JP2006210122A - セラミックヒータ素子及びそれを用いた検出素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミックヒータに対しては、それぞれの機能を発現するため、冷始動時の立ち上がりを早くする等、急速昇温が要求されていたが、素子表面に形成される多孔質のセラミック層は、その厚みが厚いために、ヒータ部が急速昇温する際にセラミックヒータ素子と多孔質セラミック層との熱膨張量の差により多孔質セラミック層が剥離するという問題があった。
【解決手段】発熱体を埋設した平板状または円筒状のセラミックヒータ素子の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、該セラミック層の端部は段形状またはテーパー状であることとした。あるいは、一番内側のセラミック層の端部の少なくとも一部が他のセラミック層の端部より露出させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐久性に優れたセラミックヒータに関し、具体的には、半導体基板の加熱用ヒータや、石油ファンヒータなどに用いられ、特に、車両用のガスセンサなどの検出素子加熱用のヒータとして好適に用いられるものである。
従来、アルミナなどのセラミックスからなる絶縁基板の内部に配線導体を埋設したセラミックヒータが知られており(特許文献1参照)、半導体基板の加熱ヒータの他、温水ヒータや、石油ファンヒータとして用いられている。
一方、自動車等の内燃機関においては、排出ガス中の酸素濃度を検出して、その検出値に基づいて内燃機関に供給する空気および燃料供給量を制御することにより、内燃機関からの有害物質、例えばCO、HC、NOxを低減させる方法が採用されている。
この検出素子として、主として酸素イオン伝導性を有するジルコニアを主成分とする固体電解質基板の外面および内面にそれぞれ一対の電極層が形成された固体電解質型の酸素センサが用いられている。
この酸素センサの代表的なものとしては、平板状の固体電解質基板の外面および内面に基準電極と測定電極をそれぞれ設けると同時に、セラミック絶縁体の内部に白金からなる配線導体を埋設したセラミックヒータを一体型した酸素センサが提案されている(例えば、特許文献2、3)。
このセラミックヒータを一体化した酸素センサは、セラミックヒータによって直接加熱されることによって検知部は800〜1000℃の高温まで急速昇温されるメリットを有する。
特許文献1〜3に記載されるようなこれらセラミックヒータに対しては、使用時に水滴付着による熱衝撃と、排気ガス中のNOxによるλシフトの問題、あるいは排気ガス中の鉛による非毒等の問題があり、センサの検知電極の表面に、NOxあるいは鉛分解能を持った厚い多孔質のセラミック層が必要である(特許文献4)。
特開平3−149791号公報 特開2002−540399号公報 特開2002−236104号公報 特開2003−322632号公報
これらセラミックヒータに対しては、それぞれの機能を発現するため、冷始動時の立ち上がりを早くする等、急速昇温が要求されていた。しかし、特許文献4に記載されるような多孔質のセラミック層は、その厚みが厚いために、ヒータ部が急速昇温する際にセラミックヒータ素子と前記セラミック層との熱膨張量の差により前記セラミック層が剥離するという問題があった。
本発明は、セラミックヒータ素子の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、該セラミック層の端部を段形状またはテーパー状とするか、あるいは一番内側のセラミック層の端部の少なくとも一部を他のセラミック層の端部より露出させることにより、前記セラミック層の剥離を防止し、セラミックヒータ素子の寿命を長期化した急速昇温が可能なセラミックヒータを提供することを目的とするものである。
本発明は、発熱体を埋設した平板状または円筒状のセラミックヒータ素子の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、該セラミック層の端部は段形状の段差またはテーパー状の傾斜部であることを特徴とする。
また本発明は、発熱体を埋設した平板状または円筒状のセラミックヒータ素子の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、一番内側のセラミック層の端部の少なくとも一部が他のセラミック層の端部より露出したことを特徴とする。
また、本発明のセラミックヒータは、一番内側に形成された前記セラミック層の端部が他のセラミック層の端部より露出して形成されており、前記露出した部分の長さの平均を0.05〜5mmとすることを特徴とする。
また、本発明のセラミックヒータは、一番内側に形成された前記セラミック層の平均厚みT1が5〜1000μmであることを特徴とする。
また、本発明のセラミックヒータは、前記一番内側に形成された前記セラミック層の平均厚みT1と他のセラミック層の総平均厚みT2との比率T2/T1を2〜100とすることを特徴とする。
