JP2006200058A - セルロース系編織物の異色染色方法 - Google Patents

セルロース系編織物の異色染色方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ビスβ−ヒドロキシエチルスルホン(BHES)の特性を有効に活用して、セルロース系編織物の異色染色を良好に行うようにしたセルロース系編織物の異色染色方法を提供する。
【解決手段】 BHES、反応染料及びアルカリ触媒を溶解した処理液を、セルロース系織物10に付与した後パッド−ドライ−キュア処理する。これに伴い、当該BHESは、各複数の経糸11及び緯糸12のうち織物10の表裏面側に露呈する各突部11a、11b、12a、12bにマイグレーションにより集中して当該各突部11a、11b、12a、12bと反応する。また、反応染料が織物10に固着する。ついで、上記パッド−ドライ−キュア処理の後に、織物10を色相の異なる他の反応染料により染色する。これに伴い、当該色相の異なる他の反応染料は、織物10を構成する各複数の経糸11及び緯糸12のうち、各突部11a、11b、12a、12b以外の部位を染色する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、セルロース系の織物や編物等のセルロース系編織物の異色染色方法に関するものである。
近年、ファッション性の高い素材としての編織物に対しては、異色感を付与することが要請されている。これに対し、例えば、綿、麻、レーヨン等のセルロース系繊維とポリエステル、ナイロン等の異種繊維とを混紡或いは混繊または交織してなる生地を、それぞれの素材に適した互いに異なる種類の染料でもって、同時にまたは別々に染色することで、二つの色相に異色染色された編織物として加工する方法がある。
しかし、この方法では、同一の繊維からなる編織物、例えば、セルロース系繊維からなる編織物を二色相に異色染色することはできない。
また、異色感と同様にファッション素材として、洗い晒し感のある斑染め素材が要請されている。これらは、例えば、染料で染色した後、あえて不十分に塩素晒しをしたり、顔料で着色後、ボールの入ったワッシャーで揉み洗いをしたりするものであるが、いずれも一つの色相の染色濃度の差、いわゆる染料または顔料の濃淡によって、斑感を表現するものである。
一方、近年、更に高感性な素材として、二色相の斑染め素材が要請されている。これに対しては、例えば上記の顔料とワッシャーの方法が応用され、まず、染料で染色した編織物に、さらに上記染料とは異なる色相の顔料で着色した後、ボールの入ったワッシャーで揉み洗いし、顔料が脱落して染料の色相が現れた部分と、顔料の色相が残った部分とにより、二色相の斑感を表現するものである。
しかし、この方法では、顔料が使用されるので、風合いが粗硬であり、また、堅牢度も不十分である。従って、二色相のいずれもが染料による染色であることが望ましい。
これに対しては、綿100(%)の素材からなる生地における異色染色の場合、生地の染色後にその一部を防染し、防染しない部分を他の色相で再度染色することも可能であるが、このような手法では、染色工程が複雑となり、安定的な生産ができず、また、コストの上昇を招く。
そこで、下記特許文献1に開示された繊維製品の斑染め染色方法が提案されている。この斑染め染色方法は、不均一にカチオン化改質した繊維製品を、カチオン化改質部分及びカチオン化改質されていない部分を染色する染料と、カチオン化改質部分は染色するがカチオン化改質されていない部分は染色しない二種類のアニオン染料を使用する方法である。
特開2004−162197号公報
しかし、上述のような斑染め染色方法によると、例えば、綿100(%)の素材や綿高混率の素材からなる混紡或いは交織の生地の場合、この生地の改質を行うことなく異色染色しようとしても、異色表現を良好には行え得ず、また、改質を行った場合でも、特定の二種類のアニオン染料しか使用できないという不具合が生ずる。また、使用するアニオン染料として、反応染料以外に、直接染料や酸性染料を使用し、堅牢度も不十分となる場合が生ずる。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンの特性を有効に活用して、セルロース系編織物の異色染色を良好に行うようにしたセルロース系編織物の異色染色方法を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係るセルロース系編織物の異色染色方法では、請求項1の記載によれば、
