面に配置されて前記規制部に弾接する弾性材とを有し、前記ピストンロッドの下方への変位を制限するリバウンドストッパと、
    を備えたサスペンション装置であって、
    前記弾性材は、前記下面の外周部の全周にわたって延在する外側環状部と、前記外側環状部の半径方向内側で前記下面の全周にわたって延在する内側環状部と、前記外側環状部と前記内側環状部との間でそれら外側環状部および内側環状部の全周にわたって延在する凹溝とを含んで構成されている、
    ことを特徴とするサスペンション装置。
  2. 前記外側環状部および前記内側環状部は、前記ピストンロッドの半径方向に沿った幅と、前記ピストンロッドの軸心方向と平行する方向に沿った高さとを有し、
    前記高さは前記幅よりも大きな寸法で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のサスペンション装置。
  3. 前記凹溝の底面で前記凹溝の周方向に間隔をおいた複数箇所に前記外側環状部と前記内側環状部とにわたって延在するリブが膨出形成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のサスペンション装置。
  4. 前記外側環状部の下端端面および前記内側環状部の下端端面に、前記規制部との接触面積を減少させる凹凸構造が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載のサスペンション装置。
  5. 前記凹溝に対向する前記規制部の環状の部分に、前記環状の部分の周方向に間隔をおいて複数の排水孔が形成され、
    前記排水孔に対向する前記防振基体の箇所に、前記排水孔内の水を前記防振基体の下部から前記防振基体外へ導く排水路が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載のサスペンション装置。
  6. 前記外側環状部または前記内側環状部の少なくとも一方に、前記外側環状部の下端端面および前記内側環状部の下端端面が前記規制部に接触した状態で前記規制部に弾接するリップ部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載のサスペンション装置。
  7. 前記外側環状部の下端端面の周方向に間隔をおいた複数箇所に、前記凹溝よりも深さが浅く前記凹溝と前記外側環状部の外周面とを連通する排水溝が設けられ、
    前記排水溝は、前記凹溝側に位置する幅広部と、前記外周面側に位置し前記幅広部に連通する前記幅広部よりも小さい幅の幅狭部とを含んで形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載のサスペンション装置。
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