また、本発明のセラミックヒータは、最も外側に形成されたセラミック層の端部側に形成された傾斜部とセラミックヒータ素子表面とのなす角度をθ(°)、前記傾斜部の幅をW(mm)とするとき、Wtanθを0.05〜1.5とすることを特徴とする。
また、本発明のセラミックヒータは、前記一番内側のセラミック層が、アルミナもしくはジルコニアを主成分とするものであることを特徴とする。
また、本発明のセラミックヒータは、より好ましくは、前記一番内側のセラミック層が、セラミックヒータ素子の材質と同一であることを特徴とする。
また、本発明のセラミックヒータは、少なくとも前記一番内側のセラミック層が、セラミックヒータ素子本体と同時焼成されていることを特徴とする。
また、本発明のセラミックヒータは、表面もしくは内部にセンサ部を備えた検出素子であることを特徴とする。
また、本発明の検出素子は、前記セラミック層の端部が少なくともセンサ部の全体を覆うように形成されていることを特徴とする。
また、本発明の検出素子は、前記他のセラミック層の総平均厚みを300〜1500μmとすることを特徴とする。
また、本発明の検出素子は、一番内側の前記セラミック層の外側に形成されたセラミック層の気孔率を10〜50体積%とすることを特徴とする。
また、本発明の検出素子は、一番内側の前記セラミック層以外の他のセラミック層が、アルミナ、チタニア、スピネル、ジルコニア、セリアの群から選ばれた少なくとも1種以上のセラミックを主成分とする多孔質のセラミックから形成されることを特徴とする。
これらにより、セラミックヒータ素子の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、該セラミック層の端部を段形状の段差部またはテーパー状の傾斜部とすることにより、セラミックヒータ素子と多孔質セラミック層のわずかな熱膨張量の差によって、多孔質セラミック層がセラミックヒータ素子より剥離することを防止できる。
また、一番内側のセラミック層の端部の少なくとも一部を他のセラミック層の端部より露出させることにより、一番内側のセラミック層の端部によって、他のセラミック層の端部に生成する応力を分散吸収させ、応力集中を緩和し、結果として前記セラミック層の剥離を防止し、セラミックヒータ素子の寿命を長期化できる。また、該セラミックヒータを検出素子加熱用として使用した時に、セラミック層によりセンサ部を水滴から守り、かつNOxや鉛がセンサ特性に悪影響を及ぼさないようにすることができるため、検出素子の耐久性を向上させ、かつセンサ応答性を低下させない検出素子を提供できるようになる。
以上のとおり、本発明によれば、発熱体を埋設した平板状または円筒状のセラミックヒータ素子の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、該セラミック層の端部はの段形状の段差部またはテーパー状の傾斜部とすることにより、セラミックヒータ素子と多孔質セラミック層のわずかな熱膨張量の差によって、多孔質セラミック層がセラミックヒータ素子より剥離することを防止できる。
また、本発明によれば、セラミックヒータ素子の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、前記セラミック層のうち一番内側のセラミック層の端部の少なくとも一部を他のセラミック層の端部より露出させることにより、一番内側のセラミック層の端部によって、他のセラミック層の端部に生成する応力を分散吸収させ、応力集中を緩和し、結果として前記セラミック層の剥離を防止し、セラミックヒータ素子の寿命を長期化できる。
また他の効果としては、本発明のように、多孔質のセラミック層を形成したセラミックヒータを検出素子加熱用として使用した時に、該セラミック層によりセンサ部を水滴から守り、かつNOxや鉛がセンサ特性に悪影響を及ぼさないようにすることができるため、検出素子の耐久性を向上させ、かつセンサ応答性を低下させない検出素子も提供できる。
以下に、本発明のセラミックヒータの基本構造を説明する。
本発明のセラミックヒータにおいては、図1に示すようにアルミナを主成分とするセラミック基体1中に白金を主成分とする配線導体2が埋設されている。
またこの配線導体2は、発熱体2aとリード2bから構成され、リード2bおよびスルーホール導体4を介して、セラミック基体1の一表面に形成された電極5と電気的に接続されている。
本発明においては、先端部に発熱体2aが埋設されたかかるセラミックヒータ10において、先端部に2層以上のセラミック多孔質層6を形成し、該セラミック多孔質層6の端部は段形状の段差部8またはテーパー状の傾斜部9とすることが重要である。
セラミック多孔質層6に段差部8をつけると、セラミックヒータ10とセラミック多孔質層6のわずかな熱膨張量の差によって、セラミック多孔質層がセラミックヒータ10より剥離することを防ぐことができる。