セルロース系繊維からなる複数の糸(11、12)で構成してなる編織物(10)に対し、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホン、反応染料及びアルカリ触媒を溶解した処理液を付与し、
このようにビスβ−ヒドロキシエチルスルホン、反応染料及びアルカリ触媒を付与した上記編織物に対し乾燥処理を施した後乾熱処理を施し、
この乾熱処理の後に、上記編織物を、上記反応染料とは色相の異なる他の反応染料により染色する。
これによれば、上述のように、編織物に対し、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホン、反応染料及びアルカリ触媒を溶解した処理液を付与した状態で、当該編織物を乾燥処理することで、当該処理液は、編織物の複数の糸のうち当該編織物の表面側及び裏面側に露呈する各突部側から乾燥する。これに伴い、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンと反応染料とが、マイグレーションを起こす。特に、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンは、マイグレーションしやすいという特性を有し、上記各突部に極在化する。
上述のように乾燥処理した後、当該編織物を乾熱処理することで、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンは、上述のように極在化した状態で、編織物の複数の糸の各突部においてそのセルロース成分と反応する。その結果、当該複数の糸のうち各突部と当該各突部以外の部位との間において、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンの反応に疎密が生ずる。
このことは、上記ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンが、編織物の複数の糸のうち、その各突部以外の各部位とは、殆ど反応しないか或いは僅かしか反応しないことを意味する。
一方、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンと同様に、反応染料も、その一部にて、マイグレーションにより、編織物の複数の糸の各突部に極在化した状態にあるが、この反応染料は、染料と繊維との親和性により上記各突部以外にも存在し、上述の乾熱処理によってセルロース成分と反応する。
この場合、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンとセルロース成分との反応と、反応染料とセルロース成分との反応が競合することはなく、特に、上記各突部においても、染料で着色した状態で、かつ、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンが十分に反応した状態となる。
しかし、上記乾熱処理のみでは、染料の反応が不十分の場合がある。この場合には、乾熱処理の後に、湿熱処理としてHTスチーミングを行うことにより、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンの反応を阻害することなく、反応染料の固着を十分にすることもできる。
このような状態において、上述のように編織物を上記色相の異なる他の反応染料でもって染色する。ここで、上述したごとく、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンが、上述のように極在化した状態で、複数の糸の各突部においてそのセルロース成分と反応する際には、当該ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンは、上記各突部のセルロース成分のOH基と反応する。また、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンは、2官能である。このため、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンは、上記セルロース成分の分子間を架橋する。
従って、その後の上記染色過程において、上記色相の異なる他の反応染料は、編織物を構成する複数の糸のうち上記ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンと反応している各突部のセルロース成分には進入しにくくなる。これに伴い、上記色相の異なる他の反応染料は、複数の糸のうち上記ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンと反応していない各部位(複数の糸のうち上記各突部以外の各部位)のセルロース成分と反応する。
このため、編織物の複数の糸のうちその各突部以外の各部位が、上記色相の異なる他の反応染料により染色される。従って、編織物は、その表面側及び裏面側に露呈する複数の糸の各突部において、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンと同時に処理された反応染料の色相を示し、上記各突部以外の各部位においては、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンと同時に処理された反応染料と、後で染色された色相の異なる他の反応染料との混ざった色相を示す。
その結果、このように染色加工した編織物は、従来のように改質を行ったり、複雑な染色工程となるというような不具合を招くことなく、異色染色されて、良好な異色感を有する二色相の斑表現を成し得る。
なお、請求項1の記載にいう「複数の糸で構成してなる編織物」は、例えば、複数の糸を互いに波状に湾曲して交差するように構成してなる編織物であってもよい。
また、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
図1及び図2は、本発明が綿素材(セルロース系繊維の1つ)である織物10に適用されてなる一実施形態を示している。この織物10は、複数の経糸11及び複数の緯糸12を、互いに1本おきに並列状にかつ波状に湾曲して交差するように織られて、平織物として形成されている。
ここで、各経糸11及び各緯糸12は、図1及び図2から分かるように、互いに、上下に波状に湾曲しながら織られている。このため、複数の経糸11は、経糸11毎に、その長手方向に沿い、突部11a及び突部11bを、織物10の表面側及び裏面側に交互に露呈するように形成している(図2にて図示黒色部参照)。また、複数の緯糸12は、緯糸毎に、その長手方向に沿い、突部12a及び突部12bを織物10の表裏面側に交互に露呈するように形成している(図2にて図示黒色部参照)。
このように構成した織物10において、複数の経糸11は、経糸毎に、各突部11a、11bにて染色状態となっている。また、これら複数の経糸11は、経糸毎に、各突部11a、11bを除く各部位にて、上記染色状態の色は異なる色相にて染色されている。なお、当該二色相は、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンのマイグレーションによる局在化に起因してなだらかに変化し、明確な境界は存在しない。
一方、複数の緯糸12は、緯糸毎に、各突部12a、12bにて染色状態となっている。また、これら複数の緯糸12は、緯糸毎に、各突部12a、12bを除く各部位にて、上述と同様に上記染色状態の色とは異なる色相にて染色されている。なお、当該二色相は、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンのマイグレーションによる局在化に起因してなだらかに変化し、明確な境界は存在しない。
これにより、織物10は、その表面側及び裏面側に露呈する各経糸11の各突部11a、11b及び各緯糸12の各突部12a、12bと、各経糸11の各突部11a、11b以外の各部位及び各緯糸12の各突部12a、12b以外の各部位との間において、互いに異なるように、異色染色された状態に表現され、これら二色相は、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンのマイグレーションによる局在化に起因してなだらかに変化し、明確な境界は存在しない。
次に、このように構成した織物10の異色染色方法について説明する。まず、綿素材である染色前の織物10に対し、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホン(以下、BHESともいう)と反応染料、及び両反応に必要なアルカリ触媒を付与する。
ここで、本実施形態において、BHESを採用する根拠について説明する。他のセルロース反応型架橋剤、例えば、グリオキサール系樹脂の使用も考えられる。しかし、これらは、一般に、塩化マグネシウムや有機アミン塩酸塩などの酸性触媒を必要とし、反応染料がアルカリ性触媒を必要とすることに反し、染料と同一処理液での加工ができない。