また、先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、前記セラミック層のうち一番内側のセラミック層7の端部の少なくとも一部を他のセラミック多孔質層6の端部より露出させることが重要である。
この一番内側のセラミック層7の端部の少なくとも一部が他のセラミック多孔質層6の端部より露出してないと、応力集中してセラミック多孔質層6が剥離する。
また、本発明においては、一番内側に形成された前記セラミック層の端部が他のセラミック層の端部より露出して形成されており、前記露出した部分の長さの平均を0.05〜5mm、特に0.1〜3mm、更には0.5〜2.5mmであることが、端部の厚みを薄くすることにより、温度差の発生を低減し、熱膨張量の差による応力を低減することが可能となり、セラミック多孔質層6の剥離を防ぐ上で望ましい。
露出した部分の長さの平均が0.05mmより短いと、一番下のセラミック層7の端部と他のセラミック多孔質層6の端部が近すぎて、端部に発生する応力が緩和できずに剥離が発生し、露出した部分の長さの平均が5mmより長いと、セラミックヒータの全長が長くなり、小型化に不都合となってしまう。
また、本発明においては、一番内側に形成された前記セラミック層の平均厚みT1が5〜1000μm、特に10〜200μm、更には15〜50μmであることが望ましい。
これにより、多孔質下地層7の存在によるアンカー効果により、セラミック多孔質層6の付着力を高めると共に、極端な厚み差をなくし、温度分布の差を低減できることにより、セラミック多孔質層6の剥離を防止できる。
セラミック層の平均厚みT1が5μmより薄いと、内側のセラミック層7の表面粗さが小さくなり、このため、上のセラミック多孔質層6の密着強度が低下し、剥離しやすくなってしまう。逆にセラミック層の平均厚みT1が1000μmより厚いと、焼成時に収縮差が発生し反りが発生してしまう。
また、前記一番内側に形成された前記セラミック層の平均厚みT1と他のセラミック層の総平均厚みT2との比率T2/T1を2〜100、特に10〜80、更には25〜50であることが望ましい。これにより、多孔質下地層7の存在によるアンカー効果により、セラミック多孔質層6の付着力を効率よく高められる。
比率T2/T1が2より小さいと、セラミック多孔質層7の厚みが厚くなるため、焼成時に収縮差が発生し反りの原因となる。比率T2/T1が100より大きいと、内側のセラミック層7の表面粗さが小さくなり、このため、上のセラミック多孔質層6の密着強度が低下する恐れがある。
また、本発明においては、最も外側に形成されたセラミック層7の端部側に形成された傾斜部とセラミックヒータ素子1表面とのなす角度をθ(°)、前記傾斜部の幅をW(mm)とするとき、Wtanθを0.05〜1.5、特に0.1〜0.5、更には0.15〜0.25とすることが、端部の厚みを薄くし、温度差の発生を低減し、熱膨張量の差による応力を低減することにより、セラミック層7の剥離を防止する上で望ましい。
Wtanθが0.05より小さいと、セラミックヒータの全長が長くなり、小型化に不都合となり、逆にWtanθが1.5より大きいと、素子1とセラミック多孔質層6の厚み差が大きくなり、端部に発生する応力が緩和できずに剥離しやすくなる。
また、前記一番内側のセラミック層7が、アルミナもしくはジルコニアを主成分とすることが、セラミックヒータ素子1と同一主成分とすることにより、熱膨張量の差を低減する上で望ましい。
また、本発明においては、少なくとも前記一番内側のセラミック層7が、セラミックヒータ素子1本体と同時焼成されていることが望ましい。これにより、一番内側のセラミック層7を、より強固にセラミックヒータ素子1本体と付着させることができると共に、他のセラミック多孔質層6の焼成温度を自由に変えることができるため、他のセラミック多孔質層6の材質や気孔率の調整が容易になる。
また、本発明のセラミックヒータは、図2に示すように、セラミックヒータ素子1の表面もしくは内部にセンサ部24aを備えた検出素子であることが望ましい。これにより、センサ部24aがヒータ部と一体的に形成されるため、効率よくセンサ部を昇温でき、急速昇温が可能となる。
また、本発明の検出素子は、セラミック多孔質層6の端部が少なくともセンサ部24aの全体を覆うように形成されていることが望ましい。これにより、セラミック多孔質層6により水滴から素子を守り、検出素子の耐久性を向上させることができる。
また、本発明の検出素子は、セラミック多孔質層6の総平均厚みを300〜1500μm、特に400〜1200μm、更には500〜800μmとすることが、十分な厚みを持ったセラミック多孔質層6により水滴から素子を守ることができ、かつ検出素子の特性への悪影響を及ぼさせない上で望ましい。
セラミック多孔質層6の総平均厚みが300μmより薄いと、水滴の飛沫が飛んできた際に、水滴の蒸発による熱衝撃をセラミック多孔質層6だけでは支えきれずセラミックヒータ素子1にクラックが発生する恐れがある。逆にセラミック多孔質層6の総平均厚みが1500μmより厚いと、セラミックヒータ素子1の表面もしくは内部に形成されたセンサ部24aまでのガスの拡散が遅くなり、センサの応答性が低下する。