また、BHESの触媒としてのアルカリは、アルカリ金属の炭酸塩や重炭酸塩等が好ましく、例えば、炭酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウム等を使用することができ、これらは、反応染料の触媒でもある。
さらに、BHESは、少量の樹脂量で効果があり、かつ風合いを損ねないという性質及びマイグレーション性を有する。そこで、本実施形態においては、BHESを採用することとした。
また、BHESと同じ処理液に使用する反応染料は、セルロースと反応する反応基において、クロルトリアジン系、クロルピリミジン系やビニルスルホン系等があるが、これらに限るものではなく、また、いずれのタイプでもよい。ただし、乾熱処理による固着を考慮すると、好ましくは、ビニルスルホン系染料、または、ビニルスルホン系とモノクロルトリアジン系との二官能染料が好ましい。
織物10に対するBHES、反応染料及びアルカリ触媒の付与は、次のようにして行う。BHES及び反応染料を溶解してなる水溶液に、触媒としてのアルカリ、例えば、炭酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウム等を溶解する。そして、このように溶解した処理液を、パッド法やスプレー法等の一般的に使用される方法でもって、編織物10に付与する。本実施形態においては、反応染料による染色を兼ねることから、染色における連染法(連続染色法)として、パッド法が好ましい。
また、上述のような織物10に対するBHESの付与にあたり、BHESの量が多すぎると、セルロースの全体が架橋されてしまい、BHESがマイグレーション性を良好には発揮し得ない。一方、BHESの量が少なすぎると、織物10の各複数の経糸及び緯糸のうち各突部にBHESのマイグレーションが生じても、このマイグレーションの差が、織物10の各複数の経糸及び緯糸のうち、各突部とこれら各突部以外の部位との間において小さい。このため、後述の織物10の異色感が弱くなる。
また、具体的には、上記処理液に尿素が併用されることがある。尿素は、反応染料の染色においてヒドロトロープ剤として使用され、また、BHES処理の際、上記アルカリ触媒による生地の黄変防止の目的で混入されることがある。このように尿素を混入した場合、BHESは、セルロースと反応する他に、尿素とも反応するから、BHESの量が多くなる。但し、BHESの量が多すぎると、当該BHESにマイグレーションが生じにくい。
以上のことから、尿素を、上述のようにBHESを溶解した処理液中に混入しない場合には、BHESの量は、20(%)〜5(%)の範囲以内、好ましくは、15(%)〜7.5(%)の範囲以内であることが望ましい。
また、BHESを溶解した処理液中に尿素を混入する場合には、10(%)〜3(%)の範囲以内の尿素に対して、BHESを40(%)〜10(%)の範囲以内、好ましくは、20(%)〜12.5(%)の範囲以内の量とすることが望ましい。
ついで、上述のようにBHES、反応染料及びアルカリ触媒を付与した織物10に対し、パッド−ドライ−キュアの処理を施す。なお、この処理の際、必要に応じて、反応染料の固着を十分にするために、HTスチーミングを、湿熱処理として、編織物10に併用して施してもよい。
しかして、上述のようなパッド−ドライ−キュアの処理を施すことにより、上記BHES及び反応染料を、織物10の表裏面側のセルロースのOH基と反応させる。ここで、上記ドライ処理(乾燥処理)は、100(℃)以上の温度で行うのが好ましく、室温等の低温における自然乾燥では、BHESの十分なマイグレーションが得られない。また、乾燥方法は、例えば、赤外線による方法や熱風による方法でよいが、BHESのマイグレーションを効果的に発揮させるには、強制乾燥を行うことが望ましい。
また、上述のように織物10に対しパッド−ドライ−キュア処理を施しても、当該BHESは、織物10の繊維全体に亘り均一に反応するのではなく、ドライ処理(乾燥処理)時に、上述のようにBHES、反応染料及びアルカリ触媒を溶解した処理液は、織物10の各複数の経糸及び緯糸のうち当該織物10の表面側及び裏面側に露呈する各突部11a、11b、12a、12b側から乾燥する。
このため、上述のようにBHES、反応染料及びアルカリ触媒を溶解した処理液が、織物10の各複数の経糸及び緯糸のうち各突部11a、11b、12a、12b以外の部位から当該各突部11a、11b、12a、12bへ移動する。この移動に伴い、BHESと反応染料、特にBHESとが、マイグレーションを起こし、上記各突部11a、11b、12a、12bに集中して極在化する。このような段階では、上記BHESは、未だ織物10の各複数の経糸及び緯糸の各突部11a、11b、12a、12bとは反応しない。同様に、反応染料も未だ固着していない。
然る後、上記BHESが、上述のような乾燥処理でもって、織物10の各複数の経糸及び緯糸の各突部11a、11b、12a、12bに極在化した状態において、織物10に対しキュア処理(即ち乾熱処理)を施す。これにより、BHESは、上述のように極在化した状態で、織物10の各複数の経糸及び緯糸の各突部11a、11b、12a、12bにおいてそのセルロース成分と反応する。同様に、反応染料もセルロース成分と反応する。
ここで、反応染料の反応が不十分の場合には、加えて、湿熱処理としてHTスチーミングを行うことにより、反応染料の固着を十分に行うことができる。この湿熱処理を行っても、BHESとセルロース成分の反応を分解することも阻害することもない。
その結果、織物10に反応染料が染色した状態にて、当該各複数の経糸及び緯糸のうち各突部11a、11b、12a、12bと当該各突部以外の部位との間において、BHESの反応に疎密が生ずる。このことは、上記BHESが、織物10の各複数の経糸及び緯糸のうち、その各突部11a、11b、12a、12b以外の各部位とは、殆ど反応しないか或いは僅かしか反応しないことを意味する。
ここで、上記乾熱処理は、セルロースとBHESとの反応に必要な100(℃)〜230(℃)の範囲以内の温度、好ましくは、150(℃)〜220(℃)の範囲以内の温度で、30(秒)〜5(分)の範囲以内の時間の間行う。なお、上記乾燥処理と上記乾熱処理は、同一の装置でもって連続的に行ってもよい。
また、必要により併用する湿熱処理としてのHTスチーミングは、100(℃)〜130(℃)の範囲以内の温度、好ましくは、100(℃)〜110(℃)の範囲以内の温度で、1(分)〜15(分)の範囲以内の時間の間行う。
上述のようなパッド−ドライ−キュア処理の終了後、また、必要によりHTスチーミングの終了後そのままで、或いは一旦触媒や未反応物を洗い落とした後、織物10を上記反応染料とは色相の異なる他の反応染料でもって染色する。
なお、この染色は、浸染法、連染法、捺染法等のいずれの方法によってもよいが、浸染法或いは連染法、特に浸染法によることが好ましい。ここで使用する反応染料は、セルロースと反応する反応基において、クロルトリアジン系、クロルピリミジン系、ビニルスルホン系等があるが、これらに限るものではなく、また、いずれのタイプでもよい。
ここで、上述したごとく、BHESが、上述のように極在化した状態で、織物10の各複数の経糸及び緯糸の各突部11a、11b、12a、12bにおいてそのセルロース成分と反応する際には、当該BHESは、各突部11a、11b、12a、12bのセルロース成分のOH基と反応する。また、BHESは、2官能である。このため、BHESは、上記セルロース成分の分子間を架橋する。
従って、その後の上述した色相の異なる他の反応染料による染色過程において、織物10の各複数の経糸及び緯糸のうちBHESと反応している各突部11a、11b、12a、12bのセルロース成分では、セルロースと上記色相の異なる他の反応染料との間には反応が起こらない。このことは、上述した各複数の経糸及び緯糸のうちBHESと反応している各突部11a、11b、12a、12bのセルロース成分は、上記色相の異なる他の反応染料によっては染色されないことを意味する。
一方、上記染色過程においては、織物10の各複数の経糸及び緯糸のうちBHESと反応していない部分では、染色反応がセルロースと上記色相の異なる他の反応染料との間に起こる。このことは、上述した織物10の各複数の経糸及び緯糸のうちBHESと反応していない部分は、BHESと同時に処理された反応染料で染色されると共に、上記色相の異なる他の反応染料によって染色され、上記二種類の色相が混合した色相に染色されることを意味する。
従って、上述のような染色過程により、織物10は、その表裏面側に露呈する各複数の経糸及び緯糸の各突部11a、11b、12a、12bと、各経糸11の各突部11a、11b以外の各部位及び各緯糸12の各突部12a、12b以外の各部位との間において、互いに異なる二色相に異色染色された状態に表現され、これら二色相は、BHESのマイグレーションによる局在化に起因して、なだらかに変化し、明確な境界は存在しない。その結果、このように染色加工された織物10は、良好な異色感を有する二色相の斑表現を有する織物として提供される。