また、本発明の検出素子は、一番内側のセラミック層7の外側に形成されたセラミック多孔質層6の気孔率を10〜50体積%、特に20〜40体積%、更には25〜35体積%とすることが望ましい。これにより、セラミック多孔質層6により水滴から素子を守ることができ、検出素子の耐久性を向上させることが可能となる。
セラミック多孔質層6の気孔率が10体積%より小さいと、セラミックヒータ素子1の表面もしくは内部に形成されたセンサ部24aまでのガスの拡散が遅くなり、センサの応答性が低下する。また、セラミック多孔質層6の気孔率が50体積%より大きいと、水滴の飛沫が飛んできた際に、水滴の蒸発による熱衝撃をセラミック多孔質層6だけでは支えきれずセラミックヒータ素子1にクラックが発生する恐れがある。
また、本発明の検出素子は、一番内側のセラミック層7以外の他のセラミック多孔質層6が、アルミナ、チタニア、スピネル、ジルコニア、セリアの群から選ばれた少なくとも1種以上のセラミックを主成分とする多孔質のセラミックから形成されることが望ましい。
これにより、センサの検知電極24aの表面に、NOxや鉛分解能を持たせることができるため、測定ガスをNOxや鉛の影響なく誤差なく正しく検知し、検出素子としての信頼性を向上させることができる。
本発明における配線導体2は、白金を主成分としている。具体的には、白金単体の他、あるいは白金とロジウム、パラジウム、ルテニウムの群から選ばれる1種との白金の合金が用いられる。
また、配線導体2中のアルミナの平均結晶粒子径が0.2〜1.0μm、特に0.3〜0.5μmとすることが望ましい。これは、平均粒子径が1.0μmより大きいと配線導体2に凹凸ができ、特性のばらつきが発生したり、凹凸部分に応力が集中して配線導体2が断線しやすくなる。
一方、0.2μmより小さいとアルミナが凝集することにより、2次粒子径にばらつきができ、配線導体2中に温度ばらつきが生じ断線等が発生しやすくなる。
また、セラミック基体1を構成するアルミナセラミックスは、焼結助剤成分として、シリカ、カルシア、マグネシアを3質量%以下、特に0.5〜1.5質量%含有するセラミックスであることが望ましい。
また、NaやKのマイナス極側への移動と抵抗増加を防止する観点からセラミック基体1中のNaおよびKの含有量としてはそれぞれ50ppm以下、特に30ppm以下にすることが望ましい。
かかるセラミックヒータ10を作製する方法としては、まず、白金等の金属粉末とアルミナ粉末とを上記の範囲に秤量し混合してなる印刷用の配線導体ペーストを作製し、アルミナグリーンシート表面に配線導体2のパターンとしてリード部、電極パターン、スルーホールを印刷形成した後、これらをすべて同時に焼成して作製することが望ましい。
この際、配線導体2を作製するペーストは、グラインドゲージによる測定値で20μm以下、特に15μm以下に制御することが配線導体2の耐久性の観点から重要である。このグラインドゲージとは、ペーストの粒径測定用装置であり、最大粒径を表すパラメータである。即ち、このグラインドゲージが20μmよりも大きいと、配線導体2に凹凸ができ、特性の信頼性を低下させる原因となる。なお、このグラインドゲージは、ペースト中のアルミナ粒子径や白金粒子径を調整することにより制御できる。
なお、本発明のセラミックヒータ10の配線導体2のパターンは、素子の長手方向に伸び、長手方向の端部で折り返した構造でも、あるいは長手方向と直交する方向の端部で折り返した波形(ミアンダ)構造でもよい。
また、本発明のセラミックヒータ10は図1のような平板形状の他、円筒形状であっても問題は無い。さらに、本発明のセラミックヒータ10を有する検出素子には、NOxセンサ、COセンサ等のガスセンサも本発明に含まれる。
本発明の応用例として、図2に本発明のセラミックヒータ10を検出素子の加熱に応用した場合を示した。
これは、一般的に理論空撚比センサ素子と呼ばれるものであり、図2の例ではセンサ部20とヒータ部21とが一体的に形成されている。
図2の検出素子28においては、ジルコニアからなる酸素イオン導電性を有する固体電解質基板22と、この固体電解質基板22の対向する両面には、空気に接する基準電極23aと、排気ガスと接する測定電極24aとが形成されており、酸素濃度を検知する機能を有するセンサ部20を形成している。
一方、配線導体27を埋設するセラミック基体26から構成されるヒータ部21は先端が封止された平板状の中空形状からなる中空部22aを有し、この中空部22aが大気導入孔22aを形成している。そして、この中空部22aの内壁に、空気などの基準ガスと接触する基準電極23aが被着形成され、この基準電極23aと対向する固体電解質基板22の外面に、排気ガスなどの被測定ガスと接触する測定電極24aが形成されている。
また、排気ガスによる電極の被毒を防止する観点から、測定電極24a表面には電極保護層としてセラミック保護層25が形成されている。
また、本発明の検出素子28においては、セラミックヒータ素子21の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成していることを特徴としており、図2では、内側のセラミック層(多孔質下地層)30と外側のセラミック多孔質層29の2層構造の例を示している。
本発明の検出素子28において用いられる固体電解質は、ZrOを含有するセラミックスからなり、安定化剤として、YおよびYb、Sc、Sm、Nd、Dy等の希土類酸化物を酸化物換算で1〜30モル%、好ましくは3〜15モル%含有する部分安定化ZrOあるいは安定化ZrOが用いられている。
また、ZrO中のZrを1〜20原子%をCeで置換したZrOを用いることにより、イオン導電性が大きくなり、応答性がさらに改善されるといった効果がある。
さらに、焼結性を改善する目的で、上記ZrOに対して、AlやSiOを添加含有させることができるが、多量に含有させると、高温におけるクリープ特性が悪くなることから、AlおよびSiOの添加量は総量で5重量%以下、特に2重量%以下であることが望ましい。
固体電解質基板22の表面に被着形成される基準電極23a、測定電極24aは、いずれも白金、あるいは白金と、ロジウム、パラジウム、ルテニウムおよび金の群から選ばれる1種との合金が用いられる。
また、動作時に、電極中の金属の粒成長を防止する目的と、応答性に係わる白金粒子と固体電解質と気体との、いわゆる3相界面の接点を増大する目的で、上述のセラミック固体電解質成分を1〜50体積%、特に10〜30体積%の割合で上記電極中に混合してもよい。
また、電極23a,24aの形状としては、四角形でも楕円形でもよい。また、電極の厚さは、3〜20μm、特に5〜10μmが好ましい。
一方、配線導体27を埋設するセラミック基体26としては、アルミナセラミックスからなる相対密度が80%以上、開気孔率が5%以下の緻密質なセラミックスによって構成されていることが望ましい。
この際、焼結性を改善する目的でMg、Ca、Siを総和で1〜10質量%含有していてもよいが、Na、K等のアルカリ金属の含有量としては、マイグレーションしてヒータ部2の電気絶縁性を悪くするため酸化物換算で50ppm以下に制御することが望ましい。
また、相対密度を上記の範囲とすることによって、基板強度が高くなる結果、検出素子自体の機械的な強度を高めることができるためである。
ヒータ部21におけるセラミック基体26内に埋設された配線導体27は、白金を主成分とし、さらに配線導体27の発熱パターン27aとしては、長手方向に伸び、長手方向の端部で折り返した構造のみならず、ミアンダ構造であってもよい。
また、測定電極24aの表面に形成されるセラミック保護層25は、厚さ10〜800μmで、気孔率が10〜50%のジルコニア、アルミナ、γ−アルミナおよびスピネルの群から選ばれる少なくとも1種によって形成されていることが望ましい。
また、本発明の検出素子28においては、セラミック基体26の先端部に2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、該セラミック層のうち一番内側のセラミック層(多孔質下地層)30の端部の少なくとも一部を他のセラミック多孔質層29の端部より平均長さとして0.05〜5mm、特に0.1〜3mm、更には0.5〜2.5mm露出していることが重要である。
この内側のセラミック層(多孔質下地層)30は、アルミナもしくはジルコニアを主成分とし、平均厚みが5〜1000μm、特に10〜200μm、更には15〜50μmであることが望ましい。
また、外側のセラミック多孔質層29は、アルミナ、チタニア、スピネル、ジルコニア、セリアの群から選ばれた少なくとも1種以上のセラミックを主成分とする多孔質のセラミックから形成され、総平均厚みを300〜1500μm、特に400〜1200μm、更には500〜800μm、気孔率を10〜50体積%、特に20〜40体積%、更には25〜35体積%とすることが望ましい。
また、本発明のセラミックヒータ10または酸素センサなどの検出素子28は、検出素子28全体の厚さとしては、0.8〜1.5mm、特に1.0〜1.2mm、検出素子28の長さとしては25〜55mm、特に35〜45mmが急速昇温性と検出素子28のエンジン中への取付け具合との関係から好ましい。
次に、本発明のセラミックヒータ10構造体の製造方法について、図2のセラミックヒータ10構造体の製造方法を例にして図3の分解斜視図をもとに説明する。
まず、固体電解質のグリーンシート41を作製する。このグリーンシート41は、例えば、ジルコニアの酸素イオン導電性を有するセラミック固体電解質粉末に対して、適宜、成形用有機バインダーを添加してドクターブレード法や、押出成形や、静水圧成形(ラバープレス)あるいはプレス形成などの周知の方法により作製される。