ここで、本実施形態では、上述のように、BHESが織物10のドライ処理時にマイグレーションにより各複数の経糸及び緯糸の各突部11a、11b、12a、12bに極在化すること、及び上記色相の異なる他の反応染料が、BHESと反応していないセルロース成分と反応し、かつBHESと反応しているセルロース成分とは反応しないことを利用して、織物10の各複数の経糸及び緯糸のうち各突部11a、11b、12a、12b以外の部位を色相の異なる他の反応染料でもって染色するようにした。
これにより、上述のように染色した織物10を用いて縫製品を製造すれば、安定した二色相の斑表現を有する縫製品が再現性よく大量生産できる。
以下、本実施形態において、次のような各実施例及び比較例を作製して評価してみた。
実施例1:
(1)第1処理工程
10//-×10//-/72×52の綿100(%)の平織物オックスフォードに対し、常法に従い、糊抜き、精練、漂白及びシルケットを施した試料に、処理液を付与した。
但し、当該処理液は、150(g/リットル)の明成化学工業(株)製BHES−50(ビスβ−ヒドロキシエチルスルホンを50(重量%)含有する)、30(g/リットル)のソーダ灰、50(g/リットル)の尿素、1(g/リットル)の住友化学工業(株)製 Sumifix Brill.Blue R、20(g/リットル)の Sumifix Golden Yellow GG、1(g/リットル)の Sumifix Brill.Orange 3R及び水でもって作製した。
(2)第2処理工程
ついで、上述のように加工液を付与したセルロース繊維系試料を、130(℃)の乾燥空気中において、90(秒)の間乾燥し、然る後、180(℃)の乾燥空気中において、2(分)の間乾熱処理を施した上で、水洗いした。その後、このように水洗いした試料を、80(℃)にて2(分)の間ソーピングし、水洗いして乾燥した。
(3)第3処理工程
ついで、3(対繊維重量(%))のクラリアントジャパン(株)製 Drimarene Blue X-3LR、0.2(対繊維重量(%))の Drimarene Discharge Orange X-3LG、0.1(対繊維重量(%))の Drimarene Brilliant Red X-2B、90(g/リットル)の硫酸ナトリウム及び7(g/リットル)のメタ珪酸ナトリウムでもって染色液を作製し、浴比1:20にて、40(℃)で10(分)の間マイグレーションを行った後、毎分4(℃)で昇温した上で、80(℃)にて60(分)の間、上記色相の異なる他の反応染料で染色処理を施した。
実施例2:
上記実施例1と同一の試料に対して、上記実施例1における第1処理工程で用いた処理液に代えて、100(g/リットル)の明成化学工業(株)製BHES−50、30(g/リットル)の炭酸水素ナトリウム、1(g/リットル)の住友化学工業(株)製 Sumifix Brill.Blue R、20(g/リットル)の Sumifix Golden Yellow GG、1(g/リットル)の Sumifix Brill.Orange 3R及び水で作製した加工液を用いる点を除き、本実施例2は、上記実施例1と同様にして作製した。
実施例3:
(1)第1処理工程
上記実施例1と同一の試料に対して、処理液を付与した。
但し、当該処理液は、150(g/リットル)の明成化学工業(株)製BHES−50であってビスβ−ヒドロキシエチルスルホンを50(重量(%))含有するBHES−50、30(g/リットル)のソーダ灰、50(g/リットル)の尿素、2(g/リットル)の住友化学工業(株)製 Sumifix Brill.Blue R、8(g/リットル)の Sumifix Golden Yellow GG、90(g/リットル)の Sumifix Brill.Orange 3R及び水でもって作製した。
(2)第2処理工程
ついで、上述のように加工液を付与したセルロース繊維系試料を、130(℃)の乾燥空気中において、90(秒)の間乾燥し、然る後、180(℃)の乾燥空気中において、2(分)の間乾熱処理を施した後、103(℃)にて3(分)の間湿熱処理としてHTスチーミングを施した上で、水洗いした。その後、このように水洗いした試料を、80(℃)にて2(分)の間ソーピングし、水洗いして乾燥した。
(3)第3処理工程
第3処理工程は、本実施例1と同様にして染色処理を施した。
実施例4:
上記実施例1と同一の試料に対して、上記実施例3における第1処理工程で用いた処理液に代えて、100(g/リットル)の明成化学工業(株)製BHES−50、30(g/リットル)の炭酸水素ナトリウム、2(g/リットル)の住友化学工業(株)製 Sumifix Brill.Blue R、8(g/リットル)の Sumifix Golden Yellow GG、90(g/リットル)の Sumifix Brill.Orange 3R及び水で作製した加工液を用いる点を除き、本実施例4は、上記実施例3と同様にして作製した。