次に、上記のグリーンシート41の両面に、それぞれ測定電極24および基準電極23となるパターン42a、42cやリードパターン42b、42d、パッド43a、スルーホール43bなどを例えば、白金を含有する導電性ペーストを用いてスラリーディップ法、あるいはスクリーン印刷、パット印刷、ロール転写で印刷形成することにより、センサ部Aを作製する。
さらに、この時に使用する白金を含有する導電性ペーストとしては、上述のセラミック固体電解質成分からなるジルコニアを1〜50体積%、特に10〜30体積%の割合で包含する白金粒子を用いて、その他に、エチルセルロース等の有機樹脂成分を含有するものが望ましい。
次に、グリーンシート47の表面に、平均粒径が0.3〜2.0μmの白金と、平均粒径が0.1〜1.5μmのアルミナとの混合粉末とバインダーからなる配線導体27の印刷用ペースト用い、配線導体パターン49やリードパターン50、電極パターン51、スルーホール52などをスクリーン印刷、パット印刷、ロール転写で印刷して形成する。
そして、さらにアルミナのグリーンシートをアクリル樹脂や有機溶媒などの接着剤を介在させるか、あるいはローラ等で圧力を加えながら、大気導入孔44を形成した第1のセラミックグリーンシート46と第2のセラミックグリーンシート45とを機械的に接着することにより、ヒータ部21用の積層体Bを作製する。
また、配線導体27の印刷用ペーストは、グラインドゲージによる測定値で20μm以下とすることが厚みムラのない印刷体を得る上で望ましい。グラインドゲージを上記の範囲に制御するには、回転ミル等で白金やアルミナを粉砕することにより調整すればよい。
この後、センサ部20の積層体Aとヒータ部21の積層体Bをアクリル樹脂や有機溶媒などの接着剤を介在させるか、あるいはローラ、1軸プレス等で圧力を加えながら両者を機械的に接着することにより接着一体化する。
その後、セラミックヒータ10の発熱部2aの埋設された先端部に、アルミナもしくはジルコニアを主成分とする多孔質下地層30を印刷、あるいはディッピングにより形成する。この多孔質下地層30の厚みは、5〜1000μmであることが望ましい。
その後、これらを一体的に同時焼成する。焼成は、大気中または不活性ガス雰囲気中、1300〜1700℃の温度範囲で1〜10時間焼成する。
得られた焼結体に、多孔質下地層30の端部の少なくとも一部より短く、厚み300〜1500μmで、かつ気孔率が10〜50体積%の、アルミナ、チタニア、スピネル、ジルコニア、セリアの群から選ばれた少なくとも1種以上のセラミックを主成分とするセラミック多孔質層29を鋳込み成形、あるいはディッピングにより形成する。
このとき、セラミック多孔質層29の端部側に形成された傾斜部と検出素子28表面とのなす角度をθ(°)、前記傾斜部の幅をW(mm)とするとき、Wtanθを0.05〜1.5とし、端部に向かって連続的に小さくなるようにテーパー状に形成することが望ましい。
尚、一番内側のセラミック層(多孔質下地層)30がセラミックヒータ10と同時焼成されているのか、されていないのかの判断は、製品の断面を鏡面出しし、金属顕微鏡にてセラミックヒータ10と一番内側のセラミック層(多孔質下地層)30の界面を観察することにより、セラミックヒータ10と一番内側のセラミック層(多孔質下地層)30が高温焼成にて一体化されているか、あるいは低温焼成で弱い結合にて接着されているだけで、結合界面がはっきりと見られるかによって判断することができる。
本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図4に示すセラミックヒータ60を作製した。市販の純度が99.9%で平均粒子径が0.5μmアルミナ粉末(シリカ0.1重量%含有)と、平均粒子径が0.2μmを有するアルミナ粉末を30体積%含有する白金粉末を準備した。アルミナ粉末にアクリル系のバインダーとトルエンを添加してスラリーを作製し、ドクターブレード法により、シートの厚さが0.05〜0.3mmになるようなアルミナのグリーンシートを作製した。
白金粉末からなる配線導体ペースト(グラインドゲージ10μm以下)を作製し、これを用いて、0.3mmの厚みのアルミナグリーンシート表面に焼成後抵抗値が室温で約7Ωになるようにヒータパターンをスクリーン印刷で印刷した。
そして、これらのヒータパターンの上面にアクリルバインダーを用いて厚み0.3mmのアルミナのグリーンシートを1枚、ローラで圧力を加えることにより積層しし、セラミックヒータ60を作製した。
その後、平均粒子径が5μmのアクリルビーズを20重量%含有させた、純度が99.9%で平均粒子径0.5μmのアルミナ粉末に、水系のバインダーと純水を添加してスラリーを作製して、ディッピング法によりセラミックヒータ60先端部に多孔質下地層62を形成した。焼成は、1500℃で2h大気中にて同時焼成した。
この後、セラミックヒータ60の多孔質下地層62上にセラミック多孔質層63を、図4に示すように端部の形状を3種類変化させた試料を用意した。
この配線導体61に通電することにより、セラミックヒータ60の発熱体61a部を1000℃に設定し、連続耐久試験を1000時間行い、セラミック多孔質層63の剥離の有無を確認した。
結果、セラミック多孔質層63の形状が従来のように極端な厚み差のある試料(図4(a))は、1000時間以内に剥離が見られたが、図4(b)や(c)のようにセラミック多孔質層63の形状が階段状の段差部8やテーパー状の傾斜部9になっている試料は、1000時間後も剥離無く問題なく動作することが確認できた。
図2に示す検出素子28を作製した。市販の純度が99.9%で平均粒子径が0.5μmアルミナ粉末(シリカ0.1重量%含有)と、平均粒子径が0.2μmを有するアルミナ粉末を30体積%含有する白金粉末を準備した。アルミナ粉末にアクリル系のバインダーとトルエンを添加してスラリーを作製し、ドクターブレード法により、シートの厚さが0.05〜0.3mmになるようなアルミナのグリーンシートを作製した。
白金粉末からなる配線導体ペースト(グラインドゲージ10μm以下)を作製し、これを用いて、0.3mmの厚みのアルミナグリーンシート表面に焼成後抵抗値が室温で約7Ωになるようにヒータパターンをスクリーン印刷で印刷した。
そして、これらのヒータパターンの上面にアクリルバインダーを用いて厚み0.3mmのアルミナのグリーンシートを3枚積層して、その上に大気導入孔22aを形成したグリーンシートを接着剤を介在させた後、ローラで圧力を加えることにより接合した。
その後、同様にローラにて電極印刷された0.3mmのジルコニアのグリーンシートを接合し、検出素子28を作製した。
その後、平均粒子径が5μmのアクリルビーズを20重量%含有させた、純度が99.9%で平均粒子径0.5μmのアルミナ粉末に、水系のバインダーと純水を添加してスラリーを作製して、ディッピング法により検出素子28先端部に多孔質下地層30を形成した。
この時、比較用試料として、多孔質下地層30を設けず段形状の段差部もない試料と、テーパー状の傾斜部の付いていない試料も作製した。焼成は、1500℃で2h大気中にて同時焼成した。
この焼結体の反り量を、ノギスにより測定した。
この後、検出素子28の多孔質下地層30上にセラミック多孔質層29を、露出部平均長さ、形状、厚み、気孔率を表1に示すように変化させた試料を各50本用意した。
尚、露出率については、セラミック多孔質層29と多孔質下地層30の境界上に線を引き、全長に対し、セラミック多孔質層29がどれだけ多孔質下地層30より外に出ているかを計算することにより算出した。
また、検出素子28の側面を、投影機を使用することによりセラミック多孔質層29の稜線を測定し、図1(c)に示す厚みT1、T2、角度θ、及び傾斜幅Wを測定した。
また、検出素子28の特性評価として、加速耐久の評価を行った。配線導体61に通電することにより、検出素子28の発熱体27a部を1000℃に設定し、連続耐久試験を1000時間行い、セラミック多孔質層29の剥離の有無を確認し、剥離率を算出した。
その後、この耐久試験で剥離しなかった試料について、水滴投下試験を行った。
検出素子28の発熱体27a部を900℃に設定した状態で、セラミック多孔質層29の表面にマイクロシリンジを用いて純水を10μl、1滴滴下し、検出素子28のクラックの有無を確認し、クラック発生率を算出した。このとき、クラックの有無は、セラミック多孔質層29の存在のために外観上確認できないため、セラミック多孔質層29を削り取り、検出素子28をむき出しにした状態で、染色液にて染色して確認した。
また、電極の応答性を評価するために、センサの基準電極23aに空気を、測定電極24aにHC、CO、H2及び空気を所定の空気過剰率になるように供給し、800℃における出力電圧と空気過剰率の関係を調べた。このとき、出力電圧が所定の空気過剰率、いわゆる理論空燃比で急激に変化するかどうかを調べ、空気過剰率に対し、ずれが何%生じたかを計算した。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2006210122
表1より、多孔質下地層が無く、且つ段差部8もない試料No.1と、多孔質下地層がセラミック多孔質層より内側にある試料No.2、および傾斜部のない試料No.36では、すべての試料が破損した。
一方、本発明品である、多孔質下地層の一部のみが露出した試料No.3からNo.6、及び多孔質下地層が全ての部分で露出した試料No.7からNo.35は、いずれも剥離率が40%以下と低く、耐久性に優れていることが分かった。
ただし、本発明品の中でも、多孔質下地層の露出率の低い試料No.3からNo.6、多孔質下地層が極端に薄い試料No.16、No.17、および多孔質下地層上のセラミック多孔質層が極端に厚い試料No.15、No.19、また、セラミック多孔質層の端部側に形成された傾斜部とセラミックヒータ素子表面とのなす角度が大きい試料No.30は、剥離率が10%から36%と、比較的高めになった。
さらに、多孔質下地層が極端に厚い試料No.25では、焼成後の反り量が0.27と大きくなった。