比較例1:
本比較例1は、上記実施例1と同一の試料に対して、上記実施例1の各処理工程のうち、第1処理工程における処理液からBHESのみを削除した点を除き、本比較例1は、上記実施例1と同様にして作製した。
比較例2:
本比較例2は、上記実施例1と同一の試料に対して、上記実施例3の各処理工程のうち、第1処理工程における処理液からBHESのみを削除した点を除き、本比較例2は、上記実施例3と同様にして作製した。
比較例3:
本比較例3は、上記実施例1と同一の試料に対して、上記実施例3の各処理工程のうち、第1処理工程における処理液において、BHESの代わりにグリオキサール系樹脂を使用した。具体的には、上記処理液からBHESのみを除き、その代わりに、200(g/リットル)のBASF製 Fixaplet ECO及び60(g/リットル)の Catalyst TKを使用した。この点を除き、本比較例3は、上記実施例3と同様にして作製した。
比較例4:
本比較例4は、上記実施例1と同一の試料に対して、上記比較例2の各処理工程において、第2処理工程と第3処理工程の間に、グリオキサール樹脂を処理する以下の工程を挿入した。
具体的には、前記第2処理工程において、最初の処理液に使用した反応染料を固着し、水洗い、乾燥した後に、200(g/リットル)のBASF製 Fixaplet ECO、60(g/リットル)の Catalyst TK及び水でもって作製した処理液を付与した試料を、130(℃)の乾燥空気中において、90(秒)の間乾燥し、然る後、180(℃)の乾燥空気中において、2(分)の間乾熱処理を施した上で、水洗いして乾燥した。その後に、上記第3処理工程を行って作製した。
以上のように作製した各実施例及び各比較例についてその特性につき評価してみた。この評価にあたり、評価項目として、異色感、工程付加、堅牢度、遊離ホルマリン及び加工再現性を採用した。なお、これら異色感は目視で評価した。
これらの評価によれば、次の表1のような評価結果が得られた。
Figure 2006200058
この表1によれば、上記各実施例1、2、3、4は、異色感において、上記比較例1、2、3、4に比べて、優れていることが分かる。比較例4は、異色感は確認できるが、加工工程が複雑となり、工程負荷、再現性において問題がある。また、グリオキサール系樹脂を使用するので遊離ホルマリンを生じるという問題もある。
なお、本発明の実施にあたり、上記実施形態に限らず、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)織物10は、上記実施形態にて述べた例に限ることなく、セルロース系繊維からなる複数の糸を互いに波状に湾曲して交差するように構成してなる織物であればよい。
(2)綿素材である織物10のような平織物に限ることなく、セルロース系の各種織物に本発明を適用してもよく、また、セルロース系編物に本発明を適用してもよい。
また、一般には、セルロース系編織物に本発明を適用してもよい。ここで、当該セルロース系編織物としては、綿、麻等の天然セルロース系繊維、レーヨン、キュプラ、ポリノジックやテンセル等の再生セルロース系繊維からなる編物或いは織物が挙げられる。また、このような編物或いは織物であって、上記天然セルロース系繊維或いは再生セルロース系繊維の単独或いは混紡、交織、交編により、他の繊維と混用されているものでもよい。但し、この場合には、セルロース系繊維の比率が50(%)以上であることが、良好な異色感を有する二色相の斑表現の確保の観点から望ましい。
本発明が適用される織物の一実施形態の平面図である。 図1にて2−2線に沿う断面図である。
符号の説明
10…織物、11…経糸、12…緯糸。

Claims (1)

  1. セルロース系繊維からなる複数の糸で構成してなる編織物に対し、ビスβ−ヒドロキシエチルスルホン、反応染料及びアルカリ触媒を溶解した処理液を付与し、
    このようにビスβ−ヒドロキシエチルスルホン、反応染料及びアルカリ触媒を付与した前記編織物に対し乾燥処理を施した後乾熱処理を施し、
    この乾熱処理の後に、前記編織物を、前記反応染料とは色相の異なる他の反応染料により染色するようにしたセルロース系編織物の異色染色方法。
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