また、反りや剥離が無くても、セラミック多孔質層が極端に薄い試料No.13、No.17、No.18、No.20、及びセラミック多孔質層の気孔率が大きい試料No.35は、水滴投下試験により、水滴が検出素子にまで到達したため、多くの試料にクラックが発生した。
(a)は本発明のセラミックヒータの一実施形態の斜視図、(b)はX1−X1における概略断面図、(c)はY1−Y1における概略断面図である。 (a)は本発明のセラミックヒータの他の実施形態の斜視図、(b)はX1―X1における概略断面図、(c)はY1−Y1における概略断面図である。 図2のセラミックヒータの製造方法を説明するための分解斜視図である。 (a)は従来のセラミックヒータ、(b)と(c)は本発明のセラミックヒータの概略断面図である。
符号の説明
1、26・・・セラミック基体
2、27、61・・・配線導体
2a、27a、61a・・・発熱部
2b、27b、61b・・・リード部
4・・・スルーホール
5・・・パッド
6、29、63・・・セラミック多孔質層
7・・・一番内側のセラミック層
8・・・段差部
9・・・傾斜部
10、60・・・セラミックヒータ
20・・・センサ部
21・・・ヒータ部
22・・・固体電解質基盤
22a・・・大気導入孔
23a・・・基準電極
24a・・・測定電極
25・・・セラミック保護層
28・・・検出素子
30、62・・・多孔質下地層
46・・・第2のセラミックグリーンシート
47・・・第1のセラミックグリーンシート

Claims (14)

  1. 発熱体を埋設した平板状または円筒状のセラミックヒータ素子の先端部側を覆うように2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、該セラミック層の端部は段形状の段差部またはテーパー状の傾斜部であることを特徴とするセラミックヒータ素子。
  2. 発熱体を埋設した平板状または円筒状のセラミックヒータ素子の先端部に、2層以上の多孔質のセラミック層を形成し、一番内側のセラミック層の端部の少なくとも一部が他のセラミック層の端部より露出したことを特徴とするセラミックヒータ素子。
  3. 前記露出した部分の長さの平均を0.05〜5mmとすることを特徴とする請求項2記載のセラミックヒータ素子。
  4. 一番内側に形成された前記セラミック層の平均厚みT1を5〜1000μmとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセラミックヒータ素子。
  5. 前記一番内側のセラミック層の平均厚みT1と他のセラミック層の総平均厚みT2との比率T2/T1を2〜100とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のセラミックヒータ素子。
  6. 最も外側のセラミック層の端部側に形成された傾斜部とセラミックヒータ素子表面とのなす角度をθ(°)、前記傾斜部の幅をW(mm)とするとき、Wtanθが0.05〜1.5となることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のセラミックヒータ素子。
  7. 前記一番内側のセラミック層が、アルミナもしくはジルコニアを主成分としたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のセラミックヒータ素子。
  8. 前記一番内側のセラミック層は、セラミックヒータ素子の材質と同質であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のセラミックヒータ素子。
  9. 少なくとも前記一番内側のセラミック層が、セラミックヒータ素子本体と同時焼成したものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のセラミックヒータ素子。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のセラミックヒータ素子の表面もしくは内部にセンサ部を備えたことを特徴とする検出素子。
  11. 前記セラミック層を少なくともセンサ部の全体を覆うように形成したことを特徴とする請求項10記載の検出素子。
  12. 前記他のセラミック層の総平均厚みを300〜1500μmとすることを特徴とする請求項10もしくは11記載の検出素子。
  13. 一番内側のセラミック層の外側に形成されたセラミック層の気孔率を10〜50体積%とすることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の検出素子。
  14. 一番内側以外の他のセラミック層が、アルミナ、チタニア、スピネル、ジルコニア、セリアの群から選ばれた少なくとも1種以上を主成分とする多孔質体であることを特徴とする請求項10〜13のいずれかに記載の検出素子。
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